JP2021183769A - 電気錠制御システム - Google Patents

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芳男 石橋
Yoshio Ishibashi
啓 奥野
Hiroshi Okuno
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Abstract

【課題】電子キー5を所持しない第三者のリレーアタックなどによる不正な電気錠4の解錠操作を防止する。【解決手段】電気錠制御ユニット6は、認証ID記憶部61と、電気錠4の施解錠操作許可信号を出力する錠操作許可信号出力部63と、電気錠4の施錠位置情報を原点位置Pとして記憶する電気錠位置情報記憶部64と、これらを制御する電気錠制御部66とを備え、電気錠制御部66は、位置情報受信機能を有した電子キー5から送信された認証IDおよび錠操作位置情報を受信すると、認証IDが一致し、かつ、電子キー位置が電気錠の施錠位置から所定範囲内であると判断した場合に、解錠許可信号を出力して電気錠4の解錠を許可する。【選択図】図2

Description

本発明は、戸体又は枠体に設けられた電気錠制御ユニットによって、携帯者が所持する電子キーまたは電子錠の送信操作で、当該電子キーのID認証を行い、認証IDの一致に基いて電気錠の施解錠操作を許可する電気錠制御システムに関する。
携帯者が所持する電子キーと電気錠制御ユニットとの間で無線認証を行い、電子キーIDの一致に基いて戸体の開戸を許可する電気錠制御システムが知られている。この種の電気錠制御システムは、例えば、住宅などの玄関ドアや車両などのドアに適用されており、電子キーの所有者は、閉戸した戸体の屋外側から電気錠(電気錠制御ユニット)の近傍位置や近接位置から電子キーを操作して、電気錠の施解錠操作を行うことが常である。
ところで、近年、リレーアタックなる犯罪手口によって、電子キーまたは電気錠で施解錠操作した際に、実行犯Aが電子キーに近づき、特殊な専用機器を利用して電子キーから発信している微弱な電波を増幅中継(リレー)して、戸体(電気錠)の近くに待機していた別の実行犯Bが、電波を受信することで不正に解錠操作し、空き巣や車両などの盗難や窃盗が行われるケースが発生している。
一方、この様な電気錠制御システムにおいては、特許文献1に開示された如く、電子キーにモーションセンサーを搭載し、静止状態で所定時間経過すると電子キーがスリープモードに入り、電気錠制御ユニットからの呼出波に応答させず、解錠操作できないようにしたもの。或いは、特許文献2に開示された如く、解錠スイッチ操作があった場合に人感センサ(103)が人検出をしている場合、制御装置(102)が、警告器(104)からの警告後、所定の制御条件に応じて解錠の可否を決定できるようにしたもの。更には、電子キーが電気錠に対して1m以内でのリモコン操作しか行えないものなど、一定の防犯機能を備えたものが知られている。
しかしながら、特許文献1のものは、動作状態においてスリープモードに移行することができず、また、特許文献2のものでは、人検知センサが実行犯Bを検出している場合には解錠操作を許可してしまうため、リレーアタックによる犯罪を有効に防止することができず、例え両者に電子キーが微弱な電波発信により1m以内での通信範囲の短いリモコン操作しか行えない機能を有していても、リレーアタックによる犯罪は、電子キー所有者が施錠操作を行い戸体に背を向け、例えば10m位離れた所まで移動した場合などの状況において、微弱電波を増幅させて不正解錠操作が行われてしまうという問題がある。したがって、リレーアタックによる犯罪被害を未然に防止することのできる防犯機能を有した電気錠制御システム出現が望まれていた。
特開2009−215795号公報 特開2015−183454号公報
本発明は、上記の如き問題点を一掃すべく創案されたものであって、電子キーを所持しない第三者のリレーアタックなどによる不正な電気錠の解錠操作を防止することができる電気錠制御システムの提供を目的とする。
