JP2021175495A - ラスト、ラストの製造方法、およびシューズアッパーの製造方法 - Google Patents

ラスト、ラストの製造方法、およびシューズアッパーの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021175495A
JP2021175495A JP2021041707A JP2021041707A JP2021175495A JP 2021175495 A JP2021175495 A JP 2021175495A JP 2021041707 A JP2021041707 A JP 2021041707A JP 2021041707 A JP2021041707 A JP 2021041707A JP 2021175495 A JP2021175495 A JP 2021175495A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foot
last
forming member
shape
foot width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021041707A
Other languages
English (en)
Inventor
祐也 小塚
Yuya Kozuka
元貴 波多野
Motoki Hatano
慎吾 高島
Shingo Takashima
正律 阪口
Masanori Sakaguchi
悟 阿部
Satoru Abe
裕教 北山
Hironori Kitayama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asics Corp
Original Assignee
Asics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asics Corp filed Critical Asics Corp
Priority to EP23150605.6A priority Critical patent/EP4179913A1/en
Priority to EP21168427.9A priority patent/EP3900569B1/en
Priority to CN202110427715.5A priority patent/CN113545564A/zh
Priority to US17/237,996 priority patent/US11547181B2/en
Publication of JP2021175495A publication Critical patent/JP2021175495A/ja
Priority to US18/059,226 priority patent/US11903454B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】大掛かりな設備を用いることなく簡便に製造できるユーザー専用のラストを提供する。【解決手段】シューズを構成するシューズアッパーを成形するためのラスト1は、シューズの少なくとも長さ方向におけるラスト1の形状を規定する足長形成部材20と、シューズの少なくとも幅方向におけるラスト1の形状を規定し、足長形成部材20に組み付けられた、複数の足幅形成部材40と、を備えている。【選択図】図15

Description

本開示は、ラスト、ラストの製造方法、およびシューズアッパーの製造方法に関する。
シューズを作製する際には、シューズアッパーを所定の形状に成形するために、シューズアッパーを構成する布地を被せるためのラスト(靴型)が用いられる。
特許文献1には、可搬型のハウジング内で履物を製造することが開示されている。特許文献2には、形状記憶ポリマーにより再成形できるラストプリフォームが開示されている。特許文献3には、3Dプリントによりラストを形成することが開示されている。
米国特許出願公開第2018/0014609号明細書 米国特許出願公開第2016/0206049号明細書 中国特許第109732913号明細書
ユーザーの足に合わせたオーダーメイドのシューズを作製する際、各個人の足の形状を反映させた専用のラストが製造される。従来の方法でユーザー専用のラストを製造するには、専用の大型機械が用いられ、時間およびコストを要していた。
本開示では、大掛かりな設備を用いることなく簡便に製造できるユーザー専用のラスト、そのラストの製造方法、および、そのラストを用いたシューズアッパーの製造方法が提案される。
本開示のある局面に従うと、シューズを構成するシューズアッパーを成形するためのラストが提案される。ラストは、シューズの少なくとも長さ方向におけるラストの形状を規定する足長形成部材と、シューズの少なくとも幅方向におけるラストの形状を規定し、足長形成部材に組み付けられた、複数の足幅形成部材と、を備えている。
本開示のある局面に従うと、シューズを構成するシューズアッパーを成形するためのラストの製造方法が提案される。このラストの製造方法は、以下の工程を備えている。第1の工程は、シューズの少なくとも長さ方向におけるラストの形状を規定する足長形成部材と、シューズの少なくとも幅方向におけるラストの形状を規定する複数の足幅形成部材とを準備する工程である。第2の工程は、足幅形成部材を足長形成部材に組み付ける工程である。
本開示のある局面に従うと、シューズアッパーの製造方法が提案される。このシューズアッパーの製造方法は、以下の工程を備えている。第1の工程は、熱収縮糸を含む繊維シートからなる成形前アッパーを、上記のラストに被せる工程である。第2の工程は、加熱により成形前アッパーをラストの形状に沿わせて成形後アッパーとする工程である。
本開示によれば、大掛かりな設備を用いることなく簡便に製造できるユーザー専用のラストを実現することができる。
足型モデルを得るためにユーザーの足を撮影している様子を示す図である。 足型モデルの斜視図である。 ラストモデルの斜視図である。 ラスト断面モデルの斜視図である。 ラスト断面モデルの平面図である。 ラスト断面モデルのうち足長形成モデルのみを示す斜視図である。 ラスト断面モデルのうち足幅形成モデルのみを示す斜視図である。 ベース部材にラスト断面モデルを配置したパターンを示す模式図である。 ベース部材が梱包材の一部を構成する例を示す模式図である。 足長形成部材の側面図である。 図9に示される領域XIを拡大して示す図である。 足長形成部材に形成された係合溝の溝底付近の拡大図である。 足幅形成部材の正面図である。 足幅形成部材に形成された係合溝の溝底付近の拡大図である。 ラストの斜視図である。 位置識別部の第1の例を示す模式図である。 位置識別部の第2の例を示す模式図である。 位置識別部の第3の例を示す模式図である。 第二実施形態のラストのうち足幅形成部材のみを示す斜視図である。 第三実施形態のラストのうち足幅形成部材のみを示す側面図である。 第四実施形態のラストの分解斜視図である。 第四実施形態のラストの斜視図である。 第四実施形態のラストの側面図である。 第五実施形態の足長形成部材の分解斜視図である。 第五実施形態の足長形成部材の側面図である。 図25中に示される領域XXVIを拡大して示す図である。 第五実施形態のラストの側面図である。 第六実施形態のラストの分解斜視図である。 第六実施形態のラストの斜視図である。 第七実施形態のラストの斜視図である。 位置変更部の斜視図である。 位置変更部の位置を変更したラストの斜視図である。 位置変更部の位置を変更したラストの平面図である。 第八実施形態のラストの斜視図である。 カバー体に覆われたラストの側面図である。 第九実施形態のラストの斜視図である。 図36中に示されるXXXVII−XXXVII線に沿うラストの部分断面図である。 球状のキャップを備えるラストの部分断面図である。 第十実施形態のラストの斜視図である。 第十実施形態のラストの側面図である。 成形前アッパーをラストに被せた状態を示す斜視図である。 ラストに被せられた成形前アッパーを加熱する処理を示す模式図である。
