JP2021156509A - サーバーラック - Google Patents
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Abstract
【課題】 データセンターのスペースを有効利用し、多数のサーバーラックを設置できて、階高を低くでき、サーバー室全体の冷房を要しないサーバーラックを提供する。【解決手段】 ラック列3内のサーバーラック1のそれぞれに複数の室内機8を配設する(図1示)。サーバーラック1の前側には前側外扉1a1と前側内扉1a2とが、後側には後側外扉1b1と後側内扉1b2とが、内扉1a2、1b2とに通気性を具備させて設けられ、内外の扉間の空間で給気ダクト11と排気ダクト12が構成され、室内機8から吹き出された空調空気Cは給気ダクト11から機器収容空間6に供給されて情報処理機器7を冷却し、昇温した戻り空調空気Hは排気ダクト12に排出されて、室内機8に吸い込まれ、空調空気Cが生成される。室内機8は室外機9に接続されて、室内機8と室外機9との間を、状態を変化させながら冷媒が循環する。【選択図】 図3
Description
この発明は、データセンターやサーバー室に設置されるサーバーラックに関する。
インターネット用サーバーやネットワーク機器等の情報通信機器やその他の各種の情報処理機器が設置され、これらの運用を担うデータセンターでは、これらの情報処理機器が収容された多数のサーバーラックが縦横に整列されて配置されている。
データセンターにおいては、地震や火災等の災害時にも運用に支障が生じないように対策が施される。また、セキュリティにも十分な対策を講じられている。
さらに、これら情報処理機器は稼働時の発熱量が大きく、温度が高くなると処理能力が低下し、誤作動や故障の原因となる。このため、これら情報処理機器を効率よく冷却する必要がある。しかも、ラックに収容されている全ての情報機器を等しく冷却する必要がある。すなわち、データセンターにあっては、空調管理も重要な対策課題であり、効率のよい空調システムが望まれている。
データセンターにおいては、地震や火災等の災害時にも運用に支障が生じないように対策が施される。また、セキュリティにも十分な対策を講じられている。
さらに、これら情報処理機器は稼働時の発熱量が大きく、温度が高くなると処理能力が低下し、誤作動や故障の原因となる。このため、これら情報処理機器を効率よく冷却する必要がある。しかも、ラックに収容されている全ての情報機器を等しく冷却する必要がある。すなわち、データセンターにあっては、空調管理も重要な対策課題であり、効率のよい空調システムが望まれている。
このための空調システムとして、例えば、データセンターなどの室内にAHU(エアハンドリングユニット)が配され、室外にチラーユニットが設置され、室内の空気を該チラーユニットから供給された冷水や冷媒によりAHUで冷却して室内を冷却し、冷却に供されて昇温した戻り空調空気は回収されてAHUに供給されて冷却される(特許文献1参照)。
また、データセンターを二重床のフリーアクセスフロアとし、空調機からの空調空気を、床下空間を通して室内に供給するようにしたデータセンターがある(特許文献2参照)。
しかし、このフリーアクセスフロアによる給気を行う場合の問題に鑑みて、この出願の出願人は、空調を要する空調空間と空調機が設置された機械室との間にチャンバー室を設け、空調機から吐出される空調空気をチャンバー室に滞留させ、このチャンバー室から空調空間に供給し、空調に供された空気は二重天井の天井空間から機械室へ戻す空調システムを提案した(特許文献3参照)。
しかし、このフリーアクセスフロアによる給気を行う場合の問題に鑑みて、この出願の出願人は、空調を要する空調空間と空調機が設置された機械室との間にチャンバー室を設け、空調機から吐出される空調空気をチャンバー室に滞留させ、このチャンバー室から空調空間に供給し、空調に供された空気は二重天井の天井空間から機械室へ戻す空調システムを提案した(特許文献3参照)。
また、特許文献4には、データセンターやサーバー室ではサーバーはサーバーラックに収容されているので、それぞれのサーバーへ空調空気を確実に供給し、サーバーの冷却に供された戻り空調空気を確実に排出できるようにしたサーバーラックが提案されている。このサーバーラックは、サーバーラックのそれぞれのサーバー収容室に、昇温した戻り空調空気を排出するためのファン2を備えた構成が開示されている。
上述の特許文献3に開示された空調システムでは、空調効率を向上させることができるが、サーバーラックが設置される空調空間の他に機械室とチャンバー室とが配されている。これら機械室やチャンバー室にもサーバーラックを設置することができれば、サーバーラックの設置空間を大きくすることができる。また、空調空間から空調機に戻り空調空気を戻すための天井空間が不要となれば、階高を低く抑えることができて、データセンターの建物の利用空間を大きくすることができる。
