JP2021167695A - 空気調和機の駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズフィルターによるノイズ低減効果を十分に発揮させる。【解決手段】空気調和機の駆動装置は、電源から供給される電流からモーターを駆動する駆動電流を生成するスイッチング素子を有したインバーターと、インバーターとモーターとの間に設けられ、インバーターからモーターに駆動電流を供給する駆動電流供給配線と、電源とインバーターとの間に設けられたノイズフィルターと、モーターとノイズフィルターとを電気的に接続し、その一部に、駆動電流供給配線に沿わせて設けられたアース側配線を有するアース回路部と、導電性材料からなり、インバーター、及びノイズフィルターが収容された筐体と、筐体とノイズフィルターとを電気的に接続するフィルター側接続配線と、を備え、アース側配線の一端が、筐体に電気的に接続されている。【選択図】図1

Description

本開示は、空気調和機の駆動装置に関する。
空気調和機は、インバーター回路や圧縮機のモーターで生じるノイズが電源側に流出するのを抑えるため、ノイズフィルターを備えている場合がある。
例えば、特許文献1には、ノイズフィルターによる効果を高めるため、アース側配線を備える構成が開示されている。このアース側配線は、圧縮機のフレームを、ノイズフィルターに接続している。この構成によれば、ノイズは、主にアース側配線を経路としてノイズフィルターに流れ込む。アース側配線は、圧縮機や電力変換回路を収容する筐体や、圧縮機に繋がる冷媒配管で形成されたノイズ経路よりも、より小さなインダクタンスを有している。これにより、特許文献1では、ノイズがノイズフィルターに流れやすくなり、ノイズフィルターがノイズ低減効果を十分に発揮できるようになる。
特開2012−10500号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、例えば、圧縮機のモーターと、ノイズフィルターが設けられたコントローラとが遠くに離れて設置されている場合などに、アース線が長くなる場合がある。このようにアース線が長くなると、アース側配線のインダクタンスが大きくなってしまい、ノイズフィルターによるノイズ低減効果が十分に得られない可能性がある。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、ノイズフィルターによるノイズ低減効果を十分に発揮させることができる空気調和機の駆動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係る空気調和機の駆動装置は、インバーターと、ノイズフィルターと、駆動電流供給配線と、アース回路部と、筐体と、フィルター側接続配線と、を備える。前記インバーターは、圧縮機のモーターを駆動する駆動電流を生成するスイッチング素子を有している。前記ノイズフィルターは、電源と前記インバーターとの間に設けられている。前記駆動電流供給配線は、前記インバーターと前記モーターとの間に設けられている。前記駆動電流供給配線は、前記インバーターから前記モーターに駆動電流を供給する。前記アース回路部は、前記モーターと前記ノイズフィルターとを電気的に接続する。前記アース回路部は、その一部に、前記駆動電流供給配線に沿わせて束ねられたアース側配線を有する。前記筐体は、導電性材料からなる。前記筐体は、前記インバーター、及び前記ノイズフィルターが収容されている。前記フィルター側接続配線は、前記筐体と前記ノイズフィルターとを電気的に接続する。前記アース側配線の一端は、前記筐体に電気的に接続されている。
本開示の空気調和機の駆動装置によれば、ノイズフィルターによるノイズ低減効果を十分に発揮させることができる。
本開示の第一実施形態に係る空気調和機の駆動装置の概略構成を示す図である。 本開示の第一実施形態に係る空気調和機の駆動装置の等価回路図である。 本開示の第一実施形態に係る空気調和機の駆動装置において、駆動電流供給配線とアース側配線との配置の例を示す断面図である。 本開示の第一実施形態の第一変形例に係る駆動電流供給配線とアース側配線との配置の例を示す断面図である。 本開示の第一実施形態の第二変形例に係る駆動電流供給配線とアース側配線との配置の例を示す断面図である。 本開示の第二実施形態に係る空気調和機の駆動装置の概略構成を示す図である。 本開示の第二実施形態に係る空気調和機の駆動装置の構成を示す図であり、図6のA−A矢視断面図である。 本開示の第二実施形態に係る空気調和機の駆動装置の等価回路図である。 本開示の第三実施形態に係る空気調和機の駆動装置の概略構成を示す図である。
