JP2016012983A - 蓄電設備監視装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
電力系統における余剰電力を効率良く充電し、かつ分散電源の発電量変動による電圧変動を充放電して抑制しながら、蓄電設備の長寿命化を図る。
【解決手段】
電力系統の所定の系統接続点に接続する単数又は複数の蓄電装置を備える蓄電設備を監視する蓄電設備監視装置であって、前記蓄電装置の寿命特性に基づき、前記蓄電装置が充放電を行わない待機時間におけるSOCを示す待機SOCを設定する待機SOC管理手段と、前記電力系統の電力潮流データ及び前記待機SOCに基づいて、前記蓄電設備に要請する充放電量を算出し、前記蓄電装置を充放電制御する充放電制御装置に対して出力する充放電要請算出手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電設備を監視する蓄電設備監視装置及び方法に関する。
近年、電力系統において、太陽光発電や風力発電といった自然エネルギーを利用した分散電源の電力系統における一般家庭、工業・商業施設などの需要家への普及が拡大しつつある。従来は、電力の流れすなわち潮流は、電力会社の供給側から、需要家側への一方向であったが、需要家の分散電源発電量が電力会社の供給量を上回る際に、需要家側から電力会社の電力系統側へ逆潮流の余剰電力として送り込まれる。分散電源の電力は、自然エネルギーに依存しているために気象条件の影響を受け易いため、その影響で電力系統の余剰電力や電圧が変動する。電力系統に接続した多数の蓄電設備の充電により余剰電力を吸収し、電力不足時に放電により余剰電力を効率よく使用するよう電力の需要予測を踏まえて蓄電設備を充電用と放電用に分け、計画的に制御する方法が提案されている(特許文献1)。また、分散電源発電量の変動による電圧変動を蓄電設備の充放電によって抑制する方法が提案されている(特許文献2)。一方、一般に蓄電設備の劣化を防止するためには、過充電、過放電を防止する必要がある。蓄電設備に応じて使用に適するSOC(State of Charge,蓄電池の定格充電に対するある時間の充電容量の割合)の範囲には一定の上限、下限があると考えられ、例えば、20%〜80%が好適であると考えられる蓄電設備もある。この範囲を外れて0%に近い領域及び100%に近い領域においてはそれぞれ過放電、過充電によって電池の劣化が生じるおそれがある。蓄電設備の充放電を特定の充放電領域で繰り返すサイクル数をできるだけ低減することにより劣化を抑制できることを利用して、電気自動車用の蓄電設備を二組備え、それぞれの充放電動作を公的なSOCの上下限範囲において、上限SOCに近づいた蓄電設備を放電用に、下限SOCに近づいた蓄電設備を充電用に切り替えることによって充放電サイクルを低減する方法が提案されている(特許文献3)。
特開2013-106372号公報 特開2013-074703号公報 特開平06-283210号公報
多数の蓄電設備が普及した電力系統において、余剰電力を効率良く使用し、分散電源発電量の変動による電圧変動を抑制するためには、導入する蓄電設備を限られた容量で寿命の節約を考慮しつつ最大限に充放電動作させるように充放電状態を監視しながら制御する必要がある。蓄電設備が充放電していない待機状態に適したSOC特性が蓄電池の種類毎に異なる。例えば、鉛蓄電池は比較的高いSOCで待機していることで、寿命を節約することができ、逆に、リチウムイオン電池は、比較的低いSOCで待機していることで寿命を節約することができる。蓄電設備は、頻繁に充放電要請が発生しない場合、待機時間のSOCによって、その寿命の節約状況が大きく変わってくる。
特許文献1の発明は、電力系統に接続する複数の蓄電設備管理装置に通信設備を備えて所定範囲から取得した需要予測情報と個別の蓄電設備の充放電性能及び電池残量等の情報に基づいて決定した充放電量を各蓄電設備に送信指示するものであり、使用する蓄電装置の寿命を節約することに考慮した充放電に関する配慮は十分なされていない。
特許文献2の発明は、複数の蓄電設備毎に劣化度を計測し、基準値との比較判断により交換時期を通知するものであり、各々の蓄電設備の寿命を節約することに関する配慮は十分なされていない。
