JP2021164528A - 睫毛または眉毛などのケラチン繊維に化粧品組成物を塗布するための化粧品アプリケータ - Google Patents

睫毛または眉毛などのケラチン繊維に化粧品組成物を塗布するための化粧品アプリケータ Download PDF

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【課題】ヒトケラチン繊維、特に睫毛または眉毛に組成物(P)を塗布するための化粧品アプリケータ(3)を提供する。【解決手段】化粧品アプリケータ(3)であって、少なくとも直線軸(Y)に沿って延びる直線部分を有する柄(5)と、柄(5)の一方の端部にあるブラシ(10)とを備え、ブラシが、遠位端(46)を有し、凸側および反対の凹側を画定する湾曲したコア(43)であって、コアの遠位端が、コアの凸側に柄の直線軸(Y)からオフセットされている、湾曲したコア(43)と、コア(43)によって支持された塗布部材(41)と、を備える化粧品アプリケータ(3)を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、睫毛または眉毛に化粧品組成物、特にメイクアップまたはケア製品、たとえばマスカラを塗布するためのブラシと、そのようなブラシを備えるパッケージングおよび塗布装置に関する。
中のブラシが、より合わされて剛毛をつかむ2本の金属ワイヤアームによって形成されたコアを備える、マスカラアプリケータが知られている。使用される剛毛は、一般的に同じ長さであるので、アームがより合わされると、ブラシは回転柱面の形状の包絡面を有する。そのような形状は、睫毛に製品を載せることに関する、および分けることに関する効果が限られている。
したがって、拭い取り後に、製品がより大量に含まれ、睫毛に適切に載せることを可能にするゾーンと、あまり大量に含まれない、またはほとんど含まれないゾーンであって、睫毛を梳かし、分けるために使用可能なゾーンとをブラシ上に形成するために、包絡面をより複雑な形状にする取組みが行われてきた。多くの要素が含まれるので、最適なメイクアップ結果をもたらす形状を見つけるには、数多くのテストが必要である。
同様の問題は、射出成形によって形成されるブラシで生じる。
EP1236419は、湾曲したコアと、コアの凹側に、柄の縦軸からオフセットされたコアの遠位端とを備えるブラシを開示する。
EP1236419
上下の睫毛の列に沿ってメイクアップを施すことをより容易にする必要がある。
また、特に製品を十分に載せることおよび優れたコーミング能力(combing ability)を実現することによって、睫毛または眉毛を満足のいくようにメイクアップすることができるブラシから恩恵を受けるために、ブラシを改善する必要がある。
アプリケータ
本発明は、その態様の1つによれば、ヒトケラチン繊維、特に睫毛または眉毛に化粧品組成物を塗布するためのアプリケータに関し、このアプリケータは、
− 少なくとも直線軸に沿って延びる直線部分を有する柄と、
− 柄の一方の端部にあるブラシとを備え、このブラシは、
○ 遠位端を有し、凸側および反対の凹側を画定する湾曲したコアであって、コアの遠位端が、コアの凸側に柄の直線軸からオフセットされている、湾曲したコアと、
○ コアによって支持された塗布部材と
を備える。
「凸」は、外側への凸を意味する。「コアの遠位端がコアの凸側に柄の直線軸からオフセットされている」とは、柄の直線軸上へのコアの遠位端の正射影Gおよびコアの遠位端Dによって定義され、GからDに向かうベクトルGDが、柄の直線軸と垂直な、コアの縦軸の凹側から凸側に向かうベクトルHと実質的に同じ向きを有することを意味する。言い換えれば、コアを、遠位端が柄の直線的な縦軸とそろえられる最初の構成から、所望のオフセットを有する最終的な構成に、傾斜させる必要がある場合、傾斜は、コアの内弧面からコアの外弧面に向かう方向にコアを変形させることによって行われる。
