JP2021169895A - 空気調和機の室内ユニット - Google Patents

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竜佑 太田黒
Ryusuke Otaguro
要 丸山
Kaname Maruyama
匡史 東田
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Abstract

【課題】空気調和機の室内ユニットにおいて、空気が吹出流路を通過する間における空気の圧力損失を低減する。【解決手段】空気調和機の室内ユニット(10)では、ケーシング(20)内に主吹出流路(40a〜40d)が形成される。主吹出流路(40a〜40d)は、第1端部領域(41)と、第2端部領域(42)と、中央領域(43)とに区分される。吹出流路(40a〜40d)の流路幅の最大値を、吹出流路(40a〜40d)の入口の流路幅で除して得られる値を流路拡大率とする。第1端部領域(41)及び第2端部領域(42)の流路拡大率を、中央領域(43)の流路拡大率よりも小さくする。【選択図】図4

Description

本開示は、空気調和機の室内ユニットに関するものである。
特許文献1に開示されているような空気調和機の室内ユニットが知られている。この室内ユニットには、吹出開口に向かって空気が流れる吹出流路が形成される。この吹出流路は、偏平な流路断面(具体的には、細長い矩形状の流路断面)を有する。また、この吹出流路の流路幅(吹出流路の短手方向の長さ)は、吹出流路の入口から下流側へ向かって拡大する。
特開2016−125670号公報
偏平な流路断面を有する吹出流路において、その長手方向の両端付近における空気の流速は、その長手方向の中央付近における空気の流速に比べて低くなる。
吹出流路の流路幅が吹出流路の入口から下流側へ向かって拡大している場合には、空気の流速が比較的低い吹出流路の長手方向の両端部付近において、流れの剥離が生じやすい。吹出流路において流れの剥離が生じた部分では、吹出流路の一部の領域だけにおいて、空気が吹出開口へ向かって流れる。そのため、空気が吹出流路を通過する間における空気の圧力損失が大きくなるという問題があった。
本開示の目的は、空気調和機の室内ユニットにおいて、空気が吹出流路を通過する間における空気の圧力損失を低減することにある。
本開示の第1の態様は、吹出開口(24a-24d)が形成されたケーシング(20)と、上記ケーシング(20)内に形成されて上記吹出開口(24a-24d)に接続し、該吹出開口(24a-24d)に向かって空気が流れる吹出流路(40a〜40d)とを備えた空気調和機の室内ユニット(10)を対象とする。そして、上記吹出流路(40a〜40d)は、上記吹出流路(40a〜40d)の長手方向の一端から所定の設定長さにわたる第1端部領域(41)と、上記吹出流路(40a〜40d)の長手方向の他端から上記設定長さにわたる第2端部領域(42)と、上記第1端部領域と上記第2端部領域の間に位置する中央領域(43)とに区分され、上記吹出流路(40a〜40d)の短手方向の長さを流路幅とし、上記吹出流路(40a〜40d)の流路幅の最大値を、上記吹出流路(40a〜40d)の入口の流路幅で除して得られる値を流路拡大率としたときに、上記第1端部領域(41)及び上記第2端部領域(42)の上記流路拡大率が、上記中央領域(43)の上記流路拡大率よりも小さいことを特徴とする。
第1の態様では、第1端部領域(41)及び第2端部領域(42)の流路拡大率が、中央領域(43)の流路拡大率よりも小さい。このため、中央領域(43)における空気の流速と、各端部領域(41,42)における空気の流速との差が縮小する。その結果、各端部領域(41,42)において空気流れの剥離が生じにくくなり、空気が吹出流路(40a〜40d)を通過する間における空気の圧力損失が減少する。
本開示の第2の態様は、上記第1の態様において、上記設定長さは、50mm以下であることを特徴とする。
本開示の第3の態様は、上記第1又は第2の態様において、上記第1端部領域(41)の上記流路拡大率は、上記第1端部領域(41)と上記中央領域(43)の境界から上記吹出流路(40a〜40d)の長手方向の一端へ向かって次第に小さくなり、上記第2端部領域(42)の上記流路拡大率は、上記第2端部領域(42)と上記中央領域(43)の境界から上記吹出流路(40a〜40d)の長手方向の他端へ向かって次第に小さくなることを特徴とする。
