JP2021155209A - シート供給装置 - Google Patents

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哲男 浅田
忠信 近本
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忠信 近本
学郎 金澤
Gakuro Kanazawa
学郎 金澤
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Abstract

【課題】 給紙トレイ内のシートの残量によらないシート分離性能の安定化を図ることができるシート供給装置を提供する。【解決手段】 画像記録装置1は、シートSの載置面3aを有する給紙トレイ3と、傾斜部材10と、シートSを傾斜部材10に給送する給送部20と、を備え、傾斜部材10の傾斜面10aは、載置面3aに対して傾斜した第一傾斜面11aと、第一傾斜面11aよりも載置面3aに対する傾斜角度が小さい第二傾斜面12aとを有し、且つ、第一傾斜面11aは第二傾斜面12aに対して給送方向の下流側に位置している。【選択図】 図2

Description

本発明は、複数枚のシートを積層したシート束からシートを1枚ずつ分離して給送するシート供給装置に関する。
従来、特許文献1に記載された画像記録装置が知られている。この画像記録装置は、給紙カセットに積層されたシートを給紙ローラにより送り出し、上方の記録ヘッドに対向する位置へ搬送して、ここで画像を印刷する。ところで、シートをカセットから送り出す際、複数枚のシートが重なった状態で送り出される(重送される)場合がある。特許文献1の画像記録装置は、カセットの搬送方向下流側に設けた傾斜分離板により、重送されたシート束から最上層の1枚のシートを分離することで、シート束がそれ以上下流側へ搬送されるのを防止している。
特開2006−182481号公報
特許文献1の画像記録装置は、給紙カセット内のシートの残量の変化に伴って、最上層のシートの上面に当接する給紙ローラの位置も変化する。ここで、給紙ローラの位置の変化軌跡は円弧状であるのに対し、上述した傾斜分離板は平板状であって側面視では直線状である。そのため、シートにおいて給紙ローラに接する箇所と傾斜分離板に接する箇所(シートの先端)との給紙方向に沿った距離は、給紙ローラの位置(つまり、シートの残量)に応じて変化する。しかし、この距離が異なると給紙時のシートの座屈し易さも異なってしまうため、カセット内のシートの残量によらないシート分離性能の安定化には改善の余地がある。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、カセット内のシートの残量によらないシート分離性能の安定化を図ることができるシート供給装置を提供することを目的としている。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、本発明に係るシート供給装置は、複数枚のシートを積層したシート束を載置面に載置して収容する給紙トレイと、前記給紙トレイに対してシートの給送方向の下流側に位置し、前記載置面に対して傾斜した傾斜面を有する傾斜部材と、前記シート束の最上層のシートを前記傾斜部材に給送する給送部と、を備え、前記給送部は、前記給紙トレイの上方位置にて基端が枢支され、且つ、前記基端から前記給紙トレイ内のシートの給送方向の下流側へ延びるアームと、前記アームの先端に支持されて回転駆動する給紙ローラとを有し、前記傾斜部材の前記傾斜面は、前記載置面に対して傾斜した第一傾斜面と、前記第一傾斜面よりも前記載置面に対する傾斜角度が小さい第二傾斜面とを有し、且つ、前記第一傾斜面は前記第二傾斜面に対して前記給送方向の下流側に位置している。
このような構成により、全体的に、給紙ローラの移動軌跡に近いおよそ円弧状を成す傾斜面を、互いに角度の異なる第一傾斜面と第二傾斜面との組み合わせで構成することができる。これにより、給紙トレイ内のシートの残量によらず、給紙トレイから供給されるシートを適切に分離することができる。
