JP2021137304A - 体組成計測装置、体組成推定装置、システム、及びコンピュータプログラム - Google Patents

体組成計測装置、体組成推定装置、システム、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 古い体組成計測装置の体組成値からの体組成値の遷移をスムーズにできる体組成計測装置、及び体組成推定装置を提供する。【解決手段】 第2の体組成計測装置は、過去に第1の体組成計測装置10で得られた第1の体組成値を取得する取得部26と、身体を測定して第2の測定値を得る測定部22と、第2の測定値から第2の演算によって第2の体組成値を推定する推定部23と、第1の体組成値から第2の体組成値への遷移をスムーズにするために、第1の体組成値及び/又は第2の体組成値を一又は複数のパラメータに従う修正方法で修正する修正部27と、ユーザによる一又は複数のパラメータを指定するための入力を受け付ける入力部21とを備えている。【選択図】 図1

Description

本発明は、身体の体組成値を計測する体組成計測装置、身体の測定値から体組成値を推定する体組成推定装置、システム、及びコンピュータプログラムに関する。
従来、身体の所定部位間の生体インピーダンスを測定し、身長、体重、年齢、性別等の情報と合わせて、体脂肪率、筋肉量等の体組成値を計測(推定)する体組成計測装置が知られている。この体組成計測装置で過去に計測された体組成値を記憶しておき、それらを時系列に並べることで、体組成値の推移を確認することができる。体組成計測装置には、このような過去の体組成値を記憶し、体組成値の推移の表示する機能を有するものもある。
ユーザは、このような体組成値の推移を確認することで、運動、食事等の体組成値の改善ないし維持のための行動をとることができ、あるいは、ユーザのトレーナは、体組成値の推移を確認することで、体組成値の改善ないし維持のための行動を指導することができる。
体組成は、身体の測定値(例えば、生体インピーダンス)とその他の情報を用いて、所定の演算をすることによって推定される。この推定演算の演算式は、体組成計測装置によって異なり得るものである。よって、ある体組成計測装置を使用しているユーザが新たな体組成計測装置に切り替えて使用するようになった場合には、古い体組成計測装置で得られていた体組成値と新たな体組成計測装置で得られる体組成値との間に比較的大きな乖離が生じてしまうことがある。また、同一の体組成計測装置を用いている場合であっても、演算式が変更ないしアップデートされた場合には、新たな体組成計測装置に切り替えた場合と同様に、過去の体組成値と新たな体組成値との間に乖離が生じてしまうことがある。これらの場合に、ユーザにとっては、この比較的大きな乖離が体組成計測装置の違いによるものであるのか、自らの身体の変化によるものであるのかを判別できず、困惑してしまう。
また、古い体組成計測装置で得られた所定の体組成値が減少傾向にあったユーザが新たな体組成計測装置に変更したときに、当該体組成値が増加してしまうことになることもあり得る。
特開2018−81439号公報
特許文献1には、体組成計で測定された体重と体組成計で算出された算出体組成値とをスマートフォンに取り込んで、スマートフォンで算出体組成値以外の体組成値を導出する技術が開示されているが、この技術を用いても、古い体組成計測装置の体組成値から新しい体組成計測装置の体組成値への遷移をスムーズにすることはできない。
そこで、本発明は、古い体組成計測装置の体組成値からの体組成値の遷移をスムーズにできる体組成計測装置、及び体組成推定装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の体組成計測装置は、ユーザの身体を測定して第2の測定値を得る測定部と、前記第2の測定値から所定の推定方法を用いて第2の体組成値を推定する推定部と、過去に他の装置で得られた前記ユーザの第1の体組成値を取得する取得部と、前記第1の体組成値から前記第2の体組成値への遷移をスムーズにするために、前記第1の体組成値及び前記第2の体組成値の少なくとも一方を一又は複数のパラメータに従う修正方法で修正する修正部とを備えた構成を有している。
この構成により、過去に他の装置で得られた第1の体組成値から新たな体組成計測装置で得られる第2の体組成値への遷移がスムーズになるように第1の体組成値及び/又は第2の体組成値が修正される。
上記の体組成計測装置は、前記一又は複数のパラメータを指定するための入力を受け付ける入力部をさらに備えていてよい。
この構成により、体組成値の修正に用いるパラメータを指定できるので、ユーザ又は任意の者の意図に沿った修正を行うことができる。
上記の体組成計測装置において、前記取得部は、さらに、前記他の装置が前記第1の体組成値を推定するのに用いた第1の測定値を取得してよく、前記推定部は、前記第1の測定値から前記所定の推定方法と同じ推定方法を用いて過去の第2の体組成値を推定してよく、前記修正部は、前記過去の第2の体組成値を用いて、前記第1の体組成値を修正してよい。
この構成により、過去に用いていた他の装置の第1の測定値から第2の演算によって過去の第2の体組成値、即ち、過去に第2の演算で推定していたら得られたはずの体組成値を推定し、この過去の第2の体組成値を用いて(例えば、過去の第2の体組成値と実際の他の装置で得られた第1の体組成値との間の値になるように)第1の体組成値を修正するので、第1の体組成値から第2の体組成値への遷移がスムーズになる。
上記の体組成計測装置において、前記取得部は、推定時期を異にする複数の前記第1の体組成値を取得してよく、前記修正部は、古い前記第1の体組成値ほど修正される度合いが小さくなるように、重みづけをして前記第1の体組成値を修正してよい。
この構成により、時系列に得られた複数の第1の体組成値の修正度合いが現在に近いほど小さくなるように重みづけをして第1の体組成値が修正されるので、第1の体組成値から第2の体組成値への遷移がスムーズになる。
上記の体組成計測装置において、前記修正部は、前記第1の体組成値と前記第2の体組成値とに基づいて、前記第2の体組成値を修正してよい。
この構成により、新たな体組成計測装置の体組成値を修正するので、過去の体組成値を修正する必要がなく、あるいは、過去の体組成値の修正の度合いを小さくすることができる。
