JP2021135915A - 空気調和機用の遠隔通信システム - Google Patents

空気調和機用の遠隔通信システム Download PDF

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弘之 田原
Hiroyuki Tawara
弘之 田原
研治 山田
Kenji Yamada
研治 山田
則通 村井
Norimichi Murai
則通 村井
圭仁 谷口
Yoshihito Taniguchi
圭仁 谷口
俊也 鈴木
Toshiya Suzuki
俊也 鈴木
広孝 中村
Hirotaka Nakamura
広孝 中村
豊 稲野
Yutaka Inano
豊 稲野
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Abstract

【課題】万一の場合であっても、複数の空気調和機において使用される制御ソフトウェアの更新を効率的に行うことができる空気調和機用の遠隔通信システムを提供する。【解決手段】空気調和機4用の遠隔通信システム1は、複数の空気調和機4、遠隔アダプタ3及び遠隔センター2を備える。遠隔センター2は、制御ソフトウェアP1の更新を行う複数の空気調和機4を、選択空気調和機4として選択し、遠隔アダプタ3のアダプタ用コンピュータ31と協働して、遠隔アダプタ3の一時保存用メモリ33に保存された更新ソフトウェアP2を各選択空気調和機4の更新用メモリ53へ順次転送し、かつ、更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送が完了した選択空気調和機4から、遠隔アダプタ3を経由して転送完了通知K1を順次受信し記憶するよう構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機用の遠隔通信システムに関する。
オフィス、住宅、商業施設等として利用されるビルなどの建物においては、屋上等に複数の室外機をまとめて設置するとともに各部屋に室外機に接続された室内機をそれぞれ設置した複数の空気調和装置を備えるシステムが利用されている。一つの室外機には、複数の室内機が接続されている。また、複数の空気調和機の管理を一括して行うために、無線通信網、インターネット等を利用した遠隔通信システムが用いられることがある。
遠隔通信システムにおいては、建物の側に、複数の空気調和機に接続された遠隔アダプタ(通信アダプタ)が設けられ、遠隔アダプタ及び無線通信網等を介して遠隔センター(通信センター)と複数の空気調和機との通信が行われる。遠隔通信システムにおいては、各空気調和機の運転状況が遠隔センターに送信されるとともに、各遠隔センターからの指令によって各空気調和機におけるソフトウェアの更新等が行われる。更新ソフトウェアは、遠隔センターから遠隔アダプタに送信されて遠隔アダプタに一時的に保存された後、遠隔アダプタから各空気調和機に転送される。
ソフトウェアの更新を行う遠隔通信システムとしては、例えば、特許文献1に記載されたソフトウェア遠隔更新システムがある。このソフトウェア遠隔更新システムにおいては、空気調和機が、空気調和機における更新用の制御プログラムの書き換えが完了したときに、無線アダプタ(遠隔アダプタ)に完了通知を送信する構成を有する。
特許第6532604号公報
遠隔通信システムにおいては、遠隔アダプタと複数の空気調和機との通信に利用される通信線の制約等により、遠隔アダプタに一時的に保存された更新ソフトウェアを複数の空気調和機に同時に転送することができない場合がある。この場合には、遠隔アダプタから複数の空気調和機への更新ソフトウェアの転送を、各空気調和機に対して順次行うことになる。
ただし、更新ソフトウェアの内容によっては、そのデータ容量が大きく、空気調和機のすべてに更新ソフトウェアを送信するまでに長時間を要することが想定される。このとき、万一、遠隔アダプタから複数の空気調和機への更新ソフトウェアの転送に失敗が生じた場合、遠隔アダプタから複数の空気調和機への更新ソフトウェアの転送が中止された場合等には、遠隔アダプタから複数の空気調和機への更新ソフトウェアの転送を常に最初からやり直すことになる。そのため、遠隔アダプタから複数の空気調和機への更新ソフトウェアの転送が非効率になることがある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたもので、万一の場合であっても、複数の空気調和機において使用される制御ソフトウェアの更新を効率的に行うことができる空気調和機用の遠隔通信システムを提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、
複数の室内機及び複数の前記室内機が接続された室外機を有する複数の空気調和機と、複数の前記空気調和機が接続された遠隔アダプタと、前記遠隔アダプタ及び前記遠隔アダプタを経由した前記空気調和機との通信を行う遠隔センターと、を備え、前記遠隔センターからの指令を受けて、前記遠隔センターから前記遠隔アダプタを経由して、複数の前記空気調和機において使用される制御ソフトウェアを更新するよう構成された空気調和機用の遠隔通信システムであって、
前記遠隔アダプタは、前記遠隔センターと複数の前記空気調和機との通信を中継する動作を制御するアダプタ用コンピュータと、前記アダプタ用コンピュータの動作に用いられるアダプタ動作用メモリと、前記遠隔センターから送信される更新ソフトウェアを一時的に保存するための一時保存用メモリとを有しており、
複数の前記空気調和機は、前記空気調和機の動作を制御するための空調機用コンピュータと、前記空調機用コンピュータの動作に用いられる空調機動作用メモリと、前記遠隔アダプタから転送される前記更新ソフトウェアを保存するための更新用メモリとを有しており、
前記遠隔センターは、前記制御ソフトウェアの更新を行う複数の前記空気調和機を、選択空気調和機として選択し、前記アダプタ用コンピュータと協働して、前記遠隔アダプタの前記一時保存用メモリに保存された前記更新ソフトウェアを前記選択空気調和機の前記更新用メモリへ順次転送し、かつ、前記更新用メモリへの前記更新ソフトウェアの転送が完了した前記選択空気調和機から、前記遠隔アダプタを経由して転送完了通知を順次受信し記憶するよう構成されている、空気調和機用の遠隔通信システムにある。
