JP2021151056A - 電源システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の電池回路モジュールを含むいわゆるストリングと配電装置とを接続したり遮断したりするスイッチの動作不良を抑止する。【解決手段】電源システム1の制御装置100は、配電装置5のバスライン9とストリング10のメインライン7とを接続する場合に、メインライン7の電圧とバスライン9の電圧との差が小さくなるようにメインライン7の電圧を調整し、ストリング10の複数のスイープモジュール20を、全てメインライン7から遮断した後で、バスライン9とメインライン7とを接続する、処理を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、電源システムに関する。
電池と回路を含むモジュールを複数備え、複数のモジュールの各々を制御することで、外部への電力の出力、および、外部から入力される電力の蓄電の少なくともいずれかを行う電源システムが知られている。例えば、特許文献1に記載されている電源装置(電源システム)は、電池、第1のスイッチング素子、および第2のスイッチング素子を含む電池回路モジュールを複数備える。複数の電池回路モジュールは、各々の出力端子を介して直列に接続されている。電源装置の制御回路は、第1のスイッチング素子および第2のスイッチング素子をオンオフ駆動するゲート信号を、各々の電池回路モジュールに対して一定時間毎にそれぞれ出力する。これにより、複数の電池回路モジュールから目標とする電力を出力する。
特開2018−74709号公報
ここで開示される発明が解決しようとする課題は、複数の電池回路モジュールを含むいわゆるストリングと配電装置とを接続したり遮断したりするスイッチの動作不良を抑止することである。
ここで開示される電源システムは、電力系統に接続されるための配電装置と、ストリングと、配電装置とストリングとを接続と遮断を操作するスイッチと、制御装置とを備えている。配電装置は、ストリングに延びたバスラインと、バスラインに並列に接続されたバスラインコンデンサとを備えている。ストリングは、スイッチを介してバスラインに接続されるメインラインと、メインラインに並列に接続されたストリングコンデンサと、メインラインに沿って配置された複数のスイープモジュールとを有している。スイープモジュールは、電池モジュールと、電池モジュールをメインラインに直列に接続するように構成された入出力回路と、入出力回路に設けられ、電池モジュールとメインラインとの間の接続と切断とを切り替えるように構成された少なくとも1つのスイッチング素子とを有している。制御装置は、配電装置のバスラインとストリングのメインラインとを接続する場合に、メインラインの電圧とバスラインの電圧との差が小さくなるようにメインラインの電圧を調整し、当該ストリングの複数のスイープモジュールを、全てメインラインから遮断した後で、バスラインとメインラインとを接続する、処理が実行されるよう構成されている。
かかる電源システムによれば、ストリングと配電装置とを接続したり遮断したりするスイッチに流れる突入電流が小さく抑えられ、スイッチに動作不良が生じるのを抑止できる。
電源システム1の概略構成図である。 スイープモジュール20の概略構成図である。 スイープ動作におけるタイミングチャートの一例である。 強制スルー動作におけるタイミングチャートの一例である。
以下、本開示における典型的な実施形態の1つについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。また、各図における寸法関係は実際の寸法関係を反映するものではない。
<全体の概略構成>
図1を参照して、本実施形態における電源システム1の全体構成について概略的に説明する。電源システム1は、上位の電力系統8に接続された配電装置5に対する電力の出力、および、配電装置5から入力される電力の蓄電の少なくともいずれか(以下、単に「電力の入出力」という場合もある)を行う。一例として、本実施形態では、配電装置5としてPCS(Power Conditioning Subsystem)が用いられている。PCSは、電力系統8から電源システム1等へ入力される電力および電源システム1等から電力系統8へ出力される電力を、電源システム1等と電力系統8との間で相互に変換する機能を有する。
電力系統8で電力が余った場合に、配電装置5は余剰の電力を電源システム1に出力する。この場合、電源システム1は、配電装置5から入力された電力を蓄電する。また、電源システム1は、上位の電力系統8を制御する上位システム6からの指示に応じて、電源システム1に蓄電されている電力を配電装置5に出力する。図1では、上位システム6は、電力系統8および配電装置5を制御するシステムとして、電力系統8および配電装置5とは別で設けられているように図示されている。しかし、上位システム6は、電力系統8または配電装置5に組み込まれていてもよい。
電源システム1は、少なくとも1つのストリング10を備えている。本実施形態の電源システム1は、複数(N個:N≧2)のストリング10(10A,10B,・・・,10N)を備えている。図1では、便宜上、N個のストリング10のうち、2つのストリング10A,10Bのみを図示している。ストリング10は、配電装置5との間の電力の入出力の単位となる。複数のストリング10は、配電装置5に対して並列に接続されている。配電装置5と各々のストリング10の間の電力の入出力(通電)は、メインライン7を通じて行われる。
ストリング10は、SCU(String Control Unit)11、および、複数(M個:M≧2)のスイープモジュール20(20A,20B,・・・,20M)を備える。各々のスイープモジュール20は、電池および制御回路を備える。SCU11は、ストリング10毎に設けられている。SCU11は、1つのストリング10に含まれる複数のスイープモジュール20を統合制御するコントローラである。各々のSCU11は、電力制御装置としてのGCU(Group control Unit)2との間で通信を行う。GCU2は、複数のストリング10を含むグループ全体を統合制御するコントローラである。GCU2は、上位システム6および各々のSCU11との間で通信を行う。上位システム6、GCU2、およびSCU11の間の通信の方法には、種々の方法(例えば、有線通信、無線通信、ネットワークを介した通信等の少なくともいずれか)を採用できる。
なお、ストリング10およびスイープモジュール20等を制御するコントローラの構成を変更することも可能である。例えば、GCU2とSCU11が別々に設けられていなくてもよい。つまり、1つのコントローラが、少なくとも1つのストリング10を含むグループ全体と、ストリング10に含まれる複数のスイープモジュール20を共に制御してもよい。
<スイープモジュール>
図2を参照して、スイープモジュール20について詳細に説明する。スイープモジュール20は、電池モジュール30、電力回路モジュール40、およびスイープユニット(SU(Sweep Unit))50を備える。
電池モジュール30は、少なくとも1つの電池31を備えている。本実施形態の電池モジュール30には、複数の電池31が設けられている。複数の電池31は直列に接続されている。本実施形態では、電池31として二次電池が使用されている。電池31には、種々の二次電池(例えば、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、ニッケルカドミウム電池等)の少なくともいずれかを使用できる。なお、電源システム1において、複数種類の電池31を混在させることも可能である。もちろん、全ての電池モジュール30内の電池31の種類が全て同じであってもよい。
