JP2021139791A - 流体取扱装置、流体取扱システムおよび液滴含有液の製造方法 - Google Patents

流体取扱装置、流体取扱システムおよび液滴含有液の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サンプルの粘度が高くても、搬送流体にサンプルの液滴が分散した液滴含有液を安定に製造できる流体取扱装置を提供すること。【解決手段】流体取扱装置は、サンプルを流すためのサンプル流路と、搬送流体を流すための搬送流体流路と、サンプル流路および搬送流体流路に接続され、サンプルを搬送流体で区画してサンプルの液滴が搬送流体中に分散した液滴含有液を生成するための生成部と、生成部に接続され、液滴含有液を流すための液滴流路と、を有する。サンプル流路および搬送流体流路は、搬送流体流路に流す搬送流体の流量に対するサンプル流路に流すサンプルの流量の割合をXとし、サンプル流路に流すサンプルの25℃で落急式粘度計にて測定される粘度をY(mPa・s)としたとき、Y≦−6.07X+6.4006およびY≧2.0を満たすように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、流体取扱装置、流体取扱システムおよび液滴含有液の製造方法に関する。
臨床検査、食物検査、環境検査などでは、細胞、タンパク質、核酸などの微量な被分析物の高精度な分析が要求されることがある。微量な被分析物の分析を行う手法の一つとして、被分析物を含む液体から、直径が0.1〜1000μmの微小な液滴(以下、「ドロップレット」ともいう)を生成し、これを観察したり分析したりする手法がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、サンプルが流れるための分散相供給チャンネルと、オイルが流れるための第1のマイクロチャンネルと、オイルが流れるための第2のマイクロチャンネルとを有する、微小液滴の製造装置が記載されている。
特許文献1に記載の微小液滴の製造装置では、流れるサンプルに対してオイルを挟み込むように流して、流れるサンプルを分断することにより生成している。
国際公開第2002/068104号
ここで、特許文献1に記載の微小液滴の製造装置で、粘度の高いサンプルを用いて液滴を製造することが考えられる。この場合、サンプルが流路の内壁に接触してしまい、サンプルの液滴を適切に製造できなくなることがある。
そこで、本発明の目的は、サンプルの粘度が高くても、搬送流体にサンプルの液滴が分散した液滴含有液を安定に製造することができる流体取扱装置を提供することである。また、本発明の別の目的は、当該流体取扱装置を有する流体取扱システムを提供することである。さらに、本発明の別の目的は、流体取扱装置または流体取扱システムを用いた液滴含有液の製造方法を提供することである。
本発明の流体取扱装置は、サンプルを流すためのサンプル流路と、搬送流体を流すための搬送流体流路と、前記サンプル流路および前記搬送流体流路に接続され、前記サンプルを前記搬送流体で区画して前記サンプルの液滴が前記搬送流体に分散した液滴含有液を生成するための生成部と、前記生成部に接続され、前記分散液を流すための液滴流路と、を有し、前記サンプル流路および前記搬送流体流路は、前記搬送流体流路に流す前記搬送流体の流量に対する前記サンプル流路に流す前記サンプルの流量の割合をXとし、前記サンプル流路に流す前記サンプルの25℃で落急式粘度計にて測定される粘度をY(mPa・s)としたとき、以下の式(1)および式(2)を満たすように構成されている。
Y≦−6.07X+6.4006 式(1)
Y≧2.0 式(2)
本発明の流体取扱システムは、本発明の流体取扱装置と、前記サンプル流路内のサンプルと、前記搬送流体流路内の搬送流体とを前記液滴流路に向かって移動させるための送液装置と、を有する。
本発明の液滴含有液の製造方法は、本発明の流体取扱装置使用した、サンプルを搬送流体で区画化して前記サンプルの液滴が前記搬送流体中に分散した液滴含有液の製造方法であって、前記搬送流体流路に流す前記搬送流体の流量に対する前記サンプル流路に流す前記サンプルの流量の割合をXとし、前記サンプル流路に流す前記サンプルの25℃で落急式粘度計にて測定される粘度をY(mPa・s)としたとき、以下の式(1)および式(2)を満たすように、前記サンプルを前記サンプル流路に流すとともに、前記搬送流体を前記搬送流体流路に流す。
Y≦−6.07X+6.4006 式(1)
Y≧2.0 式(2)
