JP2021174216A - 設備点検システム、設備点検方法 - Google Patents

設備点検システム、設備点検方法 Download PDF

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秀一 武田
Shuichi Takeda
伸行 藤原
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Abstract

【課題】設備状態(計器類の指示値・外観経年変化)の正確な把握を可能とする。【解決手段】基準モデル生成ステージAは、監視対象となる設備10全体の三次元形状を計測した三次元形状データと、設備10全体を多数箇所から撮影した設備10の多数箇所画像群とに基づき表面画像モデルを作成する。点検時表面画像作成ステージBは、巡視点検ロボット3が自動運転により変電所内を巡視点検した際に撮影された設備10の画像データを基準表面画像モデルの対応する箇所へ貼り付けて設備10の点検時表面画像モデルを作成する。読取ステージCでは、設備10の基準表面画像モデル上のメータ14付近に指示値を読み取るための仮想読取カメラ12を設置し、仮想読取カメラ12から得られたメータ画像13からメータ14の指示値を読み取る。【選択図】図2

Description

本発明は、変電所などの施設を巡視して点検するシステムであって、特に撮影画像を基に施設の設備状態を点検する技術に関する。
近年、変電所などの現地に巡視点検ロボットと現地車両基地を配置し、管理事務所に監視端末を設置することにより、変電所の設備状態を遠隔監視で点検するシステムが提案されている。
ところが、設備点検にあたってメータなどの計器類を読み取る必要がある場合、計器類の指示値を遠隔から画像を閲覧した作業員が目視で確認しなければならず、正確な読み取りが困難な場合があった。
また、設備の汚損・油汚れ・破損・異物などの外観の異常の有無も、遠隔から画像を閲覧した作業員が目視で確認しなければならず、見過ごしなど正確な監視が困難な場合もあった。
そこで、特許文献1では、携帯端末で対象物を複数方向から撮影して対象物の全方向画像モデルを作成し、過去の全方向画像モデルと現在撮影した画像の全方向画像モデルとの差異を検出し、計器類の指示値を読み取っている。
特開2015−1756 特開2017−126187 特開2005−339127
三浦他、"カメラの移動撮影に基づく簡便で高精度な3次元形状計測システム" 第18回画像センシングシンポジウム,IS4−21,2012
特許文献1の全方向画像モデルは、電柱を円筒と仮定して複数方向から携帯端末で撮影した電柱の画像を円筒上に合成して作成する。また、設備の点検時には撮影した画像と同じ方向から見た画像を全方向画像モデルから切り出し、点検時の画像と切り出した画像との差異を検出している。
しかしながら、特許文献1は、電柱のような円筒形状の設備以外には用いることができない。また、画像の撮影方向は携帯端末のGPSの位置情報を基にしていることから位置精度が不十分な場合がある。そのため、画像を比較する際に画像の位置ずれが生じ、計器類の指示値などを正しく読み取れず、正確な把握が困難なおそれがある。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされ、設備状態(計器類の指示値・外観経年変化)を正確に把握することを解決課題としている。
(1)本発明の一態様は、施設における設備の状態を撮影画像に基づき点検するシステムであって、
前記設備の複数個所の計測データを合成することで三次元形状データを作成する三次元形状データ作成部と、
前記設備の複数個所を撮影した多数箇所画像群を取得し、前記三次元形状データの表面に前記多数箇所画像群を貼り付けて基準表面画像モデルを作成する基準表面画像モデル作成部と、
前記多数箇所画像群を構成する各基準画像と、前記点検時に前記基準画像と同様に撮影された点検時画像との特徴点を対応付けし、前記点検画像データの撮影位置および撮影方向を推定する推定部と、
前記撮影位置および前記撮影方向に基づき点検画像を基準表面画像モデルに貼り付けることで前記三次元形状データの表面を更新し、前記設備の点検に用いられる点検時表面画像モデルを作成する点検時表面画像モデル作成部と、を備える。
(2)本発明の他の態様は、施設における設備の状態を撮影画像に基づき点検するシステムの実行する方法であって、
前記設備の複数個所の計測データを合成することで三次元形状データを作成する三次元形状データ作成ステップと、
前記設備の複数個所を撮影した多数箇所画像群を取得し、前記三次元形状データの表面に前記多数箇所画像群を貼り付けて基準表面画像モデルを作成する基準表面画像モデル作成ステップと、
前記多数箇所画像群を構成する各基準画像と、前記点検時に前記基準画像と同様に撮影された点検時画像との特徴点を対応付けし、前記点検画像データの撮影位置および撮影方向を推定する推定ステップと、
前記撮影位置および前記撮影方向に基づき点検画像を基準表面画像モデルに貼り付けることで前記三次元形状データの表面を更新し、前記設備の点検に用いられる点検時表面画像モデルを作成する点検時表面画像モデル作成ステップと、を有する。
本発明によれば、設備状態(計器類の指示値・外観経年変化など)を正確に把握することができる。
