JP2021138342A - 車載用表示装置 - Google Patents

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JP2021138342A JP2020040044A JP2020040044A JP2021138342A JP 2021138342 A JP2021138342 A JP 2021138342A JP 2020040044 A JP2020040044 A JP 2020040044A JP 2020040044 A JP2020040044 A JP 2020040044A JP 2021138342 A JP2021138342 A JP 2021138342A
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Abstract

【課題】運転者および同乗者にそれぞれ個別の映像を表示する車載用表示装置において、同乗者向け映像を同乗者のみに視認させる視野角制御を行う。【解決手段】車両Vの運転者向けの映像を表示する運転者用表示パネル21Aと、当該運転者とは異なる乗員向けの映像を表示する同乗者用表示パネル21Bとを有してなる表示部2にて、同乗者用表示パネル21Bの映像表示面の上に輝度低減部23を配置する。輝度低減部23は、同乗者向け映像の映像光のうち運転席側に向かう光の一部または全部を遮蔽または減光する一方で、当該映像光のうち助手席側に向かう光を透過させる。これにより、同乗者向け映像を同乗者に視認させつつ、当該映像が運転者の視界に入ることを防ぐ視野角制御が可能となり、運転者が感じる煩わしさを低減できる。【選択図】図1

Description

本発明は、車載用表示装置に関する。
近年、自動車などの車両に搭載される車載用表示装置の分野では、映像の表示領域の大面積化が進められている。この種の車載用表示装置としては、例えば、特許文献1に記載のものが挙げられる。
特許文献1に記載の車載用表示装置は、平面サイズの異なる2種以上の表示パネルと、2種以上の表示パネルを支持する支持体としての額縁とを備え、2種以上の表示パネルが額縁内において互いに重ならないように隣接して平行配置されてなる。
特開2018−31898号公報
上記した車載用表示装置は、例えば、車両のインストルメントパネルに搭載されると共に、助手席の前方から運転席の前方に至る大面積の映像表示領域を備え、助手席に着座する乗員および運転席に着座する運転者それぞれの前方に各種映像を表示する。
しかしながら、この車載用表示装置では、運転者向けの映像と助手席に着座する乗員(以下「同乗者」という)向けの映像とをそれぞれ表示した場合、運転者の視界に同乗者向けの映像が入り得る。このような場合、運転者が同乗者向けの映像により煩わしさを感じるおそれがあり、安全運転の観点からも好ましくない。そこで、走行中には一律に同乗者向けの映像をオフ状態とする制御を行うことも考えられるが、この場合、同乗者は、映像を見ることができなくなってしまう。
本発明は、上記の点に鑑み、大面積の映像表示領域を備える車載用表示装置において、運転者が同乗者向けの映像により煩わしさを感じることを抑制する一方で、同乗者には同乗者向けの映像を視認させる、視野角制御を行うことを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の車載用表示装置は、車両(V)に搭載される車載用表示装置であって、互いに重ならないように並べて配置される複数の表示パネル(21)と、複数の表示パネルを保持する保持体(22)と、複数の表示パネルのうち車両の運転者とは異なる乗員向けの映像を表示する同乗者用表示パネル(21B)の映像表示面の上に重ねて配置される輝度低減部(23)と、を有してなる表示部(2)と、複数の表示パネルにおける映像表示の制御を実行する表示制御部(3)と、を備え、輝度低減部は、同乗者用表示パネルの映像光のうち少なくとも車両の運転席側に向かう光の一部または全部の遮蔽または減光をし、かつ前記映像光のうち前記車両の助手席側に向かう光を透過させる。
