JP2021165000A - ポリマーフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】支持体において、被ろ過流体のせん断速度が低下する周方向領域の発生を抑制することができるポリマーフィルタを提供する。【解決手段】軸方向一端部に開口部11aを他端部に開口部11bを有する筒状の支持体11と、支持体11の軸方向一端部側の開口部11aを塞ぐキャップ13と、支持体11の外周に配置される筒状のフィルタ部材12とを備える。支持体11は、螺旋状に延びる複数の流路形成スリット部15を有し、流路形成スリット部15は、流路形成スリット部15の長さ方向に沿って並ぶ複数の分割スリット孔15aと、流路形成スリット部15の長さ方向に隣り合う分割スリット孔15a、15aの間に形成される接続縁部15bとを有し、フィルタ部材12が流路形成スリット部15を覆う状態となっている。【選択図】図1

Description

この発明は、溶融状態のポリマー中に混在する異物を分離除去するポリマーフィルタに関する。
プラスチック成型製品の原材料としてのポリマーを生産する際や、ポリマーを溶融して押し出し成型する際に、異物の除去を目的としてポリマーをろ過するろ過装置が用いられている。このろ過装置30は、例えば、図6に示すように、溶融状態のポリマーPの流入口31aと流出口31bとを有する筒状のフィルタケース31と、フィルタケース31の内部に固定され、溶融状態のポリマーPの異物を分離除去するポリマーフィルタ32とを備えている。
ポリマーフィルタ32は、図7に示すように、溶融状態のポリマーPをろ過する筒状のフィルタエレメント33と、フィルタエレメント33を支持する筒状の支持体34と、支持体34のポリマーPの上流側に取り付けられるキャップ35と、ポリマーPの下流側に取り付けられる筒状のホルダ36とを備えている。
フィルタエレメント33は、図8に示すように、周方向に沿って多数形成された径方向のプリーツ部33aを有する筒状に形成されている。支持体34は、複数の貫通孔34aを有し、フィルタエレメント33の内部に配置されている。
支持体34がホルダ36を介してフィルタケース31に固定され、支持体34の内部が流出口31bに接続される。キャップ35は、支持体34から突出する円すい状のガイド部35aを有し、ガイド部35aにより流入口31aから流入されるポリマーPをフィルタエレメント33の外周部側へ誘導している(図6中の矢印参照)。
図6に示すろ過装置30では、フィルタケース31の流入口31aから流入した溶融状態のポリマーPが、フィルタエレメント33により異物が分離除去され、支持体34のそれぞれの貫通孔34aを通り支持体34内に流入する。
支持体34内に流入したポリマーPは、支持体34の内部を通りフィルタケース31の流出口31bから射出成型機や、Tダイなどの次工程での装置へ移動する。
また、上述のろ過装置に用いられるポリマーフィルタとして、例えば、特許文献1に記載されたものが従来から知られている。
特許文献1に記載されたポリマーフィルタは、ポリマー流入口を備えた支持体(支柱部材)と、この支持体のポリマーの上流側に接合されたキャップと、前記支持体および前記キャップに接合されたフィルタエレメントとを備え、ポリマー流入口である円形の貫通孔が支持体の全周に多数設けられたものである。
特開2009−196233号公報
一般に、図6に示すポリマーフィルタ32の支持体34は、矩形の金属板にパンチング加工を施し、多数の貫通孔を形成したワークから製作される。このワークを円筒状に曲げ加工し、周方向の両端部を突き合わせた状態で溶接することで支持体34が製作される。支持体34の剛性を確保するために、円筒状に曲げ加工したワークの溶接される周方向両端部には、パンチング加工がされていない。このため、支持体34は、その周方向の一部分であって長さ方向の全長にわたって貫通孔34aが形成されていない領域を有する。この領域では、ポリマーが支持体34の内部へ流入することができないポリマー流入不可領域となる。
支持体34のポリマー流入不可領域では、フィルタエレメント33によりろ過されたポリマーのせん断速度が非常に遅くなり、ポリマーが滞留する。滞留したポリマーはその状態が劣化する部分劣化が生じる。このため、ポリマーは部分劣化を含む不均一な状態となり、例えば、図9に示すように、成膜した際に、そのシート状物Sが一定の間隔をおいて厚みムラを有するものとなる。また、部分劣化により焼け色を呈したり、ゲルが発生したりするなどの問題があった。
