以下で説明する実施形態に係る情報処理装置1は、受付部34と、生成部32と、提供部33とを具備する。受付部34は、ユーザの希望する施設環境に関するキーワードの入力を受け付ける。生成部32は、受付部34が受け付けたキーワードに応じて、所定の施設B内の空間SPを示す3次元の空間データに対し、施設B内に設置する設備51の情報を3次元モデル化した設備情報42が設定された3Dモデル情報を生成する。提供部33は、生成部32によって生成された3Dモデル情報をユーザに提供する。
以下で説明する実施形態に係る情報処理装置1において、生成部32は、受付部34が受け付けたキーワードと、キーワードと類似する類似キーワードとに応じて、空間データに対し、設備情報42が設定された3Dモデル情報を生成する。
以下で説明する実施形態に係る情報処理装置1は、変更部35をさらに具備する。変更部35は、受付部34が受け付けたキーワードに応じて、提供部33により提供された3Dモデル情報に設定された設備情報42を変更する。
以下で説明する実施形態に係る情報処理装置1において、キーワードは、ユーザの希望する照明環境に関するキーワードである。設備情報42は、照明装置の情報を3次元モデル化した情報である。生成部32は、空間データに対し、照明装置の照明態様を3次元モデル化した設備情報42が設定された3Dモデル情報を生成する。
以下で説明する実施形態に係る情報処理装置1において、生成部32は、さらに、空間データに対し、設備51とともに設置される付帯設備の情報を3次元モデル化した付帯設備情報が設定された3Dモデル情報を生成する。
以下で説明する実施形態に係る情報処理装置1において、提供部33は、3Dモデル情報に基づいて、空間データに配置した設備情報42に応じた設備51の在庫のある倉庫、在庫数、納期の情報をユーザに提供する。
以下で説明する実施形態に係る情報処理装置1において、提供部33は、3Dモデル情報に基づいて、空間データに配置した設備情報42に応じた設備51に応じた設備51費用の情報をユーザに提供する。
以下で説明する実施形態に係る情報処理装置1は、取得部31をさらに具備する。取得部31は、所定の施設B内の空間SPをセンサ10により計測したデータに基づく3次元の空間データを取得する。生成部32は、取得部31によって取得された空間データに対し、施設B内に設置する設備51の情報を3次元モデル化した設備情報42が設定された3Dモデル情報を生成する。
以下で説明する実施形態に係る情報処理装置1において、生成部32は、複数のキーワードに適合する施設環境のモデルを選定し、選定した施設環境のモデルに応じて、空間データに対し、設備情報42が設定された3Dモデル情報を生成する。
以下で説明する実施形態に係る情報処理装置1において、生成部32は、複数のキーワードに基づいて複数の施設環境のモデルを選定し、選定した複数の施設環境のモデルに応じて、複数の3Dモデル情報を生成する。提供部33は、複数の3Dモデル情報をユーザに提供する。
以下、図面を参照して、実施形態に係る管理システムについて説明する。実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施形態)
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理システムSの概要について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理システムSの概要を示す図である。図1に示す情報処理システムSは、例えば、所定の施設B内における空間SPの3次元データ化し、3次元データ化された空間SPの空間データに、同じく3次元データ化された設備の3Dモデルを設定した3Dモデル情報を生成するシステムである。また、情報処理システムSでは、生成した3Dモデル情報を各種の外部装置100へ提供することで、様々なサービスを実現する。
所定の施設Bは、内部の空間SPが比較的大きな建物であって、空間SP内において照明装置(照明器具)を使用する建物であり、例えば、戸建住宅、マンションやアパート等の集合住宅、企業等のオフィスビル、店舗等の商業施設、ホテル等の宿泊施設、官公庁等の行政機関、銀行等の金融機関、学校等の教育機関、病院等の医療機関、研究所等の研究機関、工場等の産業プラント等である。また、大型商業施設(ショッピングセンター/アウトレットモール/地下街)、娯楽施設(テーマパーク/遊園地/遊戯場/動物園/水族館/プール/入浴施設)、文化施設(ホール/劇場/図書館/美術館/博物館)、複合施設、スポーツ施設、寺社仏閣、物流拠点、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)、又は鉄道駅や道の駅、空港、港湾(乗船場)等であってもよい。さらに、大型の車両や船舶、航空機等の建物と同等の空間を有する移動体であってもよい。
