JP2021173639A - 自動分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複合的な原因因子を迅速に特定する。【解決手段】医療装置1は、分析部2と、データ処理部5と、制御部4と、測定動作環境処理部9と、出力部と、を備える。分析部2は、複数の機構を有し、サンプルの測定を行う。データ処理部5は、分析部2により出力された測定結果に基づいたデータ処理を実行する。制御部4は、分析部2を制御する。測定動作環境処理部9は、データ処理部5が処理した分析結果と、当該分析結果を取得した場合における記憶部に格納されている動作履歴を紐付けて記憶し、操作者が設定した分析結果の識別子に基づいて紐付けられたデータを処理する。出力部は、測定動作環境処理部9が処理したデータを出力する。【選択図】図1

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、医療装置及び自動分析装置に関する。
医療装置は、様々な構造が複雑に組み合わされて構成されることが多い。例えば、自動分析装置は、生化学検査項目や免疫検査項目等を対象として、被験体から採取された被検試料等の試料と各検査項目の試薬との混合液の反応によって生ずる色調や濁りの変化を、分光光度計や比濁計等の測定部215で光学的に測定する。この測定は、種々のアームが回旋、平行移動し、種々の液体が様々な液体と混合され、実行される。そして、光学的な測定により、試料中の各検査項目成分の濃度や酵素の活性等で表される検査結果を示す被検データを生成する。
この自動分析装置は、上述したように様々な構成が複雑に組み合わされて動作するため、分析結果にエラーが発生していると考えられる場合に、いずれの箇所においてエラーが発生しているかを判断するのは困難である。例えば、様々な構成の内、特定の複数のモジュールがそれぞれ特定の動作をした場合に発生するエラーがあり、このようなエラーの原因を探るのは、熟練者であっても手間の掛かる作業となる。
より具体的には、試料や試薬の反応容器への分注量、試薬・標準液の均一性・安定性等の複数の性能支配因子の組み合わせにより測定精度が決まる。分析結果に異常が生じた場合には、この原因因子を特定し、その因子の状態を改善することにより、測定結果の異常を改善することが必要となる。しかしながら、異常が生じた場合にオペレータが検討すべき原因因子が複数存在し、原因追及の時間的なコストが高い。これらを改善するために、測定に使用したユニットの動作状況やイベント履歴をデータと関連づけて抽出・表示することで原因因子の追求に要する時間を短縮させることが考えられる。より高速かつ効率的に測定を実行するために動作が複雑化している自動分析装置において、これらの改善策の効果は限定的である。
特開2009-168729号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、複合的な原因因子を迅速に特定することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題には限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置付けることもできる。
一実施形態によれば、医療装置は、分析部と、データ処理部と、制御部と、測定動作環境処理部と、出力部と、を備える。分析部は、複数の機構を有し、サンプルの測定を行う。データ処理部は、前記分析部により出力された測定結果に基づいたデータ処理を実行する。制御部は、前記分析部を制御する。測定動作環境処理部は、前記データ処理部が処理した分析結果と、当該分析結果を取得した場合における前記記憶部に格納されている前記動作履歴を紐付けて記憶し、操作者が設定した前記分析結果の識別子に基づいて前記紐付けられたデータを処理する。出力部は、前記測定動作環境処理部が処理したデータを出力する。
一実施形態に係る自動分析装置の分析部の具体的構成の一例を示す斜視図。 一実施形態に係る紐付けされたデータの表示の一例を示す表。 一実施形態に係る紐付けされたデータの表示の一例を示す表。 一実施形態に係る紐付けされたデータの表示の一例を示す表。 一実施形態に係る分析部の処理を示すフローチャート。
