JP2021137561A - 歯ブラシヘッド、歯ブラシ、歯ブラシヘッドを製造するための方法、歯ブラシを製造するための方法、付加製造装置、コンピュータプログラム、およびコンピュータ可読媒体 - Google Patents

Abstract

【課題】歯ブラシ、歯ブラシヘッド、およびその製造方法に関し、日常的に使用される製品も使用者の望みに応じて個別化可能な製品を提供する。【解決手段】歯ブラシヘッド３のクリーニング要素支持体１１および／または少なくとも１つのクリーニング要素１２,１２ａ,１２ｂ,１２ｃが付加製造されている、特に３Ｄ印刷されている、歯ブラシヘッド３。【選択図】図１

Description

本発明は、歯ブラシヘッド、歯ブラシ、歯ブラシヘッドを製造するための方法、歯ブラシを製造するための方法、付加製造装置、コンピュータプログラム、およびコンピュータ可読媒体に関する。

かなり一般的に、今日、日常的に使用される製品も使用者の望みに応じて個別化するという要求がますます増えている。したがってその結果歯ブラシにおいても、種々様々なデザインおよび構成形態の増加を観察することができる。デザイン適合は、歯ブラシのクリーニング作用にとって重要な部分および領域、例えば歯ブラシヘッドおよびそのクリーニング要素をも考慮に入れる。歯ブラシを製造するために従来使用される方法には、所望のバリエーション多様性を経済的に妥当な形式で準備することに限界があると言える。

ゆえに本発明の課題は、冒頭に述べた形式の歯ブラシヘッド、歯ブラシ、歯ブラシヘッドを製造するための方法、歯ブラシを製造するための方法、付加製造装置、コンピュータプログラム、およびコンピュータ可読媒体を改良して、個々の構成要求を同等に簡単に考慮することができる、歯ブラシヘッド、歯ブラシ、歯ブラシヘッドを製造するための方法、歯ブラシを製造するための方法、付加製造装置、コンピュータプログラム、およびコンピュータ可読媒体を提供することである。

この課題を解決するために、まず歯ブラシヘッドであって、このような歯ブラシヘッドに向けられた独立請求項の手段および特徴を含む歯ブラシヘッドが提案される。本発明によれば課題を解決するために、特に、クリーニング要素支持体と、クリーニング要素支持体に配置された少なくとも１つのクリーニング要素とを備えた歯ブラシヘッドが提案され、クリーニング要素支持体および／または少なくとも１つのクリーニング要素は、付加製造されている、特に３Ｄ印刷されている。

歯ブラシヘッドのクリーニング要素支持体およびクリーニング要素支持体に配置された少なくとも１つのクリーニング要素は、歯ブラシのクリーニング要素支持体およびクリーニング要素のクリーニング作用のために重要な構成部分である。付加製造方法、特に３Ｄ印刷を用いた歯ブラシヘッドのクリーニング要素支持体および／または少なくとも１つのクリーニング要素の製造は、歯ブラシヘッドのほぼ任意の個別化を比較的簡単に可能にする。歯ブラシヘッドの、付加製造された少なくとも１つのクリーニング要素は、ほぼ如何なる任意の形状をも達成することができ、したがって使用者の個別の要求、例えば解剖学的な要求および／または歯の解剖学的な要求に適合することができる。このようにして、使用者の歯の解剖学的な構造に合わせてオーダメードして構成することができる少なくとも１つのクリーニング要素を備えた歯ブラシヘッドを提供することが可能である。

歯ブラシヘッドのクリーニング要素支持体の付加製造によって、歯ブラシヘッドを単に比較的簡単に種々様々なサイズで提供できるのみならず、種々様々な構成形態において提供することも可能である。

歯ブラシヘッドのクリーニング要素支持体および／または少なくとも１つのクリーニング要素の付加製造によって、さらに、本発明に係る歯ブラシヘッドを、高価なブラシ製造機なしに製造することが可能である。それどころか本発明に係る歯ブラシヘッドの製造は、必要な場合には、使用者または最終消費者自身によって、固有の付加製造装置、例えば３Ｄプリンタにおいて自宅で実施することも可能である。

歯ブラシヘッドの１つの実施形態では、歯ブラシヘッドの少なくとも１つのクリーニング要素は、付加製造された、特に３Ｄ印刷された剛毛フィラメントであることが提案されている。歯ブラシヘッドにおける付加製造された、特に３Ｄ印刷された剛毛フィラメントの使用は、剛毛フィラメントの比較的手間のかかる取扱いと、さらにクリーニング要素支持体に少なくとも１つの剛毛フィラメントを固定するための比較的手間のかかる方法ステップとを回避する。付加製造方法によって、剛毛フィラメントとして形成された少なくとも１つのクリーニング要素を、歯ブラシヘッドのクリーニング要素支持体のほぼ任意の箇所に装着することができる。このことは、歯ブラシヘッドのメーカに、従来考えられなかった構造自由度を可能にする。

歯ブラシヘッドの１つの実施形態では、少なくとも１つのクリーニング要素は、クリーニング要素支持体の側方に取り付けられている、特に付加製造によって一体成形されている、特に３Ｄ堆積印刷されていることが提案されている。特に、少なくとも１つのクリーニング要素をクリーニング要素支持体の側方に取り付けることが望ましい場合には、少なくとも１つのクリーニング要素を付加製造によってクリーニング要素支持体に一体成形することが好適であると言える。側方というのは、この関係において、少なくとも１つのクリーニング要素がクリーニング要素支持体の側面に取り付けられていることを意味することができ、この側面は、クリーニング要素支持体の前面に対して横方向または直角に方向付けられており、前面には、歯ブラシヘッドの少なくとも１つの別のクリーニング要素、例えば少なくとも１つの別の剛毛フィラメント、または剛毛フィラメントから成るセット（Besatz）、または剛毛フィラメントから構成された剛毛束のセットが配置されていてよい。

歯ブラシヘッドの１つの実施形態では、少なくとも１つの、特に付加製造された、好ましくは３Ｄ印刷されたクリーニング要素は、クリーニング要素支持体の互いに反対側に配置された２つの側面を、互いに結合している、かつ／またはクリーニング要素支持体の前面を覆っていることが提案されている。クリーニング支持体の前面を覆っているクリーニング要素は、その両端部のうちの第１の端部で、クリーニング要素支持体の第１の側面に固定されていて、その両端部のうちの第２の端部で、クリーニング要素支持体の第２の側面に固定されていてよい。クリーニング要素支持体の両側面を互いに結合しているクリーニング要素が、付加製造されたクリーニング要素であると、このことは歯ブラシヘッドのクリーニング要素支持体におけるクリーニング要素の固定を極めて容易にすることができる。そして固定すべきクリーニング要素を準備しかつ取り扱うための特別の装置を、省くことができる。クリーニング要素は、ほぼ如何なる任意の構成においても付加製造によって生ぜしめることができ、つまり例えば積層堆積（Schichtauftrag）を用いて印刷することができ、このときクリーニング要素支持体およびその側面において固定することができる。

