JP2021178527A - ステアリング装置のタッチセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】誤検出を抑制することが可能なステアリング装置のタッチセンサを提供する。【解決手段】ステアリングホイール12のリム部14の周方向に配設され、一端に信号線32が電気的に接続されたタッチセンサ30と、リム部14の外周部の周方向において所定の幅で連続するスリット50により、タッチセンサ30と隔てられた状態でタッチセンサ30と平行して配設され、一端に信号線42が電気的に接続された戻りセンサ40と、タッチセンサ30の他端と戻りセンサ40の他端とを電気的に接続する接続部60と、タッチセンサ30及び戻りセンサ40の上層に配設され、ステアリングホイール12を被覆する絶縁性の被覆部材と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ステアリング装置のタッチセンサに関する。
特許文献1には、ステアリングホイールの把持を検出するタッチセンサをステアリングホイールの被覆材の下層に配設した手感知システムに係る発明が開示されている。
特表2017−518925号公報
しかしながら、ステアリングホイールの外周部は、乗員によって把持されるのみならず、当該乗員の大腿部等が接触する場合がある。タッチセンサがステアリングホイールの全周に渡って配設されており、かつ乗員の大腿部等が当該ステアリングホイールに接触している場合、当該乗員が当該ステアリングホイールを把持していなくても、タッチセンサが、乗員によるステアリングホイールの把持を誤検出するおそれがあった。
上述のような誤検出を抑制するには、タッチセンサの感度を低下させることが考えられるが、タッチセンサの感度を下げると、乗員によるステアリングホイールの把持を精度よく検出することが困難になる。
本発明は、上記事実を鑑みて成されたものであり、誤検出を抑制することが可能なステアリング装置のタッチセンサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1の態様のステアリング装置のタッチセンサは、乗員によって把持されて操作されることで車両が操舵されるステアリングホイールのリム部の周方向に配設され、一端にセンサ信号線が電気的に接続されたセンサ電極と、前記リム部の外周部の周方向において所定の幅で連続する隔離部により、前記センサ電極と隔てられた状態で前記センサ電極と平行して配設され、一端に断線検出用信号線が電気的に接続された断線検出電極と、前記センサ電極の他端と前記断線検出電極の他端とを電気的に接続する接続部と、前記センサ電極及び前記断線検出電極の上層に配設され、前記ステアリングホイールを被覆する絶縁性の被覆部材と、を備える。
第1の態様によれば、センサ電極と断線検出電極とを、ステアリングホイールのリム部の外周部の周方向において所定の幅で連続する隔離部により隔てることで、大腿部等がステアリングホイールの外周部に接触した場合等の誤検出を抑制できる。
上記目的を達成するために第2の態様のステアリング装置のタッチセンサは、乗員によって把持されて操作されることで車両が操舵されるステアリングホイールのリム部の周方向に配設され、一端にセンサ信号線が電気的に接続された第1センサ電極と、前記リム部の周方向において所定の幅で連続する第1隔離部により、前記第1センサ電極と隔てられた状態で前記第1センサ電極と平行して配設され、一端に断線検出用信号線が電気的に接続された第1断線検出電極と、前記第1センサ電極の他端と前記第1断線検出電極の他端とを電気的に接続する第1接続部と、前記リム部の外周部の周方向において所定の幅で連続する中央隔離部により、前記第1断線検出電極と隔てられた状態で前記第1断線検出電極と平行して配設され、一端に断線検出用信号線が電気的に接続された第2断線検出電極と、前記リム部の周方向において所定の幅で連続する第2隔離部により、前記第2断線検出電極と隔てられた状態で前記第2断線検出電極と平行して配設され、一端にセンサ信号線が電気的に接続された第2センサ電極と、前記第2センサ電極の他端と前記第2断線検出電極の他端とを電気的に接続する第2接続部と、前記第1センサ電極、前記第2センサ電極、前記第1断線検出電極及び前記第2断線検出電極の上層に配設され、前記ステアリングホイールを被覆する絶縁性の被覆部材と、を備える。
