JP2021183862A - 地下タンク用ヒータ設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成でヒータ管におけるヒータ液の温度降下量をモニタリングする。【解決手段】地下タンク用ヒータ設備100は加温装置10とヒータ管31と供給側枝管(第1枝管)32と回収側枝管(第2枝管)33と第1光ファイバ41と第1温度測定部42とを含む。ヒータ管31は環状領域Sにおいて往復流路31aを内部に有し、環状領域Sに埋設される。供給側枝管32は往復流路31aの入口側端部に接続される一端部を有し加温装置10により温められたヒータ液をヒータ管31に供給する。回収側枝管33は往復流路31aの出口側端部に接続される一端部を有し往復流路31aを流通したヒータ液を加温装置10に戻す。第1光ファイバ41は少なくとも供給側枝管32の外面と回収側枝管33の外面とを経由するように敷設される。第1温度測定部42は第1光ファイバ41からの戻り光に基づいて第1光ファイバ41の敷設方向に沿った温度分布を測定する。【選択図】 図1

Description

本発明は、LNG、LPG等の低温液化ガスを貯蔵する地下タンクの側壁を囲む環状領域における地盤を温める地下タンク用ヒータ設備に関する。
この種の地下タンク用ヒータ設備の一例としては、特許文献1に開示されている側部ヒータ設備が知られている。この側部ヒータ設備は、温水循環式のヒータ設備であり、地下タンクの周囲の地盤に埋設され上下方向に延びたヒータ管を有している。この側部ヒータ設備では、加温装置、循環ポンプ、環状の供給側ヘッダー管、供給側枝管、ヒータ管、回収側枝管、環状の回収側ヘッダー管、及び、前記加温装置の順番でヒータ液(温水)を循環させることで、地下タンクの周囲の地盤を温めるように構成されている。
また、特許文献1に記載された側部ヒータ設備では、供給側枝管と回収側枝管のそれぞれに、ヒータ液の温度を測定するための温度計が個別に設けられており、この二つの温度計からのデータを用いてヒータ管における損失熱量(つまり、ヒータ液の温度降下量)をモニタリングできるように構成されている。そして、各温度計としては、熱電対などの局所的な温度を測定するタイプのものが採用されていた。
特許第6588831号公報
しかしながら、特許文献1に記載された側部ヒータ設備では、ヒータ管におけるヒータ液の温度降下量をモニタリングするために、供給側枝管と回収側枝管のそれぞれに温度計を個別に設ける必要がある。そのため、この側部ヒータ設備では、温度測定に関連する配線が複雑となり、その工夫が求められている。
そこで、本発明は、簡素な構成でヒータ管におけるヒータ液の温度降下量をモニタリングすることが可能な地下タンク用ヒータ設備を提供することを目的とする。
本発明の一側面によると、低温液化ガスを貯蔵する地下タンクの側壁を囲む環状領域における地盤を温める地下タンク用ヒータ設備が提供される。この地下タンク用ヒータ設備は、前記地盤との熱交換用のヒータ液を温める加温装置と、ヒータ管と、第1枝管と、第2枝管と、光が入射される第1光ファイバと、第1温度測定部と、を含む。前記ヒータ管は、前記環状領域において上下に往復し前記ヒータ液を流通させる往復流路を内部に有し、前記環状領域に埋設される。前記第1枝管は、前記往復流路の入口側端部に接続される一端部を有し、前記加温装置により温められた前記ヒータ液を前記ヒータ管に供給するためのものである。前記第2枝管は、前記往復流路の出口側端部に接続される一端部を有し、前記往復流路を流通した前記ヒータ液を前記加温装置に戻すためのものである。前記第1光ファイバは、少なくとも前記第1枝管の外面と前記第2枝管の外面とを経由するように敷設される。前記第1測定部は、前記第1光ファイバからの戻り光に基づいて前記第1光ファイバの敷設方向に沿った温度分布を測定する。
前記一側面による地下タンク用ヒータ設備によると、少なくとも前記第1枝管の外面と前記第2枝管の外面とを経由するように敷設される第1光ファイバからの戻り光に基づいて、前記第1光ファイバの敷設方向に沿った温度分布を測定している。つまり、第1光ファイバを温度センサとして用いて、この第1光ファイバの敷設方向に沿った温度分布を測定するという簡素な構成で、ヒータ管におけるヒータ液の温度降下量をモニタリングすることが可能となる。
本発明の一実施形態を示す地下タンク用ヒータ設備の構成を説明するための概念図である。 前記地下タンク用ヒータ設備の要部を含む部分平面図である。 前記地下タンク用ヒータ設備の第1光ファイバを含む計測装置の構成を説明するための概念図である。 前記第1光ファイバの敷設状態を示した図である。 前記計測装置の変形例を説明するための概念図である。 図5に示す計測装置の構成を説明するための概念図である。 前記計測装置の別の変形例を説明するための概念図である。 前記計測装置の更に別の変形例説明するための概念図である。 図8に示す計測装置における前記ヒータ管の側面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る地下タンク用ヒータ設備100(以下では、単に、ヒータ設備100という)の構成を説明するための概念図であると共に、ヒータ設備100が用いられる地下タンク1の近傍の地盤の断面図でもある。図2はヒータ設備100の要部平面図である。
