JP2021183338A - ハニカム構造体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造安定性を向上させることができるハニカム構造体の製造方法を提供する。【解決手段】実施形態に係るハニカム構造体の製造方法は、一枚の金属板にスリット21及び22を形成し、金属板を折り曲げ、複数の六角筒61及び62をハニカム状に有するハニカム構造体1の製造方法であって、金属板に、六角筒61及び62と、六角筒同士を連結する連結部41及び42と、が形成されるように、平行且つ交互に位置するスリット21及び22を形成するとともに、六角筒61及び62の対向する1組の側壁SWとなる金属板の側壁部分SBに貫通孔80を形成し、連結部41及び42が六角筒61及び62の開口端の一方側及び他方側を交互に連結するように、山折り及び谷折りを繰り返し、六角筒61及び62の貫通孔80に棒材BTを挿入して六角筒同士を連結する。【選択図】図8

Description

本発明は、ハニカム構造体の製造方法に関するものである。
特許文献1には、シート材を折り曲げて形成されたハニカム構造体が開示されている。特許文献1では、シート材の所定位置に予め設定された寸法を有するスリットが、予め設定された間隔を持って、千鳥状に形成されており、且つ、スリットに対し略直交する方向に折り曲げ用の凹線、凸線が形成されることが開示されている。そして、スリットを基準として山折り、谷折りして折り畳むとともに、凹線、凸線を基準として折ることが開示されている。
特開2002−066672号公報 特開2012−71514号公報 特開2004−322369号公報 特許第5586708号公報 特開2002−35874号公報 特許第4137658号公報 特許第5479489号公報
特許文献1のハニカム構造体は、構造安定性を向上させる上で、改善すべき余地を有している。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、ハニカム構造体を補強し、構造安定性を向上させることができるハニカム構造体の製造方法を提供する。
本発明の一態様に係るハニカム構造体の製造方法は、一枚の金属板にスリットを形成し、前記金属板を折り曲げ、複数の六角筒をハニカム状に有するハニカム構造体の製造方法であって、前記金属板に、前記六角筒と、前記六角筒同士を連結する連結部と、が形成されるように、平行且つ交互に位置する前記スリットを形成するとともに、前記六角筒の対向する1組の側壁となる前記金属板の部分に貫通孔を形成し、前記連結部が前記六角筒の開口端の一方側及び他方側を交互に連結するように、山折り及び谷折りを繰り返し、前記六角筒の前記貫通孔に棒材を挿入して前記六角筒同士を連結する。このような構成とすることにより、六角筒の貫通孔に棒材を挿入して六角筒同士を連結するので、ハニカム構造体の構造が補強され、構造安定性を向上させることができる。
本発明により、構造安定性を向上させることができるハニカム構造体の製造方法を提供することができる。
実施形態に係るハニカム構造体の製造方法を例示したフローチャート図である。 実施形態に係るハニカム構造体の製造方法において、板材を例示した斜視図である。 実施形態に係るハニカム構造体の製造方法において、板材に形成されたスリットを例示した斜視図である。 実施形態に係るハニカム構造体の製造方法において、板材に設定された山折り線及び谷折り線を例示した斜視図である。 実施形態に係るハニカム構造体の製造方法において、側壁部分に形成された貫通孔を例示した斜視図である。 実施形態に係るハニカム構造体の製造方法において、側壁部分に形成された貫通孔の別の配列を例示した斜視図である。 実施形態に係るハニカム構造体の製造方法において、山折り及び谷折りを例示した斜視図である。 実施形態に係るハニカム構造体の製造方法において、山折り及び谷折りされたハニカム構造体を例示した斜視図である。 実施形態に係るハニカム構造体の製造方法において、山折り及び谷折りされたハニカム構造体の別の例を例示した斜視図である。 (a)は、実施形態に係るハニカム構造体の製造方法において、棒材で締結されたハニカム構造体を例示した上面図であり、(b)は、側面図である。 (a)及び(b)は、実施形態に係るハニカム構造体の連結部を例示した断面図である。 (a)〜(c)は、金属の板材を折り曲げる際に用いられる拘束の手法を例示した図である。 コルゲートシートをプレス加工で圧着させて製造したハニカム構造体を例示した図である。 実施形態の変形例1に係るハニカム構造体の製造方法において、側壁部分に形成された貫通パターンを例示した斜視図である。 実施形態の変形例1に係るハニカム構造体を例示した斜視図である。 実施形態の変形例2に係るハニカム構造体の製造方法において、側壁部分に形成された貫通パターンを例示した斜視図である。 実施形態の変形例2に係るハニカム構造体を例示した斜視図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明する。但し、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
(実施形態)
実施形態に係るハニカム構造体及びハニカム構造体の製造方法を説明する。はじめに、実施形態に係るハニカム構造体の製造方法を説明する。その後、製造されたハニカム構造体を説明する。
本実施形態のハニカム構造体の製造方法は、一枚の金属板にスリットを形成し、金属板を折り曲げ、複数の六角筒をハニカム状に有するハニカム構造体の製造方法である。図1は、実施形態に係るハニカム構造体の製造方法を例示したフローチャート図である。図1に示すように、本実施形態のハニカム構造体の製造方法は、板材の準備(ステップS11)、複数のスリットの形成(ステップS12)、山折り線及び谷折り線の設定(ステップS13)、貫通孔の形成(ステップS14)、山折り及び谷折り(ステップS15)、貫通孔に機能を付与(ステップS16)の各ステップを備えている。以下、各ステップを説明する。
まず、板材の準備(ステップS11)を説明する。図2は、実施形態に係るハニカム構造体の製造方法において、板材を例示した斜視図である。図1のステップS11及び図2に示すように、一枚の板材10を準備する。板材10は、1枚のシート材でもよいし、帯状の鋼板でもよい。本実施形態のハニカム構造体は、例えば、電池ケースへの適用を主眼に置いたものであり、板材10の材料としては、亜鉛メッキの鋼板が好ましい。また、板材10の板厚は0.8[mm]が好ましい。しかしながら、本実施形態のハニカム構造体は、電池ケースへの適用に限定されない。他の用途に用いてもよい。よって、板材10の材料及び板厚は、製品仕様から選択されてもよい。
例えば、板材10は、熱延鋼板、冷延鋼板等の鉄板でもよいし、アルミニウム、ステンレス、チタンを含む金属板であってもよい。また、金属、非金属を問わず、樹脂を含む板材10でもよい。一枚のシート材または帯状の材料から、強度を受け持つ骨格部材のハニカム構造を連続して形成させる。
板材10の一方の板面を主面11とする。主面11の反対側の板面を裏面12とする。ここで、ハニカム構造体の製造方法を説明するために、XYZ直交座標軸を導入する。主面11に平行な面をXY平面とする。主面11に直交する方向をZ軸方向とする。説明の便宜のために、+Z軸方向を上方、−Z軸方向を下方ともいう。また、XY平面における一方向をX軸方向とした場合に、XY平面における一方向に直交した他方向は、Y軸方向である。なお、上述した上方及び下方は、説明の便宜のためのものであり、ハニカム構造体を使用する際の配置方向を示したものではない。
次に、複数のスリットの形成(ステップS12)を説明する。図3は、実施形態に係るハニカム構造体の製造方法において、板材に形成されたスリットを例示した斜視図である。図1のステップS12及び図3に示すように、一枚の板材10に複数のスリット21及び22を形成する。スリット21及び22は、板材10の主面11から裏面12まで貫通している。複数のスリット21及び22は、主面11に列状に形成する。例えば、列31は、一枚の板材10の主面11において、X軸方向に延びた複数のスリット21をX軸方向に間隔を空けて並べて形成されたものである。このような列を複数形成する。
例えば、列32は、列31に対してY軸方向に間隔を空けて形成されたものである。列32は、列31と同様に、複数のスリット21がX軸方向に間隔を空けて並べて形成されたものである。また、列33は、列31と列32との間に形成されたものである。列33は、X軸方向に延びた複数のスリット22をX軸方向に間隔を空けて並べて形成されたものである。列31と列33とのY軸方向の間隔は、列33と列32とのY軸方向の間隔と略等しい。
