JP2021145533A - 給電システム - Google Patents

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JP2021145533A
JP2021145533A JP2020044518A JP2020044518A JP2021145533A JP 2021145533 A JP2021145533 A JP 2021145533A JP 2020044518 A JP2020044518 A JP 2020044518A JP 2020044518 A JP2020044518 A JP 2020044518A JP 2021145533 A JP2021145533 A JP 2021145533A
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洋 長野
直樹 實政
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Abstract

【課題】ユーザの希望する設定条件で充電対象を充電できる給電システムを提供する。【解決手段】電力の供給条件が互いに異なる第一電力供給部及び第二電力供給部につながる電力バスと、電力バスからの電力を充電対象に充電させる充電器と、ユーザが充電対象の充電に関する設定条件を入力する入力部と、設定条件が考慮されない第一充電条件と設定条件が考慮された第二充電条件とを演算する演算部と、第一充電条件と第二充電条件とを表示する表示部と、を備え、第一充電条件は、充電対象の必要電力量と、第一電力供給部の利用電力条件及び第二電力供給部の利用電力条件のうち少なくとも第一電力供給部の利用電力条件とに基づいて演算される条件であり、第二充電条件は、設定条件、充電対象の必要電力量、第一電力供給部の利用電力条件、及び第二電力供給部の利用電力条件に基づいて演算される条件である、給電システム。【選択図】図1

Description

本開示は、給電システムに関する。
電動車両を充電する充電器は、電動車両に接続されるコネクタを備える。そのコネクタとして、特許文献1に開示される充電コネクタなどがある。
特開2012−234701号公報
充電器が充電対象に接続されると、充電対象は、通常、充電器によって充電完了まで最短の時間となるように充電される。即ち、ユーザが充電時間など充電に関する設定条件を変更できず、ユーザの希望する設定条件で充電できない。
そこで、本開示は、ユーザの希望する設定条件で充電対象を充電できる給電システムを提供することを目的の一つとする。
本開示に係る給電システムは、
電力の供給条件が互いに異なる第一電力供給部及び第二電力供給部につながる電力バスと、
前記電力バスからの電力を充電対象に充電させる充電器と、
ユーザが前記充電対象の充電に関する設定条件を入力する入力部と、
前記設定条件が考慮されない第一充電条件と前記設定条件が考慮された第二充電条件とを演算する演算部と、
前記第一充電条件と前記第二充電条件とを表示する表示部と、を備え、
前記第一充電条件は、前記充電対象の必要電力量と、前記第一電力供給部の利用電力条件及び前記第二電力供給部の利用電力条件のうち少なくとも前記第一電力供給部の利用電力条件とに基づいて演算される条件であり、
前記第二充電条件は、前記設定条件、前記充電対象の必要電力量、前記第一電力供給部の利用電力条件、及び前記第二電力供給部の利用電力条件に基づいて演算される条件である。
本開示に係る給電システムは、ユーザの希望する設定条件で充電対象を充電できる。
図1は、実施形態に係る給電システムの概略を示す構成図である。 図2は、実施形態に係る給電システムに備わる表示部の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る給電システムに備わる表示部の別の例を示す図である。 図4は、実施形態に係る給電システムに備わる表示部の他の例を示す図である。
《本開示の実施形態の説明》
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示の一態様に係る給電システムは、
電力の供給条件が互いに異なる第一電力供給部及び第二電力供給部につながる電力バスと、
前記電力バスからの電力を充電対象に充電させる充電器と、
ユーザが前記充電対象の充電に関する設定条件を入力する入力部と、
前記設定条件が考慮されない第一充電条件と前記設定条件が考慮された第二充電条件とを演算する演算部と、
前記第一充電条件と前記第二充電条件とを表示する表示部と、を備え、
前記第一充電条件は、前記充電対象の必要電力量と、前記第一電力供給部の利用電力条件及び前記第二電力供給部の利用電力条件のうち少なくとも前記第一電力供給部の利用電力条件とに基づいて演算される条件であり、
前記第二充電条件は、前記設定条件、前記充電対象の必要電力量、前記第一電力供給部の利用電力条件、及び前記第二電力供給部の利用電力条件に基づいて演算される条件である。
上記給電システムは、ユーザの希望する設定条件を入力する入力部と、設定条件を考慮した第二充電条件を演算する演算部とを有することで、ユーザの希望する設定条件で充電対象を充電できる。設定条件は、例えば、充電時間、充電価格、後述する電力比率などが挙げられる。即ち、上記給電システムは、例えば、ユーザの希望する充電時間、充電価格、電力比率で充電対象を充電できる。
(2)上記給電システムの一形態として、
前記設定条件は充電時間を含むことが挙げられる。
上記の構成は、ユーザが希望する充電時間を入力できるため、充電時間を適宜選択することができる。そのため、上記の構成は、充電時間を長くすることもできる。上記の構成は、充電時間を長くできることで、第一電力供給部と第二電力供給部のうち電気料金の低い方からの電力量を多くすることができる。そのため、上記の構成は、充電対象の充電価格を少なくすることにも寄与できる。
(3)上記給電システムの一形態として、
前記設定条件は充電価格を含むことが挙げられる。
上記の構成は、ユーザが希望する充電価格を入力できるため、充電価格を適宜選択することができる。そのため、上記の構成は、充電対象の充電価格を少なくすることもできる。
(4)上記給電システムの一形態として、
前記設定条件は、前記第一電力供給部からの電力と前記第二電力供給部からの電力との電力比率を含むことが挙げられる。
上記の構成は、ユーザが希望する上記電力比率を入力できるため、上記電力比率を適宜選択することができる。そのため、上記の構成は、第一電力供給部からの電力と第二電力供給部からの電力のうち、電気料金の低い方の電力の比率を高めることもできる。よって、上記の構成は、充電対象の充電価格を少なくすることもできる。