本発明の実施形態に係る設備点検システムを用いた遠方監視システムの全体構成図。 (a)(b)(c)は、共に実施例1の設備点検システムの実行する各ステージの概要図。 (a)(b)は、同「3D−LiDAR」の設置位置を変えて複数個所から設備の三次元形状を計測する状態を示す概略図。 同設備の三次元形状データを作成する状態を示す概要図。 (a)(b)は、同カメラの設置位置を変えて設備の多数箇所画像群を撮影する状態を示す概要図。 同三次元形状データに設備の多数箇所画像群を貼り付ける処理を示す模式図。 同基準表面画像モデル作成システムの構成図。 同点検画像のカメラ設置位置および向きの推定方法を示す模式図。 同基準表面画像モデルに点検画像を貼り付ける処理を示す模式図。 同点検時表面画像作成システムの構成図。 (a)は同読取ステージの読取仮想カメラを設定するプロセスを示す概要図、(b)は同メータ画像を生成するプロセスを示す概要図、(c)は同メータ指示値を読み取るプロセスを示す概要図。 同読取仮想カメラ設定システムの構成図。 同読取システムの構成図。 実施例2の読取仮想カメラ設定システムの構成図。 同読取仮想カメラの座標の決定例を示す模式図。 実施例3の読取仮想カメラ設定システムの構成図。 同読取仮想カメラの座標の決定例を示す模式図。 実施例4の設備点検システムの実行する各ステージの概要図 同小領域画像生成の概要図。 同小領域画像生成システムの構成図。 同正規化相関による設備状態の算出方法を示すチャート図。 同設備状態値算出システムの構成図。 同時系列設備状態グラフの作成方法の概要図。 同外観異常の有無を判定する方法の概要図。 同外観上の異常が二箇所ある設備を示す概略図。 同汚れの模様が次第に広がっていく場合の異常検出例。 同飛来物による表面模様の異常検出例。 実施例5の設備状態値算出システムの構成図。 同RGB絶対値差分値による設備状態値の算出方法を示すチャート図。 同外観異常の有無を判定する方法の概要図。 実施例6の正規化相関値とRGB絶対値差分値とを結合した設備状態値の算出方法を示すチャート図。 同 設備状態値算出システムの構成図。
以下、本発明の実施形態に係る設備点検システムを説明する。この設備点検システムは、変電所などの施設を巡視点検ロボットで巡回し、巡回中に撮影された画像に基づき施設の設備状態を監視することで設備点検を実施する。
点検内容としては、例えば(1)設備に設置されたメータなどの計器類の読み取り、(2)設備の汚損・油汚れ・破損・異物などの外観異常(表面模様の付着や色合いの変化など)の有無などが挙げられる。
図1は、前記設備点検システムを設備の遠方監視システムとして利用した実施形態を示し、該遠方監視システムは山間部などの遠隔地に所在する無人の変電所1を市街地に所在する管理事務所2から遠隔で監視する。この変電所1内には、巡視点検ロボット3と、該ロボット3の基地4とが配置されている一方、管理事務所2には監視端末6が設置されている。
この基地4内に設置された現地サーバ7と監視端末6とは、ネットワーク5経由でデータ送受信自在に接続されている。この巡視点検ロボット3は、自動的に変電所1内の点検ルートを走行する一方、巡視点検の際に監視対象となっている設備10(図2参照)付近の監視点に停車する。
この停車時には、設備を搭載されたカメラ3aで撮影し、撮影画像を現地サーバ7に保管する。このとき現地サーバ7は、巡視点検ロボット3の撮影した画像データを解析し、解析の結果として自動的に設備10の情報を読み取る。読み取る情報としては、例えば監視対象の設備10に設置されたメータ14(図2参照)の指示値、あるいは設備10の外観経年の変化などが挙げられる。
ここで読み取られた情報は、ネットワーク5経由で監視端末6に送信され、遠隔の発電所1内に配置された設備10の保守・点検に利用される。このような前記設備点検システムの詳細を実施例1〜6に基づき説明する。
なお、各実施例の前記設備点検システムは、コンピュータのハードウェアリソース(CPU,RAM,ROM,HDD,SSDなど)とソフトウェアリソース(OS,アプリケーションなど)との協働の結果、現地サーバ7に実装されているものとする。
≪実施例1≫
実施例1は、前記設備点検システムを設備10の保守点検時のメータ読取に用いている。すなわち、前記設備点検システムは、計器自動読み取りシステムとして用いられており、図2中のステージA〜Cを実行する。
A:基準表面画像モデル作成ステージ
B:点検時表面画像モデル作成ステージ
C:読取ステージ
基準モデル生成ステージAは、保守点検時のメータ読取にあたって事前に実行され、設備10の全体の三次元形状を計測した三次元形状データと、設備10の全体を多数箇所から撮影した多数箇所画像群とに基づき該設備10の表面画像モデルを作成する。このステージAは、図7の基準表面画像モデル作成システム100により実行される。
点検時表面画像モデル作成ステージBは、巡視点検ロボット3が自動運転により変電所1内を巡視点検した際に撮影した設備10の画像データを基準表面画像モデルの対応箇所へ貼り付けて、設備10の点検時表面画像モデルを作成する。このステージBは、図10の点検時表面画像モデル作成ステージBにより実行される。
