JP2021137015A - 治療用タンパク質の製造方法 - Google Patents

治療用タンパク質の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021137015A
JP2021137015A JP2021085859A JP2021085859A JP2021137015A JP 2021137015 A JP2021137015 A JP 2021137015A JP 2021085859 A JP2021085859 A JP 2021085859A JP 2021085859 A JP2021085859 A JP 2021085859A JP 2021137015 A JP2021137015 A JP 2021137015A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nucleic acid
cells
transfection
expression vector
cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021085859A
Other languages
English (en)
Inventor
ラシード ティジャニ
Tijani Rasheed
ラシード ティジャニ
ダリル ベーコン サムペイ
Bacon Sampey Darryl
ダリル ベーコン サムペイ
ジョン ロブリー
Robblee John
ジョン ロブリー
ガン ウェイ
Gan Wei
ガン ウェイ
チャオメイ へ
Chaomei He
チャオメイ へ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Momenta Pharmaceuticals Inc
Biofactura Inc
Original Assignee
Momenta Pharmaceuticals Inc
Biofactura Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Momenta Pharmaceuticals Inc, Biofactura Inc filed Critical Momenta Pharmaceuticals Inc
Publication of JP2021137015A publication Critical patent/JP2021137015A/ja
Priority to JP2023101801A priority Critical patent/JP2023112080A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P21/00Preparation of peptides or proteins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P21/00Preparation of peptides or proteins
    • C12P21/02Preparation of peptides or proteins having a known sequence of two or more amino acids, e.g. glutathione
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12YENZYMES
    • C12Y101/00Oxidoreductases acting on the CH-OH group of donors (1.1)
    • C12Y101/01Oxidoreductases acting on the CH-OH group of donors (1.1) with NAD+ or NADP+ as acceptor (1.1.1)
    • C12Y101/01273Beta-hydroxysteroid 3-dehydrogenase (1.1.1.270)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12YENZYMES
    • C12Y603/00Ligases forming carbon-nitrogen bonds (6.3)
    • C12Y603/01Acid-ammonia (or amine)ligases (amide synthases)(6.3.1)
    • C12Y603/01002Glutamate-ammonia ligase (6.3.1.2)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K2317/00Immunoglobulins specific features
    • C07K2317/10Immunoglobulins specific features characterized by their source of isolation or production
    • C07K2317/14Specific host cells or culture conditions, e.g. components, pH or temperature

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Obesity (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、治療用タンパク質の製造方法を開示する。【解決手段】コレステロール栄養要求性でかつグルタミン栄養要求性の細胞を培養する工程、前記細胞に、前記細胞におけるコレステロール生合成を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(i)と、前記細胞におけるグルタミン生合成を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(ii)と、治療用タンパク質をコードする核酸(iii)とをトランスフェクトする工程、前記細胞を前記治療用タンパク質の発現に適した条件下で培養する工程、前記治療用タンパク質を単離及び/又は精製する工程、を含む。【選択図】なし