歯ブラシヘッドの１つの実施形態では、歯ブラシヘッドは、少なくとも１つの、特に付加製造された、好ましくは３Ｄ印刷されたクリーニング要素を有しており、このクリーニング要素は、その自由端部に少なくとも１つのクリーニングセグメントを、特に少なくとも２つのクリーニングセグメントを、好ましくは３つ以上のクリーニングセグメントを有している。このようなクリーニング要素は、その自由端部に、少なくとも１つのまたは２つ以上のクリーニングセグメントをも有していてよく、このことは、クリーニング要素のクリーニング作用にポジティブな影響を及ぼすことができる。このようにして例えば、自由端部に少なくとも１つまたは２つのクリーニングセグメントが配置されていて、これらのクリーニングセグメントが、クリーニング要素の、クリーニングセグメントに隣接している区分における横断面に比べて小さな横断面を有している、クリーニング要素を提供することが可能である。このように構成されていると、クリーニング要素はその比較的細いクリーニングセグメントに基づいて、例えば歯間クリーニングのために特に良好に適することができる。

上において述べたクリーニングセグメントは、歯ブラシヘッドの１つの実施形態では、例えばニードル形状に、フック形状に、または円錐形状にも形成されていてよい。

歯ブラシヘッドの１つの実施形態では、少なくとも１つの、特に付加製造された、好ましくは３Ｄ印刷されたクリーニング要素は、有効な物質、例えばクリーニング剤を収容するための中空室と、前記物質を放出するための、中空室からの流出開口とを有していることが提案されている。このように構成されていると、中空室内に物質、例えば歯クリーニング剤を収容することができるクリーニング要素を、歯ブラシヘッドに設けることが可能である。中空室内における物質は、歯ブラシヘッドの使用時に流出開口を介して使用者の口腔内に放出されることができる。

歯ブラシヘッドの別の実施形態では、クリーニング要素支持体は、クリーニング要素のための少なくとも１つの収容孔を有しており、該収容孔は、付加製造による材料堆積によって、特に３Ｄ印刷によって製造されていることが提案されている。このように構成されていると、例えば汎用の形式で製造された剛毛フィラメントおよび／または剛毛束を収容するのに適したクリーニング要素支持体を備えた、歯ブラシヘッドを準備することができる。このようにして例えば、剛毛束のようなクリーニング要素を、固定具を用いて、付加製造による材料堆積によってクリーニング要素支持体に生ぜしめられた収容孔内に固定することができる。

歯ブラシヘッドの別の実施形態では、歯ブラシヘッドは、特にクリーニング要素支持体に、歯ブラシグリップに固定するための固定接続部を有していることが提案されている。このように構成されていると、歯ブラシヘッドを別体の部分として準備すること、および歯ブラシヘッドを準備された歯ブラシグリップに好ましくは解離可能に固定することが可能である。このようにして、通常歯ブラシの全質量の最大部分を有している歯ブラシグリップを、複数回の歯ブラシヘッド使用サイクルにわたって使用することができ、かつ／または例えば環境に優しい材料から、好ましくは生分解可能な材料、例えば木材から構成することができる。これによって歯ブラシヘッドのこのバリエーションは、環境に優しくかつ資源に優しい歯ブラシ使用を促進する。

これによって歯ブラシヘッドは、歯ブラシグリップから可逆式に解離することができる交換ヘッドとして形成されていてよい。歯ブラシの使用後における歯ブラシグリップからの歯ブラシヘッドの切離しは、一方では歯ブラシグリップの確実な乾燥と他方では歯ブラシヘッドの確実な乾燥とを可能にするために、好適であると言える。特に歯ブラシグリップが木材または集成材から成っている場合には、歯ブラシグリップの湿気による損傷を回避するため、および歯ブラシを衛生的に申し分のない状態に保つために、確実な乾燥が有用であると言える。

固定接続部は、係止結合部の少なくとも１つの係止要素、固定ピン、および／またはピン収容部をも有していてよい、または含んでいてよい。固定のために設けられた要素を備えた固定接続部は、好ましくは同様に付加製造されていてよい。このように構成されていると、固定接続部における、例えば射出成形においては容易に製造することができない幾何学形状を形成することができる。固定接続部は、従来の方法では離型不能な少なくとも１つのアンダカットを有することができる。

課題を解決するために、歯ブラシグリップと、上において述べた歯ブラシヘッドに向けられた請求項のいずれか１項記載の歯ブラシヘッドとを備えた歯ブラシも提案される。

歯ブラシの１つの実施形態では、歯ブラシグリップと歯ブラシヘッドとは、互いに解離可能に結合可能である、または互いに解離可能に結合されていることが提案されていてよい。歯ブラシの１つの実施形態では、歯ブラシグリップは、歯ブラシヘッドを挿入するための収容部を有していることが提案されている。このように構成されていると、歯ブラシヘッドを歯ブラシグリップにおける交換ヘッドとして使用することができる。歯ブラシグリップは、この歯ブラシグリップを処分する前に、複数回の使用サイクルにわたって種々様々な歯ブラシヘッドと共に使用することができる。

１つの実施形態では、歯ブラシヘッドのための収容部は、歯ブラシグリップに歯ブラシヘッドを固定するための導入溝および／または係止溝を有していることが提案されている。導入溝によって歯ブラシヘッドを、この歯ブラシヘッドが収容部の内部に位置している使用位置に導入することができる。係止溝を用いて、歯ブラシヘッドを歯ブラシグリップに解離可能に固定することが可能である。

歯ブラシの１つの実施形態では、歯ブラシグリップと歯ブラシヘッドとの間に、差込み結合部および／または係止結合部が形成されていることが提案されている。このような差込み結合部および／または係止結合部を用いて、歯ブラシヘッドは、好ましくは歯ブラシグリップに解離可能に結合することができる。差込み結合部および／または係止結合部、は、特に歯ブラシグリップおよび歯ブラシヘッドにおいて差込み結合部および係止結合部を形成している要素は、好ましくは付加製造されていて、特に３Ｄ印刷されていてよい。

歯ブラシの別の実施形態では、歯ブラシグリップは、固定ピンを有していて、該固定ピンに、歯ブラシヘッドは、固定ピンに適合するそのピン収容部で被せ嵌め可能であることが提案されている。特に、歯ブラシグリップの固定ピンと、歯ブラシヘッドの、固定ピンに適合するピン収容部とに、係止結合部の互いに適合する係止要素が形成されている場合には、歯ブラシヘッドを歯ブラシグリップに、確実にしかしながら解離可能に固定することができる。

歯ブラシの好適な実施形態では、歯ブラシグリップは、生分解可能な材料、特に木材、集成材、および／または生分解可能なプラスチックから成っていることが提案されている。このように構成されていると、歯ブラシグリップの材料に基づいて、歯ブラシの歯ブラシグリップを環境に優しく処分することができ、かつ／または再利用することができる。同様に歯ブラシの歯ブラシヘッドもまた、生分解可能な材料、例えば生分解可能なプラスチックから成っていてよい。

歯ブラシの好適な実施形態では、歯ブラシは、特にその歯ブラシグリップ内にかつ／またはその歯ブラシグリップに接して、かつ／またはその歯ブラシヘッド内にまたはその歯ブラシヘッドに接して、少なくとも１つの、好ましくは電気式および／または電子式の機能部分を有している。この少なくとも１つの機能部分は、例えばモータ、バイブレータ、好ましくはワイヤレスの通信モジュール、および／またはセンサであってよい。

