JP2021141519A - 拡声装置、建築物及び拡声方法 - Google Patents

拡声装置、建築物及び拡声方法 Download PDF

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Abstract

【課題】空間の一部を利用して集会が開催されたり、1つの空間で複数の集会が同時に開催されたりするような場合であっても、話者の音声を聴衆に向けて適切に拡声することができる拡声装置を提供する。【解決手段】拡声装置2Aは、複数のスピーカ5が分散配置された室内空間100におけるマイクロホン3A、3Bの集音位置MA、MBを取得する集音位置取得部と、室内空間100において、集音位置MA、MBを基準として、マイクロホン3A、3Bにより集音された音声を放音する放音範囲ZA、ZBを設定する放音条件設定部と、放音範囲ZA、ZBに属するスピーカ5A、5Bに対して、集音位置MA、MBから当該スピーカ5A、5Bまでの距離LA、LBに応じた出力音量VA、VBに従って、音声信号SA、SBを出力する出力制御部とを備える。【選択図】 図6

Description

本発明は、拡声装置、建築物及び拡声方法に関する。
従来、話者の音声をマイクロホンで集音し、スピーカから聴衆に向けて放音することにより、話者の音声を拡声する拡声システムが知られている。例えば、特許文献1には、会議室などの室内において、話者の音声を集音し、天井に分散配置された複数のスピーカから放音する拡声システムが開示されている。
特開2006−211177号公報
オープンスペースやシェアリングオフィスと呼ばれるような空間では、壁や間仕切りを廃止又は少なくすることで、会議、プレゼンテーション、ワークショップ等の各種の集会が同時に並行して開催されることが想定されている。そのため、空間の利用方法の自由度が高く、各集会の開催に応じて、集会の参加者が空間の一部を占有しながら、集会に必要な設備や機材として、椅子、テーブル、ホワイトボード、プロジェクタ、実験機器、工作機器等がアドホックに配置される。
しかし、特許文献1に開示された拡声システムでは、複数のスピーカから会議室全体に対してしか放音することができない構成となっている。そのため、上記の空間の利用方法のように、例えば、空間の一部を利用して集会が開催される場合であっても、空間全体に拡声されてしまうという問題点があった。また、1つの空間で複数の集会が同時に開催される場合には、集会の各々において、話者の音声をそれぞれの聴衆に向けて拡声することができない、という問題点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、空間の一部を利用して集会が開催されたり、1つの空間で複数の集会が同時に開催されたりするような場合であっても、話者の音声を聴衆に向けて適切に拡声することができる拡声装置、建築物及び拡声方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するものであって、本発明の一実施形態に係る拡声装置は、
複数のスピーカが分散配置された空間におけるマイクロホンの集音位置を取得する集音位置取得部と、
前記空間において、前記集音位置を基準として、前記マイクロホンにより集音された音声を放音する放音範囲を設定する放音条件設定部と、
前記放音範囲に属する前記スピーカに対して、前記集音位置から当該スピーカまでの距離に応じた出力音量に従って、前記音声に基づく音声信号を出力する出力制御部と、を備える、
ことを特徴とする。
また、本発明の一実施形態に係る建築物は、
前記拡声装置を備える建築物であって、
前記複数のスピーカは、前記建築物の室内空間における天井に分散配置された、
ことを特徴とする。
また、本発明の一実施形態に係る拡声方法は、
マイクロホン及び複数のスピーカと接続可能な拡声装置を用いた拡声方法であって、
前記複数のスピーカが分散配置された空間における前記マイクロホンの集音位置を取得する集音位置工程と、
前記空間において、前記集音位置を基準として、前記マイクロホンにより集音された音声を放音する放音範囲を設定する放音条件設定工程と、
前記放音範囲に属する前記スピーカに対して、前記集音位置から当該スピーカまでの距離に応じた出力音量に従って、前記音声に基づく音声信号を出力する出力制御工程と、を備える、
ことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係る拡声装置、建築物及び拡声方法によれば、出力制御部又は出力制御工程が、集音位置を基準とする放音範囲に属するスピーカに対して、集音位置から当該スピーカまでの距離に応じた出力音量に従って、音声信号を出力する。そのため、空間の一部を利用して集会が開催されたり、1つの空間で複数の集会が同時に開催されたりするような場合であっても、話者の音声を聴衆に向けて拡声することができる。