上記の体組成計測装置において、前記修正部は、前記第1の体組成値の推定からの経過時間が長いほど前記第2の体組成値が修正される度合いが小さくなるように重みづけをして前記第2の体組成値を修正してよい。
この構成により、第2の体組成値を修正する際に、過去の第1の体組成値からの経過時間が長いほど第2の体組成値が修正される度合いを小さくするので、時間の経過に伴って徐々に推定部によって推定された第2の体組成値に近づけていくことができる。
上記の体組成計測装置において、前記パラメータは、前記第1の体組成値を重視するか前記第2の体組成値を重視するかを指定するためのパラメータを含んでいてよい。
この構成により、ユーザは、過去の第1の体組成値を重視して第1の体組成値から第2の体組成値への比較的急激な変化を許容するか、推定部にて推定された第2の体組成値を重視して第1の体組成値から第2の体組成値への比較的急激な変化を抑制するかを選択できる。
上記の体組成計測装置において、前記パラメータは、前記修正の前後における前記第1の体組成値及び/又は前記第2の体組成値の変動傾向の再現性の高低を指定するためのパラメータを含んでいてよい。
この構成により、ユーザは、過去の第2の体組成値の変動傾向をどの程度再現するかを指定することができる。
上記の体組成計測装置において、前記パラメータは、前前記修正の期間の始点及び終点の少なくとも一方を指定するためのパラメータを含んでいてよい。
この構成により、修正の範囲を指定することができる。例えば、修正対象とする最も古い第1の体組成値を始点として指定でき、また、修正対象とする最も新しい第2の体組成値を終点として指定できる。特に、修正対象とする第2の体組成値の終点を指定する場合には、第2の体組成値の修正をいつまで行うか、あるいは、過去の第1の体組成値から第2の体組成値への遷移をどの程度スムーズにするかを指定することができる。なお、修正の期間の始点及び終点のいずれも指定可能であってもよいし、それらのいずれか一方のみが指定可能であってもよい。
本発明の一態様の体組成推定装置は、ユーザの身体を測定して得られた第2の測定値から所定の推定方法を用いて第2の体組成値を推定する推定部と、過去に他の装置で得られた第1の体組成値を取得する取得部と、前記第1の体組成値から前記第2の体組成値への遷移をスムーズにするために、前記第1の体組成値及び前記第2の体組成値の少なくとも一方を一又は複数のパラメータに従う修正方法で修正する修正部とを備えた構成を有している。
この構成によっても、過去に他の装置で得られた第1の体組成値から新たな体組成計測装置で得られる第2の体組成値への遷移がスムーズになるように第1の体組成値及び/又は第2の体組成値が修正される。
本発明の一態様のシステムは、過去に第1の体組成推定装置で得られたユーザの第1の体組成値を取得するとともに、第2の体組成装置で得られた前記ユーザの第2の体組成値を取得する取得部と、前記第1の体組成値から前記第2の体組成値への遷移をスムーズにするために、前記第1の体組成値及び前記第2の体組成値の少なくとも一方を一又は複数のパラメータに従う修正方法で修正する修正部とを備えた構成を有している。
この構成によっても、過去に他の装置で得られた第1の体組成値から新たな体組成計測装置で得られる第2の体組成値への遷移がスムーズになるように第1の体組成値及び/又は第2の体組成値が修正される。
本発明の一態様のコンピュータプログラムは、体組成計測装置のコンピュータで実行されることで、前記体組成計測装置を、前記体組成計測装置の測定部にてユーザの身体を測定して得られた第2の測定値から所定の推定方法を用いて第2の体組成値を推定する推定部、過去に他の装置で得られた第1の体組成値を取得する取得部、及び前記第1の体組成値から前記第2の体組成値への遷移をスムーズにするために、前記第1の体組成値及び前記第2の体組成値の少なくとも一方を一又は複数のパラメータに従う修正方法で修正する修正部として機能させる構成を有している。
この構成によっても、過去に他の装置で得られた第1の体組成値から新たな体組成計測装置で得られる第2の体組成値への遷移がスムーズになるように第1の体組成値及び/又は第2の体組成値が修正される。
図1は、古い体組成計測装置及び古い体組成計測システムに代えて使用される本発明の実施の形態の体組成計測装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態の第2の体組成計測装置の外観図である。 図3は、本発明の実施の形態の第2の体組成計測装置の修正部における修正を説明するグラフである。 図4は、本発明の実施の形態の第2の体組成計測装置によって修正された体組成値を示すグラフである。 図5は、本発明の実施の形態の第2の体組成計測装置によって修正された体組成値の他の例を示すグラフである。 図6は、本発明の実施の形態の第2の体組成計測装置において修正パラメータを指示するための画面の例を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態の重み関数を調整した場合に修正後の第1の体組成値に与える影響の例を説明する図である。 図8は、本発明の実施の形態の重み関数を調整した場合に修正後の第1の体組成値に与える影響の例を説明する図である。 図9は、本発明の実施の形態の重み関数を調整した場合に修正後の第1の体組成値に与える影響の例を説明する図である。 図10は、本発明の実施の形態の重みの初期値を調整した場合に修正後の第1の体組成値に与える影響の例を説明する図である。 図11は、本発明の実施の形態の重みの初期値を調整した場合に修正後の第1の体組成値に与える影響の例を説明する図である。 図12は、本発明の実施の形態の重みの初期値を調整した場合に修正後の第1の体組成値に与える影響の例を説明する図である。 図13は、本発明の実施の形態の第2の体組成計測装置における処理フローの例を示すフローチャートである。 図14は、本発明の実施の形態の変形例の第2の体組成計測装置によって修正された体組成値を示すグラフである。 図15は、本発明の実施の形態の変形例の第2の体組成計測装置において修正パラメータを指示するための画面の例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施する場合の一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明の実施にあたっては、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてよい。なお、本明細書では、体組成を得るために身体の測定(例えば、身体の所定の部位間の生体(電気)インピーダンスの測定)を行って、測定値から演算(例えば、測定値を所定の回帰式に代入すること)によって体組成値を得る装置/システムを体組成計測装置/システムといい、測定を行わずに測定値を外部から取得して体組成の推定を行う装置/システムを体組成推定装置/システムという。
