JP2021139696A - ゲート装置 - Google Patents

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【課題】不審者が隠し持ったナイフなどの刃物を確実に探知できるようにしたゲート装置を提供する。【解決手段】両側壁と両側壁の上端間を繋ぐ上辺壁とから構成される門形ゲートと、門形ゲートの一方の側壁に上下方向に並べて設けられ、各々が検査対象が過する門形ゲートの空間に磁場を形成する複数の磁場形成コイルと、門形ゲートの他方の側壁に上下方向に並べて複数の磁場形成コイルに対応して設けられ、各々が対応する磁場形成コイルによって形成された磁場の金属体に起因する変動を検出する複数のセンサーコイルと、複数の磁場形成コイル及びセンサーコイルに電流を流す通電回路と、上記複数の磁場形成コイル及びセンサーコイルに対する通電電流の大きさを制御するための制御回路と、複数のセンサーコイルの信号から検知対象が金属体を有することを検知する検知回路と、該検知回路の信号を受けて警報を発する警報器と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図１

Description

本発明はゲード装置に関し、特にシンプルな装置でもって、不審者がナイフなどの刃物を隠し持っていたときにその刃物を確実に探知できるようにしたゲート装置に関する。
イベント会場や建物などのセキュリティが厳重なエリアにナイフなどの刃物を隠し持って不審者が侵入するのを未然に防止するために、金属探知機やＸ線検査装置を利用することが多いが、Ｘ線検査装置では強い放射線が人体に有害であることから、人体については金属の探査には金属探知機が用いられる。
例えば、Ｘ線検査装置を用いて手荷物の安全性を検査し、金属探知機を用いて不審者が身に着けているナイフなどの刃物を検査する装置が提案されている（特許文献１）。
また、門形通路に金属探知機を装備し、通路を通過する不審者が隠し持ったナイフなどの刃物を探知し、門形通路のゲートを開閉するようにしたゲート装置が提案されている（特許文献２）。
特許第４５２８２６２号公報 特開平０７−２１０７１８号公報
しかし、特許文献１、２記載の装置では人物の身長に対応する大きさの磁場形成コイルを用いるようにしているので、探知精度を確保するため磁場形成コイルが大きくなってしまう。
本発明はかかる問題点に鑑み、シンプルな装置でもって、不審者がナイフなどの刃物を隠し持っていたときに確実に探知できるようにしたゲート装置を提供することを課題とする。
そこで、本発明に係るゲート装置は、両側壁と両側壁の上端間を繋ぐ上辺壁とから構成される門形ゲートと、該門形ゲートの一方の側壁に上下方向に並べて設けられ、各々が検査対象が過する上記門形ゲートの空間に磁場を形成する複数の磁場形成コイルと、上記門形ゲートの他方の側壁に上下方向に並べて上記複数の磁場形成コイルに対応して設けられ、各々が対応する上記磁場形成コイルによって形成された磁場の金属体に起因する変動を検出する複数のセンサーコイルと、上記複数の磁場形成コイル及びセンサーコイルに電流を流す通電回路と、上記複数の磁場形成コイル及びセンサーコイルに対する通電電流の大きさを制御するための制御回路と、上記複数のセンサーコイルの信号から検知対象が金属体を有すること検知する検知回路と、該検知回路の信号を受けて警報を発する警報器と、を備えたことを特徴とする。
本発明の特徴の１つは門形ゲートの両側壁に複数の磁場形成コイル及びセンサーコイルを上下方向に並べて設け、複数の各磁場形成コイル及びセンサーコイルに対する通電電力の大きさを制御できるようにした点にある。
これにより、検知すべき高さの１又は複数の磁場形成コイル及びセンサーコイルに対して必要な大きさ通電電流を流して検知に必要な強さの磁場を形成し、金属体に起因する磁場の変動を検知する一方、他の磁場形成コイル及びセンサーコイルには最小限の通電電流を流すか又は通電電流をゼロにすればよく、磁場形成コイル及びセンサーコイルの全体をコンパクトにできる。
また、磁場形成コイル及びセンサーコイルの全体に対して大きな通電電流を扱わないので、特殊な資格を必要とせず、経験の少ない作業者にも容易にかつ安心して取り扱うことができる。
本発明に係るゲート装置の好ましい実施形態を示す概略斜視図である。 上記実施形態におけるコントローラの外観を示す斜視図である。 上記実施形態における門形ゲートの一方の側壁の内部を示す斜視図である。 上記実施形態における門形ゲートの他方の側壁の内部を示す斜視図である。 上記実施形態における機能ブロック図を示す図である。