本発明によれば、給紙トレイ内のシートの残量によらないシート分離性能の安定化を図ることができるシート供給装置を提供することができる。
図1は、実施の形態1に係る画像形成装置の概略構成を示す模式図である。 図2は、傾斜部材及びその近傍の構成を示す模式的な側面図である。 図3(a)及び図3(b)はともに実施の形態1に係る画像形成装置の変形例を示す図面であり、傾斜部材及びその近傍の構成を示す模式的な側面図である。 図4は、実施の形態2に係る画像形成装置のうち、傾斜部材及びその近傍の構成を示す模式的な側面図である。 図5は、実施の形態3に係る画像形成装置のうち、傾斜部材及びその近傍の構成を示す模式的な側面図である。 図6は、実施の形態4に係る画像形成装置のうち、傾斜部材及びその近傍の構成を示す模式的な側面図である。 図7は、実施の形態5に係る画像形成装置のうち、傾斜部材及びその近傍の構成を示す模式的な側面図である。 図8は、実施の形態5に係る画像形成装置の変形例3を示す図面であり、傾斜部材及びその近傍の構成を示す模式的な斜視図である。 図9は、実施の形態5に係る画像形成装置の変形例4を示す図面であり、傾斜部材及び給紙トレイの構成を示す模式的な側面図である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態に係るシート供給装置について図面を参照しつつ説明する。なお、以下ではシート供給装置として、インクを被記録シートへ吐出して画像を形成する画像形成装置を例として説明する。ただし、本発明に係るシート供給装置は、このような画像形成装置への適用に限られない。
[画像形成装置の構成]
図1は、実施の形態1に係る画像形成装置の概略構成を示す模式図である。画像形成装置1は、ボックス状の筐体2内に、給紙トレイ3、プラテン4、及び、キャリッジ5を下から順に収容している。このうち給紙トレイ3は、複数枚の被記録用のシートSを積層したシート束を、給紙トレイ3の上面である載置面3aに載置するようにして収容する。また、給紙トレイ3は、筐体2の前部の開口2aを通じて装脱可能、即ち、筐体2内への装着及び筐体2外への取り出しが可能になっている。
給紙トレイ3の上方のプラテン4は、幅方向に長寸の平板部材であり、前後方向(「搬送方向」又は「副走査方向」とも言う)に搬送されるシートSを下から支える。プラテン4の上方のキャリッジ5は液体吐出ヘッド6を搭載しており、液体吐出ヘッド6と共に幅方向(「主走査方向」とも言う)に往復移動可能である。また、プラテン4の前方には、画像形成を終えたシートSを受け取る排紙トレイ7が設けられている。排紙トレイ7上に排出されたシートSは、筐体2の開口2aを通じてユーザがアクセスして取り出すことができる。
なお、本実施の形態に係る各構成の配置と、上述した前後方向、幅方向、及び、上下の方向との関係は一例であり、これに限られない。
給紙トレイ3の後方には傾斜部材10が設けられている。この傾斜部材10は、給紙トレイ3に対してシートSの給送方向の下流側に位置し、給紙トレイ3の載置面3aに対して傾斜した傾斜面10aを有している。
給紙トレイ3の後方からは、図1における一点鎖線の矢印で示すように、排紙トレイ7へ至るシート搬送路Pが延設されている。シート搬送路Pは、一例として、湾曲パスP1、ストレートパスP2、及びエンドパスP3の3つのパスが順次接続された1つの経路として構成されている。このうち湾曲パスP1は、給紙トレイ3の後端から傾斜部材10の傾斜面10aを経ることで上方へ湾曲し、プラテン4の後方近傍まで至るC字状のパスになっている。ストレートパスP2は、湾曲パスP1の終点からプラテン4と液体吐出ヘッド6との間を通ってプラテン4の前方近傍まで至っている。エンドパスP3は、ストレートパスP2の終点から排紙トレイ7まで至っている。
画像形成装置1は、給紙トレイ3に収容されたシート束のうち最上層のシートSを、シート搬送路Pに沿って排紙トレイ7まで搬送するシート搬送機構を備えている。このシート搬送機構は、給送部20、搬送ローラ30、及び排出ローラ33を有している。
