JP2021149585A - アクチュエータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の電場応答性高分子アクチュエータに特定の動きをさせるための電圧波形を作成する作業を容易に行うことを可能にしたアクチュエータ装置を提供する。【解決手段】脈動発生装置は、第1〜第3DEAと、第1〜第3DEAのそれぞれに対応する駆動波形情報に基づいて変化する電圧を、第1〜第3DEAに印加する駆動装置と、駆動波形情報を編集する波形編集装置とを備えている。波形編集装置は、第1〜第3DEAのそれぞれに対応する駆動波形情報に基づく複数の波形を重ねた集約画像57aを含む位相調整画面57を表示部に表示させる画像処理部と、集約画像57aの波形を時間軸方向にシフトさせる操作に基づいて、第2〜第3DEAの動作タイミングを変更する位相調整部とを備えている。【選択図】図6

Description

本発明は、アクチュエータ装置に関する。
特許文献1には、電場応答性高分子アクチュエータの伸縮に基づく振動等の動作を触感として認識させる触感提示装置が開示されている。上記触感提示装置は、電場応答性高分子アクチュエータに印加する電圧の波形を変更することにより、電場応答性高分子アクチュエータの動作パターンが変化し、動作パターンに応じた様々な触感を使用者に提示する。
特許第4247517号公報
上記触感提示装置を用いて特定の触感を使用者に提示するためには、まず、特定の触感を提示するように電場応答性高分子アクチュエータを動作させるための電圧波形を作成する必要がある。上記電圧波形は、例えば、基礎となる電圧波形を用意し、その電圧波形を変更する編集作業と、編集後の電圧波形を用いた電場応答性高分子アクチュエータの動作試験とを繰り返し、電場応答性高分子アクチュエータから提示される触感を特定の触感に近づけていく作業を行うことにより作成される。こうした電圧波形の編集作業は、非常に困難な作業であり、特に、複数の電場応答性高分子アクチュエータを連動させることにより特定の触感を提示する場合には、作業者にかかる負担が大きくなる。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の電場応答性高分子アクチュエータに特定の動きをさせるための電圧波形を作成する作業を容易に行うことを可能にしたアクチュエータ装置を提供することにある。
上記課題を解決するアクチュエータ装置は、一対の電極を有する複数の電場応答性高分子アクチュエータと、前記電場応答性高分子アクチュエータのそれぞれに対応する駆動波形情報に基づいて変化する電圧を、複数の前記電場応答性高分子アクチュエータの前記一対の電極の間に印加する駆動装置と、前記駆動波形情報を編集する波形編集装置とを備え、前記波形編集装置は、複数の前記電場応答性高分子アクチュエータのそれぞれに対応する複数の前記駆動波形情報に基づく複数の波形を重ねた集約画像を含む位相調整画面を表示部に表示させる画像処理部と、前記位相調整画面に表示される前記集約画像の波形を時間軸方向にシフトさせる操作に基づいて、前記電場応答性高分子アクチュエータの動作タイミングを変更する位相調整部とを備える。
上記構成によれば、複数の電場応答性高分子アクチュエータの動作タイミングを調整する作業を直感的に行うことができ、複数の電圧波形を組み合わせる複雑な編集作業をより簡易かつ円滑に行うことができる。そのため、機械や情報処理に関する知識が少ない使用者であっても、複数の電場応答性高分子アクチュエータに特定の動きをさせるための電圧波形を容易に作成できる。
上記アクチュエータ装置において、前記駆動波形情報は、1周期分の電圧の変化を示す駆動波形データを含み、前記位相調整部は、前記駆動波形データの開始点の位置を時間軸方向にシフトさせる操作に基づいて、前記電場応答性高分子アクチュエータの動作タイミングを変更することが好ましい。
上記アクチュエータ装置において、前記位相調整部は、特定の前記駆動波形情報の前記駆動波形データの開始点を基準点として、その他の前記駆動波形情報の前記駆動波形データの開始点の位置を相対的に時間軸方向にシフトさせる操作に基づいて、前記電場応答性高分子アクチュエータの動作タイミングを変更することが好ましい。
上記アクチュエータ装置において、前記位相調整画面には、前記集約画像の波形を時間軸方向にシフトさせる位相操作部が設けられていることが好ましい。
上記アクチュエータ装置において、前記電場応答性高分子アクチュエータの伸縮に基づく動作を触感として認識させる触感提示装置として適用されることが好ましい。
上記アクチュエータ装置において、前記触感提示装置は、前記電場応答性高分子アクチュエータの伸縮に基づく振動を脈動の触感として認識させる脈動発生装置であることが好ましい。
本発明によれば、複数の電場応答性高分子アクチュエータに特定の動きをさせるための電圧波形を作成する作業を容易に行うことができる。
脈動発生装置の概略図。 模擬体の断面図。 誘電エラストマーアクチュエータの断面構造を示す断面図。 脈動発生装置のブロック図。 波形編集画面の説明図。 波形編集画面の部分拡大図。 波形編集装置側の制御を示すフローチャート。 波形編集装置側の制御を示すフローチャート。 駆動装置側の制御を示すフローチャート。
以下、本発明のアクチュエータ装置を、印加電圧に応じて発生する振動を人体の脈動の触感として使用者に認識させる脈動発生装置に具体化した一実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、脈動発生装置は、人体の前腕及び手の外側形状を模擬した柔軟材料からなる模擬体10を備えている。模擬体10を構成する柔軟材料としては、例えば、シリコーンやウレタン等のエラストマーが挙げられる。
