JP2021164348A - Brushless DC motor - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、ブラシレスDCモータに関する。 The present disclosure relates to a brushless DC motor.
マグネットを有するロータを備えるブラシレスDCモータが知られている。例えば、特許文献1には、ステータ部とロータ部とを備えるモータが記載されている。このモータのロータ部は、シャフトと、ロータホルダと、複数個のロータマグネットとを有する。ロータホルダは、蓋部と、蓋部の径方向外側から垂下する円筒部とを有する。複数個のマグネットは、ロータホルダの円筒部の内周面に円環状に配列され、接着剤により固定されている。
Brushless DC motors are known that include a rotor with a magnet. For example,
天井扇は、一度設置したら長期間使用されるため、天井扇に搭載されるブラシレスDCモータにも長寿命が求められる。しかし、特許文献1に記載のモータのように、マグネットがロータホルダの円筒部に接着剤により固定されている場合、マグネットの接着強度のばらつきが大きく、また経年劣化などの要因により接着強度が低下し、マグネットの接着が外れる可能性がある。マグネットの接着が外れると、マグネットはロータホルダから脱落して、ステータと接触して接触音を生じ、ひいては回転が妨げられる。
Since the ceiling fan is used for a long period of time once it is installed, the brushless DC motor mounted on the ceiling fan is also required to have a long life. However, when the magnet is fixed to the cylindrical portion of the rotor holder with an adhesive as in the motor described in
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、マグネットの接着が外れた場合でも、マグネットを保持可能なブラシレスDCモータの技術を提供することを目的とする。 The present disclosure has been made to solve the above problems, and an object of the present invention is to provide a technique of a brushless DC motor capable of holding a magnet even if the magnet is detached.
上記課題を解決するために、本発明のある態様のブラシレスDCモータは、天井扇に設けられるブラシレスDCモータであって、界磁磁束を供給する複数のマグネットと、複数のマグネットが固定されるロータヨークと、複数のマグネットと軸方向に対向するリング部と、当該リング部から突出してロータヨークに係合される第1係合部と、を有するマグネットホルダと、を備える。 In order to solve the above problems, the brushless DC motor according to an embodiment of the present invention is a brushless DC motor provided on a ceiling fan, in which a plurality of magnets for supplying field magnetic flux and a rotor yoke in which the plurality of magnets are fixed are fixed. A magnet holder having a ring portion that faces a plurality of magnets in the axial direction and a first engaging portion that protrudes from the ring portion and is engaged with the rotor yoke.
なお、本開示の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。 It should be noted that the expression of the present disclosure converted between methods, devices, systems, recording media, computer programs, etc. is also effective as an aspect of the present disclosure.
本開示によれば、マグネットの接着が外れた場合でも、マグネットを保持可能なブラシレスDCモータの技術を提供できる。 According to the present disclosure, it is possible to provide a technique of a brushless DC motor capable of holding a magnet even if the magnet is unbonded.
以下、本開示を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。実施例および変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施例を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。 Hereinafter, embodiments for carrying out the present disclosure will be described with reference to the accompanying drawings. In the examples and modifications, the same or equivalent components and members are designated by the same reference numerals, and redundant description will be omitted as appropriate. In addition, the dimensions of the members in each drawing are shown enlarged or reduced as appropriate for easy understanding. In addition, some of the members that are not important for explaining the embodiment in each drawing are omitted and displayed.
また、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。 In addition, terms including ordinal numbers such as 1st and 2nd are used to describe various components, but this term is used only for the purpose of distinguishing one component from other components, and this term is used. The components are not limited by.