本発明によれば、サンプルの粘度が高くても、サンプルの液滴を含む液滴含有液を安定して製造できる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る流体取扱システムの構成を示す図である。 図2A、Bは、基板の構成を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る流体取扱装置、流体取扱システムおよび液滴含有液の製造方法について、図面を参照して詳細に説明する。
(流体取扱システムおよび流体取扱装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る流体取扱システム100の構成を示す模式図である。なお、図1では、流体取扱装置110は断面で示している。図2A、Bは、基板の構成を示す図である。図2Aは、基板の平面図であり、図2Bは、底面図である。
図1に示されるように、流体取扱システム100は、流体取扱装置110と、送液装置140とを有する。
流体取扱装置110は、フィルム111および基板112から構成されており、基板112の一方の面にフィルム111が接合されている。フィルム111および基板112で囲まれた領域は、サンプル、搬送流体、液滴含有液などを流すための流路となる。流体取扱装置110は、サンプル導入部121と、サンプル流路122と、搬送流体導入部123と、搬送流体流路124と、生成部125と、液滴流路126と、液滴回収部127とを有する。
サンプルは、液滴として選別したい液体、または、液滴内に封入して選別したい被選別物を含む液体である。サンプルの例には、細胞、タンパク質、または核酸などを含む液体が含まれる。また、サンプルは、上記の細胞、タンパク質、または核酸などなどの被選別物を分散させるための搬送流体を含んでもよい。本実施の形態では、サンプルの25℃で落急式粘度計(ヘップラーの落球原理に基づく方法)にて測定される粘度は、2.0mPa・S以上である。サンプルの粘度は、低くても問題ないが、本実施の形態では、サンプルの粘度が高い場合であっても効果を発揮できる。
搬送流体は、サンプルに衝突することでサンプルを区画する。搬送流体の例には、オイルが含まれる。オイルの例には、鉱物油やシリコーンオイルなどの常温で液状の各種オイルが含まれる。
基板112は、透明な略矩形の樹脂基板である。基板112の厚さは、特に限定されないが、例えば1mm〜10mmである。基板112の材料は、特に限定されず、公知の樹脂およびガラスから適宜選択されうる。基板112の材料の例には、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエーテル、ポリエチレン及び、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマーなどが含まれる。
基板112には、複数の流路溝と、複数の貫通孔が形成されている。基板112には、第1貫通孔131と、サンプル流路溝132と、第2貫通孔133と、搬送流体流路溝134と、生成溝135と、液滴流路溝136と、第3貫通孔137とが形成されている。基板112のサンプル流路溝132と、搬送流体流路溝134と、生成溝135と、液滴流路溝136とが形成されている面には、フィルム111が接合されている。基板112にフィルム111が接合されることにより、第1貫通孔131はサンプル導入部121となり、サンプル流路溝はサンプル流路122となり、第2貫通孔133は搬送流体導入部123となり、搬送流体流路溝134は搬送流体流路124となり、生成溝135は生成部125となり、液滴流路溝136は液滴流路126となり、第3貫通孔137は液滴回収部127となる。
フィルム111は、透明な略矩形の樹脂製のフィルムである。フィルム111の厚みは、例えば30μm以上300μm以下である。また、フィルム111の材料も、特に限定されない。フィルム111の材料は、公知の樹脂から適宜選択されうる。フィルム111の材料の例には、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエーテル、ポリエチレン及び、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマーなどが含まれる。フィルム111は、例えば熱圧着やレーザ溶着、接着剤などにより基板112に接合される。
サンプル導入部121は、サンプル流路122の上流端に接続されており、かつ外部に開放された有底の凹部である。サンプル導入部121は、基板112に形成されている第1貫通孔131と、第1貫通孔131の一方の開口部を閉塞しているフィルム111とから構成されている。サンプル導入部121の形状および大きさは、特に限定されず、必要に応じて適宜設計されうる。本実施の形態では、サンプル導入部121の形状は、略円柱形状である。また、本実施の形態では、サンプル導入部121の直径は、2mm程度である。