また、空間SPは、壁、間仕切り(パーテーション)、床、天井等で仕切られた区画であり、例えば建物内の部屋や、倉庫、通路等である。なお、玄関、廊下、風呂、トイレ、車庫等を含めてもよい。また、車両や船舶、航空機等の客室(キャビン)であってもよい。すなわち、空間SPは、人が滞在、出入り又は通過する場所である。空間SPは、人が居住又は勤務する場所であってもよく、人に利用される物品が保管される場所であってもよい。なお、空間SPは、施設内に存在してもよく、施設外の離れた場所に存在してもよい。また、照明装置が設置可能であれば、屋内に限らず、屋外であってもよい。また、施設Bにおいて、空間SPは、1つであってもよく、複数であってもよい。
また、上記した設備とは、空間SPに設置される各種設備であり、例えば、照明装置等の電灯・照明設備や、それに関連する設備等である。つまり、ここでいう設備は、空間SPに後付け可能な設備であり、例えば、窓や階段等の空間SPに元々備わっている設備等を除いたものである。また、設備は、例えば、施設B内に配設された通信ネットワーク等であってもよい。
ここで、図1に示すように、情報処理システムSは、情報処理装置1と、センサ10と、各種の外部装置100とを含む。なお、情報処理システムSの詳細な構成については、図4で後述する。
情報処理システムSでは、まず、施設B内の空間SPに設置したセンサ10により空間SPの3次元形状を示すデータを計測する(ステップS1)。例えば、センサ10は、3Dスキャナやカメラ等であり、例えば、カメラ付き照明装置のように照明装置に搭載されたり、空間SPの天井/壁/床面に埋設されたり、天井/壁/床面の表面に設置されたり、又は治具を用いて天井/壁/床面から離間した位置に設置されたりする。なお、センサ10は、現地調査員が携帯し施設B内の空間SPに持ち込んだものであってもよい。そして、センサ10は、計測したデータを情報処理装置1へ送信する。
つづいて、情報処理装置1は、センサ10により計測したデータに基づいて空間SPの3次元の空間データを生成する(ステップS2)。具体的には、情報処理装置1は、1つの施設Bにおける複数の空間SPそれぞれに設置したセンサ10によって計測したデータを結合した空間データを生成する。つまり、1つの施設Bに対して1つの空間データを生成する。なお、1つの施設Bに含まれる複数の空間SPそれぞれの空間データを生成してもよい。また、情報処理装置1は、空間データを生成する他のサーバ装置等から空間データを取得してもよい。つまり、情報処理装置1は、空間データを自身で生成して取得してもよく、他のサーバ装置から取得してもよい。
つづいて、情報処理装置1は、取得(生成)した空間データに対し、施設B内に設置する設備の情報を3次元モデル化した設備情報を設定して3Dモデル情報を生成する(ステップS3)。設備情報は、例えば、カタログ等から取得した設備の寸法情報に基づいて生成される情報であって、空間データの大きさに対応した3次元モデルの情報である。なお、設備が照明装置の場合、設備情報には、照射範囲や、照射強度(光量)、色温度等の照明態様が3次元モデル化された情報が含まれる。すなわち、設備情報は、施設B内に設置する設備である照明装置のスペック(性能)に関する情報を有する。
つづいて、情報処理装置1は、生成した3Dモデル情報を各種の外部装置100へ提供する。例えば、情報処理装置1は、外部装置100へ3Dモデル情報を提供することで、外部装置100を所持するユーザは、3Dモデル情報により、作業支援や、3Dモデリング、拡張現実(AR:Augmented Reality)、シミュレーション、仮想現実(VR:virtual reality)等のサービスを実現する。
例えば、上記したサービスにおいて、3Dモデル情報を用いることで、空間SPに実際に行かなくても、設備の設置位置(配置)や搬入ルートの確認等を行うことができる。また、3Dモデル情報を用いて、空間データ上の所望の位置を仮想視点とすることで、例えば、設備である照明装置を背面から見ながら照明装置の最適な設置位置をシミュレーションすることもできる。かかる点の詳細については後述する。
このように、実施形態に係る情報処理装置1は、情報処理方法を実行して、3Dモデル情報の生成及び提供を行うことで、外部装置100を所持するユーザは3Dモデル情報を共有でき、様々なサービスを利用することができる。すなわち、実施形態に係る情報処理方法によれば、ユーザの利便性を向上させることができる。
さらに、実施形態に係る情報処理装置1は、3Dモデル情報を外部装置100の表示部に表示し、表示した3Dモデル情報を閲覧したユーザの外部装置100から当該ユーザの希望する照明環境に関するキーワード入力を受け付け、入力されたキーワードに応じて、空間SPに設置された設備情報を変更する(ステップS4)。なお、当該ステップS4は、上記ステップS3よりも前に実施されてもよい。例えば、情報処理装置1は、予めユーザの外部装置100から当該ユーザの希望する照明環境に関するキーワード入力を受け付けておき、最初に3Dモデル情報を生成する際に、入力されたキーワードに応じて、空間SPに設置される設備情報を変更してもよい。
ユーザの希望する照明環境関するキーワードは、例えば、「近未来の雰囲気」や「集中力向上」等のキーワードである。これらのキーワードはさらに「明るい」や「働き方改革にあった」のような小区分キーワードに細分化される。また、キーワード入力は、ユーザが手入力又は音声入力する方式であってもよいし、予め用意されたキーワードの一覧の中からユーザが任意のキーワードを選択する方式であってもよい。また、キーワードは、1つであってもよく、複数であってもよい。