本開示の実施例に係るモータ10は、天井扇1に設けられるブラシレスDCモータである。まず、天井扇1の全体構成を説明する。図1は、天井扇1を示す斜視図である。天井扇1は、天井4に取り付けられ、回転することにより気流を生じさせる複数の羽根2を有する扇風機として機能する。天井扇1は、複数の羽根2を回転させるモータ10と、天井4から下方に延びて、モータ10を包囲する筐体5とを備える。天井扇1は、その下端にLED等の発光素子を有する照明部3が設けられる。
The
筐体5は、天井側から下方に向かって徐々に縮径する略円錐状の第1部分5aと、第1部分5aの下部から下方に向かって徐々に拡径する略円錐状の第2部分5bとを有する。第1部分5aと第2部分5bの接続部分5cは、第1部分5aおよび第2部分5bよりも細く絞られている。第2部分5bの下部は一定直径の円筒状を呈する。第2部分5bは、モータ10を収容する外殻として機能する。
The
図2〜図4を参照する。図2は、天井扇1のモータ10の周辺構造を示す断面図である。図3は、モータ10の分解斜視図である。図4は、ステータ20を示す側面図である。モータ10は、ステータ20と、シャフト30と、ロータ40と、第1ベアリング32と、第2ベアリング34と、回路基板48と、羽根ホルダ70と、回転検出部400とを主に含む。以下、シャフト30の中心軸線Laに沿った方向を「軸方向」といい、その中心軸線Laを中心とする円の円周方向、半径方向をそれぞれ「周方向」、「径方向」とする。また、以下、便宜的に、軸方向の一方側(図中上側)を「上」、「上方」といい、他方側(図中下側)を「下」、「下方」という。このような方向の表記は、モータ10の使用姿勢を制限するものではなく、モータ10は任意の姿勢で使用されうる。
See FIGS. 2 to 4. FIG. 2 is a cross-sectional view showing the peripheral structure of the
先に、モータ10および天井扇1の動作を説明する。天井扇1では、ステータ20、シャフト30、回路基板48および回転検出部400は静止体を構成し、ロータ40、羽根ホルダ70および複数の羽根2は回転体を構成する。回路基板48は、回転検出部400の検出信号に基づいてステータ20に駆動電流を供給する。ステータ20は、駆動電流に応じて回転磁界を発生させる。ロータ40は、回転磁界に応じて中心軸線La周りに回転する。羽根ホルダ70は、ロータ40と一体的に回転することにより、複数の羽根2を回転させる。複数の羽根2は、回転することにより下向きの空気流を生成する。以下、各部について詳述する。
First, the operation of the
第1ベアリング32と、ロータ40およびステータ20と、回路基板48と、第2ベアリング34とは、この順で上から下に向かって配置され、シャフト30を環囲する。ロータ40は、ステータ20の径方向に対向して配置されている。ロータ40およびステータ20は、第1ベアリング32よりも大径で、回路基板48は、ロータ40およびステータ20よりも大径である。シャフト30は、中心部に配線用のワイヤを通すための中空部を有するパイプ状の部材である。シャフト30の中空部は、上下に貫通しており、シャフト30の側面にワイヤを通すための横穴30hが設けられている。
The first bearing 32, the
ステータ20は、コイル24が巻かれたステータコア22を有する。コイル24は、3相電機子コイルを構成する。シャフト30は、ステータコア22の中心部に固定される。ロータ40は、ステータコア22を環囲するマグネット42を有し、第1ベアリング32の外輪に固定される。
The
ステータコア22は、複数(例えば、12)のティース部22tと、複数のティース部22tの間に設けられた複数のスロット22sとを有する。各スロット22sの側面は、ステータコア22の開口部22kに通じる。各スロット22sには、樹脂製フィルムからなる絶縁シート23が挿入される。絶縁シート23は、ティース部22tの内側面(スロット22s側の面)を覆うスロットインシュレータ23bと、スロット22sの外周側に設けられるスロットキー23cとを含む。この例の絶縁シート23は、ティース部22tの端面から軸方向に突出している。ステータコア22の上面と下面には、それぞれ絶縁部材200が設けられる。絶縁部材200は、各ティース部22tの一部をカバーするコアカバーとして機能する。絶縁部材200は、モールド成形により形成される樹脂製部材である。
