JP2021172294A - 車両窓ガラスの加熱システム - Google Patents

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Hidetomo Nojiri
和史 岩井
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Abstract

【課題】車両の窓ガラス外面に付着した雪を効率的に溶かすことができる窓ガラスの加熱システムを提供すること。【課題を解決するための手段】樹脂ガラス1は、樹脂シート9を主材とし、ハードコート層14で両表面を覆われている。樹脂シート9の表面とハードコート層14との間には受電コイル3が敷設されている。受電コイル3は、電気的に閉ループをなしており、前記車両に対して電気的に浮いている。車両2の室内側には、樹脂シート9に対向して配置された送電コイル4には、インバーター6が接続されている。インバーター6は、高周波で発振して送電コイル4から受電コイル3に対して電力をワイヤレスで供給する。【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂シートを主材とした窓ガラスに付着した雪、氷を溶融する車両窓ガラスの加熱システムに関する。
樹脂シートを主材とした窓ガラス(樹脂による窓ガラス、以下、「樹脂ガラス」と称する)は、無機ガラスに代わって車両用の窓ガラスとして利用されている。特に、ポリカーボネート樹脂シートは、樹脂ガラスとして代表的な硬質な樹脂素材である。一方、ポリカーボネート樹脂シートは熱伝導率がガラスの1/5と低く、特に厚い窓の車両室内側に発熱線を形成した場合、曇りを取る目的では有効であるが、外側への熱伝導が十分でなく、融雪や解氷を行うのには十分でない。
特許文献1では、樹脂ガラスに電熱線を設け、透明導電層に発熱線を配線してその上にプライマー層とハードコート層を積層した樹脂ガラスが開示されている。電熱線に通電して発熱させ、ハードコート層の伝熱性を利用して樹脂ガラスに付着した雪を溶かすのである。また、特許文献2においては、 発熱層を第1樹脂パネルと第2樹脂パネルの間に挟み込み、発熱層の熱を外面に伝える技術が開示されている。
特許第5048435号公報 特開2017−109683号公報
自動車、重機等の車両においては、一部の車両を除き、電源配線が車両の外側の表面上に露出しない構造になっている。よって、特許文献1および特許文献2の技術を用いて生産された樹脂ガラスにおいては、車両の室外に外表面を有する樹脂ガラスを車両に設置する際には、電熱線や発熱層の端子を車両の内側に配置する必要がある。ポリカーボネート樹脂シートやアクリル樹脂シート等の透明樹脂で製作された樹脂ガラスは、無機ガラスより熱伝導率が低いため、特許文献1および特許文献2の技術をもってしても、車両の室外側への熱伝導が十分でなく、融雪や解氷を行うのには十分でない。
また、電熱線や発熱層へ電源を供給する配線(バスバー)は電流容量を大きくとる必要から、大面積化や厚膜としたバスバーが窓に敷線され視界を遮ることになる。また、製造工程においても電熱線や発熱層とは別に形成することが求められる。
さらに、電熱線や発熱層の端子が車内側に配置されるということは、電熱線や発熱層より外側に樹脂ガラスの層が介在することが不可欠であり、電熱線や発熱層から樹脂ガラスの外面まで熱が伝わり難くなることが避けられない。従って、車両外部側の樹脂ガラス表面に付着した雪を効率的に溶かすことが容易ではないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、車両の窓ガラス外面に付着した雪を効率的に溶かすことができる窓ガラスの加熱システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両窓ガラスの加熱システムは、樹脂シートを主材とし、ハードコート層で両表面を覆われ、車両の室外に一方側の表面を露出した窓ガラスを加熱する窓ガラスのシステムにおいて、
