JP2021153446A - 抗ストレス用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】抗ストレス用組成物の提供。【解決手段】ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌を含有する抗ストレス用組成物。精神ストレスを標的とした前記抗ストレス用組成物。不安障害、対人恐怖症、社会性の低下、適応障害の治療又は予防のために用いられる、前記抗ストレス用組成物。前記ビフィドバクテリウム・ブレーベが、ビフィドバクテリウム・ブレーベNITE BP-02662である、前記抗ストレス用組成物。飲食品組成物又は医薬組成物である、前記抗ストレス用組成物。【選択図】なし

Description

本技術は、抗ストレス用組成物等に関する。
現代のストレス社会において、人々は生活環境や労働環境の変化、複雑な人間関係、身体的・精神的疲労等により様々なストレスにさらされている。
このようなストレスを緩和するために、様々な抗ストレス用組成物が開発されてきた。例えば、ラクトバチラス・ヘルベティカスを有効成分とする抗ストレス用組成物が知られている(特許文献1)。
国際公開2019/188868号パンフレット
本技術は、抗ストレス用組成物を提供することを主な目的とする。
近年、社会構造や人間関係の複雑化により、児童虐待、いじめ、嫌がらせ、ネグレクト、パワーハラスメントやセクシャルハラスメント、モラルハラスメント等が発生し、その行為によって弱者が受ける身体的・精神的なストレスが新たな社会問題となっている。このようなストレスを軽減することが求められているが、現在のところ十分な知見が得られていない。
しかも、人々は様々なストレスを日常的に多く受けてしまうことがあるため、抗ストレス用組成物は、長期間摂取しても、安全性の高いものであることが好ましい。
そこで、本発明者らは、強者からの攻撃によって弱者が受けるストレスを評価するための動物モデルを設定し、抗ストレス用素材に関し鋭意検討を行った。この結果、本発明者らは、ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌を摂取することで、抗ストレス効果、特に精神ストレスを軽減する効果があることを見出した。
すなわち、本技術は、以下のとおりである。
本技術は、ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌を含有する、抗ストレス用組成物を提供することができる。
前記抗ストレス用組成物が、精神ストレスを標的とした抗ストレス用組成物でもよい。
前記組成物が、不安障害、対人恐怖症、社会性の低下若しくは適応障害の治療、予防又は改善するために用いられてもよい。
前記ビフィドバクテリウム・ブレーベが、ビフィドバクテリウム・ブレーベ NITE BP-02662 でもよい。
前記組成物が、飲食品組成物又は医薬組成物でもよい。
本技術によれば、抗ストレス用組成物を提供することができる。なお、本技術の効果は、ここに記載された効果に必ずしも限定されるものではなく、本明細書中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
図1は、Interaction zoneでの滞在時間を計測し、社会性を評価するためのゲージを示す概略図である。図1Aは「強者:標的なし」のときの図であり、図1Bは「弱者:標的あり」のときの図である。
以下、本技術を実施するための好適な実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。なお、本明細書において百分率は特に断りのない限り質量による表示である。また、各数値範囲(〜)の上限値と下限値は、所望により、任意に組み合わせることができる。
本技術は、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(Bifidobacterium breve)の死菌を含有する組成物であり、当該組成物は、抗ストレス用組成物として使用することができる。本技術は、当該ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌を、抗ストレスの効果を発揮する有効な成分として使用することができる。本技術の組成物は、本技術の効果を損なわない範囲内で又はさらなる機能向上の観点から、ビフィドバクテリウム・ブレーベ以外の他の細菌等他の成分を含んでもよい。
本技術では、最終的に、死菌の状態で本技術の効果を発揮できればよく、摂取又は投与するときのビフィドバクテリウム・ブレーベの状態又は形態は特に限定されない。
<ビフィドバクテリウム・ブレーベ>
前記ビフィドバクテリウム・ブレーベとして、例えば、ビフィドバクテリウム・ブレーベ M-16V(NITE BP-02622、寄託日2018年1月26日)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ MCC1274(FERM BP-11175、寄託日2009年8月25日)等が挙げられるが、これらに限定されない。これらからなる群から選択される1種又は2種以上を使用することが好適である。これら菌株は、国際寄託機関で入手可能であるが、森永乳業株式会社から市販品としても入手可能である。
前記ビフィドバクテリウム・ブレーベのうち、ビフィドバクテリウム・ブレーベ NITE BP-02662 であることが好適である。
受託番号に「NITE」を付した菌株は、独立行政法人 製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センター(NPMD)(住所:〒292-0818 日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 122号室)のブダペスト条約に基づく国際寄託機関で、寄託がなされた菌株である。
受託番号に「FERM」を付した菌株は、独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター(現 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)特許生物寄託センター(IPOD)(NITE-IPOD)(住所:〒292-0818 日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8)のブダペスト条約に基づく国際寄託機関で、寄託がなされた菌株である。
本技術で例示した菌株名で特定される菌株には、当該菌株名で所定の機関に寄託や登録がなされている株そのもの(以下、説明の便宜上、「寄託株」ともいう)に限られず、それと実質的に同等な株(「派生株」または「誘導株」ともいう)も包含される。すなわち、例えば、上記受託番号(例えば、ビフィドバクテリウム・ブレーベ NITE BP-02662 )で、寄託機関に寄託されている株そのものに限られず、それと実質的に同等な株も包含される。
