JP2021167993A - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザから受け付けたデータを、複数のクラウドストレージのうちの何れかのクラウドストレージに保存した後に、データが保存されているクラウドストレージをユーザに意識させないようにする。【解決手段】プロセッサを備え、プロセッサは、ユーザから、データと、データを識別し、複数のクラウドストレージのうちのデータを保存するクラウドストレージを識別するクラウドストレージ識別情報を含まないデータ識別情報とを受け付け、データ識別情報にクラウドストレージ識別情報を対応付けた対応情報を生成し、データをクラウドストレージに保存することを特徴とする情報処理装置。【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
保存場所に保存された情報を管理する情報処理装置であって、情報に関する操作を要求するクライアント装置を認証するために必要な第1の認証情報と情報を保存する保存場所に認証してもらうために必要な第2の認証情報とを紐付けて管理する認証管理手段と、第2の認証情報を利用して保存場所に保存されている情報を監視し、保存場所に保存されている情報の索引情報を更新する保存場所監視手段と、保存場所に保存されている情報の索引情報を利用して保存場所に保存されている情報の一覧を作成してクライアント装置に提供する情報管理手段と、を有する情報処理装置は、知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2019−40637号公報
ユーザから受け付けたデータを、複数のクラウドストレージのうちの何れかのクラウドストレージに保存することがある。その際、クラウド名等のクラウドストレージ識別情報とファイルパスとを用いてデータを特定する対応情報を生成する構成を採用したのでは、ユーザは、クラウドストレージ識別情報を用いてデータを特定して例えばダウンロードを行うことになるので、データが保存されているクラウドストレージをユーザに意識させることになってしまう。
本発明の目的は、ユーザから受け付けたデータを、複数のクラウドストレージのうちの何れかのクラウドストレージに保存した後に、データが保存されているクラウドストレージをユーザに意識させないようにすることにある。
請求項1に記載の発明は、プロセッサを備え、前記プロセッサは、ユーザから、データと、当該データを識別し、複数のクラウドストレージのうちの当該データを保存するクラウドストレージを識別するクラウドストレージ識別情報を含まないデータ識別情報とを受け付け、前記データ識別情報に前記クラウドストレージ識別情報を対応付けた対応情報を生成し、前記データを前記クラウドストレージに保存することを特徴とする情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記プロセッサは、前記ユーザから前記データ識別情報を受け付け、前記対応情報において前記データ識別情報に対応付けられた前記クラウドストレージ識別情報により識別される前記クラウドストレージから前記データの属性情報を取得し、前記属性情報を前記ユーザに提示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記プロセッサは、前記ユーザによる前記属性情報を用いた前記データの取得要求に応じて、前記対応情報において前記データ識別情報に対応付けられた前記クラウドストレージ識別情報により識別される前記クラウドストレージから当該データを取得し、当該データを当該ユーザに提示することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記プロセッサは、他のユーザによる前記対応情報の共有要求に応じて、当該対応情報の当該他のユーザとの共有が許可されていれば、当該対応情報を当該他のユーザに提示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記対応情報は、前記データ識別情報に、前記データの前記他のユーザとの共有が許可されているかどうかを示す共有可否情報を更に対応付けたものであり、前記プロセッサは、前記データの前記他のユーザとの共有が許可されていることを前記共有可否情報が示していれば、前記対応情報の当該他のユーザとの共有が許可されていると判定することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記対応情報は、前記データ識別情報に、前記他のユーザに対する公開が制限される公開制限情報を更に対応付けたものであり、前記プロセッサは、前記対応情報の前記公開制限情報を除いた部分を前記他のユーザに提示することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記プロセッサは、他のユーザによる前記対応情報の共有要求に応じて、当該対応情報の当該他のユーザとの共有が許可されていなければ、当該対応情報を当該他のユーザに提示しないことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記プロセッサは、前記クラウドストレージに保存された前記データに関する変更が行われた場合に、当該変更に応じて、前記対応情報を変更することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項9に記載の発明は、前記対応情報は、前記データ識別情報に、前記クラウドストレージに対する登録情報を更に対応付けたものであり、前記プロセッサは、前記登録情報が変更された場合に、前記対応情報において前記データ識別情報に対応付けられた当該登録情報を変更することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項10に記載の発明は、コンピュータに、ユーザから、データと、当該データを識別し、複数のクラウドストレージのうちの当該データを保存するクラウドストレージを識別するクラウドストレージ識別情報を含まないデータ識別情報とを受け付ける機能と、前記データ識別情報に前記クラウドストレージ識別情報を対応付けた対応情報を生成する機能と、前記データを前記クラウドストレージに保存する機能とを実現させるためのプログラムである。
請求項1の発明によれば、ユーザから受け付けたデータを、複数のクラウドストレージのうちの何れかのクラウドストレージに保存した後に、データが保存されているクラウドストレージをユーザに意識させないようにすることができる。
請求項2の発明によれば、複数のクラウドストレージのうちの何れかのクラウドストレージに保存したデータの属性情報をユーザに提示する際に、データが保存されているクラウドストレージをユーザに意識させないようにすることができる。
請求項3の発明によれば、複数のクラウドストレージのうちの何れかのクラウドストレージに保存したデータをユーザに提示する際に、データが保存されているクラウドストレージをユーザに意識させないようにすることができる。
請求項4の発明によれば、ユーザから受け付けたデータを識別するデータ識別情報にそのデータを保存するクラウドストレージを識別するクラウドストレージ識別情報を対応付けた対応情報を、対応情報の他のユーザとの共有が許可されていれば他のユーザに提示することができる。
請求項5の発明によれば、対応情報においてデータ識別情報に対応付けられた、データの他のユーザとの共有が許可されているかどうかを示す情報によって、対応情報の他のユーザとの共有が許可されていることを示すことができる。
