JP2021162986A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】医療機関における診療報酬明細書に関する情報と、重症度、医療・看護必要度に関する情報との整合性の把握を容易とする情報処理装置を提供する。【解決手段】情報処理装置10は、レセプト関連情報に含まれている診療行為に対応する重症度、医療・看護必要度の評価項目についての対応すべき評価結果が看護必要度関連情報に含まれていない過剰請求診療行為の有無又は数、及び/又は、看護必要度関連情報にその評価結果が含まれている重症度、医療・看護必要度の評価項目についての評価結果に対応すべき診療行為が、レセプト関連情報に含まれていない未請求評価項目の有無又は数を判定又はカウントする手段と、任意の期間及び/又は任意の病棟区分及び/又は病棟について、未請求評価項目及び/又は過剰請求診療行為の有無又は数を、患者毎及び/又は日付毎に表示する対比結果一覧画面を出力する手段と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は医療機関における診療報酬請求に関する業務を支援するための情報処理装置、及び、プログラムに関する。
日本国の医療保険制度の下、保険医療機関(以下、単に「医療機関」ということもある)は、被保険者負担分の医療費の支払いを被保険者である患者に請求する一方で、保険者負担分の医療費の支払いを保険者に請求する。保険者に対する医療費の請求は、審査支払機関に診療報酬明細書(いわゆるレセプト)を提出することにより行われ、審査支払機関は診療報酬明細書を審査した結果、その内容に不備を発見した場合には、診療報酬明細書を医療機関に返戻や、診療報酬を減額する査定を行う。返戻や査定が行われると、医療機関は予定した日程での医療費の支払いを受けることができない。
一方、データ提出加算等の入院基本料加算を算定する医療機関は、診療報酬明細書に関する情報に加えて、重症度、医療・看護必要度に関する情報を審査支払機関に提出する必要がある。重症度、医療・看護必要度とは、個々の患者に提供されるべき看護の必要量を表した値であり、例えば、図11に示すような、厚生労働省が定める所定の評価票に従って、個々の患者に行った処置や、患者の状態を評価することにより得られる(「基本診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて」平成30年3月5日、保医発0305第2号)。看護必要度の評価票の個々の評価結果について、対応して診療報酬明細書に含まれるべき診療行為は予め定められており、例えば、重症度、医療・看護必要度のA項目に分類される評価項目である「創傷処置((1)創傷の処置(褥瘡の処置を除く))」の評価結果が「あり」の場合には、対応すべき診療行為は図12の一覧表の最右欄「診療行為名称」の欄に列挙されているとおりである。
以上のとおり、診療報酬明細書に関する情報と、重症度、医療・看護必要度に関する情報との対応関係は予め定められているところ、多忙な日々の業務の中で、主に、医事会計課が管轄する診療報酬明細書に関する情報と、主に看護部が管轄する重症度、医療・看護必要度に関する情報とを互いに齟齬なく管理することは必ずしも容易ではない。医療機関においては、膨大な量の診療報酬明細書に関する情報と、重症度、医療・看護必要度に関する情報とを一つ一つ突き合わせて確認することにより、その整合性を確認することが行われているが、医療機関の担当者にかかる負担は計り知れないものである。
一方、医療機関における診療報酬請求に関する業務を支援するシステムについては種々のものが提案されている。例えば、特許文献1には、診療報酬明細書に記載される個々の診療行為ごとに、その診療行為に不備が存在する可能性をユーザが予め設定しておくことで、診療報酬明細書から、前述した「返戻」や「査定」の原因となる不備が存在する可能性が高い診療行為を抽出し、それらの診療行為についての診療報酬金額を得ることができるレセプト分析装置が開示されている。このレセプト分析装置によれば、医療機関の担当者は、将来、診療報酬明細書に関連して発生する可能性がある不備を、そのような不備が発生する可能性の大きさと、不備の発生により影響を受け得る診療報酬金額として定量的に把握し、改善策を検討することが容易となるとされている。
しかしながら、上記のような従来技術では、診療報酬明細書に関する情報と、重症度、医療・看護必要度に関する情報との整合性を確認することはできない。
特開2013−168037号公報
本発明は上記のような従来技術の不都合を解決するために為されたものであり、医療機関における診療報酬明細書に関する情報と、重症度、医療・看護必要度に関する情報との整合性を容易に把握することを可能とする情報処理装置と、そのような情報処理装置を実現するためのコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
本発明は、
(A)患者と、病棟区分及び/又は病棟、患者に対して行われた診療行為、及び、診療行為の日付とを対応づけたレセプト関連情報と、患者と、病棟区分及び/又は病棟、重症度、医療・看護必要度の各評価項目についての評価結果、及び、評価結果の日付とを対応づけた看護必要度関連情報とを患者毎及び日付毎に対比して、
(A1)前記レセプト関連情報に含まれている診療行為であって、対応する重症度、医療・看護必要度の評価項目についての対応すべき評価結果が前記看護必要度関連情報に含まれていない過剰請求診療行為の有無又は数、及び/又は、
(A2)前記看護必要度関連情報にその評価結果が含まれている重症度、医療・看護必要度の評価項目であって、その評価項目についての前記評価結果に対応すべき診療行為が前記レセプト関連情報に含まれていない未請求評価項目の有無又は数、
を判定又はカウントする手段、及び
(B)任意の期間、及び/又は、任意の病棟区分及び/又は病棟について、前記未請求評価項目及び/又は過剰請求診療行為の有無又は数を、患者毎及び/又は日付毎に表示する対比結果一覧画面を出力する手段、
を備えていることを特徴とする情報処理装置を提供することにより上記課題を解決するものである。
また、本発明は、好適な一態様において、さらに、
(C)前記過剰請求診療行為の有無又は数及び/又は前記未請求評価項目の有無又は数を、期間毎、及び/又は、病棟区分及び/又は病棟毎に表示する対比結果一覧画面を出力する手段、
を備えていることを特徴とする情報処理装置を提供することにより上記課題を解決するものである。
また、本発明は、好適な他の一態様において、さらに、
(D)個々の診療行為について予め定められている所定の診療報酬金額に関する情報に基づいて、任意の期間、及び/又は、任意の病棟区分及び/又は病棟における前記過剰請求診療行為の全てについての診療報酬金額の合計を出力する手段、
を備えていることを特徴とする情報処理装置を提供することにより上記課題を解決するものである。
また、本発明は、好適な他の一態様において、さらに、
(E)任意の患者、任意の病棟区分及び/又は病棟、及び/又は、任意の期間について、
(E1)前記未請求評価項目とそれについての評価結果、又は、
(E2)前記過剰請求診療行為とそれに対応する重症度、医療・看護必要度の評価項目とその評価結果、又は、
(E3)前記E1及びE2の双方を、
その日付と対応づけて表示する不一致情報一覧画面を出力する手段、
を備えていることを特徴とする情報処理装置を提供することにより上記課題を解決するものである。
また、本発明は、好適な更に他の一態様において、さらに、
(F)前記未請求評価項目と対応づけて、個々の前記未請求評価項目とその評価結果に対応する診療行為の一覧を、当該一覧に含まれる診療行為の中から一又は複数の診療行為を選択可能な形式で、前記不一致情報一覧画面に出力する手段、及び、
(G)診療行為の前記一覧の中から選択された診療行為を選択された未請求診療行為として、前記不一致情報一覧画面に出力する手段、
を備えていることを特徴とする情報処理装置を提供することにより上記課題を解決するものである。
また、本発明は、好適な更に他の一態様において、さらに、
(H)個々の診療行為について予め定められている所定の診療報酬金額に関する情報に基づいて、選択された前記未請求診療行為のそれぞれについての診療報酬金額、及び/又は選択された前記未請求診療行為の全てについての診療報酬金額の合計を前記不一致情報一覧画面に出力する手段、
を備えていることを特徴とする情報処理装置を提供することにより上記課題を解決するものである。
また、本発明は、好適な他の一態様において、さらに、
(I)前記不一致情報一覧画面を介して、少なくとも患者及び日付を指定した、重症度、医療・看護必要度についての編集要求を受け付ける手段、
(J)前記編集要求があったとき、患者と、その患者について必要とされる重症度、医療・看護必要度に係る評価項目、前記評価項目についての評価結果、及び、その日付とを対応づけて記憶する記憶部から、前記指定された日付における、前記指定された患者について必要とされる評価項目、及び、その評価項目について既に前記記憶部に記憶されている評価結果を取得し、当該評価項目と評価結果とを対応づけて、重症度、医療・看護必要度の編集画面として出力する手段、及び、