前記空気調和機用の遠隔通信システムにおいては、遠隔アダプタの一時保存メモリに保存された更新ソフトウェアの、複数の空気調和機への転送の仕方に工夫をしている。具体的には、遠隔センターは、制御ソフトウェアの更新をする複数の空気調和機を、選択空気調和機として選択する。選択空気調和機は、遠隔アダプタに接続されたすべての空気調和機、不具合が生じている数台の空気調和機、機能を向上する数台の空気調和機等として選択される。
また、遠隔センターは、アダプタ用コンピュータと協働して、遠隔アダプタの一時保存用メモリに保存された更新ソフトウェアを各選択空気調和機の更新用メモリへ順次転送する。これにより、遠隔アダプタと複数の空気調和機との通信線に、送信可能容量の制約がある場合等でも、各選択空気調和機へ更新ソフトウェアを転送することができる。
また、遠隔センターは、更新用メモリへの更新ソフトウェアの転送が完了した選択空気調和機から、遠隔アダプタを経由して転送完了通知を順次受信し記憶する。これにより、遠隔センターは、更新ソフトウェアの転送が成功した選択空気調和機を順次認識することができる。そのため、遠隔センターは、万一、遠隔アダプタから各選択空気調和機への更新ソフトウェアの転送に失敗が生じた場合、遠隔アダプタから各選択空気調和機への更新ソフトウェアの転送が中止された場合等であっても、転送完了通知を判断基準にして、選択空気調和機への更新ソフトウェアの転送を再開することができる。
これにより、更新ソフトウェアの転送を再開するときに、遠隔アダプタから各選択空気調和機への更新ソフトウェアの転送を常に最初からやり直すことが不要になる。そのため、万一の場合であっても、遠隔アダプタから複数の空気調和機への更新ソフトウェアの転送を効率的に行うことができる。
前記空気調和機用の遠隔通信システムによれば、万一の場合であっても、複数の空気調和機において使用される制御ソフトウェアの更新を効率的に行うことができる。
図1は、実施形態にかかる、遠隔通信システムを示す説明図である。 図2は、実施形態にかかる、遠隔通信システにおける通信状態を模式的に示す説明図である。 図3は、実施形態にかかる、遠隔通信システムにおける通信処理の概要を示す説明図である。 図4は、実施形態にかかる、遠隔通信システムのメインルーチンを示すフローチャートである。 図5は、実施形態にかかる、遠隔通信システムのインストール実行ルーチンを示すフローチャートである。 図6は、実施形態にかかる、遠隔通信システムの他のメインルーチンを示すフローチャートである。
前述した空気調和機用の遠隔通信システムにかかる好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
<実施形態>
本形態の空気調和機4用の遠隔通信システム1は、図1に示すように、複数の室内機6及び複数の室内機6が接続された室外機5を有する複数の空気調和機4と、複数の空気調和機4が接続された遠隔アダプタ3と、遠隔アダプタ3及び遠隔アダプタ3を経由した空気調和機4との通信を行う遠隔センター2とを備える。遠隔通信システム1は、遠隔センター2からの指令を受けて、遠隔センター2から遠隔アダプタ3を経由して、複数の空気調和機4において使用される制御ソフトウェア(制御プログラム)P1を更新するよう構成されている。
図1に示すように、遠隔アダプタ3は、遠隔センター2と複数の空気調和機4との通信を中継する動作を制御するアダプタ用コンピュータ31と、アダプタ用コンピュータ31の動作に用いられるアダプタ動作用メモリ32と、遠隔センター2から送信される更新ソフトウェア(更新プログラム)P2を一時的に保存するための一時保存用メモリ33とを有する。複数の空気調和機4は、空気調和機4の動作を制御するための空調機用コンピュータ51と、空調機用コンピュータ51の動作に用いられる空調機動作用メモリ52と、遠隔アダプタ3から転送される更新ソフトウェアP2を保存するための更新用メモリ53とを有する。
図2及び図3に示すように、遠隔センター2は、制御ソフトウェアP1の更新を行う複数の空気調和機4を、選択空気調和機4として選択し、アダプタ用コンピュータ31と協働して、遠隔アダプタ3の一時保存用メモリ33に保存された更新ソフトウェアP2を各選択空気調和機4の更新用メモリ53へ順次転送し、かつ、更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送が完了した選択空気調和機4から、遠隔アダプタ3を経由して転送完了通知K1を順次受信し記憶するよう構成されている。
以下に、本形態の空気調和機4用の遠隔通信システム1について詳説する。
(遠隔通信システム1)
図1に示すように、遠隔通信システム1は、オフィス、住宅、商業施設等として利用されるビルなどの建物7に使用される。建物7の各部屋71に使用される、空気調和機4の室内機6は、室外機5に設けられた空調機用コンピュータ51の制御を受けて動作する。遠隔通信システム1は、複数の空気調和機4が設置された建物7に遠隔アダプタ3を備え、建物7とは別の場所に遠隔センター2を備える。
(遠隔センター2)
図1に示すように、遠隔センター2は、管理会社が運営しており、複数の建物7における空調システムを管理するセンターとして機能する。各建物7には、複数の空気調和機4及び遠隔アダプタ3がそれぞれ設置されており、複数の空気調和機4及び遠隔アダプタ3によって構成される空調システムが構築されている。遠隔センター2と複数の建物7の遠隔アダプタ3とは、携帯電話等に使用される、電波を用いた通信網である無線通信網11を用いて接続される。
遠隔センター2には、複数の建物7の空調システムの管理をするための集中コンピュータが設置されている。遠隔センター2の集中コンピュータは、管理者によって操作が可能であり、種々の建物7に設置された遠隔アダプタ3から転送される情報を集計するよう構成されている。
(遠隔アダプタ3)