本発明の結果、睫毛に製品を載せると同時に、満足のいくコーミングを実現することに関してブラシの性能は向上する。本発明によって、凹部分に製品の蓄えを、凸部分に、製品があまり大量に含まれないコーミングゾーンを提供するブラシが利用可能である。オフセットにより、ワイパー部材とブラシとの間により大きい干渉が起き、ブラシの遠位端付近のブラシの凸側に残る組成物が少なくなる可能性がある。この増大した干渉は、メイクアップ性能を上げる、より粘性のある組成物を使用することを可能にし得る。本発明は、組成物を塗布すること、および塗布中の塊の形成を回避することをより容易にし得る。また本発明は、目の端の睫毛をメイクアップすることをより容易にし得る。
好ましくは、柄は、その全長に沿って直線である。これは、ブラシとの製造および組立てが容易な、従来の直線の柄をアプリケータに使用することを可能にする。しかしながら、いくつかの変形態では、柄は、好ましくはその長さの大部分にわたって広がる主要直線部分と、柄の直線部分と角度をなす遠位部分とを有し、柄の遠位部分の向きは、コアの遠位端に所望のオフセットを与える、または少なくともある程度寄与する。
好ましくは、コアは、撚線コアであるが、本発明は、射出成形されたブラシにも適用される。コアが撚線コアである場合、塗布部材は、従来のように、より合わされたコアのストランドの巻きの間に把持された剛毛である。
好ましくは、コアは、柄からその遠位端までその全長にわたって非直線である。しかしながら、いくつかの変形実施形態では、コアは、直線である少なくとも1つの部分を有するが、全体的な湾曲形状を維持する場合がある。好ましくは、湾曲したコアは、定曲率であるが、コアは、剛毛保持部分に沿って変化する曲率半径を有してもよい。
柄の直線軸から湾曲したコアまでの距離は、湾曲したコアの近位端と遠位端との間のある位置において、好ましくはこれらの近位端と遠位端との間の湾曲したコアの長さの4分の1から4分の3、より好ましくは上記長さの3分の1から3分の2のある位置において、最大値に達してもよい。
好ましくは、コアは、柄からコアの遠位端まで、実質的に一定の曲率半径の縦軸に沿って延びる。そのような曲率半径は、34mm以上かつ47mm以下であってもよく、好ましくは約40mmである。
好ましくは、コアの縦軸は、平面内で延びる。そのような平面は、好ましくは、塗布部材の自由端によって画定されるブラシの包絡面の中央平面対称面(midplane plane of symmetry)である。
好ましくは、塗布部材は、その長さの少なくとも一部に沿って非円形断面の包絡面を画定する。塗布部材は、コアの周りに広がる剛毛またはスパイクであることがある。
包絡面は、コアの凸側に、すなわちブラシの外弧面に、平らな断面の少なくとも1つの小面を画定してもよい。いくつかの変形態では、包絡面は、コアの凸側に、凹形断面の少なくとも1つの小面を画定する。そのような凹形断面は、コアの凸側に、すなわちブラシの外弧面に、ブラシに沿って延びる少なくとも1つの縦溝を形成してもよい。
いくつかの実施形態では、ブラシの包絡面(surface envelope)の断面は、円弧によって結ばれる複数の直線部分を有する。コアの周りの円弧の角度の拡がり(angular extension)は、比較的小さく、ブラシの断面に実質的に三角形状を与え得る。
包絡面の断面は、コアの縦軸が延びる平面に頂点が位置する、実質的に三角形の輪郭であってもよい。
柄の直線部分の直線軸とコアの遠位端を柄の直線部分の遠位端に結ぶ直線との間の傾斜角は、好ましくは、0.5から10°、より良くは0.6から8°、より好ましくは0.7°から5.7°、最も好ましくは2°から4.5°であり、たとえば約3.2°である。