また、機械室やチャンバー室、二重天井等を要する場合には、これらを構築する費用が大きくなり、構築費の原単位が大きくなり、しかも、サーバーラックの設置の自由度が減じてしまうおそれがある。
そこで、この発明は、機械室やチャンバー室、二重天井を設置せずに、サーバーラックに収容されたサーバー等の情報処理機器の冷却を確実に行えるようにするサーバーラックを提供することを目的としている。
上記目的を達成するための技術的手段として、この発明に係るサーバーラックは、情報処理機器が収容されて、データセンターやサーバー室に設置されるサーバーラックであって、直方体状の筐体と、情報処理機器を載置する機器収容空間を区画するための複数段の棚板と、筐体の対向する壁部のそれぞれに設けた外扉と通気性を備えた内扉とからなる二重扉と、筐体内に設置された空調機の室内機と、を備えてなり、前記外扉と内扉との間に送気ダクトとなる空間を設け、一方の送気ダクトを空調空気の給気ダクトとし、他方の送気ダクトを昇温した戻り空調空気の排気ダクトとし、前記室内機と連繋した室外機を備えて、筐体内に空調空気を供給することを特徴としている。
筐体内を複数段の棚板により複数の区画(機器収容空間)に区切り、この区画に情報処理機器が設置される。筐体の扉を二重扉とすることで、内扉と外扉との間を送気ダクトとする。室内機から吐出される空調空気は、給気ダクトを通って流れ、通気性を備えた内扉から機器収容空間内に供給され、機器収容空間に設置された情報処理機器の冷却に供される。
情報処理機器の冷却に供された空調空気は、反対側の二重扉の内扉から排気ダクトに排出されて、室内機に吸引される。
情報処理機器の冷却に供された空調空気は、反対側の二重扉の内扉から排気ダクトに排出されて、室内機に吸引される。
また、上述のサーバーラックであって、複数台の前記室内機を筐体の上部に設置し、前記筐体の下部に情報処理機器用のケーブル等を配設する配線スペースを設けることができる。
前記室内機は複数台を設置し、これら複数台の室内機を筐体の上部に設置して、空調空気を上方から給気ダクトに供給し、戻り空調空気は排気ダクトを介して上部の室内機で吸引する。
また、情報処理機器に接続される各種のケーブルは、筐体の下部に配設した配線スペースを通して配する。
配線スペースはケーブルの接続作業等にとっては、筐体の外部に設置されることが好ましいが、上部に室内機を設置する場合に、天井壁の上面に配線スペースを設置すると、この室内機が設置された部分をケーブル等が通過して情報処理機器と接続されることになるため、作業が繁雑となり、空調機の影響を受ける虞が生じるので好ましくない。このため、筐体の下部に配線スペースを配設したものである。
また、情報処理機器に接続される各種のケーブルは、筐体の下部に配設した配線スペースを通して配する。
配線スペースはケーブルの接続作業等にとっては、筐体の外部に設置されることが好ましいが、上部に室内機を設置する場合に、天井壁の上面に配線スペースを設置すると、この室内機が設置された部分をケーブル等が通過して情報処理機器と接続されることになるため、作業が繁雑となり、空調機の影響を受ける虞が生じるので好ましくない。このため、筐体の下部に配線スペースを配設したものである。
また、上述のサーバーラックであって、複数台の前記室内機を筐体の下部に設置し、前記筐体の天井壁の上面に情報処理機器用のケーブル等を配設する配線スペースが設けることができる。
複数台の室内機を筐体の下部に設置して、空調空気を下方から給気ダクトに供給し、戻り空調空気は排気ダクトを介して下部の室内機で吸引する。
また、情報処理機器に接続される各種のケーブルは、筐体の天井壁の上面に配設した配線スペースを通して配する。
空調機が筐体の下部にあるので、天井壁に配設された配線スペースを通したケーブルと情報処理機器との接続作業を円滑に行うことができる。
また、情報処理機器に接続される各種のケーブルは、筐体の天井壁の上面に配設した配線スペースを通して配する。
空調機が筐体の下部にあるので、天井壁に配設された配線スペースを通したケーブルと情報処理機器との接続作業を円滑に行うことができる。
また、上述のサーバーラックであって、前記給気ダクトに面する内扉の内側に、空調空気を前記棚板に載置された情報処理機器へ向けて空調空気を案内する給気側ルーバーを設け、前記排気ダクトに面する内扉の内側に、室内機の吸気側へ向けて戻り空調空気を案内する排気側ルーバーを設けることが好ましい。
機器収容空間への空調空気の供給と、機器収容空間からの戻り空調空気の排出とを促進させるものである。
