JP2021136753A - Brushless DC motor - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、天井扇に設けられるブラシレスDCモータに関する。 The present disclosure relates to a brushless DC motor provided in a ceiling fan.
固定子を備えるブラシレスDCモータが知られている。例えば、特許文献1には、電動機の固定子が記載されている。この固定子は、絶縁樹脂製の被覆部材により覆われた固定子鉄心と、固定子鉄心に被覆部材の上から巻装されたコイルと、被覆部材の軸方向1端面に設けられ、コイルの渡り線が収納される円周方向に伸びた渡り線収納部とを備える。この被覆部材には、渡り線収納部へコイルからコイル渡り線を導入するために渡り線導入用切欠き部が設けられている。この固定子は、固定子鉄心に樹脂を一体的にモールド成型することにより製造される。
Brushless DC motors with a stator are known. For example,
ブラシレスDCモータを搭載した天井扇において、羽根の床面からの高さは、空気流を広い範囲に分散させる観点で高位置に設けられることが望ましい。このため、天井高さが決まっている場合、天井扇の筐体は上下に短い方が有利である。筐体の上下長を短くするためには、筐体に内蔵されるブラシレスDCモータの薄型化が必要とされる。 In a ceiling fan equipped with a brushless DC motor, it is desirable that the height of the blades from the floor surface is set at a high position from the viewpoint of dispersing the air flow in a wide range. Therefore, when the ceiling height is fixed, it is advantageous that the housing of the ceiling fan is short in the vertical direction. In order to shorten the vertical length of the housing, it is necessary to reduce the thickness of the brushless DC motor built in the housing.
モータを薄型化するためにステータコアに設けられる樹脂の肉厚を薄くすることが考えられる。しかし、特許文献1に記載の固定子は、鉄心が樹脂と一体成型されているため、固定子鉄心を被覆する樹脂を薄くすると、鉄心の鋼板と樹脂との熱膨張の違いより樹脂にクラックを生じやすいのという問題があり、モータの薄型化に不利である。
In order to reduce the thickness of the motor, it is conceivable to reduce the wall thickness of the resin provided on the stator core. However, in the stator described in
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、天井扇を薄型化することが可能なブラシレスDCモータを提供することを目的とする。 The present disclosure has been made to solve the above problems, and an object of the present disclosure is to provide a brushless DC motor capable of reducing the thickness of a ceiling fan.
上記課題を解決するために、本開示のある態様のブラシレスDCモータは、天井扇に設けられるブラシレスDCモータであって、径方向に延びる複数のティース部と、複数のティース部の間に設けられる複数のスロットと、を有するステータコアと、複数のスロット内に設けられ、ティース部の端面から突出するシート突出部を有する複数の絶縁シートと、環状の基部と、基部からティース部の端面に沿って径方向に延び、隣り合う2つのシート突出部の間に進入する進出部を有する絶縁部材とを備える。 In order to solve the above problems, the brushless DC motor according to the present disclosure is a brushless DC motor provided in a ceiling fan, and is provided between a plurality of teeth portions extending in the radial direction and a plurality of teeth portions. A stator core having a plurality of slots, a plurality of insulating sheets provided in the plurality of slots and having a sheet protrusion protruding from the end face of the tooth portion, an annular base, and along the end face of the tooth portion from the base. It includes an insulating member that extends radially and has an advance portion that enters between two adjacent sheet protrusions.
なお、本開示の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。 It should be noted that the expression of the present disclosure converted between methods, devices, systems, recording media, computer programs, etc. is also effective as an aspect of the present disclosure.
本開示によれば、天井扇を薄型化することが可能なブラシレスDCモータを提供できる。 According to the present disclosure, it is possible to provide a brushless DC motor capable of reducing the thickness of a ceiling fan.
以下、本開示を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。施例および変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施例を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。 Hereinafter, embodiments for carrying out the present disclosure will be described with reference to the accompanying drawings. In the examples and modifications, the same or equivalent components and members are designated by the same reference numerals, and redundant description will be omitted as appropriate. In addition, the dimensions of the members in each drawing are shown enlarged or reduced as appropriate for easy understanding. In addition, some of the members that are not important for explaining the embodiment in each drawing are omitted and displayed.
また、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。 In addition, terms including ordinal numbers such as 1st and 2nd are used to describe various components, but this term is used only for the purpose of distinguishing one component from other components, and this term is used. The components are not limited by.