第2の態様によれば、第1断線検出電極と第2断線検出電極とを、ステアリングホイールのリム部の外周部の周方向において所定の幅で連続する中央隔離部により隔てることで、大腿部等がステアリングホイールの外周部に接触した場合等の誤検出を抑制できる。
また、第2の態様によれば、第1センサ電極と第2センサ電極との各々で人体の接触を検出した場合に乗員がステアリングホイールを把持したと判定することにより、指等の人体の一部がステアリングホイールに接触している等による誤検出を抑制できる。
第3の態様のステアリング装置のタッチセンサは、第2の態様のステアリング装置のタッチセンサにおいて、前記第1断線検出電極及び前記第2断線検出電極の各々は、前記第1センサ電極及び前記第2センサ電極の各々に対して短手方向の幅が狭い。
第3の態様によれば、第1断線検出電極及び第2断線検出電極の各々は、第1センサ電極及び第2センサ電極の各々に対して短手方向の幅が狭いので、第1センサ電極及び第2センサ電極の各々に対して感度が低下する。その結果、第1センサ電極及び第2センサ電極の回路が断線していない場合は、乗員によるステアリングホイールの把持に係る検出信号はセンサ信号線から出力され、第1センサ電極及び第2センサ電極の回路が断線している場合は、乗員によるステアリングホイールの把持に係る検出信号は断線検出用信号線から出力される。
第4の態様のステアリング装置のタッチセンサは、第1の態様から第3の態様のいずれか1のステアリング装置のタッチセンサにおいて、前記センサ信号線は前記車両の制御装置に、前記断線検出用信号線は前記車両の故障診断回路に、各々電気的に接続される。
第4の態様によれば、車両の制御装置は、センサ信号線からの信号に基づいて乗員によるステアリングホイールの把持を検出し、車両の故障診断回路は、断線検出用信号線からの信号に基づいてタッチセンサの回路の断線を検出することができる。
以上説明したように本発明によれば、ステアリングホイールのリム部の外周部にセンサの不感帯である隔離部又は中央隔離部を設けることにより、誤検出を抑制することが可能なステアリング装置のタッチセンサを提供できる、という効果がある。
本発明の第1の実施形態に係るステアリングホイール装置を乗員側から見た斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る、タッチセンサ及び戻りセンサを備えたセンサユニットの構成の一例を示した概略図である。 本発明の第1の実施形態に係るステアリングホイールの径方向に沿う断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るステアリングホイール装置を乗員側から見た斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るタッチセンサ及び戻りセンサを備えたセンサユニットの構成の一例を示した概略図である。 本発明の第2の実施形態に係るステアリングホイールの径方向に沿う断面図である。
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態について詳細に説明する。第1の実施形態に係るステアリング装置10は、ステアリング体としてのステアリングホイール12を備えており、ステアリングホイール12は、操作者としての車両(操作対象)を運転する乗員(運転者)が着座する座席(運転席)の車両前側に配置されている。また、第1の実施形態に係るステアリング装置10には、タッチセンサ30が設けられている。タッチセンサ30は、自動運転モードで走行可能な車両等に設けられて、乗員がステアリングホイール12を把持しているか、及び乗員の指などがステアリングホイール12に接触しているか否か等の検出に用いられる。
図1は、ステアリングホイール12を乗員側から見た斜視図である。なお、図面では、ステアリングホイール12径方向が矢印Rにて示され、ステアリングホイール12周方向が矢印L1にて示されている。また、図面では、車幅右側が矢印HRにて示され、上方が矢印UPにて示されている。
図1に示すように、ステアリングホイール12は、略円環状に形成されている。ステアリングホイール12は、車両(操舵対象)を運転する操作者としての運転者(乗員)が着座する座席(運転席)の車両前側に配置されている。ステアリングホイール12は、乗員によって把持されて操作されることで車両が操舵される。