例えば、実施形態に係る情報処理装置1は、入力されたキーワードに該当する照明環境を推定する照明環境提案モデルを用いて照明環境を推定し、推定した照明環境となるように、空間データ上でシミュレーションにより空間SPに設置された設備情報を変更する。具体的には、実施形態に係る情報処理装置1は、入力されたキーワードに応じて、空間データ上でシミュレーションにより、空間SPに設置された3次元モデルの設備の設置位置を調整したり、既存の設備を除去又は交換したり、新たな設備を追加したりする。
あるいは、実施形態に係る情報処理装置1は、入力されたキーワードに該当する設備情報を推定する照明環境提案モデルを用いて設備情報を推定し、ユーザの希望する照明環境となるように、推定した設備情報を空間データ上でシミュレーションにより自動的に設置するようにしてもよい。もしくは、推定した設備情報をユーザが空間データ上でシミュレーションにより空間SPの任意の場所に設置するようにしてもよい。
このように、実施形態に係る情報処理装置1では、3Dモデル情報に基づいて、設備を確認することで、顧客や作業員等が実際に現地に行って確認する必要性がなくなったり、シミュレーションによる配置で設備の設置位置の調整結果を事前に確認できたりする。すなわち、実施形態に係る情報処理装置1によれば、ユーザの利便性を向上させることができる。
次に、図2及び図3を用いて、照明環境提案モデルのイメージについて説明する。図2は、照明環境提案モデルのイメージの一例を示す図である。図3は、照明環境提案モデルにおいて、キーワードにマッチするモデルと類似キーワードにマッチするモデルの位置関係のイメージの一例を示す図である。
図2及び図3に示すように、実施形態に係る照明環境提案モデルは、横軸に第1のキーワード、縦軸に第2のキーワードを示した2次元のテーブル(表)で表現される。但し、これは一例に過ぎない。例えば、実際には、3つ以上のキーワードを示した3次元以上の立体形状で表現されてもよいし、1つのキーワードに対して2次元のテーブルまたは3次元で照明環境提案モデルを提示してもよい。テーブルのセル(マス目)には、照明環境ごとの3Dモデル情報が格納される。3Dモデル情報は、空間データにおける設備情報とその設置場所に関する情報を有する。すなわち、3Dモデル情報は、設備51である照明装置のスペック(性能)及び設置場所に関する情報を有する。また、実施形態に係る情報処理装置1は、照明環境提案モデルをデータベースに記憶する。
図2及び図3に示す例では、横軸に第1のキーワードとして「近未来の雰囲気」を、縦軸に第2のキーワードとして「集中力向上」を示す。さらに、それぞれのキーワードをより具体的なキーワードに細分化した小区分キーワードを示す。例えば、「近未来の雰囲気」を細分化した小区分キーワードとして「X5」、「X6」、「X7」を示す。また、「集中力向上」を細分化した小区分キーワードとして「Y7」、「Y8」、「Y9」を示す。なお、実際には、小区分キーワードに限らず、それぞれのキーワードが意味する内容の程度を段階的に(例えば5段階や10段階等で)表した数値等であってもよい。例えば、キーワードが「明るい」である場合、明るさの程度を5段階や10段階等で表した数値等であってもよい。
ここで、図2及び図3に示す例では、「X5」、「X6」、「X7」、「Y7」、「Y8」、「Y9」といった抽象的な値を用いて図示するが、「X5」、「X6」、「X7」、「Y7」、「Y8」、「Y9」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。以下、他の情報に関する図においても、抽象的な値を図示する場合がある。
図2及び図3に示す例では、実施形態に係る情報処理装置1は、ユーザの希望する照明環境に関するキーワードとして「近未来の雰囲気」の「X6」と、「集中力向上」の「Y8」とを受け付け、受け付けたキーワードに応じた照明環境として、図2及び図3においてマッチング結果M1で示す範囲内の3Dモデル情報を推定する。そして、情報処理装置1は、推定した3Dモデル情報をユーザに提示する。
さらに、図3では、ユーザの希望する照明環境に関するキーワードだけでなく、そのキーワードに類似(又は関連)する類似キーワードについても対象とする。図3に示す例では、「近未来の雰囲気」の「X5」及び「X7」を、「近未来の雰囲気」の「X6」に類似する類似キーワードとして示す。また、「集中力向上」の「Y7」及び「Y9」を、「集中力向上」の「Y8」に類似する類似キーワードとして示す。
図3に示す例では、受け付けたキーワードに類似する類似キーワードに応じた照明環境として、「近未来の雰囲気」の「X5」〜「X7」と、「集中力向上」の「Y7」〜「Y9」に応じた照明環境、すなわち、図2及び図3においてマッチング結果M2で示す範囲内の3Dモデル情報を推定する。そして、情報処理装置1は、推定した3Dモデル情報をユーザに提示する。
すなわち、情報処理装置1は、キーワードにマッチする3Dモデル情報と類似する3Dモデル情報ではなく、キーワードと類似する類似キーワードにマッチする3Dモデル情報を提示対象とする。このため、情報提供装置1は、外観的に類似する3Dモデル情報を提供しているとは限らない。なお、このような3Dモデルは予めキーワードに対応する各種の照明態様を予め登録しておくことで、実現可能である。
