JP2021178672A - エアゾール製品 - Google Patents

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Hokuto Kamijo
直輝 山本
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Abstract

【課題】簡単な構成で、吐出後にノズル内に内容物が残ることを防止でき、ノズル内に内容物が残っても、エアゾール容器内から吐出した内容物と混合される前にノズルから排出可能なエアゾール製品を提供すること。【解決手段】ステムS1、S2を有するバルブ∨1、∨2と、ステムS1、S2に嵌合するノズル120とを有するエアゾール製品100であって、ノズル120はステム嵌合部121と、ステムS1、S2から吐出される内容物N1、N2を吐出する吐出流路126と、ステムS1、S2の周囲を囲む嵌合壁122a、122bと、ステムS1、S2の上端に当接する嵌合天面壁123a、123bとを有し、ステムS1、S2のうち少なくとも1つは、ノズル120によって押圧された際、他のステムと異なるタイミングで内容物N1、N2の吐出を開始可能に構成されていること。【選択図】図1

Description

本発明はエアゾール容器から突出するステムを有するバルブと、ステムに嵌合するノズルが設けられたアクチュエータとを有するエアゾール製品に関し、特に、複数のステムから吐出される内容物をノズル内で混合して吐出可能なエアゾール製品に関するものである。
一般的に、エアゾール容器から突出するステムを有するバルブと、ステムに嵌合するノズルが設けられたアクチュエータとを有するエアゾール製品は公知であり、複数のステムから吐出される内容物をノズル内で混合して吐出するものも公知である。
例えば、特許文献1には、エアゾール容器(101)から突出する2つのステム(111)を有するバルブ(110)と、2つのステム(111)に嵌合するノズル(120)とを有するエアゾール製品(100)が記載されている。
この特許文献1に記載のエアゾール製品(100)は、2つのステムのうち一方のステム(111)が接続しているバルブ(110)は内容物(F)が充填された内容物収容袋(132)内に連通しており、他方のステム(111)が接続しているバルブ(110)は液化ガス(LG)が収容されたエアゾール容器(101)内に連通しているものである。
また、ノズル(120)を押下すると、2つのステム(111)が同時に押し下げられて、それぞれのステム(111)が接続しているバルブ(110)が開放され、一方のステム(111)からは内容物(F)が、他方のステム(111)からは気化した液化ガス(LG)が同時にノズル(120)内に流入して吐出口(121)から吐出されることで、内容物(F)を霧状に噴射できるものである。
さらに、ノズル(120)内で内容物(F)と気化した液化ガス(LG)とが混合された状態で吐出口(121)から吐出されることで、高粘度原液などの霧状に噴射しにくい内容物(F)でも微細な霧状に噴射できるものである。
WO2019/058951号公報
ところが、特許文献1に記載のエアゾール製品には、未だ改善の余地があった。
すなわち、特許文献1に記載のエアゾール製品は内容物が高粘度の液体で構成されていたり粉末などの固形成分を含有している場合、内容物と液化ガスを吐出した後にノズル内に内容物や固形成分が残ってノズル内で劣化や乾燥により固化することで、ノズルを詰まらせてしまう虞があった。
また、ノズルを詰まらせることがなくても、次回吐出時にノズル内で劣化した内容物がエアゾール容器内から吐出した内容物と混合された状態で吐出されてしまう虞があった。
本発明は、上記課題を解決するものであり、簡単な構成で、吐出後にノズル内に内容物が残ることを防止でき、ノズル内に内容物が残っていても、エアゾール容器内から吐出した内容物と混合される前にノズルから排出可能なエアゾール製品を提供することを目的とするものである。