本開示の実施例に係るモータ10は、天井扇1に設けられるブラシレスDCモータである。まず、天井扇1の全体構成を説明する。図1は、天井扇1を示す斜視図である。天井扇1は、天井4に取り付けられ、回転することにより気流を生じさせる複数の羽根2を有する扇風機として機能する。天井扇1は、複数の羽根2を回転させるモータ10と、天井4から下方に延びて、モータ10を包囲する筐体5とを備える。天井扇1は、その下端にLED等の発光素子を有する照明部3が設けられる。
The
筐体5は、天井側から下方に向かって徐々に縮径する略円錐状の第1部分5aと、第1部分5aの下部から下方に向かって徐々に拡径する略円錐状の第2部分5bとを有する。第1部分5aと第2部分5bの接続部分5cは、第1部分5aおよび第2部分5bよりも細く絞られている。第2部分5bの下部は一定直径の円筒状を呈する。第2部分5bは、モータ10を収容する外殻として機能する。
The
図2〜図4を参照する。図2は、天井扇1のモータ10の周辺構造を示す断面図である。図3は、モータ10の分解斜視図である。図4は、ステータ20を示す側面図である。モータ10は、ステータ20と、シャフト30と、ロータ40と、第1ベアリング32と、第2ベアリング34と、回路基板48と、羽根ホルダ70と、回転検出部400とを主に含む。以下、シャフト30の中心軸線Laに沿った方向を「軸方向」といい、その中心軸線Laを中心とする円の円周方向、半径方向をそれぞれ「周方向」、「径方向」とする。また、以下、便宜的に、軸方向の一方側(図中上側)を「上」、「上方」といい、他方側(図中下側)を「下」、「下方」という。このような方向の表記は、モータ10の使用姿勢を制限するものではなく、モータ10は任意の姿勢で使用されうる。
See FIGS. 2 to 4. FIG. 2 is a cross-sectional view showing the peripheral structure of the
先に、モータ10および天井扇1の動作を説明する。天井扇1では、ステータ20、シャフト30、回路基板48および回転検出部400は静止体を構成し、ロータ40、羽根ホルダ70および複数の羽根2は回転体を構成する。回路基板48は、回転検出部400の検出信号に基づいてステータ20に駆動電流を供給する。ステータ20は、駆動電流に応じて回転磁界を発生させる。ロータ40は、回転磁界に応じて中心軸線La周りに回転する。羽根ホルダ70は、ロータ40と一体的に回転することにより、複数の羽根2を回転させる。複数の羽根2は、回転することにより下向きの空気流を生成する。以下、各部について詳述する。
First, the operation of the
第1ベアリング32と、ロータ40およびステータ20と、回路基板48と、第2ベアリング34とは、この順で上から下に向かって配置され、シャフト30を環囲する。ロータ40は、ステータ20の径方向に対向して配置されている。ロータ40およびステータ20は、第1ベアリング32よりも大径で、回路基板48は、ロータ40およびステータ20よりも大径である。シャフト30は、中心部に配線用のワイヤを通すための中空部を有するパイプ状の部材である。シャフト30の中空部は、上下に貫通しており、シャフト30の側面にワイヤを通すための横穴30hが設けられている。
The first bearing 32, the
ステータ20は、コイル24が巻かれたステータコア22を有する。コイル24は、3相電機子コイルを構成する。シャフト30は、ステータコア22の中心部に固定される。ロータ40は、ステータコア22を環囲するマグネット42を有し、第1ベアリング32の外輪に固定される。
The
ステータコア22は、複数(例えば、12)のティース部22tと、複数のティース部22tの間に設けられた複数のスロット22sとを有する。各スロット22sの側面は、ステータコア22の開口部22kに通じる。各スロット22sには、樹脂製フィルムからなる絶縁シート23が挿入される。絶縁シート23は、ティース部22tの内側面(スロット22s側の面)を覆うスロットインシュレータ23bと、スロット22sの外周側に設けられるスロットキー23cとを含む。この例の絶縁シート23は、ティース部22tの端面から軸方向に突出している。ステータコア22の上面と下面には、それぞれ絶縁部材200が設けられる。絶縁部材200は、各ティース部22tの一部をカバーするコアカバーとして機能する。絶縁部材200は、モールド成形により形成される樹脂製部材である。
The
コイル24は、各ティース部22tに巻かれる複数(例えば、12)のコイル本体部24aを含む。複数のコイル本体部24aは各相ごとに直列接続される。各相のコイル本体部24aの端末は後述するモータ駆動回路に接続される。
The
ロータ40は、ロータヨーク44を有する。ロータヨーク44は、中空円板状の天板部44aと、天板部44aの外周部から下方に延びる円筒状のマグネット支持部44bと、マグネット支持部44bの下部から径方向外側に延出するドーナツ状の延出部44cとを有する。天板部44aの中心部は第1ベアリング32の外輪に固定される。マグネット支持部44bの内周面にマグネット42が固定される。延出部44cの外周部は、雄ねじS1によって羽根ホルダ70に固定される。