第3の態様では、各端部領域(41,42)において流路拡大率が次第に変化する。そのため、各端部領域(41,42)の全体において、空気の流速を従来よりも高めることができる。その結果、各端部領域(41,42)における空気流れの剥離を抑制できる。
本開示の第4の態様は、上記第1〜第3のいずれか一つの態様において、上記ケーシング(20)内には、複数の上記吹出流路(40a〜40d)が形成され、上記ケーシング(20)には、複数の上記吹出流路(40a〜40d)のそれぞれに一つずつ対応する複数の上記吹出開口(24a-24d)が形成されることを特徴とする。
第4の態様において、各吹出流路(40a〜40d)を流れる空気は、その吹出流路(40a〜40d)が接続する一つの吹出開口(24a-24d)から吹き出される。
本開示の第5の態様は、上記第4の態様において、上記ケーシング(20)には、側方へ空気を吹き出すファン(31)が収容され、上記吹出開口(24a-24d)は、上記ケーシング(20)の下面に形成され、上記吹出流路(40a〜40d)は、上記ファン(31)から側方へ吹き出された空気が上記吹出開口(24a-24d)へ向かって下向きに流れる流路であることを特徴とする。
第5の態様では、ファン(31)から側方へ吹き出された空気が吹出流路(40a〜40d)を下向きに流れる。吹出流路(40a〜40d)へ流入する際に空気の流れの方向が変化すると、
空気の流速が比較的遅い吹出流路(40a〜40d)の端部領域(41,42)において空気流れの剥離が生じやすくなる。しかし、この態様では、各端部領域(41,42)の流路拡大率が、中央領域(43)の流路拡大率よりも小さくなっている。従って、この態様では、吹出流路(40a〜40d)へ流入する際に空気流れの方向が変化する場合であっても、吹出流路(40a〜40d)の端部領域(41,42)における空気流れの剥離を抑制できる。
図1は、実施形態の室内ユニットを斜め下方から見た斜視図である。 図2は、ケーシング本体の天板を省略した室内ユニットの概略の平面図である。 図3は、図2のIII−III断面を示す室内ユニットの概略断面図である。 図4は、図5のIV−IV断面における主吹出流路の流路断面を示す、室内ユニットの要部の断面図である。 図5は、図2のIII−III断面の要部を示す、主吹出流路の中央領域の横断面図である。 図6は、主吹出流路の端部領域の図5に相当する断面を示す端部領域の横断面図である。 図7は、主吹出流路の端部領域における空気の流れを示す端部領域の横断面図である。 図8は、従来の室内ユニットの主吹出流路の端部領域における空気の流れを示す端部領域の横断面図である。
《実施形態1》
実施形態について説明する。本実施形態は、空気調和機の室内ユニット(10)である。
本実施形態の室内ユニット(10)は、図外の室外ユニットと共に空気調和機を構成する。空気調和機では、室内ユニット(10)と室外ユニットを連絡配管で接続することによって、冷媒を循環させて冷凍サイクルを行う冷媒回路が形成されている。
−室内ユニットの構成−
図1に示すように、本実施形態の室内ユニット(10)は、いわゆる天井埋込型の室内ユニットである。この室内ユニット(10)は、部屋の天井に設置される。
図2及び図3に示すように、室内ユニット(10)は、ケーシング(20)と、室内ファン(31)と、室内熱交換器(32)と、ドレンパン(33)と、ベルマウス(36)とを備える。
〈ケーシング〉
図1及び図3に示すように、ケーシング(20)は、ケーシング本体(21)と化粧パネル(22)とを備える。このケーシング(20)には、室内ファン(31)と、室内熱交換器(32)と、ドレンパン(33)と、ベルマウス(36)とが収容される。
ケーシング本体(21)は、下面が開口する概ね直方体状の箱形に形成される。このケーシング本体(21)は、概ね平板状の天板(21a)と、天板(21a)の周縁部から下方に延びる側板(21b)とを有する。
〈室内ファン〉
図3に示すように、室内ファン(31)は、下方から吸い込んだ空気を径方向の外側に向けて吹き出す遠心送風機である。室内ファン(31)は、その回転中心軸が上下方向となる姿勢で設置される。室内ファン(31)は、吸い込んだ空気を側方へ吹き出す。
