JP2021182699A - 符号化装置及び方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

符号化装置及び方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】RAW画像を低ビットレートで符号化する場合の画質劣化を抑制することができる符号化装置を提供する。【解決手段】画像のRAWデータに基づくデータを周波数変換する変換部と、変換部によって出力された複数の周波数成分の変換係数を量子化係数に基づいて量子化する量子化部と、ブロックごとに、そのブロックに含まれる複数の周波数成分の量子化係数を決定する制御部と、を有し、制御部は、ブロックの明るさが所定の条件を満たす場合には、所定の条件を満たさない場合に比べて、低周波成分の量子化係数が小さくなり、高周波成分の量子化係数が大きくなるように、そのブロックの量子化係数を決定する。【選択図】 図3

Description

本発明は、動画のRAW画像を符号化する技術に関する。
従来の符号化装置では、撮像センサーによって撮像された生の画像情報(RAW画像)をデベイヤー処理(デモザイク処理)し、輝度と色差から成る信号に変換して、各信号についてノイズ除去、光学的な歪補正、画像の適正化などの所謂現像処理を行っている。そして、現像処理された輝度信号及び色差信号を圧縮符号化して、記録媒体に記録するのが一般的である。
一方で、RAW画像を記録できる撮像装置も存在する。RAW画像は記録に必要なデータ量が膨大になるが、オリジナル画像に対する補正や劣化を最低限に抑えられ、撮影後に編集できる利点があるので、上級者によって好んで使われている。
ただし、RAW画像はデータ量が膨大であるため、限りある記録媒体に少しでも多くの画像を記録出来るようデータ量を抑えたい。このため、RAW画像を圧縮することによりデータ量を抑える。しかし、撮影条件によっては圧縮によって画質劣化を招くことがある。特許文献1には、視覚特性に応じて量子化係数を変更する適応量子化により符号化を行う構成が開示されている。
特開2017−126859号公報
しかしながら、上記の従来の構成では、暗部の情報が失われないように暗部の量子化係数を小さくし、符号量を多く割り当てることとなるのであるが、低ビットレートでは、発生符号量を抑えるため、高ビットレートと比べ量子化係数が全体的に大きくなる。指定ビットレートを守るために、暗部の情報を失わないだけの量子化係数を割り当てられない画像がある。その場合、量子化係数が大きくなり、暗部の情報が失われ、ノイズが発生してしまうことがある。特には、縦及び横の筋状のノイズが発生する。その結果として、画質劣化を発生させてしまうといった問題がある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、RAW画像を低ビットレートで符号化する場合の画質劣化を抑制することができる符号化装置を提供することである。
本発明に係わる符号化装置は、画像のRAWデータに基づくデータを周波数変換する変換手段と、前記変換手段によって出力された複数の周波数成分の変換係数を量子化係数に基づいて量子化する量子化手段と、ブロックごとに、当該ブロックに含まれる複数の周波数成分の量子化係数を決定する制御手段と、を有し、前記制御手段は、ブロックの明るさが所定の条件を満たす場合には、前記所定の条件を満たさない場合に比べて、低周波成分の量子化係数が小さくなり、高周波成分の量子化係数が大きくなるように、当該ブロックの量子化係数を決定する、ことを特徴とする。
本発明によれば、RAW画像を低ビットレートで符号化する場合の画質劣化を抑制することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係わる符号化装置の構成を示すブロック図。 画素配列の説明図。 RAW圧縮符号化部の構成を示すブロック図。 離散ウェーブレット変換(DWT)の分解レベル2のサブバンド形成図。 量子化制御部の初期設定処理を示すフローチャート。 Lv1のサブバンドにおいて1つのみ復号DWT係数が0以外となった画像を示す図。 暗部における符号量配分の概念図。 第2の実施形態におけるRAW圧縮符号化部の構成を示すブロック図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる符号化装置100の構成を示すブロック図である。
図1において、撮影動作の開始が指示されると、撮像対象となる被写体の光学像が、撮像光学系101を介して入力され、撮像センサー部102上に結像される。撮像センサー部102は、画素毎に配置される赤、緑、青(RGB)のカラーフィルターを透過した光を電気信号に変換する。