ステアリングホイール12には、把持部としての円環状のリム部14、中心部に設けられたボス部16及びステー部18によって構成されている。ステアリングホイール12には、骨格を構成する金属製の芯金(図示省略)が設けられており、芯金は、円環状(リング状)のリム部14の芯金部、ボス部16の芯金部、及びステー部18の芯金部によって構成されている。芯金は、リム芯金部とボス芯金部とがステー芯金部によって連結され、リム芯金部、ボス芯金部及びステー芯金部が一体にされている。
ステアリング装置10は、ステアリングシャフト(図示省略)を備えており、ステアリングシャフトは、運転席の車両前側において軸線方向が略車両前後方向とされて、車体に回転可能に支持されている。ステアリングホイール12は、ボス部16のボス芯金部がステアリングシャフトの車両後側端に固定されている。これにより、ステアリングホイール12は、軸線方向が略車両前後方向とされ、ステアリングシャフトと一体回転可能に支持されており、ステアリングホイール12が回転操作されることで、ステアリングシャフトが回転されて、車両が操舵される。なお、図1では、車両を直進させる状態における回転位置(直進操舵位置)のステアリングホイール12が示されている。
ステアリングホイール12のリム部14には、皮革等の被覆材の下層に、略全周に渡って乗員によるステアリングホイールの把持を検出するタッチセンサ30と、タッチセンサ30の断線を検出するための戻りセンサ40とが配設されている。タッチセンサ30及び戻りセンサ40の各々は、シート状又はフィルム状の導電性材料によって帯状に形成された電極であり、乗員がステアリングホイール12を把持した際に生じる電荷の変化を検出する。
タッチセンサ30及び戻りセンサ40は、リム部14の外周部の周方向において所定の幅で連続する離間部であるスリット50によって長手方向に渡って隔てられ、ステアリングホイール12のリム部14に互いに平行して配設されている。スリット50にはタッチセンサ30及び戻りセンサ40が存在しないので、スリット50は人体の接触を検出しない不感帯となっている。
図1に示したように、スリット50は、乗員の大腿部が接触しやすいステアリングホイール12のリム部14の外周部の周方向に設けられている。その結果、ステアリングホイール12のリム部14への乗員の大腿部等の接触を誤検出することを抑制できる。また、スリット50により、タッチセンサ30と戻りセンサ40とをステアリングホイール12のリム部14の周方向において可能な限り長い距離に渡って隔てることにより、タッチセンサ30の分解能を向上させることができる。
タッチセンサ30の一端は、信号線32を介して車両の制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)34に接続されている。戻りセンサ40の一端は、信号線42を介して車両の故障診断回路44に接続されている。
また、タッチセンサ30の他端と、戻りセンサ40の他端とが、導電性の接続部60により電気的に接続されている。接続部は、金、銀、銅、アルミニウム、及びニッケル等の金属、又は炭素繊維、導電性高分子及び四価の酸化スズ等の非金属導電性物質である。
図1に示したように、タッチセンサ30で検出した信号は、ECU34の信号処理部36に入力される。信号処理部36は、タッチセンサ30から入力された信号を増幅、又はデジタル信号に変換等を行う回路である。信号処理部36で処理された信号は判定部38に入力される。
判定部38では、信号処理部36で処理された信号を所定の閾値と比較する等により、乗員によるステアリングホイール12の把持の有無を判定し、判定結果を自動運転の制御装置等に出力する。
図1に示したように、戻りセンサ40で検出した信号は、故障診断回路44の信号処理部46に入力される。信号処理部46は、戻りセンサ40から入力された信号を増幅、又はデジタル信号に変換等を行う回路である。信号処理部46で処理された信号は判定部48に入力される。
判定部48では、信号処理部46で処理された信号を所定の閾値と比較する等により、タッチセンサ30の回路の断線の有無を判定し、判定結果をインストルメントパネル等にある表示装置等に出力する。
本実施形態では、一例として、タッチセンサ30の内部抵抗を戻りセンサ40の内部抵抗よりも低くすることにより、タッチセンサ30の回路に断線が生じていない場合は、人体接触を示す電荷の変化の信号が主に信号線32を介してECU34に出力される。しかしながら、タッチセンサ30の回路に断線が生じた場合は、人体接触を示す電荷の変化の信号が戻りセンサ40から信号線42を介して故障診断回路44に出力される。故障診断回路44は、信号線42を介して入力された信号に基づいて、タッチセンサ30の回路の断線の有無を判定する。
