JP2021153115A - ピンセット - Google Patents

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Abstract

【課題】把持対象物が把持適正位置にあるかの判別が簡単にでき、把持位置のずれによる把持対象物の落下・割れを低減できるピンセットを提供する。【解決手段】少なくとも1つのセンサーを備え、少なくとも1つのセンサーの認識結果に基づいて把持対象物の位置判定を行い、位置判定の結果を通知部によりピンセットの使用者に通知する。【選択図】図1

Description

本開示は、平板状の把持対象物を把持するピンセットに関するものである。
例えば半導体ウエハ(以下、ウエハという)用のピンセットでウエハを把持する際、素子や回路が形成されている領域を傷つけないため、ウエハのうち、素子や回路が設けられていない外周部分を把持する。特許文献1には、ウエハの外周部分を把持するピンセットが開示されている。
特開2015−230917号公報
従来のピンセットであって外周部分を把持する方式のピンセットにおいては、把持対象物が把持適正位置にあるかどうかの判断を作業者が行う必要があったが、把持対象物が把持適正位置にあるか判別がつきにくく、作業者の技量によっては把持位置のずれに繋がりやすかった。例えば、従来のピンセットでは、把持対象物を把持する把持片のカーブ延在形状の一端側では把持対象物が把持されているが、もう一端側では把持対象物が把持されていない、という状態が発生しやすかった。従来のピンセットでは、このような把持位置のずれにより、把持対象物の落下・割れが発生するという問題があった。
本開示は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、把持対象物が把持適正位置にあるかの確認を使用者が容易にでき、把持位置のずれによる把持対象物の落下・割れを防止できるピンセットを提供することを目的とする。
本開示によれば、平板状の把持対象物を把持するピンセットであって、把持対象物のカーブ輪郭部分を両面から挟み込んで把持可能な、平面視でカーブ延在形状を有する一対の把持片、を備えるヘッド部と、通知部と、を備え、ヘッド部は、把持対象物を認識する少なくとも1つのセンサーをさらに備え、少なくとも1つのセンサーはそれぞれ、一対の把持片により挟まれる位置の把持対象物を認識するよう設けられており、少なくとも1つのセンサーの認識結果に基づいて把持対象物の位置判定を行い、位置判定の結果を通知部によりピンセットの使用者に通知する、ピンセット、が提供される。
本開示のピンセットは、把持対象物を認識する少なくとも1つのセンサーを備え、少なくとも1つのセンサーの認識結果に基づいて把持対象物の位置判定を行い、位置判定の結果を通知部によりピンセットの使用者に通知する。これにより、本開示のピンセットは、把持適正位置に把持対象物があるかの確認を使用者が容易にでき、把持位置のずれによる把持対象物の落下・割れを防止できる。
実施の形態1及び2のピンセットの平面図である。 実施の形態1及び2のピンセットの斜視図である。 実施の形態1及び2のピンセットの、図1のA−A線における断面図である。 実施の形態1及び2のピンセットの把持片の平面図である。 実施の形態1のピンセットの、図1のB−B線における断面図である。 実施の形態1及び2のピンセットと、把持適正位置にあるウエハの図である。 実施の形態1及び2のピンセットと、把持適正位置にないウエハの図である。 実施の形態2のピンセットの、図1のB−B線における断面図である。 実施の形態1及び2のピンセットの、各センサーと制御部の接続の仕方を表す図である。
<A.実施の形態1>
<A−1.構成>
図1は、実施の形態1におけるピンセット1の構成を示す平面図である。ピンセット1は、平板状の把持対象物であるウエハ10を把持するピンセットである。図2はピンセット1の構成を示す斜視図である。なお、ピンセット1について平面視、平面図という場合、当該平面は、ピンセット1で平板状の把持対象物を把持した場合の平板の平面である。
図1、図2、図9に示されるように、ピンセット1は、ハンドル2、スイッチ3、通知部4、ヘッド部5、制御部17、及びケーブル18を備える。図9では、後述の説明が分かりやすいよう、ヘッド部5やハンドル2の形状は図1、図2とは異なるように描かれている。また、図9では、スイッチ3と通知部4は省略されている。
ハンドル2は使用者がピンセット1を持つためのものである。
スイッチ3は、後述の真空吸着機構の動作のオンオフを切り替えるスイッチである。但し、スイッチ3による真空吸着機構の動作のオンオフの切り替えは、ある条件下ではできないよう制限されていてもよい。当該条件について具体的には後述する。
通知部4は、後述のセンサー6によるウエハ10の認識に基づく位置判定の結果を通知する。
スイッチ3及び通知部4はハンドル2の表面に設けられている。制御部17はハンドル2の表面から見える必要はないが、図1及び図2ではピンセット1の構成要素であることを示すためにハンドル2に重ねて示されている。