特許文献3の発明は、複数の蓄電設備の異常のある蓄電設備を判定して切り離すことにより、正常な蓄電池で残寿命を表示することで、残寿命の長いものを選択して高出力化するものであり、各蓄電設備の寿命を節約することに関する配慮は十分になされていない。
上記課題を解決する為に本発明は、電力系統の所定の系統接続点に接続する単数又は複数の蓄電装置を備える蓄電設備を監視する蓄電設備監視装置であって、前記蓄電装置の寿命特性に基づき、前記蓄電装置が充放電を行わない待機時間におけるSOCを示す待機SOCを設定する待機SOC管理手段と、前記電力系統の電力潮流データ及び前記待機SOCに基づいて、前記蓄電設備に要請する充放電量を算出し、前記蓄電装置を充放電制御する充放電制御装置に対して出力する充放電要請算出手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記充放電要請算出手段は、前記蓄電設備における蓄電装置が充電用の場合は、前記蓄電装置の現在のSOCが前記待機SOCとなるように要請する放電量を算出し、前記蓄電設備における蓄電装置が放電用の場合は、前記蓄電装置の現在のSOCが前記待機SOCとなるように要請する充電量を算出することを特徴とする。尚、本発明と対応する蓄電設備監視方法も含む
本発明により、電力系統における余剰電力を効率良く充電し、かつ分散電源の発電量変動による電圧変動を充放電して抑制しながら、蓄電設備の長寿命化を図ることができる。
蓄電設備監視装置の実施形態に係る全体の構成例を示す。 電力系統の構成の一例を示す。 電力系統データの一例を示す。 電力系統データの電力潮流データの一例を示す。 蓄電設備の待機SOCデータベースの一例を示す。 高い待機SOC用蓄電設備の充放電の例を示す。 低い待機SOC用蓄電設備の充放電の例を示す。 待機SOC管理手段の処理フローを示す。 需給バランスを適正化する際の充放電要請算出部の処理フローを示す。 電圧逸脱を適正化する際の充放電要請算出部の処理フローを示す。 複数の種類の蓄電設備を充電専用と放電専用に組合せた例を示す。 蓄電設備監視装置の別の実施形態に係る全体の構成例を示す。 充放電制御部の処理フローを示す。 蓄電設備監視装置の別の実施形態に係る全体の構成例を示す。 待機SOCデータベースの情報の表示例を示す。
本発明の実施形態に係る蓄電設備監視装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る、蓄電設備監視装置の実施形態に係る全体の構成例を示した図である。蓄電設備監視装置100は、SOC設定部101、待機SOCデータベース102、充放電要請算出手段103、入力装置104、出力装置105を備える。電力系統データベース106は、蓄電設備監視装置100と、双方向のデータの送受信が可能な通信ネットワーク107によって接続されている。
電力系統データベース106は、所定の地域の電力系統に関するデータ(以下「電力系統データ」という)を保持する。電力系統データには、例えば、大型発電所、分散電源等の出力変動型電源、送配電線、変電所(変圧器)及び/又は電圧制御機器等の機器に関するデータと、送電線の線路構成及び幾何データに関するデータとがある。更に、電力系統データには、例えば、所定の電力系統における電源、送配電線、変圧器、遮断器のID、設置場所(電柱番号及び地図上の相対座標地等)、制御機器種別、電力容量、電圧、電流及び/又は電圧制御方式等の電気的特性に関するデータが含まれている。また、電力系統の電力潮流データを含む。電力系統データや電力系統データベース106は、例えば、電力会社又は電力関連事業者等から提供される。
入力装置104は、ユーザが蓄電設備監視装置100に、所定の指示を行うためのインタフェースである。入力装置104は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル及び/又はボタン等で構成される。
出力装置105は、ユーザが蓄電設備監視装置100からユーザに所定の情報を提供するためのインタフェースである。出力装置105は、例えば、ディスプレイ等で構成される。