電池モジュール30には、電圧検出部35および温度検出部36が装着されている。電圧検出部35は、電池モジュール30が備える電池31(本実施形態では、直列に接続された複数の電池31)の電圧を検出する。温度検出部36は、電池モジュール30が備える電池31の温度、または、電池31の近傍の温度を検出する。温度検出部36には、温度を検出する各種素子(例えばサーミスタ等)を使用できる。
電池モジュール30は、電力回路モジュール40に対して着脱可能に設けられている。詳細には、本実施形態では、複数の電池31を備えた電池モジュール30が1つの単位となって、電力回路モジュール40からの取り外し、および、電力回路モジュール40への装着が行われる。従って、電池モジュール30に含まれる電池31が1つずつ交換される場合に比べて、作業者が電池31を交換する際の作業工数が減少する。なお、本実施形態では、電圧検出部35および温度検出部36は、電池モジュール30とは別で交換される。しかし、電圧検出部35および温度検出部36の少なくとも一方が、電池モジュール30と共に交換されてもよい。
電力回路モジュール40は、電池モジュール30における電力の入出力を適切に実現させるための回路を形成する。本実施形態では、電力回路モジュール40は、電池モジュール30とメインライン7の間の接続および切り離しを切り替える少なくとも1つのスイッチング素子を備えている。本実施形態では、電力回路モジュール40は、電池モジュール30をメインライン7に接続するための入出力回路43と、入出力回路43に配置された第1スイッチング素子41および第2スイッチング素子42を備える。第1スイッチング素子41および第2スイッチング素子42は、スイープユニット50から入力される信号(例えばゲート信号等)に応じてスイッチング動作を行う。
本実施形態では、図2に示されているように、第1スイッチング素子41は、入出力回路43において、メインライン7に対して直列に、かつ、電池モジュール30に対して並列に取り付けられている。第2スイッチング素子42は、入出力回路43において、メインライン7に電池モジュール30を直列に接続する部分に取り付けられている。第1スイッチング素子41は、メインライン7に放電電流が流れる方向に沿って順方向となるように、ソースとドレインが配置される。第2スイッチング素子42は、メインライン7に電池モジュール30を直列に取り付ける入出力回路43において、電池モジュール30に充電電流が流れる方向に沿って順方向となるように、ソースとドレインが配置される。本実施形態では、第1スイッチング素子41と第2スイッチング素子42は、それぞれMOSFET(例えば、Si−MOSFET)であり、順方向に向いたボディダイオード41a,42aをそれぞれ備えている。ここで、第1スイッチング素子41のボディダイオード41aは、第1ボディダイオードと適宜に称されうる。第2スイッチング素子42のボディダイオード42aは、第2ボディダイオードと適宜に称される。
なお、第1スイッチング素子41と第2スイッチング素子42は、図2の例に限定されない。第1スイッチング素子41および第2スイッチング素子42には、導通と非導通を切り替えることが可能な種々の素子を使用することが可能である。本実施形態では、第1スイッチング素子41および第2スイッチング素子42の両方に、MOSFET(詳細にはSi−MOSFET)が使用されている。しかし、MOSFET以外の素子(例えば、トランジスタ等)が採用されてもよい。
また、電力回路モジュール40は、インダクタ46およびコンデンサ47を備える。インダクタ46は、電池モジュール30と第2スイッチング素子42の間に設けられている。コンデンサ47は、電池モジュール30と並列に接続されている。本実施形態では、電池モジュール30の電池31に二次電池が使用されているので、内部抵抗損失の増加による電池31の劣化を抑制する必要がある。従って、電池モジュール30、インダクタ46、およびコンデンサ47によってRLCフィルタを形成することで、電流の平準化が図られている。
また、電力回路モジュール40には温度検出部48が設けられている。温度検出部48は、第1スイッチング素子41および第2スイッチング素子42の少なくとも一方の発熱を検出するために設けられている。本実施形態では、第1スイッチング素子41、第2スイッチング素子42、および温度検出部48は、1つの基盤に組み込まれている。従って、第1スイッチング素子41および第2スイッチング素子42の一方の故障が発見された時点で、基盤ごと交換される。よって、本実施形態では、1つの温度検出部48が第1スイッチング素子41および第2スイッチング素子42の近傍に設けられることで、部品点数が削減されている。ただし、第1スイッチング素子41の温度を検出する温度検出部と、第2スイッチング素子42の温度を検出する温度検出部が別々に設けられていてもよい。温度検出部48には、温度を検出する各種素子(例えばサーミスタ等)を使用できる。
図1および図2に示すように、ストリング10内の複数の電池モジュール30は、それぞれ電力回路モジュール40を介在させてメインライン7に対して直列に接続されている。そして、電力回路モジュール40の第1スイッチング素子41と第2スイッチング素子42が適宜に制御されることによって、電池モジュール30はメインライン7に接続されたり、切り離されたりする。図2に示された電力回路モジュール40の構成例では、第1スイッチング素子41がオフとされ、且つ第2スイッチング素子42がオンとされると、電池モジュール30はメインライン7に接続される。第1スイッチング素子41がオンとされ、且つ第2スイッチング素子42がオフとされると、電池モジュール30はメインライン7から切り離される。
スイープユニット(SU(Sweep Unit))50は、スイープモジュール20に関する各種制御を行うようにスイープモジュール20に組み込まれた制御ユニットであり、スイープ制御ユニットとも称される。詳細には、スイープユニット50は、電力回路モジュール40における第1スイッチング素子41および第2スイッチング素子42を駆動させる信号を出力する。また、スイープユニット50は、スイープモジュール20の状態(例えば、電池モジュール30の電圧、電池31の温度、および、スイッチング素子41,42の温度等)を、上位のコントローラ(本実施形態では、図1に示すSCU11)に通知する。スイープユニット50は、ストリング10の複数のスイープモジュール20にそれぞれ組み込まれている。ストリング10の複数のスイープモジュール20に組み込まれたスイープユニット50は、順に繋がっており、SCU11から出力されたゲート信号GSを順に伝搬するように構成されている。図2に示されているように、本実施形態では、スイープユニット50は、SU処理部51、遅延/選択回路52、およびゲートドライバ53を備えている。
SU処理部51は、スイープユニット50における各種処理を司るコントローラである。SU処理部51には、例えばマイコン等を使用できる。SU処理部51には、電圧検出部35、温度検出部36、および温度検出部48からの検出信号が入力される。また、SU処理部51は、上位のコントローラ(本実施形態ではストリング10のSCU11)との間で各種信号の入出力を行う。