図2は、撮像センサー部102に配置されるカラーフィルターの一例を示しており、符号化装置100が扱う画像の画素配列を示している。図2に示すように、赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルターが画素毎にモザイク状に配置されている。そして、2×2の4画素につき赤1画素、青1画素、緑2画素が1セットとなるようにして、画素が規則的に並べられている。このような画素の配置は、一般にベイヤー配列と呼ばれる。
撮像センサー部102によって光電変換された電気信号は、センサー信号処理部103によって画素の修復処理が施される。修復処理には、撮像センサー部102における欠落画素や信頼性の低い画素に対して、周辺画素値を用いて補間したり、所定のオフセット値を減算したりする処理が含まれる。本実施形態では、センサー信号処理部103から出力される画像情報を、生(未現像)の画像を意味するRAW画像と称す。
RAW画像は、RAW圧縮符号化部104に入力される。RAW圧縮符号化部104では、センサー信号処理部103が出力したRAW画像データから、ウェーブレット変換(周波数変換)により周波数帯(周波数成分)であるサブバンドデータを生成し、出力されたサブバンドデータに量子化を行い、サブバンド単位に符号化する。符号化されたデータをバッファ105に格納する。RAW圧縮符号化部104の処理については、後ほど詳しく説明する。
サブバンド単位の符号化データは、バッファ105に格納された後、記録データ制御部106に入力され、記録媒体や外部記憶装置等に記録するための出力端子107に出力される。
以下、RAW圧縮符号化部104の処理について詳細に説明する。図3はRAW圧縮符号化部104の構成を示すブロック図である。図3を用いてRAW圧縮符号化部104の処理について説明する。
入力端子301から入力されたベイヤーRAWデータは、プレーン分割部302に入力される。プレーン分割部302では、ベイヤーRAWデータを色成分ごとに分割する。このとき緑(G)の成分が、赤(R)と青(B)の成分の倍となる。このため、赤(R)と隣り合う緑をG1、青(B)と隣り合う緑をG2とし、4プレーンに分割して同じ画素数のデータとして扱うこととする。
プレーン分割部302で分割された各プレーンデータは、離散ウェーブレット変換部303に入力される。離散ウェーブレット変換部303は、入力されたプレーンデータを周波数領域信号へ変換することにより変換係数(DWT係数、ウェ−ブレット係数)を生成する。
図4は、プレーンデータに対して、離散ウェーブレット変換(DWT)の垂直方向、水平方向のフィルタリングを施し周波数帯毎に分解することを二回行った、分解レベル2の場合のサブバンド形成図である。図4のように、本実施形態では、DWTの分解レベルを2とする。ただし、本発明は分解レベル2に限定されるものではない。
DWTでは、垂直、水平にそれぞれフィルタをかけることにより周波数帯域を複数に分解する。そして、上記変換により生成された低域(低周波数帯)サブバンドに対して再帰的にDWTを施すことにより分解レベルを増加させ、図4のように周波数分解の粒度を細かくすることができる。なお、図4の記載において、Lvは後の数字を含めて分解レベルを示し、「L」、「H」はそれぞれ低域(低周波成分)、高域(高周波成分)を示す。その順序は、前側が水平フィルタリングを行った結果の帯域、後側が垂直フィルタリングを行った結果の帯域を示す。また、LLは、最低域サブバンドを示す。このように離散ウェーブレット変換処理を行い、サブバンド単位のデータを得る。
上記のサブバンド単位のデータは量子化部304に入力される。一方、量子化係数決定部307では、サブバンド間の量子化比率を決定し、その比率により量子化係数であるQ値を算出し、量子化部304に入力する。量子化部304では、量子化係数決定部307から入力された量子化係数であるQ値を用いて、サブバンド単位のデータをウェーブレット係数毎に量子化する。なお、Q値は、その値が大きいほど符号量を削減する一方、画質劣化が顕著になる値である。量子化係数決定部307の動作の詳細は後述する。
量子化部304で量子化された画像データを、エントロピー符号化部305でエントロピー符号化し、出力端子306から出力する。また、エントロピー符号化部305の出力は、符号量算出部309に入力され、サブバンド単位の符号量が算出される。算出された符号量データは量子化制御部308に入力される。