同様に、特許文献1に記載のポリマーフィルタの支柱部材も、上述したポリマー流入負荷領域を有し、支持体の外側でポリマーの滞留が発生という問題があった。
そこで、この発明の課題は、支持体において、被ろ過流体のせん断速度が低下する周方向領域の発生を抑制することができるポリマーフィルタを提供することにある。
上記の課題を解決するため、この発明に係るポリマーフィルタにおいては、軸方向両端部に開口部を有する筒状の支持体と、前記支持体の軸方向一端部側の開口部を塞ぐキャップと、前記支持体の外周部に配置される筒状のフィルタ部材とを備え、前記支持体は、前記支持体の軸方向一端部から他端部に向かって延びる複数の流路形成スリット部を有し、それぞれの前記流路形成スリット部が周方向に間隔をおいて配置されており、前記流路形成スリット部は、前記流路形成スリット部の長さ方向に沿って並ぶ複数の分割スリット孔と、前記流路形成スリット部の長さ方向に隣り合う前記分割スリット孔の間に形成される接続縁部とを有し、前記分割スリット孔が前記支持体の外周部と内周部との間を貫通する状態となっており、前記フィルタ部材が前記支持体の流路形成スリット部を覆う状態となっている構成を採用することができる。
ここで、「軸方向」とは、特に言及しない限り、支持体の中心軸に沿った方向のことをいう。「周方向」とは、特に言及しない限り、支持体の中心軸周りの円周方向のことをいう。
この構成によると、それぞれの流路形成スリット部を構成する分割スリット孔は、支持体の周方向の全域にわたって、かつ支持体の周方向に間隔をおいて配置されている。このように配置されている分割スリット孔を通る被ろ過流体は、支持体の周方向の全域でせん断速度の低下の発生が抑制されるものとなる。
前記流路形成スリット部が前記支持体の軸方向一端部から他端部に向かって螺旋状に延びている構成を採用することができる。この場合、流路形成スリット部を構成する分割スリット孔の長さをより長くすることができ、被ろ過流体のろ過処理量を増加させることができる。
それぞれの前記流路形成スリット部の接続縁部が直線状に並ぶ一群の接続縁部を形成しており、前記一群の接続縁部が前記支持体の中心軸と平行に配置されている構成を採用することができる。この構成によると、前記支持体の中心軸と平行に配置されている一群の接続縁部によって、支持体の機械的強度、特に曲げ強度を向上させることができる。
前記流路形成スリット部が複数の前記接続縁部を有し、前記一群の接続縁部が前記支持体の周方向に等間隔に位置している構成を採用することができる。この場合、それぞれの前記一群の接続縁部によって、支持体の機械的強度を周方向において均等に向上させることができる。
この発明に係るポリマーフィルタは、それぞれの流路形成スリット部を構成する分割スリット孔が支持体の周方向の全域にわたって、かつ支持体の周方向に間隔をおいて配置されている。この分割スリット孔を通る被ろ過流体は、支持体の周方向全域において滞留の発生が抑制されて、せん断速度の低下が抑制されるものとなる。従って、支持体の周方向全域において被ろ過流体のせん断速度分布を均一にすることができる。
また、分割スリット孔を通る被ろ過流体は、支持体の周方向全域において滞留の発生が抑制されると、フィルタケース内での被ろ過流体の流動時間が短縮され、被ろ過流体の劣化を抑制することができる。
さらに、それぞれの流路形成スリット部を構成する分割スリット孔が支持体の周方向の全域にわたって支持体の周方向に間隔をおいて配置されているので、被ろ過流体が通る分割スリット孔の開口面積が大きくなり、ポリマーフィルタ全体での圧力損失が抑制され、ろ過効率を向上させることができる。
この発明の実施形態に係るポリマーフィルタを用いたろ過装置を示す断面図 同上のポリマーフィルタを示す断面図 同上のポリマーフィルタの支持体を示す一部切り欠き斜視図 同上のポリマーフィルタを示す一部切り欠き平面図 図2中のV−V線における断面図 従来のポリマーフィルタを用いたろ過装置を示す断面図 従来のポリマーフィルタを示す一部切り欠き平面図 図7中のVIII−VIII線における断面図 従来のポリマーフィルタでろ過したポリマーを成膜したシート状物を示す説明図