Description

哺乳動物の細胞発現系を用いた治療用タンパク質の生産はバイオテクノロジー業界において重要性を増している。様々な培養系及びトランスフェクション系があるが、どの系にもかなりの制約がある。
本明細書に記載の発明は、部分的に、コレステロール栄養要求性細胞と1種以上の追加の選択マーカーとの組み合わせを治療用タンパク質の製造方法において利用することで、コレステロール栄養要求性細胞に関わる、製造時に起きる予期せぬ問題(例えば、低生産性)を回避することができるという発見に基づく。1つの態様において、本開示は治療用タンパク質の製造方法を特徴とし、この方法は、コレステロール栄養要求性及びグルタミン栄養要求性細胞を培養し、細胞に、細胞におけるコレステロール生合成機能を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(i)と、細胞におけるグルタミン生合成機能を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(ii)と、治療用タンパク質をコードする核酸(iii)とをトランスフェクトし、この細胞を治療用タンパク質の発現に適した条件下で培養し、治療用タンパク質を単離及び/又は精製することを含む。
一実施形態において、細胞はNS0細胞である。
幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は抗体である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は融合タンパク質である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質はFc含有融合タンパク質である。
幾つかの実施形態においては、トランスフェクションステップにおいて、細胞に、抗体軽鎖及び抗体重鎖をコードする核酸(iii)をトランスフェクトする。幾つかの実施形態において、核酸(i)は3−ケトステロイドレダクターゼをコードする。幾つかの実施形態において、核酸(ii)はグルタミンシンセターゼをコードする。
幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)及び(iii)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)及び(iii)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは、第2発現ベクターのトランスフェクションに先立って行われる。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは、第2発現ベクターのトランスフェクションと同時に行われる。
幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したグルタミンの不在下で培養する(例えば、核酸(ii)のトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、グルタミンシンセターゼ阻害剤(例えば、メチオニンスルホキシイミン)の存在下で培養する(例えば、核酸(ii)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、3−ケトステロイドレダクターゼ阻害剤の存在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後)。
幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下及び外来的に導入したグルタミンの不在下で培養する。幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下、外来的に導入したグルタミンの不在下及びグルタミンシンセターゼ阻害剤(例えば、メチオニンスルホキシイミン)の存在下で培養する。幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養し(例えば、核酸(i)のトランスフェクション後)、細胞は、外来的に導入したグルタミンの不在下で培養する(例えば、核酸(ii)のトランスフェクション後)。
1つの態様において、本開示は治療用タンパク質の製造方法を特徴とし、この方法は、コレステロール栄養要求性細胞を培養し、細胞に、細胞におけるコレステロール生合成機能を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(i)と、1種以上の選択マーカーを発現するタンパク質をコードする核酸(ii)と、治療用タンパク質をコードする核酸(iii)をトランスフェクトし、この細胞を治療用タンパク質の発現に適した条件下で培養し、治療用タンパク質を単離及び/又は精製することを含む。
一実施形態において、細胞はNS0細胞である。
幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は抗体である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は融合タンパク質である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質はFc含有融合タンパク質である。
幾つかの実施形態においては、トランスフェクションステップにおいて、細胞に、抗体軽鎖及び抗体重鎖をコードする核酸(iii)をトランスフェクトする。
幾つかの実施形態において、核酸(i)は3−ケトステロイドレダクターゼをコードする。
幾つかの実施形態において、核酸(ii)はグルタミンシンセターゼ、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)又は1種以上の抗生物質耐性遺伝子(例えば、ネオマイシン、ブラストサイジン、ハイグロマイオシン(hygromyocin)、ピューロマイシン、ゼオシン、ミコフェノール酸)をコードする。
幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)及び(iii)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)及び(iii)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは第2発現ベクターのトランスフェクションに先立って行われる。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは第2発現ベクターのトランスフェクションと同時に行われる。
幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、3−ケトステロイドレダクターゼ阻害剤の存在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養する。
1つの態様において、本開示は治療用タンパク質の製造方法を特徴とし、この方法は、機能性ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)を発現しないコレステロール栄養要求性細胞を培養し、細胞に、細胞におけるコレステロール生合成機能を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(i)と、DHFRをコードする核酸(ii)と、治療用タンパク質をコードする核酸(iii)とをトランスフェクトし、この細胞を治療用タンパク質の発現に適した条件下で培養し、治療用タンパク質を単離及び/又は精製することを含む。
一実施形態において、細胞はNS0細胞である。
幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は抗体である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は融合タンパク質である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質はFc含有融合タンパク質である。
幾つかの実施形態においては、トランスフェクションステップにおいて、細胞に、抗体軽鎖及び抗体重鎖をコードする核酸(iii)をトランスフェクトする。幾つかの実施形態において、核酸(i)は3−ケトステロイドレダクターゼをコードする。
幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)及び(iii)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)及び(iii)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは、第2発現ベクターのトランスフェクションに先立って行われる。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは、第2発現ベクターのトランスフェクションと同時に行われる。
幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、DHFR阻害剤(例えば、メチオニンスルホキシイミン(MSX))の存在下で培養する(例えば、核酸(ii)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、3−ケトステロイドレダクターゼ阻害剤の存在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後)。
幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養する。幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下及びDHFR阻害剤(例えば、メチオニンスルホキシイミン(MSX))の存在下で培養する。
1つの態様において、本開示は治療用タンパク質の製造方法を特徴とし、この方法は、ネオマイシンに感受性があるコレステロール栄養要求性細胞を培養し、細胞に、細胞におけるコレステロール生合成機能を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(i)と、ネオマイシン耐性遺伝子をコードする核酸(ii)と、治療用タンパク質をコードする核酸(iii)とをトランスフェクトし、この細胞を治療用タンパク質の発現に適した条件下で培養し、治療用タンパク質を単離及び/又は精製することを含む。
一実施形態において、細胞はNS0細胞である。
幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は抗体である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は融合タンパク質である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質はFc含有融合タンパク質である。
幾つかの実施形態においては、トランスフェクションステップにおいて、細胞に、抗体軽鎖及び抗体重鎖をコードする核酸(iii)をトランスフェクトする。幾つかの実施形態において、核酸(i)は3−ケトステロイドレダクターゼをコードする。幾つかの実施形態において、核酸(ii)はアミノグリコシド3’−ホスホトランスフェラーゼ(APH3’II)をコードするTn5からのネオマイシン耐性遺伝子をコードする。
幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)及び(iii)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)及び(iii)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは、第2発現ベクターのトランスフェクションに先立って行われる。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは、第2発現ベクターのトランスフェクションと同時に行われる。
幾つかの実施形態において、第1及び第2発現ベクターは共にHC及びLCを含有し、一方のベクターはKSRを含有し、他方はGS又は別の抗生物質耐性遺伝子を含有する。幾つかの実施形態においては3つの異なるベクター(例えば、三重選択の場合)があり、3つ全てのベクターがHC及びLCを含有し、第1ベクターはKSRを含有し、第2ベクターはGSを含有し、第3ベクターは任意の抗生物質耐性遺伝子、例えばNEOを含有する。
幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、アミノグリコシド抗生物質(例えば、G418)の存在下で培養する(例えば、核酸(ii)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、3−ケトステロイドレダクターゼ阻害剤の存在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後)。
幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養する。幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下及びアミノグリコシド抗生物質(例えば、G418)の存在下で培養する。
1つの態様において、本開示は治療用タンパク質の製造方法を特徴とし、この方法は、ブラストサイジンに感受性があるコレステロール栄養要求性細胞を培養し、細胞に、細胞におけるコレステロール生合成機能を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(i)と、ブラストサイジン耐性遺伝子をコードする核酸(ii)と、治療用タンパク質をコードする核酸(iii)とをトランスフェクトし、この細胞を治療用タンパク質の発現に適した条件下で培養し、治療用タンパク質を単離及び/又は精製することを含む。
一実施形態において、細胞はNS0細胞である。
幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は抗体である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は融合タンパク質である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質はFc含有融合タンパク質である。
幾つかの実施形態においては、トランスフェクションステップにおいて、細胞に、抗体軽鎖及び抗体重鎖をコードする核酸(iii)をトランスフェクトする。幾つかの実施形態において、核酸(i)は3−ケトステロイドレダクターゼをコードする。幾つかの実施形態において、核酸(ii)は、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)からのブラストサイジン耐性遺伝子(ブラストサイジン−Sデアミナーゼをコードする)をコードする。
幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)及び(iii)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)及び(iii)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは、第2発現ベクターのトランスフェクションに先立って行われる。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは、第2発現ベクターのトランスフェクションと同時に行われる。
幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、ペプチジルヌクレオシド抗生物質(例えば、ブラストサイジン)の存在下で培養する(例えば、核酸(ii)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、3−ケトステロイドレダクターゼ阻害剤の存在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後)。
幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養する。幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下及びペプチジルヌクレオシド抗生物質、アミノグリコシド抗生物質(例えば、ブラストサイジン)の存在下で培養する。
1つの態様において、本開示は治療用タンパク質の製造方法を特徴とし、この方法は、ハイグロマイシンBに感受性があるコレステロール栄養要求性細胞を培養し、細胞に、細胞におけるコレステロール生合成機能を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(i)と、ハイグロマイシンB耐性遺伝子をコードする核酸(ii)と、治療用タンパク質をコードする核酸(iii)とをトランスフェクトし、この細胞を治療用タンパク質の発現に適した条件下で培養し、治療用タンパク質を単離及び/又は精製することを含む。
一実施形態において、細胞はNS0細胞である。
幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は抗体である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は融合タンパク質である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質はFc含有融合タンパク質である。
幾つかの実施形態においては、トランスフェクションステップにおいて、細胞に、抗体軽鎖及び抗体重鎖をコードする核酸(iii)をトランスフェクトする。幾つかの実施形態において、核酸(i)は3−ケトステロイドレダクターゼをコードする。幾つかの実施形態において、核酸(ii)はハイグロマイシンBホスホトランスフェラーゼをコードする。
幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)及び(iii)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)及び(iii)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは、第2発現ベクターのトランスフェクションに先立って行われる。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは、第2発現ベクターのトランスフェクションと同時に行われる。
幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、アミノグリコシド抗生物質(例えば、ハイグロマイシンB)の存在下で培養する(例えば、核酸(ii)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、3−ケトステロイドレダクターゼ阻害剤の存在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後)。
幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養する。幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下及びペプチジルヌクレオシド抗生物質、アミノグリコシド抗生物質(例えば、ハイグロマイシンB)の存在下で培養する。
1つの態様において、本開示は治療用タンパク質の製造方法を特徴とし、この方法は、ピューロマイシンに感受性があるコレステロール栄養要求性細胞を培養し、細胞に、細胞におけるコレステロール生合成機能を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(i)と、ピューロマイシン耐性遺伝子をコードする核酸(ii)と、治療用タンパク質をコードする核酸(iii)とをトランスフェクトし、この細胞を治療用タンパク質の発現に適した条件下で培養し、治療用タンパク質を単離及び/又は精製することを含む。
一実施形態において、細胞はNS0細胞である。
幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は抗体である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は融合タンパク質である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質はFc含有融合タンパク質である。
幾つかの実施形態においては、トランスフェクションステップにおいて、細胞に、抗体軽鎖及び抗体重鎖をコードする核酸(iii)をトランスフェクトする。幾つかの実施形態において、核酸(i)は3−ケトステロイドレダクターゼをコードする。幾つかの実施形態において、核酸(ii)はピューロマイシンN−アセチル−トランスフェラーゼをコードする。
幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)及び(iii)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)及び(iii)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは、第2発現ベクターのトランスフェクションに先立って行われる。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは、第2発現ベクターのトランスフェクションと同時に行われる。
幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、アミノヌクレオシド抗生物質(例えば、ピューロマイシン)の存在下で培養する(例えば、核酸(ii)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、3−ケトステロイドレダクターゼ阻害剤の存在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後)。
幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養する。幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下及びペプチジルヌクレオシド抗生物質、アミノヌクレオシド抗生物質(例えば、ピューロマイシン)の存在下で培養する。
1つの態様において、本開示は治療用タンパク質の製造方法を特徴とし、この方法は、ゼオシンに感受性があるコレステロール栄養要求性細胞を培養し、細胞に、細胞におけるコレステロール生合成機能を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(i)と、ゼオシン耐性遺伝子をコードする核酸(ii)と、治療用タンパク質をコードする核酸(iii)とをトランスフェクトし、この細胞を治療用タンパク質の発現に適した条件下で培養し、治療用タンパク質を単離及び/又は精製することを含む。
一実施形態において、細胞はNS0細胞である。
幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は抗体である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は融合タンパク質である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質はFc含有融合タンパク質である。
