JP2021172919A - 感染防止機能付きシャツ - Google Patents

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大亮 岩月
Daisuke Iwatsuki
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Abstract

【課題】マスクを所持しなくても、簡単且つ確実に口と鼻がマスキングされるように、感染防止機能を備えた衣類としてのシャツを提供する。【解決手段】シャツ1の襟回り1aから上方に、着用者Hの口および鼻を覆う筒状の被覆体2が設けられ、該被覆体2における少なくとも口および鼻の対向部分が通気性を有するマスク部3となされており、また被覆体2は、全体を伸縮性素材で構成することで、該被覆体2を上方に上げるだけで着用者Hの口と鼻をマスキングすることができ、また被覆体2を伸縮性素材で構成せずにソフトな着用感を得る場合には、被覆体2の左右両側に耳掛け部を形成するようにする。【選択図】図1

Description

本発明は、ウィルス等に対する感染防止機能を備えた衣類としてのシャツに関する。
ウィルス等に対する感染予防策として、マスクが一般的に使用されている。マスクは、通常、人間の口と鼻を覆うための略方形の本体と、本体の両側縁に付設された紐状の耳掛け部とで構成され、平面的な平型や、鼻から口もと、顎部分を広く覆うプリーツ型、顔の凹凸ラインに沿った立体型等がある。
そして、前述したような基本的構成を有するマスクについて、ウィルス等の感染予防の目的で種々の構造のものが開発されている。
具体的には、通気性を有すると共に着用者の顔面の少なくとも一部を覆う本体部と、該本体部に結合され、該本体部を着用者の顔面に対して固定する固定部(耳掛け部)を有し、 前記本体部が、空気中に含まれる水分子と反応してヒドロキシルラジカルを生成する放射線を周囲に発生させる放射線発生層を有するものが知られている。
また、着用者の鼻および口を含む顔面下部を覆う本体部と、該本体部に結合され、該本体部を着用者の顔面下部に固定する固定部(耳掛け部)とを具備し、前記本体部が、内面シートと、病原体不活性化層と、外面シートとが、着用者側からこの順で積層された積層体を有するマスクも知られている。そして、該マスクは、より詳細には、前記積層体の通気度が所定値以上である積層部と、該積層部の下部に設けられ、通気度が所定値以下であるシート部材により構成され、そして、着用者の下顎の先端部を収容する空間を形成する下部ポケット部と、前記積層部の上部に設けられ、通気度が所定値以下であるシート部材により構成され、更に着用者の鼻を収容する空間を形成する上部ポケット部等を有するものであった。
特開2011−125494号公報 特開2019−027002号公報
昨今、インフルエンザや新型コロナウィルス等の感染拡大が社会問題となっており、外出や人と対面する際にマスクを装着することが重要となっている。
しかしながら、マスクは、前記の通り、その基本構成として、口および鼻を覆うマスク本体と、マスク本体を顔面に固定するための両耳掛け部を有するものであり、外出等の際には、当該マスクを顔面に装着して移動するのであるが、外出先で飲食をしたり、電話をかけたり、洗顔したり、お化粧を直したりする際等にはマスクを外すこととなり、その際に、外したマスクをその場に置き忘れてしまうこともしばしばである。そして、駅や電車内等の他人と多く接触する場所に来た際に、装着していたマスクを置き忘れた事に気付いて自分および周囲の他人に不安や困惑を生じさせることとなる。
本発明の目的は、前述したマスクの置き忘れの問題を解消することができる感染防止機能付きシャツを提供することにある。
請求項1記載の本発明は、襟回りから上方に、口および鼻を覆う筒状の被覆体が設けられ、該被覆体における少なくとも口および鼻の対向部分が通気性を有するマスク部となされているものである。
請求項2記載の本発明は、前記請求項1記載の感染防止機能付きシャツについて、被覆体の左右両側部に、被覆体を耳に掛けるための耳掛け部が設けられているものである。
耳掛け部としては、紐やゴムバンドの他、被覆体に、耳の耳介部分が入るように形成された透孔等が挙げられる。
請求項3記載の本発明は、前記請求項1または請求項2記載の感染防止機能付きシャツについて、マスク部の上縁に、鼻部分の凹凸に対応して変形自在な形態保持用フレームが付設されていることを特徴とする。
形態保持用フレームの具体例としては、変形自在な金属製または合成樹脂製の帯板や針金等が挙げられる。
請求項4記載の本発明は、前記請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項記載の感染防止機能付きシャツについて、被覆体が襟回りに着脱自在に取り付けられ、該被覆体が交換可能となされていることを特徴とする。
シャツの襟回りに被覆体を着脱自在に取り付ける手段は特に限定されないが、例えば、ファスナやホック、スナップ等が挙げられる。
請求項5記載の本発明は、前記請求項1〜請求項4のうちのいずれか一項記載の感染防止機能付きシャツについて、被覆体における口および鼻の対向部分に、上縁が開口したポケット部が形成され、該ポケット部にマスク用素材が入れられてマスク部が構成されていることを特徴とする。