歯ブラシの歯ブラシグリップもまた、付加製造されていてよく、特に３Ｄ印刷されていてよい。特に、歯ブラシの歯ブラシグリップが、特に電気式および／または電子式の機能部分を有している場合には、機能部分を準備しておくこと、および歯ブラシグリップを付加製造による材料堆積によって、準備された機能部分の周りに形成することが好適であると言える。このように構成されていると、歯ブラシグリップが歯ブラシの少なくとも１つの機能部分を取り囲んでいて、その内部に収容している、歯ブラシが得られ、しかもこのとき歯ブラシグリップは、材料弱化部、例えば、機能部分を歯ブラシグリップの内部に挿入するための挿入開口を有していない。

歯ブラシの１つの実施形態では、歯ブラシヘッドおよび歯ブラシグリップは、付加製造されている、特に３Ｄ印刷されている。この実施形態では歯ブラシヘッドと歯ブラシグリップとは、例えば付加製造による材料堆積によって互いに切離し不能に結合されていて、かつ／または互いに異なった材料から成っていてよい。また、歯ブラシヘッドと歯ブラシグリップとを別体の部分として付加製造し、次いで、上において既に述べたように互いに解離可能に結合することも可能である。歯ブラシヘッドは、交換ヘッドとして使用することができ、かつその使い古し後に他の歯ブラシヘッドと交換して歯ブラシグリップに取り付けることができる。

課題を解決するためにはまた、使用者に合わせて個別化された歯ブラシヘッドを製造するための方法であって、このような方法に向けられた独立請求項の手段および特徴を有している方法が提案される。本発明によれば課題を解決するために、特に、使用者に合わせて個別化された歯ブラシヘッドを製造するための方法であって、使用者に合わせて個別化された生産データを、付加製造装置の制御装置に伝送する方法が提案される。使用者に合わせて個別化された生産データに関連して、次いで歯ブラシヘッドの少なくとも１つのクリーニング要素支持体および／または少なくとも１つのクリーニング要素を、付加製造装置を用いて付加製造する、特に３Ｄ印刷する。歯ブラシヘッドは、歯ブラシヘッドに向けられた請求項のいずれか１項記載の歯ブラシヘッドであってよい。付加製造装置としては、例えば３Ｄプリンタを使用することができる。

これにより提案された方法によって、歯ブラシヘッドを、大きな機械的なコストなしに、迅速かつ簡単に、使用者の個々の望みおよび／または要求に応じて製造することができる。

方法の１つの実施形態では、生産データを、データ処理装置によって、特に付加製造装置のデータ処理装置によって、使用者の解剖学的なデータから導き出すことが提案されている。このようにすると、使用者の解剖学的なデータは、使用者に合わせて個別化された歯ブラシヘッドを製造するための生産データのための基礎を形成することができる。このようにして歯ブラシヘッドを、使用者の望みおよび／または要求に応じてオーダメードして製造することができる。使用者の解剖学的なデータは、例えば使用者の歯の解剖学的なデータであってよい。このような解剖学的なデータは、例えば使用者の歯咬合型によって得ることができる。使用者に合わせて個別化された生産データを使用者の歯の解剖学的なデータから導き出すと、使用者の解剖学的な特殊性を考慮し、例えば使用者の歯の最適化されたクリーニングを使用者の解剖学的な特殊性を考慮して促進する、オーダメードされた歯ブラシヘッドを準備することが可能である。

方法の１つの実施形態では、使用者の解剖学的なデータ、特に歯の解剖学的なデータを、データ検出装置、例えばスキャナによって検出する。データ検出装置は、例えば付加製造装置の一部であっても、かつ／または付加製造装置に接続されていてもよい。データ検出装置は、使用者の歯の解剖学的なデータを得るために、例えば使用者の歯咬合型を検出する、特に測定することができる。検出された歯の解剖学的なデータから、次いで既に上において述べたデータ処理装置を用いて、使用者に合わせて個別化された生産データのセットを導き出すことができ、この生産データのセットによって、使用者に合わせて個別化された歯ブラシヘッドを製造することができる。

このとき、クリーニング要素の幾何学形状および／または配置形式、および／またはクリーニング要素支持体の幾何学形状を、使用者の解剖学的な構造、特に歯の解剖学的な構造に適合させることが提案されていてよい。

方法の１つの実施形態では、データベースからの生産データを、使用者に合わせて個別化された生産データとして使用することが提案されている。このようにすると、個別化された歯ブラシヘッドおよび／または個別化された歯ブラシを有することを望む使用者は、例えば歯ブラシヘッドおよび歯ブラシの形状群（Formenschatz）から、歯ブラシヘッドまたは歯ブラシの、使用者の要求に最も相当するモデルを選択することができる。次いで選択されたモデルに対する、データベースに記憶された生産データを、歯ブラシヘッドおよび／または歯ブラシを製造するための、使用者に合わせて個別化された生産データとして使用することができる。

方法の１つの実施形態では、データベースから、使用者の解剖学的なデータ、特に使用者の歯の解剖学的な構造に適合する解剖学的なデータ、特に歯の解剖学的なデータを選択することが提案されており、このようにすると、これらのデータから、特にデータ処理装置によって、使用者に合わせて個別化された生産データを導き出すことができ、次いで歯ブラシヘッドの少なくとも１つのクリーニング要素支持体および／または少なくとも１つのクリーニング要素を、使用者に合わせて個別化された生産データに関連して、付加製造装置を用いて付加製造することができる。

方法の別の実施形態では、データベースから、使用者の歯の解剖学的な構造に適合する生産データを、使用者に合わせて個別化された生産データとして選択し、歯ブラシヘッドの少なくとも１つのクリーニング要素支持体および／または少なくとも１つのクリーニング要素を、使用者に合わせて個別化された生産データに関連して、付加製造装置を用いて付加製造するためにデータ処理装置に、かつ／または付加製造装置の制御装置に伝送することが提案されている。

方法の１つの実施形態では、歯ブラシヘッドのクリーニング要素支持体を、少なくとも１つの準備されたクリーニング要素に付加製造によって一体成形する、特に３Ｄ印刷によって一体成形する。このようにすると、例えば剛毛フィラメントから成っている剛毛束のような従来のクリーニング要素を、付加製造によって、準備されたクリーニング要素に一体成形されている個別化可能なクリーニング要素支持体に結合することができる。クリーニング要素支持体は、例えば、上において既に述べた固定接続部を備えていてよく、この固定接続部によってクリーニング要素支持体を、歯ブラシの歯ブラシグリップに固定することができる。

少なくとも１つのクリーニング要素は、方法の１つの実施形態では、準備されたクリーニング要素支持体に付加製造によって一体成形することができる。これは、特に３Ｄ印刷によって行うことができる。このようにすると、例えば射出成形において製造されたクリーニング要素支持体に、付加製造によってクリーニング要素支持体に一体成形された少なくとも１つのクリーニング要素に、例えば１つの剛毛フィラメントまたは複数の剛毛フィラメントから成る剛毛束を設けることが可能である。

課題を解決するためには、歯ブラシを製造するための方法であって、このような方法に向けられた独立請求項の手段および特徴を有している方法も提案される。この方法によれば課題を解決するために、特に、歯ブラシの少なくとも１つの歯ブラシグリップを、付加製造装置を用いて、特に使用者に合わせて個別化された生産データに関連して付加製造する、特に３Ｄ印刷する、歯ブラシを製造するための方法が提案される。これによってこの方法は、歯ブラシの歯ブラシグリップの、使用者に合わせた比較的簡単な個別化を可能にする。