上記課題を解決するために本発明の電気錠制御システムは、戸体又は枠体に設けられた電気錠制御ユニットと、携帯者が所持する電子キーとの間で、当該電子キーのID認証を行い、認証IDの一致に基いて電気錠の施解錠操作を許可する電気錠制御システムであって、前記電子キーは、電子キーIDを認証IDとして記憶する認証ID記憶部と、前記電気錠または前記電子キーを操作した時の電子キー位置情報を取得するための位置情報受信部と、前記認証IDおよび前記電子キー位置情報を送信して施解錠操作をするための電子キー情報送信部と、これらを制御する電子キー制御部とを備える一方、前記電気錠制御ユニットは、前記電子キーIDを認証IDとして記憶する認証ID記憶部と、電気錠の施解錠操作許可信号を出力する錠操作許可信号出力部と、閉戸状態における電気錠の施錠位置情報を記憶する電気錠位置情報記憶部と、前記電子キーから送信された認証IDおよび錠操作位置情報を受信する錠操作受信部と、これらを制御する電気錠制御部とを備え、該電気錠制御部は、前記電子錠または前記電子キーの解錠操作によって送信される認証IDと前記電子キー位置情報に基づいて、登録された認証IDと一致するか否かを判断するID認証手段と、前記電子キー位置情報による位置が、前記電気錠の施錠位置から所定範囲内における解錠操作であるか否かを算出判別する判別手段とを備え、当該認証IDが一致し、かつ、前記電子キー位置情報による位置が、前記電気錠の施錠位置から所定範囲内であると判断した場合に解錠操作を許可するよう構成されていることを特徴とするものである。
本発明は、上記のように構成したことにより、携帯者が所持する電子キーまたは電気錠の操作で、電気錠制御ユニットによるID認証を行い、認証IDの一致に基いて電気錠の施解錠操作を許可するものでありながら、電子キー側に、電気錠または電子キーを操作した時の電子キー位置情報を取得するための位置情報受信機能を備えさせているので、錠操作位置情報から室内室外検知が可能となるだけでなく、電子キー紛失時に場所を特定することができる。
一方、電気錠側は、自身の配設(配置)場所としての位置情報を、電子キーの施錠操作時の位置情報を代用させ、これを自身の施錠位置情報として電気錠位置情報記憶部に登録することができるので、殊更、電気錠制御ユニット側に位置情報受信機能を備える必要がなく、制作コストを抑えることができる許りか、電子キーを所持しない第三者のリレーアタックによる不正な解錠操作が行われても、解錠許可信号の出力が行われないこととなり、不正解錠による犯罪被害を未然に防止して、電気錠の防犯機能を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る電気錠制御システムが建物用玄関ドアに適用された解錠認証エリアの例を示す部分平面説明図である。 電気錠制御システムの電子キーと電気錠制御ユニットの構成を示すブロック図である。 解錠認証エリアの形成と解錠操作時の電子キーの位置情報がエリア内かエリア外かを判別するための説明図である。 電気錠制御ユニットの制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を好適な実施の形態として例示する電気錠制御システム1を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る電気錠制御システム1を、建物用玄関開口部の戸体2(玄関ドアや引戸等)に適用される解錠認証エリアAの例を示す部分平面説明図あり、この図に示すように、戸体2は、開口部の左右両端部に沿って配置される縦枠部や上枠部、沓ヅリ部等の枠体3によって四周枠組みされた出入口開口部に丁番等の部材を介した丁着されている。戸体2の内部には、デッドボルト41やドアノブ42等を備えた電気錠4が設けられており、デッドボルト41が錠前側の縦枠部3に設けられたストライクへ係脱操作されて、戸体2の施錠、解錠が行われるようになっている。