SCU11からSU処理部51に入力される信号には、強制スルー信号CSS、および強制接続信号CCSが含まれる。強制スルー信号CSSは、配電装置5からストリング10に延びるメインライン7(図1参照)からの、電池モジュール30を切り離すことを指示する信号である。つまり、強制スルー信号CSSが入力されたスイープモジュール20は、配電装置5との間で電力を入出力するための動作をスルーする。強制接続信号CCSは、メインライン7に対する電池モジュール30の接続の維持を指示する信号である。
遅延/選択回路52にはゲート信号GSが入力される。ゲート信号(本実施形態ではPWM信号)GSは、第1スイッチング素子41および第2スイッチング素子42のオン状態とオフ状態の交互の繰り返しスイッチング動作を制御する信号である。ゲート信号GSは、オンとオフが交互に繰り返されるパルス状の信号である。ゲート信号GSは、まず、SCU11(図1参照)から、1つのスイープモジュール20内の遅延/選択回路52に入力される。次いで、ゲート信号GSは、1つのスイープモジュール20の遅延/選択回路52から、他のスイープモジュール20の遅延/選択回路52に順に伝播されていく。
ストリング10では、図3および図4に例示するスイープ制御が実行される。
ここで、図3は、スイープ動作におけるタイミングチャートの一例である。具体的には、図3には、全てのスイープモジュール20にスイープ動作を実行させた場合の、各スイープモジュール20の接続状態と、配電装置5に出力される電圧との関係が一例として示されている。図4は、強制スルー動作におけるタイミングチャートの一例である。具体的には、図4には、一部のスイープモジュール20に強制スルー動作を実行させた場合の、各スイープモジュール20の接続状態と、配電装置5に出力される電圧との関係が一例として示されている。
ストリング10において実行されるスイープ制御では、ストリング10に組み込まれた複数のスイープモジュール20(例えば、M個)のうち、同じタイミングでONになるスイープモジュール20の数mが定められる。スイープ制御でのゲート信号GSは、例えば、パルス波形で構成されている。ゲート信号GSは、例えば、メインライン7に電池モジュール30を接続するための信号波形と、電池モジュール30をメインライン7から切り離すための信号波形とを順に並べられているとよい。ゲート信号GSにおいて、メインライン7に電池モジュール30を接続するための信号波形は、ストリング10をスイープする予め定められた周期Tにおいて、メインライン7に接続する電池モジュール30の数が組み込まれているとよい。また、電池モジュール30をメインライン7から切り離すための信号波形は、ストリング10に組み込まれた電池モジュール30のうち、電池モジュール30をメインライン7から切り離すことが必要な所要数が組み込まれている。電池モジュール30をメインライン7から切り離すための信号波形や、電池モジュール30をメインライン7から切り離すための信号波形は、適宜に波長などが調整される。
本実施形態のストリング10では、M個のスイープモジュール20が、配電装置5側からスイープモジュール20A,20B,・・・,20Mの順に直列に接続されている。以下では、配電装置5に近い側を上流側、配電装置5から遠い側を下流側とする。まず、ゲート信号GSは、SCU11から、最も上流側のスイープモジュール20A内のスイープユニット50の遅延/選択回路52に入力される。次いで、ゲート信号GSは、スイープモジュール20Aの遅延/選択回路52から、下流側に隣接するスイープモジュール20Bの遅延/選択回路52に伝播される。下流側に隣接するスイープモジュール20へのゲート信号の伝播が、最も下流側のスイープモジュール20Mまで順に繰り返される。
ここで、遅延/選択回路52は、SCU11または上流側のスイープモジュール20から入力したパルス状のゲート信号GSを、定められた遅延時間だけ遅延させて、下流側のスイープモジュール20に伝播させることができる。この場合、遅延時間を示す信号が、SCU11からスイープユニット50(例えば、本実施形態ではスイープユニット50内のSU処理部51)に入力される。遅延/選択回路52は、信号によって示された遅延時間に基づいて、ゲート信号GSを遅延させる。また、遅延/選択回路52は、入力したゲート信号GSを遅延させずに、そのまま下流側のスイープモジュール20に伝播させることもできる。
また、ゲートドライバ53は、第1スイッチング素子41および第2スイッチング素子42のスイッチング動作を駆動する。遅延/選択回路52は、ゲートドライバ53の駆動を制御する信号を、ゲートドライバ53に対して出力する。ゲートドライバ53は、第1スイッチング素子41と第2スイッチング素子42とにそれぞれ制御信号を出力する。電池モジュール30をメインライン7に接続する場合、ゲートドライバ53は、第1スイッチング素子41をオフとし、且つ第2スイッチング素子42をオンとするための制御信号を出力する。電池モジュール30をメインライン7から切り離す場合、ゲートドライバ53は、第1スイッチング素子41をオンとし、且つ第2スイッチング素子42をオフとするための制御信号を出力する。
本実施形態の遅延/選択回路52は、SCU11などの制御装置によって制御され、スイープ動作、強制スルー動作、および強制接続動作を選択的に実行する。
例えば、スイープ動作では、ゲート信号GSによって第1スイッチング素子41と第2スイッチング素子42が操作される。ストリング10に含まれた複数の電池モジュール30は、メインライン7に所定の順番で接続され、かつ、所定の順番で切り離される。その結果、ストリング10は、メインライン7に接続される電池モジュール30を短い制御周期で順次入れ替えながら、予め定められた数の電池モジュール30がメインライン7に常時接続されたような状態で駆動する。かかるスイープ動作によって、ストリング10は、メインライン7に接続される電池モジュール30を短い制御周期で順次入れ替えつつも、予め定められた数の電池モジュール30が直列に接続された1つの組電池のように機能する。かかるスイープ動作が実現するように、ストリング10の各スイープモジュール20がSCU11によって制御される。かかる制御において、SCU11は、ストリング10に対してゲート信号GSを出力するとともに、各スイープモジュール20に組み込まれたSU処理部51に制御信号を出力する。スイープ動作の一例の詳細な説明は、図3および図4に例示して後述する。
スイープ動作中には、遅延/選択回路52は、入力されたゲート信号GSをゲートドライバ53にそのまま出力すると共に、ゲート信号GSを遅延時間だけ遅延させて、下流側のスイープモジュール20に伝播させる。その結果、スイープ動作中のスイープモジュール20の電池モジュール30は、ストリング10内でタイミングがずらされつつ、メインライン7に順次接続され、かつ、メインライン7から順次切り離される。
強制スルー動作中には、遅延/選択回路52は、入力されたゲート信号GSに関わらず、第1スイッチング素子41をオンで維持させ、且つ第2スイッチング素子42をオフで維持させる信号を、ゲートドライバ53に出力する。その結果、強制スルー動作中のスイープモジュール20の電池モジュール30は、メインライン7から切り離される。また、強制スルー動作中のスイープモジュール20の遅延/選択回路52は、ゲート信号GSを遅延させずに、そのまま下流側のスイープモジュール20に伝播させる。