以下、図面を参照して、本実施形態に係る医療装置、特に自動分析装置に備えられる医療装置について説明する。以下、説明においては、わかりやすさのために各部材の縦、横、高さのアスペクト比は変更していることがあり、本開示の内容は、これらの図面又は説明におけるものに限られるものではない。なお、本明細書において扱う各種データは、典型的にはデジタルデータである。また、これらのデータの処理は、非一時的な記憶媒体に記憶されたプログラム等により、ソフトウェアによる情報処理がハードウェア資源を用いて具体的に実現されるものであってもよい。
図1は、一実施形態に係る自動分析装置1の構成を概略的に示すブロック図である。自動分析装置1は、分析部2と、駆動部3と、制御部4と、データ処理部5と、システム制御部6と、操作部7と、表示部8と、測定動作環境処理部9と、を備えている。この図1は、主に、分析部2の具体的構成の一例を示す斜視図である。本開示における医療装置は、例えば、処理されたデータから動作環境に関する処理を実行する、測定動作環境処理部9を少なくとも備える。
分析部2は、ブランク測定によるブランクデータの生成や、各検査項目の標準試料と各検査項目の分析に用いる試薬との混合液を測定する標準測定による標準データの生成、被検試料と試薬との混合液を測定する被検測定による被検データの生成等を行う。駆動部3は、分析部2の各種構成ユニットを駆動する。制御部4は、駆動部3の制御を行う。データ処理部5は、分析部2で生成されたブランクデータ、標準データ、被検データ等の各種検査項目に関するデータに基づいて、分析データ等を生成する。
表示部8を備える出力部(図示しない)は、データ処理部5で生成された検量データ、分析データ等を印刷部で印刷したり、表示部8で表示したりする。
操作部7は、使用者(操作者)が指示、情報を入力する入力部である。具体的には、使用者は、この操作部7を操作して、各検査項目の分析パラメータとして試料の分注量、試薬の分注量、及び、光源の波長等の設定をするための入力を行う。また、使用者は、操作部7を操作して、被検試料ごとに検査に必要な各検査項目を設定するための入力等を行う。
システム制御部6は、制御部4と、データ処理部5と、出力部と、を統括して自動分析装置1のシステムの包括的な制御を行う。
分析部2の一例について、詳しい説明をする。分析部2は、サンプルディスク200と、試薬庫201と、試薬庫202と、反応ディスク203と、第1試薬分注機構204と、第2試薬分注機構205と、試料分注機構206と、第1撹拌機構207と、第2撹拌機構208と、を備える。
サンプルディスク200は、複数の試料容器209を保持しており、この試料容器209には、標準試料、血清等の被検試料等が収容される。試薬庫201には、複数の試薬容器210を回動可能に保持する試薬ラック211を備えており、この試薬ラック211は、試薬容器210に収容された第1試薬を保冷しつつ保持する。すなわち、試薬容器210は、標準試料、被検試料等の各試料に含まれる検査項目の成分と反応する、例えば、1試薬系及び2試薬系の第1試薬を収容する。
試薬庫202には、複数の試薬容器212を回動可能に保持する試薬ラック213を備えており、この試薬ラック213は、試薬容器212に収容された第2試薬を保冷しつつ保持する。すなわち、試薬容器212は、第1試薬と対をなす第2試薬を収容する。
反応ディスク203は、複数のホルダ216を着脱可能に円周上に保持する。このホルダ216は、複数の反応容器217を所定の間隔を開けて円弧状に保持する。本実施形態においては、反応容器217は、上下方向に着脱可能にホルダ216に保持される。すなわち、反応ディスク203は、複数のホルダ216を複数の反応容器217の固定具として搭載し、複数の反応容器217を移動可能に保持する。
第1試薬分注機構204は、第1試薬分注プローブと、第1試薬分注アームと、洗浄槽と、を備える。第1試薬分注プローブは、試薬ラック211に保持された試薬容器210内の第1試薬を吸引して、試料が吐出された反応容器217内に吐出する分注を行う。第1試薬分注アームは、第1試薬分注プローブを回動及び上下移動可能に保持する。洗浄槽は、第1試薬分注プローブから1つの試薬の分注が終了するごとに、この第1試薬分注プローブの洗浄を行う。