電気錠制御システム1は、枠体3(戸体2であっても良い)に設けられた電気錠制御ユニット6によって、携帯者が所持する位置情報取得機能を有した電子キー5または電気錠4の施解錠送信操作で、電気錠制御ユニット6による電子キー5に登録されたID認証を行い、認証IDの一致に基いて電気錠4の施解錠操作を許可するシステムであり、さらに、解錠操作時には、認証IDの一致に基いて認証IDと共に送信される電子キー位置情報が、後述する解錠認証エリアA内での操作であると判断した場合に、電気錠4の解錠操作を許可する電子キー5と電気錠制御ユニット6とからなるシステムである。
図2は、電子キー5と電気錠制御ユニット6の構成を示すブロック図である。この図に示すように、電子キー5は、電子キーIDを認証IDとして記憶する認証ID記憶部61と、錠操作時の位置情報を取得するための位置情報受信部52と、認証IDと共に錠操作位置情報の送信が可能な施解錠操作をするための施解錠操作送信部53と、これらを制御する電子キー制御部54と、施錠ボタン55、解錠ボタン56、施解錠操作に応じた操作音や色点灯により操作状態を表示する施解錠表示部57、図示しない収納式アナログキーを備えて構成されており、かつ、認証に支障のない微弱な電波発信により1m以内でのリモコン操作しか行えない通信範囲の短いものが採用されている。
電子キー5の位置情報取得にあたっては、解錠ボタン56(必要において施錠ボタン55)の操作時に得ることができようになっており、認証IDと共に錠操作時における電子キー5の位置情報を含む電文を電気錠制御ユニット6に送信するようになっている。また、位置情報の精度については、2018年現在においてGPS衛星と日本の準天頂衛星(衛星測位システム:みちびき(登録商標))を含め、見えている衛星の数が常に8?10機存在し、従来のGPSの誤差が大幅に改善され、準天頂衛星は国土地理院のデータも併用することで、誤差数1〜2mm(サブメータ級測位補強情報サービス)ときわめて高精度な位置情報を発信することも可能となっており、近年中には、誤差数cmのサービスや山間部やビルの谷間でも正確な位置情報を得ることが見込まれている。本実施形態における電子キー5には、既に補強情報サービスに対応可能なスポーツウォッチや携帯用GNSSトラッカー等の携帯製品も販売されており、この準天頂衛星の信号を受信できる端末機能を備える。
なお位置情報取得に当たっては、GPSや準天頂衛星等の測位衛星のみならず、地上局である携帯基地局や、WiFiアクセスポイント、BLEビーコン等から得られる測位情報を用いたり、電子キー側に加速度センサー、角速度センサー、磁気センサー等をさらに追加搭載した上で、にPDR(Pedestrian Dead Reckoning)とも呼ばれる歩行者自立航法測位手法を補完的に組み合わせたりすることで、例えば、地下や深いビルの谷間など、衛星電波の届かないところでも正確な位置情報を得ることが可能になる。この場合、まず電子キーは定期的に(例えば10秒おきに)衛星電波や地上局の電波を受信し、現在位置情報を更新し内部に記憶する。ここで衛星電波や地上局の電波が微弱になったとき、又は測位衛星が天球上の特定位置に集中するなどして測位誤差が所定値よりも大きくなったことを検知した場合、電子キーはそれまでに測位衛星や地上局から受信して特定された位置を自立航法測位開始点として、それ以降は電子キーに搭載された加速度センサー、角速度センサー、磁気センサーの情報をもとに、移動方向、距離を電子キー内部で連続的に演算して、現在位置を推定し逐次更新していく。こうすることで、たとえ測位衛星や地上局からの信号が微弱になるか、測位誤差が大きくなった場合でも、電子キーは現在位置を推定することが可能になる。