本発明の実施形態に係る拡声システム1Aを備える建築物10の一例を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る拡声システム1Aの一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る拡声装置2Aの動作の一例を示すフローチャートである。 マイクロホン3A及び複数のスピーカ5の動作状態の一例を示す図である。 放音条件設定画面40の一例を示す図である。 2つのマイクロホン3A、3B及び複数のスピーカ5の動作状態の一例を示す図である。 マイクロホン3Aが移動されたときの拡声装置2Aの動作の一例を示すフローチャートである。 マイクロホン3Aが移動されたときのマイクロホン3A及び複数のスピーカ5の動作状態の一例を示す図である。 マイクロホン3Aとは別のマイクロホン3Bが使用されるときの拡声装置2Aの動作の一例を示すフローチャートである。 マイクロホン3Aとは別のマイクロホン3B及び複数のスピーカ5の動作状態の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る拡声システム1Bの一例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る拡声装置2Bの動作の一例を示すフローチャートである。 マイクロホン3A及び複数のスピーカ5の動作状態の一例を示す図である。 人の群れGAが変化したときの拡声装置2Bの動作の一例を示すフローチャートである。 人の群れGAが群れGB、GCに変化したときのマイクロホン3B、3C及び複数のスピーカ5の動作状態の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る拡声システム1Aを備える建築物10の一例を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る拡声システム1Aの一例を示すブロック図である。図1の例では、建築物10の室内空間100にて、1人の話者(発表者)Pと、5人の聴講者Qが集まってプレゼンテーションを行う様子を示している。
建築物10の室内空間100は、例えば、オープンスペースやシェアリングオフィスとして利用されるような空間である。室内空間100には、移動可能な椅子、テーブル、ホワイトボード、プロジェクタ、実験機器、工作機器等の設備や機材が配置されるとともに、各種の集会が開催されるために、、複数の人が集まることで人の群れが形成される。室内空間100では、複数の集会が同時に開催することが可能なため、複数の群れが同時に形成されて、各群れが室内空間100の一部の空間をそれぞれ占有する。なお、集会は、任意の目的で開催されるものでよく、また、開催時間が予め決められたものでもよいし、開催時間が予め決められることなく複数の人が自然に集まるようなものでもよい。
拡声システム1Aは、話者Pの音声を集音するマイクロホン3と、マイクロホン3により集音された音声に基づく音声信号を出力する拡声装置2Aと、拡声装置2Aにより出力された音声信号に応じて放音する複数のスピーカ5と、室内空間100におけるマイクロホン3の現在位置(集音位置)を特定するための位置信号を送信する複数のビーコン送信機6とを備える。拡声装置2Aと、マイクロホン3及び複数のスピーカ5との間は、無線通信又は有線通信により各種のデータや信号を通信可能に接続(中継器や音響装置を介してもよい。)されており、任意の通信規格が使用される。
マイクロホン3は、ビーコン送信機6からの位置信号を受信し、マイクロホン3の現在位置を検出する位置検出部30を備える。マイクロホン3は、例えば、話者Pが所有するスマートホン4のマイク機能を使用したものである。
なお、マイクロホン3は、スマートホン4の他に、例えば、ウェアラブル端末やノートPC等の各種の携帯端末でもよいし、話者Pが手で保持するマイクロホンや話者Pの衣類や身体に装着されるマイクロホンでもよいし、床上、卓上、台上のマイクスタンドに設置されたマイクロホンでもよい。また、マイクロホン3の現在位置を検出する手法は、ビーコン送信機6からの位置信号に基づくものに限られず、例えば、GPS信号を用いてもよいし、加速度センサ等の推測航法を用いてもよいし、話者Pが、図5に示す放音条件設定画面(詳細は後述)において入力するようにしてもよい。
複数のスピーカ5は、室内空間100全体をカバーするように、室内空間100に分散配置されている。本実施形態では、複数のスピーカ5は、所定の指向性を有し、天井101に埋め込まれた状態で配置されるとともに、所定のスピーカ間隔(例えば、5m)を空けてマトリクス状に配置されている。なお、複数のスピーカ5は、スピーカ間隔が適宜変更されてもよいし、千鳥状に配置されていてもよいし、天井101だけでなく壁に対しても配置されていてもよい。さらに、移動可能なスピーカが室内空間100に適宜配置されて、拡声装置2Aに接続されてもよい。
拡声装置2Aは、例えば、汎用のコンピュータで構成されており、音声信号を入出力する入出力回路と、入出力された音声信号を処理する音声処理回路とを備える。なお、拡声装置2Aは、アンプやミキサー等の音響装置の一部として構成されてもよいし、音響装置とは別体の装置として構成されてもよい。