The
コイル24は、各ティース部22tに巻かれる複数(例えば、12)のコイル本体部24aを含む。複数のコイル本体部24aは各相ごとに直列接続される。各相のコイル本体部24aの端末は後述するモータ駆動回路に接続される。
The
ロータ40は、ロータヨーク44を有する。ロータヨーク44は、中空円板状の天板部44aと、天板部44aの外周部から下方に延びる円筒状のマグネット支持部44bと、マグネット支持部44bの下部から径方向外側に延出するドーナツ状の延出部44cとを有する。天板部44aの中心部は第1ベアリング32の外輪に固定される。マグネット支持部44bの内周面にマグネット42が固定される。延出部44cの外周部は、雄ねじS1によって羽根ホルダ70に固定される。
The
マグネット42は、ステータコア22に界磁磁束を供給する複数(例えば、10個)の磁極を有する。マグネット42は、複数のセグメントに分割されている。図4に示すように、マグネット42の上端および下端は、ステータコア22の所定の寸法(例えば、5mm)だけ上下に延びている。
The
図3に示すように、ロータ40は、マグネット42を所定位置に保持するマグネットホルダ300を有する。マグネットホルダ300は、マグネット42の上下に配置され、マグネット42の軸方向位置を制限する。マグネットホルダ300は、マグネット42の下側に配置される第1マグネットホルダ310と、マグネット42の上側に配置される第2マグネットホルダ320とを含む。第1マグネットホルダ310の外周部がロータヨーク44に係止されており、マグネット42の下方への移動を制限する。第2マグネットホルダ320は、マグネット42の上方への移動を制限する。第1マグネットホルダ310および第2マグネットホルダ320は、弾性変形可能な略リング状の樹脂製部材である。
As shown in FIG. 3, the
図2に示すように、第1ベアリング32および第2ベアリング34は、ボールなどの転動体33を有する転がり軸受である。第1ベアリング32および第2ベアリング34の内輪は、Eワッシャー32c、34cを介してシャフト30に固定される。第1ベアリング32および第2ベアリング34は、ステータコア22および回路基板48を挟んで、上下に離間して配置される。第1ベアリング32は、ステータコア22の上方に配置される。第2ベアリング34は、ステータコア22の第1ベアリング32とは反対側で、回路基板48の下方に配置される。
As shown in FIG. 2, the
図5、図6も参照する。図5は、回路基板48を示す底面図である。図6は、回路基板48の構成を示すブロック図である。回路基板48は、配線基板50、1次側電源回路51、2次側電源回路52およびモータ駆動回路53を有する。1次側電源回路51、2次側電源回路52およびモータ駆動回路53は、配線基板50に設けられる。配線基板50は印刷配線板(Printed Circuit Board)である。
5 and 6 are also referred to. FIG. 5 is a bottom view showing the
1次側電源回路51は、入力されたAC電圧(例えば、220V〜240V)を整流して第1DC電圧V1(例えば、310V〜340V)を供給する。2次側電源回路52は、第1DC電圧に基づいて、DC−DCコンバータ52a、52bにより15Vの第2DC電圧V2と、5Vの第3DC電圧V3とを供給する。
The primary
モータ駆動回路53は、マイクロプロセッサ53aと、制御部53bと、スイッチング部53cとを含み、コイル24に駆動電流を供給する。第1DC電圧V1は、主にスイッチング部53cに供給される。第2DC電圧V2は、主に制御部53bに供給される。第3DC電圧V3は、主にマイクロプロセッサ53aに供給される。制御部53bは、回転検出部400のホール素子HE1、HE2、HE3から取得した位置信号HsをもとにFG信号を生成してマイクロプロセッサ53aに出力する。
The
マイクロプロセッサ53aは、制御部53bから出力されたFG信号をもとに、モータ10の回転を制御する回転制御信号Csを生成して制御部53bに出力する。制御部53bは、回転検出部400のホール素子から取得した位置信号Hsをもとに通電相切替用の相切替信号Qsを生成する。制御部53bは、マイクロプロセッサ53aから出力された回転制御信号Csと相切替信号Qsとに基づいて、PWM信号Psを生成してスイッチング部53cに出力する。