請求項6の発明によれば、対応情報においてデータ識別情報に対応付けられた、他のユーザに対する公開が制限される情報を、他のユーザに提示しないようにすることができる。
請求項7の発明によれば、ユーザから受け付けたデータを識別するデータ識別情報にそのデータを保存するクラウドストレージを識別するクラウドストレージ識別情報を対応付けた対応情報を、対応情報の他のユーザとの共有が許可されていなければ、他のユーザに提示しないようにすることができる。
請求項8の発明によれば、ユーザから受け付けたデータを識別するデータ識別情報にそのデータを保存するクラウドストレージを識別するクラウドストレージ識別情報を対応付けた対応情報に、データに関する変更を反映させることができる。
請求項9の発明によれば、ユーザから受け付けたデータを識別するデータ識別情報にそのデータを保存するクラウドストレージを識別するクラウドストレージ識別情報を対応付けた対応情報に、クラウドストレージに対する登録情報の変更を反映させることができる。
請求項10の発明によれば、ユーザから受け付けたデータを、複数のクラウドストレージのうちの何れかのクラウドストレージに保存した後に、データが保存されているクラウドストレージをユーザに意識させないようにすることができる。
本発明の実施の形態が適用されるストレージシステムの全体構成例を示した図である。 本発明の実施の形態における情報処理装置のハードウェア構成例を示した図である。 本発明の実施の形態における情報処理装置の機能構成例を示したブロック図である。 格納マップ記憶部に記憶された格納マップの一例を示した図である。 本発明の実施の形態におけるストレージシステムが第1の動作を行う際の処理の流れの一例を示したシーケンス図である。 本発明の実施の形態におけるストレージシステムが第2の動作を行う際の処理の流れの一例を示したシーケンス図である。 本発明の実施の形態におけるストレージシステムが第3の動作を行う際の処理の流れの一例を示したシーケンス図である。 本発明の実施の形態におけるストレージシステムが第4の動作を行う際の処理の流れの一例を示したシーケンス図である。 本発明の実施の形態におけるストレージシステムにおいて端末装置が情報処理装置へ文書ファイルの検索要求を送信する際に表示する画面の一例を示した図である。 本発明の実施の形態におけるストレージシステムにおいて端末装置が情報処理装置から文書ファイルの属性情報を受信した際に表示する画面の一例を示した図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[ストレージシステムの全体構成]
図1は、本実施の形態が適用されるストレージシステム1の全体構成例を示した図である。このストレージシステム1は、例えばインターネット上でデータを保管するクラウドストレージサービスを提供するシステムであり、図示するように、端末装置10a〜10cと、情報処理装置30と、クラウドストレージ50a〜50cとが通信回線80に接続されることにより構成されている。尚、図では、端末装置10a〜10cを示したが、これらを区別する必要がない場合は、端末装置10と称することもある。図には、3つの端末装置10を示したが、2つ又は4つ以上の端末装置10を設けてもよい。また、図では、クラウドストレージ50a〜50cを示したが、これらを区別する必要がない場合は、クラウドストレージ50と称することもある。図には、3つのクラウドストレージ50を示したが、2つ又は4つ以上のクラウドストレージ50を設けてもよい。
端末装置10は、ストレージシステム1を利用するユーザがデータをクラウドストレージ50に格納する際に使用する装置である。また、端末装置10には、ユーザ間での対話を可能とするコミュニケーションサービスアプリケーションがインストールされ、このコミュニケーションアプリケーションからストレージシステム1を利用可能になっていることが望ましい。端末装置10としては、例えば、デスクトップPC、ノートPC、携帯情報端末等を用いるとよい。尚、以下では、端末装置10aはユーザUaによって使用され、端末装置10bはユーザUbによって使用され、端末装置10cはユーザUcによって使用されるものとして説明する。
情報処理装置30は、端末装置10から格納要求が行われたデータをクラウドストレージ50に格納したり、端末装置10から検索要求が行われたデータをクラウドストレージ50から検索して端末装置10へ送ったりする装置である。情報処理装置30としては、例えば、汎用のパーソナルコンピュータを用いるとよい。
クラウドストレージ50は、情報処理装置30から格納指示が行われたデータを格納したり、情報処理装置30から検索指示が行われたデータを検索して情報処理装置30へ送ったりする装置である。尚、以下では、クラウドストレージ50a〜50cをストレージSa〜Scとも称する。
通信回線80は、端末装置10と情報処理装置30との間、及び、情報処理装置30とクラウドストレージ50との間の情報通信に用いられる通信手段である。通信回線80としては、例えばインターネットを用いるとよい。
[情報処理装置のハードウェア構成]
図2は、本実施の形態における情報処理装置30のハードウェア構成例を示した図である。図示するように、情報処理装置30は、演算手段であるCPU31と、記憶手段であるメインメモリ32及びHDD(Hard Disk Drive)33とを備える。ここで、CPU31は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、後述する各機能を実現する。また、メインメモリ32は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、HDD33は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。更に、情報処理装置30は、外部との通信を行うための通信I/F34と、ディスプレイ等の表示デバイス35と、キーボードやマウス等の入力デバイス36とを備える。
[本実施の形態の概要]
このような構成を備えたストレージシステム1は、本実施の形態において、主に4つの動作を行う。これらの動作は、情報処理装置30が行う動作として捉えると、以下の4つの動作となる。
第1の動作は、情報処理装置30が、ユーザから、データと、そのデータを識別するデータ識別情報とを受け付け、データ識別情報にクラウドストレージ50を識別するクラウドストレージ識別情報を対応付けた対応情報を生成し、データをクラウドストレージ50に保存する、という動作である。ここで、データ識別情報は、複数のクラウドストレージ50のうちのデータを保存するクラウドストレージ50を識別するクラウドストレージ識別情報を含まないものとする。
第2の動作は、情報処理装置30が、ユーザからデータ識別情報を受け付け、対応情報においてデータ識別情報に対応付けられたクラウドストレージ識別情報により識別されるクラウドストレージ50からデータの属性情報を取得し、その属性情報をユーザに提示する、という動作である。この場合、情報処理装置30は、ユーザによる属性情報を用いたデータの取得要求に応じて、対応情報においてデータ識別情報に対応付けられたクラウドストレージ識別情報により識別されるクラウドストレージ50からデータを取得し、そのデータをユーザに提示する、という動作を行ってもよい。