本発明のエアゾール製品は、エアゾール容器から突出するステムを有するバルブと、前記ステムに嵌合するノズルが設けられたアクチュエータとを有するエアゾール製品であって、前記ノズルは複数の前記ステムに嵌合可能なステム嵌合部と、複数の前記ステムから吐出される前記エアゾール容器内の内容物を合流する合流流路と、内容物をエアゾール製品外へ吐出する吐出流路とを有し、前記ステム嵌合部は、複数の前記ステムのそれぞれの周囲を囲む複数の嵌合壁と、複数の前記ステムのそれぞれの上端に当接する複数の嵌合天面壁とを有し、複数の前記ステムのうち少なくとも1つは、前記ノズルによって押圧された際、他の前記ステムと異なるタイミングで内容物の吐出を開始可能に構成されていることにより、前記課題を解決するものである。
請求項1に係るエアゾール製品によれば、複数のステムのうち少なくとも1つは、ノズルによって押圧された際、他のステムと異なるタイミングで内容物の吐出を開始可能に構成されているため、低粘度の内容物や液化ガスの気相や液相を吐出するステムが他のステムよりも早いタイミングで吐出を開始する場合、ノズル内に高粘度の内容物や粉末等の残液が残っていても、ノズルを押圧することのみで先に低粘度の内容物や液化ガスの気相や液相がノズル内を通過する際に残液をノズル外へ排出できる。
また、ステムは所定のストローク量押し下げられることによりバルブを開放して内容物を吐出可能にする構成のため、他のステムよりも早いタイミングで吐出を開始するステムは、他のステムよりも遅いタイミングで吐出を終了するため、吐出を終了する際にノズル内に付着した残液を、ノズルの押圧を解除することのみで低粘度の内容物や液化ガスの気相や液相によってノズル外へ排出でき、ノズルの詰まりを確実に防止できる。
請求項2に記載の構成によれば、複数の嵌合天面壁の少なくとも1つは、他の嵌合天面壁と異なる高さに形成されているため、例えば、低粘度の内容物や液化ガスの気相や液相を吐出するステムが嵌合するステム嵌合部の嵌合天面壁を他の嵌合天面壁よりも低くすることで、ノズルを押下した際、嵌合天面壁が低い箇所のステムが他のステムよりも先に押し込まれる。
これによって、他のステムよりも早いタイミングで低粘度の内容物や液化ガスの気相や液相の吐出を開始し、また、他のステムよりも遅いタイミングで低粘度の内容物や液化ガスの気相や液相の吐出を終了することができ、前回吐出時のノズル内の残液や吐出直後の残液があっても、それらの残液をノズル外へ排出でき、ノズルの詰まりを確実に防止できる。
請求項3に記載の構成によれば、アクチュエータは、ノズルをステムの押圧方向に押圧可能な押圧レバーを有しているため、ノズルを直接押圧する場合に比べて、押圧レバーによる所定の方向へ押圧した場合の方がノズルを複数のステムに対して均等に押圧しやすく、それぞれのステムに接続されたバルブの開放タイミングを安定させることができる。
請求項4に記載の構成によれば、ノズルの上面には、押圧レバーに直接押圧される被押圧部を有し、押圧レバーの下面には、前記被押圧部を直接押圧する押圧部を有するため、被押圧部と押圧部との位置関係を調整することで、複数のステムに対してノズルをより確実に均等に押圧することができ、それぞれのステムに接続されたバルブの開放タイミングを安定させることができる。
請求項5に記載の構成によれば、被押圧部は、複数の嵌合天面壁のそれぞれの直上に形成されているため、押圧部によって被押圧部を押圧することで、それぞれのステムの直上を確実にとらえてノズルを押圧できるため、それぞれのステムに接続されたバルブの開放タイミングをより一層安定させることができる。
請求項6に記載の構成によれば、押圧部の少なくとも1つは、他の押圧部と異なる高さに形成されているため、例えば、低粘度の内容物や液化ガスの気相や液相を吐出するステムが嵌合するステム嵌合部の嵌合天面壁の直上の被押圧部を押圧する押圧部を、他の押圧部よりも上下方向に長く形成することで、押圧レバーを押下した際、他の押圧部よりも長い押圧部が先に被押圧部を押圧し、低粘度の内容物や液化ガスの気相や液相を吐出するステムが他のステムよりも先に押し込まれる。
