JP2021171206A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に保持される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
本パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57、精算ボタン58、精算表示装置59が設けられている。
また、図2に示すように、遊技盤1には、外レール2aと内レール2bとによって囲まれた略円形の遊技領域3が形成されている。遊技領域3には、その中央部にセンターケース5が装着され、センターケース5に向かって右横には、普図ゲート22が設置されている。普図ゲート22を遊技球が通過すると、普通図柄(以後、普図とも記載)の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、保留記憶として記憶されると共に、抽出された乱数に基づく当否判定(普図抽選)が行われる。普図抽選の結果は、普図の変動表示により報知される。
このため、左打ちを行うことで第1始動口11を狙い打つことができると共に、右打ちを行うことで第2始動口12を狙い打つことができる。
第1始動口11は、常時遊技球が入球可能に構成されているが、第2始動口12は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物(以後、普電とも記載)として構成されており、開放時のみ入球可能となっている。なお、閉鎖時であっても、稀に入球可能な構成としても良い。
普電として構成された第2始動口12は、普図抽選での当選時に行われる普図遊技により、所定時間にわたり開放される。
また、センターケース5には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージ等が設けられている。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
また、図3に示すように、パチンコ機50の裏側は、遊技盤1を脱着可能に取付ける内枠70が外枠51に収納された構成となっている。内枠70は、前枠52と同様、一方の側縁(図3に向かって右側)の上下位置が外枠51に設けられたヒンジ53に結合され、開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71,タンクレール72,払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤1の入賞口に遊技球が入賞すると、球タンク71に貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また、本実施形態では、払出装置は、球貸ボタン57の操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
(2)電気的構成について
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83のいずれもCPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84,電源基板にはCPU,ROM,RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU,ROM,RAM等を設けてもよい。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特図表示装置9,第2特図表示装置10,第1特図保留数表示装置23,第2特図保留数表示装置24,普通図柄表示装置7,普図保留数表示装置8の表示を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されるほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ30を稼働させて賞球を払い出させる。本実施形態においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW31の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出SW31の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
なお、本実施形態のパチンコ機50は遊技球を払出す構成であるが、入賞等に応じて発生した賞球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチSW38からのタッチ信号、発射停止SW39から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW39を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
また、サブ統合制御装置83には、遊技ボタン67が接続されており、遊技者が遊技ボタン67を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄の変動表示(図柄演出)等の演出画面を表示させる。
(1)概要について
次に、本実施形態におけるパチンコ機50の動作について説明する。パチンコ機50には、時短機能が設けられており、時短機能の作動中には、普図の変動表示の時間(以後、変動時間)が短縮される。具体的には、時短機能の非作動時は、普図の変動時間は一例として60秒であり、時短機能の作動時は、普図の変動時間は一例として1秒となっている。以後、時短機能の非作動時における普図の変動表示を、長時間変動と記載し、時短機能の作動時における普図の変動表示を、短時間変動と記載する。
また、パチンコ機50は、主制御装置80にてRAMクリアが行われた後、又は、大当り遊技が終了した後、大当り抽選にて予め定められた連続ハズレ回数にわたって連続的に通常ハズレが発生した場合に、時短機能を作動させる連続ハズレ機能が搭載されている。なお、RAMクリアとは、パチンコ機50の電源投入時に主制御装置80のRAMを初期化する処理である。また、連続ハズレ回数は、一例として、750〜900回程度であっても良いし、800回程度であっても良い。