強制接続動作中には、遅延/選択回路52は、入力されたゲート信号GSに関わらず、第1スイッチング素子41をオフで維持させ、且つ第2スイッチング素子42をオンで維持させる信号を、ゲートドライバ53に出力する。その結果、強制接続動作中のスイープモジュール20の電池モジュール30は、メインライン7に常時接続される。また、強制接続動作中のスイープモジュール20の遅延/選択回路52は、ゲート信号GSを遅延させずに、そのまま下流側のスイープモジュール20に伝播させる。
遅延/選択回路52は、上述のような所要の機能を奏する1つの集積回路として構成されていてもよい。また、遅延/選択回路52は、ゲート信号GSを遅延させる回路と、ゲートドライバ53に選択的にゲート信号GSを送る回路と組み合わせてもよい。以下に本実施形態における遅延/選択回路52の構成例を説明する。
本実施形態では、図2に示されているように、遅延/選択回路52は、遅延回路52aと、選択回路52bとを備えている。遅延/選択回路52に入力されたゲート信号GSは、遅延回路52aに入力される。遅延回路52aは、ゲート信号GSを所定の遅延時間だけ遅延させて選択回路52bに出力する。また、遅延/選択回路52に入力されたゲート信号GSは、遅延回路52aを通らない別のルートでそのまま選択回路52bに出力される。選択回路52bは、SU処理部51から指示信号を受けて、指示信号に応じて出力する。
SU処理部51からの指示信号が、スイープ動作の実施を指示する場合には、選択回路52bは、入力されたゲート信号GSをそのまま当該スイープモジュール20のゲートドライバ53に出力する。ゲートドライバ53は、電力回路モジュール40に制御信号を出力し、第1スイッチング素子41をオフとし、且つ第2スイッチング素子42をオンとし、電池モジュール30をメインライン7に接続する。他方で選択回路52bは、1つ下流のスイープモジュール20の遅延/選択回路52に、遅延されたゲート信号GSを出力する。つまり、電池モジュール30がスイープ動作においてメインライン7に接続された場合には、1つ下流のスイープモジュール20に所定の遅延時間だけ遅延したゲート信号GSが送られる。
SU処理部51からの指示信号が強制スルー信号CSSである場合には、選択回路52bは、電池モジュール30をスルーするための信号をゲートドライバ53に出力する。強制スルー信号CSSが継続されることによって、強制スルー信号CSSを受けたスイープモジュール20の電池モジュール30は、メインライン7から切り離された状態で維持される。この場合、選択回路52bによって、遅延回路52aを通らない別のルートで選択回路52bに入力されたゲート信号GSが、1つ下流のスイープモジュール20に出力される。
SU処理部51からの指示信号が強制接続信号CCSである場合には、選択回路52bは、電池モジュール30をメインライン7に接続するための信号をゲートドライバ53に出力する。つまり、ゲートドライバ53は、第1スイッチング素子41をオフとし、且つ第2スイッチング素子42をオンとし、電池モジュール30をメインライン7に接続する。強制接続信号CCSが継続されることによって、電池モジュール30は、メインライン7に接続された状態が維持される。この場合、選択回路52bによって、遅延回路52aを通らない別のルートで選択回路52bに入力されたゲート信号GSが、1つ下流のスイープモジュール20に出力される。
図1および図2に示されているように、本実施形態では、1つのストリング10に含まれる複数のスイープユニット50(詳細には、複数の遅延/選択回路52)が、デイジーチェーン方式で順に接続されている。その結果、SCU11から1つのスイープユニット50に入力されるゲート信号GSが、複数のスイープユニット50の間で順に伝播される。従って、SCU11における処理が簡素化され易く、信号性が増加することも容易に抑制される。しかし、SCU11は、複数のスイープユニット50の各々に対して個別にゲート信号GSを出力することも可能である。
スイープユニット50は、インジケータ57を備えている。インジケータ57は、例えば、電池モジュール30や電力回路モジュール40などを含むスイープモジュール20の状態を作業者に通知する。インジケータ57は、例えば、スイープモジュール20内の電池モジュール30に不具合(例えば、故障および電池31の劣化等)が検出されたこと(つまり、電池モジュール30が交換すべき状態であること)を、作業者に通知することができる。
一例として、本実施形態のインジケータ57には、発光素子の一種であるLEDが用いられている。しかし、LED以外のデバイス(例えばディスプレイ等)がインジケータ57として使用されてもよい。また、音声を出力するデバイス(例えばスピーカー等)がインジケータ57として使用されてもよい。また、インジケータ57は、アクチュエータ(例えば、モータまたはソレノイド等)によって部材を駆動させることで、スイープモジュール20の状態を作業者に通知してもよい。また、インジケータ57は、スイープモジュール20の状態に応じて、異なる方法で状態が示されるように構成されているとよい。
本実施形態では、インジケータ57の動作は、スイープユニット50内のSU処理部51によって制御される。しかし、SU処理部51以外のコントローラ(例えばSCU11等)が、インジケータ57の動作を制御してもよい。
本実施形態では、スイープユニット50毎にインジケータ57が設けられている。従って、作業者は、並べて配置された複数のスイープモジュール20の中から、インジケータ57によって状態が通知されているスイープモジュール20を容易に識別することができる。しかし、インジケータ57の構成を変更することも可能である。例えば、スイープユニット50毎に設けられたインジケータ57とは別に、またはインジケータ57と共に、複数のスイープモジュール20の状態を纏めて通知する状態通知部が設けられていてもよい。この場合、状態通知部は、例えば、1つのモニタに複数のスイープモジュール20の状態(例えば、不具合が生じているか否か等)を纏めて表示させてもよい。
<スイープ制御>
ストリング10において実行されるスイープ制御について説明する。ここで、スイープ制御は、ストリング10の各電池モジュール30にスイープ動作をさせるための制御である。ストリング10において実行されるスイープ制御では、SCU11は、パルス状のゲート信号GSを出力する。また、ストリング10の複数のスイープモジュール20におけるスイッチング素子41,42は、適宜にオンとオフが切り替えられて駆動する。その結果、電池モジュール30のメインライン7に対する接続と、メインライン7からの切り離しが、スイープモジュール20毎に高速で切り替えられる。さらに、ストリング10は、上流側からX番目のスイープモジュール20に入力するゲート信号GSを、(X−1)番目のスイープモジュール20に入力するゲート信号GSに対して遅延させることができる。その結果、ストリング10に含まれるM個のスイープモジュール20のうち、メインライン7に接続されるm個(m<M)のスイープモジュール20が、順次切り替えられる。これにより、ストリング10に含まれた複数の電池モジュール30が、メインライン7に所定の順番で接続され、かつ、所定の順番で切り離される。そして、予め定められた数の電池モジュール30がメインライン7に常時接続されたような状態になる。かかるスイープ動作によって、ストリング10は、予め定められた数の電池モジュール30が直列に接続された1つの組電池として機能する。