以下、実施形態について図面に基づいて説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
以下に説明する実施形態のラスト(靴型)は、主に、ユーザーの足に合わせたオーダーメイドのシューズ用のラストである。但し、実施形態のラストは、大量生産品のシューズ用のラストへの適用も可能である。
[第一実施形態]
図1は、足型モデルFMを得るためにユーザーの足Fを撮影している様子を示す図である。図1に示されるように、スマートフォンPまたはデジタルカメラなどの撮影可能な携帯端末を用いて、ユーザーの足Fを撮影して、足Fの画像データを取得する。足Fの画像データは、ユーザーが訪問した店舗で撮影することができる。店舗は、固定的な店舗であってもよく、自動車またはトレーラーなどを用いた移動店舗であってもよい。または、足Fの画像データは、ユーザーの自宅で撮影することができる。ユーザー自身が足Fを撮影した画像データを、シューズメーカーのサーバーに送信してもよい。
図2は、足型モデルFMの斜視図である。図2に示される足型モデルFMは、足Fの画像データから取得されたユーザーの足Fの各部の採寸データから生成された、三次元の足型モデルである。たとえば、スマートフォンPを用いてユーザーの足Fを撮影する場合、そのスマートフォンPに予めインストールされているソフトウェアにより、画像データを基に足型モデルFMを生成できる。または、撮影された画像データと、シューズメーカーが使用するサーバー内のデータとの両方を用いて演算することにより、足型モデルFMを生成することができる。
足型モデルFMは、ユーザーの足Fの形状と同一の形状に形成されてもよい。または、デザインもしくは機能上の理由により、足型モデルFMの特定の部位を、所望の寸法だけ、ユーザーの足Fの形状に対して補正してもよい。
図3は、ラストモデル100の斜視図である。図3に示されるラストモデル100は、図2に示される足型モデルFMに基づいて作成された、ユーザーの足Fの形状に合わせカスタマイズされたラストのモデルである。このラストモデル100に従って作成されたラストを用いてシューズアッパーを成形することで、ユーザーに専用のオーダーメイドのシューズを作製できる。
図4は、ラスト断面モデル110の斜視図である。図5は、ラスト断面モデル110の平面図である。図4および図5に示されるように、ラスト断面モデル110は、足長形成モデル120と足幅形成モデル140とにより形成されている。足長形成モデル120は、図3に示されるラストモデル100の長さ方向に沿う断面に相当する。足幅形成モデル140は、図3に示されるラストモデル100の幅方向に沿う断面に相当する。
本明細書中において、長さ方向とは、平面視したシューズまたはラストの爪先側の最前端と踵側の最後端とを結ぶ直線に沿う方向をいう。幅方向とは、平面視における長さ方向に直交する方向をいう。高さ方向とは、長さ方向および幅方向によって規定される平面に直交する方向をいう。
ラスト断面モデル110は、長さ方向に延びる複数の足長形成モデル120と、幅方向に延びる複数の足幅形成モデル140との組み合わせとして形成されている。図6は、ラスト断面モデル110のうち足長形成モデル120のみを示す斜視図である。図7は、ラスト断面モデル110のうち足幅形成モデル140のみを示す斜視図である。図4〜7に示される実施形態では、複数の足長形成モデル120は、等しい間隔を空けて平行に並べられている。複数の足幅形成モデル140は、等しい間隔を空けて平行に並べられている。
図8は、ベース部材10にラスト断面モデル110を配置したパターンを示す模式図である。ベース部材10は、平板状の形状を有しており、たとえば紙製である。ベース部材10は、リサイクル性の高い段ボールであってもよい。またはベース部材10は、たとえば樹脂製の平板である。ベース部材10は、熱可塑性樹脂であってもよいし、コルクやフェルトなど、集積材料であってもよい。
図8に示されるように、ラスト断面モデル110、具体的には複数の足長形成モデル120と複数の足幅形成モデル140とが、ベース部材10に配置されている。複数の足長形成モデル120と複数の足幅形成モデル140とをベース部材10上に密に並べて、足長形成モデル120と足幅形成モデル140との隙間を小さくすることで、ラストを構成するパーツをベース部材10から切り出すときのベース部材10の廃棄量を低減できる。ネスティング技術を活用して、ベース部材10上における足長形成モデル120と足幅形成モデル140との配置を調整してもよい。ネスティングは、専用のソフトウェアを使用して自動で行なわれてもよい。
ベース部材10上に配置された足長形成モデル120および足幅形成モデル140に沿って、ベース部材10を加工することにより、ラストを構成するパーツ、具体的には、以下に説明する足長形成部材20および足幅形成部材40が形成される。たとえばレーザーカッターなどによりベース部材10を切り出すことによって、足長形成部材20および足幅形成部材40を形成してもよい。1つのベース部材10から形成された足長形成部材20と足幅形成部材40とは、板状の形状を有しており、同じ厚みを有している。
図9は、ベース部材10が梱包材の一部を構成する例を示す模式図である。ベース部材10が段ボール製である場合には、シューズを梱包する梱包材、具体的には靴箱12をベース部材10が構成してもよい。この場合、ベース部材10から切り出される足長形成部材20および足幅形成部材40が、靴箱12の一部(たとえば内箱など)を構成することになる。
図10は、足長形成部材20の側面図である。図11は、図9に示される領域XIを拡大して示す図である。図12は、足長形成部材20に形成された係合溝30の溝底32付近の拡大図である。図10〜12では、複数の足長形成モデル120に従ってベース部材10から切り出されて形成された複数の足長形成部材20のうちの、特定の1つの足長形成部材20を例にとって説明する。
ベース部材10が平板状の形状を有しており足長形成部材20はベース部材10から切り出されて形成されているので、足長形成部材20もまた板状の形状を有している。足長形成部材20は、ラストの長さ方向に延びている。足長形成部材20は、少なくとも長さ方向におけるラストの形状を規定する。足長形成部材20は、長さ方向および高さ方向におけるラストの形状を規定する。
足長形成部材20には、複数の係合溝30が形成されている。係合溝30は、長さ方向に等間隔を空けて並べられている。各々の係合溝30は、高さ方向に延びるスリット状の形状を有している。係合溝30は、足長形成部材20の上縁から下方に延びている。係合溝30は、足長形成部材20の上縁に開口する開口部31を有し、足長形成部材20の下縁に到達しない中間位置に溝底32を有している。図11に示されるように、係合溝30の延びる長さは、係合溝30が形成されている位置における足長形成部材20の上縁から下縁までの長さの半分であってもよい。図12に示されるように、係合溝30は、溝底32に近づくにつれて溝幅を小さくするテーパ部33を有していてもよい。
図13は、足幅形成部材40の正面図である。図14は、足幅形成部材40に形成された係合溝50の溝底52付近の拡大図である。図13,14では、複数の足幅形成モデル140に従ってベース部材10から切り出されて形成された複数の足幅形成部材40のうちの、特定の1つの足幅形成部材40を例にとって説明する。
ベース部材10が平板状の形状を有しており足幅形成部材40はベース部材10から切り出されて形成されているので、足幅形成部材40もまた板状の形状を有している。足幅形成部材40は、ラストの幅方向に延びている。足幅形成部材40は、少なくとも幅方向におけるラストの形状を規定する。足幅形成部材40は、幅方向および高さ方向におけるラストの形状を規定する。図13に示される足幅形成部材40は、略扇型状の形状を有している。