以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図１ないし図５は本発明に係るゲート装置の好ましい実施形態を示す。図において、門形ゲート１０は両側壁１０Ａと両側壁１０Ａの上端間を繋ぐ上辺壁１０Ｂとから構成され、門形ゲート１０の両側壁１０Ａは高さがほぼ１９０ｃｍの中空構造に製作され、両側壁１０Ａ間には人間が通過できる間隔があけられ、上辺壁はほぼ３０ｃｍの厚みが設けられている。
門形ゲート１０の一方の側壁１０Ａ内には６つの磁場形成コイル１１が上下方向に並べて設けられ、他方の側壁１０Ａ内には６つのセンサーコイル１２が上下方向に並べてかつつ磁場形成コイル１１に対応して設けられ、又門形ゲート１０の上辺壁１０Ｂにはコントローラ１３が取付けられ、コントローラ１３には通電回路２０、制御回路２１、検知回路２２及び警報器２３が内蔵又は設けられている。
コントローラ１３のケース前面には図２に示されるように、「ＰＡＳＳ」「ＡＬＡＲＭ」のランプ２５、２６が設けられている。
通電回路２０は６つの磁場形成コイル１１及びセンサーコイル１２に対して電流を通電し、制御回路２１は検知すべき高さに位置する１又は複数の磁場形成コイル１１及びセンサーコイル１２に対して所定の大きさの電流を通電する一方、他の磁場形成コイル１１及びセンサーコイル１２に対しては最小限の大きさの電流を通電するか又は通電を遮断するようになっている。
また、検知回路２２は磁場形成コイル１１が形成した磁場を金属体、例えば刃物が通過した時に発生する渦流に起因してセンサーコイル１２の磁場が変動すると、センサーコイル１２によってそれが検知され、その信号を受けて金属体の存在を検知し、警報器２３は検知回路２２の信号を受けて警報ランプを点灯又は点滅して金属体の存在を警報するようになっている。
例えば、イベント会場で入場者のセキュリティチェックを行う場合、図１に示される門形ゲート１０を入場口に設置し、電源をＯＮするとともに、主としてチェックを行う高さの１又は複数の磁場形成コイル１１及びセンサーコイル１２に検知に必要な大きさの電流を通電し、他の磁場形成コイル１１及びセンサーコイル１２の通電電流は最小又はゼロにする。
すると、門形ゲート１０の検知すべき高さの空間には所定強度の磁場が形成され、刃物などがない場合には渦電流が発生せず、センサーコイル１２では磁場変化が検知されないので、検知回路２２では刃物が存在せず、安全としてコントローラ１３の「ＰＡＳＳ」のランプ２５が点灯又は点滅するので、安全だと判断してその人物を通過させることができる。
他方、門形ゲート１０を通過しようとする人物が刃物を隠し持っていたときには刃物に渦電流が生成され、センサーコイル１２では磁場変化が起こり、これがセンサーコイル１２で検知されるので、検知回路２２では刃物が存在していることが検知され、安全ではないので、コントローラ１３の「ＡＬＡＲＭ」のランプ２６が点灯又は点滅するので、その人物の通過を遮断してボディチェックを行って刃物を探し出すことができる。
以上のように、検知すべき高さの１又は複数の磁場形成コイル１１及びセンサーコイル１２に対して必要な大きさ通電電流を流して検知に必要な強さの磁場を形成し、刃物などに起因する磁場の変動を検知する一方、他の磁場形成コイル１１及びセンサーコイル１２には最小限の通電電流を流すか又は通電電流をゼロにすればよく、磁場形成コイル１０及びセンサーコイル１２の全体をコンパクトにできる。
また、磁場形成コイル１１及びセンサーコイル１２の全体に対して大きな通電電流を流さないので、特殊な資格を必要とせず、経験の少ない作業者にも容易にかつ安心して取り扱うことができる。
１０ 門形ゲート
１０Ａ 側壁
１０Ｂ 上辺壁
１１ 磁場形成コイル
１２ センサーコイル
２０ 通電回路
２１ 制御回路
２２ 検知回路
２３ 警報器

Claims (1)

  1. 両側壁と両側壁の上端間を繋ぐ上辺壁とから構成される門形ゲートと、
    該門形ゲートの一方の側壁に上下方向に並べて設けられ、各々が検査対象が過する上記門形ゲートの空間に磁場を形成する複数の磁場形成コイルと、
    上記門形ゲートの他方の側壁に上下方向に並べて上記複数の磁場形成コイルに対応して設けられ、各々が対応する上記磁場形成コイルによって形成された磁場の金属体に起因する変動を検出する複数のセンサーコイルと、
    上記複数の磁場形成コイル及びセンサーコイルに電流を流す通電回路と、
    上記複数の磁場形成コイル及びセンサーコイルに対する通電電流の大きさを制御するための制御回路と、
    上記複数のセンサーコイルの信号から検知対象が金属体を有することを検知する検知回路と、
    該検知回路の信号を受けて警報を発する警報器と、
    を備えたことを特徴とするゲート装置。
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