これにより、互いに重ならないように配置された複数の表示パネルによりなる大面積の映像表示領域を備える表示部において、表示パネルのうち同乗者向けの映像を表示する同乗者用表示パネルに輝度低減部が重ねて配置された車載用表示装置となる。この輝度低減部が同乗者用表示パネルの映像光のうち運転席側に向かう光の一部または全部の遮蔽または減光を行うため、当該映像により運転者が煩わしさを感じることを抑制しつつも、同乗者には当該映像を提示することができる。
また、請求項5に記載の車載用表示装置のように、運転者撮像部により運転者の眼を撮像し、運転者の中心視野の領域を算出した上で、輝度低減部が当該中心視野の領域内にある場合に輝度低減部をオン状態にすることで、視野角制御の精度がより向上する。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態の車載用表示装置を示す図である。 第1実施形態の車載用表示装置の構成例を示すブロック図である。 表示部の構成の一例を示す斜視図である。 第1実施形態における輝度低減部の構成例を示す断面図である。 同乗者用表示パネルの全部が輝度低減部に覆われた例を示す断面図である。 同乗者用表示パネルの一部が輝度低減部に覆われた例を示す断面図である。 第2実施形態の車載用表示装置の構成例を示すブロック図である。 第2実施形態における同乗者用表示パネルおよび輝度低減部を示す平面図である。 図8のIX-IX間の断面を示す断面図である。 他の実施形態の車載用表示装置の構成例を示すブロック図である。 他の実施形態における表示部の配置および形状の一例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態の車載用表示装置1について、図1〜図6を参照して説明する。
以下、説明の便宜上、図1に示すように、車両Vの車両全長方向に沿った方向であって、車室側からウィンドシールドV2に向かう方向を「前」と称する。また、車両Vの車幅方向に沿った方向であって、前方向を向いた状態における左右方向をそれぞれ「左」、「右」と称する。本明細書では、特に断りがない場合、「前」、「左」、「右」の各方向は、図1に矢印で示す各方向を意味する。
図1では、車両Vの座席やステアリングホイールなどの車両部品や車体の一部を省略している。図1、図3では、見易くするため、断面を示すものではないが、後述の輝度低減部23にハッチングを施している。また、図3では、輝度低減部23に覆われる後述の同乗者用表示パネル21Bの外郭を破線で示している。
本実施形態の車載用表示装置1は、例えば図1に示すように、自動車等の車両Vに搭載され、車両Vの運転者および同乗者それぞれに向けた各種映像を表示する表示部2を備える。車載用表示装置1は、例えば図1または図2に示すように、表示部2のほか、表示部2を構成する複数の表示パネル21の表示制御を実行する表示制御部3と、車両Vの運転者の眼を撮像する視線検出部4とを備える。
表示部2は、互いに重ならないように並べて配置される複数の表示パネル21と、複数の表示パネル21を保持する保持体22と、輝度低減部23とを備える。表示部2は、図1に示すように、車両Vの車室のうち図示しない運転席および助手席の前方、例えばインストルメントパネルV1に搭載され、左右方向に沿って複数の表示パネル21が互いに離れて並べられた構成となっている。
表示パネル21は、図示しない他の車載機器等から表示制御部3を介して入力される映像信号に基づいて、各種映像を表示する表示体である。表示パネル21は、例えば、液晶パネル、有機発光ダイオード(OLED)パネル、無機エレクトロルミネッセンス(EL)パネルなどの任意の表示体とされるが、表示品位の観点からはOLEDパネルとされることが好ましい。表示パネル21は、平板形状とされたフラットパネルディスプレイであってもよいし、映像表示面の少なくとも一部が湾曲した曲面形状とされ得るフレキシブルディスプレイであってもよいし、これらが混在していてもよい。