足幅形成部材40には、複数の係合溝50が形成されている。係合溝50は、幅方向に等間隔を空けて並べられている。各々の係合溝50は、高さ方向に延びるスリット状の形状を有している。係合溝50は、足幅形成部材40の下縁から上方に延びている。係合溝50は、足幅形成部材40の下縁に開口する開口部51を有し、足幅形成部材40の上縁に到達しない中間位置に溝底52を有している。係合溝50の伸びる長さは、係合溝50が形成されている位置における足幅形成部材40の上縁から下縁までの長さの半分であってもよい。図14に示されるように、係合溝50は、溝底52に近づくにつれて溝幅を小さくするテーパ部53を有していてもよい。
図15は、ラスト1の斜視図である。足長形成部材20に形成された係合溝30に足幅形成部材40が組み付けられ、足幅形成部材40に形成された係合溝50に足長形成部材20が組み付けられ、複数の足長形成部材20と複数の足幅形成部材40とが交互に組み付けられることで、ラスト1が形成される。複数の足長形成部材20は、ラスト1の幅方向に並んで配置されている。複数の足幅形成部材40は、ラスト1の長さ方向に並んで配置されている。
足長形成部材20に、係合溝30が長さ方向に等間隔に形成されているので、複数の足幅形成部材40は、長さ方向に等間隔に配置されている。足幅形成部材40に、係合溝50が幅方向に等間隔に形成されているので、複数の足長形成部材20は、幅方向に等間隔に配置されている。
図16は、位置識別部60の第1の例を示す模式図である。足長形成部材20と足幅形成部材40との各々は、ラスト1における足長形成部材20および足幅形成部材40の配置を示す位置識別部60を有していてもよい。図16および後述する図17,18に示される例では、足幅形成部材40に設けられた位置識別部60が示されている。図16〜18では、簡略化のため、足幅形成部材40に形成されている係合溝50は図示を省略されている。
位置識別部60は、この足幅形成部材40が左足用のラスト1を構成するパーツであることを示す文字情報「L」と、足幅形成部材40であることを示す文字情報「H」と、この足幅形成部材40が爪先から6番目のパーツであることを示す文字情報「6」とを有している。また位置識別部60は、マークを有している。マークの向きを合わせることで足幅形成部材40が正しい向きになり、位置識別部60が見やすくなり、各文字情報を正しく認識できる。
図16に示される位置識別部60は、レーザー印刷によって形成することができる。この場合、ベース部材10からの足長形成部材20および足幅形成部材40の切り出しと同時に、各々の足長形成部材20および足幅形成部材40に位置識別部60を刻印することができる。位置識別部60は、インクを使用して足長形成部材20および足幅形成部材40に印刷されてもよい。位置識別部60は、足長形成部材20および足幅形成部材40にシールを貼着して設けられてもよい。
図17は、位置識別部60の第2の例を示す模式図である。位置識別部60は、図17に示されるように、コード化情報によって実現されてもよい。図17に示される位置識別部60は、情報を白色および黒色のセルで縦横モザイク状に表示したマトリクス型二次元コードであるが、他の種類の二次元コード、またはバーコードなどの一次元コードであってもよい。
図18は、位置識別部60の第3の例を示す模式図である。位置識別部60は、図18に示されるように、IC(Integrated Circuit)チップによって実現されてもよい。図17に示されるコード化情報または図18に示されるICチップで実現される位置識別部60は、予めベース部材10に設けられており、各々の足長形成部材20および足幅形成部材40が位置識別部60を含むようにベース部材10から切り出されてもよい。または、切り出された後の足長形成部材20および足幅形成部材40に、位置識別部60が貼り付けられてもよい。
位置識別部60は、上述した例に限られない。たとえば、足長形成部材20の係合溝30と、係合溝30に組み付けられる足幅形成部材40とを着色して、同じ色同士を組み合わせることで、適切な係合溝30に適切な足幅形成部材40を組み付けることが可能である。
足長形成部材20と足幅形成部材40との組み立ては、人が行なってもよいが、ロボットが自動で行なってもよい。ロボットが、位置識別部60に記録されている足長形成部材20および足幅形成部材40の配置情報を読み取り、また足長形成部材20および足幅形成部材40における位置識別部60の配置を認識することで、各々の足長形成部材20と足幅形成部材40とを、適切な配置および適切な向きで確実に組み立てることが可能である。
上述した説明と一部重複する記載もあるが、本実施形態の特徴的な構成および作用効果について、以下に列挙する。
図15に示されるように、実施形態のラスト1は、足長形成部材20と、足幅形成部材40とを備えている。足長形成部材20は、少なくとも長さ方向におけるラスト1の形状を規定している。足幅形成部材40は、少なくとも幅方向におけるラスト1の形状を規定しており、足長形成部材20に組み付けられている。
対象となるユーザーの足型モデルFMに基づき、シート状のベース部材10から切り出して足長形成部材20と足幅形成部材40とが準備される。足幅形成部材40を足長形成部材20に組み付けることで、ラスト1が形成されている。足長形成部材20および足幅形成部材40を準備するため、および足長形成部材20に足幅形成部材40を組み付けるために、大掛かりな設備を用いなくてもよい。したがって、対象となるユーザー専用のラスト1を、簡便に製造することができる。
図16〜18に示されるように、足長形成部材20と足幅形成部材40との少なくともいずれか一方は、ラスト1における足長形成部材20および足幅形成部材40の配置を示す位置識別部60を有していてもよい。位置識別部60を参照することで、各々の足長形成部材20と足幅形成部材40との組み付ける位置を容易に識別できるので、ラスト1の組み立て速度を向上できる。したがって、ラスト1の製造時の作業効率を向上することができる。
図10,15に示されるように、足長形成部材20は板状の形状を有していてもよい。図13,15に示されるように、足幅形成部材40は板状の形状を有していてもよい。ラスト1を構成するパーツの全て、すなわち足長形成部材20および足幅形成部材40の両方を、シート状のベース部材10から切り出すことによって形成することができる。したがって、ラスト1を構成する部材の収納スペースを小さくできる。ベース部材10、または切り出した後の足長形成部材20および足幅形成部材40を配送する場合に、板状の形状であることで荷姿を小さくできるので、配送コストを低減することができる。
図10〜12に示されるように、足長形成部材20には、係合溝30が形成され、図15に示されるように、足幅形成部材40は、足長形成部材20の係合溝30に組み付けられていてもよい。係合溝30に足幅形成部材40を差し込んで足長形成部材20と足幅形成部材40とを組み付けることで、3次元形状のラスト1を容易に作成できる。また、組み付けた後のラスト1を移動させるときに、足長形成部材20と足幅形成部材40との外れを抑制できる。係合溝30の溝深さを適切に調整することで、足長形成部材20の係合溝30に足幅形成部材40を差し込んで組み付けられたラスト1の、高さ方向の形状を定めることができる。
図12に示されるように、足長形成部材20の係合溝30は、溝底32に近づくにつれて溝幅を小さくするテーパ部33を有していてもよい。図14に示されるように、足幅形成部材40の係合溝50は、溝底52に近づくにつれて溝幅を小さくするテーパ部53を有していてもよい。係合溝30に足幅形成部材40を差し込み、係合溝50に足長形成部材20を差し込んでラスト1を形成することで、組み付けた後のラスト1を移動させるときに、足長形成部材20と足幅形成部材40との外れを抑制できる。係合溝30,50にテーパ部33,53を形成して溝幅を広げることで、足長形成部材20と足幅形成部材40との組み付けを容易にできる。溝底32,52では溝幅が狭められることで、足長形成部材20と足幅形成部材40とを適切に位置決めして正しく組み立てることができる。
上記のテーパ部33,53に代えて、係合溝30,50に、突起部などの他の係合手段を設けてもよい。係合溝30内の突起部と係合溝50内の突起部とが互いに係合することで、足長形成部材20と足幅形成部材40との外れを抑制でき、また、足長形成部材20と足幅形成部材40とを正しく組み立てることができる。