ヘッド部5は図1、図2に示されるように、ハンドル2の先端に取り付けられている。図3は、図1のA−A線におけるヘッド部5の断面である。ヘッド部5は、図2及び図3に示されるように、把持片5a、把持片5b、接続部5c、屈曲度可変部11、センサー6、及びパッド8を備える。把持片5a及び把持片5bは図1に示されるように平面視でカーブ延在形状を有する。また、ヘッド部5には、溝20が形成されている。センサー6はヘッド部5の図3に示される断面上には存在しないが、後でセンサー6の配置を説明するために図3に示されている。以下、ヘッド部5の構造を詳しく説明する。
図3(a)に示されるように、把持片5a及び把持片5bは、屈曲度可変部11及び接続部5cを通して繋がっている。ヘッド部5には、一対の把持片5a,5b及び接続部5cにより、把持片5a,5bのカーブ延在形状のカーブの延在方向に沿って延びウエハ10が進入可能な溝20が形成されている。
図3(b)に示されるように、接続部5cは、ウエハ10に溝20への進入方向から接してウエハ10の進入方向の位置を決める位置決め部として働く。ヘッド部5は、接続部5cが位置決め部として働くものでなく、例えば図3(c)のように接続部5cの代わりに把持片5aからの突起5dがあり、ウエハ10が突起5dまでしか差し込めない、という構成でもよい。その場合には、突起5dが位置決め部として働き、図3(c)の紙面上で突起5dより右側までを実質的に溝20とみなし、溝20の深さは突起5dまでの深さとする。また、位置決め部は、把持片5a,5bのカーブ延在形状のカーブの延在方向に離散的に設けられているものでもよい。ヘッド部5は、図3(b)に示すように、溝20に差し込まれたウエハ10のカーブ輪郭部分を、一対の把持片5a、5bによって両面から挟み込んで把持可能である。
ヘッド部5はウエハ10を認識する複数のセンサー6を備える。把持片5a,5bのカーブ延在形状の両端側でウエハ10を把持できることを検出するため、センサー6は、把持片5a,5bのカーブ延在形状の少なくとも一端側と他端側に設けられる。また、複数のセンサー6はそれぞれ、一対の把持片5a,5bにより挟まれる位置のウエハ10を認識するよう設けられる。センサー6は、カーブ延在形状の一端側と他端側に1つずつ設けられていてもよいし、カーブ延在形状の一端から他端まで多数が配置されていてもよいが、本実施の形態では、図4のように、センサー6は、把持片5a,5bのカーブ延在形状の一端側、他端側、及び中央部分の3か所に設けられているとする。図9に示すように、センサー6はケーブル18により、制御部17と繋がっている。位置判定に必要な情報が制御部17で得られる構成であれば、3つのセンサー6は図9(a)のようにケーブル18で直列に繋がれてもよいし、図9(b)のようにケーブル18で個別に制御部17と繋がれてもよい。なお、上記のとおり、図9では、センサー6と制御部17の繋がり方が分かりやすいように、ヘッド部5やハンドル2の形状は図1、図2とは異なるように描かれている。
図5は図1のB−B線におけるヘッド部5の断面を示す。当該断面はヘッド部5に設けられたセンサー6を横切る断面である。図5はピンセット1のセンサー6の、光センサー12による構成例を示す。当該構成のセンサー6は、発光素子12a及び受光素子12bを備える。センサー6は、発光素子12aから光を発し、当該光を直接受光素子12bにより検知する透過型でもよいし、発光素子12aから光を発し、当該光がヘッド部5で反射したものを受光素子12bにより検知する反射型でもよい。さらに、図5(a)のように発光素子12a及び受光素子12bがそれぞれ把持片5a及び把持片5bに配置されていてもよいし、図5(b)のように発光素子12a及び受光素子12bのいずれかが接続部5cに配置されていてもよい。また、光センサー12は、発光素子と受光素子が別々でなく一体型にまとめられたものであってもよい。
制御部17は、複数のセンサー6によるウエハ10の認識結果に基づいてウエハ10の位置判定を行う。制御部17は例えばマイクロコンピュータ又は集積回路を備え、それにより、ウエハ10の位置判定や、通知部4の制御を行う。また、各光センサー12がウエハ10を認識しているかどうかは、受光素子12bにて検知した光量が閾値以上かどうかにより制御部17が判断する。当該閾値は例えば予め任意に設定する。
制御部17はセンサー6から得られた情報を基にウエハ10の位置判定を行う。本実施の形態では、制御部17は、位置判定において、ウエハ10が把持適正位置にあるかどうかを判定する。センサー6は、ウエハ10が把持適正位置にあるかどうかを判定できるような位置に設けられる。把持適正位置は、対象とするウエハ10の状況により変わるが、少なくとも、把持片5a,5bのカーブ延在形状の延在方向の全体に渡りウエハ10が溝20に進入しているような位置である。ピンセット1でウエハ10をしっかり把持することが望ましい場合には、把持適正位置は、把持片5a,5bのカーブ延在形状の延在方向の全体に渡りウエハ10が溝20の奥の方まで進入している位置である。ウエハ10の把持適正位置は、例えば、把持片5a,5bのカーブ延在形状の延在方向の全体に渡り、ウエハ10が溝20に溝20の深さの半分以上進入している位置である。この場合、例えば、3つのセンサー6それぞれは、ウエハ10のうち、溝20に溝20の深さの半分以上差し込まれた部分のみを認識するよう設けられる。
本実施の形態では、3つのセンサー6それぞれは、ウエハ10のうち、溝20に溝20の深さの半分以上差し込まれた部分のみを認識するよう設けられている。制御部17は、位置判定において、複数のセンサー6の全てがウエハ10を認識した場合に、ウエハ10が把持適正位置にあると判定し、位置判定において、複数のセンサー6のいずれかがウエハ10を認識していない場合に、ウエハ10が把持適正位置にないと判定する。