The
マグネット42は、ステータコア22に界磁磁束を供給する複数(例えば、10個)の磁極を有する。マグネット42は、複数のセグメントに分割されている。図4に示すように、マグネット42の上端および下端は、ステータコア22の所定の寸法(例えば、5mm)だけ上下に延びている。
The
図3に示すように、ロータ40は、マグネット42を所定位置に保持するマグネットホルダ300を有する。マグネットホルダ300は、マグネット42の上下に配置され、マグネット42の軸方向位置を制限する。マグネットホルダ300は、マグネット42の下側に配置される第1ホルダ310と、マグネット42の上側に配置される第2ホルダ320とを含む。第1ホルダ310の外周部がロータヨーク44に係止されており、マグネット42の下方への移動を制限する。第2ホルダ320は、マグネット42の上方への移動を制限する。第1ホルダ310および第2ホルダ320は、弾性変形可能な略リング状の樹脂製部材である。
As shown in FIG. 3, the
図2に示すように、第1ベアリング32および第2ベアリング34は、ボールなどの転動体33を有する転がり軸受である。第1ベアリング32および第2ベアリング34の内輪は、Eワッシャー32c、34cを介してシャフト30に固定される。第1ベアリング32および第2ベアリング34は、ステータコア22および回路基板48を挟んで、上下に離間して配置される。第1ベアリング32は、ステータコア22の上方に配置される。第2ベアリング34は、ステータコア22の第1ベアリング32とは反対側で、回路基板48の下方に配置される。
As shown in FIG. 2, the
図5、図6も参照する。図5は、回路基板48を示す底面図である。図6は、回路基板48の構成を示すブロック図である。回路基板48は、配線基板50、1次側電源回路51、2次側電源回路52およびモータ駆動回路53を有する。1次側電源回路51、2次側電源回路52およびモータ駆動回路53は、配線基板50に設けられる。配線基板50は印刷配線板(Printed Circuit Board)である。
5 and 6 are also referred to. FIG. 5 is a bottom view showing the
1次側電源回路51は、入力されたAC電圧(例えば、220V〜240V)を整流して第1DC電圧V1(例えば、310V〜340V)を供給する。2次側電源回路52は、第1DC電圧に基づいて、DC−DCコンバータ52a、52bにより15Vの第2DC電圧V2と、5Vの第3DC電圧V3とを供給する。
The primary
モータ駆動回路53は、マイクロプロセッサ53aと、制御部53bと、スイッチング部53cとを含み、コイル24に駆動電流を供給する。第1DC電圧V1は、主にスイッチング部53cに供給される。第2DC電圧V2は、主に制御部53bに供給される。
第3DC電圧V3は、主にマイクロプロセッサ53aに供給される。制御部53bは、回転検出部400のホール素子HE1、HE2、HE3から取得した位置信号HsをもとにFG信号を生成してマイクロプロセッサ53aに出力する。
The
The third DC voltage V3 is mainly supplied to the
マイクロプロセッサ53aは、制御部53bから出力されたFG信号をもとに、モータ10の回転を制御する回転制御信号Csを生成して制御部53bに出力する。制御部53bは、回転検出部400のホール素子から取得した位置信号Hsをもとに通電相切替用の相切替信号Qsを生成する。制御部53bは、マイクロプロセッサ53aから出力された回転制御信号Csと相切替信号Qsとに基づいて、PWM信号Psを生成してスイッチング部53cに出力する。
The
スイッチング部53cは、3相ブリッジを構成するスイッチング素子(不図示)を含む。スイッチング部53cは、制御部53bから出力されたPWM信号Psに基づいてスイッチング素子の導通/非道通を制御してコイル24に駆動電流を流す。制御部53bとスイッチング部53cとは、3相インバータを構成する。本実施例のスイッチング部53cは、1チップのモータ駆動ICにより実現されている。
The
図5に示すように、本実施例の回路基板48は、サブ配線基板49と、照明部3を駆動する照明駆動回路55と、天井扇1を遠隔操作するリモートコントローラ(不図示)と通信する通信回路56とをさらに含む。照明駆動回路55はサブ配線基板49に設けられ、通信回路56は配線基板50に設けられる。サブ配線基板49は印刷配線板である。
As shown in FIG. 5, the
図4に示すように、回路基板48は、シャフト30を囲むリング形状を有し、軸方向でステータコア22と第2ベアリング34との間に設けられる。回路基板48は、基板保持部100を介して配線基板50がステータコア22に固定されることにより、ステータコア22に支持される。サブ配線基板49は、基板ホルダ60を介して配線基板50の下面に固定される。図5に示すように、配線基板50は、中心孔50hを有するリング状の円形部材であり、サブ配線基板49はリング状における部分的な部材である。