図8,9に示されるように、足長形成部材20と足幅形成部材40とは紙製であってもよい。ラスト1を構成するパーツを紙製にすることで、ラスト1を軽量化できる。シューズの製造に使用された後のラスト1を回収して再生することにより、環境負荷を低減することができる。足長形成部材20と足幅形成部材40とを段ボール製とすれば、水だけで繊維状に戻り、リサイクル工程も環境への負荷が小さい。足長形成部材20と足幅形成部材40とは熱可塑性樹脂製であってもよく、この場合、使用後にラスト1を加熱して溶かすことでリサイクルできるので、環境負荷を低減することができる。
図9に示されるように、足長形成部材20と足幅形成部材40とは、シューズを梱包する梱包材(靴箱12)の一部を構成してもよい。従来から梱包材として使用されていた材料、たとえば段ボール、の一部を使用してラスト1を作製することで、ラスト1の作製のために新たな材料を追加しなくてもよくなるとともに、材料のロスがなくなる。そのため、コストの削減および環境負荷の低減を達成できる。
梱包材に組み込むことで、足長形成部材20と足幅形成部材40とをユーザーが自宅に持ち帰ることができる。ユーザーは、ラスト1を自宅で組み立てることができ、同じシューズを次回注文するときに使用したり、組み立てたラスト1をシューキーパーとして活用したり子供の成長記録として保管したりすることができる。
図1〜3に示されるように、ユーザーの足Fを撮影した画像データから足型モデルFMが生成され、足型モデルFMに基づいてラストモデル100が生成される。図4〜7に示されるように、ラストモデル100の幅方向の断面形状を取得することで足幅形成部材40を形成するための足幅形成モデル140が生成される。図8,13に示されるように、足幅形成モデル140に基づきベース部材10を加工することで、足幅形成部材40が形成される。足長形成部材20も同様の手法で形成することができる。このようにすれば、ユーザーの足Fの形状に応じたラスト1を、確実に形成することができる。
上述した実施形態の説明では、ベース部材10を切り出すことで足長形成部材20と足幅形成部材40とを作成する例について説明した。足長形成部材20と足幅形成部材40とは、板状のベース部材10からの切り出しに限られず、たとえば3Dプリンタを使用して成形するなど、他の方法で成形されてもよい。
図15に示されるラスト1は、長さ方向に延びる平板状の足長形成部材20と幅方向に延びる平板状の足幅形成部材40とを、互いに直交するように相互に組み付けて形成されている。足長形成部材20は必ずしも長さ方向に延びる平板状でなくてもよく、足幅形成部材40は必ずしも幅方向に延びる平板状でなくてもよい。たとえば、足長形成部材20は、足の爪先側へ向かうにつれて間隔を次第に大きくするように湾曲した形状であってもよく、足幅形成部材40は、その湾曲する足長形成部材20の各々に直交するように湾曲した形状であってもよい。足長形成モデル120および足幅形成モデル140の断面の方向を、足の曲率に基づいて決定してもよい。
[第二実施形態]
図19は、第二実施形態のラスト1のうち足幅形成部材40のみを示す斜視図である。図19に示されるように、ラスト1には、前足部と、中足部とが規定される。たとえば、シューズの長さ方向におけるシューズの着用者の爪先からMTP関節までに相当する領域を前足部、シューズの着用者のMTP関節から楔状骨までに相当する領域を中足部と規定してもよい。またたとえば、ラスト1の爪先側の最前端を0%位置、踵側の最高端を100%位置としたときに、ラスト1の長さ方向における0%位置から30〜35%位置までの範囲を前足部、前足部の後方の50%〜55%位置までの範囲を中足部と規定してもよい。
第二実施形態のラスト1では、隣り合う足幅形成部材40の間隔が、ラスト1の前足部よりも、ラスト1の中足部においてより小さい。前足部はユーザーごとに足形状のバラつきが小さく、中足部はユーザーごとに足形状のバラつきが比較的大きい。ユーザーごとに足形状の差が出やすい中足部において、隣り合う足幅形成部材40の間隔を小さくすることで、ラスト1の中足部の形状の精度を向上できる。
このように、長さ方向における足幅形成部材40の間隔に粗密を設けることで、ユーザーの足形状を高精度に反映させたラスト1を作成できる。ユーザーごとの足形状の差がでにくい前足部および後足部の足幅形成部材40の間隔を過度に小さくせず、パーツ数が抑制されているので、ラスト1の製造速度を向上することができる。
[第三実施形態]
図20は、第三実施形態のラスト1のうち足幅形成部材40のみを示す側面図である。図20に示されるラスト1には、図19と同様に、前足部と中足部とが規定されている。第三実施形態のラスト1では、隣り合う足幅形成部材40の間隔が、ラスト1の前足部よりも、ラスト1の中足部においてより小さい。加えて、足幅形成部材40の厚みが、ラスト1の前足部よりも、ラスト1の中足部においてより小さい。
中足部における足幅形成部材40の厚みが小さいことで、中足部における隣り合う足幅形成部材40の間隔を小さくすることが容易になる。これにより、ラスト1の中足部の形状の精度をより向上できるので、ユーザーの足形状をより高精度に反映させたラスト1を作成することができる。
図20に示されるように、隣り合う足幅形成部材40の間隔を、ラスト1の踵部においても小さくしてもよい。踵部もユーザーごとに足形状の差が大きいので、踵部においても隣り合う足幅形成部材40の間隔を小さくすることで、ラスト1の形状の精度をさらに向上することができる。
[第四実施形態]
図21は、第四実施形態のラスト1の分解斜視図である。図22は、第四実施形態のラスト1の斜視図である。図23は、第四実施形態のラスト1の側面図である。第一実施形態では、足長形成部材20が板状の形状を有している例を説明したが、足長形成部材20の形状は板状に限られない。図21〜23に示されるように、足長形成部材20は、シューズまたはラスト1の長さ方向に延びる棒状の形状を有していてもよい。足幅形成部材40には、棒状の足長形成部材20が貫通する貫通孔42が形成されていてもよい。
足長形成部材20を棒状とし、板状の足幅形成部材40には貫通孔42を形成して、貫通孔42に棒状の足長形成部材20を通すことで、足幅形成部材40を足長形成部材20に組み付けることができる。これにより、足長形成部材20と足幅形成部材40との組み付けを第一実施形態よりもさらに簡単かつ高速に行なうことができる。
ラスト1を解体するときには、足幅形成部材40の貫通孔42から足長形成部材20を引き抜くことで、簡単に解体が可能である。これにより、足幅形成部材40のリサイクルが容易になる。足長形成部材20を紙製または樹脂製として足幅形成部材40と同様にリサイクル処理してもよく、または足長形成部材20をそのまま再利用してもよい。
[第五実施形態]
図24は、第五実施形態の足長形成部材20の分解斜視図である。図25は、第五実施形態の足長形成部材20の側面図である。図26は、図25中に示される領域XXVIを拡大して示す図である。図27は、第五実施形態のラスト1の側面図である。第五実施形態のラスト1は、第四実施形態と同様に、棒状の足長形成部材20と、板状の足幅形成部材40とを備えている。複数の足幅形成部材40は、シューズまたはラスト1の長さ方向に並んでいる。ラスト1はさらに、隣り合う足幅形成部材40の間に配置されるスペーサー24を備えている。スペーサー24は、円環状の形状を有している。スペーサー24は、隣り合う足幅形成部材40の間隔を定めている。
足幅形成部材40の貫通孔42に棒状の足長形成部材20を通すに当たって、隣り合う足幅形成部材40の間の隙間寸法を管理することが求められる。隣り合う足幅形成部材40の間に、足長形成部材20とは別にスペーサー24を配置することで、足長形成部材20に対する足幅形成部材40の組付け位置をコントロールできる。したがって、指定した間隔で足幅形成部材40を配置することができる。たとえば、すべてのスペーサー24を同一形状にすることで足幅形成部材40を等間隔に並べることができ、中足部においてスペーサー24を短くすることで足幅形成部材40の間隔を狭くすることができる。
