JP2021180462A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】動き量の異なる動体を含む画像中の動きブレ量を適正に調整可能とする。【解決手段】画像処理部12は、撮像画像上の領域を選択する領域選択部12Aと、撮像画像上の領域の被写体の動きブレ量を取得する動きブレ量取得部12Bと、領域選択部12Aにより選択された選択領域の被写体の動きブレ量に基づいて、選択領域の露光時間を制御する露光時間制御部12Cとを備える。【選択図】 図2

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
デジタルカメラなどの撮像装置を用いた画像表現として、長時間露光によって動体を滑らかにブレさせることによって被写体の動きを幻想的に表現する手法(以下、動きブレ強調撮影と言うことがある)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−200097号公報
本発明が解決しようとする課題は、動き量の異なる動体を含む画像中の動きブレ量を適正に調整可能とすることである。
本発明の1つの態様による画像処理装置は、撮像画像上の領域を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された選択領域の被写体の動きブレ量を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された動きブレ量に基づいて、前記選択領域の露光時間を制御する制御手段とを備える。
第1実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図。 図1の画像処理部のソフトウェアにより実現される部分の構成例を示すブロック図。 ユーザが意図する構図の一例を示す図。 ユーザが意図する動きブレ強調画像の一例を示す図。 図3の構図での動きブレ強調領域の選択方法の一例を示す図。 図5の動きブレ強調領域の選択後の撮像画像の一例を示す図。 図6の撮像画像での動きブレ追加強調領域の選択方法の一例を示す図。 図1の撮像装置の動きブレ強調撮影時の動作を示すフローチャート。 第2実施形態に係る動きブレ強調領域の選択方法の一例を示す図。 第3実施形態に係る動きブレ強調領域の選択方法の一例を示す図。 第4実施形態に係る動きブレ強調領域の選択方法の一例を示す図。 第5実施形態に係る動きブレ強調画像の一例を示す図。 第6実施形態に係る動きブレ強調画像の一例を示す図。 第7実施形態に係る動きブレ強調画像の一例を示す図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態は本発明を限定するものではなく、また、実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。実施形態の構成は、本発明が適用される装置の仕様や各種条件(使用条件、使用環境等)によって適宜修正または変更され得る。本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されない。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。
図1に示す撮像装置1Aの各機能モジュールのうち、ソフトウェアにより実現される機能については、各機能モジュールの機能を提供するためのプログラムがROM(Read Only Memory)等のメモリに記憶される。そして、そのプログラムをRAM(Random Access Memory)に読み出してCPU(Central Processing Unit)が実行することにより実現される。ハードウェアにより実現される機能については、例えば、所定のコンパイラを用いることで、各機能モジュールの機能を実現するためのプログラムからFPGA上に自動的に専用回路を生成すればよい。FPGAとは、Field Programmable Gate Arrayの略である。また、FPGAと同様にしてゲートアレイ回路を形成し、ハードウェアとして実現するようにしてもよい。また、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現するようにしてもよい。なお、図1に示した機能ブロックの構成は一例であり、複数の機能ブロックが1つの機能ブロックを構成するようにしてもよいし、いずれかの機能ブロックが複数の機能を行うブロックに分かれてもよい。
図1において、撮像装置1Aは、撮像系11、画像処理部12、撮像系制御部13、表示系14および操作部15を備える。撮像部11は、結像光学系110、絞り111および固体撮像素子112を備える。なお、撮像系11は、結像光学系110、絞り111および固体撮像素子112以外にも、光学ローパスフィルタ、IR(Infrared Rays)カットフィルタ、ND(Neutral Density)フィルタなどを含んでもよい。光学ローパスフィルタは、空間周波数の高いテクスチャ成分を散乱させる。IRカットフィルタは、長波長の光を遮断する。NDフィルタ可視光の入射光量を減少させる。
撮像系11は、被写体を撮像する。結像光学系110は、被写体の像を固体撮像素子112に結像する。結像光学系110は、図1では、1枚のレンズのみ示しているが、複数のレンズを備えてもよく、例えば、ズームレンズ、フォーカスレンズおよびぶれ補正レンズなどが含まれていてもよい。絞り111は、結像光学系110を通って固体撮像素子112に入射する光の量を調整する。固体撮像素子112は、領域ごとにゲインと露光時間を設定可能である。なお、領域は、1または複数の画素を含むことができる。
