JP2021173692A - 誤配線の検出装置及びその検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成を簡単にでき、安価で、しかも、あらゆる形態の誤配線を検出可能な誤配線の検出装置及びその検出方法を提供する。【解決手段】充放電可能な複数の二次電池にそれぞれ、電力線+P、−Pと電圧センシング線+S、−Sを介して接続可能な複数の電源を備え、各二次電池の充放電試験を行う充放電検査装置11の誤配線を検出する装置及び方法であり、それぞれ異なる負荷値Aが設定された複数の異常検出用負荷を、複数の電源に、電力線+P、−Pと電圧センシング線+S、−Sを介してそれぞれ接続した後、各異常検出用負荷にそれぞれ電力を供給する。【選択図】図1

Description

本発明は、充放電可能な二次電池の充放電試験を行う充放電検査装置の誤配線の検出装置及びその検出方法に関する。
近年、電気自動車やハイブリッド自動車、その他の電気製品等において、リチウムイオン電池やニッケル水素電池を始めとする充放電可能な二次電池が広く使用されている。
この電池の製造においては、従来の充放電用電池と同様、製造した電池の充放電試験を行い、電池が所定の性能や特性を満たしているか否かを検査してから出荷している。この充放電試験は、充放電検査装置の電源(充放電電源)を、電力線と電圧センシング線を介して二次電池に接続することで行われている。
充放電検査装置は、新規に製造した場合に、また、新規の配線や開線を伴うメンテナンスを行った場合に、誤配線してしまうと、使用の際に、二次電池を正常に充放電できないだけでなく、過充電して燃焼させてしまうおそれがある。
そこで、例えば、特許文献1には、誤配線をチェックできる充放電試験システムが開示されている。具体的には、パレットに搭載された複数の電池セルの各電極を全て挟持するように、一括して電気的導通をとる多チャンネルコンタクトユニットと、複数の電池セルの各電極を全て挟持した状態で、各電池セルごとに電流を流して、各電池セルの電圧上昇の有無をチェックする電圧制御部と、を備え、電圧上昇があった場合には当該電池セルとこれに対応する電圧制御部との配線が正常であると判定してオペレータに通知し、電圧上昇がなかった場合には当該電池セルとこれに対応する電圧制御部との配線が誤配線であると判定してオペレータに通知するシステムである。
特開2014−44147号公報
しかしながら、前記従来のシステムは、各電池セルの電圧上昇の有無をチェックすることで、配線が正常であるか異常であるかの判定を行うため、電力線と電圧センシング線の双方が、電池セルに対応しない別の電圧制御部に配線されてしまった場合(配線が入れ替わってしまった場合)、誤配線を検出できない。
なお、引用文献1には、上記した誤配線を検出する構成として、パレットに搭載された複数の電池セルの各電極を、個別に順次挟持するように、電気的導通をとる多チャンネルコンタクトユニットを用いることを記載している。しかし、この場合、複数の電池セルの各電極を、個別に順次挟持する必要があるため、複数の電池セルの各電極を全て挟持する場合(一括して電気的導通をとる場合)と比較して検出に時間を要すると共に、個別に順次挟持するための機構が新たに必要となるため、構成が複雑になってコストがかかる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、構成を簡単にでき、安価で、しかも、あらゆる形態の誤配線を検出可能な誤配線の検出装置及びその検出方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る誤配線の検出装置は、充放電可能な複数の二次電池にそれぞれ、電力線と電圧センシング線を介して接続可能な複数の電源を備え、前記各二次電池の充放電試験を行う充放電検査装置の誤配線を検出する装置において、
前記複数の電源がそれぞれ、前記電力線と前記電圧センシング線を介して接続可能で、それぞれ異なる負荷値Aが設定された複数の異常検出用負荷を有する。