サンプル流路122は、サンプル導入部121と生成部125とを繋ぐ流路である。サンプル流路122は、基板112に形成されているサンプル流路溝132と、サンプル流路溝132を閉塞しているフィルム111とから構成されている。サンプル流路122の構造は、サンプルを適切に流すことができれば特に制限されない。本実施の形態では、サンプル流路122は、流体取扱装置110の長手方向に延在する流路である。
サンプル流路122の断面の形状は、特に限定されず、半円状、矩形状、円形状などでもよい。サンプル流路122の断面の大きさも、特に限定されない。「流路の断面」とは、流路の流れ方向に直交する向きの断面を意味する。
なお、上述したように、本実施形態の流体取扱装置100では、1つのサンプル導入部121と、サンプル導入部121に接続された1つのサンプル流路122とを有する。ただし、流体取扱装置100は、サンプル流路122がその上流側(サンプル導入部121側)で複数に分岐していてもよい。また、流体取扱装置100は、複数のサンプル導入部121を有していてもよい。例えば、複数に分岐したサンプル流路122の上流端が、異なるサンプル導入部121に接続されている場合、各サンプル導入部121から、サンプル流路122内に異なる成分を導入できる。そして、サンプル流路122内で複数の成分を混合させたり、反応させることもできる。
搬送流体導入部123は、搬送流体流路124の上流端に接続され、かつ外部に開放された有底の凹部である。搬送流体導入部123は、搬送流体を流体取扱装置110内に導入するための導入口である。搬送流体導入部123の数は、特に限定されない。本実施の形態では、搬送流体導入部123の数は、2つである。搬送流体導入部123は、基板112に形成されている第2貫通孔133と、第2貫通孔133の一方の開口部を閉塞しているフィルム111とから構成されている。搬送流体導入部123の形状および大きさは、特に限定されず、必要に応じて適宜設計されうる。本実施の形態では、搬送流体導入部123の形状は、略円柱形状である。また、本実施の形態では、搬送流体導入部123の直径は、2mm程度である。
搬送流体流路124は、搬送流体導入部123と生成部125とを繋ぎ、搬送流体導入部123に導入された搬送流体を流すための流路である。搬送流体流路124の数は、搬送流体導入部123の数と同じ数である。本実施の形態では、搬送流体流路124は、2つである。搬送流体流路124は、基板112に形成されている搬送流体流路溝134と、搬送流体流路溝134を閉塞しているフィルム111とから構成されている。本実施の形態では、搬送流体流路124は、流体取扱装置110の短手方向に延在する流路である。一方の搬送流体流路124の上流端は一方の搬送流体導入部123に接続され、下流端は生成部125に接続されている。また、他方の搬送流体流路124の上流端は他方の搬送流体導入部123に接続され、下流端は生成部125に接続されている。
生成部125は、搬送流体中にサンプルの液滴を生成するための領域である。生成部125は、サンプル流路122と、搬送流体流路124と、液滴流路126とを接続するように配置されている。生成部125では、サンプル流路122を流れるサンプルが、搬送流体流路124から流入する搬送流体によって液滴状に区画され液滴含有液が生成される。生成された液滴含有液は、液滴流路126に送られる。
液滴流路126は、生成部125の下流端と液滴回収部127とを繋ぎ、生成された分散液を流すための流路である。液滴流路126の液滴含有液が流れる方向に直交する方向における断面積は、液滴の大きさよりも大きければ特に限定されない。液滴流路126を流れる液滴含有液は、液滴回収部127に送られる。
液滴回収部127は、液滴流路126の下流端に接続されており、かつ外部に開放された有底の凹部である。液滴回収部127は、基板112に形成されている第3貫通孔137と、第3貫通孔137の一方の開口部を閉塞しているフィルム111とから構成されている。液滴回収部127の形状および大きさは、特に限定されず、必要に応じて適宜設計されうる。本実施の形態では、液滴回収部127の形状は、略円柱形状である。また、本実施の形態では、液滴回収部127の直径は、2mm程度である。液滴回収部127には、送液装置140が接続されている。
送液装置140は、サンプル流路122に流れるサンプルと、搬送流体流路124に流れる搬送流体とを液滴流路126に向かって移動させる装置である。送液装置140は、いわゆる減圧装置でもよいし、加圧装置でもよい。送液装置140が減圧装置の場合、液滴回収部127を負圧にすることにより、サンプル流路122に流れるサンプルと、搬送流体流路124に流れる搬送流体とを液滴流路126に向かって移動させる。送液装置140が加圧装置の場合、サンプル導入部121および搬送流体導入部123を加圧にすることにより、サンプル流路122に流れるサンプルと、搬送流体流路124に流れる搬送流体とを液滴流路126に向かって移動させる。本実施の形態では、送液装置140は、減圧装置である。送液装置140は、蓋部141と、接続管142と、吸引ポンプ143とを有する。