給送部20は、アーム21の先端に給紙ローラ22が設けられた構成になっている。このうちアーム21は、その基端21aが給紙トレイ3の上方の所定位置にて枢支され、基端21aから先端21bまでは、給紙トレイ3内のシートSの給送方向の下流側(図1の後方)へ延びている。また、上記給紙ローラ22は、アーム21の先端21bに支持されており、図示しないモータにより回転駆動するようになっている。このような給送部20は、給紙トレイ3内の最上層のシートSに給紙ローラ22が当接しており、この給紙ローラ22を駆動することで当該シートSを傾斜部材10へ給送する。
搬送ローラ30は、その下方のピンチローラ31と組んで搬送ローラ対32を構成している。つまり、搬送ローラ30とピンチローラ31とは対を成し、この一対のローラ30,31は、その間にシートSを挟んで搬送する搬送ローラ対32を成している。この搬送ローラ対32は、湾曲パスP1の下流端近傍に配置され、湾曲パスP1とストレートパスP2とを接続している。排出ローラ33は、その上方の拍車ローラ34と組んで排出ローラ対35を構成し、ストレートパスP2の下流端近傍に配置されている。この排出ローラ対35は、ストレートパスP2とエンドパスP3とを接続している。
このような画像形成装置1において、シートSは、給送部20により湾曲パスP1を介して搬送ローラ対32へ供給される。このとき、給紙トレイ3から複数枚のシートSが重なった状態で給送された場合であっても、傾斜部材10の傾斜面10aの機能により、最上層の1枚のシートSだけが分離されて下流へ送られる。さらにシートSは、搬送ローラ対32によりストレートパスP2を介して排出ローラ対35へ送られる。また、シートSがストレートパスP2にてプラテン4上に位置するとき、シートSに対して液体吐出ヘッド6からインクが吐出され、シートSに画像が記録される。このようにして画像が記録されたシートSは、排出ローラ対35によってエンドパスP3を通じて排紙トレイ7まで搬送される。
ところで、画像形成装置1は、上述したように、複数枚のシートSが給送された場合にここから1枚だけを分離して下流へ送る分離機能を有している。更に本実施の形態に係る画像記録装置1は、給紙トレイ3内のシートSの残量によらず、シートSの分離性能を安定的に発揮できる構成を備えている。以下、この構成について具体的に説明する。
[傾斜部材の詳細な構成]
図2は、傾斜部材10及びその近傍の構成を示す模式的な側面図である。図2に示すように、傾斜部材10は、第一傾斜面11aを有する第一傾斜部11と、第二傾斜面12aを有する第二傾斜部12とを備えている。従って、傾斜部材10の傾斜面10aは、これら第一傾斜面11a及び第二傾斜面12aを含んでいる。また、第二傾斜面12aが給紙トレイ3の載置面3aに対して成す傾斜角度θ2は第一傾斜面11aが給紙トレイ3の載置面3aに対して成す傾斜角度θ1よりも小さく、かつ、第一傾斜面11aは第二傾斜面12aに対して給送方向の下流側に位置している。従って、第一傾斜面11aに対して第二傾斜面12aは、相対的に給紙トレイ3に近くて且つ下方に位置している。なお、傾斜角度θ1は、載置面3aと第一傾斜面11aとが成す角度のうち鋭角の方の角度を意味し、傾斜角度θ2も同様に、載置面3aと第二傾斜面12aとが成す角度のうち鋭角の方の角度を意味する。更に言えば、図2に示すように、載置面3aを傾斜面10aの後方へ延長した延長線3bと、第一傾斜面11a,第二傾斜面12aのそれぞれとが成す角度をθ1,θ2としている。
また、上方の第一傾斜面11aは、給紙トレイ3内のシートSの残量が所定数以上のときの給紙ローラ22に対応している。より詳しくは、第一傾斜面11aは、シートSの残量が所定値以上のときにシート束の最上層のシートSに接する給紙ローラ22と、前後方向に対向して位置している。同様に、下方の第二傾斜面12aは、給紙トレイ3内のシートSの残量が所定数より少ないときの給紙ローラ22に対応している。より詳しくは、第二傾斜面12aは、シートSの残量が所定値未満のときにシート束の最上層のシートSに接する給紙ローラ22と、前後方向に対向して位置している。
