JP2021171564A - 視野検査システム、視野検査装置、および視野検査プログラム - Google Patents

視野検査システム、視野検査装置、および視野検査プログラム Download PDF

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Sohei Miyazaki
壮祐 藤本
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Abstract

【課題】 シミュレーションを行いながら視野検査を行える視野検査システム、視野検査装置、および視野検査プログラムを提供することを技術課題とする。【解決手段】 被検眼の視野を検査する視野検査システムであって、被検者の日常的な移動をシミュレートするための模擬画像を表示させる表示手段と、前記表示手段によって表示された、前記シミュレート中の前記被検者の行動に影響を及ぼすシーン画像に対する前記被検者の反応を検出する検出手段と、前記反応に基づいて前記被検眼の視野を評価する評価手段と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本開示は、被検眼の視野を検査する視野検査システム、視野検査装置、および視野検査プログラムに関する。
従来において、実際の道路環境を模擬した動画を表示させて、運転者に模擬運転させる運転シミュレータが知られている(特許文献1参照)また、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を用いて、被検者の視野を検査する視野計が開示されている(特許文献2参照)
特開2020−024329号公報 特許6606264号公報
しかしながら、例えば、特許文献1の装置では、視野検査を行ってからでないとシミュレーションを行うことができず、特許文献2の装置では、患者が単純な刺激に長時間耐えなければならなかった。
本開示は、上記従来技術の問題点に鑑み、シミュレーションを行いながら視野検査を行える視野検査システム、視野検査装置、および視野検査プログラムを提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本開示は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 被検眼の視野を検査する視野検査システムであって、
被検者の日常的な移動をシミュレートするための模擬画像を表示させる表示手段と、
前記表示手段によって表示された、前記シミュレート中の前記被検者の行動に影響を及ぼすシーン画像に対する前記被検者の反応を検出する検出手段と、
前記反応に基づいて前記被検眼の視野を評価する評価手段と、
を備えることを特徴とする。
(2) 被検眼の視野を検査する視野検査装置であって、被検者の日常的な移動をシミュレートするための模擬画像を表示させる表示手段と、前表示手段によって表示された、前記シミュレート中の被検者の行動に影響を及ぼすシーン画像に対する前記被検者の反応を検出する検出手段と、前記反応に基づいて前記被検眼の視野を評価する評価手段と、
を備えることを特徴とする。
(3) 被検眼の視野を検査する視野検査装置において実行される視野検査プログラムであって、前記視野検査装置のコントローラによって実行されることで、被検者の日常的な移動をシミュレートするための模擬画像を表示させる表示ステップと、前表示ステップにおいて表示された、前記シミュレート中の被検者の行動に影響を及ぼすシーン画像に対する前記被検者の反応を検出する検出ステップと、前記検出ステップにおいて検出された前記反応に基づいて前記被検眼の視野を評価する評価ステップと、を前記視野検査装置に実行させることを特徴とする。
本開示によれば、シミュレーションを行いながら視野検査を行える。
本実施例の視野検査システムの概略構成図である。 本実施例の制御系を示すブロック図である。 本実施例の制御動作を示すフローチャートである。 シミュレート中に表示部に表示される画像の一例を示す図である。 視野の評価結果の一例を示す図である。
<実施形態>
以下、本開示に係る実施形態について説明する。本実施形態の視野検査システム(例えば、視野検査システム1)は、被検眼の視野を検査するためのものである。
視野検査システムは、例えば、表示部(例えば、表示部12)、検出部(例えば、制御部30または検出部31)、および評価部(例えば、制御部30または評価部32)を備える。つまり、視野検査システムは、表示部、検出部、および評価部を、視野検査システムを構成するデバイスの少なくともいずれかに含んでいる。