以下、本開示の実施形態に係る空気調和機のモーター制御装置について、図1〜図9を参照して説明する。
<第一実施形態>
(空気調和機の構成)
図1に示すように、空気調和機1は、圧縮機3と、駆動装置10Aと、熱交換器(図示無し)と、を主に備えている。
圧縮機3は、冷媒を圧縮して冷媒管に吐出する。圧縮機3は、圧縮機本体4と、モーター5と、を備えている。圧縮機本体4は、本開示の実施形態において、例えばスクロール圧縮機構を備えている。圧縮機本体4は、その中心軸O方向に延びる回転軸4aを有している。圧縮機本体4は、回転軸4aを中心軸O周りに回転させることで、冷媒を圧縮して、熱交換器(図示無し)へ送給する。
モーター5は、圧縮機本体4を駆動する。モーター5は、ロータ5aと、ステーター5bと、モーター筐体5cと、を備えている。ロータ5aは、回転軸4aに設けられている。ロータ5aは、回転軸4aと一体に中心軸O周りに回転自在に設けられている。ステーター5bは、ロータ5aに対し、径方向外側に設けられている。ステーター5bは、モーター筐体5c内に固定されている。ステーター5bは、後述する電源7(図2参照)からインバーター20Aを介して供給される駆動電流により回転磁界を発生し、径方向内側のロータ5aを回転軸4aとともに中心軸O周りに回転駆動させる。
モーター筐体5cは、中心軸Oに沿って延びる円筒状を成している。モーター筐体5cの内部に、圧縮機本体4と、モーター5のロータ5a及びステーター5bとが収容されている。モーター筐体5cは、導電性を有した金属材料によって形成されている。
(駆動装置の構成)
図1、図2に示すように、駆動装置10Aは、インバーター20Aと、ノイズフィルター30と、を備えている。駆動装置10Aは、電源7から供給される電流(三相交流電流)を用い、モーター5を駆動する。図2に示すように、電源7から供給される電流は、擬似電源回路(LISN:Line Impedance Stabilization Network)8を経て駆動装置10Aに入力される。擬似電源回路網8は、ノイズ計測時に電源7側から混入するノイズを抑制し、インピーダンスの安定化を図る。
ノイズフィルター30は、電源7とインバーター20Aとの間に設けられている。ノイズフィルター30は、コモンモードコイル31A、31Bと、コンデンサー32A、32Bと、フィルター基板33上に備えている。コモンモードコイル31A、31Bは、電源7から擬似電源回路網8を経てインバーター20Aに至る電源線9上に直列に設けられている。コンデンサー32A、32Bは、電源線9と後述するアース回路部50との間に設けられている。
インバーター20Aは、電源7から供給される電流から、モーター5を駆動するための駆動電流を生成する。インバーター20Aは、整流回路部21と、インバーター回路部22と、を備えている。
整流回路部21は、電源7から供給される交流電流を平滑化し、直流電流をインバーター回路部22に供給する。整流回路部21は、例えば、ダイオード21aがブリッジ状に結線されたダイオードブリッジ回路を用いることができる。整流回路部21と、インバーター回路部22との間には、リアクトル27、平滑コンデンサー28、スナバコンデンサー29が設けられている。
インバーター回路部22は、複数のスイッチング素子22aと、還流ダイオード22bと、をインバーター基板22c上に備えている。インバーター回路部22には、整流回路部21から直流電流が供給される。インバーター回路部22は、整流回路部21から供給される直流を、複数のスイッチング素子22aでスイッチングすることで、U相、V相、W相からなる三相交流の駆動電流を生成する。
(駆動装置の筐体)
図1に示すように、上記のノイズフィルター30、及びインバーター20Aは、駆動装置10Aの筐体11内に収容されている。筐体11は、金属等の導電性材料からなり、例えば中空箱状をなしている。ノイズフィルター30のフィルター基板33、及びインバーター20Aのインバーター基板22cは、筐体11内の板状のベース板11aに固定されている。フィルター基板33は、フィルター側接続配線34により、導電性材料からなる筐体11のベース板11aに接地されている。
(駆動装置とモーターとの配線接続)