読取ステージCでは、設備10の基準表面画像モデル上のメータ14付近に該メータ14の指示値を読み取るための仮想カメラ12を設置し、仮想カメラ12から得られたメータ画像13からメータ14の指示値を読み取る。このステージCは、図12の読取仮想カメラ設定システム301および図13の読取システム302により実行される。以下、ステージA〜C毎に処理内容を説明する。
<基準表面画像モデル作成ステージA>
図3〜図7に基づき基準表面画像モデル作成ステージAの詳細を説明する。このステージAでは、前述のように基準表面画像モデル作成システム100により、設備10の三次元形状データに多数箇所画像群データを貼り付けた基準表面モデルが作成される。この基準表面画像モデル作成システム100は、図7に示すように、記憶部17,三次元形状データ作成部18,基準表面画像モデル作成部19,出力部22で構成されている。
(1)三次元データの作成
設備10の基準表面モデルの作成にあたっては、まず監視対象の設備10の三次元データを作成する。すなわち、図3に示すように、監視対象の設備10に対して、三次元距離センサ11を用いて三次元形状を計測し、複数個所から計測された三次元形状を合成して設備10全体の三次元データを作成する。
この三次元距離センサ11としては「3D−LiDAR」が用いられる。以下、「3D−LiDAR」11とする。この「3D−LiDAR」11は、レーザにより対象物の三次元形状を計測する装置である。
ここでは設備10に対して、図3(a)(b)に示すように、「3D−LiDAR」11の設置位置を変えながら複数個所の三次元形状を計測する。このとき「3D−LiDAR」11の設置位置および向き(計測方向)は、「3D−LiDAR」11と同時に設置された測量用プリズム16の位置を測量器15で精密測定することで求める。
計測された設備10の各三次元形状と、「3D−LiDAR」11の設置位置および向きとは、図7に示すように、それぞれ記録部17に保存される。また、三次元形状データ作成部18は、記憶部17の保存情報(設備10の各三次元形状,「3D−LiDAR」11の設置位置および向き)を取得し、設備10全体の三次元形状を作成する。
具体的には、図4に示すように、複数個所から計測した三次元形状を測量器15で精密測定した「3D−LiDAR」11の設置位置および向きを基に合成し、設備10全体の三次元形状データを作成する。作成された三次元形状データは、記憶部17に保存される。
(2)多数箇所画像群の作成
つぎに設備10の多数箇所画像群データを作成する。詳細を説明すれば、図5に示すように、あらかじめ監視対象である設備10に対してカメラ3bを用いて画像を撮影し、多数箇所から撮影することで設備10の多数箇所画像群を作成する。この多数箇所画像群の各画像を基準画像と呼ぶ。
このとき図5(a)(b)に示すように、設備10に対してカメラ3bのカメラ設置位置を変えながら画像を撮影するものとする。また、カメラ3bのカメラ設置位置(撮影位置)および向き(撮影方向)を、三次元形状作成プロセスと同様に測量用プリズム16の位置を測量器15で精密測定する。ここで測定されたカメラ3bのカメラ設定位置および向きをカメラ設定値と呼ぶ。
(3)基準表面画像モデルの作成
基準表面画像モデル作成部19は、図7に示すように、記憶部17から設備10の三次元形状データ・多数箇所画像群・カメラ設定値を取得する。ここで取得した設備10の三次元形状データに多数箇所画像群をテクスチャマッピングにより貼り付けることで三次元形状データの表面に画像を貼付した設備10の基準表面画像モデルを作成する。
この作成には、例えば特許文献3と同様な手法を用いることができる。作成された基準表面モデル作成は、図7に示すように、記憶部17に入力されて保存される。なお、出力部22は、記憶部17に保存された各情報(多数箇所画像群のデータ、カメラ3bの設置位置および向き、基準表面画像モデル)を外部へ出力ことができる。
<点検時表面画像モデル作成ステージB>
図8〜図10に基づき点検時表面画像モデル作成ステージBの詳細を説明する。
このプロセスBを実行する点検時表面画像モデル作成システム200は、図10に示すように、記憶部17,点検カメラ設置位置・向き推定部20,点検時表面画像モデル作成部21,出力部23で構成されている。
(1)処理内容の詳細を説明すれば、巡視点検ロボット3は、巡視点検時に自動走行により施設10の予め定められた箇所の画像を順次に撮影する。この巡視点検時に撮影された画像を点検画像と呼ぶ。
このとき巡視点検ロボット3は、毎回同じ位置に停止し、カメラ設定値の位置および向きにカメラ3aを設定する。ここで撮影された点検画像は、撮影時に設定されたカメラ設定値と併せて記憶部17に保存される。
ところが、実際には巡視点検毎に停止位置やカメラ3aの向きが、カメラ設定値と若干相違することが少なくない。そこで、点検画像と基準画像とを基に特徴点ベースの対応付けを行って、点検画像の実際の撮影時におけるカメラ3aのカメラ設定位置および向きを推定する。
(2)詳細を説明すれば、図10の点検カメラ位置・向き推定部20は、点検画像の撮影時のカメラ設定値をキーに記憶部17から対応する基準画像を取得し、取得された基準画像と点検画像との間の相対位置関係を非特許文献1の方法で求める。
また、前記推定部20は、図8に示すように、基準画像を撮影したカメラ3bのカメラ設定値に対して基準画像と点検画像との相対位置および姿勢変化を加えることにより、実際に点検画像を撮影したカメラ3aのカメラ設置位置および向きの推定値を算出する。この推定値は、図10に示すように、記憶部17に記憶される。