複数の表示パネル21は、例えば図1に示すように、車両Vの運転者向けの映像を表示する運転者用表示パネル21A、および車両Vの運転者とは異なる乗員向けの映像を表示する同乗者用表示パネル21Bの2種類からなる。複数の表示パネル21は、例えば図3に示すように、運転者用表示パネル21Aが4つ、同乗者用表示パネル21Bが1つの内訳とされるが、これに限定されるものではなく、これらの内訳や配置関係、表示パネル21の総数などについては適宜変更され得る。
運転者用表示パネル21Aは、例えば、限定するものでないが、カーナビゲーション装置のナビ画面、スピードメータやタコメータなどの各種メータ、シフトポジション、フェールゲージやテルテールなどの各種画面を表示する。言い換えると、運転者用表示パネル21Aは、メータ表示体、センターインフォメーションディスプレイ(CID)や電子ミラーなどの運転者向けのコンテンツを表示するものとして用いられる。運転者用表示パネル21Aは、例えば、車両Vの運転席の前方、インストルメントパネルV1の左右方向の中心位置、左右方向の両端近傍などに配置され得る。
同乗者用表示パネル21Bは、例えば、限定するものではないが、カーエアコンなどの環境設定、オーディオ装置やテレビジョン放送などのエンターテイメント系といった、同乗者向けのコンテンツを表示する。同乗者用表示パネル21Bは、例えば、表示部2のうち助手席の前方に位置する領域に配置される。
なお、運転者用表示パネル21Aおよび同乗者用表示パネル21Bの配置関係やサイズなどについては、適宜変更されてもよい。また、表示部2は、少なくとも2つ以上の表示パネル21で構成され、運転者用表示パネル21Aおよび同乗者用表示パネル21Bがそれぞれ1つ以上であればよく、図1に示す例に限定されるものではない。
保持体22は、例えば、接着剤やネジ止めなどの任意の方法により表示パネル21が保持される図示しない保持部を複数備える部材である。保持体22は、例えば、任意の樹脂材料により構成されると共に、平板または湾曲した曲面を有する板形状とされる。保持体22は、複数の表示パネル21の形状やサイズに応じて、適宜その形状が変更され得る。
なお、図示しない保持部は、例えば、表示パネル21が嵌め込まれて保持されるように、表示パネル21の外形に沿った段差部を有する凹形状もしくは枠体形状とされるが、表示パネル21を保持できればよく、この例に限定されるものではない。
輝度低減部23は、例えば図1に示すように、同乗者用表示パネル21Bのうち映像を表示する側の面(映像表示面)の上に重ねて配置される。輝度低減部23は、本実施形態では、例えば、電圧印加により可視光透過率が変化する調光部材とされ、同乗者用表示パネル21Bに表示される同乗者向けの映像光のうち運転席側に向かう光を減光する役割を果たす。輝度低減部23は、同乗者用表示パネル21Bの映像表示面の一部または全部を覆っており、同乗者向け映像が運転者の視界にちらつき、運転者が煩わしさを感じることを低減するために用いられる。
輝度低減部23は、例えば図4に示すように、透光性のある透明基材231と、第1の透明電極232と、調光層233と、第2の透明電極234と、保護層235とを備え、これらがこの順に積層されてなる。輝度低減部23は、「電子シェード」、「電子カーテン」や「調光シェード」などと称され得るし、透明基材231がフィルムである場合には、「調光フィルム」と称され得る。輝度低減部23は、例えば、図示しない配線により表示制御部3に接続されており、表示制御部3によりオン/オフの制御がなされる構成である。
透明基材231は、例えば、ガラスや任意の透明樹脂などにより構成される。透明基材231は、同乗者用表示パネル21Bの外形に沿った所定の形状とされてもよいし、可撓性を有し、同乗者用表示パネル21Bの映像表示面に追従して変形する構成であってもよい。
第1の透明電極232および第2の透明電極234は、対をなす電極であり、例えば、ITO(酸化インジウム錫)などの透光性のある任意の導電性材料により構成される。
調光層233は、一対の透明電極232、234への電圧印加により配向または組成が変化することで、可視光透過率が変化する任意の材料により構成される。調光層233は、例えば、液晶材料、SPD(Suspended Particle Device)材料やエレクトロクロミック材料などの調光に用いられる公知の材料によりなる。調光層233は、例えば、電圧印加時に可視光透過率が低く、電圧未印加時に可視光透過率が高い状態となる。調光層233は、電圧印加により可視光透過率が変化すればよく、単層構成であってもよいし、多層構成であってもよい。
