JP2021178173A - 関節式ステープラーで使用するためのアクティブローラアセンブリ - Google Patents

Abstract

【課題】関節式ステープラーで使用するためのアクティブローラアセンブリを提供する。【解決手段】駆動アセンブリ５００を含む外科用ステープラーが、本明細書に記載されている。この駆動アセンブリは、横軸を画定する回転可能な駆動部材５１４と、長手方向軸を画定する回転可能な駆動部材に動作可能に結合された連結器５２２と、連結器に動作可能に結合され、回転可能な駆動部材の回転運動に応答して長手方向軸に沿って前進するように構成されているＩ形ビームと、を含む。【選択図】図５

Description

関連出願の相互参照
本出願は、２０２０年５月１２日に出願された米国仮特許出願第６３／０２３，３１６号の利益および優先権を主張し、その内容全体が、参照により、本明細書によって組み込まれる。

本開示は、外科用ステープラーに関し、より詳細には、関節式ツールアセンブリを備える外科用ステープラーに関する。

背景技術
外科用ステープラーは、通常、組織の切開および縫合を同時に行うための、複数のステープルを収容するカートリッジ、ステープルがカートリッジから射出されたときにステープルを形成するためのアンビル、およびナイフを有するツールアセンブリを含む。外科手技中に手で縫合を施すことと比較した場合、組織を縫合および切開するための外科用ステープラーを使用することは、外科手技の速度を高め、したがって、患者の外傷を最小限に抑える。

内視鏡の外科手技では、外科用ステープラーのツールアセンブリは、皮膚の小さな切開部を通して、またはカニューレを通して体腔の中に挿入されて、手術部位にアクセする。ツールアセンブリが体腔内に位置付けられた後に手術部位により良好にアクセスするために、外科用ステープラーのツールアセンブリは、通常、関節運動のための外科用ステープラーに取り付けられる。この点において、外科用ステープラーは、ツールアセンブリを関節運動させるための機構を含む。空間の制約により、ツールアセンブリが既存の関節運動機構を使って関節運動することができる度合いは、制限される。

当技術分野において、外科手技中に体腔内の広範な可動域にわたってツールアセンブリを関節運動させることが可能な関節運動機構を含む、内視鏡の使用に適切な外科用ステープラーに対する必要性が継続的に存在する。

本開示の態様によれば、回転可能な駆動アセンブリが提示される。回転可能な駆動アセンブリは、横軸を画定する回転可能な駆動部材と、長手方向軸を画定する回転可能な駆動部材に動作可能に結合された連結器と、連結器に動作可能に結合されたＩ形ビームと、を含む。このＩ形ビームは、回転可能な駆動部材の回転運動に応答して、長手方向軸に沿って前進するように構成される。

本開示の一態様では、回転可能な駆動部材は、モータによって駆動されるように構成することができる。

本開示の別の態様では、回転可能な駆動部材は、長手方向に移動可能なラックギヤ、およびラックギヤに動作可能に結合されたピニオンを含むことができる。ラックギヤの長手方向の動きは、ピニオンに回転運動を与えることができる。

本開示のなおも別の態様では、ラックギヤは、結合装置に結合することができ、それにより結合装置の長手方向の動きがラックギヤの長手方向の動きを与えることができる。

本開示のさらなる態様では、ピニオンは、連結器に結合することができる。

本開示のなおもさらなる態様では、連結器は、Ｉ形ビームを前進または後退させることができる。

本開示の一態様では、連結器は、プーリーシステムを含むことができる。

本開示の別の態様では、連結器は、ベルトを含むことができる。

本開示のなおも別の態様では、連結器は、金属ワイヤおよび／または合成ワイヤを含むことができる。

本開示の態様によれば、外科用再装填部アセンブリが提示される。この外科用再装填部アセンブリは、長手方向軸を画定するツールアセンブリと、駆動アセンブリと、を含む。このツールアセンブリは、アンビルと、複数のステープルを支持するステープルカートリッジと、を含み、駆動アセンブリは、外科用再装填部アセンブリからステープルを射出するように構成される。この駆動アセンブリは、横軸を画定する回転可能な駆動部材と、長手方向軸を画定する回転可能な駆動部材に動作可能に結合された連結器と、連結器に動作可能に結合されたＩ形ビームと、を含む。このＩ形ビームは、ステープルカートリッジから複数のステープルを射出するようにツールアセンブリを通って、回転可能な駆動部材の回転運動に応答して、長手方向軸に沿って前進するように構成される。

本開示の一態様では、回転可能な駆動部材は、モータによって駆動されるように構成することができる。

本開示の別の態様では、回転可能な駆動部材は、長手方向に移動可能なラックギヤと、ラックギヤに動作可能に結合されたピニオンと、を含むことができる。ラックギヤの長手方向の動きは、回転運動をピニオンに与えることができる。