(K)前記編集画面を介して、変更及び/又は入力された評価結果を、評価項目と対応づけて、前記指定された患者の前記指定された日付の重症度、医療・看護必要度として、前記記憶部に出力する手段、
を備えていることを特徴とする情報処理装置を提供することにより上記課題を解決するものである。
また、本発明は、1又は複数のコンピュータを、上記いずれかの情報処理装置として機能させるためのコンピュータプログラムを提供することにより上記課題を解決するものである。
本発明の情報処理装置及びコンピュータプログラムによれば、医療機関における診療報酬明細書に関する情報と重症度、医療・看護必要度に関する情報について、どの患者のどの日付の情報に不備があり、過剰請求若しくは請求漏れ、或いは重症度、医療・看護必要度の評価結果に誤りがあるのかを容易に把握することができるという利点がある。本発明によれば、医療機関における診療報酬明細書に関する情報、及び、重症度、医療・看護必要度に関する情報をより適切に管理することができる。
本発明の情報処理装置の一例を含んで構成される情報処理システムの全体構成を示す概念図である。 ファイル取り込み画面、及び、そこに表示される情報の一例を示す図である。 対比結果一覧画面、及び、そこに表示される情報の一例を示す図である。 対比結果一覧画面、及び、そこに表示される情報の他の一例を示す図である。 不一致情報一覧画面、及び、そこに表示される情報の一例を示す図である。 不一致情報一覧画面、及び、そこに表示される情報の他の一例を示す図である。 看護必要度の編集画面、及び、そこに表示される情報の一例を示す図である。 看護必要度の編集画面、及び、そこに表示される情報の他の一例を示す図である。 看護必要度判定結果一覧画面、及び、そこに表示される情報の一例を示す図である。 看護必要度判定結果一覧画面、及び、そこに表示される情報の他の一例を示す図である。 一般病棟用の重症度、医療・看護必要度の評価票の一例を示す図である。 一般病棟用の重症度、医療・看護必要度A・C項目に係るレセプト電算処理システム用コード一覧に記載されている情報の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明を説明するが、本発明の内容が図示したものに限られないことは言うまでもない。
<1.情報処理システム>
図1は、本発明の情報処理装置の一例である情報処理装置10を含んで構成される情報処理システムの全体構成を示す概念図である。図1に示すとおり、情報処理システム1は、情報処理装置10、レセプト情報管理装置20、及び、看護必要度情報管理装置30を備えており、これらの装置が適宜のネットワークNを介して接続されている。
<1.1 情報処理装置>
本発明の情報処理装置10は、取得したレセプト関連情報及び看護必要度関連情報を分析するための装置であり、図1に示すとおり、機能概念的に、入力部11、制御部12、表示部13、通信部14、記憶部15を備えている。
入力部11は、例えば、図示しないキーボード、マウス、タッチパネル等を含んで構成されており、情報処理装置10に対する各種の情報の入力を受け付ける入力受付手段である。入力部11は、情報処理装置10の操作者の入力を受け付ける。
制御部12は、例えば、一つ又は複数のCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory),RAM(Ramdom Access Memory)等を含んで構成されており、情報処理装置10の各部を制御する制御手段である。制御部12は、記憶部15等に記憶されているプログラムを適宜読み出して以下説明する各種の処理を実行する。
制御部12は、機能概念的に、判定部12a及び出力部12bを備えている。判定部12aは、取得したレセプト関連情報と看護必要度関連情報とを患者毎及び日付毎に対比して、レセプト関連情報に含まれている診療行為であって、対応する重症度、医療・看護必要度の評価項目についての対応すべき評価結果が看護必要度関連情報に含まれていない過剰請求診療行為の有無、及び、看護必要度関連情報にその評価結果が含まれている重症度、医療・看護必要度の評価項目であって、その評価項目についての前記評価結果に対応すべき診療行為がレセプト関連情報に含まれていない未請求評価項目の有無を判定する手段である。一方、出力部12bは、判定部12aによる判定結果を含む情報を所定の形式で所定の出力先に出力する手段である。なお、情報処理装置10に含まれる制御部12は、前記過剰請求診療行為又は前記未請求評価項目のいずれか一方について、その有無を判定する手段を備えていても良い。また、制御部12は、前記過剰請求診療行為及び/又は前記未請求評価項目の有無を判定する代わりに、前記過剰請求診療行為及び/又は前記未請求評価項目の数をカウントする手段を備えていても良い。さらに、制御部12は、前記過剰請求診療行為及び/又は前記未請求評価項目の有無を判定する手段と、前記過剰請求診療行為及び/又は前記未請求評価項目の数をカウントする手段の双方を備えていても良い。
表示部13は、例えば、図示しない液晶モニター、有機ELディスプレイ等を含んで構成される、制御部12から出力される各種の情報や画面を表示する手段である。これらの各種情報及び画面は、表示部13が表示可能な任意の形式で、制御部12から出力される。例えば、表示部13がブラウザ機能を搭載している液晶モニターである場合には、HTML(Hyper Text Markup Language)等の形式で出力されても良い。
通信部14は、例えば、LAN(Local Area Network)カード、ネットワークカード等を含んで構成される、適宜のネットワークNを介して各種の情報の送信又は受信を行う手段である。
記憶部15は、例えば、ハードディスク等により構成される各種処理に必要な情報を記憶する手段である。好適な一態様において、記憶部15は、重症度、医療・看護必要度の個々の評価項目についての入力可能な評価結果と、その評価結果に対応すべき診療行為とを対応づけて記憶しており、さらに、各診療行為と対応づけて、その診療行為についての診療報酬金額に関する情報を記憶している。
なお、これらの情報は必ずしも情報処理装置10が備えている記憶部15に記憶されている必要はなく、情報処理装置10が適宜利用可能である限りにおいて、情報処理装置10と直接又は適宜のネットワークを介して接続され、情報処理装置10とは独立して存在する単体又は2つ以上の記憶装置に記憶されていても良い。また、情報処理装置10が接続可能であって、医療機関が備えるネットワーク内に他の記憶装置が存在する場合には、その記憶装置の一部又は全部に記憶されている情報を用いても良い。このような記憶装置には、例えば、データベース、ストレージ、及び、サーバ等を用いることができる。また、上記の情報は、データベース等に格納されたものであってもよいし、プログラム等のソースコードとして記載されたものであってもよい。
<1.2 レセプト情報管理装置>
レセプト情報管理装置20は、医療機関が審査支払機関に提出する診療報酬明細書及び/又は調剤報酬明細書に関する情報を記録・管理するための装置である。レセプト情報管理装置20は、患者と、病棟区分及び/又は病棟、患者に対して行われた診療行為、及び、診療行為の日付とを対応づけたレセプト関連情報を含む、いわゆるレセプト情報を記憶部21に記憶している。或いは、レセプト情報管理装置20は、レセプト情報を記憶している図示しない記憶装置に随時アクセスしてレセプト情報を適宜取得可能な装置であっても良い。なお、このようなレセプト情報又はレセプト関連情報を含むファイルには、医療機関において医事会計課等が管理する、いわゆるEF統合ファイルが含まれる。後述するように、情報処理装置10は、例えば、医事会計課に設置されているレセプト情報管理装置20が出力したEF統合ファイルを取り込むことによりレセプト関連情報を取得することができる。
なお、本明細書において、診療行為とは、医療機関がレセプトに記載する診療行為を意味する。前述したレセプト関連情報には、診療行為を特定する情報、例えば、診療行為の名称、レセプト電算処理システム用コード等が含まれている。
<1.3 看護必要度情報管理装置>
看護必要度情報管理装置30は、医療機関における個々の患者についての重症度、医療・看護必要度に関する情報を記録・管理するための装置である。看護必要度情報管理装置30は、患者と、病棟区分及び/又は病棟、重症度、医療・看護必要度についての評価結果、及び、評価結果の日付とを対応づけた看護必要度関連情報、又はこれを含む看護必要度情報を記憶部31に記憶している。或いは、看護必要度情報管理装置30は、看護必要度関連情報又はこれを含む看護必要度情報を記憶している図示しない記憶装置に随時アクセスして、看護必要度関連情報又はこれを含む看護必要度情報を適宜取得可能な装置であっても良い。いずれにせよ、看護必要度情報管理装置30は看護必要度関連情報又はこれを含むファイルを出力することができる。このような看護必要度関連情報を含むファイルには、いわゆるHファイルが含まれる。後述するように、本発明の情報処理装置10は、例えば、医療機関の担当部署が出力したHファイルを取り込むことにより看護必要度関連情報を取得することができる。
なお、本明細書において、病棟とは、例えば、診療科単位などの、医療機関において設定される患者を管理するための病棟の単位を意味し、一棟の建物であっても良いが、必ずしも一棟の建物を指すと限られるものではない。例えば、一つの建物中にフロア毎に存在する「一階病棟」、「二階病棟」、「三階病棟」等であっても良いし、複数のフロアに亘り存在するものであっても良い。