拡声装置2Aの具体的な構成としては、図2に示すように、キーボード、タッチパネル、スイッチ等により構成される入力部20と、HDD、メモリ等により構成される記憶部21と、CPU等のプロセッサにより構成される制御部22と、マイクロホン3及び複数のスピーカ5との通信インターフェースである通信部23と、ディスプレイ、タッチパネル等により構成される表示部24とを備えて構成されている。なお、入力部20や表示部24は省略されてもよい。
記憶部21には、室内空間100の音響特性を示す音響情報210と、複数のスピーカ5の配置状態を示すレイアウト情報211と、拡声装置2Aの動作を制御する拡声制御プログラム212Aとが記憶されている。
音響情報210には、例えば、室内空間100のサイズや天井高と、室内空間100を構成する壁、床、天井101の反響特性と、ノイズ発生源(空調機器等)となる設置機器の位置や周波数特性等が含まれる。音響情報210は、例えば、音響センサ等を室内空間100に設置して事前に計測した数値を記憶するものでもよいし、室内空間100の設計図や設置機器の仕様書に基づいて入力された数値を記憶するものでもよい。
レイアウト情報211には、室内空間100において、各スピーカ5が配置された位置と、各スピーカ5の指向性等の放音特性等が含まれる。
制御部22は、拡声制御プログラム212Aを実行することにより、集音位置取得部220、放音条件設定部221及び出力制御部222として機能する。なお、各部の機能の詳細は後述する。
(拡声システム1Aの動作について)
次に、拡声装置2Aの各部の機能と、拡声システム1Aの動作について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る拡声装置2Aの動作の一例を示すフローチャートである。図4は、マイクロホン3A及び複数のスピーカ5の動作状態の一例を示す図である。図4に示すように、話者PAの周囲に複数の聴講者QAが集合しているような室内空間100の状況において、マイクロホン3Aが使用される場合の拡声装置2Aの動作について、図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、拡声装置2Aの集音位置取得部220は、室内空間100において新たに使用されるマイクロホン3が存在するかを監視する(ステップS1)。集音位置取得部220は、例えば、話者PAがスマートホン4のマイク機能を使用する場合には、スマートホン4にて拡声用アプリが起動されたことや、スマートホン4からブラウザを介して室内空間100の管理用画面にアクセスされたことを検出した場合に、当該スマートホン4を、新たに使用されるマイクロホン3Aとして検出する。
そして、集音位置取得部220が、図4に示すように、新たに使用されるマイクロホン3Aを検出した場合(ステップS2:Yes)、マイクロホン3Aの位置検出部30により検出された現在位置を受信することにより、室内空間100におけるマイクロホン3Aの集音位置MAを取得する(ステップS101)。
次に、放音条件設定部221は、マイクロホン3Aにより集音された音声を複数のスピーカ5から放音するときの放音条件として、マイクロホン3Aの基準音量BAを設定する(ステップS201)とともに、集音位置MAを基準として、マイクロホン3Aにより集音された音声を放音する放音範囲RAを設定する(ステップS202)。
例えば、放音条件設定部221は、音響情報210やレイアウト情報211を参照することにより、話者PAのスマートホン4のタッチパネルに、拡声用アプリやブラウザを介して、図5に示す放音条件設定画面40を表示させる。
図5は、放音条件設定画面40の一例を示す図である。放音条件設定画面40は、マイクロホン3の基準音量Bを調節するためのボリューム400と、室内空間100のレイアウト図401において放音範囲RAを調節するための枠402とを備える。ボリューム400は、例えば、室内空間100における初期音量を基準として、段階的に増減可能に構成されている。枠402は、マイクロホン3の集音位置MAを基準として、例えば、円形、楕円形、多角形だけでなく、任意の形状に変更可能に構成されている。その際、集音位置MAは、枠402に含まれていれば放音範囲RAの基準となり得るものであり、各形状の中心でもよいし、中心からずれていてもよい。
放音条件設定部221は、話者PAが発したテスト音声をマイクロホン3Aで集音し、集音位置MAの近傍に配置されたスピーカ5から放音する。そして、話者PAが、自身のテスト音声を試聴しながら放音条件設定画面40のボリューム400の大小を操作すると、放音条件設定部221は、ボリューム400に対する操作結果に基づいて、基準音量BAを設定する(ステップS201)。また、話者PAが、放音条件設定画面40の枠402を広げたり狭くしたりするようにして枠402を操作すると、放音条件設定部221は、枠402に対する操作結果に基づいて、放音範囲RAを設定する(ステップS202)。