待機SOC管理手段101は、蓄電設備108を充電設備109と放電設備110に分割して認識し、待機SOCデータベース102が管理するデータベースに格納された充電装置109の待機SOCと放電装置110の待機SOCに設定する。あるいは、入力装置104を用いてユーザが、直接、蓄電設備108の充電装置109の待機SOCと放電装置110の待機SOCを設定しても良い。この際、設定された充電装置の待機SOCと放電装置の待機SOCは、待機SOCデータベースに格納する。
蓄電設備108は、複数の蓄電装置からなり、系統111の交流電力と蓄電設備108の充放電する直流電力とを変換する交直変換装置116を介して系統の接続ノード117と接続される。系統の接続ノード114には、変圧器(不図示)を介して需要家等の負荷設備114が接続されていても良い。蓄電設備108のSOCや充放電電流値や充放電電圧値等の状態データを取得する蓄電状態取得装置111が接続され、さらに前記の蓄電池の状態データから蓄電設備の寿命を判定する寿命判定装置112が接続されていても良い。
蓄電設備監視装置100は、待機SOCデータベース102に格納された蓄電設備110の充電装置109に関する待機SOCと放電装置110の待機SOCとを、出力装置105に表示しても良い。
これら各要素101〜105に係る機能は、例えば、蓄電設備監視装置100の備えるCPU(Central Processing Unit)、メモリ及び記憶装置(何れも不図示)を用いて実現される。例えば、CPUが、記憶装置から所定のコンピュータプログラムをメモリに読み出して実行することにより、上述の各要素101〜105に係る機能が実現される。
図2は、現実の電力系統における「配電系統」の構成の例を示した図である。本実施形態では、配電系統とは、発電所から電力の需要家をつなぐ電力系統のうち、変電所201から需要家205までの区間を指すものとする。なお、電力会社などでは、変電所201から柱上変圧器202までの区間は、配電線204と呼ばれ、また、柱上変圧器202から一般家庭などの需要家205までの区間は、引込線206と呼ばれている(分岐支線ともいう)。そして、一般的には、配電線204の電圧は6kV若しくは6.6kV(高圧系)、引込線206の電圧は100Vまたは200V(低圧系)とされている。配電線204には、事故対策用として遮断器209や順送開閉器210が、配電線同士を連系する連系配電線211には、電力供給を部分的に入り切りする連系開閉器212が設置されている場合もある。また、電圧調整装置(以下「SVR(Step Voltage Regulator)」という)203や無効電力制御で電圧を調整する静止形無効電力補償装置(以下「SVC(Static Var Compensator)」という)207が適宜設置されている。また、配電線204から分岐する複数の位置には、柱上変圧器202が設けられており、この柱上変圧器202から引き出されている引込線206には、複数の需要家205がつながれている。ここで、需要家205は、電力会社が需要家205の消費電力や電圧値や電流値のデータを収集するための電子式計量器(スマートメータ)(不図示)と一般家庭等で使われる家電機器、工場等で使われる生産機器等の負荷装置(不図示)と太陽光発電等の分散電源208と交直変換装置116と蓄電設備108と電気自動車「以下EV(Electric Vehicle))という)(不図示)を需要の必要性に応じて含んだ構成とする。引込線206の電圧は標準電圧100ボルトでは101±6ボルト以内、標準電圧200ボルトでは202±20ボルト以内に調整される。
図3は、電力系統データの配電線路の樹枝構成の例を示す図である。図3に示す配電線路301は、変電エリア容量302、バンク容量303、フィーダ容量304といった階層的な構成の例である。図3に示す配電系統線路301は、配電系統線を構成する機器モデルID305、位置306、1次側電圧307、2次側電圧308といった属性を1つないし複数持つ。
図4は、電力系統データの電力潮流データの一例を示す。電力潮流データ400は、潮流状態量の系統上の位置を示すノードID401と、そのノードにおける電圧402、電圧位相402、電流403、電流位相404、有効電力406、無効電力407とを有する。電力潮流データ400は、所定の時間ステップにおける複数の時間断面分ある。