これによって、他のステムよりも早いタイミングで低粘度の内容物や液化ガスの気相や液相の吐出を開始し、また、他のステムよりも遅いタイミングで低粘度の内容物や液化ガスの気相や液相の吐出を終了することができ、前回吐出時や吐出直後のノズル内の残液があっても、それらの残液をノズル外へ排出でき、ノズルの詰まりを確実に防止できる。
請求項7に記載の構成によれば、被押圧部の少なくとも1つは、他の被押圧部と異なる高さに形成されているため、例えば、低粘度の内容物や液化ガスの気相や液相を吐出するステムが嵌合するステム嵌合天面壁の直上の被押圧部を、他の被押圧部よりも上下方向に長く形成することで、押圧レバーを押下した際、他の被押圧部よりも長い被押圧部が先に押圧部に押圧され、低粘度の内容物や液化ガスの気相や液相を吐出するステムが他のステムよりも先に押し込まれる。
これによって、他のステムよりも早いタイミングで低粘度の内容物や液化ガスの気相や液相の吐出を開始し、また、他のステムよりも遅いタイミングで低粘度の内容物や液化ガスの気相や液相の吐出を終了することができ、前回吐出時や吐出直後のノズル内の残液があっても、それらの残液をノズル外へ排出でき、ノズルの詰まりを確実に防止できる。
請求項8に記載の構成によれば、複数のステムの少なくとも1つは、他のステムと異なる高さに形成されているため、例えば、低粘度の内容物や液化ガスの気相や液相を吐出するステムを、他のステムよりも上下方向に長く形成することで、ノズルを押下した際、低粘度の内容物や液化ガスの気相や液相を吐出するステムが他のステムよりも先に押し込まれる。
これによって、他のステムよりも早いタイミングで低粘度の内容物や液化ガスの気相や液相の吐出を開始し、また、他のステムよりも遅いタイミングで低粘度の内容物や液化ガスの気相や液相の吐出を終了することができ、前回吐出時や吐出直後のノズル内の残液があっても、それらの残液をノズル外へ排出でき、ノズルの詰まりを確実に防止できる。
請求項9に記載の構成によれば、ノズルは、ノズルの側面から突出形成された突出片を有し、アクチュエータには、突出片が摺動可能な摺動スリットが設けられているため、ノズルを押圧した際、突出片が摺動スリット内を摺動することで確実にノズルをステムに向かって所定の方向へ押下することができ、それぞれのステムに接続されたバルブの開放タイミングを安定させることができる。
本発明の一実施形態に係るエアゾール製品100の側面断面図。 本発明の一実施形態に係るエアゾール製品100の断面図。 本発明の一実施形態に係るエアゾール製品100の拡大断面図。 本発明の一実施形態に係るエアゾール製品100の、1剤側バルブが開放された状態を示す拡大断面図。 本発明の一実施形態に係るエアゾール製品100の、1剤側バルブが開放された状態を示す側面拡大断面図。 本発明の一実施形態に係るエアゾール製品100の、1剤側バルブおよび2剤側バルブが開放された状態を示す拡大断面図。 本発明の一実施形態に係るエアゾール製品100の、1剤側バルブおよび2剤側バルブが開放された状態を示す側面拡大断面図。 本発明の一実施形態に係るエアゾール製品101の拡大断面図。 本発明の一実施形態に係るエアゾール製品102の拡大断面。 本発明の一実施形態に係るエアゾール製品103の拡大断面図。
以下に本発明の一実施形態に係るエアゾール製品100について、図面に基づいて説明する。
なお、図2乃至図4、図6での1剤側ステムS1と2剤側ステムS2の長さの差、図8での第1押圧部114と第2押圧部115の長さの差、図9での第1被押圧部128と第2被押圧部129の長さの差、図10での第1嵌合天面壁123aと第2嵌合天面壁123bの長さの差は、説明のため長さを誇張して示している。
また、本実施形態での上下方向とは、エアゾール製品を正立状態を基準とした上下方向とする。