図1に示すように、遠隔アダプタ3は、遠隔監視装置とも呼ばれ、建物7における空調システムの複数の空気調和機4の運転状況を監視し、遠隔センター2と複数の空気調和機4との間におけるデータ、通信信号等の受け渡しをするために使用される。遠隔アダプタ3は、アダプタ用コンピュータ31、アダプタ動作用メモリ32及び一時保存用メモリ33の他に、アダプタ用更新ソフトウェアを保存するためのアダプタ更新用メモリ34及び遠隔センター2との無線通信を行うための通信端末35を有する。アダプタ用コンピュータ31、アダプタ動作用メモリ32、一時保存用メモリ33及びアダプタ更新用メモリ34は、遠隔アダプタ3に配置されたアダプタ用基板30に設けられている。
図1及び図2に示すように、アダプタ用コンピュータ31は、空気調和機4ごとの各室内機6における運転データD1の収集、遠隔アダプタ3と遠隔センター2との通信、遠隔アダプタ3と各空気調和機4との通信、遠隔センター2と複数の空気調和機4との通信の中継等の動作が可能である。アダプタ用基板30に設けられたアダプタ用コンピュータ31は、CPU(中央演算処理装置)のことを示すが、アダプタ用コンピュータ31は、CPUに付随する種々の機能を備えていてもよい。アダプタ動作用メモリ32には、アダプタ用コンピュータ31を動作させるアダプタ用制御ソフトウェアが記憶されている。遠隔センター2からの指令によって、アダプタ動作用メモリ32のアダプタ用制御ソフトウェアが更新されることもある。
一時保存用メモリ33は、遠隔センター2から送信される、複数の空気調和機4の制御ソフトウェアP1を更新するための更新ソフトウェアP2を一時的に保存する。一時保存用メモリ33に保存された更新ソフトウェアP2は、選択空気調和機4の更新用メモリ53のすべてに更新ソフトウェアP2が転送された後に、適宜削除される。
また、一時保存用メモリ33は、遠隔センター2から送信される、遠隔アダプタ3のアダプタ用制御ソフトウェアを更新するためのアダプタ用更新ソフトウェアを一時的に保存することもある。一時保存用メモリ33に保存されたアダプタ用更新ソフトウェアは、アダプタ更新用メモリ34に保存された後に、適宜削除される。
(空気調和機4)
図1に示すように、本形態の空気調和機4の室外機5は、ガスを燃料として動作するガスエンジンを用いてコンプレッサを駆動するものである。空気調和機4は、ガスヒートポンプエアコンとして構成されている。ビル等の建物7の屋上には、空気調和機4を構成する複数の室外機5が設置されており、建物7における複数の部屋71に設置された各室内機6の熱媒配管62は、室外機5に接続されている。また、室外機5には、各室内機6の電気配線63の接続されている。空調システムを構成する複数の空気調和機4のそれぞれは、室外機5と、室外機5に熱媒配管62が接続された複数の室内機6とを有する。
複数の空気調和機4には、種々の機種のものが含まれていてもよい。例えば、冷房のみの機能を有する機種、暖房のみの機能を有する機種、冷房及び暖房の機能を有する機種、ガスエンジンに発電機が接続されていない機種、ガスエンジンに発電機が接続されている機種等がある。また、制御ソフトウェアP1を更新する際に、リニューアルされて新たに空気調和機4として利用される機種もある。これらの場合においても、本形態における更新ソフトウェアP2は、すべての機種の空気調和機4に対してインストール可能な仕様とする。
室内機6が設置された各部屋71には、室内機6を動作させて冷房、暖房、送風等の空調(空気調和,空気調整)の運転を操作するための操作部としてのリモコン61が配置されている。各部屋71のユーザーは、各室内機6におけるリモコン61を操作して、各部屋71の空調の設定をすることができる。
(空気調和機4の室外機5)
図1に示すように、複数の空気調和機4は、空調機用コンピュータ51、空調機動作用メモリ52及び更新用メモリ53の他に、空調機動作用メモリ52における制御ソフトウェアP1を退避するための退避用メモリ54を有する。退避用メモリ54は、更新用メモリ53から空調機動作用メモリ52に更新ソフトウェアP2をインストールする前に、空調機動作用メモリ52に記憶された以前の制御ソフトウェアP1を保存するものである。空調機動作用メモリ52への更新ソフトウェアP2のインストールの失敗、更新ソフトウェアP2の不具合等があった場合には、退避用メモリ54に保存した以前の制御ソフトウェアP1を空調機動作用メモリ52に戻すことができる。
空調機用コンピュータ51、空調機動作用メモリ52、更新用メモリ53及び退避用メモリ54は、各空気調和機4の室外機5に配置された空調機用基板50に設けられている。空調機用コンピュータ51は、室外機5及び複数の室内機6の運転の制御、空気調和機4の室外機5と遠隔アダプタ3との通信、遠隔アダプタ3を経由した遠隔センター2との通信等の動作が可能である。空調機用基板50に設けられた空調機用コンピュータ51は、CPU(中央演算処理装置)のことを示すが、空調機用コンピュータ51は、CPUに付随する種々の機能を備えていてもよい。空調機動作用メモリ52には、空調機用コンピュータ51を動作させる制御ソフトウェアP1が記憶されている。
更新用メモリ53は、遠隔アダプタ3から転送される更新ソフトウェアP2を保存するために用いられる。更新用メモリ53があることにより、空調機用コンピュータ51及び空調機動作用メモリ52が用いられて室外機5及び各室内機6の空調運転が行われる時間帯においても、遠隔アダプタ3から更新用メモリ53へ更新ソフトウェアP2を転送することができる。
図2に示すように、遠隔アダプタ3と複数の空気調和機4の室外機5との間は、共通の通信線36によって接続されている。複数の空気調和機4の空調機用コンピュータ51、及び遠隔アダプタ3のアダプタ用コンピュータ31の制御を受けて、複数の空気調和機4から遠隔アダプタ3へは、通信線36を経由して複数の空気調和機4ごとの各室内機6における運転データD1が定期的に送信されている。一時保存用メモリ33から選択空気調和機4の室外機5の更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送は、通信線36を利用(流用)して行われる。
各室内機6における運転データD1には、各部屋71に設置された室内機6による空調の稼働・停止の状態、空調が稼働又は停止された時間、空調の稼働量(使用電力)等がある。各空調機用コンピュータ51によって、各室外機5の稼働量は、各室外機5に接続された複数の室内機6の稼働量に応じて調整される。