室内ファン(31)は、ケーシング本体(21)の内部の中央付近に配置される。室内ファン(31)は、室内ファンモータ(31a)によって駆動される。室内ファンモータ(31a)は、天板(21a)の中央部に固定される。
〈ベルマウス〉
図3に示すように、ベルマウス(36)は、室内ファン(31)の下方に配置される。このベルマウス(36)は、ケーシング(20)へ流入した空気を室内ファン(31)へ案内するための部材である。ベルマウス(36)は、ドレンパン(33)と共に、ケーシング(20)の内部空間を、室内ファン(31)の吸い込み側に位置する一次空間(21c)と、室内ファン(31)の吹き出し側に位置する二次空間(21d)とに仕切る。
〈室内熱交換器〉
室内熱交換器(32)は、いわゆるクロスフィン型のフィン・アンド・チューブ熱交換器である。図2に示すように、室内熱交換器(32)は、四角い筒状に形成され、室内ファン(31)の周囲を囲むように配置される。室内熱交換器(32)は、二次空間(21d)に配置されている。室内熱交換器(32)は、その内側から外側へ向かって通過する空気を、冷媒回路の冷媒と熱交換させる。
〈ドレンパン〉
ドレンパン(33)は、いわゆる発泡スチロール製の部材である。図3に示すように、ドレンパン(33)は、ケーシング本体(21)の下端を塞ぐように配置されている。ドレンパン(33)の上面には、室内熱交換器(32)の下端に沿った水受溝(33b)が形成されている。水受溝(33b)には、室内熱交換器(32)の下端部が入り込んでいる。水受溝(33b)は、室内熱交換器(32)において生成したドレン水を受け止める。
〈化粧パネル〉
図1〜3に示すように、化粧パネル(22)は、四角い厚板状に形成された樹脂製の部材である。化粧パネル(22)は、ケーシング本体(21)の天板(21a)よりも一回り大きな正方形状に形成される。この化粧パネル(22)は、ケーシング本体(21)の下面を覆うように配置される。化粧パネル(22)の下面は、ケーシング(20)の下面を構成し、室内空間に露出する。
図1に示すように、化粧パネル(22)の中央部には、正方形状の一つの吸込口(23)が形成される。吸込口(23)は、化粧パネル(22)を上下に貫通し、ケーシング(20)内部の一次空間(21c)に連通する。
化粧パネル(22)には、吹出口(26)が形成される。吹出口(26)は、概ね四角い輪状の開口であり、吸込口(23)を囲むように形成される。吹出口(26)は、四つの主吹出開口(24a〜24d)と、四つの副吹出開口(25a〜25d)とに区分される。
主吹出開口(24a〜24d)は、主吹出流路(40a〜40d)の断面形状に対応した細長い矩形状の開口である。主吹出開口(24a〜24d)は、化粧パネル(22)の四つの辺のそれぞれに沿って一つずつ配置される。
副吹出開口(25a〜25d)は、1/4円弧状の開口である。副吹出開口(25a〜25d)は、化粧パネル(22)の四つの角部のそれぞれに一つずつ配置される。
〈風向調節羽根〉
図1及び図3に示すように、各主吹出開口(24a〜24d)には、風向調節羽根(37)が設けられる。風向調節羽根(37)は、吹出し気流の方向(即ち、主吹出開口(24a〜24d)から吹き出される調和空気の流れの方向)を調節するための部材である。
風向調節羽根(37)は、化粧パネル(22)の主吹出開口(24a〜24d)の長手方向の一端から他端に亘って延びる細長い板状に形成される。風向調節羽根(37)は、その長手方向に延びる中心軸まわりに回動可能である。
〈主吹出流路、副吹出流路〉
ケーシング(20)の内部には、主吹出流路(40a〜40d)と副吹出流路(60a〜60d)とが四つずつ形成される。図3に示すように、各主吹出流路(40a〜40d)と各副吹出流路(60a〜60d)とは、上下方向に延びる流路であって、ドレンパン(33)と化粧パネル(22)にわたって形成される。主吹出流路(40a〜40d)及び副吹出流路(60a〜60d)は、室内熱交換器(32)を通過した空気が流れる通路である。
図2に示すように、主吹出流路(40a〜40d)は、細長い矩形状の流路断面を有する。主吹出流路(40a〜40d)は、ケーシング本体(21)の四つの辺のそれぞれに沿って一つずつ配置される。