模擬体10の内部には、人体の橈骨及び尺骨をそれぞれ模擬した第1芯部11及び第2芯部12と、橈骨動脈を模擬した3枚のシート状の誘電エラストマーアクチュエータ13(DEA:Dielectric Elastomer Actuator)を備えている。3枚のDEA13は、掌側から順に脈診における「寸」の位置に配置される第1DEA13a、「関」の位置に配置される第2DEA13b、及び「尺」の位置に配置される第3DEA13cであり、「寸」、「関」、「尺」のそれぞれの位置における橈骨動脈の脈動を模擬する。各DEA13の構造は、同一である。
図3に示すように、DEA13は、誘電エラストマーからなるシート状の誘電層20と、誘電層20の厚さ方向の両側に配置された電極層としての正極電極21及び負極電極22とが複数積層された多層構造体である。DEA13の最外層には絶縁層23が積層されている。DEA13は、正極電極21と負極電極22との間に直流電圧が印加されると、印加電圧の大きさに応じて、誘電層20が厚さ方向に圧縮されるとともに誘電層20の面に沿った方向であるDEA13の面方向に伸張するように変形する。
誘電層20を構成する誘電エラストマーは特に限定されるものではなく、公知のDEAに用いられる誘電エラストマーを用いることができる。上記誘電エラストマーとしては、例えば、架橋されたポリロタキサン、シリコーンエラストマー、アクリルエラストマー、ウレタンエラストマーが挙げられる。これら誘電エラストマーのうちの一種を用いてもよいし、複数種を併用してもよい。誘電層20の厚さは、例えば、20〜200μmである。
正極電極21及び負極電極22を構成する材料としては、例えば、導電エラストマー、カーボンナノチューブ、ケッチェンブラック(登録商標)、金属蒸着膜が挙げられる。上記導電エラストマーとしては、例えば、絶縁性高分子及び導電性フィラーを含有する導電エラストマーが挙げられる。
上記絶縁性高分子としては、例えば、架橋されたポリロタキサン、シリコーンエラストマー、アクリルエラストマー、ウレタンエラストマーが挙げられる。これら絶縁性高分子のうちの一種を用いてもよいし、複数種を併用してもよい。上記導電性フィラーとしては、例えば、ケッチェンブラック(登録商標)、カーボンブラック、銅や銀等の金属粒子が挙げられる。これら導電性フィラーのうちの一種を用いてもよいし、複数種を併用してもよい。正極電極21及び負極電極22の厚さは、例えば、0.1〜100μmである。
絶縁層23を構成する絶縁エラストマーは特に限定されるものではなく、公知のDEAの絶縁部分に用いられる公知の絶縁エラストマーを用いることができる。上記絶縁エラストマーとしては、例えば、架橋されたポリロタキサン、シリコーンエラストマー、アクリルエラストマー、ウレタンエラストマーが挙げられる。これら絶縁エラストマーのうちの一種を用いてもよいし、複数種を併用してもよい。絶縁層23の厚さは、例えば、1.0〜100μmである。
図1及び図4に示すように、脈動発生装置は、各DEA13の正極電極21及び負極電極22により構成される一対の電極の間に周期的に変化する電圧を印加する駆動装置30と、各DEA13に印加する電圧の波形を編集する波形編集装置40とを備えている。
駆動装置30には、第1DEA13aを駆動するための第1駆動側記憶部31a及び第1制御部31b、第2DEA13bを駆動するための第2駆動側記憶部32a及び第2制御部32b、並びに第3DEA13cを駆動するための第3駆動側記憶部33a及び第3制御部33bが設けられている。
第1駆動側記憶部31aには、波形編集装置40から送信された第1駆動波形情報が記憶されている。第1駆動波形情報は、第1DEA13aに印加される1周期分の電圧の変化を示す波形に関する情報である第1駆動波形データを含む。第1制御部31bは、第1駆動側記憶部31aに記憶されている第1駆動波形データに基づく波形の電圧をバッテリ等の電源(図示略)から第1DEA13aに繰り返し印加する。
第2駆動側記憶部32aには、波形編集装置40から送信された第2駆動波形情報が記憶されている。第2駆動波形情報は、第2DEA13bに印加される1周期分の電圧の変化を示す波形に関する情報である第2駆動波形データと、第2DEA13bの動作タイミングに関する位相差情報である第2遅延時間とを含む。第2遅延時間は、第1編集波形データに基づく波形の開始点と、第2編集波形データに基づく波形の開始点との間の時間的なずれ量である。第2制御部32bは、第2駆動側記憶部32aに記憶されている第2駆動波形データに基づく波形の電圧を、第2遅延時間に基づくタイミングにて、バッテリ等の電源(図示略)から第2DEA13bに繰り返し印加する。
第3駆動側記憶部33aには、波形編集装置40から送信された第3駆動波形情報が記憶されている。第3駆動波形情報は、第3DEA13cに印加される1周期分の電圧の変化を示す波形に関する情報である第3駆動波形データと、第3DEA13cの動作タイミングに関する位相差情報である第3遅延時間とを含む。第3遅延時間は、第1編集波形データに基づく波形の開始点と、第3編集波形データに基づく波形の開始点との間の時間的なずれ量である。第3制御部33bは、第3駆動側記憶部33aに記憶されている第3駆動波形データに基づく波形の電圧を、第3遅延時間に基づくタイミングにて、バッテリ等の電源(図示略)から第3DEA13cに繰り返し印加する。
波形編集装置40は、入力部としてのポインティングデバイス41、表示部42、第1記憶部43、第2記憶部44、第3記憶部45、波形編集部46、位相調整部47、変更判定部48、条件設定部49、画像処理部50を備えるコンピュータとして構成される。