本開示のなおも別の態様では、ラックギヤは、結合装置に動作可能に結合されるように構成することができ、そのため結合装置の長手方向の動きがラックギヤの長手方向の動きを与えることができる。

本開示のさらなる態様では、ピニオンは、連結器に結合することができる。

本開示のなおもさらなる態様では、連結器は、Ｉ形ビームを前進または後退させることができる。

本開示の一態様では、連結器は、プーリーシステムを含むことができる。

本開示の別の態様では、連結器は、ベルトを含むことができる。

本開示のなおも別の態様では、連結器は、金属ワイヤおよび／または合成ワイヤを含むことができる。

本開示の態様によれば、外科用ステープラーが提示される。この外科用ステープラーは、作動装置、再装填部アセンブリを含む。この作動装置は、発射引き金および関節運動レバーを含む。再装填部アセンブリは、ツールアセンブリと、細長い本体内で支持される駆動アセンブリと、を含む。この駆動アセンブリは、再装填部アセンブリからステープルを射出するように構成される。この駆動アセンブリは、近位駆動トレインと、その近位駆動トレインに動作可能に結合された遠位駆動トレインと、を含む。この遠位駆動トレインは、第１の部分および第２の部分を有するアクティブローラを含む。

本開示のなおもさらなる態様では、近位駆動トレインは、押し部材、ラックアセンブリ、および連結器を含むことができる。この押し部材は、近位端および遠位端を含むことができる。このラックアセンブリは、ラックギヤおよび回転可能な駆動部材を含むことができる。この回転可能な駆動部材は、ラックギヤに動作可能に結合され、その回転可能な駆動部材は、ピニオンおよびアイドルローラを含む。ラックギヤは、押し部材の遠位端に配設することができる。ラックギヤは、長手方向軸において前進または後退するように構成される。連結器は、アイドルローラに動作可能に結合することができる。連結器は、近位部分および遠位部分を有することができる。連結器の遠位部分は、アクティブローラの第１の部分に動作可能に結合することができる。ラックギヤは、ピニオンと係合することができる。ピニオンは、時計回りの回転運動および／または反時計回りの回転運動をアイドルローラに与えるように構成することができる。連結器の近位部分は、アイドルローラに動作可能に結合される。連結器の遠位部分は、アクティブローラに動作可能に結合される。
例えば、本願は以下の項目を提供する。
（項目１）
駆動アセンブリであって、
横軸を画定する回転可能な駆動部材と、
長手方向軸を画定する上記回転可能な駆動部材に動作可能に結合された連結器と、
上記連結器に動作可能に結合されたＩ形ビームであって、上記Ｉ形ビームが、上記回転可能な駆動部材の回転運動に応答して、上記長手方向軸に沿って前進されるように構成されている、Ｉ形ビームと、を備える、駆動アセンブリ。
（項目２）
上記回転可能な駆動部材が、モータによって駆動される、上記項目に記載の駆動アセンブリ。
（項目３）
上記回転可能な駆動部材が、
長手方向に移動可能なラックギヤと、
上記ラックギヤに動作可能に結合されたピニオンと、を含み、
上記ラックギヤの長手方向の動きが、上記ピニオンに回転運動を与える、上記項目のいずれか一項に記載の駆動アセンブリ。
（項目４）
上記ラックギヤは、結合装置に結合されており、それにより上記結合装置の長手方向の動きが上記ラックギヤに長手方向の動きを与える、上記項目のいずれか一項に記載の駆動アセンブリ。
（項目５）
上記ピニオンが、上記連結器に結合されている、上記項目のいずれか一項に記載の駆動アセンブリ。
（項目６）
上記連結器が、上記Ｉ形ビームを前進または後退させるように構成されている、上記項目のいずれか一項に記載の駆動アセンブリ。
（項目７）
上記連結器が、プーリーシステムを含む、上記項目のいずれか一項に記載の駆動アセンブリ。
（項目８）
上記連結器が、ベルトを含む、上記項目のいずれか一項に記載の駆動アセンブリ。
（項目９）
上記連結器が、金属ワイヤまたは合成ワイヤのうちの少なくとも１つを含む、上記項目のいずれか一項に記載の駆動アセンブリ。
（項目１０）
外科用再装填部アセンブリであって、
長手方向軸を画定するツールアセンブリであって、上記ツールアセンブリが、アンビルおよびカートリッジアセンブリを含み、上記カートリッジアセンブリが、複数のステープルを支持するステープルカートリッジを含む、ツールアセンブリと、
