JP2021177306A - 遠隔診療及び服薬指導システム - Google Patents

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Abstract

【課題】利便性の高い遠隔診療及び服薬指導システムを提供する。【解決手段】遠隔診療及び服薬指導システム1は、患者端末10と、管理装置30と、を有する。患者端末10は、医師又は薬局を指定して、遠隔診療及び服薬指導を申込む遠隔診療・服薬指導申込部を有する。管理装置30は、医師又は薬局に対し、患者の患者情報、患者に対する調剤記録である調剤情報、患者に関する問診情報である問診情報、患者に関する診断記録である診断情報又は患者に対する処方記録である処方情報の少なくとも1つへのアクセス権限を付与する。【選択図】図1A

Description

本発明は遠隔診療及び服薬指導システムに関する。
情報通信技術を利用して遠隔で診療等を行うための手法が種々提案されている。
例えば特許文献1には、患者が端末装置を用いて自己問診や血圧等の自己測定を行ってサーバに結果を送信し、問診又は測定結果が異常であるとサーバが判定した場合には医師による遠隔診断が可能となるシステムが記載されている。
特許文献2には、コールセンターのオペレータが患者と電話で会話して問診を行い、問診結果に応じて患者に適した医師が呼び出されるシステムが記載されている。
特許文献3には、処方データに載せられている薬剤を調剤可能な調剤薬局や、調剤薬局ごとの調剤費用を検索及び表示するシステムが記載されている。
特開平10−312430号公報 特開2019−185518号公報 特開2018−156165号公報
しかしながら、遠隔診療及び服薬指導に関する情報の利用をより円滑化することや、これらのアプリケーションの利用を積極的にサポートして遠隔診療及び服薬指導におけるユーザ体験を向上させることに着目したシステムは未だ提供されていない。
この点、従来は紙で提供されてきた「お薬手帳」を電子化し、スマートフォンやPC(Personal Computer)等で利用可能なアプリケーション等(以下、これらを総称して「お薬手帳アプリ」という)によって患者に関する調剤履歴を管理することが、近年行われるようになっている。
しかしながら、既存のお薬手帳アプリは主にオフラインでの調剤に関する情報を管理することを目的としていた。そのため、上述のような遠隔診療や遠隔服薬指導においてお薬手帳アプリを有効に活用する手法については、未だ十分な提案がなされていない。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、利便性の高い遠隔診療及び服薬指導システムを提供することを目的とする。
一実施の形態によれば、遠隔診療及び服薬指導システムは、患者端末と、管理装置と、を有し、前記患者端末は、医師又は薬局を指定して、遠隔診療及び服薬指導を申込む遠隔診療・服薬指導申込部を有し、前記管理装置は、前記医師又は前記薬局に対し、前記患者の患者情報、前記患者に対する調剤記録である調剤情報、前記患者に関する問診情報である問診情報、前記患者に関する診断記録である診断情報又は前記患者に対する処方記録である処方情報の少なくとも1つへのアクセス権限を付与する。
一実施の形態によれば、前記管理装置は、前記医師に対する評価情報を提示する情報提供部をさらに有し、前記遠隔診療・服薬指導申込部は、前記情報提供部で提示された前記医師の指定を受け付ける。
一実施の形態によれば、前記患者端末は、前記医師、前記薬局、又はアプリケーションに対する評価の入力を受け付け、記評価が所定の基準以上である場合に、さらなる評価の入力を促す評価情報入力部をさらに有する。
一実施の形態によれば、遠隔診療及び服薬指導システムは、患者端末と、管理装置と、を有し、前記患者端末は、慢性疾患名を指定して、遠隔診療及び服薬指導を申込む遠隔診療・服薬指導申込部を有し、前記管理装置は、前記慢性疾患名に対応可能な前記医師又は前記薬局を抽出し、前記医師又は前記薬局に対し、前記患者の患者情報、前記患者に対する調剤記録である調剤情報、前記患者に関する問診情報である問診情報、前記患者に関する診断記録である診断情報又は前記患者に対する処方記録である処方情報の少なくとも1つへのアクセス権限を付与する。
本発明により、利便性の高い遠隔診療及び服薬指導システムを提供することができる。
遠隔診療及び服薬指導システム1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 遠隔診療及び服薬指導システム1を利用する典型的なユーザの相関図である。 遠隔診療及び服薬指導システム1の機能構成の一例を示すブロック図である。 遠隔診療及び服薬指導システム1の機能構成の一例を示すブロック図である。 遠隔診療及び服薬指導システム1の機能構成の一例を示すブロック図である。 遠隔診療及び服薬指導システム1の機能構成の一例を示すブロック図である。 遠隔診療及び服薬指導システム1の機能構成の一例を示すブロック図である。 遠隔診療及び服薬指導システム1の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1Aは、本発明の実施の形態にかかる遠隔診療及び服薬指導システム1のハードウェア構成の一例を示す図である。遠隔診療及び服薬指導システム1は、患者が利用する患者端末10、コンシェルジュ端末20、管理装置30、医療機関が利用する医療機関端末50、及び薬局が利用する薬局端末70を含む。管理装置30は、ネットワーク90を介し、患者端末10、医療機関端末50、薬局端末70と通信可能に接続される。
図1Bは、システム1を利用する典型的なユーザの相関図である。患者端末10を利用する患者は自ら、又はコンシェルジュ端末20を使うコンシェルジュのサポートを受けて事前問診を行う。その後、医療機関端末50を利用する医師にアクセスし、遠隔で診療を受ける。医師が薬剤を処方すると、医師から薬局端末70を利用する薬剤師に処方データが送信される。なお処方データは、医師から薬局(薬剤師)に直接送られることもあれば、コンシェルジュを介して送られることもある。薬剤師は薬剤を調製し、薬剤を患者に配送し、遠隔で服薬指導を行う。なお本稿では、薬剤の調製や服薬指導等を含む、薬局(薬剤師)が患者に提供するサービスを調剤と称する。問診、診療、処方、調剤の各記録は管理装置10に蓄積される。患者端末10、医療機関端末50、薬局端末70のそれぞれは管理装置10上の必要な情報にアクセスできる。
患者端末10、コンシェルジュ端末20、医療機関端末50又は薬局端末70は、典型的にはスマートフォン、タブレット、ウェアラブル装置、PC(パーソナルコンピュータ)等の情報処理装置である。管理装置30は、典型的にはサーバコンピュータ、クラウドコンピューティング環境、エッジコンピューティング環境、フォグコンピューティング環境等のネットワーク90を介してアクセス可能な情報処理資源である。これらの情報処理装置(情報処理環境)は、CPU(中央処理装置)、記憶装置、通信装置、表示装置、入力装置等のハードウェアを含み、CPUが記憶装置に格納されたプログラムを読み出して実行することにより、以下に示すような所定の機能を実現することが可能である。
図2A乃至図2Eは、実施の形態にかかる遠隔診療及び服薬指導システム1の機能構成の一例を示すブロック図である。遠隔診療及び服薬指導システム1は、情報提供部101、遠隔診療・服薬指導申込部102、患者情報入力・記憶部103、調剤情報入力・記憶部105、問診情報入力部107、問診情報記憶部109、評価情報入力部111、決済処理部113、患者情報入力・閲覧部201、問診情報入力・閲覧部203、診断情報入力・閲覧部205、処方情報入力・閲覧部207、調剤情報入力・閲覧部209、会計情報入力・閲覧部211、患者情報管理部300、調剤情報管理部301、問診情報管理部303、評価情報管理部305、診断情報管理部307、処方情報管理部309、決済代行処理部311、遠隔診療・服薬指導管理部313、患者情報閲覧部500、問診情報閲覧部501、調剤情報閲覧部503、診断情報入力・閲覧部505、処方情報入力・閲覧部507、会計処理部509、患者情報閲覧部700、問診情報閲覧部701、調剤情報入力・閲覧部703、処方情報閲覧部705、会計処理部709を有する。以下に、各処理部の典型的な実装例を示す。但し、各処理部を図1に示したハードウェアのいずれに実装するかは基本的に任意であり、例えばある処理部を複数のハードウェアに分散して実装しても構わない。