このとき、情報処理装置1は、ベクトル表現化方式(例えば、Word2Vec)等の学習手法や同様の手法を用いて、照明環境提案モデルにキーワード間の類似性を学習させてもよい。学習は、例えばディープニューラルネットワーク(DNN:Deep Neural Network)を利用したディープラーニング(深層学習)等である。また、データマイニングやその他の機械学習アルゴリズムを利用してもよい。
なお、照明環境提案モデルは、任意の種別の学習モデルが採用可能である。例えば、情報処理装置1は、SVM(Support Vector Machine)やDNN(Deep Neural Network)を照明環境提案モデルとして採用してもよい。ここで、DNNは、CNN(Convolutional Neural Network)やRNN(Recurrent Neural Network)であってもよい。また、RNNは、LSTM(Long short-term memory)等であってもよい。すなわち、照明環境提案モデルは、任意の形式の学習モデルが採用可能である。また、照明環境提案モデルは、例えば、CNNとRNNとを組み合わせた学習モデル等、複数の学習モデルを組み合わせることで実現される学習モデルであってもよい。
このように、実施形態に係る情報処理装置1は、ユーザの希望する照明環境に関する照明環境に関するキーワードを受け付け、受け付けたキーワードに応じた照明環境を3Dモデル情報で表現する。また、情報処理装置1は、ユーザの希望する照明環境に関する複数のキーワードに最も近い照明環境をネットワーク環境で精査し、提案する。また、情報処理装置1は、ユーザの希望する照明環境に関するキーワードと類似(又は関連)する類似キーワードに近い照明環境も併せて提示する。さらに、情報処理装置1は、ユーザが希望する照明環境における照明装置のスペック(性能)及び設置場所に関する情報を有するデータベースを参照し、最も近い倉庫及び納期を算出する。
従来は、照明設計を実施した結果を2次元の平面図で顧客に提示し、施工していた。しかし、照明装置の詳細なスペック(性能)を指定できる顧客は少なく、顧客から入力される希望は「明るい」、「働き方改革にあった」等の漠然とした曖昧なキーワードであることがある。そのため、照明設計を行って照明環境を提示しても顧客のニーズに合致しないことがある。また、照明装置は、照明設計を行う中で在庫の確認や納期の確認がなされるため、在庫がない、納期が長いということが初期の段階ではわからないことがある。
そこで、実施形態に係る情報処理装置1では、顧客の希望する照明環境に関するキーワードを基に、複数の照明環境のモデルを3次元図面やVR等で提示する。また、実際に入力したキーワードのみならず、そのキーワードと類似(又は関連)するキーワードに相当する照明環境を提示する。さらに、初期の段階で顧客が欲しいスペック(性能)の照明装置を選択でき、かつ納期の確認ができるデータベースを提供する。
本実施形態によれば、3Dモデル情報により、実際の照明環境に近いイメージを顧客に提示できる。また、最も顧客のイメージに近い照明環境を提供することができる。さらに、照明装置の在庫のある倉庫、在庫数、製造/搬送した際の納期等を初期の段階で知ることができる。
次に、図4を用いて、実施形態に係る情報処理システムSの構成例について説明する。図4は、実施形態に係る情報処理システムSの構成例を示すブロック図である。図4に示すように、情報処理システムSは、情報処理装置1と、複数のセンサ10と、設備管理装置50と、設備51と、複数の外部装置100とを含む。また、情報処理システムSにおいて、情報処理装置1と、複数のセンサ10と、設備管理装置50と、設備51と、複数の外部装置100とは、所定のネットワークNを介して通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。なお、情報処理装置1は、設備管理装置50や、設備51、外部装置100と別体で構成される場合を示したが、設備管理装置50や、設備51と一体的に、もしくは、外部装置100と一体的に構成されてもよい。
情報処理装置1は、例えば、3Dモデル情報等の各種情報を外部装置100へ提供する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
また、情報処理装置1は、例えば、外部装置100からのキーワード入力に基づいて、3次元の空間データに配置された設備情報を変更することもできる。例えば、情報処理装置1は、入力されたキーワードの内容を精査して、ユーザが所望する照明環境となるように、空間SPに設置された3次元モデルの設備51の設置位置を調整する。
また、情報処理装置1は、設備管理装置50から、設備51を含む各種設備に関する情報を取得する。あるいは、情報処理装置1は、設備管理装置50を介さずに、直接設備51から情報を取得してもよい。