各主吹出流路(40a〜40d)は、化粧パネル(22)の主吹出開口(24a〜24d)と一対一に対応する。第1主吹出流路(40a)の下端は、第1主吹出開口(24a)に接続する。第2主吹出流路(40b)の下端は、第2主吹出開口(24b)に接続する。第3主吹出流路(40c)の下端は、第3主吹出開口(24c)に接続する。第4主吹出流路(40d)の下端は、第4主吹出開口(24d)に接続する。
図2に示すように、副吹出流路(60a〜60d)は、やや湾曲した矩形状の流路断面を有する。副吹出流路(60a〜60d)は、ケーシング本体(21)の四つの角部のそれぞれに一つずつ配置される。
各副吹出流路(60a〜60d)は、化粧パネル(22)の副吹出開口(25a〜25d)と一対一に対応する。第1副吹出流路(60a)の下端は、第1副吹出開口(25a)に接続する。第2副吹出流路(60b)の下端は、第2副吹出開口(25b)に接続する。第3副吹出流路(60c)の下端は、第3副吹出開口(25c)に接続する。第4副吹出流路(60d)の下端は、第4副吹出開口(25d)に接続する。
〈主吹出流路の形状〉
主吹出流路(40a〜40d)の形状について、詳細に説明する。
図4に示すように、主吹出流路(40a〜40d)は、偏平な流路断面を有する。言い換えると、主吹出流路(40a〜40d)の流路断面は、長手方向と短手方向とを有する。本実施形態の主吹出流路(40a〜40d)の流路断面は、細長い矩形状である。
主吹出流路(40a〜40d)は、第1側面(51)と、第2側面(52)と、第1端面(53)と、第2端面(54)とに囲まれた流路である。第1側面(51)及び第2側面(52)は、主吹出流路(40a〜40d)の長手方向に沿った壁面であり、互いに向かい合う。第1端面(53)及び第2端面(54)は、主吹出流路(40a〜40d)の短手方向に沿った壁面であり、互いに向かい合う。第1端面(53)は、主吹出流路(40a〜40d)の長手方向の一端に位置する。第2端面(54)は、主吹出流路(40a〜40d)の長手方向の他端に位置する。
主吹出流路(40a〜40d)の流路幅Wは、第1側面(51)から第2側面(52)までの距離である。主吹出流路(40a〜40d)の流路長Lは、第1端面(53)から第2端面(54)までの距離である。本実施形態の主吹出流路(40a〜40d)のアスペクト比(W/L)は、約0.2である。主吹出流路(40a〜40d)のアスペクト比(W/L)が0.5以下であれば、主吹出流路(40a〜40d)の流路断面は、偏平な流路断面といえる。
各主吹出流路(40a〜40d)は、第1端部領域(41)と、第2端部領域(42)と、中央領域(43)とに区分される。
第1端部領域(41)は、第1端面(53)から所定の設定長さL_Eにわたる領域である。第2端部領域(42)は、第2端面(54)から所定の設定長さL_Eにわたる領域である。中央領域(43)は、第1端部領域(41)と第2端部領域(42)の間の領域である。設定長さL_Eは、50mm以下である。また、設定長さL_Eは、20mm以上である。なお、設定長さL_Eは、25mm以上であってもよく、30mm以上であってもよい。
中央領域(43)における主吹出流路(40a〜40d)の流路幅Wを、中央領域(43)の流路幅W_Cとする。図4に示すように、主吹出流路(40a〜40d)の任意の流路断面において、中央領域(43)の流路幅W_Cは一定である。
図5に示すように、中央領域(43)の流路幅W_Cは、主吹出流路(40a〜40d)の入口から出口へ向かう方向(図5の上下方向)において変化する。中央領域(43)には、入口から下方へ向かって流路幅W_Cが次第に増加する部分が存在する。中央領域(43)の入口の流路幅W_Cを入口流路幅W_C1とし、中央領域(43)の流路幅W_Cの最大値を最大流路幅W_C2とする。また、最大流路幅W_C2を入口流路幅W_C1で除して得られる値を、中央領域(43)の流路拡大率R_C(=W_C2/W_C1)とする。
各端部領域(41,42)における主吹出流路(40a〜40d)の流路幅Wを、端部領域(41,42)の流路幅W_Eとする。全て又は一部の主吹出流路(40a〜40d)の流路断面において、端部領域(41,42)の流路幅W_Eは、対応する主吹出流路(40a〜40d)の端面(53,54)へ向かって次第に狭くなる。図4に示す主吹出流路(40a〜40d)の流路断面において、第1端部領域(41)の流路幅W_Eは、第1端部領域(41)と中央領域(43)の境界から第1端面(53)に向かって次第に減少し、第2端部領域(42)の流路幅W_Eは、第2端部領域(42)と中央領域(43)の境界から第2端面(54)に向かって次第に減少する。