蓋部141は、液滴回収部127に接続されており、液滴回収部127の開口部を塞ぐ。蓋部141には接続管142が接続されている。
接続管142は、蓋部141と、吸引ポンプ143とを接続する。接続管142の上流端には蓋部141が接続されており、下流端には吸引ポンプ143が接続されている。
吸引ポンプ143は、液滴回収部127内を負圧に制御する。吸引ポンプ143の構成は、上記の発揮できれば特に限定されない。吸引ポンプ143は、例えばシリンジポンプである。
(流体取扱システムの使用方法)
ここで、上述した流体取扱システムの使用方法について説明する。まず、流体取扱装置110のサンプル導入部121にサンプルを導入するとともに、搬送流体導入部123に搬送流体を導入する。このとき、サンプル導入部121および搬送流体導入部123は開放されているが、サンプル流路122の上流端および搬送流体流路124の上流端はサンプルおよび搬送流体によりそれぞれ塞がれている。次いで、液滴回収部127を蓋部141で閉塞する。これにより、流体取扱装置110内の流路を密閉する。最後に、吸引ポンプ143を駆動させて、液滴回収部127内を負圧にする。これにより、サンプルがサンプル流路122を流れ、生成部125に流れ込むとともに、搬送流体が搬送流体流路124を流れ、生成部125に流れ込む。そして、生成部125で搬送溶液にサンプルの液滴が区画(分散)された液滴含有液が生成される。生成された液滴含有液は、液滴流路126を流れ、液滴回収部127に流れ込む。
ここで、サンプル流路122と、搬送流体流路124との関係について説明する。本実施の形態では、サンプル流路122および搬送流体流路124は、搬送流体流路124を流れる搬送流体の流量に対するサンプル流路122を流れるサンプルの流量の割合をXとし、前記サンプル流路を流れるサンプルの粘度をY(mPa・s)としたとき、以下の式(1)および式(2)を満たすように構成されている。
Y≦−6.07X+6.4006 式(1)
Y≧2.0 式(2)
なお、Xは、0.58以下が好ましい。例えば、X=0.6の場合、サンプルの流量は3μL/minであり、搬送流体の流量は5μL/minである。
上述したように、サンプルの25℃で落急式粘度計にて測定される粘度は、2.0mPa・s以上である、サンプル流路122を流れるサンプルおよび搬送流体流路124を流れる搬送流体に対して同じ強さの圧力を印加する場合(送液装置140が減圧装置の場合)、サンプル流路122の流路幅は例えば0.02mm〜0.5mmであり、流路深さは例えば0.02mm〜0.3mmであり、流路長さは2mm〜200mmであり、搬送流体流路124の流路幅は0.02mm〜0.5mmであり、流路深さは0.02mm〜0.3mmであり、流路長さは2mm〜200mmである。なお、送液装置140が加圧装置の場合には、サンプル導入部121および搬送流体導入部123に印加する圧力を調整すれば、サンプル流路122および搬送流体流路124は、同じ形状でもよい。
サンプル流路122および搬送流体流路124は、例えば以下の方法により設定できる。まず、送液するサンプルの流量と搬送流体の流量とを決定する。次いで、それぞれの粘性で決めた流量が流れる流路の幅、流路の深さ、流路の長さを以下に示すハーゲン・ポアズイユの式によって導きだすことができる。
Q=(p×A)/(2×l×μ×s
上記の式において、pは送液圧力(fluid feed pressure)(kPa)であり、AはAは、流路断面積(flow channel section area)(mm)であり、sは流路周長(flow channel perimeter length)(mm)であり、lは流路長(flow channel length)(mm)であり、μは溶液粘度(solution viscosity)(kPa・s)であり、Qは流量(flow rate)(mm/s)である。
本発明を実施例に基づき詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
流体取扱システムとして、上述した構成を有する流体取扱装置および吸引装置を有する流体取扱システムを準備した。また、流体取扱装置におけるサンプル流路の流路幅は0.189mmであり、流路深さは0.05mmであり、流路長さは5mmであり、搬送流体流路の流路幅は0.09mmであり、流路深さは0.05mmであり、流路長さは5mmである。また、実施例では、サンプル導入部の内部を加圧してサンプルを生成部に送り込むとともに、搬送流体導入部の内部を加圧することにより搬送流体を生成部に送り込んでいる。送液するサンプル量および搬送流体量は、サンプル導入部および搬送流体導入部への加圧により調整する。