上述したように、時短状態中には、右打ちを行うことで第2始動口12への入球頻度が増加し、これにより、遊技者に特典が与えられる。しかし、時短機能の非作動時には、一例として60秒間にわたって普図の長時間変動が行われる。このため、普図の長時間変動中に作動条件A〜Cが充足され、時短機能の作動が開始される可能性がある。これに対し、普図の変動時間は、普図抽選が行われた際に時短機能が作動しているか否かに応じて決定される。
具体的には、時短機能の非作動時において、特典大当りに基づく大当り遊技中に遊技球が普図ゲート22を通過し、普図の長時間変動が開始されたとする。そして、該長時間変動中に該大当り遊技が終了し、時短機能の作動が開始されたとする。この時、図5に示すように、時短機能の作動開始時に特定演出を開始しても良い。また、時短機能の非作動時において、普図の長時間変動中に大当り抽選の回数が連続ハズレ回数に到達し、連続ハズレ機能により時短機能の作動が開始されたとする。この時、図6に示すように、時短機能の作動開始時に特定演出を開始しても良い。また、時短機能の非作動時において、特定ハズレが発生し、特定ハズレの発生を報知する特図の変動表示が終了して時短機能の作動が開始されたとする。この時、図7に示すように、時短機能の作動開始時に特定演出を開始しても良い。
以下では、本実施形態のパチンコ機50における主制御装置80の処理について、詳しく説明する。
まず、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図8に記載のフローチャートを用いて説明する。パチンコ機50では、図示しないRAMクリアスイッチが操作された状態で電源が投入されると、主制御装置80は、当該主制御装置80に設けられたRAMを初期化するRAMクリアを行う。そして、RAMクリアが行われた後に、メインルーチンが開始される。一方、RAMクリアスイッチが操作されること無く電源が投入されると、主制御装置80は、RAMクリアを行うことなくメインルーチンを開始する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
S15では、主制御装置80は、CPUやI/O等の初期設定を行い、S70に処理を移行する。
また、S70では、主制御装置80は、次のタイマ割込みが発生してメインルーチンが起動されるまで、初期値乱数の更新を繰り返し行う。
(4)始動口入賞確認処理について
次に、第1,第2始動口11,12への入賞を検出し、該入賞に応じて特図の保留記憶等を行う始動口入賞確認処理について、図9に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理からコールされるサブルーチンとして構成されている。
S105では、主制御装置80は、第1始動口11に対応する特図についての保留記憶(第1保留記憶)の数が、最大値(一例として4)に達しているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合は(S105:Yes)、S115に処理を移行し、否定判定の場合は(S105:No)、S110に処理を移行する。
S120では、主制御装置80は、第2始動口12に対応する特図についての保留記憶(第2保留記憶)の数が、最大値(一例として4)に達しているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合は(S120:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合は(S120:No)、S125に処理を移行する。
なお、主制御装置80は、第2保留記憶に係る大当り決定用乱数等に対し上述した先読みを行い、先読みコマンドをサブ統合制御装置83に送信する。
次に、普図ゲート22への遊技球の進入を検出し、該進入に応じて普図の保留記憶等を行う普図ゲート確認処理について、図10に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理からコールされるサブルーチンとして構成されている。
S155では、主制御装置80は、普図についての保留記憶の数(普図保留記憶)が、最大値(一例として4)に達しているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合は(S155:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合は(S155:No)、S160に処理を移行する。
次に、特図の保留記憶に係る大当り決定用乱数により大当り抽選を行う当否判定処理について、図11〜14のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される。また、本処理の終了後は、大当り遊技を行うための大当り遊技処理が実行される。
S205では、主制御装置80は、第1特図或いは第2特図の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S205:Yes)、図13のS280に処理を移行し、否定判定の場合には(S205:No)、S210に処理を移行する。
続いて図12に関して、S215では、主制御装置80は、第1保留記憶及び第2保留記憶の有無を判定し、いずれかの保留記憶が存在する場合には(S215:Yes)、S220に処理を移行すると共に、そうでない場合には(S215:No)、本処理を終了する。
S225では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグがセットされているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S225:Yes)、S230に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S225:No)、S235に処理を移行する。