画像処理部12は、固体撮像素子112から送られた画像信号をA/D変換してデジタルデータに変換した後、デモザイキング処理、ホワイトバランス処理、ガンマ処理などを含む信号処理を行ってデジタル画像を生成する。
また、画像処理部12は、撮像系11の制御に用いられる評価値を、画像信号の強度およびコントラストを基に所定の計算式で算出する。さらに、画像処理部12は、デジタル画像の領域ごとの被写体の動きブレ量を算出する。動きブレ量は、撮像画像上の動体の動きブレの大きさを表す量である。動きブレは、撮像画像上の動体の動きの軌跡を示すことができる。
撮像系制御部13は、ズームおよびフォーカスのための結像光学系110を駆動したり、絞り111の開口径を制御したり、固体撮像素子112の領域ごとのゲインおよび露光時間を制御したりする。撮像系制御部13は。不図示の光学ローパスフィルタ、IRカットフィルタおよびNDフィルタの挿抜制御を行ってもよい。
このとき、撮像系制御部13は、画像処理部12がデジタル画像から算出した領域ごとの評価値に基づいて、撮像系11を制御する。
また、撮像系制御部13は、画像処理部12がデジタル画像から算出した領域ごとの被写体の動きブレ量に基づいて、撮像系11を制御する。
表示系14は、画像処理部12で生成されたデジタル画像を表示する。表示系14は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶または有機EL(Electro Luminescence)などで構成されたディスプレイである。表示系14は、タッチスクリーンまたはタッチパネルであってもよい。表示系14は、デジタル画像の他に、現在の撮影条件(絞り、ゲインおよび露光時間)を表示したり、測距枠および測光枠を重畳表示したりする。また、表示系14は、動きブレ強調領域の枠を重畳表示する。
操作部15は、ユーザからの指示を入力する。操作部15は、例えば、ボタン、モードダイヤルまたは表示系14に付随するタッチパネルなどである。また、操作部15は、領域ごとの測光枠を設定したり、動きブレ量を強調する領域を選択するための操作環境をユーザに提供する。
図2は、図1の画像処理部のソフトウェアにより実現される部分の構成例を示すブロック図である。
図2において、画像処理部12は、プロセッサ120、主記憶部121および補助記憶部122を備える。プロセッサ120、主記憶部121および補助記憶部122は、内部バス123を介して相互に接続されている。主記憶部121および補助記憶部122は、プロセッサ120からアクセス可能である。
プロセッサ120は、画像処理部12全体の動作制御を司るハードウェアである。プロセッサ120は、CPUであってもよいし、GPU(Graphics Processing Unit)であってもよい。プロセッサ120は、シングルコアプロセッサであってもよいし、マルチコアプロセッサであってもよい。プロセッサ120は、処理の一部を行うアクセラレータなどのハードウェア回路(例えば、FPGAまたはASIC)を備えてもよい。プロセッサ120は、ニューラルネットワークとして動作してもよい。
主記憶部121は、例えば、SRAMまたはDRAMなどの半導体メモリから構成することができる。主記憶部121には、プロセッサ120が実行中のプログラムを格納したり、プロセッサ120がプログラムを実行するためのワークエリアを設けたりすることができる。
補助記憶部122は、大容量の記憶容量を備える記憶デバイスであり、例えば、ハードディスク装置またはSSD(Solid State Drive)である。補助記憶部122は、各種プログラムの実行ファイルやプログラムの実行に用いられるデータを保持することができる。プロセッサ120が実行するプログラムは、撮像装置1Aにインストール可能なソフトウェアであってもよいし、撮像装置1Aにファームウェアとして組み込まれていてもよい。
プロセッサ120は、主記憶部121にプログラムを読み出して実行することにより、領域選択部12A、動きブレ量取得部12B、露光時間制御部12Cおよび信号強度補正部12Dの機能を実現することができる。
領域選択部12Aは、撮像画像上の領域を選択する。なお、領域選択部12Aは、撮像画像上でのユーザの領域指定に基づいて撮像画像上の領域を選択することができる。あるいは、領域選択部12Aは、例えば、セマンテックセグメンテーションの手法に基づいて撮像画像上の領域を選択するようにしてもよい。例えば、ユーザが、川と言うキーワードを入力すると、領域選択部12Aは、セマンテックセグメンテーションの手法に基づいて撮像画像上の川の領域を検出し、その検出した川の領域を選択するようにしてもよい。このとき、セマンテックセグメンテーションの手法に基づく領域の選択結果をユーザに提示し、その選択結果がユーザの意図に合っているかどうかをユーザが確認できるようにしてもよい。
動きブレ量取得部12Bは、撮像画像上の領域の被写体の動きブレ量を取得する。動きブレ量取得部12Bは、撮像画像上の領域の被写体の動きブレ量を計算で求めるようにしてもよいし、ユーザが指定した動きブレ量を取得可能としてもよい。例えば、ユーザは、表示系14に表示されたスルー画像を参照し、そのスルー画像上の領域ごとに被写体の動きブレ量を指定することができる。このとき、領域ごとの被写体の動きブレ量は、ユーザの意図に応じてユーザが外部から自由に増減可能である。
