JP2021149883A - デバイス管理サービス - Google Patents
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Abstract
【課題】デバイスをデバイス管理サービスに接続するために設置作業者は顧客ごとに別の接続コードを使用する必要があり、またデバイス管理サービスのサービスに必要なデータ収集を行うエージェントが複数必要なケースがあり、エージェントの特性に合わせてデバイスに複数エージェントを関連付けて登録する必要があった課題に対し、デバイス管理サービスを提供する。【解決手段】サービス提供会社用のひとつの接続コードでデバイスをデバイス管理サービスに接続する。顧客テナントへのデバイス管理情報の登録時にサービス提供会社用テナントへのデバイス接続情報があれば接続先を顧客テナントに変更し、なければ接続先を顧客テナントに変更する予約情報を登録する。またデバイスの管理情報の登録時及びデバイスからデバイス管理サービスへの通信時にエージェントの特性に合わせてデバイスと関連付けてエージェントを登録する。【選択図】図1
Description
本発明は、顧客のデバイスを、顧客情報と紐付けてデバイス管理サービスに登録する技術に関するものである。
クラウドサービスやIoT(Internet of Things)の普及に伴い、プリンタや複合機などの画像形成装置(デバイスと称する)の監視情報をネットワーク経由でデバイス管理サービスが受信し、管理を行うデバイス管理サービスが登場している。このようなサービスでは、複数の顧客のデバイスを登録し、サービス提供会社がデバイスを管理できるようになっている。
ある顧客にデバイス管理サービスを提供する場合、サービス提供会社の担当者はテナントを新規に作成し、その顧客に割り当てる。そして、デバイスを顧客ごとに管理するため、顧客に割り当てたテナント(顧客テナントと称する)にデバイスを登録する。デバイスは、デバイス管理サービスに登録されたデバイスを識別する個体識別情報(シリアル番号と称する)を用いてデバイス管理サービスと通信する。
従来、顧客に設置されたデバイスについて、サービス提供会社が管理する複数の顧客の中から登録先の顧客を特定し、デバイス管理サービスに登録する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。特に特許文献1の実施例3で開示される技術は、デバイス管理サービスが顧客テナントごとに接続コードを発行し、デバイスは入力された接続コードをデバイス管理サービスに送信することで、デバイスを顧客テナントと紐付けて登録する。接続コードを知らない限りデバイスをデバイス管理サービスに接続できないので、不必要な接続や、誤った顧客テナントへの接続を防止できる。
デバイス管理サービスには複数種類のサービスを複合的に提供するものがある。例えば、デバイスの印刷状況をレポートしたり、デバイスの故障を検知してサービスマンを派遣したり、消耗部品の消耗度により部品交換時期の予測し適切なタイミングで部品交換をしたりするのをひとつのデバイス管理サービスが提供する。プラグイン形式で新しいサービスを追加可能なシステムも一般的に存在する。
これらのサービスは、デバイスにインストールされたデータ収集アプリケーション(エージェントと称する)がサービス内容に応じたタイミングでデバイス管理サービスに各種データを送信することで実現する。
ひとつのデバイスに対して、データ収集を複数のエージェントが担うケースがある。例えば、デバイスのプラットフォームとエージェントとの組み合わせによりインストール可能なエージェントが限定されるようなケースが考えられる。
その場合、例えば新しいプラットフォームを持つデバイスには、複数サービス用のデータ収集機能を持つ新しいエージェントがインストールできる。一方、古いプラットフォームを持つデバイスには、データ種別ごとに別のエージェントを使用する必要があるといったことが考えられる。
近年では、このようなデバイス管理サービスは、標準的なサービスとなりつつある。それに伴い、デバイスのデバイス管理サービスへの接続は、デバイス設置時の作業の一環で実施される作業になってきている。
特許文献1で開示される技術では、デバイスをデバイス管理サービスに接続するには、登録先の顧客テナントの接続コードをデバイス管理サービスから発行し、その接続コードをデバイスに入力する必要があった。すると、デバイスの設置作業を実施するより前に、顧客に割り当てる顧客テナントの作成を済ませておく必要があった。また、デバイスの設置作業は顧客自身ではなく、デバイスを販売する販売会社の設置作業者によって実施されるケースも多い。デバイスの保守サービスの契約に伴うデバイス管理サービスへの登録の場合は特に、販売会社の設置作業者によって実施されることがほとんどである。