(5)上記給電システムの一形態として、
前記第二電力供給部は、電力系統の送電網を介さずに前記電力バスにつながる第二発電部を有し、
前記第二発電部は、再生可能エネルギーを利用して発電することが挙げられる。
上記の構成は、発電に伴うCOの排出量を低減できる。その上、上記の構成は、再生可能エネルギーを利用して発電する電力を充電対象の充電に用いることができるため、充電対象の充電にかかる価格を低減できる。
(6)上記給電システムの一形態として、
前記第一電力供給部は、電力系統の送電網を介して前記電力バスにつながる第一発電部を有し、
前記第一発電部は、化石エネルギーを利用して発電することが挙げられる。
上記の構成は、第一発電部が再生可能エネルギーを利用して発電する場合に比較して、自然環境に作用されることなく発電できるため、電力を確保し易い。
(7)上記給電システムの一形態として、
前記第一電力供給部は、電力系統の送電網を介して前記電力バスにつながる第一発電部を有し、
前記第一発電部は、再生可能エネルギーを利用して発電することが挙げられる。
上記の構成は、第一発電部が化石エネルギーを利用して発電する場合に比較して、発電に伴うCOの排出量を低減でき、地球環境に優しい。特に、上記の構成は、第二発電部が再生可能エネルギーを利用して発電する場合には、充電器の充電電力の実質的に全てを再生可能エネルギーを利用して発電された電力でまかなえる。その場合、発電に伴うCOの排出量が極めて少なく、地球環境に優しい。よって、RE100(Renewable Energy 100%)の承認を受けることができる。
(8)上記給電システムの一形態として、
前記第一電力供給部からの電力を検出する第一センサを有することが挙げられる。
上記の構成は、電力管理装置が第一電力供給部の電力をモニタすることができる。
(9)上記給電システムの一形態として、
前記第二電力供給部からの電力を検出する第二センサを有することが挙げられる。
上記の構成は、電力管理装置が第二電力供給部の電力をモニタすることができる。
(10)上記給電システムの一形態として、
前記充電器の充電電力を検出する第三センサを有することが挙げられる。
上記の構成は、電力管理装置が充電器の充電電力をモニタすることができる。
(11)上記給電システムの一形態として、
前記第二電力供給部からの電力の充電と前記充電器への放電とを行う蓄電池を備えることが挙げられる。
上記の構成は、蓄電池を備えることで、第二電力供給部からの電力を充電して貯めることができ、その貯めた電力を充電器による充電対象への充電に利用できる。
(12)上記(11)の給電システムの一形態として、
前記蓄電池は、レドックスフロー電池を有することが挙げられる。
レドックスフロー電池は、充電状態をモニタし易い。また、レドックスフロー電池は、大容量化が可能である上に、経年劣化が少なくて長寿命である。加えて、レドックスフロー電池は、安全性が高い。
(13)上記(11)又は上記(12)の給電システムの一形態として、
前記蓄電池の充電電力及び放電電力を検出する第四センサを有することが挙げられる。
上記の構成は、電力管理装置が蓄電池の充電電力及び放電電力をモニタすることができる。
(14)上記給電システムの一形態として、
前記充電器は、電動車両を充電する急速充電器を有することが挙げられる。
上記の構成は、電動車両の電池容量が多くても、比較的短時間で電動車両を充電できる。
(15)上記給電システムの一形態として、
前記電力バスにつながる負荷と、
前記負荷の消費電力を検出する第五センサとを有することが挙げられる。
上記の構成は、電力管理装置が負荷の消費電力をモニタすることができる。
《本開示の実施形態の詳細》
本開示の実施形態の詳細を、以下に説明する。
《実施形態》
〔給電システム〕
図1から図4を参照して、実施形態に係る給電システム1を説明する。給電システム1は、図1に示すように、電力バス2と充電器3とを備える。電力バス2は、第一電力供給部11と第二電力供給部12とにつながる。充電器3は、電力バス2からの電力を充電対象10に充電させる。即ち、充電器3は、第一電力供給部11からの電力と第二電力供給部12からの電力とを充電対象10に充電させられる。本形態に係る給電システム1の特徴の一つは、図2から図4に示す特定の入力部40及び表示部41と、図1に示す演算部5とを備える点にある。以下、詳細に説明する。本形態の給電システム1は、図1に示すように、更に、負荷6、蓄電池7、電力管理装置8を備える。また、本形態の給電システム1は、図示を省略しているものの、プロセッサと、プログラムを記憶するメモリとを備える。このプログラムは、後述する第一充電条件と第二充電条件とを演算するようにプロセッサを動作させる。
[第一電力供給部・第二電力供給部]
第一電力供給部11と第二電力供給部12とは、後述する充電器3を介して充電対象10に電力を供給する。第一電力供給部11と第二電力供給部12とは、電力の供給条件が互いに異なる。電力の供給条件とは、発電条件及び需要者に対する電力の供給条件の少なくとも一方が挙げられる。発電条件とは、後述する発電の動力源が化石エネルギーか再生可能エネルギーかに基づくものである。電力の供給条件としては、電気料金、供給可能電力量などが挙げられる。本形態では、第二電力供給部12から供給される第二供給電力量の1kWh単価は、第一電力供給部11から供給される第一供給電力量の1kWh単価よりも低い。
第一電力供給部11は、電力系統の送電網を介して電力バス2につながる第一発電部を有する。第一発電部は、化石エネルギーを利用して発電する設備と、再生可能エネルギーを利用して発電する設備とが挙げられる。化石エネルギーを利用した発電とは、火力発電が挙げられる。化石エネルギーを利用した発電は、再生可能エネルギーを利用した発電に比べて自然環境に作用されることなく発電できるため、電力を確保し易い。再生可能エネルギーを利用した発電とは、水力発電、太陽光発電、風力発電、潮力発電、地熱発電などが挙げられる。再生可能エネルギーを利用した発電は、化石エネルギーを利用した発電に比較して、発電に伴うCOの排出量を低減でき、地球環境に優しい。
第一発電部は、再生可能エネルギーを利用して発電する設備の場合、発電に用いるエネルギー源が単一であってもよいし、複数の組み合わせであってもよい。複数の組み合わせの一例としては、太陽光発電と風力発電との組み合わせが挙げられる。第一発電部が再生可能エネルギーを利用して発電する場合、その発電電力は託送される。そのため、第一電力供給部11と第二電力供給部12とは電力の供給条件が互いに異なる。例えば、第一電力供給部11から供給される第一供給電力量の1kWh単価は、第二電力供給部12から供給される第二供給電力量の1kWh単価よりも高くなる。第一電力供給部11は、更に、第一蓄電部を有していてもよい。第一蓄電部は、第一発電部からの電力を蓄える設備である。