第3の動作は、情報処理装置30が、他のユーザによる対応情報の共有要求に応じて、対応情報の他のユーザとの共有が許可されていれば、対応情報を他のユーザに提示する、という動作である。この場合、対応情報を、データ識別情報に、データの他のユーザとの共有が許可されているかどうかを示す共有可否情報を更に対応付けたものとし、情報処理装置30は、データの他のユーザとの共有が許可されていることを共有可否情報が示していれば、対応情報の他のユーザとの共有が許可されていると判定する、という動作を行ってもよい。また、対応情報を、データ識別情報に、他のユーザに対する公開が制限される公開制限情報を更に対応付けたものとし、情報処理装置30は、対応情報の公開制限情報を除いた部分を他のユーザに提示する、という動作を行ってもよい。或いは、第3の動作は、情報処理装置30が、他のユーザによる対応情報の共有要求に応じて、対応情報の他のユーザとの共有が許可されていなければ、対応情報を他のユーザに提示しない、という動作と捉えてもよい。
第4の動作は、情報処理装置30が、クラウドストレージ50に保存されたデータに関する変更が行われた場合に、その変更に応じて、対応情報を変更する、という動作である。また、第4の動作は、対応情報が、データ識別情報に、クラウドストレージ50に対する登録情報を更に対応付けたものである場合において、情報処理装置30が、登録情報が変更された場合に、対応情報においてデータ識別情報に対応付けられた登録情報を変更する、という動作であってもよい。
以下では、データとして文書ファイルを例にとり、データ識別情報として文書ファイル名を例にとって説明する。また、クラウドストレージ識別情報としてストレージ名を例にとって説明する。更に、対応情報は、格納マップと呼ぶことにする。
また、第4の動作におけるデータに関する変更は如何なる変更であってもよいが、以下では、文書ファイルの名前の変更、文書ファイルの格納場所の変更、文書ファイルの削除を例にとって説明する。
[情報処理装置の機能構成]
図3は、本実施の形態における情報処理装置30の機能構成例を示したブロック図である。図示するように、本実施の形態における情報処理装置30は、受信部41と、格納マップ記憶部42と、格納マップ管理部43と、送信部44とを備えている。
受信部41は、情報処理装置30が第1の動作を行う場合には、まず、文書ファイルの格納要求を端末装置10から受信する。ここで、文書ファイルの格納要求は、ユーザIDと、文書ファイルと、文書ファイル名と、ストレージ名と、ストレージ登録情報と、格納場所情報と、共有可否情報とを含む。このうち、ユーザIDは、ユーザがストレージシステム1を利用する際に端末装置10に入力したログイン情報から取得された情報であり、ユーザID以外は、ユーザが文書ファイルの格納要求を行う際に端末装置10に直接入力した情報である。より詳細に述べると、ユーザIDは、情報処理装置30がユーザを一意に識別するための情報である。文書ファイルは文書ファイルの本体であり、文書ファイル名は文書ファイルの識別情報の一例としての文書ファイルの名前である。ストレージ名は、文書ファイルを格納するクラウドストレージ50の識別情報の一例としてのクラウドストレージ50の名前である。ストレージ登録情報は、文書ファイルを格納するクラウドストレージ50に対して登録された情報であり、クラウドストレージ50にアクセスする際に用いられる情報である。ストレージ登録情報は、クラウドストレージ50にログインするためのユーザID(以下、「ストレージユーザID」という)及びパスワード(以下、「ストレージパスワード」という)を含む。格納場所情報は、文書ファイルのクラウドストレージ50における格納場所を示す情報である。共有可否情報は、文書ファイルの他のユーザによる共有を許可するかどうかを示す情報である。また、受信部41は、文書ファイルの格納指示をクラウドストレージ50へ送信したことに応じて、文書ファイルの格納完了通知をクラウドストレージ50から受信する。
受信部41は、情報処理装置30が第2の動作を行う場合には、まず、文書ファイルの検索要求を端末装置10から受信する。ここで、文書ファイルの検索要求は、ユーザIDと、文書ファイル名とを含む。このうち、ユーザIDは、ユーザがストレージシステム1を利用する際に端末装置10に入力したログイン情報から取得された情報であり、文書ファイル名は、ユーザが文書ファイルの検索要求を行う際に端末装置10に直接入力した情報である。また、受信部41は、文書ファイルの属性情報の転送指示をクラウドストレージ50へ送信したことに応じて、文書ファイルの属性情報をクラウドストレージ50から受信する。ここで、文書ファイルの属性情報は、文書ファイルの本体以外の文書ファイルの属性を示す情報であり、例えば、文書ファイルのタイトル、サムネイル画像等である。加えて、受信部41は、文書ファイルのダウンロード要求を端末装置10から受信する。また、受信部41は、文書ファイルのダウンロード指示をクラウドストレージ50へ送信したことに応じて、文書ファイルの本体をクラウドストレージ50から受信し、文書ファイルのダウンロードが完了すると、ダウンロード完了通知をクラウドストレージ50から受信する。
受信部41は、情報処理装置30が第3の動作を行う場合には、まず、格納マップの共有要求を端末装置10から受信する。ここで、格納マップの共有要求は、格納マップの共有を要求するユーザ(以下、「共有要求ユーザ」という)のユーザIDと、格納マップの共有を要求されるユーザ(以下、「共有被要求ユーザ」という)のユーザIDとを含む。このうち、共有要求ユーザのユーザIDは、共有要求ユーザがストレージシステム1を利用する際に端末装置10に入力したログイン情報から取得された情報であり、共有被要求ユーザのユーザIDは、共有要求ユーザが格納マップの共有要求を行う際に端末装置10に直接入力した情報である。また、受信部41は、共有要求ユーザによる格納マップの共有を許可するかどうかの確認を要求する共有確認要求を共有被要求ユーザの端末装置10へ送信したことに応じて、共有要求ユーザによる格納マップの共有を許可するかどうかの確認に対する応答である共有確認応答を端末装置10から受信する。更に、受信部41は、情報処理装置30が第1の動作を行う場合の処理も行う。
受信部41は、情報処理装置30が第4の動作を行う場合には、まず、文書ファイルの名前変更通知をクラウドストレージ50から受信する。ここで、文書ファイルの名前変更通知は、文書ファイルの名前の変更の通知であることを示す通知種別と、名前が変更された文書ファイルの変更前の文書ファイル名及び変更後の文書ファイル名とを含む。また、受信部41は、文書ファイルの格納場所変更通知をクラウドストレージ50から受信する。ここで、文書ファイルの格納場所変更通知は、文書ファイルの格納場所の変更の通知であることを示す通知種別と、格納場所が変更された文書ファイルの文書ファイル名及び変更後のファイルパスとを含む。更に、受信部41は、文書ファイルの削除通知をクラウドストレージ50から受信する。ここで、文書ファイルの削除通知は、文書ファイルの削除の通知であることを示す通知種別と、削除された文書ファイルの文書ファイル名とを含む。更にまた、受信部41は、クラウドストレージ50の登録情報変更通知をクラウドストレージ50から受信する。ここで、クラウドストレージ50の登録情報変更通知は、クラウドストレージ50のストレージ登録情報の変更の通知であることを示す通知種別と、クラウドストレージ50のストレージ名及び変更後のストレージ登録情報とを含む。
格納マップ記憶部42は、文書ファイル名と、ストレージ名と、ストレージ登録情報と、ファイルパスと、共有可否情報とを対応付けた格納マップを記憶する。
