JP2021165779A - 光量測定装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示装置の校正処理において、低輝度での測定時間を短縮することができる光量測定装置およびその制御方法を提供する。【解決手段】光量測定装置は、光源を備える光源部と、前記光源から発せられた光が透過する透過パネルを備える表示部と、前記表示部を透過した光量を測定する受光部と、前記表示部のキャリブレーションにおいて、前記光源の光量を増加させるか、前記表示部の透過率を増加させることにより、前記受光部で測定される輝度が、測定階調に対応する理想輝度よりも高輝度となるように制御する制御部とを有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、透過ディスプレイの光量測定装置および光量測定装置の制御方法に関する。
近年、映像制作、印刷用または製版用原稿作成、フォトレタッチ、医用画像閲覧など様々な用途において、液晶ディスプレイをはじめとする表示装置は、高精度な輝度および色再現が求められるようになっている。このような表示装置では、表示の精度を保つため、キャリブレーションと呼ばれる校正処理が行われる。
校正処理は、表示装置の特性を高精度に測定するため、分光式の測定器を用いる場合がある。分光式の測定器は、表示装置の特性を高精度に測定できる反面、低輝度では測定時間が長くなる傾向がある。このような課題を解決するために、測定時間の短縮化を図るキャリブレーション技術が開示されている。例えば、特許文献1は、キャリブレーションの際に、バックライト(以後、光源とも称する)の輝度および液晶の透過率を上昇させ、測定時間を短縮する方法を開示している。
特開2015−121507号公報
しかしながら、光源輝度を上昇させるパターン、液晶透過率を上昇させるパターンおよび両方を上昇させるパターンの計3回、表示装置を測定するため測定時間の短縮効果は、十分に得られない。
そこで本発明は、表示装置の校正処理において、低輝度での測定時間を短縮することができる光量測定装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の光量測定装置は、
光源を備える光源部と、
前記光源から発せられた光が透過する透過パネルを備える表示部と、
前記表示部を透過した光量を測定する受光部と、
前記表示部のキャリブレーションにおいて、前記光源の光量を増加させるか、前記表示部の透過率を増加させることにより、前記受光部で測定される輝度が、測定階調に知応する理想輝度よりも高輝度となるように制御する制御部と
を有することを特徴とする。
本発明によれば、表示装置の校正処理において、低輝度での測定時間を短縮することができる。
光量測定装置の構成を例示するブロック図である。 測定画像を例示する図である。 記憶部に格納されるデータを説明する図である。 実施形態1に係る光量測定処理を例示するフローチャートである。 実施形態2に係る光量測定処理を例示するフローチャートである。 実施形態2に係るキャリブレーション終了予定時刻の表示例である。 実施形態2に係る記憶部に格納されるデータを説明する図である。 実施形態3に係る光量測定装置の構成を例示するブロック図である。 実施形態3に係る光量測定処理を例示するフローチャートである。 測定階調番号ごとの光源部温度を例示する図である。 光源の点灯および応答性の影響について説明する図である。 変形例2に係る光量測定処理を例示するフローチャートである。 光源の点灯と測定時間との関係を説明する図である。
<実施形態1>
(装置構成)
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。図1は、光量測定装置10の構成を例示するブロック図である。
本発明の光量測定装置10は、測定画像生成部100、補正部101、表示部102、光源部103、受光部104、記憶部105、および制御部106を有する。光量測定装置10の各部は、各種信号を流すバス107により相互に接続される。
測定画像生成部100は、表示装置の校正処理(以下、キャリブレーションとも称する)をする場合に、予め定められた測定階調および表示画面に対する面積比に応じて、測定画像を生成する。測定画像生成部100は、制御部106から、キャリブレーションを実施するか否かの指示を受け付ける。キャリブレーションを実施する場合、測定画像生成部100は、測定階調および表示画面に対する面積比を制御部106から取得する。
図2を参照して、測定画像について説明する。図2は、測定画像を例示する図である。図2の例では、測定画像生成部100は、制御部106から、測定階調値として4095(12bit)、表示画面に対する面積比として10%を取得する。この場合、測定画像生成部100は、図2で示すように、画面中央を基準とした面積10%、階調値4095のパッチ201、および階調値0の背景202を表示する測定画像を生成する。なお、背景202の階調値は、0に限られず、4095より小さい階調値であればよい。
測定画像生成部100は、キャリブレーションを実施する場合、生成した測定画像を映像信号として補正部101へ出力する。また、測定画像生成部100は、キャリブレーションを実施しない場合は、外部装置から受信した入力映像信号を映像信号として補正部101へ出力する。
補正部101は、測定画像生成部100が出力した映像信号に対して、ガンマ補正または色補正などの補正を実施する。ここでは、補正部101による補正は、ガンマ補正であるものとして説明する。
補正部101は、映像信号に対してガンマ補正を実施する場合、予め記憶部105に格納された補正テーブル用いる。補正部101は、補正テーブルをルックアップ(参照)し、映像信号の階調値に基づいて補正後の映像信号を生成する。補正部101は、生成した補正後の映像信号を表示部102へ出力する。映像信号の補正は、補正テーブルのルックアップに限られず、計算で求めることにより補正してもよい。また、補正テーブルは、キャリブレーション処理において生成したものであってもよい。
