JP2021181876A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】音声装置が搭載されているにもかかわらず直流電源回路の定格電流が小さくて済む冷蔵庫を提供する。【解決手段】音声を出力する音声出力装置を有する音声装置を備え、電力で稼働する電気部品と、前記音声装置及び前記電気部品に電力を供給する電源回路と、前記音声装置及び前記電気部品を制御する制御装置とを備える冷蔵庫において、前記制御装置は、前記音声装置の稼働中に前記電気部品の消費電力を小さくする低電力制御を行うことを特徴とする。【選択図】図8

Description

本発明の実施形態は冷蔵庫に関する。
例えば特許文献1に記載されているように、マイク及びスピーカを備えたスマートスピーカが知られている。スマートスピーカは冷蔵庫等の家電機器と通信ネットワークを介して接続されている。また、スマートスピーカは外部のサーバとも通信ネットワークを介して接続されている。
冷蔵庫の利用者が発した音声がマイクに入力されると、そのデータがサーバに送信され、サーバにおいて自然言語処理により音声の意味が理解される。そしてその理解に基づき、有用な情報等がサーバからスマートスピーカに送信され、スピーカから音声として出力される。
そして、このようなスマートスピーカと同じ機能を有する音声装置を、冷蔵庫に搭載することが提案されている。
特開2019−68320号公報
ところで、冷蔵庫に音声装置を搭載する場合、音声装置とそれ以外の電気部品とを共通の直流電源回路に接続することが好ましいが、音声装置とそれ以外の電気部品との両方を稼働させるためには大きな消費電力が必要になるため、定格電流の大きな直流電源回路を使用しなければならない。しかし、定格電流の大きな直流電源回路は高価であるため、できるだけその使用を避けたい。
そこで本発明は、音声装置が搭載されているにもかかわらず直流電源回路の定格電流が小さくて済む冷蔵庫を提供することを課題とする。
実施形態の冷蔵庫は、外部からデータを取得する通信装置と、前記通信装置が取得したデータに基づき音声を出力する音声出力装置とを有する音声装置を備え、電力で稼働する電気部品と、前記音声装置及び前記電気部品に電力を供給する直流電源回路と、前記音声装置及び前記電気部品を制御する制御装置とを備える冷蔵庫において、前記制御装置は、前記音声装置の稼働中に前記電気部品の消費電力を小さくする低電力制御を行うことを特徴とする。
実施形態1の冷蔵庫の正面図。 実施形態1の冷蔵庫の前後方向の縦断面図。チルド室及び小冷凍室の位置での断面図。 実施形態1の冷蔵庫の前後方向の縦断面図。給水タンク及び製氷室の位置での断面図。 実施形態1の冷蔵庫の平面図。 実施形態1のヒンジユニットの分解斜視図。配線は図示省略してある。 実施形態1のヒンジユニットの前後方向の断面図(図5のA−A断面図)。 実施形態1の冷蔵庫のブロック図。 実施形態1の低電力制御のフローチャート。 実施形態1の変更例の低電力制御のフローチャート。 実施形態2の低電力制御のフローチャート。 実施形態3の低電力制御のフローチャート。 実施形態4の低電力制御のフローチャート。
実施形態について図面に基づき説明する。なお、以下の実施形態は例示であり、発明の範囲はこれに限定されない。以下の実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。以下の実施形態やその変形は、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
以下の説明において、冷蔵庫の利用者(以下単に「利用者」と言う)が立つ方を前、その反対を後ろとする。また上下左右とは、冷蔵庫の前に立った利用者から見た上下左右のことである。また平面視とは冷蔵庫を上から見ることである。
1.実施形態1
(1)冷蔵庫の全体構成及び制御
図1〜図4に実施形態の冷蔵庫10を示す。冷蔵庫10の筐体11は、冷蔵庫10の外郭を形成する外箱12と、貯蔵室が形成された内箱13とが組み合わされ、外箱12と内箱13との間に断熱材14が充填されて構成されたものである。
筐体11の内側は断熱仕切壁15によって上下に仕切られている。断熱仕切壁15の上側は冷蔵空間である。冷蔵空間は冷蔵保存に適した温度である冷蔵温度に維持される。また断熱仕切壁15の下側は冷凍空間である。冷凍空間は冷凍保存に適した温度である冷凍温度に維持される。
冷蔵空間及び冷凍空間には食品(食材とも表現される)を貯蔵する貯蔵室がそれぞれ複数設けられている。各貯蔵室は前方に開口部を有し、利用者はその開口部から食品を出し入れできる。
冷蔵空間には上から順に貯蔵室としての冷蔵室20及び野菜室22が設けられている。冷蔵室20内には複数の載置棚24が設けられている。冷蔵室20内の載置棚24の周囲は、冷蔵温度の範囲内の例えば2〜5℃に維持される。
冷蔵室20の下部の右側には図2に示すようにチルド室89が設けられ、チルド室89の左には図3に示すように給水タンク88が設けられている。チルド室89の内部にはチルド容器93が設けられている。チルド容器93の前壁94がチルド室89の前方開口部を閉塞可能に設けられている。チルド室89は冷蔵室20の内部でも特に低温に維持される場所で、通常運転時には例えば0〜3℃に維持される。
給水タンク88は、後述する製氷室47へ送る水が貯留される容器である。給水タンク88には給水ポンプ77が設けられている。給水ポンプ77の吐出口は、製氷室47へ向かうホース78に連結されている。給水ポンプ77が稼働すると、給水タンク88内の水がホース78を通って製氷室47へ送られる。
冷蔵室20の前方開口部は、フレンチ式(観音式)の左右一対の冷蔵室扉50、51で開閉される。右側の冷蔵室扉51は左側の冷蔵室扉50より左右方向に長く、正面から見て(前から見て)大きい。
図4に示すように、筐体11の前方上部左側の部分と、左側の冷蔵室扉50の上部左側の部分とに跨がって、左側のヒンジユニット52が設けられている。このヒンジユニット52により左側の冷蔵室扉50が筐体11に回動可能に支持されている。また、筐体11の前方上部右側の部分と、右側の冷蔵室扉51の上部右側の部分とに跨がって、右側のヒンジユニット53が設けられている。このヒンジユニット53により右側の冷蔵室扉51が筐体11に回動可能に支持されている。
図1に示すように、左側の冷蔵室扉50には操作パネル19が設けられている。操作パネル19は、利用者が冷蔵庫10の操作をするための操作装置である。操作パネル19は液晶表示装置でもあり、正面から見てそれぞれ長方形のアレイ基板、液晶層、対向基板、導光板等が前後方向に積層された周知の構造のものである。
操作パネル19には各種のボタンが表示される。ボタンとしては、短時間で製氷を行うための一気製氷ボタン、最大氷結晶生成温度帯(−5〜−1℃)において食品の温度を急速に低下させる急速冷凍を行うための急速冷凍ボタン、熱い食品を凍結させる熱もの冷凍を行うための熱もの冷凍ボタン、チルド室89の温度を通常運転時よりも低く保持する低温チルドモードを行うための低温チルドボタン、食品の表面に薄い氷の膜を形成して食品を保存する氷結晶モードを行うための氷結晶モードボタン等がある。
冷蔵庫10の利用者は、ボタンを操作する(触れる)ことにより、そのボタンの制御を行うことを冷蔵庫10に指示をすることができる。また、操作パネル19には冷蔵庫10の運転状況等が表示される。また、操作パネル19に隣接して、操作音や警報音等のブザー音を発するブザー16が設けられている。
また、右側の冷蔵室扉51には人感センサ87が設けられている。人感センサ87は、赤外線又は超音波を使用して人の存在を検知する周知のものである。人感センサ87は、冷蔵庫10の周囲の所定範囲内に利用者が存在することを検知する。
冷蔵室20の天井には冷蔵室20の内部に光を照射する庫内灯80が設けられている。庫内灯80はLEDからなる。また、冷蔵室扉50、51には扉の開閉を検知する扉センサ81(図7参照)が設けられている。冷蔵室扉50、51の少なくともいずれか一方が開き、そのことを扉センサ81が検知すると、庫内灯80が点灯して冷蔵室20の内部を明るくする。
野菜室22は冷蔵温度の範囲内の例えば4〜7℃に維持される。野菜室22には引き出し式の野菜容器25が収納されている。野菜室22の前方開口部は、引き出し式の野菜室扉23で開閉される。上記の野菜容器25は野菜室扉23の庫内側の面に固定されている。