しかし、デバイスを接続するときの接続コードは顧客によって異なるため、販売会社の設置作業者には、顧客の接続コードを入手する手間と、デバイスにどの接続コードを入力すれば良いかを管理する手間とが発生してしまっていた。顧客の接続コードを予め入手しておかないと、顧客先でのデバイスの設置作業を完了させることができなかった。
そこで、本発明では、顧客テナントの作成や、顧客の接続コードの入手を、設置作業を実施するより前に終えていなくとも、顧客でのデバイスの設置作業を完了できるようにすること、また、サービス提供会社の作業者は、設置作業者による設置作業が実施済みか否かを意識せずに顧客テナントの作成や顧客テナントへのデバイスの管理情報の登録を完了できること、また、サービスに必要なデータ収集を行うエージェントが複数必要な場合などにおいても、作業者がエージェントの存在を意識せずにデバイス登録を完了できることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、デバイスをデバイス管理サービス上で管理するテナントに対応付けて登録するデバイス管理サービスであって、デバイス識別情報を含むデバイス管理情報の登録を受け付け、デバイスおよび第一のデータ収集アプリケーションを顧客テナントに登録する手段と、登録した前記デバイス管理情報と前記デバイス識別情報の一致するデバイスが、サービス提供会社用のテナントに接続されているかを確認する手段と、前記デバイス識別情報の一致するデバイスが前記サービス提供会社用のテナントに接続されていた場合に、デバイスの接続先を前記顧客テナントに変更する手段と、前記デバイス識別情報の一致するデバイスが前記サービス提供会社用のテナントに接続されていなかった場合には、デバイスが接続されたときに接続先を前記顧客テナントに変更させる接続先変更予約情報を登録する手段と、デバイスから接続コードと前記デバイス識別情報を受信する手段と、前記接続コードからテナントを特定する手段と、前記接続先変更予約情報が存在する場合、デバイスの接続先を前記接続先変更予約情報に従って前記顧客テナントに変更する手段と、前記接続先変更予約情報が存在しない場合、デバイスの接続先として前記接続コードから特定したテナントを登録する手段と、デバイスの接続先変更後に、デバイスからの通信を待ち受ける手段と、デバイスからの通信時に、デバイスが新しい接続先のテナントに接続するための認証を行い、第二のデータ収集アプリケーションをデバイスと関連付けて登録する手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、デバイス側での操作は、デバイス管理サービス側での顧客テナントの作成を待つことなく、サービス提供会社用のテナントの接続コードの入力で実行することが可能となる。デバイス管理サービス側での顧客テナントへのデバイス管理情報の登録は、デバイス設置作業におけるデバイスの接続作業を待つことなく、登録作業を行うことが可能となる。また、デバイスのデータ収集を行うエージェントが複数ある場合も、作業者がエージェントを意識することなく、デバイス管理サービスにデバイスと複数のエージェントを紐づけて登録することが可能となる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
図1は、本システムの構成例を示す図である。
デバイス管理サービス101は、クラウドサービスシステムとして実現される。デバイスの管理を行うための統合サービスシステムである。デバイス管理サービス101は、顧客やサービス提供会社の組織ごとに論理的に分離してデータを管理するため、デバイス管理サービス101内の仮想的な組織であるテナントを作成し、作成したテナントを顧客やサービス提供会社に割り当てる。デバイス105を、顧客やサービス提供会社に割り当てたテナントに登録することで、デバイス105のデータをテナントの単位で分離して管理できる。
サービス提供会社102は、デバイス管理サービス101を用いて顧客にサービス提供を行うサービス提供会社である。サービス提供会社102の作業者が操作する情報処理端末104は、Webブラウザが搭載されており、デバイス管理サービス101が提供するWebUIを閲覧する機能を持つ。顧客103は、1台以上のデバイスを有し、デバイス管理サービスを受ける顧客である。図1では、デバイス105を所持している例を示している。