本発明に係る誤配線の検出装置において、更に、
前記電源を前記異常検出用負荷に、前記電力線と前記電圧センシング線を介して接続した状態で、前記異常検出用負荷に電力を供給した際に計測された電流と電圧を用いて負荷値Bを算出する演算処理部と、
前記演算処理部で算出された前記負荷値Bが、前記負荷値Aを含む予め設定された範囲R内にある場合を前記電源とこれに対応する前記異常検出用負荷との接続が正常、前記範囲R外にある場合を前記電源とこれに対応する前記異常検出用負荷との接続が異常、と判定する判定部とを有することが好ましい。
本発明に係る誤配線の検出装置において、前記異常検出用負荷を抵抗負荷とし、前記負荷値Aと前記負荷値Bをそれぞれ抵抗値Aと抵抗値Bにすることができる。
ここで、前記抵抗負荷の配置位置が前記二次電池と同じであることが好ましい。
また、複数の前記抵抗負荷は、前記充放電試験の際に複数の前記二次電池が収容配置されるトレイに搭載され、しかも、前記各抵抗負荷が前記トレイに一体となって固定されていることが好ましい。
本発明に係る誤配線の検出装置において、前記異常検出用負荷への電力の供給は電圧を一定にして行われるのがよい。
前記目的に沿う本発明に係る誤配線の検出方法は、充放電可能な複数の二次電池にそれぞれ、電力線と電圧センシング線を介して接続可能な複数の電源を備え、前記各二次電池の充放電試験を行う充放電検査装置の誤配線を検出する方法において、
それぞれ異なる負荷値Aが設定された複数の異常検出用負荷を、前記複数の電源に、前記電力線と前記電圧センシング線を介してそれぞれ接続した後、前記各異常検出用負荷に電力を供給する。
本発明に係る誤配線の検出方法において、演算処理部で、前記異常検出用負荷に電力を供給した際に計測された電流と電圧を用いて負荷値Bを算出し、
判定部で、前記演算処理部で算出された前記負荷値Bが、前記負荷値Aを含む予め設定された範囲R内にある場合を前記電源とこれに対応する前記異常検出用負荷との接続が正常、前記範囲R外にある場合を前記電源とこれに対応する前記異常検出用負荷との接続が異常、と判定することが好ましい。
本発明に係る誤配線の検出方法において、前記異常検出用負荷を抵抗負荷とし、前記負荷値Aと前記負荷値Bをそれぞれ抵抗値Aと抵抗値Bにすることができる。
ここで、前記抵抗負荷の配置位置を前記二次電池と同じにすることが好ましい。
また、複数の前記抵抗負荷を、前記充放電試験の際に複数の前記二次電池を収容配置するトレイに搭載し、しかも、前記各抵抗負荷を前記トレイに一体にして固定することが好ましい。
本発明に係る誤配線の検出方法において、前記異常検出用負荷への電力の供給は電圧を一定にして行うのがよい。
本発明に係る誤配線の検出装置及びその検出方法は、それぞれ異なる負荷値Aが設定された複数の異常検出用負荷を、複数の電源に、電力線と電圧センシング線を介してそれぞれ接続するので、例えば、各異常検出用負荷に設定された負荷値Aと、各異常検出用負荷にそれぞれ電力を供給した際に得られる負荷値Bとを比較することにより、電源とこれに対応する異常検出用負荷との接続が正常であるか異常であるかの判定ができる。
従って、構成を簡単にでき、安価で、しかも、あらゆる形態の誤配線を検出可能な誤配線の検出装置及びその検出方法を提供できる。
本発明の一実施の形態に係る誤配線の検出装置の説明図である。 (A)〜(D)は誤配線の各種形態を示す説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る誤配線の検出装置(以下、単に検出装置とも記載)10は、充放電可能な複数の二次電池(図示しない)にそれぞれ、電力線(負荷線やパワーケーブルとも称す)と電圧センシング線(電圧計測線やモニタケーブルとも称す)を介して接続可能な複数の電源(充放電電源)を備え、各二次電池の充放電試験を行う充放電検査装置11の誤配線を検出する装置である。この電力線は、プラス側電力線(図1中の「+P」)とマイナス側電力線(図1中の「−P」)で構成され、電圧センシング線は、プラス側電圧センシング線(図1中の「+S」)とマイナス側電圧センシング線(図1中の「−S」)で構成されている。以下、詳しく説明する。