菌株について、「上記寄託株と実質的に同等の株」とは、上記寄託株と同一の種に属し、本技術の効果(例えば、抗ストレス等)と同等程度を意味する。上記寄託株と実質的に同等の株は、例えば、当該寄託株を親株とする派生株であってよい。派生株としては、寄託株から育種された株や寄託株から自然に生じた株が挙げられる。
実質的に同一の菌株、派生株は下記のような菌株が挙げられる。
(1)RAPD法(Randomly Amplified Polymorphic DNA)、PFGE法(Pulsed-field gel electrophoresis)により同一の菌株と判定される菌株(Probiotics in food/Health and nutritional properties and guidelines for evaluation 85 Page43に記載)
(2)当該寄託株由来の遺伝子のみ保有し、外来由来の遺伝子を持たず、DNAの同一性が95%以上(好適には98%以上)である菌株
(3)当該菌株から育種された菌株(遺伝子工学的改変、突然変異、自然突然変異を含む)、同一の形質を有する菌株
前記ビフィドバクテリウム・ブレーベは、増殖可能なビフィドバクテリウム・ブレーベを培養する方法により増殖させて得ることができる。
前記増殖可能なビフィドバクテリウム・ブレーベを培養する方法は、増殖可能なビフィドバクテリウム・ブレーベが増殖できる限り特に限定されず、通常用いられるビフィドバクテリウム属細菌の培養方法を必要により適宜修正して用いることができる。これにより細菌の培養物を得ることができる。例えば、培養温度は25〜50℃でよく、30〜40℃であることが好ましい。培養は、嫌気条件下で行うことが好ましく、例えば、炭酸ガス等の嫌気ガスを通気しながら培養することができる。
前記ビフィドバクテリウム属細菌を培養する培地としては、特に限定されず、ビフィドバクテリウム属細菌の培養に通常用いられる培地を必要により適宜修正して用いることができる。当該培地の炭素源としては、例えば、ガラクトース、グルコース、フルクトース、マンノース、セロビオース、マルトース、ラクトース、スクロース、トレハロース、デンプン、デンプン加水分解物、廃糖蜜等の糖類を資化性に応じて使用できる。当該培地の窒素源としては、例えば、アンモニア、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム等のアンモニウム塩類や硝酸塩類を使用できる。また、当該培地の無機塩類としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、リン酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、塩化マンガン、硫酸第一鉄等を用いることができる。また、当該培地にはペプトン、大豆粉、脱脂大豆粕、肉エキス、酵母エキス等の有機成分を用いてもよい。また、当該培地は公知の培地を調製して使用してもよく、また、当該調製済みの培地としては、例えば、強化クロストリジア培地(Reinforced Clostridial medium)、MRS培地(de Man, Rogosa, and Sharpe medium)、mMRS培地(modified MRS medium)、TOSP培地(TOS propionate medium)、TOSP Mup培地(TOS propionate mupirocin medium)等が挙げられる。
前記ビフィドバクテリウム・ブレーベとして、培養後、得られた培養物をそのまま用いてもよく、培養物を希釈又は濃縮して用いてもよく、培養物から回収した菌体を用いてもよい。また、本技術の効果を損なわない限り、培養後に加熱及び凍結乾燥等の種々の追加操作を行うことができる。当該培養物は、生菌を含んでも死菌を含んでもよく、生菌及び死菌の両方を含んでもよいが、死菌を少なくとも含むことが好ましい。
<ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌>
本技術に用いるビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌は、例えば、ビフィドバクテリウム・ブレーベを、死菌に調製することで取得することができ、また、ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌が含まれる市販品を用いてもよい。
本技術における死菌は、死菌に調製された物、例えば、加熱や噴霧乾燥等により殺菌した殺菌処理物;菌体や細胞壁を破壊した破壊物等であってもよく、これらに限定されない。当該破壊物は、生菌の菌体や細胞壁を破壊したものでも、死菌の菌体や細胞壁を破壊したものでもよく、破壊後に加熱や凍結乾燥等を施したものでもよい。当該破壊手段として、アルコール等の殺菌剤等による化学的破壊;リゾチーム等の溶菌酵素等による酵素的破壊;粉砕、加熱、紫外線照射、放射線照射等による物理的破壊が挙げられるが、これらに限定されない。
死菌に調製する手段又は方法は、食品又は医薬等で使用可能な調製の手段又は方法であれば、特に限定されない。死菌の調製手段として、上述のような、例えば、殺菌処理、破壊処理等が挙げられるが、これらに限定されない。死菌の調製方法として、例えば、噴霧乾燥法(スプレードライ法)、レトルト殺菌法、凍結乾燥法、UHT殺菌法、加圧殺菌法、高圧蒸気滅菌法、乾熱滅菌法、流通蒸気消毒法、電磁波殺菌法、電子線滅菌法、高周波滅菌法、放射線滅菌法、紫外線殺菌法、酸化エチレンガス滅菌法、過酸化水素ガスプラズマ滅菌法、化学的殺菌法(アルコール殺菌法、ホルマリン固定法、電解水処理法)等が挙げられるが、これらに限定されず、これらからなる群から選択される1種又は2種以上を使用することができる。
本技術に関する抗ストレス効果の有効成分が、ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌であることから、長期間連続的に摂取しても副作用を心配する必要性も少ないため、安全性に優れ、非常に有用である。例えば、ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌は、連続的に長期間摂取しても副作用を心配する必要性が少ない。さらに、ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌は、他の組成物との併用においても、副作用が少なく安全性が高い。
<用途>
後述の実施例で示すとおり、本技術に用いるビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌は、抗ストレス効果、具体的には精神ストレスを軽減する効果、より具体的には対人ストレス(例えば、社会的敗北ストレス)を軽減する効果を有する。したがって、本技術のビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌は、抗ストレス用組成物に含有させることが可能である。また、飲食品、医薬品等の種々の用途に使用することができ、或いは、これらに配合して使用される素材又は製剤であってもよい。
