JP2021177148A - センサ - Google Patents

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真 笠井
Makoto Kasai
主吏 藤岡
Shuri Fujioka
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Abstract

【課題】寄生容量が検出結果に与える影響を抑制することが可能なセンサを提供する。【解決手段】筒状の電極保持部22と、電極保持部22と共に挟持する電線16に接して信号を検出する電極面26を有し、電極保持部22内に保持される検出電極24と、を備える。検出電極24は、端面に電極面26を有するとともに両側面86、88に導体で形成されたシールド領域90を有する板体で構成され、板体の内部に電極面26に接続された配線部92が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、電線から信号を検出するセンサに関する。
特許文献1には、測定対象電線の信号を検出する検出プローブが示されている。この検出プローブは、測定対象電線に先端を当接して信号を検出する検出電極を備えており、検出電極は、絶縁被覆で覆われている。
信号を検出する検出電極は第一シールド筒体で覆われており、検出電極は、第一シールド筒体でシールドされる。
特開2017−009576号公報
この検出プローブのようなセンサにおいては、円柱状の検出電極の中心軸と円筒状の第一シールド筒体の中心軸とは同軸上に配置されており、検出電極から第一シールド筒体までの離間距離は、全周にわたって略一定に保たれている。
これにより、検出電極の外周面と第一シールド筒体の内周面とが対向する面積は広くなり、検出電極と第一シールド筒体との間に生ずる寄生容量が大きくなる。このように、寄生容量が大きくなると、検出結果に与える影響が大きくなり得る。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、寄生容量が検出結果に与える影響を抑制することが可能なセンサを提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、筒状の電極保持部と、前記電極保持部と共に挟持される電線に接して前記電線の信号を検出する電極面を有し、前記電極保持部内に保持される検出電極と、を備え、前記検出電極は、端面に前記電極面を有するとともに両側面に導体で形成されたシールド領域を有する板体で構成され、前記板体の内部に前記電極面に接続された配線部が設けられている。
この態様において、検出電極を構成する板体は、内部に設けられた配線部と、両側面に形成されたシールド領域とを備えており、配線部は、板体の両側面に形成されたシールド領域によってシールドされる。
このため、配線部の外周面を包囲する筒体によって筒状のシールド領域を設けた場合と比較して、配線部とシールド領域との間に生ずる寄生容量を小さくすることができる。これにより、この寄生容量が検出結果に与える影響を抑制することが可能となる。
図1は、第一実施形態に係るセンサを示す斜視図である。 図2は、第一実施形態に係るセンサの分解斜視図である。 図3は、図1におけるIII−III線に沿った断面図である。 図4は、開状態を示す図であり、図3に相当する断面図である。 図5は、検出状態を示す要部を拡大した断面図である。 図6は、検出電極を示す側面図である。 図7は、検出電極の先端部分を示す斜視図である。 図8は、図7のVIII−VIII線に沿った断面図である。 図9は、図6のIX−IX線に沿った断面図である。 図10は、変形例を示す図であり、図9に相当する断面図である。 図11は、比較例を示す図であり、本実施形態の図9に相当する断面図である。 図12は、第二実施形態に係るセンサを示す要部の断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の各実施形態について説明する。
<第一実施形態>
まず、図1から図5を参照して、本実施形態に係るセンサ10について説明する。図1は、本実施形態に係るセンサ10を示す斜視図であり、図2は、本実施形態に係るセンサ10の分解斜視図である。図3は、図1におけるIII−III線に沿った断面図であり、図4は、センサ10の開状態を示す図であって図3に相当する断面図である。図5は、センサ10の検出状態を示す要部を拡大した断面図である。