点検時表面画像モデル作成部21は、記憶部17から基準表面画像モデルおよび前記推定値を取得する。また、点検時表面画像モデル作成部21は、図9に示すように、前記推定値を基に点検画像をテクスチャマッピングにより設備10の基準表面画像モデルに貼り付ける。
これにより基準表面画像モデルの三次元データの表面画像が更新され、設備10の点検時表面画像モデルが作成される。ここで図9の模式図は、設備10の1箇所の点検画像を基準表面画像モデルに貼り付ける処理例を示しているが、すべての点検画像に同様の処理を実行して前記更新を行う。この更新後に作成された点検時表面画像モデルは、記憶部17に保存される。なお、出力部23により記憶部17に保存された点検時表面画像モデルを外部に出力することができる。
<読取ステージC>
図11〜図13に基づき読取ステージCの詳細を説明する。ここでは図11(a)に示す読取仮想カメラ12を設定する第1プロセスと、図11(b)に示すメータ画像を生成する第2プロセスと、図11(c)に示すメータ14の指示値を読み取る第3プロセスとが実行される。
この第1プロセスは、図12の読取仮想カメラ設定システム301により実行されている。この読取カメラ設定システム301は、入力装置30,読取仮想カメラ設定部31,記憶部17で構成されている。
また、第2プロセスおよび第3プロセスは、図13の読取システム302により実行される。この読取システム302は、記憶部17,メータ画像作成部32,メータ読取部33,出力部34で構成されている。
(1)まず、第1プロセスを説明する。このプロセスでは、事前にユーザの入力装置(マウス,キーボードなど)30の操作により、読取仮想カメラ12を設置する座標および向き(読み取り方向)が指定される。
ただし、指定される座標の位置は、基準表面画像モデル上のメータ14付近とする。ここで指定された座標の位置は、図12の読取仮想カメラ設定部31に入力され、読取仮想カメラ情報として設定される。設定された読取仮想カメラ情報は記憶部17に保存される。
(2)つぎにメータ画像を生成するプロセスを説明する。このプロセスでは、メータ画像作成部32が記憶部17から点検時表面画像モデルと読取仮想カメラ情報とを取得する。
ここで取得した読取仮想カメラ情報にしたがって点検時表面画像モデルのメータ14の付近に読取仮想カメラ12を設置し、設置された読取仮想カメラ12からカメラ12を設置する座標および向き(読み取り方向)において点検時表面画像モデルを撮影したメータ画像を取得し、取得されたメータ画像を記憶部17に保存する。
(3)最後にメータ14の指示値を読み取るプロセスを説明する。このプロセスでは、メータ読取部33が記憶部17からメータ画像を取得し、取得されたメータ画像中のメータ指示値を読み取る。
このメータ読取方法としては、例えば特許文献2の方法を用いることができる。ここで読み取られたメータ指示値は、記憶部17に保存される。この記憶部17に保存されたメータ画像およびメータ指示値は、出力部34により外部に出力される。
したがって、前記設備点検システムによれば、設備10に取り付けられたメータ14の指示値を自動的に読み取ることができ、この点で設備状態を正確には把握・監視することができる。
このとき測量器15で精密に測定した情報(3D−LiDARの設置箇所および向き)に基づき作成された基準表面画像モデルと点検時表面画像モデルからメータ指示値を読み取るため、特許文献1のようにGPSによる測位情報の位置精度に起因した誤検出を防止することができる。この点でも設備状態を正確に把握・監視することができる。
≪実施例2≫
図14および図15に基づき実施例2を説明する。本実施例では、読取仮想カメラ設定装置301が読取仮想カメラ情報を決定する際、ユーザが読取仮想カメラ12の座標および向きを入力するのではなく、基準表面画像モデル上からメータ14の中心座標と読取仮想カメラまでの距離を指定し、指定された各情報からユーザが読取仮想カメラ12の座標を選択する。
図14に基づき実施例2の読取仮想カメラ設定装置301を説明する。すなわち、実施例2の読取仮想カメラ設定部31には、ユーザの入力装置30の操作によりメータ14の中心座標と、メータ14から読取仮想カメラ12までの距離とが入力される。これにより前記中心座標および前記距離が指定され、該両情報が記憶部17に保存される。
また、前記両情報が指定されれば、図15に示すように、読取仮想カメラ12の座標の設定可能範囲Rは、前記中心座標から前記距離を半径とする球の表面上の範囲となる。
この設定可能範囲Rをユーザが目視で確認し、読取仮想カメラ12の座標を決定して入力装置30により読取仮想カメラ設定部31に入力する。例えば図15中の座標例A,Bのいずれも設定可能範囲Rにあるので、読取仮想カメラ12の座標として決定することができる。
このとき読取仮想カメラ12の向きは、入力された前記座標からメータ14の中心座標を向くように読取仮想カメラ設定部31にて決定される。この読取仮想カメラ12の座標および向きを読取仮想カメラ情報として記憶部17に記憶させる。
このような実施例2によれば、読取仮想カメラ12の座標の決定を容易にする効果が得られる。すなわち、実施例1ではユーザが読取仮想カメラ12の座標および向きを指定していた。ところが、読取仮想カメラ12の座標および向きの決定には専門的な知見が必要なため、一般的に作業難易度が高い。