表示部102は、補正部101から出力される補正後の映像信号を表示する。表示部102は、補正後の映像信号に応じて透過率を変更できる透過パネルを搭載する。
光源部103は、表示部102に表示された映像を照らす光源を備える。光源部103は、制御部106で生成されたパルス幅変調(以降、PWM)に応じて光源の光量を制御する。受光部104は、表示部102の輝度および色を測定する。
記憶部105は、補正値や補正に関する情報を記憶するための記録媒体であり、半導体メモリや光ディスク、磁気ディスク等から構成される。具体的には、記憶部105は、ガンマ補正のための補正テーブル、キャリブレーション処理での測定階調および理想輝度、受光部104で使用するセンサの種類に応じた測定時間、ならびに輝度に応じた安定時間などを記憶する。
図3を参照して、記憶部105で記憶するデータについて説明する。図3は、記憶部に格納されるデータを説明する図である。図3では、記憶部105に格納されるデータは、テーブル形式で示される。
図3(A)は、ガンマ補正の補正テーブル301を例示する。補正テーブル301は、入力階調値ごとに補正値を対応づける。記憶部105は、ガンマ補正の種類ごとに補正テーブル301を記憶するようにしてもよい。例えば、ガンマ補正の種類は、BT.709規格のガンマ2.2、ならびにBT.2100規格のガンマであるHLG(Hybrid
Log Gamma)方式およびPQ(Perceptual Quantization、ST2084)方式などである。
補正部101は、ユーザが入力するガンマ設定に応じた補正テーブル301を、記憶部105から選択して取得する。また、記憶部105は、キャリブレーション処理で測定した結果から作成するガンマ補正テーブルを格納するための領域を、予め確保しておくことが望ましい。
図3(B)は、キャリブレーション処理での測定階調と理想輝度とを対応づける理想輝度テーブル302を例示する。理想輝度テーブル302は、測定階調番号Nに対する測定階調値を、その階調を表示した際の理想輝度と対応づける。記憶部105は、ガンマ補正の種類ごとに理想輝度テーブル302を記憶する。制御部106は、ユーザが入力するガンマ設定に応じた理想輝度テーブル302を選択して取得する。
図3(C)は、キャリブレーションの目標輝度と、受光部104のセンサの種類に応じた測定時間とを対応づける測定時間テーブル303を例示する。目標輝度は、ユーザがキャリブレーションを実施する際に設定する輝度の目標値である。ユーザは、目標輝度ごとにキャリブレーションを実施することができる。
センサの種類は、例えば、フィルタ式、分光式などである。測定時間テーブル303は、キャリブレーションの目標輝度と、センサの種類に応じた目安の測定時間を格納する。制御部106は、ユーザが入力したキャリブレーション設定の目標輝度およびセンサ情報(センサの種類)に従って、測定時間テーブル303から目安となる測定時間取得する。
図3(D)は、キャリブレーションの目標輝度および現在の表示輝度に応じて、測定が安定するまでの目安時間を格納する安定時間テーブル304を例示する。測定が安定するまでの目安時間は、表示部102での表示および光源による発光が安定するまでの時間(以下、安定時間とも称する)である。制御部106は、現在の表示輝度からユーザが入力したキャリブレーション設定の目標輝度に切り替える場合に、安定時間テーブル304か
ら安定時間を取得することができる。
制御部106は、ユーザが入力する画質設定およびキャリブレーション設定に基づいて各部を制御する。キャリブレーション設定は、輝度、ガンマ、色温度、色域、ローカルディミングなどの画質目標値のほかに、受光部104で使用するセンサの種類などの設定も含む。なお、画質設定およびキャリブレーション設定は、ユーザが入力する場合に限られず、予め設定された値であってもよい。制御部106は、キャリブレーションが開始されると、画質目標値に基づいて、測定画像生成部100に測定画像を生成させる。測定画像生成部100は、生成した測定画像を補正部101へ出力する。
例えば、バックライトの明るさを制御するローカルディミングがオフの場合、制御部106は、測定画像生成部100に対し、測定階調値を全面に表示するように指示する。ローカルディミングがオンの場合、制御部106は、測定画像生成部100に対し、測定階調値を指定面積比で表示するように指示する。
キャリブレーション設定におけるガンマ設定がPQの場合、制御部106は、記憶部105からPQ用の補正テーブルを取得し、補正部101へ転送する。補正部101は、転送されたPQ用の補正テーブルを参照し、映像信号の階調値に応じて補正した映像信号を表示部102へ出力する。また、制御部106は、補正後の映像信号に応じてPWMを生成し光源部103へ出力する。
制御部106は、最大階調と最小階調のPWMを予め規定すれば、中間階調のPWMは線形補間で求めることができる。また、PWMは、予め記憶部105のテーブルなどで、各階調値に対応する値が格納されるようにしてもよい。
例えば、ローカルディミングがオフの場合、制御部106は、補正後の映像信号の階調平均値をもとにPWMを生成する。また、ローカルディミングがオンの場合、制御部106は、図2に示すパッチ201と背景202とで別々のPWMを生成する。ここで生成するPWMは、補正部101から出力される補正後の映像信号の階調値に対し理想輝度となるような光量を示す。理想輝度は、規格に準じた輝度である。
表示部102および光源部103は、経年劣化および温度により規格からずれるため、キャリブレーションによって補正される。制御部106は、表示部102が補正後の映像信号を表示したのち、受光部104に対し、現在の表示輝度および色度を測定する指示を送信する。受光部104は、制御部106からの指示に従って輝度および色度の測定を繰り返し、測定結果を制御部106へ出力する。制御部106は、測定結果から補正値を算出し、記憶部105へ記憶する。