第2試薬分注機構205は、第2試薬分注プローブと、第2試薬分注アームと、洗浄槽と、を備える。第2試薬分注プローブは、試薬ラック213に保持された試薬容器212内の第2試薬を吸引して、第1試薬が吐出された反応容器217内に吐出する分注を行う。第2試薬分注アームは、第2試薬分注プローブを回動及び上下移動可能に保持する。洗浄槽は、第2試薬分注プローブから1つの試薬の分注が終了するごとに、この第2試薬分注プローブの洗浄を行う。
試料分注機構206は、サンプル分注プローブと、サンプル分注アームと、洗浄槽と、を備える。サンプル分注プローブは、サンプルディスク200に保持された試料容器209に収容された試料を吸引して、反応容器217内へ吐出する分注を行う。サンプル分注アームは、サンプル分注プローブを回動及び上下移動可能に保持する。洗浄槽は、サンプル分注プローブから1つの試料の分注が終了するごとに、このサンプル分注プローブの洗浄を行う。
第1撹拌機構207は、第1撹拌子と、第1撹拌アームと、洗浄槽と、を備える。第1撹拌子は、反応容器217に分注された試料と第1試薬との混合液を撹拌する。第1撹拌アームは、第1撹拌子を回動及び上下移動可能に保持する。洗浄槽は、混合液の撹拌終了ごとに、第1撹拌子の洗浄を行う。
第2撹拌機構208は、第2撹拌子と、第2撹拌アームと、洗浄槽と、を備える。第2撹拌子は、反応容器217に分注された試料と第1試薬と第2試薬との混合液を撹拌する。第2撹拌アームは、第2撹拌子を回動及び上下移動可能に保持する。洗浄槽は、混合液の撹拌終了ごとに、第2撹拌子の洗浄を行う。
また、自動分析装置1は、さらに、反応容器洗浄機構214と、測定部215と、を備える。反応容器洗浄機構214は、被検測定の終了した反応容器217の洗浄処理を行う。具体的には、反応容器洗浄機構214は、反応容器217の洗浄を行い、次の被検測定のためのブランク測定用のブランク水を分注し、その後、乾燥を行う。
測定部215は、水、混合液等の溶液を収容する反応容器217に照射した光のうち、反応容器217を透過、散乱、又は、反射した光を測定する。反応容器洗浄機構214は、測定部215で混合液の測定を終了した反応容器217の内部を洗浄し、乾燥する洗浄処理を行う。また、反応容器洗浄機構214は、ブランク測定のために、洗浄を行った反応容器217に純水等の液体であるブランク液を吐出する。
また、測定部215は、ブランク液が分注された反応容器217を透過した光を検出するブランク測定により、ブランクデータを生成する。また、測定部215は、標準試料及び試薬が分注された反応容器217内の混合液を透過した光を検出する標準測定により、標準データを生成する。さらに、被検試料及び試薬が分注された反応容器217内の混合液を透過した光を検出する被検測定により、被検データを生成する。
図1に基づいて、自動分析装置1の構成をより詳細に説明すると、まず、駆動部3は、上述したように、分析部2における各種構成ユニットを駆動する。より詳しくは、サンプルディスク200と、試薬ラック211と、試薬ラック213と、を個別に回動駆動して、試料容器209と、試薬容器210と、試薬容器212と、をそれぞれ移動する。また、駆動部3は、反応ディスク203を回転駆動して、反応容器217を移動する。さらに、駆動部3は、サンプル分注アームと、第1試薬分注アームと、第2試薬分注アームと、第1撹拌アームと、第2撹拌アームと、を個別に上下及び回動駆動して、サンプル分注プローブと、第1試薬分注プローブと、第2試薬分注プローブと、第1撹拌子と、第2撹拌子と、をそれぞれ移動する。
制御部4は、上述したように、駆動部3を制御して、分析部2の各種構成ユニットを動作させる。より詳しくは、制御部4は、検査を行うために、反応容器洗浄機構214で洗浄処理が行われた反応容器217に、操作部7から被検試料ごとに入力された検査項目を順次割り当てる。そして、検査項目を割り当てた反応容器217に、その検査項目の分析パラメータとして設定される試料の分注量と試薬の分注量とを合計した合計量のブランク液を、反応容器洗浄機構214に吐出させる。続いて、ブランク液を吐出させた反応容器217のブランク測定を測定部215に行わせて、ブランクデータを生成させる。