または、タッチセンサ30の方が電荷の変化を顕著に検出するようにタッチセンサ30の感度を高く構成することにより、タッチセンサ30の回路に断線が生じていない場合は、人体接触を示す電荷の変化の信号が主に信号線32を介してECU34に出力され、タッチセンサ30の回路に断線が生じた場合は、人体接触を示す電荷の変化の信号が戻りセンサ40から信号線42を介して故障診断回路44に出力されるようにしてもよい。
タッチセンサ30及び戻りセンサ40の内部抵抗又は検出感度を変更するには、タッチセンサ30及び戻りセンサ40の各々を構成する導電体の電気的特性を変化させる。例えば、タッチセンサ30に戻りセンサ40よりも導電性が良好な導電体を用いる。
さらに、タッチセンサ30及び戻りセンサ40の各々の内部抵抗及び検出感度が同じになるように構成してもよい。かかる構成では、信号線32及び信号線42の各々をECU34等の1つの制御装置に接続し、制御装置は、信号線32及び信号線42の各々から信号が入力される場合は、タッチセンサ30の回路の断線はないと判定し、信号線42のみから信号が入力される場合は、タッチセンサ30の回路に断線が生じたと判定してもよい。
図2は、タッチセンサ30及び戻りセンサ40を備えたセンサユニット70の構成の一例を示した概略図である。図2に示すように、タッチセンサ30及び戻りセンサ40の各々は、絶縁材62の上にシート状又はフィルム状の導電性材料によって帯状に形成された電極であり、スリット50により互いに平行になるように隔てられている。センサユニット70を構成するタッチセンサ30及び戻りセンサ40の各々は、後述する図3で示したように皮革等の被覆材22で被覆される。絶縁性を有する被覆材22の上から乗員の手等の人体がステアリングホイール12のリム部14に接触すると、人体とタッチセンサ30及び戻りセンサ40の各々の電極とで一種のコンデンサを構成し、タッチセンサ30及び戻りセンサ40の各々の電荷が変化するようになっている。
前述のように、タッチセンサ30の一端には信号線32が、戻りセンサ40の一端には信号線42が各々電気的に接続されている。そして、信号線32はECU34に、信号線42は故障診断回路44に各々電気的に接続されている。
また、前述のように、タッチセンサ30の他端と戻りセンサ40の他端とが、接続部60により電気的に接続されている。
図3は、ステアリングホイール12の径方向に沿う断面図である。図3に示すように、ステアリングホイール12のリム部14は、ステアリングホイール12径方向断面が略円状(略楕円状でもよい)とされており、リム部14内には、基体20が配置されている。基体20では、ウレタンなどの絶縁性の樹脂材料内にリム芯金部がインサート成形により収容されており、リム芯金部は、当該樹脂材料に被覆されている。また、基体20の外側には、接触部としての被覆材22が配置されており、被覆材22は、皮革製あるいは樹脂製とされて、絶縁性を有している。基体20は、ステアリングホイール12径方向断面における全周、及びステアリングホイール12周方向の全周(全域)が被覆材22によって被覆されている。
被覆材22の縫目24は、絶縁材62、タッチセンサ30及び戻りセンサ40の各々の短手方向の端部に対応しており、ステアリングホイール12のリム部14における縫目24を中心とした所定の幅の周方向の領域は、人体の接触を検出しない不感帯となっている。
図3に示したように、人体の接触を検出しない不感帯であるスリット50が、乗員の大腿部が接触しやすいステアリングホイール12のリム部14の外周部の周方向に設けられている。
以上説明したように、本実施形態によれば、人体の接触を検出しない不感帯であるスリット50が、乗員の大腿部が接触しやすいステアリングホイール12のリム部14の外周部の周方向に設けられているので、乗員の手以外の大腿部等の接触による誤検出を抑制したステアリング装置10のタッチセンサ30を実現できる。
本実施形態では、スリット50で、乗員の大腿部等の接触による誤検出を回避するので、タッチセンサ30の感度を低下させることを要しない。従って、本実施形態によれば、乗員によるステアリングホイール12の把持を精度よく検出できる。
また、タッチセンサ30とは別に戻りセンサ40を備えることにより、タッチセンサ30の回路の断線を検出できる。