図3は、ストリング10に含まれる全てのスイープモジュール20にスイープ動作を実行させた場合の、各スイープモジュール20の接続状態と、配電装置5に出力される電圧の関係の一例を示すタイミングチャートである。1つのストリング10に含まれるスイープモジュール20の数Mは、適宜変更できる。図3に示す例では、1つのストリング10に5個のスイープモジュール20が含まれており、5個のスイープモジュール20の全てにスイープ動作を実行させている。
また、図3に示す例では、ストリング10のSCU11に対し、配電装置5へ出力する電圧VH[V]を100VとするVH指令信号が入力されている。各々のスイープモジュール20における電池モジュール30の電圧Vmod[V]は、43.2Vである。また、ゲート信号GSを遅延させる遅延時間DL[μsec]は、電源システム1に求められる仕様に応じて適宜設定される。ゲート信号GSの周期T(つまり、スイープモジュール20の接続と切り離しの周期)は、スイープ動作を実行させるスイープモジュール20の数P(≦M)に、遅延時間DLを掛けた値となる。従って、遅延時間DLを長く設定すると、ゲート信号GSの周波数は低周波となる。逆に、遅延時間DLを短く設定すると、ゲート信号GSの周波数は高周波となる。図3に示す例では、遅延時間DLは2.4μsecに設定されている。従って、ゲート信号GSの周期Tは、「2.4μsec×5=12μsec」となる。
本実施形態では、第1スイッチング素子41がオフとされ、且つ第2スイッチング素子42がオンとされたスイープモジュール20の電池モジュール30が、メインライン7に接続される。つまり、第1スイッチング素子41がオフとされ、且つ第2スイッチング素子42がオンとされると、入出力回路43に電池モジュール30に対して並列になるように設けられたコンデンサ47が接続されて、電力が入出力される。スイープモジュール20のスイープユニット50は、ゲート信号GSがオンとなっている間に、電池モジュール30をメインライン7に接続する。一方で、第1スイッチング素子41がオフとされ、且つ第2スイッチング素子42がオンとされたスイープモジュール20の電池モジュール30は、メインライン7から切り離される。スイープユニット50は、ゲート信号GSがオフとなっている間は、電池モジュールをメインライン7から切り離す。
なお、第1スイッチング素子41と第2スイッチング素子42が同時にオン状態となると、短絡が発生してしまう。従って、スイープユニット50は、第1スイッチング素子41と第2スイッチング素子42を切り替える場合、一方の素子をオンからオフに切り替えた後、僅かな待機時間が経過した後に、他方の素子をオフからオンに切り替える。その結果、短絡の発生が防止される。
VH指令信号によって指令されたVH指令値をVH_com、各電池モジュール30の電圧をVmod、スイープ動作を実行させるスイープモジュール20の数(つまり、スイープ制御においてメインライン7への接続対象とするスイープモジュール20の数)をPとする。この場合、ゲート信号GSにおいて、周期Tに対してオンの期間が占めるデューティー比は、「VH_com/(Vmod×P)」で求められる。図3に示す例では、ゲート信号GSのデューティー比は、約0.46となる。なお、厳密には、短絡の発生を防止するための待機時間の影響で、デューティー比がずれる。従って、スイープユニット50は、フィードバック処理またはフィードフォワード処理を用いて、デューティー比の補正を行ってもよい。
図3に示すように、スイープ制御が開始されると、まず、P個のスイープモジュール20のうちの1つ(図3に示す例では、最も上流側のNo.1のスイープモジュール20)が接続状態となる。その後、遅延時間DLが経過すると、次のスイープモジュール20(図3に示す例では、上流側から2番目のNo.2のスイープモジュール20)も接続状態となる。この状態では、配電装置5へ出力される電圧VHは、2つのスイープモジュール20の電圧の合算値となり、VH指令値に達していない。さらに遅延時間DLが経過すると、No.3のスイープモジュール20が接続状態となる。この状態では、メインライン7に接続されるスイープモジュール20の数は、No.1〜No.3の3個となる。従って、配電装置5へ出力される電圧VHは、3つのスイープモジュール20の電圧の合算値となり、VH指令値よりも大きくなる。その後、No.1のスイープモジュール20がメインライン7から切り離されると、電圧VHは2つのスイープモジュール20の電圧の合算値へ戻る。No.3の接続が開始されてから遅延時間DLが経過すると、No.4のスイープモジュール20が接続状態となる。その結果、メインライン7に接続されるスイープモジュール20の数は、No.2〜No.4の3つとなる。以上のように、スイープ制御によると、M個(図3では5個)のスイープモジュール20のうち、メインライン7に接続されるm個(図3では3個)のスイープモジュール20が、順次切り替えられる。
図3に示すように、VH指令値が、各電池モジュール30の電圧Vmodで割り切れない場合もある。この場合、配電装置5へ出力される電圧VHは変動する。しかし、電圧VHは、RLCフィルタによって平準化されて、配電装置5へ出力される。なお、配電装置5から入力される電力を、各スイープモジュール20の電池モジュール30に蓄電する場合も、図3に例示したタイミングチャートと同様に、各スイープモジュール20の接続状態が制御される。
<強制スルー動作>
図4を参照して、一部のスイープモジュール20に強制スルー動作を実行させ、他のスイープモジュール20にスイープ動作を実行させる場合の制御について説明する。前述したように、強制スルー動作の実行を指示されたスイープモジュール20は、電池モジュール30をメインライン7から切断した状態を維持する。図4に示す例では、No.2のスイープモジュール20に強制スルー動作を実行させる点が、図3に示す例とは異なる。つまり、図4に示す例では、1つのストリング10に含まれる5個のスイープモジュール20のうち、スイープ動作を実行させるスイープモジュール20の数(つまり、メインライン7への接続対象とするスイープモジュール20の数)Pが4個となっている。VH指令値、各々の電池モジュール30の電圧Vmod、および遅延時間DLは、図3に示す例と同じである。図4に示す例では、ゲート信号GSの周期Tは、「2.4μsec×4=9.6μsec」となる。ゲート信号GSのデューティー比は、約0.58となる。
図4に示すように、一部のスイープモジュール20(図4ではNo.2のスイープモジュール20)に強制スルー動作を実行させる場合には、図3に例示した場合に比べて、スイープ動作を実行させるスイープモジュール20の数Pが減少する。しかし、ストリング10は、スイープ動作を実行させるスイープモジュール20の数Pの減少に応じて、ゲート信号GSの周期Tと、ゲート信号GSのデューティー比を調整する。その結果、配電装置5に出力される電圧VHの波形は、図3に例示した電圧VHの波形と同じになる。従って、ストリング10は、スイープ動作を実行させるスイープモジュール20の数Pを増減させる場合でも、指令された電圧VHを適切に配電装置5に出力することができる。