露光時間制御部12Cは、領域選択部12Aにより選択された選択領域の被写体の動きブレ量に基づいて、その選択領域の露光時間を制御する。信号強度補正部12Dは、露光時間制御部12Cにより露光時間が制御された領域の信号強度を補正する。
なお、領域選択部12A、動きブレ量取得部12B、露光時間制御部12Cおよび信号強度補正部12Dの機能を実現するプログラムの実行は、複数のプロセッサやコンピュータに分担させてもよい。プロセッサ120は、領域選択部12A、動きブレ量取得部12B、露光時間制御部12Cおよび信号強度補正部12Dの機能を実現するプログラムの全部または一部の実行を、ネットワークを介してクラウドコンピュータなどに指示してもよい。そして、プロセッサ120は、ネットワークを介して指示したプログラムの実行結果を受け取るようにしてもよい。
第1実施形態では、露光時間制御部12Cは、領域選択部12Aにより選択された選択領域の被写体の動きブレ量が第1閾値以上になるように選択領域の露光時間を制御することで、動きブレ強調撮影を実現することができる。また、露光時間制御部12Cは、ユーザにより指定された領域ごとの動きブレ量が得られるように露光時間を制御することで、ユーザの意図通りの動きブレが反映された画像を生成することができる。
以下、図1の撮像装置1Aを用いた動きブレ強調撮影の設定方法について具体的に説明する。なお、撮像装置1Aは、動きブレ強調表示を常時行うようにしてもよいし、操作部15に付随するモードダイヤルなどでユーザから選択されたときのみに動きブレ強調撮影を行うようにしてもよい。モードダイヤルには、動きブレ強調撮影モード以外に、一般的な撮影モードとして、オートモード、絞り優先モード、露光時間優先モード、ゲイン優先モードおよびマニュアルモードなどを用意してもよい。以下の説明では、撮像装置1Aの起動時はオートモードに設定されており、ユーザからのモードダイヤル操作によって動きブレ強調撮影モードに移行する場合を例にとる。
図3は、ユーザが意図する構図の一例を示す図、図4は、ユーザが意図する動きブレ強調画像の一例を示す図である。
図3において、ユーザが意図する構図G1では、川H1を流れる花びらH2が想定されているものとする。
そして、ユーザは、図4に示すように、図3の川H1を流れる全ての花びらH2をブレさせた花びら画像H3、H4が川画像H5上を流れるように表現された動きブレ強調画像G3を撮像するものとする。動きブレ強調画像G3では、川H1を流れる全ての花びらH2は全て所定値以上の動きブレ量となっている。
図5は、図3の構図での動きブレ強調領域の選択方法の一例を示す図である。
図5において、ユーザは、図3の構図G1に対応するスルー画像をタッチパネルTPに表示させる。そして、ユーザは、モードダイヤル操作によって動きブレ強調撮影モードに移行させる。
動きブレ強調撮影モードでは、「動きブレを強調する領域を選択してください」というメッセージB1と、選択終了ボタンB2がタッチパネルTP上に表示される。ユーザは、動きブレを強調する領域をタッチパネルTP上で指定する。このとき、ユーザが指またはペンでタッチした領域、もしくはなぞった領域の枠R1が、図3の構図G1に対応するスルー画像上に重畳表示され、動きブレ強調領域として設定される。このとき、ユーザは、図3の構図G1の川H1を流れる全ての花びらH2をブレさせることを意図しているため、川H1が写っている全ての領域をタッチパネルTP上で指定する。
ここで、ユーザが指またはペンで囲んだ範囲に内包される領域が、全て動きブレ強調領域として選択されるようにしてもよい。また、選択された領域の枠R1は領域ごとに全て表示してもよいし、選択領域同士が隣接している場合は境界の枠を非表示にして、被写体を見やすくしてもよい。図5の例では、タッチパネルTPを想定した説明を行ったが、タッチパネルTPの代わりに物理構造として十字キーなどを備え、十字キーで移動させた範囲が動きブレ強調領域として選択されるようにしてもよい。あるいは、スルー画像上にアンカーポイントを表示させ、そのアンカーポイントの追加、削除および移動を可能とすることで、ユーザが意図する領域をスルー画像上で指定できるようにしてもよい。
そして、ユーザが枠R1で川H1が写っている全ての領域を指定すると、図1の画像処理部12は、枠R1内の領域の被写体の動きブレ量が第1閾値以上になるように露光時間を制御する。そして、撮像系制御部13は、画像処理部12で制御される露光時間に基づいて、撮像系11を制御することで、動きブレ強調画像が撮像される。このとき、枠R1内の領域では、露光時間は等しくなる。
図6は、図5の動きブレ強調領域の選択後の撮像画像の一例を示す図である。
図6において、花びら画像H3の撮像位置の川H1の流れよりも、花びら画像H2Aの撮像位置の川H1の流れの方が部分的に遅いものとする。このとき、図5の枠R1内の全ての領域で露光時間が等しいと、花びら画像H3と同等のブレ量が得られない花びら画像H2Aが写った動きブレ強調画像G2が撮像される。このため、図5の枠R1内の全ての領域で露光時間が等しいと、ユーザが意図する図4の動きブレ強調画像G3が得られない。このとき、ユーザは、動きブレ強調画像G2を参照し、ユーザが意図する動きブレ強調画像G3が得られてないと判断すると、動きブレを追加強調する領域をタッチパネルTP上で指定する。そして、ユーザは、ユーザが意図する動きブレ強調画像G3が得られるように、動きブレを追加強調する領域の動きブレ量を指定する。