幾つかの実施形態においては、トランスフェクションステップにおいて、細胞に、抗体軽鎖及び抗体重鎖をコードする核酸(iii)をトランスフェクトする。幾つかの実施形態において、核酸(i)は3−ケトステロイドレダクターゼをコードする。幾つかの実施形態において、核酸(ii)はSh ble遺伝子産物をコードする。
幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)及び(iii)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)及び(iii)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは、第2発現ベクターのトランスフェクションに先立って行われる。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは、第2発現ベクターのトランスフェクションと同時に行われる。
幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、銅キレート化グリコペプチド抗生物質(例えば、ゼオシン)の存在下で培養する(例えば、核酸(ii)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、3−ケトステロイドレダクターゼ阻害剤の存在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養する。幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下及び銅キレート化グリコペプチド抗生物質(例えば、ゼオシン)の存在下で培養する。
1つの態様において、本開示は治療用タンパク質の製造方法を特徴とし、この方法は、ミコフェノール酸(MPA)に感受性があるコレステロール栄養要求性細胞を培養し、細胞に、細胞におけるコレステロール生合成機能を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(i)と、MPA耐性遺伝子をコードする核酸(ii)と、治療用タンパク質をコードする核酸(iii)とをトランスフェクトし、この細胞を治療用タンパク質の発現に適した条件下で培養し、治療用タンパク質を単離及び/又は精製することを含む。
一実施形態において、細胞はNS0細胞である。
幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は抗体である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は融合タンパク質である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質はFc含有融合タンパク質である。
幾つかの実施形態においては、トランスフェクションステップにおいて、細胞に、抗体軽鎖及び抗体重鎖をコードする核酸(iii)をトランスフェクトする。幾つかの実施形態において、核酸(i)は3−ケトステロイドレダクターゼをコードする。幾つかの実施形態において、核酸(ii)はキサンチン−グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(Ecogpt)遺伝子をコードする。
幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)及び(iii)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)及び(iii)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは、第2発現ベクターのトランスフェクションに先立って行われる。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは、第2発現ベクターのトランスフェクションと同時に行われる。
幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、MPAの存在下で培養する(例えば、核酸(ii)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、3−ケトステロイドレダクターゼ阻害剤の存在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後)。
幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養する。幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下及びMPAの存在下で培養する。
1つの態様において、本開示は治療用タンパク質の製造方法を特徴とし、この方法は、ミコフェノール酸(MPA)に感受性があるコレステロール栄養要求性細胞を培養し、細胞に、細胞におけるコレステロール生合成機能を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(i)と、MPA耐性遺伝子をコードする核酸(ii)と、治療用タンパク質をコードする核酸(iii)とをトランスフェクトし、この細胞を治療用タンパク質の発現に適した条件下で培養し、治療用タンパク質を単離及び/又は精製することを含む。
一実施形態において、細胞はNS0細胞である。
幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は抗体である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は融合タンパク質である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質はFc含有融合タンパク質である。
幾つかの実施形態においては、トランスフェクションステップにおいて、細胞に、抗体軽鎖及び抗体重鎖をコードする核酸(iii)をトランスフェクトする。幾つかの実施形態において、核酸(i)は3−ケトステロイドレダクターゼをコードする。幾つかの実施形態において、核酸(ii)は、キサンチン−グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(Ecogpt)遺伝子をコードする。
幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)及び(iii)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)及び(iii)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは、第2発現ベクターのトランスフェクションに先立って行われる。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは、第2発現ベクターのトランスフェクションと同時に行われる。
幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、MPAの存在下で培養する(例えば、核酸(ii)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、3−ケトステロイドレダクターゼ阻害剤の存在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後)。
幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養する。幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下及びMPAの存在下で培養する。
1つの態様において、本開示は治療用タンパク質の製造方法を特徴とし、この方法は、コレステロール栄養要求性及びグルタミン栄養要求性細胞を培養し、細胞に、細胞におけるコレステロール生合成機能を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(i)(例えば、KSR)と、細胞におけるグルタミン生合成機能を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(ii)(例えば、グルタチオンシンセターゼ)と、G418への耐性を付与できるタンパク質をコードする核酸(iii)(例えば、ネオマイシン耐性遺伝子)と、治療用タンパク質をコードする核酸(iv)(例えば、抗体、例えば、重鎖及び軽鎖)とをトランスフェクトし、この細胞を治療用タンパク質の発現に適した条件下で培養し、治療用タンパク質を単離及び/又は精製することを含む。
幾つかの実施形態においては、最初に核酸(iii)をトランスフェクトし、トランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後、G418を細胞培地に添加する。幾つかの実施形態においては、最初に核酸(iii)をトランスフェクトし、トランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後、G418を細胞培地に添加し、2番目に核酸(ii)をトランスフェクトし、トランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後、コレステロールは細胞培地で不在である。幾つかの実施形態においては、最初に核酸(iii)をトランスフェクトし、トランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後、G418を細胞培地に添加し、2番目に核酸(ii)をトランスフェクトし、トランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後、コレステロール(例えば、外来的に添加したコレステロール)は細胞培地で不在であり、3番目に核酸(i)をトランスフェクトし、トランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後、グルタミン(例えば、外来的に添加したグルタミン)は細胞培地で不在である(任意で、メチオニンスルホキシイミン(MSX)を細胞培地に添加する)。
幾つかの実施形態においては、核酸(ii)及び(i)を同時にトランスフェクトし、G418を細胞培地に添加し、細胞培地はコレステロール(例えば、外来的に添加したコレステロール)を含有しない。幾つかの実施形態においては、核酸(i)、(ii)、(iii)及び(iv)を同時にトランスフェクトし、G418を細胞培地に添加し、細胞培地はコレステロール(例えば、外来的に添加したコレステロール)を含有せず、またグルタミン(例えば、外来的に添加したグルタミン)を含有しない(任意で、メチオニンスルホキシイミン(MSX)を細胞培地に添加する)。幾つかの実施形態においては、核酸(iv)を(i)、(ii)及び(iii)のそれぞれと同じ核酸配列(例えば、ベクター)に組み込む。幾つかの実施形態においては、核酸(iv)を、(i)及び(ii)、(i)及び(iii)又は(ii)及び(iii)のそれぞれと同じ核酸配列(例えば、ベクター)に組み込む。幾つかの実施形態において、核酸(iv)は、治療用抗体の重鎖及び軽鎖をコードする。幾つかの実施形態において、軽鎖は、(i)及び(ii)、(i)及び(iii)、(ii)及び(iii)又は(i)、(ii)及び(iii)のそれぞれと同じ核酸配列(例えば、ベクター)に組み込む。幾つかの実施形態において、重鎖は、(i)及び(ii)、(i)及び(iii)、(ii)及び(iii)又は(i)、(ii)及び(iii)のそれぞれと同じ核酸配列(例えば、ベクター)に組み込む。幾つかの実施形態において、軽鎖及び重鎖は、(i)及び(ii)、(i)及び(iii)、(ii)及び(iii)又は(i)、(ii)及び(iii)のそれぞれと同じ核酸配列(例えば、ベクター)に組み込む。
幾つかの実施形態においては、核酸(i)、(ii)、(iii)及び(iv)のいずれかを1つの核酸(例えば、1つのベクター)に組み込む。例えば、幾つかの実施形態においては、核酸(i)及び(ii)、(i)及び(iii)、(i)及び(iv)、(i)、(ii)及び(iii)、(i)、(ii)、(iii)及び(iv)、(ii)及び(iii)又は(ii)及び(iv)、(iii)及び(iv)を1つの核酸に組み込む。幾つかの実施形態においては、核酸(iv)は2つの別々の核酸を含み、一方は治療用抗体の重鎖をコードし、一方は軽鎖をコードする。幾つかの実施形態において、重鎖は別の核酸、例えば(i)、(ii)又は(iii)上に組み込む。幾つかの実施形態において、軽鎖は、別の核酸、例えば(i)、(ii)又は(iii)上に組み込む。
一実施形態において、細胞はNS0細胞である。
幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は抗体である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質は融合タンパク質である。幾つかの実施形態において、治療用タンパク質はFc含有融合タンパク質である。
幾つかの実施形態においては、トランスフェクションステップにおいて、細胞に、抗体軽鎖及び抗体重鎖をコードする核酸(iv)をトランスフェクトする。幾つかの実施形態において、核酸(i)は3−ケトステロイドレダクターゼをコードする。幾つかの実施形態において、核酸(ii)はグルタミンシンセターゼをコードする。幾つかの実施形態において、核酸(iii)はネオマイシン耐性遺伝子をコードする。
幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)及び(iv)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターは核酸(i)を含み、第2発現ベクターは核酸(ii)及び(iv)を含む。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは、第2発現ベクターのトランスフェクションに先立って行われる。幾つかの実施形態において、第1発現ベクターのトランスフェクションは、第2発現ベクターのトランスフェクションと同時に行われる。
幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したグルタミンの不在下で培養する(例えば、核酸(ii)のトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、グルタミンシンセターゼ阻害剤(例えば、メチオニンスルホキシイミン)の存在下で培養する(例えば、核酸(ii)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後)。幾つかの実施形態において、細胞は、3−ケトステロイドレダクターゼ阻害剤の存在下で培養する(例えば、核酸(i)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後)。
幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下及び外来的に導入したグルタミンの不在下で培養する。幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下、外来的に導入したグルタミンの不在下及びグルタミンシンセターゼ阻害剤(例えば、メチオニンスルホキシイミン)の存在下で培養する。幾つかの実施形態において、細胞は、外来的に導入したコレステロールの不在下で培養し(例えば、核酸(i)のトランスフェクション後)、細胞は外来的に導入したグルタミンの不在下で培養する(例えば、核酸(ii)のトランスフェクション後)。
本明細書に記載の方法のプロトコル例を示す。 3−ケトステロイドレダクターゼのNCBIリファレンスアミノ酸配列(NP_057455)(配列番号1)を示す。 HSD17β7のNCBIリファレンスmRNA配列(NM_016371.3)(配列番号2)を示す。 グルタミンシンセターゼのNCBIリファレンスアミノ酸配列(NP_002056.2)(配列番号3)を示す。 グルタミンシンセターゼのNCBIリファレンスmRNA配列(NM_002065.6)(配列番号4)を示す。 グルタミンシンセターゼのNCBIリファレンスmRNA配列(NM_002065.6)(配列番号4)を示す。 グルタミンシンセターゼのNCBIリファレンスmRNA配列(NM_002065.6)(配列番号4)を示す。 グルタミンシンセターゼのNCBIリファレンスmRNA配列(NM_002065.6)(配列番号4)を示す。 グルタミンシンセターゼのNCBIリファレンスmRNA配列(NM_002065.6)(配列番号4)を示す。 ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)のNCBIリファレンスアミノ酸配列(NP_000782.1)(配列番号5)を示す。 DHFRのNCBIリファレンスmRNA配列(NM_000791.3)(配列番号6)を示す。 DHFRのNCBIリファレンスmRNA配列(NM_000791.3)(配列番号6)を示す。 3−KSR細胞培養系を使用して生産したタンパク質の安定性を示す。10個の異なる3−KSR細胞クローンについての3−KSR細胞の上清における最終的なタンパク質力価の一覧である。4つのクローン(3−261、3−330、3−351、3−497)は高いタンパク質力価を示した。しかしながら、図8で更に示すように、3−KSRクローン3−351は、細胞特異的生産性において低下を示した。 Neo(100μg/ml又は200μg/mlのG418)を使用した細胞選択を示す折れ線グラフである。グラフは細胞生存率対回収からの日数を示す。 グルタチオンシンセターゼ(GS)を使用した細胞選択を示す折れ線グラフである(グルタミン濃度は2mMから0mMに又は0.5mMから0mMにそれぞれ低下させる)。グラフは細胞生存率対回収からの日数を示す。 三重選択として3−KSR、neo及びGSを使用した細胞選択を示す折れ線グラフである。グラフは細胞生存率対回収からの日数を示す。G418への耐性はneo遺伝子により付与できる。NS0におけるG418の濃度は100μg/ml及び200μg/mlである。グルタミン濃度は2mMから0mMに又は0.5mMから0mMに低下させる。MSX阻害剤もGS活性の阻害に使用し得る。
特定の組み換えタンパク質生産系、例えばNS0宿主細胞系において、コレステロール栄養要求性は、3−ケトステロイドレダクターゼ(3−KSR)遺伝子を治療用タンパク質をコードするベクターに組み込むことで利用でき、コレステロールを培地から除去することで組み換え細胞を選択する(米国特許出願第2010/0028940号)。しかしながら、本開示の発明者は、この系では、この細胞株では増幅が困難であるため、生産性(例えば、タンパク質産物/細胞/日)及びタンパク質力価が低くなる場合があることを思いがけず発見した(例えば、図8を参照のこと)。他のNS0宿主細胞系においては、グルタミンシンセターゼ(GS)遺伝子を治療用タンパク質をコードするベクターに組み込むことでグルタミン栄養要求性を利用でき、グルタミンを培地から除去することでトランスフェクト済みの細胞を選択する。加えて、GS阻害剤を培地に添加することで複数のGS遺伝子コピー、ひいては対象とするタンパク質をコードする遺伝子の組み込みへと選択を促すことができる(Barnes et al.Cytotechnology.2000.Advances in animal cell recombinant protein production:GS−NS0 expression system Feb;32(2):109−23)。各系には異なる制約がある。本明細書では、例えばNS0宿主細胞系における治療用産物の代替的な製造方法について説明する。
本明細書において、「グルタミン栄養要求性」細胞とは、グルタミンを合成しない又はグルタミン非含有細胞培地における生存及び増殖を可能にするに十分なグルタミンを合成しない細胞と定義される。
本明細書において、「コレステロール栄養要求性」細胞とは、コレステロールを合成しない又はコレステロール非含有細胞培地における生存及び増殖を可能にするに十分なコレステロールを合成しない細胞と定義される。
本明細書において、「グルタミン生合成機能を回復させる」とは、細胞におけるグルタミン生合成レベルを(グルタミン栄養要求性細胞におけるレベルから)少なくともグルタミン非含有細胞培地における細胞の生存及び増殖を可能にするレベルまで上昇させることを意味する。
本明細書において、「コレステロール生合成機能を回復させる」とは、細胞におけるコレステロール生合成レベルを(コレステロール栄養要求性細胞におけるレベルから)少なくともコレステロール非含有細胞培地における細胞の生存及び増殖を可能にするレベルまで上昇させることを意味する。
本明細書において、「生存及び増殖」とは、細胞又は細胞培養物が、トリパンブルー色素排除法で測定した場合に、対数期増殖中に60%より高い細胞生存率を維持する能力のことである。
3−ケトステロイドレダクターゼ(KSR)
酵素3−ケトステロイドレダクターゼはHSD17β7遺伝子によりコードされ、またコレステロールの生合成において3−ケトステロイドレダクターゼとして機能する(Marijanovic et al.,Mol Endocrinol.2003 Sep;17(9):1715−25)。NCBIリファレンスアミノ酸(NP_057455)及びmRNA配列(NM_016371.3)については図2(配列番号1)及び図3(配列番号2)をそれぞれ参照のこと。
グルタミンシンセターゼ(GS)
グルタミンシンセターゼ遺伝子がコードする酵素グルタミンシンセターゼは、グルタメート及びアンモニアからのグルタミンの合成を触媒する(Eisenberg et al.,Biochimica et Biophysica Acta,2000,Vol 1477,122-145)。別の形でスプライスしたトランスクリプトバリアントがこの遺伝子について幾つか発見されている。NCBIリファレンスアミノ酸NP_002056.2及びmRNA配列NM_002065.6については図4(配列番号3)及びFIG.5(配列番号4)をそれぞれ参照のこと。
ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)
酵素DHFRはDHFR遺伝子によりコードされ、ジヒドロ葉酸をテトラヒドロ葉酸、プリンのデノボ合成に必要なメチル基シャトル、チミジル酸及び特定のアミノ酸に変換する。別の形でスプライスしたトランスクリプトバリアントがこの遺伝子について幾つか発見されている。NCBIレファレンスアミノ酸(NP_000782.1)及びmRNA配列(NM_000791.3)については図6(配列番号5)及び図7(配列番号6)をそれぞれ参照のこと。
抗生物質耐性遺伝子選択マーカー
抗生物質耐性遺伝子は、哺乳動物の細胞培養において一般的に使用されるポジティブ選択マーカーである(例えば、Antibody Expression and Production,Editor Mohamed Al−Rubeai,Springer Netherlands,Springer Science Business Media B.V.,ISBN 978−94−007−1256−0;Cell Line Development,Mohamed Al−Rubeai August 11,2009 Springer Science&Business Mediaを参照のこと)。抗生物質耐性遺伝子の例には、以下に限定するものではないが、ネオマイシン耐性遺伝子、ブラストサイジン、ハイグロマイシン、ピューロマイシン、ゼオシン、ミコフェノール酸に耐性を付与する遺伝子が含まれる。細胞選択における使用に適した抗生物質耐性遺伝子及び対応する阻害剤は当業者ならばわかる。
Figure 2021137015