上記外科用再装填部アセンブリからステープルを射出するように構成された駆動アセンブリであって、上記駆動アセンブリが、
横軸を画定する回転可能な駆動部材と、
長手方向軸を画定する上記回転可能な駆動部材に動作可能に結合された連結器と、
上記連結器に動作可能に結合されたＩ形ビームであって、上記Ｉ形ビームが、上記ステープルカートリッジから上記複数のステープルを射出するように、上記ツールアセンブリを通って、上記回転可能な駆動部材の回転運動に応答して、上記長手方向軸に沿って前進するように構成されている、Ｉ形ビームと、を含む、駆動アセンブリと、を備える、外科用再装填部アセンブリ。
（項目１１）
上記回転可能な駆動部材が、モータによって駆動されるように構成されている、上記項目に記載の外科用再装填部アセンブリ。
（項目１２）
上記回転可能な駆動部材が、
長手方向に移動可能なラックギヤと、
上記ラックギヤに動作可能に結合されたピニオンと、を含み、
上記ラックギヤの長手方向の動きが、上記ピニオンに回転運動を与える、上記項目のいずれか一項に記載の外科用再装填部アセンブリ。
（項目１３）
上記ラックギヤは、結合装置に動作可能に結合されるように構成されており、そのため上記結合装置の長手方向の動きが上記ラックギヤの長手方向の動きを与える、上記項目のいずれか一項に記載の外科用再装填部アセンブリ。
（項目１４）
上記ピニオンが、上記連結器に結合されている、上記項目のいずれか一項に記載の外科用再装填部アセンブリ。
（項目１５）
上記連結器が、上記Ｉ形ビームを前進または後退させる、上記項目のいずれか一項に記載の外科用再装填部アセンブリ。
（項目１６）
上記連結器が、プーリーシステムを含む、上記項目のいずれか一項に記載の外科用再装填部アセンブリ。
（項目１７）
上記連結器が、ベルトを含む、上記項目のいずれか一項に記載の外科用再装填部アセンブリ。
（項目１８）
上記連結器が、金属ワイヤまたは合成ワイヤのうちの少なくとも１つを含む、上記項目のいずれか一項に記載の外科用再装填部アセンブリ。
（項目１９）
外科用ステープラーであって、
発射引き金および関節運動レバーを含む作動装置と、
再装填部アセンブリであって、
長手方向軸を画定するツールアセンブリであって、上記ツールアセンブリが、アンビルおよびカートリッジアセンブリを含み、上記カートリッジアセンブリが、複数のステープルを支持するステープルカートリッジを含む、ツールアセンブリと、
上記再装填部アセンブリからステープルを射出するように構成された駆動アセンブリであって、上記駆動アセンブリが、
近位駆動トレインと、
上記近位駆動トレインに動作可能に結合された遠位駆動トレインであって、上記遠位駆動トレインが、第１の部分および第２の部分を含むアクティブローラを含む、遠位駆動トレインと、を含む、駆動アセンブリと、を含む、再装填部アセンブリと、を備える、外科用ステープラー。
（項目２０）
上記近位駆動トレインが、
近位端および遠位端を含む結合装置と、
ラックアセンブリであって、
上記結合装置の上記遠位端に配設されたラックギヤであって、上記ラックギヤが、上記長手方向軸に沿って前進または後退するように構成されている、ラックギヤと、
上記ラックギヤに動作可能に結合された回転可能な駆動部材であって、上記回転可能な駆動部材が、ピニオンおよびアイドルローラを含む、回転可能な駆動部材と、を含み、
上記ラックギヤが、上記ピニオンと係合し、上記ピニオンが、時計回りの回転運動または反時計回りの回転運動のうちの少なくとも１つを上記アイドルローラに与えるように構成されている、ラックアセンブリと、
上記アイドルローラに動作可能に結合された連結器であって、上記連結器が、近位部分および遠位部分を有し、上記連結器の上記近位部分が、上記アイドルローラに動作可能に結合され、上記連結器の上記遠位部分が、上記アクティブローラに動作可能に結合されている、連結器と、を含む、上記項目に記載の外科用ステープラー。
（摘要）
駆動アセンブリを含む外科用ステープラーが、本明細書に記載されている。この駆動アセンブリは、横軸を画定する回転可能な駆動部材と、長手方向軸を画定する回転可能な駆動部材に動作可能に結合された連結器と、連結器に動作可能に結合され、回転可能な駆動部材の回転運動に応答して長手方向軸に沿って前進するように構成されているＩ形ビームと、を含む。