一方、本明細書において、病棟区分とは、入院料算定において、個々の患者に必要とされる重症度、医療・看護必要度の評価項目、及び、重症度、医療・看護必要度の基準等を画する病棟の区分であって、例えば、「一般病棟」、「地域包括ケア病棟」、「特定集中治療室(ICU)」、「ハイケアユニット(HCU)」、「回復期リハビリテーション病棟」等が含まれる。各々の患者に必要とされる重症度、医療・看護必要度に係る評価項目、及び、重症度、医療・看護必要度の基準は、それぞれの患者に割り当てられている病棟区分に応じて予め定められている(「基本診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて」平成30年3月5日、保医発0305第2号)。病棟と病棟区分は必ずしも一対一に対応している必要はなく、一つの病棟に複数の病棟区分が割り当てられていても良いし、複数の病棟に一つの病棟区分が割り当てられていても良い。例えば、「一階病棟」と「二階病棟」が一般病棟に区分される病棟、「三階病棟」がICU病棟に区分される病棟であっても良い。
<2.基本動作>
以下、本発明の情報処理装置10の基本動作について説明する。
<2.1 レセプト関連情報及び看護必要度関連情報を含む分析対象ファイルの選択>
操作者Aが情報処理装置10を起動すると、例えば、図2に示すようなファイル取り込み画面が情報処理装置10の表示部13に表示される。図2に見られるとおり、ファイル取り込み画面101には、「Hファイル」及び「EF統合ファイル」のそれぞれに対応する「参照」ボタンが表示されている。分析対象とする看護必要度関連情報を含んでいるHファイルを選択するには、「Hファイル」に対応する「参照」ボタンをクリックすれば良い。「参照」ボタンがクリックされると、取り込み対象とするファイルを選択するための図示しないダイアログが表示されるので、そのダイアログから、必要とする看護必要度関連情報を含む任意のファイルを選択すれば良い。一方、分析対象とするレセプト関連情報を含んでいるEF統合ファイルを選択するには、ファイル取り込み画面101において、「EF統合ファイル」に対応する「参照」ボタンをクリックして、同様の手順に従えば良い。以上のようにして、任意のHファイルとEF統合ファイルを選択した後に、ファイル取り込み画面101の下部に表示されている「取り込み」ボタンをクリックすると、情報処理装置10の制御部12は、当該Hファイル及びEF統合ファイルの取り込みを開始する。Hファイル及びEF統合ファイルは、それぞれ看護必要度関連情報及びレセプト関連情報を含んでいるので、情報処理装置10の制御部12は、取り込まれたHファイル及びEF統合ファイルから必要な看護必要度関連情報及びレセプト関連情報を取り出すことができる。
なお、EF統合ファイルとは、医療機関におけるレセプト関連情報を含むファイルであり、通常、施設コード、病棟コード、データ識別番号、退院年月日、入院年月日、データ区分、レセプト電算処理システム用コード、診療明細名称(診療行為名称)、行為点数等を対応づけて構成される。一方、Hファイルとは、医療機関における重症度、医療・看護必要度関連情報を含むファイルであり、通常、施設コード、病棟コード、データ識別番号、退院年月日、入院年月日、実施年月日と、重症度、医療・看護必要度の評価票の各評価項目の評価結果等を対応づけて構成される。両ファイルは、データ提出加算を算定する保険医療機関であれば、通常、定期的に作成しているものであり、本発明の情報処理装置は医療機関の担当者に何ら追加の作業を求めるものではない。
ちなみに、情報処理装置10がレセプト関連情報及び看護必要度関連情報を取得できる限りにおいて、レセプト関連情報及び看護必要度関連情報は、どのような記憶媒体に記憶されていても構わない。例えば、レセプト関連情報は、必ずしも「EF統合ファイル」から取得される必要はなく、「Eファイル」及び「Fファイル」から取得されても良い。また、必ずしもファイル形式で記憶されている必要もなく、情報処理装置10がアクセス可能なデータベースから、必要なレセプト関連情報及び/又は看護必要度関連情報を適宜取得するようにしても良い。また、レセプト関連情報及び看護必要度関連情報は、情報処理装置10がアクセス可能である限りにおいて、どのような場所に記憶されていても良く、情報処理装置10の記憶部15に記憶されていても良いし、情報処理装置10とネットワークNを介して接続されているレセプト情報管理装置20や看護必要度情報管理装置30に記憶されていても良い。
<2.2 レセプト関連情報と看護必要度関連情報の対比>
情報処理装置10の判定部12aは、情報処理装置10が取得したレセプト関連情報と看護必要度関連情報とを患者及び日付毎に対比することによって、未請求評価項目の有無又は数、及び/又は、過剰請求診療行為の有無又は数を判定又はカウントする手段を備えている。以下、この手段について説明する。
<2.2.1 未請求評価項目>
情報処理装置10の判定部12aは、看護必要度関連情報にその評価結果が含まれている重症度、医療・看護必要度の評価項目であって、その評価項目についての前記評価結果に対応すべき診療行為がレセプト関連情報に含まれていない評価項目を未請求評価項目と判定する手段を備えている。以下、説明する。
重症度、医療・看護必要度の個々の評価項目についての入力可能な評価結果の種類は、通常、所定の評価結果として予め定められており、2020年3月現在において、重症度、医療・看護必要度の個々の評価項目とそれについての所定の評価結果は、前述した「重症度、医療・看護必要度の評価票」(「基本診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて」平成30年3月5日、保医発0305第2号)に定められているとおりである。例として、一般病棟用の重症度、医療・看護必要度の評価票の一例を図11に示す。図11に見られるとおり、重症度、医療・看護必要度のA項目又はC項目に分類される全ての評価項目について、予め定められている入力可能な評価結果は「あり」又は「なし」である。
そして、重症度、医療・看護必要度の個々の評価項目についての各評価結果と、それに対応すべき診療行為との対応関係は予め定められており、看護必要度のA項目及びC項目に分類される各評価項目について、その評価結果が「あり」となる診療行為の一覧は、「基本診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて」(平成30年3月5日、保医発0305第2号)の「別紙7 別表1 一般病棟用の重症度、医療・看護必要度A・C項目に係るレセプト電算処理システム用コード一覧」に定められている。図12は、前記「一般病棟用の重症度、医療・看護必要度A・C項目に係るレセプト電算処理システム用コード一覧」の一部を抜粋した図であり、例えば、重症度、医療・看護必要度のA項目に分類される評価項目である「創傷処置((1)創傷の処置(褥瘡の処置を除く))」の評価結果が「あり」の場合には、対応すべき診療行為は図12の一覧表の最右欄「診療行為名称」の欄に列挙されているとおりのものであることが分かる。
したがって、例えば、看護必要度関連情報に、ある患者の、ある日付についての評価結果として、評価項目「創傷処置((1)創傷の処置(褥瘡の処置を除く))」について評価結果が「あり」とされている場合には、これに対応して、レセプト関連情報には、図12の一覧表の最右欄「診療行為名称」の欄に列挙されている診療行為のいずれか1つ又は複数が、同じ患者、同じ日付に対応づけられて含まれているべきであるところ、そうでない場合には、当該評価項目は未請求評価項目であると判定される。そして、判定部12aが未請求評価項目であると判定した評価項目が一つでもあったとき、情報処理装置10は、当該患者の当該日付の重症度、医療・看護必要度の評価項目について、未請求評価項目「有」と判定する。併せて、情報処理装置10は、未請求評価項目であると判定された評価項目の数を、患者毎、日付毎にカウントする。判定部12aが未請求評価項目であると判定した評価項目が一つもないとき、情報処理装置10は、当該患者の当該日付の重症度、医療・看護必要度の評価項目について、未請求評価項目「無」と判定する。このとき、未請求評価項目であると判定された評価項目の数を、情報処理装置10が「0」とカウントすることはいうまでもない。
<2.2.2 過剰請求診療行為>
一方、情報処理装置10の判定部12aは、取得したレセプト関連情報に含まれている診療行為であって、対応する重症度、医療・看護必要度の評価項目についての対応すべき評価結果が看護必要度関連情報に含まれていない診療行為を過剰請求診療行為であると判定する。すなわち、取得したレセプト関連情報に、例えば図12の一覧表の最右欄「診療行為名称」の欄に列挙されている診療行為のいずれか1つ又は複数が含まれている場合には、看護必要度関連情報には、同じ患者、同じ日付に対応づけられて、評価項目「創傷処置((1)創傷の処置(褥瘡の処置を除く))」についての評価結果「あり」が含まれているべきであるところ、そうでない場合には、当該診療行為は過剰請求診療行為であると判定される。そして、判定部12aが過剰請求診療行為であると判定した診療行為が一つでもあったとき、情報処理装置10は、当該患者の当該日付の診療行為について、過剰請求診療行為「有」と判定する。併せて、情報処理装置10は、過剰請求診療行為であると判定された診療行為の数を、患者毎、日付毎にカウントする。判定部12aが過剰請求診療行為であると判定した診療行為が一つもないとき、情報処理装置10は、当該患者の当該日付の診療行為について、過剰請求診療行為「無」と判定する。このとき、過剰請求診療行為であると判定された診療行為の数を、情報処理装置10が「0」とカウントすることはいうまでもない。