As shown in FIG. 4, the
図5に示すように、配線基板50のステータコア22とは反対側の下面50jに、配線を接続するためのコネクタなどの配線接続部品58が実装される。この例の配線接続部品58は、雄型コネクタである。これにより、モータ10の組立時に、回路基板48が基板保持部100を介してステータコア22に固定された状態で、配線接続部品58にリードワイヤが接続された雌型コネクタを容易に着脱できるので、組立作業性やメンテナンス性が向上する。また、配線基板50をステータコア22に近づけることができるので薄型化に有利である。
As shown in FIG. 5, a
図4に示すように、配線基板50のステータコア22とは反対側の下面50jに、1次側電源回路51を構成する電子部品51pが実装される。これにより、電子部品51pで発生した熱は配線基板50で遮られるので、ステータ20およびロータ40への熱伝導が低減され、コイル24の温度上昇が抑制されて品質低下を防げる。
As shown in FIG. 4, the
図3に示すように、基板保持部100と配線基板50との間にモータ駆動回路53の熱を放熱する放熱部46が設けられる。放熱部46は、モータ駆動回路53のモータ駆動IC(スイッチング部53c)の放熱を促進して温度上昇を抑制する。
As shown in FIG. 3, a
図4に示すように、回転検出部400は、マグネット42の磁束を検知するホール素子HE1、HE2、HE3と、HEホルダ410とを備える。ホール素子HE1、HE2、HE3は、周方向に電気角で120度ずつずれた位置に配置される。ホール素子HE2は、周方向において所定の開口部22k(以下、開口部22k(H)という)の位置に配置される。ホール素子HE1、HE2、HE3の入出力端子は、回路基板48に接続される。ホール素子HE1、HE2、HE3の出力信号は制御部53bに入力される。HEホルダ410は、ホール素子HE1、HE2、HE3を支持する部材で、基板保持部100で保持され、配線基板50とステータコア22に挟み込んで固定される。HEホルダ410は、上方に突出して開口部22k(H)に係合する凸部420を有する。
As shown in FIG. 4, the
図2に示すように、羽根ホルダ70は、ロータ40と一体的に回転し、ロータ40の回転を複数(例えば、5枚)の羽根2に伝達する。羽根ホルダ70は、中空円形の部材で、ホルダ円筒部70aと、ホルダ円筒部70aの下部から下方にラッパ状に延出するラッパ状部70bと、ホルダ円筒部70aの下部から径方向内向きに延びる中空円板状のホルダ円板部70cと、ラッパ状部70bの下部から径方向外向きに延びるホルダ鍔部70dとを有する。
As shown in FIG. 2, the
図2に示すように、ホルダ円筒部70aの上部はロータヨーク44の延出部44cに固定される。ホルダ円筒部70aは、隙間を介して回路基板48を環囲する。ホルダ円板部70cの中心部に第2ベアリング34の外輪が固定される。ホルダ鍔部70dに複数の羽根2が固定される。複数の羽根2は、周方向に所定の間隔で配置され、ホルダ鍔部70dから径方向外向きに延びる。ラッパ状部70bの下部は、隙間を介して照明部3の上部を環囲する。照明部3の上部は、シャフト30の下部に固定される。
As shown in FIG. 2, the upper portion of the holder
図7、図8、図9を参照して、絶縁部材200を説明する。図7は、ステータアッセンブリ28を示す斜視図である。ステータアッセンブリ28は、ステータコア22と、絶縁シート23と、コイル24と、絶縁部材200と、接続ピン28pとを含む。上述したように、絶縁部材200は、モールド成形により形成される樹脂製部材である。図7に示すように、絶縁シート23は、スロットインシュレータ23bと、スロット22sの開口を塞ぐスロットキー23cとを含む。スロットインシュレータ23bは、コイル24を巻く前にスロット22sに挿入される。スロットキー23cは、コイル24を巻いた後にスロット22sに挿入される。
The insulating
コイル24は、上述したように、12個のコイル本体部24aと、各相ごとのコイル本体部24aを繋ぐ渡り線24jと、各相ごとの端末部24eとを有する。渡り線24jがステータコア22の端面に直接的に接触すると、そこで絶縁不良を生じる可能性がある。このため、この例では、渡り線24jとステータコア22との間に介在する絶縁部材200が設けられる。絶縁部材200は、コイル24の渡り線24jを支持するための基部202を有する。基部202は、ステータコア22の端面中央部を覆う円盤形状の円板部202aを有する。渡り線24jは、円板部202aのステータコア22とは反対側の端面(以下、「上面」という)に沿って配線される。
As described above, the