図1、図2に示すように、空気調和機1は、駆動装置10Aとモーター5とを接続する、駆動電流供給配線40と、アース回路部50と、を更に備えている。
駆動電流供給配線40は、インバーター20Aと、モーター5とを接続している。この実施形態で例示する駆動電流供給配線40は、U相供給配線41、V相供給配線42、及びW相供給配線43の計3本を備えている。駆動電流供給配線40の一方の端部40sは、例えば、インバーター20Aのインバーター基板22cに接続されている。駆動電流供給配線40の他方の端部40tは、例えば、圧縮機3のハウジングに設けられた端子台59を介してステーター5bに接続されている。駆動電流供給配線40は、インバーター20Aのスイッチング素子22aで生成された、U相、V相、W相からなる三相交流の駆動電流をモーター5に供給する。
(アース回路部の構成)
アース回路部50は、圧縮機3のフレーム接地とモーター5のフレーム接地とのうち少なくとも一方のフレーム接地とノイズフィルター30とを電気的に接続している。なお、この実施形態では、圧縮機3のハウジングの一部がモーター5の筐体として用いられているため、圧縮機3のハウジング全体をモーター筐体5cと称している。
アース回路部50は、その一部に、アース側配線51を有している。図3に示すように、アース側配線51は、駆動電流供給配線40に沿わせて設けられている。より具体的には、アース側配線51は、駆動電流供給配線40とともに束ねられている。アース側配線51を、駆動電流供給配線40とともに束ねる場合、例えば、結束バンド等の結束具(図示無し)や、チューブ状の被覆材(図示無し)等を用いることができる。
図1に示すように、アース側配線51の一端51sは、筐体11に電気的に接続されている。この実施形態で例示するアース側配線51の一端51sは、筐体11のうち、駆動電流供給配線40の一方の端部40sとインバーター20Aのインバーター基板22cにおけるスイッチング素子22aとの接続部に近い側で、筐体11に接続されている。アース側配線51の他端51tは、モーター筐体5cに接続されている。ここで、駆動電流供給配線40とインバーター20Aとの接続部に近い側としては、スナバコンデンサー29が配置されるインバーター回路部22の入力側よりも駆動電流供給配線40とインバーター20Aとの接続部に近い側を例示できる。
図2に示すように、ノイズフィルター30に設けられたコンデンサー32(32A、32B)は、フィルター側接続配線34により、筐体11に接続されている。例えば、モーター筐体5cからアース側配線51を通して筐体11に高周波電流(言い換えれば、コモンモードノイズ電流)が侵入すると、この高周波電流は、フィルター側接続配線34を通してノイズフィルター30に流入する。より具体的には、モーター筐体5cからアース側配線51を通して筐体11に侵入した高周波電流は、アース側配線51の一端51sが筐体11に接続された部分J1と、フィルター側接続配線34が筐体11に接続された部分J2との間の筐体11を介して、ノイズフィルター30に至ることとなる。つまり、筐体11のうち、アース側配線51の一端51sが筐体11に接続された部分J1と、フィルター側接続配線34が筐体11に接続された部分J2とを結ぶ領域E1は、アース回路部50の一部を構成している。この実施形態におけるモーター筐体5cとノイズフィルター30とを電気的に接続するアース回路部50は、アース側配線51と、領域E1と、フィルター側接続配線34とにより構成されている。
(作用効果)
上記実施形態の空気調和機1の駆動装置10Aでは、アース回路部50のアース側配線51が駆動電流供給配線40に沿わせて設けられている。これにより、アース側配線51と駆動電流供給配線40とでは、電流の流れる向きが互いに反対向きとなる。その結果、互いに反対向きに流れる電流が磁界を打ち消し、相互誘導により駆動電流供給配線40とアース側配線51とのそれぞれのインダクタンスが低減する。しかも、アース側配線51が駆動電流供給配線40とともに束ねて設けられているので、上記のインダクタンスの低減効果は、より顕著なものとなる。これにより、モーター5で発生したコモンモードノイズに起因する高周波電流が圧縮機3(モーター5)からノイズフィルター30に至る経路のインピーダンスを低減できる。