Figure 2021137015
ベクター、宿主細胞及び治療用タンパク質の生産
本発明の治療用タンパク質は宿主細胞から生産できる。宿主細胞とは、本明細書に記載のポリペプチド及びコンストラクトをその対応する核酸から発現させるのに必要な細胞成分、例えばオルガネラを含む媒体のことである。核酸は、当該分野で公知の慣用の技法(例えば、形質転換、トランスフェクション、電気穿孔、リン酸カルシウム沈澱法、直接マイクロインジェクション、感染等)により宿主細胞に導入可能な核酸ベクターに含め得る。核酸ベクターの選択は、使用する宿主細胞に依存する部分がある。概して、好ましい宿主細胞は原核生物(例えば、細菌)又は真核生物(例えば、哺乳動物)由来である。
核酸ベクターの構築及び宿主細胞
本発明の治療用タンパク質のアミノ酸配列をコードする核酸配列は、当該分野で公知の多様な方法で用意し得る。これらの方法には、以下に限定するものではないが、オリゴヌクレオチド媒介(又は部位特異的)変異誘発及びPCR変異誘発が含まれる。本発明の治療用タンパク質をコードする核酸分子は標準的な技法、例えば遺伝子合成を用いて得られる。あるいは、野生型の治療用タンパク質をコードする核酸分子を、当該分野における標準的な技法、例えばQuikChange(商標)変異誘発を用いて特定のアミノ酸置換基を含むように変異させ得る。核酸分子は、ヌクオチドシンセサイザ又はPCR技法を用いて合成できる。
本発明の治療用タンパク質をコードする核酸配列は、原核生物又は真核生物の宿主細胞において複製し、核酸分子を発現可能なベクターに挿入し得る。当該分野においては多くのベクターが利用可能であり、また本発明の目的のために使用できる。各ベクターは、特定の宿主細胞と適合するように調節及び最適化し得る様々な成分を含有し得る。例えば、ベクター成分は、以下に限定するものではないが、複製開始点、選択マーカー遺伝子、プロモーター、リボソーム結合部位、シグナル配列、対象タンパク質をコードする核酸配列及び転写終結配列を含み得る。
一例において、本発明のベクターには、選択遺伝子(例えば、3−ケトステロイドレダクターゼ及びグルタミンシンセターゼ)用の弱いプロモーター及び対象タンパク質(例えば、抗体、例えば、抗体の重鎖及び軽鎖)をコードする遺伝子用の強いプロモーターを含むベクターが含まれる。ベクターは直線化又はスーパーコイル化でき、改善されたトランスフェクション効率を示す。幾つかの実施形態においては、ベクターのコドン最適化を用いることでコード配列中の稀なコドンの使用を最小限にし、タンパク質生産収率を改善する。本発明のベクター例は、Wurm(2004)Nature Biotechnology,Vol 22;Issue 11:1393−1398)に記載されている。
幾つかの実施形態においては、哺乳動物の細胞を本発明のための宿主細胞として使用する。グルタミン栄養要求性及びコレステロール栄養要求性表現型は、非グルタミン栄養要求性及び非コレステロール栄養要求性細胞を遺伝子操作することで誘導でき、例えば内因性グルタミン生合成に必要な遺伝子、例えばグルタミンシンセターゼの変異又は欠失が含まれる。遺伝子操作の一般的な方法は当業者には周知であり、例えば部位特異的変異誘発、Znフィンガーヌクレアーゼ、shRNA、トランスポゾンであり、例えばCytotechnology.2007 Apr;53(1−3):65-73を参照のこと。NS0と称されるマウス骨髄腫細胞は公知のグルタミン栄養要求性及びコレステロール栄養要求性細胞である(例えば、Barnes et al.Cytotechnology.2000.Advances in animal cell recombinant protein production:GS−NS0 expression system Feb;32(2):109−23及び米国特許出願第2010/0028940号)を参照のこと。
遺伝子操作して宿主細胞として使用し得る哺乳動物の細胞型の追加例には、以下に限定するものではないが、ヒト胎児由来腎臓(HEK)(例えば、HEK293、HEK293F)、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)、HeLa、COS、PC3、Vero、MC3T3、NS0、VERY、BHK、MDCK、W138、BT483、Hs578T、HTB2、BT20、T47D)、CRL7030及びHsS78Bst細胞が含まれる。他の実施形態においては、大腸菌(E.coli)細胞を本発明のための宿主細胞として使用する。大腸菌株の例には、以下に限定するものではないが、大腸菌294(ATCC(登録商標)31446)、大腸菌λ1776(ATCC(登録商標)31537、大腸菌BL21(DE3)(ATCC(登録商標)BAA−1025)及び大腸菌RV308(ATCC(登録商標)31608)が含まれる。様々な宿主細胞が、タンパク質産物の翻訳後プロセシング及び修飾に関して特徴的且つ特異的なメカニズムを有する。適切な細胞株又は宿主系を選択することで、発現する治療用タンパク質を正確に修飾及びプロセシングし得る。上記の発現ベクターを当該分野で慣用の技法、例えば形質転換、トランスフェクション、電気穿孔、リン酸カルシウム沈澱法及び直接マイクロインジェクションを用いて適切な宿主細胞に導入し得る。タンパク質生産のために一旦ベクターを宿主細胞に導入したら、プロモーターの誘導、形質転換体の選択又は所望の配列をコードする遺伝子の増幅にむけて適切に改変した慣用の栄養培地で宿主細胞を培養する。治療用タンパク質の発現方法は当該分野で公知であり、例えばPaulina Balbas,Argelia Lorence(eds.)Recombinant Gene Expression:Reviews and Protocols(Methods in Molecular Biology),Humana Press;2nd ed.2004(July 20,2004)及びVladimir Voynov and Justin A.Caravella(eds.)Therapeutic Proteins:Methods and Protocols(Methods in Molecular Biology)Humana Press;2nd ed.2012(June 28,2012)を参照のこと。
タンパク質の生産、回収及び精製
本発明の治療用タンパク質の生産に使用する宿主細胞は、当該分野で公知であり且つ選択した宿主細胞の培養に適した培地で増殖させ得る。哺乳動物宿主細胞に適した培地の例には、基礎培地(MEM)、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)、Expi293(商標)Expression Medium、ウシ胎仔血清(FBS)補充DMEM及びRPMI−1640が含まれる。細菌宿主細胞に適した培地の例には、選択剤、例えばアンピシリン等の必要なものを補充したルリアブロス(LB)が含まれる。宿主細胞を適切な温度、例えば約20〜約39℃、例えば25〜約37℃、好ましくは37℃、CO2レベル、例えば5〜10%(好ましくは8%)で培養する。培地のpHは通常、約6.8〜7.4、例えば7.0であり、主に宿主生物に依存する。誘導性プロモーターを本発明の発現ベクターで使用するならば、タンパク質の発現は、このプロモーターの活性化に適した条件下で誘導される。治療用タンパク質を生産するための慣用の細胞培養条件は当該分野で公知であり、例えばButler,Cell Culture and Upstream Processing,Taylor&Francis;1st edition(May 25,2007)を参照のこと。
タンパク質の回収では、典型的には、宿主細胞を、一般的には浸透圧ショック、超音波処理又は溶解等の手段により破壊する。一旦細胞を破壊したら、細胞片を遠心分離又は濾過により除去し得る。タンパク質は更に精製し得る。本発明の抗体は、当該分野で公知の任意のタンパク質精製方法で精製し得て、例えばタンパク質Aアフィニティ法、他のクロマトグラフィ(例えば、イオン交換、アフィニティ及びサイズ排除カラムクロマトグラフィ)、遠心分離、較差溶解度法、あるいはタンパク質を精製するための他の標準的な技法により行う。(Process Scale Purification of Antibodies,Uwe Gottschalk(ed.)John Wiley&Sons,Inc.,2009を参照のこと)。幾つかの例においては、治療用タンパク質をマーカー配列、例えばペプチドにコンジュゲートさせて精製を促進できる。マーカーアミノ酸配列の例はヘキサ−ヒスチジンペプチド(Hisタグ)であり、ニッケル官能化アガロースアフィニティカラムにマイクロモル親和性でもって結合する。精製に有用な他のペプチドタグには、以下に限定するものではないが、ヘマグルチニン「HA」タグが含まれ、インフルエンザヘマグルチニンタンパク質由来のエピトープに対応する。
医薬組成物及び製剤
本発明は、本明細書に記載の1種以上の治療用タンパク質を含む医薬組成物を特徴とする。治療有効量の治療用タンパク質に加えて、本発明の医薬組成物は1種以上の医薬的に許容可能な担体又は賦形剤を含有し得て、これらは当業者に公知の方法で調合できる。
医薬組成物中の許容可能な担体及び賦形剤は、採用する用量及び濃度ではレシピエントにとって無毒である。許容可能な担体及び賦形剤は、緩衝剤、酸化防止剤、保存料、ポリマー、アミノ酸及び炭水化物を含み得る。本発明の医薬組成物は非経口的に注射可能な調合物の形態で投与できる。注射用の医薬組成物(すなわち、静脈内注射)は、ビヒクルとして滅菌溶液又は任意の医薬的に許容可能な液体を使用して調合できる。医薬的に許容可能なビヒクルには、以下に限定するものではないが、滅菌水、生理食塩水及び細胞培地(例えば、ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)、α−改変イーグル培地(α−MEM)、F−12培地)が含まれる。調合方法は当該分野で公知であり、例えばBanga(ed.)Therapeutic Peptides and Proteins:Formulation,Processing and Delivery Systems(2nd ed.)Taylor&Francis Group,CRC Press(2006)を参照のこと。