ストリング10は、例えば、いずれかのスイープモジュール20内の電池31に不具合(例えば、劣化または故障等)が発生した場合には、不具合が発生した電池31を含むスイープモジュール20に強制スルー動作を実行させることができる。従って、ストリング10は、不具合が発生していないスイープモジュール20を用いて、指令された電圧VHを適切に配電装置5に出力することができる。また、作業者は、ストリング10を正常に作動させたまま、不具合が発生した電池31を含む電池モジュール30(つまり、強制スルー動作を行っているスイープモジュール20の電池モジュール30)を交換することができる。換言すると、本実施形態の電源システム1では、電池モジュール30を交換する際に、ストリング10全体の動作を停止させる必要が無い。
なお、一部のスイープモジュール20に強制接続動作を実行させる場合には、強制接続動作を実行させるスイープモジュール20の接続状態が、常時接続となる。例えば、図4に示すNo.2のスイープモジュール20に対し、強制スルー動作でなく強制接続動作を実行させる場合には、No.2の接続状態は、「切断」でなく「接続」で維持される。
電源システム1が複数のストリング10を備える場合、上記で説明したスイープ制御は、複数のストリング10の各々において実行される。電源システム1の全体を統合制御するコントローラ(本実施形態ではGCU2)は、上位システム6からの指令を満たすように、複数のストリング10の動作を制御する。例えば、1つのストリング10のみでは、上位システム6から要求されたVH指令値を満たせない場合には、GCU2は、複数のストリング10に電力を出力させることで、VH指令値を満たすことも可能である。
<ストリング>
図1を参照して、ストリング10および電源システム1の全体構成について詳細に説明する。前述したように、ストリング10は、SCU11と、メインライン7に電力回路モジュール40を介して直列に接続された複数のスイープモジュール20を備えている。さらに、ストリング10のメインライン7は、配電装置5から延びるバスライン9に接続されている。ストリング10は、メインライン7における配電装置5側(上流側)から順に、バスライン電圧検出部21、システム遮断器(システム遮断器は、適宜に、「SMR(System Main Relay)」と称される。)22、ストリングコンデンサ23、ストリング電流検出部24、ストリングリアクトル25、およびストリング電圧検出部26を備える。なお、一部の部材の配置を変更することも可能である。例えば、システム遮断器22は、ストリングコンデンサ23よりも下流側に設けられていてもよい。
バスライン電圧検出部21は、配電装置5からストリング10へ延びるバスライン9における電圧を検出する。システム遮断器22は、ストリング10と配電装置5の間の接続および遮断を切り替える。本実施形態では、システム遮断器22は、SCU11から入力される信号に従って駆動される。ストリングコンデンサ23およびストリングリアクトル25は、RLCフィルタを形成することで、電流の平準化を図る。ストリング電流検出部24は、ストリング10と配電装置5の間に流れる電流を検出する。ストリング電圧検出部26は、ストリング10においてメインライン7に直列に接続された複数のスイープモジュール20の電圧を足し合せた電圧、つまり、ストリング10のストリング電圧を検出する。
図1に示された形態では、システム遮断器22は、スイッチ22aとヒューズ22bとを備えている。スイッチ22aは、ストリング10を、配電装置5から接続したり、遮断したりするための装置である。スイッチ22aは、適宜に、ストリングスイッチと称されうる。このスイッチ22aをオンにすることにより、ストリング10のメインライン7と、配電装置5のバスライン9とが接続される。このスイッチ22aをオフにすることにより、ストリング10が配電装置5から切り離される。スイッチ22aは、ストリング10を制御するSCU11によって制御される。スイッチ22aが操作されることによって、ストリング10は、配電装置5から適宜に遮断されたり、接続されたりする。ヒューズ22bは、ストリング10のメインライン7に、ストリング10の設計上、予定されていない大電流が流れた場合にこれを停止するための装置である。ヒューズ22bは、適宜にストリングヒューズと称される。
ここで、1つの電池モジュール30に組み込まれる電池が同じ規格の電池であれば、組み込まれた電池の数が多ければ多いほど、1つの電池モジュール30の電圧は高くなる。他方で、電池モジュール30の電圧が高いと、作業者が扱う上で危険であり、かつ、重たくなる。かかる観点で、1つの電池モジュール30には、満充電の状態で作業人が触れても、重大な事故にならない程度の電圧(例えば、60V未満、好ましくは、例えば、42V未満)で、かつ、一人の作業者で交換容易な程度の重量になる範囲内で、多くの電池が組み込まれているとよい。そして、ストリング10に組み込まれる電池モジュール30は、全て同じ電池で構成されている必要はなく、電池モジュール30に組み込まれる電池の種類や規格などに応じて、1つの電池モジュール30に組み込まれる電池の数が定められるとよい。ストリング10では、かかる電池モジュール30が組み込まれたスイープモジュール20が、直列に組み合わされることで、所要の電圧が出力可能なように構成されている。さらに、この電源システム1は、複数のストリング10が組み合わされることによって、電力系統8に接続されるための所要の電力を出力可能なように構成されている。
本実施形態では、電源システム1の複数のストリング10が接続される配電装置5は、ストリング10A,10B毎に接続されるサブ配電装置5A,5Bを備えている。サブ配電装置5A,5Bを通じて、サブ配電装置5A,5Bに接続された各ストリング10A,10Bは、並列に接続される。配電装置5は、各ストリング10に接続されたサブ配電装置5A,5Bを通じて、電力系統8から各ストリング10A,10Bに入力される電力の分配や、各ストリング10A,10Bから電力系統8に出力される電力の統合などを制御する。配電装置5およびサブ配電装置5A,5Bは、上位システム6に接続されたGCU2と、各ストリング10を制御するSCU11との協働によって、複数のストリング10が組み込まれた電源システム1が全体として1つの電源装置として機能するように制御される。
例えば、本実施形態では、配電装置5の下流側、つまり、各ストリング10A,10B側は、直流電流で制御されている。配電装置5の上流側、つまり、電力系統8は、交流で制御されている。各ストリング10A,10Bの電圧は、配電装置5を通じて、電力系統8の電圧に対して概ね均衡するように制御されている。電力系統8よりも各ストリング10A,10Bの電圧が低くなるように制御されると、電力系統8から各ストリング10A,10Bに電流が流れる。このとき、各ストリング10A,10Bにおいてスイープ制御が行われると、適宜、電池モジュール30が充電される。電力系統8よりも各ストリング10A,10Bの電圧が高くなるように制御されると、各ストリング10A,10Bから電力系統8へ電流が流れる。このとき、各ストリング10A,10Bにおいてスイープ制御が行われると、適宜、電池モジュール30から放電される。配電装置5は、各ストリング10A,10Bの電圧を、電力系統8の電圧に対して均等に保ち、各ストリング10A,10Bに電流がほとんど流れないように制御することもできる。本実施形態では、このような制御は、ストリング10A,10Bが接続されたサブ配電装置5A,5B毎に制御されうる。例えば、ストリング10A,10B毎に電圧が調整されることによって、配電装置5に繋がれた複数のストリング10A,10Bのうち一部のストリング10には、ほとんど電流が流れないように制御することもできる。