なお、図2では上述のシートSの残量の「所定値」に関して、高さH1を図示している。この高さH1は、載置面3aから、シートSの残量が所定値のときの最上層のシートSまでの高さであり、かつ、第一傾斜面11aと第二傾斜面12aとの境界の高さと等しい。
更に、傾斜部材10の傾斜面10aは、これを側面視したときに、シートSの残量が変化したときの給紙ローラ22の移動軌跡と同様の形状(円弧状)になるように形成されている。より好ましくは、側面視で傾斜面10aは、シートSの残量が変化したときの給紙ローラ22とシート束の最上層のシートSとの接点の移動軌跡22a(図2中の二点鎖線)と同様の形状になるように形成されている。そのために本実施の形態では、移動軌跡22aを後方へ平行移動させて傾斜面10aに重ねた場合(このときの移動軌跡を「軌跡22b」と称する)に、傾斜面10aが有する第一傾斜面11a及び第二傾斜面12aのそれぞれが、軌跡22bに対して交点11b,12bを有する構成となっている。
以上に説明した構成により、本実施の形態に係る画像形成装置1は、給紙トレイ3に収容されたシート束の最上層のシートSと給紙ローラ22との接点から、傾斜面10aまでの前後方向(シートSの上面に沿った方向)の距離が、シートSの残量にかかわらずほぼ一定となる。そのため、シートSの残量によらず、給紙トレイ3から複数枚のシートSが給送された場合も、このうち最上層の1枚のシートSを適切に分離することができる。
(変形例1)
図3(a)は、実施の形態1に係る画像形成装置1の変形例1を示す図面であり、傾斜部材10A及びその近傍の構成を示す模式的な側面図である。なお、図3(a)には傾斜部材10Aを傾斜面10a側から見た部分的な斜視図も併せて図示している。
図3(a)に示す傾斜部材10Aは、複数の分離片40を備えている。詳述すると、傾斜部材10Aの傾斜面10aには、傾斜面10aにて開口する穴41が形成されている。本変形例1においてこの穴41は、傾斜面10aにおける搬送方向に沿って延びるスリット状である。そして、各分離片40は、この穴41から突出するようにして設けられている。このように、分離片40は傾斜面10aにおける搬送方向に沿って複数設けられている。
また、各分離片40の突出方向はいずれも同一になっている。例えば、傾斜面10aのうち第一傾斜面11aに設けられた分離片40が給紙トレイ3の載置面3aに対して成す角(前上方向への仰角)を角度A1、第二傾斜面12aの分離片40が載置面3aに対して成す角(前上方向への仰角)を角度A2とした場合、A1=A2となっている。
このような分離片40は、給送されてきたシートSの先端(下流端)に押圧されると、その押圧力の大きさに応じて適宜下流側に撓み、穴41内に後退するようになっている。従って、押圧力が大きいと、分離片40は大きく撓み、その先端は傾斜面10aと面一になる。ここで、上述したように各分離片40の傾斜角度は同一であるが、第一傾斜面11aと第二傾斜面12aとでは傾斜角度が異なる。従って、分離片40の先端が傾斜面10aと面一になるための撓み量は、第一傾斜面11aの分離片40よりも第二傾斜面12aの分離片40の方が大きい。
このような構成により、第一傾斜面11aと第二傾斜面12aとで、シートSの分離性能を均一化することができる。即ち、傾斜面10a自体の角度に基づくシートSの分離性能は、給紙トレイ3の載置面3aに対して成す角度の大きい第一傾斜面11aが、給紙トレイ3の載置面3aに対して成す角度の小さい第二傾斜面12aよりも有利である。一方、分離片40の機能に基づくシートSの分離性能については、上記と逆に、撓み量が大きい分離片40を有する第二傾斜面12aが、撓み量の小さい分離片40を有する第一傾斜面11aよりも有利である。従って、上記のような構成とすることにより、傾斜面10aの全体で、分離性能の均一化を図ることができる。
(変形例2)