なお、重症度、医療・看護必要度のA項目及びC項目に分類される各評価項目について、その評価結果が「なし」の場合には、対応すべき診療行為は存在せず、また、診療行為が存在しない場合には、対応する評価項目はなく、対応すべき評価結果もないということになる。
以上のようにして、情報処理装置10の判定部12aは、看護必要度関連情報にその評価結果が含まれている重症度、医療・看護必要度の個々の評価項目が未請求評価項目であるか否か、及び、レセプト関連情報に含まれている個々の診療行為が過剰請求診療行為であるか否かを判定し、その有無を判定するとともに、未請求評価項目の数、及び、過剰請求診療行為の数をカウントする。情報処理装置10は、未請求評価項目及び/又は過剰請求診療行為の有無の判定と数のカウントを、どちらか一方だけを行う手段を備えていても良いが、その双方を行う手段を備えているのが好ましい。ちなみに、情報処理装置10の判定部12aがこのような判定処理又はカウント処理を実行するタイミングに特に制限はない。レセプト関連情報及び看護必要度関連情報を取得する際に実行しても良いし、操作者Aが図示しない判定実行ボタンをクリックすることを契機として実行しても良い。また、次に説明する対比結果一覧画面を表示する際に実行しても良い。
<2.3 対比結果一覧画面>
次に、情報処理装置10の出力制御部12bが出力する看護必要度関連情報及びレセプト関連情報の対比結果一覧画面、及び、その閲覧方法について説明する。
<2.3.1 対比結果一覧画面の閲覧方法>
対比結果一覧画面を閲覧するためには、ファイル取り込み画面101において、看護必要度関連情報及びレセプト関連情報の取り込み操作を行った後、例えば、同じくファイル取り込み画面101の上部に表示されたメニューリストの中から「対比結果一覧」をクリックすれば良い。「対比結果一覧」がクリックされると、例えば、図3に示すような対比結果一覧画面102が表示される。図3に示す対比結果一覧画面102において、操作者Aは、まず、画面上部左側に「▼」として表示されているプルダウンメニューを用いて、対比結果を閲覧したい任意の期間、病棟、及び、病棟区分の選択を行う。期間、病棟、病棟区分のいずれかが選択された状態で、さらに「表示」ボタンがクリックされると、情報処理装置10の表示部13には、選択された期間、病棟、及び/又は、病棟区分についての対比結果を表示する対比結果一覧画面が表示される。なお、本例において、操作者Aは期間「2020年2月」、病棟「一階病棟」を選択し、病棟区分は選択しなかったものとする。このように、期間(年月)、病棟、病棟区分は、少なくともそのいずれか一つが選択されれば良く、必ずしもその全てが選択されることは必須ではない。
<2.3.2 対比結果一覧画面>
以上のようにして表示される対比結果一覧画面、及び、そこに表示される情報の一例を図4に示す。図4に示すとおり、対比結果一覧画面103には、病棟「一階病棟」が割り当てられている全ての患者に関して、期間「2020年2月」についての対比結果が、患者毎、日付毎に表示されている。対比結果一覧画面103の一覧表中、「患者番号」(例えば「00001」等)の右隣に記載されている「病棟区分」に対応する行には、各患者の各日付における病棟区分が表示されている。なお、本例において、特定の病棟区分の選択は行われていないので、対比結果一覧画面103には、病棟区分「一般病棟」が割り当てられている患者番号「00001」及び「00002」の患者、並びに、病棟区分「地域包括」が割り当てられている患者番号「00003」の患者についての対比結果が、病棟区分を問わず、共に表示されている。なお、患者番号は、個々の患者に対して固有に割り振られる識別番号である。
一方、対比結果一覧画面103の一覧表中の「A項目」及び「C項目」に対応する行には、各患者の各日付における重症度、医療・看護必要度の評価票においてA項目に分類される評価項目、及び、C項目に分類される評価項目についての対比結果が、それぞれ「一致」又は「不一致」として表示されている。ある日付及びある患者についての対比結果が「一致」とは、取得したレセプト関連情報と看護必要度関連情報と対比した結果、その日付及びその患者について、前述した未請求評価項目及び過剰請求診療行為のいずれもが「無」と判定されたことを表しており、未請求評価項目及び過剰請求診療行為のいずれもが存在しないことを意味している。一方で、対比結果が「不一致」とは、その日付及びその患者について、未請求評価項目又は過剰請求診療行為が「有」と判定されたことを表しており、未請求評価項目又は過剰請求診療行為が一つ以上存在することを意味している。
例えば、対比結果一覧画面103の中段、患者番号「00001」で特定される患者(以下、「患者P1」ということもある)、日付「2(日)」の「A項目」に対応する対比結果の欄には「不一致」と表示されている。これは、患者P1の2020年2月2日についてのレセプト関連情報と看護必要度関連情報とを対比した結果、重症度、医療・看護必要度の評価項目のA項目に関連する未請求評価項目又は過剰請求診療行為が一つ以上存在したことを意味している。一方で、同じく患者P1、日付「2(日)」の「C項目」に対応する対比結果の欄には「一致」と表示されている。これは、患者P1の2020年2月2日についてのレセプト関連情報と看護必要度関連情報を対比した結果、重症度、医療・看護必要度の評価項目のC項目に関連する未請求評価項目及び過剰請求診療行為のいずれもが存在しなかったことを意味している。
なお、対比結果の表示形式は以上説明したものに限らない。例えば、「一致」「不一致」との表示に代えて、「不一致無」、「不一致有」と表示しても良いし、単に「無」、「有」と表示しても良い。また、「一致」「不一致」との表示に代えて、若しくは「一致」「不一致」との表示に加えて、未請求評価項目の数及び/又は過剰請求診療行為の数を表示しても良い。なお、「一致」の場合には表示される数は「0」となる。また、例えば、ある評価項目についての評価結果に対応すべき診療行為が取得したレセプト関連情報の中に二つ以上含まれている場合には、操作者Aの注意を喚起するために「確認」と表示するようにしても良い。このような場合には、電子カルテや看護記録を閲覧しなければ、当該二つ以上の診療行為が正しい診療行為であるか、それらのいずれかが誤りであるかを判断できないためである。
以上のように、対比結果一覧画面103には、患者毎及び日付毎に、未請求評価項目及び過剰請求診療行為の有無が表示されているので、どの患者の、どの日付のレセプト関連情報又は看護必要度関連情報に不備が存在する可能性があるのかを容易に把握することができる。看護必要度関連情報の記録・管理を担当する看護師その他の医療スタッフは、対比結果一覧画面103を参照することによって、どの患者の、どの日付の、重症度、医療・看護必要度のどの評価項目についての評価結果を確認すべきかを速やかに把握することができる。一方、医事会計課の担当者は、同じく、対比結果一覧画面103を参照することによって、どの患者の、どの日付の、どの診療報酬明細書を確認すべきかを速やかに把握することができる。また、対比結果一覧画面103に、患者毎及び日付毎に、未請求評価項目及び過剰請求診療行為の数が表示されている場合には、これを参照することによって、看護師その他の医療スタッフ又は医事会計課の担当者は、患者毎、日付毎に、レセプト関連情報又は看護必要度関連情報に存在する可能性のある不備の程度を量的に把握することができるので、極めて便利である。
<2.4 過剰請求件数、請求漏れ件数、過剰請求金額の表示>
情報処理装置10は、好適な一例において、患者毎及び/又は日付毎の未請求評価項目の数、及び/又は過剰請求診療行為の数をカウントする手段を備えている。情報処理装置10が当該カウント手段を備えている場合には、任意の期間、任意の病棟区分及び/又は病棟について、その病棟区分及び/又は病棟が割り当てられている全ての患者の、その期間内の全ての日付についての未請求評価項目の数の合計、及び/又は過剰請求診療行為の数の合計をカウントし、適宜の形式で出力することができる。
未請求評価項目の数の合計は、例えば、図4に示す対比結果一覧画面103においては一覧表の右上に「請求漏れ件数」として表示されている。また、過剰請求診療行為の数の合計は、同じく図4の一覧表右上に「過剰請求件数」として表示されている。図4に示す対比結果一覧画面103は、選択された期間「2020年2月」における、病棟として「一階病棟」が割り当てられている全ての患者についての対比結果一覧画面であるので、表示されている「請求漏れ件数 211件」とは、選択された期間「2020年2月」内の全ての日付における、病棟「一階病棟」が割り当てられている全ての患者についての未請求評価項目が合計211件あったことを意味する。また、表示されている「過剰請求件数 240件」とは、選択された期間「2020年2月」内の全ての日付における、病棟「一階病棟」が割り当てられている全ての患者についての過剰請求診療行為が合計240件あったことを意味する。なお、図4に表示されていない部分は画面をスクロールすることによって表示されることは勿論である。