図7は、図6の撮像画像での動きブレ追加強調領域の選択方法の一例を示す図である。
図7において、ユーザが動きブレを追加強調する領域をタッチパネルTP上で指定すると、その追加強調する領域は、太い枠R2、R3で強調表示される。このとき、ユーザは、ユーザが意図する動きブレ強調画像G3が得られるようにするため、川の流れが部分的に遅く、花びらのブレ量が少ない領域を選択する。強調表示の方法は、ユーザ自身が指定した領域を認識できればどのような方式でも構わない。例えば、選択領域の枠の表示色を、非選択領域の枠の色と異なる色としてもよいし、選択領域の枠のみ破線で表示するなどの方法でもよい。
また、動きブレ強調画像G2に対応するスルー画像の外側に動きブレ量を変更するためのスクロールバーB3が表示される。このとき、ユーザは、スクロールバーB3をドラッグすることで、ユーザが指定した領域の動きブレ量を変更できる。ここに示したスクロールバーB3はインターフェースの一例であり、選択領域の動きブレ量を変更できれば他のインターフェースでも構わない。例えば、ユーザが追加強調する領域を指定した後、物理的に設けられたダイヤルを回し、回す方向と回した量で動きブレ量を変更するようにしてもよい。もしくは、タッチパネルTPに表示するスクロールバーをダイヤル形状にしてもよい。画像処理部12は、追加強調する領域の変更後の動きブレ量に必要な露光時間を算出し、撮像系制御部13は、その露光時間を撮像素子112に設定する。
なお、各枠R2、R3で示される領域ごとに異なる動きブレ量を設定できるようにしてもよい。このとき、画像処理部12は、枠R1で示される領域では、動きブレ量が第1閾値以上になるように露光時間を制御する。また、画像処理部12は、枠R2で示される領域では、動きブレ量が第2閾値以上になるように露光時間を制御する。さらに、画像処理部12は、枠R3で示される領域では、動きブレ量が第3閾値以上になるように露光時間を制御する。
図8は、図1の撮像装置の動きブレ強調撮影時の動作を示すフローチャートである。なお、フローチャートで示される一連の処理は、図2のプロセッサ120が補助記憶部122に格納されている制御プログラムを主記憶部121に読み込み、実行することにより行われる。あるいは、フローチャートにおけるステップの一部または全部の機能をASICや電子回路等のハードウェアで実現してもよい。この場合、図8に示すフローチャートにおける各ブロックは、ハードウェアブロックと見做すことができる。なお、複数のブロックをまとめて1つのハードウェアブロックとして構成してもよく、1つのブロックを複数のハードウェアブロックとして構成してもよい。
図8のS1において、ユーザがカメラを起動すると、S2に移り、図1の撮像装置1Aは、オートモードでの撮影を開始する。オートモードでは、撮像素子112で撮像される画像の各領域がそれぞれ適正露出となるように、絞り値Av、露光時間TvおよびゲインSvが領域ごとに自動で設定される。
撮像装置1Aは、一つの結像光学系110を用いて構成される。このため、固体撮像素子112の各領域に対して一通りの絞り値Avをとることしかできない。この場合、固体撮像素子112のn(nは自然数)個のすべての領域おいて、以下の(1)式が成立する範囲の絞り値Avを採用すればよい。
Av=Bvm+Svm−Tvm ・・・(1)
ただし、Tvmは、m(m=1〜n)番目の領域における露光時間、Svmは、m番目の領域におけるゲイン、Bvmは、被写体の輝度である。
次に、S3において、ユーザは、モードダイヤルを用いて動きブレ強調撮影モードを選択する。このとき、撮像系制御部13は、動きブレ強調撮影モードにおける撮影条件の初期値として、オートモードで自動設定された撮影条件を継続して適用する。そして、S4において、表示系14は、オートモードで自動設定された撮影条件が適用された領域別AE(Automatic Exposure)のスルー画像をタッチパネルTPに表示する。
次に、S5において、表示系14は、図5に示すように、ユーザへ動きブレを強調する領域を選択するよう促すメッセージB1をタッチパネルTP上に表示する。このとき、表示系14は、表示するメッセージを目立たせることを優先して、スルー画像に一時的に重畳表示するようにしてもよい。あるいは、表示系14は、スルー画像の見やすさを優先するために、スルー画像の外側にメッセージを表示させ続けるようにしてもよい。さらに、表示系14は、動きブレを強調する領域の選択が終わったことを検出するために、ユーザがタッチすることが可能な選択終了ボタンB2をスルー画像の外側に重畳表示する。
次に、S6において、ユーザは、タッチパネルTPを操作し、動きブレを強調する領域を指定する。表示系14は、動きブレを強調する領域が指定されると、動きブレを強調する領域を囲む枠R1をスルー画像上に重畳表示する。
次に、S7において、表示系14は、選択終了ボタンB2がタッチされたかどうかを判断する。そして、選択終了ボタンB2がタッチされていない場合は、S6の処理に戻り、選択終了ボタンB2がタッチされた場合は、S8に移る。
次に、S8において、画像処理部12は、スルー画像上の選択された領域ごとに被写体の動き量を検出する。この動き量は、例えば、動きベクトルの絶対値などで定義することができる。動きベクトルの検出には、例えば、ブロックマッチング手法などを利用することができる。
