JP2021180604A - 協調充電システム - Google Patents

協調充電システム Download PDF

Info

Publication number
JP2021180604A
JP2021180604A JP2020196429A JP2020196429A JP2021180604A JP 2021180604 A JP2021180604 A JP 2021180604A JP 2020196429 A JP2020196429 A JP 2020196429A JP 2020196429 A JP2020196429 A JP 2020196429A JP 2021180604 A JP2021180604 A JP 2021180604A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
node
converter
charging
current
solar cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020196429A
Other languages
English (en)
Inventor
拓 岩佐
Hiroshi Iwasa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JP2021180604A publication Critical patent/JP2021180604A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

【課題】主として蓄電池の寿命を延ばすことによる、蓄電池の費用(ランニングコスト)を抑えた充電システムを提供する。【解決手段】協調充電システムは、第一の制御回路501及び第二の制御回路502を有する。第一の制御回路501には、第一のUSB機器106を接続し、第二の制御回路502には第二のUSB機器109を接続し、第一の直流直流変換器の入力ノードの電位により制御し、第一のUSB機器106に用いられる充電対象機器には、太陽電池101と商用交流電源102から常に満充電に向けて充電し続け、第二のUSB機器109に用いられる充電対象機器には、余剰電力がある場合にのみ充電する。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池とACアダプタといった複数の電力源からの電力により対象機器を協調して充電するシステムに関する。
近年、太陽光発電が注目を集めている。太陽光発電システムには、独立電源システムと系統連係システムがあり、前者は太陽電池パネルまたは太陽電池モジュールにより発電した電気を蓄電池に蓄え、必要な時にそのままあるいは100Vの交流に変換して用いる。一方系統連係システムは、100Vの交流に変換した上で、消費される電力より発電量が少なければ電力会社の系統から電力を購入し、消費される電力より発電量が多ければ電力会社の系統に売電する。蓄電池に蓄えられた電力が少なくなると瞬時停電を経て電力会社の系統から電力を供給するように切り替えるシステムも独立電源システムに含めるものとする。
太陽光発電システムには、系統連係システムより独立電源システムが適する。しかし、通常の独立電源システムで用いられる蓄電池は消耗品であり、通常の使用方法では3年程度しか用いることはできない。
ここで、独立電源システムのコスト感を検討してみることにする。一例であるが、太陽電池(160W)20,000円、鉛蓄電池(33Ah)10,000万円、チャージコントローラ5,000円、商用電源切り替え器5,000円、ACインバータ5,000円、USB充電器1,000円とする。この場合、合計費用は46,000円である。しかし、鉛蓄電池は3年程度しかもたない。そのため、12年間でかかるコストは、76,000円となる。すなわち、この例の場合、太陽電池の約4倍の費用がかかることがわかる。
そのため、太陽電池からの入力に加え、商用電源からの入力を組み合わせて使う方法が、特許文献1に示されている。
特開2013−90560
しかしながら、特許文献1には、概念的な議論のみで、具体的な回路と制御方法が示されていない。
本発明は、以上を鑑み、費用(コスト)を抑えた充電システムを提供することを課題とする。ここで、費用を抑えるにあたり、特に、蓄電池の寿命を延ばすことにより、ランニングコストを抑えることにより、充電システムの費用を抑えることを課題とする。
この課題を解決するために、本発明においては、
第一の制御回路、第二の制御回路を持ち、
前記第一の制御回路は、第一の電圧判定回路、第一の直流直流変換器、第一のアナログスイッチ、第三のアナログスイッチを持ち、
前記第一の電圧判定回路は、前記第一の直流直流変換器の入力ノードの電圧を判定し、前記第一のアナログスイッチは、前記第一の直流直流変換器の出力ノードと前記第一の充電ノードの間に接続され、前記第三のアナログスイッチは、第三のノードと第一の充電ノードの間に接続され、前記第一の電圧判定回路は、前記第一の直流直流変換器の入力ノードの電圧が、第一の一定電圧値より大きいと判断した場合、前記第一のアナログスイッチをオンし前記第三のアナログスイッチをオフするように働き、前記第一の直流直流変換器の入力ノードの電圧が、前記第一の一定電圧値より小さいと判断した場合、前記第一のアナログスイッチをオフし前記第三のアナログスイッチをオンするように働き、
前記第二の制御回路は、第二の電圧判定回路、第二の直流直流変換器、第二のアナログスイッチ、第四のアナログスイッチを持ち、
前記第二の電圧判定回路は、第二の入力ノードの電圧を判定し、前記第二の入力ノードの入力ノードの電圧が、第二の一定電圧値より大きいと判断した場合、前記第二のアナログスイッチをオフするように働く。
ここで、前記第二の一定電圧値は前記第一の一定電圧値より大きく
前記第一の直流直流変換器の入力ノードが前記第一の一定電圧値より小さい場合、前記第三のノードからの供給電流により前記第一の充電ノードに電流を供給し、前記第二の充電ノードに電流は供給されず、
前記第一の直流直流変換器の入力ノードが前記第一の一定電圧値と等しい場合、前記第三のノードからの供給電流と前記第一の直流直流変換器の入力ノードからの供給電流により前記第一の充電ノードに電流を供給し、前記第二の充電ノードに電流は供給されず、
前記第一の直流直流変換器の入力ノードが前記第一の一定電圧値より大きく前記第二の一定電圧値より小さい場合、前記第一の直流直流変換器の入力ノードからの供給電流により前記第一の充電ノードに電流を供給し、前記第二の充電ノードに電流は供給されず、
前記第一の直流直流変換器の入力ノードが第二の一定電圧値と等しい場合および、前記第一の直流直流変換器の入力ノードが前記第二の一定電圧値より大きい場合、前記第一の直流直流変換器の入力ノードからの供給電流により前記第一の充電ノードに電流を供給し、また、前記第二の充電ノードに電流は供給される。
本発明により、発電された電力が不十分な場合に商用交流電源から電力が供給され、頻繁に蓄電池を充放電せずにすむ。そのため、主として蓄電池の寿命を延ばすことによる、費用(ランニングコスト)を抑えた充電システムを提供する。また、電力利用効率が良く、ノイズやリップルの小さな充電システムを提供する。
図1は、本発明の第1の実施の形態における協調充電システムである。 図2は、図1におけるスイッチ記号の中身である。 図3は、図1におけるインバータ記号の中身である。 図4は、図1における直流直流変換器の接続の例である。 図5は、USBジャック部の中身である。 図6は、協調充電モードにおける入力電流と、5Vに変換された入力電流、ACアダプタからの電流の関係の実験結果である。 図7は、入力電圧の検出結果と動作の関係を表した図である。 図8は、直流直流変換器の原理を表した図である。 図9は、本発明の第2の実施の形態における協調充電システムである。 図10は、太陽電池の出力端子両端の電圧と取り出せる電流、電力の関係である。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態は、協調充電システムに関する。第1の実施の形態では、余剰電力はモバイルバッテリーに充電される。
図1に、第1の実施の形態の協調充電システムの図を示す。協調充電システムは、第一の制御回路501、第二の制御回路502、太陽電池101、商用交流電源102、USB機器(充電対象機器)106、109より構成される。
第一の制御回路501は、ACアダプタ104、直流直流変換器103、USBジャック105、アナログスイッチング素子110、111、キャパシタ(コンデンサ)112、113、114、抵抗器115、116、インバータ117、118、整流用ダイオード119、120、電流計121、122より構成される。
第二の制御回路502は、直流直流変換器107、USBジャック108、アナログスイッチング素子123、キャパシタ(コンデンサ)124、125、126、抵抗器127、128、インバータ129、電流計130より構成される。
第一の制御回路501とその周辺部に関し、接続を説明する。太陽電池101のプラス端子は、直流直流変換器103のプラス入力端子、キャパシタ112のプラス端子、抵抗器115の一端、直流直流変換器107のプラス入力端子、キャパシタ124のプラス端子、抵抗器127の一端に接続される。太陽電池101のマイナス端子は、GND315に接続される。GND315に接続される素子は多いので、GND315に接続される素子・機器は、GND315に接続されるとだけ記す。
商用交流電源102のプラス端子は、ACアダプタ104のプラス入力端子に接続される。商用交流電源102のマイナス端子は、ACアダプタ104のマイナス入力端子に接続される。
直流直流変換器103のプラス入力端子は、太陽電池101のプラス端子、キャパシタ112のプラス端子、抵抗器115の一端、直流直流変換器107のプラス入力端子、キャパシタ124のプラス端子、抵抗器127の一端に接続される。直流直流変換器103のプラス出力端子は、キャパシタ113のプラス端子、電流計121のプラス端子に接続される。直流直流変換器103のマイナス端子は、GND315に接続される。
ACアダプタ104のプラス入力端子は、商用交流電源102のプラス端子に接続される。ACアダプタ104のマイナス入力端子は、商用交流電源102のマイナス端子に接続される。ACアダプタ104のプラス出力端子は、電流計122のプラス端子に接続される。ACアダプタ104のマイナス出力端子は、GND315に接続される。
USBジャック105のプラス入力端子は、アナログスイッチング素子110の一端、アナログスイッチング素子111の一端(出力側)、キャパシタ114のプラス端子に接続される。USBジャック105のマイナス入力端子は、GND315に接続される。USBジャック105の電力プラス端子は、USB機器106の電力プラス出力端子に接続される。USBジャック105のUSBジャックの電力マイナス端子は、USB機器106の電力マイナス出力端子に接続される。USBジャック105の信号プラス端子は、USB機器106の信号プラス出力端子に接続される。USBジャック105の信号マイナス端子は、USB機器106の信号マイナス出力端子に接続される。
USB機器106の電力プラス端子は、USBジャック105の電力プラス出力端子に接続される。USB機器106の電力マイナス端子は、USBジャック105の電力マイナス出力端子に接続される。USB機器106の信号プラス端子は、USBジャック105の信号プラス出力端子に接続される。USB機器106の信号マイナス端子は、USBジャック105の信号マイナス出力端子に接続される。
アナログスイッチング素子110の一端は、電流計121のマイナス端子、整流用ダイオード119のアノードに接続される。アナログスイッチング素子110のもう一端は、アナログスイッチング素子111の一端(出力)、キャパシタ114のプラス端子、USBジャック105のプラス入力端子に接続される。アナログスイッチング素子110のコントロール端子は、インバータ117の出力、インバータ118の入力に接続される。
アナログスイッチング素子111の一端(入力)は、電流計122のマイナス端子、整流用ダイオード120のアノードに接続される。アナログスイッチング素子111のもう一端(出力)は、アナログスイッチング素子110の一端、キャパシタ114のプラス端子、USBジャック105のプラス入力端子に接続される。アナログスイッチング素子111のコントロール端子は、インバータ118の出力に接続される。
キャパシタ112のプラス端子は、太陽電池101のプラス端子、直流直流変換器103のプラス入力端子、抵抗器115の一端、直流直流変換器107のプラス入力端子、キャパシタ124のプラス端子、抵抗器127の一端に接続される。キャパシタ112のマイナス端子は、GND315に接続される。
キャパシタ113のプラス端子は、直流直流変換器103のプラス出力端子、電流計121のプラス端子に接続される。キャパシタ113のマイナス端子は、GND315に接続される。
キャパシタ114のプラス端子は、アナログスイッチング素子110の一端、アナログスイッチング素子111の一端(出力)、USBジャック105のプラス入力端子に接続される。キャパシタ114のマイナス端子は、GND315に接続される。