冷凍空間の上部左側には製氷室47(図3参照)が設けられている。また、冷凍空間の上部右側(製氷室47の右側)には小冷凍室26(図2参照)が設けられている。製氷室47及び小冷凍室26の下には冷凍室28が設けられている。小冷凍室26及び冷凍室28にはそれぞれ引き出し式の収納容器43、44が収納されている。また、製氷室47には引き出し式の貯氷容器49が収納されている。
製氷室47、小冷凍室26及び冷凍室28の内部は、通常運転時(操作パネル19のボタン操作で開始される各制御(後述)のとき等を除く通常の運転時)は、冷凍温度の範囲内の例えば−20〜−18℃に維持される。
図3に示すように、製氷室47における貯氷容器49の上の場所には、製氷容器31が設けられている。製氷容器31には複数の略直方体の小区画が形成されており、それぞれの小区画で氷が形成される。この製氷容器31は製氷駆動装置41に保持されている。製氷駆動装置41は製氷容器31を反転させるためのモータを含む装置である。製氷駆動装置41のモータが回転すると、製氷容器31が反転する。
製氷室47での製氷は次のように行われる。まず、温度センサ等により、製氷容器31が空で、かつ貯氷容器49が満氷でないことが確認されると、上記の給水ポンプ77が稼働する。給水ポンプ77の稼働により、給水タンク88の水がホース78を通って製氷容器31に注がれる。製氷容器31が満水になると、給水ポンプ77が停止し、給水タンク88から製氷容器31への注水が停止する。
製氷容器31に水が注がれてから所定時間経過すると、製氷容器31で氷が完成する。製氷容器31で氷が完成したことが温度センサ(不図示)により検知されると、製氷駆動装置41のモータが回転し、製氷容器31が反転して、製氷容器31から貯氷容器49へ氷が落下する。以上の動作が、貯氷容器49が満氷になるまで繰り返される。
なお、操作パネル19の一気製氷ボタンが操作されると、短時間で製氷を行う一気製氷の制御が行われる。一気製氷の制御では、後述する第2ファン42の回転数が多くなることにより、製氷室47へ多くの冷気が送られ、貯氷容器49の水が急速に凍結され氷となる。それに伴い、製氷駆動装置41の稼働による製氷容器31から貯氷容器49への氷の落下が頻繁に行われ、空になった貯氷容器49への給水ポンプ77による注水が頻繁に行われる。そのため、一気製氷の制御中は、通常運転時よりも多くの電力が必要とされる。
製氷室47の前方開口部は引き出し式の製氷室扉33で開閉される。製氷室扉33の庫内側の面に貯氷容器49が固定されている。また、小冷凍室26の前方開口部は引き出し式の小冷凍室扉27で開閉される。小冷凍室扉27の庫内側の面に収納容器43が固定されている。また、冷凍室28の前方開口部は引き出し式の冷凍室扉29で開閉される。冷凍室扉29の庫内側の面に収納容器44が固定されている。
冷蔵空間の背後には、冷気を発生させる第1冷却器30と、発生した冷気を循環させる第1ファン32とが設けられている。第1冷却器30で発生した冷気は、第1冷却器30から上方へ向かって延びるダクト34を通って、複数の吹出口36から冷蔵空間へ吹き出る。冷蔵空間を循環した冷気は吸込口38から第1冷却器30へ向かって吸い込まれる。
第1冷却器30の近傍には除霜装置である第1除霜ヒータ85が設けられている。第1除霜ヒータ85は、通電されると熱くなり、第1冷却器30に付着していた霜を融解させて除去する(つまり除霜を行う)。第1除霜ヒータ85による除霜は、所定の条件が満たされたとき、例えば第1冷却器30での冷気の発生が所定時間継続して行われたときに行われる。第1除霜ヒータ85による除霜では多くの電力が必要とされる。
また、冷凍空間の背後には、冷気を発生させる第2冷却器40と、発生した冷気を循環させる第2ファン42とが設けられている。第2冷却器40で発生した冷気は、冷凍空間の奥面に形成されている吹出口46から冷凍空間へ吹き出て、冷凍空間を循環した後、冷凍空間の奥面に形成されている吸込口48から第2冷却器40へ向かって吸い込まれる。
第2冷却器40の近傍には除霜装置である第2除霜ヒータ86が設けられている。第2除霜ヒータ86は、通電されると熱くなり、第2冷却器40に付着していた霜を融解させて除去する(つまり除霜を行う)。第2除霜ヒータ86による除霜は、所定の条件が満たされたとき、例えば第2冷却器40での冷気の発生が所定時間継続して行われたときに行われる。第2除霜ヒータ86による除霜では多くの電力が必要とされる。
冷蔵庫10の下部後方には機械室21が設けられている。機械室21には圧縮機17や凝縮器(不図示)等が収納されている。圧縮機17は、シリンダに対してピストンを往復運動させてシリンダ内の冷媒を圧縮するレスプロ式のもので、回転数が可変のものである。
圧縮機17、凝縮器、第1冷却器30、第2冷却器40等は周知の冷凍サイクル装置を構成している。圧縮機17で圧縮された冷媒が第1冷却器30及び第2冷却器40に交互に流れることにより、第1冷却器30及び第2冷却器40で交互に冷気が発生する。
(2)電源及び主制御装置に関する構成及び制御
図2〜図4に示すように、筐体11の上部の後方には、筐体11の上面に対して凹状となった凹部35が形成されている。その凹部35には電源基板60が設けられている。電源基板60には直流電源回路90(図7参照)が組み込まれている。直流電源回路90は、冷蔵庫10を構成する各機器等に直流電流を供給するためのものである。凹部35は金属製の電源カバー37によって閉塞されている。
直流電源回路90に関連する構成を図7に示す。電源プラグ91から得られた交流は整流回路92によって整流され、整流後の電流が直流電源回路90及びインバータ回路83に供給される。インバータ回路83は、インバータ制御回路82の制御により、DCモータ84に3相電流を通電する。その電流により圧縮機17が稼働する。
直流電源回路90は、製氷駆動装置41、給水ポンプ77、除霜ヒータ85、86、ファン32、42、庫内灯80、操作パネル19、ブザー16等の電気部品にそれぞれ接続されている。また、直流電源回路90は、後述するスピーカ63及びマイク70にも接続されている。直流電源回路90は接続されているこれらの電気部品等に電力を供給する。
なお、電気部品とは電力により稼働する部品や装置等のことである。ただし、単に電気部品と表現するとき、電気部品には後述するスピーカ63及びマイク70は含まれないものとする。
図4に示すように、筐体11の後部の電源基板60からは、右側のヒンジユニット53に向かって、接続線69が延びている。図5に示すように、右側のヒンジユニット53は、冷蔵室扉51の上部と筐体11の上面とに跨がって設けられたヒンジベース54と、ヒンジベース54の前方部分から下方に向かって延長されたヒンジ軸55と、ヒンジベース54の上に被さるヒンジカバー56とを有している。
ヒンジベース54は金属製の略板状の部材である。ヒンジベース54は冷蔵室扉51の上部及び筐体11の上面にネジ等の固定具(不図示)で固定されている。ヒンジベース54の筐体11の上の部分には配線用の配線孔45が設けられている。
ヒンジ軸55は上下方向に長い筒状の部材である。ヒンジ軸55は、冷蔵室扉51の右側端部付近の内部を上下方向に延びている。冷蔵室扉51はこのヒンジ軸55を軸として回動する。
ヒンジカバー56は合成樹脂製の部材である。ヒンジカバー56は、平面視でヒンジベース54と略同形状の上壁57と、上壁57の縁部から下方に向かって設けられた複数の側壁58とからなる部材である。上壁57には上下に貫通した2つの孔59、76が設けられている。また、側壁58の下端部はヒンジベース54に接触している。そして、ヒンジカバー56とヒンジベース54とが一体となってケーシングを形成している。
図示省略するが、右側のヒンジユニット53と同様に、左側のヒンジユニット52も、ヒンジベースとヒンジ軸とヒンジカバーとを有している。
右側のヒンジユニット53において、ヒンジカバー56の裏面(ヒンジベース54と対向する面)には、制御基板61、無線通信装置62、スピーカ63及びマイク70が、それぞれネジ等の固定具(不図示)により固定されている(図6参照)。これらの配置としては、図4〜図6に示すように、スピーカ63及びマイク70が一番前に並んで配置され、無線通信装置62が一番後ろに配置され、制御基板61がスピーカ63と無線通信装置62との間に配置されている。スピーカ63はヒンジカバー56の上壁57の孔59の下に設けられている。また、マイク70もヒンジカバー56の上壁57の孔76の下に設けられている。