図3(b)は、実施の形態1に係る画像形成装置1の変形例2を示す図面であり、傾斜部材10B及びその近傍の構成を示す模式的な側面図である。図3(b)に示す傾斜部材10Bは、変形例1と同様に複数の分離片40を備えている。一方、図3(b)に示す分離片40の設置密度は、傾斜面10aにおける給送方向の下流側よりも上流側の方が大きくなっている。図3(b)では一例として、下流側の第一傾斜面11aの分離片40は距離B1のピッチで設けられ、上流側の第二傾斜面12aの分離片40は、距離B1よりも小さい距離B2(<B1)のピッチで設けられている。
このような構成により、第一傾斜面11aよりも第二傾斜面12aでのシートSの分離性能を、より高くしている。つまり、給送部20によるシートSの給送力は、最上層のシートSに対するアーム21の角度A3(給紙ローラ22から基端21aを見るときの仰角)が大きいほど(シートSの残数が少ないほど)、給紙ローラ22とシートSとの接触圧が上がるため大きくなる。そのため、シートSの残数が少ないほど、複数枚のシートSが束になって給送(重送)される事態が生じやすい。従って、傾斜面10aのうち、シートSの残数が少ないときに分離の役割を担う上流側ほど分離片40の設置密度を大きくすることで、より適切に重送を抑制することができる。
(実施の形態2)
図4は、実施の形態2に係る画像形成装置のうち、傾斜部材10C及びその近傍の構成を模式的な側面図である。なお、本実施の形態2に係る画像形成装置1について、以下で説明する構成以外の構成は、実施の形態1で説明したのと同様であるためそれらの説明は省略する。
図4に示す傾斜部材10Cは、第一傾斜面11a及び第二傾斜面12aを複数組備えている。具体的には、1つの第一傾斜面11aと、これに隣接して搬送方向の上流側に位置する1つの第二傾斜面12aとを一組の可変傾斜面13とした場合、傾斜部材10Cの傾斜面10aは、搬送方向に並ぶ複数組の可変傾斜面13を有している。図4では一例として、2組の可変傾斜面13を有する構成を示している。即ち、図4の傾斜部材10Cの傾斜面10aには、給紙トレイ3に近い方から、第二傾斜面12a、第一傾斜面11a、第二傾斜面12a、第一傾斜面11aのそれぞれがこの順に配設されている。
このような構成により、より多くの面によって傾斜面10aを構成できるため、傾斜面10aを軌跡22bにより近似した形状とすることができる。また、傾斜面10aには、搬送方向において断続的に急傾斜面(第一傾斜面11a)が存在するため、重送されたシートPを分離できる機会が増えて、分離性能の向上を図ることができる。加えて、傾斜部材10Cが多くの角部を有することとなるため、角部が肉厚部分となって傾斜部材10Cに高い剛性を付与することができる。
また、図4に示す傾斜面10aは、各可変傾斜面13を成す第一傾斜面11a及び第二傾斜面12aのそれぞれが、軌跡22bに対して交点11b,12bを有している。従って、側面視で傾斜面10aは、シートSの残量が変化したときの給紙ローラ22とシート束の最上層のシートSとの接点の移動軌跡22a(図2中の二点鎖線参照)と同様の形状になっている。
更に、図4に示す傾斜面10aは、一組の可変傾斜面13における第二傾斜面12aの給送方向の長さ寸法に対する第一傾斜面11aの給送方向の長さ寸法の比は、給送方向の上流側に位置する可変傾斜面13よりも下流側に位置する可変傾斜面13の方が大きくなるように構成されている。図4の場合、上流側に位置する可変傾斜面13の上記寸法比はC3/C4であり、下流側に位置する可変傾斜面13の上記寸法比はC1/C2である。そして傾斜面10aは、(C1/C2)>(C3/C4)が成り立つように、各傾斜面11a,12aの寸法が設定されている。
このような構成により、傾斜面10aの側面視形状を、シートSの残量が変化したときの給紙ローラ22とシート束の最上層のシートSとの接点の移動軌跡22a(図2中の二点鎖線参照)と同様の形状に構成することができる。
(実施の形態3)
図5は、実施の形態3に係る画像形成装置のうち、傾斜部材10D及びその近傍の構成を示す模式的な側面図である。図5に示すように、この傾斜部材10Dが有する傾斜面10aは、第一傾斜面11aと第二傾斜面12aとの間に、傾斜面10aの背面側へ凹むよう湾曲した曲面14aを有している。