これに対して実施例2によれば、メータ14の中心座標および読取仮想カメラ12までの距離を指定すれば、自動的に読取仮想カメラ12の座標について選択範囲が指定される。したがって、ユーザは読取仮想カメラ12の座標を簡単に決定でき、読取仮想カメラ12の向きも自動的に決定される。この点でメータ指示値を読み取るための準備作業が容易となり、作業性が向上する。
≪実施例3≫
図16および図17に基づき実施例3を説明する。実施例1の読取仮想カメラ設定装置301は、読取仮想カメラ情報を決定する際にユーザ指定の読取仮想カメラ12の座標および向きを利用する。
これに対して本実施例の読取仮想カメラ設定装置301によれば、ユーザが基準表面画像モデル上からメータ14の四隅の座標を指定することで読取仮想カメラ12の座標および向きが自動調整され、メータ14の正面に読取仮想カメラ12が配置される。
すなわち、読取仮想カメラ設定部31には、図16に示すように、ユーザの入力装置30の操作によりメータ14の四隅の座標が入力される。このとき読取仮想カメラ設定部31は、図17に示すように、読取仮想カメラ12の座標および向きを調整し、読取仮想カメラ12をメータ12の四隅の座標に囲まれた面Fの法線ベクトルV上に配置させ、読取仮想カメラ12の視野L内にメータ14がすべて収まった状態とする。この状態の読取仮想カメラ12の座標および向きを設定値、即ち読取仮想カメラ情報として記憶部17に記憶させる。
ここで実施例2では、メータ14の中心座標およびメータ14から読取仮想カメラ12までの距離を指定し、選択範囲から読取仮想カメラ12の座標を選択するため、多くのパラメータの決定が必要となり、一つのメータ14に対して行う作業量が増加するおそれがある。
これに対して実施例3によれば、メータ14の四隅の座標を指定して入力すれば済むので、作業量が比較的少なく、短時間で読取仮想カメラ12を設定することができる。この点でメータ指示値を読み取るための準備作業を短時間で完了でき、作業性がさらに向上する。
≪実施例4≫
図18〜図27に基づき実施例4を説明する。実施例4では、前記設備点検システムを設備10の外観経年変化の監視に用いている。すなわち、前記設備点検システムは、巡視点検ロボット3によって撮影された画像に基づき設備10の外観経年変化を自動監視する外観経年変化監視システムとして用いられている。
ここでは図12の読取カメラ設定システム301および図13の読取システム302が廃止されている一方、図20の小領域画像生成システム400と図22の設備状態値算出システム500とが追加され、各システム400,500により、図18中の外観異常判定ステージDが実行されている。
このステージD1は、基準表面画像モデルと点検時表面画像モデルとを小領域に分割し、それぞれの分割された各小領域間での相関を求めるステージD1と、ステージD1の結果を集約して巡視点検時における設備10の設備状態値を求めるステージD2とにより構成されている。
このステージD2では、さらに設備状態値を時系列にプロットした時系列設備状態グラフを小領域ごとに作成する。この小領域に作成した時系列設備状態グラフに対して閾値を設定し、閾値判定により設備10の外観異常の有無を判定する。
なお、図18中のステージA,Bは、実施例1と同じ処理なので、外観異常判定ステージDのステージD1,D2を中心に実施例4を説明する。
<ステージD1>
(1)図19に基づきステージD1の詳細(小領域画像の生成)を説明する。このステージ≡1は、図20の小領域画像生成システム400により実行される。
このシステム400は、記憶部17,基準小領域設定部41,点検時小領域設定部42,法線ベクトル計算部43,基準小領域画像作成部44,点検時小領域画像作成部45,出力部46で構成されている。この記憶部17には、ユーザ指定などにより予め設定された格子サイズ(大きさ)の情報,基準表面画像モデル,点検時表面画像モデル,仮想カメラ40の情報が保存されている。
(2)処理の詳細を説明すれば、まず基準小領域設定部41は、記憶部17から格子サイズおよび基準表面画像モデルを取得する。また、図19(a)に示すように、基準表面画像モデルおよび点検時表面画像モデルを格子サイズに切り分けることで前記各画像モデルに立方体状の小領域を設定し、設定した基準小領域を記憶部17に保存する。
つぎに法線ベクトル計算部43は、記憶部17から基準小領域および基準表面画像モデルを取得して基準小領域における法線ベクトルを計算し、計算結果を記憶部17に保存する。
具体的には、図19(b)に示すように、設定された小領域に含まれる三次元形状を構成する三次元点群を基に小領域に対する法線ベクトルを求める。この法線ベクトルを求めるには三次元点群に対して主成分分析を行って第1主成分と第2主成分に直行する方向を求める。なお、基準表面画像モデルと点検時表面画像モデルは三次元形状として同じ形状なため、法線ベクトルは基準表面画像モデルについてのみ求めれば足りる。
そして、基準小領域画像作成部44は、記憶部17から仮想カメラ40の情報,法線ベクトル,基準小領域,基準表面画像モデルを取得して基準小領域画像を作成する。ここでは小領域の法線ベクトル上に光軸を持つ仮想カメラ40を設置し、仮想カメラ40から基準表面画像モデルおよび点検時表面画像モデルを見たときの小領域に対する小領域画像を生成する。