本実施形態では、スリット50は、タッチセンサ30と戻りセンサ40とを隔てる間隙だったが、本実施形態では、これに限定されない。スリット50に代えて、絶縁性の部材でタッチセンサ30と戻りセンサ40とを隔ててもよい。
なお、特許請求の範囲に記載のセンサ電極は、明細書に記載のタッチセンサ30に、同断線検出電極は、明細書に記載の戻りセンサ40に、同センサ信号線は、明細書に記載の信号線32に、同断線検出用信号線は、明細書に記載の信号線42に、同隔離部は、明細書に記載のスリット50に、同制御装置は、明細書に記載のECU34に、同故障診断回路は、明細書に記載の故障診断回路44に、各々相当する。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態を説明する。第2の実施形態に係るステアリング装置100は、タッチセンサ30A、30B、及び戻りセンサ40A、40Bを備える等の点で、第1の実施形態と相違する。以下では、本実施形態に固有の構成について詳細に説明し、第1の実施形態と同一の構成については、第1の実施形態と同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
タッチセンサ30A及び戻りセンサ40Aは、所定の幅で連続するスリット50Aによって長手方向に渡って隔てられ、ステアリングホイール12のリム部14において互いに平行して配設されている。また、タッチセンサ30B及び戻りセンサ40Bは、所定の幅で連続するスリット50Bによって長手方向に渡って隔てられ、ステアリングホイール12のリム部14において互いに平行して配設されている。
図4に示したように、戻りセンサ40Aと戻りセンサ40Bとが、リム部14の外周部の周方向において所定の幅で連続するスリット52によって長手方向に渡って隔てられている。スリット50A、50B、52にはタッチセンサ30A、30B及び戻りセンサ40A、40Bが存在しないので、スリット50A、50B、52は人体の接触を検出しない不感帯となっている。
タッチセンサ30Aの一端には信号線32Aが、タッチセンサ30Bの一端には信号線32Bが、戻りセンサ40Aの一端には信号線42A、戻りセンサ40Bの一端には信号線42Bが各々電気的に接続されている。また、タッチセンサ30Aの他端と戻りセンサ40Aの他端とが接続部60Aで電気的に接続されている。そして、タッチセンサ30Bの他端と戻りセンサ40Bの他端とが接続部60Bで電気的に接続されている。
信号線32A、32Bの各々は、ECU134に電気的に接続され、信号線42A、42Bの各々は、故障診断回路144に電気的に接続されている。
図4に示したように、タッチセンサ30A、30Bで検出した信号は、ECU134の信号処理部136に入力される。信号処理部136は、タッチセンサ30A、30Bから入力された信号を増幅、又はデジタル信号に変換等を行う回路である。信号処理部136で処理された信号は判定部138に入力される。
判定部138では、信号処理部136で処理された信号を所定の閾値と比較する等により、乗員によるステアリングホイール12の把持の有無を判定し、判定結果を自動運転の制御装置等に出力する。当該判定では、信号線32A及び信号線32Bのいずれか一方を介して信号が入力された場合に、乗員がステアリングホイール12を把持したと判定してもよい。しかしながら、指などの手の一部がステアリングホイール12に接触している場合を除外するために、信号線32A及び信号線32Bの各々を介して信号が入力された場合に、乗員がステアリングホイール12を把持したと判定してもよい。
図4に示したように、戻りセンサ40A、40Bで検出した信号は、故障診断回路144の信号処理部146に入力される。信号処理部146は、戻りセンサ40A、40Bから入力された信号を増幅、又はデジタル信号に変換等を行う回路である。信号処理部146で処理された信号は判定部148に入力される。
判定部148では、信号処理部146で処理された信号を所定の閾値と比較する等により、タッチセンサ30A、30Bの回路の断線の有無を判定し、判定結果をインストルメントパネル等にある表示装置等に出力する。例えば、信号線42Aを介して信号が入力された場合は、タッチセンサ30Aの回路が断線していると判定し、信号線42Bを介して信号が入力された場合は、タッチセンサ30Bの回路が断線していると判定する。