ブロックマッチングに用いるサブブロックのサイズは、固体撮像素子112が個別に露光制御可能な領域のサイズと異なってもよく、精度を向上させるためにサブブロックのサイズをさらに小さいものにしてもよい。サブブロックサイズが小さいほど演算量が増えるため、撮像装置1Aに要求される連写速度およびフレームレートに対して、演算が間に合う範囲で小さくすることが望ましい。固体撮像素子112の個別領域のサイズに対してサブブロックサイズを小さくした場合、領域ごとの動きベクトルの代表値として、領域内に含まれる各サブブロックの動きベクトルの絶対値の平均値を採用してもよいし、最小値を採用してもよい。もしくは、領域内のベクトル絶対値の分布に所定値以上の偏りがある場合、各サブブロックの動きベクトルの中央値を採用するようにしてもよい。
次に、S9において、画像処理部12は、スルー画像上の選択された各領域の被写体の動きブレ量を算出する。動きブレ量は、例えば、選択領域の被写体の動き量と露光時間との積で与えることができる。動きブレ量は、これ以外の計算式を用いて算出してもよく、長時間露光後の画像における領域ごとの動きブレの量が相対比較できる値であれば、どのような計算式で求めても構わない。例えば、領域ごとの露光時間Tvを動きベクトルの絶対値と足し合わせた値を動きブレ量と定義してもよい。この時点では、露光時間は、オートモードで設定された値が各領域に反映されている状態のため、動きブレ量は、領域ごとに異なった値になっている。
さらに、画像処理部12は、選択領域の被写体の動きブレ量が所定値以上になるように露光時間を領域ごとに計算する。この所定値は、撮像装置1Aの設定でユーザが予め自由に選べるようにしてもよい。そして、撮像系制御部13は、画像処理部12にて算出された露光時間を固体撮像素子112に設定する。
次に、S10において、撮像系制御部13は、各領域の露出調整を行う。S9およびS15において、オートモードで適用される露光時間と異なる露光時間が一部の領域に設定されている。このため、撮像系制御部13は、露光時間が指定されている動きブレ強調領域では、ゲインと絞りを調整することで適正露出に設定し、動きブレ強調領域ではない領域では、露光時間とゲインと絞りを調整することで適正露出に設定する。これらの調整により、スルー画像の全ての領域が再び適正露出となる。
次に、S11において、ユーザは、スルー画像が意図通りの結果になっているかどうかを判断する。動きブレが少ないかもしくは動きブレが大きすぎる等、ユーザの意図通りの結果になっていない領域が残っていれば、ユーザは、S14に移り、該当領域の動きブレ量の再調整に進む。
S14において、ユーザは、動きブレ量が意図と異なる領域をタッチパネルTPで指定する。このとき、表示系14は、例えば、図7に示すように、タッチパネルTPで指定された追加強調する領域を太い枠R2、R3で強調表示する。
次に、S15において、ユーザは、スルー画像の外側に表示されているスクロールバーB3をドラッグすることで、ユーザが指定した領域の動きブレ量を変更する。画像処理部12は、動きブレ量が変更された領域について、その変更後の動きブレ量を得るために必要な露光時間を算出し、撮像系制御部13は、その露光時間を撮像素子112に設定する。その後、撮像系制御部13は、S10に戻り、各領域の露出調整を行うことで、撮像素子112の全ての領域が再び適正露出になる。
一方、S11において、ユーザは、スルー画像が意図通りの結果になっていると判断した場合、S12に移り、シャッターボタンを押下し本撮影を行う。例えば、S11におけるスルー画像として、図4の動きブレ強調画像G3が表示されている場合、ユーザは、スルー画像が意図通りの結果になっていると判断する。シャッターボタンは、物理ボタンでもよいし、タッチパネルTPで選択するボタンでも構わない。シャッターボタンが押下された際、その時点でスルー画像として表示されている画像を、そのまま撮影結果として保持するようにしてもよい。
次に、S13において、撮像装置1Aは、不図示の記録メディア、例えば、SDカードなどに撮影画像を記録する。
以上説明したように、上述した第1実施形態によれば、露光時間制御部は、選択領域の動きブレ量が所定値以上になるように選択領域の露光時間を制御することで、動きブレ強調撮影を実現することができる。さらに、露光時間制御部は、ユーザにより指定された動きブレ量が得られるように選択領域の露光時間を制御することで、ユーザの意図通りに動きブレが反映された画像を生成することができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態に係る撮像装置について説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成および機能については、その詳細な説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。第1実施形態では、動きブレを変更する複数の領域に共通の動きブレ量を設定したが、第2実施形態では、動きブレを変更する複数の領域に個別の動きブレ量を設定する。
図9は、第2実施形態に係る動きブレ強調領域の選択方法の一例を示す図である。なお、以下の説明では、図8のS14およびS15において、ユーザが2つ以上の領域を指定し、それぞれ異なる動きブレ量を設定する場合のインターフェースを例にとる。
図9(a)において、表示系14は、スルー画像の外側に「新規グループ作成」ボタンB4を表示し、初期グループとしてグループ1のボタンB5も表示する。さらに、表示系14は、スルー画像の下に動きブレ量を変更するためのスクロールバーB3も表示する。