表示部は、例えば、被検者の日常的な移動をシミュレートするための模擬画像を表示させる。また、表示部は、シミュレート中の被検者の行動に影響を及ぼす場面の画像(シーン画像)を表示させる。例えば、表示部は、被検者が認識した場合に反射的に反応を起こしてしまうシーン画像を表示させる。シーン画像は、例えば、被検者が反射的に反応を起こすか否かを確認するための画像であるともいえる。
なお、模擬画像は、被検者の移動中における視覚を模擬した画像であってもよい。例えば、表示部は、模擬画像として、被検者の歩行中、電車もしくは自動車の乗車中、または自動車の運転中における視覚を模擬した画像を表示させてもよい。例えば、模擬画像は、画像全体または背景が所定方向に流れる動画像であってもよい。これによって、被検者は、自身が移動しているように見える。
表示部は、例えば、VRゴーグル、AR/MRグラスなどの被検者の頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイ(HMD)であってもよいし、据え置き型のディスプレイであってもよい。また、表示部は、スクリーンに画像を投影するプロジェクタなどであってもよい。
検出部は、シーン画像に対する被検者の反応を検出する。検出部は、例えば、被検者の視線、瞳孔反応、顔の向き、操作部(例えば、操作部21)への操作、筋電位などの人体の発生する電気信号などを検出することによって、被検者の反応を検出してもよい。より具体的には、検出部は、被検者が操作する操作部からの操作信号に基づいて、被検者の反応を検出してもよい。例えば、操作部は、運転シミュレータ装置のハンドル、アクセル、ブレーキなどであってもよい。また、操作部は、ボタン、スティック、タッチパネルなどであってもよい。また、操作部は、ジェスチャー入力装置であってもよい。
また、例えば、検出部は、瞳孔等の眼の動きを中心として、視認者の反応を検出してもよい。例えば、HMDに被検眼を撮影する眼撮影部(例えば、眼撮影部13)を設け、眼撮影部によって撮影された被検眼の前眼部画像に基づいて、被検眼の動きを検出してもよい。例えば、前眼部画像から被検眼の瞳孔を検出し、瞳孔の位置に基づいて被検眼の視線の動きを検出してもよい。
評価部は、検出部によって検出された被検者の反応に基づいて被検者の視野を評価する。例えば、評価部は、視野欠損部位を推定してもよいし、視野の評価値(視野値)などを算出してもよい。
本実施例の視野検査システムは、上記の構成を備えることによって、車や歩行などによる日常的な移動のシミュレーションを行うだけで、視野を検査することができる。これによって、視野検査のための特別な操作などが不要となり、検者または被検者の負担が少ない。また、日常生活での移動中に近い状態の視野(例えば、動体視野)を評価できる。動体視野は、例えば、止まっていて動いているものを見る、または動きながらものを見るときの視野である。一般に動体視野は静体視野よりも狭くなり、動く速度が大きいほど視野は狭くなる。
なお、表示部は、立体視可能な画像を表示できてもよい。例えば、表示部は、被検眼の両眼に対して互いに視差のある画像を表示してもよい。これによって、被検者は、画像を立体的に視認することができ、より現実に近い状態で視野を検査することができる。
なお、視野検査システムは、表示制御部(例えば、制御部30)を備えてもよい。表示制御部は、表示部の表示を制御する。例えば、検出部によって被検者の視線を検出する場合、表示制御部は、視線の検出結果に基づいて、表示部の画面上におけるシーン画像の表示位置(座標)を制御してもよい。これによって、例えば、まだ検査できていない一部の視野領域などを検査する場合であっても効率的に視野を評価することができる。
なお、表示部がヘッドマウントディスプレイであった場合、検出部はヘッドマウントディスプレイに設けられた加速度センサまたは角速度センサ(ジャイロセンサ)の検出結果に基づいて被検者の反応を検出してもよい。この場合、顔の向きまたは頭部の動きだけで反応を検出できるため、被検者の負担を減らすことができる。
なお、表示部は、模擬画像として模擬運転画像を表示させてもよい。この場合、検出部は、被検者によって操作されるハンドル、アクセルおよびブレーキの少なくともいずれかへの操作に基づいて被検者の反応を検出してもよい。これによって、運転シミュレーションを行うだけで、手軽に、普段の運転状態に近い状態の視野を検査できる。
<実施例>
以下、本開示に係る実施例を説明する。本実施例の視野検査システム1は、例えば、日常の移動に関するシミュレーションを行うことによって被検者の視野を検査する。一例として、自動車の運転シミュレーションを行うことによって被検者の視野を検査する。例えば、視野検査システム1は、医療機関または運転免許試験所等に設置され、患者や来所者等の視野を評価する。
<視野検査システム>