前記樹脂シートの少なくとも一方側の表面と当該表面を覆う前記ハードコート層との間に敷設され、電気的に閉ループをなしており、前記車両に対して電気的に浮いている受電コイルと、
前記車両の室内側に向いた前記窓ガラスの表面に対向して配置された送電コイルと、
前記送電コイルに接続され、高周波で発振する共振型のインバーターとを有し、前記送電コイルから受電コイルに対して電力をワイヤレスで供給することを特徴とする。
本発明の車両窓ガラスの加熱システムによれば、車両外部側の樹脂ガラス表面に電熱線を配置し、電力供給をワイヤレスにて受けることにより、バスバーを用いなくとも発熱に用いる電力を供給でき、樹脂シートを用いた窓において有効である。また、窓外側の表面側に形成した発熱線にも電力をワイヤレスで効率的に供給することができ、融雪や解氷にも有効である。また、窓内側の表面側にも受電コイルをさらに設ければ、曇り除去も同時に可能になる。
実施例による車両窓ガラスの加熱システムを装着した車両を示し、図1Aは斜視図、図1Bは一部断面図である。 樹脂ガラスの製造工程を示す図である。 受電コイルと送電コイルのパターンを示す図である。 他の例による受電コイルと送電コイルのパターンを示す図である。 前照灯の窓ガラスに適用した例を示す図である。
以下、本発明の実施例による車両窓ガラスの加熱システムを説明する。加熱システムは、樹脂ガラス1、車両2、送電コイル4、インバーター6を具備している。図1Aにおいて、フロントガラスとして樹脂ガラス1はゴム製のパッキン7を介して車両2に嵌め込まれており、その外表面は車両2の室外に向いて露出している。樹脂ガラス1には、破線で示す受電コイル3が敷設されている。受電コイル3は、室外に設置され、後述する様に所定のパターンを有している。受電コイル3としては、リッツ線を用いるが、発熱性を考慮して素材を選定するのが良い。また、車両2の室内には、送電コイル4が設置されている。送電コイル4は、運転席の室内天井に設置されたサンバイザー5に内蔵されている。送電コイル4は、低抵抗で高周波における損失を少なくするために、リッツ銅線を選択するのが良い。
図1Bにおいて、送電コイル4は、高周波(例えば、100kHz)で発振する共振型のインバーター6に接続され、高周波電力を受ける。送電コイル4は、常時車両室内の天井8側に対向して配置されている。送電コイル4は、回動可能で有り、樹脂ガラス1の室内側の表面に対向して配置されることにより、近接して磁気的に結合できるようになっている。樹脂ガラス1は、樹脂シート9を主材として、その両面にプライマー層13とハードコート層14を有している。そして、車両2の外側の樹脂シート9の表面と、プライマー層13との間に、受電コイル3が敷設されているのである。受電コイル3は、電気的に閉ループをなしており、車両2に対して電気的に浮いている(アース等の電位的な接続が無い)。
図2は、樹脂ガラス1を製造する工程を示している。
まず、剥離フィルム10の上で、受電コイル3を所定の配線パターンに形成し、樹脂シート9上に受電コイル3を配置する(図2A)。受電コイル3は、電熱線としても利用されるものであって全体を均一なリッツ線により構成されており、1つのループの中で単位長さ当たりの発熱量は均一である。受電コイル3が配置される樹脂シート9の表面は、最終的に樹脂ガラス1として製品になった場合に、車両2の外側に露出する側の表面である。
次に、上側(受電コイル3の側)から第1押圧板11、下から送電コイルを内蔵した第2押圧板12とにより樹脂シート9を挟み込む。第2押圧板12の送電コイルと受電コイル3とが磁気的に結合される。少なくとも第1押圧板11若しくは第2押圧板12の一方には送電コイルが設けられており、これに高周波電流を流すことにより、受電コイル3が電力を受ける。受電コイル3は閉ループになっており、受電コイル3の表面温度が樹脂シート9の融点よりも高い温度(例えば、約200℃程度)になるように、送電コイルの電力を調整する(図2B)。