また、上述のサーバーラックであって、前記棚板により区切られた機器収容空間に対して、空調空気を送り込む給気ファンまたは戻り空調空気を排出させる排気ファンのいずれか一方または両方を設置することが好ましい。
機器収容空間に配された情報処理機器へ向けて空調空気を円滑に供給し、または、情報処理機器の冷却に供されて昇温した戻り空調空気を機器収容空間から円滑に排出するようにしたものである。給気ファンと排気ファンとのいずれか一方または両方を設置するものである。
この発明に係るサーバーラックによれば、機械室やチャンバー室を要しないので、機械室やチャンバー室に該当する空間にもサーバーラックを設置することができて、データセンターの利用効率を向上させることができる。また、二重天井を要しないため、データセンターの建物の階高を低くでき、建物の利用空間を大きくすることができる。
また、機械室やチャンバー室、二重天井を要しないので、構築費の原単位が抑制され、サーバーラックを設置する自由度が向上する。
また、機械室やチャンバー室、二重天井を要しないので、構築費の原単位が抑制され、サーバーラックを設置する自由度が向上する。
以下、図示した好ましい実施の形態に基づいて、この発明に係るサーバーラックを具体的に説明する。
なお、図1にこの発明に係るサーバーラックが設置されたデータセンターDと空調システムを模式的に示す概略の平面図を示している。
また、図2〜図6に第一の実施形態が、図7〜図9に第二の実施形態が示してある。
なお、図1にこの発明に係るサーバーラックが設置されたデータセンターDと空調システムを模式的に示す概略の平面図を示している。
また、図2〜図6に第一の実施形態が、図7〜図9に第二の実施形態が示してある。
(第一の実施形態)
図2は、この発明の第一の実施形態に係るサーバーラック1の概略の外観を示す斜視図である。このサーバーラック1は直方体状の筐体10により形成されており、図3と図4に示すように、内部が複数枚の棚板5で複数段に区切られており、棚板5の間が機器収容空間6とされている。この機器収容空間6にサーバー等の情報処理機器7が、棚板5に載置されて収容される。
図2は、この発明の第一の実施形態に係るサーバーラック1の概略の外観を示す斜視図である。このサーバーラック1は直方体状の筐体10により形成されており、図3と図4に示すように、内部が複数枚の棚板5で複数段に区切られており、棚板5の間が機器収容空間6とされている。この機器収容空間6にサーバー等の情報処理機器7が、棚板5に載置されて収容される。
サーバーラック1の一方の側を前面1aとし、この前面1aと対向する他方の側を後面1bとすると、これら前面1aと後面1bは、開閉自在な前側外扉1a1と後側外扉1b1とにより構成されている。また、これら前側外扉1a1と後側外扉1b1のそれぞれからは、適宜な間隔が設けられて開閉自在な前側内扉1a2と後側内扉1b2とがそれぞれ設けられている。なお、前側内扉1a2と後側内扉1b2とは、いずれも、例えば多孔板によって通気性を備えている。他方、前側外扉1a1と後側外扉1b1とは通気性を備えず、筐体10を閉鎖する板状としてある。また、図5に示すように、これら前側外扉1a1と前側内扉1a2とはいずれも開放することができるように、開き戸としてあることが好ましく、さらに開閉方向を異ならせることが好ましい。同様に、後側外扉1b1と後側内扉1b2も開閉方向が異なる開き戸としてあることが好ましい。
そして、前側外扉1a1と前側内扉1a2、および筐体10の側板とで囲まれた空間により送気ダクトのうちの給気ダクト11が形成されている。また、後側外扉1b1と後側内扉1b2、および筐体10の側板とで囲まれた空間により送気ダクトのうちの排気ダクト12が形成されている。
サーバーラック1内の上部には室内機8が設置され、この室内機8から吹き出される冷風である空調空気Cを白抜きの矢印で示してある。この空調空気Cは室内機8の吐出側から給気ダクト11に向けて吹き出される。
なお、この実施形態では、サーバーラック1内に4台のキューブ型の室内機8が配されている。
なお、室内機8の台数については、サーバーラック1の規模や収容するサーバーの台数に応じて設定する。また、この実施形態では4台の室内機8を設置してあるが、例えば、1台の室内機8が故障した場合であってもサーバーの冷却機能が損なわれないよう、これら4台の室内機8のうちには常用の予備用室内機8を含めておくことが好ましい。
また、機器収容空間6のそれぞれには、給気ダクト11を臨む側に吸込ファン6aが設けられており、給気ダクト11に供給された空調空気Cを吸い込んで機器収容空間3に供給する。機器収容空間3に供給された空調空気Cは機器収容空間6内に収容された情報処理機器7の冷却に供されて昇温し、戻り空調空気Hとなって排気ダクト12に排出される。なお、この戻り空調空気Hを、斜線を施した矢印で示してある。排気ダクト12に排出された戻り空調空気Hは排気ダクト12内を上昇して室内機8に吸い込まれ、室内機8で冷却されて空調空気Cを生成する。