さらに、情報処理装置1は、例えば、3次元の空間データに配置された設備情報を変更した結果に基づいて、実際の設備51を遠隔操作することもできる。例えば、情報処理装置1は、設備51を制御するための制御信号を設備管理装置50へ送信することで、設備51を制御する。あるいは、情報処理装置1は、設備管理装置50を介さずに、直接設備51を制御してもよい。これにより、例えば、設備51がバトンを具備する吊物装置である場合、吊物装置において昇降する昇降部(バトンや、バトンに吊られた照明装置等)の昇降位置が変更される。また、設備51が照明装置を取り付けたスライド機構である場合、スライド機構をスライドさせることで、照明装置の水平位置が変更される。また、情報処理装置1は、設備51が照明装置である場合、設備管理装置50を介して、あるいは直接に、照明装置の点灯や消灯を制御することができる。
センサ10は、空間SPの3次元形状を示すデータを計測するセンサであり、例えば、3Dスキャナやカメラ等である。カメラ等に用いられる画像センサは、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサや、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等である。また、センサ10は、周囲の照度を検知する照度センサ(光センサ)及びその他の各種センサを含んでいてもよい。また、センサ10は、施設B内の空間SPの天井/壁/床面や、空間SPに設置された設備51に搭載されてもよい。
また、センサ10は、任意のタイミングまたは所定間隔で空間SPのデータ計測を行ってもよく、ユーザから指示又はキーワード入力があった場合に空間SPのデータ計測を行ってもよい。また、情報処理システムSは、例えば、カメラ等の空間SPの状況を検出するセンサ(状況検出センサの一例)を具備し、センサ10は、状況検出センサによって空間SPの状況変化が検出された場合、空間SPのデータ計測を行う。これにより、例えば、後述する付帯設備が変わったり、設備51である吊物装置の昇降位置が変わったりした場合に、データ計測を行うことで、常に最新の空間SPのデータを計測することができる。なお、センサ10によって複数個所で空間SPの3次元形状を示すデータを計測し情報処理装置1に送信してもよい。この場合、センサ10は空間SPに常設せず、一つのセンサ10を複数個所に移動させてデータ計測を行うことができる。また、情報処理装置1はセンサ10から送信された複数の計測データを結合し一つの空間データを取得するようにしてもよい。
設備管理装置50は、設備51を管理する。例えば、設備管理装置50は、設備51に関する各種情報を保有する。設備51は、空間SPに設置される各種設備であり、例えば、照明装置等の電灯・照明設備や、それに関連する設備等である。つまり、ここでいう設備は、空間SPに後付け可能な設備であり、例えば、窓や階段等の空間SPに元々備わっている設備等を除いたものである。
外部装置100は、ユーザが所持する端末装置である。例えば、外部装置100は、PC(Personal Computer)、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイス、デジタルカメラ等の端末装置である。また、外部装置100は、ヘッドマウントディスプレイやスマートグラス等のメガネ型のVRデバイスであってもよい。
また、かかる外部装置100は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置1と通信することができる。
次に、図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置1の構成例について説明する。図5は、実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示す機能ブロック図である。
図5に示すように、情報処理装置1は、通信部2と、制御部3と、記憶部4とを具備する。
通信部2は、無線通信処理や有線通信処理を行うためのネットワークデバイスである。例えば、通信部2は、所定のネットワークNを介してセンサ10や、設備管理装置50、設備51、外部装置100との間で各種情報を送受信する。
制御部3は、取得部31、生成部32、提供部33、受付部34及び変更部35を具備する。記憶部4は、空間データ情報41、設備情報42、モデル情報43を記憶する。
ここで、情報処理装置1は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、入出力ポート等を有するコンピュータや各種の回路を含む。
コンピュータのCPUは、例えば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部3の取得部31、生成部32、提供部33、受付部34及び変更部35として機能する。
また、制御部3の取得部31、生成部32、提供部33、受付部34及び変更部35の少なくともいずれか一つ又は全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