添付図面は、本明細書の一部に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本開示の態様を示し、以下に提供する本開示の態様の詳細な説明と共に、本開示の原理を説明する役割を果たす。各図は、例示のみを目的に、本開示の様々な態様を図示する。当業者であれば、以下の説明から、本明細書に示されている構造および方法の代替的な態様が、本明細書に記載されている本開示の原理から逸脱することなく採用され得ることを容易に認識するであろう。
非接近位置での開示された外科用ステープラーの動力式バージョンの例示的な態様の側面斜視図である。 非接近位置での開示された外科用ステープラーの手動操作式バージョンの側面斜視図である。 図１および図２に示された外科用ステープラーの外科用ステープラー再装填部の近位端からの側面斜視図である。 図３に示された外科用ステープラー再装填部の側面斜視、分解組立図である。 図４に示された細部指示領域の拡大図である。 図５に示された細部指示領域の拡大図である。 図５に示された外科用ステープラー再装填部の駆動トレインの側面、斜視、分解組立図である。 近位本体筒を取り除いた状態での、図３に示された外科用ステープラー再装填部の側面斜視図である。 図８に示された細部指示領域の拡大図である。 ツールアセンブリが関節運動しない、発射前位置にある、図１に示された外科用ステープラー再装填部の駆動トレインの上面、機能図である。 図１０に示された細部指示領域の拡大図である。 図１０に示された細部指示領域の拡大図である。 関節運動しない、発射位置での、図１に示された外科用ステープラー再装填部の駆動トレインの上面、機能図である。 図１３に示された細部指示領域の拡大図である。 図１３に示された細部指示領域の拡大図である。 関節運動した、発射位置での、図５に示された外科用ステープラー再装填部の駆動トレインの側面、斜視図である。 関節運動した、発射位置での、図５に示された外科用ステープラー再装填部の駆動トレインの上面、機能図である。

ここで、本開示の外科用ステープラーの態様を、図面を参照して詳細に説明し、図面中、同様の参照数字は、いくつかの図の各々において同一または対応する要素を指定する。この説明では、「近位」という用語は、概して、臨床医に近い方の器具の部分を指すために使用され、これに対して、「遠位」という用語は、概して、臨床医から遠い方の器具の部分を指すために使用される。さらに、「内視鏡」手技という用語は、概して、内視鏡、腹腔鏡、関節鏡、および患者の身体内の小さな切開部または挿入されるカニューレを通して行われる任意の他の外科手技を指すために使用される。最後に、「臨床医」という用語は、概して、医者、看護師、およびサポート要員を含む医療従事者を指すために使用される。

本開示の外科用ステープラーは、組織を縫合するためにステープルカートリッジからアンビルに射出されるように支持および構成されている一連のステープルを支持するツールアセンブリを含む。

図１は、本開示の外科用ステープラー１０を示し、この外科用ステープラーは、ハンドルアセンブリ１２ａを有する動力式作動装置１２、装置１２から遠位方向に延在する本体部分１４、および本体部分１４の遠位端に支持されたステープラー再装填部１００を含む。本体部分１４の遠位端は、作動装置１２の作動が再装填部１００の動作をもたらすように、再装填部１００の近位端に解放可能に係合するように適合されている。図１の外科用ステープラー１０の作動装置１２は、動力式装置として示されているが、この作動装置はまた、手動式作動用に構成することもできると考えられる。例えば、図２の作動装置１２’を参照されたい。適切な作動装置が、米国特許第５，８６５，３６１号（「３６１特許」）および同第７，１４３，９２４号（「９２４特許」）に詳細に開示されている。本開示の作動装置は、動力式および手動式で作動するハンドルアセンブリとして示されているが、ロボット装置、および様々なタイプの電動装置、ならびに／または電気的もしくは機械的に駆動される装置を含む他の既知の作動装置を使用して、再装填部１００を作動させることができると考えられる。

本開示の代替態様では、再装填部１００は、ハンドルアセンブリ１２ａの遠位端に固定して取り付けることができ、外科用ステープラー１０は、完全に使い捨てとすることができ、または再装填部１００のカートリッジアセンブリのみが、取り外し可能で交換可能とすることができる。あるいは、再装填部１００は、外科用ステープラー１０の本体部分１４に解放可能に結合することができ、また、取り外し可能で交換可能なカートリッジを有することもできる。

図３および図４を参照すると、再装填部１００は、近位本体部分１１０、長手方向軸「Ｘ」を画定する細長いシャフト部分１１２（図３）、およびツールアセンブリ１１４を含む。近位本体部分１１０は、駆動アセンブリ５００（図４）、ならびに上部ハウジング半部分１１６ａおよび下部ハウジング半部分１１６ｂによって画定される内側ハウジング１１６を含む。ハウジング半部分１１６ａおよび１１６ｂは、以下でさらに詳細に説明されるように、駆動アセンブリ５００を受容するチャネルを画定する。ハウジング半部分１１６ａおよび１１６ｂは、近位本体部分１１０のチューブ１２５内に受容される。