医薬組成物は、必要に応じて単位剤形で形成し得る。有効成分、例えば医薬製剤に含める本発明の1種以上の治療用タンパク質の量は、指定の範囲内の適切な用量となるようなものである(例えば、0.01〜500mg/kg(体重)の範囲内の用量)。
治療用タンパク質
本明細書に記載の方法で作製し得る治療用タンパク質には、対象とする全ての組み換え治療用タンパク質又はそのバイオシミラーが含まれ、以下に限定するものではないが、抗体(例えば、モノクローナル抗体、二重特異性抗体、多重特異性抗体)、融合タンパク質(例えば、Fc融合)、抗凝固剤、血液因子、骨形成タンパク質、組み換えタンパク質スキャフォールド、酵素、増殖因子、ホルモン、ホルモン放出因子、インターフェロン、インターロイキン及び血栓溶解剤が含まれる。治療用タンパク質には、グリコシル化(例えば、少なくとも1つのオリゴ糖鎖を有するタンパク質)及び非グリコシル化タンパク質の両方が含まれる。
モノクローナル抗体の例には、以下に限定するものではないが、アダリムマブ、インフィリキシマブ(infiliximab)、パリビズマブ、セツキシマブ、ナタリズマブ、エクリズマブ、ウステキヌマブ、ゴリムマブ、オファツマブ(ofatumab)、カナキヌマブ、ベリムマブ、アリロクマブ、メポリズマブ、ネシツムマブ、ニボルマブ、ジヌツキシマブ、セクキヌマブ、エボロクマブ、ブリナツモマブ、ペムブロリズマブ、ラムシルマブ、ベドリズマブ、シルツキシマブ、オビヌツズマブ、トラスツズマブ、ラキシバクマブ、ペルツズマブ、ブレンツキシマブ、イピリムマブ、デノスマブ、トシリズマブ、オファツムマブ、カナキヌマブ、セルトリズマブ、カツマキソマブ、ラニビズマブ、パニツムマブ、ベバシズマブ、セツキシマブ、エファリズマブ、オマリズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブ、アレムツズマブ、ゲムツズマブ、バシリキシマブ、ダクリズマブ、リツキシマブ及びアブシキシマブが含まれる。
融合タンパク質の例には、以下に限定するものではないが、アレファセプト、エンタネルセプト(entanercept)、アバタセプト、ベラタセプト、アフリベルセプト、ziv−アフリベルセプト、リロナセプト、ロミプロスチム、アポセプト(apocept)、トレバナニブ(trebananib)、ブリシビモド及びデュラグルチドが含まれる。
他の実施形態
以下の実施例により本発明について更に説明するが、実施例は限定であると解釈されるべきではない。本願を通して引用される全ての参考文献、特許及び公開済みの特許出願の内容は参照により本願に援用される。
実施例1:二重栄養要求性細胞を利用した治療用抗体の製造
以下の実施例では、治療用タンパク質、例えば抗体を製造する方法について説明し、この方法は対象である治療用タンパク質のコレステロール栄養要求性及びグルタミン栄養要求性細胞における発現を含む。望ましくも、この方法では、対象である遺伝子の増幅及びコピー数の増加、コレステロール(水溶液中では著しく不溶であり取扱いが極めて困難である)の不在下での生産が可能である。例示的な方法を更に図1で略説する。
グルタミン栄養要求性及びコレステロール栄養要求性細胞、例えばNS0細胞に、3−ケトステロイドレダクターゼ(3−KSR)をコードする核酸を含む第1発現ベクターをトランスフェクトする。この第1トランスフェクション中及び第1トランスフェクション後、細胞をコレステロール非含有培地中で維持することで第1発現ベクターを発現する細胞を選択し、3−KSR発現グルタミン栄養要求性細胞培養物を得る。これらの細胞に同時に又は続いてグルタミンシンセターゼ(GS)及び対象のタンパク質、例えば治療用抗体の重鎖及び軽鎖をコードする核酸を含む第2ベクターをトランスフェクトする。この第2トランスフェクション中及び第2トランスフェクション後、細胞をグルタミン非含有培地中で維持することで第2ベクターを発現する細胞を選択する。複数の第2ベクターコピーを取り込んだ細胞を更に選択するために、第2トランスフェクション中及び/又は第2トランスフェクション後の細胞培地にグルタミンシンセターゼ阻害剤、例えばメチオニンスルホキシイミン(MSX)を補充する。最終的な3−KSR−GS抗体産生細胞をコレステロール非含有培地中で維持することでコレステロールに関わる製造上の問題を回避することができ、またMSX選択に負うところの高い生産性を示す。
実施例2:細胞生存率アッセイ
以下の実施例では、十分な生存及び増殖を示す細胞の尺度としての細胞生存率を求めるためのトリパンブルーアッセイについて説明する。
pH7.2〜7.3の緩衝等張塩水(すなわち、リン酸緩衝食塩水)中のトリパンブルー0.4%溶液を用意する。0.1mLのトリパンブルー原液を1mLの細胞に添加する。血球計数器に装填し、低倍率の顕微鏡下で速やかに観察する。青色に染まった細胞の数及び全細胞の数を数える。細胞生存率を、生細胞の数を血球計数器上のグリッド内の細胞の総数で割ったものとして計算する。細胞がトリパンブルーを取り込むならば、非生細胞と見なす。細胞生存率は、健康な対数期培養物の場合、少なくとも90%である。
〔数1〕
生細胞の割合(%)=[1.00−(青色細胞数÷総細胞数)]×100
細胞株懸濁液の細胞密度は、血球計数器を使用して求めることができる。培養物1mLあたりの生細胞の数を計算するためには以下の式を使用し、希釈係数について補正する:生細胞数×10E4×1.1=細胞/mL(培養物)
実施例3:三重選択法を利用した治療用抗体の製造
以下の実施例では、治療用タンパク質、例えば抗体を製造する方法について説明し、この方法は、対象である治療用タンパク質のコレステロール及びグルタミン栄養要求性細胞における発現を、追加の第3の選択メカニズム、例えばネオマイシン耐性遺伝子(例えば、選択にG418を使用)と共に含む。望ましくも、この方法では、対象である遺伝子の増幅及びコピー数の増加、コレステロール(水溶液中では著しく不溶であり取扱いが極めて困難である)の不在下での生産が可能であり、それでいて例えば低生産性を含めた、3−KSR細胞培養選択系に関わる予期せぬ製造上の難題を克服できる。
NS0細胞選択をまず、単一ネオマイシン選択(図9)及び単一GS選択(図10)の両方を用いて最適化した。ネオマイシン最適化に関しては、細胞に、標準的なやり方で、ネオマイシン耐性遺伝子をコードする核酸ベクターをトランスフェクトした。次に、選択のために、ネオマイシンを細胞培地に(100μg/ml又は200μg/ml)で添加した。細胞生存率を回収からの記載の日数で測定した。GSベースの選択の場合は、細胞にGSをコードする核酸ベクターをトランスフェクトし、グルタミン非含有細胞培地中で維持した。細胞生存率を、回収からの記載の日数で測定した。3−KSRベースの三重選択法をネオマイシン、3−KSR及びGS選択を用いて最適化することで、3−KSR選択に関わる予期せぬ低生産性を克服した(図8)。細胞に、標準的なやり方で、3−KSR、GS及びネオマイシン耐性遺伝子をコードする1種以上の核酸ベクターをトランスフェクトした。選択のために、細胞を、グルタミン及びコレステロールの不在下及びネオマイシンの存在下で維持した。図11に示すように、三重選択は回収後、十分な細胞生存率を維持した。
NS0細胞選択をまず、単一ネオマイシン選択(図9)及び単一GS選択(図10)の両方を用いて最適化した。ネオマイシン最適化に関しては、細胞に、標準的なやり方で、ネオマイシン耐性遺伝子をコードする核酸ベクターをトランスフェクトした。次に、選択のために、ネオマイシンを細胞培地に(100μg/ml又は200μg/ml)で添加した。細胞生存率を回収からの記載の日数で測定した。GSベースの選択の場合は、細胞にGSをコードする核酸ベクターをトランスフェクトし、グルタミン非含有細胞培地中で維持した。細胞生存率を、回収からの記載の日数で測定した。3−KSRベースの三重選択法をネオマイシン、3−KSR及びGS選択を用いて最適化することで、3−KSR選択に関わる予期せぬ低生産性を克服した(図8)。細胞に、標準的なやり方で、3−KSR、GS及びネオマイシン耐性遺伝子をコードする1種以上の核酸ベクターをトランスフェクトした。選択のために、細胞を、グルタミン及びコレステロールの不在下及びネオマイシンの存在下で維持した。図11に示すように、三重選択は回収後、十分な細胞生存率を維持した。
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕治療用タンパク質の製造方法であって、
コレステロール栄養要求性でかつグルタミン栄養要求性の細胞を培養する工程、
前記細胞に、前記細胞におけるコレステロール生合成を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(i)と、前記細胞におけるグルタミン生合成を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(ii)と、治療用タンパク質をコードする核酸(iii)とをトランスフェクトする工程、
前記細胞を前記治療用タンパク質の発現に適した条件下で培養する工程、
前記治療用タンパク質を単離及び/又は精製する工程、
を含むことを特徴とする方法。
〔2〕前記治療用タンパク質が、抗体である、前記〔1〕に記載の方法。
〔3〕前記トランスフェクション工程において、前記細胞に、抗体軽鎖及び抗体重鎖をコードする核酸(iii)をトランスフェクトする、前記〔1〕に記載の方法。
〔4〕核酸(i)が、3−ケトステロイドレダクターゼをコードする、前記〔1〕に記載の方法。
〔5〕核酸(ii)が、グルタミンシンセターゼをコードする、前記〔1〕に記載の方法。
〔6〕第1発現ベクターが、核酸(i)及び(iii)を含み、第2発現ベクターが、核酸(ii)を含む、前記〔1〕に記載の方法。
〔7〕第1発現ベクターが、核酸(i)を含み、第2発現ベクターが、核酸(ii)及び(iii)を含む、前記〔1〕に記載の方法。
〔8〕前記第1発現ベクターのトランスフェクションが、前記第2発現ベクターのトランスフェクションに先立って行われる、前記〔7〕に記載の方法。
〔9〕前記第1発現ベクターのトランスフェクションが、前記第2発現ベクターのトランスフェクションと同時に行われる、前記〔7〕に記載の方法。