図27に示されるラスト1は、図25,26に示される足長形成部材20にスペーサー24を先に組み付けた組立体に対して、隣り合うスペーサー24間の溝状のスペースに足幅形成部材40を嵌め込んで形成することができる。または、足長形成部材20に足幅形成部材40とスペーサー24とを交互に取り付けて、図27に示されるラスト1を形成してもよい。
板状の足幅形成部材40に貫通孔42を形成するときに、貫通孔42の周囲に円筒形状の壁を形成するバーリング加工を施すことで、足幅形成部材40とスペーサー24とを一体化した構造物を形成することができる。この場合、足長形成部材20に足幅形成部材40を順に取り付ける作業で図27に示されるラスト1を形成することができ、スペーサー24を足幅形成部材40と別に組み付けなくてよくなる。したがって、ラスト1を形成する作業を簡略化でき、製造速度を高めることができる。
[第六実施形態]
図28は、第六実施形態のラスト1の分解斜視図である。図29は、第六実施形態のラスト1の斜視図である。足長形成部材20は、これまでに説明した板状および棒状の形状のほか、立体形状を有していてもよい。図28に示される足長形成部材20は、ベース部26と、コア部28とを有している。コア部28は、中空または中実に形成されていてもよい。コア部28の表面には、係合溝30が形成されている。図29に示されるように、係合溝30に足幅形成部材40が組み付けられることにより、ラスト1が形成される。図28,29に示される足幅形成部材40は、環状の一部が切り欠かれた形状を有している。
ベース部26は、シューズアッパーが接合されるシューズソールの上面形状と対応する形状を有している。コア部28は、ラストモデル100(図3)を縮小した立体形状を有している。ベース部26とコア部28とは、ユーザーごとに形状を変化させるのではなく、共通の部材として予め準備される。第一実施形態のようにラストモデル100の全ての断面を切り出して足幅形成モデル140とするのではなく、ベース部26およびコア部28でラスト1の形状を予めある程度決めておく。コア部28に設けた係合溝30に板状の足幅形成部材40を差し込んで、ユーザーの足型モデルFMに対応した最終形状のラスト1が形成される。
このように、立体形状のコア部28に足幅形成部材40を嵌め込むことでラスト1が成形される。これにより、足長形成部材20への足幅形成部材40の組み付けが容易になる。ユーザーの足形状に合わせて成形される足幅形成部材40の面積が小さくなるので、足幅形成部材40を切り出すために使用されるベース部材10の面積を小さくでき、少ない材料で効率的にユーザー専用のラストを製造することができる。コア部28に形成された係合溝30が立体形状のコア部28の表面に沿って延びており、コア部28の表面と同様の曲率を有していることで、ラスト1によるユーザーの足形状の再現性を高めることができる。
[第七実施形態]
図30は、第七実施形態のラスト1の斜視図である。これまでの実施形態の説明では、長さ方向におけるラスト1の全長に亘って足長形成部材20に足幅形成部材40が組み付けられてユーザーの足形状に合うラスト1が成形されたが、必ずしもラスト1の全長に亘って足幅形成部材40が組み付けられなくてもよい。
図30に示されるラスト1は、爪先部分と、足のくるぶし部から踏まず部に対応する中足部から踵部に亘る部分とに、形状および位置が不変の共通部70を備えている。ラスト1はまた、足の第1趾先端および第5趾先端に対応する部分に、形状が不変であり位置を変更可能な位置変更部80を備えている。したがってラスト1は、足の甲側の、中足部に対応する一部分のみに、足長形成部材20と足幅形成部材40とが相互に組み付けられた構造を備えている。
つまり、足長形成部材20は、長さ方向におけるラスト1の全長に亘ってラスト1の形状を必ずしも規定しなくてもよい。足長形成部材20は、ラスト1の少なくとも一部の、少なくとも長さ方向におけるラスト1の形状を規定するものであればよい。同様に、足幅形成部材40は、幅方向におけるラスト1の全長に亘ってラスト1の形状を必ずしも規定しなくてもよい。足幅形成部材40は、ラスト1の少なくとも一部の、少なくとも幅方向におけるラスト1の形状を規定するものであればよい。
図31は、位置変更部80の斜視図である。図31に示されるように、位置調整機構82は、左右一対の位置変更部80を連結している。位置調整機構82は、共通部70に対する位置変更部80の位置を変更する。また位置調整機構82は、嵌合構造、ねじ締め構造などにより、位置を変更した後の位置変更部80を所定位置に固定することが可能である。たとえば位置調整機構82は、大径管と、その大径管内に収容され大径管に対して往復移動可能な小径管と、大径管に対して小径管を固定するロック部とを有してもよい。ロック部は、スナップロック、ピンロック、ロックナットなどであってもよい。
図32は、位置変更部80の位置を変更したラスト1の斜視図である。図33は、位置変更部80の位置を変更したラスト1の平面図である。図32,33に示されるように、位置変更部80は、中足部において、ラスト1の幅方向寸法を変更可能である。位置調整機構82が、左右一対の位置変更部80間の距離を広げるように位置変更部80の位置を変更することで、ラスト1の中足部の幅方向寸法が大きくなる。位置調整機構82が、左右一対の位置変更部80間の距離を狭めるように位置変更部80の位置を変更することで、ラスト1の中足部の幅方向寸法が小さくなる。
このように、ラスト1において、ユーザーごとの足形状の差が出にくくラスト1の形状および位置の変更が不要な部位には共通部70を使用することで、組み立てられるパーツ数が削減されるので、ラスト1の組み立て時間を短縮することができる。ユーザーごとに足形状の差が大きくシューズのフィット性に影響する部分を、足長形成部材20と足幅形成部材40との組み合わせでユーザー専用として形成することで、ユーザーの足形状の再現性を向上することができる。
ユーザーごとに、形状には差が出にくいが位置に差が出る部位において、位置変更部80を使用することにより、ラスト1の組み立て時間を短縮することができる。既存のパーツの位置のみを修正することで、ユーザーの足形状に合うようにラスト1の形状を調整することができる。
図30〜33では、中足部から踵部に亘る部分が共通部70として形成されるラスト1の例について説明した。この例に替えて、ラスト1は、踵部にも位置変更部を備えてもよい。踵部の位置変更部は、踵の最後方となる部分に設けられ、ラスト1の長さ方向に往復移動可能とされて、ラスト1の長さ方向寸法を変更可能とする位置変更部を含んでもよい。踵部の位置変更部は、後足部の側部の、足の外踝および/または内踝に対応する部分に設けられ、ラスト1の幅方向に移動可能とされて、ラスト1の後足部の幅方向寸法を変更可能とする位置変更部を含んでもよい。
踵部の位置変更部は、長さ方向および幅方向に加えて、高さ方向にも移動可能であってもよい。踵部の位置変更部は、共通部70に対する角度を変更可能であってもよい。この場合、踵部の位置変更部の上方および/または下方に、位置変更部の移動を許容するための空洞部が形成されてもよい。位置変更部の位置を調整した後に、この空洞部に任意の充填材が充填されて、空洞部が埋め込まれてもよい。充填材は、ユーザーの足Fの形状に合わせて成形されたものでもよい。
[第八実施形態]
図34は、第八実施形態のラスト1の斜視図である。第八実施形態のラスト1では、共通部70は、ラスト1の底面を構成している。共通部70は、ラスト1から成形されるシューズアッパーが接合されるシューズソールの上面形状と対応する形状を有している。共通部70に溝が形成されており、この溝に板状の足幅形成部材40が組み付けられている。図34に示される共通部70は、足長形成部材20としての機能も有している。
シューズソールを金型で成形する場合、その形状は、ユーザーの足形状に関わらず一定である。シューズアッパーの、シューズソールに接合される底面の形状は、ユーザーの足形状に関わらず一定である。シューズアッパーの底面形状が一定であるので、シューズアッパーを成形するためのラスト1の底面の形状もまた一定である。そのため、ラスト1の底面部分の形状を共通部70とすることで、ラスト1の形状を安定させることができる。