一方、S235では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り決定用乱数と、確変状態で無い場合に対応する当否判定用テーブル(通常テーブル)に基づき、大当り抽選で大当りとなるか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S240に処理を移行する。
S245では、主制御装置80は、連続ハズレ機能を作動させるために用いられる連続ハズレカウンタをクリアする。続くS250では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数に基づき大当り図柄を決定する。なお、大当り図柄決定用乱数に基づく決定の結果、第1特図,第2特図に対応する各大当り図柄は、予め定められた振分率に従いランダムに選択される。そして、S255に処理を移行する。
一方、大当り抽選でハズレとなった際に移行するS265では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係るハズレ図柄決定用乱数に基づき、特定ハズレが発生したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S265:Yes)、連続ハズレカウンタをクリアし(S267)、否定判定の場合には(S265:No)、連続ハズレカウンタをインクリメントする(S270)。
S275では、主制御装置80は、特典状態中に実行可能な大当り抽選の残り回数を示すカウンタの更新等を行い、S277に処理を移行する。
S285では、主制御装置80は、特図の変動表示を終了し、特図の確定図柄を表示させると共に、サブ統合制御装置83に対し演出図柄の確定表示を行わせる図柄確定コマンドを送信し、本処理を終了する。
S295では、主制御装置80は、特図の確定表示を終了し、S300に処理を移行する。
S305では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグを参照すると共に、確変フラグがセットされている場合には確変フラグをクリアし(S310)、その後、S315に処理を移行する。
そして、主制御装置80は、条件装置作動開始処理(S325),役物連続作動装置作動開始処理(S330)を実行すると共に、大当り抽選での当選を通知するコマンドや、大当り遊技の種類や特典内容等を通知するコマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S335)、本処理を終了する。
S370では、主制御装置80は、連続ハズレカウンタが連続ハズレ回数に達したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S370:Yes)、S375に移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S370:No)、S380に移行する。また、S380では、主制御装置80は、特定ハズレが発生したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S380:Yes)、S375に移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S380:No)、S385に移行する。そして、S375では、主制御装置80は、時短フラグをセットし、時短機能を作動させ、S385に移行する。
(7)大当り遊技処理について
次に、大当り遊技を行う大当り遊技処理について、図15〜18のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、当否判定処理に続いて実行される。
S405では、主制御装置80は、大入賞口20の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S405:Yes)、図16のS435に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S405:No)、S410に処理を移行する。
S415では、主制御装置80は、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S415:Yes)、図18のS490に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S415:No)、S420に処理を移行する。
S425では、主制御装置80は、大当り図柄に対応する開放パターンに従い大入賞口20を開放させる大入賞口開放処理を実行する(第1Rの大当り遊技を実行する)と共に、ラウンド数を示す開放カウンタに1を設定し(S430)、本処理を終了する。なお、この時、主制御装置80は、第1Rが開始されることを示すコマンドを、サブ統合制御装置83に送信しても良い。
S440では、主制御装置80は、開放パターンに応じて定められる大入賞口20の開放時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S440:Yes)、S445に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S440:No)、本処理を終了する。
S450では、主制御装置80は、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図17に関して、各ラウンドのインターバル中に移行するS455では、主制御装置80は、開放カウンタと大当り遊技の開放パターンとに基づき、最終ラウンドに到達しているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S455:Yes)、S460に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S455:No)、S470に処理を移行する。
一方、S470では、主制御装置80は、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S470:Yes)、S475に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S470:No)、本処理を終了する。