以下、説明の便宜上、輝度低減部23のうち一対の透明電極232、234およびこれらの間に配置される調光層233によりなる部分を「調光部」と称することがある。また、調光部材を構成するために用いられる液晶材料、SPD材料やエレクトロクロミック材料については公知であるため、本明細書では、これらの詳細な説明を省略する。
保護層235は、第2の透明電極234の上に配置され、調光部を保護する任意の透明部材である。保護層235は、透明基材231と同様の基材であってもよいし、透明な保護膜であってもよい。
なお、輝度低減部23は、例えば図5に示すように、同乗者用表示パネル21Bとは別体とされ、図示しない透光性のある光学接着剤などにより同乗者用表示パネル21Bに別途貼り付けられてもよい。また、輝度低減部23は、同乗者用表示パネル21Bと一体で構成されてもよい。
輝度低減部23は、例えば、調光部がベタ状に形成されており、調光部の全域における可視光透過率が変化する構成とされる。この場合、輝度低減部23は、同乗者用表示パネル21Bの映像表示領域の全域を調光部で覆ってもよいし、映像表示領域の一部のみを調光部で覆ってもよい。後者の場合、同乗者用表示パネル21Bは、例えば図6で示すように、輝度低減部23と透明部材24とで覆われてもよいし、輝度低減部23のみで覆われてもよいし、輝度低減部23のうち調光部以外の部分が透明部材24を兼ねてもよい。
なお、透明部材24は、同乗者用表示パネル21Bの映像表示領域が輝度低減部23で覆われた部分とそうでない部分との段差により、同乗者向け映像の視認性が低下することを抑制するために配置される。透明部材24は、ガラスや任意の樹脂材料などの透光性のある公知の材料で構成される。
輝度低減部23は、可視光透過率を低下させた状態でも同乗者用表示パネル21Bの映像を同乗者に視認させるため、可視光透過率に下限(例えば限定するものではないが50%など)が設けられている。輝度低減部23は、複数回に分けて段階的に可視光透過率が変化する構成でもよいし、可視光透過率が高い状態(オフ状態)と低い状態(オン状態)の2つの状態のみをとる構成であってもよい。
表示制御部3は、例えば、図示しない回路基板上にCPU、ROMやRAMなどが搭載されてなる電子制御ユニットであり、ECU(Electronic Control Unit)とされる。表示制御部3は、例えば、図示しない配線により複数の表示パネル21、輝度低減部23および視線検出部4に接続されている。
表示制御部3は、例えば図2に示すように、映像信号入力部31と、視野領域算出部32と、駆動指示部33とを備える。表示制御部3は、本実施形態では、他の車載機器等から映像信号が入力されると共に、後述する視線検出部4から運転者の眼の視線情報を取得する。表示制御部3は、外部からの映像信号に基づいて表示パネル21の表示制御を実行すると共に、視線検出部4から取得する運転者の視線情報に基づいて輝度低減部23の駆動制御を実行する。
映像信号入力部31は、他の車載機器等から映像信号が入力される。映像信号入力部31に入力される映像信号は、表示パネル21がOLEDパネルなどの自発光素子を画素とする表示体である場合には、各画素の累積発光時間や劣化量の算出などにも用いられ得る。
視野領域算出部32は、車両Vの運転者の有効な視野領域、例えば中心視野の領域を算出する。視野領域算出部32は、例えば、視線検出部4から運転者の視線方向、眼の位置座標、および運転者の眼と表示部2との距離(視認距離)の各種情報(以下、単に「視線情報」という)を取得する。そして、視野領域算出部32は、例えば、視線情報と、表示制御部3の図示しない記憶部に格納された車両Vの車室の座標情報と、により運転者の中心視野の領域を算出する。
