以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る紙巻き器を模式的に表す斜視図である。
図2は、実施形態に係るトイレ管理システムを模式的に表すブロック図である。
図1及び図2に表したように、実施形態に係るトイレ管理システム500は、紙巻き器100と、外部機器200と、を備えている。紙巻き器100は、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の2つのトイレットペーパーを保持する。紙巻き器100は、第1トイレットペーパーTP1の残量についての情報及び第2トイレットペーパーTP2の残量についての情報を外部機器200に送信する。外部機器200は、第1トイレットペーパーTP1の残量についての情報に基づき、第1トイレットペーパーTP1の交換時期を報知する。外部機器200は、第2トイレットペーパーTP2の残量についての情報に基づき、第2トイレットペーパーTP2の交換時期を報知する。
紙巻き器100は、保持部10と、外郭20と、センサ30と、情報送信部40と、紙切板51、52と、天板60と、を有する。紙巻き器100は、トイレブースの壁面WLに取り付けられる。
本願明細書では、トイレブースの壁面WLに取り付けられた紙巻き器100に向かい合う使用者から見て、手前側を「前方」、奥側を「後方」、上側を「上方」、下側を「下方」、左側を「左側方」、右側を「右側方」とする。
保持部10は、第1トイレットペーパーTP1と第2トイレットペーパーTP2とを左右に並べて保持する。より具体的には、保持部10は、第1トイレットペーパーTP1を保持する第1保持部11と、第2トイレットペーパーTP2を保持する第2保持部12と、を有する。
第1保持部11は、第1トイレットペーパーTP1の芯に差し込まれることで、第1トイレットペーパーTP1を回転可能な状態で保持する。第1保持部11は、例えば、第1トイレットペーパーTP1の芯の左右方向の端部のそれぞれに差し込まれてもよいし、第1トイレットペーパーTP1の芯の内部を左右方向に貫通するように差し込まれてもよい。第1保持部11は、外郭20に支持されている。
同様に、第2保持部12は、第2トイレットペーパーTP2の芯に差し込まれることで、第2トイレットペーパーTP2を回転可能な状態で保持する。第2保持部12は、例えば、第2トイレットペーパーTP2の芯の左右方向の端部のそれぞれに差し込まれてもよいし、第2トイレットペーパーTP2の芯の内部を左右方向に貫通するように差し込まれてもよい。第2保持部12は、外郭20に支持されている。
外郭20は、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の後方及び側方を囲むように設けられている。換言すれば、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2は、外郭20の内部に収納されている。外郭20は、トイレブースの壁面WLに取り付けられる背板21と、背板21の左側方側の端部から前方に向かって延びる第1側板22と、背板21の右側方側の端部から前方に向かって延びる第2側板23と、第1側板22と第2側板23との間において背板21から前方に向かって延びる第3側板24と、を有する。
この例では、第1保持部11は、第1側板22の右側方側を向く面と、第3側板24の左側方側を向く面と、に設けられている。これにより、第1トイレットペーパーTP1は、第1側板22と第3側板24との間において、第1保持部11により保持されている。なお、第1保持部11は、第1側板22の右側方側を向く面と、第3側板24の左側方側を向く面と、のうち、一方だけに設けられていてもよい。
この例では、第2保持部12は、第2側板23の左側方側を向く面と、第3側板24の右側方側を向く面と、に設けられている。これにより、第2トイレットペーパーTP2は、第2側板23と第3側板24との間において、第2保持部12により保持されている。なお、第2保持部12は、第2側板23の左側方側を向く面と、第3側板24の右側方側を向く面と、のうち、一方だけに設けられていてもよい。
センサ30は、電磁波を利用して第1トイレットペーパーTP1の残量及び第2トイレットペーパーTP2の残量を検知する。センサ30は、例えば、赤外線センサなどの光電センサ、または、マイクロ波センサやミリ波センサなどの電波センサである。センサ30が設けられる位置については、後述する。センサ30は、第1電磁波送信部31と、第2電磁波送信部32と、電磁波受信部33と、を有する。
第1電磁波送信部31は、第1保持部11により保持された第1トイレットペーパーTP1に向けて第1電磁波を送信する。第1電磁波は、例えば、光または電波である。第2電磁波送信部32は、第2保持部12により保持された第2トイレットペーパーTP2に向けて第2電磁波を送信する。第2電磁波は、例えば、光または電波である。第1電磁波と第2電磁波とは、同じ種類の電磁波である。すなわち、例えば、第1電磁波が赤外線であれば、第2電磁波も赤外線であり、第1電磁波がマイクロ波であれば、第2電磁波もマイクロ波である。
電磁波受信部33は、第1電磁波送信部31から送信された第1電磁波と、第2電磁波送信部32から送信された第2電磁波と、を受信する。電磁波受信部33は、例えば、フォトダイオードと、増幅回路と、を有する。電磁波受信部33は、第1電磁波送信部31から送信された第1電磁波や第2電磁波送信部32から送信された第2電磁波を直接受信してもよいし、第1電磁波送信部31から送信され第1トイレットペーパーTP1により反射した第1電磁波(反射波)や第2電磁波送信部32から送信され第2トイレットペーパーTP2により反射した第2電磁波(反射波)を受信してもよい。つまり、センサ30は、透過式センサであってもよいし、反射式センサであってもよい。
センサ30は、第1電磁波送信部31から第1電磁波を送信し、電磁波受信部33において第1電磁波を受信する第1センシング動作を行う。また、センサ30は、第2電磁波送信部32から第2電磁波を送信し、電磁波受信部33において第2電磁波を受信する第2センシング動作を行う。つまり、センサ30は、第1電磁波を送受信する第1センシング動作と、第2電磁波を送受信する第2センシング動作と、を行う。
センサ30は、電磁波受信部33において受信した第1電磁波の強度を検知する。センサ30は、電磁波受信部33において受信した第1電磁波の強度を検知することで、第1トイレットペーパーTP1の残量を検知する。例えば、センサ30が反射式センサの場合、第1トイレットペーパーTP1の残量が所定量よりも多いとき、電磁波受信部33において受信する第1電磁波の強度は所定値よりも大きい。第1トイレットペーパーTP1の残量が所定量よりも少ないとき、電磁波受信部33において受信する第1電磁波の強度は所定値よりも小さい。
同様に、センサ30は、電磁波受信部33において受信した第2電磁波の強度を検知する。センサ30は、電磁波受信部33において受信した第2電磁波の強度を検知することで、第2トイレットペーパーTP2の残量を検知する。例えば、センサ30が反射式センサの場合、第2トイレットペーパーTP2の残量が所定量よりも多いとき、電磁波受信部33において受信する第2電磁波の強度は所定値よりも大きい。第2トイレットペーパーTP2の残量が所定量よりも少ないとき、電磁波受信部33において受信する第2電磁波の強度は所定値よりも小さい。