図6に示すように、各端部領域(41,42)の流路幅W_Eは、主吹出流路(40a〜40d)の入口から出口へ向かう方向(図5の上下方向)において、若干変化するが、概ね一定である。各端部領域(41,42)の入口の流路幅W_Eを入口流路幅W_E1とし、各端部領域(41,42)の流路幅W_Eの最大値を最大流路幅W_E2とする。また、最大流路幅W_E2を入口流路幅W_E1で除して得られる値を、各端部領域(41,42)の流路拡大率R_E(=W_E2/W_E1)とする。
本実施形態の主吹出流路(40a〜40d)において、各端部領域(41,42)の流路拡大率R_Eは、中央領域(43)の流路拡大率R_Cよりも小さい(R_E<R_C)。また、本実施形態の主吹出流路(40a〜40d)において、第1端部領域(41)の流路拡大率R_Eは、第1端部領域(41)と中央領域(43)の境界から第1端面(53)に向かって次第に減少し、第2端部領域(42)の流路拡大率R_Eは、第2端部領域(42)と中央領域(43)の境界から第2端面(54)に向かって次第に減少する。更に、本実施形態の主吹出流路(40a〜40d)において、各端部領域(41,42)の最大流路幅W_E2は、中央領域(43)の最大流路幅W_C2よりも小さい(W_E2<W_C2)。
−室内ユニット内における空気の流れ−
室内ユニット(10)の運転中には、室内ファン(31)が回転する。室内ファン(31)が回転すると、室内空間(500)の室内空気が、吸込口(23)を通ってケーシング(20)内の一次空間(21c)へ流入する。一次空間(21c)へ流入した空気は、室内ファン(31)に吸い込まれ、二次空間(21d)へ吹き出される。
二次空間(21d)へ流入した空気は、室内熱交換器(32)を通過する間に冷却され又は加熱され、その後に四つの主吹出流路(40a〜40d)と四つの副吹出流路(60a〜60d)へ分かれて流入する。主吹出流路(40a〜40d)へ流入した空気は、主吹出開口(24a〜24d)を通って室内空間へ吹き出される。副吹出流路(60a〜60d)へ流入した空気は、副吹出開口(25a〜25d)を通って室内空間へ吹き出される。
〈主吹出流路における空気の流れ〉
室内ファン(31)から吹き出された空気は、ケーシング本体(21)の側板(21b)へ向かって流れ、室内熱交換器(32)を通過した後に主吹出流路(40a〜40d)へ流入する(図3を参照)。空気が主吹出流路(40a〜40d)へ流入する際に、空気の流れ方向は、横方向から下方向に変化する。そのため、主吹出流路(40a〜40d)における空気の流速が低いほど、主吹出流路(40a〜40d)の第2側面(52)寄りの領域において空気流れの剥離が生じやすくなる。
主吹出流路(40a〜40d)では、主吹出流路(40a〜40d)を流れる空気と、主吹出流路(40a〜40d)に面する側面(51,52)及び端面(53,54)との間で摩擦が生じる(図4を参照)。中央領域(43)では、第1側面(51)及び第2側面(52)と空気の間で摩擦が生じる。一方、各端部領域(41,42)では、第1側面(51)及び第2側面(52)と空気の間だけでなく、第1端面(53)又は第2端面(54)と空気の間でも摩擦が生じる。
そのため、主吹出流路(40a〜40d)の流路幅Wが主吹出流路(40a〜40d)の長手方向の全体にわたって一定である場合には、各端部領域(41,42)における空気の流速が、中央領域(43)における空気の流速よりも低くなる。その結果、この場合には、図8に示すように、主吹出流路(40a〜40d)の端部領域(41,42)のうち第2側面(52)寄りの部分において、空気流れの剥離が生じる。端部領域(41,42)において空気流れの剥離が生じると、端部領域(41,42)のうち空気が入口から出口に向かって流れる部分が、端部領域(41,42)の一部分だけとなる。
一方、本実施形態の主吹出流路(40a〜40d)では、各端部領域(41,42)の流路拡大率R_Eが、中央領域(43)の流路拡大率R_Cよりも小さい(R_E<R_C)。更に、本実施形態の主吹出流路(40a〜40d)では、各端部領域(41,42)の最大流路幅W_E2が、中央領域(43)の最大流路幅W_C2よりも小さい(W_E2<W_C2)。そのため、本実施形態の主吹出流路(40a〜40d)では、各端部領域(41,42)における空気の流速と、中央領域(43)における空気の流速との差が、主吹出流路(40a〜40d)の流路幅Wが主吹出流路(40a〜40d)の長手方向の全体にわたって一定である場合に比べて、小さくなる。その結果、本実施形態の主吹出流路(40a〜40d)の各端部領域(41,42)では、図7に示すように、端部領域(41,42)のほぼ全体において、空気が主吹出流路(40a〜40d)の入口から出口に向かって流れる。