次に、出力制御部222は、複数のスピーカ5の中から放音範囲RAに属するスピーカ5Aとして、図4に示すように、6つのスピーカ5〜5(以下、「特定スピーカ5A」という。)を特定する(ステップS301)。なお、特定スピーカ5Aは、複数のスピーカ5が特定されることが好ましいが、1つのスピーカ5が特定されてもよい。また、特定スピーカ5Aは、放音範囲RA内に位置するスピーカ5が特定されてもよいし、放音範囲RA内だけでなく、放音範囲RA外であっても放音範囲RAから所定の距離内に位置するスピーカ5がさらに特定されてもよい。
次に、出力制御部222は、マイクロホン3Aの集音位置MAから特定スピーカ5A(5〜5)までの距離LA(La〜La)をそれぞれ算出し、基準音量BAに対して当該距離に応じた出力音量VA(Va〜Va)をそれぞれ設定する(ステップS401)。
本実施形態では、基準音量BAが、例えば、「25」に設定されたものとすると、出力制御部222は、出力音量VA(Va〜Va)を、p(5)<mp(10)<n(15)<mf(20)<f(25)の5段階で設定する。その際、出力制御部222は、距離LAの長さが短いほど、出力音量VA(Va〜Va)を大きく設定する。したがって、出力制御部222は、図4に示すように、距離LA(La〜La)の長さを5段階でそれぞれ評価したときの評価結果に応じて、集音位置MAからの距離LAが最も短いスピーカ5、5の出力音量Va、Vaを「mf」、次に距離LAが短いスピーカ5、5の出力音量Va、Vaを「n」、最も距離LAが長いスピーカ5、5の出力音量Va、Vaを「p」にそれぞれ設定する。
次に、出力制御部222は、特定スピーカ5A(5〜5)に対して、出力音量VA(Va「mf」、
Va「mf」、Va「n」、Va「n」、Va「p」、Va「p」)に従って、マイクロホン3Aにより集音された音声に基づく音声信号SA(Sa〜Sa)を出力する(ステップS402)。
そして、特定スピーカ5A(5〜5)が、音声信号SA(Sa〜Sa)に基づいてそれぞれ放音することにより、話者PAの音声が放音範囲RA内に拡声されて、聴講者QAにより聴取される。
(複数のマイクロホン3A、3Bが使用される場合)
図6は、2つのマイクロホン3A、3B及び複数のスピーカ5の動作状態の一例を示す図である。図6に示すように、話者PAの周囲に複数の聴講者QAが集合し、話者PBの周囲に複数の聴講者QBが集合しているような室内空間100の状況において、2つのマイクロホン3A、3Bが使用される場合の拡声装置2Aの動作について、図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、集音位置取得部220が、新たに使用されるマイクロホン3の監視結果として(ステップS1、S2)、2つのマイクロホン3A、3Bに対する2つの集音位置MA、MBをそれぞれ取得する(ステップS101)。なお、新たに使用される2つのマイクロホン3A、3Bは異なるタイミングで検出されてもよく、その場合には、先に検出されたマイクロホン3A、3Bから後続の各ステップが実行される。
そして、放音条件設定部221は、2つの集音位置MA、MBの各々を基準として、相互に重複しないように、2つの放音範囲RA、RBを設定する(ステップS202)。
出力制御部222は、2つの放音範囲RA、RBの各々に属するスピーカ5A、5Bの各々として、図6に示すように、特定スピーカ5A(5〜5)、5B(511〜514)をそれぞれ特定し(ステップS301)、2つの集音位置MA、MBの各々から特定スピーカ5A、5Bの各々までの距離LA(La〜La)、LB(Lb11〜Lb14)に応じた出力音量VA(Va〜Va)、VB(Vb11〜Vb14)に従って、音声信号SA(Sa〜Sa)、SB(Sb11〜Sb14)を出力する(ステップS401、S402)。
したがって、図6に示す例では、特定スピーカ5A(5〜5)は、マイクロホン3Aにより集音された話者PAの音声を、出力音量VA(Va「f」、Va「mf」、Va「n」、Va「mp」、Va「mp」、Va「p」、Va「p」)に従ってそれぞれ放音することにより、話者PAの音声が放音範囲RA内に拡声されて、聴講者QAにより聴取される。また、特定スピーカ5B(511〜514)は、マイクロホン3Bにより集音された話者PBの音声を、出力音量VB(Vb「mf」、Vb「mf」、Vb「n」、Vb「n」)に従ってそれぞれ放音することにより、話者PBの音声が放音範囲RB内に拡声されて、聴講者QBにより聴取される。
(マイクロホン3Aが移動された場合)
図7は、マイクロホン3Aが移動されたときの拡声装置2Aの動作の一例を示すフローチャートである。図8は、マイクロホン3Aが移動されたときのマイクロホン3A及び複数のスピーカ5の動作状態の一例を示す図である。図8に示すように、話者PAの周囲に複数の聴講者QAが集合しているような室内空間100の状況(図4と同様の状況)において、プレゼンテーション中の話者PAの移動に応じてマイクロホン3Aが移動された場合の拡声装置2Aの動作について、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、集音位置取得部220は、放音条件設定部221により放音範囲RAが設定された後に放音範囲RA内にてマイクロホン3Aが移動されたかを監視する(ステップS11)。例えば、集音位置取得部220は、マイクロホン3Aの位置検出部30により検出された現在位置を所定の周期毎に受信することにより、マイクロホン3Aが移動されたかを監視する。