〔10〕前記細胞を、外来的に導入したコレステロールの不在下で、例えば、核酸(i)のトランスフェクション後に培養する、前記〔1〕〜〔9〕のいずれか1項に記載の方法。
〔11〕前記細胞を、外来的に導入したグルタミンの不在下で、例えば、核酸(ii)のトランスフェクション後に培養する前記〔1〕〜〔10〕のいずれか1項に記載の方法。
〔12〕前記細胞を、グルタミンシンセターゼ阻害剤、例えば、メチオニンスルホキシイミンの存在下で、例えば、核酸(ii)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後に培養する、前記〔1〕に記載の方法。
〔13〕前記細胞を、3−ケトステロイドレダクターゼ阻害剤の存在下で、例えば、核酸(i)のトランスフェクションの間及び/又はトランスフェクションの後に、培養する、前記〔1〕に記載の方法。
〔14〕前記細胞が、NS0細胞である、前記〔1〕〜〔13〕のいずれか1項に記載の方法。
〔15〕前記タンパク質が、アダリムマブ、インフィリキシマブ、パリビズマブ、セツキシマブ、ナタリズマブ、エクリズマブ、ウステキヌマブ、ゴリムマブ、オファツマブ、カナキヌマブ、ベリムマブ、アリロクマブ、メポリズマブ、ネシツムマブ、ニボルマブ、ジヌツキシマブ、セクキヌマブ、エボロクマブ、ブリナツモマブ、ペムブロリズマブ、ラムシルマブ、ベドリズマブ、シルツキシマブ、オビヌツズマブ、トラスツズマブ、ラキシバクマブ、ペルツズマブ、ブレンツキシマブ、イピリムマブ、デノスマブ、トシリズマブ、オファツムマブ、カナキヌマブ、セルトリズマブ、カツマキソマブ、ラニビズマブ、パニツムマブ、ベバシズマブ、セツキシマブ、エファリズマブ、オマリズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブ、アレムツズマブ、ゲムツズマブ、バシリキシマブ、ダクリズマブ、リツキシマブ、アブシキシマブ、アレファセプト、エンタネルセプト、アバタセプト、ベラタセプト、アフリベルセプト、ziv−アフリベルセプト、リロナセプト、ロミプロスチム、アポセプト、トレバナニブ、ブリシビモド及びデュラグルチドから成る群から選択される、前記〔1〕〜〔14〕のいずれか1項に記載の方法。
〔16〕治療用タンパク質の製造方法であって、
コレステロール栄養要求性細胞を培養する工程、
前記細胞に、前記細胞におけるコレステロール生合成を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(i)と、1種以上の選択マーカーを発現するタンパク質をコードする核酸(ii)と、治療用タンパク質をコードする核酸(iii)とをトランスフェクトする工程、
前記細胞を前記治療用タンパク質の発現に適した条件下で培養する工程、
前記治療用タンパク質を単離及び/又は精製する工程、
を含むことを特徴とする方法。
〔17〕前記治療用タンパク質が、抗体である、前記〔16〕に記載の方法。
〔18〕前記トランスフェクション工程において、前記細胞に、抗体軽鎖及び抗体重鎖をコードする核酸(iii)をトランスフェクトする、前記〔16〕に記載の方法。
〔19〕核酸(i)が、3−ケトステロイドレダクターゼをコードする、前記〔16〕に記載の方法。
〔20〕核酸(ii)が、グルタミンシンセターゼ、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)又は1種以上の抗生物質耐性遺伝子、例えば、ネオマイシン、ブラストサイジン、ハイグロマイオシン、ピューロマイシン、ゼオシン、ミコフェノール酸をコードする、前記〔16〕に記載の方法。
〔21〕第1発現ベクターが、核酸(i)及び(iii)を含み、第2発現ベクターが核酸(ii)を含む、前記〔16〕に記載の方法。
〔22〕第1発現ベクターが、核酸(i)を含み、第2発現ベクターが核酸(ii)及び(iii)を含む、前記〔16〕に記載の方法。
〔23〕前記第1発現ベクターのトランスフェクションが、前記第2発現ベクターのトランスフェクションに先立って行われる、前記〔22〕に記載の方法。
〔24〕前記第1発現ベクターのトランスフェクションが、前記第2発現ベクターのトランスフェクションと同時に行われる、前記〔22〕に記載の方法。
〔25〕前記細胞を、外来的に導入したコレステロールの不在下で、例えば、核酸(i)のトランスフェクション後に培養する、前記〔16〕に記載の方法。
〔26〕前記細胞を、外来的に導入したグルタミンの不在下で、例えば、核酸(ii)のトランスフェクション後に培養する、前記〔16〕に記載の方法。
〔27〕前記細胞を、3−ケトステロイドレダクターゼ阻害剤の存在下で、例えば、核酸(i)のトランスフェクションの間及び/又はトランスフェクションの後に培養する、前記〔16〕に記載の方法。
〔28〕前記細胞が、NS0細胞である、前記〔16〕に記載の方法。
〔29〕前記タンパク質が、アダリムマブ、インフィリキシマブ、パリビズマブ、セツキシマブ、ナタリズマブ、エクリズマブ、ウステキヌマブ、ゴリムマブ、オファツマブ、カナキヌマブ、ベリムマブ、アリロクマブ、メポリズマブ、ネシツムマブ、ニボルマブ、ジヌツキシマブ、セクキヌマブ、エボロクマブ、ブリナツモマブ、ペムブロリズマブ、ラムシルマブ、ベドリズマブ、シルツキシマブ、オビヌツズマブ、トラスツズマブ、ラキシバクマブ、ペルツズマブ、ブレンツキシマブ、イピリムマブ、デノスマブ、トシリズマブ、オファツムマブ、カナキヌマブ、セルトリズマブ、カツマキソマブ、ラニビズマブ、パニツムマブ、ベバシズマブ、セツキシマブ、エファリズマブ、オマリズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブ、アレムツズマブ、ゲムツズマブ、バシリキシマブ、ダクリズマブ、リツキシマブ、アブシキシマブ、アレファセプト、エンタネルセプト、アバタセプト、ベラタセプト、アフリベルセプト、ziv−アフリベルセプト、リロナセプト、ロミプロスチム、アポセプト、トレバナニブ、ブリシビモド及びデュラグルチドから成る群から選択される、前記〔16〕に記載の方法。
〔30〕治療用タンパク質の製造方法であって、
コレステロール栄養要求性細胞を培養する工程、
前記細胞に、前記細胞におけるコレステロール生合成を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(i)と、
第1選択マーカーを発現するタンパク質をコードする核酸(ii)と、
第2選択マーカーを発現するタンパク質をコードする核酸(iii)と、
治療用タンパク質をコードする核酸(iv)と、
をトランスフェクトする工程、
前記細胞を前記治療用タンパク質の発現に適した条件下で培養する工程、
前記治療用タンパク質を単離及び/又は精製する工程、
を含むことを特徴とする方法。
〔31〕前記治療用タンパク質が、抗体である、前記〔30〕に記載の方法。
〔32〕前記トランスフェクション工程において、前記細胞に、抗体軽鎖及び抗体重鎖をコードする核酸(iv)をトランスフェクトする、前記〔30〕に記載の方法。
〔33〕核酸(i)が、3−ケトステロイドレダクターゼをコードする、前記〔30〕に記載の方法。
〔34〕核酸(ii)が、グルタミンシンセターゼ、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)又は1種以上の抗生物質耐性遺伝子、例えば、ネオマイシン、ブラストサイジン、ハイグロマイオシン、ピューロマイシン、ゼオシン、ミコフェノール酸をコードする、前記〔30〕に記載の方法。
〔35〕核酸(iii)が、グルタミンシンセターゼ、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)又は1種以上の抗生物質耐性遺伝子、例えば、ネオマイシン、ブラストサイジン、ハイグロマイオシン、ピューロマイシン、ゼオシン、ミコフェノール酸をコードする、前記〔30〕に記載の方法。
〔36〕前記細胞を、外来的に導入したコレステロールの不在下で、例えば、核酸(i)のトランスフェクション後で培養する、前記〔30〕に記載の方法。
〔37〕前記細胞を、外来的に導入したグルタミンの不在下で、例えば、核酸(ii)のトランスフェクション後で培養する、前記〔30〕に記載の方法。
〔38〕前記細胞を、3−ケトステロイドレダクターゼ阻害剤の存在下で、例えば、核酸(i)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後で培養する、前記〔30〕に記載の方法。
〔39〕前記細胞が、NS0細胞である、前記〔30〕に記載の方法。
〔40〕前記タンパク質が、アダリムマブ、インフィリキシマブ、パリビズマブ、セツキシマブ、ナタリズマブ、エクリズマブ、ウステキヌマブ、ゴリムマブ、オファツマブ、カナキヌマブ、ベリムマブ、アリロクマブ、メポリズマブ、ネシツムマブ、ニボルマブ、ジヌツキシマブ、セクキヌマブ、エボロクマブ、ブリナツモマブ、ペムブロリズマブ、ラムシルマブ、ベドリズマブ、シルツキシマブ、オビヌツズマブ、トラスツズマブ、ラキシバクマブ、ペルツズマブ、ブレンツキシマブ、イピリムマブ、デノスマブ、トシリズマブ、オファツムマブ、カナキヌマブ、セルトリズマブ、カツマキソマブ、ラニビズマブ、パニツムマブ、ベバシズマブ、セツキシマブ、エファリズマブ、オマリズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブ、アレムツズマブ、ゲムツズマブ、バシリキシマブ、ダクリズマブ、リツキシマブ、アブシキシマブ、アレファセプト、エンタネルセプト、アバタセプト、ベラタセプト、アフリベルセプト、ziv−アフリベルセプト、リロナセプト、ロミプロスチム、アポセプト、トレバナニブ、ブリシビモド及びデュラグルチドから成る群から選択される、前記〔30〕に記載の方法。
〔41〕核酸(ii)が、グルタミンシンセターゼをコードし、核酸(iii)が、1種以上の抗生物質耐性遺伝子、例えば、ネオマイシン、ブラストサイジン、ハイグロマイオシン、ピューロマイシン、ゼオシン、ミコフェノール酸をコードする、前記〔30〕に記載の方法。
〔42〕核酸(ii)が、グルタミンシンセターゼをコードし、核酸(iii)が、ネオマイシン抗生物質耐性遺伝子をコードする、前記〔30〕に記載の方法。