方法の１つの実施形態では、歯ブラシの歯ブラシヘッドを、このような歯ブラシヘッドを製造するための方法にしたがって、このような方法に向けられた請求項のいずれか１項において請求されるように製造することが提案されている。この方法では、歯ブラシグリップを歯ブラシヘッドに、または歯ブラシヘッドを歯ブラシグリップに一体成形することができる。これによって、付加製造された歯ブラシヘッドおよび付加製造された歯ブラシグリップを有する歯ブラシを準備することが可能である。歯ブラシヘッドおよび歯ブラシグリップもまた、例えば歯ブラシの使用者の解剖学的な構造、特に歯の解剖学的な構造に個別に適合させることができる。そのデザインに関しても提案された方法は、このバリエーションにおいて、歯ブラシの歯ブラシグリップおよび歯ブラシヘッドの製造時における最大限可能な構成余地を可能にする。

歯ブラシグリップと歯ブラシヘッドとを、特に歯ブラシグリップと歯ブラシヘッドとがそれぞれ付加製造される、特に３Ｄ印刷される場合に、互いに異なった材料から製造することができる。

したがってつまり歯ブラシグリップおよび歯ブラシヘッドは、付加製造されてよく、もしくは付加製造されていてよい。歯ブラシグリップと歯ブラシヘッドとは、別個に製造すること、特に３Ｄ印刷することができ、かつこのとき互いに解離可能に結合することができる。このようにして、全体的に付加製造された、特に３Ｄ印刷された歯ブラシが提供され、しかもこの歯ブラシの歯ブラシグリップと歯ブラシヘッドとは、破壊なしにかつ／または可逆式に互いに解離可能である。このようにして、付加製造された歯ブラシヘッドは、交換ヘッドとして形成されていてよく、その使い古し後に新しい歯ブラシヘッドと交換して歯ブラシグリップに取り付けることができる。

しかしながらまた歯ブラシヘッドは、その付加製造時に、好ましくは同様に付加製造された歯ブラシグリップに不動に結合されてもよい。歯ブラシヘッドと歯ブラシグリップとは、互いに異なった材料から成っていてよく、しかしながら破壊なしに切離し不能に互いに結合されていてよい。

方法の１つの実施形態では、歯ブラシの少なくとも１つの、好ましくは電気式および／または電子式の機能部分を、付加製造による材料堆積を用いて、歯ブラシの歯ブラシグリップおよび／または歯ブラシヘッドに結合することが提案されている。歯ブラシグリップの材料および／または歯ブラシヘッドの材料は、歯ブラシの準備された機能部分の周りに付加製造によって堆積させることができる。機能部分としては、例えばモータ、バイブレータ、好ましくはワイヤレスの通信モジュール、および／またはセンサも働くことができる。センサは、例えば圧力センサであってよく、この圧力センサによって、使用者が口腔クリーニングおよび歯クリーニング時に歯ブラシの歯ブラシヘッドを圧着させる圧着圧が検出される。歯ブラシの、好ましくはワイヤレスの通信モジュールを介して、センサによって検出された圧力を再現する信号を、受信器に伝送し、この受信器から歯ブラシの使用者のために出力することができる。例えば、使用者によって歯ブラシヘッドを介してクリーニングすべき口腔部分に、例えば歯および／または歯肉に加えられた圧力が限界値に達したまたは限界値を上回った場合に、信号を出力することができる。

モータを用いて、歯ブラシの歯ブラシヘッドおよび／または歯ブラシヘッドの少なくとも１つのクリーニング要素を、運動させることができる。このことはまた、バイブレータを用いても可能である。

課題を解決するために、最後に、付加製造装置であって、付加製造装置に向けられた独立請求項の手段および特徴を有している付加製造装置も提案される。課題を解決するために本発明によれば、歯ブラシヘッドおよび／または歯ブラシを製造するための方法に向けられた請求項のうちの少なくとも１項記載の方法にしたがって、歯ブラシヘッドおよび／または歯ブラシを製造するように構成された、付加製造装置が提案される。

付加製造装置は、例えば３Ｄ印刷装置を有していることができる。歯ブラシおよび／または歯ブラシヘッドを製造するために、３Ｄ印刷装置は、好ましくはプラスチックを処理するように構成されている。

付加製造装置は、使用者の解剖学的なデータ、特に歯の解剖学的なデータを検出するための、例えばスキャナを備えたデータ検出装置を有している、かつ／またはこのようなデータ処理装置に少なくとも間接的に接続されていてよい。さらに付加製造装置は、使用者の解剖学的なデータ、特に歯の解剖学的なデータから使用者に合わせて個別化された生産データを導き出すように構成されたデータ処理装置を有している、またはこのようなデータ処理装置に接続されていてよい。このように構成されていると、付加製造装置に、使用者の解剖学的なデータを与えることが可能である。与えられた解剖学的なデータは、次いでデータ処理装置によって、使用者に合わせて個別化された生産データに変換することができ、歯ブラシヘッド、歯ブラシグリップ、および／または歯ブラシの、使用者に合わせて個別化された製造のために使用することができる。

さらに付加製造装置は、使用者に合わせて個別化された生産データを歯ブラシヘッドおよび／または歯ブラシグリップおよび／または歯ブラシの、使用者に合わせて個別化された製造のための制御信号に変換するように構成された、制御装置を有している、またはこのような制御装置に接続されていてよい。制御装置によって、上に述べた３Ｄ印刷装置を駆動制御することができ、これによって使用者に合わせて個別化された歯ブラシヘッド、歯ブラシグリップ、および／または完全な歯ブラシを製造することができる。

ここで述べておくと、使用者に合わせて個別化された生産データは、歯ブラシの、特に歯ブラシグリップの、歯ブラシヘッドの、クリーニング要素支持体の、および／または少なくとも１つのクリーニング要素の、使用者によって望まれた構成を再現する生産データであっても、またはこのような生産データを含んでいてもよい。生産パラメータは、特に、上に述べた要素の色、形状、材料、特性、および／または寸法であってよい。

課題を解決するために、最後に、コンピュータプログラムに向けられた独立請求項の特徴を有しているコンピュータプログラムも提案される。本発明に係るコンピュータプログラムは、付加製造装置に向けられた請求項のいずれか１項記載の付加製造装置が、歯ブラシヘッドを製造するための方法、および／または歯ブラシを製造するための方法に向けられた方法の請求項のうちの少なくとも１項記載の方法ステップを実施するようにする命令を有している。コンピュータプログラムは、コンピュータ可読媒体に記憶されていてよい。コンピュータ可読媒体としては、データベースも働くことができる。

次に本発明について実施例を参照しながら詳説する。本発明は、図示の実施例に制限されるものではない。本発明のさらなる実施例は、個々のまたは複数の請求項の特徴の組合せによって、かつ／または図示された実施例の個々のまたは複数の特徴の組合せにおいて生ぜしめられる。