このセンサ10は、芯線12(図4参照)が絶縁被覆14で被覆された電線16から信号を検出するプローブを構成する。なお、芯線12が絶縁被覆14で被覆された電線16を被覆電線ともいう。センサ10は、検出した信号をケーブル18によって図示しない測定装置に伝達する。
ケーブル18としては、一例としてシールドケーブルが用いられる。シールドケーブルとしては、一例として信号伝送用の芯線と芯線を覆うシールド導体とを備えたシールド線が挙げられ、シールド線としては、一例として同軸ケーブルが挙げられる。
センサ10は、図2に示すように、センサ本体20と、筒状の電極保持部22と、検出電極24とを備えている。検出電極24は、図5に示すように、電極保持部22内に保持され電極保持部22と共に挟持される電線16に接して信号を検出する電極面26(図7参照)を有している。
このセンサ10は、芯線12を被覆する絶縁被覆14の外周面に電極面26を押し当て、絶縁被覆14を介して芯線12と電極面26とを容量結合することで、芯線12で伝達される信号を検出する。
センサ10で検出された信号は、図1に示すように、ケーブル18を介して図示しない測定装置に伝達される。測地装置は、検出した信号に追従する電圧をフィードバック回路で形成し、このフィードバック回路により形成された電圧から電線16を流れる信号を取得する(例えば、特開2017−009576号公報)。
なお、本実施形態では、絶縁被覆14を介して芯線12と電極面26とを容量結合して電線16の信号を検出するセンサを例に挙げて説明するが、これに限定されるものではない。例えば、芯線12が絶縁被覆14で被覆されていない電線16において、電極面26を芯線12に電気的に接続して信号を検出するセンサであってもよい。
(センサ本体)
センサ本体20は、測定時に把持されるグリップを構成する。センサ本体20は、左側部を構成する左本体構成部30と、右側部を構成する右本体構成部32とを備えている。両本体構成部30、32は、図2に示したように、容器状に形成されており、左本体構成部30と右本体構成部32とを合わせた状態で内部に収容空間34を形成する。
(電極保持部)
電極保持部22は、図1に示したように、検出電極24の外周部を覆う筒状に形成され、電極保持部22は、検出電極24に沿って移動できるようにセンサ本体20に保持されている。この電極保持部22は、合成樹脂によって矩形の筒状に形成されており、電極保持部22の断面は、長方形状である。なお、電極保持部22は、棒状又は多角形状であってもよいが、矩形状とすることで、電線16間への差し込みが容易となる。
電極保持部22は、図2に示したように、センサ10の基端側Kを構成する大径部38と、大径部38より小径の小径部40とを備えており、小径部40は、大径部38の前壁42より先端側Sへ延出する。
大径部38は、図3に示すように、センサ本体20内に移動可能に収容され、小径部40は、センサ本体20の先端開口部44より先端側Sへ延出する。
電極保持部22は、図2に示したように、大径部38がセンサ本体20に収容された状態で、左本体構成部30に対向する左壁部50と、右本体構成部32に対向する右壁部52とを備えている。また、電極保持部22は、両壁部50、52の上縁を繋ぐ天部54と、両壁部50、52の下縁を繋ぐ底部56とを備えており、電極保持部22は、閉断面形状に形成されている。
大径部38の内側には、図3に示したように、前壁42から基端側Kへ延出する筒部58が一体形成されており、筒部58と大径部38と間には、付勢部材60の先端部が配置されている。
[付勢部材]
付勢部材60は、一例として楕円形状に旋回しながら螺旋状に巻かれたコイルスプリングで構成されており、センサ本体20内での予期せぬ回転が抑制されている。付勢部材60は、電極保持部22における大径部38の前壁42とセンサ本体20に設けられた固定ブロック62との間に圧縮された状態で保持されており、電極保持部22は、小径部40が先端側Sへ突出する方向に付勢されている。
すなわち、付勢部材60は、電極保持部22を検出電極24に対して先端側Sへ付勢する。そして、図5に示すように、検出電極24の後述する電線挿通部104に挿入される電線16を電極保持部22によって電線挿通部104の壁面に押し付けて電線16の信号を検出する検出状態Dを形成する。