図1に示すように、地下タンク1は、LNG、LPG等の低温液化ガスを貯蔵するタンクであり地中に埋設されている。地下タンク1は、例えば、地盤内に円筒状に構築された鉄筋コンクリート製の地中連続壁2の内側に構築される。地下タンク1は、円筒状の側壁3と底版4とからなる鉄筋コンクリートの躯体と、球面状の鋼製屋根5とを有している。
ヒータ設備100は、地下タンク1の側壁3を囲む環状領域Sにおける地盤の凍結範囲を管理するための設備である。
本実施形態では、ヒータ設備100は、加温装置10と、ポンプ20と、ヒータ管31を含む配管系統30と、計測装置40と、制御部50と、を含む。ヒータ設備100は、配管系統30を通じて地盤との熱交換用のヒータ液(例えば10〜60℃程度の温水)を循環させ、ヒータ液と環状領域Sの地盤との間で熱交換させることによって、環状領域Sにおける地盤を温めるように構成されている。なお、ヒータ液としては、温水の他に、ブラインなどの不凍液が用いられ得る。
加温装置10は、ヒータ液を温めるための設備であり、ヒータ液を貯留すると共に適宜の形式の熱源によりヒータ液を温めることが可能な加熱槽(図示省略)を有している。加温装置10は、地上において配管系統30の途上に設けられている。
ポンプ20は、地上において配管系統30における加温装置10よりも下流側の部分に設けられ、ヒータ液を圧送するものであり、流量可変式のタイプが採用されている。
配管系統30は、ヒータ液を循環して流通させる循環流路を構成するものである。加温装置10によって温められたヒータ液は、循環流路によりヒータ管31を経由して再び加温装置10に戻される。
具体的には、配管系統30は、ヒータ管31と、第1枝管(以下では、「供給側枝管」という)32と、第2枝管(以下では、「回収側枝管」という)33と、供給側ヘッダー管34と、回収側ヘッダー管35と、供給管36と、戻り管37とを有する。加温装置10によって温められたヒータ液は、ポンプ20、供給管36、供給側ヘッダー管34、供給側枝管32、ヒータ管31、回収側枝管33、回収側ヘッダー管35、戻り管37を、この順番で経由して流れて、加温装置10に戻される。
ヒータ管31は、環状領域Sにおいて上下に往復しヒータ液を流通させる往復流路31aを内部に有し、環状領域Sに埋設される部材であり、鋼製の配管部材からなる。
図2に示すように、ヒータ管31は、環状領域Sにおける周方向に間隔をあけた複数の箇所に設置されている。特に限定されるものではないが、ヒータ管31は、例えば、地中連続壁2の外周面の近傍において周方向に3m間隔で設けられ、全体で80本のヒータ管31が地下タンク1(側壁3)の周囲を囲んでいる。つまり、周方向に列をなす所定本数(本実施形態では、全数、つまり80本)のヒータ管31からなるヒータ管群31Aが構成されている。各ヒータ管31は、地表側から鉛直方向の下側に向かって概ね地下タンク1の底版4の深度まで延びており、例えば、50〜65m程度の長さを有している。
本実施形態では、ヒータ管31は、内管311と外管312とを有するいわゆる二重管タイプの構造を有し、予め地盤にボーリングにより形成された孔に挿入される。図示を省略するが、前記孔の孔壁とヒータ管31との間の隙間には、例えば、土相当以上の熱伝導率を有するセメントベントナイトなどの熱伝導用の中詰め材が充填される。
内管311は、その上部(換言すると、往復流路31aの入口側端部)に供給側枝管32の一端部(流れ方向の下流側端部)が接続され、下部が開口端をなしている。つまり、図1に示すように、ヒータ液は、内管311の上部から内管311に流入し、内管311内を下方に流れ、内管311の下部から流出する。
外管312は、内管311を包囲して、内管311との間に環状断面の流路を形成している。外管312は、その下部が閉塞端をなし、上部(換言すると、往復流路31aの出口側端部)に回収側枝管33が接続されている。図1に示すように、外管312の下部と内管311の下部との間には隙間があけられており、内管311の下部から流出したヒータ液は、内管311と外管312との間の流路を上方に流れ、外管312の上部から排出される。本実施形態では、往復流路31aは、内管311内の流路と、外管312の下部と内管311の下部との間の隙間と、前記環状断面の流路とにより構成されている。
供給側枝管32は、往復流路31aの入口側端部(流入側端部)に接続される一端部を有し、加温装置10により温められたヒータ液をヒータ管31に供給するための配管部材であり、ヒータ管31の設置個所毎に設けられている。各供給側枝管32の他端部はそれぞれ供給側ヘッダー管34に接続される。