遠隔通信システム1において、通信線36を利用する更新ソフトウェアP2の転送が行われるときには、複数の空気調和機4から遠隔アダプタ3への通信線36を利用した運転データD1の送信が制限されるよう構成されている。換言すれば、複数の空気調和機4の空調機用コンピュータ51は、更新ソフトウェアP2の転送が行われるときには、遠隔アダプタ3への運転データD1の送信を制限するよう構成されている。この構成により、一時保存用メモリ33から複数の更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送に要する時間を短縮することができる。
運転データD1の送信の制限は、更新ソフトウェアP2の転送が行われるときに、運転データD1の送信を中断することによって行ってもよい。また、運転データD1の送信の制限は、更新ソフトウェアP2の転送が行われるときに、運転データD1の単位時間当たりの送信量、送信頻度等を、更新ソフトウェアP2の転送がない場合に比べて少なくすることによって行ってもよい。
(更新ソフトウェアP2を転送する構成)
図1及び図3に示すように、本形態の遠隔通信システム1においては、一時保存用メモリ33から各更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送が完了したか否かを、選択空気調和機4ごとに遠隔センター2へ送信するよう構成されている。具体的には、複数の空気調和機4の空調機用コンピュータ51のそれぞれは、アダプタ用コンピュータ31と協働して、所定時間内に更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送が完了した場合には、転送完了通知K1を遠隔センター2へ送信するよう構成されている。一方、複数の空気調和機4の空調機用コンピュータ51のそれぞれは、アダプタ用コンピュータ31と協働して、所定時間内に更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送が完了しなかった場合又は更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送が中止された場合には、転送エラー通知K2を遠隔センター2へ送信するよう構成されている。
転送を行う所定時間は、更新ソフトウェアP2のデータ容量を加味し、通信の性能上、更新ソフトウェアP2の転送に要すると推定される推定時間に余裕時間を加算した時間とすることができる。
各選択空気調和機4から遠隔センター2へ、転送完了通知K1又は転送エラー通知K2が順次送信されることにより、遠隔センター2は、どの選択空気調和機4の更新用メモリ53まで更新ソフトウェアP2の転送が完了したかを把握することができる。換言すれば、遠隔センター2は、更新ソフトウェアP2の転送の進行状況を把握し、更新ソフトウェアP2の再転送が必要な場合には、この再転送を効率的に行うことができる。
図1及び図3に示すように、本形態の遠隔センター2は、各選択空気調和機4から転送完了通知K1又は転送エラー通知K2のいずれを受信したかを記憶するよう構成されている。具体的には、遠隔センター2は、いずれかの選択空気調和機4についての転送エラー通知K2を受信したときには、一時保存用メモリ33から更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送を中止するとともに、転送エラー通知K2を送信した選択空気調和機4をエラー発生空気調和機4として記憶するよう構成されている。また、遠隔センター2は、一時保存用メモリ33から更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送を再開するときには、一時保存用メモリ33から更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の再転送を、エラー発生空気調和機4を含む、更新ソフトウェアP2の転送が完了していない、選択空気調和機4の更新用メモリ53に対して順次行うよう構成されている。
この場合には、いずれかの選択空気調和機4にエラーが発生したときに、一時保存用メモリ33から更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送が中止される。そして、遠隔センター2は、一時保存用メモリ33から更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の再転送を、転送が中止されたエラー発生空気調和機4から順次行う。これにより、更新ソフトウェアP2の再転送の手間を減らすことができる。
(更新ソフトウェアP2を転送する他の構成)
また、遠隔センター2は、いずれかの選択空気調和機4から転送エラー通知K2を受信したときでも、一時保存用メモリ33から他の選択空気調和機4の更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送を継続するよう構成してもよい。具体的には、遠隔センター2は、転送エラー通知K2を送信した選択空気調和機4をエラー発生空気調和機4として記憶し、エラー発生空気調和機4をパスして、一時保存用メモリ33から更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送を、更新ソフトウェアP2の転送が完了していない、残りの選択空気調和機4の更新用メモリ53に対して順次行うよう構成してもよい。
この場合には、すべての選択空気調和機4の更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送が試され、転送の際にエラーが発生した選択空気調和機4のすべてがエラー発生空気調和機4として記憶される。そして、遠隔センター2は、一時保存用メモリ33から更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の再転送を、すべてのエラー発生空気調和機4の更新用メモリ53に対して順次行うよう構成される。