大径部38の天部54には、上方に突出する操作部64が一体形成されている。操作部64は、センサ本体20の天面66に形成されたスライド用開口部68を介して上方へ突出しており、操作部64を基端側Kへ移動操作することで、小径部40の先端側Sへの突出量を小さくすることができる。
電極保持部22は、図3に示したように、付勢部材60で先端側Sへ付勢され、電極保持部22における大径部38の前壁42がセンサ本体20の前端面70に当接した状態で閉状態Cを形成する。また、電極保持部22は、図4に示したように、操作部64によって基端側Kへ移動操作され、大径部38の基端が検出電極24の後述する幅広部94に当接した状態で開状態Oを形成する。
そして、図2に示したように、小径部40の両壁部50、52には、各壁部50、52が延在する方向である長さ方向に延びる長穴部72が形成されており、大径部38の両壁部50、52には、長さ方向に長い楕円形状の切欠き部74が形成されている。
また、図3及び図4に示したように、小径部40の天部54の先端は、底部56より先端側Sに延出している。小径部40の先端は、天部54より略直交方向に延びる第一端面80と、底部56から略直交方向に延びる第二端面82と、両端面80、82を結ぶ第三端面84とを有する。第一端面80と第二端面82とを結ぶ第三端面84は、傾斜面で構成されており、第一端面80から第二端面82へ向かうに従って基端側Kへ向けて傾斜する。
(検出電極)
検出電極24は、図2に示したように、端面に電極面26を有するとともに両側面86、88に導体で形成されたシールド領域90を有する平坦な板体で構成されており、板体の内部には、電極面26に接続された配線部92(図8参照)が設けられている。ここで、検出電極24の端面は、検出電極24と外周部との境を形成する面を示し、検出電極24を囲む縁に沿った面と言い換えることができる。
この検出電極24を構成する板体は、一例として板厚寸法が板幅寸法よりも小さいプリント回路基板で形成されている。プリント回路基板は、一例としてガラス繊維にエポキシ樹脂を含侵させて形成されており、紙にフェノール樹脂を含浸させて形成した場合と比較して、剛性が高い。
また、プリント回路基板は、一般的に板体の表面に積層された銅箔の不要部分をエッチング工程で除去して配線を形成するが、本実施形態では、表面の銅箔を除去しない状態で用いられる。すなわち、両側面86、88の全域に銅箔が積層されたプリント回路基板を用いて検出電極24を構成する。
この検出電極24を形成するプリント回線基板は、一例として互いに積層された複数の絶縁層を有する積層基板で構成されており、積層基板は、導体で構成された配線部92(図8参照)を内部に有する。
図6は、検出電極を示す側面図である。この検出電極24の基端部には、板幅寸法が大きい幅広部94が形成されている。幅広部94は、基端側Kへ向けて開口した矩形状の切欠部96が形成されており、二股形状とされている。
検出電極24は、図4に示したように、電極保持部22の先端側Sへ突出される先端部分に検出電極24の長手方向に長い楕円形状の長穴98が形成されている。図6に示したように、この検出電極24の上縁100は、長穴98に達する切欠き102が形成されており、長穴98は、切欠き102によって板幅方向一方側である上方へ向けて開口する。
これにより、検出電極24の先端部分には、電線16を交差方向に挿通する電線挿通部104が形成されている。
電線挿通部104を包囲する壁面は、検出電極24の外縁に連続した端面で構成されている。電線挿通部104を包囲する端面は、先端側Sに形成された円弧状の先端側円弧部106と、基端側Kに形成された円弧状の基端側円弧部108と、先端側円弧部106及び基端側円弧部108を繋ぐ平坦な平坦部110とを有する。先端側円弧部106は、図8に示すように、検出電極24の内部の配線部92に達する位置に形成されており、先端側円弧部106には、内部に設けられた配線部92の先端が露出する。
また、電線挿通部104を包囲する端面は、図6及び図8に示したように、電線挿通部104の開口部分よりも先端側Sの外縁を先端側円弧部106に繋ぐ内側へ延びた先端側平坦部112を有する。また、電線挿通部104を包囲する端面は、電線挿通部104の開口部分よりも基端側Kの外縁を基端側円弧部108に繋ぐ内側へ延びた基端側平坦部114を有する。