図4に示したように、戻りセンサ40A、40Bは、タッチセンサ30A、30Bよりも短手方向の幅が狭く構成されている。かかる構成により、戻りセンサ40A、40Bは、タッチセンサ30A、30Bよりも人体接触の感度が抑制されている。その結果、タッチセンサ30A、30Bの回路に断線が生じていない場合は、人体接触を示す電荷の変化の信号が主に信号線32A、32Bを介してECU34に出力される。また、タッチセンサ30A、30Bの回路に断線が生じた場合は、人体接触を示す電荷の変化の信号が戻りセンサ40A、40Bから信号線42A、42Bを介して故障診断回路44に出力される。
図5は、タッチセンサ30A、30B及び戻りセンサ40A、40Bを備えたセンサユニット170の構成の一例を示した概略図である。図5に示すように、タッチセンサ30A、30B及び戻りセンサ40A、40Bの各々は、絶縁材62の上にシート状又はフィルム状の導電性材料によって帯状に形成された電極であり、スリット50A、50B、52により互いに平行になるように隔てられている。センサユニット170を構成するタッチセンサ30A、30B及び戻りセンサ40A、40Bの各々は、第1の実施形態と同様に皮革等の被覆材22で被覆される。絶縁性を有する被覆材22の上から乗員の手等の人体がステアリングホイール12のリム部14に接触すると、第1の実施形態と同様に、人体とタッチセンサ30A、30B及び戻りセンサ40A、40Bの各々の電極とで一種のコンデンサを構成し、タッチセンサ30A、30B及び戻りセンサ40A、40Bの各々の電荷が変化するようになっている。
前述のように、タッチセンサ30Aの一端には信号線32Aが、タッチセンサ30Bの一端には信号線32Bが、戻りセンサ40Aの一端には信号線42Aが、戻りセンサ40Bの一端には信号線42Bが、各々電気的に接続されている。そして、信号線32A、32BはECU134に、信号線42A、42Bは故障診断回路144に各々電気的に接続されている。
また、前述のように、タッチセンサ30Aの他端と戻りセンサ40Aの他端とが接続部60Aにより、タッチセンサ30Bの他端と戻りセンサ40Bの他端とが接続部60Bにより、各々電気的に接続されている。
図6は、ステアリングホイール12の径方向に沿う断面図である。図6に示すように、本実施形態は、タッチセンサ30A、30B、及び戻りセンサ40A、40Bを備える点で第1の実施形態と相違するが、その他の構成は第1の実施形態と略同一なので、第1の実施形態と同一の構成については第1の実施形態と同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
被覆材22の縫目24は、絶縁材62、タッチセンサ30A及びタッチセンサ30Bの各々の短手方向の端部に対応しており、ステアリングホイール12のリム部14における縫目24を中心とした所定の幅の周方向の領域は、人体の接触を検出しない不感帯となっている。
図6に示したように、人体の接触を検出しない不感帯であるスリット52が、乗員の大腿部が接触しやすいステアリングホイール12のリム部14の外周部の周方向に設けられている。スリット52に隣接して戻りセンサ40A及び戻りセンサ40Bの各々が設けられているが、前述のように、戻りセンサ40A及び戻りセンサ40Bの各々は、タッチセンサ30A及びタッチセンサ30Bの各々に比して検出感度が抑制されているので、大腿部等が戻りセンサ30A及びタッチセンサ30Bが設けられている部分に接触しても、誤検出となるおそれは少ない。
以上説明したように、本実施形態によれば、人体の接触を検出しない不感帯であるスリット52が、乗員の大腿部が接触しやすいステアリングホイール12のリム部14の外周部の周方向に設けられているので、乗員の手以外の大腿部等の接触による誤検出を抑制したステアリング装置100のタッチセンサ30A、30Bを実現できる。
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、スリット52で、乗員の大腿部等の接触による誤検出を回避するので、タッチセンサ30A、30Bの感度を低下させることを要しない。従って、本実施形態によれば、乗員によるステアリングホイール12の把持を精度よく検出できる。
また、戻りセンサ40A、40Bの短手方向の幅を、タッチセンサ30A、30Bの短手方向の幅よりも狭く構成することにより、戻りセンサ40A、40Bは、タッチセンサ30A、30Bよりも人体接触の検出感度が抑制されている。その結果、タッチセンサ30A、30Bの回路に断線が生じていない場合は、人体接触を示す電荷の変化の信号が主に信号線32A、32Bを介してECU34に出力される。また、タッチセンサ30A、30Bの回路に断線が生じた場合は、人体接触を示す電荷の変化の信号が戻りセンサ40A、40Bから信号線42A、42Bを介して故障診断回路44に出力されるので、タッチセンサ30A、30Bの回路に断線が生じた場合を的確に検出できる。