ポインティングデバイス41は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス、ジョイスティック等のポインティングデバイスであり、使用者からの操作指示等を受け付ける。表示部42は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示デバイスである。
図5に示すように、表示部42の上部には、各DEA13への電圧の印加のオン・オフを切り替える出力ボタン51が表示される。表示部42の左側下部には、登録済みの波形パターンを呼び出すための呼び出しボタン52、新たな波形パターンを登録するための保存ボタン53が表示される。波形パターンは、特定の第1駆動波形情報と、特定の第2駆動波形情報と、特定の第3駆動波形情報と、後述する駆動条件とを組み合わせたものであり、第1〜第3DEA13a〜13cを一定の法則にて連動して動作させるための総合情報である。
表示部42の中央下部及び右側下部には、第1駆動波形情報、第2駆動波形情報、及び第3駆動波形情報に対応する各波形の形状を変更するための波形編集画面55が表示される。波形編集画面55には、第1駆動波形情報、第2駆動波形情報、及び第3駆動波形情報のそれぞれに対応する三つの波形が表示されるとともに、それらの波形を変更するための各種ボタンが表示される。
波形編集画面55の「寸」欄に表示される波形が第1駆動波形情報に対応する波形であり、「関」欄に表示される波形が第2駆動波形情報に対応する波形であり、「尺」欄に表示される波形が第3駆動波形情報に対応する波形である。各波形は、1周期分の波形の始点、終点、及び変曲点に該当する数点のアンカーポイントPと、アンカーポイントP間を接続するベジェ曲線とにより構成される波形として表示される。また、波形編集画面55の各種ボタンとしては、例えば、アンカーポイントPの追加及び削除等を行うアンカーポイントボタン、波形毎の出力の大きさ(Amp)やオフセット電圧の大きさ(Offset)等を調整するスライダーが挙げられる。
図5及び図6に示すように、表示部42の右側上部には、第1〜第3DEA13a〜13cに印加されている電圧の三つの波形を重ねて示す駆動状況画面56が表示される。
図5及び図6に示すように、表示部42の中央上部には、一つの波形パターンに含まれる第2駆動波形情報及び第3駆動波形情報を構成する第2遅延時間及び第3遅延時間を調整するための位相調整画面57が表示される。位相調整画面57には、第1駆動波形情報に対応する波形における開始点の近傍の一定範囲に、第2及び第3駆動波形情報に対応する波形における各開始点の近傍の一定範囲を、第2及び第3駆動波形情報に対応する第2遅延時間及び第3遅延時間ずらして重ねた集約画像57aが表示される。また、位相調整画面57には、第2遅延時間及び第3遅延時間を変更する位相操作部としてのスライダー57bが表示される。なお、図5及び図6においては、「[1]−[2]」が第2遅延時間を示し、「[1]−[3]」が第3遅延時間を示している。
図5に示すように、表示部42の左側上部には、波形パターンの駆動条件を一括して設定するための条件設定画面58が表示される。条件設定画面58には、各種の駆動条件を変更するスライダーが表示される。上記駆動条件としては、例えば、出力の大きさ(Amp)、オフセット電圧の大きさ(Offset)、最大電圧(Max voltage)、周期間に設けられる待機時間の長さ(Interval)、1周期の速さ(BeatCount)が挙げられる。
使用者は、ポインティングデバイス41を操作して表示部42に表示される各種ボタン、波形編集画面55、及び位相調整画面57の表示内容を変更することにより、第1〜第3DEA13a〜13cを駆動するための波形パターンの編集を行うこと、及び第1〜第3DEA13a〜13cを動作を変更させることができる。また、ポインティングデバイス41を操作して条件設定画面58の表示内容を変更することにより、波形パターンの駆動条件を変更することができる。
第1記憶部43には、登録済みの波形パターンとして、平脈や滑脈等の既知の脈動パターン、及び使用者が以前に作成した脈動パターンが呼び出しボタン52に対応付けて記憶されている。なお、平脈は、平生の健康なときの動脈の振動パターンであり、滑脈は、妊娠中等に生じる動脈の振動パターンである。また、既知の脈動パターンを再現する波形パターンは、「平脈」等の脈の名称が付されている呼び出しボタン52に対応付けられており、使用者が作成した波形パターンは、「User」の名称が付されている呼び出しボタン52に対応付けられている。
第2記憶部44には、駆動装置30に直前に送信した第1〜第3駆動波形情報(前回波形情報と記載する。)と、第1〜第3編集波形情報とが記憶されている。第1編集波形情報は、第1編集波形データを含む情報であり、第2編集波形情報は、第2編集波形データ及び第2編集遅延時間を含む情報であり、第3編集波形情報は、第3編集波形データ及び第3編集遅延時間を含む情報である。第1〜第3編集波形データ及び第2〜第3編集遅延時間については後述する。
第3記憶部45には、波形編集装置40及び駆動装置30に後述するステップS11〜S13、S21〜S26、S31〜S34の各処理を実行させるプログラムが記憶されている。波形編集装置40及び駆動装置30は、そのプログラムに従って各ステップの処理を実行する。
波形編集部46は、駆動装置30に送信した前回波形情報を構成する第1〜第3駆動波形データを基礎とする1周期分の第1〜第3編集波形データを作成し、第2記憶部44に記憶させる。第1編集波形データは、第1駆動波形データを基礎とする波形データであり、第2編集波形データは、第2駆動波形データを基礎とする波形データであり、第3編集波形データは、第3駆動波形データを基礎とする波形データである。波形編集部46は、使用者の操作に基づいて、第2記憶部44に記憶されている第1〜第3編集波形データを変更する。また、波形編集部46は、所定のタイミングにおいて、現時点の第1〜第3編集波形データを新たな第1〜第3駆動波形データとして駆動装置30に送信するとともに、第2記憶部44に記憶されている前回波形情報の第1〜第3駆動波形データを更新する。