基部202は、円板部202aの中央に設けられた中空部202hと、周状壁部202bとを有する。周状壁部202bは、中空部202hの縁において円板部202aの上面から軸方向に突出する。周状壁部202bの内周側をシャフトが貫通する。周状壁部202bは、シャフトへの渡り線24jの接触を防止する。基部202は、接続ピン28pを支持するためにピン支持部202pを有する。ピン支持部202pは、円板部202aの上面から突出する円筒状の突起で中央に接続ピン28pを圧入するための孔が設けられる。
The
接続ピン28pは、軸方向に延びる針金状の導電性部材である。接続ピン28pは、ステータコア22から軸方向で下側(回路基板48側)に突出する。接続ピン28pの根元側には端末部24eが半田付け等により接続される。接続ピン28pの先端側は、配線基板50を介してモータ駆動回路53に接続される。この構成により、コイル24がモータ駆動回路53に電気的に接続される。接続ピン28pは、UVW各相用の3本と、中点用の1本とが絶縁部材200に固定される。このように、基部202は、接続ピン28pを支持し、端末部24eを処理するための端子台として機能する。
The connecting
図8は、絶縁部材200の第1の例を説明する斜視図である。絶縁シート23は、複数のスロット22s内に設けられ、ティース部22tの端面から突出するシート突出部23eを有する。絶縁部材200は、環状の基部202と、基部202からティース部22tの端面に沿って径方向に延び、隣り合う2つのシート突出部23eの間に進入する進出部204とを有する。この場合、ティース部22tにコイル24が巻かれると、進出部204がコイル24の内側に入り込む。進出部204は、ティース部22tとコイル24との間に挟まれることによって移動が制限される。これにより、絶縁部材200は、ステータコア22上に保持される。基部202の形状は、図7で説明したものと同じであり、重複する説明を省く。
FIG. 8 is a perspective view illustrating a first example of the insulating
絶縁部材200を安定して保持するために、進出部204は、互いに周方向で180°離れた位置に一対設けられてもよい。一対の進出部204は、互いに径方向で反対方向に延びる。絶縁部材200は、中心を挟んで配置される一対の進出部204のみを有してもよい。この場合、進出部204の数を必要最小限にすることで、金型の簡素化が可能となり、樹脂の使用量を減らせる。
In order to stably hold the insulating
図8の例では、周方向に90°間隔で4つの進出部204が設けられている。この場合、絶縁部材200をより安定して保持できる。
In the example of FIG. 8, four
図9は、絶縁部材200の第2の例を説明する斜視図である。本実施例は第2の例を採用している。基部202の形状は、図7で説明したものと同じであり、重複する説明を省く。進出部204の延出長が短いとコイル24とステータコア22の間の絶縁距離を確保できないことがある。そこで、第2の例では、図9に示すように、進出部204は、ステータコア22の外周端22eまで延びる。この場合、図7に示すように、進出部204がコイル24とステータコア22との間に介在するので、これらの間の絶縁距離を確保できる。
FIG. 9 is a perspective view illustrating a second example of the insulating
進出部204の周方向幅は、ティース部22tのコイル24が巻かれる部分の周方向幅より小さくてもよい。コイル24が巻かれた状態で、シート突出部23eが屈曲してティース部22tの角の絶縁を確保できる。この場合、屈曲したシート突出部23eが進出部204に接触するようにしてもよい。
The circumferential width of the
場合によっては、コイル24がステータコア22の外周側に突出し、ステータコア22との絶縁距離が足りなくなることがある。コイル24の突出を防止するために、ワニス含浸することも考えられるが、製造コストの面で不利である。そこで、図9の例では、絶縁部材200は、進出部204の外周端からステータコア22とは反対側に突出する張出部206を有する。この場合、張出部206によりコイル24の外周側が規制されるので、ワニスを含浸させることなくコイル24の外周への突出を防止できる。これにより、ステータコア22とコイル24の間の絶縁距離を確保できる。
In some cases, the
張出部206の周方向幅が進出部204の周方向幅より大きいと、コイル24の突出をより広い範囲で規制できる。張出部206の周方向幅が進出部204の周方向幅より小さいと、絶縁部材200に使用する樹脂量を減らせる。図9の例では、張出部206の周方向幅は進出部204の周方向幅と同じである。張出部206の突出高さが低すぎると、コイル24の突出を規制する効果が不十分になる。張出部206の突出高さが高すぎると、コイル24を巻く際の障害になる。このため、張出部206の突出高さは、ステータコア22からのコイル24の高さとほぼ等しく設定されている。