The
スイッチング部53cは、3相ブリッジを構成するスイッチング素子(不図示)を含む。スイッチング部53cは、制御部53bから出力されたPWM信号Psに基づいてスイッチング素子の導通/非道通を制御してコイル24に駆動電流を流す。制御部53bとスイッチング部53cとは、3相インバータを構成する。本実施例のスイッチング部53cは、1チップのモータ駆動ICにより実現されている。
The
図5に示すように、本実施例の回路基板48は、サブ配線基板49と、照明部3を駆動する照明駆動回路55と、天井扇1を遠隔操作するリモートコントローラ(不図示)と通信する通信回路56とをさらに含む。照明駆動回路55はサブ配線基板49に設けられ、通信回路56は配線基板50に設けられる。サブ配線基板49は印刷配線板である。
As shown in FIG. 5, the
図4に示すように、回路基板48は、シャフト30を囲むリング形状を有し、軸方向でステータコア22と第2ベアリング34との間に設けられる。回路基板48は、基板保持部100を介して配線基板50がステータコア22に固定されることにより、ステータコア22に支持される。サブ配線基板49は、基板ホルダ60を介して配線基板50の下面に固定される。図5に示すように、配線基板50は、中心孔50hを有するリング状の円形部材であり、サブ配線基板49はリング状における部分的な部材である。
As shown in FIG. 4, the
図5に示すように、配線基板50のステータコア22とは反対側の下面50jに、配線を接続するためのコネクタなどの配線接続部品58が実装される。この例の配線接続部品58は、雄型コネクタである。これにより、モータ10の組立時に、回路基板48が基板保持部100を介してステータコア22に固定された状態で、配線接続部品58にリードワイヤが接続された雌型コネクタを容易に着脱できるので、組立作業性やメンテナンス性が向上する。また、配線基板50をステータコア22に近づけることができるので薄型化に有利である。
As shown in FIG. 5, a
図4に示すように、配線基板50のステータコア22とは反対側の下面50jに、1次側電源回路51を構成する電子部品51pが実装される。これにより、電子部品51pで発生した熱は配線基板50で遮られるので、ステータ20およびロータ40への熱伝導が低減され、コイル24の温度上昇が抑制されて品質低下を防げる。
As shown in FIG. 4, the
図3に示すように、基板保持部100と配線基板50との間にモータ駆動回路53の熱を放熱する放熱部46が設けられる。放熱部46は、モータ駆動回路53のモータ駆動IC(スイッチング部53c)の放熱を促進して温度上昇を抑制する。
As shown in FIG. 3, a
図4に示すように、回転検出部400は、マグネット42の磁束を検知するホール素子HE1、HE2、HE3と、HEホルダ410とを備える。ホール素子HE1、HE2、HE3は、周方向に電気角で120度ずつずれた位置に配置される。ホール素子HE2は、周方向において所定の開口部22k(以下、開口部22k(H)という)の位置に配置される。ホール素子HE1、HE2、HE3の入出力端子は、回路基板48に接続される。ホール素子HE1、HE2、HE3の出力信号は制御部53bに入力される。HEホルダ410は、ホール素子HE1、HE2、HE3を支持する部材で、基板保持部100で保持され、配線基板50とステータコア22に挟み込んで固定される。HEホルダ410は、上方に突出して開口部22k(H)に係合する凸部420を有する。
As shown in FIG. 4, the
図2に示すように、羽根ホルダ70は、ロータ40と一体的に回転し、ロータ40の回転を複数(例えば、5枚)の羽根2に伝達する。羽根ホルダ70は、中空円形の部材で、ホルダ円筒部70aと、ホルダ円筒部70aの下部から下方にラッパ状に延出するラッパ状部70bと、ホルダ円筒部70aの下部から径方向内向きに延びる中空円板状のホルダ円板部70cと、ラッパ状部70bの下部から径方向外向きに延びるホルダ鍔部70dとを有する。
As shown in FIG. 2, the