キャリブレーション設定の目標輝度が2000nit、ガンマ設定がPQの場合、図3(A)の補正テーブル301より、入力階調値64に対する補正後の映像信号の階調値(補正値)は11となる。補正後の階調値11の信号を表示部102に表示する場合、理想輝度は0.005である。実際に測定した輝度が0.006だった場合、理想輝度よりも0.001高いため、測定階調値64の補正値は、10以下とすればよい。低輝度の状態を測定する場合、受光部104のセンサの種類によっては、測定時間がかかる場合がある。以下の実施形態1では測定時間を短縮する方法について説明する。
キャリブレーション終了後、補正部101は、キャリブレーションにおいて作成した補正テーブルを参照して映像信号を補正し、補正後の映像を表示部102へ表示する。
(光量測定処理)
以下、図1および図4を参照して、実施形態1に係る光量測定処理について説明する。図4は、実施形態1に係る光量測定処理を例示するフローチャートである。実施形態1では、キャリブレーション設定におけるガンマ設定をPQとし、図3(B)に示す複数の測定階調(測定階調番号N=1〜21)での理想輝度を用いて説明する。ローカルディミング設定は、オンであるものとする。表示部102は、表示画面に対する面積比が10%のパッチを表示し、受光部104が輝度を測定することを前提とする。以下、測定階調番号Nでの輝度は、輝度Y(N)と記載する。
S400では、制御部106は、記憶部105から測定階調番号Nに対する理想輝度を格納する理想輝度テーブル302を取得する。制御部106は、測定階調番号N=2として測定を開始する。制御部106は、複数の測定階調に対して、S401からS404では測定階調番号Nが偶数の場合、S406からS409では測定階調番号Nが奇数の場合の測定処理を実施する。
S401では、制御部106は、測定階調番号Nが21以下であるか否かを判定する。測定階調番号Nが21以下である場合、処理はS402へ進み、21よりも大きい場合、処理はS405へ進む。
S402では、光源部103は、測定階調番号Nの測定階調値に対して理想輝度となるような光量(PWM)で発光する。これとともに、表示部102は、実際に表示するパッチ201の階調を、測定階調番号21での測定階調値である3696として表示する。すなわち、測定階調番号Nが偶数の場合には、制御部106は、表示部102の透過率を最大測定階調での透過率に固定して、光源部103による光量の変化を測定する。
S403では、制御部106は、受光部104に対して輝度Y(N)の測定を指示する。S402で説明したように、表示部102の透過率を上げて高輝度で測定することができるため、受光部104による測定時間は短縮される。受光部104は、測定結果である輝度Y(N)を制御部106へ出力する。
S404では、制御部106は、測定階調番号Nの次の偶数番目の階調で測定するため、Nに2を加算してN+2とする。処理は、S401へ戻る。制御部106は、21階調の偶数番目の階調での測定が終了するまで、S401からS404までの処理を繰り返して測定を実施する。
S405では、制御部106は、測定階調番号N=1を設定し、測定階調番号Nが奇数の場合の測定を開始する。
S406では、制御部106は、測定階調番号Nが21以下であるか否かを判定する。測定階調番号Nが21以下の場合、処理はS407へ進み、21よりも大きい場合、図4に示す処理は終了する。
S407では、制御部106は、測定階調番号21での測定階調値3696に対して理想輝度となるような光量(PWM)で光源部103を点灯させる。なお、S401からS404までの処理によって、光源の光量(PWM)は、測定階調番号=20の場合の光量に設定されている。PWMは、測定階調番号N、すなわち測定階調値に応じて大きくなるため、S407でのPWMの切り替わりはスムーズになる。
表示部102は、測定階調番号Nに応じた測定階調値のパッチ201を表示する。すなわち、測定階調番号Nが奇数の場合には、制御部106は、光源部103の光量を最大測定階調での光量に固定して、表示部102の透過率を測定する。
S408では、制御部106は、受光部104に対して輝度Y(N)の測定を指示する。S407で説明したように、光源部103からの光量を上げて高輝度で測定することができるため、受光部104による測定時間は短縮される。受光部104は、測定結果である輝度Y(N)を制御部106へ出力する。
S409では、制御部106は、測定階調番号Nの次の奇数番目の階調で測定するため、Nに2を加算してN+2とする。処理は、S406へ戻る。制御部106は、21階調の奇数番目の階調での測定が終了するまで、S406からS409までの処理を繰り返して測定を実施する。図4で例示したように、最初に表示部102の透過率を固定してバックライトの強度を変化させた測定を実施し、次に光源の光量(強度)を固定して表示部102の透過率を変化させることで、効率良く測定することができる。
図4の測定処理によって得られた輝度Y(N)は、表示部102の透過率および光源部103からの光量を制御しない場合と比べて高輝度となっている。すなわち、測定によって得られる輝度Y(N)は、キャリブレーションにおいて設定する目標値から得られた階調ごとの理想輝度よりも高い輝度値となる。このため、キャリブレーション後の補正テーブルは、得られた輝度Y(N)を換算することにより求められる。
図4の例では、測定階調番号Nが偶数の場合と奇数の場合とで表示部102および光源部103の制御方法が異なるため、得られた輝度Y(N)は、測定階調番号Nが偶数か奇数かに応じて別々に換算される。換算後の輝度Ym(N)は、以下のように算出される。(1)Nが偶数の場合