抵抗器115の一端は、太陽電池101のプラス端子、直流直流変換器103のプラス入力端子、キャパシタ112のプラス端子、直流直流変換器107のプラス入力端子、キャパシタ124のプラス端子、抵抗器127の一端に接続される。抵抗器115のもう一端は、抵抗器116の一端、インバータ117の入力に接続される。
抵抗器116の一端は、抵抗器115の一端、インバータ117の入力に接続される。抵抗器116のもう一端は、GND315に接続される。
インバータ117の入力は、抵抗器115の一端、抵抗器116の一端に接続される。インバータ117の出力は、インバータ118の入力、アナログスイッチング素子110のコントロール端子に接続される。インバータ117のVDD端子は、整流用ダイオード119のカソード、整流用ダイオード120のカソード、インバータ118のVDD端子に接続される。インバータ117のVSS端子は、GND315に接続される。
インバータ118の入力は、インバータ117の出力、アナログスイッチング素子11
0のコントロール端子に接続される。インバータ118の出力は、アナログスイッチング素子111のコントロール端子に接続される。インバータ118のVDD端子は、整流用ダイオード119のカソード、整流用ダイオード120のカソード、インバータ117のVDD端子に接続される。インバータ118のVSS端子は、GND315に接続される。
整流ダイオード119のアノードは、電流計121のマイナス端子、アナログスイッチング素子110の一端に接続される。整流ダイオード119のカソードは、整流ダイオード120のカソード、インバータ117のVDD端子、インバータ118のVDD端子に接続される。
整流ダイオード120のアノードは、電流計122のマイナス端子、アナログスイッチング素子111の一端(入力)に接続される。整流ダイオード120のカソードは、整流ダイオード119のカソード、インバータ117のVDD端子、インバータ118のVDD端子に接続される。
電流計121のプラス端子は、直流直流変換器103のプラス出力端子、キャパシタ113のプラス端子に接続される。電流計121のマイナス端子は、アナログスイッチング素子110の一端、整流用ダイオード119のアノードに接続される。
電流計122のプラス端子は、ACアダプタ104のプラス出力端子に接続される。電流計122のマイナス端子は、アナログスイッチング素子111の一端(入力)、整流用ダイオード120のアノードに接続される。
第二の制御回路502とその周辺部に関し、接続を説明する。直流直流変換器107のプラス入力端子は、太陽電池101のプラス端子、キャパシタ112のプラス端子、抵抗器115の一端、直流直流変換器103のプラス入力端子、キャパシタ124のプラス端子、抵抗器127の一端に接続される。直流直流変換器107のプラス出力端子は、キャパシタ125のプラス端子、電流計130のプラス端子に接続される。直流直流変換器107のマイナス端子は、GND315に接続される。
USBジャック108のプラス入力端子は、アナログスイッチング素子123の一端、キャパシタ126のプラス端子に接続される。USBジャック108のマイナス入力端子は、GND315に接続される。USBジャック108の電力プラス端子は、USB機器109の電力プラス出力端子に接続される。USBジャック108のUSBジャックの電力マイナス端子は、USB機器109の電力マイナス出力端子に接続される。USBジャック108の信号プラス端子は、USB機器109の信号プラス出力端子に接続される。USBジャック108の信号マイナス端子は、USB機器109の信号マイナス出力端子に接続される。
USB機器109の電力プラス端子は、USBジャック108の電力プラス出力端子に接続される。USB機器109の電力マイナス端子は、USBジャック108の電力マイナス出力端子に接続される。USB機器109の信号プラス端子は、USBジャック108の信号プラス出力端子に接続される。USB機器109の信号マイナス端子は、USBジャック108の信号マイナス出力端子に接続される。
アナログスイッチング素子123の一端は、電流計130のマイナス端子、インバータ129のVDDに続される。アナログスイッチング素子123のもう一端は、キャパシタ126のプラス端子、USBジャック108のプラス入力端子に接続される。アナログスイッチング素子123のコントロール端子は、インバータ129の出力に接続される。
キャパシタ124のプラス端子は、太陽電池101のプラス端子、直流直流変換器103のプラス入力端子、抵抗器115の一端、直流直流変換器107のプラス入力端子、キャパシタ112のプラス端子、抵抗器127の一端に接続される。キャパシタ124のマイナス端子は、GND315に接続される。
キャパシタ125のプラス端子は、直流直流変換器107のプラス出力端子、電流計130のプラス端子に接続される。キャパシタ125のマイナス端子は、GND315に接続される。
キャパシタ126のプラス端子は、アナログスイッチング素子123の一端、USBジャック108のプラス入力端子に接続される。キャパシタ126のマイナス端子は、GND315に接続される。
抵抗器127の一端は、太陽電池101のプラス端子、直流直流変換器103のプラス入力端子、キャパシタ112のプラス端子、抵抗器115の一端、直流直流変換器107のプラス入力端子、キャパシタ124のプラス端子に接続される。抵抗器127のもう一端は、抵抗器128の一端、インバータ129の入力に接続される。
抵抗器128の一端は、抵抗器127の一端、インバータ129の入力に接続される。抵抗器128のもう一端は、GND315に接続される。
インバータ129の入力は、抵抗器127の一端、抵抗器128の一端に接続される。インバータ129の出力は、アナログスイッチング素子123のコントロール端子に接続される。インバータ129のVDD端子は、電流計130のマイナス端子、アナログスイッチング素子123の一端に接続される。インバータ129のVSS端子は、GND315に接続される。
電流計130のプラス端子は、直流直流変換器107のプラス出力端子、キャパシタ125のプラス端子に接続される。電流計130のマイナス端子は、アナログスイッチング素子123の一端、インバータ129のVDDに接続される。
図2に、アナログスイッチング素子110、アナログスイッチング素子111、アナログスイッチング素子123の中身を示す。アナログスイッチング素子110、アナログスイッチング素子123の中身は、図2(a)に、アナログスイッチング素子111の中身は、図2(b)に示すとおりである。図2(a)は、PMOS電界効果トランジスタ201、PMOS電界効果トランジスタ202で構成される。図2(b)は、PMOS電界効果トランジスタ203で構成される。
PMOS電界効果トランジスタ201のソースは、ノード401に接続される。PMOS電界効果トランジスタ201のドレインは、PMOS電界効果トランジスタ202のドレインに接続される。PMOS電界効果トランジスタ201のゲートは、PMOS電界効果トランジスタ202のゲート、ノード403に接続される。
PMOS電界効果トランジスタ202のソースは、ノード402に接続される。PMOS電界効果トランジスタ202のドレインは、PMOS電界効果トランジスタ201のドレインに接続される。PMOS電界効果トランジスタ202のゲートは、PMOS電界効果トランジスタ201のゲート、ノード403に接続される。
PMOS電界効果トランジスタ203のソースは、ノード404に接続される。PMOS電界効果トランジスタ203のドレインは、ノード405に接続される。PMOS電界効果トランジスタ203のゲートは、ノード406に接続される。
アナログスイッチング素子110の接続について説明する。図1におけるノード316は図2(a)のノード401に接続される。図1におけるノード318は図2(a)のノード402に接続される。図1におけるノード312は、図2(a)のノード403に接続される。
アナログスイッチング素子123の接続について説明する。図1におけるノード321は図2(a)のノード401に接続される。図1におけるノード322は図2(a)のノード402に接続される。図1におけるノード320は、図2(a)のノード403に接続される。
アナログスイッチング素子111の接続について説明する。図1におけるノード317は図2(b)のノード404に接続される。図1におけるノード318は図2(b)のノード405に接続される。図1におけるノード313は、図2(b)のノード406に接続される。
図2(b)のように、PMOS電界効果トランジスタ1つをアナログスイッチング素子として用いると、ノード404の電位の方がノード405の電位より高い場合、入力であるゲート406の電位により、ソースであるノード404とドレインであるノード405の間に流れる電流をアナログ的にコントロールできる。ソースであるノード404とゲートであるノード406の間の電圧が大きくなるほど、ソースであるノード404とドレインであるノード405の間に流れる電流が大きくなる。このようなアナログ的な動作は、フィードバックで電流量を調整するのに用いることができる。
ここで、図2(b)のように、PMOS電界効果トランジスタ1つをアナログスイッチング素子として用いると、一方、ノード405の電位の方がノード404の電位より高い場合、電流を調整・制限することはできず、入力であるゲート406の電位にかかわらず大きな電流が流れる。
図2(a)のように、ソースを逆にして接続したPMOS電界効果トランジスタ2つを直列にしたものをアナログスイッチング素子として用いると、ノード401、ノード402のどちらの電位が高くても、入力であるゲート403の電位により、ノード401とノード402の間に流れる電流をアナログ的にコントロールできる。ソースであるノード401またはノード402とゲートであるノード403の間の電圧が大きくなるほど、ノード401とノード402の間に流れる電流が大きくなる。このようなアナログ的な動作は、フィードバックで電流量を調整するのに用いることができる。
図2(a)のように、ソースを逆にして接続したPMOS電界効果トランジスタ2つを直列にしたものをアナログスイッチング素子として用いる場合、ノード405の電位の方がノード404の電位より高い場合、ノード404の電位の方がノード405の電位より高い場合のどちらでも、入力であるゲート403の電位により、ノード401とノード402の間に流れる電流をアナログ的にコントロールできる。
アナログスイッチング素子110は、ノード318からノード316に流れる電流を阻止するために、図2(a)の回路を用いる。アナログスイッチング素子123は、ノード322からノード321に流れる電流を阻止するために、図2(a)の回路を用いる。
アナログスイッチング素子111のみではなく、アナログスイッチング素子110があることにより、太陽電池101のみでUSB機器106を充電するスタンドアロンモードで効率よく電力を利用できる。
多くのシステムでは、太陽電池101が発電していないときに電流が逆流しないように、逆電流防止ダイオードを直列に接続する。アナログスイッチング素子110、アナログスイッチング素子123がこれらの電流を阻止することにより、太陽電池101が発電していないときに、逆電流防止ダイオードがなく太陽電池101が発電していないときでも太陽電池101を通って電流が逆流しない。
逆電流防止ダイオードは順方向降下電圧が小さいものでも0.4Vある。そのため、逆電流防止ダイオードが必要ないことは、電圧の損失を抑え、システム全体のエネルギー利用効率向上につながる。
ただし、逆電流防止ダイオードが必要ないのは、太陽電池101が並列に複数存在しない場合であり、太陽電池101が並列に複数ある場合は、特定の太陽電池から別の太陽電池を経由して逆流しないために、逆電流防止ダイオードが必要である。言い方を変えると、太陽電池101が並列に複数存在しない場合に、逆電流防止ダイオードが必要ないことにより、エネルギーの損失を抑え、システム全体のエネルギー利用効率向上につながる。
一方、アナログスイッチング素子110は、ACアダプタ104に逆流を防止する機構、通常は整流用ダイオードが含まれるため、通常は、ノード318からノード317に電流は逆流しない。そのため、アナログスイッチング素子110は、図2(b)の回路を用いることができる。
図3に、インバータ117、インバータ118、インバータ129の中身の例を示す。図3は、NMOS電界効果トランジスタ211、抵抗器212で構成される。
NMOS電界効果トランジスタ211のソースは、ノード414に接続される。NMOS電界効果トランジスタ211のドレインは、抵抗器212の一端、ノード412に接続される。NMOS電界効果トランジスタ211のゲートは、ノード411に接続される。
抵抗器212の一端は、ノード413に接続される。抵抗器212のもう一端は、MOS電界効果トランジスタ211のドレイン、ノード412に接続される。
図1のインバータ117の接続について説明する。図1のノード311は、図3のノード411に接続される。図1のノード312は、図3のノード412に接続される。図1のノード314は図3のノード413に接続される。図1のノード315は、図3のノード414に接続される。