その際には、テクスチャマッピングで画像を三次元形状に貼り付けた手順と逆の手順を用いるとよい。ただし、小領域がすべて写っている画像を生成するものとし、小領域のみの画素情報では余白となる小領域画像の部分については対象の小領域に隣接する他の小領域の画像情報で補完して生成する。作成された基準小領域画像を記憶部17に保存する。
また、点検時小領域画像作成部45は、記憶部17から仮想カメラ40の情報,法線ベクトル,点検時小領域,点検時表面画像モデルを取得する。ここでは基準小領域画像作成部44と同様な処理を実行し、点検時小領域画像を作成する。作成された点検時小領域画像を記憶部17に保存する。この記憶部17に保存された基準小領域画像および点検時小領域画像は、出力部46により外部に出力することができる。
<ステージD2>
(1)図21に基づきステージD2の詳細(小領域画像の設備状態値の算出)を説明する。このステージD2は、図22の設備状態値算出システム500により実行される。
このシステム500は、記憶部17,基準正規化小領域画像作成部51,点検時正規化小領域画像作成部52,正規化相関計算部53,設備状態値設定部54,出力部55で構成されている。この記憶部17には、ユーザ指定などで予め設定された正規化画像サイズの情報,基準小領域画像,点検時小領域画像の情報が保存されている。
(2)処理内容を説明すれば、基準正規化小領域画像作成部51は、記憶部17から正規化画像サイズ,基準小領域画像を取得し、基準小領域画像を正規化画像サイズに拡大・縮小した正規化小領域画像を作成する。ここで作成された正規化小領域画像を基準正規化小領域画像と呼ぶ。この基準正規化小領域画像は記憶部17に保存される。
点検時正規化小領域画像作成部52は、記憶部17から正規化画像サイズ,点検時小領域画像を取得し、点検時小領域画像を正規化画像サイズに拡大・縮小した正規化小領域画像を作成する。ここで作成された正規化小領域画像を点検時正規化小領域画像と呼ぶ。この点検時正規化小領域画像は記憶部17に保存される。
正規化相関計算部53は、記憶部17からそれぞれ対応する基準正規化小領域画像および点検時正規化小領域画像を取得する。この対応関係としては、両正規化小領域の座標情報などを用いることができる。その後、基準正規化小領域画像と点検時正規化小領域画像との正規化相関を行って正規化相関値(相関係数)を算出し、算出結果を記憶部17に保存する。
この相関値の計算としては、例えばSAD(Sun of Absolute Difference),NCC(Normalizeed Cross−Correlation),ZNCC(Zero−mean Normalized Cross−Correlation)などの公知の手法を用いることができる。
設備状態値設定部54は、記憶部17から正規化相関値を取得し、取得した正規化相関値から設備状態値を設定し、設定された設備状態値を記憶部17に保存する。ここで記憶部17に保存された設備状態値は、出力部55により外部へ出力される。
このとき出力された小領域ごとの設備状態値を点検日時順に時系列にプロットし、図23に示す時系列設備状態グラフを作成する。この時系列設備状態グラフは、巡視点検ロボットによる巡視点検を行う度に更新することが好ましい。
ここでは設備状態値の変化を異常と判定するための異常閾値を予め設定しておき、閾値判定により設備10の外観異常の有無を判定する。すなわち、設備相関値は正規化相関値なため、基準正規化小領域画像に対して点検時正規化小領域画像の変化が少ないほど正規化相関値が高くなる。したがって、図24に示すように、設備状態値が異常閾値を下回れば異常と判定する一方、異常閾値を上回れば正常と判定する。
したがって、実施例4の前記設備点検システムによれば、巡視点検ロボット3の巡視点検時に設備10の汚損・油漏れ・破損・異物などの表面模様による外観上の異常を自動的に検出することが可能となる。
このとき監視対象とする設備10の形状について限定されることはなく、例えば電柱のような円筒形状以外の形状であっても外観上の異常を検出することができる。また、測量器15で精密に測定した設備10の三次元データに基づく基準表面画像モデル・点検時表面画像モデルから求めた時系列設備状態グラフを使って外観異常の有無を判定するため、GPSによる測位情報の位置精度に起因した誤差検出を防止することができる。
(3)図25に基づき前記設備点検システムによる設備10の外観異常検出例を説明する。図25(a)は正常状態の設備10の外観を示し、図25(b)は経年変化により2か所の異常が生じた設備10の外観を示している。
すなわち、図25(b)中の設備10は、フランジ60の下側には湿気や埃などを原因とする汚れによる表面模様P1が次第に広がっており、また碍子61には近隣から飛来した農業用ビニールなどの飛来物が引っかかって表面模様Q1となっている。
まず、図26に基づき汚れP1の異常検出を説明する。ここでは巡視点検開始当初の点検では設備10の設備状態値に大きな変化がなかったものの、風雨の発生した日に設備10に汚れが発生して表面模様P1が徐々に拡大した。この表面模様P1の拡大に従って設備状態値が次第に変化し、設備状態値が異常閾値を下回った点検日時に外観異常と判定された。