なお、この実施形態では、サーバーラック1内に4台のキューブ型の室内機8が配されている。
なお、室内機8の台数については、サーバーラック1の規模や収容するサーバーの台数に応じて設定する。また、この実施形態では4台の室内機8を設置してあるが、例えば、1台の室内機8が故障した場合であってもサーバーの冷却機能が損なわれないよう、これら4台の室内機8のうちには常用の予備用室内機8を含めておくことが好ましい。
また、機器収容空間6のそれぞれには、給気ダクト11を臨む側に吸込ファン6aが設けられており、給気ダクト11に供給された空調空気Cを吸い込んで機器収容空間3に供給する。機器収容空間3に供給された空調空気Cは機器収容空間6内に収容された情報処理機器7の冷却に供されて昇温し、戻り空調空気Hとなって排気ダクト12に排出される。なお、この戻り空調空気Hを、斜線を施した矢印で示してある。排気ダクト12に排出された戻り空調空気Hは排気ダクト12内を上昇して室内機8に吸い込まれ、室内機8で冷却されて空調空気Cを生成する。
前側内扉1a2の内側面には、上方から供給されて給気ダクト11を下降する空調空気Cを機器収容空間6内に案内するよう、機器収容空間6側を下位側とされて傾斜した適宜枚数の供給側ルーバー6bが取り付けられている。また、後側内扉1b2の内側面には、機器収容空間6内を通って排出される戻り空調空気Hを、排気ダクト12内で上昇するように案内する、機器収容空間6側を下位側とされて傾斜した適宜枚数の排出側ルーバー6cが取り付けられている。
筐体10の上部に設置された室内機8に隣接して、冷媒供給管と冷媒戻し管との冷媒管やドレーン管等を挿通させる配管スペース8aが設けられている。この配管スペース8aに配された冷媒管は、図1に示すように、室外機9に接続されている。なお、室外機9は水冷式と空冷式とのいずれであっても構わない。
筐体10の下部には、機器収容空間6に収容された情報処理機器7の電源ケーブルや信号ケーブル等を挿通させる配線スペース4aが設けられている。
筐体10の下部には、機器収容空間6に収容された情報処理機器7の電源ケーブルや信号ケーブル等を挿通させる配線スペース4aが設けられている。
そして、図6に示すように、複数台のサーバーラック1が並設されてラック列3が構成される。同じラック列3に含まれるサーバーラック1については、室内機8の吹き出し方向を同一としてあり、配管スペース8aを同じ側に配して冷媒管やドレーン管が共用されている。
(第二の実施形態)
図7〜図9は、第二の実施形態に係るサーバーラック2を示している。なお、図2〜図6に示す第一の実施形態に係るサーバーラック1と同一の部分については、サーバーラック1のものと同一の符号を付してある。
図7は、この発明の第二の実施形態に係るサーバーラック2の概略の外観を示す斜視図である。このサーバーラック2は直方体状の筐体20により形成されて、内部が複数枚の棚板5により区切られて機器収容空間6が設けられている。情報処理機器7はこの機器収容空間6に収容される。
図7〜図9は、第二の実施形態に係るサーバーラック2を示している。なお、図2〜図6に示す第一の実施形態に係るサーバーラック1と同一の部分については、サーバーラック1のものと同一の符号を付してある。
図7は、この発明の第二の実施形態に係るサーバーラック2の概略の外観を示す斜視図である。このサーバーラック2は直方体状の筐体20により形成されて、内部が複数枚の棚板5により区切られて機器収容空間6が設けられている。情報処理機器7はこの機器収容空間6に収容される。
前面2a側と後面2bはそれぞれ、図5に示すサーバーラック1の場合と同様に、前側外扉2a1と前側内扉2a2とからなる二重扉と、後側外扉2b1と後側内扉2b2とからなる二重扉で構成されている。また、前側内扉2a2と後側内扉2b2とは通気性を備えた多孔板等で構成されている。また、前側外扉2a1と前側内扉2a2とは異なる方向に開閉自在な開き戸で構成され、後側外扉2b1と後側内扉2b2とは異なる方向に開閉自在な開き戸で構成されることが好ましい。
そして、前側外扉2a1と前側内扉2a2、および筐体20の側板とで囲まれた空間により送気ダクトのうちの給気ダクト21が形成されている。また、後側外扉2b1と後側内扉2b2、および筐体20の側板とで囲まれた空間により送気ダクトのうちの排気ダクト22が形成されている。
そして、前側外扉2a1と前側内扉2a2、および筐体20の側板とで囲まれた空間により送気ダクトのうちの給気ダクト21が形成されている。また、後側外扉2b1と後側内扉2b2、および筐体20の側板とで囲まれた空間により送気ダクトのうちの排気ダクト22が形成されている。