図1のインバータ118の接続について説明する。図1のノード312は、図3のノード411に接続される。図1のノード313は、図3のノード412に接続される。図1のノード314は、図3のノード413に接続される。図1のノード315は、図3のノード414に接続される。
図1のインバータ129の接続について説明する。図1のノード319は、図3のノード411に接続される。図1のノード320は、図3のノード412に接続される。図1のノード321は、図3のノード413に接続される。図1のノード315は、図3のノード414に接続される。
本実施例においては、インバータは、NMOS電界効果トランジスタ211、抵抗器212で構成されるものとしたが、NMOS電界効果トランジスタとPMOS電界効果トランジスタで構成されるものでもよく、NMOS電界効果トランジスタとPMOS電界効果トランジスタとさらに抵抗器により構成されたものでもよい。また、ディスクリート素子の組み合わせでも、集積回路でもよい。
図4に、直流直流変換器の集積素子の接続例を示す。ここで、この例では、直流直流変換器は非絶縁・降圧型である。直流直流変換器の集積素子221が一部品として販売されている。
ノード421はプラス入力ノードであり、ノード422はプラス出力ノードであり、ノード423はマイナス入出力ノードである。入力ノード421とマイナス入出力ノード423間にキャパシタ222を接続し、入力ノード422とマイナス入出力ノード423間にキャパシタ223を接続して用いる。この直流直流変換器の集積素子の場合、抵抗器224を用いることにより、出力電圧を調整することができるが、抵抗器224がなく、直流直流変換器の集積素子221の7番ピンはオープンとすることもできる。
この例では、直流直流変換器の集積素子221に関し、以下のように接続される。1番ピンは、4番ピン、キャパシタ222のマイナス端子、抵抗器224の一端、ノード423に接続される。2番ピンはキャパシタ222のプラス端子、ノード421に接続される。3番ピンは、9番ピンに接続される。4番ピンは、1番ピン、キャパシタ222のマイナス端子、抵抗器224の一端、ノード423に接続される。5番ピンは、8番ピンに接続される。6番ピンは、キャパシタ223のプラス端子、ノード422に接続される。7番ピンは、抵抗器224の一端接続される。8番ピンは、5番ピンに接続される。9番ピンは、3番ピンに接続される。
キャパシタ222のプラス端子は、直流直流変換器の集積素子221の2番ピン、ノード421に接続される。キャパシタ222のマイナス端子は、直流直流変換器の集積素子221の1番ピンと4番ピン、キャパシタ223のマイナス端子、抵抗器224の一端、ノード423に接続される。
キャパシタ223のプラス端子は、直流直流変換器の集積素子221の6番ピン、ノード422に接続される。キャパシタ223のマイナス端子は、直流直流変換器の集積素子221の1番ピンと4番ピン、キャパシタ222のマイナス端子、抵抗器224の一端、ノード423に接続される。
抵抗器224の一端は、直流直流変換器の集積素子221の7番ピンに接続される。抵抗器224のもう一端は、キャパシタ222のマイナス端子、キャパシタ223のマイナス端子、直流直流変換器の集積素子221の1番ピンと4番ピン、ノード423に接続される。
キャパシタ222とキャパシタ223に関しては、重要なので図1にも重複して示してあるが図4にも示した。一方、抵抗器224は本発明においては本質的な部分ではないため、図1では省略している。
図1(a)の直流直流変換器103の接続について説明する。図1(a)のノード322はノード421に接続される。図1(a)のノード323は、ノード422に接続される。図1(a)のノード315はノード423に接続される。キャパシタ112はキャパシタ222に対応し、キャパシタ113はキャパシタ223に対応する。
図1(a)の直流直流変換器107の接続について説明する。図1(a)のノード322はノード421に接続される。図1(a)のノード324は、ノード422に接続される。図1(a)のノード315はノード423に接続される。キャパシタ124はキャパシタ222に対応し、キャパシタ125はキャパシタ223に対応する。
図4は、市販されている直流直流変換器の集積素子の例であるが、直流直流変換器は非絶縁・降圧型の場合の内部の構造は、図8のようになっている。簡単に原理を説明する。スイッチング素子611、インダクタ612、整流用ダイオード613が図8のように接続されている。
CONTによりスイッチング素子がオンしているときは、電流は、図8(a)のようにINからスイッチング素子611、インダクタ612を経由してOUTに流れる。CONTによりスイッチング素子611がオフしているときは、図8(b)のように電流は、VSSからダイオード613、インダクタ612を経由してOUTに流れる。
図8(b)のようにVSSからダイオード613、インダクタ612を経由して流れる電流があるため、降圧型の場合、入力に対し出力の方が電流が大きくなるが、入力に対し出力の方が電圧は小さくなる。
CONTによるスイッチング素子611のオンオフは、数百kHz(キロヘルツ)で行われるため、インダクタ612は小型のものでよく、また、OUT端子に接続されるキャパシタ(図8には図示せず)は、それほど大容量のものである必要はない。そのため、直流直流変換器は小型にできる。
図5に、USBジャック部の詳細を示す。USBジャック部は、USBジャック231と抵抗器232より構成される。USBジャック231には4つの端子441、442、443、444が存在する。441が電力プラス端子(+5V端子)、442が信号マイナス端子(データ伝送用マイナス端子)、443が信号マイナス端子(データ転送用プラス端子)、444が電力マイナス端子(GND端子)である。
信号マイナス端子(データ伝送用マイナス端子)442と信号マイナス端子(データ転送用プラス端子)間は、抵抗器232を接続する。充電用ではない一般的なUSB2.0の充電電流は500mA(ミリアンペア)であるが、抵抗器232を200Ω(オーム)とすることにより、充電電流を1.5A(アンペア)まで増大させることができる。尚、USBジャック部231の構造は単純なので、接続の説明は省略する。
次に、本実施の形態における協調充電システムの動作について説明する。ノード315とノード322間の電圧によって動作が異なる。図7に、ノード315とノード322間の電圧による動作の違いを示す。尚、ここで挙げたモード名は、一般的な用語ではなく、本明細書独自の用語である。
ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より小さい場合、夜間モードとなる。ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値に等しい場合、協調充電モードとなる。ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より大きく、第二の一定電圧値より小さい場合、晴天第一モードとなる。ノード315とノード322間の電圧が第二の一定電圧値に等しい場合、晴天余剰充電第一モードとなる。ノード315とノード322間の電圧が第二の一定電圧値より大きい場合、晴天余剰充電第二モードとなる。第一の一定電圧値は、例えば14.5V、第二の一定電圧値は、例えば17.5Vである。この他、図7には記載していないが、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値に等しく、商用交流電源102が得られない場合、スタンドアロンモードとなる。
夜間モードは、商用交流電源102からACアダプタ104経由で、USB機器106に充電されるモードである。このモードでは、USB機器109は充電されない。太陽電池101が発電していないときに夜間モードになる。協調充電モードは、商用交流電源が得られることを前提とし、商用交流電源102、ACアダプタ104経由でと、太陽電池101、直流直流変換器103経由で、という2つの経路で、USB機器106に充電されるモードである。このモードでは、USB機器109は充電されない。太陽電池101が発電しているが、USB機器106の要求電力が太陽電池101のみではまかないきれない場合は、協調充電モードとなる。
晴天第一モードは、太陽電池101、直流直流変換器103経由で、USB機器106に充電されるモードである。このモードでは、USB機器109は充電されない。太陽電池101が発電していて、USB機器106の要求電力が太陽電池101のみでちょうどまかなうことができる場合は、晴天第一モードとなる。晴天余剰充電モード1は、太陽電池101、直流直流変換器103経由で、USB機器106に充電され、太陽電池101、直流直流変換器107経由で、USB機器109が充電され、電力が余らないモードである。晴天余剰充電モード2は、太陽電池101、直流直流変換器103経由で、USB機器106に充電され、太陽電池101、直流直流変換器107経由で、USB機器109が充電され、電力が余るモードである。スタンドアロンモードは、晴天第一モードと同じく太陽電池101、直流直流変換器103経由で、USB機器106に充電されるが、商用交流電源102からの電力供給がなく、太陽電池101が発電する電力でUSB機器106が要求する電力すべてをまかないきれていないモードである。このモードでは、USB機器109は充電されない。
まず、夜間モードに関し説明する。夜間モードでは、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より小さいので、抵抗器115、抵抗器116で分割されてできるノード311の電位が低くなる。そのため、インバータ117の出力であるノード312の電位はH(ハイ)となる。そして、インバータ118の出力であるノード313の電位はL(ロー)となる。そのため、アナログスイッチング素子110はオフ、アナログスイッチング素子111はオンする。この状態で、商用交流電源102からACアダプタ104経由で、USB機器106に充電される。一方、太陽電池101、直流直流変換器103経由ではUSB機器106には充電されない。尚、インバータ117、インバータ118へは、ノード317から整流用ダイオード120経由で、電流が供給される。
夜間モードでは、ノード315とノード322間の電圧が第二の一定電圧値より小さいので、抵抗器127、抵抗器128で分割されてできるノード319の電位が低くなる。そのため、インバータ129の出力であるノード320の電位はH(ハイ)となる。そのため、アナログスイッチング素子123はオフする。このとき、太陽電池101、直流直流変換器107経由でUSB機器109には充電されない。
次に、協調充電モードに関し説明する。協調充電モードは、商用交流電源102から電力が供給され、ACアダプタ104が接続されていることが前提である。協調充電モードでは、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値になるので、抵抗器115、抵抗器116で分割されてできるノード311の電位が基準値近くになる。そのため、インバータ117の出力であるノード312の電位、インバータ118の出力であるノード313の電位はH(ハイ)でもL(ロー)でもない中間的な値となる。そのため、アナログスイッチング素子110、アナログスイッチング素子111は電流を制限しつつオンする。尚、インバータ117、118へは、ノード316、317のいずれかから整流用ダイオード119、整流用ダイオード120のいずれかを経由して電力が供給される。
協調充電モードでは、太陽電池101の発電量が増えると、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より大きくなるように働く。その結果、抵抗器115、抵抗器116で分割されてできるノード311の電位が高くなる。インバータ117の出力であるノード312の電位が下がり、インバータ118の出力であるノード313の電位が上がる。そのため、アナログスイッチング素子110は電流を増やし、アナログスイッチング素子111は電流を減らすよう働く。その結果、ノード315とノード322間の電圧は第一の一定電圧値となる。協調充電モードでは、太陽電池101の発電量が増えると、アナログスイッチング素子111は電流を減らすよう働くため、ACアダプタ出力電流が減る。別の言い方をすると、太陽光出力電流が増えると、ACアダプタ出力電流が減る。
協調充電モードでは、太陽電池101の発電量が減ると、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より小さくなるように働く。その結果、抵抗器115、抵抗器116で分割されてできるノード311の電位が低くなる。インバータ117の出力であるノード312の電位が上がり、インバータ118の出力であるノード313の電位が下がる。そのため、アナログスイッチング素子110は電流を減らし、アナログスイッチング素子111は電流を増やすよう働く。その結果、ノード315とノード322間の電圧は第一の一定電圧値となる。協調充電モードでは、太陽電池101の発電量が減ると、アナログスイッチング素子111は電流を増やすよう働くため、ACアダプタ出力電流が増える。別の言い方をすると、太陽光出力電流が減ると、ACアダプタ出力電流が増える。