ヘッド部5は、ウエハ10の両面を真空吸着する真空吸着機構を備え、ウエハ10の両面を当該真空吸着機構で真空吸着することによりウエハ10を把持する。ヘッド部5の真空吸着機構は、図2、図3、及び図4に示されるように把持片5a及び把持片5bに形成されている真空吸着孔7を通して溝20の側を吸気するものである。但し、真空吸着機構は図示されない排気側の機構を有する。平面視で把持片5a及び把持片5bの溝20側から見える真空吸着孔7は任意の数・配置であってよい。
パッド8は、ピンセット1でウエハ10を把持した際にウエハ10がパッド8以外と接しないよう、図3に示されるように、把持片5a、把持片5b、及び接続部5cそれぞれの表面に設けられる。パッド8は樹脂製のパッドであり、材質は例えばフッ素ゴムである。パッド8は、平面視においてパッド8に囲まれた領域が真空吸着機構の吸着口となるよう配置されている。つまり、図4に示されるように、パッド8は、溝20の側から見た平面視で真空吸着孔7を囲むように配置される。但し、パッド8は、平面視で真空吸着孔7を囲むものの他に、別の場所にも配置されていてもよい。ヘッド部5がパッド8を備えていないようなものでもよいが、ヘッド部5がパッド8を備えていない場合には、把持片5a及び把持片5bを溝20の側から見た平面視で、図4で真空吸着孔7が見えている領域が吸着口となる。
真空吸着機構の吸着口は、ウエハ10が把持適正位置にある場合には、ウエハ10が平面視において真空吸着機構の吸着口全面と重なる、という条件(以下、吸着口配置条件と記す)を満たすよう配置される。例えば、図3(b)に示されるように、溝20の奥の方にセンサー6が配置され、センサー6より浅い位置に吸着口が配置される。なお、上記のように、センサー6は図3に示される断面上には存在しないが、溝20の深さ方向の配置を説明するために図3に示されている。但し、センサー6は、図3に示される断面上で吸着口より溝20の奥側にあるよう配置されていてもよい。
図3(a)及び図3(b)に示されるように、把持片5a及び把持片5bは、屈曲度可変部11及び接続部5cを通して互いに繋がっている。つまり、把持片5a及び把持片5bは、屈曲度可変部11を通して互いに繋がっている。屈曲度可変部11は、ピンセット1が真空吸着機構での真空吸着によりウエハ10を把持した際に真空吸着機構がウエハ10の両面を吸着する力で、屈曲度可変部11の屈曲度合いが変わるよう構成されている。屈曲度可変部11の屈曲度合いの可変幅は、屈曲度可変部11の素材の厚みの調整あるいは屈曲度可変部11の素材の選定により、調整可能である。屈曲度可変部11の素材は例えば、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)である。
制御部17は、ウエハ10の位置判定に伴って、真空吸着機構の動作のオンとオフの切り替えやスイッチ3の動作を制御してもよい。真空吸着機構の真空吸着の動作は、例えば、以下の1)から3)のいずれかの形でオンとオフを切り替えられるよう制御される。
1)制御部17の位置判定とは関係なく、スイッチ3の操作により、真空吸着機構のオンとオフの切り替えを行う。
2)ウエハ10が把持適正位置にない場合には、スイッチ3を操作しても真空吸着機構の真空吸着動作をオフからオンにできない。ウエハ10が把持適正位置にある場合には、スイッチ3の操作により真空吸着機構の真空吸着動作をオフからオンにできる。その後スイッチ3を操作することで真空吸着機構の真空吸着動作がオフとなる。
3)ウエハ10が把持適正位置にあると自動で真空吸着機構の真空吸着動作をオフからオンにする。その後スイッチ3を操作することで真空吸着機構の真空吸着動作がオフとなる。ウエハ10の位置が把持適正位置になってすぐに真空吸着機構の真空吸着動作をオフからオンにするのではなく、一定時間、例えば1秒、ウエハ10が把持適正位置にある場合に、自動で真空吸着機構の真空吸着動作をオフからオンにするようにしてもよい。
通知部4は、位置判定の結果をピンセット1の使用者に通知する。通知部4は例えば可視光又は音又はその両方を用いて位置判定の結果をピンセット1の使用者に通知する。通知部4による通知方法は、ウエハ10が把持適正位置にある場合と把持適正位置にない場合の区別が付けられればよい。例えば通知部4が、ランプを備えランプにより通知を行うものの場合、ランプが光らない、というものも通知の一つのパターンとして用いることができる。つまり、通知部4は、ウエハ10が把持適正位置にあるかどうかを、ランプが光るかどうかによりそれぞれ通知するものでもいい。通知部4による通知は、ランプであれば、他にも、点灯・点滅のパターン、光るランプの個数、出す光の色の制御により、行うことができる。通知部4はブザーを備え、ブザー音のパターンを制御することで、通知を行うものであってもよい。
通知部4による通知は、様々な通知のパターンを用いることで、ウエハ10が把持適正位置にあるかどうか以外の情報も通知するものでもよい。例えば、通知部4は複数のセンサー6それぞれに対応したランプを備え、各センサー6それぞれの認識状態を、各ランプの点灯の有り無しによりピンセット1の使用者に通知する。また、例えば、通知部4は、真空吸着機構の動作状態を通知する。