より具体的には、搬送方向の下流側の第一傾斜部11と上流側の第二傾斜部12との間には、曲面部14が設けられている。この曲面部14は、第一傾斜面11a及び第二傾斜面12aのそれぞれに連なる曲面14aを有し、これらの第一傾斜面11a、曲面14a、及び第二傾斜面12aにより、傾斜面10aが構成されている。なお、第一傾斜面11aと曲面14aとの接続箇所は、連続的で滑らかであってもよいし、不連続的で屈曲していてもよい。第二傾斜面12aと曲面14aとの接続箇所も同様である。
このような構成により、傾斜面10aの側面視形状を移動軌跡22aと同様の形状に容易に構成することができる。
(実施の形態4)
図6は、実施の形態4に係る画像形成装置のうち、傾斜部材10E及びその近傍の構成を示す模式的な側面図である。図6に示すように、この傾斜部材10Eが有する傾斜面10aは、第一傾斜面11aと第二傾斜面12aとの間に、第一傾斜面11aの傾斜角度と第二傾斜面12aの傾斜角度との間の傾斜角度を成す第三傾斜面15aを有している。
より具体的には、搬送方向の下流側の第一傾斜部11と上流側の第二傾斜部12との間には、第三傾斜部15が設けられている。この第三傾斜部15は、第一傾斜面11a及び第二傾斜面12aのそれぞれと連なる第三傾斜面15aを有し、これらの第一傾斜面11a、第三傾斜面15a、及び第二傾斜面12aにより、傾斜面10aが構成されている。
このような構成により、傾斜面10aの側面視形状を移動軌跡22aと同様の形状に容易に構成することができる。
(実施の形態5)
図7は、実施の形態5に係る画像形成装置のうち、傾斜部材10F及びその近傍の構成を示す模式的な側面図である。図7に示すように、この傾斜部材10Fの傾斜面10aは、搬送方向に並ぶ複数組の可変傾斜面13を有しており、図7では一例として、2組の可変傾斜面13を有する構成を示している。
また、本実施の形態5に係る傾斜部材10Fは、各可変傾斜面13が有する第二傾斜面12aが水平面を成している。更に、図7に示す例では、各第二傾斜面12aは給紙トレイ3の載置面3aと平行を成している。
このような構成によっても、例えば実施の形態2に係る傾斜部材10C(図4参照)と同様に、傾斜面10aを軌跡22bにより近似した形状とすることができ、傾斜面10aでの分離性能の向上を図ることができ、傾斜部材10Fに高い剛性を付与することができる。
(変形例3)
図8は、実施の形態5に係る画像形成装置の変形例3を示す図面であり、傾斜部材10G及びその近傍の構成を示す模式的な斜視図である。図8に示すように、この傾斜部材10Gは、傾斜面10aが湾曲した形状になっている。
より具体的に説明すると、傾斜部材10Gの傾斜面10aは、給送方向に直交する幅方向において、両端部10b,10bが中央部10cよりも背面側に位置している。図8では一例として、傾斜面10a(特に、2つの第一傾斜面11a)の中央部10cが両端部10b,10bよりも前方へ突出するように湾曲した形状を示している。
このような構成により、搬送中のシートSの幅方向の端部が傾斜面10aの両端部10bに接触するのを防止できる。つまり、搬送されるシートSは、その幅方向の中央部分が傾斜面10aの中央部10cに接触しているとき、シートSの幅方向の両端部分は傾斜面10aの両端部10bから離れて位置して接触しない、もしくは傾斜面10aの両端部10bとの接触範囲が小さくなる。図8では、このときのシートSを二点鎖線で示すと共に、このシートSに対して搬送方向に対向する第一傾斜面11a上の位置を破線で示しており、第一傾斜面11aに対し、シートSはその中央部分が接触しているときに両端部分が離隔していることが分かる。この結果、シートSの端部が傾斜面10aの両端部10bに接触してしまってシートSの姿勢がズレ、搬送方向に対して斜めの姿勢で搬送される斜行の発生を防止できる。
なお、図8では上述したように傾斜面10aが湾曲した形状、即ち、水平面で切断したときの断面が曲線状あるいは円弧状の構成を例示したが、これに限られない。すなわち、両側部10b,10bが中央部10cよりも背面側(後方)に位置する構成であればよく、例えば、同断面が階段状の構成や、同断面が台形状の構成であってもよい。