図4に示すように、ヒンジユニット53の内部の制御基板61は、筐体11の後部の電源基板60の直流電源回路90と、接続線69で電気的に接続されている。電源基板60から延長された接続線69は、図6に示すように筐体11を構成する外箱12と断熱材14との間を通り、右側のヒンジユニット53の下の場所に到達している。ヒンジベース54の配線孔45の下の位置では、外箱12に配線孔18が設けられている。右側のヒンジユニット53の下の場所に到達した接続線69は、配線孔18、45を通ってヒンジユニット53の内部に出て、制御基板61に接続されている。
制御基板61には、マイクロコンピュータ等からなる主制御装置73が設けられている。なお、単に「制御装置」と表現する場合、それは主制御装置73を意味するものとする。図7に示すように、主制御装置73には、圧縮機17、第1ファン32、第2ファン42、操作パネル19、給水ポンプ77、ブザー16、人感センサ87、扉センサ81、庫内灯80、除霜ヒータ85、86等の冷蔵庫10を構成する各機器等が電気的に接続されている。また、主制御装置73にはインバータ制御回路82が電気的に接続されている。
主制御装置73は、接続されているこれらの機器等を制御して冷蔵庫10を運転する。具体的には、主制御装置73は、第1冷却器30に冷媒を送り冷気を発生させるとともに第1ファン32を回転させて冷蔵空間を冷却する冷蔵冷却と、第2冷却器40に冷媒を送り冷気を発生させるとともに第2ファン42を回転させて冷凍空間を冷却する冷凍冷却とを、交互に行う。また主制御装置73は、所定のタイミングで、除霜ヒータ85、86に通電して上記の除霜を行う。
また、主制御装置73は、いずれかの冷蔵室扉50、51が開いたことを扉センサ81で検知すると、冷蔵室20の庫内灯80を点灯させる。主制御装置73は、冷蔵室扉50、51が閉まったことを検知するまでの間、庫内灯80を点灯させ続ける。そのため、冷蔵室扉50、51が開いている間、冷蔵室20の内部が明るく照らされる。また、主制御装置73は、給水ポンプ77及び製氷駆動装置41を稼働させて、上記の製氷を行う。
また、主制御装置73は、操作パネル19の各種ボタンが利用者によって操作されたときはそのボタンに対応した制御を行う。
例えば、利用者が肉等の食品をチルド室89に入れて低温チルドボタンを操作すると、主制御装置73は低温チルドモードの制御を開始する。低温チルドモード中は、主制御装置73は、チルド室89の設定温度を通常運転時よりも低くする。主制御装置73は、チルド室89の温度を通常運転時よりも低くするために、圧縮機17の回転数を大きくして第1冷却器30で多くの冷気を発生させるとともに、第1ファン32の回転数を大きくして多くの冷気をチルド室89に送り込む。そのため、低温チルドモードの制御中は通常運転時よりも多くの電力が必要とされる。
低温チルドモード中、チルド室89は例えば−1〜0℃に保持される。それにより、チルド室89に収納された肉等の食品が、凍結されることなく鮮度を保ったまま貯蔵される。低温チルドモードは、利用者が操作パネル19で低温チルドモードの終了を指示したときに終了する。
また、利用者が肉等の食品をチルド室89に入れて氷結晶モードボタンを操作すると、主制御装置73は氷結晶モードの制御を開始する。氷結晶モード中は、主制御装置73は、チルド室89の温度を、最大氷結晶生成温度帯又はその付近の温度帯で繰り返し上下させる。そのために、例えば、主制御装置73は、圧縮機17及び第1ファン32の回転数を大きくすることと、圧縮機17及び第1ファン32の回転数を小さくすることとを、繰り返す。そのため、氷結晶モードの制御中は通常運転時よりも多くの電力が必要とされる。
チルド室89の温度が上記の温度範囲内で繰り返し上下することにより、チルド室89に収納された肉等の食品の表面に薄い氷の膜が形成される。その氷の膜が菌の繁殖や酵素の活動を抑えるので、肉等の食品が鮮度を保ったまま貯蔵される。なお、氷結晶モードでは、チルド室89に収納された肉等の食品は凍らない。氷結晶モードは、利用者が操作パネル19で氷結晶モードの終了を指示したときに終了する。
また、利用者が食品を冷凍室28に入れて急速冷凍ボタンを操作すると、主制御装置73は急速冷凍の制御を開始する。急速冷凍中は、主制御装置73は、冷凍室28の設定温度を通常運転時よりも低くする。主制御装置73は、冷凍室28の温度を通常運転時よりも低くするために、第2ファン42の回転数を大きくして多くの冷気を冷凍室28に送り込む等する。そのため、急速冷凍の制御中は通常運転時よりも多くの電力が必要とされる。
急速冷凍により、冷凍室28に収納された肉や野菜等の食品が急速に凍結される。このとき、特に最大氷結晶生成温度帯(−5〜−1℃)で肉や野菜の温度が急速に低下する。それにより、品質が低下することなく肉や野菜等の食品が凍結貯蔵される。急速冷凍は、利用者が操作パネル19で急速冷凍の終了を指示したとき、急速冷凍が開始されてから所定時間経過したとき、又は冷凍室28の温度が所定温度まで低下したときに終了する。
また、利用者が、調理したての熱い食品を小冷凍室26に入れて熱もの冷凍ボタンを操作すると、主制御装置73は熱もの冷凍の制御を開始する。熱もの冷凍中は、主制御装置73は、小冷凍室26の設定温度を通常運転時よりも低くする。主制御装置73は、小冷凍室26の温度を通常運転時よりも低くするために、第2ファン42の回転数を大きくして多くの冷気を小冷凍室26に送り込む等する。そのため、熱もの冷凍の制御中は通常運転時よりも多くの電力が必要とされる。
熱もの冷凍により、小冷凍室26に収納された熱い食品が急速に凍結される。熱もの冷凍は、利用者が操作パネル19で熱もの冷凍の終了を指示したとき、熱もの冷凍が開始されてから所定時間経過したとき、又は小冷凍室26の温度が所定温度まで低下したときに終了する。
(3)音声装置に関する構成及び制御
図7に示すように、制御基板61の主制御装置73には、無線通信装置62が接続線64(図6参照)で電気的に接続されている。無線通信装置62は、家庭内に接地されたルータ65と無線通信が可能である。ルータ65はインターネット66を介して外部のサーバ67(AIであるクラウド)に接続されている。
また、制御基板61には音声制御部75も設けられている。図7に示すように、音声制御部75は主制御装置73に電気的に接続されている。さらに、音声制御部75には、スピーカ63が接続線68(図6参照)で電気的に接続され、マイク70も接続線で電気的に接続されている。音声制御部75、スピーカ63、マイク70及び無線通信装置62は、音声装置74を構成している。音声装置74はスマートスピーカ又はAIスピーカとも呼ばれる。
音声装置74のスピーカ63は音声を発する(出力する)音声出力装置である。なお音声には音楽やブザー等の音が含まれるものとする。スピーカ63がヒンジカバー56の孔59の下に固定されているため、スピーカ63が発した音声が孔59を通して冷蔵庫10の外部に伝わる。
また、音声装置74のマイク70は、冷蔵庫10の外部から届く(入力される)音声を電気信号に変換する音声入力装置である。マイク70がヒンジカバー56の孔76の下に固定されているため、冷蔵庫10の付近で利用者が発した音声が孔76を通してマイク70に届く。
マイク70に入力された音声データは、音声制御部75によって音声認識処理がなされてテキストデータに変換される。無線通信装置62は、変換されたテキストデータをルータ65及びインターネット66を介してサーバ67に送信する。サーバ67(AIであるクラウド)は、受信したテキストデータに対し自然言語処理を行い意味を理解し、理解した事項(質問等)に対する最適解を求める。
サーバ67は、求めた最適解をテキストデータに変換して、インターネット66及びルータ65を介して無線通信装置62に送信する。音声制御部75は、無線通信装置62が受信したテキストデータに音声合成処理を行い、音声信号に変換する。その音声信号をスピーカ63が出力する。このようにスピーカ63はマイク70への入力に対する応答としての音声を出力する。
例えば、利用者がマイク70に向かって「今日の天気は?」と尋ねると、その音声のテキストデータがサーバ67に送信され、サーバ67が最適解として今日の天気を求める。その天気のテキストデータが無線通信装置62に送信され、スピーカ63から「今日は晴れです。」という音声が発せられる。
このような天気を尋ねる利用方法だけでなく、音声装置74には様々な利用方法がある。