判定部は、測定部215で生成されたブランクデータに基づいて、その反応容器217が検査項目用として使用可能であるか否かを判定する。この場合、ブランクデータは、複数回収集されるので、この収集された複数のブランクデータに基づいて、反応容器217が検査に使用可能な状態であるか否かを判定する。
判定部28で反応容器217が使用可能であると判定された場合、分析制御部27は、その反応容器217に割り当てた検査項目用の試料と試薬を分注させる。一方、判定部28で反応容器217が使用不可能であると判定された場合、分析制御部27は、その反応容器217に割り当てた検査項目用の試料と試薬の分注を中止させる。この場合、さらに、判定部28により使用不可能であると判定された反応容器217の次に洗浄される反応容器217に、中止になった検査項目を割り当てる。
データ処理部5は、演算部と、データ記憶部と、を備える。より詳しくは、演算部は、分析部2の測定部215で生成された標準データや被検データを処理して、各検査項目の検量データ、分析データ等を生成する。データ記憶部は、収集した標準データ、被検データ等を格納して保持するとともに、演算部で生成された検量データ、分析データ等を保存する。
演算部は、測定部215で生成された標準データと、この標準データの標準試料に対してあらかじめ設定された標準値から、標準値と標準データとの関係を表す検量データを検査項目ごとに生成する。そして、生成した検量データを出力部に出力するとともに、データ記憶部に保存する。
また、演算部は、測定部215で生成された被検データに対応する検査項目の検量データをデータ記憶部から読み出し、その検量データと被検データとから、濃度値や活性値で表される分析データを生成する。そして、生成した分析データを、出力に出力するとともに、データ記憶部に保存する。
データ記憶部は、ハードディスク等のメモリデバイスを備え、演算部で生成された検量データを、検査項目ごとに保持する。また、演算部で生成された各検査項目の分析データを被検試料ごとに保存する。
出力部は、印刷部と、表示部8と、を備える。印刷部は、データ処理部5の演算部で生成された検量データ、分析データ等を印刷出力する。すなわち、印刷部は、例えば、プリンタ等を備えており、検量データ、分析データ等をあらかじめ設定されたフォーマットにしたがってプリンタ用紙等に印刷する。
表示部8は、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶パネル等のモニタを備え、検量データ、分析データ等を表示出力する。また、表示部8は、分析パラメータ設定画面、検査項目設定画面等を表示して、使用者に各種情報を入力させる。例えば、分析パラメータ設定画面では、使用者に、各検査項目の分析パラメータである、試料の分注量、第1試薬の分注量又は第1及び第2試薬の分注量等を入力させる。また、検査項目設定画面では、使用者に、分析パラメータ設定画面で設定された検査項目を被検試料ごとに設定させる。
操作部7は、上述したように、使用者が指示、情報等を入力するための装置であり、例えば、キーボード、マウス、ボタン、タッチパネル等の入力デバイスを備える。そして、各検査項目の分析パラメータとしての試料の分注量、第1試薬の分注量、第1及び第2試薬の分注量等を設定するための入力を可能にする。また、検査が行われる各被検試料の情報、この情報ごとに検査対象となる検査項目等を設定するための入力等を行う。
システム制御部6は、上述したように、自動分析装置1の全体的な制御を行う。より詳しくは、システム制御部6は、CPU(Central Processing Unit)及び記憶回路等を備え、操作部7からの操作により入力された各検査項目の分析パラメータ、検査項目等の入力情報を、記憶回路に保存する。そして、保存した入力情報に基づいて、制御部4、判定部、データ処理部5及び出力部を、統括して、この自動分析装置1全体を制御する。
使用者は、表示部8に表示された結果、又は、印刷された結果等を参照し、検査結果を確認することができる。使用者は、この結果を参照し、分析結果に異常が生じたことを判断した場合、エラーが発生している分析結果に対してエラーが発生しているという識別子を付与してもよい。分析結果が数値で示されるものである場合には、しきい値に基づいて、エラーが発生しているデータを測定動作環境処理部9が抽出し、識別子を付与してもよい。