図1は、古い体組成計測装置及び古い体組成計測装置に代えて使用される本発明の実施の形態の体組成計測装置の構成を示すブロック図である。図1において、第1の体組成計測装置10は古い体組成計測装置であり、第2の体組成計測装置20は新しい体組成計測装置であり、第1の体組成計測装置10を使用していたユーザが第2の体組成計測装置20に乗り換えることを想定する。
なお、本発明は、新旧の2つの体組成計測装置がある場合に限らず、例えば、1つの体組成計測装置において、後述する体組成推定のための演算方法を変更ないしアップデートした場合にも、演算方法変更前の当該体組成計測装置を古い体組成計測装置とし、演算方法変更後の当該体組成計測装置を新しい体組成計測装置として、本発明を適用できる。すなわち、本明細書における過去の測定値ないし体組成値及び新たな測定値ないし体組成値という概念は、使用する体組成計測装置を切り替えた場合の切替前後で得られた測定値ないし体組成値のみならず、演算方法を変更した場合の変更前後で得られた測定値ないし体組成値をも含むものである。
第1の体組成計測装置10は、入力部11と、測定部12と、推定部13と、記憶部14と、表示部15と、出力部16とを備えている。入力部11と表示部15は、タッチパネルとして構成されており、入力部11は、表示部15による表示内容に関連してユーザが各種の指示入力を行うことができるように構成されている。
第2の体組成計測装置20は、第1の体組成計測装置10と同様に、入力部21と、測定部22と、推定部23と、記憶部24と、表示部25とを備えている。第2の体組成計測装置20は、更に、取得部26と修正部27とを備えている。
図2は、本発明の実施の形態の第2の体組成計測装置の外観図である。本実施の形態では、第1の体組成計測装置10と第2の体組成計測装置20とは、異なるタイプの体組成計測装置であることを想定しているが、その外観構成は似通っているため、第2の体組成計測装置20を例にして説明する。
本実施の形態の第2の体組成計測装置20は、下部にユーザ(被測定者)Uが乗る載台210を備え、載台210から立ち上がる支柱220の上端部に設けられた本体部230にタッチディスプレイ240を備えている。また、本体部230には、ケーブル250を介して右ハンドグリップ260R及び左ハンドグリップ260Lがそれぞれ接続されている。ユーザUは、図2に示すように、載台210の上に立ち、右手で右ハンドグリップ260Rを握り、左手で左ハンドグリップ260Lを握ることで体組成を計測する。計測結果は、タッチディスプレイ240に表示される。
載台210には、右足前用、右足後用、左足前用、左足後用の各電極211a〜211dが設けられている。また、図2には現れていないが右ハンドグリップ260Rには右手のひら用の電極及び右指用の電極が設けられており、左ハンドグリップ260Lには、左手のひら用の電極及び左指用の電極が設けられている。このように、第2の体組成計測装置20には、身体の所定の部位に接触するための8つの電極が設けられている。
以下、図1と図2を参照して、第2の体組成計測装置20の構成を説明する。第2の体組成計測装置20の入力部21及び表示部25はタッチディスプレイ240として構成され、入力部21は、表示部25の表示内容に関連してユーザUからの各種の指示入力を受け付ける。測定部21は、上記の8つの電極を含む。これらの電極は、通電電極と測定電極とに分かれており、測定部21は、さらに、通電電極に通電するための回路、及び測定電極の電位差を測定するための回路を含む。
測定部21は、さらに、ユーザUの体重測定するためのロードセルを備えている。ロードセルは荷重に応じて変形する金属部材の起歪体と、起歪体に貼られる歪みゲージとによって構成される。ユーザが載台210の上に乗ると、ユーザの荷重によってロードセルの起歪体が撓んで歪ゲージが伸縮する。歪みゲージの抵抗値(出力値)は、その伸縮に応じて変化する。
推定部23及び修正部27は、本体部230に内蔵された演算処理装置が所定のコンピュータプログラムを実行することで実現される。記憶部24も本体部230に内蔵されている。記憶部24は、SSD又はHDD等の記憶装置によって構成される。記憶部24は、本体部230に対して着脱可能な可搬型の記憶媒体であってもよい。演算処理装置は、記憶部24に対して情報の読出し、書込みを行う。なお、タッチディスプレイ240(入力部21、表示部25)、演算処理装置(推定部23、修正部27)、及び記憶装置(記憶部24)が一体となって、タブレットコンピュータとして構成されていてもよい。コンピュータプログラムは、あらかじめ記憶部24に記憶されていてもよいし、演算処理装置がネットワークを介してダウンロードして記憶部24に記憶してもよいし、可搬型の記憶媒体を介して記憶部に記憶してもよい。
取得部26は、本体部230に設けられた外部接続インターフェースとして構成されてもよいし、可搬型の記憶媒体のスロットとして構成されてもよいし、無線又は有線の通信インターフェースとして構成されてもよい。いずれの場合にも、外部から情報を取り込んで演算処理装置に渡すことが可能である。なお、第1の体組成計測装置10の出力部16も、取得部26と同様に、外部接続インターフェースとして構成されてもよいし、可搬型の記憶媒体のスロットとして構成されてもよいし、無線又は有線の通信インターフェースとして構成されてもよい。
以下、図1を参照して、各部の機能を説明する。第1の体組成計測装置10の入力部11は、ユーザからの各種の指示入力を受け付ける。例えば、ユーザは、入力部11を介して、第1の体組成計測装置10の動作指示を入力することができる。また、後述のように、体組成を計測するためにはユーザの身長、年齢、性別等の情報を入力する必要があるが、これらの情報の入力も入力部11から行うことができる。