このように、2つのトイレットペーパー(第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2)を左右に並べて保持する2連式紙巻き器において、2つの電磁波送信部(第1電磁波送信部31及び第2電磁波送信部32)と、両方の電磁波送信部に共通の1つの電磁波受信部33と、を有するセンサ30を設けることで、2つの電磁波受信部を設ける場合と比べて、コストの増大を抑制しつつ、2つのトイレットペーパーのそれぞれの残量を検知することができる。
情報送信部40は、センサ30の検知結果についての情報を外部機器200へ送信する。情報送信部40は、センサ30の電磁波受信部33と電気的に接続されている。情報送信部40は、例えば、無線通信により外部機器200へ情報を送信する。情報送信部40は、有線通信により外部機器200へ情報を送信してもよい。つまり、情報送信部40は、外部機器200と電気的に接続されていてもよい。
このように、センサ30の検知結果についての情報を外部機器200へ送信する情報送信部40を設けることで、外部機器200を介してトイレブースの外部にいる管理者にトイレットペーパーの交換時期を報知することができる。これにより、管理者による点検のための巡回が不要となり、効率的にトイレットペーパーの交換を行うことができる。また、その結果、紙切れが発生する可能性を低減でき、トイレを使用する使用者にとって使い勝手の良いトイレ空間にすることができる。
センサ30の検知結果についての情報は、例えば、電磁波受信部33において受信した第1電磁波の強度または第2電磁波の強度についての情報(信号)である。センサ30の検知結果についての情報は、例えば、受信した第1電磁波の強度に基づいて算出される第1トイレットペーパーTP1の残量または受信した第2電磁波の強度に基づいて算出される第2トイレットペーパーTP2の残量についての情報(信号)であってもよい。センサ30の検知結果についての情報は、例えば、第1トイレットペーパーTP1または第2トイレットペーパーTP2の残量が所定量よりも少ないことを示す情報(信号)であってもよい。
センサ30及び情報送信部40の動作は、例えば、制御部により制御される。制御部は、例えば、センサ30における第1センシング動作の周期及び第2センシング動作の周期や情報送信部40から情報を送信するタイミングなどを制御する。センサ30、情報送信部40、及び制御部のいずれかは、外部機器200からの信号を受信する受信部を有していてもよい。
センサ30、情報送信部40、及び制御部は、例えば、紙巻き器100に設けられる電池からの電力の供給を受けて作動する。外郭20は、例えば、電池を取り付けるための電池取付部を有する。なお、センサ30、情報送信部40、及び制御部は、コンセントを介して供給される外部電源からの電力を受けて作動してもよい。この場合、電池取付部は、省略可能である。
紙切板51は、使用者が第1トイレットペーパーTP1を切るときに使用される。紙切板51は、第1トイレットペーパーTP1の上方に設けられている。紙切板51は、第1保持部11よりも上方に設けられている。紙切板51は、外郭20の第1側板22及び第3側板24の上部において、回動可能に軸支されている。紙切板51は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
同様に、紙切板52は、使用者が第2トイレットペーパーTP2を切るときに使用される。紙切板52は、第2トイレットペーパーTP2の上方に設けられている。紙切板52は、第2保持部12よりも上方に設けられている。紙切板52は、外郭20の第2側板23及び第3側板24の上部において、回動可能に軸支されている。紙切板52は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
天板60は、外郭20、紙切板51、及び紙切板52の上方に設けられている。つまり、天板60は、第1保持部11及び第2保持部12よりも上方に設けられている。天板60は、例えば、上部に物品を載置可能な平面を有する。天板60は、例えば、棚として機能する。天板60は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
外部機器200は、トイレブースの外部にある機器である。外部機器200は、情報送信部40から送信された情報を受信する情報受信部を有する。外部機器200は、例えば、管理者のパソコンや管理者の携帯電話などの端末である。外部機器200は、例えば、管理者のパソコンや管理者の携帯電話などから接続可能なサーバであってもよい。外部機器200は、例えば、トイレブースの内部に設けられたゲートウェイを介して、情報送信部40から送信された情報を受信してもよい。つまり、情報送信部40は、例えば、トイレブースの内部に設けられたゲートウェイを介して、外部機器200へ情報を受信してもよい。
外部機器200は、例えば、センサ30の電磁波受信部33において受信した第1電磁波の強度や第2電磁波の強度が小さくなると、第1トイレットペーパーTP1や第2トイレットペーパーTP2の交換時期を報知する。外部機器200は、例えば、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の交換時期を表示する表示部を有する。
図3(a)及び図3(b)は、実施形態に係る紙巻き器を模式的に表す正面図及び平面図である。
図4は、実施形態に係る紙巻き器を模式的に表す側断面図である。
図4は、図3(b)に示したA1−A2線による断面図である。
図3(b)及び図4では、紙切板51、52及び天板60を省略している。
図3(a)、図3(b)、及び図4に表したように、この例では、センサ30として、反射式センサを設けている。反射式センサを設けることで、透過式センサを設ける場合と比べて、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の残量の詳細な変化を検知することができる。
この例では、センサ30は、第1トイレットペーパーTP1と第2トイレットペーパーTP2との間に設けられている。より具体的には、第1電磁波送信部31、第2電磁波送信部32、及び電磁波受信部33は、第1トイレットペーパーTP1と第2トイレットペーパーTP2との間に位置する第3側板24の内部に設けられている。
第1電磁波送信部31及び第2電磁波送信部32は、第1トイレットペーパーTP1と第2トイレットペーパーTP2との間に左右方向に並んで配置されている。第1電磁波送信部31と第2電磁波送信部32とは、互いに左右方向において重なる位置に設けられている。第1電磁波送信部31と第2電磁波送信部32とは、第3側板24の左右方向の中央を軸にして左右対称に配置されている。また、この例では、第1電磁波送信部31及び第2電磁波送信部32は、保持部10(第1保持部11及び第2保持部12)よりも下方に設けられている。