本技術において「抗ストレス」とは、ストレスによる症状若しくは疾患の好転、悪化の防止、遅延、維持、進行の逆転、又は治療等を意味する。また、本技術における「抗ストレス」は、ストレスにより発症する疾患の予防の意味をも包含する。
本技術における「ストレス」は、物理的ストレス、化学的ストレス、精神ストレス等を包含する。本技術において、「ストレス」は、好ましくは精神ストレスである。
本技術における「精神ストレス」とは、特定の状況により、精神的なストレスを感じ、精神症状、身体症状、また行動面に症状が現れる状況を意味する。症状として憂うつな気分、不安感、意欲や集中力の低下、イライラ感等、身体症状として頭痛、めまい、動悸、倦怠感等が現れる。
前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌又は本技術の抗ストレス用組成物は、好ましくは環境の変化や対人関係で受けるストレスの予防又は軽減、若しくは抑制のために用いられる。また、前記抗ストレス用組成物は、精神ストレスを標的とした抗ストレス用組成物であることが好ましく、また、精神ストレスを標的として、前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌を摂取させることもできる。また、前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌又は本技術の抗ストレス用組成物は、好ましくは環境の変化で中長期にわたって受けるストレスによる疾患の治療、予防又は改善、具体的には、不安障害、対人恐怖症、社会性の低下若しくは適応障害を治療、予防又は改善するために用いることができる。
前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌又は本技術の抗ストレス用組成物は、具体的には下記のようなストレス疾患を発症している患者を摂取させる対象者とすることができる。
1)社会的地位の高い人間から低い人間が攻撃的な言葉や威圧的な態度を、中長期に渡り慢性的に受けることで陥るうつ、不安障害、対人恐怖症、社会性の低下、適応障害。
2)パワハラ、セクハラ、モラハラ等様々なハラスメントを中長期、慢性的に受けることで陥るうつ、不安障害、対人恐怖症、社会性の低下、適応障害。
3)児童虐待、ネグレクト、いじめや嫌がらせ等を、家庭、学校、会社等で中長期、慢性的に受けることで陥る、うつ、不安障害、対人恐怖症、社会性の低下、適応障害。
4)環境の変化に対応できずに陥るうつ、不安障害、対人恐怖症、社会性の低下、適応障害。
5)上記の疾患により引き起こされる無快感症。
6)上記の疾患により引き起こされる多飲(喉の渇きによる)、多食。
7)強者からの攻撃行為によって敗北を感じているものの、職場、家庭、隣人付き合い等の社会的立場から現状の敗北感を解消できない又は軽減できない状況にある社会的敗北ストレスによる、うつ、不安障害、対人恐怖症、社会性の低下、適応障害。
また、前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌若しくは当該含有組成物、又は本技術の抗ストレス用組成物は、下記の対象者に摂取させることが好ましい。
1)几帳面、真面目、責任感が強い、仕事熱心、正義感が強い、頼まれると断れない、人との争いを嫌う、人の思惑を常に気にする等、うつになりやすいとされる性格の人。
2)環境の変化に弱い人。
3)ストレスに関して感受性の高い人。
4)強者からの攻撃行為によって敗北を感じているものの、職場、家庭、隣人付き合い等の社会的立場から現状の敗北感を解消できない又は軽減できない状況にある人。
なお、本技術において「強者」とは、ストレスを受ける者よりも相対的に、社会的地位、家庭的地位、腕力等が、強い者のことであることが好ましい。また、本技術において「敗北感」とは、自分の非力さを感じたり、自身に能力や価値がないと思ったりすること等をいう。
本技術の抗ストレス用組成物は、有効成分として、前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌を少なくとも含有することが好適である。
また、前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌若しくは当該含有組成物、又は本技術の抗ストレス用組成物は、有効成分として各種効能を期待する組成物に含有させることができ、これら各種組成物は製剤としても使用できる。本技術における前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌若しくは当該含有組成物、又は本技術の抗ストレス用組成物は、各成分自体を単独としてそのまま用いることが可能であり、又は生理的若しくは薬学的に許容される通常の単体若しくは希釈剤等と共に混合して用いることもできる。
また、本技術における前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌若しくは当該含有組成物、又は本技術の抗ストレス用組成物は、飲食品、医薬等の種々の用途及び種々の組成物に使用できる。
また、本技術は、上述したストレス等の緩和の目的のために用いる、前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌若しくは当該含有組成物、又は本技術の抗ストレス用組成物、又はその使用を提供することができる。
また、前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌若しくは当該含有組成物、又は本技術の抗ストレス用組成物は、上述した抗ストレス方法や、上述した症状や疾患の治療、予防又は改善する方法、又はこれら方法の有効成分として用いることができる。
また、前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌若しくは当該含有組成物、又は本技術の抗ストレス用組成物は、上述した作用を有する又は上述した使用目的のための各種製剤又は各種組成物等の製造のために使用することができる。
また、本技術は、治療目的の使用であっても、非治療目的の使用であってもよい。「非治療目的」とは、医療行為(例えば、医師が行う行為)、すなわち、治療による人体への処置行為を含まない概念である。非治療目的として、例えば、健康増進、生活習慣病予防(例えば、境界領域の予備軍や健常者に対しての予防)等が挙げられる。
また、本技術において、「予防」とは、適用対象における症状若しくは疾患の発症の防止若しくは発症の遅延、又は適用対象における症状若しくは疾患の発症の危険性を低下させること等をいう。本技術において、「改善」とは、適用対象における疾患、症状又は状態の好転又は維持;悪化の防止又は遅延;進行の逆転、防止又は遅延をいう。