位相調整部47は、駆動装置30に送信した前回波形情報を構成する第2遅延時間及び第3遅延時間と同値の第2編集遅延時間及び第3編集遅延時間を作成し、第2記憶部44に記憶させる。位相調整部47は、使用者の操作に基づいて、第2記憶部44に記憶されている第2編集遅延時間及び第3編集遅延時間を変更する。また、位相調整部47は、所定のタイミングにおいて、現時点の第2編集遅延時間及び第3編集遅延時間を新たな第2遅延時間及び第3遅延時間として駆動装置30に送信するとともに、第2記憶部44に記憶されている前回波形情報の第2遅延時間及び第3遅延時間を更新する。
変更判定部48は、第2記憶部44に記憶されている前回波形情報の第1駆動波形情報を構成する第1駆動波形データと、現時点の第1編集波形データとの比較に基づいて、第1編集波形データが変更されているか否かを判定する。
変更判定部48は、第2記憶部44に記憶されている前回波形情報の第2駆動波形情報を構成する第2駆動波形データと、現時点の第2編集波形データとの比較に基づいて、第2編集波形データが変更されているか否かを判定する。また、変更判定部48は、第2記憶部44に記憶されている前回波形情報の第2駆動波形情報を構成する第2遅延時間と、現時点の第2編集遅延時間との比較に基づいて、第2編集遅延時間が変更されているか否かを判定する。
変更判定部48は、第2記憶部44に記憶されている前回波形情報の第3駆動波形情報を構成する第3駆動波形データと、現時点の第3編集波形データとの比較に基づいて、第3編集波形データが変更されているか否かを判定する。また、変更判定部48は、第2記憶部44に記憶されている前回波形情報の第3駆動波形情報を構成する第3遅延時間と、現時点の第3編集遅延時間との比較に基づいて、第3編集遅延時間が変更されているか否かを判定する。
条件設定部49は、使用者の操作に基づいて駆動条件を変更するとともに、駆動条件を駆動装置30に送信する。
画像処理部50は、第1〜第3編集波形データに対応する波形を示す画像を作成し、表示部42の波形編集画面55に表示する。画像処理部50は、集約画像57aを作成し、表示部42の位相調整画面57に表示する。また、画像処理部50は、第1〜第3DEA13a〜13cに印加されている電圧の各波形を重ねて示した画像を作成し、表示部42の駆動状況画面56に表示する。
実施形態における各駆動波形データ及び各編集波形データは、波形を特定するパラメータとして、1周期分の波形が有する全てのアンカーポイントPの座標、アンカーポイントP間を接続するベジェ曲線、出力の大きさ、オフセット電圧の大きさ、最大電圧に関する情報を含む。なお、始点及び終点に該当するアンカーポイントPの値は同値である。
次に、波形編集装置40にて実行される処理について説明する。波形編集装置40は、第1〜第3DEA13a〜13cが駆動中の間、図7及び図8の各フローチャートに示す処理を、数ミリ秒〜数十ミリ秒の周期でそれぞれ繰り返し実行する。
図7のフローチャートに示すステップS11〜S13の処理は、第1DEA13aを駆動するための波形の編集、及び第1DEA13aを駆動するための第1駆動波形情報である第1駆動波形データの送信に関する処理である。
ステップS11として、第2記憶部44に記憶されている前回波形情報の第1駆動波形情報を構成する第1駆動波形データと現時点の第1編集波形データとの比較に基づいて、第1編集波形データが変更されているか否かを判定する。上記第1駆動波形データと現時点の第1編集波形データとが異なる場合、第1編集波形データが変更されていると判定する。第1駆動波形データと第1編集波形データとの相違は、波形データに含まれる上記パラメータが全て一致しているか否かに基づいて判定する。
ステップS11において、第1編集波形データが変更されていると判定された場合(YES)、ステップS12として、波形編集部46は、現時点の第1編集波形データを新たな第1駆動波形データとして駆動装置30に送信する。次に、ステップS13として、波形編集部46は、第2記憶部44に記憶されている前回波形情報の第1駆動波形情報を構成する第1駆動波形データを更新して処理を終了する。また、ステップS12において、第1編集波形データが変更されていないと判定された場合(NO)、処理を終了する。
図8のフローチャートに示すステップS21〜S26の処理は、第2DEA13bを駆動するための波形の編集、及び第2DEA13bを駆動するための第2駆動波形情報である第2駆動波形データ及び第2遅延時間の送信に関する処理である。
ステップS21として、第2記憶部44に記憶されている前回波形情報の第2駆動波形情報を構成する第2駆動波形データと現時点の第2編集波形データとの比較に基づいて、第2編集波形データが変更されているか否かを判定する。上記第2駆動波形データと現時点の第2編集波形データとが異なる場合、第2編集波形データが変更されていると判定する。第2駆動波形データと第2編集波形データとの相違は、波形データに含まれる上記パラメータが全て一致しているか否かに基づいて判定する。
ステップS21において、第2編集波形データが変更されていると判定された場合(YES)、ステップS22として、波形編集部46は、現時点の第2編集波形データを新たな第2駆動波形データとして駆動装置30に送信する。次に、ステップS23として、波形編集部46は、第2記憶部44に記憶されている前回波形情報の第2駆動波形情報を構成する第2駆動波形データを更新して、続くステップS24を実行する。また、ステップS21において、第2編集波形データが変更されていないと判定された場合(NO)、S24を実行する。