つぎに図27に基づき飛来物P2による異常検出例を説明する。この場合も巡視点検開始当初の点検では設備10の設備状態値に大きな変化がなく、ある日突然の飛来物により表面模様Q1が形成され、碍子61付近の表面状態が激変した。そのため、設備状態値が急激に変化し、飛来物が付着した直後の点検日時に異常閾値を下回って外観異常と判定された。
≪実施例5≫
図28〜図30に基づき実施例5を説明する。実施例5の設備状態値算出システ500は、図28に示すように、正規化相関計算部53の代わりにRGB絶対値差分計算部56が設けられている。
このRGB絶対値差分計算部56は、記憶部17からそれぞれ対応する基準正規化小領域画像および点検時正規化小領域画像を取得し、図29に示すように、取得した両正規化小領域画像間のRGB絶対値差分を算出する。
すなわち、基準正規化小領域画像と点検時正規化小領域画像とについて各画素のR値・G値・B値のそれぞれに対して絶対値差分を算出し、それぞれの絶対値差分の総計を画素ごとのカラー絶対値差分とする。この画素ごとのカラー絶対値差分の全画素の平均を算出し、算出結果を両正規化小領域のRGB絶対値差分値とする。
また、設備状態値設置部54は、図28に示すように、正規化相関値ではなく、RGB絶対値差分値を記憶部17から取得し、取得したRGB絶対値差分値から設備状態値を設定し、記憶部17に記憶させる。
この場合は、基準正規化小領域画像に対して点検時正規化小領域画像の色合いの変化が少ないほどRGB絶対値差分値が低く、図30に示すように、設備状態値が異常閾値を上回った場合に設備10の設備異常と判定される。
ここで実施例1では、強風などにより埃が均等に設備10の表面に付着した場合には正規化相関値の変化が少なく、設備異常の判定が難しい。これに対して実施例2のRGB絶対値差分値で色合いに大きな変化が生じるため、設備異常を判定することが可能となる。
≪実施例6≫
図31および図32に基づき実施例6を説明する。実施例5は、RGB絶対値差分値のみを設備状態値とするため、例えば大きな日照変化により設備表面の見かけ上の色合いが変化した場合に設備異常と誤検出するおそれがある。
そこで、実施例6は、実施例4の正規化相関による設備状態値と、実施例5のRGB絶対値差分による設備状態値の双方を用いる。すなわち、正規化相関値とRGB絶対値差分値をロジスティック回帰により統合して設備状態値を算出する。
図32に基づき実施例6の設備状態算出システム500を説明する。実施例6の設備状態算出システム500は、図示省略されているものの、実施例4,5の基準正規化小領域画像作成部51,点検時正規化小領域画像作成52,正規化相関計算部53,RGB絶対値差分計算部56を実装されているものとする。
したがって、実施例1と同様に正規化相関値が算出され、実施例2と同様にRGB絶対値差分値が算出される。さらに設備状態算出部500は、図32に示すように、記憶部17,ロジスティック回帰計算部65,設備状態設定部54,出力部55を実装する。この記憶部17には、正規化相関値およびRGB絶対値差分値が保存され、またユーザ設定の相関用調整係数およびRGB用調整係数が併せて保存されている。
ロジスティック回帰計算部65は、記憶部17からそれぞれ対応する前記両調整係数・正規化相関値・RGB絶対値差分値を取得し、ロジスティック回帰により設備状態値を算出する。すなわち、正規化相関値に相関用調整係数を乗算するとともに、RGB絶対値差分値にRGB用調整係数を乗算して線形結合し、その後に線形結合値をシグモイド関数に通して「0〜1」の確率値として算出する。
また、基準正規化小領域画像と点検時正規化小領域画像との間の変化量が大きいほど確率値が「1」に近似するように前記両調整関数を設定し、確率値を算出する。算出された確率値を設備状態値として記憶部17に保存する。ここで記憶部17に保存された設備状態値は出力部55により外部に出力される。
このとき実施例6では、実施例5による外観の異常有無の判定と同様に基準正規化小領域画像に対して点検時正規化小領域画像の変化が少ないほどRGB絶対値差分地が低いため、設備状態値が異常閾値を上回った場合に設備10の設備異常と判定する。
このような実施例6によれば、正規化相関値とRGB絶対値差分値をロジスティック回帰により統合して設備状態値を算出するため、実施例4の表面模様の変動による異常検出と、実施例5の色合いの変動による異常検出との双方の利点を併せ持つ異常検出が可能となる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載された範囲で変形して実施することができる。例えば前記設備点検システムの構成は、図7・図10・図12・図13・図14・図16・図20・図22・図28・図32に限定されず、前記ステージA〜Dを実行できればよいものとする。
1…変電所
2…管理事務所
3…巡視点検ロボット
3a,3b…カメラ
4…現地車両基地
5…ネットワーク
6…監視端末
7…現地サーバ
10…設備
11…3D−LiDAR
12…読取仮想カメラ
13…メータ画像
14…メータ
15…測量器
16…測量用プリズム
17…記憶部
18…三次元形状データ作成部
19…基準表面画像モデル作成部
20…点検カメラ設置位置・向き推定部
21…点検時表面画像モデル作成部
22,23,34,46,55…出力部
30…入力装置
31…読取仮想カメラ設定部