第二電力供給部12は、電力系統の送電網を介さずに電力バス2につながる第二発電部を有する。第二発電部は、再生可能エネルギーを利用して発電する設備が挙げられる。第二発電部は、発電に用いるエネルギー源が単一であってもよいし、複数の組み合わせであってもよい。複数の組み合わせの一例としては、太陽光発電と風力発電との組み合わせが挙げられる。第二電力供給部12は、更に、第二蓄電部を有していてもよい。第二蓄電部は、第二発電部からの電力を蓄える設備である。
第一発電部と第二発電部の両方が再生可能エネルギーを利用して発電する場合、「第一電力供給部11からの電力=第一発電部において再生可能エネルギーを利用して発電した電力の合計」を満たすように電力管理装置8で設定する。具体的には、「(第一電力供給部11からの電力+第二電力供給部12からの電力+蓄電池7の充放電電力)=(充電器3の充電電力+負荷6の消費電力)」を満たすように電力管理装置8が蓄電池7の充放電を制御する。蓄電池7の充放電電力は、充電時には−(マイナス)であり、放電時には+(プラス)である。具体的には、蓄電池7は、充電、放電、及び待機のいずれかを行う。充電は、「充電器3の充電電力<(第一電力供給部11からの電力+第二電力供給部12からの電力−負荷6の消費電力)」の場合に行う。放電は、「充電器3の充電電力>(第一電力供給部11からの電力+第二電力供給部12からの電力−負荷6の消費電力)」の場合に行う。待機は、「充電器3の充電電力=(第一電力供給部11からの電力+第二電力供給部12からの電力−負荷6の消費電力)」の場合に行う。そうすると、給電システム1は、再生可能エネルギーを利用して発電された電力のみで充電対象10を充電できる。そのため、給電システム1は、第一発電部が化石エネルギーを利用して発電する場合に比較して、発電に伴うCOの排出量を極めて少なくできて、地球環境に優しい。その上、RE100の承認を受けることができる。
[電力バス]
電力バス2は、第一電力供給部11と第二電力供給部12とにつながり、第一電力供給部11と第二電力供給部12とから電力が供給される。電力バス2は、交流バスでもよいし、直流バスでもよい。交流バスの場合、電力バス2と後述する蓄電池7との間に交直変換するインバータを介する。電力バス2が直流バスの場合、第一電力供給部11と電力バス2との間と第二電力供給部12と電力バス2との間とにインバータを介する。インバータの図示は省略する。
[充電器]
充電器3は、充電対象10を充電する。充電対象10は、例えば、電動車両が挙げられる。電動車両としては、電気自動車が挙げられる。本形態の充電対象10は、電気自動車である。充電器3は、電力バス2につながる。
充電器3の種類は、充電対象10の種類にもよるものの、本形態のように充電対象10が電動車両の場合、急速充電器であることが好ましい。急速充電器は、例えば、入力電圧が3相交流の200Vであり、充電対象10の電池容量にもよるものの、80%までの充電に要する時間が30分以下であることが挙げられる。急速充電器の出力は、一般的に、20kW以上が挙げられる。そうすれば、電動車両の電池容量が多くても、電動車両の充電が比較的短時間で完了する。充電器3の数は、特に限定されず、単数でもよいし複数でもよい。
本形態の充電器3は、検知部31と送信部32と受信部33とを有する。
検知部31は、充電器3の充電対象10への接続の有無を検知する。検知部31としては、充電器3と充電対象10に搭載される電池との電気的接続を検知するものが利用できる。検知部31は、更に、後述する第一充電条件の一つである標準充電時間、充電対象10の必要電力量、後述する入力部40に入力された設定条件、充電対象10からの充電完了などの信号を検知することもできる。
送信部32は、検知部31の検知結果を後述する電力管理装置8に送信する。送信部32としては、有線又は無線にて検知信号を伝送できる公知の送信手段が利用できる。充電器3が検知部31及び送信部32を有することで、電力管理装置8は、充電器3の充電対象10への接続の有無を把握できる。その上、電力管理装置8は、後述する第一充電条件の一つである標準充電時間、充電対象10の必要電力量、設定条件、充電対象10からの充電完了なども把握できる。
受信部33は、電力管理装置8から後述する第二充電条件を受信する。受信部33としては、送信部32と同様、有線又は無線にて検知信号を受信できる公知の受信手段が利用できる。充電器3が受信部33を有することで、充電器3は、後述する表示部41に第二充電条件を表示させられる。
[入力部]
入力部40は、図2から図4に示すように、ユーザが充電対象10の充電に関する設定条件を入力する。設定条件は、例えば、充電時間、充電価格、電力比率などを含む。即ち、ユーザは、充電時間、充電価格、及び電力比率などの中から1つを入力する。入力された設定条件は、後述する表示部41に表示されると共に、後述する第二充電条件の演算に利用される。
充電時間は、後述する充電対象10の必要電力量の分を充電するのに要する時間である。充電価格は、本形態では充電対象10の必要電力量の分を充電するのにかかる総額である。なお、充電価格は、1kWh単価でもよい。充電価格が1kWh単価である場合、1kWh単価から算出した総額が後述する表示部41に表示されてもよい。電力比率は、充電対象10の必要電力量の分を充電するのに要する充電器3の充電電力の総量のうち、第一電力供給部11からの第一供給電力量S11’と第二電力供給部12からの第二供給電力量S12’との比率である。入力部40は、第一供給電力量S11’と第二供給電力量S12’のうち一方の比率のみ入力するようにしてもよい。他方の比率は、一方の比率によって決まるからである。特に、入力部40は、1kWh単価の低い方の比率、即ち本形態では第二供給電力量S12’の比率のみを入力するようにしてもよい。
入力部40は、ソフトウェアキーでもよいしハードウェアキーでもよい。入力部40は、数値をカウントアップ及びカウントダウンさせる上向矢印キー及び下向矢印キーやプラスキー及びマイナスキーでもよいし、数値を直接入力する数値キーパッドでもよい。入力部40は、本形態では表示部41に表示されるソフトウェアキーである。なお、入力部40は、表示部41とは異なる部材に設けられていてもよい。
[演算部]
演算部5は、図1に示すように、第一充電条件と第二充電条件とを演算する。第一充電条件は、ユーザによって入力される設定条件を考慮しない条件である。第二充電条件は、ユーザによって入力された設定条件を考慮する条件である。第一充電条件は、ユーザが設定条件を入力する前に演算される条件である。第二充電条件は、ユーザが設定条件を入力した後に演算される条件である。本形態の演算部5は、第一充電条件を演算する第一演算部51と、第二充電条件を演算する第二演算部52とを有する。