充放電検査装置11は、例えば、1つのトレイに一列、複数列、又は、多種多様(ランダム等)に並べて配置された複数の二次電池を同時に充放電試験(充放電検査)するものである。なお、二次電池には、例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等、種々あるが、充放電可能な電池であれば特に限定されるものではなく、小型の電池(SMD型(表面実装型)の全固体電池等)でもよく、また、形状は、直方体状、薄板状、円盤状、立方体状、円柱状等でもよい。
充放電検査装置11は、トレイに並べて配置された複数の二次電池の上方にそれぞれ配置され、各二次電池の正極と負極に当接可能な、プラス側電力ピン、マイナス側電力ピン、プラス側電圧センシングピン、及び、マイナス側電圧センシングピン(以下、これらピンをまとめてコンタクトピンとも記載)と、複数の電源を有している。
電源は、一つの二次電池に対して一つ使用されるものであり、1つのトレイに収容配置される二次電池の最大個数が、電源の個数と同じになる。このため、プラス側電力ピン、マイナス側電力ピン、プラス側電圧センシングピン、及び、マイナス側電圧センシングピンは、これらを一組として、電源の個数と同じ組数ある。
電源の個数(二次電池の最大収容個数)は、例えば、5〜50個(更には、10以上、30個以下)程度であるが、特に限定されるものではなく、1つのトレイに収容配置する必要のある二次電池の個数、また、サイズや形状等に応じて、種々変更できる。なお、図1では、説明の便宜上、電源の個数を10個(ch1〜ch10)にして図示している(後述する図2(A)〜(D)も同様)。
電源と、プラス側電力ピン、マイナス側電力ピン、プラス側電圧センシングピン、及び、マイナス側電圧センシングピンとは、プラス側電力線(以下、「+P」とも記載)、マイナス側電力線(以下、「−P」とも記載)、プラス側電圧センシング線(以下、「+S」とも記載)、及び、マイナス側電圧センシング線(以下、「−S」とも記載)を介して、それぞれ接続されている。
使用にあっては、固定配置されたコンタクトピンに対し、二次電池が収容配置されたトレイを上昇させることで、又は、位置決めされたトレイに対し、コンタクトピンを下降させることで、コンタクトピンと二次電池(正極と負極)とを接触させ、複数の二次電池に、これに対応する電源がそれぞれ、電力線と電圧センシング線を介して接続される。
複数の電源で構成される電源ユニット12とシーケンサ(PLC)13とは、LAN14を経由して制御パソコン(制御手段)15に接続されている。
制御パソコン15には、充放電試験プログラムが記憶(格納)されており、この試験プログラムに従って各電源で同じ充放電試験を遂行することが可能であるが、制御パソコンは、各電源(各チャンネル)ごとの充放電試験プログラムを記憶することもでき、この場合、各試験プログラムに従って各電源ごとに別個独立して充放電試験を遂行することが可能である。また、オペレータは、制御パソコン15を介して充放電試験の開始や停止、及び、試験条件の設定等を指示入力し、また、前記したトレイの上昇やコンタクトピンの下降等の動作遂行を遠隔制御することができ、更に充放電試験の対象となる二次電池の電流や電圧等の状態(計測された測定値)をモニターすることが可能である。
検出装置10は、複数の電源がそれぞれ、電力線(「+P」と「−P」)と電圧センシング線(「+S」と「−S」)を介して接続可能で、異なる抵抗値A(負荷値Aの一例)がそれぞれ設定された複数の抵抗負荷(異常検出用負荷の一例)を有している。
抵抗負荷は、二次電池と略同様の外観形状で構成されたもの(例えば、ダミーセルやダミー電池とも称す)であり、図1では、ch1からch10までの10個の電源にそれぞれ対応して、0.5Ωから5.0Ωまで0.5Ωずつ異なる抵抗値が設定された10個(電源と同数)の抵抗負荷がある(図2(A)〜(D)も同様)。具体的には、ch1の電源に0.5Ωの抵抗負荷が、ch2の電源に1.0Ωの抵抗負荷が、ch3の電源に1.5Ωの抵抗負荷が、・・・、ch10の電源に5.0Ωの抵抗負荷が、それぞれ対応している。