また、空気調和機1の駆動装置10Aは、筐体11とノイズフィルター30のコンデンサー32とを電気的に接続するフィルター側接続配線34をさらに備え、アース側配線51の一端51sが、筐体11に電気的に接続されている。これにより、アース側配線51の一端51sが筐体11に接続される部分J1と、フィルター側接続配線34が筐体11に接続する部分J2との間で、モーター5で発生したノイズは、筐体11の領域E1を流れることになる。つまり、アース回路部50は、アース側配線51と、筐体11の領域E1と、フィルター側接続配線34と、によって構成されることとなる。導電性材料からなる筐体11は、アース側配線51よりもインダクタンスが低くなる。その結果、ノイズフィルター30によるノイズ低減効果を十分に発揮させることが可能となる。
また、アース側配線51の一端51sが、筐体11のうち駆動電流供給配線40とインバーター20Aのスイッチング素子22aとの接続部に近い側で、筐体11に接続されている。これにより、アース回路部50におけるアース側配線51の長さをなるべく短くし、筐体11の領域E1をなるべく長くすることができる。これにより、モーター5で発生したノイズに起因する高周波電流を、アース側配線51、筐体11、フィルター側接続配線34を介してノイズフィルター30により効率良く抑えることができる。したがって、ノイズフィルター30によるノイズ低減効果を十分に発揮させることが可能となる。
(第一実施形態の第一変形例)
上記第一実施形態では、一本のアース側配線51を、駆動電流供給配線40であるU相供給配線41、V相供給配線42、及びW相供給配線43とともに束ねて設けられるようにしたが、これに限らない。
例えば、図4に示すアース側配線51Bのように、少なくともアース側配線51Bと駆動電流供給配線40とが束ねて設けられた部分で、三本の分岐線51a、51b、51cに分岐されていてもよい。この場合、アース側配線51Bと駆動電流供給配線40とが束ねて設けられた部分では、U相供給配線41、V相供給配線42、及びW相供給配線43と、三本の分岐線51a、51b、51cとを、アース側配線51Bの延伸方向を中心とした周方向Dcに交互に配置するようにしてもよい。
これにより、アース側配線51Bを構成する分岐線51a、51b、51cを、U相供給配線41、V相供給配線42、及びW相供給配線43のそれぞれに近接して配置することができるので、磁界を互いに打ち消し合う効果は、より顕著なものとなる。したがって、アース側配線51B、駆動電流供給配線40のそれぞれにおけるインダクタンスを低減することができる。その結果、モーター5で発生したコモンモードノイズに起因する高周波電流がモーター5からノイズフィルター30に至る経路のインピーダンスを低減でき、ノイズフィルター30によるノイズ低減効果を十分に発揮させることが可能となる。
(第一実施形態の第二変形例)
また、図5に示すように、アース側配線51Cを、筒状の金属被覆とし、その内側に、駆動電流供給配線40を構成するU相供給配線41、V相供給配線42、及びW相供給配線43が挿入された状態で束ねられていてもよい。アース側配線51Cとしての筒状の金属被覆は、例えば、編組線のシールド線や、U相供給配線41、V相供給配線42、及びW相供給配線43に巻き付けたアルミホイル等であってもよい。
このような構成によれば、アース側配線51Cと、U相供給配線41、V相供給配線42、及びW相供給配線43とで、磁界を互いに打ち消し合う。したがって、アース側配線51B、駆動電流供給配線40のそれぞれにおけるインダクタンスが低減する。その結果、モーター5で発生したノイズがモーター5からノイズフィルター30に至る経路のインダクタンスが低減される。また、筒状の金属被覆からなるアース側配線51Cによって、駆動電流供給配線40を構成するU相供給配線41、V相供給配線42、及びW相供給配線43が覆われるため、駆動電流供給配線40からの放射ノイズも低減される。これにより、ノイズフィルター30によるノイズ低減効果を十分に発揮させることが可能となる。
<第二実施形態>
次に、この開示に係る空気調和機のモーター制御装置の第二実施形態について説明する。以下に説明する第二実施形態においては、第一実施形態と筐体11にヒートシンク25を備える構成のみが異なるので、第一実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに、重複説明を省略する。
