JP2021185156A - ガルシノールの抗肥満の潜在能力 - Google Patents

ガルシノールの抗肥満の潜在能力 Download PDF

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Abstract

【課題】肥満を治療管理する手段及び腸内微生物叢を改変する手段を提供する。【解決手段】肥満の治療管理のためのガルシノール含有組成物が開示されている。より具体的には、本発明は、a)哺乳類脂肪細胞系においてエネルギーバランスを維持すること、b)高コレステロール血症の管理、およびc)哺乳類において体重増加を低下させることのためのガルシノールの使用に関する。ガルシノールによる、腸内微生物叢の改変および有益な微生物アッカーマンシア・ムシニフィラの増加もまた開示される。【選択図】図1b

Description

関連特許出願の相互参照
本発明は、2017年6月15日に出願された米国仮特許出願第62519949号および2017年6月22日に出願された米国仮特許出願第62523611号の優先権を主張するPCT出願である。
本発明は、一般的に、体重管理のための組成物に関する。具体的には、本発明は、肥満、高コレステロール血症、および腸内微生物叢(gut microbiota)の改変の管理のための、ガルシノールを含有する組成物に関する。
肥満は、高血圧症、2型糖尿病、心疾患、脳卒中、変形性関節症、および精神疾患のような様々な障害の発生の主要な健康リスクであると考えられている。世界的には10人中1人より多くが肥満であり、また米国では成人の約36%が肥満である(https://www.medicalnewstoday.com/articles/319902.php、2018年5月10日にアクセス)。肥満は、食べられた食物のエネルギー含量と、生命を維持するために、および肉体労働を行うために身体により消費されたエネルギーとの間の不均衡により生じる。そのようなエネルギーバランスの枠組みは、体重の制御を調べるための潜在的に強力なツールである。
白色脂肪組織から褐色またはベージュ/ブライト脂肪組織への変換は、過度のエネルギー存在量を利用して、エネルギー消費を増加させる効果的な機構として報告されている。褐色脂肪組織(BAT)の役割は、以下の先行技術において十分、記載されている:

Figure 2021185156
白色脂肪細胞から褐色脂肪細胞への変換を促進する薬物および/または天然分子は、肥満関連状態の処置/管理において有効である。しかしながら、本発明者らは、エネルギー消費に関与する成分、ならびに肥満などの状態の自然の経過を説明するための、および治療介入の規模および潜在的成功を推定するための様々な時間スケールに渡るそれらの相互作用のより良い理解を必要としている(Kevin D. Hall, Steven B. Heymsfield, Joseph W. Kemnitz, Samuel Klein, Dale A. Schoeller, and John R. Speakman, Energy balance and its components: implications for body weight regulation, Am J Clin Nutr. 2012 Apr; 95(4): 989-994)。
最近、腸内微生物叢が、肥満およびII型糖尿病のような状態において変化していることが観察された。プロバイオティクスの肥満個体への投与は、効果的な体重減少を生じた。1つの特定の腸内微生物、アッカーマンシア・ムシニフィラ(Akkermansia muciniphila)は、肥満、糖尿病、心臓代謝疾患、および軽度の炎症と反比例的に関連している(Cani et al., Next-Generation Beneficial Microbes: The Case of Akkermansia muciniphila, Front. Microbiol., 22 September 2017, https://doi.org/10.3389/fmicb.2017.01765)。A.ムシニフィラの相対存在量がプレバイオティクスの摂取後、100倍を超えて増加したということが明らかになっている(Everard et al., 2014 Microbiome of prebiotic-treated mice reveals novel targets involved in host response during obesity. ISME J. 8, 2116-2130. doi: 10.1038/ismej2014.45)。研究により、A.ムシニフィラの数が肥満および2型糖尿病マウスにおいてより少なく、かつ抗糖尿病処置で増加することが見出されることも示された(Cani et al., Next-Generation Beneficial Microbes: The Case of Akkermansia muciniphila, Front. Microbiol., 22 September 2017, https://doi.org/10.3389/fmicb.2017.01765)。別の研究により、A.ムシニフィラ処置が、体脂肪量増加、代謝性内毒血症、脂肪組織炎症、およびインスリン抵抗性を含む高脂肪食誘導性代謝障害を逆転させることが観察された(Amandine Everard, Clara Belzer, Lucie Geurts, Janneke P. Ouwerkerk, Celine Druart, Laure B. Bindels, Yves Guiot, Muriel Derrien, Giulio G. Muccioli, Nathalie M. Delzenne, Willem M. de Vos and Patrice D. Cani, Cross-talk between Akkermansia muciniphila and intestinal epithelium controls diet-induced obesity, PNAS May 28, 2013. 110 (22) 9066-9071)。このゆえに、アッカーマンシア・ムシニフィラの生菌数を増加させることが、肥満、糖尿病、および他の代謝障害の管理のための有効な治療であり得る。アッカーマンシア・ムシニフィラのプロバイオティクス的かつ有益的効果は、以下の先行技術文献に十分、記載されている。