現在がグループ1の領域を選択するフェーズであることをユーザに認識させるため、グループ1のボタンは、「新規グループ作成」ボタンB4に比べて太い枠、ないし色違いの枠で強調表示される。ユーザは、グループ1に設定したい領域をタッチし、タッチされた領域の枠R2が太線などで強調表示される。ユーザは、グループ1の領域を選択後、スクロールバーB3をドラッグし、枠R2で囲まれた領域の動きブレ量を設定する。
次に、ユーザは、2つ目のグループを作成するため、「新規グループ作成」ボタンB4をタッチする。「新規グループ作成」ボタンB4がタッチされると、表示系14は、図9(b)に示すように、「グループ2」のボタンB6を表示する。
現在がグループ2の領域を選択するフェーズであることをユーザに認識させるため、グループ2のボタンB6は、グループ1のボタンB5に比べて太い枠、ないし色違いの枠で強調表示される。ユーザは、グループ2に設定したい領域をタッチし、タッチされた領域の枠R4が太線などで強調表示される。ここで、グループの違いをユーザに認識させるため、グループ2の枠R4の強調表示方法は、グループ1の枠R2の強調表示方法と異なることが望ましい。ユーザは、グループ2の領域を選択後、スクロールバーB3をドラッグし、枠R4で囲まれた領域の動きブレ量を設定する。
3つ以上のグループを作成する場合、グループ2の作成手順を繰り返せばよい。複数のグループを一旦設定した後、グループに含まれる領域をさらに追加したい場合には、ユーザは、変更したいグループのボタンをタッチした後、追加したい領域をタッチすればよい。領域の一部を削除したい場合には、ユーザは、すでに選択済みの領域を再度タッチすればよい。
以上説明したように、上述した第2実施形態によれば、画像処理部12は、動きブレを変更する複数の領域に個別の動きブレ量を設定することにより、同一の動き量の被写体であっても、強制的に動きブレ量に差をつけることが可能になる。このため、より幻想的な画像を撮影することができ、多様なユーザの意図に簡易に対応することができる。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態に係る撮像装置について説明する。なお、第3実施形態において、第1実施形態と同様の構成および機能については、その詳細な説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。第2実施形態では、選択領域のグループを指定するために、グループのボタンを用いたが、第3実施形態では、選択領域のグループを指定するために、グループ分けされた選択領域を指定する。
図10は、第3実施形態に係る動きブレ強調領域の選択方法の一例を示す図である。
図10において、領域RA内に領域RBのグループが設定されているものとする。ここで、領域RBのグループを領域RAと区別するために、領域RBは、太い枠で囲まれている。領域RB以外の領域RAは、他のグループに属しているか、いずれのグループにも属していない領域である。
そして、ユーザは、領域RBを変更するものとする。このとき、ユーザは、領域RB内のいずれかの領域RCをタッチすると、表示系14は、タッチされた領域RCから領域RB以外の隣接する領域RD、REへ矢印を重畳表示する。ユーザは、この状態で矢印の先にある他の領域RDをタッチすると、タッチされた領域RDが領域RBのグループに追加される。このとき、領域RDが領域RBのグループに追加されたことをユーザに認識させるため、領域RDは、太い枠で囲まれる。
以上説明したように、上述した第3実施形態によれば、グループ分けされた選択領域の指定に基づいて選択領域を変更可能とすることにより、選択領域のグループを指定するために、スルー画像の外側にあるボタンをタッチする必要がなくなる。このため、ユーザは、注目領域から目を離すことなく、多数のグループが入り混じった境界線を変更する場合などに直感的に作業することが可能になる。
<第4実施形態>
以下、第4実施形態に係る撮像装置について説明する。なお、第4実施形態において、第1実施形態と同様の構成および機能については、その詳細な説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。第3実施形態では、グループ分けされた選択領域に追加可能な領域を矢印で示したが、第4実施形態では、グループ分けされた選択領域を指定すると、その後に指定される任意の領域を同一グループに追加できるようにする。
図11は、第4実施形態に係る動きブレ強調領域の選択方法の一例を示す図である。
図11において、領域RA内に領域RBのグループが設定されているものとする。ここで、領域RBのグループを領域RAと区別するために、領域RBは、太い枠で囲まれている。
そして、ユーザは、領域RBを変更するものとする。このとき、ユーザは、領域RB内のいずれかの領域をタッチすると、領域RBが選択状態となる。その後、ユーザは、領域RGをタッチしたり、領域RFをなぞったりすると、表示系14は、領域RF、RGを太い枠で囲み、領域RF、RGが領域RBのグループに追加される。
以上説明したように、上述した第4実施形態によれば、グループ分けされた選択領域を指定した後に新たに指定される任意の領域を同一グループに追加できるようにすることで、飛び地の領域を指定したり、多数の領域を一度に追加したりすることも容易になる。