なお、ここでいう「中心視野」とは、例えば、運転者の両眼を起点とする視線方向に沿った仮想直線の向きを0°として、当該仮想直線を中心とする、当該仮想直線と当該起点を通る他の仮想直線とのなす角度が20°以下となる領域をいう。中心視野は、運転者がその視界において明瞭に物を認識できる領域であり、「有効視野」とも称され得る。
視野領域算出部32は、表示部2のうち運転者の中心視野の領域内に位置する範囲(以下「視認範囲」という)を算出してもよい。例えば、車室内における眼の位置座標を通る視線方向に沿った仮想直線と表示部2の表面(ユーザ側の面)との交点の座標、および当該交点から所定の領域を表示部2の視認範囲として算出することが可能である。なお、表示部2の表面と上記仮想直線との交点が存在しない場合、運転者が表示部2を見ていない状態といえる。
駆動指示部33は、所定の条件を満たす場合、輝度低減部23の駆動信号を出力する。
例えば、駆動指示部33は、運転者の中心視野の領域内に同乗者用表示パネル21Bが含まれている場合に、輝度低減部23を可視光透過率が低い状態とするための駆動信号を出力する。これにより、運転者の視野における同乗者向け映像の見かけの輝度が下がり、運転者が感じる煩わしさを低減することができる一方で、同乗者は当該映像を視認できる。
視線検出部4は、車両Vの運転者の眼が存在する所定の領域を撮像し、当該運転者の眼球を含む画像を解析することでその視線を検出する。視線検出部4は、例えば図1に示すように、インストルメントパネルV1に搭載され得るが、運転者の前方であってその顔を撮像可能な箇所であればよく、運転席の位置に合わせてその配置が適宜変更される。視線検出部4は、例えば、公知の画像認識技術に基づき、撮像された運転者の顔画像を元にその顔の輪郭、眼、鼻、口等の各種パーツを検出すると共に、各種パーツの位置関係や眼の位置を解析する構成とされる。視線検出部4としては、例えば、図示しない近赤外カメラやECU等を有してなる、株式会社デンソー製のドライバーステータスモニターが用いられ得るが、これに限定されない。
視線検出部4は、例えば、画像解析により、眼球に映り込んだ近赤外カメラの発光素子の反射像の位置、および瞳孔の位置を検出し、これらの相対位置に基づいて視線の向きを算出する。これは、撮像される乗員の視線の向きが変化したとき、撮像された眼球に映り込む視線検出部4の一部(近赤外カメラの発光素子など)の位置がほぼ変化しない一方で、瞳孔の位置が変化することを利用したものである。視線検出部4は、例えば上記の公知の視線検出技術により、撮像対象の乗員の視線の向きを検出することができる。視線検出部4は、表示制御部3および図示しない外部電源に接続されている。視線検出部4により得られる運転者の視線方向、眼の位置情報および視認距離は、表示制御部3の視野領域算出部32に伝送され、表示制御部3における輝度低減部23の駆動制御に用いられる。
以上が、本実施形態の車載用表示装置1の基本的な構成である。
本実施形態によれば、視線検出部4で検出した運転者の視線方向に基づき、同乗者用表示パネル21Bが当該運転者の中心視野の領域内にある場合、輝度低減部23が作動し、同乗者向け映像の光が輝度低減部23により減光される車載用表示装置1となる。これにより、運転者および同乗者それぞれに向けた個別の映像を複数表示させた状況において、必要に応じて、同乗者向け映像を同乗者に視認させつつ、運転者が同乗者向け映像により感じる煩わしさを低減することが可能となる。つまり、車載用表示装置1は、同乗者向け映像を同乗者に視認させつつ、同乗者用表示パネル21Bの映像光のうち運転席側に向かう光の一部または全部を減光する「視野角制御」を実行可能な構成となっている。
(第2実施形態)
第2実施形態の車載用表示装置1について、図7〜図9を参照して説明する。
図8では、見易くするため、輝度低減部23に覆われる同乗者用表示パネル21Bの外郭を破線で示している。図9では、便宜的に、同乗者用表示パネル21Bの映像表示面21Baにおける任意の代表点から車両Vにおける図示しないアイリプスの中心に向かう直線方向を「運転者方向」として、当該運転者方向を矢印で示している。
本実施形態の車載用表示装置1は、例えば図7に示すように、視線検出部4を有しない構成とされ、例えば図8に示すように、輝度低減部23がルーバーとされた点で上記第1実施形態と相違する。本実施形態では、この相違点について主に説明する。