エアゾール製品100は、図1乃至図3に示すように、外容器であるエアゾール容器Cから突出するステム(1剤側ステムS1、2剤側ステムS2)を有するバルブ(1剤側バルブ∨1、2剤側バルブ∨2)と、バルブ∨1、∨2をエアゾール容器Cの口部に固定するマウンティングカップMと、ステムS1、S2を押圧するアクチュエータ110で構成されている。
アクチュエータ110は、ステムS1、S2に嵌合するノズル120と、マウンティングカップMの周囲を囲むように嵌合する固定部材111と、固定部材111に接続するカバー112とを有している。
バルブ∨1、∨2は、内容物である1剤N1が充填された内容器である可撓性を有したパウチで構成された1剤側内袋B1と、内容物である2剤N2が充填された内容器である可撓性を有したパウチで構成された2剤側内袋B2とにそれぞれ接続しており、ステムS1、S2を押下することでバルブ∨1、∨2はそれぞれ開放し、エアゾール容器C内に充填された噴射剤Gの圧力によって1剤N1、2剤N2が内袋B1、B2からステムS1、S2を通過して吐出される。
なお、1剤側ステムS1は2剤側ステムS2よりも上下方向に長く形成されている。
ノズル120は、ステムS1、S2に嵌合可能なステム嵌合部121と、吐出口125と、ステムS1、S2から吐出される1剤N1、2剤N2を合流する合流流路127と、吐出口125からエアゾール製品100外へ吐出する吐出流路126とを有している。
ステム嵌合部121は、ステムS1、S2の周囲を囲む第1嵌合壁122a、第2嵌合壁122bと、ステムS1、S2のそれぞれの上端に当接する第1嵌合天面壁123a、第2嵌合天面壁123bとを有している。
また、ノズル120は、第1嵌合天面壁123a、第2嵌合天面壁123bをそれぞれ貫通してステムS1、S2と合流流路127とを連通する第1流路124a、第2流路124bとを有している。
さらに、ノズル120の上面には上方に延びる第1被押圧部128、第2被押圧部129とを有し、ノズル120の側面には後述するカバー112に設けられた摺動スリット116内を摺動可能な突出片130が形成されている。
なお、第1被押圧部128は、第1嵌合天面壁123aの直上に、第2被押圧部129は第2嵌合天面壁123bの直上に最上部が位置するようにそれぞれ形成されている。
カバー112は、ヒンジ117を回転中心としてノズル120を押圧可能な押圧レバー113が設けられており、押圧レバー113の下面には、第1被押圧部128、第2被押圧部129にそれぞれ当接し押圧可能な第1押圧部114、第2押圧部115が下方に突出するように形成されている。
また、カバー112の押圧レバー113の側面近傍には、下方に開放した上下方向に細長い摺動スリット116が形成されている。
次に、本発明の一実施形態に係るエアゾール製品100の動作について、図3乃至図7に基づいて説明する。
まず、図3に示す状態から押圧レバー113を下方に押圧すると、第1押圧部114は第1被押圧部128に、第2押圧部115は第2被押圧部129に当接し、さらに押圧レバー113を下方に押圧することで、図4に示すように、1剤側ステムS1のみを押下する。
これによって、バルブ∨1は開放され、エアゾール容器C内の圧力によって内袋B1が押圧されて1剤N1が1剤側ステムS1から吐出され、第1流路124aから合流流路127へ流入する。
さらに、図5に示すように、1剤N1は合流流路127から吐出流路126を通り、吐出口125から吐出される。
このとき、合流流路127や吐出流路126に前回吐出時の残液等が残っている場合、1剤N1が合流流路127や吐出流路126内を通過する際に残液も共に吐出口125から排出することができる。
すなわち、本実施形態のエアゾール製品100を使用する前に、1剤側バルブ∨1のみが開放する程度に1剤側ステムS1のみを押圧することで、簡単に合流流路127や吐出流路126内の残液を予め除去でき、これによって、塗布対象に合流流路127や吐出流路126内の残液を吐出してしまうことを防止できる。
次に、押圧レバー113をさらに下方に押し込むと、図6に示すように、2剤側ステムS2も押圧され、バルブ∨2も開放状態となり、エアゾール容器C内の圧力によって内袋B2から2剤N2が押し出され、2剤側ステムS2を通り、第2流路124bから合流流路127へ流入する。