<第5実施形態>
以下、第5実施形態に係る撮像装置について説明する。なお、第5実施形態において、第1実施形態と同様の構成および機能については、その詳細な説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。第1実施形態では、被写体の動き量に基づいて動きブレ量を決定したが、第5実施形態では、被写体の動き量によらずに動きブレ量を決定する。
図12は、第5実施形態に係る動きブレ強調画像の一例を示す図である。なお、図12(a)は、走る犬を水平方向に流し撮りした画像G4である。図12(b)は、複数の領域グループを作成する手法を用いて撮影した図12(a)の画像G4と同一構図の流し撮り画像G5である。
図12(b)において、画像G5では、被写体の犬より上部に2つの領域R11、R12が設定されている。なお、図12(b)では、領域R11を点線の枠で示し、領域R12を一点鎖線の枠で示した。ここで、領域R11、R12の動きブレ量は、領域R11、R12以外の領域の動きブレ量よりが大きくなるように設定した。この動きブレ量の設定により、流し撮りによって本来は均一な動きブレ量となる背景のうち、被写体の犬より上部の領域R11、R12でより大きな2種類の動きブレを起こさせることができる。このため、撮像装置1Aは、被写体の犬の速度をより強調した幻想的な画像を撮像することができる。
以上説明したように、上述した第5実施形態によれば、被写体の動き量によらずに動きブレ量を決定することにより、ユーザの多様な意図に応じた動きブレ強調撮影を実現することができ、ユーザに対して幅の広い表現手法を提供することが可能になる。
<第6実施形態>
以下、第6実施形態に係る撮像装置について説明する。なお、第6実施形態において、第1実施形態と同様の構成および機能については、その詳細な説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。第1実施形態では、動きブレ強調時の非選択領域では、画像処理部12は、オートモードで露出設定を行ったが、第6実施形態では、非選択領域の動きブレ量が、選択領域の動きブレ量の第1閾値未満の所定値以下になるように非選択領域の露光時間を算出する。また、画像処理部12は、非選択領域の露出量が適正値になるように非選択領域のゲインを制御し、非選択領域の露光時間が変更されても、非選択領域の適正露出が維持できるようにする。
このとき、画像処理部12は、ユーザが動きブレ強調領域として指定しなかった領域を「静止することを意図された領域」であるとみなし、その領域の動きブレ量が所定の値未満に収まるように露光時間を算出する。また、画像処理部12は、算出した露光時間に合わせて、適正露出に必要なゲインの値を算出し、撮像系制御部13に設定することにより、画像としての適正露出が保たれるようにする。撮像系制御部13は、画像処理部12にて算出された領域別の露光条件(露光時間およびゲイン)を撮像素子112に設定する。
図13は、第6実施形態に係る動きブレ強調画像の一例を示す図である。なお、図13(a)は、第1実施形態の手法を用いて撮影した画像G6を示し、図13(b)は、第6実施形態の手法を用いて撮影した図13(a)と同一シーンの画像G7である。
図13(a)の画像G6の領域H6では、局所的に風が吹くなどして木々が揺れているシーンが撮像されている。このようなシーンを第1実施形態の手法を用いて撮影すると、枠R1で囲まれた動きブレ強調領域ではない領域H6では、オートモードで算出された露光時間が適用される。
一方、枠R1で囲まれた動きブレ強調領域で長時間露光をしつつ適正露出を得るために、絞りは、小絞り側の値に設定されることが多い。このため、領域H6に適用されるオートモードの露光時間は木々の揺れの速度に対して十分に短く設定されない場合があり、領域H6では、動きブレを起こしたシーンが撮像される。
このように静止を意図する領域H6で動きブレが発生することをユーザが望まない場合、画像処理部12は、領域H6では、動きブレを起こさないよう露光時間を十分に短く設定する。これにより、図13(b)に示すように、撮像装置1Aは、動きブレ強調領域以外の領域では、ユーザの意図通りに動きブレのない画像G7を撮影することが可能になる。また、画像処理部12は、領域H6おいて、
一方、動きブレ強調領域以外の領域において、動きブレがないことに不自然さを感じるユーザの場合、第1実施形態の手法を用いることにより、ある程度自然な動きブレを残すことが可能になる。
以上説明したように、上述した第6実施形態によれば、撮像装置1Aは、動きブレ強調時の非選択領域では、ユーザが静止を意図した領域とみなし、動きブレのない画像を撮影することが可能になる。このため、ユーザが静止を意図した領域を指定することなく、ユーザが静止を意図した領域での動きブレのない画像を撮像することができ、ユーザの作業量の増大を抑制しつつ、ユーザの多様な意図に対応した幅の広い表現手法を提供することが可能になる。
<第7実施形態>
以下、第7実施形態に係る撮像装置について説明する。なお、第7実施形態において、第1実施形態と同様の構成および機能については、その詳細な説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。第1実施形態では、動きブレ量が所定値以上になるよう露光時間を制御したが、第7実施形態では、動きブレ量が所定の範囲内に収まるように露光時間を制御する。