車載用表示装置1は、図7に示すように、視線検出部4を有しておらず、表示制御部3による輝度低減部23の駆動制御がなされない構成となっている。
同乗者用表示パネル21Bは、本実施形態では、例えば、フラットな平板形状とされており、その映像表示面21Baが輝度低減部23により覆われている。
輝度低減部23は、本実施形態では、ルーバーとされている。具体的には、輝度低減部23は、例えば図8に示すように、同乗者用表示パネル21Bの両端外側にそれぞれ離れて平行配置された2つの基部236と、これらを繋ぐと共に、互いに離れて平行配置された複数の羽板部237とを備える。輝度低減部23は、例えば図9に示すように、複数の羽板部237それぞれが、映像表示面21Baの上において、その幅方向が運転者方向に対して略直交する方向となるように配置されている。ここでいう「幅方向」とは、例えば、羽板部237のうち2つの基部236を繋ぐ方向を延設方向として、当該延設方向に対して直交する方向を指す。つまり、輝度低減部23は、本実施形態では、同乗者用表示パネル21Bの映像光のうち運転者方向に向かう光を複数の羽板部237により遮蔽することで、同乗者向け映像が運転者の視界に入らないようにする役割を果たす。その一方で、輝度低減部23は、羽板部237同士が隙間を隔てて配置されているため、同乗者用表示パネル21Bの正面からは同乗者向け映像を視認できる構成となっている。
2つの基部236は、例えば、同乗者用表示パネル21Bの映像表示面21Baに対する法線方向から見て、同乗者用表示パネル21Bを挟んで配置され、保持体22に固定される。
複数の羽板部237は、例えば、複数の羽板部237が配列された方向を配列方向として、配列方向に沿った仮想直線と幅方向に沿った仮想直線とのなす角度を羽角度として、図示しない可動部により羽角度を変更可能な構成であってもよい。この場合、複数の羽板部237は、例えば、基部236内において図示しない連結部により連結され、2つの基部236に設けられる可動部により当該連結部を介して回動することで羽角度が変更可能な構成とされる。
本実施形態によれば、輝度低減部23が同乗者向け映像の映像光のうち運転者方向に向かう光の一部または全部を遮蔽しつつ、同乗者用表示パネル21Bの正面からは当該映像を視認できる構成とされた車載用表示装置1となる。そのため、上記第1実施形態と同様に視野角制御の効果が得られると共に、同乗者が減光されていない同乗者向け映像を視認できるという効果も得られる。
(他の実施形態)
本発明は、実施例に準拠して記述されたが、本発明は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本発明は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらの一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本発明の範疇や思想範囲に入るものである。
(1)例えば、上記第1実施形態では、輝度低減部23が電子シェードなどの調光部材であって、その調光部がベタ状とされた例について説明したが、これに限定されるものではなく、調光部が複数の領域に分割された構成であってもよい。この場合、輝度低減部23は、分割された調光部の個々の領域が独立して駆動する構成とされ、調光部の個々の領域のうち算出された運転者の中心視野の領域内に位置するものだけが可視光透過率の低い状態となる。
また、輝度低減部23は、表示パネル21と同様に、一対の透明電極232、234が多数の領域に区画され、薄膜トランジスタ(TFT)により個別に駆動するアクティブマトリクス方式であってもよい。この場合、輝度低減部23を構成する調光層233は、任意の液晶材料により構成されることが好ましい。