サーバーラック2内の下部には、室内機8が設置されており、この室内機8から吹き出される空調空気Cは、給気ダクト21に向けて吹き出される。
なお、この実施形態では、サーバーラック2内に4台のキューブ型の室内機8が配されている。
なお、第一の実施形態に係るサーバーラック1の場合と同様に、4台の室内機8には常用の予備用室内機8を含めることが好ましい。
給気ダクト21に供給された空調空気Cは、給気ダクト21内を上昇しながら吸込ファン6aに吸引されて機器収容空間6に供給されて、情報処理機器7を冷却し、斜線を施した矢印で示す戻り空調空気Hとなって排気ダクト22に排出される。この戻り空調空気Hは排気ダクト22内を下降して室内機8に吸い込まれ、室内機8で冷却されて空調空気Cを生成する。
なお、この実施形態では、サーバーラック2内に4台のキューブ型の室内機8が配されている。
なお、第一の実施形態に係るサーバーラック1の場合と同様に、4台の室内機8には常用の予備用室内機8を含めることが好ましい。
給気ダクト21に供給された空調空気Cは、給気ダクト21内を上昇しながら吸込ファン6aに吸引されて機器収容空間6に供給されて、情報処理機器7を冷却し、斜線を施した矢印で示す戻り空調空気Hとなって排気ダクト22に排出される。この戻り空調空気Hは排気ダクト22内を下降して室内機8に吸い込まれ、室内機8で冷却されて空調空気Cを生成する。
また、前側内扉2a2の内側面には、空調空気Cを機器収容空間6内に案内するよう、機器収容空間6内側を上位側とされて傾斜した適宜枚数の供給側ルーバー6dが取り付けられている。また、後側内扉2b2の内側面には、戻り空調空気Hを、排気ダクト22内を下降する方向に案内するよう、機器収容空間6側を上位側とされて傾斜した適宜枚数の排出側ルーバー6eが取り付けられている。
筐体20の下部に設置された室内機8に隣接して、冷媒供給管と冷媒戻し管との冷媒管やドレーン管等を挿通させる配管スペース8bが設けられている。この配管スペース8bに配された冷媒管は、図1に示すように、室外機9に接続されている。なお、室外機9は水冷式と空冷式とのいずれであっても構わない。
また、筐体20の天井壁20aの上面には、機器収容空間6に収容された情報処理機器7の電源ケーブルや信号ケーブル等を挿通させる配線スペース4bが設けられている。
また、筐体20の天井壁20aの上面には、機器収容空間6に収容された情報処理機器7の電源ケーブルや信号ケーブル等を挿通させる配線スペース4bが設けられている。
また、複数台のサーバーラック2によって、第一の実施形態で説明した図6に示すように、ラック列3が構成される。また、同じラック列3に含まれるサーバーラック2については、室内機8の吹き出し方向を同一としてあり、配管スペース8bを同じ側に配して冷媒管やドレーン管が共用されている。
サーバーラック1とサーバーラック2のいずれも、室外機9によって冷却された冷媒が室内機8に供給されることによって、データセンターD内のこれらサーバーラック1内の空調空間の空気を冷却する。冷却されて室内機8から吹き出された空調空気Cは、サーバーラック1では給気ダクト11内に、サーバーラック2では給気ダクト21に供給される。
図2〜図6に示す第一の実施形態に係るサーバーラック1では、給気ダクト11に供給された空調空気Cは給気ダクト11内を下降する。下降途中において吸込ファン6aの吸引力を受けると、空調空気Cは機器収容空間6に進入して、機器収容空間6に収容されている情報処理機器7を冷却する。冷却に供された空調空気Cは昇温して戻り空調空気Hとなり、機器収容空間6から排出される。排出された戻り空調空気Hは排気ダクト12に至り、排気ダクト12内を上昇して室内機8に吸引されて戻され、冷媒との間で熱交換されて冷却され、空調空気Cが生成される。
給気ダクト11内を下降する空調空気Cが吸込ファン6aによって吸引されると、供給側ルーバー6bによって給気ダクト11内の流れ方向と等しく斜め下方に案内されて、機器収容空間6に円滑に進入する。
また、機器収容空間6から排出される戻り空調空気Hは、排出側ルーバー6cによって斜め上方に案内されて排出される。排気ダクト12内では戻り空調空気Hは上方に流れるから、排出側ルーバー6cによって斜め上方に案内されて排出された戻り空調空気Hは、排気ダクト12内の戻り空調空気Hの流れに円滑に合流して、室内機8に吸引されることとなる。
また、機器収容空間6から排出される戻り空調空気Hは、排出側ルーバー6cによって斜め上方に案内されて排出される。排気ダクト12内では戻り空調空気Hは上方に流れるから、排出側ルーバー6cによって斜め上方に案内されて排出された戻り空調空気Hは、排気ダクト12内の戻り空調空気Hの流れに円滑に合流して、室内機8に吸引されることとなる。