図5は、蓄電設備の待機SOCデータベースの持つデータベースの一例を示す。待機SOCデータベースの持つデータベース500は、蓄電設備ID501と、蓄電装置ID502と、蓄電装置が充電と放電のどちらの役割かを表わす用途503と、定格容量504と、待機SOC505と、最小SOC506と、最大SOC507とを有する。
図6は、高いSOCで待機する高SOC待機型蓄電設備の充放電の例を示した図である。グラフの横軸は時間601、縦軸はSOC602を示している。本蓄電設備の通常使用されるSOC領域は充電状態が低いSOCmin603から充電状態が高いSOCmax604までの範囲である。待機SOC管理手段101は、待機SOC605を充電状態が低いSOCmin603から充電状態が高いSOCmax604までの範囲の間で設定する。放電用の高い待機SOCで待機する高SOC待機型蓄電設備では、例えば、充電状態が高いSOCmax604を待機SOC605に設定しても良い。充放電制御装置115は、放電要求の時間帯306には、交直変換装置116を通して、初期の待機SOC305から放電するよう蓄電設備108の放電装置110に放電するよう制御し(610)、要求無しの時間帯607には、待機SOC605に充電状態を戻すよう充電するよう制御し(611)、SOCが待機SOC605の状態或いは所定の範囲内に戻れば、充電を停止し待機するよう制御し(612)、再び放電要求がある時間帯608には放電するよう制御し、再び、要求無しの時間帯609には、待機SOC605に充電状態を戻すよう充電するよう制御し(613)、SOCが待機SOC605の状態或いは所定の範囲内に戻れば、充電を停止し待機するよう制御する(614)。このように、例えば鉛蓄電池のように、高SOC待機型蓄電装置は、放電要請が無い待機時間には、寿命を節約することのできる高い待機SOCで待機し、比較的高いSOC領域で充放電を繰り返し、放電容量615が多い状態を維持できる事になる。
図7は、低いSOCで待機する低SOC待機型蓄電設備の充放電の例を示した図である。グラフの横軸は時間701、縦軸はSOC702を示している。本蓄電設備の通常使用されるSOC領域は充電状態が低いSOCmin703から充電状態が高いSOCmax704までの範囲である。待機SOC管理手段101は、待機SOC705を充電状態が低いSOCmin703から充電状態が高いSOCmax704までの範囲の間で設定する。充電用の低い待機SOCで待機する低SOC待機型蓄電設備では、例えば、充電状態が低いSOCmin703を待機SOC705に設定しても良い。充放電制御部115は、充電要求の時間帯706には、交直変換装置116を通して、初期の待機SOC703から充電するよう充電装置109に充電するよう制御し(710)、要求無しの時間対707には、待機SOC705に充電状態を戻すよう放電するよう制御し(711)、SOCが待機SOC705の状態或いは所定の範囲内に戻れば、放電を停止し待機するよう制御し(712)、再び放電要求がある時間帯708には充電するよう制御し、再び、要求無しの時間帯709には、待機SOC705に充電状態を戻すよう放電するよう制御し(713)、SOCが待機SOC705の状態或いは所定の範囲内に戻れば、充電を停止し待機するよう制御する(714)。このように、例えばリチウムイオン電池のように、低SOC待機型蓄電装置は、充電要請が無い待機時間には、寿命を節約することのできる低い待機SOCで待機し、比較的低いSOC領域で充放電を繰り返すことによって、充電容量715が多い状態を維持できる事になる。
図8は、待機SOC管理手段の処理フローを示した図である。
まず、ユーザが、入力装置104を用いて、蓄電設備の充電装置の容量と放電装置の容量を設定する(S801)。次に、蓄電設備の充電装置の容量と放電装置の容量の総和を算出する(S802)。次に、全容量を超過していなかを判定する(S803)。全容量を超過している場合は、蓄電設備の充電装置の容量と放電装置の容量を設定(S801)に戻る。この際、蓄電設備の充電装置の容量あるいは放電装置の容量のどちらかを設定し、全容量とから設定していない方の容量を自動的に計算して設定しても良い。次に、充電装置の蓄電待機SOCを設定する (S804)。次に、放電装置の蓄電待機SOCを設定する (S805)。最後に、充電装置の蓄電待機SOCと放電装置の蓄電待機SOCを待機SOCデータベースに登録する (S806)。