−実施形態の特徴(1)−
本実施形態の室内ユニット(10)の主吹出流路(40a〜40d)では、第1端部領域(41)及び第2端部領域(42)の流路拡大率R_Eが、中央領域(43)の流路拡大率R_Cよりも小さい(R_E<R_C)。このため、中央領域(43)における空気の流速と、各端部領域(41,42)における空気の流速との差が縮小する。その結果、各端部領域(41,42)において空気流れの剥離が生じにくくなり、空気が主吹出流路(40a〜40d)を通過する間における空気の圧力損失が減少する。
−実施形態の特徴(2)−
本実施形態の室内ユニット(10)の主吹出流路(40a〜40d)では、各端部領域(41,42)において流路拡大率が次第に変化する。そのため、各端部領域(41,42)の全体において、空気の流速を従来よりも高めることができる。その結果、各端部領域(41,42)における空気流れの剥離を抑制できる。
−実施形態の特徴(3)−
本実施形態の室内ユニット(10)では、室内ファン(31)から側方へ吹き出された空気が主吹出流路(40a〜40d)を下向きに流れる。主吹出流路(40a〜40d)へ流入する際に空気の流れの方向が変化すると、主吹出流路(40a〜40d)では、空気の流速が高い領域と低い領域との偏りが生じやすくなる。更に、主吹出流路(40a〜40d)では、各端部領域(41,42)における空気の流速が、中央領域(43)における空気の流速に比べて低くなる。そのため、主吹出流路(40a〜40d)の各端部領域(41,42)において、空気流れの剥離が生じやすくなる。
しかし、本実施形態の室内ユニット(10)の主吹出流路(40a〜40d)では、各端部領域(41,42)の流路拡大率が、中央領域(43)の流路拡大率よりも小さくなっている。従って、本実施形態の室内ユニット(10)では、主吹出流路(40a〜40d)の各端部領域(41,42)における空気の流速の低下が抑えられるため、主吹出流路(40a〜40d)へ流入する際に空気流れの方向が変化する場合であっても、主吹出流路(40a〜40d)の各端部領域(41,42)において空気流れの剥離を抑制できる。
−実施形態の特徴(4)−
ここで、中央領域(43)の端部から各端部領域(41,42)にわたって、主吹出流路(40a〜40d)の流路幅Wが不連続的に変化すると、中央領域(43)と各端部領域(41,42)の境界に段差が形成される。中央領域(43)と各端部領域(41,42)の境界に段差が形成されると、主吹出流路(40a〜40d)における空気の流速は、中央領域(43)の端部から各端部領域(41,42)にわたって不連続的に変化する。その結果、中央領域(43)の端部を流れる空気と各端部領域(41,42)を流れる空気との間に剪断が生じ、剪断に起因する圧力損失が生じる。
一方、本実施形態の室内ユニット(10)の主吹出流路(40a〜40d)では、中央領域(43)の端部から各端部領域(41,42)にわたって、主吹出流路(40a〜40d)の流路幅Wが連続的に変化する。このため、主吹出流路(40a〜40d)における空気の流速は、中央領域(43)の端部から各端部領域(41,42)にわたって不連続的に変化する。その結果、中央領域(43)の端部を流れる空気と各端部領域(41,42)を流れる空気との間に剪断は生じず、剪断に起因する圧力損失も生じない。従って、本実施形態によれば、空気が主吹出流路(40a〜40d)を通過する間における空気の圧力損失を抑制できる。
−実施形態の変形例−
本実施形態の室内ユニット(10)では、副吹出開口(25a-25d)及び副吹出流路(60a〜60d)が省略されていてもよい。
また、本実施形態の室内ユニット(10)において、主吹出開口(24a-24d)及び主吹出流路(40a〜40d)の数は、四つずつに限定されない。本実施形態の室内ユニット(10)は、主吹出開口(24a-24d)及び主吹出流路(40a〜40d)を、例えば二つずつ備えていてもよい。