回収側枝管33は、往復流路31aの出口側端部(排出側端部)に接続される一端部を有し、往復流路31aを流通したヒータ液を加温装置10に戻すための配管部材であり、ヒータ管31の設置個所毎に設けられている。各回収側枝管33の他端部はそれぞれ回収側ヘッダー管35に接続される。
供給側ヘッダー管34は、加温装置10からのヒータ液が流入するとともに、各供給側枝管32の他端部が接続される配管部材である。供給側ヘッダー管34は、環状領域Sにおける地表面側に埋設され、ヒータ管群31Aを囲むように円環状に閉じた配管として形成されている。供給側ヘッダー管34内に流入したヒータ液は、供給側枝管32を経由して各ヒータ管31に分配される。
供給側ヘッダー管34において、各供給側枝管32は供給側ヘッダー管34から地下タンク1の径方向の中心側に向かうように延びている。具体的には、各供給側枝管32は、回収側ヘッダー管35の上方を超えて、供給側ヘッダー管34と対応するヒータ管31との間を架け渡す(跨ぐ)ように設けられている。
回収側ヘッダー管35は、供給側ヘッダー管34に対して並列するように延在し、回収側枝管33の他端部が接続される配管部材である。回収側ヘッダー管35についても、環状領域Sにおいてヒータ管群31Aを囲むように円環状に閉じた配管として形成されている。本実施形態では、回収側ヘッダー管35は、供給側ヘッダー管34の径方向の内側、つまり、ヒータ管群31Aと供給側ヘッダー管34との間に配置されている。
回収側ヘッダー管35において、各回収側枝管33は回収側ヘッダー管35から地下タンク1の径方向の中心側に向かうように延びている。具体的には、回収側枝管33は、同一のヒータ管31に接続された供給側ヘッダー管34の近傍において、当該供給側ヘッダー管34に対して概ね平行に延伸している。そして、図2に示すように、配管系統30を上方から視ると、供給側枝管32と回収側枝管33は、交互に配置されている。特に限定されるものではないが、本実施形態では、環状領域Sにおける地表面側において、供給側枝管32と回収側枝管33は、概ね同じ深度(上下方向について概ね同じ高さ位置)に、配置される。
供給管36は、加温装置10と供給側ヘッダー管34との間を接続する配管部材である。供給管36の途上に、ポンプ20が設けられている。
戻り管37は、回収側ヘッダー管35と加温装置10との間を接続する配管部材である。回収側ヘッダー管35内に戻されたヒータ液は、戻り管37を経由して加温装置10に戻される(回収される)。加温装置10に戻されたヒータ液は、前記加熱槽にて再び温められた後に、ポンプ20、供給側ヘッダー管34、供給側枝管32を経由して各ヒータ管31へ再び供給される。
また、本実施形態では、各供給側枝管32の途上には流量調整用の第1仕切弁38が設けられ、各回収側枝管33の途上にも流量調整用の第2仕切弁39が設けられている。これらの第1仕切弁38及び第2仕切弁39のそれぞれを調整することによって、各ヒータ管31におけるヒータ液の循環流量が概ね等しくなるように初期設定されている。なお、オペレータ等が任意のヒータ管31のみを補修する場合があるが、このような場合には、前記任意のヒータ管31に対応する第1仕切弁38及び第2仕切弁39を閉止することで、ヒータ設備100によるヒータ液の循環運転を継続しながら、オペレータ等は上記の補修作業を実施することができる。
ここで、ヒータ液は、各ヒータ管31を流れることで、温度降下するが、加温装置10によって再加熱されることで、供給側ヘッダー管34内のヒータ液の温度は概ね一定に保持される。詳しくは、ヒータ設備100は、制御部50によって、供給側ヘッダー管34でのヒータ液の温度と回収側ヘッダー管35でのヒータ液の温度とを監視し、これらの温度差が所定の範囲内(例えば2℃以下)に収まるように、制御部50によりポンプ20の循環流量を制御するように構成されている。このような循環により、ヒータ管31(外管312)の表面温度は、その全長に亘って概ね一定に維持され、ヒータ管31の全深度に亘って、ヒータ管31の表面からヒータ液の熱が地盤に伝導されるように構成されている。これにより、凍結線(つまり、凍結している地盤と未凍結の地盤との境界線)の位置が制御され、地下タンク1の周囲の環状領域Sにおける地盤の凍結範囲が制御される。なお、供給側ヘッダー管34でのヒータ液の温度及び回収側ヘッダー管35でのヒータ液の温度は、例えば、計測装置40とは異なる機器を用いて監視され、この機器による測定結果が制御部50に入力されるように構成されている。但し、本実施形態では、後述するように、計測装置40における温度の検知センサとしての第1光ファイバ41は、部分的に、回収側ヘッダー管35に沿って敷設されているため、回収側ヘッダー管35でのヒータ液の温度の監視は、計測装置40からの測定結果を用いてもよい。
図3は、計測装置40の構成を説明するための概念図である。計測装置40は、光ファイバを用いて温度を測定可能な機器である。