例えば、音声装置74は音楽の再生に利用することもできる。具体的には、利用者がマイク70に向かって「音楽流して」と指示すると、その音声のテキストデータがサーバ67に送信される。そして、サーバ67から音楽のテキストデータが無線通信装置62に送信され、スピーカ63から音楽が再生される。このとき、無線通信装置62による音楽のテキストデータの受信と、スピーカ63からの音楽の再生とが同時に行われる。つまり、音声装置74が音楽をストリーミング再生する。このようなストリーミング再生は、多くの電力が必要とされるものであり、また一般的に長時間(例えば数十分以上)継続して行われるものである。
また、音声装置74は食材管理に利用することもできる。食材管理には、貯蔵室に貯蔵されている食材の種類(名称)、数、賞味期限、消費期限等を把握することが含まれる。食材には、生鮮食品だけでなく、飲料や調味料等、貯蔵室で貯蔵される様々なものが含まれる。
食材管理の具体例は次の通りである。まず利用者は、購入してきた食材を貯蔵室に入れるときに、その食材の種類と数について発話する。例えば利用者は「レタス2玉入れたよ」と発話する。すると、その発話の音声が音声装置74の音声制御部75によって音声認識されてテキストデータに変換され、そのテキストデータがサーバ67に送信される。サーバ67は、受信したテキストデータに基づき貯蔵室に入れた食材の種類、数、貯蔵室に入れた日等を理解し、それらを記憶する。サーバ67の記録上、既に同じ食材が貯蔵室に入っている場合は、その食材の数を加算する。一般的に、利用者は複数の食材をある程度の時間をかけて貯蔵室に入れるため、利用者の発話と音声制御部75による音声認識とが、ある程度の時間継続的に行われる。
なお、「継続的に行われる」とは、途切れることなく連続して行われることだけでなく、所定時間(例えば3分以内)の間隔を空けながら複数回行われることも含まれる。
その後、利用者が貯蔵室から食材を取り出して使用するときに、その食材の種類と数について発話する。例えば利用者は「レタス1玉使うよ」と発話する。すると、その発話の音声が音声装置74の音声制御部75によって音声認識されてテキストデータに変換され、そのテキストデータがサーバ67に送信される。サーバ67は、受信したテキストデータに基づき貯蔵室から取り出された食材を理解し、サーバ67に記録されていたデータを修正する。例えば、上記のようにレタス2玉入れた後1玉を使った事例の場合、サーバ67はレタスの数について減算を行い、貯蔵室の在庫品のデータにおけるレタス2玉をレタス1玉に修正する。
利用者が複数の食材をある程度の時間をかけて貯蔵室から出した場合は、利用者の発話と音声制御部75による音声認識とが、ある程度の時間継続的に行われる。
このようにして、音声装置74は、貯蔵室にある食材の管理に利用できる。利用者が食材管理のための発話をしている間、音声制御部75による音声認識が継続的に行われ、多くの電力が必要とされる。
さらに、音声装置74は、食材管理の延長でレシピ提案をすることもできる。例えば、貯蔵室に残っていたレタス1玉の賞味期限が近くなると、サーバ67は、音声装置74を介して「レタスを使ったチャーハンはいかがですか?」等と音声でレシピを提案する。
他にも音声装置74には様々な利用方法がある。例えば音声装置74は伝言にも利用できる。ある利用者が録音機能を起動させてマイク70に向かって伝言を発話すると、その音声データがサーバ67に記録される。そして、別の利用者が再生機能を起動させると、サーバ67に記録されていた音声データに基づきスピーカ63から伝言が再生される。また利用者が音声装置74を利用して発話により冷蔵庫10を操作することもできる。また利用者が音声装置74にニュースの読み上げをさせることもできる。
以上に例示したような音声装置74の利用において、利用者の音声がマイク70に継続的に入力されている間、音声制御部75による音声認識が継続的に行われている。音声制御部75による音声認識が継続的に行われている間や、スピーカ63から音声が継続的に流れている間、大きな電力が消費される。
ところで、音声装置74による音楽のストリーミング再生は大きな電流を必要とするため、冷蔵庫10の他の制御と同時に行うと、必要とされる電流が直流電源回路90の定格電流を超えてしまう可能性がある。そこで主制御装置73は図8に示す制御を行う。
まず、利用者が、音声装置74を利用するためのトリガーフレーズ(例えば「冷蔵庫さん」という呼びかけ)を、音声装置74に向かって発する。そのトリガーフレーズがマイク70に入力されると(S1のYes)、音声制御部75が音声認識し、トリガーフレーズが入力されたことを示す信号を主制御装置73に送信する。主制御装置73は、その信号を受信すると、低電力制御を開始する(S2)。実施形態1の低電力制御では、音を生じさせる機能を制限することにより、電気部品の合計の消費電力を小さくする。
具体的には、主制御装置73は製氷を停止する。具体的には、主制御装置73は、製氷駆動装置41及び給水ポンプ77を停止させ、その停止状態を保つ。これにより製氷のための電力が必要なくなるだけでなく、給水ポンプ77による給水音、製氷駆動装置41のモータ音及び貯氷容器49への氷の落下音がしなくなる。
また主制御装置73は、ブザー16の機能を停止させる。これによりブザー16のための電力が必要なくなるだけでなく、操作音等がしなくなる。
また、主制御装置73は、第1ファン32及び第2ファン42の回転数を、低電力制御の開始前よりも小さくする。例えば、主制御装置73は、第1ファン32及び第2ファン42の回転数を、低電力制御の開始前の回転数の50〜80%にする。これにより、第1ファン32及び第2ファン42の回転に必要な電力が小さくなるだけでなく、第1ファン32及び第2ファン42の音が静かになる。
また、主制御装置73は、圧縮機17の回転数を、低電力制御の開始前よりも小さくする。例えば、主制御装置73は、圧縮機17の回転数を、低電力制御の開始前の回転数の50〜80%にする。これにより、圧縮機17の稼働に必要な電力が小さくなるだけでなく、圧縮機17の音が静かになる。
トリガーフレーズに続けて、利用者が、音楽を再生するように音声装置74に向かって発話で指示すると(S3のYes)、音声制御部75が音声認識してサーバ67がその意味を理解し、スピーカ63からの音楽のストリーミング再生が開始される(S4)。主制御装置73は、音楽のストリーミング再生中は、低電力制御を継続する。また、主制御装置73は、低電力制御を行っている間、そのことを操作パネル19に表示している。
次に、利用者が、音楽を流すことを終了するように、音声装置74に向かって発話で指示すると(S5のYes)、音声制御部75が音声認識してサーバ67がその意味を理解する。サーバ67はその理解に基づき音楽のストリーミング再生を終了させる(S6)。
また、サーバ67は、音楽を流すことを終了させる指示を受けたことを理解すると、所定の信号を無線通信装置62に送信する。主制御装置73は、その所定の信号に基づき低電力制御を終了する(S7)。低電力制御の終了により、製氷が再開され、ブザー16の機能が復帰し、第1ファン32、第2ファン42及び圧縮機17の回転数が低電力制御前に回転数に戻る。
また、音楽を再生するように指示する利用者の発話がマイク70に入力されないまま(S3のNo)、トリガーフレーズがマイク70に入力されてから所定時間が経過した場合(S8のYes)は、サーバ67は、音楽の再生の指示はないものとして、所定の信号を無線通信装置62に送信する。主制御装置73は、その所定の信号に基づき低電力制御を終了する(S7)。
なお、主制御装置73が低電力制御を開始した後、音楽の再生を指示する内容の発話ではなくそれ以外の発話(例えば、今日の天気を尋ねる発話)があることも想定される。その場合も、トリガーフレーズがマイク70に入力された時から所定時間が経過したときに(S8のYes)、主制御装置73は低電力制御を終了する(S7)。
以上のように、実施形態1では、製氷駆動装置41、ブザー16、ファン32、42、圧縮機17等の電気部品と、音声装置74とが1つの直流電源回路90に接続されている。しかし、大きな電力を必要とする音楽のストリーミング再生を音声装置74が行っている間、主制御装置73が低電力制御を行い電気部品の合計の消費電力を小さくする。そのため、直流電源回路90の定格電流を小さくすることができる。
また、主制御装置73は、音声装置74が音楽のストリーミング再生を行っている間、製氷を停止して、給水ポンプ77による給水音、製氷駆動装置41のモータ音及び貯氷容器49への氷の落下音が発生しないようにしたり、ブザー16の機能を停止してブザー音が発生しないようにしたりする。また、主制御装置73は、音声装置74が音楽のストリーミング再生を行っている間、ファン32、42の回転数を小さくして音を静かにさせたり、圧縮機17の回転数を小さくして音を静かにさせたりする。このように、通常運転時には音が発生する電気部品から音が発生しないようにしたり、発生する音を小さくしたりすることにより、音声装置74から流れる音楽が聴きやすくなる。