本実施例では、送り込むサンプルと搬送流体との流量比を変化させて液滴含有液が適切に生成されるか否かについて調べた。本実施例では、サンプルとして界面活性剤を有したビーズ溶液を使用し、搬送流体としてフッ素系不活性液体(1.09mPa・S)を使用した。なお、サンプルの粘度は、2.88mPa・Sであった。
生成された液滴の直径(μm)と、サンプルと搬送流体との流量の関係と、判定結果とを表1に示す。
Figure 2021139791
表1に示されるように、上記式(1)および式(2)を満たす流体取扱装置では、液滴含有液が適切に製造されることがわかった。これは、サンプルに対して液滴含有液が多いことにより、サンプルが液滴含有液によって適切に区画化されたためと考えられる。一方、上記式(1)または式(2)を満たさなかった流体取扱装置では、液滴含有液が適切に製造されなかった。
(効果)
以上のように本発明によれば、サンプルの粘度が高い場合であっても、サンプルを搬送流体で分断してサンプルの液滴が搬送流体中に分散した液滴含有液を安定して製造できる。
本発明の流体取扱装置、流体取扱システムおよび液滴含有液の製造方法は、例えば、臨床検査や食物検査、環境検査などに適用できる。
100 流体取扱システム
110 流体取扱装置
111 フィルム
112 基板
121 サンプル導入部
122 サンプル流路
123 搬送流体導入部
124 搬送流体流路
125 生成部
126 液滴流路
127 液滴回収部
131 第1貫通孔
132 サンプル流路溝
133 第2貫通孔
134 搬送流体流路溝
135 生成溝
136 液滴流路溝
137 第3貫通孔
140 送液装置
141 蓋部
142 接続管
143 吸引ポンプ

Claims (7)

  1. サンプルを流すためのサンプル流路と、
    搬送流体を流すための搬送流体流路と、
    前記サンプル流路および前記搬送流体流路に接続され、前記サンプルを前記搬送流体で区画して前記サンプルの液滴が前記搬送流体に分散した液滴含有液を生成するための生成部と、
    前記生成部に接続され、前記分散液を流すための液滴流路と、
    を有し、
    前記サンプル流路および前記搬送流体流路は、前記搬送流体流路に流す前記搬送流体の流量に対する前記サンプル流路に流す前記サンプルの流量の割合をXとし、前記サンプル流路に流す前記サンプルの25℃で落急式粘度計にて測定される粘度をY(mPa・s)としたとき、以下の式(1)および式(2)を満たすように構成されている、
    流体取扱装置。
    Y≦−6.07X+6.4006 式(1)
    Y≧2.0 式(2)
  2. 前記サンプル流路に接続されたサンプル導入部と、
    前記搬送流体流路に接続された搬送流体導入部と、
    前記液滴流路に接続された液滴回収部と、
    をさらに有する、
    請求項1に記載の流体取扱装置。
  3. 請求項2に記載の流体取扱装置と、
    前記サンプル流路内のサンプルと、前記搬送流体流路内の搬送流体とを前記液滴流路に向かって移動させるための送液装置と、
    を有する、
    流体取扱システム。
  4. 前記送液装置は、前記液滴回収部を負圧にすることにより、前記サンプル流路に流れるサンプルと、前記搬送流体流路に流れる搬送流体とを前記液滴流路に向かって移動させる減圧装置である、請求項3に記載の流体取扱システム。
  5. 前記送液装置は、前記サンプル導入部および前記搬送流体導入部を加圧にすることにより、前記サンプル流路に流れるサンプルと、前記搬送流体流路に流れる搬送流体とを前記液滴流路に向かって移動させる加圧装置である、請求項3に記載の流体取扱システム。
  6. 請求項1または請求項2に記載の流体取扱装置を使用した、サンプルを搬送流体で区画化して前記サンプルの液滴が前記搬送流体中に分散した液滴含有液の製造方法であって、
    前記搬送流体流路に流す前記搬送流体の流量に対する前記サンプル流路に流す前記サンプルの流量の割合をXとし、前記サンプル流路に流す前記サンプルの25℃で落急式粘度計にて測定される粘度をY(mPa・s)としたとき、以下の式(1)および式(2)を満たすように、前記サンプルを前記サンプル流路に流すとともに、前記搬送流体を前記搬送流体流路に流す、
    液滴含有液の製造方法。
    Y≦−6.07X+6.4006 式(1)
    Y≧2.0 式(2)
  7. 前記Xは、0.58以下である、請求項6に記載の液滴含有液の製造方法。
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