図面において個々の要素は、部分的に極めて概略的に示されている。

歯ブラシヘッドおよび歯ブラシグリップを含んでおり、歯ブラシグリップが固定ピンを有していて、歯ブラシヘッドが固定ピンに適合するピン収容部を有していて、固定ピンとピン収容部とによって歯ブラシヘッドと歯ブラシグリップとが互いに解離可能に結合可能である、歯ブラシの第１実施形態を示す斜視図である。 歯ブラシヘッドが歯ブラシグリップの固定ピンに被せ嵌められた状態における、図１に示された歯ブラシを示す斜視図である。 歯ブラシヘッドが歯ブラシグリップにおいて固定位置にある状態における、図１および図２に示された歯ブラシを示す斜視図である。 図１〜図３に示された歯ブラシを部分的に断面して示す側面図である。 図４において円でマーキングされた部分を拡大して示す図である。 図１〜図５において示された歯ブラシの歯ブラシヘッドの一部を示す斜視図である。 歯ブラシグリップが歯ブラシヘッドを導入するための収容部を有している、別の実施形態による歯ブラシの歯ブラシヘッドおよび歯ブラシグリップを示す斜視図である。 歯ブラシヘッドが歯ブラシグリップの収容部内に部分的に導入された状態における、図７に示された歯ブラシを示す斜視図である。 歯ブラシヘッドが歯ブラシグリップの収容部内において位置決めされた状態における、図７および図８に示された歯ブラシを示す斜視図である。 図７において円でマーキングされた部分を拡大して示す図である。 図１〜図１０に少なくとも部分的に示された歯ブラシヘッドおよび／または歯ブラシを製造するための方法を示す、一連のピクトグラムである。

本発明の種々様々な実施形態の以下における記載では、機能において同一の要素には、構成および形状付与が異なっていても同一の参照番号が付されている。

図１〜図１０には、全体を１で示された歯ブラシの少なくとも一部が示されている。図示された歯ブラシ１は、それぞれ歯ブラシグリップ２と、歯ブラシグリップ２に結合可能なもしくは結合された歯ブラシヘッド３とを有している。

図１〜図６には、歯ブラシグリップ２および歯ブラシヘッド３を備えた歯ブラシ１の第１実施形態が示されている。図７〜図１０には、同様に歯ブラシグリップ２および歯ブラシヘッド３を有している歯ブラシ１の第２実施形態が示されている。

歯ブラシ１の両実施形態では、歯ブラシグリップ２と歯ブラシヘッド３とは互いに解離可能に結合されている。図７〜図１０に示された実施例では、歯ブラシグリップ２は、ブラシヘッド３を挿入するための収容部４を有している。収容部４は、導入溝５および係止溝６を含んでおり、この導入溝５および係止溝６は、歯ブラシグリップ２の収容部４内において歯ブラシヘッド３を固定するために働く。

図１〜図６に示された歯ブラシ１では、歯ブラシグリップ２と歯ブラシヘッド３との間には、差込み結合部７および係止結合部８が形成されており、差込み結合部７および係止結合部８を用いて歯ブラシヘッド３は、この歯ブラシ１の歯ブラシグリップ２に確実に結合可能である。図１〜図６において少なくとも部分的に示された歯ブラシ１の歯ブラシグリップ２は、固定ピン９を有しており、この固定ピン９には歯ブラシヘッド３の、固定ピン９に適合するピン収容部１０を被せ嵌めることができる。歯ブラシヘッド３のピン収容部１０内における固定ピン９の位置は、図４および図５に示された断面図において特に良好に認識することができる。

図４および図５には、係止結合部８も示されており、この係止結合部８は、歯ブラシグリップ２と歯ブラシヘッド３との間に、より正確に言うと歯ブラシグリップ２の固定ピン９と歯ブラシヘッド３のピン収容部１０との間に形成されている。

図に示されたすべての歯ブラシ１において、歯ブラシグリップ２は、生分解可能な材料から製造されている。生分解可能な材料として、図示の歯ブラシ１では生分解可能なプラスチックが働く。他の生分解可能な材料、例えば木材または集成材の使用ももちろん可能である。

歯ブラシ１の、図に示されていない実施形態では、歯ブラシ１はその歯ブラシグリップ２および／またはその歯ブラシヘッド３に、少なくとも１つの機能部分を有している。機能部分としては、例えばモータ、バイブレータ、好ましくはワイヤレスの通信モジュール、および／またはセンサを使用することができる。好ましくは電気式／電子式の機能部分の可能な使用については、既に一般的な記載部分においてさらに上で説明した。

図に示された両歯ブラシ１では、歯ブラシグリップ２はそれぞれ付加製造されており、特に３Ｄ印刷されている。

既に上において述べたように、両歯ブラシ１はそれぞれ１つの歯ブラシヘッド３を有している。図示されたそれぞれの歯ブラシヘッド３は、１つのクリーニング要素支持体１１と、クリーニング要素支持体１１に配置された複数のクリーニング要素１２とを含んでいる。図に示された歯ブラシヘッド３では、クリーニング要素支持体１１およびクリーニング要素１２が共に付加製造されており、特に３Ｄ印刷されている。

両歯ブラシヘッド３は、種々様々な複数のクリーニング要素１２,１２ａ,１２ｂ,１２ｃを有している。クリーニング要素１２のうちのいくつかのクリーニング要素は、付加製造された、特に３Ｄ印刷された剛毛フィラメント１３から成っている。図１〜図６に示された歯ブラシヘッド３はさらに、複数のクリーニング要素１２ａを含んでおり、これらのクリーニング要素１２ａは、クリーニング要素支持体１１の側方に取り付けられており、つまり付加製造によって一体成形されており、特に３Ｄ堆積印刷（3D-aufdrucken）されている。

図６に示されているように歯ブラシヘッド３はさらに、付加製造された、好ましくは３Ｄ印刷された円弧形のクリーニング要素１２ｂを有しており、このクリーニング要素１２ｂは、クリーニング要素支持体１１の、互いに異なる２つの、つまり互いに反対側に配置された側面１４,１５を互いに結合していて、クリーニング要素支持体１１の前面１６を覆っている（ueberspannen）。クリーニング要素支持体１１の側面は、クリーニング要素支持体１１の前面１６に対して横方向に方向付けられた面である。

クリーニング要素支持体１１の側方に取り付けられたクリーニング要素１２ａは、口腔部分をクリーニングするために使用することができ、これらの口腔部分は、歯ブラシ１の使用時に、他のクリーニング要素１２の自由端部が使用者２７の歯および歯肉に接触させられる場合に、歯ブラシヘッド３の側方に隣接して位置している。

図６に示されているように、図１〜図６に示された歯ブラシ１の歯ブラシヘッド３は、上に述べた側面１４,１５のそれぞれの側面に、付加製造された、特に３Ｄ印刷されたそれぞれ一列の側方のクリーニング要素１２ａを有しており、これらのクリーニング要素１２ａは、その自由端部にそれぞれ４つの突出するクリーニングセグメント１７を有している。クリーニングセグメント１７のそれぞれのクリーニングセグメントは、クリーニングセグメント１７に隣接している区分において、これらのクリーニングセグメント１７を保持しているクリーニング要素１２ａよりも小さな横断面を有している。これによってクリーニングセグメント１７はその比較的細い形状に基づいて例えば歯間室クリーニングのために適している。

図５に示された歯ブラシヘッド３の断面図が示すように、外側の両クリーニング要素１２ｃは、歯ブラシヘッド３の遠位端および近位端に、物質、ここではクリーニング剤１９を収容するためのそれぞれ１つの中空室１８と、物質を放出するための、中空室１８からの流出開口２０とを有している。図に示されたクリーニング要素１２,１２ａ,１２ｂ,１２ｃは、付加製造による材料堆積（Materialauftrag）によって、それぞれのクリーニング要素支持体１１の上に構成されている。歯ブラシヘッドの、図に示されていない実施形態では、この歯ブラシヘッドのクリーニング要素支持体はクリーニング要素のための少なくとも１つの収容孔を有していて、この収容孔が付加製造による材料堆積によって、特に３Ｄ印刷によって製造されていることが提案されている。