Ym(N)={Y(N)×Yr(N)×PWM(21)}
÷{Yr(21)×PWM(N)}
Yr(N):測定階調番号Nに対する理想輝度
(2)Nが奇数の場合
Ym(N)=Y(N)×{PWM(N)÷PWM(21)}
制御部106は、換算後の輝度Ym(N)と理想輝度Yr(N)との差分から補正テーブルを生成することが可能となる。
理想輝度よりも高輝度状態で測定するため、表示部102の透過率および光源部103からの光量は、それぞれ最大測定階調での透過率および光量に固定して測定する例を示したが、これに限られない。表示部102の透過率および光源部103からの光量は、それぞれ測定階調よりも大きい階調での透過率および光量を混在させて測定してもよい。
また、制御部106は、理想輝度よりも高輝度で測定中に、測定輝度と理想輝度との乖離が所定の閾値以下になると判定された測定階調に対する測定を間引いても(行わなくても)よい。測定輝度と理想輝度との乖離は、理想輝度が高くなるにつれて減少する。このため、測定輝度と理想輝度との乖離が所定の閾値以下になるか否かは、例えば、理想輝度が300nit以上であるか否かによって判定してもよい。
また、理想輝度より高輝度での測定は、低輝度で測定する場合のみ適応してもよい。低輝度であるか否かは、例えば、理想輝度が1nit以下であることなど、理想輝度によって判定されてもよく、実輝度または測定階調が所定の閾値以下であるか否かによって判定されてもよい。
本実施形態の光量測定装置10によれば、高輝度での輝度値の測定が可能となり、キャリブレーションにおける測定時間を短縮することができる。
<実施形態2>
実施形態2では、光量測定装置10は、キャリブレーションにかかる時間を推測してユーザに通知する。光量測定装置10は、例えば、キャリブレーション開始時に、推測した時間をユーザに通知することができる。実施形態2に係る光量測定装置の構成は、図1に示す実施形態1に係る光量測定装置10と同様であるため、説明は省略する。
(光量測定処理)
以下、図1および図5を参照して、実施形態2に係る光量測定処理について説明する。図5は、実施形態2に係る光量測定処理を例示するフローチャートである。S500では、制御部106は、ユーザが入力するキャリブレーション設定を取得する。キャリブレーション設定は、キャリブレーションの目標輝度およびセンサ情報を含む。
S501では、制御部106は、キャリブレーションの目標輝度およびセンサ情報を取得する。図5の例では、目標輝度は2000nit、センサ情報は分光式であるものとして説明する。
S502では、制御部106は、ユーザが入力する画質設定で設定されている現在の表示輝度を取得する。図5の例では、表示輝度は100nitであるものとして説明する。
S503では、制御部106は、記憶部105の安定時間テーブル304を参照して、測定が安定するまでの目安時間を取得する。制御部106は、S501で取得した目標輝度(2000nit)、およびS502で取得した表示輝度(100nit)から、測定が安定するまでの目安時間600(s)を取得することができる。
S504では、制御部106は、記憶部105の測定時間テーブル303を参照して、測定時間を取得する。制御部106は、S501で取得した目標輝度(2000nit)およびセンサ情報(分光式)から、測定時間400(s)を取得することができる。
S505では、制御部106は、キャリブレーションにかかる時間を計算する。制御部106は、S503で取得した目安時間およびS504で取得した測定時間から、以下のようにキャリブレーション時間を計算する。
キャリブレーション時間 = 測定が安定するまでの目安時間(600s)
+測定時間(400s)
=1000(s)
S506では、制御部106は、キャリブレーションの終了予定時刻を推測する。制御部106は、現在時刻を取得し、S505で計算したキャリブレーション時間を加算して、以下のように終了予定時刻を推測する。
キャリブレーション終了予定時刻 ≒ 現在時刻 + キャリブレーション時間
S507では、制御部106は、S506で推測したキャリブレーション終了予定時刻を、キャリブレーション開始時に表示するバナーとともに表示部102へ出力する。表示部102は、制御部106が出力した時間をバナーとともに表示する。
図6を参照して、表示部102が表示するバナーについて説明する。図6は、キャリブレーション終了予定時刻の表示例である。バナー601は、キャリブレーション開始案内とともに終了予定時刻602を表示する。キャリブレーション終了予定時刻は、キャリブレーションする環境に応じて前後する可能性があるため、誤差を含めた表記、例えば終了予定時刻±XXのように表記されてもよい。
終了予定時刻602は、図6のようなキャリブレーション開始前のバナー601に表示される場合に限られない。終了予定時刻602は、キャリブレーション用のGUI上に進捗バナーがある場合には、キャリブレーションの実施中、進捗バナーに隣接する位置、またはキャリブレーション用のGUI上の余白部分に表示されるようにしてもよい。
キャリブレーション終了予定時刻の精度を向上させるため、表示部102または光源部103に温度センサを搭載し、制御部106は、温度センサから情報に基づいてキャリブレーション時間を計算してもよい。また、制御部106は、キャリブレーション設定における色温度、ローカルディミングなどの設定情報も加えてキャリブレーション時間を計算してもよい。
図7を参照して、色温度またはローカルディミングなどの設定情報も加えてキャリブレーション時間を推測する例について説明する。図7は、実施形態2に係る記憶部105に格納されるデータを説明する図である。
図7(A)は、センサの種類に応じた受光部104による測定時間を、ローカルディミングの設定に応じて細分化した測定時間テーブル701である。測定時間テーブル701は、目標輝度が100nit、センサが分光式である場合、ローカルディミングのオン/オフに応じて、異なる測定時間を設定している。すなわち、目標輝度が100nit、センサが分光式である場合の測定時間は、ローカルディミングがオンであれば600s、オフであれば800sとなる。