この電源システム1では、配電装置5に並列に接続されたストリング10の数を増やすことにより、電源システム1全体としての容量を大きくできる。例えば、この電源システム1によれば、電力系統8の急な需要増を吸収しうるような出力を出したり、電力系統8の急な電力不足を補ったりするような大型のシステムを組むことができる。例えば、電源システム1の容量を大きくすることによって、電力系統8の大きな余剰電力を適宜に電源システム1の充電に廻すことができる。例えば、深夜の電力需要が低い時間帯で発電所の出力が余る場合や、大型の太陽光発電システムで発電量が急増するような場合には、電源システム1は、配電装置5を通じて余剰電力を吸収しうる。反対に、電力系統8に電力需要が急増するような場合でも、上位システム6からの指令に従い、配電装置5を通じて電源システム1から電力系統8に適宜に所要の電力を出力することができる。これによって、電源システム1によって、電力系統8の電力不足が適宜に補われる。
この電源システム1では、ストリング10に組み込まれた複数の電池モジュール30のうち、全ての電池モジュール30を常時接続する必要はない。上述のように電池モジュール30毎に強制スルー動作を実行することができるので、電池モジュール30に異常が生じた場合には、異常が生じた電池モジュール30をストリング10のスイープ制御から切り離すことができる。従って、この電源システム1では、電池モジュール30に用いられる電池は、必ずしも未使用の新しい電池である必要はない。
例えば、ハイブリッド車や電気自動車などの電動車両の駆動用電源として用いられた二次電池が適宜に再利用されうる。かかる駆動電源として用いられた二次電池は、例えば、10年程度使用されても、二次電池としての機能を十分に奏する。この電源システム1では、異常が生じた電池モジュール30を直ぐに切り離すことができるので、例えば、必要な所要の性能を奏することを確認して、電池モジュール30に組み込むとよい。電動車両の駆動用電源として用いられた二次電池は、順次回収される時期に来ている。電源システム1は、例えば、電動車両で1万台分の二次電池を組み込むようなこともでき、回収された二次電池を相当量吸収することができると考えられる。なお、電動車両の駆動用電源として用いられた二次電池の性能は、いつ劣化するか分からない。このような二次電池が電源システム1の電池モジュール30に再利用されるような場合には、電池モジュール30に不具合がいつ生じるか予測できない。
ここで提案される電源システム1によれば、スイープモジュール20を通じて電池モジュール30を適宜に切り離すことができる。このため、突発的に電池モジュール30や電池モジュール30に組み込まれた二次電池に不具合が生じても電源システム1全体は止める必要がない。
電源システム1の複数のストリング10は、上述のように電力系統8に接続された配電装置5に対して、それぞれが並列になるように接続される。電力系統8と配電装置5との間で入力または出力される電力は、電力系統8を制御する上位システム6によって決定されうる。例えば、制御装置100の機能の一部または全部を担うGCU2は、電力系統8との間の電力の入力や出力と、電力が分配されるストリング10の数とに応じて、配電装置5を通じて電力が分配されるストリング10に流れる電流値の予測値を算出しうる。また、例えば、電力系統8から配電装置5に要求される電力(入力または出力)は、上位システム6によって決定される。
上位システム6は、GCU2を通じて配電装置5に所要の電力の入力や出力を要求する。例えば、上位システム6は、電力系統8で電力が余っていれば、電力系統8から電力を奪うことを配電装置5に要求する。この要求に応じて、配電装置5は、電力系統8側よりも電圧を下げるようにストリング10側の電圧を制御する。上位システム6は、電力系統8で電力が足らなければ、電力系統8に電力を送ることを配電装置5に要求する。この要求に応じて、配電装置5は、電力系統8側よりも電圧を上げるようにストリング10側の電圧を制御する。また、配電装置5とストリング10とは、GCU2を通じて適宜に接続されたり遮断されたりする。図1に示された形態では、システム遮断器22のスイッチ22aが接続されると、配電装置5のバスライン9とストリング10のメインライン7とが接続される。システム遮断器22のスイッチ22aが遮断されると、配電装置5のバスライン9とストリング10のメインライン7とが遮断される。
ところで、本発明者の知見では、配電装置5とストリング10とが接続される際、配電装置5の電圧とストリング10の電圧とに大きな差があると、スイッチ22aの接点に大きな突入電流が作用しうる。さらに高い頻度で、スイッチ22aが開閉操作されると、スイッチ22aの接点にアーク放電が生じうる。このときに生じるアーク熱で、スイッチ22aの接点が溶融し、スイッチ22aの接点が乖離せず、スイッチ22aに動作不良が生じうる。かかるスイッチ22aの動作不良は、適宜に、リレー溶着と称される。
ここで開示される電源システム1では、図1に示されているように、バスライン9にバスラインコンデンサ28が取付けられている。バスラインコンデンサ28は、バスライン9に並列に接続されたコンデンサである。他方、ストリング10のメインライン7には、ストリングコンデンサ23が並列に接続されている。スイッチ22aは、バスライン9とメインライン7との接続と遮断とを操作する。
ここで、制御装置100は、電力系統8から配電装置5に接続された複数のストリング10への電力の入力と、複数のストリング10から電力系統8への電力の出力とを制御する装置であるとよい。上述した実施形態では、制御装置100の制御は、例えば、配電装置5やストリング10を制御する電力制御装置としてのGCU2、SCU11、スイープユニット50などが協働で担いうる。制御装置100は、例えば、上位システム6から指令に従い、電力系統8の状況などとの関係で配電装置5やストリング10を制御する。また、電源システム1で検出される各種情報は、IOT技術によって遠隔に置かれた外部サーバーで管理されうる。制御装置100の各種処理は、クラウドコンピューティング技術によって通信ネットワークによって電源システム1にアクセス可能に繋がれた外部の管理者コンピュータとの協働によって遠隔操作されうる。
制御装置100は、配電装置5のバスライン9とストリング10のメインライン7とが切り離されている状態から、接続される場合に、以下のa〜dの処理が実行されるよう構成されている。
a.メインライン7の電圧とバスライン9の電圧との差が小さくなるようにメインライン7の電圧を調整する;
b.処理aの後で、ストリング10の複数のスイープモジュール20を、全てメインライン7から遮断する;
c.処理bの後で、バスライン9とメインライン7とを接続する;
d.処理cの後で、メインライン7の電圧とバスライン9の電圧との差が小さくなるように複数のスイープモジュール20のうちメインライン7に接続するスイープモジュール20の数を調整しつつスイープ制御を開始する;
ここで、スイープ制御は、上述したように、ストリング10の複数のスイープモジュール20を順にメインライン7に接続し、かつ、メインライン7から切り離す制御である。