また、本技術は、ヒト、及び非ヒト動物(例えば、ペット、家畜等)等に適用することができる。このうち、ヒト及びペットが好ましく、より好ましくはヒトである。
前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌の含有量又は使用量は、本技術の効能を損なわない限り、年齢、症状等に応じて自由に設定することができる。
本技術では、前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌の使用量として、例えば、成人において1×10〜1×1012CFU/日の範囲が好ましく、1×10〜1×1011CFU/日の範囲がより好ましい。なお、「CFU」は「colony forming unit」を、「cells」は細胞数(死菌を含む)をそれぞれ表す。細菌が死菌の場合は、「CFU」を「個細胞(cells)」に置き換える。
前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌の使用間隔(具体的には、摂取又投与の間隔)は、特に限定されず、1日1回でもよく、複数回に分けて行ってもよい。また、本技術は、毎日継続して使用する(具体的には、摂取させる又は投与する)ことが望ましい。
本技術に用いられるビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌は経験則的に安全性が高いので、継続して長期間摂取することができる。
<飲食品組成物>
本技術はまた、前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌を含有する、飲食品組成物を提供することができる。当該飲食品組成物に、前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌を有効成分として含有させてもよい。本技術の飲食品組成物は、ストレスの治療、予防又は改善の用途に応用できる。具体的には、抗ストレス用等の用途をコンセプトとする特定保健用食品、機能性食品等である。また、本技術の抗ストレス用飲食品組成物を摂取する、抗ストレス方法も提供することができる。
本技術の飲食品組成物は前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌を含有する限り特に制限されない。飲食品組成物としては、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果汁飲料、及び乳酸菌飲料等の飲料(これらの飲料の濃縮原液及び調製用粉末を含む);アイスクリーム、シャーベット、かき氷等の氷菓;飴、チューインガム、キャンディー、ガム、チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、及び焼き菓子等の菓子類;加工乳、乳飲料、発酵乳、ドリンクヨーグルト、及びバター等の乳製品;パン;経腸栄養食、おかゆ等の流動食、離乳食、育児用ミルク、スポーツ飲料;その他機能性食品等が例示される。また、本技術の飲食品組成物は、サプリメントであってもよく、例えばタブレット状のサプリメントであってもよい。サプリメントである場合には、一日当りの食事量及び摂取カロリーについて他の食品に影響されることなく、前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌を摂取できる。
上記以外の市販食品としては、例えば、ベビーフード、ふりかけ、お茶漬けのり等が挙げられる。本技術の飲食品組成物は、通常の飲食品の原料に本菌体を添加することにより製造することができ、本菌体を添加すること以外は、通常の飲食品と同様にして製造することができる。本菌体の添加は、飲食品組成物の製造工程のいずれの段階で行ってもよい。また、添加した本菌体による発酵工程を経て、飲食品組成物が製造されてもよい。そのような飲食品組成物としては、乳酸菌飲料、及び発酵乳等が挙げられる。
また、本技術の飲食品組成物には、本技術の効果を損なわない限り、公知の又は将来的に見出されるプロバイオティクス効果を有する成分又はプロバイオティクス効果を補助する成分を使用することができる。ここで、一般的に、プロバイオティクスとは、腸内で有益な働きをする細菌をいう。一方、腸内で有益な働きをする細菌の選択的な栄養源となり、それらの増殖を促進する物質をプレバイオティクスという。
例えば、本技術の飲食品組成物は、ホエイタンパク質、カゼインタンパク質、大豆タンパク質、若しくはエンドウ豆タンパク質(ピープロテイン)等の各種タンパク質若しくはその混合物、分解物;ロイシン、バリン、イソロイシン若しくはグルタミン等のアミノ酸;ビタミンB6若しくはビタミンC等のビタミン類;クレアチン;クエン酸;フィッシュオイル;又は、プレバイオティクスである、イソマルトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、大豆オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ラクチュロース、ヒトミルクオリゴ糖(HMO)等のオリゴ糖等の成分と、本菌体とを配合して製造することができる。本技術で使用できるヒトミルクオリゴ糖としては、2’-フコシルラクトース、3-フコシルラクトース、2’,3-ジフコシルラクトース、ラクト-N-トリオースI I、ラクト-N-テトラオース、ラクト-N-ネオテトラオース、ラクト-N-フコペンタオースI、ラクト-N-ネオフコペンタオース、ラクト-N=フコペンタオースI I、ラクト-N-フコペンタオースI I I、ラクト-N-フコペンタオースV、ラクト-N-ネオフコペンタオースV、ラクト-N-ジフコヘキサオースI、ラクト-N-ジフコヘキサオースI I、6’-ガラクトシルラクトース、3’-ガラクトシルラクトース、ラクト-N-ヘキサオースおよびラクト-N-ネオヘキサオース等の中性ヒトミルクオリゴ糖、3’-シアリルラクトース、6’-シアリルラクトース、3-フコシル-3’-シアリルラクトース、ジシアリル-ラクト-N-テトラオース等の酸性ヒトミルクオリゴ糖が使用できる。
本技術で定義される飲食品は、保健用途が表示された飲食品として提供・販売されることも可能である。
「表示」行為には、需要者に対して前記用途を知らしめるための全ての行為が含まれ、前記用途を想起・類推させうるような表現であれば、表示の目的、表示の内容、表示する対象物・媒体等の如何に拘わらず、全て本技術の「表示」行為に該当する。
また、「表示」は、需要者が上記用途を直接的に認識できるような表現により行われることが好ましい。具体的には、飲食品に係る商品又は商品の包装に前記用途を記載したものを譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引き渡しのために展示し、輸入する行為、商品に関する広告、価格表若しくは取引書類に上記用途を記載して展示し、若しくは頒布し、又はこれらを内容とする情報に上記用途を記載して電磁的(インターネット等)方法により提供する行為等が挙げられる。