図1に示すように、視野検査システム1は、例えば、VRゴーグル(表示デバイス)10と、運転シミュレータ20とを含む。VRゴーグル10は、立体視可能な表示デバイスであり、いわゆる仮想現実を体験できる。運転シミュレータ20は、例えば、自動車の運転をシミュレートできる。
(VRゴーグル)
VRゴーグル10は、レンズ11、表示部12、眼撮影部13、VRセンサ14を備える。VRゴーグル10は、無線または有線によって運転シミュレータ20と通信可能に接続されている。
レンズ11は、表示部12と被検眼との間にくるように設けられる。例えば、左右で視差が付けられている画像が表示部12に表示された場合、被検者はレンズ11を通して画像を見ることによって立体視することが可能となる。
表示部12は、被検者に対して模擬運転画像等を表示させる。なお、表示部12は、スマートフォンなどの携帯端末が利用されてもよい。
眼撮影部13は、例えば、被検者の眼(前眼部)を撮影する。眼撮影部13は、例えば、赤外線LEDと赤外線カメラによって被検眼を撮影する。
VRセンサ14は、例えば、VRゴーグル10を装着した被検者の動きを三次元的に計測する姿勢方位角センサである。例えば、VRセンサ14は、角速度センサ(ジャイロセンサ)と加速度計を各々複数個使用し、姿勢角(ロール角、ピッチ角)および方位角をデジタル出力する。
(運転シミュレータ)
運転シミュレータ20は、例えば、操作部21と、制御部30を備える。
操作部21は、例えば、ハンドル22、アクセルペダル23、ブレーキペダル24などである。例えば、ハンドル22には切れ角センサ25、アクセルペダル23にはアクセルペダル踏込センサ26、ブレーキペダル24にはブレーキペダル踏込センサ27が設けられる。切れ角センサ25は、ハンドル22の切れ角(回転角、回転量)を計測する。アクセルペダル踏込センサ26は、アクセルペダル23の踏み込み量を計測する。ブレーキペダル踏込センサ27は、ブレーキペダル24の踏み込み量を計測する。被検者によって操作部21が操作されると、各センサから検出信号が出力される。
制御部30は、視野検査システム1の制御を司る。制御部30は、M例えば、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、CPU(中央演算処理装置)などによって構成される。ROMは、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶される。RAMは、必要なデータを一時的に記憶する。CPUは、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行う。制御部30は、ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
図2は、制御部30の各機能をブロック図で示したものである。制御部30は、例えば、検出部31、評価部32として機能する。また、制御部30は、画像作成部33、画像記憶部34、画像出力部35として機能してもよい。
(検出部)
検出部31は、被検者の反応を検出する。検出部31は、眼撮影部13、VRセンサ14、操作部21からの信号に基づいて被検者の反応を検出する。
例えば、検出部31は、眼撮影部13によって撮像された被検眼の画像から、角膜反射及び瞳孔を検出することにより被検者の視線を検出する。例えば、検出部31は、表示部の画面上における視線位置を検出する。
また、検出部31は、VRセンサ14の検出結果に基づいてVRゴーグル10を装着した被検者の顔の向きを検出してもよい。
また、検出部31は、切れ角センサの検知結果に基づいて被検者のハンドル22の操作量を検出してもよいし、アクセルペダル踏込センサの検知結果に基づいて被検者のアクセルペダル23の操作量(踏み込み量)を検出してもよいし、ブレーキペダル踏込センサの検知結果に基づいて被検者のブレーキペダル24の操作量(踏み込み量)を検出してもよい。
(評価部)
評価部32は、検出部31によって検出された被検者の反応に基づいて被検眼の視野を評価する。視野評価については後述する。
(画像作成部)
画像作成部33は、被検者の視線位置と、顔の向きと、ハンドル22、アクセルペダル23、ブレーキペダル24の操作量に応じて、運転シミュレータ20の仮想空間上で走行しているように見える画像を作成、更新していく。
また、ハンドル22の操作量に応じて、運転シミュレータ20の画像が左右に向きが変動し、アクセルペダル23の操作量に応じて前進、加速し、ブレーキペダル24の操作量に応じて減速するように速度が計算され、運転シミュレータ20の画像が更新される。なお、ハンドル22やアクセル、ブレーキの操作に応じて画像を更新すること自体は、従来公知のドライブシミュレータと同様であるため、詳細な説明は省略する。
(画像記憶部)