本実施形態では、計測装置40は、温度の検知センサとしての第1光ファイバ41と、温度を測定(演算)するための第1温度測定部42とを有する。
第1光ファイバ41は、少なくとも供給側枝管32の外面と回収側枝管33の外面とを経由するように敷設され、光が入射される部材である。第1光ファイバ41としては、例えば、光路となるコアと、コアを被覆するクラッドと、クラッドを被覆する被覆部とを有した、汎用の被覆タイプの光ファイバケーブルが用いられる。詳しくは、第1光ファイバ41としては、単線を被覆してなる1線入り(つまり、光路が一本)の被覆タイプの光ファイバケーブルが用いられる。但し、光ファイバケーブルは安価なため、第1光ファイバ41として、単線を複数本束ねたものの全体を被覆してなる複線入り(つまり、光路が複数本)の被覆ケーブルや、1線入りの被覆ケーブルを複数本束ねたものを用いてもよい。この場合、何らかの原因で、通常用いるチャンネル(光路/線)による測定ができなくなった場合、残りのチャンネルのいずれかに切り替えて測定することができる。なお、第1光ファイバ41の敷設ルート等については後述する。
第1温度測定部42は、第1光ファイバ41からの戻り光(具体的には、後方散乱光)に基づいて第1光ファイバ41の敷設方向に沿った温度分布を測定可能(換言すると、第1光ファイバ41の敷設方向に沿った温度を連続的に測定可能)に構成されたものである。第1温度測定部42は、地上側に設けられる測定室内に設けられ、測定部側光ファイバ43と中継器44とを介して第1光ファイバ41に光学的に接続されている。本実施形態の計測装置40では、光の入射位置(入射端)が第1光ファイバ41の一端41a又は他端41bのいずれか一方に固定されている、いわゆるシングルエンド方式で測定する。但し、本実施形態の計測装置40では、第1光ファイバ41の一端41aと他端41bがいずれも中継器44に接続されており、光の入射端を一定周期で第1光ファイバ41の一端41aと他端41bとで切り替える、いわゆるループ式測定(ダブルエンド測定やデュアルエンド測定ともいう)に対応可能に構成されている。
具体的には、第1温度測定部42は、第1光ファイバ41の敷設方向について当該第1温度測定部42の処理能力に応じた間隔で離れた複数の箇所におけるヒータ液の温度をそれぞれ測定可能である。詳しくは、第1温度測定部42は、第1光ファイバ41が接触している部分の温度(つまり、配管系統30の外面の温度)を、ヒータ液の温度として測定している。つまり、計測装置40は、配管系統30の外面の温度を測定することでヒータ液の温度を間接的に測定している。そして、各箇所における温度データはその測定箇所を示すデータと対応付けられている。例えば、測定箇所を示すデータとして、第1光ファイバ41の入射端(一端41a又は他端41b)からの敷設方向に沿った距離が用いられる。これにより、各温度データが第1光ファイバ41の敷設方向のどの箇所におけるデータであるかが容易に特定される。
次に、第1光ファイバ41の敷設ルート及び敷設状態を図2〜図4を参照して説明する。図4は供給側枝管32又は回収側枝管33における第1光ファイバ41の敷設状態を示した図である。図4(A)は第1光ファイバ41が敷設された供給側枝管32又は回収側枝管33の側面図であり、図4(B)は図4(A)に示すA−A矢視位置における断面図である。
図2に太線で示すように、第1光ファイバ41は、少なくとも供給側枝管32の外面と回収側枝管33の外面とを経由するように敷設される。そして、本実施形態では、図2に示すように、第1光ファイバ41は、上方から視た平面視で、ヒータ管31の上部の近傍において折り返すように延びている。詳しくは、第1光ファイバ41におけるヒータ管31の上部の近傍において折り返す折り返し部41cは、ヒータ管31側において、第1光ファイバ41における供給側枝管32の外面を経由する部分と第1光ファイバ41における供給側枝管32の外面を経由する部分との間を直接的に結んでいる。
ヒータ管31は複数個所(本実施形態では、80箇所)に設けられており、第1光ファイバ41は列をなす所定本数のヒータ管31からなるヒータ管群31A毎に連続して延伸している。なお、ヒータ管31は地下タンク1の全周(0°〜360°)を囲むように等間隔に配置されている。図3では、図の明瞭化のため、互いに隣り合うヒータ管31の間隔は実際よりも誇張して広く示されている。
本実施形態では、ヒータ管群31Aは、設置された複数のヒータ管31のうちのすべてのヒータ管31(つまり、80本のヒータ管31)により構成されており、図2及び図3に示すように、一本の第1光ファイバ41が全てのヒータ管31に対応する供給側枝管32の外面及び回収側枝管33の外面を経由するように(つまり、一筆書きで)延伸している。具体的には、第1光ファイバ41は、回収側ヘッダー管35の外面における各ヒータ管31に対応する範囲(具体的には円弧部分)を除いた部分を延びるヘッダー管側敷設部41dを有している。そして、第1光ファイバ41は、一本の第1光ファイバ41の一端41aと他端41bがいずれも中継器44に接続されており、全体として概ね円環状に延びている。