そして、集音位置取得部220が、図8の矢印で示すように、マイクロホン3Aが移動されたことを検出した場合(ステップS12:Yes)、マイクロホン3Aの移動後の集音位置MCを取得する(ステップS111)。
次に、出力制御部222は、移動後の集音位置MCから特定スピーカ5A(5〜5)までの距離LC(Lc〜Lc)をそれぞれ算出し、当該距離に応じた出力音量VC(Vc〜Vc)をそれぞれ設定する(ステップS411)。
次に、出力制御部222は、特定スピーカ5A(5〜5)に対して、出力音量VC(Vc「p」、Vc「p」、Vc「mf」、Vc「mf」、Vc「n」、Vc「n」)に従って、マイクロホン3Aにより集音された音声に基づく音声信号SC(S〜S)を出力する(ステップS412)。なお、ステップS111の後に、放音条件設定部221が、マイクロホン3Aの移動後の集音位置MCを基準として、放音範囲を再設定することにより、ステップS411、S412では、出力制御部222が、再設定された放音範囲に属する特定スピーカに対して音声信号を出力するようにしてもよい。
したがって、図8に示す例では、特定スピーカ5A(5〜5)は、音声信号SC(Sc〜Sc)に基づいてそれぞれ放音することにより、話者PAの音声が、移動後の集音位置MCを基準として設定された出力音量VC(Vc〜Vc)に従って放音範囲RA内に拡声される。そのため、話者PAが放音範囲RA内を移動した場合でも、聴講者QAは、話者PAの音声を違和感なく聴取することができる。
(マイクロホン3Aとは別のマイクロホン3Bが使用される場合)
図9は、マイクロホン3Aとは別のマイクロホン3Bが使用されるときの拡声装置2Aの動作の一例を示すフローチャートである。図10は、マイクロホン3Aとは別のマイクロホン3B及び複数のスピーカ5の動作状態の一例を示す図である。図10に示すように、話者PAの周囲に複数の聴講者QAが集合しているような室内空間100の状況(図4と同様の状況)において、聴講者QAにより別のマイクロホン3Bが使用される場合の拡声装置2Aの動作について、図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、集音位置取得部220は、放音条件設定部221により放音範囲RAが設定された後に放音範囲RA内にてマイクロホン3Aとは別のマイクロホン3Bが新たに使用されるかを監視する(ステップS21)。集音位置取得部220は、例えば、聴講者QAが所有するスマートホン4にて拡声用アプリが起動されたことや、スマートホン4からブラウザを介して室内空間100の管理用画面にアクセスされたことを検出した場合に、当該スマートホン4を、新たに使用される別のマイクロホン3Bとして検出される。
そして、集音位置取得部220が、図10に示すように、別のマイクロホン3Bが新たに使用されることを検出した場合(ステップS22:Yes)、別のマイクロホン3Bの集音位置MBを取得する(ステップS121)。
次に、出力制御部222は、別のマイクロホン3Bの集音位置MBから特定スピーカ5A(5〜5)までの距離LB(Lb〜Lb)をそれぞれ算出し、当該距離に応じた出力音量VB(Vb〜Vb)をそれぞれ設定する(ステップS421)。
次に、出力制御部222は、特定スピーカ5A(5〜5)に対して、出力音量VB(Vb「p」、Vb「p」、Vb「n」、Vb「n」、Vb「mf」、Vb「mf」)に従って、別のマイクロホン3Bにより集音された音声に基づく音声信号SB(Sb〜Sb)を出力する(ステップS422)。なお、ステップS121の後に、放音条件設定部221が、別のマイクロホン3Bの集音位置MBを基準として、放音範囲を再設定することにより、ステップS421、S422では、出力制御部222が、再設定された放音範囲に属する特定スピーカに対して音声信号を出力するようにしてもよい。
したがって、図10に示す例では、特定スピーカ5A(5〜5)は、音声信号SB(Sb〜Sb)に基づいてそれぞれ放音することにより、聴講者QAの音声が、別のマイクロホン3Bの集音位置MBを基準として設定された出力音量VB(Vb〜Vb)に従って放音範囲RA内に拡声される。そのため、聴講者QAが、例えば、話者PAに質問するような場合でも、話者PA及び他の聴講者QAは、その聴講者QAの音声を明確に聴取することができる。
以上のように、本実施形態に係る拡声装置2Aは、図3(新たに使用されるマイクロホンの監視)、図7(マイクロホンの移動の監視)、図9(別のマイクロホンの監視)にそれぞれ示す各処理を同時(並列的)に実行することにより、マイクロホン3A、3Bの使用状況や、話者PA、PB及び聴講者QA、QBの行動に応じて動作する。
そして、本実施形態に係る拡声装置2Aによれば、出力制御部222が、集音位置MA、MBを基準とする放音範囲ZA、ZBに属する特定スピーカ5A、5Bに対して、集音位置MA、MBから特定スピーカ5A、5Bまでの距離LA、LBに応じた出力音量VA、VBに従って、音声信号SA、SBを出力する。したがって、室内空間100の一部を利用して集会が開催されたり、室内空間100で複数の集会が同時に開催されたりするような場合であっても、話者PA、PBの音声を聴講者QA、QBに向けて適切に拡声することができる。