量子化制御部308では、ピクチャ単位及び量子化単位である矩形ブロックで量子化制御を行う。ピクチャ単位では、ピクチャ目標符号量から、次のピクチャで最適となる量子化係数(initQ値)を生成する。矩形ブロック単位では、基本となるサブバンドのQ値から比率計算を行い、矩形ブロックに対応する各サブバンドのQ値を算出する。本実施形態では、RAWデータをプレーンデータに分割してからウェーブレット変換により生成された各サブバンドの変換係数を、RAWデータ(ピクチャ)を所定の矩形サイズで分割した矩形ブロック単位で量子化係数を決定し、決定された量子化係数を用いて、サブバンド毎に量子化を実行する。そのため、1つの矩形ブロックには複数のサブバンドの変換係数が含まれ、1つの矩形ブロックに対応するサブバンドは、分解レベルごとに変換係数の数(サブバンド毎の矩形サイズ)が異なる。
なお、本実施形態では、量子化係数決定部307と量子化制御部308とを別の構成としたが、量子化係数決定部307を別に設けずに、量子化制御部308が、量子化係数決定部307の機能を実行するようにしてもよい。
また、量子化単位では、ピクチャ目標符号量から符号化済符号量を差し引き、残目標符号量を算出し、更に総矩形ブロック数と符号化済矩形ブロック数から残矩形ブロック数を算出する。残目標符号量を残矩形ブロック数で除算して残矩形ブロック目標符号量を算出し、ピクチャ符号化前の目標符号量を矩形ブロック数で除算して算出した矩形ブロック目標符号量と比較し、目標符号量を維持できるよう最適となる量子化係数(varQ値)を生成する。ただし、ピクチャの最初の量子化では、varQ値=initQ値である。本実施形態では、Lv1HLのQ値をvarQ値とし、量子化制御部308から出力する。
ここで、量子化係数決定部307の量子化比率決定処理について詳細に説明する。図5は、量子化係数決定部307の量子化比率決定処理を示すフローチャートである。
図5において、ステップS501では、量子化係数決定部307の処理を開始し、ステップS502では、設定されているビットレートが低ビットレートか否かを判定する。低ビットレートではないと判断された場合、ステップS506において、そのピクチャの量子化処理を全て設定1とし、ステップS511で処理を終了する。
一方、設定されているビットレートが低ビットレートであると判断された場合、ステップS503において、制御する単位矩形ブロックのアドレス(Badr)を初期値の0とする。
次に、ステップS504では、Badrにおける矩形ブロックのDC評価値(DCV)を取得する。本実施形態では、DC評価値として各プレーンで同位置のR,G1,G2,Bの平均値を用いる。
ステップS505では、上記のDCVが任意に設定された閾値(DC_Thr)より小さいか否かを判定する。DCVがDC_Thr以上の場合、ステップS507において、Badrの量子化設定を設定1とする。また、DCVがDC_Thrより小さい場合は、ステップS508において、Badrの量子化設定を設定2とする。
これらのステップS507、S508の後、ステップS509において、Badrがピクチャの最後のブロックか否かの判定を行う。Badrがピクチャの最後のブロックでなければ、ステップS510において、Badrに1を加算して、ステップS504に戻る。また、Badrがピクチャの最後のブロックであれば、ステップS511において、処理を終了する。
なお、本実施形態では、DC評価値として各プレーンで同位置のR,G1,G2,Bの平均値を用いたが、この値に限定されるものではない。
次に、上記の設定1、設定2について説明する。これらの設定では、各サブバンドのQ値の関係を決定していく。
図4のDWTにおけるLv1(分解レベル1:低次の分解レベル)の各サブバンドのQ値を、QLv1LH、QLv1HL、QLv1HHとし、Lv2(分解レベル2:高次の分解レベル)の各サブバンドのQ値を、QLv2LL、QLv2LH、QLv2HL、QLv2HHとし、これを用いて説明を行う。
前提として、各Q値の最小値は1とする。
Min(QLv2LH)=1
Min(QLv2HL)=1
Min(QLv2HH)=1 …式(1)
Min(QLv1LH)=1
Min(QLv1HL)=1
Min(QLv1HH)=1
まず、設定1について説明する。通常時、分解レベルに応じたQ値の比率は、下記の式で示される。
QLv2LH:QLv1LH=1:2
QLv2HL:QLv1HL=1:2 … 式(2)
QLv2HH:QLv1HH=1:2
ただし、
QLv2LH=QLv2HL=QLv2HH/2 … 式(3)
である。設定1では、上記式(2)及び式(3)で示されるパラメータが用いられる。
設定2では、低ビットレート時の暗部に用いるパラメータが設定される。低ビットレートでは、発生符号量を抑えるため量子化係数が大きくなる。また暗部では、画像信号が小さいため、DWT係数が小さくなる。DWT係数が小さく、量子化係数が大きい場合、量子化後に逆量子化を行った復号DWT係数が0となる可能性が高くなる。
例えば、Lv1のHL/LH/HHの復号DWT係数が全て0となる個所に、Lv1のHLのみ復号DWT係数がn(n≠0)となった場合、画像としては縦線が現れる。原画ではそれほど強い縦線でなくとも、量子化後は縦線のみとして現れるため、強調され目立ってしまう。