同じ列におけるスリット21同士の間の部分を連結部41という。連結部41のX軸方向の長さは、連結部41の+X軸方向側のスリット21における−X軸方向側の端部から、連結部41の−X軸方向側のスリット21における+X軸方向側の端部までの長さである。同じ列におけるスリット22同士の間の部分を連結部42という。連結部42のX軸方向の長さは、連結部42の+X軸方向側のスリット22における−X軸方向側の端部から、連結部42の−X軸方向側のスリット22における+X軸方向側の端部までの長さである。連結部41のX軸方向の長さと、連結部42のX軸方向の長さは、略等しい。
スリット21のX軸方向の長さは、スリット21の+X軸方向側の端部から、スリット21の−X軸方向側の端部までの長さである。スリット22のX軸方向の長さは、スリット22の+X軸方向側の端部から、スリット22の−X軸方向側の端部までの長さである。スリット21のX軸方向の長さと、スリット22のX軸方向の長さは、略等しい。スリット21及び22のX軸方向の長さは、連結部41及び42のX軸方向の長さの略3倍である。
列31、列32及び列33を形成する際に、列31におけるスリット21のX軸上の位置と、列32におけるスリット21のX軸上の位置とが一致するように形成する。よって、列31における複数のスリット21と、列32における複数のスリット21とは、列33に対して線対称となる。すなわち、列31における各スリット21は、列32における各スリット21の+Y軸方向に位置している。列31における各連結部41は、列32における各連結部41の+Y軸方向に位置している。
また、列31、列32及び列33を形成する際に、列31における連結部41と、列32における連結部41との間に、スリット22が配置されるようにする。さらに、列31におけるスリット21と、列32におけるスリット21との間に、連結部42が配置されるようにする。
このように、各スリットをY軸方向に平行に位置するように形成するとともに、スリット21とスリット22をX軸方向に対して交互に位置するように形成する。このようにして、後述するように、板材10に、六角筒と、六角筒同士を連結する連結部41及び42と、が形成されるように、平行且つ交互に位置するスリット21及び22を形成する。
次に、山折り線及び谷折り線の設定(ステップS13)を説明する。図4は、実施形態に係る実施形態に係るハニカム構造体の製造方法において、山折り線及び谷折り線を例示した斜視図である。図1のステップS13及び図4に示すように、山折り線51(一点鎖線で示す。)及び谷折り線52(点線で示す。)を設定する。例えば、連結部41上にX軸方向に延びた山折り線51を設定する。また、連結部42上にX軸方向に延びた谷折り線52を設定する。さらに、スリット21のX軸方向における端部を通りY軸方向に延びた谷折り線52を設定する。また、スリット22のX軸方向における端部を通りY軸方向に延びた山折り線51を設定する。
山折り線51、谷折り線52、及び、板材10の辺によって囲まれた部分は、六角筒の側壁となる側壁部分SBである。側壁部分SBの+X軸方向側の境界線は、山折り線51でもよいし谷折り線52でもよいし板材10の辺でもよい。側壁部分SBの−X軸方向側の境界線は、山折り線51でもよいし谷折り線52でもよいし板材10の辺でもよい。同様に、側壁部分SBの+Y軸方向側及び−Y軸方向側の境界線は、山折り線51でもよいし谷折り線52でもよいし板材10の辺でもよい。側壁部分SBは、板材10の主面11において、X軸方向及びY軸方向にマトリックス状に形成されている。なお、図面が煩雑にならないように符号を適宜省略している。以下の図面も同様である。
ここで、板材10の主面11にマトリックス状に並んだ複数の側壁部分SBを、例えば、列91〜列94に区分する。列91は、スリット21の列31に設定された山折り線51よりも+Y軸方向側に配置された複数の側壁部分SBを含む。列92は、スリット21の列31に設定された山折り線51とスリット22の列33に設定された谷折り線52との間に配置された複数の側壁部分SBを含む。列93は、スリット22の列33に設定された谷折り線52とスリット21の列32に設定された山折り線51との間に配置された複数の側壁部分SBを含む。列94は、スリット21の列32に設定された山折り線51よりも−Y軸方向側に配置された複数の側壁部分SBを含む。列91〜列94の各列に含まれる側壁部分SBは、X軸方向に並んでいる。