好ましくは、オフセットは、0.5mmよりも大きい。好ましくは、オフセットは、2.5mmよりも大きい。オフセットは、塗布される組成物が入っている、拭い取り開口部を画定するワイパー部材を設けられた容器に、ブラシの挿入の動きを柄の直線軸に沿った線形変位にして、コアの遠位端がワイパー部材に接触することなくブラシを挿入できるほど十分に小さいままであることが有利である。これは、単純な機構で容器にアプリケータを自動的に取り付けることを可能にする。オフセットは、拭い取り開口部の直径の半分を超えなくてもよく、好ましくはそれに近い。Dが拭い取り開口部の直径である場合、オフセットfは、0.8D/2から1.2D/2、より良くは0.9D/2から1.1D/2、さらに良くは0.8D/2からD/2、またはより好ましくは0.9D/2からD/2であってもよい。
包絡面は、コアの遠位端に向かってより小さくなる断面を持つ、円錐台形または葱花線形の遠位部分を含んでもよい。円錐台形または葱花線形の遠位部分は、塗布部材を支えるコアの部分の長さLの4分の1よりも大きく、剛毛を支えるコアの部分の長さLの3分の1に満たない長さにわたってもよい。
ブラシからその反対端部では、柄は、容器を閉じるためのキャップに留められてもよい。
装置
その態様のうちの別のものによれば、上記と組み合わせて、本発明はさらに、ケラチン繊維、好ましくは睫毛に、化粧品組成物を塗布するための装置に関し、この装置は、
− ワイパー部材を備える、上記組成物が入っている容器と、
− 上記で定義した、本発明によるアプリケータと
を備える。
拭い取り部材は、柄およびブラシに存在する余分な製品を取り除くように構成される。この拭い取り部材は、たとえば、弾性材料から作られたリップを備え、リップは、好ましくは円形断面を有する拭い取り開口部を画定し、円形断面の直径は、実質的に柄の直径に対応する。
ワイパー部材およびブラシは、アプリケータが上記直線軸に沿って容器から引き抜かれるとき、コアの凸側にある、すなわちブラシの外弧面にある塗布部材が、コアの湾曲した縦軸に沿って測定された、ブラシの近位端から3mm未満の軸位置において、ワイパー部材に接触するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、この距離がより小さいほどより良い。これは、ワイパー部材をブラシが通過するより早い段階でブラシの外弧面がワイパー部材に接触し、結果としてブラシの近位端付近でそれの外弧面に組成物の塊がなくなることを意味するからである。
ブラシを製造するための方法
その態様のうちの別のものによれば、上記と組み合わせて、本発明はさらに、上記で定義したアプリケータにおいて使用するブラシを製造するための方法に関し、この方法は、
− 剛毛の自由端によって画定される包絡面の少なくとも1つの平らなまたは凹形の小面を形成するために、直線コアを持つ撚線コアブラシを機械加工するステップであって、コアが柄に固定するための近位部分と、剛毛保持部分とを有する、機械加工するステップと、
− 剛毛保持部分に、凸側および凹側のある湾曲形状を与えるためにコアを変形させるステップであって、コアの遠位端が、凸側にコアの近位部分の縦軸からオフセットされる、変形させるステップと
を含む。
コアは、屈曲面(plane of curvature)に沿って変形され得る。
平らなまたは凹形の小面は、好ましくは、コアの湾曲後にブラシの外弧面にある。
機械加工するステップは、ブラシの長手方向に沿って、その長さの大部分にわたって、少なくとも1つの平らな小面、または包絡面の凹部がある少なくとも1つの小面を形成するステップを含んでもよい。
機械加工するステップは、包絡面の3つの平らな小面を形成し、包絡面の断面を、頂点がコアの屈曲面にある、実質的に三角形状にするステップを含んでもよい。
機械加工するステップは、円錐台形ヘッドを形成するステップを含んでもよい。
1つまたは複数の小面は、それらが円錐台形ヘッドと交わるように機械加工されてもよい。
コアの変形するステップは、剛毛保持部分に一定の湾曲を与え、次いで剛毛保持部分と近位部分との接合部でコアを傾斜させ、またはその逆のことが当てはまるステップを含んでもよい。
その態様のうちの別のものによれば、本発明はさらに、上記で定義したアプリケータにおいて使用するブラシを製造するための方法であって、コアおよび塗布部材を少なくとも1つのプラスチック材料で射出成形するステップを含む方法に関する。
メイクアップ法