Figure 2021185156
天然分子は、現在、肥満および関連障害の管理について、幅広く評価されている。ガルシニア・カンボジア(Garcinia cambogia)の抽出物は、体重減少の潜在能力を有すると報告されている。米国特許第7063861号は、ガルシノールおよびヒドロキシクエン酸(HCA)を、任意でアントシアニンと共に含有する体重減少組成物を開示する。米国特許第8329743号もまた、ガルシノール、プテロスチルベン、およびアントシアニンを含有する体重減少製剤を開示する。米国特許第7063861号は、ガルシノールとHCAの組合せが、抗肥満効果をもたらすHCAの生物学的利用率を増加させることを示している。このように、ガルシノールそれ自体の抗肥満効果は報告されておらず、また先行技術文献から予想することはできない。さらに、Heoら(Gut microbiota Modulated by Probiotics and Garcinia cambogia Extract Correlate with Weight Gain and Adipocyte Sizes in High Fat-Fed Mice Sci Rep. 2016;6:33566)は、ガルシノールに具体的に言及することなく、ガルシニア・カンボジア抽出物による腸内微生物叢の調節およびA.ムシニフィラの増加を報告している。本発明は、ガルシノールによる、抗肥満効果および腸内マイクロバイオームを調節する能力を開示することにより上記問題を解決する。
本発明の主たる目的は、体重減少およびエネルギーバランスをもたらすことによりガルシノールの抗肥満効果を開示することである。
腸内マイクロバイオームを改変して、プロバイオティクス細菌アッカーマンシア・ムシニフィラの生菌数を増加させるガルシノールの能力を開示することが、本発明の別の目的である。
ガルシノールの脂質低下効果を開示することは、本発明のさらに別の目的である。
本発明は、上記のそのような目的を果たし、かつさらなる関連した利点を提供する。
本発明は、肥満管理のためのガルシノール組成物に関連する。より具体的には、本発明は、a)哺乳類脂肪細胞系においてエネルギーバランスを維持すること、b)高コレステロール血症の管理、およびc)哺乳類において体重増加を低下させることのためのガルシノールの使用に関する。ガルシノールによる、腸内微生物叢の改変および有益な微生物アッカーマンシア・ムシニフィラの増加もまた開示される。
ガルシノールによる脂肪細胞における脂質蓄積の用量依存性低下を示す、脂肪細胞のオイル−O−レッド染色の図である。 ガルシノールによる脂肪生成の阻害パーセンテージのグラフ表示である。 ガルシノール処置群における脂肪生成に関連した遺伝子の発現の減少を示すグラフ表示である。 ガルシノール処置群における褐色脂肪変換および脂肪利用に関連した遺伝子の発現の増加を示すグラフ表示である。 4ヶ月間に渡る、異なる濃度のガルシノールを投与された動物の体重の変化を示すグラフ表示である。 120日間、異なる濃度のガルシノールを投与された動物の最終体重を示すグラフ表示である。 マウスの身体における異なる脂肪パッド領域を示す代表的な画像である。 異なる濃度のガルシノールで処置された腹膜、腸間膜、および性腺周囲(perigonadal)の脂肪組織の質量の変化を示す図である。 異なる濃度のガルシノールを投与された動物における用量依存性様式での内臓脂肪の低下パーセンテージを示すグラフ表示である。 異なる濃度のガルシノールを投与された動物の脂肪組織における脂肪生成に関連した遺伝子の発現の減少を示すグラフ表示である。 異なる濃度のガルシノールを投与された動物の脂肪組織における脂肪生成に関連した遺伝子の発現の減少を示すグラフ表示である。 異なる濃度のガルシノールを投与された動物の脂肪組織における褐色脂肪変換および脂肪利用に関連した遺伝子の発現の増加を示すグラフ表示である。 異なる濃度のガルシノールを投与された動物の血清中の総コレステロールおよびトリグリセリドのレベルを示すグラフ表示である。 異なる濃度のガルシノールを投与された動物の血清中のLDLおよびVLDLのレベルを示すグラフ表示である。 異なる濃度のガルシノールを投与された動物の血清中のHDLのレベルを示すグラフ表示である。 HFD(高脂肪食)誘導性肥満マウスにおけるガルシノールでの抗肥満研究についての実験デザインを示す図である。 C57BL/6マウスにおけるHFD誘導性肥満へのガルシノールの効果を示す代表的な画像である。画像Aは、13週間目の終了時におけるマウスの各群の代表的な写真である。画像Bは、性腺周囲脂肪組織の写真であり、画像Cは肝臓の写真を示す。 様々な濃度のガルシノールを投与された動物の体重のグラフ表示である。体重は、毎週モニターされ、各群の平均体重は、平均±SEとして表されている、p<0.05;a、b、c、およびdは、各群の間で有意に異なる。 ガルシノールを投与された動物の性腺周囲、後腹膜、および腸間膜の脂肪組織の写真である。 ガルシノールを投与された動物の脂肪組織質量のグラフ表示である。 性腺周囲脂肪組織におけるH&E染色による病理学的評価についての各研究群の代表的な画像である。 ガルシノールで処置された動物における脂肪細胞サイズの頻度パーセンテージを示すグラフ表示である。脂肪細胞サイズは、代表的な切片から顕微鏡下で定量化された。 ガルシノールを投与された動物におけるコロニー細菌群集の分類学的組成の変化を示す図である。図16aは、糞便微生物叢の門の相対存在量における変化を示し、図16bは、属の相対存在量を表す。 ガルシノールを投与された動物におけるコロニー細菌群集の分類学的組成の変化を示す図である。図16aは、糞便微生物叢の門の相対存在量における変化を示し、図16bは、属の相対存在量を表す。 全試料(A)門(B)属の標準化相対存在量を示す主座標分析(PCoA)プロットを示す図である。 HFD摂食マウスにおけるガルシノールにより有意に変化した50個の操作的分類単位(OTU)の存在量を示すヒートマップである。 HFD摂食C57BL/6マウス性腺周囲脂肪組織における脂肪細胞特異的因子およびAMPKシグナル伝達のタンパク質発現へのガルシノールの効果を示す図である。p−AMPK(Thr172)、AMPK、Pref−1、SREBP−1、およびPPARγのタンパク質レベルは、特異的抗体でのウェスタンブロット分析により決定された。β−アクチンは、負荷対照として用いられた。 HFD摂食C57BL/6マウス性腺周囲脂肪組織における脂肪細胞特異的因子およびAMPKシグナル伝達のタンパク質発現のレベルのグラフ表示である。値は、β−アクチンに対して標準化されたタンパク質バンドの相対密度を示す。*p<0.05;**p<0.005;HFD処置のみとの比較。 様々な濃度のガルシノールおよびガルシノールブレンドを投与された動物の体重のグラフ表示である。 研究期間の終了時におけるマウスの各群の代表的な写真である。 異なる濃度のガルシノールおよびガルシノールブレンドを投与された動物の性腺周囲脂肪質量のグラフ表示である。 異なる濃度のガルシノールおよびガルシノールブレンドを投与された動物の後腹膜脂肪質量のグラフ表示である。 異なる濃度のガルシノールおよびガルシノールブレンドを投与された動物の腸間膜脂肪質量のグラフ表示である。
最も好ましい実施形態において、本発明は、哺乳類における肥満の治療管理のための方法であって、有効濃度のガルシノール含有組成物を前記哺乳類に投与して、前記哺乳類において、a)脂肪生成の阻害、b)体重および内臓脂肪の減少をもたらすステップを含む、方法を開示する。関連した実施形態において、脂肪生成の阻害は、非限定的に、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体ガンマ(PPARγ)、CCAAT/エンハンサー結合タンパク質アルファ(cEBPα)、第1アポトーシスシグナル(first apoptotic signal)(FAS)、脂肪細胞タンパク質2(AP2)、レジスチン、およびレプチンからなる群から選択される遺伝子の下方制御によりもたらされる。関連した実施形態において、脂肪生成の阻害は、非限定的に、ホスホアデノシン一リン酸活性化タンパク質キナーゼ(p−AMPK)、AMP活性化タンパク質キナーゼ(AMPK)、および前脂肪細胞因子1(PREF−1)からなる群から選択される遺伝子の上方制御によりもたらされる。別の関連した実施形態において、内臓脂肪は、腸間膜脂肪、腹膜脂肪、および性腺周囲脂肪からなる群から選択される。関連した実施形態において、組成物は、薬学的/栄養補助的に許容される賦形剤、補助剤、希釈剤、または担体と共に製剤化され、錠剤、カプセル、シロップ、グミ、粉末、懸濁液、乳濁液、咀嚼錠、キャンディ、および食料品の形をとって経口投与される。
別の好ましい実施形態において、本発明は、哺乳類脂肪細胞系においてエネルギーバランスを達成する方法であって、哺乳類前脂肪細胞および/または脂肪細胞にターゲットされるガルシノール含有組成物を有効量で投与して、(a)脂肪生成の阻害の増大の効果、および(b)褐色脂肪細胞または褐色様(ベージュまたはブライト)脂肪細胞を特異的にリクルートし、(c)白色脂肪細胞貯蔵部位に褐色様表現型(ベージュまたはブライト脂肪細胞)を誘導するように個々に、または組み合わせて機能する因子の発現の増加の効果を達成して、前記哺乳類において脂肪利用およびエネルギーバランスの効果をもたらすステップを含む、方法を開示する。関連した実施形態において、因子には、膜貫通タンパク質ミトコンドリア脱共役タンパク質(transmembrane protein mitochondrial uncoupling protein)(UCP−1)、エネルギー代謝に関与する遺伝子を制御する、転写同時制御因子、タンパク質16を含有するPRドメイン(PR domain containing protein 16)(PRDM16)およびペルオキシソーム増殖因子活性化受容体ガンマコアクチベーター1−アルファ(Peroxisome proliferator−activated receptor gamma coactivator 1−alpha)(PGC−1α)、ならびにエネルギー消費を調節する分泌タンパク質である骨形成タンパク質7(BMP7)が挙げられる。関連した実施形態において、組成物は、薬学的/栄養補助的に許容される賦形剤、補助剤、希釈剤、または担体と共に製剤化され、錠剤、カプセル、シロップ、グミ、粉末、懸濁液、乳濁液、咀嚼錠、キャンディ、および食料品の形をとって経口投与される。