<患者端末>
患者端末10は、情報提供部101、遠隔診療・服薬指導申込部102、患者情報入力・記憶部103、調剤情報入力・記憶部105、問診情報入力部107、問診情報記憶部109、評価情報入力部111、決済処理部113を含む。これらの処理部は、患者端末10で動作するお薬手帳アプリの一機能として実現されうる。お薬手帳アプリは、例えばローカルアプリケーションやウェブアプリケーションなど任意の形態で実装されて良い。なお、本発明はお薬手帳アプリへの実装に限定されるものでなく、例えば遠隔診療及び服薬指導に特化した専用アプリなど、任意の形態で提供することができる。
情報提供部101は、患者に対し各種情報を提供する。典型的にはお薬手帳アプリにおいてニュース配信機能及び名医紹介機能を提供することができる。
ニュース配信機能:情報提供部101は、管理装置30や他の配信サーバ等から受信したニュース、及びスポンサーが提供する広告等を画面に表示する。
名医紹介機能:情報提供部101は、システム1による遠隔診療を提供している医師のプロフィール等とともに、評価情報管理部305(後述)から取得した評価情報を表示することができる。医師のプロフィールには、例えば診療実績のある疾患等を含めても良い。
遠隔診療・服薬指導申込部102は、患者による遠隔診療及び服薬指導の申込みを受け付ける。例えば、遠隔診療・服薬指導申込部102は、お薬手帳アプリに設けられた「オンライン診療・服薬指導」メニューが選択されたことを検出して、管理装置30の遠隔診療・服薬指導管理部313(後述)に遠隔診療・服薬指導プロセスの開始を要求する。
遠隔診療・服薬指導申込部102は、申込みに際し以下のような要求を受け付けることができる。
薬局の指定:遠隔服薬指導を行う薬局の事前指定を受け付ける。
医師の指定:遠隔診療を行う医師の事前指定を受け付ける。例えば、情報提供部101の名医紹介機能から特定の医師を選択させ、遠隔診療の依頼先として指定することができる。
また、遠隔診療・服薬指導申込部102は、特定の慢性疾患等に限って遠隔診療及び服薬指導を受け付けることとしても良い。慢性疾患は、診療の内容や、処方すべき薬剤の種類をある程度想定しておくことが可能であるため、例えば特定の慢性疾患の診療に通じた医師や、特定の薬剤を在庫している薬局等をアサインすることが容易である。換言すれば、遠隔診療及び服薬指導の対象を慢性疾患に限定することにより、医師が幅広い疾患の遠隔診療に対応しなければならないことに対する負担や、薬局が多くの薬剤を在庫しなければならないことに対する負担を軽減することができる。この場合、遠隔診療・服薬指導申込部102は、例えばお薬手帳アプリに設けられた「慢性疾患特化型のオンライン診療・服薬指導」メニューが選択されたことを検出し、予め定められた幾つかの慢性疾患名を表示させる。患者が特定の慢性疾患名を選択したことを検出すると、遠隔診療・服薬指導申込部102は、管理装置30の遠隔診療・服薬指導管理部313(後述)に、特定の慢性疾患に関する遠隔診療・服薬指導プロセスの開始を要求する。
患者情報入力・記憶部103は、患者情報の入力を受け付ける。患者情報には、例えば患者の健康保険証情報(健康保険証番号等)、決済情報(クレジットカード情報等)、属性情報(氏名、年齢、性別、住所等)、過去に受診した検診等の結果情報等が含まれる。患者情報入力・記憶部103は、入力された患者情報を患者IDと対応づけて管理装置30の患者情報管理部300に送信する。患者情報管理部300は、受信した患者情報を記憶する。
また、患者は、健康保険証、クレジットカード、又は過去に受診した検診等の結果を含む書類等を、FAXやEメール等の任意の手段でコンシェルジュに送信しても良い。患者情報入力・記憶部103が、これらの画像をアップロードするための手段を備えることもできる。送信された画像に含まれる情報は、コンシェルジュによって患者情報入力・閲覧部201から入力される。又は、患者情報入力・閲覧部201は、OCR等の自動化手段によりデータ化された患者情報を入力しても良い。
また、患者は、任意のデータソースから自身に関する各種医療データ等をインポートし、患者情報として登録することができる。例えば、患者情報入力・記憶部103は、検査会社のサーバ(図示しない)に対し、当該サーバが保持している患者の検査データの送信を要求する。この際、必要であれば患者による同意を示す情報(ID、パスコード等)を送信することができる。患者情報入力・記憶部103は、受信した検査データを管理装置30の患者情報管理部300に送信し、記憶させる。
また、患者情報入力・記憶部103は、患者が過去に医師から発行を受けた紹介状の登録を受け付けることができる。紹介状は、オンライン、オフラインのいずれで発行されたものであっても良い。患者情報入力・記憶部103は、紹介状の記載内容をテキストデータとして受け付けても良い。又は、紹介状の記載内容が格納されているオンライン上のロケーション情報の入力を受け付けても良い。又は、これらの情報がエンコードされたデータ(QRコード(登録商標)等)の入力を受け付けても良い。あるいは、紹介状の画像の入力を受け付けても良い。画像に含まれる情報は、コンシェルジュによって患者情報入力・閲覧部201患者情報入力・閲覧部201から入力されても良く、患者情報入力・閲覧部201がOCR等の自動化手段によりデータ化して入力しても良い。
好ましくは、患者情報入力・記憶部103は、紹介状に記載された医師に対して、予め患者の個人情報へのアクセス許可を与えることができる。すなわち、管理装置30においては、患者の意志に基づいて発行されたパスコードを入力した場合にのみ、各種個人情報へアクセスできるよう制約が設けられる。患者情報入力・記憶部103は、管理装置30の各処理部にアクセスするためのパスコードを、当該医師の医療機関端末50に対して発行する。パスコードは、1回限りのアクセスが可能なワンタイムパスコードであっても良く、永久に又は所定の期間にわたりアクセスが可能なパスコードであっても良い。これにより、紹介状に記載された医師はいつでも、例えば患者に不測の事態が生じたときであっても、患者の医療情報にアクセスすることが可能となる。
また、患者情報入力・記憶部103は、患者情報管理部300が管理する患者情報の複製や、患者情報管理部300が発行した患者IDを患者端末10内に保存することができる。また、保存した情報を編集し、患者情報管理部300に再度送信することができる。患者情報管理部300は、受信した患者情報を記憶する。
調剤情報入力・記憶部105は、お薬手帳アプリの主要な機能であり、患者の調剤情報を記憶及び表示する。調剤情報とは、薬局が患者に対してこれまでに実施した調剤の履歴であり、例えば患者ID、調剤日、薬剤の名称や量、服薬指導の記録等が含まれる。調剤情報は、典型的には薬局端末70の調剤情報入力部705から調剤の都度入力されて、管理装置30の調剤情報管理部301に蓄積される。調剤情報入力・記憶部105は、調剤情報管理部301から自己の患者IDにかかる調剤情報を複製して患者端末10内に記憶したり、表示装置に表示したりすることができる。
また、調剤情報入力・記憶部105は、調剤情報管理部301に格納された服薬指導のための各種コンテンツ(服薬方法等を患者に説明するために予め用意された動画やテキスト等)を閲覧したり、薬局端末70の調剤情報入力・閲覧部703との間でメッセージを送受信して遠隔服薬指導を受けたりするための手段を備えていても良い。