測定部12は、ユーザの身体の所定の部位の間の生体インピーダンスを測定して測定値を得る。また、測定部12は、荷重がかかっていないときのロードセルの出力値(ゼロ点)と荷重がかかったときの出力値との差から体重を演算する。推定部13は、測定部12で得られた測定値(各部位間の生体インピーダンス及び体重)から第1の演算によって第1の体組成値を推定する。
測定部12は、各通電用電極からユーザUの身体の所定部位に所定の周波数の微弱な電流を流す電流供給機能と、電流経路に生じる電位差を測定する電位差測定機能と、このような電流及び電位差の各値に基づいて、ユーザの全身及び各身体部位の生体インピーダンスを算出する生体インピーダンス算出機能とを備えている。
測定部12によるユーザUの全身及び各身体部位の生体インピーダンスの測定は、例えば以下のようにして行う。
(1)全身の生体インピーダンスの測定では、左手通電電極及び左足通電電極を用いて電流を供給し、左手、左腕、胸部、腹部、左脚部、左足を流れる電流経路において、その左手に接触している左手測定電極と左足に接触している左足測定電極との間の電位差を測定する。
(2)右脚の生体インピーダンスの測定では、右手通電電極及び右足通電電極を用いて電流を供給し、右手、右腕、胸部、腹部、右脚部、右足を流れる電流経路において、その左足に接触している左足測定電極と右足に接触している右足測定電極との間の電位差を測定する。
(3)左脚の生体インピーダンスの測定では、左手通電電極及び左足通電電極を用いて電流を供給し、左手、左腕、胸部、腹部、左脚部、左足を流れる電流経路において、その左足に接触している左足測定電極と右足に接触している右足測定電極との間の電位差を測定する。
(4)右腕の生体インピーダンスの測定では、右手通電電極及び右足通電電極を用いて電流を供給し、右手、右腕、胸部、腹部、右脚部、右足を流れる電流経路において、その左手に接触している左手測定電極と右手に接触している右手測定電極との間の電位差を測定する。
(5)左腕の生体インピーダンスの測定では、左手通電電極及び左足通電電極を用いて電流を供給し、左手、左腕、胸部、腹部、左脚部、左足を流れる電流経路において、その左手に接触している左手測定電極と右手に接触している右手測定電極との間の電位差を測定する。
推定部13は、入力部11から入力されたユーザUの身長と、測定部12で測定された体重と、測定部12で測定された各生体インピーダンスとを所定の回帰式に適用して演算することで、全身及び身体部位ごとの体組成値を推定する。この回帰式は、ユーザの年齢及び性別ごとに推定部13に記憶されている。推定部13は、体組成値として、脂肪率、脂肪量、除脂肪量、筋肉量、内臓脂肪量、内臓脂肪レベル、内蔵脂肪面積、皮下脂肪量、基礎代謝量、骨量、体水分率、BMI、細胞内液量、細胞外液量を推定する。推定部13は、これらの体組成ごとに上記の回帰式を記憶している。なお、体組成値の演算に関する構成は、一般の体組成計と同様の構成を用いることができる。
以下では、測定部12で得られる測定値を第1の測定値といい、推定部13において第1の測定値から体組成値を推定するための演算を第1の演算といい、第1の演算によって第1の測定値から推定される体組成値を第1の体組成値という。
表示部15は、推定部13で推定された各第1の体組成値を表示する。記憶部14は、推定部13で推定された各第1の体組成値をユーザごとに測定の日時の情報とともに記憶する。また、記憶部14には、第1の体組成値を推定するのに用いた第1の測定値(生体インピーダンス及び体重)の情報も、当該第1の体組成値と関連付けて記憶される。このように、記憶部14は、ユーザごとに過去の第1の体組成値と第1の測定値とをその日時とともに記憶している。第1の体組成計測装置10は、ユーザを特定することで、当該ユーザの過去からの第1の体組成値の推移を表示することができる。
出力部16は、記憶部14に記憶された各ユーザの体組成値、測定値、日時を含む情報を外部に出力する。出力する方式は、外部接続インターフェースを用いた伝送、可搬型の記憶媒体を介する方式、通信による方式のいずれであってもよい。
第2の体組成計測装置20の入力部21、測定部22、推定部23、記憶部24、及び表示部25は、上述の第1の体組成計測装置10の入力部11、測定部12、推定部13、記憶部14、及び表示部15とそれぞれ同様の機能を有する。以下では、測定部22で得られる測定値を第2の測定値といい、推定部23において第2の測定値から体組成値を推定するための演算を第2の演算といい、第2の演算によって第2の測定値から推定される体組成値を第2の体組成値という。
取得部26は、第1の体組成計測装置10の出力部16から出力された情報を取得する。取得する方式は、外部接続インターフェースを用いた伝送、可搬型の記憶媒体を介する方式、通信による方式のいずれであってもよい。
第2の体組成計測装置20の推定部23は、第1の体組成計測装置10の測定部12と同様に測定部22で得られた第2の測定値から第2の演算によって第2の体組成値を推定する以外に、さらに、以下の機能を有する。すなわち、推定部23は、取得部26にて取得した第1の測定値について第2の演算を行うことによって、過去の第2の体組成値、即ち、過去に第2の体組成計測装置20の推定部23で推定していたら得られたはずの体組成値を推定する。
修正部27は、第1の体組成値から第2の体組成値への遷移をスムーズにするために、第1の体組成値を複数のパラメータに従う修正方法で修正する。具体的には、修正部27は、第1の体組成値と過去の第2の体組成値との間の値になるように、第1の体組成値を修正する。
図3は、本発明の実施の形態の第2の体組成計測装置の修正部における修正を説明するグラフである。図3では、体組成値が体脂肪率(%)である例を示している。折れ線103は、取得部26が第1の体組成計測装置10から取得した第1の体組成値(体脂肪率)である。折れ線203は、第2の体組成計測装置20で推定された第2の体組成値(体脂肪率)である。図3の例では、ユーザは、6月から7月にかけて第1の体組成計測装置10から第2の体組成計測装置20に切り替えている。