枢動部材４０２ａ、４０２ｂが、上部および下部接続部材１６０ａ、１６０ｂによって、シャフトハウジング半部分１１６ａ、１１６ｂの遠位端に固定されている。各接続部材１６０ａ、１６０ｂは、開口部１６２を画定する遠位端、および階段状構成を有する近位端１６４を含む。各接続部材１６０ａ、１６０ｂの近位端１６４の階段状構成は、上部および下部シャフトハウジング半部分１１６ａ、１１６ｂの各々の遠位端に形成された切り抜き１６６内に受容されて、上部および下部接続部材１６０ａ、１６０ｂを、軸方向にそれぞれ、上部および下部シャフトハウジング半部分１１６ａ、１１６ｂに固定する。上部および下部接続部材１６０ａ、１６０ｂの各々の開口部１６２は、枢動部材４０２ａ、４０２ｂの上面および下面に形成されたそれぞれの枢動ピン１７０を受容して、枢動部材４０２ａ、４０２ｂをシャフトハウジング半部分１１６ａ、１１６ｂに枢動可能に固定する。第２のピン５２４ｃが、枢動部材４０２ａ、４０２ｂを互いに、かつ上部および下部接続部材１６０ａ、１６０ｂに接続する。

ツールアセンブリ１１４は、カートリッジアセンブリ１８０、開口部１８２ａ、およびアンビル１８２を含む。カートリッジアセンブリ１８０は、ステープルカートリッジ１８１およびカートリッジチャネル４０６ａを含む。ステープルカートリッジ１８１は、カートリッジ本体１８４、カバー４０６ｂ、および複数のステープル１８５を含む。カートリッジ本体１８４は、テーパ状遠位端１８６、ならびにそのテーパ状遠位端１８６によって共に結合されている第１および第２の、間隔を置いた脚１８８を含む。カートリッジ本体１８４のテーパ状遠位端１８６は、組織ガイドとして機能し、カートリッジアセンブリ１８０とアンビル１８２との間に組織を向ける。カートリッジ本体１８４の第１および第２の、間隔を置いた脚１８８の各々は、カートリッジ本体１８４の各脚１８８に沿って間隔を置いて配置されている複数のステープルポケットを画定する。ツールアセンブリ１１４の開口部１８２ａは、ツールアセンブリ１１４の近位端の開口部１８２ａを通って、かつカートリッジチャネル４０６ａの開口部２１４を通って延在するピン２１１を受容する。

図４〜図６を参照すると、アンビル１８２は、細長いスロット２５２および細長い凹部２５４を画定する。再装填部１００は、上部ビーム１５２、下部ビーム１５４、および垂直支柱１５６を含む、Ｉ形ビーム１５０（図６）を含む。Ｉ形ビーム１５０の垂直支柱１５６は、上部ビーム１５２がアンビル１８２の細長い凹部２５４内にスライド可能に位置付けられるように、細長いスロット２５２を通過する。アンビル１８２の近位端は、テーパ状カム表面２５６を画定し、その表面は、アンビル１８２が開放位置にあるときに（図示せず）、作動しているＩ形ビーム１５０の上部ビーム１５２の遠位端と係合して位置付けられる。下部ビーム１５４は、カートリッジアセンブリ１８０のチャネル４０６ａに沿って移動するように位置付けられる。アンビル１８２は、付勢部材、例えば、１つ以上の板ばね（図示せず）によって、開放位置に付勢される。本開示の態様では、板ばねは、アンビル１８２の底面と係合して、カートリッジアセンブリ１８０から離れて開放位置に向かってアンビル１８２を押しやる。

図５〜図９を参照すると、駆動アセンブリ５００は、近位駆動トレイン５１０、およびその近位駆動トレイン５１０に動作可能に結合されている遠位駆動トレイン５３０を含む。この駆動アセンブリ５００は、ツールアセンブリ１１４が関節運動位置にあっても関節運動位置になくても、ツールアセンブリ１１４を介してＩ形ビーム１５０を並進させるように構成されている。

近位駆動トレイン５１０は、結合装置５１３、ラックアセンブリ５１１、および近位駆動トレイン連結器５２２を含む。近位駆動トレイン５１０は、結合装置５１３から遠位駆動トレイン５３０に運動を伝えるように構成されている。遠位駆動トレイン５３０は、近位駆動トレイン５１０からＩ形ビーム１５０に運動を伝えるように構成されている。結合装置５１３は、近位端および遠位端を含み、作動装置１２（図１）の制御ロッド（図示せず）と係合するように適合されている駆動結合器（図示せず）を支持して、再装填部１００のツールアセンブリ１１４を動作させる。結合装置