(第2の実施形態)
図11は、本発明の第2の実施形態に係る拡声システム1Bの一例を示すブロック図である。
拡声システム1Bは、第1の実施形態に係る拡声システム1Aに対して、室内空間100における人の位置や動きを監視する複数のカメラ7を備えるとともに、拡声装置2Bは、第1の実施形態に係る拡声装置2Aに対して、カメラ7からの情報に基づいて、人の群れGを検出する群れ検出部223をさらに備えるように変更したものである。なお、その他の基本的構成は、第1の実施形態と同様のため、変更点を中心に説明する。
複数のカメラ7は、例えば、天井101に取り付けられており、各カメラ7で撮影された画像を解析することにより、室内空間100における人の位置や動きを取得する。なお、人の位置や動きを監視する監視装置としては、カメラ7に代えて、例えば、レーザレーダセンサ等の3Dセンサ、椅子に取り付けられた着座センサ、床面に敷設された荷重センサ、各人が所持するICカード用のICタグ読取センサ等で構成されていてもよいし、これらを適宜組み合わせたものでもよい。また、これらの監視装置が、話者Pやマイクロホン3の位置を特定することで、マイクロホン3の現在位置を検出する装置として機能するようにしてもよい。
拡声装置2Bの制御部22は、拡声制御プログラム212Bを実行することにより、集音位置取得部220、放音条件設定部221、出力制御部222及び群れ検出部223として機能する。
図12は、本発明の第2の実施形態に係る拡声装置2Bの動作の一例を示すフローチャートである。図13は、マイクロホン3A及び複数のスピーカ5の動作状態の一例を示す図である。図13に示すように、話者PAの周囲に複数の聴講者QAが集合しているような室内空間100の状況において、マイクロホン3Aが使用される場合の拡声装置2Bの動作について、図12に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、集音位置取得部220が、新たに使用されるマイクロホン3の監視結果として(ステップS31)、新たに使用されるマイクロホン3Aを検出した場合(ステップS32:Yes)、マイクロホン3Aの集音位置MAを取得する(ステップS131)。
次に、群れ検出部223は、カメラ7により取得された人の位置や動きの情報に基づいて、人同士の間隔や密度を算出することにより、室内空間100においてマイクロホン3Aの集音位置MAの周囲に形成された人の群れGAを検出する(ステップS132)。
次に、放音条件設定部221は、マイクロホン3Aにより集音された音声を複数のスピーカ5から放音するときの放音条件として、例えば、人の群れGAの大きさに基づいて、マイクロホン3Aの基準音量BAを設定する(ステップS231)とともに、人の群れGAを囲むように放音範囲RAを設定する(ステップS232)。
次に、出力制御部222は、複数のスピーカ5の中から放音範囲RAに属する特定スピーカ5Aとして、図13に示すように、9つのスピーカ5〜5を特定する(ステップS331)。
次に、出力制御部222は、マイクロホン3Aの集音位置MAから特定スピーカ5A(5〜5)までの距離LA(La〜La)をそれぞれ算出し、基準音量BAに対して当該距離に応じた出力音量VA(Va〜Va)をそれぞれ設定する(ステップS431)。
次に、出力制御部222は、特定スピーカ5A(5〜5)に対して、出力音量VA(Va〜Va)に従って、マイクロホン3Aにより集音された音声に基づく音声信号SA(Sa〜Sa)を出力する(ステップS432)。
そして、特定スピーカ5A(5〜5)が、音声信号SA(Sa〜Sa)に基づいてそれぞれ放音することにより、話者PAの音声が放音範囲RA内に拡声されて、群れGAに含まれる聴講者QAにより聴取される。
(人の群れGAが変化した場合)
図14は、人の群れGAが変化したときの拡声装置2Bの動作の一例を示すフローチャートである。
図15は、人の群れGAが群れGB、GCに変化したときのマイクロホン3B、3C及び複数のスピーカ5の動作状態の一例を示す図である。図15に示すように、話者PAの周囲に複数の聴講者QAが集合して、人の群れGAが形成されているような室内空間100の状況(図13と同様の状況)において、人の群れGAが分裂して、2つの群れGB、GCに変化した場合の拡声装置2Bの動作について、図14に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、群れ検出部223は、放音条件設定部221により放音範囲RAが設定された後に人の群れGAが変化したかを監視する(ステップS41)。群れ検出部223は、例えば、カメラ7により取得された人の位置や動きの情報に基づいて、人の群れGAが拡大、縮小、合体又は分裂したかを判定することにより、人の群れGAが変化したことを検出する。