この検出電極24は、メッキ処理が施されている。これにより、銅箔が積層された左側面88及び右側面86(図2参照)、並びに外周部分を構成する端面は、図9に示すように、めっき116で覆われており、先端側円弧部106に露出した配線部92は、図8に示したように、電気的にめっき116に接続される。めっき116としては、一例として金めっきが挙げられ、金めっきを用いることで耐食性の向上が図られるとともに電気的な抵抗値が抑えられる。
左側面88、右側面86、及び端面に積層されためっき116は、互いに電気的に接続されている。これにより、検出電極24には、内部に設けられた配線部92を覆うシールド領域90が銅箔120及びめっき116によって形成されている。
図7は、検出電極24の先端部分を示す斜視図である。電線挿通部104を包囲する先端側円弧部106の周縁は、C0.5以下でC面取りが施されている。これにより、先端側円弧部106と左側面88との間、先端側円弧部106と右側面86との間、及び先端側円弧部106と先端側平坦部112との間には、面取り部122が形成されている。
また、先端側円弧部106と平坦部110との間には、溝部124が形成されており、溝部124は、検出電極24を板厚方向に貫通する。
この溝部124及び各面取り部122によって先端側円弧部106のめっき116は、左側面88及び右側面86の銅箔120及びめっき116と、先端側平坦部112及び平坦部110のめっき116と電気的に切り離されている。これにより、電線挿通部104の内側に露出した端面を構成する先端側円弧部106には、積層されためっき116によって配線部92に接続された電極面26が形成されている。
この検出電極24を包囲する電極保持部22は、図3及び図4に示したように、先端側Sへ向けて付勢されている。このため、検出電極24の電線挿通部104を挿通した電線16は、図5に示したように、検出電極24に対して電極保持部22が先端側Sへ相対移動されることによって、検出電極24の先端側円弧部106と電極保持部22の先端とで挟持される。
この挟持状態において、電線16は、先端側円弧部106に形成された電極面26が押し当てられる。これにより、前述した検出状態Dが形成され、電線16の信号を、電極面26を介して検出可能とする。
このとき、電線挿通部104を挿通する電線16は、小径部40の先端の第一端面80から第二端面82へ向かうに従って基端側Kへ向けて傾斜する第三端面84に沿って電線挿通部104の奥側に移動される。これにより、電線16は、電線挿通部104からの離脱が抑制される。
検出電極24は、図7に示したように、検出電極24の一側面である左側面88から他側面である右側面86へ貫通するスルーホール126が電線挿通部104の外周部に複数形成されている。このスルーホール126は、電線挿通部104の先端側S及び基端側Kのそれぞれに複数形成されており、各スルーホール126は、左側面88のシールド領域90と右側面86のシールド領域90とを電気的に接続する。
図8は、図7のVIII−VIII線に沿った断面図であり、図9は、図6のIX−IX線に沿った断面図である。配線部92は、図9に示したように、検出電極24を形成する第一絶縁層130及び中間絶縁層133の間と、中間絶縁層133及び第二絶縁層132の間とに設けられた線状の導体によって構成されている。
各配線部92とシールド領域90との間には、平坦な板状の第一絶縁層130及び第二絶縁層132が介在する。このため、配線部92の外周面から各絶縁層130、132に形成されたシールド領域90までの離間距離Rは、配線部92の周面方向の位置によって異なる。
ここで、図9では、配線部92が断面半円形状に形成された場合を示したが、これに限定されるものではない。
例えば、絶縁層に積層された銅箔をエッチング処理することで、図10に示すように、断面矩形状の配線部92を形成してもよい。この場合、配線部92の外面は、シールド領域90に対向する面と、対向しない面とが存在する。このため、配線部の全周面がシールド領域90に対向する場合と比較して、シールド領域90と対向する範囲Hの面積が小さくなる。
この配線部92は、図8に示したように、先端側円弧部106から検出電極24の下縁134に沿って基端側Kへ延びる。そして、配線部92は、検出電極24に形成された前穴136を上縁側に迂回するとともに、検出電極24に形成された後穴138を下縁側に迂回して幅広部94に達する。