デバイス105は、デバイス105上で動作するエージェントによりデバイス管理サービス101と接続し、デバイス105の設定情報や稼働情報をデバイス管理サービス101に送信する。エージェントは全データをひとつのエージェントが扱うようにしても良いし、デバイス管理サービスが提供するサービスごとや、サービスが使用するデータごとに複数のエージェントがデータ収集を行い、それぞれのエージェントがデバイス管理サービス101に送信してもよい。
デバイス管理サービス101は、デバイス105を登録する際にエージェント情報も併せて登録する。エージェントの持つ認証機能のレベルやエージェントの扱うデータによって、登録時にアクセストークンなどのアクセス許可情報を必要とするか否かが異なる場合がある。例えば、機密情報を含まないデータのみ扱うエージェントは登録時の認証機能を持たないため、デバイス登録時に併せてエージェントを紐づけて登録する。一方、認証機能のレベルが高いエージェントは、実際にエージェントからデバイス管理サービス101に通信が行われて認証されてからエージェントを登録する。
ネットワーク106は、インターネットなどのネットワークである。デバイス管理サービス101はインターネットなどのネットワーク上で公開されており、ネットワーク106を介して情報処理端末104およびデバイス105と通信可能となっている。
図2(A)は、デバイス管理サービス101が動作する情報処理装置の内部構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態では、デバイス管理サービス101が1台の情報処理装置上で動作する例を示すが、複数情報処理装置で構成し、各情報処理装置が通信して相互動作するように構成してもよい。
情報処理装置は、記憶装置であるハードディスクドライブ(HDD)210に記憶されたソフトウェアを実行するCPU201を備える。CPU201はシステムバス204に接続される各ハードウェアを総括的に制御する。
202はメモリーで、CPU201の主メモリー、ワークエリア等として機能する。203はネットワークインターフェースカード(NIC)で、ネットワーク106を介して、他のノードと双方向にデータをやりとりする。205はキーボードコントローラーで、PCに備えられたキーボード206からの指示入力を制御する。なお、情報処理装置の役割によっては、キーボードコントローラー205、キーボード206がない構成でも良い。
207はディスプレイコントローラーで、例えば液晶ディスプレイなどで構成される表示モジュール208の表示を制御する。なお、情報処理装置の役割によっては、ディスプレイコントローラー207、表示モジュール208がない構成でも良い。209はディスクコントローラーであり、大容量記憶装置であるハードディスクドライブ(HDD)210を制御する。
図3(A)は、デバイス管理サービス101の機能構成の一例を示すブロック図である。デバイス管理サービス101は、制御部301、データ格納部302、通信部303で構成される。
デバイス管理サービス101の各部は、デバイス管理サービス101が動作する情報処理装置が有しているHDD210に記憶されているプログラムを、CPU201がメモリー202に読みだして実行することによって実現する。
制御部301は各種処理実行指示などを受け付け、各種処理を実行するソフトウェアモジュールである。データ格納部302は、HDD210に構成されるデータベースである。通信部303は、ネットワーク106を介して、外部システムと通信するためのソフトウェアモジュールである。
図2(B)は、デバイス105の内部構成の一例を示すブロック図である。
デバイス105は、記憶装置であるハードディスクドライブ(HDD)219に記憶されたソフトウェアを実行するCPU211を備える。CPU211はシステムバス215に接続されるプリンタ213、スキャナ214などの制御を行う。212はメモリーで、CPU211の主メモリー、ワークエリア等として機能する。
UI216は操作のためのスイッチおよびLED表示器等が配されている。本システム使用者がUI216から入力した情報をCPU211に伝える役割をする。ディスクコントローラー217は、HDD219へのデータアクセスを制御する。ネットワークインターフェースカード(NIC)218は、ネットワーク106を介して、他のノードと双方向にデータをやりとりする。
図3(B)は、デバイス105の機能構成一例を示すブロック図である。
デバイス105は、制御部311、通信部312を持つ。制御部311は、UI216からの各種処理実行指示などを受け付け、各種処理を実行するソフトウェアモジュールである。通信部312は、NIC218に構成される外部機器との通信制御を行うソフトウェアモジュールである。