問診情報入力部107は、患者による問診情報の入力を受け付ける。問診とは、遠隔診療及び服薬指導を受けるに先立って行われる質問のことをいい、問診情報とは、その質問に対する回答のことをいう。問診情報には、例えば「今日の症状は何ですか?」(主訴)、「過去にどのような病気にかかったことがありますか?」(既往歴)、「過去にアレルギーを起こしたことはありますか?」(アレルギー歴)といった質問への回答が含まれる。質問は、典型的には管理装置30の問診情報管理部303から送信される。問診情報入力部107は、これらの質問を患者端末10の画面に表示し、患者が選択又は自由入力する回答を取得できる。問診情報入力部107は、取得した問診情報を管理装置30の問診情報管理部303に送信する。問診情報管理部303は、受信した問診情報を、送信元の患者IDと対応づけて記憶する。
問診情報記憶部109は、過去に患者が入力した問診情報のうち、再利用可能なものを記憶しておくための手段である。例えば、既往歴やアレルギー歴等の情報は頻繁に変わるものではなく、問診の度に同じ情報を入力する可能性が高い。よって、これらの問診情報は再利用可能である。問診情報記憶部109は、患者が問診の際に入力した再利用可能な問診情報を記憶しておき、次回の問診の際に、問診情報入力部107の回答入力欄に再利用可能な回答を予め入力した状態としておくことができる。これにより、問診情報の入力の手間を大幅に軽減することができる。
なお、患者は記憶された問診情報を適宜編集することも可能である。すなわち、問診情報入力部107は、問診情報の入力を受け付ける際、予め入力されている初期値の編集を許容する。問診情報記憶部109は、編集された問診情報を記憶し、次回の問診の際には編集後の問診情報を初期値として再利用することができる。これにより、患者は問診情報の内容を更新したり、深化させたりすることが可能となる。
なお、本実施の形態では問診情報記憶部109を患者端末10内に設けたが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば管理装置30内に設けても構わない。この場合、再利用可能な問診情報は患者IDと対応づけて記憶される。これにより、同一の患者が複数の異なる患者端末10を使用するような場合でも、問診情報の一部を再利用することが可能となる。
評価情報入力部111は、患者による医師に対する評価の入力を受け付ける。典型的には、評価情報入力部111は、遠隔診療が終了した後に、診療を担当した医師に対する評価を、例えば評価値を数段階から選択させる形で入力させる。自由なコメントを入力させても良い。個々の患者が入力した評価は、管理装置30の評価情報管理部305に対し評価情報として送信される。評価情報は評価情報管理部305により蓄積及び加工されて、上述の情報提供部101等により利用される。また、評価情報入力部111は、入力された評価の内容を医療機関端末50に通知しても良い。このようなフィードバックにより、医師は自己の診療の内容を向上させることが可能となる。
また、評価情報入力部111は、薬局に対する評価、コンシェルジュに対する評価、及び患者端末10を実現するアプリ(お薬手帳アプリ等)に対する評価を同様の手法で入力させても良い。これらの評価は、薬局端末70、コンシェルジュ端末20等に通知され、各ユーザにフィードバックされる。なお、評価情報入力部111は、患者端末10を実現するアプリ(お薬手帳アプリ等)に対する所定の基準以上(例えば、5段階の3以上)である場合には、アプリ配信プラットフォームにおける当該アプリの評価も記入するよう患者に促しても良い。
決済処理部113は、遠隔診療及び服薬指導等にかかる会計金額を、管理装置30の決済代行処理部311から取得する。すなわち、管理装置30の決済代行処理部311が、遠隔診療及び服薬指導等に関連して患者が医療機関や薬局に支払うべき金額を自動的に計算し、決済処理部113に通知する。決済処理部113は、取得した会計金額を患者から収受する。例えば、決済処理部113は、患者によるクレジットカード、デビットカード、電子マネー、その他の決済代行サービス等を用いた決済を実行する機能を有する。このようないわゆるオンラインキャッシュレス決済は公知技術であるため、本稿では具体的な実装手法についての説明は省略する。
<コンシェルジュ端末>
コンシェルジュ端末20は、患者情報入力・閲覧部201、問診情報入力・閲覧部203、診断情報入力・閲覧部205、処方情報入力・閲覧部207、調剤情報入力・閲覧部209、会計情報入力・閲覧部211を含む。これらの処理部は、コンシェルジュ端末20で動作するコンシェルジュ用アプリケーションの一機能として実現されうる。コンシェルジュ用アプリケーションは、例えばローカルアプリケーションやウェブアプリケーションなど任意の形態で実装されて良い。コンシェルジュは、例えばコールセンター等において各ユーザ(患者、医師又は薬剤師)とコミュニケーションをとりながら各種業務を補助することができる。
患者情報入力・閲覧部201は、コンシェルジュが患者から聞き取った患者情報の入力を受け付ける。患者から聞き取る、とは電話、ビデオ通話、文字又は画像等の電子的な送信その他の遠隔通信手段を介して又は対面により患者から情報を取得することをいう。入力可能な患者情報には、例えば健康保険証情報(健康保険証番号等)、決済情報(クレジットカード情報等)、属性情報等が含まれる。患者情報入力部201は、入力された患者情報を患者IDと対応づけて管理装置30の患者情報管理部300に送信する。患者情報管理部300は、受信した患者情報を記憶する。
また、コンシェルジュは、任意のデータソースから患者に関する各種医療データ等をインポートし、患者情報として登録することができる。例えば、患者情報入力・閲覧部201は、検査会社のサーバ(図示しない)に対し、当該サーバが保持している患者の検査データの送信を要求する。この際、必要であれば患者又は医師による同意を示す情報(ID、パスコード等)を送信することができる。ここで患者情報入力・閲覧部201は、患者又は医師による同意を示す情報を予め保持しているか、患者又は医師から聞き取るものとする。患者情報入力・閲覧部201は、受信した検査データを管理装置30の患者情報管理部300に送信し、記憶させる。
また、患者情報入力・閲覧部201は、患者が過去に医師から発行を受けた紹介状の登録を受け付けることができる。紹介状は、オンライン、オフラインのいずれで発行されたものであっても良い。患者情報入力・閲覧部201は、紹介状の記載内容をテキストデータとして受け付けても良い。又は、紹介状の記載内容が格納されているオンライン上のロケーション情報の入力を受け付けても良い。又は、これらの情報がエンコードされたデータ(QRコード(登録商標)等)の入力を受け付けても良い。あるいは、紹介状の画像の提供を受けるなどして、紹介状の記載内容を患者から聞き取ることとしても良い。紹介状の記載内容は、コンシェルジュによって患者情報入力・閲覧部201から入力されても良く、患者情報入力・閲覧部201がOCR等の自動化手段により画像をデータ化して入力しても良い。
好ましくは、患者情報入力・閲覧部201は、紹介状に記載された医師に対して、予め患者の個人情報へのアクセス許可を与えることができる。すなわち、管理装置30においては、患者の意志に基づいて発行されたパスコードを入力した場合にのみ、各種個人情報へアクセスできるよう制約が設けられる。患者情報入力・閲覧部201は、管理装置30の各処理部にアクセスするためのパスコードを、当該医師の医療機関端末50に対して発行する。パスコードは、1回限りのアクセスが可能なワンタイムパスコードであっても良く、永久に又は所定の期間にわたりアクセスが可能なパスコードであっても良い。これにより、紹介状に記載された医師はいつでも、例えば患者に不測の事態が生じたときであっても、患者の医療情報にアクセスすることが可能となる。