さらに、図4に示す対比結果一覧画面103には、「請求漏れ件数」及び「過剰請求件数」の上に、「過剰請求金額 237,359円」が表示されている。これは、選択された期間「2020年2月」、病棟「一階病棟」における計240件の「過剰請求」の可能性のある診療行為(すなわち、過剰請求診療行為)に対応する診療報酬金額の合計が「237,359円」であり、2020年2月、一階病棟において、合計「237,359円」が過剰請求された可能性があることを示している。
なお、本例においては情報処理装置10が備える記憶部15には個々の診療行為についての診療報酬金額に関する情報が記憶されている。また、情報処理装置10は、レセプト関連情報と看護必要度関連情報とを対比して過剰請求診療行為の有無を判定する際に、過剰請求診療行為であると判定された診療行為についての情報(例えば診療行為の名称又は割り当てられた「レセプト電算処理システム用コード」)も、例えば記憶部15に記憶することができる。したがって、情報処理装置10は、過剰請求診療行為であると判定された診療行為と、その診療行為に対応する診療報酬金額とに基づいて、選択された期間「2020年2月」、病棟「一階病棟」における計240件の「過剰請求」の可能性のある診療行為についての診療報酬の合計金額を求め、「過剰請求金額」として対比結果一覧画面103に出力することができる。つまり、情報処理装置10は、「請求漏れ件数」、「過剰請求件数」に加えて、「過剰請求金額」を求め、それを表示画面に出力する手段を備えている。
なお、情報処理装置10の記憶部15が記憶している診療報酬金額に関する情報は、必ずしも、金額そのものである必要はなく、例えば、医科診療報酬点数等の診療報酬金額に換算可能な他の形式の情報として記憶されていても良い。各診療行為についての医科診療報酬点数は厚生労働省により定められている(例えば、令和元年8月19日厚生労働省告示第八十五号)。例えば、記憶部15が記憶している診療報酬金額に関する情報が医科診療報酬点数である場合、情報処理装置10は、対比結果一覧画面103に「過剰請求金額」として金額そのものを表示する代わりに、「過剰請求点数」として医科診療報酬点数を表示するようにしても良い。また、「過剰請求金額」として金額そのものを表示することに加えて、「過剰請求点数」として医科診療報酬点数を表示するようにしても良い。
このように対比結果一覧画面103には、過剰請求件数(過剰請求診療行為の数)、請求漏れ件数(未請求評価項目の数)、及び過剰請求金額(全ての過剰請求診療行為についての診療報酬金額の合計)が表示されるので、医療機関の担当者は、どの程度の件数の請求漏れや過剰請求が存在する可能性があるのか、診療報酬金額への影響はどの程度であるのか等を容易に把握することができるという利点がある。
<2.5 不一致情報一覧画面>
また、本例の情報処理装置10は、任意の患者、任意の病棟区分及び/又は病棟、及び/又は、任意の期間について、前記未請求評価項目とそれについての評価結果、及び、前記過剰請求診療行為とそれに対応する重症度、医療・看護必要度の評価項目とその評価結果を、その日付と対応づけて表示する不一致情報一覧画面を出力する手段を備えている。なお、前記不一致情報一覧画面は、前記過剰請求診療行為とそれに対応する重症度、医療・看護必要度の評価項目とその評価結果は含めずに、前記未請求評価項目とそれについての評価結果を、その日付と対応づけて表示する画面であっても良く、また、前記未請求評価項目とそれについての評価結果は含めずに、前記過剰請求診療行為とそれに対応する重症度、医療・看護必要度の評価項目とその評価結果を、その日付と対応づけて表示する画面であっても良い。以下、情報処理装置10の出力制御部12bが出力する不一致情報一覧画面、及び、その閲覧方法について説明する。
<2.5.1 不一致情報一覧画面の閲覧方法>
患者番号「00001」で特定される患者P1、期間「2020年2月」について、未請求評価項目とそれについての評価結果、及び、前記過剰請求診療行為とそれに対応する重症度、医療・看護必要度の評価項目とその評価結果を、その日付と対応づけて表示する不一致情報一覧画面を閲覧したい場合には、対比結果一覧画面103において、患者番号00001の患者P1を、例えばダブルクリックして選択すれば良い。このようなダブルクリックがあると、対比結果一覧画面103と同じ期間「2020年2月」、及び、選択された患者P1を対象とする、不一致情報一覧画面が情報処理装置10の表示部13に表示される。
<2.5.2 不一致情報一覧画面>
以上のようにして表示される不一致情報一覧画面と、そこに表示される情報の一例を図5に示す。図5に示すとおり、不一致情報一覧画面104の中段の表には、患者P1の期間「2020年2月」における個々の未請求評価項目とそれについての評価結果、及び過剰請求診療行為とそれに対応する重症度、医療・看護必要度の評価項目とその評価項目についての評価結果が、それらの日付と対応づけられて、それぞれ「看護必要度の評価項目」及び「評価結果」、「レセプト請求内容」、及び「日付」の欄に表示されている。
不一致情報一覧画面104において、未請求評価項目は次のように表示されている。例えば、不一致情報一覧画面104の中段に表示されている表の一行目を見ると、患者P1の日付「2/2」(2月2日)の重症度、医療・看護必要度の評価項目「A項目:創傷処置((2)褥瘡の処置を除く)」についての評価結果は「あり」であるにも関わらず、対応する診療行為は「該当なし」と表示されている。すなわち、当該評価項目は、評価結果が「あり」とされているにもかかわらず、レセプト関連情報に対応すべき診療行為が含まれていない、未請求評価項目であることが分かる。
一方、不一致情報一覧画面104において、過剰請求診療行為は次のように表示されている。例えば、不一致情報一覧画面104の中段に表示されている表の四行目を見ると、患者P1の日付「2/3」(2月3日)について重症度、医療・看護必要度の評価項目「A項目:専門的な治療・処置((3)麻薬の使用(注射剤の・・・))」についての評価結果は「なし」と表示されているのに対して、対応する「レセプト請求内容」(診療行為)の欄には「レミフェンタニル静注用2mg・・・」と表示されている。すなわち、「レセプト請求内容」(診療行為)の欄には、「レミフェンタニル静注用2mg・・・」という診療行為が表示されているにもかかわらず、当該診療行為に対応する重症度、医療・看護必要度の評価項目である「A項目:専門的な治療・処置((3)麻薬の使用(注射剤の・・・))」の評価結果は「なし」とされており、当該診療行為は、対応する重症度、医療・看護必要度の評価項目についての対応すべき評価結果が看護必要度関連情報に含まれていない、過剰請求診療行為であることが分かる。
以上のように、不一致情報一覧画面104を参照することによって、医療機関の担当者は、レセプト関連情報又は看護必要度関連情報に存在する各患者についての未請求評価項目及び/又は過剰請求診療行為の内容の詳細を容易に把握することができる。
<2.6 未請求評価項目に対応する未請求診療行為の選択>
また、不一致情報一覧画面104においては、各未請求評価項目と対応づけて、その未請求評価項目とその評価結果に対応する診療行為の一覧が、当該診療行為の中から一又は複数の診療行為を選択可能な形式で表示されるようになっている。このような診療行為の一覧は、例えば、患者番号「00001」で特定される患者P1について、未請求評価項目とされている、日付「2/2」(2月2日)の重症度、医療・看護必要度の評価項目「A項目:創傷処置((2)褥瘡の処置を除く)」に対応する「レセプト選択」の欄に表示されている「▼」ボタンをクリックすることによって表示させることができる。当該「▼」ボタンをクリックすると、重症度、医療・看護必要度の評価項目「A項目:創傷処置((2)褥瘡の処置を除く)」についての評価結果「あり」に対応する診療行為の一覧がプルダウンメニューで表示される。前述したとおり、各評価項目とその評価結果に対応する診療行為は予め定められており、評価項目「A項目:創傷処置((2)褥瘡の処置を除く)」の評価結果「あり」に対応すべき診療行為の一覧は、例えば図12の一覧表の最右欄「診療行為名称」の欄に列挙されているとおりである。つまり、情報処理装置10は、例えば記憶部15などの記憶部を参照して、不一致情報一覧画面104において、特定の未請求評価項目について「レセプト選択」欄の「▼」ボタンがクリックされると、当該未請求評価項目とその評価結果に対応する診療行為の一覧をプルダウンメニューとして不一致情報一覧画面104に出力し、表示させる手段を備えている。
操作者Aは、看護記録又は電子カルテ等を確認し、表示された診療行為一覧に含まれる診療行為の中から該当する診療行為を未請求診療行為として選択することができる。不一致情報一覧画面104上で未請求診療行為が選択されると、情報処理装置10はこれを受け付け、不一致情報一覧画面104上の「レセプト選択」欄の対応する箇所に表示する。図6は、このようして更新された不一致情報一覧画面105を示している。図6に示すとおり、更新された不一致情報一覧画面105においては、患者P1の日付「2/2」(2月3日)の重症度、医療・看護必要度の評価項目「A項目:創傷処置((2)褥瘡の処置を除く)」に対応する「レセプト選択」の欄には、未請求診療行為として選択された診療行為である「創傷処置(100cm2未満)」が表示されている。