(第一演算部)
第一演算部51が演算する第一充電条件は、充電対象10の必要電力量と、第一電力供給部11の利用電力条件及び第二電力供給部12の利用電力条件のうち少なくとも第一電力供給部11の利用電力条件とに基づいて演算される条件である。即ち、第一充電条件は、充電対象10の必要電力量と、第一電力供給部11の利用電力条件とに基づいて演算される条件である場合と、充電対象10の必要電力量と、第一電力供給部11の利用電力条件と、第二電力供給部12の利用電力条件とに基づいて演算される条件である場合とが挙げられる。
充電対象10の必要電力量は、充電対象10の充電可能な残容量である。充電対象10の充電可能な残容量は、充電対象10の充電状態によって把握できる。
第一電力供給部11の利用電力条件とは、第一電力供給部11から充電対象10に供給される第一供給電力量S11が挙げられる。第二電力供給部12の利用電力条件とは、第二電力供給部12から充電対象10に供給される第二供給電力量S12が挙げられる。充電対象10の必要電力量、即ち、充電器3の充電電力の総量は、「第一供給電力量S11+第二供給電力量S12」である。よって、第一供給電力量S11は、「充電対象10の必要電力量−第二供給電力量S12」である。第二供給電力量S12は、気象情報に基づいて予測される発電電力量である。即ち、予測される発電電力量は、気象の変動予測と第二電力供給部12の発電能力とから求まる。第二供給電力量S12が予測値であるため、第一供給電力量S11も予測値である。気象情報は、気象庁や気象情報を提供する民間企業などから得られる。予測される発電電力量は、公知の技術を用いて求めることができる。
第一充電条件は、具体的には、標準充電時間と標準充電価格とが挙げられる。
標準充填時間は、充電器3の定格電力と充電対象10の必要電力量とに基づいて演算される。標準充電時間は、通常、最短の充電時間に相当する。
標準充電価格は、標準充電時間と、充電対象10の必要電力量と、第一電力供給部11の利用電力条件及び第二電力供給部12の利用電力条件のうち少なくとも第一電力供給部11の利用電力条件とに基づいて演算される。即ち、標準充電価格は、標準充電時間と、充電対象10の必要電力量と、第一電力供給部11の利用電力条件とに基づいて演算される場合と、標準充電時間と、充電対象10の必要電力量と、第一電力供給部11の利用電力条件と、第二電力供給部12の利用電力条件とに基づいて演算される場合とが挙げられる。前者の場合と後者の場合のいずれの場合であっても、標準充電価格は、通常、各々の場合における最も高い充電価格に相当する。
前者の場合、標準充電価格は、標準充電時間で充電対象10の必要電力量の分を充電するのに要する充電器3の充電電力の総量を第一供給電力量S11のみでまかなうと仮定したときにかかる総額である。即ち、標準充電価格は、「充電対象10の必要電力量×第一供給電力量S11の1kWh単価」である。
後者の場合、標準充電価格は、標準充電時間で充電対象10の必要電力量の分を充電するのに要する充電器3の充電電力の総量を第一供給電力量S11と第二供給電力量S12との合計でまかなうときにかかる総額である。即ち、標準充電価格は、第一供給電力量S11の分の料金と第二供給電力量S12の分の料金との和である。標準充電価格は、「第一供給電力量S11×第一供給電力量S11の1kWh単価+第二供給電力量S12×第二供給電力量S12の1kWh単価」である。
前者の場合と後者の場合のいずれであっても、標準充電価格は、1kWh単価でもよい。後者の場合、1kWh単価とは、「第一供給電力量S11×第一供給電力量S11の1kWh単価+第二供給電力量S12×第二供給電力量S12の1kWh単価」における1kWh当たりの平均単価とする。また、前者の場合と後者の場合のいずれであっても、標準充電価格は、後述する蓄電池7の充放電などを考慮しないものとする。標準充電価格は、必要に応じて料金に対して手数料を上乗せした価格としてもよい。手数料とは、給電システム1のメンテナンス費用、充電器3のインバータによる交流から直流への変換ロスなどを勘案した料金である。
第一演算部51は、本形態では充電対象10と後述する電力管理装置8とにそれぞれ備わる。即ち、本形態では、第一演算部51は、充電対象10と電力管理装置8とに設けられるプロセッサにより構成される。標準充電時間は、充電対象10に設けられるプロセッサによって演算される。標準充電価格は、電力管理装置8に設けられるプロセッサによって演算される。
(第二演算部)
第二演算部52で演算される第二充電条件は、入力部40に入力された設定条件、充電対象10の必要電力量、第一電力供給部11の利用電力条件、第二電力供給部12の利用電力条件に基づいて演算される条件である。
第一電力供給部11の利用電力条件は、第一電力供給部11から充電対象10に供給される電力量であって、ユーザが入力した設定条件に基づいて演算された第一供給電力量S21が挙げられる。第二電力供給部12の利用電力条件は、第二電力供給部12から充電対象10に供給される電力量であって、ユーザが入力した設定条件に基づいて演算される第二供給電力量S22が挙げられる。充電対象10の必要電力量、即ち、充電器3の充電電力の総量は、「第一供給電力量S21+第二供給電力量S22」である。
第二充電条件は、具体的には、予測充電時間と提示価格とが挙げられる。予測充電時間と提示価格とは、ユーザが入力した設定条件に最も近い充電時間と価格である。予測充電時間と提示価格の演算手順は次の通りである。
ユーザが入力した設定条件に対応した第一電力供給部11の第一供給電力量S11’と第二電力供給部12の第二供給電力量S12’とが演算される。例えば、ユーザが入力した設定条件が充電時間の場合、ユーザが設定した充電時間に対応した第一供給電力量S11’と第二供給電力量S12’とが演算される。ユーザが入力した設定条件が充電価格の場合も同様であり、ユーザが設定した充電価格に対応した第一供給電力量S11’と第二供給電力量S12’とが演算される。ユーザが入力した設定条件が電力比率の場合も同様であり、ユーザが設定した電力比率に対応した第一供給電力量S11’と第二供給電力量S12’とが演算される。
ユーザが入力した設定条件に最も近づくように第一供給電力量S21と第二供給電力量S22とが演算される。即ち、ユーザが設定した充電時間に最も近づくように第一供給電力量S21と第二供給電力量S22とが演算される。或いは、ユーザが設定した充電価格に最も近づくように第一供給電力量S21と第二供給電力量S22とを演算する。或いは、ユーザが設定した電力比率に最も近づくように第一供給電力量S21と第二供給電力量S22とを演算する。第一供給電力量S11’と第一供給電力量S21とが一致し、第二供給電力量S12’と第二供給電力量S22とが一致する場合もある。