また、主制御装置73が、音楽のストリーミング再生が開始される前に低電力制御を開始するので、音楽のストリーミング再生が開始した瞬間に音声装置74へ大きなピーク電流が流れても、直流電源回路90を流れる電流が直流電源回路90の定格電流の範囲内に収まる。
また、音声装置74には様々な機能があるが、その中でも消費電力の大きい特定の機能(音楽のストリーミング再生)が発揮されるときに主制御装置73が低電力制御を行い、他の機能が発揮されるときは主制御装置73が低電力制御を行わないため、電気部品の機能の制限が最小限に抑えられる。
(4)実施形態1の変更例
上記の実施形態の変更例を説明する。上記の実施形態に対して、以下に説明する複数の変更例のうちいずれか1つを適用しても良いし、以下に説明する変更例のうちいずれか2つ以上を組み合わせて適用しても良い。また、以下の変更例の他にも様々な変更が可能である。
(変更例1)
上記実施形態では、主制御装置73は、低電力制御として、製氷の停止、ブザー16の停止、第1ファン32及び第2ファン42の回転数の低下、及び圧縮機17の回転数の低下の4つを行った。しかし、主制御装置73は、必ずしもこれら4つの全てを行う必要はない。主制御装置73は、低電力制御として、これら4つのうち少なくともいずれか1つを行えば良い。
例えば、主制御装置73は、低電力制御として、製氷の停止及びブザー16の停止のみを行っても良い。このとき、第1ファン32、第2ファン42及び圧縮機17の回転数を低下させると貯蔵室が冷却されにくくなるので、主制御装置73は低電力制御において第1ファン32、第2ファン42及び圧縮機17の回転数を低下させない。
(変更例2)
主制御装置73は、低電力制御として製氷の停止をする代わりに、製氷の頻度(すなわち、製氷駆動装置41を稼働させて氷を貯氷容器49へ落下させる頻度)を少なくしても良い。例えば、主制御装置73は、低電力制御中の製氷の頻度を低電力制御前の半分以下としても良い。
また、主制御装置73は、低電力制御としてブザー16の機能を停止する代わりに、ブザー16の音量を小さくしても良い。例えば、主制御装置73は、低電力制御中のブザー16の音量を低電力制御前の半分以下としても良い。
このように、電気部品から発生する音の大きさ又は音の発生回数が小さくなれば、音声装置74から流れる音楽が聴きやすくなる。
(変更例3)
主制御装置73は、低電力制御において、上記実施形態のような音を発生させる機能を制限することに加えて、又は音を発生させる機能を制限することに替えて、別の1つ以上の電気部品の消費電力を低下させても良い。
例えば、主制御装置73は、低電力制御中は、冷蔵室扉50、51が開いているときの庫内灯80の明るさを、低電力制御中でないときより暗くする。その場合、主制御装置73は、低電力制御中の庫内灯80の照度(ルクス)を、低電力制御中でないときの照度の例えば10〜50%とする。
このように庫内灯80を暗くすることにすれば、貯蔵室の冷却に悪影響を及ぼすことなく、電気部品の合計の消費電力を抑えることができる。
また、主制御装置73は、低電力制御中は、除霜をすべき条件が満たされても除霜を行わないこととする。又は、主制御装置73は、低電力制御中は低電力制御中でないときよりも除霜の開始を遅らせる。例えば、冷却器30、40での冷気の発生が所定時間継続したときに除霜が行われる設定になっている場合は、主制御装置73は、低電力制御中は低電力制御中でないときよりも、前記所定時間を長く設定し、除霜開始が遅れるようにする。
除霜ヒータ85、86は消費電力が大きいが、このように除霜を制限することにより、消費電力を抑えることができる。
(変更例4)
低電力制御中に利用者が操作パネル19のボタンを操作して所定の制御を行うよう指示を出した場合、主制御装置73は、その制御を開始しないこととしても良い。そのような所定の制御として、上記の一気製氷、低温チルドモード、氷結晶モード、急速冷凍及び熱もの冷凍の各制御が挙げられる。
主制御装置73は、上に列挙した制御について、低電力制御中は開始せず低電力制御が終了してから開始しても良いし、低電力制御中にボタンで指示されたことについては低電力制御の終了後も含めて実施しなくても良い。
低電力制御中に利用者によって操作パネル19のボタンが操作されてもそのボタンの制御を行わない場合、主制御装置73は、ボタンが操作された時に、操作パネル19に、低電力制御中なのでその制御を行わない旨を表示することが好ましい。
(変更例5)
上記実施形態のようにトリガーフレーズがマイク70に入力されたときに主制御装置73が低電力制御を開始するのではなく、利用者が音声装置74に向かって音楽を流すことを指示したことをきっかけ(トリガー)として、主制御装置73が低電力制御を開始しても良い。
音楽を流すことを利用者が指示すると、音声制御部75がその指示の発話を音声認識し、サーバ67がその意味を理解する。サーバ67は、音楽を流す指示を受けたことを理解すると、その理解に基づく所定の信号を無線通信装置62に送信する。主制御装置73は、無線通信装置62を介して受信した前記の所定の信号に基づき、低電力制御を開始する。
(変更例6)
人感センサ87が利用者を検知したことをきっかけ(トリガー)として、主制御装置73が低電力制御を開始しても良い。人感センサ87が利用者を検知すると、その信号が主制御装置73へ送信される。その信号を受信した主制御装置73が低電力制御を開始する。
(変更例7)
利用者が発する特定の生活音、例えば台所に出入りするための扉の開け閉めの音が、マイク70に入力されたことをきっかけ(トリガー)として、主制御装置73が低電力制御を開始しても良い。特定の生活音がマイク70に入力されると、そのことを示す信号が音声制御部75から主制御装置73へ送信される。その信号を受信した主制御装置73が低電力制御を開始する。
(変更例8)
主制御装置73又はその他の装置が、主制御装置73に接続されている電気部品、マイク70及びスピーカ63の合計の消費電力を監視していても良い。そして、合計の消費電力が予め定められた所定値以上になったことをきっかけ(トリガー)として、主制御装置73が低電力制御を開始しても良い。
(変更例9)
上記実施形態では音声装置74による音楽のストリーミング再生のときに主制御装置73が低電力制御を行ったが、音声装置74が他のことを行うときに主制御装置73が低電力制御を行っても良い。
例えば、音声装置74が食材管理に利用されるときに、主制御装置73が低電力制御を行っても良い。その具体例を図9に示す。
人感センサ87が利用者を検知したこと(S1のYes)等をきっかけとして、主制御装置73が低電力制御を開始する(S2)。低電力制御では、主制御装置73は、音の発生する機能のうち1つ以上、すなわち製氷の停止、ブザー16の停止、ファン32、42の回転数の減少、圧縮機17の回転数の減少、等のうち1つ以上を行い、電気部品の消費電力を小さくするものとする。
人感センサ87が利用者を検知した時から所定時間内に、食材管理を始める内容の発話(例えば「食材管理を始めるよ」という呼びかけや、「(何らかの食材名)を入れるよ」等の、貯蔵室への食材の出し入れを意味する発話)がマイク70に入力されると(S3のYes)、音声制御部75が音声認識し、サーバ67がその意味を理解して食材管理を実施する態勢となる。このとき、主制御装置73は低電力制御を継続している。
そして、主制御装置73が低電力制御を継続している間に食材管理が行われる(S4)。すなわち、利用者が食材管理のための発話(例えば、「(何らかの食材名)を入れるよ」や「(何らかの食材名)を出すよ」等の貯蔵室への食材の出し入れを意味する発話)を行う。その発話の音声がマイク70に入力され、その音声データが音声制御部75によって音声認識され、音声認識後のテキストデータがサーバ67に送信される。そしてサーバ67において、記録されている貯蔵室内の情報の修正等が行われる。
その後、利用者が、食材管理を終了する内容の発話(例えば「食材管理を終わるよ」という発話)をし、その発話がマイク70に入力されると(S5のYes)、音声制御部75が音声認識し、サーバ67がその意味を理解して所定の信号を無線通信装置62に送信する。その所定の信号を主制御装置73が受信すると、主制御装置73は低電力制御を終了する(S6)。