本発明のさらなる態様は、ヒトケラチン繊維をメイクアップするためのメイクアップ法であって、このメイクアップ法は、上記で定義したアプリケータを使用して上記繊維に化粧品組成物を塗布するステップを含む。そのような方法では、本発明によるブラシは、化粧品組成物を載せられ、次いで組成物は、メイクアップされる表面、特に睫毛または眉毛に塗布される。ワイパー部材を通してブラシを移動させる間、ブラシは、柄の直線軸に沿った並進移動に従い得る。ブラシは、コアの遠位端付近の外弧面上のブラシの一部分を使用して、目の端の睫毛をメイクアップするために使用されてもよい。そのような部分は、ブラシが拭い取り部材と衝突することにより少量の組成物を運び、したがって、目の端の上記睫毛を梳かすのに有効である。
詳細な説明
本発明は、その非限定的な例示的実施形態についての以下の詳細な説明を読むこと、および添付の図面を検討することにより、よりよく理解され得る。
本発明による化粧品装置の一例の概略縦断面図である。 図1の装置のブラシを分離した側面図である。 図2の矢印IIIに従ったブラシの正面図である。 ブラシの斜視図である。 本発明によるブラシが作られる未完成ブラシの側面図である。 図5の矢印VIに従った未完成ブラシの正面図である。 機械加工後の未完成ブラシを示す図である。 図7の矢印VIIIに従った未完成ブラシの正面図である。 アプリケータを引き抜く間のブラシの拭い取りを示す図である。 アプリケータを引き抜く間のブラシの拭い取りを示す図である。 ブラシの変形実施形態の断面図である。 ブラシの変形実施形態の断面図である。 ブラシの変形実施形態の断面図である。 ブラシの変形実施形態の断面図である。 柄およびコア組立ての一例を示す図である。 柄およびコアの変形実施形態を示す、図15と同様の図である。 ブラシの変形態の部分的な縦断面図である。
以下の説明では、同一の要素、または同一の機能を有する要素は、同じ参照符号が記載されている。それらの説明は、図の各々に対して繰り返されず、実施形態間の主要な違いのみが言及される。
図1に示す化粧品装置1は、睫毛または眉毛に塗布される化粧品組成物Pが入っている容器2と、当該の例では容器2に取外し可能に固定され得るアプリケータ3とを備える。組成物Pは、たとえば、1つまたは複数の顔料、特に酸化鉄を含む。組成物Pはたとえばマスカラである。
アプリケータ3は、直線的な縦軸Yを持ち、遠位端7に本発明によるブラシ10を設けられ、他方の端部に容器2を密閉して閉じるためのキャップ11を設けられた柄5を備える。後者は、容器2を閉じるためにキャップ11をねじ込むことができるねじ山付きネック14を上部に設けられた本体を有する。一代替形態では、アプリケータは、何らかの他の方法で容器に固定されることがある。
ネック14は、たとえばネック14に挿入される拭い取り部材20を、図示のように収容してもよい。この拭い取り部材20は、柄5の直径に適合された直径D、たとえば4.25mmの直径を有する拭い取り開口部を画定するワイパーリップ21を備える。
ブラシ10は、有利には熱可塑性材料から作られた、柄5の遠位部分6に設けられたシート8(図15に見ることができる)に、従来の方法で固定されてもよい。
ブラシ10は、剛毛41を支える湾曲部分43と、柄5の遠位部分6に設けられた上述のシート8に挿入される、図2で見ることができる直線的近位部分44とを備える、より合わされた金属コア40を備える。コア40は、U字形の金属ワイヤの2本のストランドをより合わせることによって作られてもよく、剛毛は、ワイヤの巻きによって締められる。金属ワイヤの直径は変化してもよく、たとえば約0.7mmである。
剛毛41の自由端は、以下で説明するように、剛毛41のトリミングおよびトリミング後にコア40に与えられる湾曲から生じる形状を持つ包絡面Eを画定する。
剛毛41は、円形断面、またはより良くは非円形断面、たとえば、C字形の断面を持つ、いかなる種類のものであってもよい。
剛毛は、任意の材料から作られてもよく、好ましくはポリアミドなどの熱可塑性材料から作られてもよい。