図35は、カバー体90に覆われたラスト1の側面図である。図34に示される第八実施形態のラスト1、またはこれまでに説明した第一〜第七実施形態のラスト1は、少なくともその一部が外方からカバー体90によって覆われていてもよい。図35に示されるように、ラスト1の全体がカバー体90によって外方から覆われていてもよい。図30に示されるような長さ方向の一部にのみ足幅形成部材40を有するラスト1の場合、カバー体90は、足長形成部材20と足幅形成部材40との組立体を少なくとも覆う、ラスト1の一部のみを覆う形状であってもよい。カバー体90は、図35に示されるようにシート状であってもよく、または板状であってもよい。
ラスト1がカバー体90によって覆われることで、実施形態のラスト1を使用してシューズアッパーを成形する際に、足長形成部材20と足幅形成部材40との間に形成される隙間が成形後のシューズアッパーの形状に影響することを抑制できる。したがって、所定の形状のシューズアッパーをより確実に成形することができる。
カバー体90として、たとえばポリスチレンフィルムなどの、熱を加えると収縮するフィルムを使用してもよい。この場合、ラスト1をフィルムで覆い、その後フィルムに熱を加えてフィルムを変形させることで、ラスト1の表面を覆うカバー体90を形成できる。カバー体90を熱変形させる際に、カバー体90の内側から空気(温風)を送ってもよい。この場合、隣り合う足長形成部材20および隣り合う足幅形成部材40の相互間で、過度にカバー体90が内側へと収縮することを抑制できるので、シューズアッパーの成形の精度をより向上することができる。
カバー体90は、アルミホイルに代表される金属箔であってもよく、この場合、ラスト1の表面を金属で覆うことで熱伝導性が向上するので、後述するシューズアッパーの加熱成形時に有利である。またはカバー体90は、靴下であってもよい。
[第九実施形態]
図36は、第九実施形態のラスト1の斜視図である。図37は、図36中に示されるXXXVII−XXXVII線に沿うラスト1の部分断面図である。図35を参照して説明したカバー体90に替えて、第九実施形態のラスト1においては、足長形成部材20と足幅形成部材40とによって区画される空間に、キャップ92が挿入されている。図36では、簡素化のため、足長形成部材20と足幅形成部材40とによって区画される空間の一部のみにキャップ92が図示されているが、少なくともラスト1の最外周部分にはキャップ92が設けられるのが望ましく、ラスト1の全体にキャップ92が設けられるのがより望ましい。
キャップ92は、図37に示されるように、曲面状の断面を有している。キャップ92は、球面の一部形状を有していてもよい。キャップ92は、足長形成部材20および足幅形成部材40の上縁から突出して配置されている。
キャップ92を使用することで、ラスト1の外表面を滑らかな曲面にできる。ラスト1を使用してシューズアッパーを成形する際に、足長形成部材20および/または足幅形成部材40の端面がシューズアッパーに転写されたり、足長形成部材20と足幅形成部材40との間の隙間がシューズアッパーの形状に影響したりすることを抑制できる。したがって、所定の形状のシューズアッパーをより確実に成形することができる。
図38は、球状のキャップ92を備えるラスト1の部分断面図である。図37に示される曲面状の形状を有するキャップ92に替えて、図38に示されるように、キャップ92は球状であってもよい。図38には、中空の球体であるキャップ92が例示されているが、キャップ92は中実の球体であってもよい。
[第十実施形態]
図39は、第十実施形態のラスト1の斜視図である。図40は、第十実施形態のラスト1の側面図である。第十実施形態のラスト1は、第一〜第三実施形態と同様に、板状の足長形成部材20と、板状の足幅形成部材40とを有している。第十実施形態のラスト1は、前足部および中足部においては、第一〜第三実施形態と同様の、ラスト1の長さ方向に並んで配置されている足幅形成部材40を有している。
第十実施形態のラスト1は、足の踵部に相当する部分における足幅形成部材40の構成を特徴としている。具体的に、足の踵部に相当する部分において、足幅形成部材40は、ラスト1の高さ方向に並んで配置されている。ラスト1の踵部において、足長形成部材20には、高さ方向に等間隔を空けて並べられた複数の係合溝30が形成されている。ラスト1の踵部において、複数の足幅形成部材40は、係合溝30に組み付けられて、高さ方向に等間隔に並んで配置されている。なお、ピッチは等間隔でもよいし、特に精度が必要な部分の間隔が他の部分よりも小さく設定されてもよい。
踵部の足幅形成部材40の各々には、放射状の係合溝50が形成されている。この放射状の係合溝50に、高さ方向に延びる板状の係合部材44が組み付けられている。複数の足幅形成部材40と複数の係合部材44とが格子状に組み合わされることにより、ラスト1の踵部の強度が向上されている。
踵部は、ユーザーごとに足形状のバラつきが比較的大きい。また踵部は、他の部位と比べて、足の表面の凹凸の形状変化が大きい。高さ方向に複数の足幅形成部材40を並べて配置することにより、高さ方向に延びる足幅形成部材40を用いてラスト1の踵部を形成するよりも、足の形状の再現性を高くできる。したがって、ラスト1の形状の精度をさらに向上でき、ユーザーの足形状をより高精度に反映させたラスト1を作成することができる。
[第十一実施形態]
第十一実施形態では、これまでの実施形態において説明したラスト1を用いたシューズアッパーの製造方法の一例について説明する。図41は、成形前アッパー200をラスト1に被せた状態を示す斜視図である。たとえば、熱収縮糸を含む繊維シートからなるシューズアッパーの材料(成形前アッパー200)を用意する。ラスト1の外形よりも大きい成形前アッパー200をラスト1に被せて、図41に示される構成を得る。
図42は、ラスト1に被せられた成形前アッパー200を加熱する処理を示す模式図である。図42に示されるように、成形前アッパー200を被せられたラスト1を、加熱箱210の内部に収納する。この状態で、加熱箱210の内面から高温の蒸気220を放出する。これにより、成形前アッパー200のスチーム加熱がなされる。このスチーム加熱により、成形前アッパー200の全体が均一に加熱される。加熱により熱収縮糸が収縮することで、成形前アッパー200をラスト1の形状に沿わせて成形後アッパーとすることができる。
このような製造工程を経ることで、大掛かりな設備を用いずに、ユーザーの足Fの形状に応じたユーザー専用のシューズアッパーを製造することができる。
上記の加熱箱210は、スチームオーブンであってもよい。また成形前アッパー200の加熱は、スチーム加熱のほか、熱風加熱、温水加熱などによって行なわれてもよい。成形前アッパー200に対する加熱を、全体ではなく部分的に行なうこともできる。このようにして得られた成形後アッパーが、別に作製されたシューズソールに、接着、熱融着などにより取り付けられる。
上記の各処理中、または全処理の終了後に、シュータンの形成、履き口の加工、シューレース(靴紐)を通すためのハトメの取り付け、装飾部品およびタグの取り付け、ロゴのプリント、インソール(中敷)の取り付けなどを適宜行なうことで、シューズが製造される。
シューズアッパーの製造方法は、上述した熱収縮糸を含む繊維シートの加熱収縮に限定されるものではなく、たとえば、ラスト1の周囲に生地を直接編み込む、3Dプリンタで積層するなど、種々の方法を採用し得る。工場における、従来既知のシューズアッパーの成形工程に、実施形態のラスト1を用いることも可能である。
(実施形態等における開示内容の要約)
上述した各実施形態およびそれらの変形例において開示した特徴的な構成を要約すると、以下のとおりとなる。
本開示のある形態に従ったラストは、シューズを構成するシューズアッパーを成形するためのものである。ラストは、シューズの少なくとも長さ方向におけるラストの形状を規定する足長形成部材と、シューズの少なくとも幅方向におけるラストの形状を規定し、足長形成部材に組み付けられた、複数の足幅形成部材と、を備えている。