このとき、バルブ∨1も開放状態となっているため、図7に示すように、1剤N1と2剤N2とは合流流路127および吐出流路126で混合され、混合物N3として吐出口125から吐出される。
また、第1被押圧部128は第1嵌合天面壁123aの直上に、第2被押圧部129は第2嵌合天面壁123bの直上に最上部が位置するようにそれぞれ形成されているため、それぞれステムS1、S2への押圧力を効率よく伝達できるとともに、ステムS1、S2が傾くような方向へ負荷がかかることを抑制できる。
さらに、ノズル120に設けられた突出片130がカバー112の摺動スリット116内を摺動するため、ノズル120の吐出方向の傾きを抑制でき、より一層ステムS1、S2への押圧力を効率よく伝達できるとともに、ステムS1、S2がノズル120の吐出方向へ傾くように働く負荷を軽減できる。
また、押圧レバー113はヒンジ117を回転中心とした回転移動でノズル120を押圧するため、ヒンジ117の捻じれ方向への変形を抑制することで、押圧レバー113の押圧方向への移動を安定させることができ、ステムS1、S2を所望のタイミングで確実に押圧できる。
混合物N3を吐出した後、押圧レバー113の押圧を徐々に解除していくと、ノズル120はステムS1、S2の反発力によって上方へ移動を始め、2剤側ステムS2が復帰を完了することで、2剤N2の吐出が止まる。
このとき、1剤側ステムS1は復帰を完了していないため、1剤N1は吐出を続ける。
これによって、合流流路127および吐出流路126の内部に残留している混合物N3を1剤N1で押し流してノズル120外へ排出することができる。
このことから、例えば、2剤N2が高粘度の液体や粉末等を含有した液体であった場合や、1剤N1と2剤N2とを混ぜて混合物N3とすると徐々に固化してしまう場合等、ノズル120内に残留したまま放置すると流路内で残液が劣化や固着して合流流路127や吐出流路126内を塞ぐ虞があっても、吐出完了前に1剤N1で2剤N2をノズル120外へ排出し、確実に吐出後のノズル120内に残液が残留することを防止できる。
さらに押圧レバー113の押圧を解除すると、ノズル120は1剤側ステムS1が復帰を完了する位置まで戻り、1剤N1の吐出も止まる。
このとき、ノズル120内に1剤N1が残ることがあるが、例えば、1剤N1が揮発性の液体または液化ガスの気相や液相であれば、ノズル120内に1剤N1が長時間残留することはなく、次回使用時にノズル120内で残液が劣化するようなことや、残液が固化して合流流路127や吐出流路126を塞ぐようなことがない。
また、1剤N1が低粘度の液体や変質しにくい液体の場合は、ノズル120内に1剤N1が残っていても、次回吐出時に内袋B1から吐出する1剤N1のみの吐出時に簡単にノズル120外へ噴射することができる。
なお、噴射剤Gとして使用されるガスの種類としては、一般的にエアゾール製品に使用されている既知の液化ガスおよび圧縮ガスを使用することができる。
噴射剤Gとして使用される液化ガスの種類としては、例えば、一般的なエアゾール製品の噴射剤として使用されるLPG、ジメチルエーテル、代替フロン等のいかなるものでもよく、燃えにくく、環境への負荷が少ないハイドロフルオロオレフィンが好ましく、HFO−1234zeがさらに好ましく、これらの液化ガスを1剤として使用してもよい。
また、噴射剤Gとして使用される圧縮ガスの種類としては、例えば、窒素、炭酸ガス、圧縮空気、酸素、ヘリウム、亜酸化窒素などがある。
また、これらの液化ガスや圧縮ガスの複数種を混合して噴射剤Gとして用いてもよい。
また、1剤N1および2剤N2を充填する内容器は、それぞれ可撓性を有したパウチで構成された1剤側内袋B1および2剤側内袋B2以外にも、肉厚の樹脂容器や金属製の容器などの非可撓性の内容器を使用することもできる。