一方、表示内容としては、行政等によって認可された表示(例えば、行政が定める各種制度に基づいて認可を受け、そのような認可に基づいた態様で行う表示等)であることが好ましい。また、そのような表示内容を、包装、容器、カタログ、パンフレット、POP等の販売現場における宣伝材、その他の書類等へ付することが好ましい。
また、「表示」には、健康食品、機能性食品、経腸栄養食品、特別用途食品、保健機能食品、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品、医薬用部外品等としての表示も挙げられる。この中でも特に、消費者庁によって認可される表示、例えば、特定保健用食品、栄養機能食品、若しくは機能性表示食品に係る制度、又はこれらに類似する制度にて認可される表示等が挙げられる。具体的には、特定保健用食品としての表示、条件付き特定保健用食品としての表示、身体の構造や機能に影響を与える旨の表示、疾病リスク減少表示、科学的根拠に基づいた機能性の表示等を挙げることができ、より具体的には、健康増進法に規定する特別用途表示の許可等に関する内閣府令(平成二十一年八月三十一日内閣府令第五十七号)に定められた特定保健用食品としての表示(特に保健の用途の表示)及びこれに類する表示が典型的な例である。
なお、上述したような表示を行うために使用する文言は、ストレスの治療、予防又は改善等の文言のみに限られるわけではなく、それ以外の文言であっても、ストレスの治療、予防又は改善に関連する各種疾患や症状の治療、予防又は改善の効果を表す文言であれば、本技術の範囲に包含されることは言うまでもない。そのような文言としては、例えば、「仕事によりお疲れの方へ」「仕事によるストレスを感じている方へ」「対人関係に悩んでいる方へ」等需要者に対して抗ストレス効果を認識させるような種々の用途に基づく表示も可能である。
本技術の飲食品組成物における前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌の含有量は、飲食品組成物の態様によって適宜設定されるが、1日当たりに摂取する含有量が1×108〜1×1012 CFU/日の範囲となることが好ましく、1×109〜1×1011 CFU/日の範囲となることがより好ましい。
本技術の飲食品組成物は、飲食品組成物の原料に、ビフィドバクテリウム・ブレーベを添加することにより製造することができる。本技術の飲食品組成物は、ビフィドバクテリウム・ブレーベを添加する工程を含むこと以外は、通常の飲食品組成物と同様の方法により製造することができる。飲食品組成物に使用するビフィドバクテリウム・ブレーベは、生菌又は死菌のいずれでもよい。ビフィドバクテリウム・ブレーベの生菌を製造工程中で使用する場合には、最終的に加熱又は粉砕等の殺菌処理を行って、飲食品組成物に含まれるビフィドバクテリウム・ブレーベを死菌にすることができる。
食品又は飲料の原料としては、通常の飲料や食品に用いられている原料を使用することができる。
また、ビフィドバクテリウム・ブレーベは、目的に応じて、飲食品に使用されているような他の細菌(例えば、ビフィドバクテリウム属細菌や乳酸菌等)と併用して使用することも可能である。
本技術の飲食品組成物には、飲食品組成物製造のための原料、及び食品添加物等、飲食品組成物の製造工程又は製造後に飲食品に添加されるものも含まれる。
本技術の飲食品組成物の製造において、ビフィドバクテリウム・ブレーベの添加は、飲食品組成物の製造工程のいずれの段階で行ってもよい。例えば、一例として、一般的に乳酸菌を添加する工程において、ビフィドバクテリウム・ブレーベを添加してもよい。
本技術の飲食品組成物は、調製乳を挙げることができ、摂取させる対象者は、乳児、幼児、小児、成人を問わないが、好ましくは乳児及び幼児である。
調製乳には、調製粉乳、調製液状乳が含まれる。
調製粉乳は、乳および乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)において、「生乳、牛乳、特別牛乳、またはこれらを原料として製造した食品を加工し、または主要原料とし、乳幼児に必要な栄養分を加え粉末状にしたもの」として定義される。
調製液状乳は、前記省令において、「生乳、牛乳、特別牛乳、またはこれらを原料として製造した食品を加工し、または主要原料とし、乳幼児に必要な栄養分を加え液状にしたもの」として定義される。
また、調製乳は、各種の蛋白質、油脂、炭水化物、ミネラル類、ビタミン類等の栄養成分が配合されたものであって、粉末状又は液状に加工されたものも含まれる。
また、調製乳にはさらに、健康増進法で規定される特別用途食品における「乳児用調製粉乳」、「乳児用調製液状乳」「妊産婦、授乳婦用粉乳」が含まれ、0〜12か月の乳児を対象とする乳幼児用調製粉乳、6〜9か月以降の乳児および年少幼児(3歳まで)を対象とするフォローアップミルク、出生時の体重が2500g未満の新生児(低出生体重児)を対象とする低出生体重児用調製粉乳、牛乳アレルギーや乳糖不耐症等の病的状態を有する乳幼児の治療に用いられるアレルギー用調製乳、乳糖不耐症用調製乳、先天代謝異常用調製乳等の各種治療用ミルク、幼児向け調製粉乳、学童用調製乳、成人用調製乳、高齢者用調製乳、ベビーフード、幼児用フード、母乳または調製乳用強化剤、成人用栄養粉末、高齢者用栄養粉末等の態様も含まれる。さらに、該組成物を保健機能食品や病者用食品に適用することができる。保健機能食品制度は、内外の動向、従来からの特定保健用食品制度との整合性を踏まえて、通常の食品のみならず錠剤、カプセル等の形状をした食品を対象として設けられたもので、特定保健用食品(個別許可型)と栄養機能食品(規格基準型)の2種類の類型からなる。
なお、本技術において、各種栄養組成物、各種調製乳、各種食品等の定義は、各国、各国際機関、各連合機関、各連合機構、およびこれらに属する各種機関、各種機構、各種団体、各種会等が定義する内容を包含する。
本技術の調製粉乳は、具体的には、例えば、抗ストレス用調製粉乳であってよい。抗ストレス用粉乳は、例えば、以下の方法により製造できる。
すなわち、本技術は、下記工程(A)〜(C)を含む、抗ストレス用調製粉乳の製造方法を提供する:
(A)乳成分を含有する培地でビフィドバクテリウム・ブレーベを培養し、生菌及び/又は死菌のビフィドバクテリウム・ブレーベを含む培養物を得る工程;
(B)前記培養物を噴霧乾燥及び/又は凍結乾燥に供し、ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌を含む菌体粉末を得る工程;
(C)前記菌体粉末とプレバイオティクスを混合し、抗ストレス用の調製粉乳を得る工程。
ここで、前記(C)工程と同時に、又は前記(C)工程の前に、若しくは前記(C)工程の後に、乳成分を混合してもよい。
また、本技術は、培養物又は菌体粉末が、実質的に死菌になるように、加熱工程や分離精製工程、菌体の破壊工程を行ってもよい。