上記本開示のある形態に従ったラストにあっては、足長形成部材と足幅形成部材との少なくともいずれか一方は、ラストにおける足長形成部材および足幅形成部材の配置を示す位置識別部を有してもよい。
上記本開示のある形態に従ったラストにあっては、複数の足幅形成部材が長さ方向に並び、隣り合う足幅形成部材の間隔が、ラストの前足部よりも、ラストの中足部においてより小さくてもよい。
上記本開示のある形態に従ったラストにあっては、足幅形成部材は、板状の形状を有し、複数の足幅形成部材が長さ方向に並び、足幅形成部材の厚みが、ラストの前足部よりも、ラストの中足部においてより小さくてもよい。
上記本開示のある形態に従ったラストにあっては、ラストの踵部において、複数の足幅形成部材が高さ方向に並んでもよい。
上記本開示のある形態に従ったラストにあっては、足長形成部材は、長さ方向に延びる棒状の形状を有し、足幅形成部材には、足長形成部材が貫通する貫通孔が形成されていてもよい。
上記本開示のある形態に従ったラストにあっては、複数の足幅形成部材が長さ方向に並び、隣り合う足幅形成部材の間に配置され、隣り合う足幅形成部材の間隔を定めるスペーサーをさらに備えてもよい。
上記本開示のある形態に従ったラストにあっては、足長形成部材は、板状の形状を有してもよい。
上記本開示のある形態に従ったラストにあっては、足長形成部材は、中空または中実の立体形状を有してもよい。
上記本開示のある形態に従ったラストにあっては、足長形成部材には、係合溝が形成されており、足幅形成部材は係合溝に組み付けられていてもよい。
上記本開示のある形態に従ったラストにあっては、足幅形成部材には、第2の係合溝が形成されており、足長形成部材は第2の係合溝に組み付けられており、係合溝および第2の係合溝は、溝底に近づくにつれて溝幅を小さくするテーパ部を有してもよい。
上記本開示のある形態に従ったラストにあっては、足長形成部材と足幅形成部材とは紙製であってもよい。
上記本開示のある形態に従ったラストにあっては、足長形成部材と足幅形成部材とは、シューズを梱包する梱包材の一部を構成してもよい。
上記本開示のある形態に従ったラストにあっては、ラストは、形状および位置が不変の共通部をさらに備えてもよい。
上記本開示のある形態に従ったラストにあっては、共通部は、ラストの底面を構成し、シューズアッパーが接合されるシューズソールの上面形状と対応する形状を有してもよい。
上記本開示のある形態に従ったラストにあっては、ラストは、形状が不変であり位置を変更可能な位置変更部をさらに備えてもよい。
上記本開示のある形態に従ったラストにあっては、ラストの少なくとも一部を外方から覆うシート状または板状のカバー体をさらに備えてもよい。
本開示のある形態に従ったラストの製造方法は、シューズを構成するシューズアッパーを成形するためのラストの製造方法である。このラストの製造方法は、以下の工程を備えている。第1の工程は、シューズの少なくとも長さ方向におけるラストの形状を規定する足長形成部材と、シューズの少なくとも幅方向におけるラストの形状を規定する複数の足幅形成部材とを準備する工程である。第2の工程は、足幅形成部材を足長形成部材に組み付ける工程とである。
上記本開示のある形態に従ったラストの製造方法にあっては、上記足長形成部材と足幅形成部材とを準備する工程は、ユーザーの足型モデルを生成する工程と、足型モデルから、足幅形成部材を形成するための足幅形成モデルを生成する工程と、足幅形成モデルに基づきベース部材を加工して足幅形成部材を形成する工程と、を有してもよい。
本開示のある形態に従ったシューズアッパーの製造方法は、以下の工程を備えている。第1の工程は、熱収縮糸を含む繊維シートからなる成形前アッパーを、上記のいずれかの局面のラストに被せる工程である。第2の工程は、加熱により成形前アッパーをラストの形状に沿わせて成形後アッパーとする工程である。
以上のように実施形態について説明を行なったが、各実施形態において互いに組み合わせ可能な構成を適宜組み合わせてもよい。また、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ラスト、10 ベース部材、12 靴箱、20 足長形成部材、24 スペーサー、26 ベース部、28 コア部、30,50 係合溝、31,51 開口部、32,52 溝底、33,53 テーパ部、40 足幅形成部材、42 貫通孔、60 位置識別部、70 共通部、80 位置変更部、82 位置調整機構、90 カバー体、92 キャップ、100 ラストモデル、110 ラスト断面モデル、120 足長形成モデル、140 足幅形成モデル、200 成形前アッパー、210 加熱箱、220 蒸気、F 足、FM 足型モデル、P スマートフォン。

Claims (20)

  1. シューズを構成するシューズアッパーを成形するためのラストであって、
    前記シューズの少なくとも長さ方向における前記ラストの形状を規定する足長形成部材と、
    前記シューズの少なくとも幅方向における前記ラストの形状を規定し、前記足長形成部材に組み付けられた、複数の足幅形成部材と、を備える、ラスト。
  2. 前記足長形成部材と前記足幅形成部材との少なくともいずれか一方は、前記ラストにおける前記足長形成部材および前記足幅形成部材の配置を示す位置識別部を有する、請求項1に記載のラスト。
  3. 複数の前記足幅形成部材が前記長さ方向に並び、
    隣り合う前記足幅形成部材の間隔が、前記ラストの前足部よりも、前記ラストの中足部においてより小さい、請求項1または請求項2に記載のラスト。
  4. 前記足幅形成部材は、板状の形状を有し、複数の前記足幅形成部材が前記長さ方向に並び、
    前記足幅形成部材の厚みが、前記ラストの前足部よりも、前記ラストの中足部においてより小さい、請求項1または請求項2に記載のラスト。
  5. 前記ラストの踵部において、複数の前記足幅形成部材が高さ方向に並ぶ、請求項1または請求項2に記載のラスト。
  6. 前記足長形成部材は、前記長さ方向に延びる棒状の形状を有し、
    前記足幅形成部材には、前記足長形成部材が貫通する貫通孔が形成されている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のラスト。
  7. 複数の前記足幅形成部材が前記長さ方向に並び、
    隣り合う前記足幅形成部材の間に配置され、隣り合う前記足幅形成部材の間隔を定めるスペーサーをさらに備える、請求項6に記載のラスト。
  8. 前記足長形成部材は、板状の形状を有する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のラスト。
  9. 前記足長形成部材は、中空または中実の立体形状を有する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のラスト。
  10. 前記足長形成部材には、係合溝が形成されており、
    前記足幅形成部材は前記係合溝に組み付けられている、請求項8または請求項9に記載のラスト。
  11. 前記足幅形成部材には、第2の係合溝が形成されており、前記足長形成部材は前記第2の係合溝に組み付けられており、
    前記係合溝および前記第2の係合溝は、溝底に近づくにつれて溝幅を小さくするテーパ部を有する、請求項8を引用する請求項10に記載のラスト。
  12. 前記足長形成部材と前記足幅形成部材とは紙製である、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のラスト。
  13. 前記足長形成部材と前記足幅形成部材とは、前記シューズを梱包する梱包材の一部を構成する、請求項12に記載のラスト。
  14. 前記ラストは、形状および位置が不変の共通部をさらに備える、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載のラスト。
  15. 前記共通部は、前記ラストの底面を構成し、前記シューズアッパーが接合されるシューズソールの上面形状と対応する形状を有する、請求項14に記載のラスト。