このエラーは、上述したそれぞれのアーム、プローブ、槽、液体が通過するチューブ、又は、電気配線等を要因とする様々な要因の組み合わせの結果発生する。さらには、これらの構成がどのように動作したか、どのように制御されたかによる組み合わせにより発生しうる。このため、このエラーの要因を限定するのは簡単なことではない。
このため、本開示における技術においては、種々の構成の動作等の状況を記憶し、この記憶した情報に使用者がアクセスできるようにする。このようにデータを処理することにより、分析時に非定常的に動作し得る機構の動作の組み合わせを抽出することが可能となる。
測定動作環境処理部9は、記憶部に、分析結果に対して、どのような機構がどのような動作を実行した結果であるかを紐付けて記憶する。そして、測定動作環境処理部9は、この紐付けられたデータに基づいて、エラーの要因となり得る機構と動作の組み合わせを抽出する。機構と動作の組み合わせは、1つの機構に対する1つの動作であってもよいし、複数の機構に対するそれぞれ1つの動作の組み合わせであってもよい。また、この組み合わせは、1つの機構に対する複数の動作の組み合わせであってもよいし、複数の機構に対するそれぞれの1つ又は複数の動作の組み合わせであってもよい。
測定動作環境処理部9は、動作履歴そのものについて、各動作が、付随する機構の動作状況等、関連する動作履歴同士をリンクさせて記憶してもよい。このように動作履歴同士をリンクさせて記憶することにより、動作の組み合わせとして、分析結果の異常を生じさせる原因を推定することとなる。
例えば、表示部8に表示された分析結果の内、正常と考えられるデータと異常と考えられるデータとを選択し、それぞれに正常であるデータである識別子と異常であるデータである識別子を付与する。付与された識別子に基づいて、測定動作環境処理部9は、表示部8に測定動作環境情報(上記の動作の組み合わせについての情報)を表示する。使用者は、この時点で医療装置の処理を終了させ、自らがデータに基づいて何が要因かを判定してもよい。或いは、測定動作環境処理部9が要因となる組み合わせを抽出して表示してもよい。使用者が比較したい結果又は測定環境情報を指定して、測定動作環境処理部9が当該指定に基づいて情報をソートして表示できる態様としてもよい。
また、データを選択するのではなく、使用者は、データを正常であるデータと異常であるデータとに振り分けてもよい。この場合、測定動作環境処理部9がそれぞれのデータについて識別子を付与する。そして、測定動作環境処理部9は、識別子間において有意な差が認められる情報を自動的に判定し出力してもよい。
また、分析結果に対する識別値についてしきい値を定義し、数値で示される分析結果を、このしきい値を用いて自動的に判定処理を実行してもよい。
上記における機構と動作の組み合わせは、例えば、2以上のラインを同時に動作させている場合における同時可動/片側のみの単独可動の状態、サンプリングの位置、プローブ内壁の洗浄ライン、シリンジポンプの稼働パルス数、恒温水注水による温度変化、測定中のポーズ指定等の操作部からの割り込み指示の有無、等であるが、これに限られるものではない。また、メカニカルな機構に関しての性能的な観点だけではなくシステムの物理的な干渉可能性について考慮して出力してもよい。例えば、発生しうる静電気等の情報が含まれてもよい。
図2は、分析結果と動作履歴とが紐付けられたデータの一例を示す表である。左側の2列が分析結果を示し、それより右側の列が動作履歴を示す。分析結果は、標本に対する結果が記録される。例えば、標本01に対しては、結果8が取得されていることを意味する。動作履歴は、ユニット(機構)と各ユニットがどのような動作を実行したかが記録される。例えば、標本01に対しては、ユニットXが1、ユニットYが1、ユニットZが1という動作をしたことを意味する。ここで、それぞれのユニットに対する数値は、それぞれのユニット固有の動作であるので、同じ数値が同じ動作を示している訳ではない。
測定動作環境処理部9は、この標本に対する結果と、標本に対する動作履歴と、を紐付けて記憶する。そして、紐付けられたデータに基づいて、処理を実行する。例えば、結果に対して11.5のしきい値があり、このしきい値以下が正常である場合には、標本06と標本08の結果にエラーが含まれることとなる。このような場合、測定動作環境処理部9は、これらの結果に対する紐付けられたデータを色別にして表示してもよい。例えば、図2に示すように、エラーを含む行を正常な行とは別の色で表示してもよい。色には限られず、網掛け、太字、斜体を使用する等、わかりやすい表示としてもよい。