通知部4は、使用者に位置判定の結果等の通知を行うことができれば、ランプやブザーではなく、例えば、内臓モニタや、もしくは外部モニタを繋ぐことのできるインターフェースを備えてもよい。通知部4が外部モニタを繋ぐことのできるインターフェースを備える場合は、ピンセット1は、通知部4により、外部モニタを通して、使用者に位置判定の結果等を通知する。また、通知部4は、ランプ、ブザー、内臓モニタ、及び外部モニタを繋ぐことのできるインターフェース、のうちの複数を備えていてもよい。
<A−2.動作>
ピンセット1でウエハ10を把持する際の動作について説明する。各センサー6の認識状態を説明するため、図6、図7のように、3つのセンサー6のうち、一端側と他端側のセンサー6をセンサー6aとセンサー6c、中央部分のセンサー6をセンサー6bとする。
まず使用者が、ウエハ10のカーブ輪郭部分を、溝20に差し込む。制御部17は、センサー6の認識結果に基づいて、ウエハ10の位置判定を行い、位置判定の結果を通知部4によりピンセット1の使用者に通知する。
図6に示すような状態で3つのセンサー6全てがウエハ10を認識している場合を考える。この場合、ウエハ10が把持適正位置にあると制御部17が判定する。ピンセット1は通知部4により位置判定の結果を通知し、ウエハ10が把持適正位置にあると判定した旨をピンセット1の使用者に認知させる。
例えば図7に示されるようにウエハ10のカーブ輪郭部分がヘッド部5の適切な位置に収納されておらず、センサー6aとセンサー6bはウエハ10を認識しているが、センサー6cはウエハ10を認識していない場合を考える。この場合、制御部17はウエハ10が把持適正位置にないと判定する。通知部4により位置判定の結果を通知し、ウエハ10が把持適正位置にないと判定した旨をピンセット1の使用者に認知させる。
背景技術の項目でも説明したように、ウエハ10を保持する際、回路が形成されている領域を傷つけないため、回路が設けられていない狭い外周部分を把持する必要がある。従来のピンセットにおいては、ウエハ10が把持適正位置にあるかどうかの判断を作業者が行う必要があったが、ウエハ10の狭い外周部分を把持する場合にはウエハ10が把持適正位置にあるか判別がつきにくく、作業者の技量によっては把持位置のズレに繋がりやすかった。例えば、従来のピンセットでは、図7のように、把持片5a,5bのカーブ延在形状の一端側ではウエハ10が把持されているが、もう一端側はウエハ10が把持されていない、という状態が発生しやすかった。また、従来のピンセットで真空吸着によりウエハ10の狭い外周部分を把持するものの場合には、真空吸着が正しく行える適正位置にウエハ10があるかどうかの判別がつきにくかった。従来のピンセットでは、把持位置のズレにより、ウエハ10の落下・割れが発生するなどの問題があった。
本実施の形態1のピンセット1は、センサー6が把持片5a,5bのカーブ延在形状の少なくとも一端側と他端側に設けられていることにより、把持適正位置に把持対象物があるかの確認を使用者が容易にでき、把持位置のずれによる把持対象物の落下・割れを防止できる。また、真空吸着機構の吸着口が吸着口配置条件を満たしていることにより、ピンセット1は、真空吸着が確実に行えるかの確認を使用者が容易にでき、把持位置のずれによる把持対象物の落下・割れを防止できる。
ウエハ10が把持適正位置にある場合、ピンセット1は、上記の1)から3)のいずれかの構成に従って、スイッチ3の操作により、もしくは自動で、真空吸着機構の動作をオンにし、ウエハ10を真空吸着により把持する。
2)の構成の場合、ピンセット1が、ウエハ10が把持適正位置にない場合には真空吸着機構の真空吸着動作をオフからオンにできないよう設定されていることで、ウエハ10が把持適正位置にない場合に誤って真空吸着動作をオンにすることを防げる。
3)の構成の場合、ピンセット1はウエハ10が把持適正位置にあることにより自動で真空吸着機構の真空吸着動作をオンにすることで、ウエハ10が把持適正位置にある場合に、確実に真空吸着動作をオンにできる。
真空吸着機構の動作がオンになると、ヘッド部5の屈曲度可変部11の屈曲度合いが変わることで、ウエハ10の両面へスムーズに真空吸着を行うことができる。ウエハ10を真空吸着している際、ウエハ10がヘッド部5と直接接触せず、パッド8がヘッド部5と接触し固定する。
真空吸着機構がウエハ10の両面それぞれを真空吸着するものであることにより、真空吸着機構がウエハ10の片面を真空吸着するものの場合と比べ、より安定して把持できる。
ヘッド部5は、ヘッド部5でウエハ10を把持する際にウエハ10と接する樹脂製のパッド8を備える。これにより、ウエハ10の外周部がヘッド部5のパッド8以外の部分と直接接触せず、異物発生やウエハ10のキズ・欠けが抑制される。
パッド8は、平面視においてパッド8に囲まれた領域が真空吸着機構の吸着口となるよう配置されている。これにより、真空吸着機構の吸着性能が高まる。
<A−3.効果>
一対の把持片5a,5bのカーブ延在形状の少なくとも一端側と他端側に設けられた複数のセンサー6はそれぞれ、一対の把持片5a,5bにより挟まれる位置のウエハ10を認識するよう設けられており、ピンセット1は複数のセンサー6の認識結果に基づいてウエハ10の位置判定を行い、位置判定の結果を通知部4によりピンセット1の使用者に通知する。これにより、ピンセット1は、把持適正位置にウエハ10があるかの確認を使用者が容易にでき、把持位置のずれによるウエハ10の落下・割れを防止できる。