剛毛の外径は、変化してもよく、たとえば約13/100mmである。
ブラシ10を製造するために、直線のコアと、円筒形部分E1および円錐台形ヘッド部分E2を持つ包絡面とを有する、図5に示す未完成ブラシから始めてもよい。剛毛保持部分の全長Lは、20から35mmであってもよく、たとえば、約28mmであり、円錐台形部分E2の長さlは、約9mmであってもよい。円錐台形部分の遠位端での直径d2は、約4mmであってもよく、円形断面の円筒形部分の直径d1は、約7.5mmであってもよく、本発明はいかなる特定の値にも限定されない。
次いで剛毛は、図7および図8に示すように、3つの平らな小面51、52、および53を形成するためにトリミングされる。
これらの小面の各々は、図7に見ることができるように、円筒形部分E1の全長および円錐台形ヘッド部分E2の一部に広がる。
小面51と小面52との間の角度hは、図8に示すように、約60°であってもよく、ブラシの断面を全体的に三角形の輪郭にする。
小面51、52、および53は、断面が円弧55によって分離される。
ブラシがトリミングされると、コアの剛毛保持部分43は、永久に変形してブラシにその最終形状を与える。平らな小面51、52、および53は、それぞれ弓形形状の小面151、152、および153に変形し、小面153は、ブラシの外弧面に沿って広がる。
図示の例では、湾曲したコア部分43の縦軸Xの曲率半径Rは一定であり、約40mmである。湾曲部分43の縦軸Xは、対称面である、包絡面Eの中央平面Mにおいて延びる。
湾曲部分43は、図2のコアの左の、ブラシの外弧面に隣接した凸側と、図2のコアの右の凹側とを有する。
本発明によれば、コア40の遠位端46は、0でない距離fだけ、柄5の縦軸Yからオフセットされ、遠位端46は、凸側にオフセットされ、すなわち、ブラシの外弧面である図2の縦軸Yの左にある。
一方の、コア40の部分43および44の接合部と実質的に一致する、柄の遠位端と、コア40の遠位端46とを結ぶ、コアをつなぐ直線Zと、他方の、縦軸Yとの間の角度wは、図示の例では、約3.2°である。
柄5の縦軸に対してコアの遠位端46のオフセットによって、拭い取りは、図9および図10を参照しながら後でさらに説明するように、ブラシの外弧面でより効率的に行われる。
図9は、容器からアプリケータを引き抜く間に、ブラシ10がワイパーリップ21に達するときのブラシ10を示す。
図からわかるように、最初にワイパーリップ21に接触する小面153の剛毛は、原点xの近位端から湾曲部分43の縦軸Xに沿って測定された、比較的小さい、たとえば3mm以下の横座標xを有する。
引き抜きの早い段階でのそのような接触は、小面153がその長さのほぼ全部に沿って効率的に拭われることを確実にする。
ブラシが、図10に示すように、ほぼ全体的にワイパーリップ21を通過するとき、拭い取りリップの縁部は、ブラシの遠位端付近の外弧面の領域Aにおいて、コアの湾曲部分に比較的近づき、この領域Aに強い拭い取り動作をもたらす。
しかしながら、アプリケータ3を縦軸Yに沿って移動させて、アプリケータ3が容器2に取り付けられるとき、コアの遠位端がワイパーリップ21に接触することなく拭い取り開口部に入るように、オフセットfは、十分に小さいことが好ましい。これは、容器2にアプリケータ3を自動的に取り付けることを容易にする。
変形実施形態では、ブラシは、断面が他の形状を有する。
たとえば、図11に示すように、ブラシは、包絡面の、ブラシの外弧面に、単に1つの小面153を示してもよい。
小面153は、図11に示すように断面が平らであっても、図12から図14に例示するように、凹形であってもよい。
図12では、小面153はC字形の断面を有し、図13ではV字形、図14ではU字形の断面を有するが、長手方向の切欠きの他の形態が考えられる。
本発明によるコアの遠位端のオフセットは、少なくともブラシの遠位端近くの領域において、切欠きの底部の拭い取りを可能にすることができ、したがって、拭い取りされたブラシは、その外弧面に組成物があまり残っていない部分を有し、睫毛を梳かすのにより良く適合される。