なお、非可撓性の内容器を使用する場合は、1剤N1および2剤N2の仕様によっては、液相を吸い上げるためのディップチューブをバルブ∨1、∨2に取り付けたり、内容器内の噴射圧力を発生させるための噴射剤Gを内容器内に充填するなどの対応が必要となる。
また、エアゾール製品100の吐出形態は、例えば、霧状噴射、ジェット状噴射、泡状噴射やジェル状噴射など、特に限定されるものではなく、充填される1剤N1および2剤N2、噴射剤Gの仕様によって様々な吐出形態を使用できる。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
なお、上述した実施形態では、1剤側ステムを2剤側ステムよりも長く形成することで、1剤を2剤よりも先に吐出開始するとともに、1剤を2剤よりも後に吐出終了するものとして説明したが、1剤を2剤よりも先に吐出開始するとともに、1剤を2剤よりも後に吐出終了する構成はこれに限定されず、例えば、1剤側ステムと2剤側ステムとを同じ長さに形成するとともに、図8に示すエアゾール製品101のように、第1押圧部114を第2押圧部115よりも長く形成してもよく、図9に示すエアゾール製品102のように、第1被押圧部128を第2被押圧部129よりも長く形成してもよく、図10に示すエアゾール製品103のように、第1嵌合天面壁123aを第2嵌合天面壁123bよりも低く形成してもよい。
また、上述した実施形態では、アクチュエータは、1つのエアゾール容器に設けられた2つのステムにノズルを嵌合するものとして説明したが、アクチュエータの構成はこれに限定されず、例えば、1つのステムが設けられたエアゾール容器を2つ用いて、それぞれのステムにノズルを嵌合するものとして構成してもよく、3つ以上のステムにノズルを嵌合するものとして構成してもよい。
また、上述した実施形態では、押圧レバーには、第1押圧部と第2押圧部とを有し、ノズルには、第1被押圧部と第2被押圧部を有し、押圧レバーとノズルとは、第1押圧部で第1被押圧部を押圧し、第2押圧部で第2被押圧部を押圧するものとして説明したが、押圧レバーおよびノズルの構成はこれに限定されず、例えば、第1押圧部および第2押圧部を設けずに、押圧レバーの下面で第1被押圧部および第2被押圧部を直接押圧してもよく、第1被押圧部および第2被押圧部を設けずにノズルの上面を第1押圧部および第2押圧部に直接押圧してもよく、第1被押圧部および第2被押圧部を溝状に形成して、突起状に形成した第1押圧部および第2押圧部を第1被押圧部および第2被押圧部内に進入させて押圧するように構成してもよい。
また、上述した実施形態では、1剤は1剤側内袋に充填され、2剤は2剤側内袋に充填され、エアゾール容器内は加圧されているものとして説明したが、エアゾール容器内の構成はこれに限定されず、例えば、1剤側内袋を設けずに、1剤はエアゾール容器内に直接充填され、1剤を吸い上げ可能なディップチューブを1剤側バルブに接続してもよく、1剤側内袋および2剤側内袋を設けずに、1剤側バルブはエアゾール容器内に充填した液化ガスの気相を吐出し、2剤側バルブはディップチューブでエアゾール容器内に充填した液化ガスの液相と内容物とを混合したものを吸い上げ可能に構成してもよく、1剤側バルブのみに1剤を充填した1剤側内袋を設けて、1剤側バルブは1剤側内袋内の1剤を吐出し、2剤側バルブはエアゾール容器内に充填した液化ガスの気相部分を吐出するように構成してもよい。
また、上述した実施形態では、アクチュエータは、カバーと、固定部材と、ノズルとで構成されているものとして説明したが、アクチュエータの構成はこれに限定されず、例えば、カバーがなくてもよく、固定部材がなくてもよく、カバーと固定部材とノズルとが一体に形成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、ノズルの側面にはカバーに設けられた摺動スリット内を摺動可能な突出片が設けられているものとして説明したが、ノズルやカバーの構成はこれに限定されず、例えば、突出片や摺動スリットがなくてもよく、ノズルの側面に摺動スリットを設けて、カバーに突出片を設けてもよい。
100、101、102、103 ・・・ エアゾール製品