図7〜図9に示す第二の実施形態に係るサーバーラック2では、給気ダクト21に供給された空調空気Cは給気ダクト21内を上昇する。上昇途中において吸込ファン6aの吸引力を受けると、空調空気Cは機器収容空間6に進入する。このとき、機器収容空間6側が上位側とされた供給側ルーバー6dに案内されて、円滑に機器収容空間6に進入する。
機器収容空間6に進入した空調空気Cは、機器収容空間6に収容されている情報処理機器7の冷却に供されて、昇温して戻り空調空気Hとなって機器収容空間6から排気ダクト22へ排出される。このとき、戻り空調空気Hは排気ダクト22内を下降しているから、機器収容空間6側が上位側とされた排出側ルーバー6eに斜め下方に案内されるので、排気ダクト22内を下降する戻り空調空気Hと合流して、室内機8に吸引されることになる。
機器収容空間6に進入した空調空気Cは、機器収容空間6に収容されている情報処理機器7の冷却に供されて、昇温して戻り空調空気Hとなって機器収容空間6から排気ダクト22へ排出される。このとき、戻り空調空気Hは排気ダクト22内を下降しているから、機器収容空間6側が上位側とされた排出側ルーバー6eに斜め下方に案内されるので、排気ダクト22内を下降する戻り空調空気Hと合流して、室内機8に吸引されることになる。
図1に示すように、データセンターD内には複数のサーバーラックN1、N2、……、Niが並設されてラック列3が形成されている。これらのサーバーラックNi内の室内機8が冷媒管によって室外機9と接続されている。
そして、これらラック列3は複数の列に配列されて、データセンターDに設置されている。それぞれのラック列3に含まれるサーバーラックNiの室内機8は同じ室外機9と接続されることが望ましい。
そして、これらラック列3は複数の列に配列されて、データセンターDに設置されている。それぞれのラック列3に含まれるサーバーラックNiの室内機8は同じ室外機9と接続されることが望ましい。
データセンターDには、図10に示すように、複数のラック列3が設置され、それぞれのラック列3に含まれるサーバーラック2内の室内機8は、同じ室外機9と接続される。また、図11は、図10における11−11線に沿って示す図であり、データセンターD内にラック列3が設置されている状態を示している。
また、図12は、図10における12−12線に沿って示す図であり、複数のラック列3が間隔を設けて設置されている。なお、図10〜図12に示すデータセンターDは、室内機8が下部に配設されたサーバーラック2を設置した場合を示している。
また、図12は、図10における12−12線に沿って示す図であり、複数のラック列3が間隔を設けて設置されている。なお、図10〜図12に示すデータセンターDは、室内機8が下部に配設されたサーバーラック2を設置した場合を示している。
図13〜図15は、チャンバー室Rが設けられたデータセンターdを示している。このデータセンターd内の空調空間となるサーバー室Sに複数のラック列3が設置される。チャンバー室Rを挟んだサーバー室Sと反対側には機械室Mが配設されて、この機械室Mに室内機8が設置されている。そして、この室内機8のそれぞれは室外機9と接続されている。なお、機械室Mとチャンバー室Rとを仕切る機械室壁Mwと、チャンバー室Rとサーバー室Sとを仕切るチャンバー室壁Rwとのそれぞれには、図示しない通気口が形成されている。
サーバー室Sに配設された複数のラック列3は図15に示すように、空調空気Cの供給側が対向して配され、戻り空調空気Hの排出側が対向して配されている。
室内機8から吹き出された空調空気Cは通気口を通ってチャンバー室Rに供給されて、チャンバー室R内に滞留する。チャンバー室Rに滞留した空調空気Cはチャンバー室壁Rwの通気口を通ってサーバー室Sに供給される。
図14は、図13における14−14線に沿って示す図であり、サーバー室Sの上部は二重天井に形成されて、天井空間Rsが機械室Mと連通している。
サーバー室Sに供給された空調空気Cは供給側からラック列3のそれぞれのサーバーラックKに供給され、戻り空調空気Hが排出側から排出される。この排出側に臨む空間は、図14と図15に示すように、空調空気Cが供給される部分と区画されたキャッピングPにより連通させてあり、さらに天井空間Rsに連通させてある。
そして、サーバー室Sに供給された空調空気CはサーバーラックKの供給側からサーバーラックK内に進入し、サーバーラックKに収容されている情報処理機器7を冷却して昇温して戻り空調空気Hとなる。この戻り空調空気Hは、サーバーラックKの排出側からキャッピングPに排出されて、天井空間Rsを通って室内機8に戻って、室内機8で冷却されて空調空気Cが生成される。
サーバー室Sに配設された複数のラック列3は図15に示すように、空調空気Cの供給側が対向して配され、戻り空調空気Hの排出側が対向して配されている。