また、記憶部4は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、又は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部4は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。また、記憶部4は、USBメモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、記憶部4は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Storage)、ファイルサーバ等であってもよい。
かかる記憶部4には、空間データ情報41や、設備情報42、モデル情報43、及び各種プログラムの情報等を記憶することができる。空間データ情報41や、設備情報42、及びモデル情報43は、データベースであってもよい。なお、情報処理装置1は、有線や無線のネットワークで接続された他のコンピュータや可搬型記録媒体を介して上記したプログラムや各種情報を取得することとしてもよい。
記憶部4に記憶された空間データ情報41は、後述する取得部31が取得する空間データの情報である。図6は、空間データ情報41の一例を示す図である。図6に示すように、空間データ情報41には、「施設ID」、「施設種別」及び「空間データ」といった項目が含まれる。
「施設ID」は、空間データの施設を識別する識別情報である。「施設種別」は、施設の種別を示す情報である。「空間データ」は、空間データを示す情報である。
記憶部4に記憶された設備情報42は、設備管理装置50から取得した設備51に関する情報である。例えば、設備管理装置50は、製造メーカ等が管理するサーバ装置やPC等から、予め設備51に関する情報を取得する。あるいは、設備管理装置50は、製造メーカ等が管理するサーバ装置やPC等であってもよい。例えば、設備管理装置50は、設備51である照明装置のスペック(性能)や、照明装置の在庫のある倉庫、在庫数、製造/搬送した際の納期等に関する情報を有する。図7は、設備情報42の一例を示す図である。図7に示すように、設備情報42には、「設備ID」、「設備種別」及び「詳細情報」といった項目が含まれる。
「設備ID」は、設備51を識別する識別情報である。「設備種別」は、設備51の種別を示す情報である。「詳細情報」は、製造メーカ等によって予め登録された設備51の詳細に関する情報である。「詳細情報」には、設備51の情報が3次元モデル化された情報であり、例えば、設備51の寸法情報に基づいた3次元形状の情報や、照明装置においては、照射範囲や、照射強度(光量)、色温度等といった照明態様が3次元モデル化された情報が含まれる。また、「詳細情報」には、設備51の在庫のある倉庫、在庫数、製造/搬送した際の納期等に関する情報が含まれる。さらに、「詳細情報」には、設備51を空間SPに設置する場合の設備費用の情報が含まれる。
記憶部4に記憶されたモデル情報43は、ユーザが希望する照明環境に関するキーワードに該当する照明環境を推定する照明環境提案モデルの情報である。図2及び図3に示すように、照明環境提案モデルには、ユーザが希望する照明環境に関するキーワードと、当該キーワードに該当する照明環境の3Dモデル情報が含まれる。3Dモデル情報は、空間データにおける設備情報42とその設置場所に関する情報を有する。すなわち、3Dモデル情報は、設備51である照明装置のスペック(性能)及び設置場所に関する情報を有する。
次に、制御部3の各機能(取得部31、生成部32、提供部33、受付部34及び変更部35)について説明する。
取得部31は、3次元の空間データを取得する。具体的には、取得部31は、センサ10によって計測された空間SPの3次元形状を示すデータを所定のソフトウェアにより処理することで、空間データを生成(取得)する。なお、取得部31は、空間データを生成する他のサーバ装置から空間データを取得してもよい。取得部31は、取得した空間データを空間データ情報41として記憶部4に記憶する。これにより、例えば、設備51や付帯設備を設置又は変更する際に、作業者が実際に現場に赴いてデータ計測を行う必要がないため、作業者の負担を軽減できる。
生成部32は、取得部31が取得した空間データに対し、設備51を3次元モデル化して設定する。例えば、生成部32は、空間データに対し、施設B内に設置する設備51の情報を3次元モデル化した設備情報42が設定された3Dモデル情報を生成する。これにより、例えば、外部装置100において、設備51の配置等を空間データ上でシミュレーションできる。また、生成部32は、例えば、設備51が照明装置である場合、照明装置の照明態様を3次元モデル化して設定する。これにより、例えば、照明装置の照明態様を空間データ上でシミュレーションできるため、設備51を空間SPに施工した際のイメージを顧客が容易に把握できる。
また、生成部32は、外部装置100によって空間データ及び設備情報42を仮想空間に表示する3Dモデル情報を生成する。例えば、生成部32は、設備情報42に基づいて、空間データに配置された設備51を仮想空間に表示する3Dモデル情報を生成する。これにより、例えば、VRゴーグル等の外部装置100を装着したユーザが、仮想空間である空間データに設置された設備情報42を見ることができる。つまり、ユーザは、あたかも空間SPにいて実際に設備51を見ているような感覚になるため、設備51を空間SPに施工した際の設備51の位置や大きさ等のイメージを顧客が容易に把握できる。