以上により、太陽電池101が発電しており、商用交流電源102から電力が供給され、ACアダプタ104が接続されている場合で、USB機器106の要求電力が太陽電池101のみではまかないきれない場合は、協調充電モードとなり、ノード315とノード322間の電圧は第一の一定電圧値となる。
協調充電モードでは、太陽電池101が発電した電力の大半は、直流直流変換器103で変換され、USB機器106で消費される。USB機器106が消費する電力のうち、足りないものは、商用交流電源102から供給される。
図6に、模擬太陽光入力電流すなわち太陽電池101を模擬した直流電源の出力電流と、模擬太陽光出力電流すなわち電流計121の測定電流、ACアダプタ出力電流すなわち電流計122の測定電流の関係を示す。模擬太陽光入力電流が0のときは、模擬太陽光出力電流がゼロで、模擬太陽光入力電流が増えるにつれ、模擬太陽光出力電流が増えていくのがわかる。また、模擬太陽光入力電流が0のときは、ACアダプタ出力電流が大きく、模擬太陽光入力電流が増えるにつれ、ACアダプタ出力電流が減っていくのがわかる。
尚、模擬太陽光入力電流が0.02A(アンペア)から0.40A(アンペア)までは、模擬太陽光入力電圧がすなわち、太陽電池101の電圧が、14.4V(ボルト)〜14.9V(ボルト)とほぼ一定なのに対し、模擬太陽光入力電流が0.43A(アンペア)の点は、模擬太陽光入力電圧がすなわち、太陽電池101の電圧が、19.2V(ボルト)であるため、模擬太陽光出力電流が大幅に上昇している点に注意する必要がある。模擬太陽光入力電流が0.00A(アンペア)、0.43A(アンペア)の点は、協調充電モードではない。14.4V(ボルト)〜14.9V(ボルト)とほぼ一定のこの電圧が、第一の一定電圧値である。尚、配線の抵抗等の影響により、多少の範囲の変化があっても、一定電圧値とみなすことにする。
協調充電モードでは、ノード315とノード322間の電圧が第二の一定電圧値より小さいので、抵抗器127、抵抗器128で分割されてできるノード319の電位が低くなる。そのため、インバータ129の出力であるノード320の電位はH(ハイ)となる。そのため、アナログスイッチング素子123はオフする。このとき、太陽電池101、直流直流変換器107経由でUSB機器109には充電されない。
次に、晴天第一モードに関し説明する。晴天第一モードでは、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より大きいので、抵抗器115、抵抗器116で分割されてできるノード311の電位が高くなる。そのため、インバータ117の出力であるノード312の電位はL(ロー)となる。そして、インバータ118の出力であるノード313の電位はH(ハイ)となる。そのため、アナログスイッチング素子110はオン、アナログスイッチング素子111はオフする。この状態で、商用交流電源102からACアダプタ104経由で、USB機器106に充電されない。一方、太陽電池101、直流直流変換器103経由ではUSB機器106には充電される。尚、インバータ117、インバータ118へは、ノード316から整流用ダイオード119経由で、電流が供給される。
晴天第一モードでは、ノード315とノード322間の電圧が第二の一定電圧値より小さいので、抵抗器127、抵抗器128で分割されてできるノード319の電位が低くなる。そのため、インバータ129の出力であるノード320の電位はH(ハイ)となる。そのため、アナログスイッチング素子123はオフする。このとき、太陽電池101、直流直流変換器107経由でUSB機器109には充電されない。太陽電池101が発電していて、USB機器106の要求電力が太陽電池101のみでちょうどまかなうことができる場合は、晴天第一モードとなる。
次に、晴天余剰充電第一モードに関し説明する。晴天余剰充電第一モードでは、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より大きいので、抵抗器115、抵抗器116で分割されてできるノード311の電位が高くなる。そのため、インバータ117の出力であるノード312の電位はL(ロー)となる。そして、インバータ118の出力であるノード313の電位はH(ハイ)となる。そのため、アナログスイッチング素子110はオン、アナログスイッチング素子111はオフする。この状態で、商用交流電源102からACアダプタ104経由で、USB機器106に充電されない。一方、太陽電池101、直流直流変換器103経由ではUSB機器106には充電される。尚、インバータ117、インバータ118へは、ノード316から整流用ダイオード119経由で、電流が供給される。
晴天余剰充電第一モードでは、太陽電池101の発電量が増えると、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より大きくなるように働く。その結果、抵抗器127、抵抗器128で分割されてできるノード319の電位が高くなる。インバータ129の出力であるノード320の電位が下がり、インバータ129の出力であるノード320の電位が上がる。そのため、アナログスイッチング素子123は電流を増やすよう働く。その結果、ノード315とノード322間の電圧は第二の一定電圧値となる。
晴天余剰充電第一モードでは、太陽電池101の発電量が減ると、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より小さくなるように働く。その結果、抵抗器127、抵抗器128で分割されてできるノード319の電位が低くなる。インバータ129の出力であるノード320の電位が上がる。そのため、アナログスイッチング素子123は電流を減らすよう働く。その結果、ノード315とノード322間の電圧は第二の一定電圧値となる。
晴天余剰充電第一モードでは、太陽電池101が発電した電力の大半は、直流直流変換器103および直流直流変換器107で変換され、USB機器106およびUSB機器109で消費される。晴天余剰充電第一モードでは、太陽電池101が発電した電力が、USB機器106で優先的に消費され、その残りが、USB機器109で消費される。このモードでは、USB機器109の要求電力は、すべては供給されない。
次に、晴天余剰充電第二モードに関し説明する。晴天余剰充電第二モードでは、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より大きいので、抵抗器115、抵抗器116で分割されてできるノード311の電位が高くなる。そのため、インバータ117の出力であるノード312の電位はL(ロー)となる。そして、インバータ118の出力であるノード313の電位はH(ハイ)となる。そのため、アナログスイッチング素子110はオン、アナログスイッチング素子111はオフする。この状態で、商用交流電源102からACアダプタ104経由で、USB機器106に充電されない。一方、太陽電池101、直流直流変換器103経由ではUSB機器106には充電される。尚、インバータ117、インバータ118へは、ノード316から整流用ダイオード119経由で、電流が供給される。
ノード315とノード322間の電圧が第二の一定電圧値より大きいので、抵抗器127、抵抗器128で分割されてできるノード319の電位が高くなる。そのため、インバータ129の出力であるノード320の電位はL(ロー)となる。そのため、アナログスイッチング素子123はオンする。太陽電池101、直流直流変換器107経由ではUSB機器109に充電される。
晴天余剰充電第二モードでは、太陽電池101が発電した電力の大半は、直流直流変換器103および直流直流変換器107で変換され、USB機器106およびUSB機器109で消費される。晴天余剰充電第二モードでは、太陽電池101が発電した電力が、USB機器106で優先的に消費され、その残りが、USB機器109で消費されるが、USB機器106もUSB機器109も必要な電力が十分供給されている状態である。
最後に、図7に示していないが、スタンドアロンモードについて説明する。スタンドアロンモードは、商用交流電源102から電力が供給されない、あるいはACアダプタ104が接続されていない場合で、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値の場合である。スタンドアロンモードでは、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値になるので、抵抗器115、抵抗器116で分割されてできるノード311の電位が基準値近くになる。そのため、インバータ117の出力であるノード312の電位、インバータ118の出力であるノード313の電位はH(ハイ)でもL(ロー)でもない中間的な値となる。そのため、アナログスイッチング素子110は電流を制限しつつオンする。
スタンドアロンモードでは、太陽電池101の発電量が増えると、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より大きくなるように働く。その結果、抵抗器115、抵抗器116で分割されてできるノード311の電位が高くなる。インバータ117の出力であるノード312の電位が下がり、インバータ118の出力であるノード313の電位が上がる。そのため、アナログスイッチング素子110は電流を増やすよう働く。その結果、ノード315とノード322間の電圧は第一の一定電圧値となる。
スタンドアロンモードでは、太陽電池101の発電量が減ると、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より小さくなるように働く。その結果、抵抗器115、抵抗器116で分割されてできるノード311の電位が低くなる。インバータ117の出力であるノード312の電位が上がり、インバータ118の出力であるノード313の電位が下がる。そのため、アナログスイッチング素子110は電流を減らすよう働く。その結果、ノード315とノード322間の電圧は第一の一定電圧値となる。
以上により、太陽電池101が発電しており、商用交流電源102から電力が供給されない、あるいはACアダプタ104が接続されていない場合で、USB機器106の要求電力が太陽電池101のみではまかないきれない場合は、スタンドアロンモードとなり、ノード315とノード322間の電圧は第一の一定電圧値となる。USB機器106の要求電力が太陽電池101のみでまかないきれる場合、晴天第一モード以上となる。
スタンドアロンモードでは、ノード315とノード322間の電圧が第二の一定電圧値より小さいので、抵抗器127、抵抗器128で分割されてできるノード319の電位が低くなる。そのため、インバータ129の出力であるノード320の電位はH(ハイ)となる。そのため、アナログスイッチング素子123はオフする。このとき、太陽電池101、直流直流変換器107経由でUSB機器109には充電されない。
スタンドアロンモードでは、太陽電池101が発電した電力の大半は、直流直流変換器103で変換され、USB機器106で消費される。スタンドアロンモードでは、USB機器106が必要とする電力が全部は供給されていない状態である。
スタンドアロンモードでは、アナログスイッチング素子110があることにより、USB機器106に充電する電流をあえて抑えることにより、ノード315、ノード322間の電圧をある程度高く維持し、その結果、USB機器106に充電する電流を一定量確保する。もし、アナログスイッチング素子110が無かったら、DCDCコンバータ103は最大限USB機器106充電しようとし、ノード315、ノード322間の電圧が下がってしまい、かえってUSB機器106に充電する電流が減ってしまうことがある。
図10に、太陽電池の両端の電圧と、取り出せる電流、電力の関係を示す。太陽電池の両端の電圧が17V付近で最大の電力が取り出せる。もし、スタンドアロンモードで、アナログスイッチング素子110が無かったら、DCDCコンバータ103は、太陽電池101の電圧が、出力電圧5Vより少し高い電圧、例えば6V程度になるように制御される。
一方、アナログスイッチング素子110があった場合、太陽電池101の電圧が、より高い電圧例えば14.5V程度ないとアナログスイッチング素子110がオンしないので、フィードバック制御により、太陽電池101の電圧が、より高い電圧例えば14.5V程度となる。図10に示した通り、太陽電池101の電圧が、より高い電圧例えば14.5V程度の方が、より大きな電力を取り出すことができる。尚、太陽電池101の電圧として最大の17Vよりやや小さめの電圧が適するのは、温度上昇による電圧の低下、複数の太陽電池を接続する場合の逆流防止ダイオードによる電圧降下、配線による電圧降下を考慮してのことである。
次に第1の実施の形態における使用方法について述べる。USB機器106に用いられる充電対象機器には、スマートフォンやタブレットなどが挙げられる。USB機器106に用いられる充電対象機器には、充電可能なときは、常に満充電に向けて充電し続ける。USB機器106に用いられる充電対象機器は、商用交流電源102から電力が供給される場合、図7に挙げたすべてのモードにおいて充電されるからである。充電される電力を供給するのは、太陽電池101または商用交流電源102またはその両方である。図7で挙げたすべてのモードにおいて常に太陽電池101または商用交流電源102またはその両方から充電される。ただし、太陽電池101が発電しておらず、しかも商用交流電源102から電力が供給されない場合は、USB機器106には充電されない。