電磁波受信部33は、第1電磁波送信部31と第2電磁波送信部32との間の左右方向の中央C1と重なる位置に配置されている。つまり、電磁波受信部33は、第3側板24の左右方向の中央と重なる位置に配置されている。また、この例では、電磁波受信部33は、第1電磁波送信部31及び第2電磁波送信部32の下方かつ後方に配置されている。
第1電磁波送信部31と電磁波受信部33との間、及び、第2電磁波送信部32と電磁波受信部33との間には、シールド34が設けられている。シールド34は、第1電磁波送信部31及び第2電磁波送信部32の下方と後方とを覆うように設けられている。シールド34は、第1電磁波及び第2電磁波を遮断可能な材質からなる。シールド34を設けることで、センサ30が反射式センサの場合に、第1電磁波送信部31から送信された第1電磁波及び第2電磁波送信部32から送信された第2電磁波が、電磁波受信部33に直接入射することを抑制できる。これにより、センサ30が反射式センサの場合に、検知精度を向上させることができる。シールド34は、センサ30が透過式センサの場合には省略可能である。
このように、第1電磁波送信部31及び第2電磁波送信部32を、第1トイレットペーパーTP1と第2トイレットペーパーTP2との間に左右方向に並べて配置し、電磁波受信部33を第1電磁波送信部31と第2電磁波送信部32との間の左右方向の中央C1と重なる位置に配置することで、第1電磁波送信部31から送信され第1トイレットペーパーTP1により反射した第1電磁波と、第2電磁波送信部32から送信され第2トイレットペーパーTP2により反射した第2電磁波と、を1つの電磁波受信部33で効率的に受信することができる。これにより、第1センシング動作の検知精度及び第2センシング動作の検知精度の両方をバランスよく向上させることができる。
なお、第1電磁波送信部31、第2電磁波送信部32、及び電磁波受信部33の位置は、これに限定されない。第1電磁波送信部31、第2電磁波送信部32、及び電磁波受信部33は、電磁波受信部33が、第1電磁波送信部31から送信され第1トイレットペーパーTP1により反射した第1電磁波と、第2電磁波送信部32から送信され第2トイレットペーパーTP2により反射した第2電磁波と、を受信可能な任意の位置に設けることができる。
また、この例では、第1電磁波送信部31は、第1電磁波の中心軸CL1が前方かつ下方に向かうように設けられ、第2電磁波送信部32は、第2電磁波の中心軸CL2が前方かつ下方に向かうように設けられている。より具体的には、第1電磁波送信部31は、第1電磁波の中心軸CL1が前方かつ下方かつ左側方に向かうように設けられている。第1電磁波送信部31は、第1電磁波の中心軸CL1が第1トイレットペーパーTP1の右側方側の側面に向かうように設けられている。また、第2電磁波送信部32は、第2電磁波の中心軸CL2が前方かつ下方かつ右側方に向かうように設けられている。第2電磁波送信部32は、第2電磁波の中心軸CL2が第2トイレットペーパーTP2の左側方側の側面に向かうように設けられている。
このように、第1電磁波の中心軸CL1が前方かつ下方に向かうように第1電磁波送信部31を設け、第2電磁波の中心軸CL2が前方かつ下方に向かうように第2電磁波送信部32を設けることで、第1電磁波や第2電磁波がトイレブースの壁面WLなどに反射して検知精度が低下することを抑制できる。また、紙切板51、52による誤検知や使用者の手による誤検知を抑制することができ、検知精度を向上させることができる。
以下、実施形態に係るトイレ管理システム500及び紙巻き器100の動作について説明する。
図5は、実施形態に係るトイレ管理システムの紙巻き器の動作の一例を表すフローチャートである。
図6は、実施形態に係るトイレ管理システムの外部機器の動作の一例を表すフローチャートである。
図5に表したように、フローを開始すると、紙巻き器100の制御部は、センサ30により第1センシング動作を行う(ステップS101)。センサ30は、第1センシング動作において、第1電磁波送信部31から第1トイレットペーパーTP1に向けて第1電磁波を送信するとともに、第1トイレットペーパーTP1により反射した第1電磁波を電磁波受信部33において受信する。
次に、紙巻き器100の制御部は、センサ30により第2センシング動作を行う(ステップS102)。センサ30は、第2センシング動作において、第2電磁波送信部32から第2トイレットペーパーTP2に向けて第2電磁波を送信するとともに、第2トイレットペーパーTP2により反射した第2電磁波を電磁波受信部33において受信する。
受信した第1電磁波の強度が第1閾値以上、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2閾値以上の場合(ステップS103:Yes)、制御部は、フローを終了する。つまり、受信した第1電磁波の強度が第1閾値以上、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2閾値以上の場合には、第1トイレットペーパーTP1の残量及び第2トイレットペーパーTP2の残量が所定量以上であり、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の交換は不要であると判断される。
第1閾値は、例えば、第1トイレットペーパーTP1の残量が30%〜50%のときの強度である。第2閾値は、例えば、第2トイレットペーパーTP2の残量が30〜50%のときの強度である。第1閾値と第2閾値とは、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。
受信した第1電磁波の強度が第1閾値未満の場合、受信した第2電磁波の強度が第2閾値未満の場合、または受信した第1電磁波の強度が第1閾値未満かつ受信した第2電磁波の強度が第2閾値未満の場合(ステップS103:No)、制御部は、第1センシング動作の周期及び第2センシング動作の周期の少なくともいずれかを変更する(ステップS104)。センシング動作の周期の変更については、後述する。
センシング動作の周期を変更すると、制御部は、受信した第1電磁波の強度が第1所定値以下、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2所定値以下であるか否かを判定する(ステップS105)。受信した第1電磁波の強度が第1所定値を超える場合、受信した第2電磁波の強度が第2所定値を超える場合、または受信した第1電磁波の強度が第1所定値を超えかつ受信した第2電磁波の強度が第2所定値を超える場合(ステップS105:No)、制御部は、フローを終了する。つまり、受信した第1電磁波の強度及び第2電磁波の強度の少なくともいずれかが所定値を超える場合には、第1トイレットペーパーTP1の残量及び第2トイレットペーパーTP2の残量の少なくともいずれかが所定量を超え、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の交換は不要であると判断される。
第1所定値は、第1閾値以下の値である。第1所定値は、例えば、第1トイレットペーパーTP1の残量が15%のときの強度である。第2所定値は、第2閾値以下の値である。第2所定値は、例えば、第2トイレットペーパーTP2の残量が15%のときの強度である。第1所定値と第2所定値とは、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。