ステップS24として、変更判定部48は、第2記憶部44に記憶されている前回波形情報の第2駆動波形情報を構成する第2遅延時間と現時点の第2編集遅延時間との比較に基づいて、第2編集遅延時間が変更されているか否かを判定する。上記第2遅延時間と現時点の第2編集遅延時間とが異なる場合、第2編集遅延時間が変更されていると判定する。
ステップS24において、第2編集遅延時間が変更されていると判定された場合(YES)、ステップS25として、位相調整部47は、現時点の第2編集遅延時間を新たな第2遅延時間として駆動装置30に送信する。次に、ステップS26として、位相調整部47は、第2記憶部44に記憶されている前回波形情報の第2駆動波形情報を構成する第2遅延時間を更新して処理を終了する。また、ステップS24において、第2編集遅延時間が変更されていないと判定された場合(NO)、処理を終了する。
また、図8のフローチャートに示すステップS21〜26の処理は、第3DEA13cを駆動するための波形の編集、及び第3DEA13cを駆動するための第3駆動波形情報である第3駆動波形データ及び第3遅延時間の送信に関する処理である。本処理は、上記のステップS21〜26の処理の説明における第2駆動波形情報、第2駆動波形データ、第2編集波形データ、第2遅延時間、及び第2編集遅延時間をそれぞれ、第3駆動波形情報、第3駆動波形データ、第3編集波形データ、第3遅延時間、及び第3編集遅延時間に置き換えた処理であり、その詳細な説明は省略する。なお、第2DEA13bを駆動するためステップS21〜26の処理、及び第3DEA13cを駆動するためのステップS21〜26の処理は、それぞれ独立して実行される。
次に、駆動装置30にて実行される処理について説明する。駆動装置30は、第1制御部31b、第2制御部32b、及び第3制御部33bのそれぞれにおいて、図9に示すフローチャートのステップS31〜S34の処理を、数ミリ秒〜数十ミリ秒の周期で繰り返し実行する。
第1制御部31bにより実行されるステップS31では、第1駆動側記憶部31aに記憶されている第1駆動波形情報である第1駆動波形データ、及び波形編集装置40の条件設定部49から入力される駆動条件に基づいて、次に印加すべき電圧Vnを演算する。次に、ステップS32として、演算された電圧Vnを第1DEA13aに印加する。
次に、ステップS33として、波形編集装置40の波形編集部46から新たに第1駆動波形情報(第1駆動波形データ)を受信しているか否かを判定する。ステップS33において、新たに第1駆動波形情報を受信している場合(YES)、ステップS34として、第1駆動側記憶部31aに記憶されている第1駆動波形情報を更新して処理を終了する。また、ステップS33において、新たに第1駆動波形情報を受信していない場合(NO)、処理を終了する。
第2制御部32bにより実行されるステップS31では、第2駆動側記憶部32aに記憶されている第2駆動波形情報である第2駆動波形データ及び第2遅延時間、並びに波形編集装置40の条件設定部49から入力される駆動条件に基づいて、次に印加すべき電圧Vnを演算する。次に、ステップS32として、演算された電圧Vnを第2DEA13bに印加する。
次に、ステップS33として、波形編集装置40の波形編集部46から新たに第2駆動波形情報(第2駆動波形データ及び第2遅延時間の少なくとも一方)を受信しているか否かを判定する。ステップS33において、新たに第2駆動波形情報を受信している場合(YES)、ステップS34として、第2駆動側記憶部32aに記憶されている第2駆動波形情報を更新して処理を終了する。また、ステップS33において、新たに第2駆動波形情報を受信していない場合(NO)、処理を終了する。
なお、ステップS34において、1周期分の第2駆動波形情報を駆動させたタイミングで新たな第2駆動波形情報を更新することで、使用者に対して、違和感なく触感を提示することができる。
第3制御部33bにより実行されるステップS31〜S34の処理は、上記の第2制御部32bにより実行されるステップS21〜26の処理の説明における第2駆動側記憶部32a、第2駆動波形情報、第2駆動波形データ、第2遅延時間、第2DEA13bをそれぞれ、第3駆動側記憶部33a、第3駆動波形情報、第3駆動波形データ、第3遅延時間、第3DEA13cに置き換えた処理であり、その詳細な説明は省略する。
次に、本実施形態の脈動発生装置を用いて、特定の触感を提示するように第1〜第3DEA13a〜13cを動作させるための波形パターンを作成する方法について説明する。以下では、平脈に対応する登録済みの波形パターンを編集して、実際の触診時に熟練者が感じる平脈の脈動パターンにより近い触感を提示するように第1〜第3DEA13a〜13cを動作させる波形パターンを作成する場合を例に挙げて説明する。
まず、準備工程として、平脈に対応する登録済みの波形パターンに基づく脈動パターンで模擬体10を動作させるように第1〜第3DEA13a〜13cを駆動する。
詳述すると、出力ボタン51がオフの状態、即ち、駆動装置30から第1〜第3DEA13a〜13cに電圧が印加されておらず、第1〜第3DEA13a〜13cが駆動していない駆動停止時において、ポインティングデバイス41を操作して平脈に対応する呼び出しボタン52をクリックする。これにより、波形編集装置40において、平脈に対応する登録済みの第1〜第3駆動波形情報が駆動装置30に送信されるとともに、第2記憶部44に記憶されている前回波形情報が更新される。そして、駆動装置30において、波形編集装置40から送信された第1〜第3駆動波形情報にて、第1〜第3駆動側記憶部31a〜33aに記憶されている第1〜第3駆動波形情報が更新される。