Claims (42)

  1. 治療用タンパク質の製造方法であって、
    コレステロール栄養要求性でかつグルタミン栄養要求性の細胞を培養する工程、
    前記細胞に、前記細胞におけるコレステロール生合成を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(i)と、前記細胞におけるグルタミン生合成を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(ii)と、治療用タンパク質をコードする核酸(iii)とをトランスフェクトする工程、
    前記細胞を前記治療用タンパク質の発現に適した条件下で培養する工程、
    前記治療用タンパク質を単離及び/又は精製する工程、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記治療用タンパク質が、抗体である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記トランスフェクション工程において、前記細胞に、抗体軽鎖及び抗体重鎖をコードする核酸(iii)をトランスフェクトする、請求項1に記載の方法。
  4. 核酸(i)が、3−ケトステロイドレダクターゼをコードする、請求項1に記載の方法。
  5. 核酸(ii)が、グルタミンシンセターゼをコードする、請求項1に記載の方法。
  6. 第1発現ベクターが、核酸(i)及び(iii)を含み、第2発現ベクターが、核酸(ii)を含む、請求項1に記載の方法。
  7. 第1発現ベクターが、核酸(i)を含み、第2発現ベクターが、核酸(ii)及び(iii)を含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記第1発現ベクターのトランスフェクションが、前記第2発現ベクターのトランスフェクションに先立って行われる、請求項7に記載の方法。
  9. 前記第1発現ベクターのトランスフェクションが、前記第2発現ベクターのトランスフェクションと同時に行われる、請求項7に記載の方法。
  10. 前記細胞を、外来的に導入したコレステロールの不在下で、例えば、核酸(i)のトランスフェクション後に培養する、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記細胞を、外来的に導入したグルタミンの不在下で、例えば、核酸(ii)のトランスフェクション後に培養する請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記細胞を、グルタミンシンセターゼ阻害剤、例えば、メチオニンスルホキシイミンの存在下で、例えば、核酸(ii)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後に培養する、請求項1に記載の方法。
  13. 前記細胞を、3−ケトステロイドレダクターゼ阻害剤の存在下で、例えば、核酸(i)のトランスフェクションの間及び/又はトランスフェクションの後に、培養する、請求項1に記載の方法。
  14. 前記細胞が、NS0細胞である、請求項1〜13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記タンパク質が、アダリムマブ、インフィリキシマブ、パリビズマブ、セツキシマブ、ナタリズマブ、エクリズマブ、ウステキヌマブ、ゴリムマブ、オファツマブ、カナキヌマブ、ベリムマブ、アリロクマブ、メポリズマブ、ネシツムマブ、ニボルマブ、ジヌツキシマブ、セクキヌマブ、エボロクマブ、ブリナツモマブ、ペムブロリズマブ、ラムシルマブ、ベドリズマブ、シルツキシマブ、オビヌツズマブ、トラスツズマブ、ラキシバクマブ、ペルツズマブ、ブレンツキシマブ、イピリムマブ、デノスマブ、トシリズマブ、オファツムマブ、カナキヌマブ、セルトリズマブ、カツマキソマブ、ラニビズマブ、パニツムマブ、ベバシズマブ、セツキシマブ、エファリズマブ、オマリズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブ、アレムツズマブ、ゲムツズマブ、バシリキシマブ、ダクリズマブ、リツキシマブ、アブシキシマブ、アレファセプト、エンタネルセプト、アバタセプト、ベラタセプト、アフリベルセプト、ziv−アフリベルセプト、リロナセプト、ロミプロスチム、アポセプト、トレバナニブ、ブリシビモド及びデュラグルチドから成る群から選択される、請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 治療用タンパク質の製造方法であって、
    コレステロール栄養要求性細胞を培養する工程、
    前記細胞に、前記細胞におけるコレステロール生合成を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(i)と、1種以上の選択マーカーを発現するタンパク質をコードする核酸(ii)と、治療用タンパク質をコードする核酸(iii)とをトランスフェクトする工程、
    前記細胞を前記治療用タンパク質の発現に適した条件下で培養する工程、
    前記治療用タンパク質を単離及び/又は精製する工程、
    を含むことを特徴とする方法。
  17. 前記治療用タンパク質が、抗体である、請求項16に記載の方法。
  18. 前記トランスフェクション工程において、前記細胞に、抗体軽鎖及び抗体重鎖をコードする核酸(iii)をトランスフェクトする、請求項16に記載の方法。
  19. 核酸(i)が、3−ケトステロイドレダクターゼをコードする、請求項16に記載の方法。
  20. 核酸(ii)が、グルタミンシンセターゼ、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)又は1種以上の抗生物質耐性遺伝子、例えば、ネオマイシン、ブラストサイジン、ハイグロマイオシン、ピューロマイシン、ゼオシン、ミコフェノール酸をコードする、請求項16に記載の方法。
  21. 第1発現ベクターが、核酸(i)及び(iii)を含み、第2発現ベクターが核酸(ii)を含む、請求項16に記載の方法。
  22. 第1発現ベクターが、核酸(i)を含み、第2発現ベクターが核酸(ii)及び(iii)を含む、請求項16に記載の方法。
  23. 前記第1発現ベクターのトランスフェクションが、前記第2発現ベクターのトランスフェクションに先立って行われる、請求項22に記載の方法。
  24. 前記第1発現ベクターのトランスフェクションが、前記第2発現ベクターのトランスフェクションと同時に行われる、請求項22に記載の方法。
  25. 前記細胞を、外来的に導入したコレステロールの不在下で、例えば、核酸(i)のトランスフェクション後に培養する、請求項16に記載の方法。
  26. 前記細胞を、外来的に導入したグルタミンの不在下で、例えば、核酸(ii)のトランスフェクション後に培養する、請求項16に記載の方法。
  27. 前記細胞を、3−ケトステロイドレダクターゼ阻害剤の存在下で、例えば、核酸(i)のトランスフェクションの間及び/又はトランスフェクションの後に培養する、請求項16に記載の方法。
  28. 前記細胞が、NS0細胞である、請求項16に記載の方法。
  29. 前記タンパク質が、アダリムマブ、インフィリキシマブ、パリビズマブ、セツキシマブ、ナタリズマブ、エクリズマブ、ウステキヌマブ、ゴリムマブ、オファツマブ、カナキヌマブ、ベリムマブ、アリロクマブ、メポリズマブ、ネシツムマブ、ニボルマブ、ジヌツキシマブ、セクキヌマブ、エボロクマブ、ブリナツモマブ、ペムブロリズマブ、ラムシルマブ、ベドリズマブ、シルツキシマブ、オビヌツズマブ、トラスツズマブ、ラキシバクマブ、ペルツズマブ、ブレンツキシマブ、イピリムマブ、デノスマブ、トシリズマブ、オファツムマブ、カナキヌマブ、セルトリズマブ、カツマキソマブ、ラニビズマブ、パニツムマブ、ベバシズマブ、セツキシマブ、エファリズマブ、オマリズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブ、アレムツズマブ、ゲムツズマブ、バシリキシマブ、ダクリズマブ、リツキシマブ、アブシキシマブ、アレファセプト、エンタネルセプト、アバタセプト、ベラタセプト、アフリベルセプト、ziv−アフリベルセプト、リロナセプト、ロミプロスチム、アポセプト、トレバナニブ、ブリシビモド及びデュラグルチドから成る群から選択される、請求項16に記載の方法。
  30. 治療用タンパク質の製造方法であって、
    コレステロール栄養要求性細胞を培養する工程、
    前記細胞に、前記細胞におけるコレステロール生合成を回復させることができるタンパク質をコードする核酸(i)と、
    第1選択マーカーを発現するタンパク質をコードする核酸(ii)と、
    第2選択マーカーを発現するタンパク質をコードする核酸(iii)と、
    治療用タンパク質をコードする核酸(iv)と、
    をトランスフェクトする工程、
    前記細胞を前記治療用タンパク質の発現に適した条件下で培養する工程、
    前記治療用タンパク質を単離及び/又は精製する工程、
    を含むことを特徴とする方法。
  31. 前記治療用タンパク質が、抗体である、請求項30に記載の方法。
  32. 前記トランスフェクション工程において、前記細胞に、抗体軽鎖及び抗体重鎖をコードする核酸(iv)をトランスフェクトする、請求項30に記載の方法。
  33. 核酸(i)が、3−ケトステロイドレダクターゼをコードする、請求項30に記載の方法。
  34. 核酸(ii)が、グルタミンシンセターゼ、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)又は1種以上の抗生物質耐性遺伝子、例えば、ネオマイシン、ブラストサイジン、ハイグロマイオシン、ピューロマイシン、ゼオシン、ミコフェノール酸をコードする、請求項30に記載の方法。
  35. 核酸(iii)が、グルタミンシンセターゼ、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)又は1種以上の抗生物質耐性遺伝子、例えば、ネオマイシン、ブラストサイジン、ハイグロマイオシン、ピューロマイシン、ゼオシン、ミコフェノール酸をコードする、請求項30に記載の方法。
  36. 前記細胞を、外来的に導入したコレステロールの不在下で、例えば、核酸(i)のトランスフェクション後で培養する、請求項30に記載の方法。
  37. 前記細胞を、外来的に導入したグルタミンの不在下で、例えば、核酸(ii)のトランスフェクション後で培養する、請求項30に記載の方法。
  38. 前記細胞を、3−ケトステロイドレダクターゼ阻害剤の存在下で、例えば、核酸(i)のトランスフェクション中及び/又はトランスフェクション後で培養する、請求項30に記載の方法。
  39. 前記細胞が、NS0細胞である、請求項30に記載の方法。
  40. 前記タンパク質が、アダリムマブ、インフィリキシマブ、パリビズマブ、セツキシマブ、ナタリズマブ、エクリズマブ、ウステキヌマブ、ゴリムマブ、オファツマブ、カナキヌマブ、ベリムマブ、アリロクマブ、メポリズマブ、ネシツムマブ、ニボルマブ、ジヌツキシマブ、セクキヌマブ、エボロクマブ、ブリナツモマブ、ペムブロリズマブ、ラムシルマブ、ベドリズマブ、シルツキシマブ、オビヌツズマブ、トラスツズマブ、ラキシバクマブ、ペルツズマブ、ブレンツキシマブ、イピリムマブ、デノスマブ、トシリズマブ、オファツムマブ、カナキヌマブ、セルトリズマブ、カツマキソマブ、ラニビズマブ、パニツムマブ、ベバシズマブ、セツキシマブ、エファリズマブ、オマリズマブ、トシツモマブ、イブリツモマブ、アレムツズマブ、ゲムツズマブ、バシリキシマブ、ダクリズマブ、リツキシマブ、アブシキシマブ、アレファセプト、エンタネルセプト、アバタセプト、ベラタセプト、アフリベルセプト、ziv−アフリベルセプト、リロナセプト、ロミプロスチム、アポセプト、トレバナニブ、ブリシビモド及びデュラグルチドから成る群から選択される、請求項30に記載の方法。
  41. 核酸(ii)が、グルタミンシンセターゼをコードし、核酸(iii)が、1種以上の抗生物質耐性遺伝子、例えば、ネオマイシン、ブラストサイジン、ハイグロマイオシン、ピューロマイシン、ゼオシン、ミコフェノール酸をコードする、請求項30に記載の方法。
  42. 核酸(ii)が、グルタミンシンセターゼをコードし、核酸(iii)が、ネオマイシン抗生物質耐性遺伝子をコードする、請求項30に記載の方法。
JP2021085859A 2015-04-27 2021-05-21 治療用タンパク質の製造方法 Pending JP2021137015A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023101801A JP2023112080A (ja) 2015-04-27 2023-06-21 治療用タンパク質の製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201562153178P 2015-04-27 2015-04-27
US62/153,178 2015-04-27
JP2018508614A JP2018518985A (ja) 2015-04-27 2016-04-27 治療用タンパク質の製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018508614A Division JP2018518985A (ja) 2015-04-27 2016-04-27 治療用タンパク質の製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023101801A Division JP2023112080A (ja) 2015-04-27 2023-06-21 治療用タンパク質の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021137015A true JP2021137015A (ja) 2021-09-16