幅広部94の板幅方向中央部には、図6に示したように、矩形状のパッド140が左側面88及び右側面86に形成されており、両パッド140は、検出電極24に積層された銅箔120及びめっき116によって構成されている。
両パッド140は、検出電極24を貫通するとともに配線部92に接続されたスルーホール142によって電気的に接続される。また、右側面86のパッド140と左側面88のパッド140と配線部92とは、スルーホール142を介して、互いに電気的に接続されている。
各パッド140は、外周部に形成された矩形溝144で包囲されており、各パッド140は、対応する側面に形成されたシールド領域90と電気的に分離されている。
この検出電極24の基端には、図2に示したように、エンドランチコネクタ146が設けられている。このエンドランチコネクタ146は、先端側Sへ向けて延出した固定片148が図示しないボルトによって検出電極24の固定穴150に固定されており、エンドランチコネクタ146の筐体は、検出電極24のシールド領域90に電気的に接続される。
エンドランチコネクタ146から延出する信号端子152は、検出電極24に設けられたパッド140(図6参照)に電気的に接続されている。
このエンドランチコネクタ146には、ケーブル18の先端に設けられたコネクタ154が接続されている。このコネクタ154によって、ケーブル18の芯線が検出電極24のパッド140に電気的に接続されるとともに、ケーブル18のシールド導体が検出電極24のシールド領域90に電気的に接続される。
この検出電極24は、付勢部材60及び電極保持部22がセットされた状態でセンサ本体20を構成する右本体構成部32と左本体構成部30との間に配置される。この状態において、検出電極24に接続されたケーブル18は、外周部に設けられた自在ブッシュ156を介して、センサ本体20の後端の円形穴158より延出する。
そして、図1に示したように、右本体構成部32の各ボルト挿通穴160に挿通されたボルト162は、図2に示したように、電極保持部22の長穴部72及び切欠き部74を挿通する。そして、このボルト162は、検出電極24の前穴136及び後穴138を挿通した後、右本体構成部32に形成された図示しないねじ穴にねじ込まれる。
これにより、検出電極24はセンサ本体20に固定される。一方、電極保持部22は、長穴部72及び切欠き部74の長さ方向、すなわち先端側S及び基端側Kへの移動が許容された状態でセンサ本体20に保持される。
(作用及び効果)
次に、本実施形態による作用効果について説明する。
本実施形態におけるセンサ10は、筒状の電極保持部22と、電極保持部22と共に挟持する電線16に接して信号を検出する電極面26を有し、電極保持部22内に保持される出電極24とを備えている。検出電極24は、端面に電極面26を有するとともに両側面86、88に導体で形成されたシールド領域90を有する板体で構成され、板体の内部に電極面26に接続された配線部92が設けられている。
この構成によれば、検出電極24を構成する板体は、内部に設けられた配線部92と、両側面86、88に形成されたシールド領域90とを備えている。そして、配線部92は、両側面86、88に形成されたシールド領域90によってシールドされる。
このため、配線部92の外周面を包囲するように筒状のシールド領域を設けた場合と比較して、配線部92とシールド領域90との間に生ずる静電容量である寄生容量を小さくすることができる。これにより、この寄生容量が検出結果に与える影響を抑制することが可能となる。
具体的に説明すると、平坦な板体で形成された検出電極24内の配線部92が断面半円形状の場合、図9に示したように、配線部92の外周面から板体の各側面86、88に形成されたシールド領域90までの離間距離Rは、周方向の位置によって異なる。
このため、配線部92とシールド領域90との間に生ずる寄生容量は、配線部92とシールド領域90とが最も近接した外周面の位置で大きく、この位置から離れるに従って小さくなる。
ここで、図11は、比較例を示す図であり、断面円形の配線部300が円筒状のシールド領域302で包囲された検出電極304が示されている。この比較例の検出電極304は、配線部300からシールド領域302までの離間距離Rが全周に渡って一定である。また、この比較例の検出電極304は、配線部300の外周面は、全域にわたってシールド領域302に対向する。これらによって、配線部300及びシールド領域302間に生ずる静電容量は大きくなりがちであり、寄生容量が大きくなる。