ここで、ヒータ管群31Aを構成する各ヒータ管31について、第1光ファイバ41の一端41a側から他端側41b側に向かって(図2及び3では、反時計回りの順番で)それぞれ番号付けすると、本実施形態では、1番目のヒータ管31から80番目のヒータ管が存在する。供給側枝管32及び回収側枝管33についても、それぞれ、1番目から80番目のものが存在し、1番目の供給側枝管32、1番目の回収側枝管33、2番目の供給側枝管32、2番目の回収側枝管33、・・・80番目の供給側枝管32、80番目の回収側枝管33といったように、供給側枝管32と回収側枝管33とが交互に配置されている。そして、第1光ファイバ41は、上方からの平面視で視ると全体として概ね円環状に延びつつ各ヒータ管31に対応する部分においてヒータ管31側に張り出しており、回収側ヘッダー管35とヒータ管31との間をジグザク状に往復している。つまり、第1光ファイバ41は、その一端41a側から、中継器44の近傍の回収側ヘッダー管35の外面、1番目の供給側枝管32の外面、1番目の回収側枝管33の外面、回収側ヘッダー管35における1番目のヒータ管31と2番目のヒータ管31との間の部分、・・・80番目の供給側枝管32の外面、80番目の回収側枝管33の外面、回収側ヘッダー管35における80番目のヒータ管31と1番目のヒータ管31との間の部分といった順番で、一筆書きで経由するように延伸し、最後の他端41bが中継器44に接続されている。
図4に示すように、第1光ファイバ41は、供給側枝管32の外面と回収側枝管33の外面に密着するように、配管系統30に取り付けられている。特に限定されるものではないが、図4では、第1光ファイバ41は、供給側枝管32や回収側枝管33と一緒にチューブ状の熱収縮チューブ45内に挿入され、熱収縮チューブ45が収縮することで、供給側枝管32の外面や回収側枝管33の外面に密着している。なお、図示を省略するが、第1光ファイバ41のヘッダー管側敷設部41dについても、同様に、熱収縮チューブを用いて回収側ヘッダー管35の外面に密着するように取り付けられている。但し、第1光ファイバ41は、熱収縮チューブ45に限らず、供給側枝管32、回収側枝管33、回収側ヘッダー管35に、直接接着されたり帯状テープにより巻回されたりすることで、配管系統30(32、33、35)の外面に密着するように取り付けられてもよい。
制御部50は、設備全体の動作を統括して制御するものであり、加温装置10の駆動や前述したポンプ20の循環流量の制御等を実行可能に構成されている。制御部50は、前述したように、ポンプ20の循環流量を制御することで、供給側ヘッダー管34でのヒータ液の温度と回収側ヘッダー管35でのヒータ液の温度との温度差を所定の範囲内(例えば2℃以下)に収まるように制御する機能を有している。但し、この機能により、各ヒータ管31におけるヒータ液の温度降下量を個別にモニタリングしているわけではない。この点に関し、本実施形態では、制御部50は、判定部51と報知部52とを含み、第1温度測定部42からの測定結果を用いて各ヒータ管31におけるヒータ液の温度降下量を個別にモニタリングする機能を有している。
判定部51は、計測装置40(第1温度測定部42)による測定結果のうちの供給側枝管32に対応する第1測定データD1と回収側枝管33に対応する第2測定データD2とに基づいて、供給側枝管32におけるヒータ液の温度T1(具体的には供給側枝管32の外面の温度)と回収側枝管33におけるヒータ液の温度T2(具体的には回収側枝管33の外面の温度)との温度差ΔT(=T1−T2)が所定の閾値Tc(例えば、0.5℃)を超えたか否かを判定するように構成されている。詳しくは、温度差ΔT(=T1−T2)についての閾値Tcは、前述した供給側ヘッダー管34でのヒータ液の温度と回収側ヘッダー管35でのヒータ液の温度との温度差についての上限値(例えば2℃)よりも低く設定されている。
具体的には、判定部51では、第1光ファイバ41の敷設方向に沿った温度分布を示す全データの中から、各供給側枝管32に対応する部分のデータ群を第1測定データD1として特定すると共に、各回収側枝管33に対応する部分のデータ群を第2測定データD2として特定する。そして、判定部51は、第1測定データD1に基づいて、供給側枝管32毎の代表温度(例えば、平均値)を、それぞれ温度T1として演算する。同様に、判定部51は、第2測定データD2に基づいて、回収側枝管33毎の代表温度(例えば、平均値)を、それぞれ温度T2として演算する。そして、判定部51は、同一のヒータ管31に接続される供給側枝管32及び回収側枝管33毎に、温度T1と温度T2との温度差ΔT(=T1−T2)を演算し、演算した各温度差ΔTのいずれかが閾値Tcを超えたか否かを判定する。このようにして、各ヒータ管31に接続される一対の枝管(32、33)のそれぞれの外面温度を測定し、一方の枝管の外面温度と他方の枝管の外面温度との差を温度T1と温度T2との温度差ΔTとして演算することで、温度差ΔT(つまり、ヒータ管31におけるヒータ液の温度降下量)が個別にモニタリングされる。そして、制御部50は、各ヒータ管31における温度差ΔTの演算結果及び判定結果を、ヒータ管31の位置と関連付けて記憶するように構成されている。