画像記憶部34は、運転シミュレータ用の模擬運転画像を記憶する。模擬運転画像は、特開2009−174879公報等に記載されているように従来公知の種々のものを使用可能である。また、画像記憶部34は、模擬運転画像とは別に、シーン画像を記憶する。シーン画像は、例えば、シミュレート中の被検者の行動に影響を与える画像である。
(画像出力部)
画像出力部35は、画像作成部33で作成された模擬運転画像を、VRゴーグル10の表示部12に表示させる。画像出力部35は、例えば、VRゴーグル用の画像に変換する。例えば、左右眼で視差を付けた画像に変換し、被検者が立体的に視認できるようにする。また、画像出力部35は、模擬運転画像の他にシーン画像を表示部12に出力させる。なお、画像出力部35は、被検者の両眼に対して画像を表示させてもよいし、片眼のみに画像を表示させてもよい。これによって、制御部30は、被検者の片眼の視野を評価してもよい。例えば、画像出力部35は、模擬画像を被検者の両眼に対して表示させ、シーン画像を被検者の片眼のみに対して表示させてもよい。
<制御動作>
次に、本実施例の視野検査システム1の制御動作を図3に基づいて説明する。図3は、本実施例の視野検査システム1において、運転シミュレーションによって被検者の視野を評価するときのフローチャートである。図3のフローチャートの各ステップの処理は、制御部30に記憶されたプログラムに従って行われる。図3に示すフローチャートは運転シミュレータ20の起動(電源投入)により開始される。
(ステップS1:模擬画像表示)
運転シミュレーションが開始されると、制御部30は通常の運転シーンを模擬した模擬運転画像のデータを読み込み、VRゴーグル10の表示部12に出力する。例えば、図4に示すように、模擬運転画像P1は一人称視点の画像である。被検者が歩行または運転によって移動すると、それに追従して画像も移動する。つまり、画像全体または背景が所定方向に流れる。これによって、被検者は、自身が移動しているような感覚を得る。また、模擬運転画像P1は、被検者の顔の向きに合わせて表示内容が変更されるため、360°見回すことができる。
(ステップS2:シーン画像表示)
制御部30は、シーン画像を表示部12に表示させる。シーン画像は、例えば、歩行者、自転車、ボールなどの障害物が車道に飛び出してくる場面の画像、または標識、信号などの画像である。このように、制御部30は、日常シーンで障害物として現れる物体を中心に表示する。もちろん、日常シーンで現れない物体を表示することもできる。例えば、幾何学物体、架空の物体(空飛ぶ魚など)、危険物等を表示させてもよい。
なお、例えば、鳥が空を飛んでいる画像など運転に支障の無い画像であれば、被検者の視界に入ったとしても、被検者は何の反応も示さずに無視する可能性がある。この場合、被検者が物体を見ているかどうか分からず、視野を適切に評価することができないため、シミュレート中の被検者の行動に影響を及ぼすシーン画像を表示させるとよい。例えば、図4に示すように、歩行者が道路を横断するシーン画像P2を表示させる。
なお、表示部12に表示させるシーン画像は、検者などによって手動で選択されてもよいし、制御部30によって一定のアルゴリズムに沿って自動で選択されてもよい。シーン画像は、事前に用意されたものであってもよいし、特定のアルゴリズムで制御部30によって自動生成されたものでもよい。また、事前に用意したシーン画像が用いられる場合であっても、視認者の反応に応じて表示するシーン画像を制御部30によって自動で切り換えてもよい。シーン画像は静止画でもよし、動画像でもよい。
なお、制御部30は、シーン画像として表示させる物体の座標を制御してもよい。例えば、制御部30は、まだ評価できていない視野領域、または欠損が疑われる視野領域に含まれる座標において物体を表示させることで、視野の評価を効率的に行うことができる。
なお、シーン画像として表示させる物体の数に制限はない。例えば、制御部30は、視野の範囲を推定するために、複数の物体の角度(位置関係)を指定して、表示部12に同時に表示させてもよい。例えば、図4に示すように、信号機を黄色または赤色に点灯させて、被検者の注意を引き付けた状態で、歩行者を表示させるようにしてもよい。
被検者は、シーン画像P2の歩行者を視認した場合、アクセルを緩める、ブレーキを踏む、またはハンドル22を歩行者と反対方向に回すなどの反応を行う。
(ステップS3:反応検出)
制御部30は、眼撮影部13、VRセンサ14、操作部21からの信号に基づいて被検者の反応を検出する。
(ステップS4:視野評価)
制御部30は、ステップS3において検出された反応に基づいて、被検者の視野を評価する。例えば、制御部30は、シーン画像P2における歩行者の表示位置と、シーン画像P2を表示させたときの被検者の視線位置に基づいて、歩行者の表示位置に相当する被検者の視野領域を特定し、その領域における視野を評価する。