図6は、Lv1のサブバンドにおいて、1つのみ復号DWT係数が0以外となった画像を示している。図のような短い線は画質劣化のように見えてしまう。
このような画質劣化を防ぐためには、量子化係数を大きくし、Lv1の復号DWT係数を0とすることである。しかしながら、Lv2の復号DWT係数も0となってしまうと、DC成分のみの状態となり、暗部が解像せず画質劣化となってしまう。したがって、Lv2の係数は0とならないようにする必要がある。
図7は、暗部における符号量配分の概念を示す図である。図7に示すように、Lv2の係数を0とならないように、同位置のLv1の量子化係数を大きくすることにより、Lv2の量子化係数を小さくするように符号量を配分する。このように配分することにより、他の位置には大きな影響が及ばないようにしている。
上記より、設定2の分解レベルに応じたQ値の比率は、
QLv2LH:QLv1LH=1:8
QLv2HL:QLv1HL=1:8 … 式(4)
QLv2HH:QLv1HH=1:8
となる。ただし、分母は任意に変更できるものとし、同位置の発生符号量を同等のものとする比率をフィードバック等で求めてもよい。
設定2では、上記式(4)及び式(3)で示されるパラメータが用いられる。上記は、量子化係数の比率であるため、同位置の分解レベル間の符号量が完全に一対一で配分されるとは限らないが、画質劣化を抑制できる。
このようにして、各サブバンドの量子化比率が決定される。量子化制御部308から出力される最適なLv1HLの量子化係数(varQ値)に基づいて、各サブバンドの量子化係数のQ値が決定される。
なお、本実施形態では、量子化比率だけではなく、丸め処理も設定1、設定2で切り替えることも可能である。また、本実施形態では、量子化比率として各サブバンドの量子化係数の比率を用いたが、各サブバンドにおける符号量比率を用いて、各サブバンドの量子化係数を算出するようにしてもよい。
量子化処理を行う際、丸め処理が行われる。丸め処理では、量子化係数による除算時に端数を切り上げるか切り捨てるかの範囲で数値が変わる。四捨五入では、量子化誤差は小さくなる。このため設定1では、四捨五入かそれに近い丸め処理を行う。
しかしながら、ウェーブレット係数が入力値より大きくなるということは、より高周波成分が発生してしまうことであり、入力画像より強調されてしまう部分が発生することとなる。図6のような現象は、このような場合においても発生する。このため、設定2では、暗部の高周波数帯の画質劣化を抑えるために、切り捨てかそれに近い丸め処理を行う。以上が、設定1、設定2についての説明である。
以上のようにして、低ビットレート時、暗部に発生するノイズ発生を抑制することにより、画質劣化を防いだRAW画像記録が可能となる。
(第2の実施形態)
この第2の実施形態においては、符号化装置のブロック構成は、図1に示した第1の実施形態と同様である。ただし、本実施形態では、図1におけるRAW圧縮符号化部104の処理が第1の実施形態と異なるので、その部分について詳しく説明する。
図8は、本実施形態におけるRAW圧縮符号化部104の構成を示すブロック図である。第1の実施形態で用いた図3と同一の機能部分には同一の符号を付している。図8を用いて本実施形態におけるRAW圧縮符号化部104の処理について説明する。全体的な処理は第1の実施形態と同様であるので、処理が異なる部分であるプレーン変換部810及び量子化係数決定部307について以下に説明する。
プレーン変換部810は、プレーン分割部302から出力された各色成分のプレーンデータを色変換処理し、輝度プレーン(輝度成分)と色差プレーン(色差成分)から成る複数プレーンに分離する。本実施形態では、輝度Y、色差C1,C2,C3から成る4プレーンを生成する。例えば、変換式は、下記のようになる。
Y=(R+B+G1+G2)/4 … 式(5)
C1=R−G1 … 式(6)
C2=B−G2 … 式(7)
C3=(R+G1)/2−(B+G2)/2 … 式(8)
上記変換を行った各プレーンデータを離散ウェーブレット変換部303に入力する。
また、量子化係数決定部307では、処理は第1の実施形態で図5を用いて説明した通りであるが、設定が異なるため、その点について説明する。
本実施形態での設定1、設定2について説明する。これらの設定では、各サブバンドのQ値の関係を決定していくが、輝度プレーンと色差プレーンで設定が異なる。
図4のDWT におけるLv1の各サブバンドのQ値を、QLv1LH、QLv1HL、QLv1HHとし、Lv2の各サブバンドのQ値を、QLv2LL、QLv2LH、QLv2HL、QLv2HHとし、これらを用いて説明を行う。また、輝度プレーンY及び色差プレーンC1,C2,C3でQ値が異なる値を取る場合は、各々のQ値を、YQ、 C1Q、C2Q、C3Qとして説明する。前提は第1の実施形態と同様であり、各Q値の最小値は1とする(式(1))。