図6、図7に示すように、この第二実施形態における空気調和機1の駆動装置10Bは、筐体11にヒートシンク25を備えている。ヒートシンク25は、インバーター20Aのインバーター基板22cに実装されたスイッチング素子22a等の電気素子の放熱を図る。ヒートシンク25は、アルミニウム合金等、筐体11を形成する金属材料よりも高い熱伝導率を有した導電性材料から形成されている。ヒートシンク25は、ブロック状で、筐体11のベース板11aに、導電性を有した金属製のビス26等によって固定されている。
アース側配線51の一端51sは、ヒートシンク25に接続されている。これにより、アース側配線51は、ヒートシンク25を介して筐体11に電気的に接続されることになる。アース側配線51の一端51sは、ヒートシンク25において、駆動電流供給配線40の一方の端部40sとインバーター20Aのインバーター基板22cとの接続部の近傍で接続されている。
図8に示すように、モーター筐体5cからアース側配線51を通してヒートシンク25に流入した高周波電流は、ヒートシンク25から、筐体11、フィルター側接続配線34を介してノイズフィルター30に至る。つまり、モーター筐体5cからアース側配線51を通してヒートシンク25に流入した高周波電流は、アース側配線51の一端51sがヒートシンク25に接続された部分J3と、フィルター側接続配線34が筐体11に接続された部分J2との間のヒートシンク25及び筐体11を流れる。つまり、ヒートシンク25、及び筐体11において、アース側配線51の一端51sがヒートシンク25に接続された部分J3とヒートシンク25が筐体11に接続された部分J4との間の領域E2と、ヒートシンク25が筐体11に接続された部分J4とフィルター側接続配線34が筐体11に接続された部分J2とを結ぶ領域E3とが、アース回路部50の一部を構成している。すなわち、第二実施形態において圧縮機3とノイズフィルター30とを電気的に接続するアース回路部50は、アース側配線51と、領域E2、E3と、フィルター側接続配線34とにより構成されている。
(作用効果)
第二実施形態の空気調和機1の駆動装置10Bでは、上記第一実施形態と同様、アース回路部50のアース側配線51が駆動電流供給配線40に沿わせて設けられている。これにより、互いに反対向きに流れるアース側配線51の高周波電流と駆動電流供給配線40の駆動電流とが磁界を打ち消し、相互誘導によりアース側配線51、駆動電流供給配線40のそれぞれのインダクタンスを低減できる。その結果、ノイズフィルター30によるノイズ低減効果を十分に発揮させることが可能となる。
また、上記第二実施形態の空気調和機1の駆動装置10Bでは、アース回路部50は、アース側配線51と、アース側配線51の一端51sが接続されたヒートシンク25と、ヒートシンク25が筐体11に接続された部分J4とフィルター側接続配線34が筐体11に接続する部分J2との間の筐体11と、によって構成されている。導電性材料からなるヒートシンク25は、アース側配線51よりもインダクタンスが低い。そのため、ヒートシンク25を用いずにアース側配線51を伸ばして、部分J4や、部分J2に直接接続するよりも、アース側配線51の一端51sをヒートシンク25に接続してアース側配線51を短くした方が、インダクタンスが低くなる。これにより、モーター5で発生したノイズのノイズフィルター30によるノイズ低減効果を、より一層発揮させることが可能となる。
<第三実施形態>
次に、この開示に係る空気調和機のモーター制御装置の第三実施形態について説明する。以下に説明する第三実施形態においては、第一、第二実施形態と筐体11Dの構成のみが異なるので、第一、第二実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに、重複説明を省略する。
図9に示すように、本開示の実施形態における空気調和機1の駆動装置10Cにおいて、筐体11Dは、第一分割体14と、第二分割体15と、を備える二段構造とされている。第一分割体14、第二分割体15は、それぞれ、金属等の導電性材料からなる。第一分割体14、第二分割体15は、それぞれ、ベース板14a、15aと、ベース板14a、15aの外周部から上方に立ち上がる周壁部14b、15bと、を備えている。第二分割体15は、第一分割体14上に積層されている。
