JP2021182350A

JP2021182350A - 分散台帳及びランダムマイニングによる個人情報管理システム、及びプログラム

Info

Publication number: JP2021182350A
Application number: JP2020107321A
Authority: JP
Inventors: 琢磨臼崎; Takuma Usuzaki
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2020-05-19
Filing date: 2020-05-19
Publication date: 2021-11-25

Abstract

【課題】現在提案されているブロックチェーンシステムは情報管理者側に注目したものが多く、収集された個人情報の個人情報によって識別される特定の個人（以下、本人）による利用に関して限界がある。また、個人情報を管理する場合にはマイナーが利益を得るというシステムを構築することが難しく、ブロックチェーンの正当性の確認をいかに促すかにも問題があるのが現状である。【解決手段】本発明は、ランダムに端末を相互操作することで、ブロックの作製、ブロックチェーンの正当性の確認を自動的に行うことで情報を保存、確認し、保存された情報を本人が引き出すことを可能にする電子的情報管理方法、情報管理システム、及びプログラムを提供する。【選択図】図２

Description

本発明は、個人情報の電磁的記録による作成、保存、情報の引き出しを実施するための電子的情報管理方法、情報管理システム、及びプログラムに関する。

従来、分散型台帳技術を利用したデータの管理方法が研究されている。分散型台帳技術の１つとして、ブロックチェーン技術が知られている。ブロックチェーン技術では、ブロックチェーンネットワークを構成する各マイナー（ノード）が同一のブロックチェーンを記録することにより、データの改竄を防ぎつつ、安全にデータを保管することができる。ブロックチェーンは、複数のデータを含むブロックが、鎖状に連結されたデータである。マイナーが所定時間毎に新たなブロックを生成し、当該ブロックを既存のブロックチェーンに連結することにより、ブロックチェーンは更新される。新たなブロックの生成に関しマイナーが利益を得るというシステムを構築することでブロックの生成が連続的に行われ、ブロックの正当性は各マイナーが監視するというシステムで安全性が保障される。近年、このブロックチェーン技術によるセキュリティを利用して、仮想通貨のみならず、電子カルテや電子処方せん実装システムが提案されている（例えば、特許文献１、非特許文献１参照）。

特開２０１９−１８５６４２

ブロックチェーン技術の応用に関する戦略策定報告書平成３０年３月

しかしながら、現在提案されているシステムは情報管理者側に注目したものが多く、収集された個人情報の個人情報によって識別される特定の個人（以下、本人）による利用に関して限界がある。また、個人情報を管理する場合にはマイナーが利益を得るというシステムを構築することが難しく、ブロックチェーンの正当性の確認をいかに促すかにも問題があるのが現状である。

そこで本発明は、ランダムに端末を相互操作することで、ブロックの作製、ブロックチェーンの正当性の確認を自動的に行うことで情報を保存、確認し、保存された情報を本人が引き出すことを可能にする電子的情報管理方法、情報管理システム、及びプログラムを提供する。

上述した課題を解決すべく、本発明の第１の態様は、入力された個人識別符号と個人識別符号と関連付けられた本人のデータ（以下、本人データ）を関連付けて記憶するブロックチェーンデータベース（以下、ブロックチェーンデータベース）への記録のため、Ｎ＋１個（Ｎは０以上の整数）の相互に情報の送受信が可能な端末ｎ（以下、端末ｎ、ここでｎは０以上、Ｎ以下の整数）がトランザクションを受け取りブロックチェーンデータベースへ記録するシステムを提供する。このために、端末ｎは個人識別符号の入力機構、個人識別符号が本人のものかを判定する機構、本人データを入力する機構、個人識別符号および本人データを保存する機構を提供する。
ここで個人識別符号とは、個人情報保護法に定められている、生体特定の個人の身体の一部の特徴を電子計算機の用に供するために変換した文字、番号、記号その他の符号であって、当該特定の個人を識別することができるもの、ならびに、個人に提供される役務の利用若しくは個人に販売される商品の購入に関し割り当てられ、又は個人に発行されるカードその他の書類に記載され、若しくは電磁的方式により記録された文字、番号、記号その他の符号であって、その利用者若しくは購入者又は発行を受ける者ごとに異なるものとなるように割り当てられ、又は記載され、若しくは記録されることにより、特定の利用者若しくは購入者又は発行を受ける者を識別することができるもの、とする。

また、本発明の第２の態様は、一定時間内に記録された上記、トランザクションを端末０から端末Ｎが接続されているブロックチェーンデータベースに一定時間ごとにブロックとして保存しブロックチェーンの正当性を確認するという流れを自動的に行うシステムを提供する。このシステムはＮ＋１個の端末ｎ全てが関与するものとする。ある時刻にブロックを生成し正当性の確認の指示を出した端末を端末ｌ（ここでｌは０以上、Ｎ以下の整数）とし、ある時刻から一定時間後までの間に、端末ｌはランダムに０からＮの整数のうちから整数ｍ（ここでｍは０以上、Ｎ以下の整数）を１つ選択し、ある時刻から一定時間後に端末ｍに書き込みおよびブロックチェーンの正当性確認の指示を送り、端末ｍが書き込みおよびブロックチェーンの正当性の確認を行う。さらに端末ｍが書き込みおよびブロックチェーンの正当性の確認を行った時刻から一定時間後までの間に、端末ｍがランダムに０からＮの整数を１つ選択する。端末ｍが書き込みおよびブロックチェーンの正当性の確認を行った時刻から一定時間後に端末ｍは、ランダムに選ばれた端末に書き込みおよびブロックチェーンの正当性確認の指示を送る。以後ランダムな端末の選択と書き込みおよびブロックチェーンの正当性確認の指示は一定時間ごとに繰り返される。
ここで、最初のブロックへの書き込みはシステム起動時に端末０から行われるものとする。

また、本発明の第３の態様は、上記、端末０から端末Ｎが有する個人識別符号を識別する装置から、個人識別符号を読み取り、ブロックチェーンデータベースにアクセスし個人識別符号に合致した本人の個人情報のみを引き出し、提示するシステムを提供する。

上記の方法を用いることで、マイナーに利益がない状態でも、情報をブロックチェーンに書き込むことができるとともにブロックチェーンの正当性を確認することができ、個人識別符号を用いて個人情報を引き出し利用することが可能となる。

本発明における端末ｎの概要である。本発明におけるランダムマイニングによるブロックチェーン構成の流れの模式図である。

以下、本発明の代表的な実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、本発明はこれら図面に限定されるものではない。また、図面は、本発明を概念的に説明するためのものである。図１は端末ｎが有する機構の一覧である。端末ｎは（１）個人識別符号の入力機構、（２）本人データの入力機構、（３）個人識別符号が本人のものかを判定する機構、（４）ブロックチェーンの構成機構を提供する。図２は本発明におけるランダムマイニングによるブロックチェーン構成の流れを表している。ある時刻にブロックを生成し正当性の確認の指示を出した端末ｌが、ある時刻から一定時間後までに、０からＮの整数のうちから整数ｍ（ここでｍは０以上、Ｎ以下の整数）をランダムに１つ選択し、ある時刻から一定時間経過後に端末ｍに書き込みおよびブロックチェーンの正当性確認の指示を送り、ブロックチェーンが生成される。

本発明は薬剤処方データの安全な管理に応用可能である。

本発明は薬剤処方データ以外の診療情報の安全な管理に応用可能である。

Claims

一定時間ごとに繰り返されるランダムな端末の選択と書き込み、正当性の確認によってブロックチェーンを構成する電子的情報管理方法および、本方法による電子的情報管理システム。