更新後の不一致情報一覧画面105を参照することによって、医療機関の担当者は、例えば、患者P1の「2/2」(2月2日)の重症度、医療・看護必要度の評価項目「A項目:創傷処置((2)褥瘡の処置を除く)」の評価結果「あり」に対応すべき診療行為がレセプト関連情報には含まれていないこと(対応する「レセプト請求内容」(診療行為)の欄に「該当なし」と表示されていること)だけでなく、看護記録又は電子カルテ等を確認した結果、当該評価項目とその評価結果に対応してレセプト関連情報には診療行為「創傷処置(100cm2未満)」が含まれているべきであったことが分かる。したがって、医療機関の担当者、例えば、医事会計課のスタッフは、どの患者のどの日付の診療報酬明細書について、どのような診療行為についての請求漏れがあるのかを速やかに把握することができる。
<2.7 未請求診療行為についての診療報酬金額の表示>
前述したとおり、個々の診療行為についての診療報酬金額は予め定められている。本例において、その情報は情報処理装置10の記憶部15に記憶されているので、情報処理装置10は、不一致情報一覧画面において選択されたそれぞれの未請求診療行為についての診療報酬金額、及び、選択された未請求診療行為の全てについての診療報酬金額の合計を求めて、これらを不一致情報一覧画面に出力する手段を備えている。
図6に示す更新された不一致情報一覧画面105において、未請求評価項目に対応する診療行為として選択された各未請求診療行為についての診療報酬金額は次のように表示される。すなわち、未請求評価項目である重症度、医療・看護必要度の評価項目「A項目:創傷処置((2)褥瘡の処置を除く)」の評価結果「あり」に対応して選択された未請求診療行為は、「創傷処置(100cm2未満)」であり、この診療行為に対応する診療報酬金額が、例えば「520円」であるとすると、この金額「520円」が、不一致情報一覧画面105の「選択レセプト請求金額」欄の対応する箇所に表示される。これが当該未請求評価項目に対応する未請求診療行為として操作者Aにより選択された診療行為「創傷処置(100cm2未満)」についての診療報酬金額に相当する。
一方、不一致情報一覧画面105の表右上部の「請求漏れ金額」の右横に表示されている金額は、選択された未請求診療行為の全てについての診療報酬金額の合計に相当する。図示の例では、重症度、医療・看護必要度の評価項目「A項目:創傷処置((2)褥瘡の処置を除く)」の評価結果「あり」に対応する未請求診療行為「創傷処置(100cm2未満)」のみが選択されているため、「創傷処置(100cm2未満)」についての診療報酬金額である「520円」が、そのまま全ての未請求診療行為についての診療報酬金額の合計金額として表示されている。
以上のように、不一致情報一覧画面105においては、任意の患者の、任意の期間についての未請求評価項目が、個々の未請求評価項目に対応する未請求診療行為と、各未請求診療行為についての診療報酬金額と対応づけられて表示されるとともに、その合計金額が表示される。したがって、医療機関の担当者は、どの患者のどの日付の診療報酬明細書について、どの程度の金額の請求漏れがあるのかを極めて容易に把握することができる。なお、診療報酬金額に代えて、医科診療報酬点数を表示するようにしても良い。
<2.8 重症度、医療・看護必要度に関する情報の編集>
レセプト関連情報と看護必要度関連情報の対比結果と、電子カルテ又は看護記録とを比較検討した結果、看護必要度関連情報に変更が必要な場合がある。このような場合にも、本例の情報処理装置10は、医療機関における患者についての看護必要度に関する情報を管理する看護必要度情報管理装置30が備えている記憶部31に随時アクセスし、そこに記憶されている情報を変更及び/又は新規に入力する手段を備えているので、対応することができる。以下、本例の情報処理装置10を用いて、記憶部31に記憶されている看護必要度に関する情報を変更する手順について説明する。
<2.8.1 重症度、医療・看護必要度についての編集要求の送信>
本例においては、看護師等の医療スタッフが電子カルテ及び看護記録を確認した結果、患者P1の日付「2/2」(2月2日)における重症度、医療・看護必要度の評価項目「呼吸ケア」に対応する評価結果は「あり」ではなく、「なし」であるべきであったことが確認されたものとする。このような場合、操作者Aは、重症度、医療・看護必要度の評価対象である患者を患者P1、日付を「2020年2月2日」と指定して、重症度、医療・看護必要度についての編集要求を、例えば、次のようにして行うことができる。
図6に示す不一致情報一覧画面105において、各評価結果の欄には、「編集」ボタンが設けられている。ここで、患者P1、日付「2020年2月2日」に対応する「評価結果」の欄に表示されている「編集」ボタンをクリックすると、患者を患者P1、及び、日付を「2020年2月2日」と指定した、重症度、医療・看護必要度についての編集要求が情報処理装置10の制御部12に送信される。以上のようにして、情報処理装置10は、不一致情報一覧画面105を介して、少なくとも患者及び日付を指定した、重症度、医療・看護必要度についての編集要求を受け付ける手段を備えていることになる。
情報処理装置10の制御部12は、不一致情報一覧画面105を介して、患者及び日付を指定した、重症度、医療・看護必要度についての編集要求を受信すると、看護必要度情報管理装置30の記憶部31から、指定された前記日付における、指定された前記患者について必要とされる評価項目、及び、その評価項目について既に記憶部31に記憶されている評価結果を取得し、取得した評価項目及び評価結果とを対応づけて、前記評価項目についての評価結果の入力又は変更等を受け付ける重症度、医療・看護必要度の編集画面として表示部13に出力する手段を備えている。
<2.8.2 看護必要度の編集画面>
図7は、このようにして情報処理装置10の表示部13に出力される看護必要度の編集画面、及び、そこに表示される情報の一例を示す図である。図7に示すとおり、看護必要度の編集画面106には、患者P1について必要とされる評価項目とともに、当該患者P1について必要とされる各評価項目について既に記憶部31に記憶されている評価結果が表示されている。図示の例では、「創傷の処置」に対応する評価結果は「あり」、「呼吸ケア」に対応する評価結果は「あり」、「点滴ライン同時3本以上の管理」に対応する評価結果は「なし」、及び「心電図モニターの管理」に対応する評価結果は「なし」と表示されている。なお、これらの評価結果は、図6に示した不一致情報一覧画面105において、患者番号「00001」の患者P1について、日付「2/2」における、重症度、医療・看護必要度の評価項目「創傷処置」及び「呼吸ケア」に対応する評価結果が「あり」となっていたことと一致している。
ちなみに、対象とする患者について必要とされる評価項目が図7の看護必要度の編集画面106に表示されている4項目以外にさらに存在するときには、看護必要度の編集画面106をスクロールするか、次頁に移動することによって、当該患者について必要とされる評価項目の全てが看護必要度の編集画面106に表示されることはいうまでもない。
看護必要度の編集画面106において、「創傷の処置」等の評価項目の右隣には「評価結果」の入力欄が設けられている。本例において、「評価結果」の入力欄には、各評価項目について予め定められている入力可能な評価結果である「なし」又は「あり」を表示するラジオボタンが設けられている。操作者Aは、電子カルテや看護記録等を確認した結果、既に記憶部31に記憶されている評価結果を変更したい場合には、当該ラジオボタンから「なし」又は「あり」を選択すれば良い。
今回、操作者Aは、電子カルテ及び看護記録を確認した結果、評価項目「呼吸ケア」に対応する評価結果を「あり」から「なし」へ変更したいと考えているので、看護必要度の編集画面106において、評価項目「呼吸ケア」に対応して表示されているラジオボタンの「なし」をクリックすると、看護必要度の編集画面106は図8に示す看護必要度の編集画面107に更新される。図8に示す看護必要度の編集画面107において、さらに画面中段に表示されている「保存」ボタンがクリックされると、当該看護必要度の編集画面107に入力されている評価結果が、評価項目、及び前記指定された患者と、前記指定された日付とに対応づけられて、記憶部31に出力される。つまり、情報処理装置10は、看護必要度の編集画面を介して変更及び/又は入力された評価結果を、評価項目と対応づけて、指定された患者の指定された日付の重症度、医療・看護必要度として、記憶部31に出力する手段を備えていることになる。これにより、記憶部31に記憶されている看護必要度に関する情報が更新される。
以上のように、本発明の情報処理装置の好適な一態様によれば、不一致情報一覧画面にて未請求評価項目又は過剰請求診療行為の内容を把握した後、極めて単純な操作により、対応する患者及び日付についての重症度、医療・看護必要度の評価項目についての評価結果を変更し、編集することができるので大変便利である。