第一分割体14と第二分割体15とは、ヒンジ17を介して、図9の紙面に直交する方向に延びる回動軸回りに回動(開閉)可能となっている。第一分割体14と第二分割体15とは、ヒンジ17とは反対側に、分割体接続部16を備えている。分割体接続部16は、受け部16aと、ねじ部材18と、を備えている。受け部16aは、第一分割体14の周壁部14bの上端に、周壁部14bと一体に設けられている。受け部16aは、導電性材料からなり、第二分割体15のベース板15aを下方から受ける。ねじ部材18は、導電性材料からなり、受け部16aとベース板15aとを締結する。このような分割体接続部16は、第一分割体14と第二分割体15とを電気的に接続するとともに、第一分割体14と第二分割体15とを機械的に接続する。
筐体11Dには、上記第二実施形態と同様、ヒートシンク25が設けられている。ヒートシンク25は、ブロック状で、第一分割体14のベース板14aに、ビス26等によって固定されている。
アース側配線51の一端51sは、ヒートシンク25に接続されている。これにより、アース側配線51は、ヒートシンク25を介して筐体11Dの第一分割体14に電気的に接続されることになる。アース側配線51の一端51sは、ヒートシンク25のうち、駆動電流供給配線40の一方の端部40sとインバーター20Aのインバーター基板22cとの接続部に近い側に接続されている。
モーター筐体5cからアース側配線51を介してヒートシンク25に流入した高周波電流は、ヒートシンク25、筐体11の第一分割体14、分割体接続部16、第二分割体15、フィルター側接続配線34を通してノイズフィルター30に至る。つまり、第三実施形態においてモーター5とノイズフィルター30とを電気的に接続するアース回路部50は、アース側配線51、ヒートシンク25、筐体11の第一分割体14、分割体接続部16、第二分割体15、及びフィルター側接続配線34により構成されている。
(作用効果)
第三実施形態の空気調和機1の駆動装置10Cでは、上記第一実施形態と同様、アース回路部50のアース側配線51が駆動電流供給配線40に沿わせて設けられている。これにより、互いに反対向きに流れるアース側配線51の高周波電流と駆動電流供給配線40の駆動電流とが磁界を打ち消し、相互誘導によりアース側配線51、駆動電流供給配線40のそれぞれのインダクタンスを低減できる。その結果、ノイズフィルター30によるノイズ低減効果を十分に発揮させることが可能となる。
また、上記第三実施形態の空気調和機1の駆動装置10Cでは、筐体11Dにおいて、インバーター20Aを収容する第一分割体14と、ノイズフィルター30を収容する第二分割体15とが、分割体接続部16によって電気的に接続されている。これにより、モーター5のコモンモードノイズに起因する高周波電流を、アース側配線51、ヒートシンク25、第一分割体14、分割体接続部16を介して、第二分割体15に流入させることができる。したがって、筐体11Dのように第一分割体14と第二分割体15とを備える場合であっても、ノイズフィルター30によるノイズ低減効果を十分に発揮させることが可能となる。
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、上記第一から第三実施形態で示した構成を、適宜組み合わせることも可能である。
<付記>
各実施形態に記載の空気調和機1の駆動装置10A、10B、10Cは、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る空気調和機1の駆動装置10A、10B、10Cは、圧縮機3のモーター5を駆動する駆動電流を生成するスイッチング素子22aを有したインバーター20Aと、前記インバーター20Aと前記モーター5との間に設けられ、前記インバーター20Aから前記モーター5に駆動電流を供給する駆動電流供給配線40と、電源7と前記インバーター20Aとの間に設けられたノイズフィルター30と、前記モーター5と前記ノイズフィルター30とを電気的に接続し、その一部に、前記駆動電流供給配線40に沿わせて束ねられたアース側配線51、51B、51Cを有するアース回路部50と、導電性材料からなり、前記インバーター20A、及び前記ノイズフィルター30が収容された筐体11、11Dと、前記筐体11、11Dと前記ノイズフィルター30とを電気的に接続するフィルター側接続配線34と、をさらに備え、前記アース側配線51、51B、51Cの一端51sが、前記筐体11、11Dに接続されている。