電気錠制御ユニット6は、正規の電子キーIDを認証IDとして記憶する認証ID記憶部61と、電子キー5から送信された認証IDおよび錠操作位置情報を受信する錠操作受信部62と、戸体2の施解錠操作許可信号を電気錠4に出力する錠操作許可信号出力部63と、閉戸状態における電気錠4(電気錠制御ユニット6)の施錠位置情報を記憶する電気錠位置情報記憶部64と、電気錠4を備えると共に、この電気錠位置情報記憶部64に記憶された施錠位置情報を座標軸の原点位置Pとして、その中心から任意に設定される所定の離間幅値Rを半径とする円周領域を、解錠操作を許可するための解錠認証エリアAとして設定し、解錠操作時における電子キー5の位置が、この解錠認証エリアA内にあるかを判定するエリア内外判別部65と、これらを制御する電気錠制御部66とを備える。
電気錠制御部66は、CPU、制御回路、ROM、RAMなどを備えており、ROMに書き込まれたソフトウエアとの協働により、錠操作受信部62が電子キー5から送信される認証IDと錠操作位置情報を受信した場合に、錠操作信号に含まれる認証IDが認証ID記憶部61に登録された認証IDと一致するか否かを判断するID認証手段と、錠操作信号が施錠操作信号であるか解錠操作信号であるかを判別する錠操作判別手段と、施錠操作信号である場合に、錠操作位置情報を施錠位置情報(原点位置P)として登録の要否を判別し電気錠位置情報記憶部64に記憶する原点登録判別手段と、解錠操作信号である場合に、当該解錠操作時の電子キー5の位置が解錠認証エリアA内であるか否かを算出判別するエリア内外判別部65と、当該認証IDが一致し、かつ、解錠操作時の電子キー5の位置が解錠認証エリアA内であると判断した場合に、錠操作許可信号出力部63から解錠許可信号を出力させて電気錠4の解錠を許可する解錠許可信号出力手段として機能するよう構成されている。
ここで、原点位置Pと解錠認証エリアAの具体的設定について説明すると、原点位置Pの設定に当たっては、位置情報受信機能を有した電子キー5を電気錠制御ユニット6に接触或いは近接させた位置で施錠操作を行い、電気錠制御部66は、この電子キー5から送信される錠操作位置情報を電気錠位置情報記憶部64に施錠位置情報(原点位置P)として記憶する。つまり、原点位置Pとして設定される施錠位置情報は、電気錠4自体の設置位置情報ではなく、実際には施錠操作された地点における電子キー5の操作位置情報であり、本実施形態ではこの電子キー5の操作位置情報を電気錠4の施錠位置情報として擬制して取り扱う様になっている。なお、電子キー5は、位置情報送信手段として機能するが、集合住宅など複数の戸体2を一括管理する際に、マスターキーなどを用いて原点位置Pを記憶させても良いことは勿論である。
この様に取り扱うことにより、電気錠制御ユニット6側に位置情報取得機能を備える必要がなくなり、制作コストの低減化を図ることができる。なお、原点位置Pの登録の要否を行う原点登録判別手段としては、ソフトウエアにて行っても良く、また、電子キー5側を含めスイッチ等のON(登録必要)、OFF(登録不要)切換え手段にて行っても良い。更に近接センサーや接触検知センサーなどを設け、電子キー5を近接または接触した状態で錠操作した場合に、電子キー5自体の物理的存在を認識することで解錠操作を含め位置情報を無視した施解錠操作が行えるようにしても良い。
また、解錠認証エリアAの具体的設定は、電気錠位置情報記憶部64に記憶された施錠位置情報を原点位置Pとして、その原点位置Pから所定の離間幅値Rである円を求めることになる。まず原点位置Pにおける経度、緯度をそれぞれEo度、No度とする。
ここでGPS等の測位システムでは、地球に固定した座標系を仮定し、その座標系を用いて、地球上の任意の点の位置を決定する方法をとるが、その際に地球を回転楕円体に近似することが行われる。現在世界の測地系で最もよく使われているのはGRS80準拠楕円体と呼ばれるものであり、長半径(赤道半径)=6378137m、短半径(極半径)=6356752mとされる。ここで北緯No度における経度1度あたりの東西方向距離αはα=cos(No)×111319.5m/度、緯度1度あたりの南北方向距離βはβ=110946.3m/度と近似することができる。
すると、緯度経度座標上で表した原点位置P(Eo,No)と、原点位置Pから距離Rだけ離れた任意点Q(E,N)は、以下の関係が成立する。