続いて図18に関して、大当り遊技の終了演出中に移行するS490では、主制御装置80は、該終了演出の時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S490:Yes)、S495に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S490:No)、本処理を終了する。
S505では、主制御装置80は、大当り図柄に応じて先に決定された内容に従い、確変フラグや時短フラグをセットすることで、大当り遊技後の遊技状態を設定すると共に、特典状態の継続回数を設定し、S510に移行する。
(8)普図当否判定処理について
次に、普図保留記憶に係る普図当り決定用乱数により普図抽選を行う普図当否判定処理について、図19〜22のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される。また、本処理の終了後は、普図遊技を行うための普図遊技処理が実行される。
S605では、主制御装置80は、普図の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S605:Yes)、図21のS660に処理を移行し、否定判定の場合には(S605:No)、S610に処理を移行する。
続いて図20に関して、S615では、主制御装置80は、普図保留記憶の有無を判定し、普図保留記憶が存在する場合には(S615:Yes)、S620に処理を移行すると共に、そうでない場合には(S615:No)、本処理を終了する。
S630では、主制御装置80は、普図抽選で普図当りが生じたか否かを判定し、肯定判定の場合には(S630:Yes)、S635に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S630:No)、S650に処理を移行する。
S655では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、普図抽選後の普図保留記憶の数を示す普図保留数コマンドを送信する。また、消化した普図保留記憶に対応する普図の変動表示を開始すると共に、サブ統合制御装置83に対し、普図の変動時間や普図抽選の結果等を示す変動開始コマンドを送信し、本処理を終了する。
S665では、主制御装置80は、普図の変動表示を終了し、普図の確定図柄を表示させると共に、サブ統合制御装置83に対し、確定表示された普図を示す図柄確定コマンドを送信し、本処理を終了する。
S675では、主制御装置80は、普図の確定表示を終了し、S680に処理を移行する。
S685,S690では、主制御装置80は、普電作動開始処理,普図遊技開始処理を行い、普図遊技を開始する。この時、普図遊技の開始や、開始インターバル時間や終了インターバル時間等といった普図遊技の内容を示すコマンドが、主制御装置80からサブ統合制御装置83に送信される。そして、主制御装置80は、本処理を終了する。
次に、普図遊技を行う普図遊技処理について、図23〜25のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、普図当否判定処理に続いて実行される。
S700では、主制御装置80は、普電12の作動中、すなわち、普図遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S700:Yes)、S705に処理を移行し、否定判定の場合には(S700:No)、本処理を終了する。
S710では、主制御装置80は、普図遊技の終了インターバル中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S710:Yes)、図25のS745に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S710:No)、S715に処理を移行する。
続いて図24に関して、普電12の開放中に移行するS725では、主制御装置80は、普電12に入賞した遊技球の数が所定数となったか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S725:Yes)、S730に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S725:No)、S740に処理を移行する。
S730では、主制御装置80は、普電12を閉鎖させる普電開放終了処理を実行し、S735に処理を移行する。
続いて図25に関して、終了インターバル中に移行するS745では、主制御装置80は、普図遊技の終了インターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S745:Yes)、S750に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S745:No)、本処理を終了する。
[演出について]
(1)概要について
サブ統合制御装置83は、主制御装置80からのコマンドに基づき演出図柄制御装置82等を制御し、演出図柄表示装置6の演出画面やスピーカ66等を介して各種演出を行う。具体的には、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からの変動開始コマンド等に基づき、演出画面800にて、大当り抽選の結果を報知する図柄演出801を行うと共に、保留数コマンド等に基づき、演出画面800に保留図柄を表示する保留演出802を行う(図26参照)。また、保留記憶が消化された場合には、該保留記憶に対応する保留図柄に替えて変動中図柄を表示する変動中演出が行われても良い。
上述したように、サブ統合制御装置83は、普図の長時間変動中に時短機能の作動が開始したことを示す状態指定コマンドを受信すると、演出画面800を介して、長時間変動中に時短状態に移行したことを示す特定演出を開始する。なお、特定演出は、時短機能の作動開始直後に開始されても良いし、時短機能の作動開始後、一定時間が経過した後に開始されても良い。また、特定演出は、図柄演出や保留演出等といった、大当り抽選に関する演出と共に行われても良い。