演算された第一供給電力量S21と第二供給電力量S22とに基づいて再計算された充電時間が予測充電時間であり、価格が提示価格である。提示価格は、「第一供給電力量S21×第一供給電力量S21の1kWh単価+第二供給電力量S22×第二供給電力量S22の1kWh単価」である。なお、提示価格は、標準充電価格と同様、後述する蓄電池7の充放電などを考慮しないものとする。即ち、提示価格は、充電完了後に確定したユーザの支払価格とは異なることもある。提示価格は、標準充電価格と同様、必要に応じて料金に対して手数料を上乗せした価格としてもよい。
第二演算部52は、本形態では後述する電力管理装置8に備わる。この予測充電時間と提示価格とは、電力管理装置8に備わる第二演算部52によって演算される。
なお、第一演算部51と第二演算部52とは、本形態の設置箇所に限定されず、通信網を介してつながるサーバなどに設置されていてもよい。
[表示部]
表示部41は、第一充電条件と第二充電条件とを表示する。表示部41には、タッチパネル搭載のタッチスクリーンやタッチパネル非搭載のディスプレイなどが利用できる。本形態の表示部41は、タッチスクリーンである。即ち、表示部41は、入力部40を兼ね備える。
表示部41は、第一充電条件と第二充電条件とを並列に表示してもよいし切り替えて表示してもよい。表示部41は、第一充電条件と第二充電条件と設定条件とを並列に表示してもよいし、第一充電条件、設定条件、第二充電条件の順に切り替えて表示してもよい。本形態の表示部41は、第一充電条件と第二充電条件と設定条件とを並列に表示する。
本形態の表示部41は、第一充電条件を表示する第一表示部411と、第二充電条件を表示する第二表示部412と、設定条件を表示する第三表示部413とを有する。第一表示部411は、標準充電時間と標準充電価格とを表示する。第二表示部412は、予測充電時間と提示価格とを表示する。第三表示部413は、充電時間と充電価格と電力比率の入力欄を表示する。
第一表示部411は、標準充電時間と標準充電価格とに加えて、第一供給電力量S11と第二供給電力量S12とを表示してもよい。第二表示部412は、予測充電時間と提示価格とに加えて、第一供給電力量S21と第二供給電力量S22とを表示してもよい。第三表示部413は、設定条件に加えて、第一供給電力量S11’及び第二供給電力量S12’と、ユーザが充電時間、充電価格、電力比率のいずれを設定するか決定する充電時間ボタン413a、充電価格ボタン413b、電力比率ボタン413cを表示していてもよい。いずれかのボタンを押すことで、その設定条件の入力が可能になる。
本形態の表示部41は、更に、計算ボタン414と充電開始ボタン415とを表示していてもよい。計算ボタン414は、入力部40で入力された設定条件を基に、第二演算部52に第二充電条件の演算を開始させる。充電開始ボタン415は、第一充電条件、又は第二充電条件を基に、充電器3に充電を開始させる。
表示部41は、図示は省略しているものの、更に、ユーザが充電価格を設定した際、第二電力供給部12の実際の発電電力量が予測される発電電力量よりも少なく、かつ後述する蓄電池7からの放電電力量も少ない場合に、希望価格で止めるか、希望価格を無視して満充電まで充電するか、を選択させるボタンを表示してもよい。希望価格を無視して満充電まで充電する場合には、第二供給電力量S22が少なくなり、第一供給電力量S21が多くなる。即ち、充電条件は、第一充電条件に近づく。
表示部41は、本形態では充電器3に備えられている。なお、表示部41は、充電器3とは異なる部材に備えられていてもよい。
[負荷]
負荷6は、電力バス2につながり、電力バス2を介して第一電力供給部11及び第二電力供給部12から電力が供給される。負荷6の種類は、特に限定されない。負荷6としては、例えば、充電器3の設置エリアの照明などが挙げられる。
[蓄電池]
蓄電池7は、第二電力供給部12の発電電力の充電と充電器3への放電とを行う。蓄電池7を備えることで、第二電力供給部12からの電力を充電して貯めることができ、その貯めた電力を充電器3による充電対象10への充電に利用できる。蓄電池7の充電と放電とは、第二電力供給部12の運転状況と充電器3の使用状況とに応じて行う。蓄電池7は、電力バス2につながる。
(充電)
蓄電池7の充電は、第二電力供給部12が発電しているときに行う。具体的には、蓄電池7の充電は、充電器3による充電対象10への充電が行われていないときに行う。このとき、蓄電池7の充電電力は、第二電力供給部12の実際の発電電力と同じとする。そうすれば、蓄電池7は、第二電力供給部12の発電電力のみを充電できる。即ち、蓄電池7は、再生可能エネルギーを利用して発電した電力のみ充電する。よって、蓄電池7からの放電電力は、再生可能エネルギーを利用して発電した電力である。第二電力供給部12の実際の発電電力は、後述する第二センサ92により検出できる。
また、蓄電池7の充電は、充電器3による充電対象10への充電が行われていて、第二電力供給部12の予測の発電電力よりも実際の発電電力が大きい場合に行ってもよい。この場合、蓄電池7の充電電力は、第二電力供給部12の予測の発電電力と実際の発電電力との差分に基づく電力とする。第二電力供給部12の予測の発電電力は、後述する電力管理装置8が受信する気象情報に基づいて算出される。蓄電池7の充電は、「充電器3の充電電力<(第一電力供給部11からの電力+第二電力供給部12からの電力−負荷6の消費電力)」を満たすときに行ってもよい。
電力管理装置8が蓄電池7に対して充電電力を定期的に指令してもよい。或いは、蓄電池7は、蓄電池7の充電電力を第二電力供給部12の実際の発電電力と同じ電力とするように制御する機能を有していてもよい。この場合、電力管理装置8が蓄電池7に対して充電電力を定期的に指令しなくてもよい。上記制御の開始指令と終了指令は、電力管理装置8が出すことが挙げられる。即ち、電力管理装置8が蓄電池7に対して上記制御の開始指令を出したら、次に上記制御の終了指令を出すまで上記制御が継続される。上記制御の終了指令は、充電器3による充電対象10への充電開始や、後述する第二センサ92の検知結果を基に第二電力供給部12が実質的に発電されないときに出される。
(放電)