この空気調和機1の駆動装置10A、10B、10Cは、アース回路部50のアース側配線51、51B、51Cが駆動電流供給配線40に沿わせて設けられている。これにより、アース側配線51、51B、51Cと駆動電流供給配線40とでは、電流の流れる向きが互いに反対向きとなる。その結果、互いに反対向きに流れるアース側配線51、51B、51Cに流れる高周波電流と、駆動電流供給配線40に流れる駆動電流とが磁界を打ち消し、相互誘導によりアース側配線51、51B、51Cと、駆動電流供給配線40とのそれぞれのインダクタンスが低減する。しかも、アース側配線51、51B、51Cが駆動電流供給配線40とともに束ねて設けられているので、上記のインダクタンスの低減効果は、より顕著なものとなる。これにより、モーター5で発生したコモンモードノイズに起因する高周波電流がモーター5からノイズフィルター30に至る経路のインピーダンスを低減できる。
モーター5で発生したコモンモードノイズに起因する高周波電流は、アース側配線51、51B、51Cの一端51sが筐体11、11Dに接続される部分と、フィルター側接続配線34が筐体11、11Dに接続する部分との間で、筐体11、11Dを流れる。つまり、アース回路部50は、アース側配線51、51B、51Cと、アース側配線51、51B、51Cの一端51sが筐体11、11Dに接続される部分と、フィルター側接続配線34が筐体11、11Dに接続する部分との間の筐体11、11Dと、によって構成される。導電性材料からなる筐体11、11Dは、アース側配線51、51B、51Cよりもインダクタンスが低い。そのため、高周波電流は、モーター5からアース側配線51、51B、51C、筐体11、11D、フィルター側接続配線34を通してノイズフィルター30に至る。これにより、ノイズフィルター30によるノイズ低減効果を十分に発揮させることが可能となる。
(2)第2の態様に係る空気調和機1の駆動装置10A、10B、10Cは、(1)の空気調和機1の駆動装置10A、10B、10Cであって、前記アース側配線51、51B、51Cの一端51sが、前記筐体11、11Dのうち前記駆動電流供給配線40と前記インバーター20Aの前記スイッチング素子22aとの接続部に近い側で、前記筐体11、11Dに接続されている。
これにより、アース回路部50におけるアース側配線51、51B、51Cの長さをなるべく短くし、筐体11、11Dにより構成される高周波電流の経路をなるべく長くすることができる。そのため、アース回路部50のインダクタンスを低減して、モーター5で発生したコモンモードノイズを、ノイズフィルター30により効率良く抑制できる。したがって、ノイズフィルター30によるノイズ低減効果を十分に発揮させることが可能となる。
(3)第3の態様に係る空気調和機1の駆動装置10A、10B、10Cは、(1)の空気調和機1の駆動装置10A、10B、10Cであって、導電性材料からなり、前記インバーター20Aと前記筐体11、11Dとの間に配置されて、前記筐体11、11Dに電気的に接続されたヒートシンク25と、をさらに備え、前記アース側配線51、51B、51Cの一端51sが、前記ヒートシンク25に固定されることで、前記アース側配線51、51B、51Cが前記ヒートシンクを介して前記筐体11、11Dに接続されている。
これにより、アース回路部50は、アース側配線51、51B、51Cと、アース側配線51、51B、51Cの一端51sが接続されたヒートシンク25と、ヒートシンク25が筐体11、11Dに接続された部分とフィルター側接続配線34が筐体11、11Dに接続する部分との間の筐体11、11Dと、によって構成される。導電性材料からなるヒートシンク25は、アース側配線51、51B、51Cよりもインダクタンスが低い。そのため、アース回路部50のインダクタンスを低減して、ノイズフィルター30によるノイズ低減効果をより一層、発揮させることが可能となる。
(4)第4の態様に係る空気調和機1の駆動装置10A、10B、10Cは、(2)又は(3)の空気調和機1の駆動装置10A、10B、10Cであって、前記筐体11Dは、前記インバーター20Aを収容する第一分割体14と、前記ノイズフィルター30を収容する第二分割体15と、を備え、前記アース側配線51、51B、51Cの一端51sが、前記第一分割体14に接続され、前記第一分割体14と前記第二分割体15とを電気的に接続する分割体接続部16をさらに備える。