When the circumferential width of the overhanging
絶縁を確保する観点で、ステータコア22の両面に絶縁部材を設けることが望ましい。作業性の観点で、端末部24eを処理するための端子台は、まとめて上面側に配置されることが望ましい。これらから、ステータコア22の上面側に端子台(基部202)を有する絶縁部材200を設け、他方の下面側には端子台を有しない絶縁部材を設けることも考えられる。しかし、この場合、それぞれの絶縁部材についてモールド成形用の金型が必要となり、製造コストの面で不利である。
From the viewpoint of ensuring insulation, it is desirable to provide insulating members on both sides of the
このため、図9の例では、同一形状の絶縁部材200が、ステータコア22の軸方向両側にそれぞれ設けられる。つまり、端末部24eの処理をしない下面側にも端子台(基部202)を有する絶縁部材200が設けられている。この場合、ステータコア22の両面に同一形状の絶縁部材200を使用するので、金型を共用でき、別々の金型を使用する場合と比べて金型費を削減できる。また、ステータコア22の両面を絶縁部材200で絶縁することにより、コイル24にワニス含浸を施さなくても所望の絶縁性能を実現できる。
Therefore, in the example of FIG. 9, insulating
本実施例によれば、ステータコア22は樹脂と一体成型されていないため、ステータコア22の鋼板と樹脂との熱膨張差により、樹脂にクラックを生じることは殆ど無い。このため、絶縁部材200の肉厚を薄くできるので、ブラシレスDCモータを容易に薄型化できる。この結果、天井扇の上下長を短くして羽根を高位置に設け、空気流を広範囲に分散できる。下向きの空気流を広範囲に拡げられるので、床近傍での風量の斑を減らして快適性を改善できる。また、人との干渉が避けられる。また、モータ10を薄型化したことにより、筐体5の接続部分5cを細くできるので、この部分で羽根2に導かれる空気の流れがスムーズになり、消費電力の低減に有利である。
According to this embodiment, since the
本開示の一態様の概要は、次の通りである。本開示のある態様のブラシレスDCモータ(10)は、天井扇(1)に設けられるブラシレスDCモータであって、径方向に延びる複数のティース部(22t)と、複数のティース部(22t)の間に設けられる複数のスロット(22s)と、を有するステータコア(22)と、複数のスロット(22s)内に設けられ、ティース部(22t)の端面から突出するシート突出部(23e)を有する複数の絶縁シート(23)と、環状の基部(202)と、基部(202)からティース部(22t)の端面に沿って径方向に延び、隣り合う2つのシート突出部(23e)の間に進入する進出部(204)を有する絶縁部材(200)とを備える。 The outline of one aspect of the present disclosure is as follows. The brushless DC motor (10) of a certain aspect of the present disclosure is a brushless DC motor provided in the ceiling fan (1), and is composed of a plurality of teeth portions (22t) extending in the radial direction and a plurality of teeth portions (22t). A plurality of stator cores (22) having a plurality of slots (22s) provided between them, and a plurality of seat protrusions (23e) provided in the plurality of slots (22s) and protruding from the end surface of the teeth portion (22t). Insulating sheet (23), annular base (202), and extending radially from the base (202) along the end faces of the teeth (22t) and entering between two adjacent sheet protrusions (23e). It is provided with an insulating member (200) having an advance portion (204).