図2に示すように、ホルダ円筒部70aの上部はロータヨーク44の延出部44cに固定される。ホルダ円筒部70aは、隙間を介して回路基板48を環囲する。ホルダ円板部70cの中心部に第2ベアリング34の外輪が固定される。ホルダ鍔部70dに複数の羽根2が固定される。複数の羽根2は、周方向に所定の間隔で配置され、ホルダ鍔部70dから径方向外向きに延びる。ラッパ状部70bの下部は、隙間を介して照明部3の上部を環囲する。照明部3の上部は、シャフト30の下部に固定される。
As shown in FIG. 2, the upper portion of the holder
図7〜図10を参照して、第1マグネットホルダ310を説明する。図7は、ロータ40の内部を示す斜視図である。図8は、第1マグネットホルダ310の一部を拡大して示す拡大図である。図9は、第1マグネットホルダ310の斜視図である。図10は、第1マグネットホルダ310とマグネット42を示す平面図である。
The
第1マグネットホルダ310は、リング部301と、第1係合部302と、アーム部303と、ストッパ部304と、保持部305とを有する。リング部301、第1係合部302、アーム部303、ストッパ部304および保持部305は樹脂成形により一体的に形成される。リング部301は、複数のマグネット42と軸方向に対向するリング状の部分である。この例では、リング部301は、複数のマグネット42の下端面に接触する。
The
第1係合部302は、リング部301から突出してロータヨーク44に係合される部分である。本実施形態では、周方向に72°間隔で5つの第1係合部302が設けられる。第1係合部302は、平面視で長辺が周方向に延びる矩形形状を有する。第1係合部302は、ロータヨーク44の延出部44cに設けられた第2係合部45に係合する。
The first
本実施形態では、延出部44cに周方向に72°間隔で5つの第2係合部45が設けられる。第2係合部45の形状に限定はないが、本実施形態の第2係合部45は、延出部44cから切り起こされた突起45aを有する。突起45aは、延出部44cから離れる方向(軸方向)に延出する第1部分45pと、第1部分45pの延出端にて曲折され径方向内向きに延びる第2部分45sとを有する。第1係合部302は、延出部44cと第2部分45sとの間に進入する。
In the present embodiment, the extending
第1係合部302の周方向幅は、突起45aの周方向幅より大きい。第1係合部302には、第2部分45sの少なくとも一部を収容する凹部302bが設けられる。凹部302bに第2部分45sが嵌まることによって、第1マグネットホルダ310は、ロータヨーク44(延出部44c)に対して周方向に位置決めされる。
The circumferential width of the first engaging
各第1係合部302に対して一対のアーム部303が設けられる。一対のアーム部303は、リング部301の周方向に離れた位置から互いに接近するように延びて第1係合部302に接続される。この例のアーム部303は、リング部301から径方向外向きに延びる第1アーム部303pと、第1アーム部303pの延伸端にて曲折され、周方向に延びて第1係合部302に接続される第2アーム部303sとを有する。一対のアーム部303は、第1係合部302の所定範囲内の径方向移動を許容するスプリング性を有する。
A pair of
各第1係合部302に対して1つのストッパ部304が設けられる。ストッパ部304は、リング部301の外周から第1係合部302に向かって突出して第1係合部302と隙間を介して径方向に対向する。ストッパ部304は、第1係合部302の径方向内側への移動を制限する。ストッパ部304の形状に限定はないが、本実施形態のストッパ部304は、平面視で上底(短辺)が第1係合部302と向かい合う略台形形状を有する。ストッパ部304の周方向中心は、第1係合部302の周方向中心に対応する位置に設けられる。ストッパ部304を有することにより、その部分でリング部301の径方向肉厚が増し、リング部301の剛性が高まる。
One
保持部305は、複数のマグネット42の隣り合う2つのマグネット42の周方向境界42bに対応する位置でリング部301から突出し、2つのマグネット42の内周面の一部を覆う。つまり、保持部305は、マグネット42の内周面42jに沿ってリング部301から上下方向に突出する。保持部305は、マグネット42の内周面42jと平行な面を有する。なお、周方向境界42bは、隣り合う2つのマグネット42の周方向端の間隔を周方向に二等分する線である。本実施形態では、周方向に36°間隔で10の保持部305が設けられる。保持部305の形状に限定はないが、本実施形態の保持部305は、平面視で矩形に二等辺三角形を重ねた略五角形形状を有する。保持部305の頂点は周方向境界42bと径方向に向かい合っている。