報知部52は、判定部51によって、複数のヒータ管31のうちのいずれかにおいて、温度差ΔT(温度降下量)が閾値Tcを超えたと判定された場合に、そのヒータ管31の位置をオペレータ等に文字や音で知らせるための機器であり、例えば、判定結果を表示するディスプレー等からなる表示部や異常を音で報知する警報器などを備える。また、オペレータ等は、報知部52からの報知結果に基づいて温度降下量が閾値Tcを超えてしまっているヒータ管31の位置を把握すると共に、そのヒータ管31において温度降下量が増大した原因を詳しく個別に調査する。
かかる本実施形態によるヒータ設備100によれば、少なくとも供給側枝管32の外面と回収側枝管33の外面とを経由するように敷設される第1光ファイバ41からの戻り光に基づいて、第1光ファイバ41の敷設方向に沿った温度分布を測定している。つまり、第1光ファイバ41を温度センサとして用いて、この第1光ファイバ41の敷設方向に沿った温度分布を測定するという簡素な構成で、ヒータ管31におけるヒータ液の温度降下量をモニタリングすることが可能となる。このようにして、簡素な構成でヒータ管31におけるヒータ液の温度降下量をモニタリングすることが可能な地下タンク用ヒータ設備100を提供することができる。
このように、各ヒータ管31における温度降下量が個別にモニタリングされることで、ヒータ管31自体のトラブルや地下タンク1のトラブルの兆候が把握され得る。詳しくは、往復流路31aが詰まり始めて、循環流量が減少してしまっているヒータ管31がある場合には、その兆候が温度降下量に現れる。また、地下タンク1内には一般的に断熱材が設けられており、この断熱材が部分的に劣化し、劣化部分の近傍のヒータ管31では放熱量が多くなり、その兆候が温度降下量に現れる。
本実施形態では、ヒータ管31は環状領域Sにおける周方向に間隔をあけた複数の箇所に設置され、供給側枝管32及び回収側枝管33はヒータ管31の設置個所毎に設けられ、第1光ファイバ41は設置された複数のヒータ管31のうちのすべてのヒータ管31(つまり、80本のヒータ管31)により構成されたヒータ管群31A毎に連続して延伸している。具体的には、一本の第1光ファイバ41によって80本のヒータ管31のそれぞれにおける一対の枝管(32、33)の外面温度を測定し、その測定結果を用いて各ヒータ管31におけるヒータ液の温度降下量(温度差ΔT)を演算によって算定している。つまり、一本の第1光ファイバ41によって配管系統30における全てのヒータ管31に対応する供給側枝管32及び回収側枝管33(具体的には、160箇所)の温度を検知しており、測定箇所が複数であるにも拘わらず、計測装置40における配線は簡素である。これにより、複数の箇所に設けられたヒータ管31のそれぞれにおける温度降下量を、簡素な構成で個別にモニタリングすることができる。
本実施形態では、第1光ファイバ41は、回収側ヘッダー管35の外面におけるヒータ管31に対応する範囲(具体的には円弧部分)を除いた部分を延びるヘッダー管側敷設部41dを有している。つまり、第1光ファイバ41は回収側ヘッダー管35の外面にも沿うように敷設されている。これにより、配管系統30の構成部材を用いて、第1光ファイバ41を容易に連続的に敷設(一筆書き状に敷設)することができる。なお、第1光ファイバ41は回収側ヘッダー管35の外面に替わって供給側ヘッダー管34の外面に沿うように敷設されてもよい。また、本実施形態では、回収側ヘッダー管35が供給側ヘッダー管34の径方向の内側に配置されるものとしたが、供給側ヘッダー管34が回収側ヘッダー管35の径方向の内側に配置されてもよい。
図5は計測装置40の変形例(変形例1)を説明するための概念図であり、図6は図5に示す計測装置40の構成を説明するための概念図である。図5及び図6に示す計測装置40では、第1光ファイバ41の敷設ルート及び本数が図1〜図4に示す計測装置40のものと異なっているだけである。図5(A)は要部を上方から視た部分平面図であり、図5(B)は図5(A)に示す矢印Bの方向から視たヒータ管31の側面図である。
図5に示すように、第1光ファイバ41は、供給側枝管32の外面及び回収側枝管33の外面に加えて、ヒータ管31の外面を経由するように敷設されてもよい。具体的には、第1光ファイバ41は、ヒータ管31の外面に沿って上下に往復する上下往復部41eであって、供給側枝管32の外面を経由する部分のヒータ側端部と回収側枝管33の外面を経由する部分のヒータ側端部との間を結ぶ上下往復部41eを有する。つまり、第1光ファイバ41における供給側枝管32と回収側枝管33との間の部分は、ヒータ管31の外面に沿って上下に往復するように敷設されている。この場合、図示を省略するが、第1光ファイバ41におけるヒータ管31の外面の部分は、図4と同様に熱収縮チューブ45によって囲まれ、ヒータ管31の外面に密着するように取り付けられている。また、この変形例に係る計測装置40では、設置された80本のヒータ管31を8分割し、ヒータ管群31Aは周方向に列をなす10本のヒータ管31からなり、第1光ファイバ41は10本のヒータ管31からなるヒータ管群31A毎に連続して延伸している。