蓄電池7の放電は、充電器3による充電対象10への充電が行われているときに行う。具体的には、蓄電池7の放電は、第二電力供給部12が発電していない場合は勿論、第二電力供給部12の予測の発電電力よりも実際の発電電力が小さい場合に行う。第二電力供給部12の実際の発電電力は予測の発電電力よりも少ないこともある。その場合であっても、第二電力供給部12の予測の発電電力と実際の発電電力との差分に基づく電力は、蓄電池7の放電電力により補える。蓄電池7の放電は、「充電器3の充電電力>(第一電力供給部11からの電力+第二電力供給部12からの電力−負荷6の消費電力)」を満たすときに行われる。
(待機)
蓄電池7は、「充電器3の充電電力=(第一電力供給部11からの電力+第二電力供給部12からの電力−負荷6の消費電力)」を満たすときに充電も放電も行わない。
蓄電池7の充放電電力、充放電電力量、及び充電状態などは電力管理装置8に送信される。蓄電池7の数は、特に限定されず、単数でも複数でもよい。
蓄電池7の種類は、既存の二次電池であれば特に限定されない。蓄電池7は、例えば、レドックスフロー電池、リチウムイオン電池、ニッケルカドミウム電池などが挙げられる。これらの中でも、蓄電池7は、レドックスフロー電池であることが好ましい。レドックスフロー電池は、充電状態をモニタし易い。また、レドックスフロー電池は、大容量化が可能である上に、経年劣化が少なくて長寿命である。加えて、レドックスフロー電池は、安全性が高い。
[電力管理装置]
電力管理装置8は、蓄電池7及び充電器3を含む電気機器の電力を制御する。電力管理装置8としては、EMS(Energy Manegement System)が挙げられる。
電力管理装置8は、第一電力供給部11からの電力と、第二電力供給部12からの電力及び電力量と、充電器3の充電電力と、蓄電池7の充放電電力及び充放電電力量と、負荷6の消費電力と、をモニタする。
これらのモニタは、本形態では、後述する第一センサ91、第二センサ92、第三センサ93、第四センサ94、及び第五センサ95により行える。なお、第二電力供給部12からの電力量は、第二センサ92で測定した第二電力供給部12からの電力を積算することで求めてもよい。蓄電池7の充放電電力量は、第四センサ94で測定した蓄電池7の充放電電力を積算することで求めてもよい。
また、電力管理装置8は、気象情報を受信する。気象情報は、上述したように、気象庁や気象情報を提供する民間企業などから提供を受ける。電力管理装置8は、演算した標準価格、予測充電時間、提示価格を充電器3の第二表示部412に表示させる。
[センサ]
給電システム1は、本形態では、第一センサ91、第二センサ92、第三センサ93、第四センサ94、及び第五センサ95を備える。各センサの検出結果は、電力管理装置8に送られる。
第一センサ91は、第一電力供給部11から電力バス2への電力を検出する。第一センサ91で検出される電力は、第二電力供給部12の電力と負荷6の消費電力と充電器3の充電電力と蓄電池7の放電電力との合計値である。即ち、第一電力供給部11の電力は、「消費電力+充電電力−放電電力−第二電力供給部12の電力」である。第一センサ91により、電力管理装置8が第一電力供給部11からの電力をモニタすることができる。
第二センサ92は、第二電力供給部12から電力バス2への電力及び電力量を検出する。即ち、第二センサ92は、第二電力供給部12の発電電力及び発電電力量を検出する。第二センサ92の検出結果は、電力管理装置8に加えて、蓄電池7にも送られる。そのため、第二センサ92により、電力管理装置8と蓄電池7とが第二電力供給部12の電力及び発電電力量をモニタすることができる。なお、第二センサ92の検出結果のうち第二電力供給部12の電力のみが蓄電池7に送信されてもよい。
第三センサ93は、充電器3の充電電力を検出する。第三センサ93により、電力管理装置8が充電器3の充電電力をモニタすることができる。
第四センサ94は、蓄電池7の充電電力及び放電電力を検出する。第四センサ94により、電力管理装置8が蓄電池7の充電電力及び放電電力をモニタすることができる。
第五センサ95は、負荷6の消費電力を検出する。第五センサ95により、電力管理装置8が負荷6の消費電力をモニタすることができる。
[使用手順]
ユーザによる給電システム1の使用手順を説明する。以下の例では、充電対象10を電気自動車のバッテリーとする。
充電器3と充電対象10とが接続され、充電器3の検知部31が充電器3の充電対象10への接続を検知する。充電対象100の第一演算部が標準充電時間を演算する。この演算は、充電器3の定格電力と充電対象10の必要電力量とに基づいて行われる。充電器3の送信部32は、検知結果と標準充電時間と充電対象10の必要電力量とを電力管理装置8に送信する。
電力管理装置8の第一演算部51が、標準充電価格を演算する。この演算は、標準充電時間と、充電対象10の必要電力量と、第一電力供給部11からの第一供給電力量S11と、第二電力供給部12からの第二供給電力量S12とに基づいて行われる。この演算は、標準充電時間で充電対象10の必要電力量の分を充電するのに要する第一供給電力量S11と第二供給電力量S12とを求める。
充電対象10の必要電力量は、「第一供給電力量S11+第二供給電力量S12」である。第二供給電力量S12は、受信した気象情報から算出される予測量である。第一供給電力量S11は、第二供給電力量S12の予測量から求める。標準充電価格は、「第一供給電力量S11×第一供給電力量S11の1kWh単価+第二供給電力量S12×第二供給電力量S12の1kWh単価」によって求める。標準充電価格は、電力管理装置8から充電器3へ送信される。
標準充電時間(min)と、標準充電価格(¥)と、第一供給電力量S11(kWh)と、第二供給電力量S12(kWh)とが、充電器3の表示部41の第一表示部411に表示される。
ユーザは、第一表示部411に表示された標準充電時間と標準充電価格に同意すれば、表示部41に表示される充電開始ボタン415を押す。同意しない場合、ユーザは、第三表示部413に表示される充電時間ボタン413a、充電価格ボタン413b、電力比率ボタン413cのいずれか一つのボタンを押す。
(充電時間)
図2を参照して、ユーザが充電時間を変更する場合を説明する。図2の表示部41に示す数値は、模式的に示されたものであり、必ずしも実際の数値に対応しているわけではない。この点は、後述する図3,図4でも同様である。以下の説明では、標準充電時間よりも充電時間を延ばし、単価の安い第二供給電力量S22を増やすことで、標準充電時間に比べて予測充電時間は長くなるものの、提示価格が安くなる条件を選択する例を説明する。
ユーザが充電時間ボタン413aを押す。図2に示すように、押された充電時間ボタン413aは、押されたことを視覚的に区別し易くするために強調して表示させてもよい。この点は、図3に示す充電価格ボタン413b、図4に示す電力比率ボタン413cでも同様である。