(変形例4)
図9(a)〜図9(d)は、実施の形態5に係る画像形成装置の変形例4を示す図面であり、傾斜部材10H及び給紙トレイ3Aの構成を示す模式的な側面図である。図9(a)〜図9(d)に示す傾斜部材10Hは、傾斜面10aについては図7に示した傾斜部材10Fと同様の傾斜面10aを備えている。従って、傾斜部材10Hの傾斜面10aは、2つの第一傾斜面11aに挟まれて水平面を成す第二傾斜面12aを有し、全体的に階段状になっている。
図9(a)に示すように、傾斜部材10Hは、傾斜面10aの下端(搬送方向の上流端)から前方へ延びるトレイ支持部材50を備えている。このトレイ支持部材50は、傾斜部材10Hに対して一体的に構成されていてもよいし、傾斜部材10Hが取り付けられる筐体2の内底部がトレイ支持部材50の機能を担っていてもよい。トレイ支持部材50の適所には、上方に突出する凸部51が設けられている。
給紙トレイ3Aは、シートSが載置される載置面3aを上面に有する載置部材60を備え、載置部材60の下面の適所には、上方に窪んだ凹部61が設けられている。また、載置部材60の後端(搬送方向の下流端)からは、シート束の後端を支持するシート端支持部62が延設されている。
シート端支持部62は、一例として、側面視で傾斜部材10Hと同様の形状を成すと共に幅方向寸法が小さい棒状部材で構成されている。また、ここでは、シート端支持部62の前面であるシート端支持面63も、傾斜部材10Hの前面である傾斜面10aと側面視で同様の形状を成している。従って、シート端支持面63は、第二傾斜面12aに対応する支持面63aを有している。このようなシート端支持部62は、給紙トレイ3Aの後端において幅方向に所定の間隔を空けて例えば2本設けられている。一方、傾斜部材10Hには、これらのシート端支持部62に対応する部位に図示しないスリットが形成されている。
このような傾斜部材10H及び給紙トレイ3Aにおいて、給紙トレイ3Aは傾斜部材10Hに対して装脱可能である。つまり、給紙トレイ3Aは、傾斜部材10Hに近接して給送部20によりシートSを給送可能な装着位置と、傾斜部材10Hから離間して載置面3aにシートSを補充可能な離脱位置との間で装脱可能である。そして、給紙トレイ3Aが装着位置にあるとき、上述した凸部51と凹部61とが互いに係合すると共に、シート端支持部62は傾斜部材10Hのスリットに嵌合するようになっている。
給紙トレイ3Aが離脱位置から装着位置にセットされるときの移動軌跡について説明する。図9(a)に示すように、はじめに給紙トレイ3Aは、凸部51よりも前方に離れた位置から装着位置へ向かって後方へ移動する。この給紙トレイ3Aの載置部材60の後端が凸部51にまで到達すると、図9(b)に示すように載置部材60が凸部51の上に乗り上げることで、給紙トレイ3Aの全体(特に、シート端支持部62を含む給紙トレイ3Aの後部)が上方に移動する(図9(b)中の白抜き矢印参照)。このとき、傾斜部材10Hの第二傾斜面12aに対し、シート端支持面63において対応する支持面63aは、所定寸法Dだけ上方に位置することとなる。
次に、給紙トレイ3Aを更に後方へ移動させると、図9(c)に示すように給紙トレイ3Aのシート端支持部62が傾斜部材10Hの図示しないスリット内に嵌まっていく。そして更に給紙トレイ3Aを後方へ進めると、図9(d)に示すように、トレイ支持部材50の凸部51と給紙トレイ3Aの凹部61とが係合(上下方向に嵌合)し、給紙トレイ3Aは装着位置にセットされた状態となる。また、このように凸部51と凹部61が係合する際、つまり、装着位置にセットされる直前の給紙トレイ3Aの移動軌跡は、シート束の積層方向の上方位置から、下方へ向かいつつ給送方向の下流側へ向かう軌跡となる(図9(d)中の白抜き矢印参照)。なお、給紙トレイ3Aが装着位置にセットされたとき、第二傾斜面12aとこれに対応する支持面63aとはほぼ同一高さであるか、第二傾斜面12aより支持面63aが下方に位置するようになっている。