なお、ここでは、充放電検査装置11が10個の電源(最大10個の二次電池の充放電試験を実施可能)を備えているため、異なる抵抗値Aが設定された10個の抵抗負荷を用いる場合について説明したが、抵抗負荷の個数は、電源の個数に対応して増減させる。例えば、充放電検査装置が30個の電源を備える場合は、異なる抵抗値Aが設定された30個の抵抗負荷を用いる。
また、複数の抵抗負荷にそれぞれ設定される抵抗値Aは、各抵抗負荷で異なる値にできれば、上記したように、0.5Ωずつ異なる値に設定することに限定されるものではなく、ランダムの抵抗値でもよい。
更に、抵抗負荷は、二次電池と異なる形状でもよいが、同一形状とすることで、二次電池の充放電試験時と同様に、複数の抵抗負荷にコンタクトピンをそれぞれ接触させることができるため、例えば、抵抗負荷専用の搭載設備や新たな治具が不要になる。
なお、抵抗負荷は、必ずしも二次電池と同一形状である必要はなく、同様の形状や類似の形状でもよく、抵抗負荷の配置位置が二次電池と同じ、具体的には、抵抗負荷の端子位置と、二次電池の正極と負極の位置(端子位置)とを同じにすることで、二次電池の充放電試験時と同様に、複数の抵抗負荷にコンタクトピンをそれぞれ接触させることができる。
この抵抗負荷は、例えば、二次電池が収容配置されるトレイに着脱可能な構成であり、固定配置されたコンタクトピンに対し、複数の抵抗負荷が設けられたトレイを上昇させることで、又は、位置決めされて、複数の抵抗負荷が設けられたトレイに対し、コンタクトピンを下降させることで、コンタクトピンと、その下方に位置する抵抗負荷(ch1からch10までのそれぞれの電源に対応する0.5Ωから5.0Ωまでの抵抗負荷)とを接触させ、電源が抵抗負荷に、電力線と電圧センシング線を介して接続される。
なお、抵抗負荷は、トレイに着脱可能な構成に限定されるものではなく、電力線と電圧センシング線を介して電源に接続可能な構成であれば、例えば、基板上に抵抗負荷の回路等が設けられたものでもよい。
また、複数の抵抗負荷はトレイに搭載し、抵抗負荷とトレイとを一体にして、抵抗負荷をトレイに固定することが好ましい。複数の抵抗負荷の配置位置は、当初から変更されないため(二次電池の配置位置と同じであるため)、複数の抵抗負荷をトレイに固定することで、間違いが生じにくく信頼性が向上する。
前記した制御パソコン15には、演算処理部と判定部が設けられている。
演算処理部は、電源をこれに対応する抵抗負荷に、電力線と電圧センシング線を介して接続した状態で、抵抗負荷に電力を供給した際に計測された電流Iと電圧Vを用いて、抵抗値B(負荷値Bの一例)を算出する。即ち、抵抗値Bは、計測された電圧Vを電流Iで除すことにより算出できる。
判定部は、演算処理部で算出された抵抗値Bが、前記した抵抗値Aを含む予め設定された範囲R内にあるか否かを判定する。なお、範囲Rは、例えば、抵抗値Aを基準値としてその0.9倍〜1.1倍(即ち±10%、好ましくは±5%、更に好ましくは±2%)の範囲内に設定できるが、特に限定されるものではない。
ここで、抵抗値Bが範囲R内にある場合は、電源とこれに対応する抵抗負荷との接続が正常(正常な配線)、抵抗値Bが範囲R外にある場合(範囲R内にない場合)は、電源とこれに対応する抵抗負荷との接続が異常(誤配線)、と判定する。
誤配線の形態には、例えば、図2(A)〜(D)に示す4つの形態がある。この図2(A)〜(D)は、図1(正常な配線)を基にして誤配線の形態を図示したものであり、説明の便宜上、図1の主要部(電源、電力線と電圧センシング線、及び、抵抗負荷)のみを示している。なお、図2(A)〜(D)は図1と同様に、電源を、左から右へch1、ch2、ch3、・・・、ch10、電力線と電圧センシング線を、各電源で左から右へ「+S」、「+P」、「−P」、「−S」、抵抗負荷を、左から右へ0.5Ω、1.0Ω、1.5Ω、・・・、5.0Ω、にしている。