図16に示す変形態では、柄5は、キャップ11まで延びる直線的主要部分5aと、主要部分5aの軸Yと角度gをなす軸Kに沿って延びる比較的短い直線的遠位部分5bとを有する。
コア40は、遠位部分5bに設けられたシート8に固定され、湾曲部分43は軸YおよびKによって画定される平面と同じ平面に広がる。湾曲したコア43の凸側は、図16では左の方向に向かい、軸Kは主要部分5aの下にある。
図15の実施形態では、コア40は、コアの遠位端の所望のオフセットを与える助けとなるように柄5から出たところで角をなす。図16の実施形態では、柄の遠位部分5bが角をなすことによって、コア40は、図のように柄から出たところで角をなす必要がない場合がある。
本発明は、射出成形されたブラシにも適用される。
図17は、スパイクなどの塗布部材41が同じまたは異なる材料でコア40と一体に作られた、熱可塑性エラストマーなどの1つまたは複数のプラスチック材料の射出成形によって作られたブラシ10の一例を示す。
本発明は、説明した例示的な実施形態に限定されず、それらの特徴は、示されていない代替形態内で互いに組み合わせられる場合がある。
1 化粧品装置
2 容器
3 アプリケータ
5 柄
6 遠位部分
8 シート
10 ブラシ
11 キャップ
14 ネック
20 拭い取り部材
21 ワイパーリップ
40 金属コア
41 剛毛
43 湾曲部分、剛毛保持部分、湾曲したコア
44 近位部分
46 遠位端
51 小面
52 小面
53 小面
55 円弧
151 小面
152 小面
153 小面

Claims (23)

  1. ヒトケラチン繊維、特に睫毛または眉毛に組成物(P)を塗布するための化粧品アプリケータ(3)であって、
    − 少なくとも直線軸(Y)に沿って延びる直線部分を有する柄(5)と、
    − 前記柄(5)の一方の端部にあるブラシ(10)とを備え、前記ブラシが、
    ○ 遠位端(46)を有し、凸側および反対の凹側を画定する湾曲したコア(43)であって、前記コアの前記遠位端が、前記コアの前記凸側に前記柄の前記直線軸(Y)からオフセットされている、湾曲したコア(43)と、
    ○ 前記コア(43)によって支持された塗布部材(41)と
    を備える、化粧品アプリケータ(3)。
  2. 前記柄(5)が、その全長に沿って直線である、請求項1に記載の化粧品アプリケータ(3)。
  3. 前記コア(40)が、撚線コアである、請求項1および2のいずれか一項に記載の化粧品アプリケータ(3)。
  4. 前記コアが、前記柄(5)からその遠位端(46)までその全長にわたって非直線である、請求項1から3のいずれか一項に記載の化粧品アプリケータ(3)。
  5. 前記コアが、前記柄から前記コアの前記遠位端まで実質的に一定の曲率半径(R)の縦軸(X)に沿って延びる、請求項4に記載の化粧品アプリケータ(3)。
  6. 前記曲率半径(R)が、34mm以上かつ47mm以下である、請求項5に記載の化粧品アプリケータ(3)。
  7. 前記コアの縦軸(X)が、平面(M)、好ましくは、前記塗布部材によって画定される前記ブラシの包絡面の中央平面において延びる、請求項1から6のいずれか一項に記載の化粧品アプリケータ(3)。
  8. 前記塗布部材(41)が、その長さの少なくとも一部に沿って非円形断面の包絡面(E)を画定する、請求項1から7のいずれか一項に記載の化粧品アプリケータ(3)。
  9. 前記包絡面(E)が、前記コアの前記凸側に、平らなまたは凹形の断面の少なくとも1つの小面(153)を画定する、請求項8に記載の化粧品アプリケータ(3)。
  10. 前記包絡面の前記断面が、円弧(55)によって結ばれる複数の直線部分を有する、請求項7から9のいずれか一項に記載の化粧品アプリケータ(3)。
  11. 前記断面が、好ましくは頂点が前記包絡面の中央平面(M)にある、実質的に三角形の輪郭である、請求項8から10のいずれか一項に記載の化粧品アプリケータ(3)。