次に、貫通孔の形成(ステップS14)を説明する。図5は、実施形態に係るハニカム構造体の製造方法において、側壁部分に形成された貫通孔を例示した斜視図である。図1のステップS14及び図5に示すように、板材10に複数の貫通孔80を形成する。貫通孔80は、主面11から裏面12まで貫通している。貫通孔80の形状は、Z軸方向から見て、例えば、円形である。すなわち、貫通孔80は、丸穴である。なお、貫通孔80のZ軸方向から見た形状は、円形に限らず、三角形でもよし、四角形でもよい。また、後述するように、貫通孔80のZ軸方向から見た形状は、トラス状、格子状のパターンでもよい。
複数の貫通孔80を、所定の側壁部分SBに形成する。例えば、貫通孔80を、列91〜列94の各列の側壁部分SBに、1つ置きに形成する。例えば、板材10を六角筒を形成するように折り曲げた際に、六角筒の対向する1組の側壁となる板材10の部分に貫通孔80を形成する。
図6は、実施形態に係るハニカム構造体の製造方法において、側壁部分に形成された貫通孔の別の配列を例示した斜視図である。図6に示すように、複数の貫通孔80を形成する際には、複数の貫通孔80を、各側壁部分SBに形成してもよい。また、図示しないが、列91〜列94の各列の側壁部分SBに、2つ置き、または、3つ置き等、所定の配置で形成してもよい。
次に、山折り及び谷折り(ステップS15)を説明する。図7は、実施形態に係るハニカム構造体の製造方法において、山折り及び谷折りを例示した斜視図である。図8は、実施形態に係るハニカム構造体の製造方法において、山折り及び谷折りされたハニカム構造体を例示した斜視図である。図9は、実施形態に係るハニカム構造体の製造方法において、山折り及び谷折りされたハニカム構造体の別の例を例示した斜視図である。
図1のステップS15及び図7に示すように、山折り及び谷折りを行う。具体的には、山折り線51を山折りに折り曲げる。谷折り線52を谷折りに折り曲げる。そうすると、スリット21は、上方に開口する。スリット21とスリット21の間の連結部41は、山折りにされる。一方、スリット22は下方に開口する。スリット22とスリット22の間の連結部42は、谷折りにされる。
そして、主面11のスリット22の両側の部分が六角筒の内周面になり、主面11のスリット21の両側の部分が六角筒の外周面になるように折り曲げる。連結部41及び42が六角筒の開口端の上側及び下側を交互に連結するように、山折り及び谷折りを繰り返す。よって、山折りの連結部41の隣は、谷折りの連結部42になる。谷折りの連結部42の隣は、山折りの連結部41になる。山折りと谷折りが交互に六角筒を連結する。
また、連結部41及び42は、六角筒の上側及び下側を交互に連結する。連結部41及び42が六角筒を連結するので、接合部及び溶接部を不要とすることができる。よって、ハニカム構造体の強度は、接合部及び溶接部に依存せず、板材10の材料強度になる。よって、ハニカム構造体の強度を向上させることができる。
山折り及び谷折りの曲成形では、負角及び座屈がない状態で曲げるようにしてもよい。例えば、プレス方向に対し負角が存在しない状態で成形する。また、連結部41及び42を曲成形する場合には、連結部41及び42における曲内Rは、板厚以上にしてもよい。
側壁部分SBは、六角筒の側壁SWとなる。所定の側壁SWに、貫通孔80が形成されている。例えば、六角筒の対向する1組の側壁SWに貫通孔80が形成されている。このようにして、図8に示すように、山折り及び谷折りされたハニカム構造体1を製造することができる。
図8では、X軸方向に並んだ側壁SWにおいて、1つ置きの側壁SWに貫通孔80が形成されている。図9に示すように、別の例のハニカム構造体1aでは、X軸方向に並んだ側壁SWにおいて、各側壁SWに貫通孔80が形成されている。この場合でも、六角筒の対向する1組の側壁に貫通孔80が形成されている。
次に、貫通孔に機能を付与(ステップS16)を説明する。図10(a)は、実施形態に係るハニカム構造体の製造方法において、棒材で締結されたハニカム構造体を例示した上面図であり、(b)は、側面図である。