受信した第1電磁波の強度が第1所定値以下、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2所定値以下の場合(ステップS105:Yes)、制御部は、情報送信部40から外部機器200へセンサ30の検知結果についての情報を送信する(ステップS106)。このように、この例では、情報送信部40は、受信した第1電磁波の強度が第1所定値以下、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2所定値以下になると、外部機器200へセンサ30の検知結果についての情報を送信する。つまり、受信した第1電磁波の強度が第1所定値以下、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2所定値以下の場合には、第1トイレットペーパーTP1の残量及び第2トイレットペーパーTP2の残量がいずれも所定量以下であり、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の交換が必要であると判断される。
このように、電磁波受信部33において受信した第1電磁波の強度が第1所定値以下、かつ、電磁波受信部33において受信した第2電磁波の強度が第2所定値以下になると、情報送信部40がセンサ30の検知結果についての情報を外部機器200へ送信することで、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の両方の残量が少なくなったときに、外部機器200を介してトイレブースの外部にいる管理者にトイレットペーパーの交換時期を報知することができる。これにより、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の一方の残量が少なくなり、他方の残量が多いときに管理者にトイレットペーパーの交換時期が報知されることを抑制できる。つまり、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の両方の残量が少なくなってから、管理者にトイレットペーパーの交換時期を報知することができる。これにより、より効率的にトイレットペーパーの交換を行うことができる。
なお、情報送信部40は、電磁波受信部33において受信した第1電磁波の強度が第1所定値以下、または、電磁波受信部33において受信した第2電磁波の強度が第2所定値以下になると、センサ30の検知結果についての情報を外部機器200へ送信してもよい。
このように、電磁波受信部33において受信した第1電磁波の強度が第1所定値以下または電磁波受信部33において受信した第2電磁波の強度が第2所定値以下になると、情報送信部40がセンサ30の検知結果についての情報を外部機器200へ送信することで、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の一方の残量が少なくなったときに、外部機器200を介してトイレブースの外部にいる管理者にトイレットペーパーの交換時期を報知することができる。これにより、トイレットペーパーがない状態になることをより確実に抑制できる。
一方、図6に表したように、外部機器200は、紙巻き器100の情報送信部40からの情報を受信するまで、待機する(ステップS201:No)。情報送信部40からの情報を受信すると(ステップS201:Yes)、外部機器200は、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の交換時期を報知する(ステップS202)。
つまり、外部機器200は、センサ30の電磁波受信部33において受信した第1電磁波の強度が第1所定値以下になり、かつ、センサ30の電磁波受信部33において受信した第2電磁波の強度が第2所定値以下になると、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の交換時期を報知する。換言すれば、外部機器200は、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の両方が所定量以下になった時点で交換時期を報知する。
このように、電磁波受信部33において受信した第1電磁波の強度が第1所定値以下、かつ、電磁波受信部33において受信した第2電磁波の強度が第2所定値以下になると、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の交換時期を報知することで、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の両方の残量が少なくなったときに、外部機器200を介してトイレブースの外部にいる管理者にトイレットペーパーの交換時期を報知することができる。これにより、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の一方の残量が少なくなり、他方の残量が多いときに管理者にトイレットペーパーの交換時期が報知されることを抑制できる。つまり、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の両方の残量が少なくなってから、管理者にトイレットペーパーの交換時期を報知することができる。これにより、より効率的にトイレットペーパーの交換を行うことができる。
なお、外部機器200は、センサ30の電磁波受信部33において受信した第1電磁波の強度が第1所定値以下になると、第1トイレットペーパーTP1の交換時期を報知し、センサ30の電磁波受信部33において受信した第2電磁波の強度が第2所定値以下になると、第2トイレットペーパーTP2の交換時期を報知してもよい。つまり、外部機器200は、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の一方が所定量以下になった時点で交換時期を報知してもよい。
このように、電磁波受信部33において受信した第1電磁波の強度が第1所定値以下になると、第1トイレットペーパーTP1の交換時期を報知し、電磁波受信部33において受信した第2電磁波の強度が第2所定値以下になると、第2トイレットペーパーTP2の交換時期を報知することで、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の一方の残量が少なくなったときに、外部機器200を介してトイレブースの外部にいる管理者にトイレットペーパーの交換時期を報知することができる。これにより、トイレットペーパーがない状態になることをより確実に抑制できる。
以下、実施形態に係るトイレ管理システム500及び紙巻き器100の動作の変形例について説明する。
図7(a)及び図7(b)は、実施形態に係るトイレ管理システムの紙巻き器の動作の別の一例を表すフローチャートである。
図8は、実施形態に係るトイレ管理システムの外部機器の動作の別の一例を表すフローチャートである。