図4は、格納マップ記憶部42に記憶された格納マップの一例を示した図である。図示するように、格納マップは、文書ファイル名と、ストレージ名と、ストレージ登録情報(ストレージユーザIDと及びストレージパスワード)と、ファイルパスと、共有可否情報とを対応付けたものとなっている。
ここで、格納マップの1行目は、文書ファイルFaが、ストレージSaに格納され、ストレージSaのストレージユーザID及びストレージパスワードがそれぞれ「AA」及び「12341234」であり、ファイルパスが「http://www.sa.com/・・・/fa.pdf」であることを示している。また、文書ファイルFaの共有可否情報が「共有する」であることも示している。ここで、「共有する」とは、文書ファイルFaの他の全てのユーザによる共有を許可することを示すものでもよいが、以下では、文書ファイルFaの他の特定のユーザによる共有を許可することを示すものとして説明する。
格納マップの2行目は、文書ファイルFbが、ストレージSbに格納され、ストレージSbのストレージユーザID及びストレージパスワードがそれぞれ「AB」及び「34563456」であり、ファイルパスが「http://www.sb.com/・・・/fb.pdf」であることを示している。また、文書ファイルFbの共有可否情報が「共有する」であることも示している。ここで、「共有する」とは、文書ファイルFbの他の全てのユーザによる共有を許可することを示すものでもよいが、以下では、文書ファイルFbの他の特定のユーザによる共有を許可することを示すものとして説明する。
格納マップの3行目は、文書ファイルFcが、ストレージScに格納され、ストレージScのストレージユーザID及びストレージパスワードがそれぞれ「AC」及び「56785678」であり、ファイルパスが「http://www.sc.com/・・・/fc.pdf」であることを示している。また、文書ファイルFcの共有可否情報が「共有しない」であることも示している。ここで、「共有しない」とは、文書ファイルFcの他の特定のユーザによる共有を許可しないことを示すものでもよいが、以下では、文書ファイルFcの他の全てのユーザによる共有を許可しないことを示すものとして説明する。
尚、図4に示した格納マップは、例えばユーザUaの格納マップであるものとする。図示しないが、ユーザUbの格納マップ及びユーザUcの格納マップとしても、同じフォーマットの格納マップが格納マップ記憶部42に記憶されているものとする。
再び図3を参照して、本実施の形態における情報処理装置30の機能構成について説明を続ける。
格納マップ管理部43は、格納マップ記憶部42への格納マップの新規記憶、格納マップ記憶部42に記憶された格納マップの更新、格納マップ記憶部42に記憶された格納マップの取得、格納マップ記憶部42に記憶された格納マップの削除等、格納マップを管理する処理を行う。
即ち、格納マップ管理部43は、情報処理装置30が第1の動作を行う場合には、受信部41が受信した文書ファイルの格納要求に含まれるユーザIDに対する格納マップを格納マップ記憶部42に記憶する。或いは、受信部41が受信した文書ファイルの格納要求に含まれるユーザIDに対する格納マップが格納マップ記憶部42に記憶されていれば、その格納マップを更新する。具体的には、格納マップ管理部43は、文書ファイル名と、ストレージ名と、ストレージ登録情報と、ファイルパスと、共有可否情報とを格納マップに設定する。このうち、文書ファイル名、ストレージ名、ストレージ登録情報、共有可否情報としては、受信部41が受信した格納要求に含まれる情報を用いるとよい。ファイルパスは、受信部41が受信した格納要求に含まれるストレージ名に対応するアドレスと、受信部41が受信した格納要求に含まれる格納場所情報とから生成すればよい。
格納マップ管理部43は、情報処理装置30が第2の動作を行う場合には、受信部41が受信した文書ファイルの検索要求又はダウンロード要求に含まれるユーザIDに対する格納マップを格納マップ記憶部42内で特定し、受信部41が受信した文書ファイルの検索要求に含まれる文書ファイル名にその格納マップで対応付けられたストレージ名、ストレージ登録情報、ファイルパスを取得する。
格納マップ管理部43は、情報処理装置30が第3の動作を行う場合には、まず、格納マップの共有を行う。具体的には、受信部41が受信した共有要求に含まれる共有被要求ユーザのユーザIDに対する格納マップを格納マップ記憶部42内で特定し、受信部41が受信した共有要求に含まれる共有要求ユーザのユーザIDにその格納マップを関連付ける。そして、共有被要求ユーザのユーザIDに対する格納マップに含まれる文書ファイルのうち、共有可否情報が「共有する」となっている文書ファイルを、共有要求ユーザによる共有を許可するかどうかを確認する対象の文書ファイルとして抽出する。また、格納マップ管理部43は、共有被要求ユーザのユーザIDに対する格納マップから、共有化された格納マップを生成する。ここで、共有化された格納マップとは、共有被要求ユーザのユーザIDに対する格納マップから、共有可否情報が「共有しない」となっている文書ファイルの行と、共有可否情報が「共有する」となっている文書ファイルのうち共有被要求ユーザが共有を許可しなかった文書ファイルの行とを削除したものである。そして、共有被要求ユーザのユーザIDに対する格納マップ内のストレージ登録情報を、共有要求ユーザによって特定されないように暗号化したものである。或いは、共有被要求ユーザのユーザIDに対する格納マップからストレージ登録情報を削除したものであってもよい。本実施の形態では、他のユーザに対する公開が制限される公開制限情報の一例として、ストレージ登録情報を用いている。
格納マップ管理部43は、情報処理装置30が第4の動作を行う場合には、受信部41が文書ファイルの名前変更通知を受信したことに応じて、格納マップ記憶部42に記憶された格納マップにおける文書ファイル名を変更する。具体的には、受信部41が受信した通知種別に基づいて、受信部41が文書ファイルの名前変更通知を受信したと判定する。そして、格納マップ記憶部42に記憶された格納マップのうち、受信部41が受信した変更前の文書ファイル名が設定された格納マップにおいて、その変更前の文書ファイル名を、受信部41が受信した変更後の文書ファイル名に変更する。また、受信部41が文書ファイルの格納場所変更通知を受信したことに応じて、格納マップ記憶部42に記憶された格納マップにおける文書ファイルのファイルパスを変更する。具体的には、受信部41が受信した通知種別に基づいて、受信部41が文書ファイルの格納場所変更通知を受信したと判定する。そして、格納マップ記憶部42に記憶された格納マップのうち、受信部41が受信した文書ファイル名が設定された格納マップにおいて、その文書ファイル名に対応するファイルパスを、受信部41が受信した変更後のファイルパスに変更する。更に、受信部41が文書ファイルの削除通知を受信したことに応じて、格納マップ記憶部42に記憶された格納マップの行を削除する。具体的には、受信部41が受信した通知種別に基づいて、受信部41が文書ファイルの削除通知を受信したと判定する。そして、格納マップ記憶部42に記憶された格納マップのうち、受信部41が受信した文書ファイル名が設定された格納マップにおいて、その文書ファイル名を含む行を削除する。更にまた、受信部41がクラウドストレージ50の登録情報変更通知を受信したことに応じて、格納マップ記憶部42に記憶された格納マップにおけるストレージ登録情報を変更する。具体的には、受信部41が受信した通知種別に基づいて、受信部41がクラウドストレージ50の登録情報変更通知を受信したと判定する。そして、格納マップ記憶部42に記憶された格納マップのうち、受信部41が受信したストレージ名が設定された格納マップにおいて、そのストレージ名に対応するストレージ登録情報を、受信部41が受信した変更後のストレージ登録情報に変更する。