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。この発明の実施形態に係るポリマーフィルタ10を用いたろ過装置Aを図1に示す。
ろ過装置Aは、筒状のフィルタケース1と、フィルタケース1の内部に固定され、被ろ過流体である溶融状態のポリマーPの異物を分離除去するポリマーフィルタ10とを備えている。フィルタケース1は、筒状のケース本体2とケース本体2の軸方向他端側に固定される環状のベース体3とからなる。ケース本体2は軸方向一端部に形成されるポリマーPの流入口2aを有している。
流入口2aは内面が円筒面であって、ケース本体2の内周部2bに接続部2cを介して連通している。流入口2aの軸方向一端部には嵌合凹部2dが形成されている。嵌合凹部2dにポリマーPを流入口2aに導く配管等(図示省略)が嵌め合わされる。
内周部2bの内面は、流入口2aの内面よりも大きい内径寸法を有する円筒面である。内周部2bはケース本体2の軸方向他端部に達している。接続部2cは軸方向一端側へ向かって内径寸法が小さくなる円すい面状の内面を有する。
ケース本体2は、軸方向他端部にベース体3が嵌り合う円形の嵌合凹部2eと、軸方向に形成される複数のめねじ2fとを有する。嵌合凹部2eは、ケース本体2の内周部2bの周りに形成される。それぞれのめねじ2fは、ケース本体2の内周部2bの周りに間隔をおいて配置されている。
ベース体3は内周部3aを有する円環状部材である。ベース体3の軸方向一端側端面に環状部3bおよびめねじ3cが形成される。内周部3aの内面は円筒面である。環状部3bは軸方向一方へ突出し、ケース本体2の嵌合凹部2eに嵌合可能となっている。めねじ3cはベース体3の内周部3aと同軸上に形成されている。
ベース体3の外周部にはボルト挿通孔3dが複数形成されている。ボルト挿通孔3dは、ベース体3を軸方向に貫通しており、ケース本体2のめねじ2fと同数(例えば、6つ)配置されている。ベース体3の環状部3bがケース本体2の嵌合凹部2eに嵌合する状態で、めねじ2fとボルト挿通孔3dとの周方向の位置が合致している。この状態のめねじ2fにボルト4がねじ結合され、ケース本体2とベース体3が一体化する。
図2〜5に示すように、ポリマーフィルタ10は、筒状の支持体11と、支持体11の外周部側に配置される筒状のフィルタ部材12と、支持体11の長さ方向の一端部(上流側端部)に固定されるキャップ13と、支持体11の長さ方向の他端部(下流側端部)に固定される筒状のホルダ14とを備える。
図2に示すように、支持体11は円筒状部材から形成されており、長さ方向の両端部に形成される開口部11a、11bを有する。支持体11には長さ方向の一端部から他端部に向かって螺旋状に延びる複数の流路形成スリット部15が形成されている。それぞれの流路形成スリット部15は支持体11の周方向に沿って等間隔に配置されている。
図3に示すように、流路形成スリット部15は、流路形成スリット部15の長さ方向に沿って並ぶ複数の分割スリット孔15aと、流路形成スリット部15の長さ方向に隣り合う分割スリット孔15aとの間に形成される複数の接続縁部15bとを有する。流路形成スリット部15は、これを構成する分割スリット孔15aの数に対して、接続縁部15bの数が一つ少ないものとなっている。
流路形成スリット部15は、支持体11の長さ方向一端端部から他端部に至る範囲内で、支持体11の中心軸周りを2周するように(好ましくは1.5周するように、さらに好ましくは0.5周するように)形成されている。なお、それぞれの流路形成スリット部15は、支持体11の周方向に沿って異なる間隔で配置してもよい。
図3に示すように、分割スリット孔15aは、支持体11の外周部と内周部との間を貫通する状態となっている。接続縁部15bは、支持体11の内周部と外周部との間の径方向の厚さと同じ厚さを有している。接続縁部15bの流路形成スリット部15の長さ方向での長さ寸法Lが、支持体11の外周部での分割スリット孔15aの幅寸法W1に対して、同じか小さく形成されている。
図5に示すように、分割スリット孔15aの内側面15cは、支持体11の外周部から内周部に向かうにつれて周方向外向きに広がる状態となっている。支持体11の外周部において、分割スリット孔15aの幅寸法W1と、支持体11の周方向に隣り合う分割スリット孔15aの間隔W2とは同じ大きさとなっている。なお、分割スリット孔15aの内側面15cは、支持体11の内周部から外周部に向かうにつれて周方向外向きに広がる状態となっていてもよい。