樹脂シート9としては、ポリカーボネート系、アクリル系樹脂、COP(シクロオレフィンポリマー)、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の透明樹脂シートを使用できる。特に、ポリカーボネート樹脂シートが望ましい。また、厚さは5mm程度であるが、重機車両においては更に厚いものも利用される。
この状態の下で、第1押圧板11、第2押圧板12をプレス機に装着して押圧する。受電コイル3は、自らの発熱により、樹脂シート9を溶融して埋め込まれてゆく。受電コイル3が樹脂シート9の表面に至るまで埋め込まれた時点で、樹脂シート9の表面に第1押圧板11が当たり、受電コイル3をさらに埋め込ませることができなくなる。この状態が、受電コイル3を連続状に且つ断面の一部が連続して外方へ露出するように、且つ樹脂シート9の表面から殆ど突出させない状態に埋め込まれた状態である。プレス機によるプレス終了後、剥離フィルム10を剥がす(図2C)。
次に、透明なメタクリル酸メチル樹脂(通称、アクリル樹脂)系塗料をディップ方式により塗布する。この塗料には、紫外線に対する耐候性を確保するため、UV吸収剤を添加したり、赤外線に対する遮蔽効果を付与するためセラミクス粒子を分散させておいてもよい。ディップ方式の塗膜形成作用により、樹脂シート9の上下の表面にプライマー層13が形成される。その後130℃の雰囲気下での60分程度の加熱/乾燥する。プライマー層13の膜厚は、1〜4μmである。尚、プライマー層13は、次に塗布するハードコート層14が樹脂シート9に対して高い接着性を有するのならば、省略しても良い。
さらに、同様にディップ方式によりシロキサン系塗料が塗布される。ディップ方式の塗膜形成作用により、樹脂シート9の上下の表面にハードコート層14が形成される。次いで120℃程度の加熱/乾燥により縮合化反応が進行される(図2D)。ハードコート層14の膜厚は、4〜8μmである。
その後、ハードコート層14の図面上側(受電コイル3側)に対してさらに強度を持たせるため、シロキサンのシリコーンポリマーに含まれるSi−O−Si結合を、波長が200nm以下の真空紫外光(Xeランプ等)を照射することによって二酸化ケイ素に改質した改質膜を形成してもよい。なお、二酸化ケイ素膜の光吸収係数が波長172nmにおいて1×10cm−1程度であるため、この改質膜の厚さは厚くても1.3μm程度である。
図3には、送電コイル4のパターン(図3A、図3B)、受電コイル3のパターン(図3C、図3D)を示している。送電コイル4は、平面的なサンバイザー5に内蔵するために、2次元平面的なループを描くものを示した。図3Aは一筆書き螺旋(渦巻き状)を均一的に配置した送電コイル4のパターンであり、図3Bは複数のコイルを外側に偏在させた送電コイル4のパターンである。
図3Cは均一的な螺旋(渦巻き状)を描く受電コイル3のパターンであり、図3Dは同心円の偏在した受電コイル3のパターンである。図3Cは均一的な一筆書き螺旋(複数nターン巻き)を均一的に配置した受電コイル3のパターンであり、図3Dは複数のサブコイル3a−3h(1回巻き)を均一的にn個同心円状に配置した受電コイル3のパターンである。受電コイル3としては、銅製のリッツ線を用いた。リッツ線の線径を0.06mm以下とすることで金属線自体の抵抗値による発熱を得た。
送電コイル4のパターンについては、図3Aのものは受電側の均一性が向上するが、図3Bのものは受電側で均一化を行う必要が生じる。受電コイル3については、図3Cのパターンは受電コイル3の一筆書き螺旋の中に交差する配線箇所CRSSがあるため、図2に示した製法に従って製造する場合、図3Dのパターンに比較して配線箇所CRSSの埋め込みが難しい。よって、製造する上では、図3Aの送電コイル4のパターンと図3Dの受電コイル3のパターンが望ましい。