また、生成部32は、ユーザの希望する照明環境に関するキーワードを受け付けた場合、キーワードに適合する設備51の設備情報42を空間データに設定した3Dモデル情報を生成する。具体的には、生成部32は、複数のキーワードにマッチ(適合)する照明環境のモデルを選定し、選定した施設環境のモデルに応じて、空間データに対し、設備情報42が設定された3Dモデル情報を生成する。さらに、生成部32は、設備情報42に基づいて、外部装置100からのユーザの希望する照明環境に関するキーワード入力に応じた設備51を仮想空間に表示する3Dモデル情報を生成する。これにより、例えば、入力されたキーワードに応じて仮想空間において設備51を移動させたり、設備51の電源をオンして稼働させたりできる。また、仮想空間において設備51を移動させたりできるため、例えば、設備51を搬入する搬入業者が搬入ルートを容易に決定できるようになる。
また、生成部32は、空間データに基づいて、外部装置100によって設備情報42を空間SPにおいて拡張現実として表示する3Dモデル情報を生成する。これにより、例えば、故障した設備51を修理する作業者等に対して、外部装置100の画面に映った設備51の画像上に復旧手順等の設備情報42を拡張現実として重畳させることで、作業者がマニュアル本等を携帯する必要がなくなるため、作業者の負担を軽減できる。
また、生成部32は、空間データに対し、空間SP内に設備51とともに設置される付帯設備の情報を3次元モデル化した付帯設備情報が設定された3Dモデル情報を生成する。付帯設備は、例えば、家具やカーテン等のインテリア、家電、オフィス家具(机や椅子、キャビネット、書庫やロッカー等)やOA機器等の事務機器、観葉植物、陳列棚等の店舗什器、工場内の生産設備等といった空間SPにおいて設備51である照明装置とともに設置される設備である。これにより、例えば、事務機器等が配置された空間データ上で、設備51である照明装置を配置することで、照明装置の光が事務機器にどのように照射されるか等を容易に確認することができる。
また、生成部32は、ユーザによって指定された空間データにおける所定の位置を仮想視点とする3Dモデル情報を生成する。例えば、生成部32は、設備51の配置位置を仮想視点とする3Dモデル情報を生成する。例えば、生成部32は、設備51である照明装置の位置を仮想視点とし、照明装置から照射方向を見た状態を仮想的に示した3Dモデル情報を生成する。これにより、ユーザは、照明装置から照射方向を見ながら設備51の配置位置を確認したり、照射態様を確認したりできる。
また、生成部32は、例えば、設備51が設置される空間SPを展望可能な他空間に仮想視点を設定し、かかる仮想視点から空間SPを見た状態を仮想的に示した3Dモデル情報を生成する。これにより、ユーザは、他空間から空間SPに設置された設備51を見た画像を見ることができる。この結果、例えば、ユーザは、施設B外にいるにもかかわらず、他空間から空間SPを見た画像に基づいて、当該ユーザの希望する照明環境に関するキーワードを入力できる。
提供部33は、生成部32によって生成された3Dモデル情報をユーザ(外部装置100)に提供する。すなわち、提供部33は、3Dモデル情報を外部装置100の表示部等に表示する。例えば、提供部33は、設備51である照明装置から照射方向を見た状態を仮想的に示した3Dモデル情報を外部装置100の表示部等に表示する。あるいは、提供部33は、設備51が設置される空間SPを展望可能な他空間に設定した仮想視点から空間SPを見た状態を仮想的に示した3Dモデル情報を外部装置100の表示部等に表示する。
また、提供部33は、例えば、3Dモデル情報に基づいて、空間データに配置した設備情報42をユーザ(外部装置100)に提供する。具体的には、提供部33は、例えば、空間データに配置した設備情報42に応じた設備51のスペック(性能)及び設置場所に関する情報をユーザ(外部装置100)に提供する。
また、提供部33は、3Dモデル情報に基づいて、空間データに配置した設備情報42に応じた設備51の在庫のある倉庫、在庫数、納期の情報をユーザに提供する。
また、提供部33は、例えば、3Dモデル情報に基づいて、空間データに配置した設備情報42に応じた設備費用を算出し、算出した設備費用の情報をユーザ(外部装置100)に提供する。
また、提供部33は、空間SPに設備51が設置された後の空間データである設置後データと、生成部32によって生成された3Dモデル情報とを比較した比較情報を提供する。これにより、シミュレーションした3Dモデル情報の設備51の位置と、実際に設置された設備51の位置とを比較し、設置位置に差異がないかをユーザが確認できる。
受付部34は、ユーザから外部装置100を介して各種要求を受け付ける。例えば、受付部34は、ユーザから3Dモデル情報の提供要求を受け付ける。受付部34は、提供要求を受け付けた場合、提供部33を介して、3Dモデル情報をユーザ(外部装置100)に提供する。