また、本実施形態の室内ユニット(10)において、主吹出流路(40a〜40d)の流路断面の形状は、矩形状に限定されない。主吹出流路(40a〜40d)の流路断面の形状は、例えば、長円形状であってもよい。この場合、主吹出流路(40a〜40d)に面する第1端面(53)及び第2端面(54)は、円弧面などの曲面である。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態および変形例は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。また、明細書および特許請求の範囲の「第1」、「第2」、「第3」…という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられており、その語句の数や順序までも限定するものではない。
以上説明したように、本開示は、空気調和機の室内ユニットについて有用である。
10 室内ユニット
20 ケーシング
24a,24b,24c,24d 吹出開口
31 室内ファン(ファン)
40a,40b,40c,40d 主吹出流路(吹出流路)
41 第1端部領域
42 第2端部領域
43 中央領域

Claims (5)

  1. 吹出開口(24a-24d)が形成されたケーシング(20)と、
    上記ケーシング(20)内に形成されて上記吹出開口(24a-24d)に接続し、該吹出開口(24a-24d)に向かって空気が流れる吹出流路(40a〜40d)とを備えた空気調和機の室内ユニットであって、
    上記吹出流路(40a〜40d)は、上記吹出流路(40a〜40d)の長手方向の一端から所定の設定長さにわたる第1端部領域(41)と、上記吹出流路(40a〜40d)の長手方向の他端から上記設定長さにわたる第2端部領域(42)と、上記第1端部領域と上記第2端部領域の間に位置する中央領域(43)とに区分され、
    上記吹出流路(40a〜40d)の短手方向の長さを流路幅とし、
    上記吹出流路(40a〜40d)の流路幅の最大値を、上記吹出流路(40a〜40d)の入口の流路幅で除して得られる値を流路拡大率としたときに、
    上記第1端部領域(41)及び上記第2端部領域(42)の上記流路拡大率が、上記中央領域(43)の上記流路拡大率よりも小さい
    ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
  2. 請求項1において、
    上記設定長さは、50mm以下である
    ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
  3. 請求項1又は2において、
    上記第1端部領域(41)の上記流路拡大率は、上記第1端部領域(41)と上記中央領域(43)の境界から上記吹出流路(40a〜40d)の長手方向の一端へ向かって次第に小さくなり、
    上記第2端部領域(42)の上記流路拡大率は、上記第2端部領域(42)と上記中央領域(43)の境界から上記吹出流路(40a〜40d)の長手方向の他端へ向かって次第に小さくなる
    ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つにおいて、
    上記ケーシング(20)内には、複数の上記吹出流路(40a〜40d)が形成され、
    上記ケーシング(20)には、複数の上記吹出流路(40a〜40d)のそれぞれに一つずつ対応する複数の上記吹出開口(24a-24d)が形成される
    ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
  5. 請求項4において、
    上記ケーシング(20)には、側方へ空気を吹き出すファン(31)が収容され、
    上記吹出開口(24a-24d)は、上記ケーシング(20)の下面に形成され、
    上記吹出流路(40a〜40d)は、上記ファン(31)から側方へ吹き出された空気が上記吹出開口(24a-24d)へ向かって下向きに流れる流路である
    ことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
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