図14は、第7実施形態に係る動きブレ強調画像の一例を示す図である。なお、図14(a)および図14(b)では、どちらも雲の動きを表現することを意図している。図14(a)は、雲の動き量に基づいて動きブレ強調撮影を行った撮影画像G8である。図14(b)は、雲の動きブレ量が所定の範囲内に収まるように動きブレ強調撮影を行った図14(a)と同一シーンの撮影画像G9である。
図14(a)において、多くの場合、雲は全天で均一な動き量であることはない。このため、雲の動き量に基づいて長時間露光を行うと、場所によって動きブレ量が異なる雲画像H8が撮像された画像G8が得られる。
一方、図14(b)において、雲の動きブレ量が所定の範囲内に収まるように動きブレ強調撮影を行うと、雲の動きブレ量が均一化されるように領域別の露光時間が設定される。このため、領域ごとに雲の動き量が異なる場合においても、動きブレ量が均一化された雲画像H9が撮像された画像G9が得られる。
なお、動きブレ量は一定値以上であり、かつ領域ごとに被写体の動き量に応じた動きブレの大小が付いていた方がよいというユーザに対しては、第1実施形態に手法を用いればよい。
以上説明したように、上述した第7実施形態によれば、画像処理部12は、動きブレ量が所定の範囲内に収まるように露光時間を制御することにより、撮像装置1Aは、被写体の動きによらずユーザの意図通りに動きブレ量を均一化した画像を撮影できる。このため、ユーザに対して撮像機会の増加をもたらすことが可能となるとともに、幅広い表現手段を提供することができる。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークまたは記憶媒体を介してシステムまたは装置に供給してもよい。そして、上述の実施形態の1以上の機能は、そのシステムまたは装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、FPGAまたはASIC)でも実現可能である。
1 撮像装置1A1 撮像系、12 画像処理部、13 撮像系制御部、14 表示系、15 操作部、110 結像光学系、111 絞り、112 固体撮像素子

Claims (12)

  1. 撮像画像上の領域を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された選択領域の被写体の動きブレ量を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された動きブレ量に基づいて、前記選択領域の露光時間を制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記制御手段により露光時間が制御された領域の信号強度を補正する補正手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記選択手段により選択された選択領域の被写体の動きブレ量が第1閾値以上になるように前記選択領域の露光時間を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記選択手段により選択された第1選択領域の被写体の動きブレ量が第1閾値以上になるように前記選択領域の露光時間を制御し、
    前記選択手段により選択された第2選択領域の被写体の動きブレ量が第2閾値以上になるように前記選択領域の露光時間を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記制御手段は、前記選択手段により選択されなかった非選択領域の被写体の動きブレ量が前記第1閾値未満の所定値以下になるように前記非選択領域の露光時間を制御することを特徴とする請求項3または4に記載の画像処理装置。
  6. 前記制御手段は、前記非選択領域の露出量が適正値になるように前記非選択領域のゲインを制御することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記動きブレ量は、前記選択領域の被写体の動き量と露光時間との積で与えられることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記制御手段は、前記選択手段により選択された選択領域の被写体の動きブレ量が所定の範囲内に収まるように前記選択領域の露光時間を制御することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記動きブレ量は、前記選択手段により選択された選択領域ごとに増減可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  10. 前記取得手段は、前記選択手段により選択された選択領域ごとに増減された動きブレ量を外部から取得可能であることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 撮像画像上の領域を選択するステップと、
    前記撮像画像上で選択された選択領域の被写体の動きブレ量を取得するステップと、
    前記選択領域の被写体の動きブレ量に基づいて、前記選択領域の露光時間を制御するステップとを備えることを特徴とする画像処理方法。
  12. コンピュータを請求項1から10のいずれか1項に記載の画像処理装置として動作させるためのプログラム。
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