図9は、電力系統の需給バランスを適正化する際の充放電要請算出部の処理フローを示した図である。
まず、蓄電設備の接続点におけるセンサから電流測定値、あるいは対象となる電力系統データから潮流計算によって電流計算値を取得する(S901)。次に、電流測定値あるいは電流計算値が、規定電流範囲上限より大きいかを判定する(S902)。電流測定値あるいは電流計算値が規定電流範囲上限より大きい場合は、充放電制御部に放電要請を行う (S903)。電流測定値あるいは電流計算値が規定電流範囲上限より大きくない場合は、ステップS903を実行せずにステップS904に移行する。次に、規定電流範囲下限より小さいかを判定する(S904)。電流測定値あるいは電流計算値が規定電流範囲下限より小さい場合は、充放電制御部に充電要請を行う(S905)。電流測定値あるいは電流計算値が規定電流範囲上限より小さくない場合は、ステップS905を実行せずに処理終了する。
図10は、電力系統の規定電圧範囲の逸脱を適正化する際の充放電要請算出部の処理フローを示した図である。
まず、蓄電設備の接続点におけるセンサから電圧測定値、あるいは対象となる電力系統データから潮流計算によって電圧計算値を取得する(S1001)。次に、電圧測定値あるいは電圧計算値が、規定電圧範囲上限より大きいかを判定する(S1002)。電圧測定値あるいは電圧計算値が規定電流範囲上限より大きい場合は、充放電制御部に充電要請を行う (S1003)。電圧測定値あるいは電圧計算値が規定電圧範囲上限より大きくない場合は、ステップS1003を実行せずにステップS1004に移行する。次に、電圧測定値あるいは電圧計算値が、規定電圧範囲下限より小さいかを判定する(S1004)。電圧測定値あるいは電圧計算値が規定電圧範囲下限より小さい場合は、充放電制御部に放電要請を行う(S1005)。電圧測定値あるいは電圧計算値が規定電圧範囲上限より小さくない場合は、ステップS1005を実行せずに処理終了する。
図11は、組み蓄電設備を示す図である。図11では、蓄電設備108は、18個の蓄電装置1101〜1118を持つ例である。複数の蓄電装置のうち任意の数の蓄電装置を充電用に使用し、残りの蓄電装置のうち任意の数を放電用に使用しても良い。また、高いSOC領域での待機することによって寿命の節約に適した鉛蓄電池を放電用に、ひくいSOC領域での待機することによって寿命の節約ができるリチウムイオン電池を充電用に、選択的に組み合わせて活用させても良い。
図12は、本発明における蓄電設備監視装置の別の実施形態に係る全体の構成例を示した図である。蓄電設備監視装置1201は、待機SOC管理手段101、待機SOCデータベース102、充放電要請算出部103、入力装置104、出力装置105に加え、充放電制御手段1202を備える。電力系統データベース106は、蓄電設備監視装置100と、双方向のデータの送受信が可能な通信ネットワーク107によって接続されている。
充放電制御手段1202は、待機SOC管理手段101で設定した待機SOCデータベース102のデータベースに格納された蓄電設備108の充電装置109や放電装置110の待機SOCのデータに基づいて、蓄電設備108の充電装置109に充電要求が無い時間帯に放電し、放電装置110に放電要求が無い時間帯に充電することで、それぞれを待機SOCの状態に戻しておくように充放電制御する。
図13は、蓄電設備監視装置1201が備える充放電制御手段1202が行う充放電制御の処理フローを示した図である。充放電制御手段1202は、対象となる電力系統の管理対象の全蓄電設備について(S1301)、待機SOCデータベースの蓄電設備IDに対応した待機SOCを読み出す(S1302)。読み出した蓄電設備が充電専用の蓄電設備かどうかを判定する(S1003)。ステップS1303において、充電専用の蓄電設備で有る場合は、充放電要求算出部103から充電要求があるかどうかを判定する(S1304)。ステップS1304において、充電要求が無い場合は、待機SOCより高いSOCかどうかを判定する(S1305)。