本発明に係る感染防止機能付きシャツは、前述した通り、襟回りから上方に、口および鼻を覆う筒状の被覆体が設けられ、該被覆体における少なくとも口および鼻の対向部分が通気性を有するマスク部となされているものであるため、人と対面する場合や、駅または電車内、或いはスーパーの店内等といった人混みにおいては、当該シャツの被覆体を上方へ延ばしてそのマスク部で素早く口および鼻を覆うことができるため、別途マスクを携行する必要がなく、またTPOに合わせて市販のマスクを装着したり、外したりする煩わしさもなく、更に、自宅や外出先にマスクを忘れてきてマスク無しで駅や電車内等の人混みに入ることも確実に防止されるといった種々の実用的利点を有する。
また、口および鼻の被覆体を着脱自在とした構成の本発明に係るシャツによれば、被覆体だけを取り外して適宜洗うことができ、また別の新たな被覆体を取り付けてシャツの使用を継続することができる。更に、その日の気分やTPOに合わせて、予め用意してある複数の異なるデザインの被覆体の中から毎日異なるデザインのものを選択して使用することができるという更なる実用的利点を有する。
更に、被覆体における口および鼻の対向部分に、上縁が開口したポケット部が形成され、該ポケット部にマスク用素材が入れられてマスク部が構成されている本発明の感染防止機能付きシャツによれば、粉塵や花粉、各種ウィルスや細菌等の種々の防御対象に応じてポケット内に入れるマスク素材を適宜変更することができる実用的利点を有する。
(a)は本発明の実施形態に係るシャツの使用状態を示す正面図であり、(b)は同シャツにおける交換用の被覆体の正面図である。 本発明のシャツにおいて、被覆体にポケット部を設けた場合の被覆体の平面図である。 本発明の実施形態に係るシャツにおいて、被覆体の両側に耳掛け部を一体的に設けた場合の側面図である。 被覆体の左右両側に紐状の耳掛け部を設けた形態の正面図である。
次に、本発明の実施形態を図面にしたがって説明するが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る感染防止機能付きシャツ1は、襟回り1aから上方に、着用者Hの口および鼻を覆う筒状の被覆体2が設けられ、該被覆体2における口および鼻の対向部分が通気性を有するマスク部3となされている。
また、前記マスク部3の上縁には、鼻部分の凹凸に対応して変形自在な形態保持用フレーム4が付設されている。該フレーム4は、本実施形態では、横方向に伸びる管状部に金属または合成樹脂製の帯板を差し込んだ構造のものである。
更に、本実施形態では、前記被覆体2が、ファスナ5を介して当該シャツ1の襟回り1aに着脱自在に取り付けられ、該被覆体2が交換可能となされている。
なお、図中6は前記ファスナ5のスライダーを示す。
本実施形態に係るシャツ1は、被覆体2が伸縮自在なフィット性生地で構成され、当該シャツ1の襟回り1aから前記被覆体2を上方に伸ばすだけで着用者Hの口および鼻部分にフィットして、これらを簡単に覆う構成となされている。
また、本実施形態では、マスク部3だけを、粉塵や花粉、各種ウィルスや細菌等の種々の防御対象に応じて被覆体2とは異なるマスク素材で構成しているが、被覆体2全体を粉塵や花粉、各種ウィルスや細菌等の種々の防御対象に応じた生地で構成する場合には、マスク部3は被覆体2と一体構成とする場合もある。
この他、図2に示すように、マスク部3の他の実施形態として、被覆体2における着用者Hの口および鼻の対向部分に、上縁が開口したポケット部7を形成し、該ポケット部7にマスク用素材10が入れられてマスク部23が構成される場合もある。この場合、被覆体2におけるポケット部7形成部分は、少なくとも二枚の生地2A・2Bが重ね合わされて構成され、これら生地2A・2Bは、糸または接着材で接合される。
図1および図3に示すように、前述した実施形態では、被覆体2全体をフィット性素材で構成することで、その伸縮性によって着用者Hの口および鼻を覆う構成としたが、本発明はこれに限定されず、被覆体2の左右両側部に、被覆体2を着用者Hの耳Eに掛けるための耳掛け部22を設けたシャツ21とする場合もある。
また、図4に示すように、被覆体2における耳掛け部は、前記の通り、該被覆体2と一体に形成しても良いし、被覆体2の左右両側に別途、紐状の耳掛け部32を付設するようにしても良い。
以上述べた通り、本発明に係る感染防止機能付きシャツによれば、別途マスクを所持する必要がなくなり、マスクの着用が必要になったときに、襟回りの被覆体を上方に伸ばすだけで簡単且つ即座にマスク装着状態となるため、容易且つ確実にウィルス等の感染防止が行えるため、幅広い利用が期待できる。
1 シャツ
2 被覆体
3 マスク部
4 フレーム
5 ファスナ
6 ファスナのスライダー
7 ポケット部
22・32 耳掛け部
H 着用者

Claims (5)

  1. 襟回りから上方に、口および鼻を覆う筒状の被覆体が設けられ、該被覆体における少なくとも口および鼻の対向部分が通気性を有するマスク部となされている、感染防止機能付きシャツ。
  2. 被覆体の左右両側部に、被覆体を耳に掛けるための耳掛け部が設けられている、請求項1記載の感染防止機能付きシャツ。
  3. マスク部の上縁に、鼻部分の凹凸に対応して変形自在な形態保持用フレームが付設されている、請求項1または請求項2記載の感染防止機能付きシャツ。
  4. 被覆体が襟回りに着脱自在に取り付けられ、該被覆体が交換可能となされている、請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項記載の感染防止機能付きシャツ。
  5. 被覆体における口および鼻の対向部分に、上縁が開口したポケット部が形成され、該ポケット部にマスク用素材が入れられてマスク部が構成されている、請求項1〜請求項4のうちのいずれか一項記載の感染防止機能付きシャツ。
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