そして、群れ検出部223は、図15に示すように、人の群れGAが分裂して、2つの群れGB、GC(以下、群れGAが分裂したときの元の群れを「変化後の群れGB」、群れGAが分裂して新たに形成された群れを「新たな群れGC」という。)に変化したことを検出した場合(ステップS42:Yes)、放音条件設定部221は、変化後の群れGBに対して放音条件を再設定する(ステップS241、S242)。
すなわち、放音条件設定部221は、変化後の群れGBの大きさに基づいて、マイクロホン3Aの基準音量BBを再設定する(ステップS241)とともに、変化後の群れGBを囲むように放音範囲RBを再設定する(ステップS242)。
次に、出力制御部222は、放音範囲RBに属する特定スピーカ5Bとして、図15に示すように、6つのスピーカ511〜516を特定する(ステップS341)。次に、出力制御部222は、特定スピーカ5B(511〜516)に対して、集音位置MAの各々から特定スピーカ5Bの距離LB(Lb11〜Lb16)に応じた出力音量VB(Vb11〜Vb16)に従って、音声信号SB(Sb11〜Sb16)を出力する(ステップS441、S442)。
そして、特定スピーカ5B(511〜516)が、音声信号SB(Sb11〜Sb16)に基づいてそれぞれ放音することにより、話者PAの音声が、放音範囲RB内に拡声されて、変化後の群れGBに含まれる聴講者QBにより聴取される。
一方、新たな群れGCにおいて新たなマイクが使用された場合には、集音位置取得部220が、当該マイクを、新たに使用されるマイクロホン3Cとして検出する(図12に示すステップS32:Yes)ことで、図12に示すフローチャートに従って各処理(ステップS131〜S432)が行われる。その結果、特定スピーカ5C(521〜524)が、音声信号SC(Sc21〜Sc24)に基づいてそれぞれ放音することにより、新たな話者PCの音声が、放音範囲RC内に拡声されて、新たな群れGCに含まれる聴講者QCにより聴取される。その際、出力制御部222は、変化後の群れGBと、新たな群れGCとの間に位置するスピーカ5に対して、両者の音声が混ざらないようにするための打消音を放音させる音声信号を出力してもよい。
以上のように、本実施形態に係る拡声装置2Bは、図12(新たに使用されるマイクロホンの監視)、図14(人の群れの変化の監視)にそれぞれ示す各処理を同時(並列的)に実行することにより、マイクロホン3A〜3Cの使用状況や、話者PA〜PC及び聴講者QA〜QCの行動に応じて動作する。その際、図7(マイクロホンの移動の監視)、図9(別のマイクロホンの監視)にそれぞれ示す各処理も同時(並列的)に実行されてもよいし、さらに、図12(新たに使用されるマイクロホンの監視)に加えて、図3(新たに使用されるマイクロホンの監視)に示す処理も実行されてもよい。
そして、本実施形態に係る拡声装置2Bによれば、群れ検出部223が、人の群れ及び群れの変化を検出し、放音条件設定部221が、その群れ(群れの変化が検出された場合には、変化後の群れ)を囲むように放音範囲を設定する。したがって、室内空間100において開催されている集会の状況に応じて、話者PA、PBの音声を聴講者QA、QBに向けて適切に拡声することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
なお、上記実施形態において、図3、図7、図8、図12、図14に示すフローチャートは、拡声装置2A、2Bを用いた拡声方法を示すものであり、各ステップが、拡声方法を実現する各ステップに対応するものである。
また、上記実施形態において、放音条件設定部221が、放音条件として、基準音量や放音範囲を設定した後に、例えば、話者Pからの要求に応じて、図5に示す放音条件設定画面40を表示させることにより、放音条件を再設定するようにしてもよい。
また、上記実施形態において、スピーカ5が、指向性の角度や範囲を変更可能に構成されている場合には、出力制御部222は、特定スピーカに対して音声信号を出力する際、放音条件として、指向性の角度や範囲を変更する制御信号をさらに出力するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、出力制御部222は、マイクロホン3の集音位置からスピーカ5までの距離に応じて出力音量を設定する際、距離の長さが短いほど、出力音量を大きく設定するものとして説明したが、これに限られず、例えば、距離の長さが短いほど、出力音量を小さく設定するようにしてもよい。さらに、出力制御部222は、出力音量を5段階(p<mp<n<mf<f)で設定するものとして説明したが、これに限られず、任意の段階で設定するようにしてもよい。また、出力制御部222は、話者Pの操作に基づいて、放音範囲に属するスピーカ5の出力音量を個別に変更するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、拡声制御プログラム212A、212Bは、記憶部21に記憶されたものとして説明したが、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されてもよい。また、拡声制御プログラム212A、212Bは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供されてもよい。