(電圧センシング線)
図2(A)では、ch1及びch2の電源と、これに対応する0.5Ω及び1.0Ωの抵抗負荷との間で、電圧センシング線(「+S」と「−S」)の配線が入れ替わっている。
また、他の電源、即ち、ch3、・・・、ch10の各電源については、これらに対応する1.5Ω、・・・、5.0Ωの各抵抗負荷に、それぞれ接続されている(図2(B)〜(D)も同様)。
この状況で、制御パソコン15により、電圧を5Vに、電流を30Aに、それぞれ設定して、全電源を動作させる(各抵抗負荷への電力の供給は電圧を5Vで一定にして行う:図2(B)〜(D)も同様)。
この場合、ch1とch2の電源については、この各電源に対応する0.5Ωと1.0Ωの抵抗負荷に接続されておらず、本来検出されるべき電圧を検出できない。このため、正常な電圧制御ができず、算出される抵抗値Bは上記した範囲R外となり(異常抵抗値が検出され)、ch1とch2の電源については誤配線と判定される。
また、他の電源、即ち、ch3、・・・、ch10の各電源については、この各電源に対応する1.5Ω、・・・、5.0Ωの各抵抗負荷に、それぞれ接続されており、本来検出されるべき電流と電圧を検出できる(ch3の電源:3.33A、・・・、ch10の電源:1A)。このため、この電流と電圧から算出される抵抗値Bは、上記した範囲R内となり、ch3〜ch10の電源については正常な配線と判定される(図2(B)〜(D)も同様)。
(電力線)
図2(B)では、ch1及びch2の電源と、これに対応する0.5Ω及び1.0Ωの抵抗負荷との間で、電流線(「+P」と「−P」)の配線が入れ替わっている。この状況で、制御パソコン15により、電圧を5Vに、電流を30Aに、それぞれ設定して、全電源を動作させる。
この場合、上記した図2(A)と同様の状況となり、本来検出されるべき電圧を検出できない。このため、正常な電圧制御ができず、算出される抵抗値Bは上記した範囲R外となり(異常抵抗値が検出され)、ch1とch2の電源については誤配線と判定される。
(電圧センシング線の極性)
図2(C)では、ch1の電源と、これに対応する0.5Ωの抵抗負荷との間で、電圧センシング線(「+S」と「−S」)の配線が入れ替わっている。この状況で、制御パソコン15により、電圧を5Vに、電流を30Aに、それぞれ設定して、全電源を動作させる。
この場合、ch1の電源については、電圧センシング線の配線が入れ替わっているため、検出される電圧がマイナスとなる。このため、算出される抵抗値Bは上記した範囲R外となり(マイナス)、ch1の電源の電圧センシング線が誤配線と判定される。
なお、ch2の電源については、本来検出されるべき電流と電圧を検出できる(5A)。このため、この電流と電圧から算出される抵抗値Bは、上記した範囲R内となり(1Ω)、ch2の電源については正常な配線と判定される。
(電圧センシング線と電力線)
図2(D)では、ch1及びch2の電源と、これに対応する0.5Ω及び1.0Ωの抵抗負荷との間で、電圧センシング線(「+S」と「−S」)と電流線(「+P」と「−P」)の双方の配線が入れ替わっている。この状況で、制御パソコン15により、電圧を5Vに、電流を30Aに、それぞれ設定して、全電源を動作させる。
この場合、ch1の電源は、この電源に対応しない1.0Ωの抵抗負荷に接続され、また、ch2の電源は、この電源に対応しない0.5Ωの抵抗負荷に接続されるため、ch1の電源では、ch2の電源で検出されるべき電流と電圧が検出され、また、ch2の電源では、ch1の電源で検出されるべき電流と電圧が検出される。このため、算出される各抵抗値Bは上記した範囲R外となり(ch1の電源:1.0Ω、ch2の電源:0.5Ω)、ch1とch2の電源で誤配線と判定される。
続いて、本発明の一実施の形態に係る誤配線の検出方法について、図1を参照しながら説明する。