図7(a)に表したように、この例では、フローを開始すると、紙巻き器100の制御部は、センサ30による第1センシング動作が行う(ステップS301)。次に、制御部は、センサ30による第2センシング動作が行う(ステップS302)。そして、制御部は、情報送信部40から外部機器200へセンサ30の検知結果についての情報を送信する(ステップS303)。つまり、この例では、情報送信部40は、受信した第1電磁波の強度や第2電磁波の強度に関わらず、外部機器200へセンサ30の検知結果についての情報を送信する。
一方、図8に表したように、外部機器200は、紙巻き器100の情報送信部40からの情報を受信するまで、待機する(ステップS401:No)。情報送信部40からの情報を受信すると(ステップS401:Yes)、外部機器200は、電磁波受信部33において受信した第1電磁波の強度が第1閾値以上、かつ、電磁波受信部33において受信した第2電磁波の強度が第2閾値以上以上であるか否かを判定する(ステップS402)。
受信した第1電磁波の強度が第1閾値以上、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2閾値以上の場合(ステップS402:Yes)、外部機器200は、フローを終了する。つまり、受信した第1電磁波の強度が第1閾値以上、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2閾値以上の場合には、第1トイレットペーパーTP1の残量及び第2トイレットペーパーTP2の残量が所定量以上であり、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の交換は不要であると判断される。
受信した第1電磁波の強度が第1閾値未満の場合、受信した第2電磁波の強度が第2閾値未満の場合、または受信した第1電磁波の強度が第1閾値未満かつ受信した第2電磁波の強度が第2閾値未満の場合(ステップS402:No)、外部機器200は、紙巻き器100へ第1センシング動作の周期及び第2センシング動作の周期の少なくともいずれかの変更についての信号を送信する(ステップS403)。
紙巻き器100へ信号を送信すると、外部機器200は、受信した第1電磁波の強度が第1所定値以下、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2所定値以下であるか否かを判定する(ステップS404)。受信した第1電磁波の強度が第1所定値を超える場合、受信した第2電磁波の強度が第2所定値を超える場合、または受信した第1電磁波の強度が第1所定値を超えかつ受信した第2電磁波の強度が第2所定値を超える場合(ステップS404:No)、外部機器200は、フローを終了する。つまり、受信した第1電磁波の強度及び第2電磁波の強度の少なくともいずれかが所定値を超える場合には、第1トイレットペーパーTP1の残量及び第2トイレットペーパーTP2の残量の少なくともいずれかが所定量を超え、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の交換は不要であると判断される。
受信した第1電磁波の強度が第1所定値以下、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2所定値以下の場合(ステップS404:Yes)、外部機器200は、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の交換時期を報知する(ステップS405)。つまり、受信した第1電磁波の強度が第1所定値以下、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2所定値以下の場合には、第1トイレットペーパーTP1の残量及び第2トイレットペーパーTP2の残量がいずれも所定量以下であり、第1トイレットペーパーTP1及び第2トイレットペーパーTP2の交換が必要であると判断される。
図7(b)に表したように、紙巻き器100の制御部は、外部機器200からの信号を受信するまで、待機する(ステップS501:No)。外部機器200からのセンシング動作の周期変更についての信号を受信すると(ステップS501:Yes)、制御部は、第1センシング動作の周期及び第2センシング動作の周期の少なくともいずれかを変更する(ステップS502)。センシング動作の周期の変更については、後述する。
このように、実施形態において、受信した第1電磁波の強度が第1閾値以上であるか否かの判定、受信した第2電磁波の強度が第2閾値以上であるか否かの判定、受信した第1電磁波の強度が第1所定値以下であるか否かの判定、及び受信した第2電磁波の強度が第2所定値以下であるか否かの判定は、紙巻き器100で行われてもよいし、外部機器200で行われてもよい。
以下、第1センシング動作と及び第2センシング動作のタイミングについて説明する。
図9は、実施形態に係る紙巻き器における第1センシング動作及び第2センシング動作のタイミングの一例を表すタイミングチャートである。
図9に表したように、センサ30は、第1電磁波を送受信する第1センシング動作と、第2電磁波を送受信する第2センシング動作と、を異なるタイミングで行う。
より具体的には、センサ30は、例えば、時刻T1から時刻T4までの時間で1回目の第1センシング動作を行い、時刻T4よりも後の時刻T5から時刻T8までの時間で1回目の第2センシング動作を行う。つまり、1回目の第2センシング動作の開始は、例えば、1回目の第1センシング動作の終了よりも後に行われる。
また、センサ30は、例えば、時刻T8よりも後の時刻T9から時刻T12までの時間で2回目の第1センシング動作を行う。つまり、2回目の第1センシング動作の開始は、例えば、1回目の第2センシング動作の終了よりも後に行われる。
なお、この例では、第1センシング動作を行った後に第2センシング動作を行っているが、第2センシング動作を行った後に第1センシング動作を行ってもよい。つまり、第1センシング動作を行う時間と第2センシング動作を行う時間とが重なっていなければ、第1センシング動作と第2センシング動作のどちらを先に行ってもよい。
このように、センサ30が第1トイレットペーパーTP1に対するセンシング動作(第1センシング動作)と、第2トイレットペーパーTP2に対するセンシング動作(第2センシング動作)と、を異なるタイミングで行うことで、第1センシング動作と第2センシング動作とに同じ電磁波受信部33が用いられる場合であっても(つまり、電磁波受信部33が1つであっても)、2つの電磁波送信部(第1電磁波送信部31及び第2電磁波送信部32)から送信された電磁波(第1電磁波及び第2電磁波)が互いに干渉することを抑制できる。これにより、コストの増大を抑制しつつ、2つのトイレットペーパーのそれぞれの残量を正確に検知することができる。
以下、第1センシング動作及び第2センシング動作について、さらに詳しく説明する。
図9に表したように、第1センシング動作では、まず、時刻T1において、電磁波受信部33が第1電磁波を受信(受光)するための回路の駆動を開始する(ON)。ここでいう「回路の駆動」は、例えば、電磁波受信部33のフォトダイオードに電圧をかけることで電磁波を受信可能な状態にすることであってもよいし、電磁波受信部33の増幅回路に電圧をかけることで受信した電磁波を増幅可能な状態にすることであってもよい。