別の好ましい実施形態において、本発明は、哺乳類において腸内微生物叢を改変する方法であって、有効量のガルシノール含有組成物を前記哺乳類に投与して、腸内微生物叢の変化をもたらすステップを含む、方法を開示する。関連した実施形態において、腸内微生物叢は、デファリバクター門(Deferribacteres)、プロテオバクテリア門(Proteobacteria)、バクテロイデス門(Bacteroidetes)、ベルコミクロビウム門(Verrucomicrobia)、およびフィルミクテス門(Firmicutes)から選択される。別の関連した実施形態において、腸内微生物叢は、ラクトバチルス属(Lactobacillus)、ブチリビブリオ属(Butyrivibrio)、クロストリジウム属(Clostridium)、アナエロブランカ属(Anaerobranca)、 ディスゴノモナス属(Dysgonomonas)、ジョンソネラ属(Johnsonella)、ルミノコッカス属(Ruminococcus)、バクテロイデス属(Bacteroides)、オシロスピラ属(Oscillospira)、パラバクテロイデス属(Parabacterroides)、アッカーマンシア属(Akkermanisa)、およびブラウティア属(Blautia)から選択される。より具体的には、腸内微生物叢は、パラバクテロイデス・ゴルドステイニイ(Parabacteroides goldsteinii)、バクテロイデス・カカエ(Bacteroides caccae)、ジョンソネラ・イグナバ(Johnsonella ignava)、ブラウティア・ウェクスレラエ(Blautia wexlerae)、ディスゴノモナス・ウィンペンニ(Dysgonomonas wimpennyi)、ブラウティア・ハンセンニ(Blautia hansenni)、アナエロブランカ・ザバルチンニ(Anaerobranca zavarzinni)、オシロスピラ・エアエ(Oscillospira eae)、ムシスピリルム・シェドレリー(Mucispirillus schaedleri)、ブラウティア・コッコイデス(Blautia coccoides)、アナエロツルンカス・コリホミニス(Anaerotruncus colihominis)、ブチリビブリオ・プロテオクラスティカス(Butyrivibro proteoclasticus)、アッカーマンシア・ムシニフィラ(Akkermansia muciniphila)、ラクノスピラ・ペクチノスチザ(Lachnospora pectinoschiza)、ペドバクター・クワンジャンゲンシス(Pedobacter kwangyangensis)、アルカリフィルス・クロトンアトキシダンス(Alkaliphilus crotonatoxidans)、ラクトバチルス・サリバリウス(lactobacillus salivarius)、アナエロビブリオ・リポリティカス(Anaerivibria lipolyticus)、ロドサーマス・クラルス(Rhodothermus clarus)、バクテロイデス・ステルコリロソリス(Bacteroides stercorirosoris)、ルミノコッカス・フラベファシエンス(Ruminocococcus flavefaciens)、バクテロイデス・キシラニソルベンス(Bacteroides xylanisolvens)、ルミノコッカス・グナバス(Ruminococcus gnavus)、クロストリジウム・ターマイティディス(Clostridium termitidis)、クロストリジウム・アルカリセルロシー(Clostridium alkalicellulosi)、エムチシシア・オリゴラフィカ(Emticicia oligoraphica)、シュードブチリビブリオ・キシラニボランス(Pseudobutyrivibro xylanivorans)、アクチノマイセス・ナツラエ(Actinomyces naturae)、ペプトニフィラス・コキシー(Peptoniphilus coxii)、およびドリコスペルマム・クルバム(Dolichospermum curvum)からなる群から選択される。関連した実施形態において、腸内微生物叢の改変は、肥満、心血管系合併症、炎症性腸疾患、クローン病、セリアック病、メタボリックシンドローム、肝臓疾患、および神経障害からなる群から選択される疾患の治療管理において有効である。関連した実施形態において、組成物は、薬学的/栄養補助的に許容される賦形剤、補助剤、希釈剤、または担体と共に製剤化され、錠剤、カプセル、シロップ、グミ、粉末、懸濁液、乳濁液、咀嚼錠、キャンディ、および食料品の形をとって経口投与される。
別の好ましい実施形態において、本発明は、哺乳類の腸内においてアッカーマンシア・ムシニフィラの生菌数を増加させるための方法であって、有効量のガルシノール含有組成物を哺乳類に投与して、前記細菌のコロニーの増加をもたらすステップを含む、方法を開示する。関連した実施形態において、アッカーマンシア・ムシニフィラのコロニー数の増加は、エンドカンナビノイド放出を引き起こすことによりAMPKシグナル伝達経路を通して体重を減少させる。関連した実施形態において、組成物は、薬学的/栄養補助的に許容される賦形剤、補助剤、希釈剤、または担体と共に製剤化され、錠剤、カプセル、シロップ、グミ、粉末、懸濁液、乳濁液、咀嚼錠、キャンディ、および食料品の形をとって経口投与される。
別の好ましい実施形態において、本発明は、哺乳類における高脂血症の治療管理の方法であって、有効濃度のガルシノール含有組成物を投与して、前記哺乳類の血液において、(i)血中総コレステロールレベルの量を低下させること;(ii)低密度リポタンパク質(LDL)および超低密度リポタンパク質(VLDL)の濃度を低下させること;(iii)高密度リポタンパク質(HDL)の濃度を増加させること;ならびに(iv)血清トリグリセリドの濃度を低下させることの効果をもたらすステップを含む、方法を開示する。関連した実施形態において、高脂血症の医学的原因は肥満である。関連した実施形態において、組成物は、薬学的/栄養補助的に許容される賦形剤、補助剤、希釈剤、または担体と共に製剤化され、錠剤、カプセル、シロップ、グミ、粉末、懸濁液、乳濁液、咀嚼錠、キャンディ、および食料品の形をとって経口投与される。
別の好ましい実施形態において、本発明は、プレバイオティクス剤としての使用のためのガルシノール含有組成物を開示する。
本明細書の下記において、最も好ましい実施形態を明確に述べる特定の例示的な例が含まれる。
(例1)
ガルシノールの抗肥満効果 − Sami Labs Limited、Bangalore、IndiaおよびSrimad Andavan Arts & Science College、Tiruchirapalli、Indiaで行われた研究
培養3T3L1および動物組織におけるガルシノールによる脂肪生成阻害および褐色脂肪特異的遺伝子発現
方法論
ストック溶液の調製
10mg/mlのガルシノール(20%)ストックをDMSO中に調製し、0.2μmシリンジフィルターを通して濾過した。ストックをDMEM中、1000倍希釈して、10μg/ml最終濃度を得て、段階希釈した。インスリン(Hi Media)を、20mg/mlの濃度での溶液とした。これを、DMEM中1μg/mlに希釈した。IBMX(Sigma) − 5mMのストックをDMEM中に調製し、0.5mMの最終濃度で用いるために10倍希釈した。デキサメタゾン(Sigma) − 10μMのストックをDMEM中に調製し、0.25μMの最終濃度を得るように40倍希釈した。
細胞培養
マウス3T3−L1前脂肪細胞を、10%熱失活ウシ胎仔血清、抗生物質と共に25mMグルコースを含有するDMEM中、37℃、5%CO2で培養した。その細胞が、70〜80%コンフルエントになった時、それらをトリプシン処理し、洗浄し、ウェルあたり2×106個の細胞の密度で6ウェルプレートに播種した。コンフルエンスに達して(0日目)から2日後、10%ウシ胎仔血清(FBS)を含有するDMEM培地に1μg/mLインスリン、0.25μMデキサメタゾン、0.5mM 1−メチル−3−イソブチル−キサンチン(IBMX)、および異なる濃度のガルシノール(20%)を追加することにより、細胞を分化するように誘導した。3日目から7日目まで、細胞を、1μg/mLインスリンおよび異なる濃度のガルシノール(20%)を追加した進行培地において維持した。未処理の細胞およびFCS培地中で増殖した未分化細胞を、本実験についての脂肪生成陽性対照および陰性対照として用いた。脂肪細胞に蓄積されたトリグリセリドの量の定量化を、オイルレッドO染色により行った。
RNA抽出
7日目における2回目の進行後、細胞を収集し、全RNAを、Trizol方法を用いて抽出した。抽出されたRNAを、デオキシリボヌクレアーゼIで処理して、いかなる混入DNAも除去し、再び、フェノール:クロロホルム:イソアミルアルコール抽出(24:25:1)を用いて抽出した。RNAの品質を、Nanodrop(Thermo)を用いて260/280nmにおける吸光度をチェックすることにより決定した。
マウス脂肪パッドにおける遺伝子発現研究
処理された動物および未処理の動物由来の凍結脂肪パッドは、後でのRNAのために収集され、凍結された。およそ100mgの組織を、氷中でホモジナイズし、前に記載されているように1ml Trizolで抽出した。
定量リアルタイムPCR
2μgの全RNAを、cDNA合成のためにSuperScript III First−Strand Synthesis System(Life Technologies)を用いて取得した。褐色脂肪特異的遺伝子の発現を決定するために、SYBR Greenマスターミックス(Thermo Scientific)を用いて、Roche Light cycler 96において定量RT−PCR分析を実施した。βアクチンを、ハウスキーピング遺伝子として用いた。BAT遺伝子の相対的RNA存在量を、ハウスキーピングβアクチン遺伝子に対して標準化し、ΔΔCT(Log2により変換された倍数変化と等価)として表した。
プライマー配列:脂肪生成に関連した褐色脂肪特異的遺伝子の発現を決定するために用いられたプライマーは表1に示されている。
Figure 2021185156
結果
脂肪細胞に蓄積された脂質を、オイルレッドO染色により定量化した。ガルシノールは、脂肪細胞における脂質蓄積において用量依存性低下を示し(図1)、5μg/mlおよび10μg/mlが、47.8%および47.2%の脂質蓄積の最も高い阻害を示した(図1b)。
脂肪生成に関与する遺伝子に関して、PPARγは、脂肪生成の主要な制御因子であると考えられている。PPARγ発現の減少は、他の脂肪生成特異的遺伝子の発現を低下させる。本研究において、ガルシノールは、PPARγ発現、ならびにcEBPα、FAS、およびAP2のような脂肪生成および脂肪酸合成に関連した遺伝子の発現において用量依存性低下を示し(図2)、ガルシノールが用量依存性様式で脂肪生成を阻害することを示している。
ガルシノールはまた、褐色脂肪組織特異的遺伝子を有意に増加させた。UCP1、PRDM16、PGC1α、およびBMP7の発現は、ガルシノールにより用量依存性様式で増加し(図3)、ガルシノールが、白色脂肪組織貯蔵部位を褐色またはブライト/ベージュ脂肪組織に変換して、それによって、脂肪利用および脂肪分解によるエネルギー消費を増加させることに有効であると示唆している。
C57マウスにおける高脂肪食誘導性肥満へのガルシノールの効果
方法
動物 − 6〜8週齢のC57/BL6マウスを8匹/群(4匹の雄および4匹の雌)で本研究に用いた。動物を、十分な新鮮な空気供給(1時間あたり12〜15回の空気交換)、室温20.2〜23.5℃、および相対湿度58〜64%で空調管理され、12時間の蛍光の光と12時間の暗闇のサイクルでの標準実験条件下、飼育した。温度および相対湿度を1日1回、記録した。