室内機8から吹き出された空調空気Cは通気口を通ってチャンバー室Rに供給されて、チャンバー室R内に滞留する。チャンバー室Rに滞留した空調空気Cはチャンバー室壁Rwの通気口を通ってサーバー室Sに供給される。
図14は、図13における14−14線に沿って示す図であり、サーバー室Sの上部は二重天井に形成されて、天井空間Rsが機械室Mと連通している。
サーバー室Sに供給された空調空気Cは供給側からラック列3のそれぞれのサーバーラックKに供給され、戻り空調空気Hが排出側から排出される。この排出側に臨む空間は、図14と図15に示すように、空調空気Cが供給される部分と区画されたキャッピングPにより連通させてあり、さらに天井空間Rsに連通させてある。
そして、サーバー室Sに供給された空調空気CはサーバーラックKの供給側からサーバーラックK内に進入し、サーバーラックKに収容されている情報処理機器7を冷却して昇温して戻り空調空気Hとなる。この戻り空調空気Hは、サーバーラックKの排出側からキャッピングPに排出されて、天井空間Rsを通って室内機8に戻って、室内機8で冷却されて空調空気Cが生成される。
図10〜図12に示すこの発明に係るサーバーラック1またはサーバーラック2が設置されたデータセンターDと、図13〜図15に示すチャンバー室Rを備えたデータセンターdとを比較する。
図10と図13に示す平面図を比較すると、本願発明に係るサーバーラック1またはサーバーラック2が設置されたデータセンターDでは、データセンターdに設けられた機械室Mとチャンバー室Rとが存していないため、これら機械室Mとチャンバー室Rに相当する部分にもサーバーラック1またはサーバーラック2を設置することができて、データセンターDに収容するサーバーラック1またはサーバーラック2の数と情報処理機器7の台数を多くすることができる。
また、図11と図14とを比較すると、サーバーラック1またはサーバーラック2が設置されたデータセンターDの方が、天井空間Rsを設ける必要がないので階高を低くすることができる。
また、図12と図15とを比較すると、キャッピングPを必要とすることがないので、サーバーラック1またはサーバーラック2以外の設備等を要することがなく、データセンターD内を簡潔な状態に保つことができる。
図10と図13に示す平面図を比較すると、本願発明に係るサーバーラック1またはサーバーラック2が設置されたデータセンターDでは、データセンターdに設けられた機械室Mとチャンバー室Rとが存していないため、これら機械室Mとチャンバー室Rに相当する部分にもサーバーラック1またはサーバーラック2を設置することができて、データセンターDに収容するサーバーラック1またはサーバーラック2の数と情報処理機器7の台数を多くすることができる。
また、図11と図14とを比較すると、サーバーラック1またはサーバーラック2が設置されたデータセンターDの方が、天井空間Rsを設ける必要がないので階高を低くすることができる。
また、図12と図15とを比較すると、キャッピングPを必要とすることがないので、サーバーラック1またはサーバーラック2以外の設備等を要することがなく、データセンターD内を簡潔な状態に保つことができる。
さらに、この発明に係るサーバーラック1、2によれば、複数台の室内機8をサーバーラック1またはサーバーラック2内に設置してあるので、サーバーラック1、2の情報処理機器7が設置されていない機器収容空間6がある場合には、室内機8の運転台数を調整することにより、エネルギー効率の良好な運転を行うことができる。
この発明に係るサーバーラックによれば、データセンターにおけるサーバーラックの設置スペースを、従来のチャンバー室によるデータセンターに比べて、大きくすることができると共に、二重天井とする必要がないので、階高を小さくすることができて、データセンターの構築費の原単位を小さくすることに寄与する。また、建物全体の空調が不要となるので、省エネルギーの促進に寄与する。
1 サーバーラック
1a 前面
1a1 前側外扉
1a2 前側内扉
1b 後面
1b1 後側外扉
1b2 後側内扉
10 筐体
11 給気ダクト
12 排気ダクト
2 サーバーラック
2a 前面
2b 後面
2a1 前側外扉
2a2 前側内扉
2b1 後側外扉
2b2 後側内扉
20 筐体
21 給気ダクト
22 排気ダクト
3 ラック列
4a 配線スペース
4b 配線スペース
5 棚板
6 機器収容空間
6a 吸込ファン
6b 供給側ルーバー
6c 排出側ルーバー
6d 供給側ルーバー
6e 排出側ルーバー
7 情報処理機器
8 室内機
8a 配管スペース
8b 配管スペース
9 室外機
C 空調空気
H 戻り空調空気
D データセンター
Ni サーバーラック
1a 前面
1a1 前側外扉
1a2 前側内扉
1b 後面
1b1 後側外扉
1b2 後側内扉
10 筐体
11 給気ダクト
12 排気ダクト