上記実施例において、送電コイル4の大きさは受電コイル3と同等以下とすることで、送電コイル4で発生した磁束をより多くとらえることができる。図3Cに示した受電コイル3はn回巻コイルであり発熱領域の均一性を高めることができるが、図3Dに示した受電コイル3は中心付近の面積の小さなコイルの発熱が小さくなる。図3Eは図3Cに示した受電コイル3の発熱分布であり、図3Fは図3Dに示した受電コイル3の発熱分布である。図3Fの発熱分布は図3Eの発熱分布に比べてムラがあるので、別途対応が必要である。
本実施例によれば、ワイヤレスで電力を受ける受電コイル3が、これを構成する金属線自体の抵抗値により発熱を起こす電熱線となっている。さらに、受電コイル3から樹脂ガラス1の外側表面までの間には、ディップコーティング法により成膜された薄いプライマー層13とハードコート層14又は一部が改質膜に改質されているハードコート層14が存在しているだけなので、樹脂ガラス1の外側表面に付着した雪や氷に対して直接的に熱を伝えることができる。
なお、プライマー層13をなすアクリル樹脂の熱伝導率は、ポリカーボネート樹脂と略同じであるが、シリコン系のハードコート層14はガラスと同等の熱伝導性を持たせることができるため、熱の伝導に関していえば、プライマー層13の介在自体も大きな支障にはならない。
上記実施例は、受電コイル3は、全体を均一なリッツ線により構成したものであるが、受電コイル3に電気部品を挿入してもよい。図3Dに示した受電コイル3の発熱分布にはムラがあることを上記したが、この問題に対応するため、通過する磁束の少ないサブコイルに対して共振用のチップコンデンサ15を直列に挿入する。図4Aに示す例では、中心に近い、いくつかのサブコイルに対してチップコンデンサ15が挿入されている。チップコンデンサ15が挿入されたサブコイルは共振型のサブコイルであり、チップコンデンサ15が挿入されていないサブコイルは非共振型のサブコイルである。チップコンデンサ15により、積極的に共振させることにより発熱のばらつきを緩和することができる。尚、チップコンデンサ15は、視界を遮らない位置に挿入するのが望ましい。
受電コイル3を構成する部材として、リッツ線の代わりに他の部材を用いても良い。図4Bは、受電コイル3を金属メッシュ体とした場合の例である。メッシュの格子に渦電流が流れ電流のばらつきが緩和され均一な発熱分布が得られる。この場合、送電コイル4の占める平面的な形と大きさは受電コイル3の金属メッシュ体と同等にする。
さらに、受電コイル3のもつ機能のうち発熱線の機能を分離して、受電部16と発熱線17とにより構成しても良い。図4Cは、そのような他の実施例である。受電部16はコイルのQ値を高めるため、できるだけ低抵抗の材質の配線材を用い、発熱線17は発熱量が最大になるよう、配線材の材質や線径を選択する。送電コイル4の占める平面的な形と大きさは、受電部16の平面的な形と大きさとほぼ同じとする。送電コイル4の平面的な形と大きさに対して発熱線17の平面的な形と大きさは自由に設定できる。図2に示したような製造方法で受電部16、発熱線17を樹脂シート9に固定使用とすると、ワイヤレス給電を受けたときに受電部16、発熱線17の発熱量が均一ではない。よって、発熱線17のみ樹脂シート9へ埋め込みを行い、受電部は別の方法で樹脂シート9に固定する必要がある。
上記各実施例においては、樹脂ガラス1は、フロントガラスに適用を想定したが、車両2の前部、左右両側部、ルーフ部に設けられた窓ガラスに装着することができ、装着場所に応じて樹脂ガラス1の形状を任意に変更することも可能である。
図5において車両の窓ガラスとして、樹脂ガラス1を前照灯の窓ガラスに適用した例を示す。前照灯の窓ガラスでは、厚さ20mm以上の樹脂シート9を利用する。樹脂シート9の外側表面に円形コイルによる受電コイル3を、内側表面に他の受電コイル19を設け、プライマー層13,ハードコート層14を設ける。受電コイル19は、電気的に閉ループをなしており、車両2に対して電気的に浮いている(アース等の電位的な接続が無い)。図2における製造工程を、樹脂シート9の両面に適用するだけで、製造出来る。