また、患者情報入力・閲覧部201は、管理装置30の患者情報管理部300に蓄積された特定の患者情報を閲覧することができる。閲覧可能な患者情報には、患者情報管理部300が発行した患者IDも含まれる。蓄積された患者情報の編集機能や複製機能を提供しても良い。これにより、患者情報を更新したり、新たな患者情報を簡便に入力したりすることができる。
問診情報入力・閲覧部203は、コンシェルジュが患者から聞き取った問診情報の入力を受け付ける。問診の際に用いる質問は、管理装置30の問診情報管理部303から送信される。問診情報記憶部107は、これらの質問をコンシェルジュ端末20の画面に表示し、コンシェルジュによる回答の入力を受け付ける。問診情報入力部203は、取得した問診情報を患者IDとともに管理装置30の問診情報管理部303に送信する。問診情報管理部303は、受信した問診情報を記憶する。
また、問診情報入力・閲覧部203は、管理装置30の問診情報管理部303に蓄積された特定の問診情報を閲覧することができる。蓄積された問診情報の編集機能や複製機能を提供しても良い。これにより、問診情報を更新したり、新たな問診情報を簡便に入力したりすることができる。
診断情報入力・閲覧部205は、コンシェルジュが医師から聞き取った診断情報の入力を受け付ける。医師から聞き取る、とは電話、ビデオ通話、文字又は画像等の電子的な送信その他の遠隔通信手段を介して又は対面により医師から情報を取得することをいう。診断情報とは、診断名等をはじめ遠隔診療の結果を示す情報であり、例えば患者ID、診療日、診断名等が含まれる。血圧、体温、血糖値など遠隔で実施できる検査等を実施した場合にはその検査結果を含んでも良い。診断情報入力部205は、入力された診断情報を管理装置30の診断情報管理部307に送信する。診断情報管理部307は、受信した診断情報を記憶する。
また、診断情報入力・閲覧部205は、管理装置30の診断情報管理部307に蓄積された特定の診断情報を閲覧することができる。蓄積された診断情報の編集機能や複製機能を提供しても良い。これにより、診断情報を更新したり、新たな診断情報を簡便に入力したりすることができる。
処方情報入力・閲覧部207は、コンシェルジュが医師から聞き取った処方情報の入力を受け付ける。処方情報とは、遠隔診療での所見に基づいて医師処方した薬剤に関する記録であって、電子的な処方箋であり、例えば患者ID、処方日、薬剤の名称及び量等が含まれる。処方情報入力・閲覧部207は、入力された処方情報を管理装置30の処方情報管理部309に送信する。処方情報管理部309は、受信した処方情報を記憶する。その後、薬局端末70の処方情報閲覧部705が、処方情報管理部309に蓄積された処方情報を参照し、患者に対する調剤のために利用する。
また、処方情報入力・閲覧部207は、管理装置30の処方情報管理部309に蓄積された特定の処方情報を閲覧することができる。蓄積された処方情報の編集機能や複製機能を提供しても良い。これにより、処方情報を更新したり、新たな処方情報を簡便に入力したりすることができる。
調剤情報入力・閲覧部209は、コンシェルジュが医師から聞き取った処方情報の入力を受け付ける。調剤情報とは、薬局が患者に対して実施した調剤の記録であり、例えば患者ID、調剤日、薬剤の名称及び量、服薬指導の記録等が含まれる。調剤情報入力部209は、入力された調剤情報を管理装置30の調剤情報管理部301に送信する。調剤情報管理部301は、受信した調剤情報を記憶する。
また、調剤情報入力・閲覧部209は、管理装置30の調剤情報管理部301に蓄積された特定の調剤情報を閲覧することができる。蓄積された調剤情報の編集機能や複製機能を提供しても良い。これにより、調剤情報を更新したり、新たな調剤情報を簡便に入力したりすることができる。
会計情報入力・閲覧部211は、コンシェルジュが医師又は薬局から聞き取った会計情報の入力を受け付ける。会計情報には、医療機関における遠隔診療にかかる会計金額、又は薬局における遠隔服薬指導を含む調剤にかかる会計金額を含む。会計情報入力部211は、入力された会計情報を管理装置30の決済代行処理部311に送信する。その後、決済代行処理部311がこれらの金額を合算して患者に請求する処理を行う。
<医療機関端末>
医療機関端末50は、患者情報閲覧部500、問診情報閲覧部501、調剤情報閲覧部503、診断情報入力・閲覧部505、処方情報入力・閲覧部507、会計処理部509を含む。これらの処理部は、医療機関端末50で動作する医師用アプリケーションの一機能として実現されうる。医師用アプリケーションは、例えばローカルアプリケーションやウェブアプリケーションなど任意の形態で実装されて良い。
患者情報閲覧部500は、管理装置30の患者情報管理部300が記憶している患者情報であって、診療対象の患者IDに対応づけられたものを取得し、画面に表示する。患者情報には、例えば健康保険証情報(健康保険証番号等)、属性情報等が含まれる。医師は、患者情報閲覧部500を利用することで、患者情報を閲覧しながら遠隔診療を行うことができる。なお、患者情報閲覧部500は、患者情報管理部300から取得した情報を複製し、医療機関端末50内に保存しておくことも可能である。
また、医師は、任意のデータソースから患者に関する各種医療データ等をインポートし、患者情報として登録することができる。例えば、患者情報閲覧部500は、検査会社のサーバ(図示しない)に対し、当該サーバが保持している患者の検査データの送信を要求する。この際、必要であれば医師による同意を示す情報(ID、パスコード等)を送信することができる。患者情報閲覧部500は、は、受信した検査データを管理装置30の患者情報管理部300に送信し、記憶させる。患者情報管理部300に記憶させた検査データは、当然患者情報閲覧部500で閲覧可能となる。
問診情報閲覧部501は、管理装置30の問診情報管理部303が記憶している問診情報であって、診療対象の患者IDに対応づけられたものを取得し、画面に表示する。患者は、遠隔診療及び服薬指導を受けるにあたり、事前に問診情報を登録しているものとする。医師は、問診情報閲覧部501を利用することで、診療に先立って入力された問診情報を閲覧しながら遠隔診療を行うことができる。なお、問診情報閲覧部501は、問診情報管理部303から取得した情報を複製し、医療機関端末50内に保存しておくことも可能である。
診断情報入力・閲覧部505は、医師による診断情報の入力を受け付ける。診断情報とは、診断名等をはじめ遠隔診療の結果を示す情報であり、例えば患者ID、診療日、診断名等が含まれる。血圧、体温、血糖値など遠隔で実施できる検査等を実施した場合にはその検査結果を含んでも良い。診断情報入力・閲覧部505は、入力された診断情報を管理装置30の診断情報管理部307に送信する。診断情報管理部307は、受信した診断情報を記憶する。
又は、医師はこのたびの遠隔診療にかかる診断情報を含む書類を、FAXやEメール等の任意の手段でコンシェルジュに送信しても良い。診断情報入力・閲覧部505が、これらの画像をアップロードするための手段を備えることもできる。送信された画像に含まれる診断情報は、コンシェルジュによって診断情報入力・閲覧部205から入力される。又は、診断情報入力・閲覧部205は、OCR等の自動化手段によりデータ化された診断情報を入力しても良い。
また、診断情報入力・閲覧部505は、管理装置30の診断情報管理部307が記憶している診断情報であって、診療対象の患者IDに対応づけられたものを取得し、画面に表示する。医師は、診断情報入力・閲覧部505を利用することで、患者の過去の診断情報を閲覧しながら遠隔診療を行うことができる。なお、診断情報入力・閲覧部505は、診断情報管理部307から取得した情報を複製し、医療機関端末50内に保存しておくことも可能である。