USB機器109に用いられる充電対象機器には、モバイルバッテリーなどが挙げられる。USB機器109に用いられる充電対象機器には、余剰電力がある場合に充電する。USB機器106に用いられる充電対象機器は、図7に挙げた晴天余剰充電第一モード、晴天余剰充電第二モードでのみ充電されるからである。USB機器109に充電される電力を供給するのは、太陽電池101のみである。
USB機器109に用いられるモバイルバッテリーは、停電や災害時に、商用交流電源102が電力を供給できなくなった際、手動で接続を変え、モバイルバッテリーからスマートフォンやタブレットに電力を供給することができる。
USB機器109にモバイルバッテリーを接続し、余剰電力がある場合にのみ充電するシステムは、通常の12Vの鉛蓄電池を用いた独立電源システムと、以下の点で異なる。1.通常の12Vの鉛蓄電池を用いた独立電源システムでは、電力が足りない場合、鉛蓄電池から供給されるが、本発明のシステムでは、商用交流電源から供給される。
2.通常の12Vの鉛蓄電池を用いた独立電源システムでは、太陽電池で発電した電力は、いったん12V等のバッテリーの電圧部に接続される。そのため、そこから直流直流変換される場合、12Vから直流直流変換される。本発明のシステムでは、もっと大きい電圧から直流直流変換できる。
上記1により、通常の12Vの鉛蓄電池を用いた独立電源システムでは、鉛蓄電池の充放電が頻発し、鉛蓄電池の寿命が短くなることにより、費用、ランニングコストがかかる。本発明のシステムでは、モバイルバッテリーは頻繁に充放電を繰り返すことはなく、寿命が長くなり、費用(ランニングコスト)が安くなる。また、上記2により電力利用効率が良くなる。なぜなら、太陽電池から12V等のバッテリーの電圧部の電圧に降下せずに直流直流変換できるからである。また、鉛蓄電池は重い。一方、本発明のシステムで用いられるモバイルバッテリーは、小型低価格で、どこにでも持ち運ぶことができ、持ち運んだ先で、USB機器に充電できる。
本発明の協調充電システムで用いるキャパシタについて説明する。尚、キャパシタとコンデンサは同じ意味である。キャパシタを112、113、114,124、125、126に設置ずる。直流直流変換器には、通常、入力側と出力側にそれぞれキャパシタを接続するよう指示される。これは、スイッチングによるリップルを低減するためである。リップルとは、主にスイッチングなどのときに発生する電圧の周期的な振動のことである。通常、入力側には、電解コンデンサ+セラミックコンデンサを、出力側には電解コンデンサを接続する。電解コンデンサは、容量当たりのコストに優れ、セラミックコンデンサは高周波応答に優れる。
直流直流変換器103の入力である112、出力である113にキャパシタを用い、同じく直流直流変換器107の入力である124、出力である125にキャパシタを用いる。尚、キャパシタ112とキャパシタ124は同じノードに接続されるため、直流直流変換器103と直流直流変換器107の距離が近ければ、片方省いてもよい。
また、USBジャックの直前にもキャパシタを設置すると、充電されるUSB機器へ伝わるノイズを低減できる。USBジャック105とキャパシタ113の間には、 アナログスイッチング素子110等があるので、電圧安定のため、キャパシタ114を設置するのがよい。キャパシタ114は、ACアダプタ104からのノイズを低減する効果もある。USBジャック108とキャパシタ125の間には、アナログスイッチング素子123等があるので、電圧安定のため、キャパシタ126を設置するのがよい。
適切なキャパシタの例は、112と124に電解コンデンサ1000uF(マイクロファラッド)+セラミックコンデンサ0.1uF(マイクロファラッド)、113と125に電解コンデンサ470uF(マイクロファラッド)を2つずつ、114と126に電解コンデンサ470uF(マイクロファラッド)+セラミックコンデンサ0.1uF(マイクロファラッド)である。尚、このようにキャパシタを接続しなくても動作するが、品質の良い出力のため。キャパシタにも配慮すべきである。このようにキャパシタを接続することにより、ノイズやリップルの小さな充電システムを提供する。
本発明より劣る例を示す。図4に示した直流直流変換器の集積素子221の例では、1番ピンが、スタンバイ端子となっており、H(ハイ)を与えると、直流直流変換器の集積素子221を停止することができる。このことを利用し、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より小さくなると、スタンバイ端子である1番ピンにH(ハイ)を与え、直流直流変換器103を停止するようなフィードバックを行うことができる。
しかし、この方法では、特にスタンドアロンモードにおいて、ノード315とノード322間の電圧変化に対し、直流直流変換器103が動作する期間、停止する期間が、ある程度長い時間連続する。ある程度長い時間とは、例えば10ms(ミリ秒)くらいである。そのため、スタンドアロンモードにおいて、USBジャック105経由でUSB機器106に供給される電圧には、大きなリップルを持つことになる。本発明による協調充電システムは、この劣る例よりも、ノイズやリップルの小さな充電システムを提供する。
既に述べている通り、アナログスイッチング素子110、123が、一つのPMOS電界効果トランジスタのみで構成されている場合、ノード318からノード316の方向、ノード322からノード321の方向に流れる電流を阻止できず、太陽電池101に逆電流防ダイオードが必要になり、逆電流防ダイオードの電圧降下により電力利用効率が悪くなる。本発明は、電力利用効率が良い充電システムを提供する。
本発明により、主として蓄電池の寿命を延ばすことによる、蓄電池の費用(ランニングコスト)を抑えた充電システムを提供する。太陽電池から直接充電される経路に関しては、太陽光パネルから一度も交流に変換せずに充電対象に充電される直流給電であるとともに、電圧変換も1回だけで、無駄がない。また、電力利用効率が良く、ノイズやリップルの小さな充電システムを提供する。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態は、協調充電システムに関する。第1の実施の形態では、余剰電力はモバイルバッテリーに充電されるが、第2の実施の形態では、鉛蓄電池に充電される。
図9に、第1の実施の形態の協調充電システムの図を示す。協調充電システムは、第一の制御回路501、第二の制御回路503、太陽電池101、商用交流電源102、USB機器(充電対象機器)106、鉛蓄電池141より構成される。
第一の制御回路501に関しては、第1の実施の形態における第一の制御回路501と同じなので省略する。
第二の制御回路503は、アナログスイッチング素子142、アナログスイッチング素子143、抵抗器144、抵抗器145、抵抗器147、抵抗器148、インバータ146、インバータ149、インバータ150、電流計151より構成される。尚、第1の実施の形態における第二の制御回路502と、第2の実施の形態における第二の制御回路503は、回路構成は異なるが、広い意味において役割が近いため、同じ呼び方をする。
第二の制御回路503の接続について説明する。鉛蓄電池141のプラス端子は、電流計151のマイナス端子に接続される。鉛蓄電池141のマイナス端子は、GND315に接続される。GND315に接続される素子は多いので、GND315に接続される素子・機器は、GND315に接続されるとだけ記す。
アナログスイッチング素子142の一端は、太陽電池101のプラス端子、直流直流変換器103のプラス入力端子、キャパシタ112のプラス端子、抵抗器115の一端、抵抗器144の一端、インバータ146のVDD端子に接続される。アナログスイッチング素子142のもう一端は、アナログスイッチング素子143の一端(入力)、インバータ149のVDD端子、インバータ150のVDD端子に接続される。アナログスイッチング素子142のコントロール端子は、インバータ146の出力に接続される。
アナログスイッチング素子143の一端(入力)は、アナログスイッチング素子142の一端、インバータ149のVDD端子、インバータ150のVDD端子に接続される。アナログスイッチング素子143のもう一端(出力)は、電流計151のプラス端子に接続される。アナログスイッチング素子143のコントロール端子は、インバータ150の出力に接続される。
抵抗器144の一端は、太陽電池101のプラス端子、直流直流変換器103のプラス入力端子、キャパシタ112のプラス端子、抵抗器115の一端、インバータ146のVDD端子、アナログスイッチング素子142の一端に接続される。
抵抗器145の一端は、抵抗器144の一端、インバータ146の入力に接続される。抵抗器145のもう一端は、GND315に接続される。
インバータ146の入力は、抵抗器144の一端、抵抗器145の一端に接続される。インバータ146の出力は、アナログスイッチング素子142のコントロール端子に接続される。インバータ146のVDD端子は、太陽電池101のプラス端子、直流直流変換器103のプラス入力端子、キャパシタ112のプラス端子、抵抗器115の一端、抵抗器144の一端、アナログスイッチング素子142の一端に接続される。インバータ146のVSS端子は、GND315に接続される。
抵抗器147の一端は、アナログスイッチング素子143の一端、電流計151のプラス端子に接続される。抵抗器147のもう一端は、抵抗器148の一端、インバータ149の入力端子に接続される。
抵抗器148の一端は、抵抗器147の一端、インバータ149の入力端子に接続される。抵抗器148のもう一端は、GND315に接続される。
インバータ149の入力は、抵抗器147の一端、抵抗器148の一端に接続される。インバータ149の出力は、インバータ150の入力端子に接続される。インバータ149のVDD端子は、アナログスイッチング素子142の一端、アナログスイッチング素子143の一端(入力)、インバータ150のVDD端子に接続される。インバータ149のVSS端子は、GND315に接続される。
インバータ150の入力は、インバータ149の出力端子に接続される。インバータ150の出力は、アナログスイッチング素子143のコントロール端子に接続される。インバータ150のVDD端子は、アナログスイッチング素子142の一端、アナログスイッチング素子143の一端(入力側)、インバータ149のVDD端子に接続される。インバータ150のVSS端子は、GND315に接続される。
電流計151のプラス端子は、アナログスイッチング素子143の一端(出力)、抵抗器147の一端に接続される。電流計151のマイナス端子は、鉛蓄電池141のプラス端子に接続される。
アナログスイッチング素子142は、図2(a)に示した通り、アナログスイッチング素子143、図2(b)に示した通りである。
アナログスイッチング素子142の接続について説明する。図9におけるノード322は図2(a)のノード401に接続される。図9におけるノード336は図2(a)のノード402に接続される。図9におけるノード332は、図2(a)のノード403に接続される。
アナログスイッチング素子143の接続について説明する。図9におけるノード336は図2(b)のノード401に接続される。図9におけるノード337は図2(b)のノード402に接続される。図9におけるノード335は、図2(b)のノード403に接続される。
図2(b)のように、PMOS電界効果トランジスタ1つをアナログスイッチング素子として用いると、ノード404の電位の方がノード405の電位より高い場合、入力であるゲート406の電位により、ソースであるノード404とドレインであるノード405の間に流れる電流をアナログ的にコントロールできる。ソースであるノード404とゲートであるノード406の間の電圧が大きくなるほど、ソースであるノード404とドレインであるノード405の間に流れる電流が大きくなる。このようなアナログ的な動作は、フィードバックで電流量を調整するのに用いることができる。
ここで、図2(b)のように、PMOS電界効果トランジスタ1つをアナログスイッチング素子として用いる場合、ノード405の電位の方がノード404の電位より高い場合、電流を調整・制限することはできず、入力であるゲート406の電位にかかわらず大きな電流が流れる。
図2(a)のように、ソースを逆にして接続したPMOS電界効果トランジスタ2つを直列にしたものをアナログスイッチング素子として用いると、ノード401、ノード402のどちらの電位が高くても、入力であるゲート403の電位により、ノード401とノード402の間に流れる電流をアナログ的にコントロールできる。ノード401またはノード402とゲートであるノード403の間の電圧が大きくなるほど、ノード401とノード402の間に流れる電流が大きくなる。このようなアナログ的な動作は、フィードバックで電流量を調整するのに用いることができる。
図2(a)のように、ソースを逆にして接続したPMOS電界効果トランジスタ2つを直列にしたものをアナログスイッチング素子として用いる場合、ノード405の電位の方がノード404の電位より高い場合、ノード404の電位の方がノード405の電位より高い場合のどちらでも、入力であるゲート403の電位により、ソースであるノード401とドレインであるノード402の間に流れる電流をアナログ的にコントロールできる。