また、この場合には、エラー発生の原因が、特定の選択空気調和機4にあり、遠隔アダプタ3は正常に動作するとき、残りの選択空気調和機4の更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送を先に行うことができる。これにより、一時保存用メモリ33から複数の更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送を効率的に行い、更新ソフトウェアP2の再転送に要する時間を短縮することができる。
(更新ソフトウェアP2をインストールする構成)
図1及び図3に示すように、本形態の遠隔通信システム1においては、更新用メモリ53から空調機動作用メモリ52への更新ソフトウェアP2のインストールが完了したか否かを、選択空気調和機4ごとに遠隔センター2へ送信するよう構成されている。具体的には、複数の空気調和機4の空調機用コンピュータ51のそれぞれは、更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送が完了した後、遠隔センター2からの指示に応じて、更新用メモリ53における更新ソフトウェアP2を空調機動作用メモリ52にインストールするよう構成されている。
遠隔センター2から各空調機用コンピュータ51への指示には、更新ソフトウェアP2の転送後に即時にインストールを開始すること、更新ソフトウェアP2の転送後に、空気調和機4ごとに設定された指定日時にインストールを開始すること等がある。また、遠隔センター2から各空調機用コンピュータ51への指示には、更新ソフトウェアP2の転送後に、各空気調和機4における、各室内機6が設置された部屋71の空調の停止を検知してインストールを開始すること、更新ソフトウェアP2の転送後に、空気調和機4ごとに設定された指定日時以降であって、各空気調和機4における、各室内機6が設置された部屋71の空調の停止を検知してインストールを開始すること等もある。
また、図3に示すように、複数の空気調和機4の空調機用コンピュータ51のそれぞれは、所定時間内に空調機動作用メモリ52への更新ソフトウェアP2のインストールが完了した場合には、アダプタ用コンピュータ31と協働してインストール完了通知I1を遠隔センター2へ送信するよう構成されている。一方、複数の空気調和機4の空調機用コンピュータ51のそれぞれは、所定時間内に空調機動作用メモリ52への更新ソフトウェアP2のインストールが完了しなかった場合には、アダプタ用コンピュータ31と協働してインストールエラー通知I2を遠隔センター2へ送信するよう構成されている。
インストールを行う所定時間は、更新ソフトウェアP2のデータ容量、並びに空調機用コンピュータ51、更新用メモリ53、空調機動作用メモリ52等の処理能力を加味し、更新ソフトウェアP2のインストールに要すると推定される推定時間に余裕時間を加算した時間とすることができる。
遠隔センター2は、いずれの選択空気調和機4の空調機動作用メモリ52において、更新ソフトウェアP2のインストールが完了していないかを把握することができる。そして、遠隔センター2は、すべての選択空気調和機4の空調機動作用メモリ52に更新ソフトウェアP2のインストールが完了したことを受信するまで、更新ソフトウェアP2のインストールを監視することができる。
図1に示すように、複数の空気調和機4の空調機用コンピュータ51は、空調機動作用メモリ52における制御ソフトウェアP1を退避用メモリ54に退避した後に、更新用メモリ53における更新ソフトウェアP2を空調機動作用メモリ52にインストールするよう構成されている。また、複数の空気調和機4の空調機用コンピュータ51は、インストールに失敗してインストールが不可能と判定する場合、又はインストールの完了後に空気調和機4の動作不良があると判定する場合には、退避用メモリ54に退避された制御ソフトウェアP1を、空調機動作用メモリ52に再インストールするよう構成されている。
空調機用メモリへ更新ソフトウェアP2をインストールできなかった場合、又は更新ソフトウェアP2に不具合がある場合には、退避用メモリ54から、以前の制御ソフトウェアP1を空調機用メモリに復帰させて、空気調和機4が動作できる状態を確保することができる。そして、インストールができない原因が解明された後、又は更新ソフトウェアP2の修正が行われた後、インストールエラー通知I2を遠隔センター2へ送信した選択空気調和機4において、更新用メモリ53から空調機用メモリへ更新ソフトウェアP2をインストールすることができる。
遠隔アダプタ3は、運転データD1に基づいて、制御ソフトウェアP1の更新が可能な時間帯を遠隔センター2に送信するよう構成されている。この時間帯は、室内機6が設置された各部屋71の過去の運転データD1において、空調が停止されていた時間帯を見て設定することができる。遠隔センター2は、制御ソフトウェアP1の更新が可能な時間帯を利用して、一時保存用メモリ33から各更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送を行うよう構成されている。更新が可能な時間帯は、更新に要する時間、更新の完了予定時期、空調運転を停止している時期、ユーザーから要望される時間帯等を考慮して決定される。
(制御ソフトウェアP1,更新ソフトウェアP2)
制御ソフトウェアP1は、空気調和機4の空調運転動作、遠隔アダプタ3及び遠隔センター2との連係動作等の制御を行う機能を有する。更新ソフトウェアP2には、種々の機能が改良されたソフトウェアの一部又は全部、種々の機能を追加するソフトウェア等がある。更新ソフトウェアP2は、通信に要する時間を短縮し、又は通信する容量を減らすために、テキスト形式をバイナリ形式に変換する等、データ容量が圧縮された状態で、遠隔センター2から遠隔アダプタ3へ送信してもよい。
また、制御ソフトウェアP1に何らかの異常が発生して、空気調和機4が停止している場合においても、更新ソフトウェアP2のインストールがなされることにより、異常から正常復帰させることも可能である。
(制御ソフトウェアP1の更新方法の一例)