例えば、制御部30は、シーン画像P2に対して被検者が何らかの反応を示した場合に、特定された視野領域の評価値をプラス(加点)し、反応を示さなかった場合は評価値をマイナス(減点)する。もちろん、評価値の算出方法はこれに限定されない。例えば、被検者が何らかの反応を場合に評価値をマイナスし、反応を示さなかった場合に評価値をプラスしてもよい。
(ステップS5:視野評価完了判定)
制御部30は、被検者の所定範囲(または全域)の視野評価が完了したかどうかを判定する。評価が完了している場合はステップS6の処理に進み、まだ評価できていない領域がある場合または評価の信頼度が低い場合は、ステップS2〜S4を繰り返す。
(ステップS6:結果出力)
制御部30は、例えば、図5に示すような視野マップMを視野の評価結果として出力する。視野マップMは、例えば、被検者の視線を中心としていくつかの領域に分けられた各領域における視野の評価値(見え具合)を色分け表示したものである。例えば、図5の領域M1は評価値が良い部分(はっきりと見える部分)、斜線の領域M2は評価値が中間的な部分(少し見える)、黒く塗り潰された領域M3は評価値が悪い部分(ほとんど見えない)を示している。なお、評価値の段階(評価値の分類)または評価値分布の細かさ(領域の大きさ)は、視野の評価方法によって任意に変更可能である。
以上のように、本実施例の視野検査システム1は、検者または被検者の負担を軽減することで、医療機関での使用のみでなく、健診施設や運輸会社等での視野のスクリーニングを行うことができる。これによって、視野の異常を早期に発見することができる。また、長時間、閉塞された特殊な環境で検査を行う場合に比べ、リアルな運転画像を体験するだけでよいため、患者の負担を軽減させることができる。また、視野を意識せずに普段の移動中に近い状態の視野を評価できる。
<変容例>
なお、制御部30は、1回のシミュレーションで視野評価を行ってもよいし、複数回に分けて行ってもよい。例えば、シミュレーションを複数回に分けることによって、VR酔いを防ぐことができる。例えば、制御部30は、複数回のシミュレーション結果を統計処理することによって視野評価を行ってもよい。この場合、例えば、制御部30は、全ての回で失敗した視野、1回でも失敗した視野、過半数失敗した視野、失敗のばらつきが低い視野等を統計処理によって求め、視野欠損部位を推定してもよい。
なお、制御部30は、検出された被検者の反応が、表示部12に表示したシーン画像に応じた反応であるか否かを判定してもよい。例えば、障害物を表示させたとき、障害物に視線を移す、アクセルを緩める、ブレーキを踏む、またはハンドル22を障害物とは反対方向に回した場合、視野は良好であると判定する。一方、制御部30は、障害物を表示させたとき、障害物から視線を外す、アクセルを踏む、ブレーキを離す、ハンドル22を障害物の方向に回すなどのシーン画像に適していない反応であった場合、視野は不良であると判定する。このように、シーン画像に適した反応であるかを判定することによって、より適切に視野を評価することができる。
なお、制御部30は、評価値として視野の感度を算出してもよい。例えば、シーン画像の明るさまたはコントラストなどを制御し、シーン画像の明るさまたはコントラストなどに基づいて、被検眼の視野の感度を算出してもよい。また、制御部30は、被検者の反応の有無についての複数回の検査結果に基づいて視野の感度を算出してもよい。
なお、制御部30は、被検者の反応が検出されなかったシーン画像を視野の評価結果として表示部などに出力してもよい。これによって、被検者は自身の見えなかった画像について自覚することができる。また、被検者の反応が検出されなかったシーン画像と、視野マップとを表示部に同時に(例えば、重畳させて)表示させてもよい。
なお、以上の実施例において、自動車のドライブシミュレータに適用する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、飛行機の運転を体験するフライトシミュレータや、二輪車の運転を体験するドライブシミュレータ、鉄道車両の運転を体験するシミュレータ、歩行者の歩行を体験するシミュレータ等にも適用可能である。
なお、以上の実施例において、表示デバイスとしてヘッドマウントディスプレイを使用する構成を例示したが、テレビやモニタ等の据え置き型の表示デバイスを用いる構成であってもよいし、プロジェクタ等のスクリーンに投影するタイプの表示デバイスを用いる構成であってもよい。
なお、以上の実施例において、眼撮影部13は、ヘッドマウントディスプレイに内蔵するものとしたが、ヘッドマウントディスプレイを用いない場合は、運転シミュレータ側に設けるようにしてもよい。また、眼撮影部13を眼鏡型の構成としてもよい。