図3に示すように、第1の体組成計測装置10と第2の体組成計測装置20とでは、推定部13における第1の演算と推定部23における第2の演算との違い(例えば、回帰式の違い)、あるいは、測定部12における測定と測定部23における測定との違い(例えば、精度の違い)によって、同一のユーザであっても異なる体組成値が推定される。図3の例では、6月まで体脂肪率が減少傾向にあったユーザが、7月に体組成計測装置を替えたことによって、体脂肪率が急激に上昇してしまっている。
そこで、修正部27は、第1の体組成計測装置10から取得した第1の体組成値(折れ線103)から第2の体組成値(折れ線203)への遷移がスムーズになるように、第1の体組成値を修正する。このために、推定部23は、第1の体組成計測装置10から取得した第1の測定値(生体インピーダンス及び体重)について、第2の演算をすることで、当該第1の測定値が得られた場合に第2の演算によって推定される体組成値を求め、これを過去の第2の体組成値(折れ線203’)とする。あるいは、推定部23は、第1の体組成計測装置10から取得した第1の測定値から、第2の体組成計測装置20であれば取得したであろう第2の測定値を推定し、推定した第2の測定値から第2の演算によって過去の第2の体組成値を得てもよい。そして、修正部27は、第1の体組成値(折れ線103)が過去の第2の体組成値(折れ線203’)に近づくように、第1の体組成値を修正する。
図4は、本発明の実施の形態の第2の体組成計測装置によって修正された第1の体組成値を示すグラフである。図4に示すように、修正部27は、第1の体組成値を過去から切替日(図4の例では7月)に向けて、徐々に過去の第2の体組成値に近づくように修正して、修正された体組成値(折れ線103’)を取得する。
修正部27は、具体的には、以下の式(1)によって第1の体組成値を修正する。
Figure 2021137304
ここで、C1’(t)は修正後の第1の体組成値(折れ線103’)であり、C1(t)は第1の体組成値(折れ線103)であり、C2’(t)は過去の第2の体組成値(折れ線203’)であり、tは体組成値の計測日であり、D(t)は重み関数である。重み関数D(t)は、単調増加関数である。図4の例では、修正する初回の重みDを0としている。
図4の例において、第1の体組成値(折れ線103)は減少傾向にあったが、修正後の第1の体組成値(折れ線103’)では、この減少傾向にあったことが十分に表現されておらず変動がほとんどなかったかのようになってしまっている。そこで、修正部27は、第1の体組成値(折れ線103)の変動傾向をより反映した修正後の第1の体組成値を算出することも可能である。
図5は、本発明の実施の形態の第2の体組成計測装置によって修正された体組成値の他の例を示すグラフである。図5の例の修正方法では、図4の例の修正方法と比較して、修正後の第1の体組成値(折れ線103’)において、第1の体組成値(折れ線103)の変動傾向がより残存している。
修正部27における修正方法を決定するための修正パラメータは可変であり、修正部27はユーザによる指示に従って修正パラメータを設定する。入力部21は、ユーザから修正パラメータを指定するための指示入力を受け付ける。表示部25は、この指示入力ために修正パラメータを指定するための画面を表示する。
図6は、本発明の実施の形態の第2の体組成計測装置において修正パラメータを指示するための画面(修正パラメータ指示画面)の例を示す図である。本実施の形態では、修正パラメータとして、修正後の体組成値において、変動傾向の再現性を調整することによって、より過去の体組成値の変化の滑らかさを求めるか、より新しい体組成値の変化の滑らかさを求めるかを指定するパラメータ(以下、「変動傾向再現性パラメータ」ともいう。)と、より第1の体組成計測装置の体組成値に近くするか、より第2の体組成計測装置の体組成値に近くするかを指定するパラメータ(以下、「値再現性パラメータ」ともいう。)が可変であり、ユーザによる設定が可能である。
図6に示すように、修正パラメータ指示画面61では、2種類の修正パラメータは、直交する2軸で表現されている。横軸は、変動傾向再現性パラメータを表しており、縦軸は値再現性パラメータを表している。ユーザは、この2次元座標空間において1点を指示することで(1の指定操作で)、2種類の修正パラメータを同時に指示することができる。
図7〜9は、変動傾向再現性パラメータの調整により修正後の第1の体組成値に与える影響の例を説明する図である。修正部27は、変動傾向再現性パラメータの指定に応じて重み関数D(t)を以下のように設定する。
図7に示すように、変動傾向再現性パラメータαを0と指定した場合には、修正部27は、重み関数D(t)を線形関数として設定する。具体的には、修正部27は、α=0の場合には、重み関数D(t)を以下の式(2)のように設定する。
Figure 2021137304
ここで、Tend及びTstartは、それぞれ修正期間の始点の計測日及び終点の計測日である。
また、図8に示すように、変動傾向再現性パラメータがマイナス方向に指示された場合には、修正部27は、重み関数D(t)を下に凸の関数として設定する。下に凸の関数としては、例えば指数関数を用いることができ、指数関数の場合には、マイナス方向に行くほど指数が大きくなるようにすることができる。本実施の形態では、修正部27は、α<0の場合には、重み関数D(t)を以下の式(3)のように設定する。
Figure 2021137304
また、図9に示すように、変動傾向再現性パラメータがプラス方向に指示された場合には、修正部27は、重み関数D(t)を上に凸の関数として設定する。上に凸の関数としては、例えば対数関数や対数関数的増加をする関数(即ち、式(3)の逆関数)を用いることができる。対数関数の場合には、プラス方向に行くほど底が大きくなるようにすることができる。本実施の形態では、修正部27は、α>0の場合には、重み関数D(t)を以下の式(4)のように設定する。
Figure 2021137304
図8に示すように変動傾向再現性パラメータをマイナス方向に指示すると、図7の場合と比較して、計測日が比較的古い体組成値について変化を滑らかにすることができる。一方、図9に示すように変動傾向再現性パラメータをプラス方向に指示すると、図7の場合と比較して、計測日が比較的新しい体組成値について変化を滑らかにすることができる。