調剤情報閲覧部503は、管理装置30の調剤情報管理部301が記憶している調剤情報であって、診療対象の患者IDに対応づけられたものを取得し、画面に表示する。調剤情報管理部301には、薬局が患者に対してこれまでに実施した調剤の履歴、例えば調剤日、薬剤の名称や量、服薬指導の記録等が蓄積されている。医師は、調剤情報閲覧部503を利用することで、患者の過去の調剤情報を閲覧しながら遠隔診療を行うことができる。なお、調剤情報閲覧部503は、調剤情報管理部301から取得した情報を複製し、医療機関端末50内に保存しておくことも可能である。
処方情報入力・閲覧部507は、医師による処方情報の入力を受け付ける。処方情報とは、遠隔診療での所見に基づいて医師処方した薬剤に関する記録であって、電子的な処方箋であり、例えば患者ID、処方日、薬剤の名称及び量等が含まれる。処方情報入力・閲覧部507は、入力された処方情報を管理装置30の処方情報管理部309に送信する。処方情報管理部309は、受信した処方情報を記憶する。その後、薬局端末70の処方情報閲覧部705が、処方情報管理部309に蓄積された処方情報を参照し、患者に対する調剤のために利用する。
又は、医師はこのたびの遠隔診療にかかる処方情報を含む書類、例えば処方箋を、FAXやEメール等の任意の手段でコンシェルジュに送信しても良い。処方情報入力・閲覧部507が、これらの画像をアップロードするための手段を備えることもできる。送信された画像に含まれる診断情報は、コンシェルジュによって処方情報入力・閲覧部207から入力される。又は、処方情報入力・閲覧部207は、OCR等の自動化手段によりデータ化された診断情報を入力しても良い。
また、処方情報入力・閲覧部507は、管理装置30の処方情報管理部309が記憶している処方情報であって、診療対象の患者IDに対応づけられたものを取得し、画面に表示する。処方情報管理部309には、医師がこれまでに作成した処方箋が蓄積されている。医師は、処方情報入力・閲覧部507を利用することで、患者の過去の処方情報を閲覧しながら遠隔診療を行うことができる。なお、処方情報入力・閲覧部507は、処方情報管理部309から取得した情報を複製し、医療機関端末50内に保存しておくことも可能である。
会計処理部509は、このたびの遠隔診療にかかる保険点数を計算し、保険者(健康保険組合等)のコンピュータに送信する。また、会計処理部509は、保険点数に基づいて会計金額、すなわち患者への請求金額を計算し、管理装置30の決済代行処理部311に送信する。なお、保険点数及び会計金額の自動計算については多くの公知技術があるため、本稿では具体的な処理内容についての説明は省略する。
又は、医師はこのたびの遠隔診療にかかる会計金額の情報を含む書類、例えば請求書又は領収書の画像等を、FAXやEメール等の任意の手段でコンシェルジュに送信しても良い。会計処理部509が、これらの画像をアップロードするための手段を備えることもできる。送信された画像に含まれる会計金額は、コンシェルジュによって会計情報入力・閲覧部211から入力される。又は、会計情報入力・閲覧部211は、OCR等の自動化手段によりデータ化された会計金額を入力しても良い。
<薬局端末>
薬局端末70は、患者情報閲覧部700、問診情報閲覧部701、調剤情報入力・閲覧部703、処方情報閲覧部705、会計処理部709を含む。これらの処理部は、薬局端末70で動作する薬剤師用アプリケーションの一機能として実現されうる。薬剤師用アプリケーションは、例えばローカルアプリケーションやウェブアプリケーションなど任意の形態で実装されて良い。
患者情報閲覧部700は、管理装置30の患者情報管理部300が記憶している患者情報であって、診療対象の患者IDに対応づけられたものを取得し、画面に表示する。患者情報には、例えば健康保険証情報(健康保険証番号等)、属性情報等が含まれる。薬剤師は、患者情報閲覧部700を利用することで、患者情報を閲覧しながら薬剤の調製や遠隔服薬指導等を行うことができる。なお、患者情報閲覧部700は、患者情報管理部300から取得した情報を複製し、薬局端末70内に保存しておくことも可能である。
問診情報閲覧部701は、管理装置30の問診情報管理部303が記憶している問診情報であって、診療対象の患者IDに対応づけられたものを取得し、画面に表示する。患者は、オンライン診療及び調剤を受けるにあたり、事前に問診情報を登録しているものとする。薬剤師は、問診情報閲覧部701を利用することで、先立って入力された問診情報を閲覧しながら調剤を行うことができる。なお、問診情報閲覧部701は、問診情報管理部303から取得した情報を複製し、薬局端末70内に保存しておくことも可能である。
調剤情報入力・閲覧部703は、薬剤師による調剤情報の入力を受け付ける。調剤情報とは、薬局が患者に対してこのたび実施した調剤の記録であり、例えば患者ID、調剤日、薬剤の名称及び量、服薬指導の記録等が含まれる。調剤情報入力・閲覧部703は、入力された調剤情報を管理装置30の調剤情報管理部301に送信する。調剤情報管理部301は、受信した調剤情報を記憶する。
又は、薬剤師は調剤情報を含む書類を、FAXやEメール等の任意の手段でコンシェルジュに送信しても良い。調剤情報入力・閲覧部703が、これらの画像をアップロードするための手段を備えることもできる。送信された画像に含まれる調剤情報は、コンシェルジュによって調剤情報入力・閲覧部209から入力される。又は、調剤情報入力・閲覧部209は、OCR等の自動化手段によりデータ化された調剤情報を入力しても良い。
また、調剤情報入力・閲覧部703は、管理装置30の調剤情報管理部301が記憶している調剤情報であって、診療対象の患者IDに対応づけられたものを取得し、画面に表示する。調剤情報管理部301には、薬局が患者に対してこれまでに実施した調剤の履歴、例えば調剤日、薬剤の名称や量等が蓄積されている。薬剤師は、調剤情報入力・閲覧部703を利用することで、過去の調剤情報を閲覧しながら調剤を行うことができる。なお、調剤情報入力・閲覧部703は、調剤情報管理部301から取得した情報を複製し、薬局端末70内に保存しておくことも可能である。
処方情報閲覧部705は、管理装置30の処方情報管理部309が記憶している処方情報であって、診療対象の患者IDに対応づけられたものを取得し、画面に表示する。処方情報管理部309には、医師が患者に対してこのたび行った処方情報、例えば処方日、薬剤の名称及び量等が記憶されている。薬剤師は、処方情報閲覧部705を利用することで、電子的な処方箋をオンラインで閲覧しながら調剤を行うことができる。なお、処方情報閲覧部705は、処方情報管理部309から取得した情報を複製し、薬局端末70内に保存しておくことも可能である。
なお、処方情報閲覧部705は、管理装置30の処方情報管理部309から取得した処方情報を、FAXやEメール等で送信する機能を備えていても良い。例えば処方情報閲覧部705は、例えば処方情報管理部309に対するフェッチ又は処方情報管理部309からのプッシュにより新たな処方情報を自動的に取得し、取得した処方情報を薬局のFAX又はEメールアドレスにプッシュ型で送信する。これにより、薬局は新たな処方情報をより確実に受信することができる。
会計処理部709は、このたびの調剤にかかる保険点数を計算し、保険者(健康保険組合等)のコンピュータに送信する。また、会計処理部709は、保険点数に基づいて会計金額、すなわち患者への請求金額を計算し、管理装置30の決済代行処理部311に送信する。なお、保険点数及び会計金額の自動計算については多くの公知技術があるため、本稿では具体的な処理内容についての説明は省略する。
又は、薬局はこのたびの調剤にかかる会計金額の情報を含む書類、例えば請求書又は領収書の画像等を、FAXやEメール等の任意の手段でコンシェルジュに送信しても良い。会計処理部709が、これらの画像をアップロードするための手段を備えることもできる。送信された画像に含まれる会計金額は、コンシェルジュによって会計情報入力・閲覧部211から入力される。又は、会計情報入力・閲覧部211は、OCR等の自動化手段によりデータ化された会計金額を入力しても良い。