本実施形態では、サービス提供会社102が顧客103のデバイス105をデバイス管理サービス101に登録する例で説明する。
デバイス管理サービス101内の仮想的な組織であるテナントとして、サービス提供会社102用のサービス提供テナント(SPテナントと称する)102および顧客103用の顧客テナント103を用意する。
サービス提供会社102の作業者は、情報処理端末104から、デバイス管理サービス101が提供するWebUIを操作し、接続コードの取得依頼を行う。デバイス管理サービス101が提供するWebUIはテナントごとにアクセス制限が行われ、決められたユーザーのみがアクセス可能とする。
図6(A)は、WebUIに表示する接続コード取得画面の一例である。「新規作成」ボタン押下により、デバイス管理サービス101の制御部301は接続コード取得依頼を受け付け、テナント102用の接続コードを発行し、WebUIに表示する。
接続コードとは、サービス提供会社に割り当てられたテナントにデバイスを紐づけて登録するためのコードである。接続コードはデバイス管理サービス101がテナントに対して1つ発行し、データ格納部302に格納する。本実施形態では、接続コードは8桁の数値とする。
顧客管理者が図6(A)に示すWebUIを表示した際に、既に接続コードが発行済の場合は、デバイス管理サービス101は、発行済の接続コードをデータ格納部302から取得してWebUIに表示する。
表Aは、接続コード管理テーブルの一例であり、データ格納部302に保存する。
表AのテナントIDは、顧客やサービス提供会社に割り当てられたテナントを一意に識別するID情報である。表Aの例では、サービス提供会社102用のテナントを示すテナントIDが102であるとし、「12341234」という接続コードが発行されていることを示している。接続コードは、デバイス管理サービス101内で一意となるコードであり、接続コードからテナントIDを特定できるようになっている。
図6(B)は、デバイス105のUI216に表示する接続コード入力画面の一例である。
接続コードの入力は、デバイスのハードキーやタッチパネル操作による入力などで行う。デバイス設置作業者が、デバイス105に対してサービス提供を行うサービス提供会社に割り当てられたテナント102用の接続コード「12341234」を入力し、接続ボタンを押下する。デバイス105の制御部311は、通信部313を介してデバイス管理サービス101に接続コードおよびデバイス105を一意に特定するシリアル番号を送信する。
デバイス管理サービス101の制御部301は、デバイス105から接続コードを受信すると接続先のテナントを特定する。この場合接続先をテナント102と特定する。
表Bは、デバイス接続情報管理テーブルの一例であり、データ格納部302に保存する。
表2のテナントIDは、デバイスを接続するテナントを示すテナントIDで、受信した接続コードから接続先のテナントを特定して、同時に受信したシリアル番号と関連付けて保存される。デバイスは接続先テナントが確定すると定期的にデバイス管理サービス101と通信を行う。接続先変更情報は、デバイスが接続されているテナントを別のテナントに変更するときの、変更先のテナントを示すテナントIDである。移動先テナントIDは通常は空であるが、変更先のテナントを登録することができる。
図4のシーケンス図を用いて、デバイス管理サービス101にデバイス105のデバイス管理情報を登録する処理を説明する。また、デバイス105はデバイス管理サービス101が提供する複数のサービスを利用するものとし、各サービスは異なるデータを必要とするため、データ取得を2種類のエージェント(エージェントA1、エージェントA2)が行うものとする。
エージェントA1は顧客の機密情報などを含まないデータを担当するエージェントであり、エージェントA2は顧客の機密情報を含むデータを担当するエージェントとする。このため、エージェントA1は登録時に認証を必要とせず、デバイス管理サービスにデバイス管理情報を登録する際に、併せてエージェント情報も登録する。エージェントA2はデバイス105とデバイス管理サービス101の通信が行われ認証されたあとにエージェント情報を登録する。
サービス提供会社102の作業者が、情報処理端末104のWebブラウザからデバイス管理サービス101が提供するWebUIを操作し、顧客103が持つデバイス105の登録操作を行う。デバイス管理サービス101の制御部301は、デバイス105の管理情報の顧客テナントへの登録を受け付けると、受け付けた内容に従ってデバイス管理情報を顧客103用の顧客テナント103に登録する(ステップS401)。制御部301は、デバイス105のデータ収集を行うエージェントとして、エージェントA1をデバイス105に紐づけて登録する(ステップS402)。