Family

ID=57199650

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018508614A Pending JP2018518985A (ja) 2015-04-27 2016-04-27 治療用タンパク質の製造方法
JP2021085859A Pending JP2021137015A (ja) 2015-04-27 2021-05-21 治療用タンパク質の製造方法
JP2023101801A Pending JP2023112080A (ja) 2015-04-27 2023-06-21 治療用タンパク質の製造方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018508614A Pending JP2018518985A (ja) 2015-04-27 2016-04-27 治療用タンパク質の製造方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023101801A Pending JP2023112080A (ja) 2015-04-27 2023-06-21 治療用タンパク質の製造方法

Country Status (9)

Country Link
US (2) US10774353B2 (ja)
EP (2) EP3693469A1 (ja)
JP (3) JP2018518985A (ja)
CN (2) CN108138214B (ja)
ES (1) ES2789073T3 (ja)
HK (1) HK1256714A1 (ja)
HU (1) HUE050105T2 (ja)
PL (1) PL3289092T3 (ja)
WO (1) WO2016176275A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10774353B2 (en) 2015-04-27 2020-09-15 Momenta Pharmaceuticals, Inc. Methods of manufacturing therapeutic proteins

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008539792A (ja) * 2005-05-18 2008-11-20 バイオファクチューラ・インコーポレーテッド トランスフェクト細胞の代謝選択のための組成物および方法
JP2010503394A (ja) * 2006-09-15 2010-02-04 ベーリンガー インゲルハイム ファルマ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト 細胞クローンの選択方法
US20120231500A1 (en) * 2009-09-15 2012-09-13 Medlmmune Limited Cells For Transient Expression And Uses Thereof
WO2013190032A1 (en) * 2012-06-22 2013-12-27 Lonza Biologics Plc Site-specific integration

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101016543A (zh) * 2000-11-17 2007-08-15 罗切斯特大学 筛选编码抗原特异性免疫球蛋白分子或其抗原特异性片段的多核苷酸的方法
GB0123098D0 (en) * 2001-09-26 2001-11-14 Lonza Biologics Plc Use of aminoglycoside resistance gene
US8030071B2 (en) * 2005-03-11 2011-10-04 Gargi Seth Restoration of cholesterol independence and its use as a selectable marker in NS0 cell culture
PL2592148T3 (pl) * 2007-10-12 2019-01-31 F. Hoffmann-La Roche Ag Ekspresja białka z wielu kwasów nukleinowych
EP2146210A1 (en) * 2008-04-07 2010-01-20 Arena Pharmaceuticals, Inc. Methods of using A G protein-coupled receptor to identify peptide YY (PYY) secretagogues and compounds useful in the treatment of conditions modulated by PYY
JP2015519382A (ja) 2012-06-12 2015-07-09 ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 治療用抗体のための医薬処方物
US10774353B2 (en) 2015-04-27 2020-09-15 Momenta Pharmaceuticals, Inc. Methods of manufacturing therapeutic proteins

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008539792A (ja) * 2005-05-18 2008-11-20 バイオファクチューラ・インコーポレーテッド トランスフェクト細胞の代謝選択のための組成物および方法
JP2010503394A (ja) * 2006-09-15 2010-02-04 ベーリンガー インゲルハイム ファルマ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト 細胞クローンの選択方法
US20120231500A1 (en) * 2009-09-15 2012-09-13 Medlmmune Limited Cells For Transient Expression And Uses Thereof
WO2013190032A1 (en) * 2012-06-22 2013-12-27 Lonza Biologics Plc Site-specific integration

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
BIOTECHNOLOGY AND BIOENGINEERING (2005) VOL.92, NO.5, PP.589-599, JPN6022028710, ISSN: 0004997812 *
MABS (2010) VOL.2 NO.5, PP.466-477(466-479), JPN6022028711, ISSN: 0004997813 *
PHARM. BIOPROCESS. (2013) VOL.1, NO.5, PP.487-502, JPN6020006065, ISSN: 0004822147 *

Also Published As

Publication number Publication date
US20210102230A1 (en) 2021-04-08
EP3289092A4 (en) 2018-12-12
HK1256714A1 (zh) 2019-10-04
WO2016176275A1 (en) 2016-11-03
CN113981027A (zh) 2022-01-28
EP3289092A1 (en) 2018-03-07
CN108138214B (zh) 2021-09-21
JP2018518985A (ja) 2018-07-19
CN108138214A (zh) 2018-06-08
EP3693469A1 (en) 2020-08-12
US20180135090A1 (en) 2018-05-17
PL3289092T3 (pl) 2020-07-13
JP2023112080A (ja) 2023-08-10
ES2789073T3 (es) 2020-10-23
HUE050105T2 (hu) 2020-11-30
US10774353B2 (en) 2020-09-15
EP3289092B1 (en) 2020-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220213500A1 (en) Expression Process
JP7344949B2 (ja) グルタミンシンセターゼ遺伝子内相補ベクターを用いた高レベルのヘテロマータンパク質発現細胞の直接選択
JP6576924B2 (ja) 新規の選択ベクターおよび真核宿主細胞を選択する方法
JP6474420B2 (ja) 組換えタンパク質のグリコシル化を調節するためのn−グリコシル化経路制御因子の過剰発現
CN112313336A (zh) 一种用于优化抗体表达的方法
JP2023112080A (ja) 治療用タンパク質の製造方法
CN118103512A (zh) 用于真核表达系统的可选择标志物
EA043386B1 (ru) Прямой отбор клеток, экспрессирующих высокие уровни гетеромерных белков, с использованием глутаминсинтетазных векторов внутригенной комплементации

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210621

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220711

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20221007

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230222