また、受付部34は、ユーザの外部装置100から当該ユーザの希望する照明環境に関するキーワード入力を受け付ける。受付部34は、ユーザの希望する照明環境に関するキーワード入力を受け付けた場合には、受け付けたキーワードを、生成部32又は変更部35へ通知する。例えば、受付部34は、受け付けたキーワードを、最初に3Dモデル情報を生成する場合には生成部32へ通知し、生成済みの3Dモデル情報を変更する場合には変更部35へ通知するようにしてもよい。
変更部35は、受付部34がユーザの希望する照明環境に関するキーワード入力を受け付けた場合、入力されたキーワードに応じて空間データにおける設備情報42を変更する。具体的には、変更部35は、複数のキーワードにマッチ(適合)する照明環境のモデルを選定し、選定した施設環境のモデルに応じて、空間データにおける設備情報42を変更する。例えば、変更部35は、入力されたキーワードに応じて、空間データ上でシミュレーションにより、空間SPに設置された3次元モデルの設備51や付帯設備を変更する。変更部35は、かかる変更後の空間データに基づいて3Dモデル情報を更新する。あるいは、生成部32が、かかる変更後の空間データに基づいて、更新した3Dモデル情報を生成する。
このように、変更部35が入力されたキーワードに応じて空間データにおける設備情報42を変更することで、当該ユーザの希望する照明環境に関するキーワードに応じた照明環境を3Dモデル情報で表現することができる。
次に、図8を用いて、実施形態に係る情報処理システムSにおいて実行される3Dモデル情報の提供処理の流れについて説明する。図8は、実施形態に係る情報処理システムSにおいて実行される3Dモデル情報の提供処理の流れを示すシーケンス図である。
図8に示すように、センサ10は、施設Bの空間SPの3次元形状のデータを計測する(ステップS101)。
つづいて、センサ10は、計測したデータを情報処理装置1へ送信する(ステップS102)。例えば、センサ10は、施設Bに設置されたサーバ装置やPCを介して、計測したデータを情報処理装置1へ送信してもよい。
つづいて、情報処理装置1は、センサ10から受信したデータをソフトウェアにより処理することで、空間SPの3次元の空間データを生成する(ステップS103)。
つづいて、情報処理装置1は、生成した空間データに対して、施設Bに設置される設備51の情報が3次元モデル化された設備情報42を設定することで、3Dモデル情報を生成する(ステップS104)。なお、ステップS104において生成される3Dモデル情報は、空間データに対して、設備情報42を視覚的に表示可能な状態の情報であり、設備情報42が照明装置に関する情報である場合には、照明設計が反映された空間データである。ステップS104では、少なくとも標準的な3Dモデル情報を生成するが、標準的な3Dモデル情報と異なる複数のサンプルとなる3Dモデル情報を生成してもよい。
つづいて、情報処理装置1は、外部装置100から、ユーザの希望する照明環境に関するキーワードを受信する(ステップS105)。例えば、情報処理装置1は、ユーザの希望する照明環境に関するキーワードを受け付ける。ユーザの希望する照明環境に関するキーワードは、例えば、「近未来の雰囲気」、「集中力向上」、「明るい」、「働き方改革にあった」のようなキーワードである
つづいて、情報処理装置1は、標準的な3Dモデル情報と受信したキーワードとを用い新たな3Dモデル情報を生成する(ステップS106)。なお、予め複数の3Dモデル情報を保持している場合には受信したキーワードに関連する3Dモデル情報を抽出し、ステップS106を省略してもよい。
そして、情報処理装置1は、外部装置100に対して、3Dモデル情報を提供する(ステップS105)。情報処理装置1は、外部装置100へ3Dモデル情報を提供することで、外部装置100を所持するユーザは、3Dモデル情報により、作業支援や、3Dモデリング、拡張現実(AR)、シミュレーション、仮想現実(VR)等のサービスを実現する。
なお、上記ステップS106〜S107は、上記ステップS103〜S104よりも前にも行われるようにしてもよい。例えば、情報処理装置1は、最初に3Dモデル情報を生成する際に、ユーザの外部装置100から、ユーザの外部装置100から当該ユーザの希望する照明環境に関するキーワード入力を受け付け、入力されたキーワードに応じて、空間SPに設置される設備情報を変更してもよい。
つづいて、情報処理装置1は、外部装置100に対して、生成した3Dモデル情報を提供することで、3Dモデル情報の更新を行い(ステップS108)、処理を終了する。すなわち、情報処理装置1は、外部装置100に対して、更新した3Dモデル情報を提供する。
上述したように、実施形態に係る実施形態に係る情報処理装置1は、取得部31と、生成部32と、提供部33とを具備する。取得部31は、所定の施設B内の空間SPをセンサ10により計測したデータに基づき生成した3次元の空間データを取得する。生成部32は、取得部31によって取得された空間データに対し、施設B内に設置する設備51の情報を3次元モデル化した設備情報42が設定された3Dモデル情報を生成する。提供部33は、生成部32によって生成された3Dモデル情報を外部装置100へ提供する。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。