図7(B)は、表示輝度に応じた測定が安定するまでの目安時間を、色温度の設定に応じて細分化した安定時間テーブル702である。安定時間テーブル702は、目標輝度および表示輝度がいずれも2000nitの場合に、色温度および現在の温度センサの情報に応じて、測定が安定するまでの目安時間を細分化して設定している。
上述の光量測定装置10によれば、ユーザは、キャリブレーション開始時またはキャリブレーションの実施中に目安となる終了予定時刻を知ることができる。このため、ユーザは、キャリブレーション前にエージングする(モニターの電源をつけてからモニターの表示が安定するまでの一定時間、モニターを表示した状態にする)行為を省くことができる。
<実施形態3>
光源輝度を上昇させ、測色時間を短縮する方法には光源の温度が上昇するという課題がある。光源自体の温度(以降、光源温度と称する)が上昇すると、一般的な光源では出射点灯強度が変化する。例えば、光源がLEDの場合、温度上昇に伴い出射点灯強度が低下してしまう。キャリブレーションのための測定では、意図しない出射点灯強度の変化は、キャリブレーションの精度低下につながる原因となり得る。
そこで、実施形態3では、光量測定装置は、光源の点灯を制御することにより低輝度時の測色時間を短縮しつつ、光源温度の変化を低減する。
(装置構成)
図8は、実施形態3に係る光量測定装置の構成を例示するブロック図である。図1の光量測定装置10と同様の構成については、同一の符号を付して共通する説明は省略する。
実施形態3に係る光量測定装置80は、図1の光量測定装置10と同様の構成に加え、温度検出部808を有する。温度検出部808は、光源部103の温度を検出する。記憶部105は、図3に示すデータに加え、キャリブレーションでの測定において、各階調で
表示した時に温度検出部808が検出した温度(以降、光源部温度と称する)の情報を保存する。保存された光源部温度の情報は、制御部106等の各部から参照可能である。
(光源温度変化の低減)
ここで、光源温度変化を低減する方法について説明する。光源は光源部103に配置されており、光源温度は、基板の温度に対して光源が点灯した際の発熱が加算された温度となる。光源温度および光源部温度は、以下の関係を満たす。
光源温度=光源部温度+光源発熱
光源部温度は、温度検出部808、例えば光源が配置される基板に配置されるサーミスタなどの温度センサによって計測される温度である。N階調目において、高輝度で測定した場合の光源部温度はTaN1[℃]、輝度上昇なく測定した場合の光源部温度はTaN0[℃]とする。
光源発熱は、光源デバイスの特性である順電圧Vf[V]と順電流If[A]との関係と、熱抵抗値Rθja[℃/W]との積で求めることができる。測定時間を短縮するために、低階調表示時の光源部103の輝度(以下、光源部輝度とも称する)を高輝度で測定する場合の順電圧をVf1、順電流をIf1とし、輝度上昇なく測定する場合の順電圧をVf0、順電流をIf0とする。
この場合、光源部温度の温度変化および光源発熱の温度変化は次のように表すことができる。
光源部温度の温度変化:ΔTaN1(=TaN1−TaN0)[℃]
光源発熱の温度変化:(Vf1/Vf0)×(If1/If0)×Rθja
高輝度で測定する場合、光源の点灯中に供給する順電流If1を低減することで、光源発熱の温度変化は抑制される。高輝度で測定する場合の順電流If1を、光源部温度の温度変化および光源発熱の温度変化の和がゼロになるように制御することで、高輝度で測定する場合の光源温度と、輝度上昇なく測定する場合の光源温度との変化は、各階調において低減される。
本実施形態では、光源デバイスの特性VfとIfの関係について、IfによらずVf=3.0V、熱抵抗値Rθja=30[℃/W]であるものとして説明する。また、光源の順電流Ifの変化と発光輝度とは定数1の比例関係、光源のPWM値変化と発光輝度とは定数1の比例関係であるものとして説明する。
(光量測定処理)
図9を参照して、光源温度の変化を低減する方法について具体的に説明する。図9は、実施形態3に係る光量測定処理を例示するフローチャートである。実施形態3では、光量測定装置80は、測定時間を短縮するため、低階調表示時の光源部輝度を高輝度で測定する場合に、光源温度を輝度上昇なく測定する場合の光源温度近づくように低減する。
まず、図9のフローチャートにおける測定階調番号Nについてのループ構造について説明する。S901、S902およびS906では、制御部106は、各測定階調番号Nでの測定が完了したか否かを判定する。
S901では、制御部106は、測定階調番号Nに1を設定する。S903からS906では、1階調目での光源部輝度が測定される。S902では、制御部106は、21階調目までの測定を完了したか否かを判定する。Nが21以下である場合、制御部106は、S903からS906までの測定を実行する。Nが21より大きい場合、図9に示す処
理は終了する。
S906では、制御部106は、次の階調を測定するため、NにN+1を設定する。制御部106は、1階調目から21階調目まで測定した後、図9に示す光量測定処理を終了する。
次に、ループ内のS903からS906まで処理について説明する。S903からS906では、制御部106は、各階調の測定画像を表示部102に表示して輝度を測定する。
S903では、制御部106は、N階調目において高輝度で測定したときの光源部温度TaN1[℃]を測定する。制御部106は、記憶部105から、輝度上昇なく(すなわち、光源部輝度が1倍である場合に)測定したときの光源部温度[℃]を取得する。制御部106は、TaN1とTaN0との温度差が0となるように、光源への供給電流If1[A]を算出する。制御部106は、高輝度で測定する場合、光源点灯中の供給電流を、算出した供給電流If1に変更する。