また、本技術は、下記工程(A)を含む、抗ストレス用調製粉乳の製造方法を提供する:
(A)プレバイオティクス、ビフィドバクテリウム・ブレーベ、及び乳成分を混合し、粉乳を得る工程。
前記乳成分として、例えば牛乳、水牛乳、羊乳、山羊乳、馬乳、脱脂乳、脱脂濃縮乳、脱脂粉乳、濃縮乳、全脂粉乳、クリーム、バター、バターミルク、練乳、乳タンパク質等を挙げることができる。また、乳タンパク質として、例えば、ホエイ、カゼイン等、及びこれらの加水分解物等を用いることができる。なお、前記加水分解物は、ホエイ、カゼイン等を酸、アルカリや酵素(例えばタンパク質分解酵素)等にて加水分解することで製造できる。
当該調製粉乳の製造方法のいずれかの工程において、ビフィドバクテリウム・ブレーベに対し加熱又は粉砕等の殺菌処理や破壊処理を行ってもよく、ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌を原料として用いてもよい。
また、本技術の飲食品組成物は、具体的には、例えば、抗ストレス用サプリメントであってよい。抗ストレス用サプリメントは、例えば、以下の方法により製造できる。
すなわち、本技術は、下記工程(A)及び(B)を含む、抗ストレス用サプリメントの製造方法を提供する:
(A)ビフィドバクテリウム・ブレーベ、及び賦形剤を混合し、混合物を得る工程;
(B)前記混合物を打錠する工程。
当該サプリメントの製造方法は、ユーザに提供するサプリメントに含まれるビフィドバクテリウム・ブレーベの全部又は一部が、死菌になるように、加熱工程、粉砕工程、破壊工程等を行ってもよい。例えば、混合前に又は混合物に、当該ブレーベに対し、加熱処理、粉砕処理、破壊処理等を行うことが好ましい。
上記いずれの製造方法においても、適宜、上記工程で言及した成分以外の成分を併用してよい。
<医薬組成物>
本技術は、前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌を有効成分とする、医薬組成物を提供することができる。本技術の医薬組成物は、ストレスの予防又は軽減、若しくは抑制の用途に応用できる。具体的には、抗ストレス用医薬等である。
本技術の医薬組成物は、前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌を含有する限り特に制限されない。本技術の医薬組成物としては、前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌をそのまま使用してもよく、生理的に許容される液体又は固体の製剤担体を配合し製剤化して使用してもよい。
本技術の医薬組成物は、経口用であってよい。前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌は長期間、連続的に投与されても副作用が生じにくいため、安心して投与することができる。
本技術の医薬組成物の剤形は特に限定されないが、経口投与の場合、例えば、散剤、顆粒剤、錠剤、トローチ剤、カプセル剤等の固形製剤;溶液剤、シロップ剤、懸濁剤、乳剤等の液剤等に製剤化することができる。非経口投与の場合、例えば、座剤、噴霧剤、吸入剤、軟膏剤、貼付剤、注射剤等に製剤化することができる。また、製剤化にあたっては、製剤担体として通常使用される賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味矯臭剤、希釈剤、界面活性剤、又は注射剤用溶剤等の添加剤を使用することができる。これらの成分は、剤形に応じて当業者により適宜選択されてよい。
本技術の医薬組成物における前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌の含有量は、剤形、用法、患者の年齢、性別、疾患の種類、疾患の程度、及びその他の条件等により適宜設定されてよい。本技術の医薬組成物における前記ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌の含有量は、1日当たりに摂取する含有量が1×108〜1×1012 CFU/日の範囲となることが好ましく、1×109〜1×1011CFU/日の範囲となることがより好ましい。
本技術の医薬組成物の投与時期は、対象となる症状又は疾患の治療方法に従って、適宜投与時期を選択することができる。また、本技術の医薬組成物は、予防的に投与されてもよく、又は、維持療法において用いられてもよい。本技術の医薬組成物は、1日1回投与されてもよく又は1日複数回に分けて投与されてもよい。また、本技術の医薬組成物は、数日又は数週間に1回投与されてもよい。
なお、本技術は、以下の構成を採用することも可能である。
〔1〕
ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌を含有する組成物、好適には抗ストレス用組成物。当該抗ストレス用組成物が、精神ストレスを標的とした抗ストレス用組成物であることが好適である。当該組成物が、より好適には、飲食品組成物又は医薬組成物である。
〔2〕
ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌若しくは当該含有組成物を投与又は摂取する、ストレスの予防又は軽減、若しくは抑制方法。
〔3〕
ストレスの予防又は軽減、若しくは抑制のために用いる、ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌若しくは当該含有の組成物、又これらのいずれかの使用。
〔4〕
抗ストレス用組成物を製造するための、ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌若しくは当該含有組成物、又はこれらのいずれかの使用。
〔5〕
ストレス緩和剤、ストレス緩和用医薬、又はストレス緩和用飲食品へのビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌若しくは当該含有組成物の使用。
〔6〕
ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌若しくは当該含有組成物を、投与又は摂取することを含む、ストレス緩和方法。
〔7〕
ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌若しくは当該含有組成物をストレスに対する感受性が高いヒトに投与又は摂取することを含む、ストレス緩和方法。
〔8〕
ストレス下において起こる、不安障害、対人恐怖症、社会性の低下若しくは適応障害の治療又は予防のための、ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌若しくは当該含有組成物の使用。
〔9〕
ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌若しくは当該含有組成物を投与又は摂取することによる、ストレス下において起こる、不安障害、対人恐怖症、社会性の低下若しくは適応障害の治療、予防又は改善方法。