  12. 前記柄の前記直線部分の前記直線軸(Y)と、前記コアの前記遠位端(46)を前記柄の前記直線部分の前記遠位端につなぐ直線(Z)との間の傾斜角(w)が、0.5から10°、より良くは0.6から8°、好ましくは0.7°から5.7°、より好ましくは2°から4.5°である、請求項1から11のいずれか一項に記載の化粧品アプリケータ(3)。
  13. 前記オフセット(f)が、0.5mm以上かつ2.5mm以下である、請求項1から12のいずれか一項に記載の化粧品アプリケータ(3)。
  14. 前記塗布部材が、前記コアの周りに広がる剛毛またはスパイクである、請求項1から13のいずれか一項に記載の化粧品アプリケータ(3)。
  15. ケラチン繊維に化粧品組成物を塗布するための装置(1)であって、
    − ワイパー部材(20)を備える、前記化粧品組成物が入っている容器(2)と、
    − 請求項1から14のいずれか一項に記載の化粧品アプリケータ(3)と
    を備える、装置。
  16. 前記ワイパー部材(20)および前記ブラシ(10)は、前記化粧品アプリケータ(3)が前記直線軸(Y)に沿って前記容器から引き抜かれるとき、前記コアの前記凸側にある塗布部材(41)が、前記ブラシの剛毛部分の近位端から前記コアの縦軸(X)に沿って3mm未満の軸位置(x)で、最初に前記ワイパー部材(20)に接触するように構成される、請求項15に記載の装置。
  17. 請求項1から14のいずれか一項に記載の化粧品アプリケータ(3)で使用するブラシ(10)を製造するための方法であって、
    − 剛毛の自由端によって画定される包絡面(E)の少なくとも1つの平らなまたは凹形の小面(53)を形成するために、直線コアを持つ撚線コアブラシを機械加工するステップであって、前記コアが、柄に固定するための近位部分(44)と、剛毛保持部分(43)とを有する、機械加工するステップと、
    − 前記剛毛保持部分(43)に、凸側および凹側のある湾曲形状を与えるために前記コアを変形させるステップであって、前記コアの前記遠位端が、前記コアの前記凸側に前記近位部分(44)の縦軸(Y)からオフセットされる、変形させるステップと
    を含む、方法。
  18. 前記コアが、屈曲面(M)に沿って変形され、前記機械加工するステップが、前記包絡面(E)の3つの平らな小面(51、52、53)を形成し、前記包絡面の断面を、頂点が前記コアの前記屈曲面(M)にある、実質的な三角形状にするステップを含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記機械加工するステップが、円錐台形ヘッド部分(E2)を形成するステップを含む、請求項17および18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記平らな小面(51、52、53)が、円錐台形ヘッド部分(E2)と交わる、請求項18または19に記載の方法。
  21. 前記コアの前記変形が、前記剛毛保持部分に一定の曲率を与えた後で前記剛毛保持部分と前記近位部分との接合部で前記コアを傾斜させる工程、または前記剛毛保持部分と前記近位部分との接合部で前記コアを傾斜させた後で前記剛毛保持部分に一定の曲率を与える工程を含む、請求項17から20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 請求項1から13のいずれか一項に記載の化粧品アプリケータ(3)で使用するブラシを製造するための方法であって、前記コア(40)および前記塗布部材(41)を少なくとも1つのプラスチック材料で射出成形するステップを含む、方法。
  23. ヒトケラチン繊維をメイクアップするための方法であって、請求項1から13のいずれか一項に記載の化粧品アプリケータ(3)を使用して、前記ヒトケラチン繊維に化粧品組成物を塗布するステップを含む、方法。
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