また、本実施形態では、タッチセンサ30A及びタッチセンサ30Bの各々で人体の接触を検出した場合に、乗員がステアリングホイール12を把持したと判定することにより、指等の手の一部がステアリングホイール12に接触している場合を除外し、乗員がステアリングホイール12を把持した場合を精度よく判定することができる。
なお、特許請求の範囲に記載の第1センサ電極は、明細書に記載のタッチセンサ30Aに、同第2センサ電極は、明細書に記載のタッチセンサ30Bに、同第1断線検出電極は、明細書に記載の戻りセンサ40Aに、同第2断線検出電極は、明細書に記載の戻りセンサ40Bに、同中央隔離部は、明細書に記載のスリット52に、同第1隔離部は、明細書に記載のスリット50Aに、同第2隔離部は、明細書に記載のスリット50Bに、同第1接続部は、明細書に記載の接続部60Aに、同第2接続部は、明細書に記載の接続部60Bに、同センサ信号線は、信号線32A、32Bに、同断線検出用信号線は、信号線42A、42Bに、同制御装置は、明細書に記載のECU134に、同故障診断回路は、明細書に記載の故障診断回路144に、各々相当する。
10…ステアリング装置、12…ステアリングホイール、14…リム部、22…被覆材、30、30A、30B…タッチセンサ、32、32A、32B…信号線、34…ECU、40、40A、40B…戻りセンサ、42、42A、42B…信号線、44…故障診断回路、50、50A、50B、52…スリット、60、60A、60B…接続部、100…ステアリング装置、134…ECU、144…故障診断回路

Claims (4)

  1. 乗員によって把持されて操作されることで車両が操舵されるステアリングホイールのリム部の周方向に配設され、一端にセンサ信号線が電気的に接続されたセンサ電極と、
    前記リム部の外周部の周方向において所定の幅で連続する隔離部により、前記センサ電極と隔てられた状態で前記センサ電極と平行して配設され、一端に断線検出用信号線が電気的に接続された断線検出電極と、
    前記センサ電極の他端と前記断線検出電極の他端とを電気的に接続する接続部と、
    前記センサ電極及び前記断線検出電極の上層に配設され、前記ステアリングホイールを被覆する絶縁性の被覆部材と、
    を備えるステアリング装置のタッチセンサ。
  2. 乗員によって把持されて操作されることで車両が操舵されるステアリングホイールのリム部の周方向に配設され、一端にセンサ信号線が電気的に接続された第1センサ電極と、
    前記リム部の周方向において所定の幅で連続する第1隔離部により、前記第1センサ電極と隔てられた状態で前記第1センサ電極と平行して配設され、一端に断線検出用信号線が電気的に接続された第1断線検出電極と、
    前記第1センサ電極の他端と前記第1断線検出電極の他端とを電気的に接続する第1接続部と、
    前記リム部の外周部の周方向において所定の幅で連続する中央隔離部により、前記第1断線検出電極と隔てられた状態で前記第1断線検出電極と平行して配設され、一端に断線検出用信号線が電気的に接続された第2断線検出電極と、
    前記リム部の周方向において所定の幅で連続する第2隔離部により、前記第2断線検出電極と隔てられた状態で前記第2断線検出電極と平行して配設され、一端にセンサ信号線が電気的に接続された第2センサ電極と、
    前記第2センサ電極の他端と前記第2断線検出電極の他端とを電気的に接続する第2接続部と、
    前記第1センサ電極、前記第2センサ電極、前記第1断線検出電極及び前記第2断線検出電極の上層に配設され、前記ステアリングホイールを被覆する絶縁性の被覆部材と、
    を備えるステアリング装置のタッチセンサ。
  3. 前記第1断線検出電極及び前記第2断線検出電極の各々は、前記第1センサ電極及び前記第2センサ電極の各々に対して短手方向の幅が狭い請求項2に記載のステアリング装置のタッチセンサ。
  4. 前記センサ信号線は前記車両の制御装置に、前記断線検出用信号線は前記車両の故障診断回路に、各々電気的に接続される請求項1〜3のいずれか1項に記載のステアリング装置のタッチセンサ。
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