以下に、遠隔センター2によって複数の空気調和機4における制御ソフトウェアP1を更新する方法の一例について、図4及び図5のフローチャートを参照して詳説する。制御ソフトウェアP1の更新は、更新準備工程、データ転送工程、更新指示工程の3つの段階を経て行われる。
(更新ソフトウェアP2の転送)
図3に示すように、更新準備工程においては、遠隔センター2と遠隔アダプタ3との通信により、複数の空気調和機4のうちの制御ソフトウェアP1の更新を行う空気調和機4が選択空気調和機4として設定される(図4のステップS101)。選択空気調和機4の選択は、室外機5が存在しているか、室外機5において更新ソフトウェアP2の利用が可能か、室外機5が制御ソフトウェアP1を更新できる機能を有するか、室外機5が更新ソフトウェアP2と共存できない特殊ソフトウェアを有していないか等に基づいて行われる。また、選択空気調和機4には、室外機5の機種に応じて、制御ソフトウェアP1の更新が必要な空気調和機4のみが選択されることもある。すべての空気調和機4が選択空気調和機4となる場合、数台の空気調和機4が選択空気調和機4となる場合等がある。
また、図3に示すように、更新準備工程においては、遠隔センター2と遠隔アダプタ3との通信によって、遠隔アダプタ3の側に更新を禁止する条件があるか否かが判定される(ステップS102)。更新を禁止する条件がある場合には、この条件がなくなるまで待機する。更新を禁止する条件がない場合又はなくなった場合には、遠隔センター2から遠隔アダプタ3の一時保存用メモリ33への更新ソフトウェアP2の送信が開始される(ステップS103)。この更新ソフトウェアP2の送信は、所定のデータ容量に分割されて順次行われ、所定のデータ容量が送信されるごとに、エラーが発生していないかの確認が行われる。そして、エラーが発生した場合には、エラーが発生した送信段階から、更新ソフトウェアP2の送信を再開することができる。
次いで、図3に示すように、データ転送工程においては、遠隔センター2は、複数の選択空気調和機4における、転送を行う順番を示す転送順位に従って、転送を行う1台の選択空気調和機4を選定する(ステップS104)。転送順位は、遠隔センター2又はアダプタ用コンピュータ31において、各選択空気調和機4についての、更新ソフトウェアP2の更新が可能な時間帯の運転データD1に基づいて決定される。次いで、遠隔アダプタ3の一時保存用メモリ33から、選定された1台の選択空気調和機4の室外機5における更新用メモリ53へ更新ソフトウェアP2が転送される(ステップS105)。
次いで、図3に示すように、更新ソフトウェアP2が転送される選択空気調和機4の室外機5における空調機用コンピュータ51は、アダプタ用コンピュータ31と協働して、所定時間内に更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送が完了したか否かを判定する(ステップS106)。空調機用コンピュータ51は、所定時間内に更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送が完了した場合には、転送完了通知K1を遠隔センター2へ送信する(ステップS107)。
また、更新ソフトウェアP2の転送が完了した選択空気調和機4においては、インストール実行ルーチンとして(ステップS108)、後述する更新ソフトウェアP2のインストールが行われる(図5のステップS201〜S207)。
遠隔センター2は、転送完了通知K1を受け取り、かつ、すべての選択空気調和機4の更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送が完了していないときには(ステップS109)、次に転送を行う1台の空気調和機4を選定する(ステップS104)。そして、遠隔アダプタ3のアダプタ用コンピュータ31によって、一時保存用メモリ33から、選定された次の1台の選択空気調和機4の室外機5の更新用メモリ53へ更新ソフトウェアP2が転送される(ステップS105)。
一方、図3に示すように、空調機用コンピュータ51は、所定時間内に更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送が完了しなかった場合には、転送エラー通知K2を遠隔センター2へ送信する(ステップS110)。この場合には、遠隔センター2において、転送エラー通知K2を送信した選択空気調和機4において、更新ソフトウェアP2の転送を妨げる何らかの要因があることを検知することができる。転送エラー通知K2を送信した選択空気調和機4においては、更新ソフトウェアP2を転送できない理由を解消することができる。
また、遠隔センター2においては、転送エラー通知K2を送信した選択空気調和機4がエラー発生空気調和機4として記憶される(ステップS111)。また、遠隔センター2が転送エラー通知K2を受信したときには、遠隔センター2からの指示によって、一時保存用メモリ33から更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送が中止される(ステップS112)。
その後、エラー発生空気調和機4において、更新ソフトウェアP2を転送できない理由が解消された後には(ステップS113)、エラー発生空気調和機4が転送(再転送)を行う1台の選択空気調和機4に選定される(ステップS104)。次いで、遠隔センター2からの指示を受けて、一時保存用メモリ33から、選定された1台の選択空気調和機4の更新用メモリ53へ更新ソフトウェアP2が転送(再転送)される(ステップS105)。その後、エラー発生空気調和機4以降の転送順位の選択空気調和機4の更新用メモリ53に対して、転送順位に従って一時保存用メモリ33から更新ソフトウェアP2の転送が行われる。こうして、更新ソフトウェアP2の転送が完了していない、残りの選択空気調和機4の更新用メモリ53に対して、更新ソフトウェアP2の転送が順次行われる。
(更新ソフトウェアP2のインストール)