ラックアセンブリ５１１は、ラックギヤ５１２および回転可能な駆動部材５１４を含む。ラックギヤ５１２は、結合装置５１３の遠位端に配設され、結合装置５１３の長手方向の運動を、回転可能な駆動部材５１４の回転の動きに変換するように構成されている。より具体的には、ラックギヤ５１２は、結合装置５１３の長手方向の動きに応答して、細長いシャフト部分１１２の長手方向軸「Ｘ」に沿って再装填部１００の細長いシャフト部分１１２内で前進および／または後退する。回転可能な駆動部材５１４は、第１のピン５１４ｃ（図７）の周辺のハウジング半部分１１６ａ、１１６ｂの間に固定され、ピニオン５１４ａおよびアイドルローラ５１４ｂを含む。ラックギヤ５１２は、ピニオン５１４ａと係合し、ラックギヤ５１２が再装填部１００の細長いシャフト部分１１２内で長手方向に移動するにつれて、回転運動をピニオン５１４ａに与える。ピニオン５１４ａの回転は、近位駆動トレイン連結器５２２に動作可能に結合されているアイドルローラ５１４ｂに回転運動を与える。近位駆動トレイン連結器５２２は、ピニオン５１４ａの回転運動を遠位駆動トレイン５３０に伝える。例えば、近位駆動トレイン連結器５２２の内側の歯が、ピニオン５１４ａの外側の歯に係合する。ピニオン５１４ａがラックギヤ５１２によって回転すると、近位駆動トレイン連結器５２２は、前進する。本開示の様々な態様では、近位駆動トレイン連結器５２２は、ワイヤおよび／またはベルトとすることができる。本開示の様々な態様では、ラックアセンブリ５１１は、回転可能な駆動部材５１４を駆動するためのモータ５１４ｄ（図７）を含むことができる。

遠位駆動トレイン５３０は、近位駆動トレイン５１０に動作可能に結合されている。遠位駆動トレイン５３０は、アクティブローラ５２４、遠位駆動トレイン連結器５３２、およびローラ５４０を含む（図１０）。遠位駆動トレイン５３０は、近位駆動トレイン５１０からＩ形ビーム１５０に運動を伝えるように構成されている。より具体的には、遠位駆動トレイン５３０は、Ｉ形ビーム１５０に結合されている。アクティブローラ５２４は、ツールアセンブリ１１４の近位部分に固定され、近位駆動トレイン連結器５２２から遠位駆動トレイン連結器５３２に運動を伝えるように適合されている。アクティブローラ５２４は、第２のピン５２４ｃ（図７）の周辺でツールアセンブリ１１４の近位部分に固定され、第１の部分５２４ｂおよび第２の部分５２４ａを含む。アクティブローラ５２４の第１の部分５２４ｂは、近位駆動トレイン連結器５２２に動作可能に結合されている。アクティブローラ５２４の第２の部分５２４ａは、遠位駆動トレイン連結器５３２の第２の部分５３２ａ（図１５）に動作可能に結合されている。本開示の様々な態様では、遠位駆動トレイン連結器５３２は、金属もしくは合成のワイヤ、および／またはベルトを含むことができる。例えば、遠位駆動トレイン連結器５３２の第１の部分５３２ａは、アクティブローラ５２４の第２の部分５２４ａの周りに巻き付けられ得、その結果、アクティブローラ５２４の時計回りの動きが、ツールアセンブリ１１４を通るＩ形ビーム１５０の前進をもたらし、アクティブローラ５２４の反時計回りの動きが、Ｉ形ビーム１５０の後退をもたらすことができ、またはその逆も同様である。遠位駆動トレイン連結器５３２の第２の部分５３２ｂ（図１５）が、ローラ５４０に動作可能に結合されている。例えば、遠位駆動トレイン連結器５３２の第２の部分５３２ｂは、ローラ５４０の一部の周りに巻き付けられ得る。本開示の様々な態様では、ローラは、ローラ５４０の周りを回転するときに遠位駆動トレイン連結器５３２の第２の部分５３２ｂを誘導するように構成された凹部を画定する側面を有することができる。ローラ５４０は、アンビル１８２（図４）の上面に配設されている。いくつかの態様では、遠位駆動トレイン連結器５３２’は、ベルトを含むことができる。他の態様では、遠位駆動トレイン連結器５３２は、プーリーシステムを含むことができる。

本開示の様々な態様では、Ｉ形ビーム１５０（図６）は、垂直支柱１５６の遠位端上に形成されるか、またはその上に支持されている切断刃１５８を含む。垂直支柱１５６は、以下にさらに詳細に説明するように、細長いスロット２５２内で、カートリッジ本体１８４の脚１８８の間にスライド可能に位置付けられている。Ｉ形ビーム１５０は、遠位駆動トレイン５３０が細長いシャフト部分１１２内で遠位方向に移動してツールアセンブリ１１４を作動させるときに、ツールアセンブリ１１４を通って移動するように位置付けられ、構成されている。本開示の特定の態様では、Ｉ形ビーム１５０の外面の垂直支柱１５６は、遠位駆動トレイン連結器５３２の近位端５３２ｄに取り付けられるように構成されている第１のケーブル取り付けポイント１５６ａを含む。Ｉ形ビーム１５０の外面の上面１５７は、遠位駆動トレイン連結器５３２の遠位端５３２ｃに取り付けられるように構成されている第２のケーブル取り付けポイント１５７ａを含む。