〔10〕
好適には、前記〔1〕〜〔9〕のいずれか1つにおいて、前記ストレスが精神ストレスである。
〔11〕
好適には、前記〔1〕〜〔10〕のいずれか1つにおいて、前記ビフィドバクテリウム・ブレーベが、ビフィドバクテリウム・ブレーベ NITE BP-02662 である。
〔12〕
好適には、前記〔1〕〜〔11〕のいずれか1つにおいて、飲食品用又は医薬用である。
〔13〕
下記工程(A)〜(C)を含む、ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌を含有する抗ストレス用組成物の製造方法:
(A)乳成分を含有する培地でビフィドバクテリウム・ブレーベを培養し、ビフィドバクテリウム・ブレーベを含む培養物を得る工程;
(B)前記培養物を噴霧乾燥及び/又は凍結乾燥に供し、菌体粉末を得る工程;
(C)前記菌体粉末とプレバイオティクスを混合し、抗ストレス用組成物を得る工程。
好適には、前記製造方法の何れかの工程において、ビフィドバクテリウム・ブレーベに対し、加熱殺菌処理、粉砕処理、菌体破壊処理から選択される1種又は2種以上を行う。
〔14〕
下記工程(A)を含む、ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌を含有する抗ストレス用組成物の製造方法:
(A)プレバイオティクス、ビフィドバクテリウム・ブレーベ及び乳成分を混合し、抗ストレス用組成物を得る工程。
好適には、前記製造方法の何れかの工程において、ビフィドバクテリウム・ブレーベに対し、加熱殺菌処理、粉砕処理、菌体破壊処理から選択される1種又は2種以上を行う。
〔15〕
前記乳成分が、乳タンパク質である、前記〔13〕又は〔14〕記載の方法。
〔16〕
前記乳タンパク質が、ホエイ、ホエイ加水分解物、カゼインからなる群より選択される少なくとも1つの成分である、前記〔15〕記載の方法。
〔17〕
下記工程(A)および(B)を含む、ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌を使用する抗ストレス用サプリメントの製造方法:
(A)ビフィドバクテリウム・ブレーベ、及び賦形剤を混合し、混合物を得る工程;
(B)前記混合物を打錠する工程。
好適には、前記製造方法の何れかの工程において、ビフィドバクテリウム・ブレーベに対し、加熱殺菌処理、粉砕処理、菌体破壊処理から選択される1種又は2種以上を行う。
以下、実施例や実験例等に基づいて本技術をさらに詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例や実験例等は、本技術の代表的な実施例等の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。
〔実験例1〕
(1)実験方法
本実験では、大きいマウス(強者)に小さいマウス(弱者)が攻撃されることにより、小さいマウスに社会的敗北を経験させる実験モデルを用いた(非特許文献3:Berton et al., Science,2006参照)。社会的敗北後の行動(Interaction zoneでの滞在時間の増減)に対するビフィドバクテリウム・ブレーベの経口投与による効果を観察し、ビフィドバクテリウム・ブレーベの抗ストレス作用を検討した。
通常飼料として、AIN-93G(オリエンタル酵母社製)を使用した。
<ブレーベ NITE BP-02622の死菌を含む飼料の調製>
ビフィドバクテリウム・ブレーベ NITE BP-02622を強化クロストリジア培地で37℃、16時間、液体静置培養を行った後、遠心分離機にて集菌後、凍結乾燥して、生菌末を得た。1×1012CFU/gの生菌末(ビフィドバクテリウム・ブレーベ NITE BP-02622)を滅菌水で7.5×1010 CFU/mLに懸濁し、90℃で30分の加熱殺菌して、ビフィドバクテリウム・ブレーベ NITE BP-02622の死菌(7.5×1010cells/mL換算)を得た。加熱殺菌後の懸濁液を培養しコロニー数を測定したが、コロニーが形成されず、生菌は認められなかった。
通常飼料(AIN-93G) 500mg中に、ビフィドバクテリウム・ブレーベ NITE BP-02622の死菌(7.5×1010 CFU/mL)を、50億個(cells換算)になるように混ぜ込んだ飼料を、「ブレーベ NITE BP-02622の死菌を含む飼料(ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌 50億個(cells換算)/500mg)」として、調製した。
本実験では、7週齢のC57BL/6J系雄マウスを、社会的敗北ストレス負荷マウスとして用いた。このC57BL/6J系雄マウスを、陰性対照群(オス20匹)、陽性対照群(オス18匹)、被験物質投与群(オス12匹)の3群に分けた。各群を、実験開始から終了まで、1ホームゲージ当たり、4〜5匹で、飼育した。
本実験において、陰性対照群、陽性対照群、被験物質投与群の3群に、実験開始後0日から行動試験終了時まで、飼料を自由摂取させた。
陰性対照群では、社会的敗北ストレスの負荷を与えず、かつブレーベ NITE BP-02622の死菌を含む飼料を投与しなかった。
陽性対照群では、社会的敗北ストレスの負荷を1日当たり10分間与えたが、ブレーベ NITE BP-02622の死菌を含む飼料を投与しなかった。
被験物質投与群では、社会的敗北ストレスの負荷を1日当たり10分間与え、かつ1日当たり、「ブレーベ NITE BP-02622の死菌を含む飼料1個(cells換算で、50億個/飼料500mg)」を、社会的敗北ストレス負荷を与え始める14日前から、行動試験終了時まで、摂取させた。
本実験におけるストレス負荷として、陽性対照群及び被験物質投与群に対して、実験開始後15日から19日まで(5日間)、社会的敗北ストレスの負荷を1日当たり10分間与えた。陰性対照群には、この社会的敗北ストレスの負荷を与えなかった。
社会的敗北ストレスの負荷について具体的に説明する。
陽性対照群、被験物質投与群のマウスを、1匹ごとに、攻撃等を示すICR系雄マウス1匹のいるアウェイゲージ内に、ホームゲージから移し、1日当たり10分間入れ、10分後再びホームゲージに戻した。このとき、アウェイゲージ内でICR系雄マウスがC57BL/6J系雄マウスに攻撃等を行うことで、ICR系雄マウスに曝露させた。この曝露により、陽性対照群、被験物質投与群の各マウスに、1日当たり10分間の社会的敗北ストレス負荷を与えた。この1日当たり10分間の社会的敗北ストレス負荷を、陽性対照群、被験物質投与群の各マウスに、5日間連続して与えた。
陰性対照群、陽性対照群、被験物質投与群の3群の各マウスについて、社会的敗北ストレス負荷終了後から2週間後の33から35日に、図1に示す行動試験用ゲージ内のInteraction zoneでの各マウスの滞在時間を計測した。