ヘッド部5には、一対の把持片5a,5b及び位置決め部により、一対の把持片5a,5bのカーブ延在形状のカーブの延在方向に沿って延びウエハ10が進入可能な溝20が形成されている。これにより、ウエハ10を認識しているセンサー6と溝20の底面とでウエハ10の位置が精度良く定まるため、ピンセット1は、ピンセット1でウエハ10の外周部分を精度良く把持できる位置にウエハ10があるかの確認を使用者が容易にでき、把持位置のずれによるウエハ10の落下・割れを防止できる。
ピンセット1は、位置判定において、複数のセンサー6の全てがウエハ10を認識した場合に、ウエハ10が把持適正位置にあると判定し、位置判定において、複数のセンサー6のいずれかがウエハ10を認識していない場合に、ウエハ10が把持適正位置にないと判定する。これにより、ピンセット1は、ピンセット1でウエハ10の外周部分をより精度良く把持できる位置にウエハ10があるかの確認を使用者が容易にでき、把持位置のずれによるウエハ10の落下・割れを防止できる。
センサー6それぞれは、ウエハ10のうち、溝20に溝20の深さの半分以上差し込まれた部分のみを認識するよう設けられている。これにより、ピンセット1は、把持適正位置にウエハ10がありピンセット1でウエハ10をしっかり把持できることを使用者が容易に確認でき、把持位置のずれによるウエハ10の落下・割れを防止できる。
ピンセット1の真空吸着機構はウエハ10の両面それぞれを真空吸着するものである。これにより、片面での真空吸着の場合と比べて把持の安定性が高まる。
真空吸着機構の吸着口が吸着口配置条件を満たしていることにより、ピンセット1は、真空吸着が確実に行えるかの確認を使用者が容易にでき、把持位置のずれによる把持対象物の落下・割れを防止できる。
一対の把持片5a,5bは屈曲度可変部11を通して互いに繋がっており、屈曲度可変部11は、真空吸着機構がウエハ10の両面を吸着する力で、屈曲度可変部11の屈曲度合いが変わるよう構成されている。これにより、真空吸着機構の動作がオンになった際に、スムーズに真空吸着状態に移行できる。
ピンセット1はウエハ10が把持適正位置にあることにより自動で真空吸着機構の真空吸着動作をオンにする。これにより、ウエハ10が把持適正位置にある場合に、確実に真空吸着動作をオンにできる。
ピンセット1は、ウエハ10が把持適正位置にない場合には真空吸着機構の真空吸着動作をオフからオンにできないよう設定されている。これにより、ウエハ10が把持適正位置にない場合に誤って真空吸着動作をオンにすることを防げる。
樹脂製のパッド8は、平面視においてパッド8に囲まれた領域が真空吸着機構の吸着口となるよう配置されている。これにより、真空吸着機構の吸着性能が高まる。
ヘッド部5はヘッド部5でウエハ10を把持する際にウエハ10と接する樹脂製のパッド8を備える。これにより、異物発生やウエハ10のキズ・欠けが抑制される。
センサー6は光センサー12である。これにより、センサー6はウエハ10を精度良く認識できる。
通知部4は可視光又は音又はその両方を用いて位置判定の結果をピンセット1の使用者に通知する。これにより、ピンセット1の使用者は、位置判定の結果を容易に把握できる。
通知部4は、各複数のセンサー6でのウエハ10の認識状態それぞれをピンセット1の使用者に通知する。これにより、ピンセット1の使用者は、ウエハ10が把持適正位置にない状態で、ウエハ10の位置を把持適正位置にするために、ピンセット1またはウエハ10をどう動かせば良いかが分かる。
<A−4.変形例>
ヘッド部5の真空吸着機構はウエハ10の両面ではなく片面を真空吸着するものであってもよい。つまり、ヘッド部5はウエハ10の少なくとも片面を真空吸着する真空吸着機構を備え、ヘッド部5はウエハ10の少なくとも片面を真空吸着機構で真空吸着することによりウエハ10を把持するものでよい。この場合も、吸着口配置条件は満たす必要がある。真空吸着機構はウエハ10の片面を真空吸着するものであっても、吸着口配置条件が満たされていることにより、ピンセット1は、ウエハ10が真空吸着機構で確実に真空吸着可能な位置にあるかの確認を使用者が容易にできる。また、ピンセット1は、真空吸着機構がウエハ10の片面を真空吸着するものであっても、真空吸着機構により、手動で把持する場合と比べ安定してウエハ10を把持することができる。
ピンセット1は、真空吸着孔7及び真空吸着機構を備えるものとして説明したが、ピンセット1は、真空吸着孔7及び真空吸着機構を備えず、溝20に差し込まれたウエハ10を手動で把持するものであってもよい。この場合には、パッド8の配置は、平面視において真空吸着孔7を囲むという条件は無く、ピンセット1でウエハ10を把持した際にウエハ10と接する位置に配置されればよい。また、スイッチ3は無くてもよい。このようにピンセット1が真空吸着孔7及び真空吸着機構を備えないものである場合でも、センサー6により、ピンセット1の使用者は、把持適正位置にウエハ10があることを容易に確認でき、ウエハ10のずれによるウエハ10の落下・割れを防止できる。また、パッド8により、異物発生やウエハ10のキズ・欠けが抑制される。