図2に示すように、それぞれの流路形成スリット部15を構成する接続縁部15bは、直線状に並ぶ一群の接続縁部15bを複数形成している。一群の接続縁部15bは、支持体11の中心軸と平行に配置されている。複数(図3では4つ)の一群の接続縁部15bは、支持体11の周方向に等間隔に配置されている。
フィルタ部材12は、図4に示すように、周方向に沿って多数形成された径方向のプリーツ部12aを有する筒状の部材である。フィルタ部材12は支持体11の複数の流路形成スリット部15を覆う状態となっている。フィルタ部材12の上流側端部がキャップ13の円柱部13aの外周部に溶接等により固定されている。フィルタ部材12の下流側端部がホルダ14に溶接等により固定されている。プリーツ部12aの内周部は支持体11の外面部に接している。なお、フィルタ部材12の固定は、既知の手段により行うことができる。
フィルタ部材12は、例えば、ステンレス繊維からなる不織布やステンレス粉末を焼結したもの、あるいは、ステンレス製の金網を複数枚積層したものなどから構成される。なお、フィルタ部材12としては、例えば、円筒状のものや、円板状のディスクフィルタ部材を軸方向に積層して筒状としたものを採用してもよい。
図2に示すように、キャップ13は、円柱部13aと、円柱部13aの軸方向一端側に形成されるガイド部13bと、円柱部13aの軸方向他端側に形成される嵌合部13cとを有する。円柱部13aは、支持体11の軸方向一端側の開口部11aを閉塞している。円柱部13aの外径寸法は、支持体11の外径寸法と同じである。
ホルダ14は、内周部14aを有する金属製の筒状部材である。ホルダ14は上流側端面14bに支持体11の下流側端部の端面が同心状に接している。ホルダ14の下流側端部の外周部におねじ14cが形成されている。
内周部14aは内面が円筒面であり、ベース体3の内周部3aと同じ内径寸法を有している。おねじ14cがベース体3のめねじ3cにねじ結合する。このねじ結合と、フィルタ部材12の下流側端部とホルダ14との固定により、ポリマーフィルタ10がベース体3に固定され、支持体11の内部とベース体3の内周部3aの内部が接続され、ポリマーPの流路が形成される。
以上のように、ポリマーフィルタ10を備えたろ過装置Aが構成される。ろ過装置Aでは、フィルタケース1およびフィルタケース1の流入口2aに接続されるポリマーPの配管等(図示省略)は、ヒータ(図示省略)により加熱されている。
図1に示すように、所定温度の溶融状態のポリマーPが、圧送されフィルタケース1の流入口2aへ流入される。ポリマーPは、キャップ13のガイド部13bによりポリマーフィルタ10の外周部側へ導かれる。さらに連続的に圧送され、フィルタケース1の内周部に充填されたポリマーPは、フィルタ部材12によりろ過され、支持体11の外周部上へ流入する。
ここで、支持体11には、上流側端部から下流側端部に向かって螺旋状に延びる流路形成スリット部15が複数形成されている。ポリマーPは、それぞれの流路形成スリット部15の分割スリット孔15aを通り、支持体11内に流入する。支持体11内に流入したポリマーPは、ホルダ14の内周部14aよりも径方向内側に位置する開口部分からホルダ14の内周部14a内に流出する。その後、ポリマーPは、ホルダ14の内周部14a内を通りベース体3の内周部3aから流出して、次工程での射出成型機などの装置へ流動する。
この実施形態のポリマーフィルタ10では、支持体11の軸方向の一端部から他端部に向かって複数の流路形成スリット部15が螺旋状に延びている。それぞれの流路形成スリット部15の複数の分割スリット孔15aは、支持体11の周方向の全域にわたって、周方向に等間隔をおいて配置されている。このため、分割スリット孔15aを通るポリマーPは、支持体11の周方向全域でせん断速度の低下の発生が抑制される。その結果、支持体11の周方向全域において、ポリマーPのせん断速度分布を均一にすることができる。
また、分割スリット孔15aを通るポリマーPは、支持体11の周方向全域において、滞留の発生が抑制されると、フィルタケース1内でのポリマーPの流動時間が短縮され、被ろ過流体の劣化を抑制することができる。