送信部44は、情報処理装置30が第1の動作を行う場合には、まず、受信部41が文書ファイルの格納要求を受信したことに応じて、文書ファイルの格納指示をクラウドストレージ50へ送信する。具体的には、格納マップで文書ファイルに対応付けられたストレージ名のクラウドストレージ50に、格納マップで文書ファイルに対応付けられたストレージ登録情報でアクセスし、格納マップで文書ファイルに対応付けられたファイルパスへの文書ファイルの格納指示をクラウドストレージ50へ送信する。また、受信部41が文書ファイルの格納完了通知を受信したことに応じて、文書ファイルの格納が完了したことを示す格納完了応答を端末装置10へ送信する。
送信部44は、情報処理装置30が第2の動作を行う場合には、まず、受信部41が文書ファイルの検索要求を受信したことに応じて、文書ファイルの属性情報の転送指示をクラウドストレージ50へ送信する。具体的には、格納マップで文書ファイルに対応付けられたストレージ名のクラウドストレージ50に、格納マップで文書ファイルに対応付けられたストレージ登録情報でアクセスし、格納マップで文書ファイルに対応付けられたファイルパスからの文書ファイルの属性情報の転送指示をクラウドストレージ50へ送信する。また、送信部44は、受信部41が文書ファイルの属性情報を受信したことに応じて、これを端末装置10へ送信する。加えて、送信部44は、受信部41が文書ファイルのダウンロード要求を受信したことに応じて、文書ファイルのダウンロード指示をクラウドストレージ50へ送信する。具体的には、格納マップで文書ファイルに対応付けられたストレージ名のクラウドストレージ50に、格納マップで文書ファイルに対応付けられたストレージ登録情報でアクセスし、格納マップで文書ファイルに対応付けられたファイルパスからの文書ファイルのダウンロード指示をクラウドストレージ50へ送信する。また、送信部44は、受信部41が文書ファイルの本体を受信したことに応じて、これを端末装置10へ送信し、受信部41が文書ファイルのダウンロード完了通知を受信したことに応じて、文書ファイルのダウンロード完了応答を端末装置10へ送信する。
送信部44は、情報処理装置30が第3の動作を行う場合には、共有被要求ユーザのユーザIDに対する格納マップの共有要求ユーザによる共有を許可してよいかの共有確認要求を、共有被要求ユーザの端末装置10へ送信する。また、送信部44は、格納マップ管理部43が生成した共有化された格納マップを端末装置10へ送信する。更に、送信部44は、情報処理装置30が第1の動作を行う場合の処理も行う。
[ストレージシステムの動作]
図5は、本実施の形態におけるストレージシステム1が第1の動作を行う際の処理の流れの一例を示したシーケンス図である。尚、ここでは、ユーザUaが文書ファイルFa,Fb,Fcをそれぞれクラウドストレージ50a,50b,50cに格納する場合を例にとって説明する。
図示するように、まず、端末装置10aが、文書ファイルFa,Fb,Fcの格納要求を情報処理装置30へ送信し、情報処理装置30では、受信部41がこれを受信する(ステップ101)。ここで、文書ファイルFa,Fb,Fcの格納要求は、ユーザUaのユーザIDを含む。そして、文書ファイルFaの格納要求は、文書ファイルFaの文書ファイル名と、クラウドストレージ50aのストレージ名及びストレージ登録情報と、文書ファイルFaのクラウドストレージ50a内での格納場所情報と、文書ファイルFaの共有可否情報とを含む。また、文書ファイルFbの格納要求は、文書ファイルFbの文書ファイル名と、クラウドストレージ50bのストレージ名及びストレージ登録情報と、文書ファイルFbのクラウドストレージ50b内での格納場所情報と、文書ファイルFbの共有可否情報とを含む。更に、文書ファイルFcの格納要求は、文書ファイルFcの文書ファイル名と、クラウドストレージ50cのストレージ名及びストレージ登録情報と、文書ファイルFcのクラウドストレージ50c内での格納場所情報と、文書ファイルFcの共有可否情報とを含む。
次に、情報処理装置30では、格納マップ管理部43が、ステップ101で受信した格納要求に含まれる情報を用いて、格納マップを生成する(ステップ102)。具体的には、文書ファイルFa,Fb,Fcの格納要求に含まれるユーザUaのユーザIDに対して、格納マップを生成する。ここで、格納マップは、文書ファイルFaの文書ファイル名と、クラウドストレージ50aのストレージ名及びストレージ登録情報と、文書ファイルFaのファイルパスと、文書ファイルFaの共有可否情報とを対応付けた行を含む。また、文書ファイルFbの文書ファイル名と、クラウドストレージ50bのストレージ名及びストレージ登録情報と、文書ファイルFbのファイルパスと、文書ファイルFbの共有可否情報とを対応付けた行を含む。更に、文書ファイルFcの文書ファイル名と、クラウドストレージ50cのストレージ名及びストレージ登録情報と、文書ファイルFcのファイルパスと、文書ファイルFcの共有可否情報とを対応付けた行を含む。このうち、文書ファイルFa,Fb,Fcのファイルパスは、それぞれ、格納要求に含まれるクラウドストレージ50a,50b,50bのストレージ名に対応するアドレスと、格納要求に含まれる文書ファイルFa,Fb,Fcの格納場所情報とから生成するとよい。それ以外の情報は、格納要求に含まれる情報をそのまま用いればよい。そして、格納マップは、格納マップ記憶部42に記憶される。
次いで、情報処理装置30では、送信部44が、文書ファイルFaの格納指示をクラウドストレージ50aへ送信する(ステップ103)。具体的には、送信部44は、格納マップで文書ファイルFaに対応付けられたストレージ名Saのクラウドストレージ50aに、格納マップで文書ファイルFaに対応付けられたストレージ登録情報でログインし、格納マップで文書ファイルFaに対応付けられたファイルパスへの文書ファイルFaの格納指示をクラウドストレージ50aへ送信する。
これにより、クラウドストレージ50aは、指定されたファイルパスに文書ファイルFaを格納して、文書ファイルFaの格納完了通知を情報処理装置30へ送信し、情報処理装置30では、受信部41が、文書ファイルFaの格納完了通知を受信する(ステップ104)。
また、情報処理装置30では、送信部44が、文書ファイルFbの格納指示をクラウドストレージ50bへ送信する(ステップ105)。具体的には、送信部44は、格納マップで文書ファイルFbに対応付けられたストレージ名Sbのクラウドストレージ50bに、格納マップで文書ファイルFbに対応付けられたストレージ登録情報でログインし、格納マップで文書ファイルFbに対応付けられたファイルパスへの文書ファイルFbの格納指示をクラウドストレージ50bへ送信する。
これにより、クラウドストレージ50bは、指定されたファイルパスに文書ファイルFbを格納して、文書ファイルFbの格納完了通知を情報処理装置30へ送信し、情報処理装置30では、受信部41が、文書ファイルFbの格納完了通知を受信する(ステップ106)。
更に、情報処理装置30では、送信部44が、文書ファイルFcの格納指示をクラウドストレージ50cへ送信する(ステップ107)。具体的には、送信部44は、格納マップで文書ファイルFcに対応付けられたストレージ名Scのクラウドストレージ50cに、格納マップで文書ファイルFcに対応付けられたストレージ登録情報でログインし、格納マップで文書ファイルFcに対応付けられたファイルパスへの文書ファイルFcの格納指示をクラウドストレージ50cへ送信する。