図3に示すように、更新指示工程においては、各選択空気調和機4の空調機用コンピュータ51のそれぞれは、空調機動作用メモリ52における以前の制御ソフトウェアP1を退避用メモリ54に退避させる(図5のステップS201)。次いで、各選択空気調和機4の空調機用コンピュータ51のそれぞれは、遠隔センター2からの指示に応じて、更新用メモリ53に転送された更新ソフトウェアP2を空調機動作用メモリ52にインストールする(ステップS202)。
次いで、図3に示すように、各選択空気調和機4の空調機用コンピュータ51のそれぞれは、所定時間内に空調機動作用メモリ52への更新ソフトウェアP2のインストールが完了したか否かを判定する(ステップS203)。空調機用コンピュータ51は、所定時間内に更新ソフトウェアP2のインストールが完了した場合には、アダプタ用コンピュータ31と協働してインストール完了通知I1を遠隔センター2へ送信する(ステップS204)。一方、空調機用コンピュータ51は、所定時間内に更新ソフトウェアP2のインストールが完了しなかった場合には、アダプタ用コンピュータ31と協働してインストールエラー通知I2を遠隔センター2へ送信する(ステップS205)。
更新ソフトウェアP2のインストールは、所定時間内であれば、1回失敗したとしても複数回試されることになる。そして、所定時間内にインストールができない場合には、遠隔センター2においては、インストールエラー通知I2が送信された選択空気調和機4が、インストールエラー発生空気調和機4として記憶される(ステップS206)。この選択空気調和機4の空調機用コンピュータ51は、退避用メモリ54に退避された以前の制御ソフトウェアP1を、空調機動作用メモリ52に再インストールする(ステップS207)。
(制御ソフトウェアP1の更新方法の他の例)
以下に、遠隔センター2によって複数の空気調和機4における制御ソフトウェアP1を更新する方法の他の例について、図6のフローチャートを参照して詳説する。
更新方法の他の例においても、図6のステップS101〜S111の動作は、図4の一例の場合と同様である。ただし、他の例においては、遠隔センター2は、いずれかの選択空気調和機4から転送エラー通知K2を受信したときでも、一時保存用メモリ33から他の選択空気調和機4の更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送を継続する(図6のステップS104)。そして、遠隔センター2は、エラー発生空気調和機4をパスして、一時保存用メモリ33から更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送を、更新ソフトウェアP2の転送が完了していない、残りの選択空気調和機4の更新用メモリ53に対して順次行う。
(作用効果)
本形態の空気調和機4用の遠隔通信システム1においては、遠隔アダプタ3の一時保存用メモリ33に保存された更新ソフトウェアP2の、複数の空気調和機4への転送の仕方に工夫をしている。具体的には、遠隔センター2は、制御ソフトウェアP1の更新をする複数の空気調和機4を、選択空気調和機4として選択する。選択空気調和機4は、遠隔アダプタ3に接続されたすべての空気調和機4、不具合が生じている数台の空気調和機4、機能を向上する数台の空気調和機4等として選択される。
また、遠隔センター2は、アダプタ用コンピュータ31と協働して、遠隔アダプタ3の一時保存用メモリ33に保存された更新ソフトウェアP2を各選択空気調和機4の更新用メモリ53へ順次転送する。これにより、遠隔アダプタ3と複数の空気調和機4との通信線36に、送信可能容量の制約がある場合等でも、各選択空気調和機4へ更新ソフトウェアP2を転送することができる。
また、遠隔センター2は、更新用メモリ53への更新ソフトウェアP2の転送が完了した選択空気調和機4から、遠隔アダプタ3を経由して転送完了通知K1を順次受信し記憶する。これにより、遠隔センター2は、更新ソフトウェアP2の転送が成功した選択空気調和機4を順次認識することができる。そのため、遠隔センター2は、万一、遠隔アダプタ3から各選択空気調和機4への更新ソフトウェアP2の転送に失敗が生じた場合、遠隔アダプタ3から各選択空気調和機4への更新ソフトウェアP2の転送が中止された場合等であっても、転送完了通知K1を判断基準にして、転送が完了していない選択空気調和機4から、更新ソフトウェアP2の転送を再開することができる。
これにより、更新ソフトウェアP2の転送を再開するときに、遠隔アダプタ3から各選択空気調和機4への更新ソフトウェアP2の転送を常に最初からやり直すことが不要になる。そのため、万一の場合であっても、遠隔アダプタ3から複数の空気調和機4への更新ソフトウェアP2の転送を効率的に行うことができる。
本形態の空気調和機4用の遠隔通信システム1によれば、万一の場合であっても、複数の空気調和機4において使用される制御ソフトウェアP1の更新を効率的に行うことができる。
本発明は、各実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲においてさらに異なる実施形態を構成することが可能である。また、本発明は、様々な変形例、均等範囲内の変形例等を含む。さらに、本発明から想定される様々な構成要素の組み合わせ、形態等も本発明の技術思想に含まれる。
1 遠隔通信システム
11 無線通信網
2 遠隔センター
3 遠隔アダプタ
30 アダプタ用基板
31 アダプタ用コンピュータ
32 アダプタ動作用メモリ
33 一時保存用メモリ
34 アダプタ更新用メモリ
36 通信線
4 空気調和機
5 室外機
50 空調機用基板
51 空調機用コンピュータ
52 空調機動作用メモリ
53 更新用メモリ
54 退避用メモリ
6 室内機
61 リモコン
7 建物
71 部屋
P1 制御ソフトウェア
P2 更新ソフトウェア
D1 運転データ
K1 転送完了通知
K2 転送エラー通知
I1 インストール完了通知
I2 インストールエラー通知

Claims (8)

  1. 複数の室内機及び複数の前記室内機が接続された室外機を有する複数の空気調和機と、複数の前記空気調和機が接続された遠隔アダプタと、前記遠隔アダプタ及び前記遠隔アダプタを経由した前記空気調和機との通信を行う遠隔センターと、を備え、前記遠隔センターからの指令を受けて、前記遠隔センターから前記遠隔アダプタを経由して、複数の前記空気調和機において使用される制御ソフトウェアを更新するよう構成された空気調和機用の遠隔通信システムであって、