図6に示すように、この変形例1では、計測装置40は、8本(8系列)の第1光ファイバ41を有しており、各系列の第1光ファイバ41の一端41a及び他端41bはそれぞれに対応して設けられた中継器44に接続されている。そして、測定部側光ファイバ43は中継器44毎に設けられ、各第1光ファイバ41は、対応する中継器44及び測定部側光ファイバ43を介して第1温度測定部42に光学的に接続されている。また、第1温度測定部42は、各第1光ファイバ41からの戻り光に基づいて、系列毎に第1光ファイバ41の敷設方向に沿った温度分布を測定する。そして、各系列の第1光ファイバ41は、そのヒータ管31側の部分において、ヒータ管31の外面に沿って上下に往復するように敷設されているため、第1温度測定部42は各ヒータ管31の外面に対応する部分からの温度分布のデータに基づいて各ヒータ管31における深度方向におけるヒータ液の温度分布を測定することができる。したがって、例えば、判定部51によって、複数のヒータ管31のうちのいずれかにおいて、温度差ΔT(温度降下量)が閾値Tcを超えたと判定された場合に、深度方向の温度分布の測定結果に基づいて、そのヒータ管31におけるどの深度においてトラブルが生じているのかを特定することができる。
図7は計測装置40の別の変形例(変形例2)を説明するための概念図である。深度方向の温度分布の測定は、変形例1では第1光ファイバ41及び第1温度測定部42を用いて行ったが、変形例2では第2光ファイバ41’及び第2温度測定部42’を用いて個別に行うように構成されている。
具体的には、変形例2では、計測装置40は、第1光ファイバ41及び第1温度測定部42とは別に、第2光ファイバ41’及び第2温度測定部42’を更に含む。第2光ファイバ41’は、第1光ファイバ41におけるヒータ管31の外面に沿う部分に替わる検知センサとなるものであり、ヒータ管31の外面に沿って上下に往復するように敷設され、光が入射される。第2温度測定部42’は第2光ファイバ41’からの戻り光に基づいて第2光ファイバ41’の敷設方向に沿った温度分布を測定するものである。ここで、第2光ファイバ41’は、例えば、ヒータ管31毎に設けられ、その両端(一端41’a及び他端41’b)が地表側で露出すると共に中継器44’に光学的に着脱自在に構成されている。第2温度測定部42’は、例えば、全体として一つだけ設けられており、測定部側光ファイバ43’と中継器44’とを介して第2光ファイバ41’に光学的に接続可能に構成されている。これにより、変形例2では、第2光ファイバ41’及び第2温度測定部42’を用いて、ヒータ管31毎にヒータ管31の深度方向についてのヒータ液の温度分布を測定することができる。例えば、判定部51によって、温度差ΔT(温度降下量)が閾値Tcを超えたと判定されたヒータ管31がある場合に、そのヒータ管31に対応する第2光ファイバ41’の中継器44’に、測定部側光ファイバ43’を介して第2温度測定部42’を接続すればよい。つまり、計測装置40において、複数の第2温度測定部42’を設ける必要はない。また、第2温度測定部42’の測定結果のデータは、例えば、無線により、計測室の制御部50へ出力可能に構成されている。
図8は計測装置40の更に別の変形例(変形例3)を説明するための概念図であり、図9は図8に示す計測装置40におけるヒータ管31の側面図である。
変形例3において、各ヒータ管31はU字状に延伸しており、往復流路31aはヒータ管31内の流路自体により構成されている。そして、U字状のヒータ管31における往復流路31aの入口側端部及び出口側端部はそれぞれ地表面側に位置しそれぞれ閉塞端を構成している。そして、ヒータ管31の往復流路31aの入口側端部に供給側枝管32の一端部が接続されると共に、ヒータ管31の往復流路31aの出口側端部に回収側枝管33の一端部が接続されている。一本のU字状のヒータ管31は二重管タイプのヒータ管31相当の循環流量を有しており、その分、ヒータ管31、供給側枝管32及び回収側枝管33は図1〜図4の場合よりも太い配管が用いられている。U字状のヒータ管31は、例えば、図1〜図4の場合の半数の40本設けられる。そして、一本のヒータ管31における下向きの流路を形成する部分と上向きの流路を形成する部分との間の間隔が、例えば、互いに隣り合う二重管タイプのヒータ管31の間隔に合わせられている。