しかし、本実施形態は、配線部92とシールド領域90との離間距離Rは、配線部92とシールド領域90とが最も近接した外周面の位置から離れるに従って小さくなる。このため、本実施形態のセンサ10においては、配線部300からシールド領域302までの離間距離Rが全周に渡って一定である比較例の検出電極304と比較して、配線部92とシールド領域90との間に生ずる寄生容量を小さくすることができる。
一方、図10に示したように、配線部92が断面矩形状の場合、配線部92の外面には、シールド領域90に対向する面と、対向しない面とが存在する。これに対して、図11に示した比較例の検出電極304にあっては、配線部300の外周面は、全域にわたってシールド領域302に対向する。
このため、本実施形態のセンサ10においては、配線部300の全周面がシールド領域302に対向する比較例の検出電極304と比較して、配線部92がシールド領域90と対向する範囲Hの面積を小さくすることができる。これにより、検出電極24の配線部92とシールド領域90との間に生ずる寄生容量を小さくすることができる。
このように、本実施形態のセンサ10にあっては、配線部92の断面形状に関わらず、寄生容量を小さくすることができる。したがって、寄生容量が検出結果に与える影響を抑制することが可能となる。
また、シールド領域90が配線部92の同心円上に形成された場合と比較して、幅寸法を抑えつつ、寄生容量を抑制することができる。これにより、この寄生容量が検出結果に与える影響を抑制することが可能となる。
また、検出電極24を板体で構成することで、検出電極24を薄くすることが可能となる。これにより、狭い場所あるいは複数の電線が集まる場所であっても、検出電極24を差し込むことができ、狭小空間での信号検出に適したセンサ10を提供することが可能となる。
そして、円柱状に形成された検出電極の外形寸法を小さくして検出電極を細くする場合、検出電極の小径化に伴って電線16と接触する電極面26の面積が小さくなる。しかし、本実施形態では、検出電極24が板状に形成されており、電極面26を板幅方向に広げることができる。これにより、電線16との容量結合される電極面26の接触面積を広げることが可能となる。
また、本実施形態において、検出電極24は、電極面26が容量結合可能に構成されている。
この構成によれば、芯線12を被覆する絶縁被覆14の外周面に電極面26を押し当て、芯線12と電極面26とを容量結合することで、芯線12で伝達される信号を検出することができる。このようなセンサ10にあっては、電線16との結合容量に対する寄生容量を小さくすることで、検出結果に与える影響を大幅に抑制することが可能となる。
また、本実施形態において、検出電極24は、電極保持部22の先端側Sへ突出される先端部分に電線16を交差方向に挿通する電線挿通部104を有し、電線挿通部104の内側に露出した検出電極24の端面に電極面26が設けられている。そして、検出電極24は、電極保持部22を検出電極24に対して先端側Sへ相対移動した状態で電極保持部22は、検出電極24と共に電線16を挟持する。
この構成によれば、検出電極24の電線挿通部104に電線16を挿通して電極保持部22を先端側S移動することで、電線16を電極保持部22と検出電極24とで挟持して信号を検出することができる。
さらに、本実施形態において、センサ10は、電極保持部22を検出電極24に対して基端側Kへ移動操作する操作部64と、電極保持部22を検出電極24に対して先端側Sへ向けて付勢する付勢部材60と、をさらに備えている。
この構成において、操作部64を操作し、電極保持部22を検出電極24に対して基端側Kへ移動した状態で、電線挿通部104に電線16を挿通する。そして、操作部64の操作力を解除すると、付勢部材60の付勢力によって電極保持部22が検出電極24に対して先端側Sへ移動される。これにより、電極保持部22と検出電極24とで電線16を挟持した状態が形成され、電線16を流れる信号の検出が可能となる。
また、本実施形態において、検出電極24は、電極面26及びシールド領域90が形成されたプリント回路基板を含む。
この構成では、プリント回路基板を用いることによって、板体に電極面26及びシールド領域90を形成する工程を簡素化することが可能となる。また、大型のプリント回路基板から検出電極24を形成する複数のプリント回路基板を同時に形成することができる。これにより、量産効率を高めることが可能となる。