両歯ブラシヘッド３は、そのクリーニング要素支持体１１に、歯ブラシグリップ２に歯ブラシヘッド３を解離可能に固定するためのそれぞれ１つの固定接続部２１を有している。

図１〜図６に示された歯ブラシヘッド３の固定接続部２１は、複数の係止要素２２を含んでおり、これらの係止要素２２は、歯ブラシグリップ２における歯ブラシヘッド３の固定時に、既に上において述べた係止結合部８の一部である。係止要素２２は、クリーニング要素支持体１１のピン収容部１０の内部において係止突出部として形成されている。これらの係止突出部は、歯ブラシヘッド３が図３、図４、および図５に示されているように歯ブラシグリップ２の固定ピン９に被せ嵌められている場合に、歯ブラシグリップ２の固定ピン９に形成されている係止開口３４に係合している。

図１〜図６および図７〜図１０に示された歯ブラシヘッド３は、後で記載する方法にしたがって、使用者に合わせて個別化して製造することができる。

したがって、使用者に合わせて個別化された生産データが、付加製造装置２４の制御装置２３に伝送されることが提案されている。付加製造装置２４は、３Ｄ印刷装置２５を含んでいて、図１１において強く概略的に、図１１の一連のピクトグラムに示されている。使用者に合わせて個別化された生産データに関連して、歯ブラシヘッド３の１つのクリーニング要素支持体１１と少なくとも１つのクリーニング要素１２,１２ａ,１２ｂ,１２ｃとは、付加製造装置２４を用いて付加製造される。

生産データは、付加製造装置２４の一部であるまたは付加製造装置２４に少なくとも一時的に関連付けられているデータ処理装置２６によって、使用者２７の解剖学的なデータから導出される。使用者２７の解剖学的なデータは、使用者２７の歯の解剖学的なデータであってよい。

使用者２７の解剖学的なデータは、データ検出装置２８によって検出される。データ検出装置２８は、例えばこの目的のためにスキャナを有していてよく、このスキャナは使用者２７の歯咬合型（Gebissabdruck）を検出すること、特に測定することができ、これによって使用者２７の歯の解剖学的なデータをさらなるデータ処理のために得ることができる。データ検出装置２８は、少なくとも一時的に付加製造装置２４に一時的に関連付けられていてよく、または少なくとも一時的に付加製造装置２４の一部であってよい。

基本的にはまた、データセット、例えば歯の解剖学的なデータセットを、データベース３３内に選択のために準備しておくことも可能である。このデータベース３３に、付加製造装置２４は特にその制御装置３２を介して少なくとも一時的にアクセスすることができ、これによってデータセットを得るかつ／または読み取ることができる。このようにして、使用者２７の歯の解剖学的な構造（Gebissanatomie）を個別に検出することなしに、可能な限り適合する歯の解剖学的なデータセットを、歯ブラシヘッド３の、使用者に合わせて個別化された製造のために使用することができる。

データベース３３はさらに、使用者に合わせて個別化された生産データとして使用することができる生産データを有するデータセットを内蔵してよい。生産データは、歯ブラシヘッドおよび／または歯ブラシの種々様々なモデルを再現することができる。データベース３３に内蔵された生産データから、使用者２７は適合する生産データを選択することができ、これによって歯ブラシグリップ２、歯ブラシヘッド３、または歯ブラシ１全体を使用者２７の個々のイメージに応じて製造することができる。

使用者に合わせて個別化された製造によって、クリーニング要素１２,１２ａ,１２ｂ,１２ｃの幾何学形状および／または配置形式、および／またはクリーニング要素支持体１１の幾何学形状を、使用者２７の解剖学的な構造に、特に歯の解剖学的な構造に適合させることができる。このことは、歯ブラシヘッド３を備えた歯ブラシ１の最適化された使用を可能にする。

方法の１つの実施形態では、歯ブラシヘッド３のクリーニング要素支持体１１を、準備されたクリーニング要素１２に一体成形することが提案されている。このことは、好ましくは３Ｄ印刷によって行うことができる。

方法の１つの実施形態では、少なくとも１つのクリーニング要素１２を、準備されたクリーニング要素支持体１１に付加製造によって一体成形することが提案されている。このこともまた、例えば３Ｄ印刷によって行うことができる。

歯ブラシ１全体を製造するために、方法によれば、歯ブラシ１の少なくとも歯ブラシグリップ２が、既に上において述べた付加製造装置２４を用いて、好ましくは使用者に合わせて個別化された生産データに関連して、付加製造される、特に３Ｄ印刷されることが提案されている。

歯ブラシ１の完全な使用者個別化をも行うためには、歯ブラシ１の歯ブラシヘッド３を、上において既に述べた方法にしたがって、使用者に合わせて個別化して製造することが好適である。このとき歯ブラシグリップ２は歯ブラシヘッド３に一体成形することができる。また、歯ブラシヘッド３をその付加製造時に歯ブラシグリップ２に一体成形することも可能である。

必要な場合にはまた、少なくとも１つの、好ましくは電気式および／または電子式の機能部分を、付加製造による材料堆積を用いて、歯ブラシグリップ２にかつ／または歯ブラシヘッド３に結合することも可能である。このとき好ましくは電気式および／または電子式の機能部分を準備しておき、次いで歯ブラシグリップ２の付加製造時にかつ／または歯ブラシヘッド３の付加製造時に、材料によって取り囲み、歯ブラシグリップ２および／または歯ブラシヘッド３によってハウジングで閉じ込める（einhausen）ことができる。電気式および／または電子式の機能部分としては、例えばモータ、バイブレータ、好ましくはワイヤレスの通信モジュール、および／またはセンサが働くことができる。

上において述べた方法は、既に上において述べた付加製造装置２４において実施することができる。付加製造装置２４は、既に上において詳しく述べた歯ブラシヘッド３の製造のため、および歯ブラシヘッド３および歯ブラシグリップ２を含む歯ブラシ１全体の製造のために構成されている。

付加製造装置２４には、既に上において述べたデータ検出装置２８、上において既に述べたデータ処理装置２６、および上において既に述べた制御装置２３も、少なくとも一時的に関連付けられていてよい。制御装置２３は、使用者に合わせて個別化された生産データを、歯ブラシヘッド３もしくは歯ブラシグリップ２および／または歯ブラシ１全体の、使用者に合わせて個別化された製造のための制御信号に変換するように構成されている。

図１１に示された一連のピクトグラムを参照しながら、上において述べた方法の１つの使用事例について下記に記載する：
使用者２７は、使用者２７の歯咬合型を製造させるために、歯科医２９に行く（ステップＩ）。歯咬合型は、歯科技工室３０によってデータ検出装置２８を用いて検出され、測定される（ステップＩＩ）。このとき使用者に合わせて個別化された生産データが生ぜしめられ、これらの生産データを、使用者はさらなる使用のために利用することができる（ステップＩＩＩ）。使用者に合わせて個別化された生産データおよび／または解剖学的な、特に歯の解剖学的なデータは、コンピュータ可読媒体３２に、例えばデータメモリに記憶され、コンピュータ可読媒体３２は、使用者２７に引き渡すことができる。使用者２７は、使用者２７に委ねられた使用者に合わせて個別化された生産データ、および／または解剖学的なデータを、使用者に合わせて個別化された歯ブラシヘッド３および／または使用者に合わせて個別化された歯ブラシグリップ２を有している、使用者に合わせて個別化された歯ブラシ１を、付加製造装置２４を用いて付加製造するために使用することができる（図１１におけるステップＩＶ）。この方法の結果が、使用者２７の歯の解剖学的な構造に個別化された歯ブラシ１であり、この歯ブラシ１を使用者２７は使用することができる（図１１におけるステップＶ）。