動物に、順化および実験期間を通じて、正常食(9kcal/日)および高脂肪食(50kcal/日)を与えた。
水を、順化および実験期間を通じて、動物に高脂肪食と共に供給した。清浄器付き水濾し器からの水が、ステンレススチールシッパーチューブを有する動物給餌ボトルにおいて提供された。
全ての研究を、CPCSEAの倫理指針に従って、その委員会から必要な認可を得た(承認番号:790/03/ac/CPCSEA)後で行った。
a.インドの1998年12月15日の公報において発表された実験動物施設についての動物に関する実験の管理および監視のための委員会(the Committee for the Purpose of Control and Supervision of Experiments on Animals)(CPCSEA)指針の推奨による。
b.本研究(抗肥満活性)についてのCPCSEA承認番号はSAC/IAEC/BC/2017/IP.−001である。
研究群のデザインは表2に示されている。
Figure 2021185156
動物の体重を、実験期間の全ての日において記録した。実験期間の終了時において、動物を、頚椎脱臼により屠殺した。血液を収集し、血清を遠心分離により分離して、生化学的パラメータの分析に用いた。肝臓、腎臓、脾臓、および膵臓などの臓器ならびに脂肪組織(後腹膜脂肪、性腺周囲脂肪、および腸間膜脂肪)を切除し、リン酸緩衝食塩水中で洗浄した。
効力測定
以下のパラメータを上記群において測定した。
体重の測定
臓器質量の決定
コレステロールの推定(Zak et al., (2009) A new method for the determination of serum cholesterol. J Clin Endocrinol Metab., 94(7), 2215-2220)
トリグリセリドの推定(Foster L.B and Dunn R.T. (1973) Stable reagents for determination of serum triglycerides by a colorimetric Hantzsch condensation method. Clin Chem, 196, 338-340)
HDLコレステロールの推定(Burstein et al., (1970). Determination of HDL cholesterol. J.lipid Res., 11, 583)
LDLおよびVLDLの決定(Friedewald et al., (1972) Estimation of the concentration of Low Density Lipoprotein cholesterol in plasma without use of preparative centrifuge. J.Clin Chem.; 18:499)
結果
体重
結果より、ガルシノールが、高脂肪食を120日間、与えられた動物において用量依存性様式で体重増加を阻害することが示された(図4aおよび4b)。体重の変化パーセンテージは下記の表に示されている。
Figure 2021185156
脂肪貯蔵部位の低下
マウスの異なる脂肪パッド領域における脂肪低下(図5)もまた評価した。ガルシノールの120日間の投与後の後腹膜、性腺周囲、および腸間膜の脂肪貯蔵部位の質量は下記のように表にされている。
Figure 2021185156