ステップS1305において、待機SOC以上のSOCである場合は、待機SOCまで放電する(S1306)。ステップ1303において充電専用の蓄電設備でない場合、または、ステップS1004において、蓄電設備に充電要求がある場合、または、ステップS1305において、SOCが待機SOC以上の場合は、いずれもステップS1307に移行する。引き続き、蓄電設備に放電要求が無いかどうかを判定する(S1307)。ステップS1307において、待機SOCより低いSOCかどうかを判定する(S1308)。ステップS1308において、待機SOCより低いSOCの場合、待機SOCまで充電する(S1309)。対象となる電力系統の管理対象の全蓄電池についてステップS1302からS1309までの該当するステップを実行する(S1310)。
図14は、蓄電設備監視装置の別の実施形態に係る全体の構成例を示す図である。蓄電設備監視装置1400は、待機SOC管理手段1401、待機SOCデータベース1402、充放電要請算出部1403、入力装置104、出力装置105を備える。電力系統データベース106は、蓄電設備監視装置100と、双方向のデータの送受信が可能な通信ネットワーク107によって接続されている。電力系統111の送配電線の系統接続点117に接続された蓄電設備1404は、双方向のデータの送受信が可能な通信ネットワーク107によって、本実施例に係る蓄電設備監視装置1400に接続されている。他の系統接続点に同様に接続された蓄電設備1405や蓄電設備1406も同様に双方向のデータの送受信が可能な通信ネットワーク107によって、本実施例に係る蓄電設備監視装置1400に接続されている。本実施例に係る待機SOC管理手段1401は、電力系統の接続点に接続された複数の蓄電設備1405や蓄電設備1406の充電装置や放電装置に対して、待機SOCを設定し、その結果を待機SOCデータベース1402に格納する。本実施例に係る充放電要請算出手段1403は、電力系統の需給バランスを適正化する際には、図9に示す処理フローによって、各蓄電設備の充放電制御装置に対して、充放電の要請を行い、電力系統の規定電圧範囲の逸脱を適正化する際は、図10に示す処理フローによって、各蓄電設備の充放電制御装置に対して、充放電の要請を行う。
図15は、待機SOCデータベースの情報の表示例を示す図である。
本発明の蓄電設備監視装置100に係る102は、待機SOCデータベース102に記憶された前記蓄電装置毎の待機SOC505、最大SOC506、最小SOC507の数値データを、充放電の用途を表わす情報503、蓄電装置の定格容量の数値データ504とともに、あるいは個別に出力装置に対して表示ウィンドウ1501に表形式にして表示しても良い。
また、本発明の蓄電設備監視装置100に係る待機SOCデータベース102は、図15に示すような表示ウィンドウ1501に表示された前記蓄電装置毎の待機SOC505を入力装置104により入力設定するようにしても良い。
また、本発明の蓄電設備監視装置100に係る待機SOC管理手段101は、蓄電設備108から蓄電状態取得装置111が取得した蓄電設備108の現在のSOC情報、電圧、電流情報等から、寿命判定装置112が判定した蓄電設備108の残寿命を待機SOCデータベースのデータベースに蓄電設備の蓄電装置、放電装置毎に記憶しても良い。
また、本発明の蓄電設備監視装置100は、前記蓄電設備の蓄電装置、放電装置毎の残寿命を出力装置105に表示するようにしても良い。
100…蓄電設備監視装置、101…待機SOC管理手段、102…待機SOCデータベース、103…充放電要請算出手段、104…入力装置、105…出力装置、106…電力系統データベース、107…通信ネットワーク、108…蓄電設備、109…充電装置、110…放電装置、111…電力系統、112…送配電線、113…センサ、114…負荷設備、115…充放電制御部、116…交直変換装置、117…系統接続点、201…変電所、202…柱上変圧器、203…SVR、204…配電線、205…需要家、206…引込線、207…分散電源、208…SVC、209…遮断器、210…順送開閉器、211…連系配電線、212…連系開閉器

Claims (13)