32…メータ画像作成部
33…メータ読取部
40…仮想カメラ
41…基準小領域設定部
42…点検小領域設定部
43…法線ベクトル計算部
44…基準小領域画像作成部
45…点検時小領域画像作成部
51…基準正規化小領域画像作成部
52…点検時正規化小領域画像作成部
53…正規化相関計算部
54…設備状態値設定部
56…RGB絶対値差分計算部
60…フランジ
61…碍子
65…ロジスティック回帰計算部
100…基準表面画像モデル作成システム
200…点検時表面画像モデル作成システム
301…読取仮想カメラ設定システム
302…読取システム
400…小領域画像生成システム
500…設備状態値算出システム

Claims (8)

  1. 施設における設備の状態を撮影画像に基づき点検するシステムであって、
    前記設備の複数個所の計測データを合成することで三次元形状データを作成する三次元形状データ作成部と、
    前記設備の複数個所を撮影した多数箇所画像群を取得し、前記三次元形状データの表面に前記多数箇所画像群を貼り付けて基準表面画像モデルを作成する基準表面画像モデル作成部と、
    前記多数箇所画像群を構成する各基準画像と、前記点検時に前記基準画像と同様に撮影された点検時画像との特徴点を対応付けし、前記点検画像データの撮影位置および撮影方向を推定する推定部と、
    前記撮影位置および前記撮影方向に基づき点検画像を基準表面画像モデルに貼り付けることで前記三次元形状データの表面を更新し、前記設備の点検に用いられる点検時表面画像モデルを作成する点検時表面画像モデル作成部と、
    を備えことを特徴とする設備点検システム。
  2. 前記点検時表面画像モデル上の計器類の付近には、あらかじめ入力された座標および撮影方向にしたがって仮想撮影装置が設置され、
    前記仮想撮影装置から得られた計器類の画像データから該計器類の指示値を読み取り可能なことを特徴とする請求項1記載の設備点検システム。
  3. 前記点検時表面画像モデル上の計器類の付近には、あらかじめ入力された中心座標および中心座標からの距離に応じた位置に仮想撮影装置が設置され、
    前記仮想撮影装置から得られた計器類の画像データから前記計器類の指示値を読み取り可能なことを特徴とする請求項1記載の設備点検システム。
  4. 前記点検時表面画像モデル上の計器類の付近には、あらかじめ入力された計器類の四隅の座標にしたがって仮想撮影装置が設置され、
    前記仮想撮影装置から得られた計器類の画像データから前記計器類の指示値を読み取り可能なことを特徴とする請求項1記載の設備点検システム。
  5. 前記両画像モデルを小領域に分割し、分割された前記小領域を正規化した基準正規化小領域画像と、点検時正規化小領域画像とを作成する正規化小領域画像作成部と、
    それぞれ対応する前記両正規化小領域画像間の正規化相関値から設備状態値を設定する設備状態設定部と、を備え、
    あらかじめ前記設備状態値の変化を異常とする閾値を定めることで前記設備の外観異常を判定することを特徴とする請求項1記載の設備点検システム。
  6. 前記両画像モデルをそれぞれ小領域に分割し、分割された前記小領域を正規化した基準正規化小領域画像と、点検時正規化小領域画像とを作成する正規化小領域画像作成部と、
    それぞれ対応する前記両正規化小領域画像間における全画素のRGB絶対差分値を算出し、算出された前記RGB絶対差分値の平均値から設備状態値を設定する設備状態設定部と、を備え、
    あらかじめ前記設備状態値の変化を異常とする閾値を定めることで前記設備の外観異常を判定することを特徴とする請求項1記載の設備点検システム。
  7. 前記両画像モデルをそれぞれ小領域に分割し、分割された前記小領域を正規化した基準正規化小領域画像と、点検時正規化小領域画像とを作成する正規化小領域画像作成部と、
    それぞれ対応する前記両正規化小領域画像間の正規化相関値および全画素のRGB絶対差分値を統合し、該統合結果から設備状態値を設定する設備状態設定部と、を備え、
    あらかじめ前記設備状態値の変化を異常とする閾値を定めることで前記設備の外観異常を判定することを特徴とする請求項1記載の設備点検システム。
  8. 施設における設備の状態を撮影画像に基づき点検するシステムの実行する方法であって、
    前記設備の複数個所の計測データを合成することで三次元形状データを作成する三次元形状データ作成ステップと、
    前記設備の複数個所を撮影した多数箇所画像群を取得し、前記三次元形状データの表面に前記多数箇所画像群を貼り付けて基準表面画像モデルを作成する基準表面画像モデル作成ステップと、
    前記多数箇所画像群を構成する各基準画像と、前記点検時に前記基準画像と同様に撮影された点検時画像との特徴点を対応付けし、前記点検画像データの撮影位置および撮影方向を推定する推定ステップと、
    前記撮影位置および前記撮影方向に基づき点検画像を基準表面画像モデルに貼り付けることで前記三次元形状データの表面を更新し、前記設備の点検に用いられる点検時表面画像モデルを作成する点検時表面画像モデル作成ステップと、
    を有することを特徴とする設備点検方法。
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