α×(E−Eo)+β×(N−No)=R
なお、E、Nは、それぞれ East longitude、 Notrh latitude を意味する。
すなわち解錠認証エリアAとは上式が成立する点(E,N)を意味する。ここで電子キー5が原点位置Pである電気錠6から所定の離間幅値R以内であるには、電気錠6に記憶された施錠位置情報(Eo,No)と、電子キー6から送信された電子位置情報(E,N)とが、次式を成立するものであればよい。
α×(E−Eo)+β×(N−No)<=R
但しα=cos(No)×111319.5m/度
β=110946.3m/度
具体例を挙げると、施錠位置情報(原点位置P)が、経度E=135.5度、緯度N=34.7であり、このとき、
経度差(E−Eo)=±0.00005度、緯度差(N−No)=±0.00002度である点Qと原点位置Pとの距離は5.09mとなる。したがって仮に所定の離間幅値R=2mとして認証エリアAを設定した場合、上記任意点Qは認証エリア外となる。
一方、経度差(E−Eo)=±0.00001度、緯度差(N−No)=±0.000004度である点Qと原点位置Pとの距離は1.02mとなる。したがって所定の離間幅値R=2mとして認証エリアAを設定した場合、上記任意点Qは認証エリア内となる。
なお、上述した判定式は、経度1度あたりの東西方向距離αを原点位置の緯度Noに応じて算出していたので、緯度が高くなるほどαは小さくなる。しかし日本列島のように、南北の緯度差が比較的小さな場合は、日本国内では例えば稚内(北緯約45.5度)と那覇(北緯約26.2度)におけるαの平均であるα=88953.6m/度(緯度によらず一定値)として扱ってもよい。この場合稚内と那覇では、認証エリアは真円ではなく、縦横比1:1.12の縦長または横長の楕円として算出されることになるが、リレーアタック回避の観点で実用上問題はない。このようにαの値を一定値として近似することで、COSの計算も行わずにすむ。
一方、チリのように南北に長い国においては、国土を複数に分割して、これに対応してαの値を複数記憶しておき、電気錠を設置する際に緯度に応じて適切なαを選定できるように構成してもよい。
つぎに、電気錠制御システム1の動作及び制御手順について、図4を参照しつつ説明する。
図4に示すように、電気錠制御ユニット6の電気錠制御部66は、電子キー5からの施解錠操作信号を錠操作受信部62が受信(S11)すると、電文に含まれる認証IDが認証ID記憶部61に記憶された正規の認証IDと一致するか否かを判断する(S12、S13:ID認証手段)。この認証結果が一致である場合は、錠操作信号が施錠操作信号であるか解錠操作信号であるかを判別する(S14:錠操作判別手段)。
錠操作信号が施錠操作である場合は、原点位置P(施錠位置情報)の登録の要否を判断し(S15、S16:原点登録判別手段)、必要と判断すると、電文に含まれる錠操作位置情報を電気錠位置情報記憶部64に記憶する。
なお、施錠操作時の原点位置Pの登録の要否は、電子キー5から送信される電文中に要否の識別コードを含めて判別を行なっても良く、また、電気錠制御ユニット6側において、ソフトウエアやスイッチのON(登録必要)、OFF(登録不要)切換え手段にて行っても良く、要は、電気錠4が玄関ドア等の建物用である場合は、配置が固定化されているので、施錠のたびに登録を行う必要は無い。電気錠4を工場から出荷し玄関に施工工事をする際、若しくは一度設置した電気錠4を、別の部屋や建物に移設する際のみでもかまわない。もちろん、ユーザ自身の意思で更新を行えるようにしても良い。なお電気錠4と電子キー5は工場から出荷する際に、互いにペアリングした状態でセットで出荷されることがあるが、製造段階においては対をなす電子キー5の認証ID登録した上で、工場位置を施錠位置として原点登録や書き替え更新、施解錠などの一連の動作検証を行う必要がある。