ピンセット1は、真空吸着孔7及び真空吸着機構及びパッド8を備えないものであってもよい。この場合も、センサー6により、ピンセット1は、把持適正位置にウエハ10があるかの確認を使用者が容易にでき、把持位置のずれによるウエハ10の落下・割れを防止できる。
制御部17は、位置判定において、複数のセンサー6の全てがウエハ10を認識した場合に、ウエハ10が把持適正位置にあると判定し、位置判定において、複数のセンサー6のいずれかがウエハ10を認識していない場合に、ウエハ10が把持適正位置にないと判定するものとして説明したが、制御部17は異なる形で位置判定を行ってもよい。例えば、一部のセンサー6がウエハ10を認識していなくても、ウエハ10が把持適正位置にあると判定するものであってもよい。但し、その場合でも、制御部17は、位置判定においては、複数のセンサー6のうち、一対の把持片5a,5bのカーブ延在形状の一端側に設けられたセンサー6と他端側に設けられたセンサー6と、がウエハ10を認識している場合にのみ、ウエハ10が把持適正位置にあると判定する。このような構成によっても、ピンセット1は、把持適正位置にウエハ10があるかの確認を使用者が容易にでき、把持位置のずれによるウエハ10の落下・割れを防止できる。また、このような構成によっても、真空吸着機構の吸着口が吸着口配置条件を満たしていることにより、ピンセット1は、真空吸着が確実に行えるかの確認を使用者が容易にでき、把持位置のずれによる把持対象物の落下・割れを防止できる。
制御部17は、位置判定において、ウエハ10が把持適正位置にあるかどうかを判定するとしたが、位置判定は、把持適正位置の判定はせず単に各センサーの認識状態を判定するものであってもよい。その場合、通知部4は、各センサー6でのウエハ10の認識状態それぞれをピンセット1の使用者に通知する。このような構成によっても、ピンセット1の使用者は、各センサー6でのウエハ10の認識状態それぞれから把持適正位置にウエハ10があることを容易に確認でき、把持位置のずれによるウエハ10の落下・割れを防止できる。また、このような構成により、ピンセット1の使用者は、ウエハ10が把持適正位置にない状態で、ウエハ10の位置を把持適正位置にするために、ピンセット1またはウエハ10をどう動かせば良いかが分かる。
ヘッド部5はウエハ10を認識する複数のセンサー6を備える、としたが、ヘッド部5はウエハ10を認識するセンサー6を1つだけ備えてもよい。この場合も、1つのセンサー6は、一対の把持片5a,5bにより挟まれる位置のウエハ10を認識するよう設けられる。この構成において、制御部17は、1つのセンサー6の認識結果に基づいてウエハ10の位置判定を行い、位置判定の結果を通知部4によりピンセット1の使用者に通知する。位置判定において、制御部17は、1つのセンサー6がウエハ10を認識している場合に、ウエハ10が把持適正位置にあると判定し、1つのセンサー6がウエハ10を認識していない場合に、ウエハ10が把持適正位置にないと判定する。
ヘッド部5がセンサー6を1つだけ備える場合でも、以下で説明するように、センサー6がウエハ10を認識している場合には、ウエハ10が把持適正位置にある、というようにできる。
例えば、ヘッド部5の備える1つのセンサー6は、把持片5a,5bのカーブ延在形状の延在方向については中央部分、例えば図6に示されるセンサー6bの位置に、また、溝20の深さ方向では、溝20の深い位置、つまり位置決め部としての接続部5cの近くの位置に、設けられる。位置決め部としての接続部5cの形状がウエハ10のカーブ輪郭部分に合うものであれば、ウエハ10は、カーブ延在形状の延在方向についての中央部分で溝20に十分深く差し込まれているとすると、カーブ延在形状の両端でも溝20に差し込まれている。
より具体的には、例えば、センサー6を、カーブ延在形状の延在方向についての中央部分で、ウエハ10のうち、溝20に溝20の深さの半分以上差し込まれた部分のみを認識するよう設ける。このセンサー6の配置のもとでは、センサー6がウエハ10を認識した場合には、ウエハ10はカーブ延在形状の延在方向の全体に渡り溝20に進入しており、ピンセット1はカーブ延在形状の両端側でウエハ10を把持できる。
より望ましくは、センサー6を、カーブ延在形状の延在方向についての中央部分で、ウエハ10のうち、溝20に溝20の深さの75パーセント以上差し込まれた部分のみを認識するよう設ける。このセンサー6の配置のもとでは、センサー6がウエハ10を認識した場合には、ウエハ10がカーブ延在形状の両端で溝20に溝20の深さの半分以上差し込まれている。
ここで挙げた、センサー6がウエハ10を認識する位置に関する、溝20の深さの半分以上や75パーセント以上はあくまで例であり、ウエハ10のカーブ輪郭部分の形状や、目的とする把持適正位置に依存して、センサー6が、ウエハ10のうち、溝20に溝20の深さの例えば80パーセント以上、もしくは90パーセント以上差し込まれた部分のみを認識するよう設ける、といった調整が可能である。
以上で説明したヘッド部5が1つのセンサー6を備える構成と、<A−1.構成>に記載のヘッド部5が複数のセンサー6を備える構成と、を合わせると、つまるところ、ピンセット1は、ヘッド部5がウエハ10を認識する少なくとも1つのセンサー6を備え、少なくとも1つのセンサー6はそれぞれ、一対の把持片5a,5bにより挟まれる位置のウエハ10を認識するよう設けられており、少なくとも1つのセンサー6の認識結果に基づいてウエハ10の位置判定を行い、位置判定の結果を通知部4によりピンセット1の使用者に通知する、という構成でよい。この構成により、ピンセット1は、把持適正位置にウエハ10があるかの確認を使用者が容易にでき、把持位置のずれによるウエハ10の落下・割れを防止できる。