第三表示部413の充電時間の欄に充電時間を変更可能にするための入力部40が表示される。入力部40は、本形態では数値をカウントアップ及びカウントダウンさせる上向矢印キー及び下向矢印キーとしている。
ユーザは、入力部40により希望する充電時間を入力する。入力部40の入力結果は、充電器3から電力管理装置8に送信される。このとき、電力管理装置8の第二演算部52は、ユーザの希望する充電時間に対応した第一電力供給部11の第一供給電力量S11’と第二電力供給部12の第二供給電力量S12’とを演算する。演算された第一供給電力量S11’と第二供給電力量S12’とは、第三表示部413に表示される。
ユーザは、希望する充電時間を入力したら、表示部41に表示される計算ボタン414を押す。計算ボタン414が押されたことの検知結果は、充電器3から電力管理装置8に送信される。
第二演算部52は、ユーザの希望する充電時間に最も近づく第一供給電力量S21と第二供給電力量S22とを演算する。第二演算部52は、第一供給電力量S21と第二供給電力量S22とに基づいて、充電時間と充電価格とを演算する。この演算された充電時間と充電価格とがそれぞれ予測充電時間と提示価格として第二表示部412に表示される。提示価格は、「第一供給電力量S21×第一供給電力量S21の1kWh単価+第二供給電力量S22×第二供給電力量S22の1kWh単価」によって求める。予測充電時間と、提示価格と、第一供給電力量S21と、第二供給電力量S22とは、電力管理装置8から充電器3へ送信される。
予測充電時間(min)と、提示価格(¥)と、第一供給電力量S21(kWh)と、第二供給電力量S22(kWh)とは、充電器3の表示部41の第二表示部412に表示される。
ユーザは、第二表示部412に表示された予測充電時間と提示価格に同意すれば、表示部41に表示される充電開始ボタン415を押す。同意しない場合、ユーザは、再度、充電時間ボタン413aを押して、入力部40によって充電時間を入力し直す。或いは、ユーザは、変更する項目を充電時間から充電価格又は電力比率に変更してもよい。
(充電価格)
図3を参照して、ユーザが充電価格を変更する場合を説明する。以下の説明は、図2を参照して説明した点との相違点を中心に行う。標準充電価格よりも充電価格を安くし、単価の安い第二供給電力量S22を増やすことで、標準充電時間に比べて予測充電時間は長くなるものの、提示価格が安くなる条件を選択する例を説明する。
ユーザが充電価格ボタン413bを押すと、第三表示部413の充電価格の欄に充電価格を変更可能するための入力部40が表示される。ユーザは、入力部40により希望する充電価格を入力する。第二演算部52は、ユーザの希望する充電価格に対応した第一電力供給部11の第一供給電力量S11’と第二電力供給部12の第二供給電力量S12’とを演算する。演算された第一供給電力量S11’と第二供給電力量S12’とは、第三表示部413に表示される。ユーザが計算ボタン414を押すと、第二演算部52は、ユーザの希望する充電価格に最も近づく第一供給電力量S21と第二供給電力量S22とを演算し、第一供給電力量S21と第二供給電力量S22とに基づく予測充電時間と提示価格とを演算する。予測充電時間(min)と、提示価格(¥)と、第一供給電力量S21(kWh)と、第二供給電力量S22(kWh)とは、第二表示部412に表示される。
ユーザは、第二表示部412に表示された予測充電時間と提示価格に同意すれば、表示部41に表示される充電開始ボタン415を押す。同意しない場合、ユーザは、再度、充電価格ボタン413bを押して、入力部40によって充電価格を入力し直す。或いは、ユーザは、変更する項目を充電価格から充電時間又は電力比率に変更してもよい。
図示は省略するものの、ユーザは、充電開始ボタン415を押した後、第二電力供給部12の実際の発電電力量が予測される発電電力量よりも少なく、かつ蓄電池7からの放電電力量も少なった場合のために、希望価格で止めるか、希望価格を無視して満充電まで充電するか、を選択するボタンを予め押す。このボタンが押されると、充電器3から充電対象10への充電が開始される。
(電力比率)
図4を参照して、ユーザが電力比率を変更する場合を説明する。以下の説明は、図2を参照して説明した点との相違点を中心に行う。第二供給電力量S12よりも単価の安い第二供給電力量S22を多くすることで、標準充電時間に比べて予測充電時間はかかるものの、提示価格が安くなる条件を選択する例を説明する。
ユーザが電力比率ボタン413cを押すと、第三表示部413の第二供給電力量S12’の欄に第二供給電力量S12’を変更可能するための入力部40が表示される。ユーザは、入力部40により希望する第二供給電力量S12’を入力する。入力した第二供給電力量S12’は、第三表示部413に表示される。第一供給電力量S11’として、充電対象10の必要電力量から入力した第二供給電力量S12’を引いた値が第三表示部413に表示される。ユーザが計算ボタン414を押すと、第二演算部52は、ユーザの希望する第二供給電力量S12’に最も近づく第一供給電力量S21と第二供給電力量S22とを演算し、第一供給電力量S21と第二供給電力量S22とに基づく予測充電時間と提示価格とを演算する。予測充電時間(min)と、提示価格(¥)と、第一供給電力量S21(kWh)と、第二供給電力量S22(kWh)とは、第二表示部412に表示される。
ユーザは、第二表示部412に表示された予測充電時間と提示価格に同意すれば、表示部41に表示される充電開始ボタン415を押す。同意しない場合、ユーザは、再度、電力比率ボタン413cを押して、入力部40によって第二供給電力量S12’を入力し直す。或いは、ユーザは、変更する項目を電力比率から充電時間又は充電価格に変更してもよい。
充電完了時に確定したユーザの支払価格は、図示は省略しているものの、表示部41に表示させる。その際、充電にかかった時間と、充電した第一供給電力量及び第二供給電力量とを併せて表示部41に表示させてもよい。
支払価格は、蓄電池7が充電も放電も行わない場合、「第一供給電力量S21×第一供給電力量S21の1kWh単価+第二供給電力量S22×第二供給電力量S22の1kWh単価」である。
また、支払価格は、第二電力供給部12の予測の発電電力よりも実際の発電電力が大きくて、蓄電池7が第二電力供給部12の電力を充電する場合、「第一供給電力量S21×第一供給電力量S21の1kWh単価+(第二供給電力量S22−蓄電池7の充電電力量)×第二供給電力量S12の1kWh単価」である。