第1センシング動作では、次に、時刻T2において、第1電磁波送信部31からの第1電磁波の送信(投光)を開始する(ON)。そして、時刻T3において、第1電磁波送信部31からの第1電磁波の送信を終了する(OFF)。つまり、第1電磁波送信部31は、1回の第1センシング動作につき、時刻T2から時刻T3までの間の第1時間Q1の長さで第1電磁波を送信する。
第1センシング動作では、次に、時刻T4において、電磁波受信部33が第1電磁波を受信するための回路の駆動を終了する(OFF)。つまり、電磁波受信部33は、1回の第1センシング動作につき、時刻T1から時刻T4までの間の第3時間Q3の長さで第1電磁波を受信するための回路を駆動する。第3時間Q3は、第1時間Q1よりも長い。
このように、第1電磁波送信部31は、電磁波受信部33が第1電磁波を受信するための回路の駆動を開始した後に、第1電磁波送信部31からの第1電磁波の送信を開始する。そして、電磁波受信部33は、第1電磁波送信部31からの第1電磁波の送信を終了した後に、第1電磁波を受信するための回路の駆動を終了する。換言すれば、第1電磁波送信部31は、電磁波受信部33が第1電磁波を受信するための回路を駆動している間に、第1電磁波を送信する。
電磁波受信部33において1回の第1センシング動作につき第1電磁波を受信するための回路を駆動する時間(第3時間Q3)を、第1電磁波送信部31において1回の第1センシング動作につき第1電磁波を送信する時間(第1時間Q1)よりも長くすることで、第1電磁波送信部31から送信された第1電磁波を電磁波受信部33においてより確実に受信することができる。つまり、第1電磁波送信部31から第1電磁波が送信される時間(第1時間Q1)よりも長い時間(第3時間Q3)電磁波受信部33を受信可能な状態としておくことで、第1電磁波送信部31から送信された第1電磁波を電磁波受信部33においてより確実に受信することができる。これにより、第1センシング動作の検知精度を向上させることができる。
同様に、第2センシング動作では、まず、時刻T5において、電磁波受信部33が第2電磁波を受信(受光)するための回路の駆動を開始する(ON)。次に、時刻T6において、第2電磁波送信部32からの第2電磁波の送信(投光)を開始する(ON)。そして、時刻T7において、第2電磁波送信部32からの第2電磁波の送信を終了する(OFF)。次に、時刻T8において、電磁波受信部33が第2電磁波を受信するための回路の駆動を終了する(OFF)。第2電磁波送信部32は、1回の第2センシング動作につき、時刻T6から時刻T7までの間の第2時間Q2の長さで第2電磁波を送信する。第2時間Q2は、第1時間Q1と同じであってもよいし、第1時間Q1と異なっていてもよい。また、電磁波受信部33は、1回の第2センシング動作につき、時刻T5から時刻T8までの間の第4時間Q4の長さで第2電磁波を受信するための回路を駆動する。第4時間Q4は、第2時間Q2よりも長い。第4時間Q4は、第3時間Q3と同じであってもよいし、第3時間Q3と異なっていてもよい。
このように、第2電磁波送信部32は、電磁波受信部33が第2電磁波を受信するための回路の駆動を開始した後に、第2電磁波送信部32からの第2電磁波の送信を開始する。そして、電磁波受信部33は、第2電磁波送信部32からの第2電磁波の送信を終了した後に、第2電磁波を受信するための回路の駆動を終了する。換言すれば、第2電磁波送信部32は、電磁波受信部33が第2電磁波を受信するための回路を駆動している間に、第2電磁波を送信する。
電磁波受信部33において1回の第2センシング動作につき第2電磁波を受信するための回路を駆動する時間(第4時間Q4)を、第2電磁波送信部32において1回の第2センシング動作につき第2電磁波を送信する時間(第2時間Q2)よりも長くすることで、第2電磁波送信部32から送信された第2電磁波を電磁波受信部33においてより確実に受信することができる。つまり、第2電磁波送信部32から第2電磁波が送信される時間(第2時間Q2)よりも長い時間(第4時間Q4)電磁波受信部33を受信可能な状態としておくことで、第2電磁波送信部32から送信された第2電磁波を電磁波受信部33においてより確実に受信することができる。これにより、第2センシング動作の検知精度を向上させることができる。
図9に表したように、センサ30は、例えば、所定の周期Pで第1センシング動作を行う。また、センサ30は、例えば、所定の周期Pで第2センシング動作を行う。各センシング動作の周期Pは、各電磁波送信部から各電磁波が送信される周期とみなすことができる。より具体的には、第1電磁波送信部31からの第1電磁波の送信が開始される時刻T2から、次回の第1電磁波送信部31からの第1電磁波の送信が開始される時刻T10までの間の期間を、第1センシング動作の周期Pとみなすことができる。第2センシング動作の周期Pも同様である。なお、第1センシング動作の周期と第2センシング動作の周期とは、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、以下に説明するように、各トイレットペーパーの残量(受信した電磁波の強度)に応じて、センシング動作の周期を変更してもよい。
以下、センサ30による第1センシング動作及び第2センシング動作の周期変更について説明する。
図10は、実施形態に係るトイレ管理システムの紙巻き器の動作の一部を表すフローチャートである。
図11(a)及び図11(b)は、実施形態に係る紙巻き器における第1センシング動作の周期及び第2センシング動作の周期の一例を表すタイミングチャートである。
図10、図11(a)、及び図11(b)に表したように、受信した第1電磁波の強度が第1閾値以上(ステップS601:Yes)、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2閾値以上(ステップS602:Yes)の場合には、センサ30は、第1周期P1で第1センシング動作を行うとともに、第1周期P1で第2センシング動作を行う(ステップS603)。第1周期P1は、例えば、60分間である。
図10及び図11(b)に表したように、受信した第1電磁波の強度が第1閾値以上(ステップS601:Yes)、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2閾値未満(ステップS602:No)の場合には、センサ30は、第1周期P1で第1センシング動作を行うとともに、第2周期P2で第2センシング動作を行う(ステップS604)。第2周期P2は、第1周期P1よりも短い。第2周期P2は、例えば、10分間である。
図10及び図11(a)に表したように、受信した第1電磁波の強度が第1閾値未満(ステップS601:No)、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2閾値以上(ステップS605:Yes)の場合には、センサ30は、第2周期P2で第1センシング動作を行うとともに、第1周期P1で第2センシング動作を行う(ステップS606)。