このとき、波形編集装置40の波形編集部46によって、平脈に対応する登録済みの波形パターンの各電圧波形データを複製した第1〜第3編集波形データが新規に作成されるとともに、第2記憶部44に記憶されている第1〜第3編集波形データが更新される。そして、画像処理部50によって、第1〜第3編集波形データの波形を示す画像が作成され、当該画像が表示部42の波形編集画面55に表示される。
また、波形編集装置40の位相調整部47によって、平脈に対応する登録済みの波形パターンの第2遅延時間及び第3遅延時間と同値の第2編集遅延時間及び第3編集遅延時間が新規に作成されるとともに、第2記憶部44に記憶されている第2編集遅延時間及び第3編集遅延時間が更新される。そして、画像処理部50によって集約画像57aが作成され、当該画像が表示部42の位相調整画面57に表示される。同時に、位相調整画面57に表示される各スライダー57bの位置が、平脈に対応する登録済みの波形パターンの第2遅延時間及び第3遅延時間の値に調整される。また、条件設定画面58に表示される各スライダーの位置が、平脈に対応する登録済みの波形パターンの値に調整される。
その後、ポインティングデバイス41を操作して出力ボタン51をオンの状態にすると、駆動装置30において、図9のフローチャートの処理が繰り返し実行される。これにより、第1〜第3駆動側記憶部31a〜33aに記憶されている第1〜第3駆動波形情報に基づいて変化する電圧が第1〜第3DEA13a〜13cに印加されて、第1〜第3DEA13a〜13cが動作する。また、波形編集装置40において、図7〜図8のフローチャートの処理が繰り返し実行される。
次に、編集工程として、脈診の熟練者を使用者として、波形の編集を行う。編集工程において、使用者は、片方の手で模擬体10に触れることにより、第1〜第3DEA13a〜13cの動作に基づいて模擬体10から提示される脈動を体感しながら、もう片方の手でポインティングデバイス41を操作して、波形の編集を行う。
波形の形状を変更する場合、使用者は、ポインティングデバイス41を操作して、波形編集画面55に表示された波形の画像に示されるアンカーポイントPを移動させること、及びアンカーポイントPを追加又は削除することにより、波形編集画面55に表示された波形の形状を変更する。アンカーポイントPの移動は、例えば、波形編集画面55に表示されるポインターを目的のアンカーポイントPに位置させてドラッグアンドドロップしたり、目的のアンカーポイントPを選択した状態でキーボードの矢印キーを操作したりする等のポインティングデバイスを用いた慣用的な操作により実現できる。アンカーポイントP間はベジェ曲線により自動的に補完される。
波形の位相を変更する場合、使用者は、ポインティングデバイス41を操作して、位相調整画面57に表示される第2編集遅延時間及び第3編集遅延時間に対応する各スライダーの位置を変更する。図6の矢印にて示すように、第2編集遅延時間に対応するスライダーの位置を変更すると、位相調整画面57に表示されている第1編集波形データに基づく波形の開始点と、第2編集波形データに基づく波形の開始点との間の時間間隔が、スライダーの位置に対応した第2編集遅延時間となるように、第2編集波形データに基づく波形が時間軸方向(横軸方向)にシフトする。第3遅延時間に対応するスライダーの位置を変更した場合も同様に、第3編集波形データに基づく波形が時間軸方向(横軸方向)にシフトする。
駆動条件を変更する場合、使用者は、ポインティングデバイス41を操作して、条件設定画面58に表示される各スライダーの位置を変更する。また、登録済みの平脈に対応する波形パターンに戻したい場合や、別の登録済みの波形パターンを基礎としたい場合等には、目的の登録済みの波形パターンに対応する呼び出しボタン52をクリックすることにより、波形編集画面55、位相調整画面57、及び条件設定画面58の表示内容を変更する。
使用者の操作に基づいて、波形編集画面55、位相調整画面57、及び条件設定画面58の各画面の表示内容が変更されると、波形編集部46及び位相調整部47により、第2記憶部44に記憶されている第1〜第3編集波形情報(第1〜第3編集波形データ及び第2〜第3編集遅延時間)が、現時点の各画面の表示内容に基づく情報に変更される。
ここで、図7及び図8のフローチャートに示すように、第1〜第3DEA13a〜13cの駆動中、ステップS11,S21,S24として、波形編集装置40は、第1〜第3編集波形情報が変更されているか否かを判定する処理を定期的に実行している。第1〜第3編集波形情報が変更されると、今回の周期又は次回の周期のステップS11,S21,S24において、第1〜第3編集波形情報が変更されていると判定されて、現時点の第1〜第3編集波形情報が駆動装置30に送信される。
また、図9のフローチャートに示すように、第1〜第3DEA13a〜13cの駆動中、駆動装置30は、ステップS33として、波形編集装置40から新たに第1〜第3駆動波形情報(第1〜第3駆動波形データ及び第2〜第3遅延時間)を受信しているか否かを判定する処理を定期的に実行している。そのため、新たに第1〜第3駆動波形情報を受信すると、今回の周期又は次回の周期のステップS33において、新たに第1〜第3駆動波形情報を受信していると判定されて、第1〜第3駆動側記憶部31a〜33aに記憶されている第1〜第3駆動波形情報が新たに受信した第1〜第3駆動波形情報に更新される。
そして、次回の周期又は次々回の周期のステップS31〜S32において、新たに受信した第1〜第3駆動波形情報に基づいて、次に印加すべき電圧Vnが演算され、演算された電圧Vnが第1〜第3DEA13a〜13cに印加される。これにより、第1〜第3DEA13a〜13cの動作が新たに受信した第1〜第3駆動波形情報、即ち、使用者が編集した第1〜第3編集波形情報に基づく動作に変更される。