まず、充放電検査装置を使用して二次電池の充放電試験を行う前に、新規に製造した充放電検査装置に、また、新規の配線や開線を伴うメンテナンスを行った充放電検査装置に、複数の抵抗負荷が設けられたトレイをセットする。
このとき、ch1からch10までの10個の電源に、0.5Ωから5.0Ωまで0.5Ωずつ異なる抵抗値Aが設定された10個の抵抗負荷が対応するように、ch1からch10までの電源に接続されたコンタクトピンの下方に、各抵抗負荷がそれぞれ配置される。
次に、制御パソコン15により、固定配置されたコンタクトピンに対し、複数の抵抗負荷が設けられたトレイを上昇させることで、又は、位置決めされて、複数の抵抗負荷が設けられたトレイに対し、コンタクトピンを下降させることで、コンタクトピンと、その下方に位置する抵抗負荷とを接触させ、各電源がこれに対応する抵抗負荷に、電力線と電圧センシング線を介して接続させる。
そして、制御パソコン15により各電源を動作させ、各電源から各抵抗負荷にそれぞれ電力を供給する。なお、各抵抗負荷への電力の供給は電圧を一定(CVモード:ここでは5V)にして行うのが好ましい。
このとき、図1に示すように、ch1からch10までの各電源が、これに対応する0.5Ωから5.0Ωまでの異なる抵抗値が設定された抵抗負荷に接続されていれば、本来検出されるべき電流と電圧を検出できる(ch1の電源:10A、ch2の電源:5A、ch3の電源:3.33A、・・・、ch10の電源:1A)。このため、演算処理部で電流と電圧から算出される抵抗値Bは、前記した範囲R内となり、判定部で正常な配線と判定される。
この場合、コンタクトピンと抵抗負荷との接触状態を解除し、複数の抵抗負荷が設けられたトレイを取り外した後、複数の二次電池が収容配置されたトレイをセットし、予め設定した操作に従って、充放電試験を実施する。
一方、図2(A)〜(D)に示す誤配線の形態が発生した場合、前記したように、算出される抵抗値Bは上記した範囲R外となり、ch1の電源で、更にはch2の電源で、誤配線と判定される。
このため、誤配線が検出された箇所について配線をやり直し、必要に応じて再度、上記した各電源と、これに対応する抵抗負荷との接続を行い、誤配線の検出を行う。
そして、検出された電流と電圧から算出される抵抗値Bが、前記した範囲R内となった場合は、正常な配線と判定されるため、上記したように、複数の抵抗負荷が設けられたトレイを取り外した後、複数の二次電池が収容配置されたトレイをセットして充放電試験を実施する。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本発明の誤配線の検出装置及びその検出方法を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
前記実施の形態においては、異常検出用負荷に抵抗負荷を用いた場合について説明したが、電流センサ(CT)を用いてもよい。この電流センサは、電流を流すことで発生した電圧を取得して抵抗値を得ることができるものであり、例えば、複数の電流センサにそれぞれ、1A流れた場合は1V、1A流れた場合2V、・・・、と設定することで、異なる抵抗値(負荷値A)を設定できる。
また、前記実施の形態においては、抵抗負荷への電力の供給を、電圧を一定にして行った場合について説明したが、電流を一定(CCモード)にして行うこともできる。なお、電流を一定にして行う場合、例えば、ch1及びch2の電源と、これに対応する0.5Ω及び1.0Ωの抵抗負荷との間で、電流線(「+P」と「−P」)の配線が入れ替わっている形態では、誤配線を検出できないが、電圧センシング線と電流線の双方が入れ替わった形態については、誤配線を検出できる。
更に、前記実施の形態においては、トレイに設けられた複数の抵抗負荷を、複数の電源に、電力線と電圧センシング線を介して同時(一度)に接続した場合について説明したが、例えば、2個以上の複数個ずつ、又は、1個ずつ、順次接続することもできる。