このように、変動傾向再現性パラメータ(α)が負である場合は(α<0)、重み関数D(t)は、時間の経過に伴って重みDの増加率が増加する下に凸の関数となり、第1の体組成値(折れ線103)により長く沿うような修正後の第1の体組成値(折れ線103’)が得られるので、修正パラメータ指示画面61では、横軸の負方向には「変動傾向再現性(計測日が古いデータ)」という案内を設け、変動傾向再現性パラメータ(α)が正である場合は(α>0)、時間の経過に伴って重みDの増加率が減少する上に凸の関数となり、より早く過去の第2の体組成値(折れ線203’)に近づくような修正後の第1の体組成値(折れ線103’)が得られるので、修正パラメータ指示画面61では、横軸の正方向には「変動傾向再現性(計測日が新しいデータ)」という案内を設けている。すなわち、変動傾向再現性パラメータを可変に設定可能とすることは、計測日で重みづけをすることを意味する。
図10〜12は、値再現性パラメータを調整した場合に修正後の第1の体組成値に与える影響の例を説明する図である。修正部27は、値再現性パラメータの指定に応じて重み関数D(t)を以下のように設定する。
図10に示すように、値再現性パラメータβ(0≦β≦1)を0と指定した場合には、修正部27は、重みDの初期値を0とする。
また、図11に示すように、値再現性パラメータβを中程度と指定した場合には、修正部27は、重みDの初期値を0より大きくし、図10の場合と比較して、修正後の第1の体組成値において、過去の第2の体組成値の変動傾向の再現性を高くする。
また、図12に示すように、値再現性パラメータβを図11の例よりも大きい値に指定した場合には、修正部27は、重みDの初期値を図11の場合より大きくし、図11の場合と比較して、修正後の第1の体組成値において、過去の第2の体組成値の変動傾向の再現性をより高くする。
具体的には、修正部27は、式(2)〜(4)の重みDα(t)に値再現性パラメータβを加味したDαβ(t)を設定し、この重みDαβ(t)を修正に用いる。
重みDα(t)を求める式である式(2)〜(4)に値再現性パラメータβを加味すると、重みDαβ(t)を求める式は以下の式(5)〜(7)となる。
まず、α=0のとき、重みDαβ(t)は、式(5)で表される。
Figure 2021137304
ただし、β>0である。
また、α<0のとき、重みDαβ(t)は、式(6)で表される。
Figure 2021137304
ただし、β>0である。
また、α>0のとき、重みDαβ(t)は、式(7)で表される。
Figure 2021137304
ただし、β>0である。
式(3)及び式(6)から明らかなように、修正パラメータ指示画面61において横軸パラメータをプラス方向に指示すると(即ち、変動傾向再現性パラメータαを計測日が新しいデータとして指定すると)、修正後の第1の体組成値が、過去の第2の体組成値の「変動傾向」を反映させやすくなる。このようなパラメータ調整は、例えば、トレーニング開始時期が最近(新たな体組成計測装置への切り替え時期から近い)の場合など、最近の体組成値の変動の正確な傾向を重視したい場合に有効である。また、古い体組成計測装置での第1の体組成値にエラーがあった場合であっても、修正後の第1の体組成値に対する影響を低減することができる。
式(4)及び式(7)から明らかなように、修正パラメータ指示画面61において横軸パラメータをマイナス方向に指示すると(即ち、変動傾向再現性パラメータαを計測日が古いデータとして指定すると)、修正後の第1の体組成値が、過去の第1の体組成値の「変動傾向」を反映させやすくなる。このようなパラメータ調整は、例えば、トレーニング開始時期が以前(新たな体組成計測装置への切り替え時期から遠い)の場合など、以前の体組成変動の正確な変動を重視したい場合に有効である。
また、修正パラメータ指示画面61において縦軸パラメータをプラス方向に指示すると、修正後の第1の体組成値が、過去の第2の体組成値の「値」を反映させやすくなる。このようなパラメータ調整は、新たな体組成計測装置の値の反映を重視したい場合に有効である。即ち、値再現性パラメータβを大きくすると、過去の第1の体組成値(折れ線103’)は、第1の測定値を第2の演算によって推定して得られる体組成値である過去の第2の体組成値(折れ線203’)により近づくことになる。また、値再現性パラメータβを最大限までプラス方向にすることで、第1の測定値が第2の演算によって推定して得られる体組成値である過去の第2の体組成値(折れ線203’)と重なるようにしてもよい。
また、修正パラメータ指示画面61において縦軸パラメータをゼロ方向(マイナス値は取らない)に指示すると、修正後の第1の体組成値が、過去の第1の体組成値の「値」を反映させやすくなる。このような調整は、旧デバイスの値の反映を重視したい場合に有効である。即ち、値再現性パラメータβを小さくすると、過去の第1の体組成値(折れ線103’)は、第1の体組成計測装置10から取得した第1の体組成値(折れ線103)により近づくことになる。
図13は、本発明の実施の形態の第2の体組成計測装置における処理フローの例を示すフローチャートである。まず、取得部26が、第1の体組成計測装置10から第2の体組成値及び第1の測定値を取得する(ステップS131)。推定部23は、取得部26が取得した第1の測定値から第2の演算によって過去の第2の体組成値を推定する(ステップS132)。
修正部27は、入力部21にて受け付けた入力指示に従って、式(5)〜(7)を用いて、重み関数Dαβ(t)を設定し(ステップS133)、式(1)に従って、第1の体組成値を修正する(ステップS134)。
以上のように、本実施の形態の第2の体組成計測装置20によれば、過去に第1の体組成計測装置で得られた第1の体組成値から現在の体組成値である第2の体組成値への遷移、即ち、第1の体組成値から第2の体組成値へのつなぎ目を含む時系列データの推移がスムーズになる(滑らかに見える)ように第1の体組成値が修正されるとともに、当該修正に用いる修正パラメータをユーザが指定できるので、ユーザの意図に沿った修正を行うことができる。
なお、上記の実施の形態では、第1の体組成計側装置10及び第2の体組成計測装置20は、それぞれ単体の装置として説明されたが、各々複数の装置が組み合わさることで第1の体組成計測システム及び第2の体組成計測システムとして構成されてもよい。具体的には、測定部と推定部とが別々の装置で構成されてもよい。この場合に推定部を含む装置は、体組成推定装置となる。また、複数の装置でシステムが構成される場合に、一部の装置(例えば、記憶部を含む装置)がネットワーク上に設けられてもよい。