図7〜図9の各フローチャートに示す処理は、数ミリ秒〜数十ミリ秒の周期で繰り返し実行されている。そのため、使用者が波形編集画面55及び位相調整画面57の表示内容を変更する操作を行った直後に、第1〜第3DEA13a〜13cの動作が変更を反映した動作に切り替わり、模擬体10に触れている使用者の手に伝わる脈動の振動パターンが変化する。
また、図7及び図8のフローチャートに示すように、ステップS12,S22,S25において現時点の第1〜第3編集波形情報が新たな第1〜第3駆動波形情報として駆動装置30に送信されると、ステップS13,S23,S26において第2記憶部44に記憶されている前回波形情報が更新されて、その次の周期のステップS11においては、更新された前回波形情報に基づく判定が行われる。
使用者は、模擬体10から片方の手に伝わる脈動の振動パターンを、自身の経験に基づく平脈の振動パターンに近づけるように、もう片方の手でポインティングデバイス41を操作する。このとき、波形編集画面55及び位相調整画面57の表示内容を変更する操作を行う毎に模擬体10から伝わる脈動の振動パターンが変化する。そして、模擬体10から伝わる脈動の振動パターンが自身の経験に基づく平脈の振動パターンに一致したところで、保存ボタン53をクリックして、平脈に対応する登録済みの波形パターンを、現時点の第1〜第3編集波形情報からなる波形パターンに更新する、又は現時点の第1〜第3編集波形情報からなる波形パターンを使用者が作成した波形パターンとして新たに登録する。これにより、実際の触診時に熟練者が感じる平脈の脈動パターンにより近い触感を提示するように第1〜第3DEA13a〜13cを動作させるための電圧波形が得られる。
次に、本実施形態の効果について記載する。
(1)脈動発生装置は、第1〜第3DEA13a〜13cと、第1〜第3DEA13a〜13cのそれぞれに対応する第1〜第3駆動波形情報に基づいて変化する電圧を、第1〜第3DEA13a〜13cに印加する駆動装置30と、第1〜第3駆動波形情報を編集する波形編集装置40とを備えている。波形編集装置40は、第1〜第3駆動波形情報に基づく複数の波形を重ねた集約画像57aを含む位相調整画面57を表示部42に表示させる画像処理部50と、集約画像57aの波形を時間軸方向にシフトさせる操作に基づいて、第2〜第3DEA13b〜13cの動作タイミングを変更する位相調整部47とを備えている。
上記構成によれば、第2〜第3DEA13b〜13cの動作タイミングを調整する作業を直感的に行うことができ、複数の電圧波形を組み合わせる複雑な編集作業をより簡易かつ円滑に行うことができる。そのため、機械や情報処理に関する知識が少ない使用者であっても、複数のDEAに特定の動きをさせるための電圧波形を容易に作成できる。これにより、電圧波形を編集しながら、複数のDEAを連動させて特定の動きをさせるための波形パターンを探索する作業をよりスムーズに行うことができる。
(2)駆動波形情報は、1周期分の電圧の変化を示す駆動波形データを含む。位相調整部47は、駆動波形データの開始点の位置を時間軸方向にシフトさせる操作に基づいて、第2〜第3DEA13b〜13cの動作タイミングを変更している。
上記構成によれば、第2〜第3DEA13b〜13cの動作タイミングを調整する作業をより直感的に行うことができる。
(2)位相調整部47は、第1駆動波形情報の第1駆動波形データの開始点を基準点として、第2〜第3駆動波形情報の第2〜第3駆動波形データの開始点の位置を相対的に時間軸方向にシフトさせる操作に基づいて、第2〜第3DEA13b〜13cの動作タイミングを変更している。
上記構成によれば、第2〜第3DEA13b〜13cの動作タイミングを調整する作業をより直感的に行うことができる。
(3)位相調整画面57には、集約画像57aの波形を時間軸方向にシフトさせる位相操作部としてのスライダー57bが設けられている。
上記構成によれば、第2〜第3DEA13b〜13cの動作タイミングを調整する作業をより簡易に行うことができる。
(4)波形編集装置40は、DEA13の駆動中に第1〜第3編集波形情報が変更されたとき、第1〜第3編集波形情報を新たな第1〜第3駆動波形情報とするように第1〜第3駆動波形情報を更新し、更新された第1〜第3駆動波形情報に基づいて第1〜第3DEA13a〜13cを駆動する。
上記構成によれば、第1〜第3DEA13a〜13cの駆動中に第1〜第3編集波形情報を変更した場合に、変更後の第1〜第3編集波形情報の保存や送信等の操作を行わずとも、第1〜第3DEA13a〜13cの動作が変更後の第1〜第3編集波形情報に基づく動作に切り替わる。これにより、第1〜第3編集波形情報を編集しながら、第1〜第3DEA13a〜13cに特定の動きをさせる電圧波形を探索する作業をよりスムーズに行うことができる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・集約画像57aの波形を時間軸方向にシフトさせる位相操作部は、スライダー57bに限定されない。位相操作部は、例えば、前方又は後方にシフトさせるボタンであってもよいし、各遅延時間の数値を入力するものであってもよい。また、集約画像57aにおける任意の波形をドラッグアンドドロップにより移動させたり、任意の波形を選択した状態でキーボードの矢印キーを操作したりする等のポインティングデバイス41を用いた操作により各遅延時間を調整する構成としてもよい。この場合、位相操作部を省略することもできる。