その後、登録した認証ID情報のみ残して、記録した位置情報を抹消することができるようにするとともに、原点位置情報が記録されていない場合に、電気錠制御ユニット6で施錠操作または解錠操作を行うと、原点登録が必要であると判断するようにソフトウエアを構築しておくことが望ましい。このようにすれば、工場から出荷する際や、施工場所を変更や移設する必要が生じたときに、既に登録された認証ID情報を抹消することなく、事前に既存の原点位置情報を抹消しておけば、施工後、施錠操作または解錠操作を行うことで自動的に原点位置を更新するルーチンを開始することが可能になる。また、電気錠制御ユニット6が施錠ボタン55、解錠ボタン56を備えている場合には、解錠ボタン56を押したときに電気錠制御ユニット6側から操作位置情報を取得するよう電子キー5に送信し、電子キー5は認証IDと共に錠操作時における電子キー5の位置情報を含む電文を電気錠制御ユニット6に返信すれば良い。
錠操作信号が解錠操作である場合は、電文に含まれる解錠操作位置情報が解錠認証エリアA内であるか否かを算出判別する(S19、S20:エリア内外判別手段)。この算出判別に当たっては、電子キー5から送信される解錠操作位置情報が、「α×(E−Eo)+β×(N−No)<=R」を満たしているかで、認証領域A内か否かの判別によって行われ、解錠操作が解錠認証エリアA内であると判断した場合には、電気錠4に対して解錠許可信号の出力(S21)が行われ、解錠認証エリアA外であると判断した場合には、例え認証IDが正規の認証IDと一致していても解錠操作は行われない。
なお、認証IDの一致判断後に、解錠認証エリアAの内外判別を行うようにしたが、解錠認証エリアAの内外判別後に認証IDの一致判断を行っても良いことは勿論である。
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、電気錠制御システム1は、携帯者が所持する電子キー5との通信操作で、電気錠制御ユニット6によるID認証を行い、認証IDの一致に基いて電気錠4の施解錠操作を許可するのであるが、電子キー5は、電子キーIDを認証IDとして記憶する認証ID記憶部51と、錠操作時の位置情報を取得するための位置情報受信部52と、認証IDおよび取得した錠操作位置情報を送信して施解錠操作をするための施解錠操作送信部53と、これらを制御する電子キー制御部54とを備える一方、電気錠制御ユニット6は、電子キーIDを認証IDとして記憶する認証ID記憶部61と、電気錠4の施解錠操作許可信号を出力する錠操作許可信号出力部63と、閉戸状態における電気錠4の施錠位置情報を記憶する電気錠位置情報記憶部64と、電子キー5から送信された認証IDおよび錠操作位置情報を受信する錠操作受信部62と共に、電気錠位置情報記憶部64に記憶された施錠位置情報を原点位置Pとして、当該原点位置Pを中心に離間幅値Rを半径とする領域を解錠認証エリアAとし、解錠操作時における電子キー5の位置が解錠認証エリアA内にあるか否かを判別するエリア内外判別部65と、これらを制御する電気錠制御部66とを備えている。
さらに、電気錠制御部66は、電気錠4または電子キー5の解錠操作によって送信される認証IDと電子キー位置情報に基づいて、登録された認証IDと一致するか否かを判断するID認証手段と、電子キー位置情報による位置が、電気錠4の施錠位置から所定範囲内における解錠操作であるか否かを算出判別する判別手段とを備え、当該認証IDが一致し、かつ、電子キー位置情報による位置が、前記電気錠の施錠位置から所定範囲内であると判断した場合に解錠操作を許可するよう構成されている。
このように構成された電気錠制御システム1によれば、携帯者が所持する電子キー5の送信操作で、電気錠制御ユニット6によるID認証を行い、認証IDの一致に基いて電気錠4の施解錠操作を許可するものでありながら、電子キー5側に、解錠操作時の電子キー位置情報を取得するための位置情報受信機能を備えさせているので、錠操作位置情報から室内室外検知が可能となるだけでなく、電子キー紛失時に場所を特定することができる。