The holding
周方向において、凹部302b、第1係合部302およびストッパ部304の各中心は保持部305の中心と同じ位置に位置している。
In the circumferential direction, the centers of the
第2マグネットホルダ320を説明する。上述したように第2マグネットホルダ320は、マグネット42の上側に配置される。第2マグネットホルダ320は、リング部301と、ストッパ部304と、保持部305とを有する。第2マグネットホルダ320のリング部301、ストッパ部304および保持部305は、第1マグネットホルダ310のリング部301、ストッパ部304および保持部305と同形状であり、重複する説明を省く。
The
第2マグネットホルダ320のリング部301は、ロータヨーク44の天板部44aに当接する。第2マグネットホルダ320の保持部305は、リング部301から下方に突出して、マグネット42の上側を保持する。つまり、マグネット42は、第1マグネットホルダ310および第2マグネットホルダ320の保持部305により下と上から保持される。この構成により、マグネット42の接着が剥がれたときに、マグネット42が、外れてステータコア22に接触して摺動音を発生することを防止できる。
The
第2マグネットホルダ320は、第1係合部302およびアーム部303を有してもよいが、この例では、第2マグネットホルダ320は、第1係合部302およびアーム部303を有しない。第2マグネットホルダ320は、第1マグネットホルダ310とは別の金型で成型されてもよいが、この例では同じ金型で成型され、第1係合部302およびアーム部303が切除される。この場合、金型費用を抑制でき、製造および管理の工数の面で有利である。また、同じ金型の第1係合部302およびアーム部303に対応する部分を入れ子として、入れ子を交換することで、第1、第2マグネットホルダ310、320を作り分けてもよい。この場合も、金型費用を抑制できる。
The
ロータ40の製造方法の一例を説明する。
(1)まず、ロータヨーク44に第2マグネットホルダ320を装着する。これらに接着材が塗布されてもよいし、されなくてもよい。
(2)ロータヨーク44のマグネット支持部44bに、10個のマグネット42を接着する。この工程では、各マグネット42は、第2マグネットホルダ320の隣り合う2つの保持部305の間に収まるように配置される。このとき、保持部305は、隣り合う2つのマグネット42の隙間に嵌まる。接着材は、マグネット支持部44bまたは各マグネット42に塗布される。接着材は、嫌気硬化されてもよいし、加熱硬化されてもよい。
An example of a method for manufacturing the
(1) First, the
(2) Ten
(3)接着材が硬化した後、第1マグネットホルダ310を装着する。このとき、保持部305が隣り合う2つのマグネット42の隙間に嵌まるように、第1マグネットホルダ310の位置決めをする。
(4)第1マグネットホルダ310の第1係合部302をロータヨーク44の第2係合部45に係合させる。このとき、第1係合部302を径方向内側に押し込んで、一対のアーム部303を弾性変形させ、第2部分45sを凹部302bに収め、その状態で押し込みを解除する。これらが係合した状態で、一対のアーム部303の弾性力により、第1係合部302には径方向外向きの付勢力が付与される。この結果、第1マグネットホルダ310は、殆どガタつきなくロータヨーク44に装着される。
(5)接着材が硬化した後または第1マグネットホルダ310が装着された後に、マグネット42に着磁が施される。
この工程はあくまでも一例であって、一部の工程を追加、削除、変更したり、工程の順序を入れ替えたりしてもよい。
(3) After the adhesive is cured, the
(4) The first
(5) The
This process is merely an example, and some processes may be added, deleted, changed, or the order of the processes may be changed.