具体的には、制御部106は、差分温度ΔTaN1[℃]を算出する。また、制御部106は、ΔTaN1=−(Vf’×If’×Rθja)において、ΔTaN1をキャンセルする(0にする)ための電流差であるIf’を算出する。TaN0[℃]で測定時の光源への供給電流をIf0[A]とすると、制御部106は、If1(If1=If0+If’)[A]を算出できる。制御部106は、光源への供給電流をIf1[A]に設定し、If0[A]とIf1[A]との差で想定される輝度低下を発生させないように、点灯周期当たりの点灯時間(PWM値)を上昇させることができる。
図10を参照して、光源への供給電流を変更する方法について具体的に説明する。図10(A)は、光源部輝度が1倍の場合における、測定階調番号Nでの光源部温度TaN0を示す温度テーブル1000である。温度テーブル1000は、予め測定された光源部温度TaN0の情報を格納する。図10(B)は、低階調の光源部輝度を10倍に上昇させた場合における、測定階調番号Nでの光源部温度TaN1を示す温度テーブル1001である。
以下、3階調目において、光源への供給電流を変更する場合について説明する。まず、光源部温度の差分(ΔTaN1)を算出する。温度検出部808は、3階調目の測定前の光源部温度TaN1を検出する。TaN1は、41.0℃であったものとする。検出された温度は、温度テーブル1001に保存される。
制御部106は、記憶部105に保存されている温度テーブル1000から、3階調目の測定時の温度TaN0を取得する。温度テーブル1000は、3階調目を表示した場合、測定階調が258、光源部輝度が1倍、光源部温度が38.3℃であることを示す。3階調目において、光源部輝度が1倍で測定した場合の光源部温度TaN0は38.3℃であるため、差分温度ΔTaN1=41.0℃−38.3℃=2.7℃と算出される。
次に、差分温度ΔTaN1をキャンセルするための電流差If’を算出する。TaN0測定時の順電流はIf0=0.08[A]、PWM値は10/1000、TaN1測定時の光源部輝度は10倍にする例について説明する。なお、PWM値a/bは、bの期間中にaの期間、光源を点灯させることを意味する。電流差If’は、If’=−(ΔTaN1)/(Vf’×Rθja)=−2.7℃/(3.0V×30℃/W)=−0.03[A]となる。
したがって、高輝度で測定する場合の光源への供給電流If1は、If1=If0+If’=0.08A−0.03A=0.05[A]と算出される。また、光源のPWM値は、光源部輝度を10倍にするため、電流を変化させない場合は100/1000に設定される。しかし、電流変化If1/If0=0.05A/0.08Aによる5/8倍の輝度変化を補償するため、PWM値は8/5倍(1.6倍)とする。最終的なPWM値は160/1000と算出される。
このように、制御部106は、光源部103に対し、If1=0.08[A]、PWM値=100/1000ではなく、If1=0.05[A]、PWM値=160/1000の設定で光源を点灯させるよう制御する。
S904では、制御部106は、光源部輝度を上昇させた状態で階調表示をするため、液晶パネルの階調を測定階調番号Nの階調値に設定する。例えばN=3の場合、表示部102の透過率は、258階調に設定される。すなわち、表示部102に階調値258のパッチを表示する。
S905では、受光部104は、液晶パネルを透過した輝度Y(N)を測定する。例えば、測定階調番号N=3の場合、図10(B)に示すように光源部輝度が10倍となるように点灯させているため、光量は10倍に増加している。このため、制御部106は、測定結果に対し光量の増加率の逆数1/10を積算して補正することにより、光源部輝度を1倍とした場合の測定輝度を算出することができる。
上述のように光量測定装置80は、低階調測定において光源部輝度を上昇させ測定するとともに、光源部温度変化に基づいて光源に供給する順電流を変更する。これにより、光量測定装置80は、低輝度での測色時間を短縮するとともに、光源温度を輝度上昇なく測定する場合の光源温度に近づけることができる。したがって、光源温度の変化量は減少し、光量測定装置80は、輝度変化に伴う測定誤差を低減することができる。
なお、S905では、制御部106は、If0からIf1への順電流の変化に対し、輝度のみを補償する例を示したが、これに限られない。制御部106は、順電流を変化させた場合に、光源の光学特性(例えば、光束、配光性、照度など)の変化が発生する場合、測定結果から光学特性の変化分を補償する構成とすることで、さらに輝度測定の精度を向上させることができる。
また、S903において光源の順電圧Vfは、光源の順電流Ifによらず一定であるものとして説明したが、これに限られない。例えば、制御部106は、順電圧Vfが変化する場合、適切に電圧差Vf’を反映させることで、精度よく光源の温度を管理することができる。
(変形例1)
実施形態3では、S903において、高輝度でN階調目を測定する場合、順電流およびPWM値を変化させることにより、光源の点灯を制御する方法を説明した。これに対し、実施形態3の変形例1では、光量測定装置80は、光源の点灯時間を維持したまま、点灯周期を短くする制御をすることで、光源温度の上昇を抑制し測定誤差を低減させる。
まず、光源温度が上昇する仕組みについて説明する。S903の説明では、光源のPWM値変化と発光輝度の関係は、定数1の比例関係であるものとして説明した。しかし、実際の光源のPWM点灯は、電源や周辺回路の応答性により、厳密な矩形波にならない特性がある。特に、PWM値を下げて点灯した瞬間に消灯するような制御をした場合、点灯又は消灯の指示に対する応答性の影響が顕著となり、光源のPWM値変化と発光輝度の関係