図１０〜図１２は、近位駆動トレイン５１０の結合装置５１３が第１の位置にあり、Ｉ形ビーム１５０が後退位置にある、発射前の関節運動していない位置における再装填部１００を示す。図１３〜図１５は、再装填部１００が発射されたときの、関節運動していない位置における再装填部１００を示す。結合装置５１３が前進すると、ラックアセンブリ５１１は、移動し、アクティブローラ５２４を時計回りに回転させる。Ｉ形ビーム１５０は、アクティブローラ５２４が時計回りに回転するにつれて、前方に移動する。本開示の様々な態様では、遠位駆動トレイン連結器５３２は、第１の部分５３２ａおよび第２の部分５３２ｂで構成することができる。第１の部分５３２ａがアクティブローラ５２４の第２の部分５２４ａの周りに巻き付けられると同時に、第２の部分５３２ｂは、アクティブローラ５２４の周りから巻き戻され、閉ループが、Ｉ形ビーム１５０を前方に引っ張って発射位置にする。結合装置５１３が細長いシャフト部分１１２内で遠位方向に前進すると、ラックギヤ５１２は、細長いシャフト部分１１２の長手方向軸「Ｘ」に沿って再装填部１００の細長いシャフト部分１１２内で前進および／または後退する。ラックギヤ５１２は、回転可能な駆動部材５１４と回転可能に係合し、回転可能な駆動部材５１４を回転させる。回転可能な駆動部材５１４が回転すると、近位駆動トレイン連結器５２２は、第１の部分５２４ｂの周りを回転して、アクティブローラ５２４を回転させる。アクティブローラ５２４は、アクティブローラ５２４の周りを回転する遠位駆動トレイン連結器５３２と係合して、Ｉ形ビーム１５０を長手方向に前後に駆動する。

図１３を参照すると、近位駆動トレイン５１０の結合装置５１３は、第２の位置にあり、Ｉ形ビーム１５０は、発射位置にある。図１０〜図１２を参照すると、近位駆動トレイン５１０の結合装置５１３が後退すると、その結合装置は、ラックアセンブリ５１１を近位方向に引っ張り、アクティブローラ５２４を反時計回りに回転させる。Ｉ形ビーム１５０は、アクティブローラ５２４が反時計回りに回転するにつれて、後方に移動する。第１のワイヤがアクティブローラ５２４の第２の部分５２４ａの周りから巻き戻されると同時に、第２のワイヤは、アクティブローラ５２４の周りに巻き付けられて、閉ループが、Ｉ形ビーム１５０を後退位置に引っ張る。

図１５および図１６を参照すると、９０度に関節運動した再装填部１００の機能図が示されている。図に示すように、近位駆動トレイン５１０の結合装置５１３は、第２の位置にあり、結合装置５１３の遠位端に配設されているラックギヤ５１２を前進させた。ピニオン５１４ａと回転可能に係合し、ピニオン５１４ａに時計回りの回転運動を与えたラックギヤ５１２。近位駆動トレイン連結器５２２と係合しているピニオン５１４ａは、回転運動をアクティブローラ５２４に与えて遠位駆動トレイン連結器５３２を前進させ、Ｉ形ビーム１５０をカートリッジ本体１８４内の発射位置または前進位置に前進させる。本開示の様々な態様では、再装填部１００は、０〜±９０度の任意の角度に関節運動することができる。

当業者であれば、本明細書において具体的に説明され、添付の図面に図示されるデバイスおよび方法が、本開示の非限定的な例示的な態様であることを理解するであろう。本開示の１つの例示的な態様に関連して図示または説明される要素および特徴は、本開示の範囲から逸脱することなく、別の要素および特徴と組み合わせることができることが企図される。同様に、当業者であれば、本開示の上述の態様に基づく本開示の更なる特徴および利点を理解するであろう。したがって、本開示は、添付の特許請求の範囲によって指示される場合を除いて、具体的に図示および記載されたものによって限定されるべきではない。

Claims (20)