このような構成により、給紙トレイ3Aを装着位置にセットするときに、給紙トレイ3A内のシートSの後端が傾斜面10aに強く当接して座屈し、シートSが変形してしまうのを防止することができる。
なお、以上に説明した各実施の形態及び各変形例は、適宜他の実施の形態又は変形例で説明した構成と組み合わせて実現することで、好適な作用効果を奏するものであるが、他の構成との組み合わせは必須ではない。
本発明は、給送されるシートを分離する傾斜部材を備えるシート供給装置に適用することができる。
1 画像形成装置(シート供給装置)
3、3A 給紙トレイ
3a 載置面
10 傾斜部材
10a 傾斜面
11a 第一傾斜面
12a 第二傾斜面
13 可変傾斜面
14a 曲面
15a 第三傾斜面
20 給送部
21 アーム
22 給紙ローラ
40 分離片
41 穴
S シート

Claims (10)

  1. 複数枚のシートを積層したシート束を載置面に載置して収容する給紙トレイと、
    前記給紙トレイに対してシートの給送方向の下流側に位置し、前記載置面に対して傾斜した傾斜面を有する傾斜部材と、
    前記シート束の最上層のシートを前記傾斜部材に給送する給送部と、を備え、
    前記給送部は、前記給紙トレイの上方位置にて基端が枢支され、且つ、前記基端から前記給紙トレイ内のシートの給送方向の下流側へ延びるアームと、前記アームの先端に支持されて回転駆動する給紙ローラとを有し、
    前記傾斜部材の前記傾斜面は、前記載置面に対して傾斜した第一傾斜面と、前記第一傾斜面よりも前記載置面に対する傾斜角度が小さい第二傾斜面とを有し、且つ、前記第一傾斜面は前記第二傾斜面に対して前記給送方向の下流側に位置している、
    シート供給装置。
  2. 前記第一傾斜面及び前記第二傾斜面を一組の可変傾斜面とした場合に、前記傾斜面は、前記給送方向に並ぶ複数組の前記可変傾斜面を有している、請求項1に記載のシート供給装置。
  3. 一組の前記可変傾斜面における前記第二傾斜面の前記給送方向の長さ寸法に対する前記第一傾斜面の前記給送方向の長さ寸法の比は、前記給送方向の上流側に位置する前記可変傾斜面よりも下流側に位置する前記可変傾斜面の方が大きい、請求項2に記載のシート供給装置。
  4. 前記傾斜面は、前記第一傾斜面と前記第二傾斜面との間に、前記傾斜面の背面側へ凹むよう湾曲した曲面を有する、請求項1〜3の何れかに記載のシート供給装置。
  5. 前記傾斜面は、前記第一傾斜面と前記第二傾斜面との間に、前記第一傾斜面の傾斜角度と前記第二傾斜面の傾斜角度との間の傾斜角度を成す第三傾斜面を有する、請求項1〜3の何れかに記載のシート供給装置。
  6. 前記第二傾斜面は水平面である、請求項2に記載のシート供給装置。
  7. 前記傾斜面は、前記給送方向に直交する幅方向において、両端部が中央部よりも背面方向に位置している、請求項1〜6の何れかに記載のシート供給装置。
  8. 前記給紙トレイは、前記傾斜部材に近接して前記給送部によりシートを給送可能な装着位置と、前記傾斜部材から離間して前記載置面にシートを補充可能な離脱位置と、の間で装脱可能であり、且つ、前記装着位置にセットされる直前の移動軌跡が、前記シート束の積層方向の上方位置から、下方へ向かいつつ前記給送方向の下流側へ向かう軌跡となっている、請求項1〜7の何れかに記載のシート供給装置。
  9. 前記傾斜部材には、前記傾斜面に形成された穴から突出して設けられた分離片が、前記傾斜面における前記給送方向に沿って複数設けられ、
    前記第一傾斜面に設けられた前記分離片の突出方向と、前記第二傾斜面に設けられた前記分離片の突出方向は、何れも前記給紙トレイの前記載置面に対して同一角度になっている、請求項1〜8の何れかに記載のシート供給装置。
  10. 前記分離片の設置密度は、前記傾斜面における前記給送方向の下流側よりも上流側の方が大きい、請求項9に記載のシート供給装置。
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