これにより、筐体11Dが、インバーター20Aを収容する第一分割体14と、ノイズフィルター30を収容する第二分割体15とに分割されている場合に、分割体接続部16により、第一分割体14と第二分割体15とを電気的に接続することができる。これにより、モーター5のコモンモードノイズに起因する高周波電流は、アース側配線51、51B、51C、第一分割体14、分割体接続部16、第二分割体15を通してノイズフィルター30に至る。したがって、筐体11Dが第一分割体14と第二分割体15とを備える場合であっても、ノイズフィルター30によるノイズ低減効果を十分に発揮させることが可能となる。
(5)第5の態様に係る空気調和機1の駆動装置10A、10B、10Cは、(4)の空気調和機1の駆動装置10A、10B、10Cであって、前記分割体接続部16は、前記第一分割体14と前記第二分割体15とを機械的に接続するねじ部材18を含む。
この分割体接続部16のねじ部材18により、第一分割体14と第二分割体15とを機械的に接続するとともに、電気的にも接続することができる。その結果、第一分割体14と第二分割体15との間でインピーダンスが増加することを抑制できる。
1…空気調和機
3…圧縮機
4…圧縮機本体
4a…回転軸
5…モーター
5a…ロータ
5b…ステーター
5c…モーター筐体
7…電源
8…擬似電源回路網
9…電源線
10A、10B、10C…駆動装置
11…筐体
11D…筐体
11a…ベース板
14…第一分割体
14a…ベース板
14b…周壁部
15…第二分割体
15a…ベース板
15b…周壁部
16…分割体接続部
16a…受け部
17…ヒンジ
18…ねじ部材
20A…インバーター
21…整流回路部
21a…ダイオード
22…インバーター回路部
22a…スイッチング素子
22b…還流ダイオード
22c…インバーター基板
25…ヒートシンク
26…ビス
27…リアクトル
28…平滑コンデンサー
29…スナバコンデンサー
30…ノイズフィルター
31A、31B…コモンモードコイル
32、32A、32B…コンデンサー
33…フィルター基板
34…フィルター側接続配線
40…駆動電流供給配線
40s…一方の端部
40t…他方の端部
41…U相供給配線
42…V相供給配線
43…W相供給配線
50…アース回路部
51、51B、51C…アース側配線
51a、51b、51c…分岐線
51s…一端
51t…他端
59…端子台
Dc…周方向
E1、E2、E3…領域
J1…部分
J2…部分
J3…部分
J4…部分
O…中心軸

Claims (5)

  1. 圧縮機のモーターを駆動する駆動電流を生成するスイッチング素子を有したインバーターと、
    前記インバーターと前記モーターとの間に設けられ、前記インバーターから前記モーターに駆動電流を供給する駆動電流供給配線と、
    電源と前記インバーターとの間に設けられたノイズフィルターと、
    前記モーターと前記ノイズフィルターとを電気的に接続し、その一部に、前記駆動電流供給配線に沿わせて束ねられたアース側配線を有するアース回路部と、
    導電性材料からなり、前記インバーター、及び前記ノイズフィルターが収容された筐体と、
    前記筐体と前記ノイズフィルターとを電気的に接続するフィルター側接続配線と、を備え、
    前記アース側配線の一端が、前記筐体に電気的に接続されている
    空気調和機の駆動装置。
  2. 前記アース側配線の一端は、前記筐体のうち前記駆動電流供給配線と前記インバーターの前記スイッチング素子との接続部に近い側で、前記筐体に接続されている
    請求項1に記載の空気調和機の駆動装置。
  3. 導電性材料からなり、前記インバーターと前記筐体との間に配置されて、前記筐体に電気的に接続されたヒートシンク、をさらに備え、
    前記アース側配線の一端が、前記ヒートシンクに固定されることで、前記アース側配線が前記ヒートシンクを介して前記筐体に電気的に接続されている
    請求項1に記載の空気調和機の駆動装置。
  4. 前記筐体は、前記インバーターを収容する第一分割体と、前記ノイズフィルターを収容する第二分割体と、を備え、
    前記アース側配線の一端が、前記第一分割体に電気的に接続され、
    前記第一分割体と前記第二分割体とを電気的に接続する分割体接続部をさらに備える
    請求項2又は3に記載の空気調和機の駆動装置。
  5. 前記分割体接続部は、前記第一分割体と前記第二分割体とを機械的に接続するねじ部材を含む
    請求項4に記載の空気調和機の駆動装置。
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