また、支払価格は、第二電力供給部12の予測の発電電力よりも実際の発電電力が小さくて、蓄電池7が放電を行う場合、「第一供給電力量S21×第一供給電力量S21の1kWh単価+第二供給電力量S22×第二供給電力量S12の1kWh単価+蓄電池7の放電電力量×{(第二供給電力量S12の1kWh単価/蓄電池7の充放電効率)+蓄電池7の1kWh単価}」である。蓄電池7の充放電効率とは、蓄電池7における第二電力供給部12からの充電電力に対する蓄電池7の放電電力の割合である。
支払価格は、必要に応じて料金に対して手数料を上乗せした価格としてもよい。
〔作用効果〕
本形態の給電システム1は、ユーザの希望する設定条件を考慮して充電対象10を充電できる。給電システム1は、ユーザの希望する設定条件を入力する入力部40と、設定条件を考慮した第二充電条件を演算する演算部5とを有するからである。具体的には、給電システム1は、ユーザの希望する充電時間、充電価格、電力比率のいずれかで充電対象10を充電できる。そのため、給電システム1は、充電時間を長くしたり、充電価格を小さくしたり、充電時間を長くかつ充電価格を小さくしたりすることができる。
給電システム1は、第一電力供給部11と第二電力供給部12のうち少なくとも第二電力供給部12は再生可能エネルギーを利用して発電するため、発電に伴うCOの排出量を低減できる。その上、給電システム1は、再生可能エネルギーを利用して発電する電力を充電対象10の充電に用いることができるため、充電対象10の充電にかかる価格を低減できる。
給電システム1は、第一電力供給部11が再生可能エネルギーを利用して発電する場合、第二電力供給部12が再生可能エネルギーを利用して発電されるため、上述したように電力管理装置8が特定の充放電電力となるように蓄電池7を制御することで、充電器3の充電電力の実質的に全てを再生可能エネルギーを利用して発電された電力でまかなえる。よって、その給電システム1は、発電に伴うCOの排出量を極めて少なくできる上に、RE100の承認を受けることができる。
本発明は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 給電システム
2 電力バス
3 充電器
31 検知部
32 送信部
33 受信部
40 入力部
41 表示部
411 第一表示部
412 第二表示部
413 第三表示部
413a 充電時間ボタン
413b 充電価格ボタン
413c 電力比率ボタン
414 計算ボタン
415 充電開始ボタン
5 演算部
51 第一演算部
52 第二演算部
6 負荷
7 蓄電池
8 電力管理装置
91 第一センサ
92 第二センサ
93 第三センサ
94 第四センサ
95 第五センサ
10 充電対象
11 第一電力供給部
12 第二電力供給部

Claims (15)

  1. 電力の供給条件が互いに異なる第一電力供給部及び第二電力供給部につながる電力バスと、
    前記電力バスからの電力を充電対象に充電させる充電器と、
    ユーザが前記充電対象の充電に関する設定条件を入力する入力部と、
    前記設定条件が考慮されない第一充電条件と前記設定条件が考慮された第二充電条件とを演算する演算部と、
    前記第一充電条件と前記第二充電条件とを表示する表示部と、を備え、
    前記第一充電条件は、前記充電対象の必要電力量と、前記第一電力供給部の利用電力条件及び前記第二電力供給部の利用電力条件のうち少なくとも前記第一電力供給部の利用電力条件とに基づいて演算される条件であり、
    前記第二充電条件は、前記設定条件、前記充電対象の必要電力量、前記第一電力供給部の利用電力条件、及び前記第二電力供給部の利用電力条件に基づいて演算される条件である、
    給電システム。
  2. 前記設定条件は充電時間を含む請求項1に記載の給電システム。
  3. 前記設定条件は充電価格を含む請求項1又は請求項2に記載の給電システム。
  4. 前記設定条件は、前記第一電力供給部からの電力と前記第二電力供給部からの電力との電力比率を含む請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の給電システム。
  5. 前記第二電力供給部は、電力系統の送電網を介さずに前記電力バスにつながる第二発電部を有し、
    前記第二発電部は、再生可能エネルギーを利用して発電する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の給電システム。
  6. 前記第一電力供給部は、電力系統の送電網を介して前記電力バスにつながる第一発電部を有し、
    前記第一発電部は、化石エネルギーを利用して発電する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の給電システム。
  7. 前記第一電力供給部は、電力系統の送電網を介して前記電力バスにつながる第一発電部を有し、
    前記第一発電部は、再生可能エネルギーを利用して発電する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の給電システム。
  8. 前記第一電力供給部からの電力を検出する第一センサを有する請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の給電システム。
  9. 前記第二電力供給部からの電力を検出する第二センサを有する請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の給電システム。
  10. 前記充電器の充電電力を検出する第三センサを有する請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の給電システム。
  11. 前記第二電力供給部からの電力の充電と前記充電器への放電とを行う蓄電池を備える請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の給電システム。
  12. 前記蓄電池は、レドックスフロー電池を有する請求項11に記載の給電システム。
  13. 前記蓄電池の充電電力及び放電電力を検出する第四センサを有する請求項11又は請求項12に記載の給電システム。
  14. 前記充電器は、電動車両を充電する急速充電器を有する請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の給電システム。
  15. 前記電力バスにつながる負荷と、
    前記負荷の消費電力を検出する第五センサとを有する請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の給電システム。
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