ちなみに、「評価結果」の入力欄には、予め定められた評価結果のいずれかを選択する前記ラジオボタンを設ける代わりに、フリーテキストで評価結果を入力することができるようにしてもよい。或いは、「評価結果」の欄をクリックすることによって、選択可能な評価結果の一覧をプルダウンメニューで表示するようにしても良い。因みに、各評価項目について予め定められている入力可能な評価結果は、厚生労働省による「基本診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて(平成30年3月5日、保医発0305第2号)」に記載されている「重症度、医療・看護必要度の評価票」に予め定められており、2020年1月の時点で、一般病棟用の重症度、医療・看護必要度の評価票に定められている内容は、図9に示すとおりである。
また、図7及び図8に示す看護必要度の編集画面106及び107において、「評価結果」の右隣には「判定理由」の入力欄が設けられている。好適な一態様において、記憶部31には、患者と、その患者について必要とされる重症度、医療・看護必要度に係る評価項目、前記評価項目についての評価結果、及び、その日付に加えて、その評価結果についての判定理由とが対応づけて記憶されている。患者番号「00001」で特定される患者P1について、既に記憶部31に記憶されている判定理由が存在する場合には、看護必要度の編集画面106又は107の「判定理由」の欄に、既に記憶部31に記憶されている判定理由が表示される。
情報処理装置10は、看護必要度の編集画面106又は107を介して、「判定理由」の入力又は変更等の編集を受け付ける手段を備えている。すなわち、操作者Aは、必要に応じて、看護必要度の編集画面106又は107を介して、「判定理由」の欄に、判定理由を新規に入力したり、既に記憶部31に記憶され、看護必要度の編集画面106又は107に表示されている判定理由を変更したりすることができる。入力欄には、予め定型の判定理由を複数用意しておいて、その中から適当なものを選択するラジオボタンを設けるようにしても良い。或いは、「判定理由」の欄をクリックすることによって、選択可能な定型の判定理由の一覧をプルダウンメニューで表示するようにしても良い。例えば、重症度、医療・看護必要度の個々の評価項目の評価結果に対応すべき診療行為を定型の判定理由として用いることができる。このような場合には、看護必要度の編集画面106に個々の評価結果に対応する診療行為が表示されるので、操作者Aは、未請求評価項目に対応してレセプト関連情報に含まれるべきであった診療行為を直ちに把握することができるという利点がある。看護必要度の編集画面106又は107の「判定理由」の欄に新たに入力されるか、変更された判定理由は、評価結果の場合と同様に、看護必要度の編集画面106又は107における「保存」ボタンがクリックされると、評価項目、評価結果、及び前記指定された患者と、前記指定された日付とに対応づけられて、記憶部31に出力される。つまり、情報処理装置10は、看護必要度の編集画面106又は107を介して変更及び/又は入力された判定理由を、評価項目、評価結果と対応づけて、指定された患者の指定された日付の重症度、医療・看護必要度に関する情報として、記憶部31に出力する手段を備えていることになる。これにより、記憶部31に記憶されている重症度、医療・看護必要度に関する情報が更新される。
なお、上述したとおり、看護必要度情報管理装置30は、当該医療機関における入院患者等についての重症度、医療・看護必要度に関する情報を継続的に記録・管理するための装置であり、それが備える記憶部31には、患者と、その患者について必要とされる重症度、医療・看護必要度に係る評価項目、前記評価項目についての評価結果、及び、その日付とが対応づけて記憶されている。また、本発明の情報処理装置10がアクセスする記憶部31は、必ずしも、看護必要度情報管理装置30が備えているものである必要はなく、医療機関における患者についての重症度、医療・看護必要度に関する情報を記憶しているものである限りにおいて、どのようなものであっても良く、例えば、看護必要度情報管理装置30が随時アクセスするその他の記憶装置であっても良い。
<2.9 看護必要度判定結果一覧画面>
また、本例の情報処理装置10は、任意の病棟区分及び期間について、日付毎の患者の数及びその合計と、日付毎の重症度、医療・看護必要度Iの基準を満たす患者の数及びその合計と、日付毎の重症度、医療・看護必要度IIの基準を満たす患者の数及びその合計を表示する看護必要度判定結果一覧画面を出力する手段を備えている。以下、情報処理装置10の出力制御部12bが出力する看護必要度判定結果一覧画面、及び、その閲覧方法について説明する。
<2.9.1 看護必要度判定結果一覧画面の閲覧方法>
本例において、看護必要度判定結果一覧画面を閲覧するためには、例えば、不一致情報一覧画面105の画面上部に表示されているメニューリストの中から「看護必要度判定」の項目をクリックすれば良い。「看護必要度判定」がクリックされると、例えば、図9に示すような看護必要度判定結果一覧画面108が表示される。図9に示す看護必要度判定結果一覧画面108において、操作者Aは、まず、画面上部左側に「▼」として表示されているプルダウンメニューを用いて、看護必要度の判定結果を閲覧したい任意の期間、病棟、及び、病棟区分の選択を行う。少なくとも期間及び病棟区分が選択された状態で、さらに「表示」ボタンがクリックされると、情報処理装置10の表示部13には、選択された期間、病棟区分についての看護必要度の判定結果を表示する看護必要度判定結果一覧画面が表示される。なお、本例において、操作者Aは期間「2020年2月」、病棟区分「一般病棟」を選択し、病棟は選択しなかったものとする。このように、看護必要度の判定結果を閲覧するためには、期間(年月)及び病棟区分が選択されていれば良く、病棟の選択は必ずしも必須ではない。ちなみに、期間、病棟区分に加えて、さらに病棟の選択があった場合には、選択された期間、病棟区分、及び病棟についての看護必要度の判定結果を表示する看護必要度判定結果一覧画面が表示されることは言うまでもない。
<2.9.2 看護必要度判定結果一覧画面>
以上のようにして表示される看護必要度判定結果一覧画面、及び、そこに表示される情報の一例を図10に示す。図10に示すとおり、看護必要度判定結果一覧画面109の略中央に表示されている一覧表には、選択された期間「2020年2月」について、病棟区分「一般病棟」が割り当てられている患者の数と、病棟区分「一般病棟」が割り当てられている患者であって重症度、医療・看護必要度Iの基準を満たす患者の数、及び、病棟区分「一般病棟」が割り当てられている患者であって重症度、医療・看護必要度IIの基準を満たす患者の数が、日付毎に表示されている。看護必要度判定結果一覧画面109に表示されている当該一覧表中、「患者数」に対応する行には、各日付における病棟区分「一般病棟」が割り当てられている患者の数が表示されている。例えば、「患者数」に対応する行の日付「1(土)」(2020年2月1日)に対応する欄には、「38」と表示されている。これは2020年2月1日おいて、病棟区分「一般病棟」が割り当てられている患者が38人存在することを意味している。
同一覧表中、「基準を満たす患者数(看護必要度I)」及び「基準を満たす患者数(看護必要度II)」に対応する行には、各日付における病棟区分「一般病棟」が割り当てられている患者であって、重症度、医療・看護必要度Iの基準を満たす患者の数及び重症度、医療・看護必要度IIの基準を満たす患者の数がそれぞれ表示されている。例えば、「基準を満たす患者数(看護必要度I)」及び「基準を満たす患者数(看護必要度II)」に対応する行の日付「1(土)」(2020年2月1日)に対応する欄には、それぞれ「10」及び「9」と表示されている。これは2020年2月1日おいて、病棟区分「一般病棟」が割り当てられている患者であって、重症度、医療・看護必要度Iの基準を満たす患者が10人、重症度、医療・看護必要度IIの基準を満たす患者が9人存在することを意味している。なお、図10に表示されていない部分は画面をスクロールすることによって表示されることは勿論である。
また、図10に示す看護必要度判定結果一覧画面109の中段右側には、期間「2020年2月」において、病棟区分「一般病棟」が割り当てられている患者の延べ人数が「入院患者の延べ人数」として表示されている。「入院患者の延べ人数」は、看護必要度判定結果一覧画面109の略中央に表示されている一覧表中の「患者数」に対応する行に示されている、選択された期間内の各日付における患者の数を合計した数に相当する。同じく、看護必要度判定結果一覧画面109の中段右側には、期間「2020年2月」において、病棟区分「一般病棟」が割り当てられている患者であって重症度、医療・看護必要度Iの基準を満たす患者の延べ人数、及び、重症度、医療・看護必要度IIの基準を満たす患者の延べ人数が、それぞれ「基準を満たす患者の延べ人数(看護必要度I)」及び「基準を満たす患者の延べ人数(看護必要度II)」として表示されている。これら延べ人数は、「基準を満たす患者数(看護必要度I)」に対応する行に表示されている、選択された期間内の各日付における重症度、医療・看護必要度Iの基準を満たす患者の数を合計した数、及び、基準を満たす患者数(看護必要度II)」に対応する行に表示されている重症度、医療・看護必要度IIの基準を満たす患者の数を合計した数にそれぞれ相当する。