は、定数1より大きい比例関係になってしまう。このため、光量の増加により、光源温度が上昇してしまう問題が発生する。そこで、光量測定装置80は、S903の発光手段である光源の点灯時間を維持したまま、点灯周期を短くする制御をする。
図11を参照して、点灯周期を短くする制御について説明する。図11は、点灯時間aと点灯周期bとの関係および応答性の影響について説明する図である。
図11(A)は、PWM値がa/bとなる例である。点線で示す矩形は、理想とする点灯を示す。応答性の影響により発光が不足し、点灯時間aの間に理想の点灯強度まで達していないことが分かる。
図11の(B)は、点灯時間を10倍にするためPWM値の点灯時間aを10倍にした例である。図11(B)では、PWM値は、図11の(A)の10倍となる。点灯消灯を繰り返さないため、応答性の影響が図11(A)の場合よりも少ない。光量は、点線で示す理想の点灯強度に近づいており、図11の(A)の10倍以上となってしまう。
図11の(C)は、点灯時間aを維持したまま、点灯周期bを短縮することで、点灯時間(デューティー比)を10倍にしている例である。点灯消灯を繰り返すため、図11の(A)の例と同様の応答性が維持される。このため、光量は、図11の(A)の10倍程度となり、光源温度の過剰な上昇は抑制される。
実施形態3の変形例1では、S903において、光源の点灯周期中の点灯時間を維持したまま、点灯周期を短くする制御をする。これにより、応答性による過剰な輝度上昇が発生せず、温度上昇による誤差は低減される。
(変形例2)
実施形態3では、光量測定装置80は、光源部輝度を上昇させる場合、光源に供給する電流量を変更したり光源の点灯時間を増加させたりすることで、光源温度を光源部輝度上昇前の光源温度に近づけるように制御した。
これに対し、実施形態3の変形例2では、光量測定装置80は、受光手段である受光部104が測定する間、光源の光量を増加させるように制御する。これにより、光量測定装置80は、不要な発光を削減し、光源温度を光源部輝度上昇前の光源温度に近づけることができる。
図12を参照して、受光部104が測定する間、光源の光量を増加させる制御について説明する。図12は、実施形態3の変形例2に係る光量測定処理を例示するフローチャートである。図9と同様の処理については、同じ符号を付すことにより説明は省略する。図9のフローチャートと処理が異なる部分について説明する。
S1203では、制御部106は、S903と異なり、温度測定に基づく電流の変更は行わず、受光部104による測定期間中に光源を点灯させるように制御する。
S1204では、制御部106は、測定階調番号Nのパッチを、受光部104の測定期間中に表示部102に表示させる。S1204は、受光部104の測定期間中にパッチを表示させるように制御する点で、S904の処理と異なる。
S1205では、制御部106は、測定開始直後か測定終了時に、測定階調番号Nのパッチが表示部102に表示されていないように、光源部103、表示部102、またはその両方を制御する。このような制御をする点で、S1205は、S905の処理と異なる
図13を参照して、S1203からS1205までの処理が、S903からS905までの処理と異なる点について具体的に説明する。図13は、光源の点灯と測定時間との関係を説明する図である。
図13(A)は、測定階調のパッチを表示している期間に、光源の輝度を上昇させて(光源の光量を増加させて)、受光部104が輝度を測定する例である。T1およびT5の期間中では、光源の点灯制御、および表示部102の制御は不問(任意)とする。また、T2からT4の期間中、制御部106は、光源を点灯し、表示部102にはパッチを表示させる。T3の期間中、受光部104は、輝度の測定を実施する。
T2からT4の期間中、光源の輝度を上昇させることで、受光部104による測定時間は短縮される。測定時間の短縮により、不要な発光が削減され、光源温度は、光源部輝度上昇前の光源温度に近づくように低減される。なお、受光部104が輝度を測定していないT1およびT5の間は、光源の輝度を上昇させないように(光源の光量を増加させないように)制御してもよい。このように制御することで、光源温度の上昇は抑制される。
図13(B)は、受光部104による測定期間中のみ、光源を点灯させる例である。制御部106は、T1、T2、T4、T5の期間中、光源を消灯し、表示部102は遮蔽する。また、制御部106は、T3の期間では輝度を上昇させて光源を点灯し、表示部102にはパッチを表示する。受光部104はT3の期間を含むように、測定を実施する。図13(B)は、図13(A)に比べ、少なくともT2、T4の期間で消灯している点が異なる。
実施形態3の変形例2では、制御部106は、測定期間中に光源、表示部102、受光部104を制御し、不要な点灯時間を抑制することで、光源温度を、光源輝度を上昇させない測定時の温度に近づけることができる。
ここで、光源部輝度を上昇させて輝度を測定した場合における、測定時間の短縮について説明する。図13(A)と図13(B)との点灯期間中の光量が同じである場合、図13(B)では点灯時間と比例して輝度は低下してしまう。制御部106は、光源の光量を点灯時間に反比例するように増加させることで、短時間の点灯により、光源部輝度を上昇させる前の輝度を測定することができる。すなわち、光量と点灯時間は反比例の関係にあるため、光源部輝度の上昇前の輝度=測定輝度÷輝度上昇率として換算することができる。このように、光源の光量の増加に合わせて測定時間は短縮されるとともに、光源部104の発熱は抑制される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形、変更および組み合わせが可能である。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記録媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
102 表示部
103 光源部