表Cは、デバイス管理情報テーブルの一例であり、データ格納部302に保存する。
ステップS401およびステップS402の処理により、デバイス105の管理情報を、顧客テナント103に登録する。
テナントIDは、デバイスを登録したテナントを示すテナントIDであり、1つのテナントに複数のデバイスを登録できる。シリアル番号は、デバイスを一意に識別するID情報である。このほか、デバイスの管理情報としてデバイス名を持つ例を示しているが、管理情報はこれによらず、設置場所などを格納するようにしてもよい。エージェントIDリストはデバイスのデータ収集を行うエージェントを示すエージェントIDのリストであり、1つのデバイスに複数のエージェントを登録できる。顧客のユーザーは、ユーザーが属する顧客テナントのデバイスの情報のみを参照できる。
一方、サービス提供会社のユーザーは、サービス提供会社のテナントの配下に作成されるサービス提供会社の管理する顧客のテナントのデバイスの情報を参照できる。これにより、顧客のデバイスの保守サービスなどのデバイス管理サービスを、サービス提供会社が顧客に提供できるようにしている。
表Cの例では、テナント103用のテナントを示すテナントIDが103であるとし、シリアル番号DEV00105を持つデバイス105が登録されていることを示している。更に、デバイス105にはエージェントIDにA001を持つエージェントA1が紐づいて登録されていることを示している。
次に、登録操作を行った作業者のアカウント情報から、作業者が所属するサービス提供会社のテナントを特定する(ステップS403)。本実施形態の場合、SPテナント102が特定される。
制御部301は、デバイス接続情報管理テーブル(表B)を検索し、ステップS403で特定したサービス提供会社のテナントに、顧客テナントに登録した管理情報と同一のシリアル番号の登録があるかを確認する(ステップS404)。
ステップS404の結果、登録があれば(ステップS405)、該当デバイスの接続先を顧客テナント103に変更する(ステップS406)。この場合、デバイス接続情報管理テーブル(表B)のデバイス105を示すシリアル番号DEV00105のデバイスに対応するテナントIDを、顧客テナント103を示すテナントIDの103に書き換える。
デバイス管理サービス101は、デバイス105からの定期的なデバイス管理サービス101への通信を待ちうける(ステップS407)。デバイス105からの通信があると、デバイス管理サービス101の制御部301は、認証が必要なエージェントA2に対して顧客テナント103との通信を許可するアクセストークンを発行する。そして、デバイス105のデータ収集を行うエージェントとして、エージェントA2をデバイス105に紐づけて登録する(ステップS408)。
ステップS404の結果、登録がなければ(ステップS405)、デバイス接続情報管理テーブル(表B)に、接続先変更の予約情報を登録する(ステップS409)。本例の場合、テナントIDにSPテナント102を示すテナントID、シリアル番号にデバイス105のシリアル番号、接続先変更情報に顧客テナント103を示すテナントIDを格納する。これにより、デバイス105の管理情報の登録後に、SPテナント102にデバイス105が接続された場合に、接続先のテナントをSPテナント102から顧客テナント103に変更できる。
次に、図5のシーケンス図を用いて、デバイス105からデバイス管理サービス101に接続があった際の、デバイス管理サービス101のデバイス接続処理を説明する。本例では、デバイス設置作業者がサービス提供会社102用の接続コードでデバイス105をデバイス管理サービス101に登録するものとする。
デバイス105側での接続コード入力およびデバイス105からデバイス管理サービス101へのデータ送信については前述のとおりである。
デバイス管理サービス101の制御部301は、デバイス105からのSPテナント102への接続リクエストとして、サービス提供会社102用の接続コードとデバイス105を識別するシリアル番号を受信する(ステップS501)。制御部301は、接続コード管理テーブル(表A)を検索し、受信した接続コードからテナントを特定する(ステップS502)。テナントが特定できなければ(ステップS503)、デバイス105に接続エラーの応答を返す(ステップS509)。