本実施例によれば、ロータヨーク44に係合される第1係合部302を有するマグネットホルダ300によって複数のマグネット42が軸方向に支持されるため、経年劣化により接着が外れた場合でも、マグネットを脱落させずに保持できる。このため、天井扇の長寿命化に有利である。また、接着面積を減らすことが可能であり、その分、マグネットの上下長を短くできるので、ブラシレスDCモータを容易に薄型化できる。この結果、天井扇の上下長を短くして羽根を高位置に設け、空気流を広範囲に分散できる。下向きの空気流を広範囲に拡げられるので、床近傍での風量の斑を減らして快適性を改善できる。また、人との干渉が避けられる。また、モータ10を薄型化したことにより、筐体5の接続部分5cを細くできるので、この部分で羽根2に導かれる空気の流れがスムーズになり、消費電力の低減に有利である。また、天井扇は低騒音が求められるところ、マグネット42の脱落によるステータコア22との接触音を防げるため、天井扇の低騒音化に有利である。
According to this embodiment, since the plurality of
また、本実施例によれば、第2係合部45は、延出部44cから切り起こされた突起45aを用いるため、ロータヨーク44のプレス工程で容易に形成でき、金型費用も抑制できる。また、保持部305を有するため、マグネット42を径方向に保持できる。保持部305は、第1マグネットホルダ310とマグネット42との周方向の相対移動を規制するため、マグネット42の位置決めをすることができる。また、第1係合部302に接続される一対のアーム部303を有するため、挿入時に第1係合部302が容易に変形して挿入し易くなる。また、ストッパ部304を有するので、アーム部303の過度な変形を抑制して折損を防止でき、さらにリング部301の破損も減らせる。
Further, according to the present embodiment, since the second engaging
本開示の一態様の概要は、次の通りである。本開示のある態様のブラシレスDCモータ(10)は、天井扇(1)に設けられるブラシレスDCモータであって、界磁磁束を供給する複数のマグネット(42)と、複数のマグネット(42)が固定されるロータヨーク(44)と、複数のマグネット(42)と軸方向に対向するリング部(301)と、当該リング部(301)から突出してロータヨーク(44)に係合される第1係合部(302)と、を有するマグネットホルダ(310)と、を備える。 The outline of one aspect of the present disclosure is as follows. The brushless DC motor (10) of a certain aspect of the present disclosure is a brushless DC motor provided in the ceiling fan (1), and includes a plurality of magnets (42) for supplying field magnetic flux and a plurality of magnets (42). A fixed rotor yoke (44), a ring portion (301) that is axially opposed to a plurality of magnets (42), and a first engagement that protrudes from the ring portion (301) and is engaged with the rotor yoke (44). A magnet holder (310) having a portion (302) and a portion (302).
ロータヨーク(44)は、複数のマグネット(42)が固定される筒状のマグネット支持部(44b)と、マグネット支持部(44b)の下部から径方向外側に延出して第1係合部(302)に係合する第2係合部(45)が設けられる延出部(44c)と、を有してもよい。 The rotor yoke (44) has a cylindrical magnet support portion (44b) to which a plurality of magnets (42) are fixed, and a first engaging portion (302) extending radially outward from the lower portion of the magnet support portion (44b). ) May have an extension portion (44c) provided with a second engaging portion (45).