まず、設定1について説明する。通常時、分解レベルに応じたQ値の比率は、式(2)及び式(3)で示される通りである。ただし、プレーンによる割り当てが違い、
YQLv1LH:C1QLv1LH:C2QLv1LH:C3QLv1LH
=αY:αC1:αC2:αC3 … 式(9)
となる。
このとき、
αY ≦ αC1=αC2
αY ≦ αC3 …式(10)
となる。
各パラメータαY、αC1、αC2、αC3は任意に与えるものであり、αYは、他のプレーンの量子化係数と同じかそれ以下となるように設定される。設定1では、上記の式(9)、式(10)及び式(3)で示されるパラメータが用いられる。
設定2では、第1の実施形態と同様に低ビットレート時の暗部に用いるパラメータが設定される。第1の実施形態と同様にLv2の係数は0とならないようにする必要がある。設定2の分解レベルに応じたQ値の比率は、式(4)のようになる。設定2では、上記の式(4)、式(9)、式(10)及び式(3)で示されるパラメータが用いられる。Lv1の量子化係数を大きくすることにより、発生符号量を抑え、その分でLv2の量子化係数を小さくすることが出来る。
また、式(10)のパラメータにおいて、αYを小さくした場合、
YQLv2LH:YQLv1LH=1:8
YQLv2HL:YQLv1HL=1:8 … 式(11)
YQLv2HH:YQLv1HH=1:8
とし、色差プレーンは式(2)としてもよい。
このようにして、各サブバンドの量子化比率が決定される。量子化制御部308から出力される最適なLv1HLの量子化係数(varQ値)を元に、各サブバンドの量子化係数のQ値が決定される。丸め処理に関しては、第1の実施形態と同様である。以上が、設定1、設定2についての説明である。
以上のようにして、プレーン変換を行った画像も、低ビットレート時、暗部に発生するノイズ発生を抑制することにより、画質劣化を防いだRAW画像記録が可能となる。
また、本実施形態では、式(5)〜式(8)を用いてプレーン変換部810の説明をしたが、BT.601、BT.709やBT.2020等のYCbCr形式や他の色空間変換形式を用いてもよい。
その場合、
C1=Cb
C2=Cr
C3=(G1−G2)/2
としてもよい。
(他の実施形態)
また本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現できる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現できる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
101:撮像光学系、102:撮像センサー部、103:センサー信号処理部、104:RAW圧縮符号化部、105:バッファ、106:記録データ制御部、107:出力端子、301:入力端子、302:プレーン分割部、303:離散ウェーブレット変換部、304:量子化部、305:エントロピー符号化部、306:出力端子、307:量子化係数決定部、308:量子化制御部、309:符号量算出部、810:プレーン変換部

Claims (15)

  1. 画像のRAWデータに基づくデータを周波数変換する変換手段と、
    前記変換手段によって出力された複数の周波数成分の変換係数を量子化係数に基づいて量子化する量子化手段と、
    ブロックごとに、当該ブロックに含まれる複数の周波数成分の量子化係数を決定する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、ブロックの明るさが所定の条件を満たす場合には、前記所定の条件を満たさない場合に比べて、低周波成分の量子化係数が小さくなり、高周波成分の量子化係数が大きくなるように、当該ブロックの量子化係数を決定する、
    ことを特徴とする符号化装置。
  2. 前記制御手段は、低ビットレートの場合に、ブロックの明るさが前記所定の条件を満たす場合には、前記所定の条件を満たさない場合に比べて、当該ブロックの低周波成分の量子化係数が小さくなり、当該ブロックの高周波成分の量子化係数が大きくなるように量子化係数を決定することを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  3. 前記制御手段は、
    複数の周波成分に対応する量子化比率に基づいて、前記複数の周波数成分ごとの量子化係数を決定し、