ガルシノール処置は、異なる脂肪パッド領域における脂肪蓄積を有意に低下させた(図6)。内臓脂肪のパーセンテージは、ガルシノール処置により低下し(図7)、10mg/kg体重の用量が最大効果を示した。
臓器質量
ガルシノール投与は、臓器の質量に有害には影響せず、ガルシノールが重要な臓器において少しの有害作用も誘発しないことを示唆している(表5)。
Figure 2021185156
遺伝子発現:脂肪生成に関連した遺伝子の発現の低下が、ガルシノールで処置された動物の脂肪パッドにおいて観察された。マウス3T3−L1細胞株と同様に、ガルシノール投与は、脂肪パッド領域においてPPARγ、AP2、FAS、レジスチン、およびレプチンの発現を有意に低下させた(図8aおよび8b)。同様に、ガルシノール投与は、マウス脂肪パッド領域において褐色脂肪特異的遺伝子の発現を効果的に増加させた(図9)。
脂質プロファイル:高脂肪食は、研究動物の血清中の総コレステロール、LDL、VLDL、およびトリグリセリドのレベルを増加させた。ガルシノールと同時投与された高脂肪食は、血清中、総コレステロールおよびトリグリセリド(図10a)、LDLおよびVLDL(図10b)を有意に低下させ、HDLレベル(図10c)を増加させた。
結論:
ガルシノール処置は、インビトロで脂肪生成の用量依存性阻害を示し、白色脂肪組織から褐色またはブライト/ベージュ脂肪組織への変換を誘導し、それにより、脂肪利用およびエネルギー代謝を増加させた。インビボ結果より、ガルシノールが、10mg/kgにおいて体重および内臓脂肪蓄積を有意に低下させるのに効果的であり、かつマウス脂肪パッドにおける脂肪パッドにおいて、脂肪生成特異的遺伝子発現を低下させ、褐色脂肪組織特異的遺伝子を増加させることが示された。ガルシノール投与はまた、内臓脂肪および臓器質量の低下を生じ、ガルシノールが脂肪分解およびエネルギー代謝を促進することを示している。全体にわたって、ガルシノールは、体重減少を誘導し、内臓脂肪を低下させ、重要な臓器の健康を維持する。
(例2)
ガルシノールの抗肥満効果 − National Taiwan University、Taipei、Taiwanで行われた研究
方法論
試薬および抗体
AMPKおよびp−AMPK(Thr172)抗体を、Cell Signaling Technology(Beverly、MA、USA)から購入した。SREBP−1抗体をSanta Cruz Biotechnology(Santa Cruz、CA、USA)から調達した。PPARγおよびPref−1抗体をabcam(Cambridge、England)から購入した。マウスβ−アクチンモノクローナル抗体をSigma Chemical Co(St.Louis、MO、USA)から入手した。Bio−Radタンパク質アッセイ色素試薬をBio−Rad Laboratories(Munich、Germany)から購入した。キシレンならびにヘマトキシリンおよびエオシン(H&E)染色を、Surgipath(Peterborough、UK)から入手した。動物食餌の一部として用いられるコレステロールを、Acros Organics(Bridgewater、NJ、USA)から入手した。ガルシノールを、Sabinsa Corp.(East Windsor、NJ、USA)から調達した。ガルシノールの純度は、高速液体クロマトグラフィ(HPLC)により99%より高いことを決定された。
動物飼育および実験デザイン
5週齢の雄C57BL/6マウスをBioLASCO Experimental Animal Center(Taiwan Co.,Ltd、Taipei、Taiwan)から購入し、管理された雰囲気(25±1℃、50%相対湿度)下、12時間の明/暗サイクルで飼育した。1週間の順化後、動物を、13週間の間、各群中8匹のマウスの、正常食(ND、脂肪として15%エネルギー)群、HFD(脂肪として50%エネルギー)群、および0.1%または0.5%ガルシノールとのHFD群にランダムに振り分けた。実験デザインは図11に要約されている。実験食餌を、Purina 5001食餌(LabDiet、PMI Nutrition International、St.Louis、MO、USA)から改変した。動物は、食物および水に自由にアクセスできた。食物カップに、毎日、新鮮な食餌を補充した。この研究で用いられた全ての動物実験プロトコールは、Institutional Animal Care and Use Committee of the National Taiwan University(IACUC、NTU)により承認された。研究の終了時、動物を、CO2窒息により屠殺し、解剖し、それらの全身の質量、ならびに肝臓、腎臓、脾臓、脂肪組織(性腺周囲脂肪、後腹膜脂肪、および腸間膜脂肪)、および血清を含む選択された組織をすぐに収集し、質量測定し、写真撮影した。
病理組織学的試験
性腺周囲脂肪および肝臓の中葉の一部分を切除し、10%緩衝ホルマリン中に固定し、一連のエタノール溶液で脱水し、パラフィン包埋のために処理した。厚さ3〜5μmの切片に切断し、脱パラフィンし、再水和させ、H&Eで染色し、顕微鏡写真評価に供した。脂肪細胞サイズをImage Jソフトウェア(Rasband、W.S.、ImageJ、U.S. National Institutes of Health、Bethesda、MD、USA)を用いて決定した。
生化学的分析
血液試料を、麻酔下、左心室から収集した。その試料を、10μLのヘパリンナトリウム中に混合し、3500rpmで、4℃、10分間、遠心分離した。その後、血漿を、使用するまで−80℃で保存した。グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(GPT)、総コレステロール(TC)、TG、高密度リポタンパク質(HDL)、および低密度リポタンパク質(LDL)のレベルをNational Laboratory Animal Center、NLAC(Taipei、Taiwan)において7080 Biochemical Analyzer(Hitachi、Tokyo、Japan)で製造会社の使用説明書に従って分析した。
16S rDNA遺伝子シーケンシングおよび分析
全DNAを、新鮮な糞便試料から抽出した。精製されたDNAを、innuSPEED Stool DNAキット(Analytik Jena AG、Jena、Germany)を用いて、製造会社のプロトコールに従って溶出した。Caporasoら(Caporaso, J. G., Lauber, C. L., Walters, W. A., Berg-Lyons, D. et al., Global patterns of 16S rRNA diversity at a depth of millions of sequences per sample. Proc.Natl.Acad.Sci U.S A 2011, 108 Suppl 1, 4516-4522)からのPCRプライマー配列を用いて、16S rRNA可変領域を増幅し、PCR条件を、Tungら(Tung, Y. C., Lin, Y. H., Chen, H. J., Chou, S. C. et al., Piceatannol Exerts Anti-Obesity Effects in C57BL/6 Mice through Modulating Adipogenic Proteins and Gut Microbiota. Molecules. 2016, 21)およびChouら(Chou, Y. C., Suh, J. H., Wang, Y., Pahwa, M. et al., Boswellia serrata resin extract alleviates azoxymethane (AOM)/dextran sodium sulfate (DSS)-induced colon tumorigenesis. Mol.Nutr Food Res. 2017, 61)において述べられているように実施した。その後、その単位複製配列を用いて、Illumina DNA Library Preparationキット(Illumina、San Diego、CA、USA)でインデックス標識ライブラリーを構築した。ペアードエンド(paired−end)シーケンシング(2×150bp)での100,000個より多い読み取りを分析するために、Illumina MiniSeq NGS System(Illumina)が用いられ、メタゲノミクスワークフローは、16S rRNAデータのデータベースを用いて単位複製配列から生物体を分類した。分類は、Greengenesデータベース(https://greengenes.lbl.gov/)に基づいた。ワークフローのアウトプットは、いくつかの分類学的レベル:界、門、綱、目、科、属、および種における読み取りの分類であった。
タンパク質調製およびウェスタンブロット
組織を、1個のProtease Inhibitor Cocktail Tablet(Roche、Indianapolis、IN、USA)を含有する氷冷溶解バッファー(10%グリセロール、1% TritonX−100、1mM Na3VO4、1mM EGTA、10mM NaF、1mM Na427、20mM Trisバッファー(pH7.9)、100μM β−グリセロホスフェート、137mM NaCl、および5mM EDTA)中、氷上で1時間、ホモジナイズし、その後、17,500gで、4℃、30分間、遠心分離した。そのタンパク質濃度を、Bio−Radタンパク質アッセイ(Bio−Rad Laboratories、Inc.、Hercules、CA、USA)で測定した。
統計解析
マウスの群間の差の有意性の統計的評価を、スチューデントt検定を用いて評価した。複数の群を比較する実験について、その差を、一元配置分散分析(ANOVA)およびDuncanの事後検定を実行することにより分析した。データは、示された数の、独立して実施された実験についての平均±SEとして提示され、p値<0.05が、統計的に有意であるとみなされた。試料間の差を可視化するために主成分分析(PCA)を行った。
結果
体重増加
結果より、13週間のHFD摂食が、性腺周囲、後腹膜、および腸間膜の脂肪蓄積と共に体重および肝臓質量の有意な増加をもたらすことが示された。0.1%および0.5%ガルシノールを追加された食餌は、体重を用量依存性様式で低下させた。高用量のガルシノール(0.5%)とHFD食餌での同時処置は、体重増加を阻害し、HFD+0.5%ガルシノール群とND群の間に差はない(図12および図13)。
白色脂肪組織脂肪細胞サイズおよび肝臓恒常性への効果
0.5%の濃度でのガルシノールは、全ての3つの白色脂肪の脂肪質量を、HFD群と比較して、性腺周囲の質量に関して85.1%、後腹膜の質量に関して92.4%、および腸間膜の質量に関して77.7%、劇的に減少させた(図14aおよび14b)。
性腺周囲脂肪組織における平均脂肪細胞サイズを、H&E染色により評価し、その結果により、脂肪細胞が、HFD摂食マウスにおいて、NDマウスの脂肪細胞と比較して、拡大していることが明らかにされた。脂肪細胞サイズの増加は、ガルシノール処置マウスにおいて有意に低下した(図15)。ガルシノール(0.5%)は、HFDにより誘導される脂肪細胞の拡大を防止することができ、脂肪細胞が2000μm2のサイズに分布された。重要なことには、脂肪細胞サイズは、ガルシノールにより用量依存性形式で防止または阻害することができる(表6)。
Figure 2021185156