アナログスイッチング素子142は、ノード336からノード322に流れる電流を阻止するために、図2(a)の回路を用いる。アナログスイッチング素子111のみではなく、アナログスイッチング素子110があることにより、太陽電池101のみでUSB機器106を充電するスタンドアロンモードで効率よく電力を利用できる。
多くのシステムでは、太陽電池101が発電していないときに電流が逆流しないように、逆電流防止ダイオードを直列に接続する。アナログスイッチング素子142がこれらの電流を阻止することにより、太陽電池101が発電していないときに、逆電流防止ダイオードがなく太陽電池101が発電していないときでも太陽電池101を通って電流が逆流しない。
逆電流防止ダイオードは順方向降下電圧が小さいものでも0.4Vある。そのため、逆電流防止ダイオードが必要ないことは、電圧の損失を抑え、システム全体のエネルギー利用効率向上につながる。
ただし、逆電流防止ダイオードが必要ないのは、太陽電池101が並列に複数存在しない場合であり、太陽電池101が並列に複数ある場合は、特定の太陽電池から別の太陽電池を経由して逆流しないために、逆電流防止ダイオードが必要である。言い方を変えると、太陽電池101が並列に複数存在しない場合に、逆電流防止ダイオードが必要ないことにより、エネルギーの損失を抑え、システム全体のエネルギー利用効率向上につながる。
一方、アナログスイッチング素子143に関しては、以下が成り立つ。アナログスイッチング素子142がオンして電流を流すときは、必ずノード315、ノード337間に比べ、ノード315、ノード322間の方が電圧が大きくなるように制御するようにすれば、図2(a)のような双方向電流制限ではなく、図2(b)のような単方向電流制限のもので十分である。
インバータ146、インバータ149、インバータ150の中身は、図3に示した通りである。図3は、NMOS電界効果トランジスタ211、抵抗器212で構成される。
NMOS電界効果トランジスタ211のソースは、ノード414に接続される。NMOS電界効果トランジスタ211のドレインは、抵抗器212の一端、ノード412に接続される。NMOS電界効果トランジスタ211のゲートは、ノード411に接続される。
抵抗器212の一端は、ノード413に接続される。抵抗器212のもう一端は、MOS電界効果トランジスタ211のドレイン、ノード412に接続される。
図9のインバータ146の接続について説明する。図9のノード331は、図3のノード411に接続される。図9のノード332は、図3のノード412に接続される。図9のノード322は図3のノード413に接続される。図1のノード315は、図3のノード414に接続される。
図9のインバータ149の接続について説明する。図9のノード333は、図3のノード411に接続される。図9のノード334は、図3のノード412に接続される。図9のノード336は、図3のノード413に接続される。図9のノード315は、図3のノード414に接続される。
図9のインバータ150の接続について説明する。図9のノード334は、図3のノード411に接続される。図9のノード335は、図3のノード412に接続される。図9のノード336は、図3のノード413に接続される。図9のノード315は、図3のノード414に接続される。
本実施例においては、インバータは、NMOS電界効果トランジスタ211、抵抗器212で構成されるものとしたが、NMOS電界効果トランジスタとPMOS電界効果トランジスタで構成されるものでもよく、NMOS電界効果トランジスタとPMOS電界効果トランジスタとさらに抵抗器により構成されたものでもよい。また、ディスクリート素子の組み合わせでも、集積回路でもよい。
次に、本実施の形態における協調充電システムの動作について説明する。ノード315とノード322間の電圧によって動作が異なる。図7に、ノード315とノード322間の電圧による動作の違いを示す。尚、ここで挙げたモード名は、一般的な用語ではなく、本明細書独自の用語である。
ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より小さい場合、夜間モードとなる。ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値に等しい場合、協調充電モードとなる。ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より大きく、第二の一定電圧値より小さい場合、晴天第一モードとなる。ノード315とノード322間の電圧が第二の一定電圧値に等しい場合、晴天余剰充電第一モードとなる。ノード315とノード322間の電圧が第二の一定電圧値より大きい場合、晴天余剰充電第二モードとなる。第一の一定電圧値は、例えば14.5V、第二の一定電圧値は、例えば17.5Vである。この他、図7には記載していないが、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値に等しく、商用交流電源102が得られない場合、スタンドアロンモードとなる。
夜間モードは、商用交流電源102からACアダプタ104経由で、USB機器106に充電されるモードである。このモードでは、鉛蓄電池141は充電されない。太陽電池101が発電していないときに夜間モードになる。協調充電モードは、商用交流電源が得られることを前提とし、商用交流電源102、ACアダプタ104経由でと、太陽電池101、直流直流変換器103経由で、という2つの経路で、USB機器106に充電されるモードである。このモードでは、鉛蓄電池141は充電されない。太陽電池101が発電しているが、USB機器106の要求電力が太陽電池101のみではまかないきれない場合は、協調充電モードとなる。
晴天第一モードは、太陽電池101、直流直流変換器103経由で、USB機器106に充電されるモードである。このモードでは、鉛蓄電池141は充電されない。太陽電池101が発電していて、USB機器106の要求電力が太陽電池101のみでちょうどまかなうことができる場合は、晴天第一モードとなる。晴天余剰充電モード1は、太陽電池101、直流直流変換器103経由で、USB機器106に充電され、太陽電池101、アナログスイッチング素子142、アナログスイッチング素子143経由で、鉛蓄電池141が充電され、電力が余らないモードである。晴天余剰充電モード2は、太陽電池101、直流直流変換器103経由で、USB機器106に充電され、太陽電池101、アナログスイッチング素子142、アナログスイッチング素子143経由で、鉛蓄電池141が充電され、電力が余るモードである。スタンドアロンモードは、晴天第一モードと同じく太陽電池101、直流直流変換器103経由で、USB機器106に充電されるが、商用交流電源102からの電力供給がなく、太陽電池101が発電する電力でUSB機器106が要求する電力すべてをまかないきれていないモードである。このモードでは、鉛蓄電池141は充電されない。
まず、夜間モードに関し説明する。夜間モードでは、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より小さいので、抵抗器115、抵抗器116で分割されてできるノード311の電位が低くなる。そのため、インバータ117の出力であるノード312の電位はH(ハイ)となる。そして、インバータ118の出力であるノード313の電位はL(ロー)となる。そのため、アナログスイッチング素子110はオフ、アナログスイッチング素子111はオンする。この状態で、商用交流電源102からACアダプタ104経由で、USB機器106に充電される。一方、太陽電池101、直流直流変換器103経由ではUSB機器106には充電されない。尚、インバータ117、インバータ118へは、ノード317から整流用ダイオード120経由で、電流が供給される。
夜間モードでは、ノード315とノード322間の電圧が第二の一定電圧値より小さいので、抵抗器144、抵抗器145で分割されてできるノード331の電位が低くなる。そのため、インバータ146の出力であるノード332の電位はH(ハイ)となる。そのため、アナログスイッチング素子142はオフする。このとき、太陽電池101、アナログスイッチング素子142経由で鉛蓄電池141には充電されない。
次に、協調充電モードに関し説明する。協調充電モードは、商用交流電源102から電力が供給され、ACアダプタ104が接続されていることが前提である。協調充電モードでは、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値になるので、抵抗器115、抵抗器116で分割されてできるノード311の電位が基準値近くになる。そのため、インバータ117の出力であるノード312の電位、インバータ118の出力であるノード313の電位はH(ハイ)でもL(ロー)でもない中間的な値となる。そのため、アナログスイッチング素子110、アナログスイッチング素子111は電流を制限しつつオンする。尚、インバータ117、118へは、ノード316、317のいずれかから整流用ダイオード119、整流用ダイオード120のいずれかを経由して電力が供給される。
協調充電モードでは、太陽電池101の発電量が増えると、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より大きくなるように働く。その結果、抵抗器115、抵抗器116で分割されてできるノード311の電位が高くなる。インバータ117の出力であるノード312の電位が下がり、インバータ118の出力であるノード313の電位が上がる。そのため、アナログスイッチング素子110は電流を増やし、アナログスイッチング素子111は電流を減らすよう働く。その結果、ノード315とノード322間の電圧は第一の一定電圧値となる。協調充電モードでは、太陽電池101の発電量が増えると、アナログスイッチング素子111は電流を減らすよう働くため、ACアダプタ出力電流が減る。別の言い方をすると、太陽光出力電流が増えると、ACアダプタ出力電流が減る。
協調充電モードでは、太陽電池101の発電量が減ると、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より小さくなるように働く。その結果、抵抗器115、抵抗器116で分割されてできるノード311の電位が低くなる。インバータ117の出力であるノード312の電位が上がり、インバータ118の出力であるノード313の電位が下がる。そのため、アナログスイッチング素子110は電流を減らし、アナログスイッチング素子111は電流を増やすよう働く。その結果、ノード315とノード322間の電圧は第一の一定電圧値となる。協調充電モードでは、太陽電池101の発電量が減ると、アナログスイッチング素子111は電流を増やすよう働くため、ACアダプタ出力電流が増える。別の言い方をすると、太陽光出力電流が減ると、ACアダプタ出力電流が増える。
以上により、太陽電池101が発電しており、商用交流電源102から電力が供給され、ACアダプタ104が接続されている場合で、USB機器106の要求電力が太陽電池101のみではまかないきれない場合は、協調充電モードとなり、ノード315とノード322間の電圧は第一の一定電圧値となる。
協調充電モードでは、太陽電池101が発電した電力の大半は、直流直流変換器103で変換され、USB機器106で消費される。USB機器106が消費する電力のうち、足りないものは、商用交流電源102から供給される。
協調充電モードでは、ノード315とノード322間の電圧が第二の一定電圧値より小さいので、抵抗器144、抵抗器145で分割されてできるノード331の電位が低くなる。そのため、インバータ146の出力であるノード332の電位はH(ハイ)となる。そのため、アナログスイッチング素子142はオフする。このとき、太陽電池101、アナログスイッチング素子142経由で鉛蓄電池141には充電されない。
次に、晴天第一モードに関し説明する。晴天第一モードでは、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より大きいので、抵抗器115、抵抗器116で分割されてできるノード311の電位が高くなる。そのため、インバータ117の出力であるノード312の電位はL(ロー)となる。そして、インバータ118の出力であるノード313の電位はH(ハイ)となる。そのため、アナログスイッチング素子110はオン、アナログスイッチング素子111はオフする。この状態で、商用交流電源102からACアダプタ104経由で、USB機器106に充電されない。一方、太陽電池101、直流直流変換器103経由ではUSB機器106には充電される。尚、インバータ117、インバータ118へは、ノード316から整流用ダイオード119経由で、電流が供給される。
晴天第一モードでは、ノード315とノード322間の電圧が第二の一定電圧値より小さいので、抵抗器144、抵抗器145で分割されてできるノード331の電位が低くなる。そのため、インバータ146の出力であるノード332の電位はH(ハイ)となる。そのため、アナログスイッチング素子142はオフする。このとき、太陽電池101、アナログスイッチング素子142経由で鉛蓄電池141には充電されない。