テナントが特定できれば(ステップS503)、デバイス接続情報管理テーブル(表B)を検索し、そのテナントにステップS501で受信したシリアル番号と同一の接続先変更の予約情報が登録されているかを確認する(ステップS504)。シリアル番号が同一の接続先変更の予約情報が登録されていなければ(ステップS505)、デバイス接続情報管理テーブル(表B)にレコードを格納して処理を終了する(ステップS510)。レコードには、テナントIDにS502で特定したテナントのテナントID、シリアル番号にS501で受信したシリアル番号を指定する。
シリアル番号が同一の接続先変更の予約情報が登録されていれば(ステップS505)、デバイス接続先を接続先変更情報に記載されたテナントIDに変更する(ステップS506)。例として、デバイス接続情報管理テーブル(表B)に以下のレコードが登録されているとする。
テナントID:SPテナント102を示す102、シリアル番号:デバイス105のシリアル番号であるDEV00105、接続先変更情報:顧客テナント103を示す103。
その場合、テナントIDを103に変更し、接続先変更情報を空に更新する。デバイス105の接続先は顧客テナント103に変更されることになる。
デバイス管理サービス101は、デバイス105からの定期的なデバイス管理サービス101への通信を待ちうける(ステップS507)。デバイス105からの通信があると、デバイス管理サービス101の制御部301は、認証が必要なエージェントA2に対して顧客テナント103との通信を許可するアクセストークンを発行する。そして、デバイス管理情報テーブル(表C)に、デバイス105のデータ収集を行うエージェントとして、エージェントA2をデバイス105に紐づけて登録する(ステップS508)。
これにより、設置作業者はサービス販売会社のテナント用の接続コードでデバイスをデバイス管理サービス101に登録するが、予約情報に従ってデバイス接続情報が顧客テナントに変更される。
以上、詳細に説明した本発明を適用できる本実施形態では、デバイス105側での操作は、設置作業者が顧客テナントごとの接続コードを知る必要がなくサービス提供会社のテナント用の接続コードでデバイス設置作業を終えることができる。
一方で、サービス提供会社102の作業者は、設置作業者によるデバイス105のデバイス管理サービス101への接続が実施済か否かを意識せずにデバイス管理情報の登録を行うことができる。また各作業者がデバイス105のデータ収集を行う複数エージェントの登録タイミングなどを考慮する必要なく、顧客テナントへのデバイスの登録および接続を完了することが可能となる。
101 デバイス管理サービス
102 サービス提供会社
103 顧客
105 デバイス
102 サービス提供会社
103 顧客
105 デバイス
Claims (2)
- デバイスをデバイス管理サービス上で管理するテナントに対応付けて登録するデバイス管理サービスであって、
デバイス識別情報を含むデバイス管理情報の登録を受け付け、デバイスおよび第一のデータ収集アプリケーションを顧客テナントに登録する手段と、
登録した前記デバイス管理情報と前記デバイス識別情報の一致するデバイスが、サービス提供会社用のテナントに接続されているかを確認する手段と、
前記デバイス識別情報の一致するデバイスが前記サービス提供会社用のテナントに接続されていた場合に、デバイスの接続先を前記顧客テナントに変更する手段と、
前記デバイス識別情報の一致するデバイスが前記サービス提供会社用のテナントに接続されていなかった場合には、デバイスが接続されたときに接続先を前記顧客テナントに変更させる接続先変更予約情報を登録する手段と、
デバイスから接続コードと前記デバイス識別情報を受信する手段と、
前記接続コードからテナントを特定する手段と、
前記接続先変更予約情報が存在する場合、デバイスの接続先を前記接続先変更予約情報に従って前記顧客テナントに変更する手段と、
前記接続先変更予約情報が存在しない場合、デバイスの接続先として前記接続コードから特定したテナントを登録する手段と、
デバイスの接続先変更後に、デバイスからの通信を待ち受ける手段と、
デバイスからの通信時に、デバイスが新しい接続先のテナントに接続するための認証を行い、第二のデータ収集アプリケーションをデバイスと関連付けて登録する手段と、
を有することを特徴とするデバイス管理サービス。 - 前記第一のデータ収集アプリケーションは、前記デバイス管理サービスへの登録時に認証を必要とせず、前記第二のデータ収集アプリケーションは、前記デバイス管理サービスへの登録時に認証を必要とすることを特徴とする請求項1記載のデバイス管理サービス。
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