110 ・・・ アクチュエータ
111 ・・・ 固定部材
112 ・・・ カバー
113 ・・・ 押圧レバー
114 ・・・ 第1押圧部
115 ・・・ 第2押圧部
116 ・・・ 摺動スリット
117 ・・・ ヒンジ
120 ・・・ ノズル
121 ・・・ ステム嵌合部
122a・・・ 第1嵌合壁
122b・・・ 第2嵌合壁
123a・・・ 第1嵌合天面壁
123b・・・ 第2嵌合天面壁
124a・・・ 第1流路
124b・・・ 第2流路
125 ・・・ 吐出口
126 ・・・ 吐出流路
127 ・・・ 合流流路
128 ・・・ 第1被押圧部
129 ・・・ 第2被押圧部
130 ・・・ 突出片
B1 ・・・ 1剤側内袋(内容器)
B2 ・・・ 2剤側内袋(内容器)
C ・・・ エアゾール容器(外容器)
G ・・・ 噴射剤
M ・・・ マウンティングカップ
N1 ・・・ 1剤
N2 ・・・ 2剤
N3 ・・・ 混合物
S1 ・・・ 1剤側ステム
S2 ・・・ 2剤側ステム
∨1 ・・・ 1剤側バルブ
∨2 ・・・ 2剤側バルブ

Claims (9)

  1. エアゾール容器から突出するステムを有するバルブと、前記ステムに嵌合するノズルが設けられたアクチュエータとを有するエアゾール製品であって、
    前記ノズルは複数の前記ステムに嵌合可能なステム嵌合部と、複数の前記ステムから吐出される前記エアゾール容器内の内容物を合流する合流流路と、内容物をエアゾール製品外へ吐出する吐出流路とを有し、
    前記ステム嵌合部は、複数の前記ステムのそれぞれの周囲を囲む複数の嵌合壁と、複数の前記ステムのそれぞれの上端に当接する複数の嵌合天面壁とを有し、
    複数の前記ステムのうち少なくとも1つは、前記ノズルによって押圧された際、他の前記ステムと異なるタイミングで内容物の吐出を開始可能に構成されていることを特徴とするエアゾール製品。
  2. 複数の前記嵌合天面壁の少なくとも1つは、他の前記嵌合天面壁と異なる高さに形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアゾール製品。
  3. 前記アクチュエータは、前記ノズルを前記ステムの押圧方向に押圧可能な押圧レバーを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエアゾール製品。
  4. 前記ノズルの上面には、前記押圧レバーに直接押圧される被押圧部を有し、
    前記押圧レバーの下面には、前記被押圧部を直接押圧する押圧部を有することを特徴とする請求項3に記載のエアゾール製品。
  5. 前記被押圧部は、複数の前記嵌合天面壁のそれぞれの直上に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のエアゾール製品。
  6. 複数の前記押圧部の少なくとも1つは、他の前記押圧部と異なる高さに形成されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のエアゾール製品。
  7. 複数の前記被押圧部の少なくとも1つは、他の前記被押圧部と異なる高さに形成されていることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかに記載のエアゾール製品。
  8. 複数の前記ステムの少なくとも1つは、他の前記ステムと異なる高さに形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のエアゾール製品。
  9. 前記ノズルは、前記ノズルの側面から突出形成された突出片を有し、
    前記アクチュエータには、前記突出片が摺動可能な摺動スリットが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項8に記載のエアゾール製品。
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