また、食材管理を始める内容の発話がマイク70に入力されないまま(S3のNo)、低電力制御を開始するきっかけがあった時(人感センサ87が利用者を検知した時等)から所定時間が経過した場合(S7のYes)は、サーバ67は、食材管理は始まらないものとし、所定の信号を無線通信装置62に送信する。主制御装置73は、無線通信装置62を介して受信した所定の信号に基づき、低電力制御を終了する(S6)。
なお、主制御装置73が低電力制御を開始した後、食材管理を始める内容の発話ではなくそれ以外の発話(例えば、今日の天気を尋ねる発話)があることも想定される。その場合も、低電力制御を開始するきっかけがあった時(人感センサ87が利用者を検知した時等)から所定時間が経過したときに(S7のYes)、主制御装置73は低電力制御を終了
利用者が食材管理のための発話をしている間、その発話がマイク70に入力され音声制御部75が音声認識を行っている。その間に冷蔵庫10から余計な音が発生すると、その音がマイク70に入力され音声認識への悪影響が生じるおそれがある。しかし、この変更例のように、主制御装置73が製氷、ブザー16、ファン32、42、圧縮機17のような音の発生する機能を制限し、音の大きさ又は音の発生回数を小さくすることにより、音声認識への悪影響を抑えることができる。
他にも、利用者と音声装置74とが対話しているとき(例えば上記実施形態のように利用者が天気を尋ねて回答を聞いているとき)や、利用者が音声装置74を利用して発話により冷蔵庫10を操作しているとき等も、利用者の音声がマイク70に入力され音声制御部75が音声認識を行っている。このようなときに、主制御装置73が、低電力制御のうち音の大きさ又は音の発生回数が小さくなるような制御を行うことにより、音声認識への悪影響を抑えることができる。
(変更例10)
低電力制御の終了方法は様々である。上記実施形態での終了方法は、音声装置74の特定の機能(低電力制御と共に行うべき機能)を停止させる指示を受けたことをサーバ67が理解し、その理解に基づく所定の信号をサーバ67が無線通信装置62へ送信し、その所定の信号に基づき主制御装置73が低電力制御を終了する方法の1つであった。
しかし他にも、スピーカ63から音声が発生しなくなって所定時間経過したときに音声制御部75から主制御装置73へ所定の信号が送信され、その信号に基づき主制御装置73が低電力制御を終了する方法もある。また、マイク70への音声の入力がなくなって所定時間経過したときに音声制御部75から主制御装置73へ所定の信号が送信され、その信号に基づき主制御装置73が低電力制御を終了する方法もある。
(変更例11)
低電力制御を行っている旨の表示や、操作パネル19のボタンが操作されたときに行うそのボタンの制御を行わない旨の表示(変更例4参照)等は、操作パネル19以外の表示装置により表示されても良い。
(変更例12)
スマートフォンやタブレット端末等の通信端末装置とサーバ67とがインターネットを介して通信可能となっており、通信端末装置によって冷蔵庫10の運転の操作をしたり冷蔵庫10の状態の確認をしたりできても良い。
2.実施形態2
この実施形態では、低電力制御中、主制御装置73が、冷蔵室扉50、51が開いているときの庫内灯80の明るさを、低電力制御中でないときより暗くすることを原則とする。しかし、低電力制御中に所定の条件が満たされた場合は、主制御装置73が、冷蔵室扉50、51が開いているときの庫内灯80の明るさを、低電力制御中に前記所定の条件が満たされていないときの明るさよりも明るくする(例えば、低電力制御中でないときと同じ明るさとする)。
上記の所定の条件とは、マイク70に入力された音声データを音声制御部75が音声認識しているときである。より具体的な例としては、食材管理のための音声がマイク70に入力され、その音声データの音声認識がなされているときである。
図10に示すように、音声装置74を利用するためのトリガーフレーズがマイク70に入力されると(S1のYes)、音声制御部75が音声認識し、トリガーフレーズが入力されたことを示す信号を主制御装置73に送信する。主制御装置73は、その信号を受信すると、低電力制御を開始する(S2)。この変更例の低電力制御では、主制御装置73は、冷蔵室扉50、51が開いているときの庫内灯80の明るさが暗くなるよう設定する。またこの変更例の低電力制御では、庫内灯80に加えて、他の1つ以上の電気部品の消費電力を小さくする。
次に、食材管理を始める内容の発話(例えば「食材管理を始めるよ」という呼びかけや、「(何らかの食材名)を入れるよ」等の貯蔵室への食材の出し入れを意味する発話)がマイク70に入力されると(S3のYes)、音声制御部75が音声認識し、サーバ67がその意味を理解して所定の信号を送信する。その所定の信号を主制御装置73が受信すると、主制御装置73は、冷蔵室扉50、51が開いているときの庫内灯80の明るさを、低電力制御中でないとき(低電力制御前)の明るさに戻す(S4)。このとき、主制御装置73は、庫内灯80以外の電気部品については、消費電力を小さくしたままとする。
次に食材管理が行われる(S5)。具体的には、利用者が、食材管理のための発話を開始し、その音声がマイク70に入力される。利用者は、「(何らかの食材名)を入れるよ」や「(何らかの食材名)を出すよ」等の貯蔵室への食材の出し入れを意味する発話を続ける。通常、利用者が食材管理のための発話を続けている間、冷蔵室扉50、51は開いたままとなっているが、このとき庫内灯80が冷蔵室20の内部を明るく照射し続ける。
その後、利用者が、食材管理を終了する内容の発話(例えば「食材管理を終わるよ」という発話)をし、その発話がマイク70に入力されると(S6のYes)、音声制御部75が音声認識し、サーバ67がその意味を理解して所定の信号を無線通信装置62に送信する。その所定の信号を主制御装置73が受信すると、主制御装置73が低電力制御を終了する(S7)。
また、主制御装置73が低電力制御を開始した(S2)後、食材管理を始める内容の発話がなく(S3のNo)、食材管理以外のことに音声装置74を利用しようとする発話(例えば、音楽の再生を指示する内容の発話)がマイク70に入力される(S8のYes)ことも想定される。その場合は音声装置74が稼働して食材管理以外のことが行われる(S9)。
また、食材管理以外のことに音声装置74を利用しようとする発話があっても(S8のYes)、そのことを認識したサーバ67から主制御装置73に対して、庫内灯80の明るさに関係する信号は送信されない。そのため、音声装置74が稼働して食材管理以外のことが行われている間、主制御装置73は、低電力制御を継続し、庫内灯80も暗い設定のままにする。
その後、音声装置74の利用を終了する内容の発話がマイク70に入力される(S10のYes)と、音声制御部75が音声認識し、サーバ67がその意味を理解して所定の信号を送信する。その所定の信号を無線通信装置62を介して主制御装置73が受信すると、主制御装置73は、冷蔵室扉50、51が開いているときの庫内灯80の明るさを低電力制御中でないとき(低電力制御前)の明るさに戻し(S11)、低電力制御を終了する(S7)。
また、主制御装置73が低電力制御を開始した(S2)後、食材管理を始める内容の発話がなく(S3のNo)、食材管理以外のことに音声装置74を利用しようとする発話もない(S8のNo)ことが想定される。その場合、トリガーフレーズがマイク70に入力された時から所定時間が経過したとき(S12のYes)に、サーバ67がそのことを理解し、所定の信号を無線通信装置62に送信する。主制御装置73は、その所定の信号に基づき、冷蔵室扉50、51が開いているときの庫内灯80の明るさを低電力制御中でないとき(低電力制御前)の明るさに戻し(S13)、低電力制御を終了する(S7)。
この実施形態のように、主制御装置73が、低電力制御中は庫内灯80を暗くすることを原則としている場合であっても、低電力制御中かつ音声認識中は庫内灯80を暗くしない。このことによって、利用者が冷蔵室20の内部を見ながら音声装置74に音声認識させるとき(特に食材管理のための発話をしているとき)に、利用者が冷蔵室20の内部を見やすくなる。
なお、実施形態1の変更例を実施形態2に適用することが可能である。
3.実施形態3
実施形態3は、音声装置74の特定の機能の稼働が所定時間継続した場合に、主制御装置73が、音声装置74の機能を制限するとともに、それまで制限していた電気部品の機能を低電力制御前の状態に復帰させる点で、実施形態1と異なる。