さらに、本実施形態において、プリント回路基板は、複数の層が積層された積層基板で構成され、配線部92は、隣接する層130、132、133の間に形成されている。
この構成では、検出電極24を形成するプリント回路基板を積層基板で構成することで、板体を加工して内部に配線部92を設ける場合と比較して、内部に配線部92が設けられた検出電極24の製造が容易となる。
また、本実施形態において、電線挿通部104は、検出電極24の縁部に形成された切欠きで構成されている。この検出電極24は、検出電極24の一側面である左側面88から他側面である右側面86へ貫通するとともに左側面88のシールド領域90と右側面86のシールド領域90とを電気的に接続するスルーホール126を電線挿通部104の外周部に有する。
この構成では、検出電極24に切欠きを形成する際に切欠きの内側のシールド領域90が剥離されても、電線挿通部104外周部のスルーホール126によって左側面88のシールド領域90と右側面86のシールド領域90とを電気的に接続することができる。これにより、電線挿通部104の外周部でのシールド性の低下を抑制することが可能となる。
さらに、本実施形態では、電極面26及びシールド領域90は、めっき116を含んで構成される。
この構成によれば、検出電極24に導体などを接着して電極面26及びシールド領域90を形成する場合と比較して、製造工程の簡素化を図ることが可能となる。
また、本実施形態において、配線部92は、検出電極24の端部より延びるケーブル18に接続される。
この構成によれば、例えばケーブルが引っ張られた際に検出電極24と共に電線16を挟持する電極保持部22が基端側Kへ引っ張られて後退する場合と比較して、電線挿通部104の口開きを抑制することができる。これにより、検出電極24からの電線16の予期せぬ離脱を抑制することができる。
特に本実施形態では、電線16から信号を検出する電極面26が電線挿通部104の先端側Sに設けられた先端側円弧部106に形成されている。このため、ケーブル18が引っ張られ検出電極24が基端側Kへ移動しても、電極面26と電線16との当接状態が維持される。これにより、電極面26と電線16との電気的結合を安定化することが可能となる。
なお、本実施形態では、検出電極24に電線挿通部104を設け、電線挿通部104を包囲する端面に電極面26を設けた場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、次の第二実施形態に示すように構成してもよい。
<第二実施形態>
図12は、第二実施形態に係るセンサ200を示す図であり、第一実施形態同一又は同等部分については、同符号を付して説明を割愛し、異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、このセンサ200は、筒状の電極保持部202と、電極保持部202内に保持され電極保持部202と共に挟持する電線16に接して信号を検出する電極面204を有した検出電極206とを備えている。
(検出電極)
検出電極206は、端面に電極面204を有するとともに両側面86、88に導体で形成されたシールド領域90を有する板体で構成されており、板体の内部には、第一実施形態と同様に電極面204に接続された配線部92が設けられている。
電極保持部202は、センサ本体20に一体的に形成されており、電極保持部202の基端部がセンサ本体20を構成する。電極保持部202の先端部における天部54には、切欠きが設けられており、この切欠きによって電線16を交差方向に挿通する電線挿通部210が形成されている。
検出電極206は、移動方向の先端側Sの先端面212に電極面204が形成されており、電極面204は、めっき116で形成される。センサ本体20の前端面70と電極保持部202の大径部38との間には、検出電極206を基端側Kへ向けて付勢する付勢部材60が設けられている。
これにより、電極保持部202の電線挿通部210に挿入された電線16を電極保持部202と検出電極206で挟持した挟持状態において、検出電極206の電極面204を電線挿通部210に挿通された電線16に押し当てる。
電極保持部202の大径部38には、操作部64が設けられており、操作部64は、電極保持部202を先端側Sへ移動操作可能とする。