図5に示すように、分割スリット孔15aの幅寸法W1と周方向に隣り合う分割スリット孔15aの間隔W2とが同じ大きさとなっている。これにより、ポリマーPが通る分割スリット孔15aの開口面積が大きくなり、ポリマーフィルタ10全体での圧力損失が抑制され、ろ過効率が向上する。
接続縁部15bの流路形成スリット部15の長さ方向での長さ寸法Lが、支持体11の外周部での分割スリット孔15aの幅寸法W1に対して、同じか小さく形成されている。このため、フィルタ部材12によりろ過されたポリマーPが接続縁部15b上に流動しても、分割スリット孔15aまでの距離が短くなり、ポリマーPの滞留の発生を抑制することができる。
また、支持体11は、螺旋状に延びる複数の流路形成スリット部15を有し、それぞれの流路形成スリット部15は、支持体11の周方向に等間隔に配置され、支持体11の外周部と内周部との間を貫通する複数の分割スリット孔15aを有している。この分割スリット孔15aは螺旋状に延びているので、支持体11の軸方向に延びるフィルタ部材12の内周部は、支持体11との接触面積が小さくなっている。その結果、フィルタ部材12の有効ろ過面積が増大し、フィルタ部材12のライフ(寿命)を延長することができる。
さらに、それぞれの流路形成スリット部15の接続縁部15bは、直線状に並ぶ一群の接続縁部15bを形成しており、その一群の接続縁部15bが支持体11の中心軸と平行に配置されている。この一群の接続縁部15bが支持体11の周方向に等間隔に位置している。この一群の接続縁部15bによって、支持体の機械的強度を周方向において均等に向上させることができる。
なお、流路形成スリット部15は、支持体11の一端部から他端部に向かって、支持体11の中心軸に平行に延びるものであってもよい。また、支持体11の長さ方向の途中位置で、螺旋状に延びる方向が反対向きとなる、くの字状に延びるものであってもよい。
1 フィルタケース
2 ケース本体
3 ベース体
4 ボルト
10 ポリマーフィルタ
11 支持体
11a、11b 開口部
12 フィルタ部材
13 キャップ
14 ホルダ
15 流路形成スリット部
15a 分割スリット孔
15b 接続縁部
15c 内側面
30 ろ過装置
31 フィルタケース
32 ポリマーフィルタ
33 フィルタエレメント
34 支持体
35 キャップ
36 ホルダ
A ろ過装置
P ポリマー
L 長さ寸法
W1 幅寸法
W2 間隔

Claims (4)

  1. 軸方向両端部に開口部(11a、11b)を有する筒状の支持体(11)と、前記支持体(11)の軸方向一端部側の開口部(11a)を塞ぐキャップ(13)と、前記支持体(11)の外周部に配置される筒状のフィルタ部材(12)とを備え、
    前記支持体(11)は、前記支持体(11)の軸方向一端部から他端部に向かって延びる複数の流路形成スリット部(15)を有し、それぞれの前記流路形成スリット部(15)が周方向に間隔をおいて配置されており、前記流路形成スリット部(15)は、前記流路形成スリット部(15)の長さ方向に沿って並ぶ複数の分割スリット孔(15a)と、前記流路形成スリット部(15)の長さ方向に隣り合う前記分割スリット孔(15a)の間に形成される接続縁部(15b)とを有し、前記分割スリット孔(15a)が前記支持体(11)の外周部と内周部との間を貫通する状態となっており、
    前記フィルタ部材(12)が前記支持体(11)の流路形成スリット部(15)を覆う状態となっているポリマーフィルタ。
  2. 前記流路形成スリット部(15)が前記支持体(11)の軸方向一端部から他端部に向かって螺旋状に延びている請求項1に記載のポリマーフィルタ。
  3. それぞれの前記流路形成スリット部(15)の接続縁部(15b)が直線状に並ぶ一群の接続縁部(15b)を形成しており、前記一群の接続縁部(15b)が前記支持体(11)の中心軸と平行に配置されている請求項2に記載のポリマーフィルタ。
  4. 前記流路形成スリット部(15)が複数の前記接続縁部(15b)を有し、前記一群の接続縁部(15b)が前記支持体(11)の周方向に等間隔に位置している請求項3に記載のポリマーフィルタ。
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