第2係合部(45)は、延出部(44c)から切り起こされた突起(45a)を有してもよい。 The second engaging portion (45) may have a protrusion (45a) cut up from the extending portion (44c).
マグネットホルダ(310)は、複数のマグネット(42)の隣り合う2つのマグネット(42)の周方向境界に対応する位置でリング部(301)から突出し、2つのマグネット(42)の内周面の一部を覆う保持部(305)を有してもよい。 The magnet holder (310) protrudes from the ring portion (301) at a position corresponding to the circumferential boundary between two adjacent magnets (42) of the plurality of magnets (42), and the inner peripheral surfaces of the two magnets (42). It may have a holding portion (305) that covers a part.
保持部(305)は、マグネットホルダ(310)とマグネット(42)との周方向の相対移動を規制してもよい。 The holding portion (305) may regulate the relative movement of the magnet holder (310) and the magnet (42) in the circumferential direction.
マグネットホルダ(310)は、リング部(301)の周方向に離れた位置から互いに接近するように延びて第1係合部(302)に接続される一対のアーム部(303)を有してもよい。 The magnet holder (310) has a pair of arm portions (303) extending from positions separated in the circumferential direction of the ring portion (301) so as to approach each other and connected to the first engaging portion (302). May be good.
マグネットホルダ(310)は、リング部(301)の外周から突出して第1係合部(302)の径方向内側への移動を制限するストッパ部(304)を有してもよい。 The magnet holder (310) may have a stopper portion (304) that protrudes from the outer circumference of the ring portion (301) and restricts the movement of the first engaging portion (302) inward in the radial direction.
以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。 The present disclosure has been described above based on the examples. This embodiment is an example, and it will be understood by those skilled in the art that various modifications are possible for each of these components or combinations of each processing process, and that such modifications are also within the scope of the present disclosure. ..
10 ブラシレスDCモータ、 42 マグネット、 42b 周方向境界、 44 ロータヨーク、 44b マグネット支持部、 44c 延出部、 45 第2係合部、 45a 突起、 301 リング部、 302 第1係合部、 303 アーム部、 304 ストッパ部、 305 保持部、 310 第1マグネットホルダ。 10 Brushless DC motor, 42 magnet, 42b circumferential boundary, 44 rotor yoke, 44b magnet support, 44c extension, 45 second engagement, 45a protrusion, 301 ring, 302 first engagement, 303 arm , 304 Stopper, 305 Holding, 310 1st Magnet Holder.
Claims (7)
界磁磁束を供給する複数のマグネットと、
前記複数のマグネットが固定されるロータヨークと、
前記複数のマグネットと軸方向に対向するリング部と、当該リング部から突出して前記ロータヨークに係合される第1係合部と、を有するマグネットホルダと、
を備えることを特徴とするブラシレスDCモータ。 A brushless DC motor installed in a ceiling fan
Multiple magnets that supply field magnetic flux,
The rotor yoke to which the plurality of magnets are fixed and
A magnet holder having a ring portion that faces the plurality of magnets in the axial direction and a first engaging portion that protrudes from the ring portion and is engaged with the rotor yoke.
A brushless DC motor characterized by being equipped with.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020066380A JP2021164348A (en) | 2020-04-02 | 2020-04-02 | Brushless DC motor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020066380A JP2021164348A (en) | 2020-04-02 | 2020-04-02 | Brushless DC motor |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021164348A true JP2021164348A (en) | 2021-10-11 |
Family
ID=78005236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020066380A Pending JP2021164348A (en) | 2020-04-02 | 2020-04-02 | Brushless DC motor |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021164348A (en) |
-
2020
- 2020-04-02 JP JP2020066380A patent/JP2021164348A/en active Pending
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