<管理装置>
管理装置30は、患者情報管理部300、調剤情報管理部301、問診情報管理部303、評価情報管理部305、診断情報管理部307、処方情報管理部309、決済代行処理部311、遠隔診療・服薬指導管理部313を含む。これらの処理部は、管理装置30で動作するアプリケーション又はサービスの一機能として実現されうる。
患者情報管理部300は、患者情報の蓄積及び提供を行う。患者情報は、患者又はコンシェルジュにより患者情報入力・記憶部103又は患者情報入力部201から入力される。患者情報管理部300は、入力された患者情報を蓄積する。患者情報には、例えば健康保険証情報(健康保険証番号等)、属性情報等が含まれる。新たな患者情報が登録された際には、患者情報管理部300ユニークな患者IDを発行して、患者情報に追加する。また、患者情報入力・記憶部103又は患者情報入力・閲覧部201に患者IDを通知する。また、患者情報管理部300は、患者、コンシェルジュ、医師又は薬剤師からの要求に応じて、患者情報入力・記憶部103、患者情報入力・閲覧部201、患者情報閲覧部500、患者情報閲覧部700に対して蓄積済みの調剤情報を送信する。
調剤情報管理部301は、調剤情報の蓄積及び提供を行う。調剤情報は、薬局が患者に対して調剤を実施する毎に、薬剤師により調剤情報入力・閲覧部703から入力される。調剤情報管理部301は、入力された調剤情報を蓄積する。また、患者、コンシェルジュ、医師又は薬剤師からの要求に応じて、調剤情報入力・記憶部105、調剤情報入力・閲覧部209、調剤情報閲覧部503又は調剤情報入力・閲覧部703に対して蓄積済みの調剤情報を送信する。
問診情報管理部303は、問診にかかる質問の送信、問診情報の記憶及び提供を行う。
質問の送信:問診情報管理部303は、患者端末10の問診情報入力部107又はコンシェルジュ端末20の問診情報入力・閲覧部203に対して、問診のための質問を逐次送信する。逐次送信とは、ある質問の回答を受信したならば、次の質問を送信することをいう。なお複数の質問をまとめて送信しても構わない。
問診情報管理部303は、回答に応じて、次に送信する質問を変化させても良い。例えば、最初に受診科目又は疾患名等を推定するための質問を送信し、回答に基づいて受診科目又は疾患名等を推定する。例えば、問診情報管理部303は、まず「今日の症状は何ですか?」という質問を送信する。これに対する回答として「胃が痛い」が選択されたならば、問診情報管理部303は、受診科目は「胃腸科内科」であると推定する。又は、「血糖値が高い」という回答であれば、疾患名は「糖尿病」であると推定する。ここで、問診情報管理部303は、回答と受診科目又は疾患名等との対応関係を予めテーブル等の形で保持しているものとする。なお、受診科目又は疾患名等を推定するための質問は1つであっても、複数の質問からなるものであっても良い。
受診科目又は疾患名等が推定されたならば、問診情報管理部303は、次にその受診科目又は疾患名等に特化した質問を送信する。例えば、受診科目が「胃腸科内科」であれば、胃腸科内科の患者用に用意された質問を送信する。疾患名は「糖尿病」であれば、糖尿病の患者用に用意された質問を送信する。ここで、問診情報管理部303は、受診科目又は疾患名毎の質問を予め保持しているものとする。なお、受診科目又は疾患名毎の質問は1つであっても、複数の質問からなるものであっても良い。
なお、質問の生成および送信は、必ずしも問診情報管理部303が実施する必要はなく、例えば問診情報入力部107や問診情報入力・閲覧部203がこれを実施しても良い。
問診情報の記憶及び提供:質問に対する回答、すなわち問診情報は、遠隔診療及び服薬指導の実施に先立って、患者により問診情報入力部107から入力される。問診情報管理部303は、入力された問診情報を少なくとも遠隔診療及び服薬指導が完了するまで蓄積する。また、コンシェルジュ、医師又は薬剤師からの要求に応じて、問診情報入力・閲覧部203、問診情報閲覧部501又は問診情報閲覧部701に対して記憶済みの問診情報を送信する。
評価情報管理部305は、評価情報の収集、加工、蓄積及び提供を行う。
収集及び加工:評価情報は、遠隔診療を受けた患者により評価情報入力部111から入力される。評価情報には、例えば段階的な評価値(5点満点での点数等)が含まれうる。評価情報管理部305は、1以上の患者から受信した評価値を所定のアルゴリズムにより加工し、医師の統計的な評価値を計算することができる。例えば、複数の患者から収集した評価値の単純平均や加重平均をとることによって、統計的な評価値を算出できる。
蓄積及び提供:評価情報管理部305は、算出された評価情報を蓄積する。また、患者端末10の情報提供部101に対して評価情報を配信する。患者は、遠隔診療において医師を選択する際、お薬手帳アプリに表示される評価情報を参考にすることが可能となる。
診断情報管理部307は、診断情報の蓄積及び提供を行う。診断情報は、医師が患者をオンラインで診療する毎に、医師により診断情報入力・閲覧部505から入力される。診断情報管理部307は、入力された診断情報を蓄積する。また、コンシェルジュ、医師からの要求に応じて、診断情報入力・閲覧部205、診断情報入力・閲覧部505に対して蓄積済みの診断情報を送信する。
処方情報管理部309は、処方情報は、医師が患者に対して薬剤を処方する毎に、医師により処方情報入力・閲覧部507から入力される。処方情報管理部309は、入力された処方情報を少なくとも調剤が完了するまで蓄積する。また、コンシェルジュ、医師又は薬剤師からの要求に応じて、処方情報入力・閲覧部207、処方情報入力・閲覧部507、処方情報閲覧部705に対して記憶済みの処方情報を送信する。
決済代行処理部311は、医療機関の会計処理部509から遠隔診療にかかる会計金額を受信する。同様に、薬局の会計処理部709から遠隔服薬指導を含む調剤にかかる会計金額を受信する。決済代行処理部311は、これら一連の遠隔診療及び服薬指導等にかかる会計金額を受信したなら、両者を合算した請求金額を、患者の決済処理部113に対して送信する。決済処理部113は、キャッシュレス決済により請求金額に対する決済を行う。このように、決済代行処理部311は、遠隔診療及び服薬指導等の会計金額を合算し、まとめて患者に請求することができる。
なお、例えば遠隔診療のみで調剤が行われなかった(処方箋の発行がなかった)場合には、決済代行処理部311は、遠隔診療にかかる会計金額のみを患者に請求することができる。
遠隔診療・服薬指導管理部313は、患者による遠隔診療及び服薬指導の申込の受付から、遠隔診療及び服薬指導等の提供、そして決済までの一連のサービスを、適切な順序で提供するための調整を行う処理部である。図3のフローチャートを利用して、遠隔診療・服薬指導管理部313の動作について順を追って説明する。
ステップ1(S1):遠隔診療及び服薬指導の申込み
遠隔診療・服薬指導管理部313は、患者端末10の遠隔診療・服薬指導申込部102からの要求を検知し、遠隔診療及び服薬指導プロセスを開始する。
申込みに際し医師又は薬局の指定があった場合、遠隔診療・服薬指導管理部313は、当該医師又は薬局が遠隔診療を実施可能であるか否かを判定する。ここで診療可否の判定ロジックは本実施の形態では特に限定されないが、例えば医師や薬局が予め設定したスケジュールや受入上限人数、受入可能な患者の属性等に従って判定を行うことができる。受入可能であれば、遠隔診療・服薬指導管理部313は、患者が指定した医師又は薬局を遠隔診療及び服薬指導の依頼先として決定する。受入不能である場合は、遠隔診療・服薬指導管理部313は、医師又は薬局の指定が受け入れられなかった旨を遠隔診療・服薬指導申込部102に対して通知する。