なお、以上の実施例において、運転シミュレータ20の操作部の一例として、ハンドル22、アクセルペダル23、ブレーキペダル24を使用する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、運転シミュレータ20の操作部は、クラッチペダル、サイドブレーキ、またはウインカー等を備えてもよい。
なお、以上の実施例において、運転シミュレータ20に設けられた操作部21によって被検者に模擬運転を行わせたが、これに限らない。例えば、VRゴーグル10の表示部12に仮想的に表示されたハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダルを操作するものであってもよい。つまり、操作部21は必ずしも必要ではない。この場合、例えば、VRゴーグル10に付属のハンディコントローラなどを操作することによって、仮想空間におけるハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダルを操作するようにしてもよい。また、例えば、VRゴーグル10の外側または運転シミュレータ20などに設けられたカメラで被検者の腕または足を撮影し、撮影された画像から検出した被検者の腕または足の位置をVRゴーグル10の表示部12に仮想的に表示させ、仮想空間における腕または足によってハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダルなどを操作するようにしてもよい。
なお、以上の実施例において、表示デバイス(VRゴーグル)10および運転シミュレータ20から構成される視野検査システム1について説明したが、これらを一体的に構成させた視野検査装置の場合も同様の効果を奏する。
1 視野検査システム
10 VRゴーグル
20 運転シミュレータ
30 制御部

Claims (7)

  1. 被検眼の視野を検査する視野検査システムであって、
    被検者の日常的な移動をシミュレートするための模擬画像を表示させる表示手段と、
    前記表示手段によって表示された、前記シミュレート中の前記被検者の行動に影響を及ぼすシーン画像に対する前記被検者の反応を検出する検出手段と、
    前記反応に基づいて前記被検眼の視野を評価する評価手段と、
    を備えることを特徴とする視野検査システム。
  2. 前記表示手段は、前記被検眼の両眼に対して互いに視差のある画像を表示することによって、前記被検者に立体視させることを特徴とする請求項1の視野検査システム。
  3. 前記検出手段は、前記被検者の視線を検出し、
    前記表示手段を制御する表示制御手段は、前記視線の検出結果に基づいて、前記シーン画像の表示位置を制御することを特徴とする請求項1または2の視野検査システム。
  4. 前記表示手段は、前記被検者の頭部に装着されるヘッドマウントディスプレイであって、
    前記検出手段は、前記ヘッドマウントディスプレイに設けられた加速度センサまたは角速度センサの検出結果に基づいて前記反応を検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの視野検査システム。
  5. 前記表示手段は、前記模擬画像として模擬運転画像を表示させ、
    前記検出手段は、前記被検者によって操作される、ハンドル、アクセルおよびブレーキの少なくともいずれかへの操作に基づいて前記反応を検出することを特徴とする請求項1〜4のいずれかの視野検査システム。
  6. 被検眼の視野を検査する視野検査装置であって、
    被検者の日常的な移動をシミュレートするための模擬画像を表示させる表示手段と、
    前表示手段によって表示された、前記シミュレート中の被検者の行動に影響を及ぼすシーン画像に対する前記被検者の反応を検出する検出手段と、
    前記反応に基づいて前記被検眼の視野を評価する評価手段と、
    を備えることを特徴とする視野検査装置。
  7. 被検眼の視野を検査する視野検査装置において実行される視野検査プログラムであって、前記視野検査装置のコントローラによって実行されることで、
    被検者の日常的な移動をシミュレートするための模擬画像を表示させる表示ステップと、
    前表示ステップにおいて表示された、前記シミュレート中の被検者の行動に影響を及ぼすシーン画像に対する前記被検者の反応を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにおいて検出された前記反応に基づいて前記被検眼の視野を評価する評価ステップと、
    を前記視野検査装置に実行させることを特徴とする視野検査プログラム。
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