このU字状のヒータ管31を用いた変形例3において、第1光ファイバ41は、例えば、図8及び図9に示すように、図2に示した第1光ファイバ41と同様に、上方からの平面視で視ると全体として概ね円環状に延びつつ回収側ヘッダー管35とヒータ管31との間をジグザク状に往復している。これにより、変形例3に係る計測装置40においても、図1〜図4に示した実施形態に係る計測装置40と同様に各ヒータ管31におけるヒータ液の温度降下量を測定することができる。なお、図示を省略するが、変形例3に係る計測装置40において、第1光ファイバ41は、変形例1のように供給側枝管32の外面及び回収側枝管33の外面に加えて、ヒータ管31の外面を経由するように敷設されてもよい。また、変形例3に係る計測装置40は変形例2の第2光ファイバ41’及び第2温度測定部42’を備えてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態及びその変形例について説明したが、本発明は上記実施形態及び上記変形例に制限されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形及び変更が可能である。
1…地下タンク、3…側壁、10…加温装置、31…ヒータ管、31a…往復流路、32…供給側枝管(第1枝管)、33…回収側枝管(第2枝管)、34…供給側ヘッダー管、35…回収側ヘッダー管、36…供給管、37…戻り管、41…第1光ファイバ、41d…ヘッダー管側敷設部、41e…上下往復部、41’…第2光ファイバ、42…第1温度測定部、42’…第2温度測定部、51…判定部、100…ヒータ設備(地下タンク用ヒータ設備)、S…環状領域

Claims (7)

  1. 低温液化ガスを貯蔵する地下タンクの側壁を囲む環状領域における地盤を温める地下タンク用ヒータ設備において、
    前記地盤との熱交換用のヒータ液を温める加温装置と、
    前記環状領域において上下に往復し前記ヒータ液を流通させる往復流路を内部に有し、前記環状領域に埋設されるヒータ管と、
    前記往復流路の入口側端部に接続される一端部を有し、前記加温装置により温められた前記ヒータ液を前記ヒータ管に供給するための第1枝管と、
    前記往復流路の出口側端部に接続される一端部を有し、前記往復流路を流通した前記ヒータ液を前記加温装置に戻すための第2枝管と、
    少なくとも前記第1枝管の外面と前記第2枝管の外面とを経由するように敷設され、光が入射される第1光ファイバと、
    前記第1光ファイバからの戻り光に基づいて前記第1光ファイバの敷設方向に沿った温度分布を測定する第1温度測定部と、
    を含む、地下タンク用ヒータ設備。
  2. 前記第1光ファイバは、前記ヒータ管の近傍において折り返すように延びている、請求項1に記載の地下タンク用ヒータ設備。
  3. 前記第1光ファイバは、前記ヒータ管の外面に沿って上下に往復する上下往復部であって、前記第1枝管の外面を経由する部分のヒータ側端部と前記第2枝管の外面を経由する部分のヒータ側端部との間を結ぶ前記上下往復部を有する、請求項1に記載の地下タンク用ヒータ設備。
  4. 前記ヒータ管の外面に沿って上下に往復するように敷設され、光が入射される第2光ファイバと、
    前記第2光ファイバからの戻り光に基づいて前記第2光ファイバの敷設方向に沿った温度分布を測定する第2温度測定部と、
    を更に含む、請求項2に記載の地下タンク用ヒータ設備。
  5. 前記ヒータ管は、前記環状領域における周方向に間隔をあけた複数の箇所に設置され、
    前記第1枝管及び前記第2枝管は、前記ヒータ管の設置個所毎に設けられ、
    前記第1光ファイバは、列をなす所定本数の前記ヒータ管からなるヒータ管群毎に、連続して延伸している、請求項1〜4のいずれか一つに記載の地下タンク用ヒータ設備。
  6. 前記加温装置からの前記ヒータ液が流入するとともに、前記第1枝管の他端部が接続される環状の供給側ヘッダー管と、
    前記供給側ヘッダー管に対して並列するように延在し、前記第2枝管の他端部が接続される環状の回収側ヘッダー管と、
    前記加温装置と前記供給側ヘッダー管との間を接続する供給管と、
    前記回収側ヘッダー管と前記加温装置との間を接続する戻り管と、
    を更に含み、
    前記第1光ファイバは、前記供給側ヘッダー管の外面又は前記回収側ヘッダー管の外面における前記ヒータ管に対応する範囲を除いた部分を延びるヘッダー管側敷設部を有している、請求項5に記載の地下タンク用ヒータ設備。
  7. 前記第1温度測定部による測定結果のうちの前記第1枝管に対応する第1測定データと前記第2枝管に対応する第2測定データとに基づいて、前記第1枝管における前記ヒータ液の温度と前記第2枝管における前記ヒータ液の温度との温度差が所定の閾値を超えたか否かを判定する判定部を含む、請求項1〜6のいずれか一つに記載の地下タンク用ヒータ設備。
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