  16. 前記ラストは、形状が不変であり位置を変更可能な位置変更部をさらに備える、請求項1から請求項15のいずれか1項に記載のラスト。
  17. 前記ラストの少なくとも一部を外方から覆うシート状または板状のカバー体をさらに備える、請求項1から請求項16のいずれか1項に記載のラスト。
  18. シューズを構成するシューズアッパーを成形するためのラストの製造方法であって、
    前記シューズの少なくとも長さ方向における前記ラストの形状を規定する足長形成部材と、前記シューズの少なくとも幅方向における前記ラストの形状を規定する複数の足幅形成部材とを準備する工程と、
    前記足幅形成部材を前記足長形成部材に組み付ける工程と、を備える、ラストの製造方法。
  19. 前記準備する工程は、
    ユーザーの足型モデルを生成する工程と、
    前記足型モデルから、前記足幅形成部材を形成するための足幅形成モデルを生成する工程と、
    前記足幅形成モデルに基づきベース部材を加工して前記足幅形成部材を形成する工程と、を有する、請求項18に記載のラストの製造方法。
  20. 熱収縮糸を含む繊維シートからなる成形前アッパーを、請求項1から請求項17のいずれか1項に記載のラストに被せる工程と、
    加熱により前記成形前アッパーを前記ラストの形状に沿わせて成形後アッパーとする工程と、を備える、シューズアッパーの製造方法。
JP2021041707A 2020-04-24 2021-03-15 ラスト、ラストの製造方法、およびシューズアッパーの製造方法 Pending JP2021175495A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP23150605.6A EP4179913A1 (en) 2020-04-24 2021-04-14 Last for manufacturing footwear upper
EP21168427.9A EP3900569B1 (en) 2020-04-24 2021-04-14 Last, method for manufacturing last
CN202110427715.5A CN113545564A (zh) 2020-04-24 2021-04-21 鞋楦、鞋楦的制造方法、以及鞋面的制造方法
US17/237,996 US11547181B2 (en) 2020-04-24 2021-04-22 Last, method for manufacturing last, and method for manufacturing footwear upper
US18/059,226 US11903454B2 (en) 2020-04-24 2022-11-28 Last, method for manufacturing last, and method for manufacturing footwear upper

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020077796 2020-04-24
JP2020077796 2020-04-24

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021175495A true JP2021175495A (ja) 2021-11-04

Family

ID=78300158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021041707A Pending JP2021175495A (ja) 2020-04-24 2021-03-15 ラスト、ラストの製造方法、およびシューズアッパーの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021175495A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4147835A1 (en) * 2021-09-14 2023-03-15 ASICS Corporation Cutting support apparatus, cutting pattern generation method, and cutting system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4147835A1 (en) * 2021-09-14 2023-03-15 ASICS Corporation Cutting support apparatus, cutting pattern generation method, and cutting system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11903454B2 (en) Last, method for manufacturing last, and method for manufacturing footwear upper
CN102811640B (zh) 鞋内底及制造鞋内底的方法和系统
EP2564711B1 (en) Articles and methods of manufacture of articles
CN106983230B (zh) 一种矫形鞋的制作方法及系统
CN104703497A (zh) 鞋底板组件和制造方法
US20220110413A1 (en) Methods for manufacturing three-dimensional footwear product and three-dimensional footwear product
EP3346863B1 (en) Shrink shoe or sock device
JP2021175495A (ja) ラスト、ラストの製造方法、およびシューズアッパーの製造方法
US11589654B2 (en) Last, method for manufacturing last, and method for manufacturing footwear upper
EP3217930B1 (en) An orthotic and a method of making an orthotic
CN106510097A (zh) 制作定制鞋的方法
CN205848858U (zh) 一种3d打印鞋楦的装置
WO2006063496A1 (fr) Procede de fabrication de chaussures integralement sur mesure
KR20160020080A (ko) 맞춤 인솔 제조 장치 및 제조 방법
CN110573039A (zh) 鞋垫设计系统
CN114794661A (zh) 设计支援装置、设计方法、及鞋帮制作系统
JP2006167071A (ja) フルオーダーメードによる靴製造方法
CN108544752B (zh) 一种鞋垫的制作方法
KR102342434B1 (ko) 열가공으로 재성형이 가능한 인솔 제작 방법
JP7125961B2 (ja) ラスト、ラストの製造方法、シューズアッパーの製造方法
EP3838045B1 (en) Last, method for producing last, and method for producing shoe upper
Christodoulou et al. Developing a parametric system for pointe shoe customization
CN110461279A (zh) 用于制造矫形鞋垫的方法以及由此获得的产品
US20230011550A1 (en) Personalizing foot supports
US11958261B2 (en) Shoe manufacturing

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240614