    ブロックの明るさが前記所定の条件を満たす場合には、当該ブロックの量子化比率を変更することにより、前記所定の条件を満たさない場合に比べて、当該ブロックの低周波成分の量子化係数が小さくなり、当該ブロックの高周波成分の量子化係数が大きくなるように量子化係数を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の符号化装置。
  4. 前記変換手段は、画像のRAWデータに基づくデータをウェーブレット変換して複数のサブバンドの変換係数を生成し、
    前記制御手段は、ブロックの明るさが前記所定の条件を満たす場合には、前記所定の条件を満たさない場合に比べて、当該ブロックの高次の分解レベルの高周波成分のサブバンドの量子化係数が小さくなり、当該ブロックの低次の分解レベルの高周波成分のサブバンドの量子化係数が大きくなるように量子化係数を決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の符号化装置。
  5. 前記制御手段は、ブロックの明るさが前記所定の条件を満たす場合には、前記所定の条件を満たさない場合に比べて、当該ブロックの分解レベル2の高周波成分のサブバンドの量子化係数が小さくなり、当該ブロックの分解レベル1の高周波成分のサブバンドの量子化係数が大きくなるように量子化係数を決定することを特徴とする請求項4に記載の符号化装置。
  6. 前記変換手段は、画像のRAWデータに基づくデータをウェーブレット変換して複数のサブバンドの変換係数を生成し、
    前記制御手段は、前記複数のサブバンドの量子化比率に基づいて、ブロックに含まれる複数のサブバンドに対する量子化係数を決定し、
    前記制御手段は、ブロックの明るさが前記所定の条件を満たす場合には、第1の量子化比率を用いて当該ブロックの各サブバンドの量子化係数を決定し、ブロックの明るさが前記所定の条件を満たさない場合は、第2の量子化比率を用いて当該ブロックの各サブバンドの量子化係数を決定し、
    前記第1の量子化比率は、前記第2の量子化比率よりも、分解レベル2の高周波成分の量子化係数が大きくなり、分解レベル1の高周波成分の量子化係数が小さくなる比率であることを特徴とする請求項1または2に記載の符号化装置。
  7. 前記RAWデータに基づくデータとは、RAWデータであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の符号化装置。
  8. 前記RAWデータに基づくデータとは、RAWデータを輝度成分と色差成分に変換したデータであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の符号化装置。
  9. 前記所定の条件とは、明るさが所定の閾値より低い暗部となることであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の符号化装置。
  10. 前記量子化手段は、前記暗部の量子化における丸め処理を、高周波数帯では、切り捨てかそれに近い丸め処理とすることを特徴とする請求項9に記載の符号化装置。
  11. 前記明るさが前記所定の条件を満たすか否かは、各色成分の平均値を用いて判定されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の符号化装置。
  12. 前記明るさが前記所定の条件を満たすか否かは、輝度成分を用いて判定されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の符号化装置。
  13. 画像のRAWデータに基づくデータを周波数変換する変換工程と、
    前記変換工程において出力された複数の周波数成分の変換係数を量子化係数に基づいて量子化する量子化工程と、
    ブロックごとに、当該ブロックに含まれる複数の周波数成分の量子化係数を決定する制御工程と、を有し、
    前記制御工程では、ブロックの明るさが所定の条件を満たす場合には、前記所定の条件を満たさない場合に比べて、低周波成分の量子化係数が小さくなり、高周波成分の量子化係数が大きくなるように、当該ブロックの量子化係数を決定する、
    ことを特徴とする符号化方法。
  14. コンピュータを、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の符号化装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  15. コンピュータを、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の符号化装置の各手段として機能させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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