また、例えば、体組成推定システムが、第1の体組成計測装置10と、第2の体組成計測装置20と、それらの装置とネットワークを介して通信可能なサーバとで構成されてもよい。この場合に、サーバは、第1の体組成計測装置10から第1の体組成値を取得し、かつ第2の体組成計測装置20から第2の体組成値を取得する取得部と、修正部27とを備えていてよい。また、サーバは、第1の体組成計測装置10から第1の測定値を取得し、かつ第2の体組成計測装置20から第2の測定値を取得する取得部と、推定部13と、推定部23と、修正部27とを備えていてよい。
また、上記の実施の形態において、ユーザが指定可能な修正パラメータは2種類であったが、いずれか1つのみであってもよい。あるいは、修正パラメータは3種類以上であってもよい。また、修正パラメータは上記以外のパラメータであってもよい。
以下では、上記の2つの修正パラメータに加えて、修正期間の始点及び終点を修正パラメータとして指定できる例を変形例として説明する。この変形例の第2の体組成計測装置20の構成は、図1及び図2に示した上記の実施の形態の第2の体組成計測装置20と同じであってよい。本実施の形態では、上記の実施の形態のように、第1の体組成計測装置10で得られた第1の体組成値のみならず、第2の体組成計測装置20にて計測した第2の体組成値、即ち、第2の体組成計測装置20の測定部22で得られた第2の測定値から演算部23で第2の演算によって推定される第2の体組成値も修正する。
第2の体組成計測装置20の推定部23は、測定部22で得られた測定値から第2の演算によって第2の体組成値を推定する。修正部23は、修正された第1の体組成値のうちの最新(最後)の値と、推定部23で推定された第2の体組成値とに基づいて、第2の体組成値を修正する。ユーザは、第2の体組成計測装置20において、かかる修正をする期間を修正パラメータとして入力部21にて指定することが可能である。また、本変形例では、第1の体組成値の修正を開始する点、即ち最も古い第1の体組成値を指定することも可能である。
いま、第2の体組成計測装置20にて計測した第2の体組成値の修正を終了するタイミングをTendとし、第1の体組成計測装置10から第2の体組成計測装置20に切り替えるタイミングをTchangeとすると、推定部23にて推定した第2の体組成値の修正する期間は(Tend−Tchange)となり、修正された第1の体組成値のうちの最新(最後)の値はC1’(Tchange)となり、修正部27は、推定部23にて推定した第2の体組成値C2(t)を式(8)に従って修正して、修正後の第2の体組成値C2’(t)を得る。
Figure 2021137304
ただし、tは第1の体組成値の修正の開始点Tstartからの経過時間である。
なお、第1の体組成値が取得されている期間については、上記の実施の形態と同様にして、修正後の第1の体組成値を取得することができる。このとき、重み関数D(t)は、第2の体組成計測装置に切り替えた後のTendまで単調増加するように設定されるので、Tchangeの段階では、まだ十分に第2の体組成値に近づいていないが、本変形例では、Tchange後は式(5)によって第2の体組成値を修正しつつ、その修正の度合いを徐々に弱めていって、第2の体組成計測装置20の使用を開始して一定期間を経過した後に第2の体組成値の修正を終了する。
図14は、本発明の実施の形態の変形例の第2の体組成計測装置によって修正された体組成値を示すグラフである。図14の例では、第1の体組成値が取得されている1月〜6月までは、上記の実施の形態と同様にして式(1)により第1の体組成値が修正され、第2の体組成計測装置20の使用を開始した7月からは、推定部23で得られた第2の体組成値が修正され、10月に第2の体組成値の修正が終了している。
このように、第2の体組成計測装置20の使用を開始した後の一定期間についても第2の体組成値を修正することで、より第1の体組成値から第2の体組成値への遷移(折れ線303)をよりスムーズにすることができ、特に第1の体組成値と第2の体組成値との乖離が大きいときには有効である。
図15は、本発明の実施の形態の変形例の第2の体組成計測装置において修正パラメータを指示するための画面(修正パラメータ指示画面)の例を示す図である。図15の例では、4つの修正パラメータが3つのスライドバーと4つのスライダで指定することができる。すなわち、修正パラメータ指示画面62では、値再現性を指定するためのスライドバー151上にスライダ152が設けられており、変動傾向再現性を指定するためのスライドバー153上にスライダ154が設けられており、修正開始点と修正終了点を指定するためのスライドバー155上に修正開始点を指定するためのスライダ156と修正終了点を指定するためのスライダ157が設けられている。
以上のように、本変形例によれば、上記の実施の形態と同様にして第1の体組成値を修正するとともに、第2の体組成計測装置20の使用を開始してから一定期間について第2の体組成値も修正するので、第1の体組成値から第2の体組成値への遷移をよりスムーズにすることができる。
なお、本変形例における第2の体組成値の修正を行うことで、取得部26は、最新の第1の体組成値のみを取得してもよい。さらに、取得部26は、第1の体組成計測装置10から最新の第1の体組成値を取得するのではなく、入力部21を介したユーザの入力によって第1の体組成値を取得してもよい。取得部26が最新の第1の体組成値のみを取得する場合には、式(5)におけるC1’(Tchange)を当該最新の第1の体組成値とすればよい。
また、上記の実施の形態及び変形例では、ユーザに複数次元の指定をさせることで、各次元に対応する修正パラメータを指定するようにしたが、これに代えて、1次元の指定をさせることで、複数の修正パラメータを同時に指定するようにしてもよい。例えば、修正パラメータ指示画面62では、「過去データの再現性」という1次元の指定をさせて、この指定に基づいて、上述の変動傾向再現性パラメータα及び値再現性パラメータβを設定するようにしてもよい。「過去データの再現性」は、図6に示した修正パラメータ指定画面61において、左上から右下に延びる線上における1次元の指定と考えることができる。