これにより、クラウドストレージ50cは、指定されたファイルパスに文書ファイルFcを格納して、文書ファイルFcの格納完了通知を情報処理装置30へ送信し、情報処理装置30では、受信部41が、文書ファイルFcの格納完了通知を受信する(ステップ108)。
すると、情報処理装置30では、送信部44が、文書ファイルFa,Fb,Fcの格納完了応答を端末装置10aへ送信する(ステップ109)。
図6は、本実施の形態におけるストレージシステム1が第2の動作を行う際の処理の流れの一例を示したシーケンス図である。尚、ここでは、ユーザUaが文書ファイルFbをクラウドストレージ50bから検索してダウンロードする場合を例にとって説明する。
図示するように、まず、端末装置10aが、文書ファイルFbの検索要求を情報処理装置30へ送信し、情報処理装置30では、受信部41がこれを受信する(ステップ201)。ここで、文書ファイルFbの検索要求は、ユーザUaのユーザIDと、文書ファイルFbの文書ファイル名とを含む。
次に、情報処理装置30では、格納マップ管理部43が、ステップ201で受信した検索要求に含まれる情報を用いて、格納マップを参照する(ステップ202)。具体的には、格納マップ管理部43は、文書ファイルFbの検索要求に含まれるユーザUaのユーザIDに対する格納マップを取得する。そして、この格納マップで文書ファイルFbに対応付けられたクラウドストレージ50bのストレージ名Sb及びストレージ登録情報と文書ファイルFbのファイルパスとを取得する。
次いで、情報処理装置30では、送信部44が、文書ファイルFbの属性情報転送指示をクラウドストレージ50bへ送信する(ステップ203)。具体的には、送信部44は、ステップ202で取得したストレージ名Sbのクラウドストレージ50bに、ステップ202で取得したストレージ登録情報でログインし、ステップ202で取得したファイルパスへアクセスして文書ファイルFbの属性情報の転送を指示する。
これにより、クラウドストレージ50bは、指定されたファイルパスから文書ファイルFbの属性情報を取り出して、情報処理装置30へ送信し、情報処理装置30では、受信部41が、文書ファイルFbの属性情報を受信する(ステップ204)。
すると、情報処理装置30では、送信部44が、文書ファイルFbの属性情報を端末装置10aへ送信する(ステップ205)。これにより、文書ファイルFbの属性情報は、端末装置10aの画面上に表示される。
この画面上でユーザUaが文書ファイルFbのダウンロードを要求すると、端末装置10aが、文書ファイルFbのダウンロード要求を情報処理装置30へ送信し、情報処理装置30では、受信部41がこれを受信する(ステップ206)。ここで、文書ファイルFbのダウンロード要求は、ユーザUaのユーザIDと、文書ファイルFbの文書ファイル名とを含む。
次に、情報処理装置30では、格納マップ管理部43が、ステップ206で受信したダウンロード要求に含まれる情報を用いて、格納マップを参照する(ステップ207)。具体的には、文書ファイルFbのダウンロード要求に含まれるユーザUaのユーザIDに対する格納マップを取得する。そして、この格納マップで文書ファイルFbに対応付けられたクラウドストレージ50bのストレージ名Sb及びストレージ登録情報と文書ファイルFbのファイルパスとを取得する。
次いで、情報処理装置30では、送信部44が、文書ファイルFbのダウンロード指示をクラウドストレージ50bへ送信する(ステップ208)。具体的には、送信部44は、ステップ207で取得したストレージ名Sbのクラウドストレージ50bに、ステップ207で取得したストレージ登録情報でログインし、ステップ207で取得したファイルパスへアクセスして文書ファイルFbのダウンロードを指示する。
これにより、クラウドストレージ50bは、指定されたファイルパスから文書ファイルFbの本体を取り出して、情報処理装置30へ送信し、情報処理装置30では、受信部41が、文書ファイルFbの本体を受信する(ステップ209)。
すると、情報処理装置30では、送信部44が、文書ファイルFbの本体を端末装置10aへ送信する(ステップ210)。
その後、クラウドストレージ50bは、文書ファイルFbの本体の送信が完了すると、文書ファイルFbのダウンロード完了通知を情報処理装置30へ送信し、情報処理装置30では、受信部41がこれを受信する(ステップ211)。
すると、情報処理装置30では、送信部44が、文書ファイルFbのダウンロード完了応答を端末装置10aへ送信する(ステップ212)。
図7は、本実施の形態におけるストレージシステム1が第3の動作を行う際の処理の流れの一例を示したシーケンス図である。尚、ここでは、ユーザUbが、ユーザUaの格納マップを共有し、文書ファイルFaをクラウドストレージ50aから検索する場合を例にとって説明する。
図示するように、まず、端末装置10bが、ユーザUaの格納マップの共有要求を情報処理装置30へ送信し、情報処理装置30では、受信部41がこれを受信する(ステップ301)。ここで、ユーザUaの格納マップの共有要求は、共有要求ユーザのユーザIDとしてユーザUbのユーザIDを含み、共有被要求ユーザのユーザIDとしてユーザUaのユーザIDを含む。
次に、情報処理装置30では、格納マップ管理部43が、ステップ301で受信した共有要求に含まれる情報を用いて、格納マップの共有を行う(ステップ302)。具体的には、格納マップ管理部43は、まず、ユーザUaの格納マップの共有要求に含まれるユーザUbのユーザIDを、ユーザUaの格納マップに関連付けて、その格納マップを共有する他のユーザのユーザIDとして、格納マップ記憶部42に記憶する。次に、格納マップ管理部43は、格納マップ記憶部42に記憶されたユーザUaの格納マップから、共有可否情報が「共有する」となっている文書ファイルとして文書ファイルFa,Fbを特定する。
次いで、情報処理装置30では、送信部44が、ユーザUaの格納マップの共有確認要求を端末装置10aへ送信する(ステップ303)。具体的には、送信部44は、ステップ301で受信した共有要求に含まれる共有要求ユーザであるユーザUbのユーザIDと、ステップ302で特定した文書ファイルFa,Fbとを伝えて、文書ファイルFa,FbのユーザUbによる共有を許可してよいかの確認を要求する。つまり、格納マップ記憶部42に記憶された格納マップにおける共有可否情報の「共有する」は、どのユーザによる共有を許可するかを示していないため、ユーザUaがユーザUbによる共有を許可するかどうかの確認を要求する。
これにより、端末装置10aは、共有する文書ファイルを確認する(ステップ304)。具体的には、端末装置10aは、文書ファイルFa,FbのユーザUbによる共有を許可するかどうかをユーザUaに問い合わせ、文書ファイルFa,FbのユーザUbによる共有を許可する旨のユーザUaによる確認入力があると、この確認入力を受け付ける。
次に、端末装置10aは、承認を行う(ステップ305)。具体的には、端末装置10aは、文書ファイルFa,FbのユーザUbによる共有を許可するかどうかの確認を承認するかどうかをユーザUaに問い合わせ、ユーザUaによる承認入力があると、この承認入力を受け付ける。
すると、端末装置10aは、ユーザUaの格納マップの共有確認応答を情報処理装置30へ送信し、情報処理装置30では、送信部44がこれを受信する(ステップ306)。