図1のステップS16及び図10に示すように、ハニカム構造体1の貫通孔80に機能を付与してもよい。例えば、貫通孔80に、六角筒61を棒材BTで連結するための連結孔としての機能を付与する。具体的には、六角筒61の対向する側壁SWに形成された貫通孔80に棒材BTを挿入する。例えば、Y軸方向に対向する側壁SWの貫通孔80に棒材BTとしてボルトを挿入する。そして、貫通孔80に挿入したボルトをナットNTで固定する。これにより、六角筒61の貫通孔80に棒材BTを挿入して六角筒同士を連結する。こうすることで、ハニカム構造体1の構造安定性を向上させることができる。
本実施形態のハニカム構造体1の製造方法は、1枚のシート材または帯状の材料等の板材10から、連続したハニカム構造体1を製造する方法である。また、1枚の板材10から繋がった複数の六角筒61及び62を有する連続したハニカムを製造するため、連結部41及び42は、折り曲げ形状を有している。これらは、帯状の金属板等の板材10に、スリット21及び22を形成し、複数の曲成形を繰り返しながら、ハニカム構造体1を形成する。一方向に連続した六角筒61及び62であれば、容易に形成することができる。連結部41及び42を上方側と下方側とに交互に設けることで、これら六角筒61及び62を連結させることが可能である。
次に、製造されたハニカム構造体1を説明する。図8及び図9に示すように、本実施形態のハニカム構造体1は、複数の六角筒61及び六角筒62を含んでいる。各六角筒61及び62は、6つの側壁SWに囲まれた空洞を有している。空洞の開口部は、六角形である。六角筒61の開口部及び六角筒62の開口部は、例えば、同じ大きさの正六角形である。
ここでも、ハニカム構造体1の説明の便宜のために、XYZ直交座標軸系を用いる。空洞の開口方向をZ軸方向とする。よって、Z軸方向から見て、開口部は、六角形である。
ハニカム構造体1は、複数の六角筒61及び62が繋がった配列71〜73を有している。配列71及び72は、X軸方向に複数の六角筒61が連結部41を介して繋がった配列である。配列73は、X軸方向に複数の六角筒62が連結部42を介して繋がった配列である。配列72は、配列71に対してY軸方向に間隔を空けて形成されている。配列73は、配列71と配列72との間に配置されている。
配列71における六角筒61と、配列72における六角筒61とは、Y軸方向に並んで配置されている。配列71における六角筒61の−Y軸方向側の側壁と、配列72における六角筒61の+Y軸方向側の側壁とは対向している。Y軸方向に隣り合った六角筒61の対向する側壁は、連結部42によって接続されている。すなわち、六角筒61のY軸方向に直交した側壁は、連結部42に接続している。一方、六角筒62のY軸方向に直交した側壁は、連結部41に接続している。六角筒61のY軸方向に直交した側壁以外の側壁は、六角筒62のY軸方向に直交した側壁以外の側壁と共有している。
図11(a)及び(b)は、実施形態に係るハニカム構造体の連結部を例示した断面図である。図11(a)及び(b)に示すように、連結部41は、上部、すなわち、+Z軸方向側に曲成形された曲部41aを有している。したがって、連結部41をX軸方向に直交した面で切断すると、上下を逆にしたU字状となっている。曲部41aの内Rは、板厚以上であり、以下の(1)式を満たしている。
内R≧板厚 (1)
連結部42は、下部、すなわち、−Z軸方向側に曲成形された曲部42aを有している。したがって、連結部42をX軸方向に直交した面で切断すると、U字状となっている。曲部42aの内Rも板厚以上であり、上記の(1)式を満たしている。本実施形態では、ハニカム構造体1を製造する際に、(1)式のように、連結部41及び42における曲内Rを、板厚以上にしている。例えば、小さな内Rで曲げると割れが発生する場合がある。しかしながら、本実施形態のように、内Rを板厚以上とすることにより、割れにくい強度に向上させることができる。