申込みに際し特定の慢性疾患名の指定があった場合、遠隔診療・服薬指導管理部313は、当該疾患の診療が可能な医師及び当該疾患に使用される薬剤を調剤可能な薬局を抽出し、その中から医師又は薬局を遠隔診療及び服薬指導の依頼先を決定する。ここで遠隔診療・服薬指導管理部313は、特定の慢性疾患名に対応可能な医師又は薬局のリストを予め保持しているものとする。
申込みに際し医師、薬局又は慢性疾患名の指定がない場合、遠隔診療・服薬指導管理部313は、任意のロジックに従って遠隔診療及び服薬指導の依頼先とする医師又は薬局を決定することができる。なお、遠隔診療・服薬指導管理部313は、後述の問診情報の受付後に、問診情報管理部303が推測した受診科目又は疾患名等に対応可能な医師又は薬局を抽出し、当該医師又は薬局を遠隔診療及び服薬指導の依頼先として決定することとしても良い。ここで遠隔診療・服薬指導管理部313は、受診科目又は疾患名等と、これに対応可能な医師又は薬局と、の対応関係を予めテーブル等の形で保持しているものとする。
また、医師、薬局又は慢性疾患名の指定の有無に関わらず、遠隔診療・服薬指導管理部313は、遠隔診療及び服薬指導の受け入れを行うか否かの事前審査を行うこととしても良い。例えば、後述の問診情報を受け付けた結果、問診情報管理部303が受診科目又は疾患名等を推測できない場合、又は推測した受診科目又は疾患名等に対応可能な医師又は薬局を抽出できない場合は、申込みを断ることができる。この場合、遠隔診療・服薬指導管理部313は、遠隔診療・服薬指導申込部102に対し、申込みが受け入れられなかっとことを示す通知を送信することができる。これにより、遠隔診療・服薬指導に適さないケースにおける誤診等の事故の発生リスクを抑制することができる。
なお、遠隔診療・服薬指導管理部313は、遠隔診療及び服薬指導の依頼先として複数の医師又は薬局を候補として抽出し、患者又はコンシェルジュには、候補の中から依頼先を決定させることができる。
遠隔診療・服薬指導の申込みを承諾する場合、遠隔診療・服薬指導管理部313は、患者にかかる各種個人情報へのアクセス権限を医師及び薬局に付与する。個人情報を管理する処理部では、患者(及びコンシェルジュ)以外による個人情報の入力、閲覧及び編集については患者の同意を必要とすることが好ましい。そこで、医療機関端末50又は薬局端末70に対しては、患者の意志に基づいて発行されたパスコードを入力した場合にのみ、管理装置30が管理する各種個人情報へアクセスできるよう制約が設けられる。遠隔診療・服薬指導管理部313は、遠隔診療・服薬指導の申込みの承諾をもって各種個人情報へのアクセス許可がなされたものと判断し、管理装置30の各処理部にアクセスするためのパスコードを医療機関端末50又は薬局端末70に対して発行する。パスコードは、1回限りのアクセスが可能なワンタイムパスコードであっても良く、永久に又は所定の期間にわたりアクセスが可能なパスコードであっても良い。後者であれば、医師又は薬局は継続的に患者に対する診療又は服薬指導を行うことができるので便利である。
なお、このような処理を行うに際しては、システム1の利用規約に「遠隔診療・服薬指導の申込みの承諾をもって各種個人情報へのアクセス許可がなされたものとする」旨の規定を予め設けておくことが好ましい。
このようなパスコードによるアクセス管理を行うことが好ましい処理部としては、例えば患者情報を管理する患者情報管理部300、調剤情報を管理する調剤情報管理部301、問診情報を管理する問診情報管理部303、診断情報を管理する診断情報管理部307等があるが、これらに限定されない。
ステップ2(S2):問診情報の受付
遠隔診療・服薬指導管理部313は、患者端末10の問診情報入力部107を起動して、問診情報を入力させる。入力された問診情報は、管理装置30の問診情報管理部303に送信、蓄積される。この場合、患者は自ら問診情報を入力するが、コールセンターのコンシェルジュの助言を得ながらこれを行っても良い。
または、コンシェルジュが患者から問診情報の聞き取りを行って、コンシェルジュ端末20の問診情報入力・閲覧部203から問診情報を入力しても良い。この場合、コンシェルジュは、問診情報の聞き取りに先立って患者の本人確認を行うことが好ましい。例えば、コンシェルジュはまず患者の健康保険証番号及び氏名の聞き取りを行い、同じ保険証番号及び氏名の組み合わせを含むレコードが、管理装置30が蓄積している各種個人情報の中に存在し、かつ有効な情報として実際に使用されているか否かを確認する。存在する場合、この保険証番号及び氏名は真正なものとであると推定する。例えば、患者から聞き取った健康保険証番号及び氏名の組み合わせと患者IDとを含むレコードが患者情報管理部300に記録されており、かつ当該患者IDを含むレコードが調剤情報管理部301に記録されている場合は、過去にその健康保険証番号及び氏名の患者が調剤を受けたことが分かるから、患者の本人性や実在性が確かであると推認できる。なお、健康保険証番号に代えて、管理装置30が管理している他の個人識別番号(例えばマイナンバー等)があれば当該番号を用いても同様の処理を行っても良い。また、生体認証など他の個人認証手段を組み合わせても良い。問診情報入力・閲覧部203は、かかる本人確認をクリアした場合に限り問診情報の入力を受け付けることができる。一方、本人確認ができない場合には受付ができない旨の通知を行うことができる。
ステップ3(S3):遠隔診療の実施
遠隔診療・服薬指導管理部313は、患者端末10と、依頼先として決定した医師の医療機関端末50と、に対し遠隔診療を開始可能である旨を通知する。遠隔診療は、患者端末10と医療機関端末50とが、例えば通信回線を介してビデオ通話や検査データの送受信等を行うことにより実施される。具体的な遠隔診療の実施方法については、例えば特許文献1等に開示されているため、本稿では説明を省略する。なお、診療は必要に応じ対面で行われても良い。
この際、例えば診断情報入力・閲覧部505は、遠隔診療の様子を動画、音声、画像又はテキストデータ等の形式で記録することができる。記録された情報は、管理装置30の診断情報管理部307に送信される。診断情報管理部307は受診した情報を患者ごとに格納する。患者は、患者端末10を用いて、これらのコンテンツを何度でも閲覧することができる。
なお、現状では、遠隔診療においては必ずしも全ての疾患に対応できるわけではない。医師は、遠隔診療においては対応できないと判断する場合、医療機関端末50で専門医への紹介状を電子的に作成し、患者端末10に送信しても良い。患者は、受信した紹介状を専門医に持参することで、より専門的な診療を受けることができる。
ステップ4(S4):遠隔服薬指導の実施
遠隔診療・服薬指導管理部313は、医師により処方情報が入力され、管理装置30の処方情報管理部309に記憶されたことを検知すると、依頼先として決定した薬局の薬局端末70に対し調剤を開始可能である旨を通知する。薬剤師は、問診情報閲覧部701に記録された問診情報、調剤情報入力・閲覧部703に蓄積された過去の調剤情報等を参考にしながら、処方情報閲覧部705に記憶された電子的な処方箋に基づいて薬剤の調製を行う。
遠隔診療・服薬指導管理部313は、患者端末10と、依頼先として決定した薬局の薬局端末70と、に対し遠隔服薬指導を開始可能である旨を通知する。遠隔服薬指導は、患者端末10と薬局端末70とが、例えば通信回線を介してビデオ通話、音声通話やテキストチャット等を行うことにより実施される。遠隔診療・服薬指導管理部313は、ビデオ通話、音声通話やテキストチャットを記録して調剤情報管理部301に格納しても良い。また、調剤情報管理部301は、服薬方法等を患者に説明するために予め用意された動画やテキストを格納しても良い。患者は、患者端末10を用いて、これらのコンテンツを何度でも閲覧することができる。
患者端末10は、診断情報入力・閲覧部505に格納された遠隔診療の様子を収めたコンテンツ、調剤情報管理部301に格納された遠隔服薬指導の様子を収めたコンテンツ等を集約して表示し、閲覧するための手段を提供しても良い。患者は、任意のコンテンツのみを選択して閲覧したり、又は遠隔診療から遠隔服薬指導までの複数のコンテンツを連続して閲覧することが可能となる。