(2)上記第1実施形態では、輝度低減部23が可視光透過率を変更可能な調光部材とされ、視線検出部4および表示制御部3により駆動制御がなされる例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、輝度低減部23は、運転者が表示制御部3とは別体の任意の入力装置によっても作動可能であってもよいし、当該入力装置によってのみ作動する構成であってもよい。後者の場合、車載用表示装置1は、例えば図10に示すように、視線検出部4を有さず、図示しない任意の入力装置から輝度低減部23に駆動信号が直接入力される構成となる。
(3)同乗者用表示パネル21Bが複数ある場合、輝度低減部23は、上記第1実施形態のように可視光透過率が可変の調光部材と、上記第2実施形態のようにルーバーとが混在してもよいし、これらが併用された構成であってもよい。また、同乗者用表示パネル21Bが1つである場合において、輝度低減部23は、調光部材とルーバーとが重畳された構成であってもよい。また、輝度低減部23は、同乗者用表示パネル21Bだけでなく、運転者用表示パネル21Aの上に配置されてもよい。
(4)上記第1実施形態では、表示部2が車両VのインストルメントパネルV1のうち運転席や助手席の側に面する側面に沿って配置された例について説明したが、これに限定されず、表示部2は、例えば図11に示すように、ダッシュボード上に配置されてもよい。また、輝度低減部23は、同乗者用表示パネル21Bが湾曲した曲面形状である場合には、電子シェードなどの調光部材とされ、同乗者用表示パネル21Bが平板状である場合には、調光部材もしくはルーバーまたはこれらが併用された構成のいずれであってもよい。なお、図11では、図3と同様に、見易くするため、断面を示すものではないが、輝度低減部23にハッチングを施している。
2 表示部
21 表示パネル
21B 同乗者用表示パネル
22 保持体
23 輝度低減部
3 表示制御部
32 視野領域算出部
33 駆動指示部
4 視線検出部
V 車両

Claims (6)

  1. 車両(V)に搭載される車載用表示装置であって、
    互いに重ならないように並べて配置される複数の表示パネル(21)と、複数の前記表示パネルを保持する保持体(22)と、複数の前記表示パネルのうち前記車両の運転者とは異なる乗員向けの映像を表示する同乗者用表示パネル(21B)の映像表示面の上に重ねて配置される輝度低減部(23)と、を有してなり、前記車両の車室内のうち運転席の前方に配置される表示部(2)と、
    複数の前記表示パネルにおける映像表示の制御を実行する表示制御部(3)と、を備え、
    前記輝度低減部は、前記同乗者用表示パネルの映像光のうち少なくとも前記運転席の側に向かう光の一部または全部の遮蔽または減光をし、かつ前記映像光のうち前記車両の助手席側に向かう光を透過させる、車載用表示装置。
  2. 前記輝度低減部は、ルーバーであり、前記同乗者用表示パネルの映像光のうち少なくとも前記運転席の側に向かう光の一部または全部の遮蔽を行う、請求項1に記載の車載用表示装置。
  3. 前記輝度低減部は、電圧印加により可視光透過率が変化する調光部材であり、前記同乗者用表示パネルの映像光のうち少なくとも前記運転席の側に向かう光の一部または全部の減光を行う、請求項1に記載の車載用表示装置。
  4. 前記表示制御部は、前記輝度低減部の駆動を制御する駆動指示部(33)を備える、請求項3に記載の車載用表示装置。
  5. 前記車両の運転者の視線方向を検出する視線検出部(4)と、
    前記表示制御部の一部であって、前記視線検出部から前記視線方向の情報を取得し、前記運転者の中心視野の領域を算出する視野領域算出部(32)と、をさらに備え、
    前記駆動指示部は、前記視野領域算出部が算出した前記中心視野の領域内に前記輝度低減部が含まれている場合、前記輝度低減部における可視光透過率を所定以下の状態にする制御を実行する、請求項4に記載の車載用表示装置。
  6. 前記同乗者用表示パネルは、少なくとも前記映像表示面の一部が湾曲した曲面形状とされたOLEDパネルであり、
    前記輝度低減部は、前記映像表示面の一部または全部を覆っている、請求項1、3ないし5のいずれか1つに記載の車載用表示装置。
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