図3は、測定動作環境処理部9が表示部8に表示する別の例を示す表である。この図3に示すように、エラーを有する行を、例えば、上部にソートして出力してもよい。なお、このソートは、使用者が指定することにより、例えば、ユニットごとのソート、等と切り替えられるようにしてもよい。
図4は、測定動作環境処理部9が表示部8に表示する別の例を示す表である。この図4に示すように、エラーと判断されたデータに対して共通の項目を自動的に抽出し、見やすく強調して表示してもよい。例えば、標本10においても、同様にXが2、Yが2であるが、エラーは見られない。このような場合には、さらに他の動作履歴を参照しても可能性がある組み合わせを強調表示してもよい。
また、図4のように動作の組み合わせを抽出する場合には、表の状態ではなく、動作の組み合わせ自体を出力、例えば、「ユニットXが2の動作、ユニットYが2の動作」等と出力してもよい。この場合においても、予備的に表を出力してもよい。
図2〜図4のデータの表示は、単独でされるものには限られず、複合して用いられてもよい。
図5は、本実施形態に係る処理を示すフローチャートである。
まず、分析部2は、標本を指定する(S100)。分析部2は、分析を行う標本を指定し、分析動作を実行する。
次に、各ユニットは、動作を実行する(S102)。各ユニットにおける動作とは、上記のように様々な分析の処理を示す。なお、各ユニットの動作は、駆動部3により実行される。駆動部3は、制御部4に制御される。これらの動作、及び、分析部2の他の動作は、システム制御部6に制御されてもよい。
次に、分析部2は、記憶部にユニットが行った動作を記憶する(S104)。この動作の記憶は、指定された標本に紐付けられて実行される。
次に、分析部2は、全ての動作が終了したか否かを判定する(S106)。測定に係る全ての動作が終了していない場合(S106:NO)、次の動作の実行に遷移する。そして、動作が終了するまでS102、S104の処理を繰り返す。1ユニットが1動作をするものとは限られず、1ユニットが複数の動作を実行してもよい。このような場合、1ユニットが当該ユニットにおける動作を終了した後に、次のユニットの動作へと移行する。
全ての動作が終了している場合(S106:YES)、測定動作環境処理部9は、分析結果と動作履歴とを紐付けて記憶する(S108)。ここで、分析結果と動作履歴が紐付けられたデータとして作成される。
次に、分析部2は、全ての標本に関する測定、分析が終了しているかを判定する(S110)。全ての標本の分析が完了していない場合(S110:NO)、S100からS108までの処理を繰り返す。全ての標本の分析が完了している場合(S110:YES)、測定動作環境処理部9は、動作環境情報を処理する(S112)。このように、上記の一連の処理が実行される。
なお、測定動作環境処理部9が分析結果と動作履歴を紐付けるタイミングは、フローチャートのタイミングである必要はない。例えば、個々の動作履歴を記憶する際に紐付けを実行してもよいし、分析結果と動作履歴を別々に記憶しておき、所定のサンプル数のデータを収集した後に各サンプルについて紐付けを行ってもよい。
以上のように、本実施形態によれば、データを適切に取得し、処理する医療機器を用いることにより、関連性を見つけるのが困難である場合においても、動作環境によってカテゴライズされた動作履歴を参照することにより、分析結果と動作履歴間の関連性を使用者が容易に見つけられる補助をすることができる。さらには、自動的に関連性を抽出することもできる。また、突発的なデータ不良に遭遇した場合においても、医療装置の情報に基づき、合理的、かつ、的確に不具合箇所の特定をすることが可能となる。このため、時間的コストの削減も実現できる。
なお、上記の使用者は、例えば、サンプルの検査をする検査を実行する者であってもよい。エラーを解析するタイミングにおける使用者は、機器のメンテナンスを実行する管理者であってもよい。