次に、晴天余剰充電第一モードに関し説明する。晴天余剰充電第一モードでは、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より大きいので、抵抗器115、抵抗器116で分割されてできるノード311の電位が高くなる。そのため、インバータ117の出力であるノード312の電位はL(ロー)となる。そして、インバータ118の出力であるノード313の電位はH(ハイ)となる。そのため、アナログスイッチング素子110はオン、アナログスイッチング素子111はオフする。この状態で、商用交流電源102からACアダプタ104経由で、USB機器106に充電されない。一方、太陽電池101、直流直流変換器103経由ではUSB機器106には充電される。尚、インバータ117、インバータ118へは、ノード316から整流用ダイオード119経由で、電流が供給される。
晴天余剰充電第一モードでは、鉛蓄電池の両端の電圧すなわちノード315、ノード338間の電圧が低い場合、以下のように動作する。太陽電池101の発電量が増えると、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より大きくなるように働く。その結果、抵抗器144、抵抗器145で分割されてできるノード331の電位が高くなる。そして、インバータ146の出力であるノード332の電位が下がる。そのため、アナログスイッチング素子142は電流を増やすよう働く。その結果、ノード315とノード322間の電圧は第二の一定電圧値となる。
晴天余剰充電第一モードでは、鉛蓄電池の両端の電圧すなわちノード315、ノード338間の電圧が低い場合、以下のように動作する。太陽電池101の発電量が減ると、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より小さくなるように働く。その結果、抵抗器144、抵抗器145で分割されてできるノード331の電位が低くなる。インバータ146の出力であるノード332の電位が上がる。そのため、アナログスイッチング素子142は電流を減らすよう働く。その結果、ノード315とノード322間の電圧は第二の一定電圧値となる。
鉛蓄電池の両端の電圧すなわちノード315、ノード338間の電圧、ノード315、ノード337間の電圧が小さい場合、抵抗器147、抵抗器148で分割されてできるノード333の電位が低くなる。インバータ149の出力であるノード334の電位が上がり、インバータ150の出力であるノード335の電位がL(ロー)になる。そのため、アナログスイッチング素子143はオンする。
鉛蓄電池の両端の電圧すなわちノード315、ノード338間の電圧、ノード315、ノード337間の電圧が大きい場合、抵抗器147、抵抗器148で分割されてできるノード333の電位が高くなる。インバータ149の出力であるノード334の電位が下がり、インバータ150の出力であるノード335の電位がH(ハイ)になる。そのため、アナログスイッチング素子143はオフする。
上記制御により、鉛蓄電池の両端の電圧すなわちノード315、ノード338間の電圧は、鉛蓄電池の充電完了電圧である第三の一定電圧値を超えないように制御される。晴天余剰充電第一モードでは、鉛蓄電池の両端の電圧すなわちノード315、ノード338間の電圧が第三の一定電圧値に到達すると、アナログスイッチング素子143がオフし、アナログスイッチング素子142の状態にかかわらず、鉛蓄電池141が充電されない。この状態になると、USB機器106、鉛蓄電池141で電力が消費されても電流が余る、晴天余剰充電第二モードになる。第三の一定電圧値は、例えば13.8V(ボルト)である。
晴天余剰充電第一モードでは、太陽電池101が発電した電力の大半は、直流直流変換器103で変換され、USB機器106で消費されるか、鉛蓄電池141に充電される。晴天余剰充電第一モードでは、太陽電池101が発電した電力が、USB機器106で優先的に消費され、その残りが、鉛蓄電池141に充電される。
次に、晴天余剰充電第二モードに関し説明する。晴天余剰充電第二モードでは、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より大きいので、抵抗器115、抵抗器116で分割されてできるノード311の電位が高くなる。そのため、インバータ117の出力であるノード312の電位はL(ロー)となる。そして、インバータ118の出力であるノード313の電位はH(ハイ)となる。そのため、アナログスイッチング素子110はオン、アナログスイッチング素子111はオフする。この状態で、商用交流電源102からACアダプタ104経由で、USB機器106に充電されない。一方、太陽電池101、直流直流変換器103経由ではUSB機器106には充電される。尚、インバータ117、インバータ118へは、ノード316から整流用ダイオード119経由で、電流が供給される。
ノード315とノード322間の電圧が第二の一定電圧値より大きいので、抵抗器144、抵抗器145で分割されてできるノード331の電位が高くなる。そのため、インバータ146の出力であるノード332の電位はL(ロー)となる。そのため、アナログスイッチング素子142はオンする。
しかし、鉛蓄電池の両端の電圧すなわちノード315、ノード338間の電圧、ノード315、ノード337間の電圧が大きい場合、抵抗器147、抵抗器148で分割されてできるノード333の電位が高くなる。インバータ149の出力であるノード334の電位が下がり、インバータ150の出力であるノード335の電位がH(ハイ)になる。そのため、アナログスイッチング素子143はオフする。晴天余剰充電第二モードになるのは、通常、鉛蓄電池141が満充電、すなわちノード315、ノード338間の電圧が第三の一定電圧値に到達してアナログスイッチング素子143がオフの場合、あるいは鉛蓄電池141が満充電に近く、ノード315、ノード338間の電圧が第三の一定電圧値付近で、アナログスイッチング素子143で電流が制限される場合である。
晴天余剰充電第二モードでは、太陽電池101が発電した電力の大半は、直流直流変換器103で変換され、USB機器106で消費されるか、あるいは鉛蓄電池141に充電される。晴天余剰充電第二モードでは、太陽電池101が発電した電力が、USB機器106で優先的に消費され、その残りが、鉛蓄電池141に充電され、USB機器106にも鉛蓄電池141にも必要な電力が十分供給されている状態である。
最後に、図7に示していないが、スタンドアロンモードについて説明する。スタンドアロンモードは、商用交流電源102から電力が供給されない、あるいはACアダプタ104が接続されていない場合である。スタンドアロンモードでは、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値になるので、抵抗器115、抵抗器116で分割されてできるノード311の電位が基準値近くになる。そのため、インバータ117の出力であるノード312の電位、インバータ118の出力であるノード313の電位はH(ハイ)でもL(ロー)でもない中間的な値となる。そのため、アナログスイッチング素子110は電流を制限しつつオンする。
スタンドアロンモードでは、太陽電池101の発電量が増えると、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より大きくなるように働く。その結果、抵抗器115、抵抗器116で分割されてできるノード311の電位が高くなる。そして、インバータ117の出力であるノード312の電位が下がり、インバータ118の出力であるノード313の電位が上がる。そのため、アナログスイッチング素子110は電流を増やすよう働く。その結果、ノード315とノード322間の電圧は第一の一定電圧値となる。
スタンドアロンモードでは、太陽電池101の発電量が減ると、ノード315とノード322間の電圧が第一の一定電圧値より小さくなるように働く。その結果、抵抗器115、抵抗器116で分割されてできるノード311の電位が低くなる。そして、インバータ117の出力であるノード312の電位が上がり、インバータ118の出力であるノード313の電位が下がる。そのため、アナログスイッチング素子110は電流を減らすよう働く。その結果、ノード315とノード322間の電圧は第一の一定電圧値となる。
以上により、太陽電池101が発電しており、商用交流電源102から電力が供給されない、あるいはACアダプタ104が接続されていない場合で、USB機器106の要求電力が太陽電池101のみではまかないきれない場合は、スタンドアロンモードとなり、ノード315とノード322間の電圧は第一の一定電圧値となる。USB機器106の要求電力が太陽電池101のみでまかないきれる場合、晴天第一モード以上となる。
スタンドアロンモードでは、ノード315とノード322間の電圧が第二の一定電圧値より小さいので、抵抗器144、抵抗器145で分割されてできるノード331の電位が低くなる。そのため、インバータ146の出力であるノード332の電位はH(ハイ)となる。そのため、アナログスイッチング素子142はオフする。このとき、太陽電池101、アナログスイッチング素子142経由で鉛蓄電池141には充電されない。
スタンドアロンモードでは、太陽電池101が発電した電力の大半は、直流直流変換器103で変換され、USB機器106で消費される。USB機器106が必要とする電力が全部は供給されていない状態である。
次に第2の実施の形態における使用方法について述べる。USB機器106に用いられる充電対象機器には、スマートフォンやタブレットなどが挙げられる。USB機器106に用いられる充電対象機器には、充電可能なときは、常に満充電に向けて充電し続ける。USB機器106に用いられる充電対象機器は、商用交流電源102から電力が供給される場合、図7に挙げたすべてのモードにおいて充電されるからである。充電される電力を供給するのは、太陽電池101または商用交流電源102またはその両方である。図7で挙げたすべてのモードにおいて常に太陽電池101または商用交流電源102またはその両方から充電される。ただし、太陽電池101が発電しておらず、しかも商用交流電源102から電力が供給されない場合は、USB機器106には充電されない。
図9の141は鉛蓄電池であり、停電や災害などの非常時に電力を使用する。停電や災害などの非常時は、手動で配線を組み替え、鉛蓄電池141からの電力で、USB機器、12V機器、100V機器などを利用する。USB機器を使用する際は、直流直流変換器を用いて5Vに変換し、充電する。尚、図9の太陽電池101を鉛蓄電池に置き換え、USBジャック105にUSBケーブルを接続することにより、106の位置のUSB機器を充電できる。また、100V機器を使用する際は、ACインバータを用意して用いる必要がある。
図9の協調充電システムは、商用交流電源102が得られない場合、太陽電池101からの電力のみでUSB機器106を充電するスタンドアロンモードを備える。そのため、日照が得られる昼間であれば、商用交流電源102が得られない場合でもUSB機器106を充電することができる。しかし、日照が得られない夜間に停電や災害などが発生した場合は、スタンドアロンモードではUSB機器106に充電することができない。そのため、夜間に停電や災害などが発生した場合は、手動で組み換え、鉛蓄電池141に蓄えられた電力を使用する。
141の位置に鉛蓄電池を接続し、余剰電力がある場合にのみ充電するシステムは、通常の12Vの鉛蓄電池を用いた独立電源システムと、以下の点で異なる。
1.通常の12Vの鉛蓄電池を用いた独立電源システムでは、電力が足りない場合、鉛蓄電池から供給されるが、本発明のシステムでは、商用交流電源から供給される。
2.通常の12Vの鉛蓄電池を用いた独立電源システムでは、太陽電池で発電した電力は、いったん12V等のバッテリーの電圧部に接続される。そのため、そこから直流直流変換される場合、12Vから直流直流変換される。本発明のシステムでは、直流直流変換器103にはもっと大きい電圧から直流直流変換できる。
上記1により、通常の12Vの鉛蓄電池を用いた独立電源システムでは、鉛蓄電池の充放電が頻発し、鉛蓄電池の寿命が短くなることにより、費用、ランニングコストがかかる。本発明のシステムでは、鉛蓄電池141は頻繁に充放電を繰り返すことはなく、寿命が長くなり、費用(ランニングコストコスト)が安くなる。上記2により電力利用効率が良くなる。なぜなら、太陽電池から12V等のバッテリーの電圧部の電圧に降下せずに直流直流変換できるからである。
鉛蓄電池は、電力的に空の状態で長期間保存すると、劣化する。鉛蓄電池は、常に満充電付近の状態にしておくと長く使える。第1の実施の形態と異なり、第2の実施の形態では、鉛蓄電池141を用いるため、鉛蓄電池を満充電の状態にしておくため、晴天余剰第一モード、晴天余剰第二モードになりやすいようにするのがよい。そのためには、太陽電池101を大きなものしておくのがよい。第2の実施の形態における太陽電池101は、第1の実施の形態における太陽電池101より大きなものにする必要がある。
本発明により、主として蓄電池の寿命を延ばすことによる、蓄電池の費用(ランニングコスト)を抑えた充電システムを提供する。