4つの群の間での差の有意性は、一元配置ANOVAおよびDuncanの多範囲検定により分析された。異なる文字を有する値は、各群間で有意に異なっている(p<0.05)。
脂質プロファイル:血漿脂質プロファイルもまた分析され、表7に提示されている。
Figure 2021185156

データは、平均±SEとして提示されている。4つの群の間での差の有意性は、一元配置ANOVAおよびDuncanの多範囲検定により分析された。同じ行において同じ上付き文字を共有しない値は、群の間で有意に異なっている。p<0.05;a、b、c、およびdは、各群間で有意に異なっている。
0.1%および0.5%でのガルシノールを投与されたマウスは、TCとTGの両方の血清中レベルを有意に減少させた。LDLおよびHDLに関して、ガルシノール(0.1%および0.5%)は、HFDにより誘導されたLDLレベルを用量依存性様式で低下させることができた。TC減少はHFDによりもたらされたため、HFD群は、LDLレベルだけでなく、HDLレベルもまた増加させる。このゆえに、本発明者らは、この変化を表現するためにLDL/HDL比を用いた。高用量および低用量のガルシノールは、HFD群と比較して、LDL/HDL比を有意に減少させることができる。
ガルシノールはHFD誘導性腸内毒素症を逆転させた
異なる群における細菌群集の全体的組成を、属レベルでのメタゲノム試料間での細菌の分類学的類似性の度合いを分析することにより評価した。細菌群集を、PCAを用いてクラスター化し、それは、HFD食餌/ガルシノール処置に基づいた微生物群集を識別した。肥満のヒトおよびHFD摂食マウスの腸内微生物叢は、バクテロイデス門に対するフィルミクテス門(F/B比)の増加により特徴づけられる(Brun, P., Castagliuolo, I., Di, L., V, Buda, A. et al., Increased intestinal permeability in obese mice: new evidence in the pathogenesis of nonalcoholic steatohepatitis. Am.J Physiol Gastrointest.Liver Physiol 2007, 292, G518-G525)。結果は、HFD群の門レベルがND群と比較してより高いF/B比を有することを示した(図16a)。興味深いことに、ガルシノール処置は、バクテロイデス門群集を非常に高めることによりF/B比を低下させた。加えて、ガルシノール処置は、ベルコミクロビウム門群集の数を上昇させた(図16b)。群集構造のUniFracに基づいたペアワイズ比較のPCAにより、4つのマウス群の間での微生物群集の分布が開示された。PCAの主な所見は、異なる食餌が様々な腸内微生物群集の発生を促進することであった。HFD摂食マウスは、ND群マウスと異なるクラスターを形成し、HFD摂食マウスはまた、ガルシノール処置マウスとも異なった(図17a、b、およびc)。しかしながら、高用量のガルシノール(0.5%)で処置されたマウスの微生物群集は、NDマウスのそれと近接したクラスターを形成し、これは、ガルシノールが腸内微生物群集組成に顕著な効果を生じ、また、HFD誘導性腸内毒素症を逆転させたことを示している。
ガルシノール投与の腸内微生物群集組成への効果
腸内微生物叢の変化がガルシノール補給により誘導されたかどうかをさらに調べるために、本発明者らは次に、腸内微生物叢の属レベルを決定し、ヒートマップを用いて、HFD摂食マウスにおけるガルシノールにより有意に変化した50個のOTUの存在量を表した(図18)。結果は、HFD摂食マウスが、ブラウティア属群集を増加させ、その群集は、高用量ガルシノール処置群と低用量ガルシノール処置群の両方において劇的に減少した。本研究により、ブラウティア spp.およびエンテロバクター spp.が、マウスモデルにおけるHFD原因の肥満と関連していることが指摘された(Becker, N., Kunath, J., Loh, G., and Blaut, M. Human intestinal microbiota: characterization of a simplified and stable gnotobiotic rat model. Gut Microbes. 2011, 2, 25-33; Fei, N. and Zhao, L. An opportunistic pathogen isolated from the gut of an obese human causes obesity in germfree mice. ISME.J 2013, 7, 880-884)。興味深いことに、パラバクテロイデス属、バクテロイデス属、およびアッカーマンシア属もまた、ガルシノール摂食マウスにおいて数が劇的に上昇した。パラバクテロイデス属およびバクテロイデス属は、バクテロイデス門に属し、アッカーマンシア属はベルコミクロビウム門に属する:これは、F/B比が、ガルシノール処置による誘導後にそれが動いたように、なぜ動いたのかということを説明している。ヒートマップにおいて、本発明者らは、アナエロブランカ・ザバルチンニ、ブラウティア・コッコイデス、およびブチリビブリオ・プロテオクラスティカスの群集が、HFD摂食後数が上昇したが、ガルシノール投与は、それらの細菌だけでなく、オシロスピラ・エアエ、ムシスピリルム・シェドレリー、アナエロツルンカス・コリホミニス、およびラクノスピラ・ペクチノスチザもまた減少させた。加えて、ガルシノールは、アッカーマンシア・ムシニフィラ、バクテロイデス・ステルコリロソリス、およびバクテロイデス・キシラニソルベンスの数を増加させ、それらは、ND群およびHFD群において減少した。
アナエロブランカ・ザバルチンニ、ブラウティア・コッコイデス、およびブチリビブリオ・プロテオクラスティカスは、フィルミクテス門に属する;アナエロブランカ・ザバルチンニはIBD患者と正に相関し、ブラウティア・コッコイデスはHFD誘導マウスモデルにおいて増加した。ブチリビブリオ・プロテオクラスティカスは、不飽和脂肪酸の毒性効果に極度の感受性があり、肥満と関連づけられている。他方、バクテロイデス・ステルコリロソリスおよびバクテロイデス・キシラニソルベンスはバクテロイデス門に属し、アッカーマンシア・ムシニフィラはベルコミクロビウム門に属する。Andohら(Andoh, A., Nishida, A., Takahashi, K., Inatomi, O. et al., Comparison of the gut microbial community between obese and lean peoples using 16S gene sequencing in a Japanese population. J Clin.Biochem.Nutr 2016, 59, 65-70)は、肥満および痩せ型の日本人集団の腸内微生物叢プロファイルの16S rRNA配列分析を実施し、彼らは、バクテロイデス・ステルコリロソリスが痩せ型の日本人に存在することを見出した。Liuら(Liu, R., Hong, J., Xu, X., Feng, Q. et al., Gut microbiome and serum metabolome alterations in obesity and after weight-loss intervention. Nat.Med 2017, 23, 859-868)は、痩せ型と肥満の若い中国人個体においてメタゲノムワイドの関連研究および血清メタボロミクスプロファイリングを実施した。彼らは、腸内微生物叢変化を循環アミノ酸および肥満に結びつけ、バクテロイデス・キシラニソルベンスが痩せ型対照において有意に豊富であることを示した。
いくつかの研究は、ムチン分解細菌、アッカーマンシア・ムシニフィラの効果を強調しており、その細菌は、健康な対象の粘膜において、糖尿病患者または動物の粘膜においてより豊富である(Liou, A. P., Paziuk, M., Luevano, J. M., Jr., Machineni, S. et al., Conserved shifts in the gut microbiota due to gastric bypass reduce host weight and adiposity. Sci Transl.Med 2013, 5, 178ra41)。多くの研究は、アッカーマンシア・ムシニフィラの食事性効果、およびどのようにしてそれがまた肥満を阻害するのかを実証している。HFDのブドウポリフェノールでの食事性補給は、F/B比の低下およびアッカーマンシア・ムシニフィラのブルームを含む腸内微生物群集構造の劇的な変化を生じた(Roopchand, D. E., Carmody, R. N., Kuhn, P., Moskal, K. et al., Dietary Polyphenols Promote Growth of the Gut Bacterium Akkermansia muciniphila and Attenuate High-Fat Diet-Induced Metabolic Syndrome. Diabetes 2015, 64, 2847-2858)。これらの全ての研究は、アッカーマンシア・ムシニフィラが抗肥満効果を有するプロバイオティクスとしての潜在的役割をもつという示唆を支持し、したがって、本発明者らは、ガルシノールがプレバイオティクス的役割を示すことを提唱する。
ガルシノール処置は、アッカーマンシア spp.の数を増加させ、エンドカンナビノイド発現を誘導することによりAMPKシグナル伝達経路に影響を与えた
本発明者らはさらに、ガルシノールが抗肥満効果を発揮する分子機構を調べた。HFD摂食C57BL/6マウスにおけるAMPK、p−AMPK、PPARγ、前脂肪細胞因子1(Pref−1)、およびSREBP−1のタンパク質レベルは図19に示されている。HFD摂食は、白色脂肪組織において、ND群のAMPKと比較して、AMPKの減少を生じたが、それは、低用量のガルシノール(0.1%)の投与により増加した。興味深いことに、高用量のガルシノール(0.5%)は、AMPKタンパク質レベルもp−AMPKタンパク質レベルも上昇させなかった。本発明者らは、これは、アッカーマンシア spp.と関連している可能性があると推定した。HFD誘導性肥満マウスへの4週間のA.ムシニフィラの投与は、2−AG、2−PG、および2−OGを含むエンドカンナビノイド含有量を向上させた(Everard, A., Belzer, C., Geurts, L., Ouwerkerk, J. P. et al., Cross-talk between Akkermansia muciniphila and intestinal epithelium controls diet-induced obesity. Proc.Natl.Acad.Sci U.S A 2013, 110, 9066-9071)。腸組織内において、2−AGの増加は、杯細胞およびTreg集団を増加させることにより、代謝性内毒血症および全身性炎症を低下させる。しかしながら、性腺周囲脂肪組織において、2−AGの増加はまた、(脂肪細胞PPARγレベルの上方制御を介して)前脂肪細胞分化を刺激し、(リポタンパク質リパーゼの刺激ならびにFASレベルおよびグルコース取り込みの上方制御を介して)新規の脂肪酸合成を増強し、(AMPKの阻害を介して)脂肪酸酸化を減少させ、(脂肪分解の阻害を介して)トリアシルグリセロール蓄積を増強することにより、脂肪組織の貯蔵能力を増強した。2−AGは、それの化学構造内にアラキドン酸鎖を含有するリン脂質由来脂質である。2−AGはまた、トリアシルグリセロールおよびリン脂質代謝における中間体であり、それゆえに、HFDで処置されたマウスは、2−AG産生のための基質を容易に供給することができる。Pref−1は、前脂肪細胞において高度に発現し、かつ分化中に消失する、脂肪細胞分化の阻害剤として同定されている。ガルシノール処置は、精巣上体脂肪組織においてPref−1のタンパク質レベルの増加を引き起こし、そのことは、ガルシノールが、HFD摂食マウスにおいて前脂肪細胞状態の維持に機能し得ることを示唆している。
結論
結果により、ガルシノール処置が、HFDを受けたマウスにおいて腸内微生物叢の組成の予想外の変化をもたらし、その変化が根底にある分子機構に影響し得ることが明らかにされた。さらに、これらの所見は、アッカーマンシア集団を増加させることを目指した腸内微生物群集の変化が、HFDにより誘導された肥満を防止することができるという概念を強化する。
(例3)
ガルシノール、ならびにガルシノール、プテロスチルベン、およびアントシアニンを含有する組成物の体重減少についての比較評価
本発明は、哺乳類における、ガルシノール、プテロスチルベン、およびアントシアニンを含む組成物(ガルシノールブレンド(GB))と比較したガルシノールの抗肥満効果を研究した。研究は、5週齢のC57BL/6雄マウスにおいてインビボで行われた。合計42匹のマウスが、それぞれ7匹のマウスの6群でこの研究に含まれた。群は、表8においてのように分けられた。
高脂肪食(HFD)群は、肥満の誘導のために45%高脂肪食を16週間、与えられ、同時に、前述の表に示されているように試験物質を投与された。正常群は正常食を16週間、与えられた。
Figure 2021185156