実施形態3の制御を図11に示す。まず、音声装置74を利用するためのトリガーフレーズがマイク70に入力されると(S1のYes)、音声制御部75が音声認識し、トリガーフレーズが入力されたことを示す信号を主制御装置73に送信する。主制御装置73は、その信号を受信すると、低電力制御を開始する(S2)。実施形態3の低電力制御では、主制御装置73は、低電力制御中でなければ除霜を行うはずのタイミングになっても、除霜を行わない。
トリガーフレーズに続けて、利用者が、音楽を流すように音声装置74に向かって発話で指示すると(S3のYes)、音声制御部75が音声認識してサーバ67がその意味を理解し、スピーカ63からの音楽のストリーミング再生が開始される(S4)。主制御装置73は、低電力制御を行っている間、そのことを操作パネル19に表示している。
スピーカ63からの音楽のストリーミング再生が開始された時から所定時間が経過すると(S5のYes)、主制御装置73は、スピーカ63から流れる音楽の音量を下げる(S6)。さらに、主制御装置73は低電力制御を終了する(S7)。低電力制御の終了後は、除霜を行うべきタイミングになると除霜ヒータ85、86に通電して除霜を行う。なお、主制御装置73は、音楽の音量を下げることと低電力制御を終了することとを同時に行っても良い。
その後、利用者が、音楽を流すことを終了するように音声装置74に向かって発話で指示すると(S8のYes)、音声制御部75が音声認識してサーバ67がその意味を理解する。サーバ67はその理解に基づき音楽のストリーミング再生を終了させる(S9)。
また、トリガーフレーズがマイク70に入力された時からの所定時間内に、利用者が音楽を流すように指示する発話をしなかった場合(S10のYes)は、主制御装置73は低電力制御を終了する(S11)。
この実施形態3では低電力制御中は除霜を行わないこととなっているが、音楽のストリーミング再生及び低電力制御が長時間に及ぶと、除霜が長時間行われないこととなり、冷却器30、40の冷却能力が低下してしまう。しかしこの実施形態では、音楽のストリーミング再生が開始された時から所定時間が経過すると、主制御装置73が低電力制御を終了させるので、除霜が長時間行われないことを防ぐことができる。
また、主制御装置73が、低電力制御を終了させる場合に、スピーカ63から流れる音楽の音量を下げるため、そのぶん音声装置74の消費電力を小さくすることができる。そのため電流を除霜に回すことができる。
次に、実施形態3の変更例を示す。なお、実施形態1の変更例も実施形態3に適用可能である。
(変更例1)
低電力制御では、複数の電気部品の機能を制限し、音楽のストリーミング再生が開始された時から所定時間が経過したときに、複数のうちの一部の電気部品についてのみ、低電力制御前の状態に復帰させても良い。
例えば、低電力制御では、主制御装置73は、除霜を行わない制御の他、製氷の停止、ブザー16の停止、第1ファン32及び第2ファン42の回転数の減少、圧縮機17の回転数の減少の制御を行う。
そして、音楽のストリーミング再生が開始された時から所定時間が経過すると、主制御装置73は、スピーカ63から流れる音楽の音量を下げる。さらに、主制御装置73は、冷気の発生と、発生した冷気の貯蔵室への循環とに関わる電気部品の機能を、低電力制御前の状態に復帰させる。この変更例では、冷気の発生と循環に関わる電気部品は、除霜ヒータ85、86(除霜しなければ冷気が発生しにくくなるため)、ファン32、42及び圧縮機17である。そこで、主制御装置73は、除霜を行わない制御を終了し、ファン32、42及び圧縮機17の回転数を低電力制御前の回転数に戻す。しかしこのとき、主制御装置73は、製氷を行わない制御及びブザー16を鳴らさない制御は継続する。
その後音楽のストリーミング再生が終了すると、主制御装置73は低電力制御を終了する。つまり、主制御装置73は、製氷を行わない制御及びブザー16を鳴らさない制御を終了する。
(変更例2)
主制御装置73は、上記実施形態3において音楽のストリーミング再生が開始された時から所定時間が経過したときに音楽の音量を下げることの代わりに、無線通信装置62が受信する単位時間当たりのデータ容量を小さくして音楽の音質を落としても良い。
また、主制御装置73は、音楽の音量を下げることと、音質を落とすこととの両方を行っても良い。
(変更例3)
実施形態3における除霜を、操作パネル19のボタン操作で開始される所定の制御に置き換えても良い。
すなわち、低電力制御が開始されると、主制御装置73は、操作パネル19のボタン操作が行われても、そのボタン操作に基づく所定の制御を行わないこととする。しかし、音楽のストリーミング再生が開始された時から所定時間が経過した後に、操作パネル19のボタン操作が行われた場合は、そのボタン操作に基づく所定の制御を行うこととする。
ここで、操作パネル19のボタン操作に基づく所定の制御とは、一気製氷、急速冷凍、熱もの冷凍、低温チルドモード及び氷結晶モードのうちの少なくともいずれか1つである。
操作パネル19のボタンが操作されてもそのボタンの制御を行わない場合、主制御装置73は、ボタンが操作された時に、操作パネル19に、低電力制御中なのでその制御を行わない旨を表示する。
なお、主制御装置73は、ボタン操作に基づく所定の制御を行わない時間帯にボタン操作で指示されたことについては、音楽のストリーミング再生が開始された時から上記の所定時間が経過した後に行っても良いし、行わなくても良い。
このような制御により、利用者が操作パネル19の操作で行いたいことがあるときに、長時間待たなくて良くなる。
4.実施形態4
音声装置74の特定の機能の発揮と、電気部品による特定の制御とが同時に行われることとなったときに、音声装置74の消費電力が小さくなるように制御するとともに、前記の特定の制御を行うための消費電力が小さくなるように制御する点で、実施形態4は実施形態1と異なる。その具体例を図12に示す。
まず、トリガーフレーズがマイク70に入力される等して、主制御装置73が低電力制御を開始する(S1)。低電力制御では、音を生じさせる機能を制限するものとする。具体的には、主制御装置73は、製氷を停止し、ブザー16の機能を停止し、ファン32、42及び圧縮機17の回転数を小さくする。
次に、音楽を再生するように指示する内容の発話がマイク70に入力されると(S2のYes)、スピーカ63からの音楽のストリーミング再生が開始される(S3)。主制御装置73は、音楽のストリーミング再生中は、低電力制御を継続する。
この低電力制御中に操作パネル19の急速冷凍ボタンが操作されて急速冷凍をすべき指示がなされた場合(S4のYes)、主制御装置73は、まず、スピーカ63からの音楽の音量を、急速冷凍ボタンが操作される前よりも小さくする(S5)。次に、主制御装置73は、急速冷凍の制御を開始する(S6)。
ただし、主制御装置73は、急速冷凍の対象物を、通常の急速冷凍のときの冷却速度よりも遅い速度で冷却して凍結させる。より具体的には、主制御装置73は、急速冷凍の対象物である肉や野菜等の食品の冷却速度が、低電力制御中でなくかつ急速冷凍の制御中でないときよりも速く、低電力制御中でなくかつ急速冷凍の制御中のときよりも遅くなるように制御する。そのために、例えば、主制御装置73は、冷凍室28に冷気を送る第2ファン42の回転数を、低電力制御中でなくかつ急速冷凍の制御中でないときよりも大きく、低電力制御中でなくかつ急速冷凍の制御中のときよりも小さくする。
この制御中、主制御装置73は、急速冷凍の対象物の冷却速度が通常の急速冷凍のときの冷却速度よりも遅いことを、操作パネル19に表示する。
次に、急速冷凍の制御が終了すると(S7のYes)、主制御装置73は、スピーカ63からの音楽の音量を、小さくする前の音量に戻す(S8)。
次に、音楽の再生を終了するように指示する内容の発話がマイク70に入力されると(S9のYes)、スピーカ63からの音楽のストリーミング再生が終了する(S10)。
ストリーミング再生が終了すると、主制御装置73は、低電力制御を終了する(S11)。低電力制御の終了により、製氷が再開され、ブザー16の機能が復帰し、第1ファン32、第2ファン42及び圧縮機17の回転数が低電力制御前の回転数に戻る。
なお、急速冷凍をすべき指示がないまま(S4のNo)、音楽の再生を終了するように指示する内容の発話がマイク70に入力されると(S12のYes)、スピーカ63からの音楽のストリーミング再生が終了し(S13)、主制御装置73は低電力制御を終了する(S11)。また、音楽を流すように指示する発話がないまま(S2のNo)、低電力制御が開始された時(又はトリガーフレーズがマイク70に入力される等した時)から所定時間内が経過した場合(S14のYes)は、主制御装置73は低電力制御を終了する(S11)。