進出部(204)は、互いに周方向で180°離れた位置に一対配置されてもよい。 A pair of advancing portions (204) may be arranged at positions 180 ° apart from each other in the circumferential direction.
進出部(204)は、ステータコア(22)の外周端(22e)まで延びてもよい。 The advance portion (204) may extend to the outer peripheral end (22e) of the stator core (22).
絶縁部材(200)は、進出部(204)の外周端からステータコア(22)とは反対側に突出する張出部(206)を有してもよい。 The insulating member (200) may have an overhanging portion (206) protruding from the outer peripheral end of the advancing portion (204) to the side opposite to the stator core (22).
絶縁部材(200)は、ステータコア(22)の軸方向両側にそれぞれ設けられてもよい。 Insulating members (200) may be provided on both sides of the stator core (22) in the axial direction.
以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。 The present disclosure has been described above based on the examples. This embodiment is an example, and it will be understood by those skilled in the art that various modifications are possible for each of these components or combinations of each processing process, and that such modifications are also within the scope of the present disclosure. ..
1 天井扇、 4 天井、 5 筐体、 10 モータ、 20 ステータ、 22 ステータコア、 23 絶縁シート、 23e シート突出部、 24 コイル、 30 シャフト、 32 第1ベアリング、 34 第2ベアリング、 40 ロータ、 42 マグネット、 48 回路基板、 50 配線基板、 51 1次側電源回路、 52 2次側電源回路、 53 モータ駆動回路、 58 配線接続部品、 60 基板ホルダ、 100 基板保持部、 200 絶縁部材、 204 進出部、 206 張出部 400 回転検出部。
1 ceiling fan, 4 ceiling, 5 housing, 10 motor, 20 stator, 22 stator core, 23 insulation sheet, 23e seat protrusion, 24 coil, 30 shaft, 32 first bearing, 34 second bearing, 40 rotor, 42 magnet , 48 circuit board, 50 wiring board, 51 primary side power supply circuit, 52 secondary side power supply circuit, 53 motor drive circuit, 58 wiring connection parts, 60 board holder, 100 board holder, 200 insulation member, 204 advance part, 206
Claims (5)
径方向に延びる複数のティース部と、複数のティース部の間に設けられる複数のスロットと、を有するステータコアと、
前記複数のスロット内に設けられ、前記ティース部の端面から突出するシート突出部を有する複数の絶縁シートと、
環状の基部と、前記基部から前記ティース部の端面に沿って径方向に延び、隣り合う2つの前記シート突出部の間に進入する進出部を有する絶縁部材とを備えるブラシレスDCモータ。 A brushless DC motor installed in a ceiling fan
A stator core having a plurality of radially extending teeth portions and a plurality of slots provided between the plurality of teeth portions.
A plurality of insulating sheets provided in the plurality of slots and having a sheet protruding portion protruding from the end surface of the teeth portion, and a plurality of insulating sheets.
A brushless DC motor including an annular base and an insulating member having an advance portion that extends radially from the base along the end face of the teeth portion and enters between two adjacent sheet protrusions.
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020030557A JP2021136753A (en) | 2020-02-26 | 2020-02-26 | Brushless DC motor |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020030557A JP2021136753A (en) | 2020-02-26 | 2020-02-26 | Brushless DC motor |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=77661910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020030557A Pending JP2021136753A (en) | 2020-02-26 | 2020-02-26 | Brushless DC motor |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021136753A (en) |
-
2020
- 2020-02-26 JP JP2020030557A patent/JP2021136753A/en active Pending
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