図12(a)〜(c)は、金属の板材を折り曲げる際に用いられる拘束の手法を例示した図である。金属の板材10に曲成形を加えると、スプリングバックが発生することがある。製品の必要寸法精度が厳しい場合には、このスプリングパックが課題になる。そこで、折り曲げ部を拘束することで、これら必要寸法精度を満たすことができる。拘束の手法としては、図12(a)に示すような接着、溶接(スポット、アーム等)などの接合方法、図12(b)に示すように、例えば、幅W2及び厚さDでカシメを行う手法、図12(c)に示すように、ヘミングなどの形状で端を折り曲げて拘束する手法がある。板材10を折り曲げる際には、このような手法を用いてもよい。
本実施形態のハニカム構造体1は、次のような特徴を有している。すなわち、一枚の板材10から複数の六角筒61及び62が連結されたハニカム構造体1を製造する。具体的には、一枚の板材10に複数のスリット21及び22を形成する。そして、連結部41及び42、並びに、各スリット21及び22の端部を通る山折り線51、谷折り線52で折り曲げることにより製造する。このように、本実施形態では、一枚の板材10からハニカム構造体1を製造するため、接合部がない構造とすることができる。よって、軽量で強度が大きくすることができる。
また、ハニカム構造体1の側壁SWに貫通孔80を形成している。よって、板材10の余分な肉厚を除去することができ、さらに軽量化することができる。
また、六角筒同士を連結する連結部41及び42は、上下、すなわち、六角筒61及び62の開口端の一方側及び他方側を交互に連結している。よって、軽量にしつつ強度を向上させることができる。
さらに、曲成形における内Rを、板厚以上としているので、割れの発生を抑制し、軽量で強度が大きいハニカム構造体とすることができる。
また、山折り及び谷折り等の曲成形では、負角及び座屈がない状態で曲げる。よって、軽量で強度が大きく、順送やロール形成等の高速生産を可能とし、低コストで大面積のハニカム構造を製造することができる。
これに対して、例えば、特許文献1〜7には、軽量化を目的としたハニカム構造体の各種構造が開示されている。しかし、これらのハニカム構造体は、完全な六角形の形状を有しておらず、六角形の2辺は、隣り合った六角形と連結されていない。特許文献5では、図13に示すように、コルゲートシート100をプレス加工して複数の凸部101を形成し、凸部101の山同士を圧着させてハニカム構造体102を製造している。このようなハニカム構造体102は、接合部103が存在し、接合部103の接合強度が、ハニカム構造体の全体の強度を律速している。よって、接合部103の強度不足により全体の強度が低下する恐れがある。特許文献6には、化学処理を施す等により接合強度を向上させることが開示されている。しかしながら、接合部の接合強度が全体の強度を律速することに変わりはない。特許文献2及び3には、サンドイッチハニカムが開示されている。特許文献2及び3のサンドイッチハニカムは、ハニカム構造体の上下に、軽量化という観点からは不利な部材が設けられている。このように、特許文献1〜7のハニカム構造体は、軽量化しつつ強度を向上させることができない。
一方、本実施形態では、上述したように、一枚の板材10から連結したハニカムを製造し、ハニカム同士の連結は、上方側と下方側とが交互であり、曲成形における内Rを板厚以上にし、曲成形では、負角がない状態で曲げている。よって、接合部がないので、軽量化しつつ強度を向上させることができる。また、順送やロール形成等の高速生産を可能とし、低コストで大面積のハニカム構造を製造することができる。
さらに、貫通孔80に棒材BTを挿入して連結することにより、ハニカム構造体1の構造安定性を向上させることができる。具体的には、一枚の板材10から製造されたハニカム構造体1は、山折り及び谷折りで形成された連結部41及び42を有している。そこで、棒材BTによってハニカム構造体1をY軸方向に連結することにより、連結部41及び42のY軸方向の拡がりを抑制することができる。
(変形例1)
次に、実施形態の変形例1に係るハニカム構造体及びその製造方法を説明する。図14は、実施形態の変形例1に係るハニカム構造体の製造方法において、側壁部分に形成された貫通パターンを例示した斜視図である。図15は、実施形態の変形例1に係るハニカム構造体を例示した斜視図である。