10:誤配線の検出装置、11:充放電検査装置、12:電源ユニット、13:シーケンサ、14:LAN、15:制御パソコン

Claims (12)

  1. 充放電可能な複数の二次電池にそれぞれ、電力線と電圧センシング線を介して接続可能な複数の電源を備え、前記各二次電池の充放電試験を行う充放電検査装置の誤配線を検出する装置において、
    前記複数の電源がそれぞれ、前記電力線と前記電圧センシング線を介して接続可能で、それぞれ異なる負荷値Aが設定された複数の異常検出用負荷を有することを特徴とする誤配線の検出装置。
  2. 請求項1記載の誤配線の検出装置において、更に、
    前記電源を前記異常検出用負荷に、前記電力線と前記電圧センシング線を介して接続した状態で、前記異常検出用負荷に電力を供給した際に計測された電流と電圧を用いて負荷値Bを算出する演算処理部と、
    前記演算処理部で算出された前記負荷値Bが、前記負荷値Aを含む予め設定された範囲R内にある場合を前記電源とこれに対応する前記異常検出用負荷との接続が正常、前記範囲R外にある場合を前記電源とこれに対応する前記異常検出用負荷との接続が異常、と判定する判定部とを有することを特徴とする誤配線の検出装置。
  3. 請求項2記載の誤配線の検出装置において、前記異常検出用負荷は抵抗負荷であり、前記負荷値Aと前記負荷値Bはそれぞれ抵抗値Aと抵抗値Bであることを特徴とする誤配線の検出装置。
  4. 請求項3記載の誤配線の検出装置において、前記抵抗負荷の配置位置が前記二次電池と同じであることを特徴とする誤配線の検出装置。
  5. 請求項3又は4記載の誤配線の検出装置において、複数の前記抵抗負荷は、前記充放電試験の際に複数の前記二次電池が収容配置されるトレイに搭載され、しかも、前記各抵抗負荷が前記トレイに一体となって固定されていることを特徴とする誤配線の検出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の誤配線の検出装置において、前記異常検出用負荷への電力の供給は電圧を一定にして行われることを特徴とする誤配線の検出装置。
  7. 充放電可能な複数の二次電池にそれぞれ、電力線と電圧センシング線を介して接続可能な複数の電源を備え、前記各二次電池の充放電試験を行う充放電検査装置の誤配線を検出する方法において、
    それぞれ異なる負荷値Aが設定された複数の異常検出用負荷を、前記複数の電源に、前記電力線と前記電圧センシング線を介してそれぞれ接続した後、前記各異常検出用負荷に電力を供給することを特徴とする誤配線の検出方法。
  8. 請求項7記載の誤配線の検出方法において、
    演算処理部で、前記異常検出用負荷に電力を供給した際に計測された電流と電圧を用いて負荷値Bを算出し、
    判定部で、前記演算処理部で算出された前記負荷値Bが、前記負荷値Aを含む予め設定された範囲R内にある場合を前記電源とこれに対応する前記異常検出用負荷との接続が正常、前記範囲R外にある場合を前記電源とこれに対応する前記異常検出用負荷との接続が異常、と判定することを特徴とする誤配線の検出方法。
  9. 請求項8記載の誤配線の検出方法において、前記異常検出用負荷は抵抗負荷であり、前記負荷値Aと前記負荷値Bはそれぞれ抵抗値Aと抵抗値Bであることを特徴とする誤配線の検出方法。
  10. 請求項9記載の誤配線の検出方法において、前記抵抗負荷の配置位置を前記二次電池と同じにすることを特徴とする誤配線の検出方法。
  11. 請求項9又は10記載の誤配線の検出方法において、複数の前記抵抗負荷を、前記充放電試験の際に複数の前記二次電池を収容配置するトレイに搭載し、しかも、前記各抵抗負荷を前記トレイに一体にして固定することを特徴とする誤配線の検出方法。
  12. 請求項7〜11のいずれか1項に記載の誤配線の検出方法において、前記異常検出用負荷への電力の供給は電圧を一定にして行うことを特徴とする誤配線の検出方法。
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