使用者２７が利用することができる使用者に合わせて個別化された生産データを、使用者２７は、コンピュータ可読媒体３２におけるコンピュータプログラム３１の形態でかつ／またはコンピュータプログラム３１の一部として利用することができる。コンピュータプログラム３１は、既に上において述べたデータベース３３に記憶されていてよい。コンピュータプログラムは、付加製造装置２４および特にその３Ｄ印刷装置２５が歯ブラシ１もしくは歯ブラシヘッド３を製造するために必要な方法ステップを実施するようにする命令を含んでいる。コンピュータプログラム３１の命令および／または使用者に合わせて個別化された生産データは、付加製造装置２４の制御装置２３によって相応の調節信号および／または制御信号に変換することができ、これらの調節信号および／または制御信号を用いて、付加製造装置２４および特にその３Ｄ印刷装置２５は、その相応のアクチュエータを用いて、歯ブラシ１、歯ブラシグリップ２、および／または歯ブラシヘッド３を製造する。

本発明は、歯ブラシの技術的な分野における改善に関与している。そのために特に、歯ブラシヘッド３のクリーニング要素支持体１１および／または少なくとも１つのクリーニング要素１２,１２ａ,１２ｂ,１２ｃが付加製造されている、歯ブラシヘッド３が提案される。

１ 歯ブラシ
２ 歯ブラシグリップ
３ 歯ブラシヘッド
４ ３のための収容部
５ 導入溝
６ 係止溝
７ 差込み結合部
８ 係止結合部
９ 固定ピン
１０ ピン収容部
１１ クリーニング要素支持体
１２ クリーニング要素
１２ａ 側方のクリーニング要素
１２ｂ 円弧形のクリーニング要素
１２ｃ 中空室を備えたクリーニング要素
１３ 剛毛フィラメント
１４ １１の側面
１５ １１の側面
１６ １１の前面
１７ クリーニングセグメント
１８ 中空室
１９ クリーニング剤
２０ 流出開口
２１ 固定接続部
２２ 係止要素
２３ 制御装置
２４ 付加製造装置
２５ ３Ｄ印刷装置
２６ データ処理装置
２７ 使用者
２８ データ検出装置
２９ 歯科医
３０ 歯科技工室
３１ コンピュータプログラム
３２ コンピュータ可読媒体
３３ データベース
３４ ９における係止開口

Claims (34)