図14に示すように、貫通孔の形成(ステップS14)において、各側壁部分SBに、複数の三角形で構成されたトラス状の貫通パターン81を形成してもよい。貫通パターン81は、主面11から裏面12まで貫通している。貫通パターン81の形状は、Z軸方向から見て、例えば、トラス状である。貫通パターン81を、列91〜列94の各列の各側壁部分SBに形成する。なお、貫通パターン81を、列91〜列94の各列の側壁部分SBに、1つ置きまたは2つ置き等、所定の配置で形成してもよい。
次に、山折り及び谷折り(ステップS15)を経ることにより、図15に示すように、ハニカム構造体1bを形成することができる。
本変形例によれば、ハニカム構造体1bの側壁SWにトラス状の貫通パターン81を形成しているので、側壁SWの余分な肉厚を除去することができ、軽量化することができる。また、貫通パターン81は、トラス状であるので、構造的な強度を維持することができ、安定性を向上させることができる。さらに、貫通パターン81に機能を付与(ステップS16)において、通風及び通液の通路としての機能、配管及び配線を通すためのパイプスペースとして機能、ボルトで連結するための連結孔としての機能を付与することができる。これ以外の構成及び効果は、実施形態の記載に含まれている。
(変形例2)
次に、実施形態の変形例2に係るハニカム構造体及びその製造方法を説明する。図16は、実施形態の変形例2に係るハニカム構造体の製造方法において、側壁部分に形成された貫通パターンを例示した斜視図である。図17は、実施形態の変形例2に係るハニカム構造体を例示した斜視図である。
図16に示すように、貫通孔の形成(ステップS14)において、各側壁部分SBに、複数の四角形で構成された格子状の貫通パターン82を形成してもよい。貫通パターン82は、主面11から裏面12まで貫通している。貫通パターン82の形状は、Z軸方向から見て、例えば、格子状である。貫通パターン82を、列91〜列94の各列の各側壁部分SBに形成する。なお、貫通パターン82を、列91〜列94の各列の側壁部分SBに、1つ置きまたは2つ置き等、所定の配置で形成してもよい。
次に、山折り及び谷折り(ステップS15)を経ることにより、図17に示すように、ハニカム構造体1cを形成することができる。
本変形例によれば、ハニカム構造体1cの側壁SWに格子状の貫通パターン82を形成しているので、側壁SWの余分な肉厚を除去することができ、軽量化することができる。また、貫通パターン82は、格子状であるので、構造的な強度を維持することができ、安定性を向上させることができる。さらに、貫通パターン82に機能を付与(ステップS16)において、通風及び通液の通路としての機能、配管及び配線を通すためのパイプスペースとして機能、ボルトで連結するための連結孔としての機能を付与することができることは、変形例1と同様である。
以上、本発明に係る実施の形態を説明したが、上記の構成に限らず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、変更することが可能である。例えば、実施形態及び変形例1、2を組み合わせたハニカム構造体の製造方法も、本発明の技術的思想の範囲である。
1、1a、1b、1c ハニカム構造体
10 板材
11 主面
12 裏面
21、22 スリット
31、32、33 列
41、42 連結部
41a、42a 曲部
51 山折り線
52 谷折り線
61、62 六角筒
71、72、73 配列
80 貫通孔
81、82 貫通パターン
91、92、93、94 列
100 コルゲートシート
101 凸部
102 ハニカム構造体
103 接合部
BT 棒材
NT ナット
SB 側壁部分
SW 側壁

Claims (1)

  1. 一枚の金属板にスリットを形成し、前記金属板を折り曲げ、複数の六角筒をハニカム状に有するハニカム構造体の製造方法であって、
    前記金属板に、前記六角筒と、前記六角筒同士を連結する連結部と、が形成されるように、平行且つ交互に位置する前記スリットを形成するとともに、
    前記六角筒の対向する1組の側壁となる前記金属板の部分に貫通孔を形成し、
    前記連結部が前記六角筒の開口端の一方側及び他方側を交互に連結するように、山折り及び谷折りを繰り返し、
    前記六角筒の前記貫通孔に棒材を挿入して前記六角筒同士を連結する、
    ハニカム構造体の製造方法。
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