図26(a)に示すように、第1態様の特定演出では、一例として、短時間変動表示が行われるようになるまでの残り時間(以後、時短残り時間)が数字により報知される(以後、カウントダウン表示810)。なお、時短残り時間とは、例えば、時短機能の作動開始時に行われている長時間変動が終了し、普図保留記憶が新たに消化されて短時間変動である新たな普図の変動表示が開始されるまでの残り時間であっても良い。例えば、該長時間変動によりハズレが報知される場合には、次の短時間変動が開始されるまでの時間を、時短残り時間としても良い。
また、第1態様の特定演出では、時短残り時間を明示的に示すのではなく、時短残り時間が示唆されても良い。また、第1態様の特定演出では、例えば、バーグラフや砂時計等のような画像により、時短残り時間が報知又は示唆されても良いし、時短残り時間に応じて演出画面800における画像要素の色や形状を変化させたり、画像要素の動作速度を変化させたりすることで、時短残り時間が報知又は示唆されても良い。
これにより、遊技者を楽しませながら、普図の短時間変動の開始時期を遊技者に把握させることができる。
第2態様の特定演出では、短時間変動表示の実行を待機していることが示される。例えば、時短状態である場合に演出モードが達吉モードになる場合には、図26(b)の演出画面800のように、第2態様の特定演出では、達吉モードへの移行を待機していることを示す待機表示830が表示されても良い。無論、時短機能の作動に伴い演出モードが変更されない場合であれば、単に、短時間変動の開始を待機していることを示す待機表示が行われても良い。これにより、遊技者に現在の状況を把握させることができ、時短機能の作動時における遊技者の不快感を抑制できる。
上述したように、本実施形態では、時短機能の非作動時における遊技球の発射態様は、第1始動口11を狙い打つ左打ちが好適である。一方、時短機能の作動時の発射態様は、通常は第2始動口12を狙い打つ右打ちが好適である。しかし、普図の長時間変動中に時短機能の作動が開始した場合において、該長時間変動が終了するまでの間は、第2始動口12への入球が容易とならないため、左打ちが好適と考えられる。これに対し、遊技者は、長時間変動中に時短機能の作動が開始した場合に、直ちに右打ちを開始する恐れがある。
大当り抽選に関する演出(以後、特図演出)と普図の長時間変動が並行して行われているときに、特定ハズレの発生や、連続ハズレ機能の作動により時短機能の作動が開始する場合が想定される。なお、特図演出とは、例えば、図柄演出や、保留演出や、予告演出や、大当り遊技中に行われる大当り演出等を含む。このような場合には、特図演出の態様を変化させることで、特定演出を行っても良い。
この他にも、ガセの特定演出を設けても良い。すなわち、時短機能が作動していないにも関わらず特定演出を実行し、普図の長時間変動の終了後に短時間変動が開始するように見せかけても良い。こうすることにより、演出のバリエーションを増やし、遊技者を楽しませることができる。
次に、特定演出を行う特定演出処理について、図27のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、サブ統合制御装置83により定期的に実行される。
S900では、サブ統合制御装置83は、普図の長時間変動中であるか否かを判定する。具体的には、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信した普図抽選についての変動開始コマンドが示す普図の変動時間に基づき、長時間変動中であるか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S900:Yes)、S905に移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S900:No)、本処理を終了する。
S910では、サブ統合制御装置83は、特定演出を開始し、本処理を終了する。
(1)上記実施形態のパチンコ機50は、大当り抽選における大当り図柄に応じて、時短状態や確変状態に移行するか否かや、時短状態や確変状態の継続回数が決定される構成となっている。しかし、本発明は、例えば、上記実施形態のパチンコ機50に限らず、小当り遊技中に大入賞口に設けられたV領域に遊技球が進入すると大当りとなる1種2種混合機として構成されたパチンコ機や、大当り遊技中に大入賞口に設けられたV領域に遊技球が進入することにより、確変機能等が作動するV入賞タイプのパチンコ機や、リミッタ機能付のパチンコ機等にも適用され得る。本発明がこのようなパチンコ機に適用された場合であっても、同様の効果が得られる。
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
パチンコ機50が弾球遊技機の一例に相当し、普図ゲート22が普図領域の一例に相当する。また、当否判定処理のS375及び大当り遊技処理のS505が作動手段の一例に相当する。また、普図当否判定のS625が抽選手段の一例に、S655が変動手段の一例に相当する。また、特定演出処理のS910が特定演出手段の一例に相当する。
Claims (1)
- 時短機能が設けられた弾球遊技機であって、
遊技球が普図領域に進入したことに起因して、普図抽選を行う抽選手段と、
前記普図抽選で当選すると、普通電動役物を開放する普図遊技を行う普図遊技手段と、
予め定められた作動条件が充足されると、前記時短機能を作動させる作動手段と、
予め定められた変動時間にわたって普通図柄の変動表示を行うことで、前記普図抽選の結果を報知する手段であって、前記時短機能の非作動時は、前記変動時間が相対的に長い前記変動表示である長時間変動を行い、前記時短機能の作動時は、前記変動時間が相対的に短い前記変動表示である短時間変動を行う変動手段と、
前記長時間変動の実行中、前記作動手段が前記時短機能を作動させると、特定演出を開始する特定演出手段と、
を備えることを特徴とする弾球遊技機。
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