行動試験用のゲージ内に、ICR系雄マウス1匹を入れるための小部屋を透明の仕切り板にて設けた。このICR系雄マウス用の小部屋の設置によって、同じゲージ内であっても、C57BL/6J系雄マウスとICR系雄マウスとが直接に肉体的な接触はできないが、双方を認識できるようにした。そしてC57BL/6J系雄マウスが、ICR系雄マウスと肉体的な接触をせずに、自由に移動ができる「Interaction zone」を、ゲージ内に設置した(非特許文献3:Berton et al., Science,2006参照)(図1参照)。このゲージを、行動試験用ゲージとした。
ICR系雄マウスをICR系雄マウス用の小部屋に入れて「標的あり」の状態とし、行動試験用ゲージ内のInteraction zoneに、陰性対照群のマウスを1匹ごとに入れ、そのInteraction zoneでのC57BL/6J系雄マウスの滞在時間を計測し、マウスの社会性を評価した。陽性対照群、被験物質投与群の各マウスについても、陰性対照群の社会性評価の場合と同様にしてInteraction zoneでのマウスの滞在時間を計測し、各マウスの社会性を評価した。
陰性対照群のマウスではInteraction zoneでの滞在時間が長く、これに対し、陽性対照群のマウスではInteraction zoneの滞在時間が短かった。滞在時間が長いほど、社会性を示すマウスとし、Interaction zoneでの滞在時間が短いほど、強いストレス状態にあり、社会性が低下したマウスとした。被験物質投与群のマウスでは、Interaction zoneでの滞在時間は、陰性対照群のマウスのInteraction zoneでの滞在時間と同等程度であった。
その結果、ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌を摂取することで、社会性低下を緩解する傾向を示すことを示した。これにより、ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌に、社会的敗北ストレス軽減等の抗ストレス作用があることが確認された。
Figure 2021153446
〔製造例1:発酵乳〕
10%(W/W)還元脱脂粉乳(森永乳業社製)を水に溶解して得た10%(W/W)還元脱脂粉乳培地1000mLを90℃で30分間殺菌した。この殺菌培地にビフィドバクテリウム・ブレーベ NITE BP-02662 のシードカルチャーを30mL接種し、37℃で16時間培養する。
これとは別に、乳脂肪3.0%(W/W)、無脂乳固形分9.0%(W/W)からなるベース50Lを70℃に加温し、15MPaの圧力で均質化した後、90℃で10分間殺菌し、40℃に冷却する。該殺菌したベースに、前記のとおり前培養を行ったビフィドバクテリウム・ブレーベ NITE BP-02662 のカルチャー500mLを接種し、500mL容の樹脂容器に充填し、密封し、37℃で7時間培養した後、直ちに冷却し、100mL容のPETボトルに充填しプラスチックキャップで密封後、UHT殺菌(140℃1.5秒間)を行うことにより、ビフィドバクテリウム・ブレーベ NITE BP-02662 の死菌を含有する抗ストレス用組成物(PETボトル入り発酵乳)を得ることができる。この発酵乳を、ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌の1日の摂取量が生菌換算 2×104cells/kg体重/日以上になるように、摂取することで、抗ストレス効果が期待できる。
〔製造例2:粉末製剤又はサプリメント〕
還元脱脂粉乳培地(13重量%脱脂粉乳、0.5重量%酵母エキス含有)を95℃で30分間殺菌したのち、この培地にビフィドバクテリウム・ブレーベ NITE BP-02662 のシードカルチャーを接種し、37℃で16時間培養する。得られたビフィドバクテリウム・ブレーベ NITE BP-02662 を含む培養物をスプレードライ法にて、加熱殺菌し、当該ブレーベの死菌を含む粉末製剤を得ることができる。当該粉末製剤を、さらに打錠成形することでタブレット状のサプリメントにすることもできる。この粉末製剤又はタブレット状のサプリメントを、ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌の1日の摂取量が2×104cells/kg体重/日以上になるように、摂取することで、抗ストレス効果が期待できる。
〔製造例3:調製粉乳〕
脱塩牛乳乳清蛋白質粉末(ミライ社製)10kg、牛乳カゼイン粉末(フォンテラ社製)6kg、乳糖(ミライ社製)48kg、ミネラル混合物(富田製薬社製)920g、及びビタミン混合物(田辺製薬社製)32g、ラクチュロース(森永乳業社製)500g、ラフィノース(日本甜菜製糖社製)500g、ガラクトオリゴ糖液糖(ヤクルト薬品工業社製)900gを温水300kgに溶解し、さらに90℃で10分間加熱溶解し、調製脂肪(太陽油脂社製)28kgを添加して均質化する。その後、殺菌、濃縮の工程を行って噴霧乾燥し、調製粉乳約95kgを調製する。これに、澱粉に倍散したビフィドバクテリウム・ブレーベ NITE BP-02662 の死菌の菌体粉末(1.8×1011cells/g、森永乳業社製)100gを加えてビフィズス菌・オリゴ糖配合調製粉乳約95kgを調製する。得られた調製粉乳を水に溶解して、標準調乳濃度である総固形分濃度14%(W/V)の調乳液としたとき、調乳液中のビフィズス菌数 2.7×109cells/100mLを得ることができる。上述のようにして得られた調整粉乳を摂取することにより、抗ストレス効果が期待できる。
本技術の抗ストレス用組成物に含ませる成分がビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌であることから、安全性に優れ、長期間、連続的に摂取又は投与しても副作用が少ないため、非常に有用である。

Claims (5)

  1. ビフィドバクテリウム・ブレーベの死菌を含有する、抗ストレス用組成物。
  2. 前記抗ストレス用組成物が、精神ストレスを標的とした抗ストレス用組成物である、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記組成物が、不安障害、対人恐怖症、社会性の低下若しくは適応障害の治療、予防又は改善するために用いられる、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 前記ビフィドバクテリウム・ブレーベが、ビフィドバクテリウム・ブレーベ NITE BP-02662である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 前記組成物が、飲食品組成物又は医薬組成物である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
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