また、上記において、記憶する対象は、1つの医療装置であるとした。このように1つの医療装置の情報を分析することにより、1つの装置、すなわち、環境又は個体に固有のエラーの要因を抽出することが可能となる。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されるものではない。例えば、1つの医療関連機関(検査機関を含む)における複数の同じ装置の情報が統合されて格納され、これらの統合されたデータに基づいてエラーの抽出をしてもよい。この場合、各記憶装置は、当該機関内外に備えられるファイルサーバ等のストレージであり、各装置から当該ストレージにデータを集約してもよい。さらには、複数の医療機関の情報をクラウド等で取得して記憶してもよい。この場合、例えば、管理者は、データのアップロードについて使用者にオプトイン又はオプトアウト方式により許諾を得るようにしてもよい。このように複数の機関におけるデータを包括的に記憶、処理することにより、別の環境において起動している同じ装置について、環境によらずにエラーの原因となり得る共通の要因を抽出することができる。
各センサ及びノズルが接続されているアームの制御は、システム制御部6により行われてもよい。すなわち、処理回路により行われるものであってもよいし、ソフトウェアによる処理により当該処理回路を介して各センサが制御されるものであってもよい。この処理回路は、前述したようにCPUであってもよいし、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実装されていてもよい。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置および方法は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置および方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:自動分析装置、
2:分析部、
3:駆動部、
4:制御部、
5:データ処理部、
6:システム制御部、
7:操作部、
8:表示部、
9:測定動作環境処理部、
200:サンプルディスク、201、202:試薬庫、203:反応ディスク、204:第1試薬分注機構、205:第2試薬分注機構、206:試料分注機構、207:第1撹拌機構、208:第2撹拌機構、209:試料容器、210、212:試薬容器、211、213:試薬ラック、214:反応容器洗浄機構、215:測定部、216:ホルダ、217:反応容器

Claims (7)

  1. 複数の機構を有し、サンプルの測定を行う、分析部と、
    前記分析部により出力された測定結果に基づいたデータ処理を実行する、データ処理部と、
    前記分析部を制御する、制御部と、
    前記データ処理部が処理した分析結果と、当該分析結果を取得した場合における記憶部に格納されている動作履歴を紐付けて記憶し、操作者が設定した前記分析結果の識別子に基づいて前記紐付けられたデータを処理する、測定動作環境処理部と、
    前記測定動作環境処理部が処理したデータを出力する、出力部と、
    を備える、医療装置。
  2. 前記測定動作環境処理部は、操作者が設定した識別子に基づいて、記憶されている前記紐付けられたデータを、出力部を介して出力する、
    請求項1に記載の医療装置。
  3. 前記識別子は、前記分析結果にエラーが発生していることを示す識別子である、
    請求項2に記載の医療装置。
  4. 前記識別子は、前記分析結果に関するしきい値で示される、
    請求項2又は請求項3に記載の医療装置。
  5. 前記測定動作環境処理部は、前記紐付けられたデータ及び前記識別子に基づいて、エラーが発生する要因となる前記機構の動作を取得する、
    請求項1から請求項4のいずれかに記載の医療装置。
  6. 前記測定動作環境処理部は、前記紐付けられたデータ及び前記識別子に基づいて、前記分析結果及び前記動作履歴をソートして、前記出力部に出力する、
    請求項1から請求項5のいずれかに記載の医療装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の医療装置を備える、自動分析装置。
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