家庭用充電システムに適する。
101 太陽電池
102 商用交流電源
103、107 直流直流変換器
104 ACアダプタ
105、108 USBジャック
106、109 USB機器(充電対象機器)
110、123 アナログスイッチング素子(双方向制限)
111 アナログスイッチング素子(単方向制限)
112、113、114,124、125、126 キャパシタ(コンデンサ)
115、116、127、128 抵抗器
117、118、129 インバータ
119、120 整流用ダイオード
121、122、130 電流計

311、312、313、314、315、316、317、318、319、320,321、322、324 ノード

501 第一の制御回路
502 第二の制御回路

201、202、203 PMOS電界効果トランジスタ
401、402、403、404、405、406 ノード

211 NMOS電界効果トランジスタ
212 抵抗器
411、412、413、414 ノード

221 直流直流変換器機能を有する集積回路部品
222、223 キャパシタ(コンデンサ)
224 抵抗器
421、422、423 ノード

231 USBジャック
232 抵抗器
431、432 ノード

611 スイッチング素子
612 インダクタ(コイル)
613 整流用ダイオード

141 鉛蓄電池
142 アナログスイッチング素子(双方向制限)
143 アナログスイッチング素子(単方向制限)
144、145、147、148 抵抗器
146、149、150 インバータ
151 電流計

503 第二の制御回路

Claims (4)

  1. 第一の制御回路、第二の制御回路を持ち、
    前記第一の制御回路は、第一の電圧判定回路、第一の直流直流変換器、第一のアナログスイッチ、第三のアナログスイッチを持ち、
    前記第一の電圧判定回路は、前記第一の直流直流変換器の入力ノードの電圧を判定し、前記第一のアナログスイッチは、前記第一の直流直流変換器の出力ノードと前記第一の充電ノードの間に接続され、前記第三のアナログスイッチは、第三のノードと第一の充電ノードの間に接続され、前記第一の電圧判定回路は、前記第一の直流直流変換器の入力ノードの電圧が、第一の一定電圧値より大きいと判断した場合、前記第一のアナログスイッチをオンするように働き前記第三のアナログスイッチをオフするように働き、前記第一の直流直流変換器の入力ノードの電圧が、前記第一の一定電圧値より小さいと判断した場合、前記第一のアナログスイッチをオフし前記第三のアナログスイッチをオンするように働き、
    前記第二の制御回路は、第二の電圧判定回路、第二のアナログスイッチを持ち、
    前記第二の電圧判定回路は、第二の入力ノードの電圧を判定し、前記第二の入力ノードの入力ノードの電圧が、第二の一定電圧値より大きいと判断した場合、前記第二のアナログスイッチをオンするように働き、
    前記第二の一定電圧値は前記第一の一定電圧値より大きく
    前記第一の直流直流変換器の入力ノードが前記第一の一定電圧値より小さい場合、前記第三のノードからの供給電流により前記第一の充電ノードに電流を供給し、前記第二の充電ノードに電流は供給されず、
    前記第一の直流直流変換器の入力ノードが前記第一の一定電圧値と等しい場合、前記第三のノードからの供給電流と前記第一の直流直流変換器の入力ノードからの供給電流により前記第一の充電ノードに電流を供給し、前記第二の充電ノードに電流は供給されず、
    前記第一の直流直流変換器の入力ノードが前記第一の一定電圧値より大きく前記第二の一定電圧値より小さい場合、前記第一の直流直流変換器の入力ノードからの供給電流により前記第一の充電ノードに電流を供給し、前記第三のノードからの供給電流では、前記第一の充電ノードに電流を供給せず、前記第二の充電ノードに電流は供給されず、
    前記第一の直流直流変換器の入力ノードが第二の一定電圧値と等しい場合および、前記第一の直流直流変換器の入力ノードが前記第二の一定電圧値より大きい場合、前記第一の直流直流変換器の入力ノードからの供給電流により前記第一の充電ノードに電流を供給し、前記第三のノードからの供給電流では、前記第一の充電ノードに電流を供給せず、また、前記第二の充電ノードに電流が供給される
    ことを特徴とする充電システム。
  2. 前記第一のアナログスイッチは、お互いにソースを逆向きに接続した電界効果トランジスタを直列接続したものであり、前記第二のアナログスイッチは、お互いにソースを逆向きに接続した電界効果トランジスタを直列接続したものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の充電システム。
  3. 前記第一の制御回路は、さらに、第一のキャパシタ、第三のキャパシタ、第五のキャパシタを持ち、
    前記第二の制御回路は、さらに、第二の直流直流変換器、第四のキャパシタ、第六のキャパシタを持ち、
    前記第一のキャパシタは、前記第一の直流直流変換器の入力ノードに接続され、前記第三のキャパシタは、前記第一の直流直流変換器の出力ノードに接続され、前記第五のキャパシタは第一の充電ノードに接続され、
    前記第四のキャパシタは、前記第二の直流直流変換器の出力ノードに接続され、前記第六のキャパシタは第二の充電ノードに接続される
    ことを特徴とする請求項2に記載の充電システム。
  4. 前記第一の直流直流変換器の入力ノードは、太陽電池に接続され、前記第三のノードにはACアダプタが接続可能であり、前記第一の充電ノードには第一の充電対象装置が接続され、前記第二の充電ノードには第二の充電対象装置が接続され、
    前記第一の充電対象装置が前記第二の充電対象装置より優先的に充電され、
    前記第一の充電対象装置が充電を必要とする状態で接続されていて、かつ、ACアダプタが接続されていて商用電源と電気的につながっているときは、前記太陽電池または前記ACアダプタまたはその両方からの電流により第一の充電対象装置が充電され、
    前記第一の充電対象装置が充電を必要とする状態で接続されていて、かつ、ACアダプタが接続されていないか商用電源とつながっておらず、前記太陽電池が発電しているときは、前記太陽電池により前記第一の充電対象装置が充電される
    ことを特徴とする請求項3に記載の充電システム。



JP2020196429A 2020-05-06 2020-11-26 協調充電システム Pending JP2021180604A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020081646 2020-05-06
JP2020081646 2020-05-06

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021180604A true JP2021180604A (ja) 2021-11-18

Family

ID=78510639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020196429A Pending JP2021180604A (ja) 2020-05-06 2020-11-26 協調充電システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021180604A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7476987B2 (en) Stand-alone wind turbine system, apparatus, and method suitable for operating the same
US8994217B2 (en) Energy storage system
JP4898343B2 (ja) 電源装置
US9722435B2 (en) Battery charge balancing device and battery charge balancing system
KR101203842B1 (ko) 에너지 관리장치의 제어방법
JP4641507B2 (ja) 給電システム
US20050112420A1 (en) Power supply device
CN103154851A (zh) 使用多个电源向电子设备供电
JP2002199614A (ja) 太陽光電力充電装置
JP2012161190A (ja) 太陽光発電システム
JP2013161139A (ja) 電力供給システムおよび電源装置
WO2014097554A1 (ja) 電力送出システム
JP2014079079A (ja) 電源装置、蓄電装置、電動車両および電力システム
JP4564940B2 (ja) 電子機器並びに該電子機器に用いられる電池パック及び負荷装置
US8384356B2 (en) Self contained power source
US20190322180A1 (en) Power supply system with hydrogen fuel cell
US9086461B2 (en) Circuit for measuring voltage of battery and power storage system using the same
JP6018097B2 (ja) バックアップ電源装置
JP2003289629A (ja) 蓄電装置の電圧均等化装置及び該装置を備えた電力貯蔵システム
CN112204804A (zh) 用于液流电池的电池管理架构
JP3798278B2 (ja) 電力供給システムにおける余剰電力制御方法
Islam et al. An efficient smart solar charge controller for standalone energy systems
JP2021180604A (ja) 協調充電システム
CN107134847B (zh) 一种宽输入模块式直流不间断电源系统
JP4977805B1 (ja) 独立型電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20201127