(作用及び効果)
本実施形態においても、第一実施形態と同一又は同等部分に関しては、第一実施形態と同様の作用効果を奏する。
また、本実施形態において、電極保持部202は、電線16を交差方向に挿通する電線挿通部210を有する。そして、検出電極206は、移動方向の先端側Sの先端面212に設けられた電極面204を電線挿通部210に挿通された電線16に当接した状態で電線16を電極保持部202と共に挟持する。
この構成によれば、検出電極24を先端側Sへ移動することで、電線16を電極保持部22と検出電極24とで挟持して信号を検出することができる。
10 センサ
12 芯線
14 絶縁被覆
16 電線
18 ケーブル
20 センサ本体
22 電極保持部
24 検出電極
26 電極面
60 付勢部材
64 操作部
86 右側面
88 左側面
90 シールド領域
92 配線部
104 電線挿通部
106 先端側円弧部
116 めっき
120 銅箔
126 スルーホール
130 第一絶縁層
132 第二絶縁層
140 パッド
202 電極保持部
204 電極面
206 検出電極
210 電線挿通部
212 先端面
K 基端側
S 先端側

Claims (10)

  1. 筒状の電極保持部と、
    前記電極保持部と共に挟持される電線に接して前記電線の信号を検出する電極面を有し、前記電極保持部内に保持される検出電極と、
    を備え、
    前記検出電極は、端面に前記電極面を有するとともに両側面に導体で形成されたシールド領域を有する板体で構成され、前記板体の内部に前記電極面に接続された配線部が設けられている、
    センサ。
  2. 請求項1に記載のセンサであって、
    前記検出電極は、前記電極面が前記電線の芯線に対して当該電線の絶縁被覆を介して近接させられて当該芯線と容量結合可能に構成されている、
    センサ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のセンサであって、
    前記電極保持部は、前記電線を交差方向に挿通する電線挿通部を有し、
    前記検出電極は、移動方向先端側の先端面に設けられた前記電極面を前記電線挿通部に挿通された前記電線に当接した状態で前記電線を前記電極保持部と共に挟持する、
    センサ。
  4. 請求項1又は請求項2に記載のセンサであって、
    前記検出電極は、前記電極保持部の先端側へ突出される先端部分に前記電線を交差方向に挿通する電線挿通部を有し、前記電線挿通部の内側に露出した前記検出電極の端面に前記電極面が設けられ、
    前記電極保持部を前記検出電極に対して先端側へ相対移動した状態で前記電極保持部は、前記検出電極と共に前記電線を挟持する、
    センサ。
  5. 請求項4に記載のセンサであって、
    前記電極保持部を前記検出電極に対して基端側へ移動操作する操作部と、
    前記電極保持部を前記検出電極に対して先端側へ向けて付勢する付勢部材と、
    をさらに備えたセンサ。
  6. 請求項5に記載のセンサであって、
    前記検出電極は、前記電極面及び前記シールド領域が形成されたプリント回路基板を含む、
    センサ。
  7. 請求項6に記載のセンサであって、
    前記プリント回路基板は、複数の層が積層された積層基板で構成され、前記配線部は、隣接する前記複数の層間に形成されている、
    センサ。
  8. 請求項7に記載のセンサであって、
    前記電線挿通部は、前記検出電極の縁部に形成された切欠きで構成され、
    前記検出電極は、前記検出電極の一側面から他側面へ貫通するとともに前記一側面のシールド領域と前記他側面のシールド領域とを電気的に接続するスルーホールを前記電線挿通部の外周部に有する、
    センサ。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のセンサであって、
    前記電極面及び前記シールド領域は、めっきを含んで構成される、
    センサ。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のセンサであって、
    前記配線部は、前記検出電極の端部より延びるケーブルに接続される、
    センサ。
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