  1. 電力系統の所定の系統接続点に接続する単数又は複数の蓄電装置を備える蓄電設備を監視する蓄電設備監視装置であって、
    前記蓄電装置の寿命特性に基づき、前記蓄電装置が充放電を行わない待機時間におけるSOCを示す待機SOCを設定する待機SOC管理手段と、
    前記電力系統の電力潮流データ及び前記待機SOCに基づいて、前記蓄電設備に要請する充放電量を算出し、前記蓄電装置を充放電制御する充放電制御装置に対して出力する充放電要請算出手段と、
    を備えることを特徴とする蓄電設備監視装置。
  2. 請求項1に記載の蓄電設備監視装置において、
    前記充放電要請算出手段は、前記蓄電設備における蓄電装置が充電用の場合は、前記蓄電装置の現在のSOCが前記待機SOCとなるように要請する放電量を算出し、前記蓄電設備における蓄電装置が放電用の場合は、前記蓄電装置の現在のSOCが前記待機SOCとなるように要請する充電量を算出することを特徴とする蓄電設備監視装置。
  3. 請求項2に記載の蓄電設備監視装置において、
    前記充放電要請算出手段は、前記現在のSOCが前記待機SOCを含む所定の範囲内に収束した場合は、前記充放電制御装置に対して充放電を停止する要請を行うことを特徴とする蓄電設備監視装置。
  4. 請求項1に記載の蓄電設備監視装置において、
    前記待機SOC管理手段は、前記待機SOCと共に、前記蓄電装置のSOCの上下限値を示す最大SOC及び最小SOCを設定することを特徴とする蓄電設備監視装置。
  5. 請求項4に記載の蓄電設備監視装置において、
    前記最大SOC又は前記最小SOCの何れか一方を待機SOCと設定することを特徴とする蓄電設備監視装置。
  6. 請求項1に記載の蓄電設備監視装置において、
    前記寿命特性には、前記蓄電装置の蓄電池の種類又は残寿命を含むことを特徴とする蓄電設備監視装置。
  7. 請求項6に記載の蓄電設備監視装置において、
    前記蓄電装置の蓄電池の種類には、鉛蓄電池又はリチウムイオン電池を含むことを特徴とする蓄電設備監視装置。
  8. 請求項1に記載の蓄電設備監視装置において、
    前記蓄電装置ごとの前記待機SOCを格納する待機SOCデータベースを更に備えることを特徴とする蓄電設備監視装置。
  9. 請求項8に記載の蓄電設備監視装置において、
    前記待機SOCデータベースに格納する情報には、前記蓄電設備のID、前記蓄電装置のID、前記蓄電装置の充放電の役割、前記蓄電装置の定格容量、前記待機SOC、前記蓄電装置のSOCの上下限値を示す最大SOC及び最小SOCの内少なくとも一つが含まれることを特徴とする蓄電設備監視装置。
  10. 請求項1に記載の蓄電設備監視装置において、
    前記電力潮流データには、前記系統接続点の位置、電圧、電圧位相、電流、電流位相、有効電力又は無効電力の内少なくとも一つが含まれることを特徴とする蓄電設備監視装置。
  11. 請求項1に記載の蓄電設備監視装置において、
    前記蓄電装置のSOC、充放電電流値又は充放電電圧値の内少なくとも一つを含む蓄電装置状態データを取得する蓄電状態取得装置と、
    前記蓄電装置状態データに基づいて前記蓄電装置の寿命を判定する寿命判定装置と、
    を更に備えることを特徴とする蓄電設備監視装置。
  12. 請求項1に記載の蓄電設備監視装置において、
    前記充放電要請算出手段から入力された前記蓄電設備に要請する充放電量に基づいて、前記蓄電設備に制御指令を行う前記充放電制御装置を備えることを特徴とする蓄電設備監視装置。
  13. 電力系統の所定の系統接続点に接続する単数又は複数の蓄電装置を備える蓄電設備を監視する蓄電設備監視方法であって、
    前記蓄電装置の寿命特性に基づき、前記蓄電装置が充放電を行わない待機時間におけるSOCを示す待機SOCを設定するステップと、
    前記電力系統の電力潮流データ及び前記待機SOCに基づいて、前記蓄電設備に要請する充放電量を算出し、前記蓄電装置を充放電制御する充放電制御装置に対して出力するステップと、
    を備えることを特徴とする蓄電設備監視方法。
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