図10、図11(a)、及び図11(b)に表したように、受信した第1電磁波の強度が第1閾値未満(ステップS601:No)、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2閾値未満(ステップS605:No)の場合には、センサ30は、第2周期P2で第1センシング動作を行うとともに、第2周期P2で第2センシング動作を行う(ステップS607)。なお、この場合に、第1周期P1で第1センシング動作を行うとともに、第1周期P1で第2センシング動作を行ってもよい。
このように、電磁波受信部33において受信した第1電磁波の強度が大きい(第1閾値以上の)ときには通常の周期(第1周期P1)で第1センシング動作を行い、電磁波受信部33において受信した第1電磁波の強度が小さい(第1閾値未満の)ときには通常(第1周期P1)よりも短い周期(第2周期P2)で第1センシング動作を行うことで、第1トイレットペーパーTP1の残量が多いときには第1センシング動作に使用する電気量を抑制しつつ、第1トイレットペーパーTP1の残量が少ないときには第1トイレットペーパーTP1の残量をより確実に検知することができる。
同様に、電磁波受信部33において受信した第2電磁波の強度が大きい(第2閾値以上の)ときには通常の周期(第1周期P1)で第2センシング動作を行い、電磁波受信部33において受信した第2電磁波の強度が小さい(第2閾値未満の)ときには通常(第1周期P1)よりも短い周期(第2周期P2)で第2センシング動作を行うことで、第2トイレットペーパーTP2の残量が多いときには第2センシング動作に使用する電気量を抑制しつつ、第2トイレットペーパーTP2の残量が少ないときには第2トイレットペーパーTP2の残量をより確実に検知することができる。
なお、ここではセンシング動作の周期の数が2つの場合を例に挙げて説明したが、実施形態において、センシング動作の周期の数は、3つ以上であってもよい。センシング動作の周期の数は、必要に応じて任意の数に設定することができる。
図12は、実施形態に係るトイレ管理システムの紙巻き器の動作の一部を表すフローチャートである。
図13(a)及び図13(b)は、実施形態に係る紙巻き器における第1センシング動作の周期及び第2センシング動作の周期の別の一例を表すタイミングチャートである。
図12、図13(a)、及び図13(b)に表したように、受信した第1電磁波の強度が第1閾値以上(ステップS701:Yes)、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2閾値以上(ステップS702:Yes)の場合には、センサ30は、第1周期P1で第1センシング動作を行うとともに、第1周期P1で第2センシング動作を行う(ステップS703)。第1周期P1は、例えば、60分間である。
図12及び図13(b)に表したように、受信した第1電磁波の強度が第1閾値以上(ステップS701:Yes)、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2閾値未満(ステップS702:No)の場合には、センサ30は、第3周期P3で第1センシング動作を行うとともに、第2周期P2で第2センシング動作を行う(ステップS704)。第2周期P2は、第1周期P1よりも短い。第2周期P2は、例えば、10分間である。第3周期P3は、第1周期P1よりも長い。第3周期P3は、例えば、120分間である。
図12及び図13(a)に表したように、受信した第1電磁波の強度が第1閾値未満(ステップS701:No)、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2閾値以上(ステップS705:Yes)の場合には、センサ30は、第2周期P2で第1センシング動作を行うとともに、第3周期P3で第2センシング動作を行う(ステップS706)。
図12、図13(a)、及び図13(b)に表したように、受信した第1電磁波の強度が第1閾値未満(ステップS701:No)、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2閾値未満(ステップS705:No)の場合には、センサ30は、第2周期P2で第1センシング動作を行うとともに、第2周期P2で第2センシング動作を行う(ステップS707)。なお、この場合に、第1周期P1で第1センシング動作を行うとともに、第1周期P1で第2センシング動作を行ってもよい。
このように、電磁波受信部33において受信した第1電磁波の強度が小さい(第1閾値未満の)ときに、通常(第1周期P1)よりも長い周期(第3周期P3)で第2センシング動作を行うことで、第2センシング動作に使用する電気量を抑制しつつ、第1トイレットペーパーTP1の残量をより確実に検知することができる。つまり、残量が多い第2トイレットペーパーTP2における残量検知(第2センシング動作)の頻度を下げることで、残量が少ない第1トイレットペーパーTP1の残量検知(第1センシング動作)の頻度を上げても、全体のセンシング動作に使用する電気量の増大を抑制することができる。
同様に、電磁波受信部33において受信した第2電磁波の強度が小さい(第2閾値未満の)ときに、通常(第1周期P1)よりも長い周期(第3周期P3)で第1センシング動作を行うことで、第1センシング動作に使用する電気量を抑制しつつ、第2トイレットペーパーTP2の残量をより確実に検知することができる。つまり、残量が多い第1トイレットペーパーTP1における残量検知(第1センシング動作)の頻度を下げることで、残量が少ない第2トイレットペーパーTP2の残量検知(第2センシング動作)の頻度を上げても、全体のセンシング動作に使用する電気量の増大を抑制することができる。
図14は、実施形態に係るトイレ管理システムの紙巻き器の動作の一部を表すフローチャートである。
図15(a)及び図15(b)は、実施形態に係る紙巻き器における第1センシング動作の周期及び第2センシング動作の周期の別の一例を表すタイミングチャートである。
図14、図15(a)、及び図15(b)に表したように、受信した第1電磁波の強度が第1閾値以上(ステップS801:Yes)、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2閾値以上(ステップS802:Yes)の場合には、センサ30は、第1周期P1で第1センシング動作を行うとともに、第1周期P1で第2センシング動作を行う(ステップS803)。第1周期P1は、例えば、60分間である。
図14及び図15(b)に表したように、受信した第1電磁波の強度が第1閾値以上(ステップS801:Yes)、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2閾値未満(ステップS802:No)の場合には、センサ30は、第2周期P2で第1センシング動作を行うとともに、第3周期P3で第2センシング動作を行う(ステップS804)。第2周期P2は、第1周期P1よりも短い。第2周期P2は、例えば、10分間である。第3周期P3は、第1周期P1よりも長い。第3周期P3は、例えば、120分間である。