104 受光部
106 制御部
302 理想輝度テーブル

Claims (17)

  1. 光源を備える光源部と、
    前記光源から発せられた光が透過する透過パネルを備える表示部と、
    前記表示部を透過した光量を測定する受光部と、
    前記表示部のキャリブレーションにおいて、前記光源の光量を増加させるか、前記表示部の透過率を増加させることにより、前記受光部で測定される輝度が、測定階調に対応する理想輝度よりも高輝度となるように制御する制御部と
    を有することを特徴とする光量測定装置。
  2. 前記制御部は、複数の測定階調で前記受光部が輝度を測定する場合に、前記光源の光量を最大測定階調での光量に固定するか、前記表示部の透過率を最大測定階調での透過率に固定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光量測定装置。
  3. 前記制御部は、複数の測定階調で前記受光部が輝度を測定する場合に、前記受光部で測定される輝度と前記理想輝度との乖離が所定の閾値以下になると判定された測定階調に対する測定を行わない
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光量測定装置。
  4. 前記制御部は、前記理想輝度、実輝度または測定階調のうち少なくともいずれかが所定の閾値以下である場合に、前記受光部で測定される輝度が前記理想輝度よりも高輝度となるように制御する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光量測定装置。
  5. 前記理想輝度は、前記キャリブレーションの目標値に応じた輝度であり、
    前記キャリブレーションの目標値は、輝度、ガンマ、色温度、色域、ローカルディミング、およびセンサの種類を含む
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の光量測定装置。
  6. 前記制御部は、センサによる測定時間、および現在の表示輝度から目標輝度に切り替える場合に前記表示部での表示および前記光源による発光が安定するまでの安定時間に基づいて、前記キャリブレーションの終了予定時刻を、前記キャリブレーションの開始時または前記キャリブレーションの実施中の少なくともいずれかにおいて前記表示部に表示することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の光量測定装置。
  7. 前記制御部は、前記受光部が測定した輝度を、前記光源の光量を増加させて測定したか、前記表示部の透過率を増加させて測定したかに応じて、前記光源の光量および前記表示部の透過率を増加させずに測定される輝度に換算し、換算後の輝度と対応する前記理想輝度との差分から補正テーブルを生成する
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の光量測定装置。
  8. 前記制御部は、前記光源の光量を増加させて前記受光部が測定する場合に、前記光源の温度変化を低減する第一の制御を行う
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の光量測定装置。
  9. 前記制御部は、前記受光部が測定をしていない間は、前記光源の光量を増加させないように制御する第二の制御を行う
    ことを特徴とする請求項8に記載の光量測定装置。
  10. 前記光源部の温度を検出する温度検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記温度検出部により検出された前記光源部の温度が、前記光源の光量を増加させない場合の前記光源部の温度に近づくように前記第一の制御を行う、
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の光量測定装置。
  11. 前記第一の制御は、前記光源の点灯周期中の点灯時間を長くするとともに、前記光源の点灯中の供給電流を低減する制御である
    ことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の光量測定装置。
  12. 前記第一の制御は、前記光源の点灯時間を維持したまま、点灯周期を短くする制御である
    ことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の光量測定装置。
  13. 前記制御部は、前記受光部が測定する間、前記光源の光量を増加させる
    ことを特徴とする請求項8から12のいずれか1項に記載の光量測定装置。
  14. 前記制御部は、前記光源の光量を点灯時間に反比例するように変化させる
    ことを特徴とする請求項8から13のいずれか1項に記載の光量測定装置。
  15. 光源を備える光源部と、前記光源から発せられた光が透過する透過パネルを備える表示部と、を有する光量測定装置の制御方法であって、
    前記表示部を透過した光量を測定する受光ステップと、
    前記表示部のキャリブレーションにおいて、前記光源の光量を増加させるか、前記表示部の透過率を増加させることにより、前記受光ステップで測定される輝度が、測定階調に対応する理想輝度よりも高輝度となるように制御する制御ステップと
    を有することを特徴とする光量測定装置の制御方法。
  16. コンピュータを、請求項1から14のいずれか1項に記載の光量測定装置の各部として機能させるためのプログラム。
  17. コンピュータを、請求項1から14のいずれか1項に記載の光量測定装置の各部として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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