1. クリーニング要素支持体（１１）と、前記クリーニング要素支持体（１１）に配置された少なくとも１つのクリーニング要素（１２,１２ａ,１２ｂ,１２ｃ）とを備えた歯ブラシヘッド（３）であって、前記クリーニング要素支持体（１１）および／または前記少なくとも１つのクリーニング要素（１２,１２ａ,１２ｂ,１２ｃ）は、付加製造されている、特に３Ｄ印刷されている、歯ブラシヘッド（３）。
2. 前記少なくとも１つのクリーニング要素（１２,１２ａ,１２ｂ,１２ｃ）は、付加製造された、特に３Ｄ印刷された剛毛フィラメント（１３）である、請求項１記載の歯ブラシヘッド（３）。
3. 前記少なくとも１つのクリーニング要素（１２,１２ａ,１２ｂ,１２ｃ）は、前記クリーニング要素支持体（１１）の側方に取り付けられている、特に付加製造によって一体成形されている、特に３Ｄ堆積印刷されている、請求項１または２記載の歯ブラシヘッド（３）。
4. 前記少なくとも１つの、特に付加製造された、好ましくは３Ｄ印刷されたクリーニング要素（１２,１２ａ,１２ｂ,１２ｃ）は、前記クリーニング要素支持体（１１）の、互いに異なる２つの、特に互いに反対側に配置された側面（１４,１５）を、互いに結合している、かつ／または前記クリーニング要素支持体（１１）の前面（１６）を覆っている、請求項１から３までのいずれか１項記載の歯ブラシヘッド（３）。
5. 前記少なくとも１つの、特に付加製造された、好ましくは３Ｄ印刷されたクリーニング要素（１２,１２ａ,１２ｂ,１２ｃ）は、その自由端部に少なくとも２つの、好ましくは３つ以上のクリーニングセグメント（１７）を有している、請求項１から４までのいずれか１項記載の歯ブラシヘッド（３）。
6. 前記少なくとも１つの、特に付加製造された、好ましくは３Ｄ印刷されたクリーニング要素（１２,１２ａ,１２ｂ,１２ｃ）は、物質、特にクリーニング剤（１９）を収容するための中空室（１８）と、前記物質を放出するための、前記中空室（１８）からの流出開口（２０）とを有している、請求項１から５までのいずれか１項記載の歯ブラシヘッド（３）。
7. 前記クリーニング要素支持体（１１）は、前記クリーニング要素（１２,１２ａ,１２ｂ,１２ｃ）のための少なくとも１つの収容孔を有しており、該収容孔は、付加製造による材料堆積によって、特に３Ｄ印刷によって製造されている、請求項１から６までのいずれか１項記載の歯ブラシヘッド（３）。
8. 当該歯ブラシヘッド（３）は、特に前記クリーニング要素支持体（１１）に、歯ブラシグリップ（２）に好ましくは解離可能に固定するための固定接続部（２１）を有しており、特に前記固定接続部（２１）は、係止結合部（８）の係止要素（２２）、固定ピン、および／またはピン収容部（１０）である、かつ／または係止結合部（８）の係止要素（２２）、固定ピン、および／またはピン収容部（１０）を含んでいる、請求項１から７までのいずれか１項記載の歯ブラシヘッド（３）。
9. 歯ブラシグリップ（２）と、請求項１から８までのいずれか１項記載の歯ブラシヘッド（３）とを備えた歯ブラシ（１）。
10. 前記歯ブラシグリップ（２）と前記歯ブラシヘッド（３）とは、互いに解離可能に結合可能である、または互いに解離可能に結合されている、請求項９記載の歯ブラシ（１）。
11. 前記歯ブラシグリップ（２）は、前記歯ブラシヘッド（３）を挿入するための収容部（４）を有しており、特に前記収容部（４）は、前記歯ブラシグリップ（２）に前記歯ブラシヘッド（３）を固定するための導入溝（５）および／または係止溝（６）を有している、請求項９または１０記載の歯ブラシ（１）。
12. 前記歯ブラシグリップ（２）と前記歯ブラシヘッド（３）との間に、差込み結合部（７）および／または係止結合部（８）が形成されており、前記差込み結合部（７）および／または前記係止結合部（８）によって、前記歯ブラシヘッド（３）は前記歯ブラシグリップ（２）に結合可能である、請求項９から１１までのいずれか１項記載の歯ブラシ（１）。
13. 前記歯ブラシグリップ（２）は、固定ピン（９）を有していて、該固定ピン（９）に、前記歯ブラシヘッド（３）は、前記固定ピン（９）に適合するそのピン収容部（１０）で被せ嵌め可能である、請求項９から１２までのいずれか１項記載の歯ブラシ（１）。
14. 前記歯ブラシグリップ（２）は、生分解可能な材料、特に木材、集成材、および／または生分解可能なプラスチックから成っている、請求項９から１３までのいずれか１項記載の歯ブラシ（１）。
15. 当該歯ブラシ（１）は、特にその歯ブラシグリップ（２）内にかつ／またはその歯ブラシグリップ（２）に接して、かつ／またはその歯ブラシヘッド（３）内にまたはその歯ブラシヘッド（３）に接して、少なくとも１つの、好ましくは電気式および／または電子式の機能部分を、特にモータ、バイブレータ、好ましくはワイヤレスの通信モジュール、および／またはセンサを有している、請求項９から１４までのいずれか１項記載の歯ブラシ（１）。
16. 前記歯ブラシヘッド（３）および／または前記歯ブラシグリップ（２）は、付加製造されている、特に３Ｄ印刷されている、かつ／または前記歯ブラシヘッド（３）と前記歯ブラシグリップ（２）とは、互いに異なった材料から成っている、請求項９から１５までのいずれか１項記載の歯ブラシ（１）。
17. 使用者に合わせて個別化された歯ブラシヘッド（３）、特に請求項１から８までのいずれか１項記載の歯ブラシヘッド（３）を製造するための方法であって、使用者に合わせて個別化された生産データを、付加製造装置（２４）、特に３Ｄ印刷装置（２５）の制御装置（２３）に伝送し、前記歯ブラシヘッド（３）の少なくとも１つのクリーニング要素支持体（１１）および／または少なくとも１つのクリーニング要素（１２,１２ａ,１２ｂ,１２ｃ）を、前記使用者に合わせて個別化された生産データに関連して、前記付加製造装置（２４）を用いて付加製造する、特に３Ｄ印刷する、方法。
18. 前記生産データを、特に前記付加製造装置（２４）のデータ処理装置（２６）によって、使用者の解剖学的なデータから導き出し、好ましくは使用者の前記解剖学的なデータは、使用者（２７）の歯の解剖学的なデータである、請求項１７記載の方法。
19. 使用者（２７）の前記解剖学的なデータ、特に前記歯の解剖学的なデータを、データ検出装置（２８）、例えばスキャナによって検出し、好ましくは使用者（２７）の歯の解剖学的なデータを得るために、使用者（２７）の歯咬合型を、前記データ検出装置（２８）によって検出する、特に測定する、請求項１７または１８記載の方法。
20. データベース（３３）からのデータを、使用者に合わせて個別化された生産データとして使用する、請求項１７から１９までのいずれか１項記載の方法。
21. 前記データベース（３３）に記憶されていて使用者（２７）の歯の解剖学的な構造に適合する解剖学的なデータ、好ましくは歯の解剖学的なデータから、特にデータ処理装置（２６）または前記データ処理装置（２６）によって、使用者に合わせて個別化された生産データを導き出す、請求項１７から２０までのいずれか１項記載の方法。
22. 前記歯ブラシヘッド（３）の少なくとも１つのクリーニング要素支持体（１１）および／または少なくとも１つのクリーニング要素（１２,１２ａ,１２ｂ,１２ｃ）を、前記使用者に合わせて個別化された生産データに関連して、前記付加製造装置（２４）を用いて付加製造するために、前記使用者に合わせて個別化された生産データを、データ処理装置（２６）または前記データ処理装置（２６）に、かつ／または前記付加製造装置（２４）の前記制御装置（２３）に伝送する、請求項１７から２１までのいずれか１項記載の方法。
23. 前記クリーニング要素（１２,１２ａ,１２ｂ,１２ｃ）の幾何学形状および／または配置形式および／または前記クリーニング要素支持体（１１）の幾何学形状を、使用者（２７）の解剖学的な構造、特に歯の解剖学的な構造に適合させる、請求項１７から２２までのいずれか１項記載の方法。
24. 前記歯ブラシヘッド（３）の前記クリーニング要素支持体（１１）を、前記少なくとも１つの準備されたクリーニング要素（１２,１２ａ,１２ｂ,１２ｃ）に付加製造によって一体成形する、特に３Ｄ印刷によって一体成形する、請求項１７から２３までのいずれか１項記載の方法。
25. 前記少なくとも１つのクリーニング要素（１２,１２ａ,１２ｂ,１２ｃ）を、準備された前記クリーニング要素支持体（１１）に付加製造によって一体成形する、特に３Ｄ印刷によって一体成形する、請求項１７から２４までのいずれか１項記載の方法。
26. 歯ブラシ（１）を製造するための方法であって、前記歯ブラシ（１）の少なくとも１つの歯ブラシグリップ（２）を、付加製造装置（２４）を用いて、特に使用者に合わせて個別化された生産データに関連して、付加製造する、特に３Ｄ印刷する、方法。
27. 前記歯ブラシ（１）の歯ブラシヘッド（３）を、請求項１７から２５までのいずれ１項記載の、歯ブラシヘッド（３）を製造するための方法にしたがって製造し、特に前記歯ブラシグリップ（２）を前記歯ブラシヘッド（３）に、または前記歯ブラシヘッド（３）を前記歯ブラシグリップ（２）に一体成形し、かつ／または前記歯ブラシグリップ（２）と前記歯ブラシヘッド（３）とを、互いに異なった材料から製造する、請求項２６項記載の方法。
28. 少なくとも１つの、好ましくは電気式および／または電子式の機能部分、特にモータ、バイブレータ、好ましくはワイヤレスの通信モジュール、および／またはセンサを、付加製造による材料堆積を用いて、前記歯ブラシグリップ（２）および／または前記歯ブラシヘッド（３）に結合する、請求項２６または２７記載の方法。
29. 請求項１から８までのいずれか１項記載の歯ブラシヘッド（３）および／または請求項９から１６までのいずれか１項記載の歯ブラシ（１）を製造するために構成された付加製造装置（２４）。
30. 当該付加製造装置（２４）は３Ｄ印刷装置（２５）を有している、請求項２９記載の付加製造装置（２４）。
31. 当該付加製造装置（２４）は、使用者の解剖学的なデータ、特に歯の解剖学的なデータを検出するための、特にスキャナを備えたデータ検出装置（２８）を有している、またはこのようなデータ処理装置（２８）に少なくとも一時的に接続されている、請求項２９または３０記載の付加製造装置（２４）。
32. 当該付加製造装置（２４）は、使用者の解剖学的なデータ、特に歯の解剖学的なデータから使用者に合わせて個別化された生産データを導き出すためのデータ処理装置（２６）を有しており、または少なくとも一時的にこのようなデータ処理装置（２６）に接続されており、かつ／または当該付加製造装置（２４）は、使用者に合わせて個別化された生産データを歯ブラシヘッド（３）および／または歯ブラシグリップ（２）および／または歯ブラシ（１）の、使用者に合わせて個別化された製造のための制御信号に変換するように構成された、制御装置（２３）を有している、または少なくとも一時的にこのような制御装置（２３）に接続されている、請求項２９から３１までのいずれか１項記載の付加製造装置（２４）。
33. 請求項２９から３２までのいずれか１項記載の付加製造装置（２４）が、方法の請求項１７から２８までの少なくともいずれか１項の方法ステップを実施するようにする命令を含んでいる、コンピュータプログラム（３１）。
34. 請求項３３記載のコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ可読媒体（３２）。

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