2 サーバーラック
2a 前面
2b 後面
2a1 前側外扉
2a2 前側内扉
2b1 後側外扉
2b2 後側内扉
20 筐体
21 給気ダクト
22 排気ダクト
3 ラック列
4a 配線スペース
4b 配線スペース
5 棚板
6 機器収容空間
6a 吸込ファン
6b 供給側ルーバー
6c 排出側ルーバー
6d 供給側ルーバー
6e 排出側ルーバー
7 情報処理機器
8 室内機
8a 配管スペース
8b 配管スペース
9 室外機
C 空調空気
H 戻り空調空気
D データセンター
Ni サーバーラック
Claims (5)
- 情報処理機器が収容されて、データセンターやサーバー室に設置されるサーバーラックであって、
直方体状の筐体と、
情報処理機器を載置する機器収容空間を区画するための複数段の棚板と、
筐体の対向する壁部のそれぞれに設けた外扉と通気性を備えた内扉とからなる二重扉と、
筐体内に設置された空調機の室内機と、
を備えてなり、
前記外扉と内扉との間に送気ダクトとなる空間を設け、
一方の送気ダクトを空調空気の給気ダクトとし、他方の送気ダクトを昇温した戻り空調空気の排気ダクトとし、
前記室内機と連繋した室外機を備えて、筐体内に空調空気を供給することを特徴とするサーバーラック。 - 請求項1に記載のサーバーラックであって、
複数台の前記室内機を筐体の上部に設置し、
前記筐体の下部に情報処理機器用のケーブル等を配設する配線スペースが設けられていることを特徴とするサーバーラック。 - 請求項1に記載のサーバーラックであって、
複数台の前記室内機を筐体の下部に設置し、
前記筐体の天井壁の上面に情報処理機器用のケーブル等を配設する配線スペースが設けられていることを特徴とするサーバーラック。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のサーバーラックであって、
前記給気ダクトに面する内扉の内側に、空調空気を前記棚板に載置された情報処理機器へ向けて空調空気を案内する給気側ルーバーを設け、
前記排気ダクトに面する内扉の内側に、室内機の吸気側へ向けて戻り空調空気を案内する排気側ルーバーを設けたこと、
を特徴とするサーバーラック。 - 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のサーバーラックであって、
前記棚板により区切られた機器収容空間に対して、空調空気を送り込む給気ファンまたは戻り空調空気を排出させる排気ファンのいずれか一方または両方を設置したことを特徴とするサーバーラック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020057751A JP2021156509A (ja) | 2020-03-27 | 2020-03-27 | サーバーラック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020057751A JP2021156509A (ja) | 2020-03-27 | 2020-03-27 | サーバーラック |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021156509A true JP2021156509A (ja) | 2021-10-07 |
Family
ID=77917388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020057751A Pending JP2021156509A (ja) | 2020-03-27 | 2020-03-27 | サーバーラック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021156509A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102457360B1 (ko) * | 2022-01-06 | 2022-10-21 | 주식회사 현이엔지 | 통신 장비용 함체 |
-
2020
- 2020-03-27 JP JP2020057751A patent/JP2021156509A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102457360B1 (ko) * | 2022-01-06 | 2022-10-21 | 주식회사 현이엔지 | 통신 장비용 함체 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230303 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20240528 |