また、ヘッド部5が1つのセンサー6を備える構成により、ヘッド部5が複数のセンサー6を備える構成と比べ、より簡単な構成で、把持適正位置にウエハ10があるかの確認を使用者が容易にでき、把持位置のずれによるウエハ10の落下・割れを防止できるピンセット1を実現できる。
ピンセット1の把持対象物はウエハ10として説明したが、ピンセット1の把持対象物はウエハ10に限らず、平面視でカーブ輪郭部分を持つ平板状の物であれば、各種ディスク等であってもよい。
<B.実施の形態2>
<B−1.構成及び動作>
本実施の形態では、実施の形態1のピンセット1と比べて、センサー6が電気による導電センサー14により構成されているよう変更されているピンセット1について説明する。本実施の形態のピンセット1の構成は、センサー6の構成以外は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態において、ヘッド部5は、<A−1.構成>で説明したように複数のセンサー6を備えてもよいし、<A−4.変形例>で説明したように1つのセンサー6を備えてもよい。それぞれの場合において、センサー6の、把持片5a,5bのカーブ延在形状の延在方向及び溝の深さ方向の配置は、<A−1.構成>または<A−4.変形例>で説明したものと同様である。
図8は図1のB−B線における断面図であり、センサー6が電気的なセンサーである導電センサー14によって構成されている場合の例を示す。導電センサー14は2つの導通部14a,14bを備える。導通部14a,14bは図8のように溝20の奥の2ヶ所にそれぞれ配置されている。導通部14a,14bは溝20の奥の一ヶ所に2つ並べて配置されていてもいい。ウエハ10が導通部14a,14bに接することで、導電センサー14が導通状態となる。この導通状態は図8で信号16により模式的に示されている。
図8のように、位置決め部(接続部5c)に導通部14aが配置されている場合、導電センサー14はウエハ10が位置決め部に接している場合にのみ導通してウエハ10を認識する。
<B−2.効果>
本実施の形態でも、実施の形態1と同様の効果を得られる。さらに、センサー6が導電センサー14であることにより、使用環境の照度などにより光センサーでのウエハ10の認識が困難な状況でも、制御部17は位置判定を行うことができる。
接続部5cに導通部14aが配置されている場合、導電センサー14はウエハ10が位置決め部に接している場合にのみ導通する。これより、ピンセット1は、ウエハ10がピンセット1でウエハ10の外周部分を精度良く把持できる位置にあるかの確認を使用者が容易にでき、把持位置のずれによるウエハ10の落下・割れを防止できる。
<B−3.その他>
センサー6は超音波センサーであってもよい。その場合も、センサー6が超音波センサーであることにより、使用環境の照度などにより光センサーでのウエハ10の認識が困難な状況でも、位置判定を行うことができる。
なお、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1 ピンセット、2 ハンドル、3 スイッチ、4 通知部、5 ヘッド部、5a,5b 把持片、5c 接続部、5d 突起、6,6a,6b,6c センサー、7 真空吸着孔、8 パッド、10 ウエハ、11 屈曲度可変部、12 光センサー、12a 発光素子、12b 受光素子、14 導電センサー、14a,14b 導通部、16 信号、17 制御部、18 ケーブル、20 溝。

Claims (17)

  1. 平板状の把持対象物を把持するピンセットであって、
    前記把持対象物のカーブ輪郭部分を両面から挟み込んで把持可能な、平面視でカーブ延在形状を有する一対の把持片、を備えるヘッド部と、
    通知部と、
    を備え、
    前記ヘッド部は、前記把持対象物を認識する少なくとも1つのセンサーをさらに備え、
    前記少なくとも1つのセンサーはそれぞれ、前記一対の把持片により挟まれる位置の前記把持対象物を認識するよう設けられており、
    前記少なくとも1つのセンサーの認識結果に基づいて前記把持対象物の位置判定を行い、
    前記位置判定の結果を前記通知部により前記ピンセットの使用者に通知する、
    ピンセット。
  2. 請求項1に記載のピンセットであって、
    前記ヘッド部は、前記少なくとも1つのセンサーとして、複数のセンサーであって前記カーブ延在形状の少なくとも一端側と他端側に設けられる複数のセンサー、を備え、
    前記複数のセンサーの認識結果に基づいて前記把持対象物の前記位置判定を行い、
    前記位置判定の結果を前記通知部により前記ピンセットの使用者に通知する、
    ピンセット。
  3. 請求項2に記載のピンセットであって、
    前記位置判定において、前記複数のセンサーのうち、前記カーブ延在形状の前記一端側に設けられたセンサーと前記他端側に設けられたセンサーと、が前記把持対象物を認識している場合にのみ、前記把持対象物が把持適正位置にあると判定する、
    ピンセット。
  4. 請求項2または3に記載のピンセットであって、