体重は毎週、モニターされ、各群(n=7)の平均体重は、平均±SEとして表された。6つの群の間での差の有意性は、一元配置ANOVAおよびDuncanの多範囲検定により分析された。p<0.05、a、b、およびcは、各群間で有意に異なっている。
結果は、HFD+0.5%ガルシノールを与えられたマウス群が、HFD摂食群およびHFD+GB群と比較して、最も有意に減少した体重を示し、体重増加を防止したことを示した(図19aおよび19b)。HFD+0.5%ガルシノールを投与されたマウスは、他の群と比較して最も少ない体重増加を示し(表9)、そのことは、予想外の所見であり、当業者によって予測することができない。
性腺周囲、後腹膜、および腸間膜の脂肪組織の質量を低下させることへのガルシノールおよびガルシノールブレンドの効果もまた評価した。その結果は、0.5%ガルシノールが、ガルシノールブレンドと比較して、性腺周囲、後腹膜、および腸間膜の脂肪組織の質量を有意に低下させることを示した(図20a、b、c)。
Figure 2021185156


各群(n=7)の平均体重は、平均±SEとして表されている。6つの群の間での差の有意性は、一元配置ANOVAおよびDuncanの多範囲検定により分析された。同じ行において同じ上付き文字を共有しない値は、群の間で有意に異なっている。p<0.05、a、b、およびcは、各群間で有意に異なっている。
結論
HFD+0,5%ガルシノールを与えられたマウスは、ガルシノールブレンドと比較して体重の有意な低下を示した。これは、予想外の所見であり、当業者によって予測することができない。
上記の例から、ガルシノールが、脂肪生成の阻害をもたらし、かつプテロスチルベンおよびアントシアニンを含有するガルシノールブレンドと比較して、体重減少を用量依存性様式で促進することは明らかである。ガルシノールはまた、腸内微生物叢を改変し、有益な微生物 − アッカーマンシア・ムシニフィラの生菌コロニーを増加させ、それにより、全体的な健康および快適性を維持かつ向上させる。本発明は、ガルシノールが効果的な抗肥満分子であり、肥満および関連障害の管理のために単独型として、または他の体重減少成分と組み合わせて、効果的に投与され得ることを確認している。
本発明は、好ましい実施形態に関して記載されているが、本発明がそれらに限定されないことは、当業者により明らかに理解されているはずである。むしろ、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲に関連してのみ解釈されるべきである。
上記の例から、ガルシノールが、脂肪生成の阻害をもたらし、かつプテロスチルベンおよびアントシアニンを含有するガルシノールブレンドと比較して、体重減少を用量依存性様式で促進することは明らかである。ガルシノールはまた、腸内微生物叢を改変し、有益な微生物 − アッカーマンシア・ムシニフィラの生菌コロニーを増加させ、それにより、全体的な健康および快適性を維持かつ向上させる。本発明は、ガルシノールが効果的な抗肥満分子であり、肥満および関連障害の管理のために単独型として、または他の体重減少成分と組み合わせて、効果的に投与され得ることを確認している。
本発明は、好ましい実施形態に関して記載されているが、本発明がそれらに限定されないことは、当業者により明らかに理解されているはずである。むしろ、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲に関連してのみ解釈されるべきである。

本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕哺乳類における肥満の治療管理のための方法であって、有効濃度のガルシノール含有組成物を前記哺乳類に投与して、前記哺乳類において、a)脂肪生成の阻害、b)体重および内臓脂肪の減少をもたらすステップを含む、方法。
〔2〕脂肪生成の阻害が、PPARγ、cEBPα、FAS、AP2、レジスチン、およびレプチンからなる群から選択される遺伝子の下方制御によりもたらされる、前記〔1〕に記載の方法。
〔3〕脂肪生成の阻害が、p−AMPK、AMPK、およびPREF−1からなる群から選択される遺伝子の上方制御によりもたらされる、前記〔1〕に記載の方法。
〔4〕内臓脂肪が腸間膜脂肪、腹膜脂肪、および性腺周囲脂肪からなる群から選択される、前記〔1〕に記載の方法。
〔5〕哺乳類脂肪細胞系においてエネルギーバランスを達成する方法であって、哺乳類前脂肪細胞および/または脂肪細胞にターゲットされるガルシノール含有組成物を有効量で投与して、(a)脂肪生成の阻害の増大の効果、および(b)褐色脂肪細胞または褐色様(ベージュまたはブライト)脂肪細胞を特異的にリクルートし、(c)白色脂肪細胞貯蔵部位に褐色様表現型(ベージュまたはブライト脂肪細胞)を誘導するように個々に、または組み合わせて機能する分泌性因子の発現の増加の効果を達成して、前記哺乳類において脂肪利用およびエネルギーバランスの効果をもたらすステップを含む、方法。
〔6〕分泌性因子がミトコンドリアUCP−1、PRDM16、PGC−1α、およびBMP7を含む、前記〔5〕に記載の方法。
〔7〕哺乳類において腸内微生物叢を改変する方法であって、有効量のガルシノール含有組成物を前記哺乳類に投与して、腸内微生物叢の変化をもたらすステップを含む、方法。
〔8〕腸内微生物叢が、デファリバクター門(Deferribacteres)、プロテオバクテリア門(Proteobacteria)、バクテロイデス門(Bacteroidetes)、ベルコミクロビウム門(Verrucomicrobia)、およびフィルミクテス門(Firmicutes)から選択される、前記〔7〕に記載の方法。
〔9〕腸内微生物叢が、ラクトバチルス属(Lactobacillus)、ブチリビブリオ属(Butyrivibrio)、クロストリジウム属(Clostridium)、アナエロブランカ属(Anaerobranca)、ディスゴノモナス属(Dysgonomonas)、ジョンソネラ属(Johnsonella)、ルミノコッカス属(Ruminococcus)、バクテロイデス属(Bacteroides)、オシロスピラ属(Oscillospira)、パラバクテロイデス属(Parabacterroides)、アッカーマンシア属(Akkermanisa)、およびブラウティア属(Blautia)から選択される、前記〔7〕に記載の方法。
〔10〕腸内微生物叢が、パラバクテロイデス・ゴルドステイニイ(Parabacteroides goldsteinii)、バクテロイデス・カカエ(Bacteroides caccae)、ジョンソネラ・イグナバ(Johnsonella ignava)、ブラウティア・ウェクスレラエ(Blautia wexlerae)、ディスゴノモナス・ウィンペンニ(Dysgonomonas wimpennyi)、ブラウティア・ハンセンニ(Blautia hansenni)、アナエロブランカ・ザバルチンニ(Anaerobranca zavarzinni)、オシロスピラ・エアエ(Oscillospira eae)、ムシスピリルム・シェドレリー(Mucispirillus schaedleri)、ブラウティア・コッコイデス(Blautia coccoides)、アナエロツルンカス・コリホミニス(Anaerotruncus colihominis)、ブチリビブリオ・プロテオクラスティカス(Butyrivibro proteoclasticus)、アッカーマンシア・ムシニフィラ(Akkermansia muciniphila)、ラクノスピラ・ペクチノスチザ(Lachnospora pectinoschiza)、ペドバクター・クワンジャンゲンシス(Pedobacter kwangyangensis)、アルカリフィルス・クロトンアトキシダンス(Alkaliphilus crotonatoxidans)、ラクトバチルス・サリバリウス(lactobacillus salivarius)、アナエロビブリオ・リポリティカス(Anaerivibria lipolyticus)、ロドサーマス・クラルス(Rhodothermus clarus)、バクテロイデス・ステルコリロソリス(Bacteroides stercorirosoris)、ルミノコッカス・フラベファシエンス(Ruminocococcus flavefaciens)、バクテロイデス・キシラニソルベンス(Bacteroides xylanisolvens)、ルミノコッカス・グナバス(Ruminococcus gnavus)、クロストリジウム・ターマイティディス(Clostridium termitidis)、クロストリジウム・アルカリセルロシー(Clostridium alkalicellulosi)、エムチシシア・オリゴラフィカ(Emticicia oligoraphica)、シュードブチリビブリオ・キシラニボランス(Pseudobutyrivibro xylanivorans)、アクチノマイセス・ナツラエ(Actinomyces naturae)、ペプトニフィラス・コキシー(Peptoniphilus coxii)、およびドリコスペルマム・クルバム(Dolichospermum curvum)からなる群から選択される、前記〔7〕に記載の方法。
〔11〕腸内微生物叢の改変が、肥満、心血管系合併症、炎症性腸疾患、クローン病、セリアック病、メタボリックシンドローム、肝臓疾患、および神経障害からなる群から選択される疾患の治療管理において有効である、前記〔7〕に記載の方法。
〔12〕哺乳類の腸内においてアッカーマンシア・ムシニフィラの生菌数を増加させるための方法であって、有効量のガルシノール含有組成物を哺乳類に投与して、前記細菌のコロニーの増加をもたらすステップを含む、方法。
〔13〕アッカーマンシア・ムシニフィラのコロニー数の増加が、エンドカンナビノイド放出を引き起こすことによりAMPKシグナル伝達経路を通して体重を減少させる、前記〔12〕に記載の方法。
〔14〕哺乳類における高脂血症の治療管理の方法であって、有効濃度のガルシノール含有組成物を投与して、前記哺乳類の血液において、(i)血中総コレステロールレベルの量を低下させること;(ii)低密度リポタンパク質(LDL)および超低密度リポタンパク質(VLDL)の濃度を低下させること;(iii)高密度リポタンパク質(HDL)の濃度を増加させること;ならびに(iv)血清トリグリセリドの濃度を低下させることの効果をもたらすステップを含む、方法。
〔15〕高脂血症の医学的原因が肥満である、前記〔14〕に記載の方法。
〔16〕プレバイオティクス剤としての使用のためのガルシノール含有組成物。
〔17〕組成物が、薬学的/栄養補助的に許容される賦形剤、補助剤、希釈剤、または担体と共に製剤化され、錠剤、カプセル、シロップ、グミ、粉末、懸濁液、乳濁液、咀嚼錠、キャンディ、および食料品の形をとって経口投与される、前記〔16〕に記載の組成物。