さらに、上記の実施の形態及び変形例では、修正パラメータをユーザの指定入力に応じて連続的に変化させたが、修正パラメータを離散的に設定してよく、その場合に、修正パラメータ指定画面62におけるユーザの指定入力は連続的又は離散的にしてよい。あるいは、ユーザの指定入力は、ボタンの切替えであってもよい。例えば、変動傾向再現性パラメータαを「遅い」(重み関数が下に凸)、「中程度」(重み関数が線形)、「早い」(重み関数が上に凸)から選択的して指定させるようにしてよい。
また、上述のように、体組成計測装置は複数の種類の体組成値を計測することができる。第2の体組成計測装置20は、異なる種類の体組成値ごとに、修正パラメータを一括して設定可能であってもよいし、体組成値の種類ごとに異なる修正パラメータを設定可能であってもよい。
また、本発明の第1及び第2の体組成計測装置は、それぞれ、家庭用ものであっても、スポーツジム等に設置される業務用のものであってもよい。例えば、第1及び第2の体組成計測装置がスポーツジムで用いられる場合は、修正パラメータを指定するユーザは当該スポーツジムのスタッフであってよく、体組成を計測するユーザは当該スポーツジムの利用者であってよい。すなわち、入力部21を介して修正パラメータを指定するユーザと体組成計測装置を用いて体組成を計測するユーザとが異なっていてもよい。
また、上記の実施の形態では、古い体組成計測装置から新たな体組成計測装置に切り替得ることを想定して、体組成値の連続性を改善する例を説明したが、本発明の応用はこれに限られない。例えば、2つの体組成計測装置を並行して使用する場合にも本発明を適用できる。この場合には、第1の体組成計測装置及び第2の体組成計測装置のいずれか一方、又は両方が上記の修正部27の機能を有し、修正機能を有する体組成計測装置が他の体組成計測装置から体組成値や測定値を取得して、当該修正機能を有する体組成計測装置において、他の体組成計測装置から取得した体組成値及び/又は自身が算出した体組成値を上記の実施の形態と同様にして修正することができる。
10 第1の体組成計測装置
11 入力部
12 測定部
13 推定部
14 表示部
15 記憶部
16 出力部
20 第2の体組成計測装置
21 入力部
22 測定部
23 推定部
24 表示部
25 記憶部
26 取得部
27 修正部

Claims (12)

  1. ユーザの身体を測定して第2の測定値を得る測定部と、
    前記第2の測定値から所定の推定方法を用いて第2の体組成値を推定する推定部と、
    過去に他の装置で得られた前記ユーザの第1の体組成値を取得する取得部と、
    前記第1の体組成値から前記第2の体組成値への遷移をスムーズにするために、前記第1の体組成値及び前記第2の体組成値の少なくとも一方を一又は複数のパラメータに従う修正方法で修正する修正部と、
    を備えた体組成計測装置。
  2. 前記一又は複数のパラメータを指定するための入力を受け付ける入力部をさらに備えた、請求項1に記載の体組成計測装置。
  3. 前記取得部は、さらに、前記他の装置が前記第1の体組成値を推定するのに用いた第1の測定値を取得し、
    前記推定部は、前記第1の測定値から前記所定の推定方法と同じ推定方法を用いて過去の第2の体組成値を推定し、
    前記修正部は、前記過去の第2の体組成値を用いて、前記第1の体組成値を修正する、請求項1又は2に記載の体組成計測装置。
  4. 前記取得部は、推定時期を異にする複数の前記第1の体組成値を取得し、
    前記修正部は、古い前記第1の体組成値ほど修正される度合いが小さくなるように、重みづけをして前記第1の体組成値を修正する、請求項3に記載の体組成計測装置。
  5. 前記修正部は、前記第1の体組成値と前記第2の体組成値とに基づいて、前記第2の体組成値を修正する、請求項1〜4のいずれかに記載の体組成計測装置。
  6. 前記修正部は、前記第1の体組成値の推定からの経過時間が長いほど前記第2の体組成値が修正される度合いが小さくなるように重みづけをして前記第2の体組成値を修正する、請求項5に記載の体組成計測装置。
  7. 前記パラメータは、前記第1の体組成値を重視するか前記第2の体組成値を重視するかを指定するためのパラメータを含む、請求項4又は6に記載の体組成計測装置。
  8. 前記パラメータは、前記修正の前後における前記第1の体組成値及び/又は前記第2の体組成値の変動傾向の再現性の高低を指定するためのパラメータを含む、請求項4又は6に記載の体組成計測装置。
  9. 前記パラメータは、前記修正の期間の始点及び終点の少なくとも一方を指定するためのパラメータを含む、請求項4から6のいずれか一項に記載の体組成計測装置。
  10. ユーザの身体を測定して得られた第2の測定値から所定の推定方法を用いて第2の体組成値を推定する推定部と、
    過去に他の装置で得られた前記ユーザの第1の体組成値を取得する取得部と、
    前記第1の体組成値から前記第2の体組成値への遷移をスムーズにするために、前記第1の体組成値及び前記第2の体組成値の少なくとも一方を一又は複数のパラメータに従う修正方法で修正する修正部と、
    を備えた体組成推定装置。
  11. 過去に第1の体組成推定装置で得られたユーザの第1の体組成値を取得するとともに、第2の体組成装置で得られた前記ユーザの第2の体組成値を取得する取得部と、
    前記第1の体組成値から前記第2の体組成値への遷移をスムーズにするために、前記第1の体組成値及び前記第2の体組成値の少なくとも一方を一又は複数のパラメータに従う修正方法で修正する修正部と、
    を備えた、システム。
  12. 体組成計測装置のコンピュータで実行されることで、前記体組成計測装置を、
    前記体組成計測装置の測定部にてユーザの身体を測定して得られた第2の測定値から所定の推定方法を用いて第2の体組成値を推定する推定部、
    過去に他の装置で得られた前記ユーザの第1の体組成値を取得する取得部、及び
    前記第1の体組成値から前記第2の体組成値への遷移をスムーズにするために、前記第1の体組成値及び前記第2の体組成値の少なくとも一方を一又は複数のパラメータに従う修正方法で修正する修正部、
    として機能させる、コンピュータプログラム。

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