    前記ヘッド部は、前記把持対象物に進入方向から接して前記把持対象物の進入方向の位置を決める位置決め部をさらに備え、
    前記ヘッド部には、前記一対の把持片及び前記位置決め部により、前記カーブ延在形状のカーブの延在方向に沿って延び前記把持対象物が進入可能な溝が形成されている、
    ピンセット。
  5. 請求項4に記載のピンセットであって、
    前記複数のセンサーそれぞれは、前記把持対象物のうち、前記溝に前記溝の深さの半分以上差し込まれた部分のみを認識するよう設けられている、
    ピンセット。
  6. 請求項1に記載のピンセットであって、
    前記ヘッド部は、前記少なくとも1つのセンサーとして、1つのセンサーであって前記カーブ延在形状の延在方向の中央部分に設けられる1つのセンサー、を備え、
    前記ヘッド部は、前記把持対象物に進入方向から接して前記把持対象物の進入方向の位置を決める位置決め部をさらに備え、
    前記ヘッド部には、前記一対の把持片及び前記位置決め部により、前記カーブ延在形状のカーブの延在方向に沿って延び前記把持対象物が進入可能な溝が形成されており、
    前記1つのセンサーは、前記把持対象物のうち、前記溝に前記溝の深さの半分以上差し込まれた部分のみを認識するよう設けられている、
    ピンセット。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のピンセットであって、
    前記少なくとも1つのセンサーは、それぞれ、光センサー、導電センサー、又は超音波センサーのいずれかである、
    ピンセット。
  8. 請求項4から6のいずれかに記載のピンセットであって、
    前記少なくとも1つのセンサーのうちの少なくとも1つは導電センサーであり、
    前記導電センサーは前記把持対象物が前記位置決め部に接している場合にのみ導通して前記把持対象物を認識する、
    ピンセット。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載のピンセットであって、
    前記位置判定において、前記少なくとも1つのセンサーの全てが前記把持対象物を認識した場合に、前記把持対象物が把持適正位置にあると判定し、
    前記位置判定において、前記少なくとも1つのセンサーのいずれかが前記把持対象物を認識していない場合に、前記把持対象物が把持適正位置にないと判定する、
    ピンセット。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載のピンセットであって、
    前記ヘッド部は前記把持対象物の少なくとも片面を真空吸着する真空吸着機構を備え、前記ヘッド部は前記把持対象物の前記少なくとも片面を前記真空吸着機構で真空吸着することにより前記把持対象物を把持し、
    前記真空吸着機構の吸着口は、前記把持対象物が把持適正位置にある場合には、前記把持対象物が平面視において前記真空吸着機構の前記吸着口の全面と重なるよう配置されている、
    ピンセット。
  11. 請求項10に記載のピンセットであって、
    前記真空吸着機構は前記把持対象物の両面それぞれを真空吸着するもので、
    前記真空吸着機構は前記一対の把持片にそれぞれ設けられており、
    前記一対の把持片は屈曲度可変部を通して互いに繋がっており、
    前記屈曲度可変部は、前記真空吸着機構での真空吸着により前記把持対象物を把持した際に前記真空吸着機構が前記把持対象物の両面を吸着する力で、前記屈曲度可変部の屈曲度合いが変わるよう構成されている、
    ピンセット。
  12. 請求項10または11に記載のピンセットであって、
    前記把持対象物が把持適正位置にあることにより自動で前記真空吸着機構の真空吸着動作をオンにする、
    ピンセット。
  13. 請求項10または11に記載のピンセットであって、
    前記真空吸着機構の真空吸着動作のオンとオフを切り替えるスイッチをさらに備え、
    前記把持対象物が把持適正位置にない場合には前記真空吸着機構の前記真空吸着動作をオフからオンにできないよう設定されている、
    ピンセット。
  14. 請求項1から9のいずれかに記載のピンセットであって、
    前記ヘッド部は前記ヘッド部で前記把持対象物を把持する際に前記把持対象物と接する樹脂製のパッドを備える、
    ピンセット。
  15. 請求項10から13のいずれかに記載のピンセットであって、
    前記ヘッド部は前記ヘッド部で前記把持対象物を把持する際に前記把持対象物と接する樹脂製のパッドを備え、
    前記パッドは、平面視において前記パッドに囲まれた領域が前記真空吸着機構の前記吸着口となるよう配置されている、
    ピンセット。
  16. 請求項1から15のいずれかに記載のピンセットであって、
    前記通知部は可視光又は音又はその両方を用いて前記位置判定の結果を前記ピンセットの使用者に通知する、
    ピンセット。
  17. 請求項1から16のいずれかに記載のピンセットであって、
    前記通知部は、各前記少なくとも1つのセンサーでの前記把持対象物の認識状態それぞれを前記ピンセットの使用者に通知する、
    ピンセット。
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