1. 駆動アセンブリであって、
   横軸を画定する回転可能な駆動部材と、
   長手方向軸を画定する前記回転可能な駆動部材に動作可能に結合された連結器と、
   前記連結器に動作可能に結合されたＩ形ビームであって、前記Ｉ形ビームが、前記回転可能な駆動部材の回転運動に応答して、前記長手方向軸に沿って前進されるように構成されている、Ｉ形ビームと、を備える、駆動アセンブリ。
2. 前記回転可能な駆動部材が、モータによって駆動される、請求項１に記載の駆動アセンブリ。
3. 前記回転可能な駆動部材が、
   長手方向に移動可能なラックギヤと、
   前記ラックギヤに動作可能に結合されたピニオンと、を含み、
   前記ラックギヤの長手方向の動きが、前記ピニオンに回転運動を与える、請求項１に記載の駆動アセンブリ。
4. 前記ラックギヤは、結合装置に結合されており、それにより前記結合装置の長手方向の動きが前記ラックギヤに長手方向の動きを与える、請求項３に記載の駆動アセンブリ。
5. 前記ピニオンが、前記連結器に結合されている、請求項４に記載の駆動アセンブリ。
6. 前記連結器が、前記Ｉ形ビームを前進または後退させるように構成されている、請求項５に記載の駆動アセンブリ。
7. 前記連結器が、プーリーシステムを含む、請求項１に記載の駆動アセンブリ。
8. 前記連結器が、ベルトを含む、請求項１に記載の駆動アセンブリ。
9. 前記連結器が、金属ワイヤまたは合成ワイヤのうちの少なくとも１つを含む、請求項１に記載の駆動アセンブリ。
10. 外科用再装填部アセンブリであって、
    長手方向軸を画定するツールアセンブリであって、前記ツールアセンブリが、アンビルおよびカートリッジアセンブリを含み、前記カートリッジアセンブリが、複数のステープルを支持するステープルカートリッジを含む、ツールアセンブリと、
    前記外科用再装填部アセンブリからステープルを射出するように構成された駆動アセンブリであって、前記駆動アセンブリが、
    横軸を画定する回転可能な駆動部材と、
    長手方向軸を画定する前記回転可能な駆動部材に動作可能に結合された連結器と、
    前記連結器に動作可能に結合されたＩ形ビームであって、前記Ｉ形ビームが、前記ステープルカートリッジから前記複数のステープルを射出するように、前記ツールアセンブリを通って、前記回転可能な駆動部材の回転運動に応答して、前記長手方向軸に沿って前進するように構成されている、Ｉ形ビームと、を含む、駆動アセンブリと、を備える、外科用再装填部アセンブリ。
11. 前記回転可能な駆動部材が、モータによって駆動されるように構成されている、請求項１０に記載の外科用再装填部アセンブリ。
12. 前記回転可能な駆動部材が、
    長手方向に移動可能なラックギヤと、
    前記ラックギヤに動作可能に結合されたピニオンと、を含み、
    前記ラックギヤの長手方向の動きが、前記ピニオンに回転運動を与える、請求項１０に記載の外科用再装填部アセンブリ。
13. 前記ラックギヤは、結合装置に動作可能に結合されるように構成されており、そのため前記結合装置の長手方向の動きが前記ラックギヤの長手方向の動きを与える、請求項１２に記載の外科用再装填部アセンブリ。
14. 前記ピニオンが、前記連結器に結合されている、請求項１３に記載の外科用再装填部アセンブリ。
15. 前記連結器が、前記Ｉ形ビームを前進または後退させる、請求項１４に記載の外科用再装填部アセンブリ。
16. 前記連結器が、プーリーシステムを含む、請求項１０に記載の外科用再装填部アセンブリ。
17. 前記連結器が、ベルトを含む、請求項１０に記載の外科用再装填部アセンブリ。
18. 前記連結器が、金属ワイヤまたは合成ワイヤのうちの少なくとも１つを含む、請求項１０に記載の外科用再装填部アセンブリ。
19. 外科用ステープラーであって、
    発射引き金および関節運動レバーを含む作動装置と、
    再装填部アセンブリであって、
    長手方向軸を画定するツールアセンブリであって、前記ツールアセンブリが、アンビルおよびカートリッジアセンブリを含み、前記カートリッジアセンブリが、複数のステープルを支持するステープルカートリッジを含む、ツールアセンブリと、
    前記再装填部アセンブリからステープルを射出するように構成された駆動アセンブリであって、前記駆動アセンブリが、
    近位駆動トレインと、
    前記近位駆動トレインに動作可能に結合された遠位駆動トレインであって、前記遠位駆動トレインが、第１の部分および第２の部分を含むアクティブローラを含む、遠位駆動トレインと、を含む、駆動アセンブリと、を含む、再装填部アセンブリと、を備える、外科用ステープラー。
20. 前記近位駆動トレインが、
    近位端および遠位端を含む結合装置と、
    ラックアセンブリであって、
    前記結合装置の前記遠位端に配設されたラックギヤであって、前記ラックギヤが、前記長手方向軸に沿って前進または後退するように構成されている、ラックギヤと、
    前記ラックギヤに動作可能に結合された回転可能な駆動部材であって、前記回転可能な駆動部材が、ピニオンおよびアイドルローラを含む、回転可能な駆動部材と、を含み、
    前記ラックギヤが、前記ピニオンと係合し、前記ピニオンが、時計回りの回転運動または反時計回りの回転運動のうちの少なくとも１つを前記アイドルローラに与えるように構成されている、ラックアセンブリと、
    前記アイドルローラに動作可能に結合された連結器であって、前記連結器が、近位部分および遠位部分を有し、前記連結器の前記近位部分が、前記アイドルローラに動作可能に結合され、前記連結器の前記遠位部分が、前記アクティブローラに動作可能に結合されている、連結器と、を含む、請求項１９に記載の外科用ステープラー。

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