この場合、配電装置5とストリング10とが切り離されている状態では、スイッチ22aが遮断された(切り離された)状態である。この状態から、配電装置5とストリング10とが接続される場合に、制御装置100によって、上述した処理a〜dが実行される。配電装置5とストリング10とが接続される場合は、例えば、上位システム6から配電装置5とストリング10とを接続する信号が出された場合でありうる。
処理aでは、ストリング10のメインライン7の電圧が、配電装置5のバスライン9の電圧との差が小さくなるように調整される。ストリング10のメインライン7の電圧は、例えば、ストリング10のメインライン7に接続するスイープモジュール20の数を増減させることで調整できる。この場合、例えば、スイープモジュール20のスイープユニット50のゲート信号GSをONにすると、スイープモジュール20がメインライン7に接続される。スイープユニット50によって、メインライン7に接続されるスイープユニット50の数が増えると、その分、メインライン7の電圧が高くなる。スイープユニット50によって、メインライン7に接続されるスイープユニット50の数が減ると、その分、メインライン7の電圧が低くなる。バスライン9の電圧は、上位システム6を通じて把握されうる。このため、メインライン7の電圧とバスライン9の電圧との差が小さくなるように、メインライン7に接続されるスイープモジュール20の数が調整されるとよい。また、このとき、メインライン7に並列に接続されたストリングコンデンサ23に電荷が溜る。
処理bでは、処理aの後で、ストリング10の複数のスイープモジュール20が、全てメインライン7から切断される。このとき、メインライン7に並列に接続されたストリングコンデンサ23に電荷が溜っているので、メインライン7の電圧は、処理aで調整された電圧、つまり、バスライン9の電圧との差が小さい状態に維持される。
処理cでは、処理bの後で、バスライン9とメインライン7とが接続される。バスライン9とメインライン7とは、スイッチ22aによって接続される。この時、ストリングコンデンサ23に溜った電荷によってメインライン7の電圧は、バスライン9の電圧に近い状態にある。このため、スイッチ22aに大きな突入電力が流れない。具体的には、バスライン9とメインライン7とが接続された時、ストリングコンデンサ23に溜った電荷に起因して、スイッチ22aに突入電流が流れうる。しかし、メインライン7の電圧は、バスライン9の電圧との差が小さい状態に維持されている。このため、スイッチ22aに大きな突入電流は流れない。このため、スイッチ22aがリレー溶着することは抑制される。
処理cでは、さらに、ストリング10のメインライン7の電圧が、既定値から外れていないこと、例えば、0Vや過大な電圧になっていないことが確認されるとよい。つまり、0Vや過大な電圧になっていると何らかの不具合が生じている可能性がある。
処理dでは、処理cの後で、複数のスイープモジュール20のうちメインライン7に接続するスイープモジュール20の数を調整しつつスイープ制御が開始される。このとき、メインライン7に接続されるスイープモジュール20の数は、メインライン7の電圧とバスライン9の電圧との差が小さくなるように設定されているとよい。
このようにここで開示される電源システムによれば、配電装置5のバスライン9とストリング10のメインライン7とを接続する場合に、メインライン7の電圧とバスライン9の電圧との差が小さくなるようにメインライン7の電圧が調整される。そして、ストリング10の複数のスイープモジュール20が、全てメインライン7から遮断された後で、バスライン9とメインライン7とが接続される。このため、配電装置5のバスライン9とストリング10のメインライン7とを接続する場合に、メインライン7とバスライン9とを接続するスイッチ22aに突入電流が流れにくく、スイッチ22aに動作不良が生じにくい。その後、メインライン7の電圧とバスライン9の電圧との差が小さくなるように複数のスイープモジュール20のうちメインライン7に接続するスイープモジュール20の数が調整されつつスイープ制御が開始される。この電源システム1によれば、スイッチ22aに動作不良が生じにくく、ストリング10に故障が生じ難い。そして、配電装置5に接続されたストリング10においてスムーズにスイープ制御が開始されるようになる。
以上、ここで開示される電源システムについて、種々説明した。特に言及されない限りにおいて、ここで挙げられた電源システムの実施形態などは、本発明を限定しない。また、ここで提案される電源システム1は、種々変更でき、特段の問題が生じない限りにおいて、各構成要素やここで言及された各処理は適宜に省略され、または、適宜に組み合わされうる。
1 電源システム
2 GCU(Group control Unit)
5 配電装置
5A,5B サブ配電装置
6 上位システム
7 メインライン
8 電力系統
9 バスライン
10 ストリング
11 SCU(String Control Unit)
20 スイープモジュール
21 バスライン電圧検出部
22 システム遮断器
22a スイッチ
22b ヒューズ
23 ストリングコンデンサ
24 ストリング電流検出部
25 ストリングリアクトル
26 ストリング電圧検出部
28 バスラインコンデンサ
30 電池モジュール
31 電池
35 電圧検出部
36 温度検出部
40 電力回路モジュール
41 第1スイッチング素子
42 第2スイッチング素子
41a,42a ボディダイオード
43 入出力回路
46 インダクタ
47 コンデンサ
48 温度検出部
50 スイープユニット(SU)
51 SU処理部
52 遅延/選択回路
52a 遅延回路
52b 選択回路
53 ゲートドライバ
57 インジケータ
100 制御装置

Claims (1)

  1. 電力系統に接続されるための配電装置と、
    ストリングと、
    前記配電装置とストリングとを接続と遮断を操作するスイッチと、
    制御装置と
    を備え、
    前記配電装置は、
    前記ストリングに延びたバスラインと、
    前記バスラインに並列に接続されたバスラインコンデンサと、
    を備え、
    前記ストリングは、
    前記スイッチを介して前記バスラインに接続されるメインラインと、
    前記メインラインに並列に接続されたストリングコンデンサと、
    前記メインラインに沿って配置された複数のスイープモジュールと
    を有し、
    前記スイープモジュールは、
    電池モジュールと、
    前記電池モジュールを前記メインラインに直列に接続するように構成された入出力回路と、
    前記入出力回路に設けられ、前記電池モジュールと前記メインラインとの間の接続と切断とを切り替えるように構成された少なくとも1つのスイッチング素子と
    を有し、
    前記制御装置は、
    前記配電装置のバスラインと前記ストリングのメインラインとを接続する場合に、
    前記メインラインの電圧と前記バスラインの電圧との差が小さくなるように前記メインラインの電圧を調整し、
    当該ストリングの前記複数のスイープモジュールを、全て前記メインラインから遮断した後で、前記バスラインと前記メインラインとを接続する、
    処理が実行されるよう構成された、
    電源システム。
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