薬局は、調製された薬剤を患者に配送する手配を行う。患者は、薬剤を受領したことを薬局に通知することができる。患者端末10の調剤情報入力・記憶部105が、薬剤の受領通知を送信するための入力手段を備えていても良い。遠隔診療・服薬指導管理部313は、受領通知を受信すると、薬局端末70の調剤情報入力・閲覧部703に対してその旨を通知する。また、受領通知が受信された旨を調剤情報に追記する。これにより、薬局は薬剤が確実に患者に送達されたことを確認することができる。
ここで、薬局端末70の調剤情報入力・閲覧部703は、薬剤の配送を手配した患者のリストを生成、表示する機能を有していても良い。このリストには、例えば受領通知の有無、患者の連絡先(電話番号やメールアドレス等)、及び患者へのコメント送信機能へのリンク等を含めることができる。これにより、薬局は薬剤の受領状況を一覧で確認することができる。また、受領通知のない患者に対してはリストを起点としてコメントを送信したり、電話やメールによって連絡を取ったりすることで、簡便に受領状況を確認することができる。
また、患者端末10の調剤情報入力・記憶部105は、服薬の記録や、薬剤師に対する質問等を服薬情報として入力するための手段を備えていても良い。例えば調剤情報入力・記憶部105は、患者により薬剤の受領通知が入力されたなら、「薬剤師への質問はこちらへ」等のメニューをお薬手帳アプリに表示させる。患者によりメニューが選択されると、調剤情報入力・記憶部105は、質問等の服薬情報の入力を受け付ける。入力された服薬情報は管理装置30の調剤情報管理部301に送信される。調剤情報管理部301は、受信した服薬情報を記憶し、薬局端末70の調剤情報入力・閲覧部703に対して受信通知を送信する。調剤情報入力・記憶部105は、質問等の服薬情報の入力を受け付ける。薬局端末70の調剤情報入力・閲覧部703は、新たな服薬情報を画面表示し、質問等に対するコメントの入力を受け付ける。入力されたコメントは管理装置30の調剤情報管理部301に送信される。調剤情報管理部301は、受信したコメントを記憶し、患者端末10の調剤情報入力・記憶部105に対して受信通知を送信する。調剤情報入力・記憶部105は、新たなコメントを画面表示し、返信コメントの入力を受け付ける。これにより、システム1は、薬剤師による遠隔服薬指導のプラットフォームとして機能する。特に、特定の慢性疾患を有する患者に対しては、継続的かつ専門的なサポートを提供できるため大きなメリットとなる。
ステップ5(S5):決済代行
遠隔診療・服薬指導管理部313は、薬局により調剤情報が入力され、管理装置30の調剤情報管理部301に記憶されたことを検知すると、決済代行処理部311を起動する。又は、決済代行処理部311は、医療機関の会計処理部509、及び薬局の会計処理部709からの会計金額の受信をトリガとして自動的に動作を開始しても良い。これにより、遠隔診療及び服薬指導等にかかる請求金額が一括で決済される。
<その他の実施の形態>
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述の実施の形態では、医療機関端末50のユーザを医師、薬局端末70のユーザを薬剤師と想定したが、本発明はこれに限定されるものではなく、医療機関又は薬局における任意の医療従事者等がこれらの端末のユーザとなっても良い。
また、上述の実施の形態では、患者端末10のユーザ自身が患者である場合を想定したが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば患者端末10のユーザの子供や親、介護者、後見人等が患者として遠隔診療及び服薬指導を受ける場合にも適用できる。また、本発明は人の診療及び調剤に限定されるものでなく、例えばペットや家畜等が遠隔診療及び服薬指導を受ける場合にも適用できる。
また、上述の実施の形態では、医師又は薬剤師が、医療機関端末50又は薬局端末70を用いて患者情報、問診情報、調剤情報、処方情報等を閲覧する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、医師又は薬剤師から事前に同意を得たコンシェルジュが、コンシェルジュ端末20を用いてこれらの情報を取得して取りまとめ、FAXやEメール等の手段で医師又は薬剤師に提供しても良い。
また、本発明は、ハードウェアにより実現することも可能であり、任意の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。この場合、コンピュータプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non−transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
10 患者端末
101 情報提供部
102 遠隔診療・服薬指導申込部
103 患者情報入力・記憶部
105 調剤情報入力・記憶部
107 問診情報入力部
109 問診情報記憶部
111 評価情報入力部
113 決済処理部
20 コンシェルジュ端末
201 患者情報入力・閲覧部
203 問診情報入力・閲覧部
205 診断情報入力・閲覧部
207 処方情報入力・閲覧部
209 調剤情報入力・閲覧部
211 会計情報入力・閲覧部
30 管理装置
300 患者情報管理部
301 調剤情報管理部
303 問診情報管理部
305 評価情報管理部
307 診断情報管理部
309 処方情報管理部
311 決済代行処理部
313 遠隔診療・服薬指導管理部
50 医療機関端末
500 患者情報閲覧部
501 問診情報閲覧部
503 調剤情報閲覧部
505 診断情報入力・閲覧部
507 処方情報入力・閲覧部
509 会計処理部
70 薬局端末
700 患者情報閲覧部
701 問診情報閲覧部
703 調剤情報入力・閲覧部
705 処方情報閲覧部
709 会計処理部

Claims (4)

  1. 患者端末と、管理装置と、を有し、
    前記患者端末は、
    医師又は薬局を指定して、遠隔診療及び服薬指導を申込む遠隔診療・服薬指導申込部を有し、
    前記管理装置は、
    前記医師又は前記薬局に対し、前記患者の患者情報、前記患者に対する調剤記録である調剤情報、前記患者に関する問診情報である問診情報、前記患者に関する診断記録である診断情報又は前記患者に対する処方記録である処方情報の少なくとも1つへのアクセス権限を付与する
    遠隔診療及び服薬指導システム。
  2. 前記管理装置は、
    前記医師に対する評価情報を提示する情報提供部をさらに有し、
    前記遠隔診療・服薬指導申込部は、前記情報提供部で提示された前記医師の指定を受け付ける
    請求項1記載の遠隔診療及び服薬指導システム。
  3. 前記患者端末は、
    前記医師、前記薬局、又はアプリケーションに対する評価の入力を受け付け、
    前記評価が所定の基準以上である場合に、さらなる評価の入力を促す評価情報入力部をさらに有する
    請求項1記載の遠隔診療及び服薬指導システム。
  4. 患者端末と、管理装置と、を有し、
    前記患者端末は、
    慢性疾患名を指定して、遠隔診療及び服薬指導を申込む遠隔診療・服薬指導申込部を有し、
    前記管理装置は、
    前記慢性疾患名に対応可能な前記医師又は前記薬局を抽出し、前記医師又は前記薬局に対し、前記患者の患者情報、前記患者に対する調剤記録である調剤情報、前記患者に関する問診情報である問診情報、前記患者に関する診断記録である診断情報又は前記患者に対する処方記録である処方情報の少なくとも1つへのアクセス権限を付与する
    遠隔診療及び服薬指導システム。


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