このように、主制御装置73が、音声装置74の消費電力と、電気部品の消費電力との両方を小さくすることにより、音声装置74も電気部品も稼働させることができる。
次に、実施形態4の変更例を示す。なお、実施形態1の変更例も実施形態4に適用可能である。
(変更例1)
実施形態4は、音声装置74の特定の機能の発揮と、電気部品による特定の制御とが同時に行われることとなったときに、音声装置74の消費電力が小さくなるように制御するとともに、前記の特定の制御を行うための消費電力が小さくなるように制御するものである。ここで、前記の「特定の制御」は急速冷凍に限定されない。前記の「特定の制御」としては、一気製氷、熱もの冷凍、低温チルドモード、氷結晶モード等の制御が挙げられる。
一気製氷を行う電気部品としては、第2ファン42、製氷駆動装置41及び給水ポンプ77が挙げられる。主制御装置73が、通常の一気製氷のときよりも、第2ファン42の回転数を小さくしたり、製氷駆動装置41や給水ポンプ77の稼働の頻度を少なくしたりすることにより、一気製氷を行うための消費電力を通常よりも小さくすることができる。
熱もの冷凍を行う電気部品としては、第2ファン42が挙げられる。主制御装置73が、通常の熱もの冷凍のときよりも、第2ファン42の回転数を小さくすることにより、熱もの冷凍を行うための消費電力を通常よりも小さくすることができる。
低温チルドモードを行う電気部品としては、第1ファン32及び圧縮機17が挙げられる。主制御装置73が、通常の低温チルドモードのときよりも、第1ファン32の回転数を小さくしたり、圧縮機17の回転数を小さくしたりすることにより、通常よりも低温チルドモードを行うための消費電力を通常よりも小さくすることができる。
氷結晶モードを行う電気部品としては、第1ファン32及び圧縮機17が挙げられる。主制御装置73が、通常の氷結晶モードのときよりも、第1ファン32の回転数を小さくしたり、圧縮機17の回転数を小さくしたりすることにより、氷結晶モードを行うための消費電力を通常よりも小さくすることができる。
ここで、低温チルドモードや氷結晶モードの制御は、チルド室89に肉等の食品が収納されている間の長期間にわたって継続される制御である。そのため、低温チルドモードや氷結晶モードの制御中に、利用者が音声装置74の利用を望む場面は多い。しかし、利用者が音声装置74を利用するたびに低温チルドモードや氷結晶モードの制御が中止されるとチルド室89に収納された食品が適切に貯蔵されなくなってしまう。また、低温チルドモードや氷結晶モードの制御中に音声装置74が利用できないのは不便である。
しかし、音声装置74の特定の機能の発揮と、低温チルドモード又は氷結晶モードの制御とが同時に行われることとなったときに、この変更例のように音声装置74の消費電力が小さくなるように制御するとともに、低温チルドモード又は氷結晶モードの制御を行うための消費電力が小さくなるように制御すれは、低温チルドモード又は氷結晶モードの制御中に、利用者が音声装置74を利用することができる。
(変更例2)
音声装置74の特定の機能の発揮と、電気部品による特定の制御とが同時に行われることとなったときに、主制御装置73は、音声装置74の消費電力を小さくし電気部品による特定の制御の消費電力を小さくしない時間帯と、電気部品による特定の制御の消費電力を小さくし音声装置74の消費電力を小さくしない時間帯とを、交互に設けても良い。
(変更例3)
主制御装置73は、上記実施形態4において音楽の音量を下げることの代わりに、無線通信装置62が受信する単位時間当たりのデータ容量を小さくして音楽の音質を落としても良い。
また、主制御装置73は、音楽の音量を下げることと、音質を落とすこととの両方を行っても良い。
10…冷蔵庫、11…筐体、12…外箱、13…内箱、14…断熱材、15…断熱仕切壁、16…ブザー、17…圧縮機、18…配線孔、19…操作パネル、20…冷蔵室、21…機械室、22…野菜室、23…野菜室扉、24…載置棚、25…野菜容器、26…小冷凍室、27…小冷凍室扉、28…冷凍室、29…冷凍室扉、30…第1冷却器、31…製氷容器、32…第1ファン、33…製氷室扉、34…ダクト、35…凹部、36…吹出口、37…電源カバー、38…吸込口、40…第2冷却器、41…製氷駆動装置、42…第2ファン、43…収納容器、44…収納容器、45…配線孔、46…吹出口、47…製氷室、48…吸込口、49…貯氷容器、50…冷蔵室扉、51…冷蔵室扉、52…ヒンジユニット、53…ヒンジユニット、54…ヒンジベース、55…ヒンジ軸、56…ヒンジカバー、57…上壁、58…側壁、59…孔、60…電源基板、61…制御基板、62…無線通信装置、63…スピーカ、64…接続線、65…ルータ、66…インターネット、67…サーバ、68…接続線、69…接続線、70…マイク、73…主制御装置、74…音声装置、75…音声制御部、76…孔、77…給水ポンプ、78…ホース、80…庫内灯、81…扉センサ、82…インバータ制御回路、83…インバータ回路、84…DCモータ、85…第1除霜ヒータ、86…第2除霜ヒータ、87…人感センサ、88…給水タンク、89…チルド室、90…直流電源回路、91…電源プラグ、92…整流回路、93…チルド容器、94…前壁

Claims (7)

  1. 音声を出力する音声出力装置を有する音声装置を備え、
    電力で稼働する電気部品と、前記音声装置及び前記電気部品に電力を供給する電源回路と、前記音声装置及び前記電気部品を制御する制御装置とを備える冷蔵庫において、
    前記制御装置は、前記音声装置の稼働中に前記電気部品の消費電力を小さくする低電力制御を行うことを特徴とする、冷蔵庫。
  2. 食品を貯蔵する貯蔵室と、前記貯蔵室の開口部を開閉する扉と、前記扉が開いているときに前記貯蔵室内に光を照射する庫内灯とが設けられ、
    前記制御装置が、前記低電力制御中は、前記低電力制御中でないときよりも前記庫内灯を暗くする、請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記音声装置は、音声が入力される音声入力装置と、前記音声入力装置に入力された音声データをテキストデータに変換する音声認識を行う音声制御部を備え、
    前記制御装置が、前記低電力制御中であっても前記音声制御部が音声認識を行っているときは、前記庫内灯の明るさを、前記低電力制御中に前記音声制御部が音声認識を行っていないときよりも明るくする、請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 食品を貯蔵する貯蔵室と、前記貯蔵室へ送る冷気を発生させる冷却器と、前記冷却器の除霜を行う除霜装置とが設けられ、
    前記低電力制御中は、前記制御装置が、前記除霜装置による除霜を行わない制御、又は、前記除霜装置による除霜の開始を前記低電力制御中でないときよりも遅らせる制御、を行う、請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記音声装置は、音声が入力される音声入力装置と、前記音声入力装置に入力された音声データの音声認識を行う音声制御部を備え、
    前記電気部品は音を発生させる前記電気部品を含み、
    前記音声認識中かつ前記低電力制御中は、前記制御装置が、音を発生させる前記電気部品について、音の大きさ又は音の発生回数を小さくする前記低電力制御を行う、請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記音声出力装置からの音楽の再生中に、前記制御装置が前記低電力制御を行う、請求項1〜5のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  7. 外部からデータを取得する通信装置が前記音声装置に設けられ、前記通信装置が取得したデータに基づき前記音声出力装置が音声を出力する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP4332480A1 (en) * 2022-08-29 2024-03-06 LG Electronics Inc. Refrigerator and conrtol method thereof

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