    前記遠隔アダプタは、前記遠隔センターと複数の前記空気調和機との通信を中継する動作を制御するアダプタ用コンピュータと、前記アダプタ用コンピュータの動作に用いられるアダプタ動作用メモリと、前記遠隔センターから送信される更新ソフトウェアを一時的に保存するための一時保存用メモリとを有しており、
    複数の前記空気調和機は、前記空気調和機の動作を制御するための空調機用コンピュータと、前記空調機用コンピュータの動作に用いられる空調機動作用メモリと、前記遠隔アダプタから転送される前記更新ソフトウェアを保存するための更新用メモリとを有しており、
    前記遠隔センターは、前記制御ソフトウェアの更新を行う複数の前記空気調和機を、選択空気調和機として選択し、前記アダプタ用コンピュータと協働して、前記遠隔アダプタの前記一時保存用メモリに保存された前記更新ソフトウェアを前記選択空気調和機の前記更新用メモリへ順次転送し、かつ、前記更新用メモリへの前記更新ソフトウェアの転送が完了した前記選択空気調和機から、前記遠隔アダプタを経由して転送完了通知を順次受信し記憶するよう構成されている、空気調和機用の遠隔通信システム。
  2. 複数の前記空気調和機の前記空調機用コンピュータのそれぞれは、前記アダプタ用コンピュータと協働して、所定時間内に前記更新用メモリへの前記更新ソフトウェアの転送が完了した場合には前記転送完了通知を前記遠隔センターへ送信し、一方、所定時間内に前記更新用メモリへの前記更新ソフトウェアの転送が完了しなかった場合又は前記更新用メモリへの前記更新ソフトウェアの転送が中止された場合には転送エラー通知を前記遠隔センターへ送信するよう構成されており、
    前記遠隔センターは、前記転送エラー通知を受信したときには、前記一時保存用メモリから前記更新用メモリへの前記更新ソフトウェアの転送を中止するとともに、前記転送エラー通知を送信した前記選択空気調和機をエラー発生空気調和機として記憶し、かつ、前記一時保存用メモリからの前記更新ソフトウェアの再転送を、前記エラー発生空気調和機を含む、前記更新ソフトウェアの転送が完了していない、前記選択空気調和機の前記更新用メモリに対して順次行うよう構成されている、請求項1に記載の空気調和機用の遠隔通信システム。
  3. 複数の前記空気調和機の前記空調機用コンピュータのそれぞれは、前記アダプタ用コンピュータと協働して、所定時間内に前記更新用メモリへの前記更新ソフトウェアの転送が完了した場合には前記転送完了通知を前記遠隔センターへ送信し、一方、所定時間内に前記更新用メモリへの前記更新ソフトウェアの転送が完了しなかった場合又は前記更新用メモリへの前記更新ソフトウェアの転送が中止された場合には転送エラー通知を前記遠隔センターへ送信するよう構成されており、
    前記遠隔センターは、前記転送エラー通知を送信した前記選択空気調和機をエラー発生空気調和機として記憶し、前記エラー発生空気調和機をパスして、前記一時保存用メモリからの前記更新ソフトウェアの転送を、前記更新ソフトウェアの転送が完了していない、残りの前記選択空気調和機の前記更新用メモリに対して順次行い、かつ、前記一時保存用メモリからの前記更新ソフトウェアの再転送を、前記エラー発生空気調和機の前記更新用メモリに対して順次行うよう構成されている、請求項1に記載の空気調和機用の遠隔通信システム。
  4. 複数の前記空気調和機の前記空調機用コンピュータのそれぞれは、前記更新用メモリへの前記更新ソフトウェアの転送が完了した後、前記遠隔センターからの指示に応じて、前記更新用メモリにおける前記更新ソフトウェアを前記空調機動作用メモリにインストールするよう構成されており、かつ、前記アダプタ用コンピュータと協働して、所定時間内に前記空調機動作用メモリへの前記更新ソフトウェアのインストールが完了した場合にはインストール完了通知を前記遠隔センターへ送信し、一方、所定時間内に前記空調機動作用メモリへの前記更新ソフトウェアのインストールが完了しなかった場合にはインストールエラー通知を前記遠隔センターへ送信するよう構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気調和機用の遠隔通信システム。
  5. 複数の前記空気調和機は、前記空調機動作用メモリにおける制御ソフトウェアを退避するための退避用メモリをさらに有しており、
    複数の前記空気調和機の前記空調機用コンピュータは、前記空調機動作用メモリにおける制御ソフトウェアを前記退避用メモリに退避させた後に、前記更新用メモリにおける前記更新ソフトウェアを前記空調機動作用メモリにインストールするよう構成されており、かつ、前記インストールに失敗して前記インストールが不可能と判定する場合、又は前記インストールの完了後に前記空気調和機の動作不良があると判定する場合には、前記退避用メモリに退避された前記制御ソフトウェアを、前記空調機動作用メモリに再インストールするよう構成されている、請求項4に記載の空気調和機用の遠隔通信システム。
  6. 複数の前記空気調和機から前記遠隔アダプタへは、通信線を経由して複数の前記空気調和機における運転データが定期的に送信されており、
    前記一時保存用メモリから前記選択空気調和機の前記更新用メモリへの前記更新ソフトウェアの転送は、前記通信線を利用して行われる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気調和機用の遠隔通信システム。
  7. 前記通信線を利用する前記更新ソフトウェアの転送が行われるときには、前記通信線を利用する前記運転データの送信が制限される、請求項6に記載の空気調和機用の遠隔通信システム。
  8. 前記遠隔アダプタは、前記運転データに基づいて、前記制御ソフトウェアの更新が可能な時間帯を前記遠隔センターに送信するよう構成されており、
    前記遠隔センターは、前記時間帯を利用して前記転送を行うよう構成されている、請求項6又は7に記載の空気調和機用の遠隔通信システム。
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