前照灯の室内には、発光体18と送電コイル4が設けられる。樹脂ガラス1から離して発光体18の周囲に送電コイル4を設置し、夫々の受電コイル3、19に電力を供給する。内側の受電コイル19は曇り除去に利用し、外側の受電コイル3は融雪や解氷に利用することにより、同時に使うことができる。受電コイル19への送電は、受電コイル3へ電力をワイヤレスで供給する送電コイル4とインバーター6と共通に使用可能である。
上記実施例においては、樹脂シート9の両側の表面に受電コイル3、19を敷設したが、少なくとも樹脂シート9の一方の表面に、受電コイル3若しくは受電コイル19の一方を敷設しても良い。受電コイル19のみを敷設した場合、曇り除去の機能が発揮されることになる。
上記各実施例によれば、受電コイル3は電力供給をワイヤレスにて受けることにより、バスバーを用いなくとも発熱に用いる電力を供給できるため、特に厚いポリカーボネート樹脂を用いた窓において特に有効である。また、窓外側の表面側に形成した発熱線にも電力をワイヤレスで効率的に供給することは、融雪や解氷に有効である。また、窓内側の表面側にも受電コイルをさらに設けることにより、曇り除去も同時に可能になる。
1 樹脂ガラス
2 車両
3 受電コイル
3、19 受電コイル
3a−3h サブコイル
4 送電コイル
5 サンバイザー
6 インバーター
7 パッキン
8 天井
9 樹脂シート
10 剥離フィルム
11 第1押圧板
12 第2押圧板
13 プライマー層
14 ハードコート層
15 チップコンデンサ
16 受電部
17 発熱線
18 発光体

Claims (6)

  1. 樹脂シートを主材とし、ハードコート層で両表面を覆われ、車両の室外に一方側の表面を露出した窓ガラスを加熱する窓ガラスのシステムにおいて、
    前記樹脂シートの少なくとも一方側の表面と当該表面を覆う前記ハードコート層との間に敷設され、電気的に閉ループをなしており、前記車両に対して電気的に浮いている受電コイルと、
    前記車両の室内側に向いた前記窓ガラスの表面に対向して配置された送電コイルと、
    前記送電コイルに接続され、高周波で発振する共振型のインバーターとを有し、前記送電コイルから受電コイルに対して電力をワイヤレスで供給することを特徴とする車両窓ガラスの加熱システム。
  2. 請求項1の車両窓ガラスのシステムにおいて、前記受電コイルが敷設される前記樹脂シートの少なくとも一方側の表面は、前記車両の室外に向いた表面であることを特徴とする車両窓ガラスの加熱システム。
  3. 請求項1の車両窓ガラスのシステムにおいて、前記受電コイルは、均一なリッツ線で全体を閉ループに構成したものであることを特徴とする車両窓ガラスの加熱システム。
  4. 請求項1の車両窓ガラスのシステムにおいて、前記受電コイルは同心円状に、電気的に閉ループとなる複数個からのサブコイルからなり、中心に近い、サブコイルに対してチップコンデンサが挿入されていることを特徴とする車両窓ガラスの加熱システム。
  5. 請求項2の車両窓ガラスのシステムにおいて、前記送電コイルは車両の室内のサンバイザー内に設置されることを特徴とする車両窓ガラスの加熱システム。
  6. 前記樹脂シートの少なくとも一方側の表面に電気的に閉ループをなし閉ループ全体を均一なリッツ線からなる受電コイルを配置して第1、第2押圧板の間に挟み、
    少なくとも一方の押圧板に設けられた送電コイルから電力を前記受電コイルに供給して前記受電コイルを発熱させ、
    前記受電コイルの発熱により発生した熱で、前記樹脂シートが溶融されて、第1、第2押圧板をプレスすることにより、前記受電コイルを前記樹脂シートに埋め込むことを特徴とする窓ガラスの製造方法。
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