図10に示す看護必要度判定結果一覧画面109は、選択された期間「2020年2月」における、病棟区分「一般病棟」が割り当てられている全ての患者についての看護必要度判定結果一覧画面であるので、表示されている「入院患者の延べ人数 1172人/月」とは、選択された期間「2020年2月」において、病棟区分「一般病棟」が割り当てられている患者が延べ1172人の患者が存在することを意味する。一方、「基準を満たす患者の延べ人数(看護必要度I) 337人/月」とは、選択された期間「2020年2月」において、病棟区分「一般病棟」が割り当てられている患者であって、重症度、医療・看護必要度Iの基準を満たす患者が延べ337人存在したことを意味する。重症度、医療・看護必要度IIについても同様である。
なお、情報処理装置10は、さらに、「入院患者の延べ人数」に対する「基準を満たす患者の延べ人数(看護必要度I)」及び「基準を満たす患者の延べ人数(看護必要度II)」の割合を求めて、看護必要度判定結果一覧画面109に表示する手段を備えている。看護必要度判定結果一覧画面109の中段右側に表示されている「基準を満たす患者の割合(看護必要度I)」の右隣に表示されている数字が、「入院患者の延べ人数」に対する「基準を満たす患者の延べ人数(看護必要度I)」の割合に相当する。重症度、医療・看護必要度IIについても同様である。
以上のように、看護必要度判定結果一覧画面109によれば、医療機関の担当者は、各病棟区分が割り当てられている患者のうち、重症度、医療・看護必要度I又は重症度、医療・看護必要度IIの基準を満たす患者の人数や、その割合を定量的かつ容易に把握することができる。
ちなみに、重症度、医療・看護必要度の認定基準とは、重症度、医療・看護必要度の評価票と同じく、厚生労働省による「基本診療料の施設基準等及びその届出に関する手続きの取扱いについて(平成30年3月5日、保医発0305第2号)」において別途定められている、重症度、医療・看護必要度Iの認定基準及び/又は重症度、医療・看護必要度IIを意味する。
本例において、情報処理装置10の記憶部15には、当該認定基準に関する情報が記憶されており、情報処理装置10は、看護必要度の認定基準に関する当該情報と、看護必要度関連情報とに基づいて、患者毎、日付毎に重症度、医療・看護得必要度Iの基準を満たすか否かを判定する手段、及び、記憶部15に記憶されている看護必要度の認定基準に関する情報と、看護必要度関連情報及びレセプト関連情報とに基づいて、患者毎、日付毎に重症度、医療・看護得必要度IIの基準を満たすか否かを判定する手段を備えている。したがって、情報処理装置10は、看護必要度関連情報及びレセプト関連情報に基づいて、任意の病棟区分及び期間について、日付毎の患者の数及びその合計と、日付毎の重症度、医療・看護必要度Iの基準を満たす患者の数及びその合計と、日付毎の重症度、医療・看護必要度IIの基準を満たす患者の数及びその合計をカウントすることも随意である。
本発明の情報処理装置及びコンピュータプログラムによれば、医療機関における診療報酬明細書に関する情報や重症度、医療・看護必要度に関する情報についての不備を容易に把握することが可能となり、過剰請求や請求漏れ、又は、重症度、医療・看護必要度の評価結果の誤り等に対して迅速な対応が可能となる。医療機関における診療報酬明細書に関する情報及び重症度、医療・看護必要度に関する情報の適切な記録及び管理を可能とし、医療機関の安定的な経営をサポートする、本発明の産業上の利用可能性は大きいものと言える。
1 情報処理システム
10 情報処理装置
11 入力部
12 制御部
12a 判定部
12b 出力制御部
13 表示部
14 通信部
15 記憶部
20 レセプト情報管理装置
21 記憶部
30 看護必要度情報管理装置
31 記憶部
101 ファイル取り込み画面
102、103 対比結果一覧画面
104、105 不一致情報一覧画面
106、107 看護必要度の編集画面
108、109 看護必要度判定結果一覧画面
N ネットワーク

Claims (8)

  1. (A)患者と、病棟区分及び/又は病棟、患者に対して行われた診療行為、及び、診療行為の日付とを対応づけたレセプト関連情報と、患者と、病棟区分及び/又は病棟、重症度、医療・看護必要度の各評価項目についての評価結果、及び、評価結果の日付とを対応づけた看護必要度関連情報とを患者毎及び日付毎に対比して、
    (A1)前記レセプト関連情報に含まれている診療行為であって、対応する重症度、医療・看護必要度の評価項目についての対応すべき評価結果が前記看護必要度関連情報に含まれていない過剰請求診療行為の有無又は数、及び/又は、
    (A2)前記看護必要度関連情報にその評価結果が含まれている重症度、医療・看護必要度の評価項目であって、その評価項目についての前記評価結果に対応すべき診療行為が前記レセプト関連情報に含まれていない未請求評価項目の有無又は数、
    を判定又はカウントする手段、及び
    (B)任意の期間、及び/又は、任意の病棟区分及び/又は病棟について、前記未請求評価項目及び/又は過剰請求診療行為の有無又は数を、患者毎及び/又は日付毎に表示する対比結果一覧画面を出力する手段
    を備えていることを特徴とする情報処理装置。
  2. さらに、
    (C)前記過剰請求診療行為の有無又は数及び/又は前記未請求評価項目の有無又は数を、期間毎、及び/又は、病棟区分及び/又は病棟毎に表示する対比結果一覧画面を出力する手段
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. さらに、
    (D)個々の診療行為について予め定められている所定の診療報酬金額に関する情報に基づいて、任意の期間、及び/又は、任意の病棟区分及び/又は病棟における前記過剰請求診療行為の全てについての診療報酬金額の合計を出力する手段
    を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. さらに、
    (E)任意の患者、任意の病棟区分及び/又は病棟、及び/又は、任意の期間について、
    (E1)前記未請求評価項目とそれについての評価結果、又は、
    (E2)前記過剰請求診療行為とそれに対応する重症度、医療・看護必要度の評価項目とその評価結果、又は、
    (E3)前記E1及びE2の双方を、
    その日付と対応づけて表示する不一致情報一覧画面を出力する手段
    を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. さらに、
    (F)前記未請求評価項目と対応づけて、個々の前記未請求評価項目とその評価結果に対応する診療行為の一覧を、当該一覧に含まれる診療行為の中から一又は複数の診療行為を選択可能な形式で、前記不一致情報一覧画面に出力する手段、及び、
    (G)診療行為の前記一覧の中から選択された診療行為を選択された未請求診療行為として、前記不一致情報一覧画面に出力する手段、
    を備えていることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. さらに、
    (H)個々の診療行為について予め定められている所定の診療報酬金額に関する情報に基づいて、選択された前記未請求診療行為のそれぞれについての診療報酬金額、及び/又は選択された前記未請求診療行為の全てについての診療報酬金額の合計を前記不一致情報一覧画面に出力する手段
    を備えていることを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. さらに、
    (I)前記不一致情報一覧画面を介して、少なくとも患者及び日付を指定した、重症度、医療・看護必要度についての編集要求を受け付ける手段、
    (J)前記編集要求があったとき、患者と、その患者について必要とされる重症度、医療・看護必要度に係る評価項目、前記評価項目についての評価結果、及び、その日付とを対応づけて記憶する記憶部から、前記指定された日付における、前記指定された患者について必要とされる評価項目、及び、その評価項目について既に前記記憶部に記憶されている評価結果を取得し、当該評価項目と評価結果とを対応づけて、重症度、医療・看護必要度の編集画面として出力する手段、及び、
    (K)前記編集画面を介して、変更及び/又は入力された評価結果を、評価項目と対応付けて、前記指定された患者の前記指定された日付の重症度、医療・看護必要度として、前記記憶部に出力する手段、
    を備えていることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 1又は複数のコンピュータを、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の情報処理装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
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