1A、1B…拡声システム、2A、2B…拡声装置、
20…入力部、21…記憶部、22…制御部、23…通信部、24…表示部、
210…音響情報、211…レイアウト情報、
212A、212B…拡声制御プログラム、
220…集音位置取得部、221…放音条件設定部、
222…出力制御部、223…群れ検出部、
3、3A〜3C…マイクロホン、30…位置検出部、
4…スマートホン、40…放音条件設定画面、
400…ボリューム、401…レイアウト図、402…枠、
5、5〜5…スピーカ、5A〜5C…特定スピーカ、
6…ビーコン送信機、7…カメラ、
10…建築物、100…室内空間、101…天井、
P、PA〜PC…話者、Q、QA〜QC…聴講者、
MA〜MC…集音位置、ZA〜ZC…放音範囲

Claims (8)

  1. 複数のスピーカが分散配置された空間におけるマイクロホンの集音位置を取得する集音位置取得部と、
    前記空間において、前記集音位置を基準として、前記マイクロホンにより集音された音声を放音する放音範囲を設定する放音条件設定部と、
    前記放音範囲に属する前記スピーカに対して、前記集音位置から当該スピーカまでの距離に応じた出力音量に従って、前記音声に基づく音声信号を出力する出力制御部と、を備える、
    ことを特徴とする拡声装置。
  2. 前記集音位置取得部は、
    前記放音範囲が設定された後に当該放音範囲内にて前記マイクロホンが移動されたとき、当該マイクロホンの移動後の集音位置を取得し、
    前記出力制御部は、
    前記放音範囲に属する前記スピーカに対して、前記移動後の集音位置から当該スピーカまでの距離に応じた出力音量に従って、前記音声信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の拡声装置。
  3. 前記集音位置取得部は、
    前記放音範囲が設定された後に当該放音範囲内にて前記マイクロホンとは別のマイクロホンが使用されるとき、当該別のマイクロホンの集音位置を取得し、
    前記出力制御部は、
    前記放音範囲に属する前記スピーカに対して、前記別のマイクロホンの集音位置から当該スピーカまでの距離に応じた出力音量に従って、前記別のマイクロホンにより集音された音声に基づく音声信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の拡声装置。
  4. 前記集音位置取得部は、
    前記空間において複数の前記マイクロホンが使用されるとき、複数の前記集音位置を取得し、
    前記放音条件設定部は、
    前記複数の集音位置の各々を基準として、相互に重複しないように複数の前記放音範囲を設定し、
    前記出力制御部は、
    前記複数の放音範囲の各々に属する前記スピーカの各々に対して、前記複数の集音位置の各々から当該スピーカの各々までの距離に応じた出力音量に従って、前記音声信号を出力する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の拡声装置。
  5. 前記空間において、前記集音位置の周囲に形成された人の群れを検出する群れ検出部をさらに備え、
    前記放音条件設定部は、
    前記群れを囲むように前記放音範囲を設定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の拡声装置。
  6. 前記群れ検出部は、
    前記群れの拡大、縮小、合体又は分裂に伴う前記群れの変化を検出し、
    前記放音条件設定部は、
    変化後の前記群れを囲むように前記放音範囲を再設定し、
    前記出力制御部は、
    再設定された前記放音範囲に属する前記スピーカに対して、前記集音位置から当該スピーカまでの距離に応じた音量に従って、前記音声信号を出力する
    ことを特徴とする請求項5に記載の拡声装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の拡声装置を備える建築物であって、
    前記複数のスピーカは、前記建築物の室内空間における天井に分散配置された、
    ことを特徴とする建築物。
  8. マイクロホン及び複数のスピーカと接続可能な拡声装置を用いた拡声方法であって、
    前記複数のスピーカが分散配置された空間における前記マイクロホンの集音位置を取得する集音位置工程と、
    前記空間において、前記集音位置を基準として、前記マイクロホンにより集音された音声を放音する放音範囲を設定する放音条件設定工程と、
    前記放音範囲に属する前記スピーカに対して、前記集音位置から当該スピーカまでの距離に応じた出力音量に従って、前記音声に基づく音声信号を出力する出力制御工程と、を備える、
    ことを特徴とする拡声方法。
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