これにより、情報処理装置30は、共有化されたユーザUaの格納マップを端末装置10bへ送信する(ステップ307)。具体的には、格納マップ管理部43が、格納マップ記憶部42に記憶されたユーザUaの格納マップから、共有可否情報が「共有しない」となっている文書ファイルの行を削除する。また、格納マップ管理部43は、格納マップ記憶部42に記憶されたユーザUaの格納マップから、共有可否情報が「共有する」となっている文書ファイルのうち、ステップ306で受信した共有確認応答でユーザUbによる共有を許可しないとされた文書ファイルの行を削除する。更に、格納マップ管理部43は、格納マップ記憶部42に記憶されたユーザUaの格納マップにおけるストレージ登録情報にユーザUbから見られないように暗号化処理を施す。或いは、格納マップ記憶部42に記憶されたユーザUaの格納マップからストレージ登録情報を削除してもよい。そして、送信部44が、共有化されたユーザUaの格納マップを端末装置10bへ送信する。
その後、端末装置10aは、文書ファイルFaの検索要求を情報処理装置30へ送信し、情報処理装置30では、受信部41がこれを受信する(ステップ308)。ここで、文書ファイルFaの検索要求は、ユーザUbのユーザIDと、文書ファイルFaの文書ファイル名とを含む。
次に、情報処理装置30では、格納マップ管理部43が、ステップ308で受信した検索要求に含まれる情報を用いて、格納マップを参照する(ステップ309)。具体的には、格納マップ管理部43は、文書ファイルFaの検索要求に含まれるユーザUbのユーザIDに対する格納マップを取得する。そして、この格納マップに文書ファイルFaに関する情報が登録されているかどうかを判定する。そして、この格納マップに文書ファイルFaに関する情報が登録されていないと判定された場合は、ユーザUbのユーザIDに関連付けられた他のユーザの格納マップを取得する。そして、その何れかの格納マップで文書ファイルFaに対応付けられたクラウドストレージ50aのストレージ名Sa及びストレージ登録情報と文書ファイルFaのファイルパスとを取得する。
次いで、情報処理装置30では、送信部44が、文書ファイルFaの属性情報転送指示をクラウドストレージ50aへ送信する(ステップ310)。具体的には、送信部44は、ステップ309で取得したストレージ名Saのクラウドストレージ50aに、ステップ309で取得したストレージ登録情報でログインし、ステップ309で取得したファイルパスへアクセスして文書ファイルFaの属性情報の転送を指示する。
これにより、クラウドストレージ50aは、指定されたファイルパスから文書ファイルFaの属性情報を取り出して、情報処理装置30へ送信し、情報処理装置30では、受信部41が、文書ファイルFaの属性情報を受信する(ステップ311)。
すると、情報処理装置30では、送信部44が、文書ファイルFaの属性情報を端末装置10bへ送信する(ステップ312)。これにより、文書ファイルFaの属性情報は、端末装置10bの画面上に表示される。
その後、図6に示したように、端末装置10bは、文書ファイルFaのダウンロード要求を情報処理装置30へ送信し、情報処理装置30は、クラウドストレージ50aから文書ファイルFaをダウンロードしてこれを端末装置10bへ送信するようにしてもよい。
或いは、図5に示したように、端末装置10bは、新たな文書ファイルをクラウドストレージ50に格納し、この新たな文書ファイルに関する情報をユーザUaの格納マップに登録するようにしてもよい。
図8は、本実施の形態におけるストレージシステム1が第4の動作を行う際の処理の流れの一例を示したシーケンス図である。尚、ここでは、クラウドストレージ50aに格納された文書ファイルFaの文書ファイル名が変更された後、クラウドストレージ50bに格納された文書ファイルFbの格納場所が変更され、その後、クラウドストレージ50cに格納されていた文書ファイルFcが削除され、最後に、クラウドストレージ50aのストレージ登録情報が変更された場合を例にとって説明する。
図示するように、まず、クラウドストレージ50aが、文書ファイルFaの名前変更通知を情報処理装置30へ送信し、情報処理装置30では、受信部41がこれを受信する(ステップ401)。ここで、文書ファイルFaの名前変更通知は、文書ファイルFaの変更前の文書ファイル名と、文書ファイルFaの変更後の文書ファイル名とを含む。尚、ステップ401で受信した通知が名前変更通知であることは、通知データ内に設定された通知種別に基づいて判定すればよい。
これにより、情報処理装置30では、格納マップ管理部43が、格納マップ記憶部42に記憶された格納マップを修正する(ステップ402)。具体的には、格納マップ管理部43は、格納マップ記憶部42に記憶された格納マップのうち、ステップ401で受信した名前変更通知に含まれる文書ファイルFaの変更前の文書ファイル名が設定された格納マップにおいて、その変更前の文書ファイル名を、ステップ401で受信した名前変更通知に含まれる文書ファイルFaの変更後の文書ファイル名に修正する。
次に、クラウドストレージ50bが、文書ファイルFbの格納場所変更通知を情報処理装置30へ送信し、情報処理装置30では、受信部41がこれを受信する(ステップ403)。ここで、文書ファイルFbの格納場所変更通知は、文書ファイルFbの文書ファイル名と、文書ファイルFbの変更後のファイルパスとを含む。尚、ステップ403で受信した通知が格納場所変更通知であることは、通知データ内に設定された通知種別に基づいて判定すればよい。
これにより、情報処理装置30では、格納マップ管理部43が、格納マップ記憶部42に記憶された格納マップを修正する(ステップ404)。具体的には、格納マップ管理部43は、格納マップ記憶部42に記憶された格納マップのうち、ステップ403で受信した格納場所変更通知に含まれる文書ファイルFbの文書ファイル名が設定された格納マップにおいて、その文書ファイル名に対応するファイルパスを、ステップ401で受信した格納場所変更通知に含まれる文書ファイルFbの変更後のファイルパスに修正する。
次いで、クラウドストレージ50bが、文書ファイルFcの削除通知を情報処理装置30へ送信し、情報処理装置30では、受信部41がこれを受信する(ステップ405)。ここで、文書ファイルFcの削除通知は、文書ファイルFcの文書ファイル名を含む。尚、ステップ405で受信した通知が削除通知であることは、通知のデータ内に設定された通知種別に基づいて判定すればよい。
これにより、情報処理装置30では、格納マップ管理部43が、格納マップ記憶部42に記憶された格納マップを修正する(ステップ406)。具体的には、格納マップ管理部43は、格納マップ記憶部42に記憶された格納マップのうち、ステップ405で受信した削除通知に含まれる文書ファイルFcの文書ファイル名が設定された格納マップにおいて、その文書ファイル名を含む行を削除する。
その後、クラウドストレージ50aが、その登録情報変更通知を情報処理装置30へ送信し、情報処理装置30では、受信部41がこれを受信する(ステップ407)。ここで、登録情報変更通知は、クラウドストレージ50aのストレージ名と、クラウドストレージ50aの変更後のストレージ登録情報とを含む。尚、ステップ407で受信した通知が登録情報変更通知であることは、通知データ内に設定された通知種別に基づいて判定すればよい。
これにより、情報処理装置30では、格納マップ管理部43が、格納マップ記憶部42に記憶された格納マップを修正する(ステップ408)。具体的には、格納マップ管理部43は、格納マップ記憶部42に記憶された格納マップのうち、ステップ407で受信した登録情報変更通知に含まれるクラウドストレージ50aのストレージ名が設定された格納マップにおいて、そのストレージ名に対応するストレージ登録情報を、ステップ407で受信した登録情報変更通知に含まれる変更後のストレージ登録情報に修正する。