一方、電気錠4側は、自身の配設(配置)場所としての位置情報を、電子キー5の施錠操作時の位置情報を代用させ、これを自身の施錠位置情報として電気錠位置情報記憶部64に登録することができるので、殊更、電気錠制御ユニット6側に位置情報受信機能を備える必要がなく、制作コストを抑えることができる許りか、登録された施錠位置情報を原点位置Pとして、その中心から任意の離間幅値Rを半径とする円周領域を解錠認証エリアAとして設定してあるので、電子キー5から認証IDと共に送信される電子キー位置情報が、解錠認証エリアA内での解錠操作であるか否かを算出判別することができ、施錠操作後に目視できない位置まで戸体2から離れた際に、電子キー5を所持しない第三者のリレーアタックによる不正な解錠操作が行われても、解錠認証エリアA外で解錠操作された場合には、例え認証IDが一致したとしても、解錠許可信号の出力が行われないこととなり、不正解錠による犯罪被害を未然に防止して、電気錠4の防犯機能を向上させることができる。
また、前記施錠位置情報は、電気錠制御ユニット6に接触又は近接する位置から電子キー5を施錠操作することで、当該電子キー5の操作位置から送信される錠操作位置情報を、電気錠4の施錠位置情報として設定せしめてあるので、電気錠4自体の設置位置情報ではなく、電子キー5が実際に施錠操作された位置情報を電気錠4の施錠位置情報として擬制して取り扱うことができ、殊更、電気錠制御ユニット6側に位置情報受信機能を備える必要がなく、部品点数の削減や構造の簡素化、制作コストの低減化を図ることができる。
1 電気錠制御システム
2 戸体
3 枠体
4 電気錠
41 デッドボルト
42 ドアノブ
5 電子キー
51 認証ID記憶部
52 位置情報受信部
53 施解錠操作送信部
54 電子キー制御部
55 施錠ボタン
56 解錠ボタン
57 施解錠表示部
6 電気錠制御ユニット
61 認証ID記憶部
62 錠操作受信部
63 錠操作許可信号出力部
64 電気錠位置情報記憶部
65 エリア内外判別部
66 電気錠制御部
A 解錠認証エリア
P 原点位置

Claims (2)

  1. 戸体又は枠体に設けられた電気錠制御ユニットと、携帯者が所持する電子キーとの間で、当該電子キーのID認証を行い、認証IDの一致に基いて電気錠の施解錠操作を許可する電気錠制御システムであって、
    前記電子キーは、電子キーIDを認証IDとして記憶する認証ID記憶部と、前記電気錠または前記電子キーを操作した時の電子キー位置情報を取得するための位置情報受信部と、前記認証IDおよび前記電子キー位置情報を送信して施解錠操作をするための電子キー情報送信部と、これらを制御する電子キー制御部とを備える一方、
    前記電気錠制御ユニットは、前記電子キーIDを認証IDとして記憶する認証ID記憶部と、電気錠の施解錠操作許可信号を出力する錠操作許可信号出力部と、閉戸状態における電気錠の施錠位置情報を記憶する電気錠位置情報記憶部と、前記電子キーから送信された認証IDおよび錠操作位置情報を受信する錠操作受信部と、これらを制御する電気錠制御部とを備え、
    該電気錠制御部は、前記電子錠または前記電子キーの解錠操作によって送信される認証IDと前記電子キー位置情報に基づいて、登録された認証IDと一致するか否かを判断するID認証手段と、前記電子キー位置情報による位置が、前記電気錠の施錠位置から所定範囲内における解錠操作であるか否かを算出判別する判別手段とを備え、当該認証IDが一致し、かつ、前記電子キー位置情報による位置が、前記電気錠の施錠位置から所定範囲内であると判断した場合に解錠操作を許可するよう構成されていることを特徴とする電気錠制御システム。
  2. 請求項1において、前記施錠位置情報は、前記電気錠制御ユニットに接触又は近接する位置から前記電子キーを施錠操作することで、当該電子キーの操作位置から送信される錠操作位置情報を、電気錠の施錠位置情報として設定せしめたことを特徴とする電気錠制御システム。
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