・上記実施形態では、第1DEA13aを駆動するための電圧波形に対して、第2〜第3DEA13b〜13cを駆動するための電圧波形を相対的に遅らせる方向にシフト可能に構成していたが、第2〜第3DEA13b〜13cを駆動するための電圧波形を相対的に先行させる方向にシフト可能に構成してもよい。
・上記実施形態では、1周期分の電圧の変化を示す波形の開始点を基準点として各波形をシフト可能に構成していたが、例えば、ピークの立ち上がり点やピークの頂点等の開始点以外の点を基準点として各波形をシフト可能に構成してもよい。
・上記実施形態では、集約画像57aに表示される三つの波形のうち、一つの波形(第1駆動波形データに対応する波形)を固定し、それ以外の波形(第2〜第3駆動波形データに対応する波形)を時間軸方向に相対的にシフト可能に構成していたが、すべての波形を時間軸方向にシフト可能に構成してもよい。即ち、時間軸方向の波形のシフトは、一つの波形を基準とした相対的なシフトであってもよいし、時間軸を基準とした絶対的なシフトであってもよい。
・駆動状況画面を集約画像57aとして用いてもよい。
・上記実施形態では、波形編集装置40から駆動装置30へ各駆動波形データ及び各遅延時間を送信して、駆動装置30側にて各遅延時間を反映させる処理を行っていたが、波形編集装置40側にて、駆動波形データにそれぞれの遅延時間を反映させた合成駆動波形データを作成し、合成駆動波形データを駆動装置30側へ送信する構成としてもよい。この場合、駆動装置30は、合成駆動波形データに基づく波形の電圧を印加するのみでよく、遅延時間を反映させるため構成を駆動装置30から省略できる。
・各駆動波形データ及び各編集波形データの波形を特定するパラメータは上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態のパラメータの一部を省略してもよいし、別のパラメータを追加してもよい。遅延時間等の位相差情報を波形を特定するパラメータの一つとしてもよい。
・ポインティングデバイス41及び表示部42は、本発明のアクチュエータ装置とは別に用意される外部機器であってもよい。
・模擬体10に設けられるDEA13の数は、2個であってもよいし、4個以上であってもよい。
・DEA13に代えて、イオン交換ポリマーメタル複合体(IPMC:Ionic Polymer Metal Composite)等の他の電場応答性高分子アクチュエータ(EPA:Electroactive Polymer Actuator)を用いてもよい。
・本発明のアクチュエータ装置は、印加電圧に応じて発生する振動等の動作を触感として認識させる脈動発生装置以外の触覚提示装置として適用されるものであってもよい。また、本発明のアクチュエータ装置は、触覚提示装置に限らず、印加電圧を変化させることにより複数の電場応答性高分子アクチュエータに特定の動作を行わせる装置全般に適用できる。
・アクチュエータ装置を構成するDEA13等の電場応答性高分子アクチュエータ、駆動装置30、及び波形編集装置40は、それらのうちの一部又は全部が一体に構成されるものであってもよい。例えば、電場応答性高分子アクチュエータと駆動装置30とが一体に構成されていてもよいし、駆動装置30と波形編集装置40とが一体に構成されていてもよいし、電場応答性高分子アクチュエータと駆動装置30と波形編集装置40とが一体に構成されていてもよい。
30…駆動装置
40…波形編集装置
42…表示部
47…位相調整部
50…画像処理部
57…位相調整画面
57a…集約画像
57b…スライダー
特表2014−510346号公報

Claims (6)

  1. 一対の電極を有する複数の電場応答性高分子アクチュエータと、
    前記電場応答性高分子アクチュエータのそれぞれに対応する駆動波形情報に基づいて変化する電圧を、複数の前記電場応答性高分子アクチュエータの前記一対の電極の間に印加する駆動装置と、
    前記駆動波形情報を編集する波形編集装置とを備え、
    前記波形編集装置は、
    複数の前記電場応答性高分子アクチュエータのそれぞれに対応する複数の前記駆動波形情報に基づく複数の波形を重ねた集約画像を含む位相調整画面を表示部に表示させる画像処理部と、
    前記位相調整画面に表示される前記集約画像の波形を時間軸方向にシフトさせる操作に基づいて、前記電場応答性高分子アクチュエータの動作タイミングを変更する位相調整部とを備えるアクチュエータ装置。
  2. 前記駆動波形情報は、1周期分の電圧の変化を示す駆動波形データを含み、
    前記位相調整部は、前記駆動波形データの開始点の位置を時間軸方向にシフトさせる操作に基づいて、前記電場応答性高分子アクチュエータの動作タイミングを変更する請求項1に記載のアクチュエータ装置。
  3. 前記位相調整部は、特定の前記駆動波形情報の前記駆動波形データの開始点を基準点として、その他の前記駆動波形情報の前記駆動波形データの開始点の位置を相対的に時間軸方向にシフトさせる操作に基づいて、前記電場応答性高分子アクチュエータの動作タイミングを変更する請求項2に記載のアクチュエータ装置。
  4. 前記位相調整画面には、前記集約画像の波形を時間軸方向にシフトさせる位相操作部が設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載のアクチュエータ装置。
  5. 前記電場応答性高分子アクチュエータの伸縮に基づく動作を触感として認識させる触感提示装置として適用される請求項1〜4のいずれか一項に記載のアクチュエータ装置。
  6. 前記触感提示装置は、前記電場応答性高分子アクチュエータの伸縮に基づく振動を脈動の触感として認識させる脈動発生装置である請求項5に記載のアクチュエータ装置。
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