[端末装置の画面例]
図9は、本実施の形態におけるストレージシステム1において、端末装置10aが情報処理装置30へ文書ファイルの検索要求を送信する際に表示する画面の一例を示した図である。図は、ユーザUaが使用する端末装置10aでコミュニケーションサービスアプリケーションが表示するコミュニケーション画面500の一例を示す。コミュニケーション画面500は、表示領域501,502と、入力領域503とを含む。表示領域501には、ユーザUaが属するグループの一覧が表示されている。表示領域502には、表示領域501で選択されたグループG4(太線で囲んで示す)のメンバー間で行われたコミュニケーションの内容が表示されている。この状態で、ユーザUaは、コミュニケーションサービスアプリケーションを文書ファイル検索モードに切り替え、入力領域503に文書ファイル名を入力する。ここでは、ユーザUaが入力領域503に文書ファイル名「Fa」を入力した状態を示している。これにより、端末装置10aは、情報処理装置30のAPI(Application Programming Interface)を呼び出し、情報処理装置30に対して、文書ファイルFaの検索要求を行う。
図10は、本実施の形態におけるストレージシステム1において、端末装置10aが情報処理装置30から文書ファイルの属性情報を受信した際に表示する画面の一例を示した図である。図示するように、表示領域501に検索結果が表示されている。特に、項目511として、文書ファイル名「Fa」が表示されている。ユーザUaがこの項目511を選択すると、文書ファイルFaがクラウドストレージ50aからダウンロードされて、表示領域502に表示されることとなる。
[プロセッサ]
本実施の形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
また、本実施の形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は、本実施の形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、変更してもよい。
[プログラム]
本実施の形態における情報処理装置30が行う処理は、例えば、アプリケーションソフトウェア等のプログラムとして用意される。
即ち、本実施の形態を実現するプログラムは、コンピュータに、ユーザから、データと、データを識別し、複数のクラウドストレージのうちのデータを保存するクラウドストレージを識別するクラウドストレージ識別情報を含まないデータ識別情報とを受け付ける機能と、データ識別情報にクラウドストレージ識別情報を対応付けた対応情報を生成する機能と、データをクラウドストレージに保存する機能とを実現させるためのプログラムとして捉えられる。
尚、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
10…端末装置、30…情報処理装置、41…受信部、42…格納マップ記憶部、43…格納マップ管理部、44…送信部、50…クラウドストレージ

Claims (10)

  1. プロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    ユーザから、データと、当該データを識別し、複数のクラウドストレージのうちの当該データを保存するクラウドストレージを識別するクラウドストレージ識別情報を含まないデータ識別情報とを受け付け、
    前記データ識別情報に前記クラウドストレージ識別情報を対応付けた対応情報を生成し、
    前記データを前記クラウドストレージに保存する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記プロセッサは、
    前記ユーザから前記データ識別情報を受け付け、
    前記対応情報において前記データ識別情報に対応付けられた前記クラウドストレージ識別情報により識別される前記クラウドストレージから前記データの属性情報を取得し、
    前記属性情報を前記ユーザに提示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記プロセッサは、前記ユーザによる前記属性情報を用いた前記データの取得要求に応じて、前記対応情報において前記データ識別情報に対応付けられた前記クラウドストレージ識別情報により識別される前記クラウドストレージから当該データを取得し、当該データを当該ユーザに提示することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記プロセッサは、他のユーザによる前記対応情報の共有要求に応じて、当該対応情報の当該他のユーザとの共有が許可されていれば、当該対応情報を当該他のユーザに提示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記対応情報は、前記データ識別情報に、前記データの前記他のユーザとの共有が許可されているかどうかを示す共有可否情報を更に対応付けたものであり、
    前記プロセッサは、前記データの前記他のユーザとの共有が許可されていることを前記共有可否情報が示していれば、前記対応情報の当該他のユーザとの共有が許可されていると判定することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記対応情報は、前記データ識別情報に、前記他のユーザに対する公開が制限される公開制限情報を更に対応付けたものであり、
    前記プロセッサは、前記対応情報の前記公開制限情報を除いた部分を前記他のユーザに提示することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  7. 前記プロセッサは、他のユーザによる前記対応情報の共有要求に応じて、当該対応情報の当該他のユーザとの共有が許可されていなければ、当該対応情報を当該他のユーザに提示しないことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 前記プロセッサは、前記クラウドストレージに保存された前記データに関する変更が行われた場合に、当該変更に応じて、前記対応情報を変更することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記対応情報は、前記データ識別情報に、前記クラウドストレージに対する登録情報を更に対応付けたものであり、
    前記プロセッサは、前記登録情報が変更された場合に、前記対応情報において前記データ識別情報に対応付けられた当該登録情報を変更することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  10. コンピュータに、
    ユーザから、データと、当該データを識別し、複数のクラウドストレージのうちの当該データを保存するクラウドストレージを識別するクラウドストレージ識別情報を含まないデータ識別情報とを受け付ける機能と、
    前記データ識別情報に前記クラウドストレージ識別情報を対応付けた対応情報を生成する機能と、
    前記データを前記クラウドストレージに保存する機能と
    を実現させるためのプログラム。
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