Claims (17)

  1. 哺乳類における肥満の治療管理のための方法であって、有効濃度のガルシノール含有組成物を前記哺乳類に投与して、前記哺乳類において、a)脂肪生成の阻害、b)体重および内臓脂肪の減少をもたらすステップを含む、方法。
  2. 脂肪生成の阻害が、PPARγ、cEBPα、FAS、AP2、レジスチン、およびレプチンからなる群から選択される遺伝子の下方制御によりもたらされる、請求項1に記載の方法。
  3. 脂肪生成の阻害が、p−AMPK、AMPK、およびPREF−1からなる群から選択される遺伝子の上方制御によりもたらされる、請求項1に記載の方法。
  4. 内臓脂肪が腸間膜脂肪、腹膜脂肪、および性腺周囲脂肪からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  5. 哺乳類脂肪細胞系においてエネルギーバランスを達成する方法であって、哺乳類前脂肪細胞および/または脂肪細胞にターゲットされるガルシノール含有組成物を有効量で投与して、(a)脂肪生成の阻害の増大の効果、および(b)褐色脂肪細胞または褐色様(ベージュまたはブライト)脂肪細胞を特異的にリクルートし、(c)白色脂肪細胞貯蔵部位に褐色様表現型(ベージュまたはブライト脂肪細胞)を誘導するように個々に、または組み合わせて機能する分泌性因子の発現の増加の効果を達成して、前記哺乳類において脂肪利用およびエネルギーバランスの効果をもたらすステップを含む、方法。
  6. 分泌性因子がミトコンドリアUCP−1、PRDM16、PGC−1α、およびBMP7を含む、請求項5に記載の方法。
  7. 哺乳類において腸内微生物叢を改変する方法であって、有効量のガルシノール含有組成物を前記哺乳類に投与して、腸内微生物叢の変化をもたらすステップを含む、方法。
  8. 腸内微生物叢が、デファリバクター門(Deferribacteres)、プロテオバクテリア門(Proteobacteria)、バクテロイデス門(Bacteroidetes)、ベルコミクロビウム門(Verrucomicrobia)、およびフィルミクテス門(Firmicutes)から選択される、請求項7に記載の方法。
  9. 腸内微生物叢が、ラクトバチルス属(Lactobacillus)、ブチリビブリオ属(Butyrivibrio)、クロストリジウム属(Clostridium)、アナエロブランカ属(Anaerobranca)、ディスゴノモナス属(Dysgonomonas)、ジョンソネラ属(Johnsonella)、ルミノコッカス属(Ruminococcus)、バクテロイデス属(Bacteroides)、オシロスピラ属(Oscillospira)、パラバクテロイデス属(Parabacterroides)、アッカーマンシア属(Akkermanisa)、およびブラウティア属(Blautia)から選択される、請求項7に記載の方法。
  10. 腸内微生物叢が、パラバクテロイデス・ゴルドステイニイ(Parabacteroides goldsteinii)、バクテロイデス・カカエ(Bacteroides caccae)、ジョンソネラ・イグナバ(Johnsonella ignava)、ブラウティア・ウェクスレラエ(Blautia wexlerae)、ディスゴノモナス・ウィンペンニ(Dysgonomonas wimpennyi)、ブラウティア・ハンセンニ(Blautia hansenni)、アナエロブランカ・ザバルチンニ(Anaerobranca zavarzinni)、オシロスピラ・エアエ(Oscillospira eae)、ムシスピリルム・シェドレリー(Mucispirillus schaedleri)、ブラウティア・コッコイデス(Blautia coccoides)、アナエロツルンカス・コリホミニス(Anaerotruncus colihominis)、ブチリビブリオ・プロテオクラスティカス(Butyrivibro proteoclasticus)、アッカーマンシア・ムシニフィラ(Akkermansia muciniphila)、ラクノスピラ・ペクチノスチザ(Lachnospora pectinoschiza)、ペドバクター・クワンジャンゲンシス(Pedobacter kwangyangensis)、アルカリフィルス・クロトンアトキシダンス(Alkaliphilus crotonatoxidans)、ラクトバチルス・サリバリウス(lactobacillus salivarius)、アナエロビブリオ・リポリティカス(Anaerivibria lipolyticus)、ロドサーマス・クラルス(Rhodothermus clarus)、バクテロイデス・ステルコリロソリス(Bacteroides stercorirosoris)、ルミノコッカス・フラベファシエンス(Ruminocococcus flavefaciens)、バクテロイデス・キシラニソルベンス(Bacteroides xylanisolvens)、ルミノコッカス・グナバス(Ruminococcus gnavus)、クロストリジウム・ターマイティディス(Clostridium termitidis)、クロストリジウム・アルカリセルロシー(Clostridium alkalicellulosi)、エムチシシア・オリゴラフィカ(Emticicia oligoraphica)、シュードブチリビブリオ・キシラニボランス(Pseudobutyrivibro xylanivorans)、アクチノマイセス・ナツラエ(Actinomyces naturae)、ペプトニフィラス・コキシー(Peptoniphilus coxii)、およびドリコスペルマム・クルバム(Dolichospermum curvum)からなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
  11. 腸内微生物叢の改変が、肥満、心血管系合併症、炎症性腸疾患、クローン病、セリアック病、メタボリックシンドローム、肝臓疾患、および神経障害からなる群から選択される疾患の治療管理において有効である、請求項7に記載の方法。
  12. 哺乳類の腸内においてアッカーマンシア・ムシニフィラの生菌数を増加させるための方法であって、有効量のガルシノール含有組成物を哺乳類に投与して、前記細菌のコロニーの増加をもたらすステップを含む、方法。
  13. アッカーマンシア・ムシニフィラのコロニー数の増加が、エンドカンナビノイド放出を引き起こすことによりAMPKシグナル伝達経路を通して体重を減少させる、請求項12に記載の方法。
  14. 哺乳類における高脂血症の治療管理の方法であって、有効濃度のガルシノール含有組成物を投与して、前記哺乳類の血液において、(i)血中総コレステロールレベルの量を低下させること;(ii)低密度リポタンパク質(LDL)および超低密度リポタンパク質(VLDL)の濃度を低下させること;(iii)高密度リポタンパク質(HDL)の濃度を増加させること;ならびに(iv)血清トリグリセリドの濃度を低下させることの効果をもたらすステップを含む、方法。
  15. 高脂血症の医学的原因が肥満である、請求項14に記載の方法。
  16. プレバイオティクス剤としての使用のためのガルシノール含有組成物。
  17. 組成物が、薬学的/栄養補助的に許容される賦形剤、補助剤、希釈剤、または担体と共に製剤化され、錠剤、カプセル、シロップ、グミ、粉末、懸濁液、乳濁液、咀嚼錠、キャンディ、および食料品の形をとって経口投与される、請求項16に記載の組成物。
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