図14及び図15(a)に表したように、受信した第1電磁波の強度が第1閾値未満(ステップS801:No)、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2閾値以上(ステップS805:Yes)の場合には、センサ30は、第3周期P3で第1センシング動作を行うとともに、第2周期P2で第2センシング動作を行う(ステップS806)。
図14、図15(a)、及び図15(b)に表したように、受信した第1電磁波の強度が第1閾値未満(ステップS801:No)、かつ、受信した第2電磁波の強度が第2閾値未満(ステップS805:No)の場合には、センサ30は、第3周期P3で第1センシング動作を行うとともに、第3周期P3で第2センシング動作を行う(ステップS807)。なお、この場合に、第1周期P1で第1センシング動作を行うとともに、第1周期P1で第2センシング動作を行ってもよいし、第2周期P2で第1センシング動作を行うとともに、第2周期P2で第2センシング動作を行ってもよい。
このように、電磁波受信部33において受信した第1電磁波の強度が大きい(第1閾値以上の)ときには通常の周期(第1周期P1)で第1センシング動作を行い、電磁波受信部33において受信した第1電磁波の強度が小さい(第1閾値未満の)ときには通常(第1周期P1)よりも長い周期(第3周期P3)で第1センシング動作を行うとともに、通常(第1周期P1)よりも短い周期(第2周期P2)で第2センシング動作を行うことで、第1トイレットペーパーTP1の残量が少ないときには第2トイレットペーパーTP2の残量をより確実に検知することができる。つまり、残量が少ない第1トイレットペーパーTP1における残量検知(第1センシング動作)の頻度を下げて、残量が多い第2トイレットペーパーTP2における残量検知(第2センシング動作)の頻度を上げることで、全体のセンシング動作に使用する電気量の増大を抑制しつつ、第2トイレットペーパーTP2の残量をより確実に検知することができる。
同様に、電磁波受信部33において受信した第2電磁波の強度が大きい(第2閾値以上の)ときには通常の周期(第1周期P1)で第2センシング動作を行い、電磁波受信部33において受信した第2電磁波の強度が小さい(第2閾値未満の)ときには通常(第1周期P1)よりも長い周期(第3周期P3)で第2センシング動作を行うとともに、通常(第1周期P1)よりも短い周期(第2周期P2)で第1センシング動作を行うことで、第2トイレットペーパーTP2の残量が少ないときには第1トイレットペーパーTP1の残量をより確実に検知することができる。つまり、残量が少ない第2トイレットペーパーTP2における残量検知(第2センシング動作)の頻度を下げて、残量が多い第1トイレットペーパーTP1における残量検知(第1センシング動作)の頻度を上げることで、全体のセンシング動作に使用する電気量の増大を抑制しつつ、第1トイレットペーパーTP1の残量をより確実に検知することができる。
図16(a)及び図16(b)は、実施形態の変形例に係る紙巻き器を模式的に表す正面図及び平面図である。
図16(b)では、紙切板51、52及び天板60を省略している。
図16(a)及び図16(b)に表したように、この例では、センサ30として、透過式センサを設けている。
この例では、第1電磁波送信部31は、第1トイレットペーパーTP1の左側方に位置する第1側板22の内部に設けられている。第2電磁波送信部32は、第2トイレットペーパーTP2の右側方に位置する第2側板23の内部に設けられている。電磁波受信部33は、第1トイレットペーパーTP1と第2トイレットペーパーTP2との間に位置する第3側板24の内部に設けられている。
第1電磁波送信部31と第2電磁波送信部32とは、互いに左右方向において重なる位置に設けられている。第1電磁波送信部31と第2電磁波送信部32とは、第3側板24の左右方向の中央を軸にして左右対称に配置されている。この例では、第1電磁波送信部31及び第2電磁波送信部32は、保持部10(第1保持部11及び第2保持部12)よりも下方に設けられている。
電磁波受信部33は、第1電磁波送信部31と第2電磁波送信部32との間の左右方向の中央C1と重なる位置に配置されている。つまり、電磁波受信部33は、第3側板24の左右方向の中央と重なる位置に配置されている。また、この例では、電磁波受信部33は、第1電磁波送信部31及び第2電磁波送信部32よりも後方に配置されている。
第1トイレットペーパーTP1は、第1電磁波送信部31と電磁波受信部33との間において第1保持部11により保持されている。第1電磁波送信部31は、第1電磁波の中心軸CL1が電磁波受信部33に向かうように設けられている。第1トイレットペーパーTP1の残量が所定量よりも多いときには、第1トイレットペーパーTP1により第1電磁波が遮られるため、電磁波受信部33において受信される第1電磁波の強度は小さい(あるいは、第1電磁波を受信しない)。第1トイレットペーパーTP1の残量が所定量以下になると、第1トイレットペーパーTP1により第1電磁波が遮られなくなり、電磁波受信部33において受信される第1電磁波の強度が大きくなる。これにより、第1トイレットペーパーTP1の残量が所定量以下になったことを検知できる。
第2トイレットペーパーTP2は、第2電磁波送信部32と電磁波受信部33との間において第2保持部12により保持されている。第2電磁波送信部32は、第2電磁波の中心軸CL2が電磁波受信部33に向かうように設けられている。第2トイレットペーパーTP2の残量が所定量よりも多いときには、第2トイレットペーパーTP2により第2電磁波が遮られるため、電磁波受信部33において受信される第2電磁波の強度は小さい(あるいは、第2電磁波を受信しない)。第2トイレットペーパーTP2の残量が所定量以下になると、第2トイレットペーパーTP2により第2電磁波が遮られなくなり、電磁波受信部33において受信される第2電磁波の強度が大きくなる。これにより、第2トイレットペーパーTP2の残量が所定量以下になったことを検知できる。
この例においても、センサ30が第1トイレットペーパーTP1に対するセンシング動作(第1センシング動作)と、第2トイレットペーパーTP2に対するセンシング動作(第2センシング動作)と、を異なるタイミングで行うことで、第1センシング動作と第2センシング動作とに同じ電磁波受信部33が用いられる場合であっても(つまり、電磁波受信部33が1つであっても)、2つの電磁波送信部(第1電磁波送信部31及び第2電磁波送信部32)から送信された電磁波(第1電磁波及び第2電磁波)が互いに干渉することを抑制できる。これにより、コストの増大を抑制しつつ、2つのトイレットペーパーのそれぞれの残量を正確に検知することができる。
以上のように、実施形態によれば、コストの増大を抑制しつつ、2つのトイレットペーパーのそれぞれの残量を正確に検知できるとともに、トイレブースの外部にいる管理者にトイレットペーパーの交換時期を報知することができる紙巻き器及びトイレ管理システムを提供することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、紙巻き器などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。